JP6618752B2 - 水硬性組成物用分散剤およびこれを含有する水硬性組成物 - Google Patents
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Description
〔1〕下記一般式(1)で表される単量体(I)に由来する構成単位、不飽和モノカルボン酸系単量体(II)に由来する構成単位、不飽和ジカルボン酸系単量体(III)に由来する構成単位、および、単量体(I)〜(III)と共重合可能なその他の単量体(IV)に由来する構成単位を含み、各単量体の共重合時の重量比率が1≦(I)≦97、1≦(II)≦50、0.01≦(III)<1、0≦(IV)≦50であるポリカルボン酸系共重合体またはその塩を含有する、水硬性組成物用分散剤。
R1−O−(A1O)n1−R2・・・(1)
(式中、R1は、炭素原子数2〜5のアルケニル基を表す。A1Oは、同一若しくは異なって、炭素原子数2〜18のオキシアルキレン基を表す。n1は、オキシアルキレン基の平均付加モル数であり、1〜200の数を表す。R2は、水素原子または炭素原子数1〜30の炭化水素基を表す。)
〔2〕単量体(I)が、一般式(1)中のn1が1以上100未満の数である上記〔1〕に記載の水硬性組成物用分散剤。
〔3〕ポリカルボン酸系共重合体またはその塩の重量平均分子量が、ポリエチレングリコール換算で5,000〜30,000である〔1〕または〔2〕に記載の水硬性組成物用分散剤。
〔4〕下記一般式(2)で表される単量体(VI)に由来する構成単位と、前記単量体(II)に由来する構成単位と、単量体(VI)および(II)と共重合可能なその他の単量体(VII)に由来する構成単位とを含むポリカルボン酸系共重合体またはその塩および/または
前記単量体(I)に由来する構成単位と、前記単量体(II)に由来する構成単位と、前記単量体(I)および(II)と共重合可能なその他の単量体(VIII)とを含むポリカルボン酸系共重合体またはその塩を
さらに含有する〔1〕〜〔3〕のいずれか一項に記載の水硬性組成物用分散剤。
〔5〕〔1〕〜〔4〕のいずれか一項に記載の水硬性組成物用分散剤を含む水硬性組成物。
(A)成分は、ポリカルボン酸系共重合体またはその塩(A)である。ポリカルボン酸系共重合体またはその塩(A)は、一般式(1)で表される単量体(I)(以下、単量体(I)ということがある。)に由来する構成単位と、不飽和モノカルボン酸系単量体(II)(以下、単量体(II)に由来する構成単位と、不飽和ジカルボン酸系単量体(III)(以下、単量体(III)に由来する構成単位とを含む。必要に応じてさらに、単量体(I)〜(III)と共重合可能なその他の単量体(IV)(以下、単量体(IV)ということがある。)に由来する構成単位を含んでいてもよい。ポリカルボン酸系共重合体またはその塩(A)は、単量体(I)〜(III)に由来する各構成単位または単量体(I)〜(IV)に由来する各構成単位からなることが好ましい。
(式中、R1は、炭素原子数2〜5のアルケニル基を表す。A1Oは、同一若しくは異なって、炭素原子数2〜18のオキシアルキレン基を表す。n1は、オキシアルキレン基の平均付加モル数であり、1〜200の数を表す。R2は、水素原子または炭素原子数1〜30の炭化水素基を表す。)
アクリル酸およびメタクリル酸を併用する場合のこれらの比率(合計を100重量%とする)は、通常、アクリル酸/メタクリル酸が(0.1%〜99.9%)/(99.9%〜0.1%)であり、好ましくは(1%〜99%)/(99%〜1%)である。
上記不飽和ジカルボン酸類と炭素原子数1〜30のアミンとのハーフアミド、ジアミド類;
上記アルコールまたはアミンに、炭素原子数2〜18のアルキレンオキシドを1〜500モル付加させたアルキル(ポリ)アルキレングリコールと、上記不飽和ジカルボン酸類との、ハーフエステル、ジエステル類;
上記不飽和ジカルボン酸類と炭素原子数2〜18のグリコールまたはこれらのグリコールの付加モル数2〜500のポリアルキレングリコールとのハーフエステル、ジエステル類;
マレアミド酸と炭素原子数2〜18のグリコールまたはこれらのグリコールの付加モル数2〜500のポリアルキレングリコールとのハーフアミド類;
ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート等の多官能(メタ)アクリレート類;
トリエチレングリコールジマレート、ポリエチレングリコールジマレート等の(ポリ)アルキレングリコールジマレート類;
ビニルスルホネート、(メタ)アリルスルホネート、2−(メタ)アクリロキシエチルスルホネート、3−(メタ)アクリロキシプロピルスルホネート、3−(メタ)アクリロキシ−2−ヒドロキシプロピルスルホネート、3−(メタ)アクリロキシ−2−ヒドロキシプロピルスルホフェニルエーテル、3−(メタ)アクリロキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシスルホベンゾエート、4−(メタ)アクリロキシブチルスルホネート、(メタ)アクリルアミドメチルスルホン酸、(メタ)アクリルアミドエチルスルホン酸、2−メチルプロパンスルホン酸(メタ)アクリルアミド、スチレンスルホン酸等の不飽和スルホン酸類、並びに、それらの一価金属塩、二価金属塩、アンモニウム塩および有機アミン塩;
メチル(メタ)アクリルアミド等の不飽和モノカルボン酸類と炭素原子数1〜30のアミンとのアミド類;
スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、p−メチルスチレン等のビニル芳香族類;
1,4−ブタンジオールモノ(メタ)アクリレート、1,5−ペンタンジオールモノ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールモノ(メタ)アクリレート等のアルカンジオールモノ(メタ)アクリレート類;
ブタジエン、イソプレン、2−メチル−1,3−ブタジエン、2−クロル−1,3−ブタジエン等のジエン類;
(メタ)アクリロニトリル、α−クロロアクリロニトリル等の不飽和シアン類;
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等の不飽和エステル類;
(メタ)アクリル酸アミノエチル、(メタ)アクリル酸メチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノプロピル、(メタ)アクリル酸ジブチルアミノエチル、ビニルピリジン等の不飽和アミン類;
ジビニルベンゼン等のジビニル芳香族類;トリアリルシアヌレート等のシアヌレート類;
(メタ)アリルアルコール、グリシジル(メタ)アリルエーテル等のアリル類;
メトキシポリエチレングリコールモノビニルエーテル、ポリエチレングリコールモノビニルエーテル、メトキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アリルエーテル、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アリルエーテル、等のビニルエーテルあるいはアリルエーテル類;および、
ポリジメチルシロキサンプロピルアミノマレインアミド酸、ポリジメチルシロキサンアミノプロピレンアミノマレインアミド酸、ポリジメチルシロキサン−ビス−(プロピルアミノマレインアミド酸)、ポリジメチルシロキサン−ビス−(ジプロピレンアミノマレインアミド酸)、ポリジメチルシロキサン−(1−プロピル−3−アクリレート)、ポリジメチルシロキサン−(1−プロピル−3−メタクリレート)、ポリジメチルシロキサン−ビス−(1−プロピル−3−アクリレート)、ポリジメチルシロキサン−ビス−(1−プロピル−3−メタクリレート)等のシロキサン誘導体。
測定装置;東ソー製
使用カラム;Shodex Column OH−pak SB−806HQ、SB−804HQ、SB−802.5HQ
溶離液;0.05mM硝酸ナトリウム/アセトニトリル 8/2(v/v)
標準物質;ポリエチレングリコール(東ソー製、GLサイエンス製)
検出器;示差屈折計(東ソー製)
検量線;ポリエチレングリコール基準
(B)成分は、ポリカルボン酸系共重合体またはその塩(B)である。ポリカルボン酸系共重合体またはその塩(B)は、一般式(2)で表される単量体(VI)(以下、単量体(VI)ということがある。)に由来する構成単位と、単量体(II)に由来する構成単位とを含む。必要に応じてさらに、単量体(VI)および(II)と共重合可能なその他の単量体(VII)に由来する構成単位を含んでもよい。ポリカルボン酸系共重合体またはその塩(B)は、共重合体(VI)および(II)に由来する各構成単位、または単量体(VI)、(II)および(VII)に由来する各構成単位からなることが好ましい。(B)成分は、(A)および(C)成分とは区別される(例えば、ポリカルボン酸系共重合体またはその塩(B)は、単量体(I)および(III)に由来する構成単位を含まない)。
(C)成分は、ポリカルボン酸系共重合体またはその塩(C)である。ポリカルボン酸系共重合体またはその塩(C)は、単量体(I)に由来する構成単位と、単量体(II)に由来する構成単位とを含む。必要に応じてさらに、単量体(I)および単量体(II)と共重合可能なその他の単量体(VIII)に由来する構成単位を含んでもよい。(C)成分は、(A)および(B)成分とは区別される(例えば、ポリカルボン酸系共重合体またはその塩(C)は、単量体(III)および(VI)に由来する構成単位を含まない)。
単量体(I)および(II)について説明する。単量体(I)の例および好ましい例は、(A)成分にて先に説明した単量体(I)の例および好ましい例と同じである。単量体(II)の例および好ましい例は、先に説明した単量体(II)の例および好ましい例と同じである。
成分(A)におけるポリカルボン酸系共重合体の塩としては例えば、一価金属塩、二価金属塩、アンモニウム塩、有機アミン塩が挙げられる。
ポリカルボン酸系共重合体またはその塩(A)〜(C)は、それぞれの所定の単量体を、共重合させて製造することができる。共重合の方法は限定されないが、例えば、溶媒中での重合、塊状重合などの重合方法が挙げられる。
本発明の水硬性組成物用分散剤において、(A)成分の含有形態に制限はなく、(A)成分をそのまま含んでいてもよいし、(A)成分を、溶媒に溶解させた溶液、分散させた分散液、懸濁させた懸濁液として配合されていてもよい。また、必要に応じて含まれる(B)および(C)成分の含有形態にも制限はなく、(A)成分の溶液、分散液または懸濁液に含まれていてもよい。分散液は、他の水硬性組成物用分散剤をあわせて含んでいてもよい。本発明の水硬性組成物用分散剤が(B)および/または(C)成分を含む場合、(A)成分の溶液、分散液または懸濁液と、(B)および/または(C)成分を溶媒に溶解させた溶液、分散させた分散液、懸濁させた懸濁液とを別途に調製し、これらを配合して水硬性組成物用分散剤を調製してもよい。
本発明の水硬性組成物は、水硬性組成物用分散剤を含有すればよく、組み合わせる水硬性材料は特に限定されない。水硬性材料としては、例えば、セメント、石膏(半水石膏、二水石膏など)、ドロマイトが例示される。最も一般的な水硬性材料はセメントである。
<製造例1>
温度計、攪拌装置、還流装置、窒素導入管および滴下装置を備えたガラス反応容器に水760部、および、ポリエチレングリコールポリプロピレングリコールモノアリルエーテル(エチレンオキサイドの平均付加モル数38、プロピレンオキサイドの平均付加モル数1、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドのランダム付加)1770部、無水マレイン酸16部を仕込み、攪拌下で反応容器90℃に昇温した。その後、アクリル酸(モノマー/ダイマー=99重量%/1重量%)214部、次亜リン酸ナトリウム10部、水1380部を混合したモノマー水溶液と、過硫酸アンモニウム15部および水485部の混合液とを、各々2時間で、100℃に保持した反応容器に連続滴下した。さらに、温度を100℃に保持した状態で1時間反応させることにより共重合体の水溶液を得た。液中の共重合体は、共重合体(A−1)(重量平均分子量14,000、Mw/Mn1.7)であった。
製造例1において、ポリエチレングリコールポリプロピレングリコールモノアリルエーテルをポリエチレングリコールポリプロピレングリコールモノメタリルエーテル(エチレンオキサイドの平均付加モル数39、プロピレンオキサイドの平均付加モル数1、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドのランダム付加)にした以外は、製造例1と同様とした。液中の共重合体は共重合体(A−2)(重量平均分子量16,000、Mw/Mn1.7)であった。
製造例1において、ポリエチレングリコールポリプロピレングリコールモノアリルエーテルを3−メチル−3−ブテン−1−オールのポリエチレングリコールポリプロピレングリコール付加物(エチレンオキサイドの平均付加モル数39、プロピレンオキサイドの平均付加モル数1、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドのランダム付加)にした以外は、製造例1と同様とした。液中の共重合体は共重合体(A−3)(重量平均分子量16,500、Mw/Mn1.7)であった。
温度計、攪拌装置、還流装置、窒素導入管および滴下装置を備えたガラス反応容器に水760部、および、ポリエチレングリコールモノメタリルエーテル(エチレンオキサイドの平均付加モル数55)1440部、無水マレイン酸16部を仕込み、攪拌下で反応容器90℃に昇温した。その後、アクリル酸(モノマー/ダイマー=99重量%/1重量%)170部、3−メルカプトプロピオン酸10部、水530部を混合したモノマー水溶液と、過硫酸アンモニウム12部および水488部の混合液とを、各々2時間で、100℃に保持した反応容器に連続滴下した。さらに、温度を100℃に保持した状態で1時間反応させることにより共重合体の水溶液を得た。液中の共重合体は、共重合体(A−4)(重量平均分子量20,000、Mw/Mn1.8)であった。
製造例4において、ポリエチレングリコールモノメタリルエーテル(エチレンオキサイドの平均付加モル数55)を3−メチル−3−ブテン−1−オールのポリエチレングリコール付加物にした以外は、製造例4と同様とした。液中の共重合体は共重合体(A−5)(重量平均分子量21,000、Mw/Mn1.8)であった。
<製造例6>
温度計、攪拌装置、還流装置、窒素導入管および滴下装置を備えたガラス反応容器に水2631部を仕込み、攪拌下で反応容器を窒素置換し、窒素雰囲気下で100℃に昇温した。その後、メトキシポリエチレングリコールメタアクリレート(エチレンオキサイドの平均付加モル数10)806部、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの3および3’位をアリル置換した化合物3部、メタクリル酸98部、および水893部を混合したモノマー水溶液と、過硫酸ナトリウム17部および水283部の混合液を各々2時間で、100℃に保持した反応容器に連続滴下した。さらに、温度を100℃に保持した状態で1時間反応させることにより共重合体の水溶液を得た。液中の共重合体は共重合体(B−1)(重量平均分子量17,000、Mw/Mn1.6)であった。
温度計、攪拌装置、還流装置、窒素導入管および滴下装置を備えたガラス反応容器に水2631部を仕込み、攪拌下で反応容器を窒素置換し、窒素雰囲気下で100℃に昇温した。その後、メトキシポリエチレングリコールメタアクリレート(エチレンオキサイドの平均付加モル数20)806部、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの3および3’位をアリル置換した化合物3部、メタクリル酸98部、および水893部を混合したモノマー水溶液と、過硫酸ナトリウム17部および水283部の混合液を各々2時間で、100℃に保持した反応容器に連続滴下した。さらに、温度を100℃に保持した状態で1時間反応させることにより共重合体の水溶液を得た。液中の共重合体は共重合体(B−2)(重量平均分子量19,000、Mw/Mn1.6)であった。
温度計、攪拌装置、還流装置、窒素導入管および滴下装置を備えたガラス反応容器に水148部、および、ポリエチレングリコールモノメタリルエーテル(エチレンオキサイドの平均付加モル数40)513部を仕込み、攪拌下で反応容器を窒素置換し、窒素雰囲気下で80℃に昇温した。その後、アクリル酸(モノマー/ダイマー=99重量%/1重量%)60部、30%NaOH水溶液1部、および水288部を混合したモノマー水溶液と、過硫酸アンモニウム7部および水113部の混合液とを、各々2時間で、100℃に保持した反応容器に連続滴下した。さらに、温度を100℃に保持した状態で1時間反応させることにより共重合体の水溶液を得た。液中の共重合体は共重合体(C−1)(重量平均分子量18,000、Mw/Mn1.7)であった。
温度計、攪拌装置、還流装置、窒素導入管および滴下装置を備えたガラス反応容器に水501部、3−メチル−3−ブテン−1−オールのエチレンオキサイド付加物(エチレンオキサイドの平均付加モル数30)500部、ならびに、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの3および3’位をアリル置換した化合物2部を仕込み、攪拌下で反応容器を窒素置換し、窒素雰囲気下で80℃に昇温した。その後、アクリル酸(モノマー/ダイマー=99重量%/1重量%)135部および水501部を混合したモノマー水溶液と、過硫酸アンモニウム12部および水188部の混合液とを、各々1時間で、80℃に保持した反応容器に連続滴下した。さらに、温度を100℃に保持した状態で1時間反応させることにより共重合体の水溶液を得た。液中の共重合体は共重合体(C−2)(重量平均分子量20,200、Mw/Mn1.7)であった。
製造例1において、無水マレイン酸を使用しない以外は、製造例1と同様とした。液中の共重合体は、共重合体(Q−1)(重量平均分子量14,500、Mw/Mn1.7)であった。
製造例2において、無水マレイン酸を使用しない以外は、製造例2と同様とした。液中の共重合体は、共重合体(Q−2)(重量平均分子量16,000、Mw/Mn1.7)であった。
製造例3において、無水マレイン酸を使用しない以外は、製造例3と同様とした。液中の共重合体は、共重合体(Q−3)(重量平均分子量16,500、Mw/Mn1.7)であった。
製造例4において、無水マレイン酸を使用しない以外は、製造例4と同様とした。液中の共重合体は、共重合体(Q−4)(重量平均分子量20,000、Mw/Mn1.8)であった。
製造例5において、無水マレイン酸を使用しない以外は、製造例5と同様とした。液中の共重合体は、共重合体(Q−5)(重量平均分子量21,000、Mw/Mn1.8)であった。
環境温度(20℃)において、表1のように配合した細骨材、セメント、水および表2に示す水硬性組成物用分散剤を投入して、モルタルミキサによる機械練りにより120秒間練混ぜた(水硬性組成物用分散剤は水に混合させて投入した)。各モルタルのモルタルフロー、J14ロート流下時間、簡易断熱温度変化試験における最高温度到達時間を評価した。
底面の直径20cm、上面の直径10cm、高さ30cmの中空円筒のミニスランプコーンに上記のモルタルを詰め、ミニスランプコーンを垂直に持ち上げた際のテーブルに広がったモルタルの2方向の直径の平均値をモルタルフロー値とした。スランプ保持性の評価は、所定時間経過後に上記操作を繰り返しモルタルフローの経時変化を求めた。経時変化後のモルタルフロー値が高いほど、混和剤のスランプ保持性が良好であると評価される。
上端70mm、下端14mm、高さ392mmの円筒状のJ14ロートに、モルタルフロー値が230mmのモルタルをすり切りまで充填し、モルタルがJ14ロートを流れ落ちるまでの時間を測定した。J14ロート流下時間は、短い方が、モルタルの粘性が低いと評価される。
直径6.5cm、高さ6.5cmのプラスチック製のカップに練り混ぜ後のモルタルを投入し、20cm×20cm×20cmの断熱容器内に設置する。断熱容器内のモルタルに熱電対を差し込み、外部記録装置にて連続的に温度を測定した。モルタルの混練開始時を0分として、温度履歴から最高温度到達時間を読み取り、最高温度到達時間とした。最高温度到達時間が短い方が、凝結時間が早いと評価される。
普通ポルトランドセメント(宇部三菱セメント株式会社製、比重3.16)
普通ポルトランドセメント(太平洋セメント株式会社製、比重3.16)
普通ポルトランドセメント(株式会社トクヤマ製、比重3.16)
W:水道水
S:静岡県掛川産陸砂(細骨材、比重2.57)
水硬性組成物用分散剤(固形分換算) 表2参照
Claims (5)
- 下記一般式(1)で表される単量体(I)に由来する構成単位、不飽和モノカルボン酸系単量体(II)に由来する構成単位、不飽和ジカルボン酸系単量体(III)に由来する構成単位、および、単量体(I)〜(III)と共重合可能なその他の単量体(IV)に由来する構成単位を含み、各単量体の共重合時の重量比率が1≦(I)≦97、1≦(II)≦50、0.01≦(III)<1、0≦(IV)≦50であり、重量平均分子量がポリエチレングリコール換算で9,000〜30,000であるポリカルボン酸系共重合体またはその塩(A)、ならびに、
下記一般式(2)で表される単量体(VI)に由来する構成単位と、前記単量体(II)に由来する構成単位と、単量体(VI)および(II)と共重合可能なその他の単量体(VII)に由来する構成単位とを含み、単量体(I)および(III)に由来する構成単位を含まない、ポリカルボン酸系共重合体またはその塩(B)および/または
前記単量体(I)に由来する構成単位と、前記単量体(II)に由来する構成単位とを含むか、又はさらに4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの3および3’位アリル置換物である前記単量体(I)および(II)と共重合可能なその他の単量体(VIII)に由来する構成単位とを含む、単量体(III)と(VI)に由来する構成単位を含まない、ポリカルボン酸系共重合体またはその塩(C)
を含有する水硬性組成物用分散剤。
R1−O−(A1O)n1−R2・・・(1)
(式中、R1は、炭素原子数2〜5のアルケニル基を表す。A1Oは、同一若しくは異なって、炭素原子数2〜18のオキシアルキレン基を表す。n1は、オキシアルキレン基の平均付加モル数であり、5〜70の数を表す。R2は、水素原子または炭素原子数1〜30の炭化水素基を表す。)
- ポリカルボン酸系共重合体またはその塩(A)の分子量分布(Mw/Mn)が、1.2以上である請求項1に記載の水硬性組成物用分散剤。
- ポリカルボン酸系共重合体またはその塩(B)の重量平均分子量が、ポリエチレングリコール換算で5,000〜60,000である請求項1または2に記載の水硬性組成物用分散剤。
- ポリカルボン酸系共重合体またはその塩(C)の重量平均分子量が、ポリエチレングリコール換算で5,000〜60,000である請求項1〜3のいずれか一項に記載の水硬性組成物用分散剤。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の水硬性組成物用分散剤を含む水硬性組成物。
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