JP6617518B2 - 筆記具支持システムおよび筆記具支持装置 - Google Patents
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Description
特許文献2には、使用者がペンを置く部分をタブレットに形成し、そこに充電用端子が設けられた構成が開示されている。
本発明の目的は、筆記具が挿入されるキャップに接点が設けられている場合に比べ、筆記具に設けられた接点とこの接点に接触する相手方接点の損耗を低減することにある。
請求項2に記載の発明は、電気的な接点を有する筆記具と、前記筆記具が挿入されるキャップと、前記キャップが移動可能な状態で当該キャップを支持するキャップ支持機構と、前記キャップとは別の箇所に設けられ、前記筆記具が挿入された当該キャップが移動することにより当該筆記具の前記接点が接触する相手側接点と、を備え、前記筆記具が挿入された前記キャップが予め定められた箇所まで移動することで、当該筆記具の前記接点が前記相手側接点に接触し、前記キャップが前記予め定められた箇所以外の箇所に位置する状態では、前記相手側接点が収容部に収容されている筆記具支持システムである。
請求項3に記載の発明は、前記キャップに対して前記筆記具が挿入され当該キャップによる当該筆記具の位置決めが行われた後に、当該キャップを移動させることで、当該筆記具の前記接点が前記相手側接点に接触するようになる請求項1又は2に記載の筆記具支持システムである。
請求項4に記載の発明は、前記キャップ支持機構を介して前記キャップを支持する台座をさらに備え、前記台座には、凹部が形成され、前記筆記具が挿入された前記キャップが移動すると、前記凹部に当該キャップおよび当該筆記具が収容される請求項1乃至3の何れかに記載の筆記具支持システムである。
請求項5に記載の発明は、前記キャップ支持機構を介して前記キャップを支持する台座をさらに備え、前記筆記具が挿入された前記キャップが移動すると、当該キャップおよび当該筆記具が、前記台座に沿うようになる請求項1乃至4の何れかに記載の筆記具支持システムである。
請求項6に記載の発明は、前記キャップへの前記筆記具の挿入が行われる際、当該キャップは、水平方向に対して傾斜した状態で配置されることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の筆記具支持システムである。
請求項7に記載の発明は、前記筆記具が挿入された前記キャップが移動すると、当該筆記具の前記接点と前記相手側接点とが間隙を有して互いに対峙したうえで当該接点と当該相手側接点とがさらに接近し、当該接点と当該相手側接点との接触が行われる請求項1乃至6の何れかに記載の筆記具支持システムである。
請求項8に記載の発明は、電気的な接点を有する筆記具が挿入されるキャップであって、挿入された当該筆記具の周方向への回転を規制するキャップと、前記キャップが移動可能な状態で当該キャップを支持するキャップ支持機構と、前記キャップとは別の箇所に設けられ、前記筆記具が挿入された当該キャップが移動することにより移動方向下流側へ移動する当該筆記具の前記接点であって移動する当該筆記具のうちの当該移動方向下流側を向く面に位置する当該接点が接触する相手側接点と、を備え、前記相手側接点は、周方向への回転が規制された状態の前記筆記具の前記接点が当該相手側接点に接触する際、前記移動方向下流側を向く前記面の対向箇所に位置する筆記具支持装置である。
請求項9に記載の発明は、電気的な接点を有する筆記具が挿入されるキャップと、前記キャップが移動可能な状態で当該キャップを支持するキャップ支持機構と、前記キャップとは別の箇所に設けられ、前記筆記具が挿入された当該キャップが移動することにより当該筆記具の前記接点が接触する相手側接点と、を備え、前記筆記具が挿入された前記キャップが予め定められた箇所まで移動することで、当該筆記具の前記接点が前記相手側接点に接触し、前記キャップが前記予め定められた箇所以外の箇所に位置する状態では、前記相手側接点が収容部に収容されている筆記具支持装置である。
請求項2、9の発明によれば、相手側接点が収容されない場合に比べ、相手側接点の長寿命化を図れる。
請求項3の発明によれば、キャップによる筆記具の位置決めが行われずに接点と相手側接点とが接触する場合に比べ、接点と相手側接点とが接触する際の両者の姿勢を安定化させることができる。
請求項4の発明によれば、台座に凹部が設けられていない場合に比べ、筆記具支持システムの小型化を図れる。
請求項5の発明によれば、キャップおよび筆記具が台座に沿わない場合に比べ、筆記具支持システムの小型化を図れる。
請求項6の発明によれば、キャップが水平方向に沿うように配置される場合に比べ、キャップへの筆記具の着脱を行いやすくなる。
請求項7の発明によれば、接点と相手側接点とが擦りながら両者が接触する場合に比べ、接点および相手側接点の損耗を低減できる。
請求項8の発明によれば、筆記具が挿入されるキャップに接点が設けられている場合に比べ、筆記具に設けられた接点とこの接点に接触する相手方接点の損耗を低減できる。
図1(A)、(B)は、本実施形態の筆記具支持システム1の全体構成を示した図である。
図1(A)に示すように、本実施形態の筆記具支持システム1には、筆記具の一例である電子ペン60と、この電子ペン60を支持するペン支持装置(クレードル)100が設けられている。
さらに、ペン支持装置100には、キャップ110を移動可能(回転可能)な状態で支持するキャップ支持機構130、このキャップ支持機構130を介してキャップ110を支持する台座140が設けられている。ここで、相手側接点120は、台座140に設けられている。
具体的には、キャップ支持機構130には、キャップ110を回転可能な状態で支持する回転軸131が設けられており、キャップ110は、この回転軸131により支持されている。
また、本実施形態では、台座140にコネクタ140Dが取り付けられている。このコネクタ140Dには、電源用のケーブルや信号用のケーブルが接続される。
ペン本体部72は、一端部72Aおよび他端部72Bを有し、本実施形態では、ペン本体部72の一端部72A側が、キャップ110に挿入されている。さらに、ペン本体部72の他端部72Bには、円形の端面72Cが設けられている。
この円形の端面72Cには、端面72Cの外周縁に沿う突出部72Dが設けられている。さらに、本実施形態では、ペン本体部72の外周面に、相手側接点120に電気的に接続するペン側接点71が設けられている。
図1(B)に示すように、キャップ110を寝かすと、キャップ110および電子ペン60は、台座140に沿うようになる。ここで、図1(B)に示す状態から電子ペン60を図中上方に持ち上げると、キャップ110の回転が行われ、キャップ110および電子ペン60は、図1(A)に示す状態に復帰する。
図1(A)では、台座140から離れた位置である第2の位置P2に、キャップ110が位置する状態を示している。キャップ110が第2の位置P2に位置する状態では、電子ペン60のペン側接点71が相手側接点120から離間する。
また、ペン側接点71が相手側接点120から離間する第2の位置P2から、ペン側接点71が相手側接点120に接触する第1の位置P1へのキャップ110の移動が可能になっている。
このため、キャップ110が第2の位置P2に位置する状態では、ペン側接点71と相手側接点120との接触を伴わずに、キャップ110に対する電子ペン60の着脱を行える。これにより、本実施形態では、ペン側接点71と相手側接点120との損耗が低減する。
これに対し、本実施形態の構成では、キャップ110への電子ペン60の着脱時、接点同士の擦れが生じない。これにより、ペン側接点71と相手側接点120との損耗が低減する。
ここで、キャップ110が第1の位置P1にあるときに、キャップ110への電子ペン60の着脱が行える構成であると、接点同士の擦れが生じ、ペン側接点71と相手側接点120との損耗が促進される。本実施形態の構成では、この擦れが生じず、ペン側接点71と相手側接点120との損耗が低減する。
本実施形態では、キャップ110が第2の位置P2から第1の位置P1へ移動すると(キャップ110が台座140側に移動すると)、図1(B)に示すように、凹部141Cに、キャップ110および電子ペン60が収容される。これにより、本実施形態では、凹部141Cが設けられていない構成に比べ、筆記具支持システム1の小型化を図れる。
付言すると、キャップ110および電子ペン60が台座140に沿わず、キャップ110および電子ペン60が台座140に対して傾斜する場合に比べ、筆記具支持システム1の小型化を図れる。
具体的には、本実施形態では、ペン側接点71と相手側接点120との接触が行われる際、まず、図1(A)に示すように、キャップ110に対して電子ペン60が挿入され、キャップ110による電子ペン60の位置決めが行われる。
そして、本実施形態では、この位置決めが行われた後に、図1(B)に示すように、キャップ110および電子ペン60が移動し、ペン側接点71と相手側接点120とが接触する。
これに対し、電子ペン60の位置決めが行われない状態で、ペン側接点71と相手側接点120とが接触する場合は、両者の姿勢が安定化せず、各端子20の接触順序が乱れやすくなる。
図2に示すように、キャップ支持機構130には、キャップ110を回転可能な状態で下方から支持する回転軸131が設けられている。さらに、キャップ支持機構130には、キャップ110を下方から支持する支持部材132が設けられている。
突出部132Bには、2つの側面S1,S2と、この2つの側面S1,S2を結ぶ上面CMが設けられている。また、一方の側面S2(台座140の他端部140B側に位置する側面S2)と上面CMとが接続する角部には面取りが施され、この角部には、傾斜面KMが設けられている。
キャップ110には、円筒状のキャップ本体110Aと、ペン先72Pを収容するペン先収容部110Bが設けられている。ペン先収容部110Bは、キャップ本体110Aの軸心に対して偏心した状態で設けられている。
具体的には、本実施形態では、キャップ110に電子ペン60が挿入されると、電子ペン60の周方向における、電子ペン60の位置決めが行われる。これにより、ペン側接点71が下方を向き、ペン側接点71と相手側接点120とが対峙する。
なお、板金150は、支持部材132に固定され、支持部材132がスライド移動すると、板金150もスライド移動する。
これにより、突出部72Dが規制用部材141Hに引っ掛かり、台座140から電子ペン60が外れにくくなる。
本実施形態では、台座140の裏面に、コイルスプリング140Kが設けられている。このコイルスプリング140Kは、支持部材132に取り付けられ、図中矢印3Aに示す方向に向けて、支持部材132を付勢する。
これにより、本実施形態では、図2の矢印2Aに示す方向へ、支持部材132および板金150が付勢される。付言すると、本実施形態では、台座140の他端部140B側に向けて、支持部材132および板金150が付勢される。
電子ペン60がユーザにより持ち上げられると、第1の位置P1にあったキャップ110が、図4に示すように、第2の位置P2に位置する。
キャップ110が第2の位置P2に位置するようになると、コイルスプリング140K(図4では不図示)により付勢されている、支持部材132および板金150が、図中右方向(矢印4A示す方向)へ移動する。
これにより、キャップ110が斜め上方へ押圧され、キャップ110が第1の位置P1に戻ることが防止される。さらに、この状態では、キャップ110の端面110Tが、台座140の一端部140Aに突き当たる。これにより、予め定められた角度を超えたキャップ110の回転が防止される。
ここで、本実施形態では、キャップ110が第2の位置P2に位置する状態となると、支持部材132、板金150が図中右方向へスライド移動し、これにより、相手側接点120も右方向へ移動する。そして、本実施形態では、この移動により、相手側接点120が、台座140に設けられた凹部141Cの底面141Eの下に入り込む。
なお、本実施形態では、キャップ110を第1の位置P1に戻すと、板金150は、図4における左方向へ移動し、貫通孔141Gから相手側接点120が再び露出する。
これにより、キャップ110に対する電子ペン60の着脱を行いやすくなる。具体的には、キャップ110が水平方向に沿った状態で配置されている場合に比べ、キャップ110に対する電子ペン60の着脱を行いやすくなる。
ここで、本実施形態のペン支持装置100は、机上などに設置されることが想定され、キャップ110が水平方向に対して傾斜していると、キャップ110への電子ペン60の着脱を行いやすくなる。
そして、この場合、ペン側接点71が下方に向かって移動し、まず、ペン側接点71と相手側接点120とが、間隙を有した状態で互いに対峙する。その後、本実施形態では、ペン側接点71と相手側接点120とがさらに接近し、ペン側接点71と相手側接点120とが接触する。
これにより、ペン側接点71と相手側接点120とが擦りながら、両者が接触することが避けられ、ペン側接点71および相手側接点120の損耗が低減する。
また、上記では、キャップ110の回転角度が90°未満であったが、キャップ110の回転角度は90°としてもよいし、90°よりも大きくしてもよい。
また、上記では、台座140が机上などに置かれる場合を想定して説明したが、垂直の壁に台座140を固定する態様も考えられる。
本実施形態では、文書画像と符号画像とが印刷された紙などの記録材に対し、電子ペン60を用い筆記を行うと、電子ペン60は符号画像に含まれる位置情報に基づいて手書き情報(筆跡情報)を生成する。またそれと同時に、電子ペン60は、符号画像に含まれる識別情報を認識する。
識別情報と筆跡情報とを受け取ったサーバは、識別情報に基づいて、媒体に印刷された電子文書を特定し、この特定された電子文書と筆跡情報とを関連付けて記憶する。
ペン本体部72の内部には、制御回路61が設けられている。制御回路61には、筆圧検知スイッチ62が接続されている。
筆圧検知スイッチ62は、電子ペン60による筆記動作を、ペン先72Pに加わる圧力(筆圧)によって検知し、電子ペン60を動作状態に設定する。
なお、図5にて示した、ペン本体部72の内部構成は一例であり、ペン本体部72の内部構成は他の構成としてもよい。
Claims (9)
- 電気的な接点を有する筆記具と、
前記筆記具が挿入されるキャップと、
前記キャップが移動可能な状態で当該キャップを支持するキャップ支持機構と、
前記キャップとは別の箇所に設けられ、前記筆記具が挿入された当該キャップが移動することにより当該筆記具の前記接点が接触する相手側接点と、
を備え、
前記筆記具が前記キャップに挿入されると、当該筆記具の周方向における当該筆記具の位置決めが行われ、当該筆記具の周方向の回転が規制され、
前記筆記具が挿入された前記キャップの移動に伴い、当該筆記具の周方向への回転が規制された状態で当該筆記具が移動するとともに移動方向における下流側へ移動し、
前記筆記具が有する面のうちの、当該筆記具が前記下流側へ移動する際に当該下流側を向く面に、当該筆記具の前記接点が配置され、
前記相手側接点は、前記筆記具の前記接点が当該相手側接点に接触する際、前記下流側を向く面の対向箇所に位置する筆記具支持システム。 - 電気的な接点を有する筆記具と、
前記筆記具が挿入されるキャップと、
前記キャップが移動可能な状態で当該キャップを支持するキャップ支持機構と、
前記キャップとは別の箇所に設けられ、前記筆記具が挿入された当該キャップが移動することにより当該筆記具の前記接点が接触する相手側接点と、
を備え、
前記筆記具が挿入された前記キャップが予め定められた箇所まで移動することで、当該筆記具の前記接点が前記相手側接点に接触し、
前記キャップが前記予め定められた箇所以外の箇所に位置する状態では、前記相手側接点が収容部に収容されている筆記具支持システム。 - 前記キャップに対して前記筆記具が挿入され当該キャップによる当該筆記具の位置決めが行われた後に、当該キャップを移動させることで、当該筆記具の前記接点が前記相手側接点に接触するようになる請求項1又は2に記載の筆記具支持システム。
- 前記キャップ支持機構を介して前記キャップを支持する台座をさらに備え、
前記台座には、凹部が形成され、
前記筆記具が挿入された前記キャップが移動すると、前記凹部に当該キャップおよび当該筆記具が収容される請求項1乃至3の何れかに記載の筆記具支持システム。 - 前記キャップ支持機構を介して前記キャップを支持する台座をさらに備え、
前記筆記具が挿入された前記キャップが移動すると、当該キャップおよび当該筆記具が、前記台座に沿うようになる請求項1乃至4の何れかに記載の筆記具支持システム。 - 前記キャップへの前記筆記具の挿入が行われる際、当該キャップは、水平方向に対して傾斜した状態で配置されることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の筆記具支持システム。
- 前記筆記具が挿入された前記キャップが移動すると、当該筆記具の前記接点と前記相手側接点とが間隙を有して互いに対峙したうえで当該接点と当該相手側接点とがさらに接近し、当該接点と当該相手側接点との接触が行われる請求項1乃至6の何れかに記載の筆記具支持システム。
- 電気的な接点を有する筆記具が挿入されるキャップであって、挿入された当該筆記具の周方向への回転を規制するキャップと、
前記キャップが移動可能な状態で当該キャップを支持するキャップ支持機構と、
前記キャップとは別の箇所に設けられ、前記筆記具が挿入された当該キャップが移動することにより移動方向下流側へ移動する当該筆記具の前記接点であって移動する当該筆記具のうちの当該移動方向下流側を向く面に位置する当該接点が接触する相手側接点と、を備え、
前記相手側接点は、周方向への回転が規制された状態の前記筆記具の前記接点が当該相手側接点に接触する際、前記移動方向下流側を向く前記面の対向箇所に位置する筆記具支持装置。 - 電気的な接点を有する筆記具が挿入されるキャップと、
前記キャップが移動可能な状態で当該キャップを支持するキャップ支持機構と、
前記キャップとは別の箇所に設けられ、前記筆記具が挿入された当該キャップが移動することにより当該筆記具の前記接点が接触する相手側接点と、
を備え、
前記筆記具が挿入された前記キャップが予め定められた箇所まで移動することで、当該筆記具の前記接点が前記相手側接点に接触し、
前記キャップが前記予め定められた箇所以外の箇所に位置する状態では、前記相手側接点が収容部に収容されている筆記具支持装置。
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