JP6618218B2 - フラップゲートおよびこれに用いられる水密ゴム - Google Patents
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Description
1.平坦状上端面86を備えるとともに中実状態に形成されている荷重支持部82によって、海岸等で使用されるような比較的多く繰り返される扉体閉鎖時の衝突に対して耐久性を向上させることができる。
2.平坦状上端面86から突出する凸状止水部83を備えることで繰り返される扉体閉鎖時の衝突に対する耐久性とともに水密性を確保することができる。
3.凸状止水部83を縦断面形状において半円状をなす凸曲面状、三角形凸状または四角形凸状にすることで、衝突を繰り返す扉体閉鎖時の戸当たり22との隙間における止水性を確保することができる。
4.一体的な形成が可能であり、押し出し加工等の既存の製造方法によって安価でかつ大量に形成することができる。
5.熱膨張率の異なる素材同士を貼り合わせて形成したときに生じる撓みが生じることもなく、安定的に高い耐久性および止水性を得ることができる。
本実施例1では、本発明に係る水密ゴムが従来製品と比べて耐久性が向上するのか、凸状止水部の形状の相違によってどの程度耐久性に影響があるのかについて検証するために実証試験を行った。図15に示すように、本実施例1に係る試験体は12種類を用意し、それぞれ試験体1〜12の番号を付している。また、比較例として凸状止水部のない水密ゴムを試験体13とし、従来品である空隙を有するP型水密ゴムを試験体14として用意した。図15の図内に記載の数値はmm単位の寸法を表している。
耐久性の検証方法として、図16および図17に示すように、振り子式の耐久試験機を用いた。前記耐久試験機は、図17に示すように、重量が約100kg、回転軸からの長さが875mmの鋼製の振り子を備える。また、前記振り子は、各試験体に衝突させる衝突板を有する。この衝突板は、各試験体の横幅よりやや広い略矩形状に形成されているとともに、前記回転軸から約596mmの位置で各試験体に当接するように設置されている。
止水性の検証方法は、まず試験体1〜14を扉体に設置し、扉体下部を背面(開口部側に相当)から1.5kNの力で引張り、各試験体の水密ゴムと戸当り金物との隙間を計測することにより止水性を評価した。
つぎに、凸状止水部の形状の違いによって製作精度にどのような影響があるか検証した。製作精度の検証方法としては、正方形枠体状に形成した水密ゴムにおいて、各辺2箇所(各辺中央位置から対称に500mmの2箇所)ずつ、計8箇所について、底面から凸状止水部の頂点までの高さhの寸法を計測することで製作精度を評価した。
接合部精度の検証方法は、端部同士を接着固定した接合箇所において、各々の高さを計測し、その高さのズレから接合部の精度を評価した。
以上より、本実施例1で試作した本発明に係る試験体1〜12の水密ゴムは、いずれも繰り返される衝突に対する耐久性が従来のP型水密ゴムより極めて優れているとともに、扉体の閉鎖時にも高い止水性が得られることがわかった。特に、試験体2である荷重支持部の平坦状上端面の幅が40mmで、凸状止水部が半径5mmの半円状に平坦状上端面から突出形成させた水密ゴムは、全ての性能評価において○の評価が得られ、総合評価として最も優れていた。また、本発明に係る水密ゴムの寸法は、本実施例1で試作した試験体1〜12の寸法程度にするのが好ましいと考えられる。具体的には、荷重支持部の平坦状上端面から凸状止水部の頂部までの高さ寸法が、荷重支持部の平坦状上端面の幅寸法に対して0.075倍から0.25倍の範囲内で形成されていることが好ましい。
2 水門
3 扉体支持軸
4 揺動アーム
5 扉体
6 バランスウェイト
7 フロート
8 水密ゴム
9 ゴム押さえ板
21 開口部
22 戸当たり
31 軸受
32 軸受固定具
51 固定孔
81 枠状固定部
82 荷重支持部
83 凸状止水部
84 固定孔
85 枠状固定部の角部
86 平坦状上端面
87 平坦状上端面の角部
88 凸状止水部の頂部
89 端部
811 枠状緩衝溝
812 接触面
Claims (8)
- 水門の開口部を閉鎖するフラップゲートであって、前記開口部を開閉させる扉体が扉体支持軸周りに揺動自在に支持されているとともに、前記扉体には閉鎖時に前記開口部における開口端の戸当たりに当接して水密を確保する水密ゴムが設けられており、
前記水密ゴムは、前記扉体の開口部側の面における前記戸当たりと当接しうる位置に沿って固定されている略矩形枠状の枠状固定部と、
この枠状固定部から段差を設けるようにして枠状に突出形成されており、その突出形成されている部分の前記枠状固定部側の幅が前記枠状固定部の上端面の幅より幅狭に形成されているとともに、上端面が平坦状に形成され、かつ中空を有しない中実状態に形成されている荷重支持部と、
この荷重支持部の平坦状上端面からさらに段差を設けるようにして枠状に突出形成されている凸状止水部とを有する、前記フラップゲート。 - 前記凸状止水部が、前記荷重支持部の平坦状上端面における幅方向の略中央位置に沿って枠状に突出形成されている、請求項1に記載のフラップゲート。
- 前記凸状止水部が、その縦断面形状において半円状をなす凸曲面状に形成されている、請求項1または請求項2に記載のフラップゲート。
- 前記凸状止水部が、その縦断面形状において三角形凸状に形成されている、請求項1または請求項2に記載のフラップゲート。
- 前記凸状止水部が、その縦断面形状において四角形凸状に形成されている、請求項1または請求項2に記載のフラップゲート。
- 前記荷重支持部の平坦状上端面から前記凸状止水部の頂部までの高さ寸法が、前記荷重支持部の平坦状上端面の幅寸法に対して0.075倍から0.25倍の範囲内で形成されている、請求項1から請求項5のいずれかに記載のフラップゲート。
- 前記枠状固定部のうち前記扉体と接する面には、前記凸状止水部に対応する裏側位置に枠状の溝に形成された枠状緩衝溝と、この枠状緩衝溝を境にして外縁側および内縁側の両側に平坦状に形成されて前記扉体と接触する接触面とを有する、請求項1から請求項6のいずれかに記載のフラップゲート。
- 水門の開口部を閉鎖するフラップゲートにおける扉体の前記開口部側に設けられ、閉鎖時に前記開口部の開口端の戸当たりに当接して水密を確保する水密ゴムであって、
前記扉体の開口部側の面における前記戸当たりと当接しうる位置に沿って固定される略矩形枠状の枠状固定部と、
この枠状固定部から段差を設けるようにして枠状に突出形成されており、その突出形成されている部分の前記枠状固定部側の幅が前記枠状固定部の上端面の幅より幅狭に形成されているとともに、上端面が平坦状に形成され、かつ中空を有しない中実状態に形成されている荷重支持部と、
この荷重支持部の平坦状上端面からさらに段差を設けるようにして枠状に突出形成されている凸状止水部とを有する、前記水密ゴム。
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2018
- 2018-12-27 JP JP2018245331A patent/JP6618218B2/ja active Active
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