JP6616682B2 - 中心線決定装置、医用装置、およびプログラム - Google Patents

中心線決定装置、医用装置、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、体躯の中心線を決定する中心線決定装置、体躯の中心線を決定する医用装置、および、中心線決定装置に適用されるプログラムに関する。
従来より、造影剤を用いて被検体を撮影する磁気共鳴イメージング装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2009−261904号公報
Med Imag Tech Vol.31 No.2 March 2013
造影剤を用いて被検体を撮影する方法の一例として、オペレータが、画像の中から大動脈の位置を見つけて、大動脈の位置に、造影剤を検出するためのトラッカー領域を設定する方法がある。また、近年では、大動脈の位置を自動的に検出する手法が発表されている(非特許文献1参照)。
非特許文献1では、被検体の胴部、左腕、および右腕を横切る断面のアキシャル画像を生成し、アキシャル画像を2値化する。アキシャル画像を2値化することにより2値画像が得られる。2値画像では、被検体の胴部の領域、左腕の領域、および右腕の領域に論理値1が割り当てられ、被検体の体外に論理値0が割り当てられている。2値画像を求めた後、縮小処理、リージョングローイング、および拡大処理を繰り返すことにより、胴部の領域から、左腕の領域および右腕の領域を分離する分離処理が実行される。したがって、分離処理を実行することにより、胴部の領域から両腕の領域が分離された2値画像が得られる。分離処理を実行した後、分離処理後の2値画像から胴部の領域を抽出する抽出処理を実行し、胴部の領域が抽出された2値画像を得る。次に、抽出処理後の2値画像に基づいて、被検体の体躯の左右方向の中心線を求める。そして、求めた体躯の中心線を用いて脳脊髄液の位置を検出し、検出した脳脊髄液の位置に基づいて、大動脈を検出している。大動脈は脳脊髄液の近くに存在しているので、非特許文献1の方法により、大動脈を検出することができる。
しかし、分離処理を行っても、右腕の領域および左腕の領域のうちの片方の腕の領域が、胴部の領域から分離できないことがある。この場合、分離処理後の2値画像では、胴部の領域に片方の腕の領域が繋がっているので、分離処理後の2値画像に対して抽出処理を実行すると、胴部の領域に片方の腕の領域が繋がったままで領域の抽出が行われる。したがって、抽出処理後の2値画像に基づいて体躯の中心線を求めると、求めた体躯の中心線が、実際の体躯の中心線に対して片方の腕の領域側にずれてしまい、脳脊髄液の位置を検出することが困難になる。その結果、大動脈の位置を正しく検出できないという問題がある。
そこで、抽出すべきでない領域が誤って抽出された場合であっても、十分な精度で体躯の中心線を求めることができる技術が望まれている。
本発明の第1の観点は、被検体の胴部、左腕部、および右腕部を含む撮影部位から得られたイメージングデータに基づいて、前記被検体の体躯の中心線を決定する中心線決定装置であって、
前記イメージングデータに基づいて、前記胴部の断面を表す第1の領域と、前記左腕部の断面を表す第2の領域と、前記右腕部の断面を表す第3の領域とを含む画像を生成する画像生成手段と、
前記第1の領域、前記第2の領域、および前記第3の領域が第1の論理で表され、前記撮影部位の外側の領域が第2の論理で表される2値画像が得られるように、前記画像を2値化するための2値化処理を実行する2値化手段と、
前記2値画像に含まれる前記第2の領域および前記第3の領域を、前記2値画像に含まれる前記第1の領域から分離するための分離処理を実行する分離手段と、
前記分離手段により得られた画像から前記第1の領域を抽出するための抽出処理を実行する抽出手段と、
前記抽出処理により抽出された抽出領域に、前記第1の領域と、前記第2の領域および前記第3の領域のうちの一方の領域とが含まれるが、前記第2の領域および前記第3の領域のうちの他方の領域が含まれていない場合、前記抽出領域から前記一方の領域を除去するための第1の除去処理を実行し、前記第1の除去処理後の抽出領域に基づいて、前記被検体の体躯の中心線を求める手段と、
を有する中心線決定装置である。
本発明の第2の観点は、被検体の胴部、左腕部、および右腕部を含む撮影部位のイメージングデータを取得するためのスキャンを実行するスキャン手段と、
前記イメージングデータに基づいて、前記胴部の断面を表す第1の領域と、前記左腕部の断面を表す第2の領域と、前記右腕部の断面を表す第3の領域とを含む画像を生成する画像生成手段と、
前記第1の領域、前記第2の領域、および前記第3の領域が第1の論理で表され、前記撮影部位の外側の領域が第2の論理で表される2値画像が得られるように、前記画像を2値化するための2値化処理を実行する2値化手段と、
前記2値画像に含まれる前記第2の領域および前記第3の領域を、前記2値画像に含まれる前記第1の領域から分離するための分離処理を実行する分離手段と、
前記分離手段により得られた画像から前記第1の領域を抽出するための抽出処理を実行する抽出手段と、
前記抽出処理により抽出された抽出領域に、前記第1の領域と、前記第2の領域および前記第3の領域のうちの一方の領域とが含まれるが、前記第2の領域および前記第3の領域のうちの他方の領域が含まれていない場合、前記抽出領域から前記一方の領域を除去するための第1の除去処理を実行し、前記第1の除去処理後の抽出領域に基づいて、前記被検体の体躯の中心線を求める手段と、
を有する医用装置である。
本発明の第3の観点は、被検体の胴部、左腕部、および右腕部を含む撮影部位から得られたイメージングデータに基づいて、前記胴部の断面を表す第1の領域と、前記左腕部の断面を表す第2の領域と、前記右腕部の断面を表す第3の領域とを含む画像を生成する画像生成処理と、
前記第1の領域、前記第2の領域、および前記第3の領域が第1の論理で表され、前記撮影部位の外側の領域が第2の論理で表される2値画像が得られるように、前記画像を2値化するための2値化処理と、
前記2値画像に含まれる前記第2の領域および前記第3の領域を、前記2値画像に含まれる前記第1の領域から分離するための分離処理と、
前記分離処理により得られた画像から前記第1の領域を抽出するための抽出処理と、
前記抽出処理により抽出された抽出領域に、前記第1の領域と、前記第2の領域および前記第3の領域のうちの一方の領域とが含まれるが、前記第2の領域および前記第3の領域のうちの他方の領域が含まれていない場合、前記抽出領域から前記一方の領域を除去するための第1の除去処理を実行し、前記第1の除去処理後の抽出領域に基づいて、前記被検体の体躯の中心線を求める処理と、
をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
抽出処理により抽出された抽出領域に、第2の領域および第3の領域のうちの一方の領域が含まれている場合、抽出処理により抽出された領域から当該一方の領域を除去するための第1の除去処理が実行される。そして、この除去処理により得られた領域に基づいて被検体の体躯の中心線を求めるので、求められる体躯の中心線と実際の体躯の中心線とのずれを十分に小さくすることができる。
本発明の一形態の磁気共鳴装置の概略図である。 処理装置10が実現する手段の説明図である。 本形態で実行されるスキャンを示す図である。 撮影部位を概略的に示す図である。 本形態において被検体を撮影するときの各処理を表すフローの一例を示す図である。 ローカライザスキャンLSの説明図である。 2値化の説明図である。 分離処理が実行された後の2値画像DB〜DB10を概略的に示す図である。 抽出処理の説明図である。 ステップST5の説明図である。 距離dと閾値dthとを比較し、判定を行うときの説明図である。 ステップST57の具体的なフローの一例を示す図である。 除去が行われる部分を決定するときの説明図である。 除去処理後の抽出領域を示す図である。 中心線LC20および重心G20を示す図である。 特定された点G20’を示す図である。 ステップST68の説明図である。 部分Rr1が除去された後の抽出領域を示す図である。 中心線LC21および重心G21を示す図である。 特定した点G21’を示す図である。 i=2にインクリメントされた場合におけるステップST68〜ST73の説明図である。 i=qにインクリメントされた場合におけるステップST68〜ST72の説明図である。 アキシャル画像ごとに求められた体躯の中心線LBを概略的に示す図である。 平面FSを概略的に示す図である。 トラッカー領域の設定方法の一例の説明図である。
以下、発明を実施するための形態について説明するが、本発明は、以下の形態に限定されることはない。
図1は、本発明の一形態の磁気共鳴装置の概略図である。
磁気共鳴装置(以下、「MR装置」と呼ぶ。MR:Magnetic Resonance)100は、マグネット2、テーブル3、受信コイル4、造影剤注入装置5などを有している。
マグネット2は、被検体14が収容される収容空間21を有している。また、マグネット2は、超伝導コイル22と、勾配コイル23と、RFコイル24とを有している。超伝導コイル22は静磁場を印加し、勾配コイル23は勾配パルスを印加し、RFコイル24はRFパルスを印加する。尚、超伝導コイル22の代わりに、永久磁石を用いてもよい。
テーブル3は、被検体14を搬送するためのクレードル3aを有している。クレードル3aによって、被検体14は収容空間21に搬送される。
受信コイル4は、被検体14に取り付けられている。受信コイル4は、被検体14からの磁気共鳴信号を受信する。
造影剤注入装置5は、被検体14に造影剤を注入する。
MR装置1は、更に、制御部6、送信器7、勾配磁場電源8、受信器9、処理装置10、記憶部11、操作部12、および表示部13などを有している。
制御部6は、処理装置10から、シーケンスで使用されるRFパルスおよび勾配パルスの波形情報や印加タイミングなどを含むデータを受け取る。そして、制御部6は、RFパルスのデータに基づいて送信器7を制御し、勾配パルスのデータに基づいて勾配磁場電源8を制御する。また、制御部6は、造影剤注入装置5の造影剤の注入開始のタイミングの制御や、クレードル3aの移動の制御なども行う。尚、図1では、制御部6が、造影剤注入装置5、送信器7、勾配磁場電源8、クレードル3aなどの制御を行っているが、造影剤注入装置5、送信器7、勾配磁場電源8、クレードル3aなどの制御を複数の制御部で行ってもよい。例えば、造影剤注入装置5を制御する制御部と、送信器7および勾配磁場電源8を制御する制御部と、クレードル3aを制御する制御部とを別々に設けてもよい。
送信器7は、制御部6から受け取ったデータに基づいて、RFコイル24に電流を供給する。
勾配磁場電源8は、制御部6から受け取ったデータに基づいて、勾配コイル23に電流を供給する。
受信器9は、受信コイル4で受信された磁気共鳴信号に対して、検波などの処理を行い、処理装置10に出力する。尚、マグネット2、受信コイル4、制御部6、送信器7、勾配磁場電源8、受信器9を合わせたものが、スキャン手段に相当する。
記憶部11には、処理装置10により実行されるプログラムなどが記憶されている。尚、記憶部11は、ハードディスク、CD−ROMなどの非一過性の記憶媒体であってもよい。処理装置10は、記憶部11に記憶されているプログラムを読み出し、プログラムに記述されている処理を実行するプロセッサとして動作する。処理装置10は、プログラムに記述されている処理を実行することにより、種々の手段を実現する。図2は、処理装置10が実現する手段の説明図である。
画像生成手段101は、被検体14の撮影部位の画像を生成する。
2値化手段102は、画像生成手段により得られた画像を2値化するための2値化処理を実行する。
分離手段103は、2値画像に含まれる左腕領域および右腕領域を、2値画像に含まれる胴部領域から分離するための分離処理を実行する。
抽出手段104は、分離処理後の2値画像から、胴部領域を抽出するための抽出処理を実行する。
中心線計算手段105は、抽出処理後の2値画像に含まれる抽出領域のx軸方向における中心位置を表す中心線を計算する。
重心計算手段106は、抽出領域の重心を計算する。
特定手段107は、中心線に対して重心と線対称の位置関係にある点を特定する。
距離計算手段108は、重心と点との間のx軸方向における距離dを計算する。
第1の判定手段109は、抽出手段104により得られた抽出領域が、後述する第1の抽出領域であるか、第2の抽出領域であるかを判定する。
決定手段110は、体躯の中心線を決定する。
除去手段111は、抽出領域から腕の領域を除去する。
Δx計算手段112は、後述するΔx(例えば、図17参照)を計算する。
第2の判定手段113は、残っている腕の領域が除去されたか否かを判定する。
MR装置1は、処理装置10を含むコンピュータを備えている。処理装置10は、記憶部11に記憶されているプログラムを読み出すことにより、画像生成手段101〜第2の判定手段113などを実現する。尚、処理装置10は、一つのプロセッサで画像生成手段101〜第2の判定手段113を実現してもよいし、2つ以上のプロセッサで、画像生成手段101〜第2の判定手段113を実現してもよい。また、画像生成手段101〜第2の判定手段113のうちの一部の手段を、制御部6で実行できるようにしてもよい。また、処理装置10が実行するプログラムは、一つの記憶部に記憶させておいてもよいし、複数の記憶部に分けて記憶させておいてもよい。処理装置10は中心線決定装置に相当する。
図1に戻って説明を続ける。
操作部12は、オペレータにより操作され、種々の情報をコンピュータ8に入力する。表示部13は種々の情報を表示する。
MR装置1は、上記のように構成されている。
図3は本形態で実行されるスキャンを示す図、図4は撮影部位を概略的に示す図である。図4において、x軸方向、y軸方向、およびz軸方向は、それぞれ、RL(Right-Left)方向、AP(Anterior-Posterior)方向、およびSI(Superior-Inferior)方向に対応している。
本形態では、ローカライザスキャンLSと本スキャンMSなどが実行される。
ローカライザスキャンLSは、撮影範囲を設定したり、大動脈を検出するために使用される画像を取得するためのスキャンである。
ローカライザスキャンLSの後に本スキャンMSが実行される。
本スキャンMSでは、被検体に造影剤が注入され、後述するトラッカー領域Rt(図25参照)から造影剤を検出するためのシーケンスが繰り返し実行される。そして、トラッカー領域に所定量の造影剤が注入されたら、肝臓の画像を取得するためのイメージングシーケンスが実行される。以下に、ローカライザスキャンLSおよび本スキャンMSを実行するときのフローの一例について説明する。
図5は、本形態において被検体を撮影するときの各処理を表すフローの一例を示す図である。
ステップST1では、ローカライザスキャンLS(図3参照)を実行する。
図6は、ローカライザスキャンLSの説明図である。
ローカライザスキャンLSは、被検体の肝臓を含む部位の画像を取得するためのスキャンである。図6には、ローカライザスキャンLSを実行するときのスライスが示されている。ローカライザスキャンLSでは、アキシャル、サジタル、およびコロナルの画像が取得されるが、図6では、説明の便宜上、アキシャルの画像を取得するためのm枚のスライス(ここでは、m=10枚のスライスSL〜SL10)が示されている。
ローカライザスキャンLSを実行する場合、制御部6(図1参照)は、ローカライザスキャンLSで使用されるシーケンスのRFパルスのデータを送信器7に送り、ローカライザスキャンLSで使用されるシーケンスの勾配パルスのデータを勾配磁場電源8送る。送信器7は、制御部6から受け取ったデータに基づいてRFコイル24に電流を供給し、勾配磁場電源8は、制御部6から受け取ったデータに基づいて勾配コイル23に電流を供給する。したがって、RFコイル24はRFパルスを印加し、勾配コイル23は勾配パルスを印加する。ローカライザスキャンLSが実行されることにより、撮影部位からMR信号が発生する。MR信号は受信コイル4(図1参照)で受信される。受信コイル4は、MR信号を受信し、MR信号の情報を含むアナログ信号を出力する。受信器9は、受信コイル4から受け取った信号に対して、検波などの信号処理を行い、信号処理により得られたデータを処理装置10に出力する。
画像生成手段101(図2参照)は、ローカライザスキャンLSにより収集されたデータに基づいて、スライスSL〜SL10の画像D〜D10を作成する(以下では、この画像を「アキシャル画像」と呼ぶ)。スライスSL〜SL10は大動脈Aを横切っているので、アキシャル画像D〜D10には、大動脈Aの断面が描出される。
アキシャル画像には、3つの領域が含まれている。一つ目は、被検体の胴部の断面を表す領域(以下、「胴部領域」と呼ぶ)HBであり、2つ目は、被検体の左腕の断面を表す領域(以下、「左腕領域」と呼ぶ)HLであり、3つ目は、被検体の右腕の断面を表す領域(以下、「右腕領域」と呼ぶ)HRである。
ローカライザスキャンLSで使用されるシーケンスは、流速の速い血液のエコー信号ができるだけ収束しないように設計されている。したがって、流速の速い血液の信号は十分に低減することができる。例えば、大動脈Aを流れる血液の流速について考えると、大動脈Aを流れる血液の流速は速いので、大動脈Aの血液の信号は十分に低減することができる。図6では、大動脈Aを黒で表している。
アキシャル画像D〜D10を作成した後、ステップST2に進む。
ステップST2では、2値化手段102が、領域拡張法を用いて、各アキシャル画像の2値化を実行する。
図7は、2値化の説明図である。
先ず、2値化手段102は、アキシャル画像Dの2値化を実行する。アキシャル画像Dの2値化を実行する場合、2値化手段102は、アキシャル画像Dの中の背景領域(被検体の体外領域)にシード領域Rseedを設定する。シード領域Rseedを背景領域に設定する方法としては、クレードル3aの位置情報を用いる方法がある。クレードル3aは被検体の体外に位置しているので、クレードル3aの位置にシード領域Rseedを設定することにより、シード領域Rseedを確実に背景領域(体外領域)に設定することができる。尚、オペレータがシード領域Rseedを手動で設定してもよい。
シード領域Rseedを設定した後、2値化手段102は、アキシャル画像Dの信号値に基づいて、被検体の体外と体内とを区別するときに使用する信号値の閾値vを求める。
被検体の体外の空間には、クレードル3aや、ボア内の空気などが存在しているが、クレードル3aの信号値や空気の信号値は、被検体の体内組織の信号値よりも十分に小さい値になる。このように、体外と体内組織との間には信号値に大きな差があるので、スライスSLのアキシャル画像Dの信号値に基づいて、被検体の体外と体内とを区別するための信号値の閾値vを求めることが可能となる。閾値vを求める方法の一例としては、シード領域Rseed内の信号値を用いる方法がある。シード領域Rseedは被検体の体外に設定されているので、シード領域Rseedの信号値は、被検体の体内の信号値よりも十分に小さい値(ノイズ)を有している。したがって、シード領域Rseedの信号値を用いることにより、被検体の体外と体内とを区別するための信号値の閾値vを求めることができる。
次に、2値化手段102は、ピクセルの信号値と閾値vとを比較しながら、閾値vより小さい信号値を有するピクセルの領域を拡張し、スライスSLのアキシャル画像Dを2値化する。図7では、領域拡張法でスライスSLの画像Dを2値化することにより得られた2値画像を符号DAで概略的に示してある。被検体の体外における大部分のピクセルの信号値は閾値vよりも小さいが、被検体の体表面における大部分のピクセルの信号値は閾値vよりも大きい。したがって、ピクセルの領域は、被検体の体外領域の全体に渡って拡張されるが、被検体の体内領域の内側には拡張されないので、背景領域(被検体の体外)と被検体の体内とを区別することができる。図7では、拡張された領域内のピクセルが論理値0(黒)で表され、他の領域内のピクセルが論理値1(白)で表されている。
本形態では、背景領域(被検体の体外)には論理値0が割り当てられ、被検体の体内には論理値1が割り当てられる。尚、背景領域(被検体の体外)には論理値1が割り当てられ、被検体の体内には論理値0が割り当てられるように2値化を行ってもよい。
尚、その他のスライスのアキシャル画像も、同様の方法で2値化が行われる。図7では、説明の便宜上、スライスSL〜SL10のうち、スライスSL、SL、およびSL10における2値画像DA、DA、およびDA10のみが示されているが、他のスライスにおける2値画像も得られる。
2値化を実行した後、ステップST3に進む。
ステップST3では、分離手段103(図2参照)が、胴部領域HBから、左腕領域HLおよび右腕領域HRを分離するための分離処理を実行する。分離処理としては、例えば、縮小処理と拡大処理とを含む一連の処理を1回又は複数回実行する方法を用いることができる。別の分離処理としては、例えば、2値画像を距離変換し、距離変換を行った後で、左腕領域HLおよび右腕領域HRに、胴部領域HBとは異なるラベルが付されるように、Watershed変換をする方法がある。Watershed変換を使うことによっても、胴部領域HBから、左腕領域HLおよび右腕領域HRを分離することが可能である。図8に、分離処理が実行された後の2値画像DB〜DB10を概略的に示す。
2値画像DB10は、分離処理により、胴部領域HBから左腕領域HLおよび右腕領域HRが分離された例を示している。2値画像DBは、分離処理により、胴部領域HBから左腕領域HLが分離できたが、胴部領域HBと右腕領域HRが分離できなかった例を示している。また、2値画像DBは、分離処理を行ったが、胴部領域HBから左腕領域HLおよび右腕領域HRの両方の領域が分離できなかった例を示している。分離処理を行った後、ステップST4に進む。
ステップST4では、抽出手段104(図2参照)が、分離処理により得られた分離処理後の2値画像DB〜DB10から、胴部領域HBを抽出するための抽出処理を行う。図9は、抽出処理の説明図である。
尚、以下では、説明の便宜上、先ず、分離処理後の2値画像DB10から胴部領域HBを抽出するための抽出処理について説明する。
抽出手段104は、分離処理後の2値画像DB10の中央部にシード領域Rseedを設定する。分離処理後の2値画像DB10の中央部は論理値1の領域であるので、シード領域Rseedは、論理値1の領域内に設定される。シード領域Rseedを設定した後、シード領域Rseedを基準としてリージョングローイングを行い、論理値1の領域を抽出する。したがって、抽出処理により得られた領域(以下、「抽出領域」と呼ぶ)HE10を有する抽出処理後の2値画像DC10が得られる。分離処理後の2値画像DB10では、左腕領域HLおよび右腕領域HRは、いずれも胴部領域HBから分離されているので、シード領域Rseedを基準にしてリージョングローイングを行うことにより、胴部領域HBのみを抽出することができる。したがって、抽出処理後の2値画像DC10の抽出領域HE10は、胴部領域HBのみを含んでいる。
次に、分離処理後の2値画像DBから胴部領域HBを抽出するための抽出処理について説明する。
抽出手段104は、分離処理後の2値画像DBの中央部にシード領域Rseedを設定する。分離処理後の2値画像DBの中央部は論理値1の領域であるので、シード領域Rseedは、論理値1の領域内に設定される。シード領域Rseedを設定した後、シード領域Rseedを基準としてリージョングローイングを行い、論理値1の領域を抽出する。したがって、抽出領域HE2を有する抽出処理後の2値画像DCが得られる。分離処理後の2値画像DBでは、左腕領域HLは胴部領域HBから分離されているが、右腕領域HRは胴部領域HBから分離されておらず、胴部領域HBに繋がっている。したがって、分離処理後の2値画像DBにおいて、シード領域Rseedを基準にしてリージョングローイングを行うことにより、胴部領域HBの他に右腕領域HRも抽出される。したがって、抽出処理後の2値画像DCの抽出領域HE2は、胴部領域HBおよび右腕領域HRを含んでいる。
次に、分離処理後の2値画像DBから胴部領域HBを抽出するための抽出処理について説明する。
抽出手段104は、分離処理後の2値画像DBの中央部にシード領域Rseedを設定する。分離処理後の2値画像DBの中央部は論理値1の領域であるので、シード領域Rseedは、論理値1の領域内に設定される。シード領域Rseedを設定した後、シード領域Rseedを基準としてリージョングローイングを行い、論理値1の領域を抽出する。したがって、抽出領域HE1を有する抽出処理後の2値画像DCが得られる。分離処理後の2値画像DBでは、左腕領域HLおよび右腕領域HRは胴部領域HBから分離されておらず、胴部領域HBに繋がっている。したがって、シード領域Rseedを基準にしてリージョングローイングを行うことにより、胴部領域HBの他に、左腕領域HLおよび右腕領域HRも抽出される。この結果、抽出処理後の2値画像DCの抽出領域HE1は、胴部領域HB、左腕領域HL、および右腕領域HRを含んでいる。
抽出処理を実行した後、ステップST5に進む。
ステップST5では、アキシャル画像ごとに、被検体の体躯のx軸方向(左右方向)の中心位置を表す中心線を求めるための処理を実行する。以下、ステップST5について説明する。
図10は、ステップST5の説明図である。
尚、ステップST5は、ステップST51〜ST57を有しているので、各ステップについて順に説明する。
図10では、説明の便宜上、抽出処理後の2値画像DC〜DC10のうち、2値画像DC、DC、およびDC10のみが具体的に示されている。
ステップST51では、中心線計算手段105(図2参照)が、抽出領域HE1〜HE10の各々のx軸方向における中心位置を表す中心線(第1の中心線)を求める。図10では、抽出領域HE1〜HE10のうち、抽出領域HE1、HE2、およびHE10の中心線LC1、LC2、およびLC10が具体的に示されている。中心線計算手段105は、抽出領域HE1〜HE10の各々の右端部(右腕側の端部)ERのx軸方向における座標値xRと、抽出領域HE1〜HE10の各々の左端部(左腕側の端部)ELのx軸方向における座標値xとを求め、これらの座標値xおよびxのx軸方向における中間位置の座標値xを通過する線を、抽出領域HE1〜HE10の中心線LC1〜LC10として求める。抽出領域HE1〜HE10の中心線LC1〜LC10を求めた後、ステップST52に進む。
ステップST52では、重心計算手段106(図2参照)が、抽出領域HE1〜HE10の各々の重心G(第1の重心)の位置を計算する。図10では、抽出領域HE1〜HE10のうち、抽出領域HE1、HE2、およびHE10の重心G=G、G、およびG10が具体的に示されている。重心Gは黒丸(●)で示されている。重心Gの位置は、抽出領域内の各ピクセルのx軸方向およびy軸方向の座標値に基づいて求めることができる。また、重心G、G、およびG10のx軸方向における座標xは、それぞれ、x=x、x、およびx10で表されている。重心Gを求めた後、ステップST53に進む。
ステップST53では、特定手段107(図2参照)が、抽出処理後の2値画像DC〜DC10の各々において、中心線に対して重心Gと線対称の位置関係にある点G’(第1の点)を特定する。図10では、抽出処理後の2値画像DC〜DC10のうち、抽出処理後の2値画像DC、DC、およびDC10の点G’=G’、G’、およびG10’が具体的に示されている。点G’、G’、およびG10’のx軸方向における座標xは、それぞれ、x=x’、x’、およびx10’で表されている。点G’を求めた後、ステップST54に進む。
ステップST54では、距離計算手段108(図2参照)が、重心Gと点G’との距離dを求める。図10では、抽出処理後の2値画像DC〜DC10のうち、抽出処理後の2値画像DC、DC、およびDC10における距離d=d1、d2、およびd10が具体的に示されている。距離dを求めた後、ステップST55に進む。
ステップST55では、第1の判定手段109(図2参照)が、距離dに基づいて、抽出領域HE1〜HE10の各々が、以下の第1の抽出領域および第2の抽出領域のうちのどちらの抽出領域であるかを判定する。
(1)第1の抽出領域:左腕領域HLおよび右腕領域HRの両方を含んでいない又は両方を含む抽出領域
(2)第2の抽出領域:左腕領域HLおよび右腕領域HRのうちの一方の領域を含むが他方の領域は含んでいない抽出領域

以下では、先ず、上記の判定を行う方法の原理について説明する。
先ず、抽出処理後の2値画像DC10(図10の上段参照)について考察する。抽出処理後の2値画像DC10の抽出領域HE10は胴部領域HBのみを含んでいるので、抽出領域HE10は、抽出領域HE10の中心線LCに対して略左右対称の形状を有しているとみなすことができる。したがって、抽出処理後の2値画像DC10においては、点G10’は重心G10に重なっているか(d10=0)、あるいは、距離d=d10はゼロに近い値になる。次に、抽出処理後の2値画像DC(図10の下段参照)について考察する。抽出処理後の2値画像DCの抽出領域HE1は、抽出領域HE10とは異なり、胴部領域HBの他に、左腕領域HLおよび右腕領域HRを含んでいる。しかし、左腕領域HLおよび右腕領域HRの大きさは、略等しいとみなすことができるので、抽出領域HE1は、中心線LC1に対して略左右対称の形状を有しているとみなすことができる。したがって、抽出処理後の2値画像DCでは、点G’は重心Gに重なっているか(d1=0)、あるいは、距離d=d1はゼロに近い値になる。
上記の考察から、抽出領域における距離dの値が小さい場合、抽出領域は、左腕領域HLおよび右腕領域HRの両方を含んでいないか(抽出領域HE10)、左腕領域HLおよび右腕領域HRの両方を含んでいる(抽出領域HE1)と考えることができる。
次に、抽出処理後の2値画像DC(図10の中段参照)について考察する。抽出処理後の2値画像DCの抽出領域HE2は、胴部領域HBの他に、右腕領域HRを含んでいるが、左腕領域HLは含んでいない。したがって、抽出領域HE2の場合、中心線LC2に対して左側の領域の形状と、中心線LC2に対して右側の領域の形状は、大きく異なる。このため、抽出処理後の2値画像DCでは、点G’と重心Gとの距離d(=d2)は大きい値になる。つまり、抽出領域における距離dの値が大きい場合、抽出領域は、左腕領域HLおよび右腕領域HRの一方の領域は含んでいないが、他方の領域は含んでいると考えることができる。
そこで、本形態では、距離dが小さい値であるか大きい値であるかを判定するための閾値dthを予め設定しておき、距離dと閾値dthとを比較する。そして、d<dthの場合、抽出領域は、左腕領域HLおよび右腕領域HRの両方を含んでいない又は両方を含んでいる第1の抽出領域であると判定され、一方、d≧dthの場合、抽出領域は、左腕領域HLおよび右腕領域HRのうちの一方の領域を含むが他方の領域は含んでいない第2の抽出領域であると判定される。dthは、例えば、数mmとすることができる。
図11は、距離dと閾値dthとを比較し、上記の判定を行うときの説明図である。
第1の判定手段109は、距離dと閾値dthとを比較する。図11を参照すると、2値画像DC(図11の下段)ではd1<dthであり、2値画像DC10(図11の上段)ではd10<dthである。したがって、第1の判定手段109は、抽出領域HE1およびHE10は、左腕領域HLおよび右腕領域HRの両方を含んでいない又は両方を含んでいる領域であると判定する。抽出領域が左腕領域HLおよび右腕領域HRの両方を含んでいない又は両方を含んでいる場合、抽出領域の中心線は、体躯の中心線と考えられる。そこで、d<dthの場合、ステップST56に進み、決定手段110(図2参照)は、抽出領域の中心線を体躯の中心線と決定する。
一方、2値画像DC(図11の中段)では、d2>dthである。したがって、第1の判定手段109は、抽出領域HE2は、左腕領域HLおよび右腕領域HRのうちの一方の領域を含むが他方の領域は含んでいない領域であると判定する。このように判定された場合、抽出領域HE2の中心線LC2は、除去されずに残ってしまった一方の領域の影響を受けて、体躯の中心線から大きくずれていると考えられる。したがって、d≧dthの場合、抽出領域の中心線を体躯の中心線LBとみなすことはできない。そこで、d≧dthの場合、ステップST57に進み、体躯の中心線LBを決定するための処理が実行される。以下、ステップST57について説明する。
図12は、ステップST57の具体的なフローの一例を示す図である。
尚、ステップST57は、ステップST61〜ST74を有しているので、各ステップについて順に説明する。
ステップST61では、除去手段111(図2参照)が、2値画像DCの抽出領域HE2の中から、右腕領域HRの除去が行われる部分を決定する(図13参照)。
図13は、除去が行われる部分を決定するときの説明図である。
ステップST61では、除去手段111は、先ず、抽出領域HE2の左端部ELおよび右端部ERのうちの、抽出領域HE2の中心線LC2に対して重心G側に位置する端部を特定する。ここでは、左端部ELおよび右端部ERのうち、抽出領域HE2の中心線LC2に対して重心G側に位置する端部は、左端部ELである。したがって、除去手段111は左端部ELを特定する。
次に、除去手段111は、重心線LG(重心Gのx軸方向における座標x=xを表す線)に対して、先に特定した左端部ELと線対称の位置関係にある点EL’を求める。図13では、点EL’のx軸方向における座標は、x=xで示されている。点EL’を求めた後、除去手段111は、抽出領域HE2のうち、右端部ERの位置xと点EL’の位置xとの間の部分Rrを、除去が行われる部分として決定する。除去が行われる部分Rrを決定した後、ステップST62に進む。
ステップST62では、除去手段111が、ステップST61で決定した部分Rrを除去するための除去処理(第1の除去処理)を実行する。具体的には、除去手段111は、抽出領域HE2の部分Rr(x〜x)に含まれるピクセルのピクセル値を、論理値1から論理値0に変更する。これにより、抽出領域HE2の部分Rrを除去することができる。図14に、除去処理後の抽出領域を示す。図14では、除去処理後の抽出領域は、符号「HE20」で示されている。
部分Rrを除去した後、ステップST63に進む。
ステップST63では、中心線計算手段105が、ステップST62の除去処理により得られた抽出領域HE20の中心線(第2の中心線)を計算し、重心計算手段106が抽出領域HE20の重心(第2の重心)を計算する。図15に、求められた中心線LC20および重心G20を示す。重心G20のx軸方向における位置はx=x20で示されている。中心線LC20および重心G20を求めた後、ステップST64に進む。
ステップST64では、特定手段107が、中心線LC20に対して、重心G20と線対称の位置関係にある点G20’(第2の点)を特定する。図16に、特定された点G20’を示す。点G20’のx軸方向における位置はx=x20’で示されている。点G20’を求めた後、ステップST65に進む。
ステップST65では、Δx計算手段112が、重心G20の位置x20と点G20’の位置x20’との間の位置ずれ量(第1の位置ずれ量)Δx=x20−x20’を計算する。Δxを計算した後、ステップST66に進む。
ステップST66では、第2の判定手段113(図2参照)が、Δxの値に基づいて、残っている腕の領域が除去されたか否かを判定する。Δx>0の場合、これは、点G20’が重心G20に対して右腕側に位置していることを意味している。したがって、Δx>0の場合、右腕領域HRはまだ残っていると考えることができる。一方、Δx≦0の場合、これは、点G20’が重心G20に重なっているか、点G20’が重心G20に対して左腕側に位置していることを意味している。したがって、Δx≦0の場合、残っている右腕領域HRは除去されたと考えることができる。そこで、本形態では、Δx>0の場合、右腕領域HRは除去されたと判定し、一方、Δx≦0の場合、右腕領域HRはまだ残っていると判定する。Δx>0の場合、ステップST67に進み、Δx≦0の場合、ステップST74に進む。ここでは、Δx>0である。したがって、ステップST67に進む。
ステップST67では、iが初期値i=1に設定される。iは、後述する抽出領域の除去が行われるx軸上の位置xを決定するためのパラメータである。i=1に設定した後、ステップST68に進む。
図17は、ステップST68の説明図である。
ステップST68では、除去手段111が、抽出領域HE20のx軸方向における位置xの領域を除去するための除去処理(第2の除去処理)を実行する。xは、以下の式で表される。
=x+i ・・・(1)
式(1)の右辺x+iは、位置xに対してiピクセル分だけx軸方向に移動した位置を表している。ここでは、i=1に設定されているので、x=x+1である。したがって、x=x+1は、位置xに対して1ピクセル分だけx軸方向に移動した位置を表している。除去手段111は、抽出領域HE20のx(=x+1)の部分Rr1を除去する。具体的には、除去手段111は、抽出領域HE20の位置x=x+1におけるピクセルのピクセル値を、論理値1から論理値0に変更する。これにより、抽出領域HE2の位置x=x+1の部分Rr1が除去される。したがって、残っている右腕領域HRのx=x+1の部分Rr1を除去することができる。図18に、部分Rr1が除去された後の抽出領域を示す。図18では、部分Rr1が除去された後の抽出領域は符号「HE21」で示されている。位置x=x+1の部分Rr1を除去した後、ステップST69に進む。
ステップST69では、中心線計算手段105が、ステップST68の除去処理により得られた抽出領域HE21の中心線(第3の中心線)を計算し、重心計算手段106が抽出領域HE21の重心(第3の重心)を計算する。図19に、求められた中心線LC21および重心G21を示す。重心G21のx軸方向における位置はx=x21で示されている。中心線LC21および重心G21を求めた後、ステップST70に進む。
ステップST70では、特定手段107が、中心線LC21に対して、重心G21と線対称の位置関係にある点G21’(第3の点)を特定する。図20に、特定した点G21’を示す。点G21’を特定した後、ステップST71に進む。
ステップST71では、Δx計算手段112が、重心G21の位置x21と点G21’の位置x21’との間の位置ずれ量(第2の位置ずれ量)Δx=x21−x21’を計算する。Δxを計算した後、ステップST72に進む。
ステップST72では、第2の判定手段113が、Δxの値に基づいて、残っている腕の領域が除去されたか否かを判定する。Δx>0の場合、これは、点G21’が重心G21に対して右腕側に位置していることを意味している。したがって、Δx>0の場合、右腕領域HRはまだ残っていると考えることができる。一方、Δx≦0の場合、これは、点G21’が重心G21に重なっているか、点G21’が重心G21に対して左腕側に位置していることを意味している。したがって、Δx≦0の場合、残っている右腕領域HRは除去されたと考えることができる。そこで、本形態では、Δx>0の場合、右腕領域HRは除去されたと判定し、一方、Δx≦0の場合、右腕領域HRはまだ残っていると判定する。Δx>0の場合、ステップST73に進み、Δx≦0の場合、ステップST74に進む。ここでは、Δx>0である。したがって、ステップST73に進む。
ステップST73では、iがインクリメントされる。ここでは、iはi=1からi=2にインクリメントされる。iをインクリメントした後、ステップST68に戻る。
図21は、i=2にインクリメントされた場合におけるステップST68〜ST73の説明図である。
除去手段111は、x=x+2の部分Rr2を除去する(ステップST68)。次に、中心線計算手段105が除去処理後の抽出領域HE22の中心線LC22を計算し、重心計算手段106が抽出領域HE22の重心G22を計算する(ステップST69)。次に、特定手段107が、中心線LC22に対して、重心G22と線対称の位置関係にある点G22’を特定する(ステップST70)。次に、Δx計算手段112が、重心G22の位置x22と点G22’の位置x22’との位置ずれ量Δx=x22−x22’を計算する(ステップST71)。そして、第2の判定手段113が、Δx≦0であるか否かを判定する(ステップST72)。ここでは、Δx>0である。したがって、ステップST73に進み、iをi=2からi=3にインクリメントし、ステップST68に戻る。
したがって、iがインクリメントされるたびに、ステップST68に戻り、ステップST68〜ST72が実行される。そして、ステップST72においてΔx>0と判定される間は、ステップST68〜ST73のループが繰り返し実行される。
図22は、i=qにインクリメントされた場合におけるステップST68〜ST72の説明図である。
除去手段111は、x=x+qの部分Rrqを除去する(ステップST68)。次に、中心線計算手段105が除去処理後の抽出領域HE2qの中心線LC2qを計算し、重心計算手段106が抽出領域HE2qの重心G2qを計算する(ステップST69)。次に、特定手段107が、中心線LC2qに対して、重心G2qと線対称の位置関係にある点G2q’を特定する(ステップST70)。次に、Δx計算手段112が、重心G2qの位置x2qと点G2q’の位置x2q’との位置ずれ量Δx=x2q−x2q’を計算する(ステップST71)。そして、第2の判定手段113が、Δx≦0であるか否かを判定する(ステップST72)。ここでは、点G2q’は重心G2qに重なっている。したがって、Δx=0であるので、右腕領域HRは除去できたと判定し、ステップST74に進む。
ステップST74では、決定手段110が、i=qにおいて計算された中心線LC2qを、被検体の体躯のRL方向における中心位置を表す中心線と決定する。
以下同様に、他のスライスのアキシャル画像についても、ステップST5のフローに従って中心線を求める。図23に、アキシャル画像ごとに求められた体躯の中心線LBを概略的に示す。体躯の中心線LBを求めた後、ステップST6(図5参照)に進む。
ステップST6では、ステップST5で決定した中心線に基づいて、脳脊髄液CSFを検出する。脳脊髄液CSFの検出方法は、例えば、“Med Imag Tech Vol.31 No.2 March 2013”に記載されている方法を用いることができる。脳脊髄液を検出したら、ステップST7に進み、脳脊髄液の位置を基準にして、大動脈を検出する。大動脈の検出方法も、“Med Imag Tech Vol.31 No.2 March 2013”に記載されている方法を用いることができる。
したがって、ステップST1〜ST7を実行することにより、全てのスライスSL〜SL10の大動脈Aを検出することができる。全てのスライスSL〜SL10の大動脈Aを検出した後、ステップST8に進む。
ステップST8では、スライスSL〜SL10から検出された大動脈Aの位置に基づいて、大動脈を縦断する平面が求められる。図24に、計算された平面FSを概略的に示す。以下に、平面FSの求め方の一例について、簡単に説明する。
先ず、スライスSL〜SL10から検出された大動脈Aの位置に基づいて、アキシャル画像ごとに、大動脈の断面の領域を特定する。大動脈の断面の領域の特定方法としては、例えば、Level Setなどのセグメンテーション法を使用することができる。大動脈の断面の領域を特定した後、大動脈の断面の中心を求める。大動脈Aの断面形状は略円形と見なすことができるので、特定した領域を円とみなすことにより、アキシャル画像ごとに大動脈Aの中心位置を求めることができる。大動脈Aの中心位置を求めた後、アキシャル画像ごとに求めた大動脈の中心位置に基づいて、大動脈を縦断する平面FSを求めることができる。平面FSは、大動脈の走行方向と略平行になるように、大動脈を縦断する。平面FSを求めた後、ステップST9に進む。
ステップST9では、造影剤を検出するためのトラッカー領域を設定する。以下に、トラッカー領域の設定方法について説明する。
図25は、トラッカー領域の設定方法の一例の説明図である。
オペレータは、操作部12(図1参照)を操作し、ステップST8で求められた平面FSを表示部13に表示させるための命令を入力する。この命令が入力されると、表示部13に、ステップST8で求められた平面FSが表示される。
平面FSが表示されたら、オペレータは、平面FSに表示されている臓器および大動脈の位置関係を参考にして、トラッカー領域を設定する。図25では、大動脈Aの内側に位置するようにトラッカー領域Rが設定された例が示されている。尚、トラッカー領域Rは、大動脈Aの位置に基づいて、自動で設定してもよい。トラッカー領域Rを設定した後、ステップST10に進む。
ステップST10では、本スキャンMS(図3参照)が実行される。本スキャンMSでは、被検体に造影剤が注入され、トラッカー領域Rから造影剤を検出するためのシーケンスが繰り返し実行される。そして、トラッカー領域Rに所定量の造影剤が注入したときに、肝臓の画像を取得するためのスキャンが実行され、フローが終了する。
本形態では、分離処理後の2値画像DB〜DB10から胴部領域HBを抽出するための抽出処理を実行する。そして、抽出処理後の2値画像DC〜DC10の各々の抽出領域の中心線および重心を求める。次に、中心線に対して重心と線対称の位置における点を求め、重心と点との距離を求める。そして、距離dが閾値dth以上の場合(d≧dth)、抽出領域に、片方の腕の領域が除去されずに残っていると判定し、残った腕の領域の除去を行う。したがって、胴部領域HBだけでなく片方の腕の領域が抽出されても、片方の腕の領域が除去できるので、体躯の中心線を求めることができる。CSFは、中心線上(又は中心線の近傍)に位置するので、論文のFig.3の方法を用いることにより、CSFを検出することができる。したがって、CSFの位置を基準にして、スライスごとに大動脈を検出することができるので、トラッカー領域を設定することができる。
本形態では、ローカライザスキャンは、各スライスのアキシャル画像を収集するための2Dスキャンである。しかし、ローカライザスキャンは、2Dスキャンに限定されることはなく、撮影部位の3D画像を収集するための3Dスキャンでもよい。3Dスキャンにより得られた撮影部位の3D画像に対して、各スライスの位置におけるアキシャル画像を生成し、これらのアキシャル画像に基づいて中心線を求める処理を実行してもよい。
本形態では、体躯の中心線に基づいて脳脊髄液CSFを検出しているが、本発明は、脳脊髄液CSFとは別の組織を検出する場合にも適用することができる。
本形態では、アキシャル画像に基づいて体躯の中心線を求めているが、アキシャル面とは別の面(例えば、アキシャル面に対して斜めに交差するオブリーク面)の画像に基づいて体躯の中心線を求めてもよい。
本形態では、造影剤を用いて被検体を撮影する例について説明している。しかし、本発明は、体躯の中心線を求める必要があるのであれば、造影を用いない非造影撮影を行う場合にも適用することができる。
尚、本形態では、MR装置により得られた画像について説明したが、本発明は、MR装置とは別の医用装置(例えば、CT装置)で得られた画像にも適用することができる。
1 MR装置
2 マグネット
3 テーブル
3a クレードル
4 受信コイル
5 造影剤注入装置
6 制御部
7 送信器
8 勾配磁場電源
9 受信器
10 処理装置
11 記憶部
12 操作部
13 表示部
14 被検体
21 収容空間
22 超伝導コイル
23 勾配コイル
24 RFコイル
101 画像生成手段
102 2値化手段
103 分離手段
104 抽出手段
105 中心線計算手段
106 重心計算手段
107 特定手段
108 距離計算手段
109 第1の判定手段
110 決定手段
111 除去手段
112 Δx計算手段
113 第2の判定手段

Claims (16)

  1. 被検体の胴部、左腕部、および右腕部を含む撮影部位から得られたイメージングデータに基づいて、前記被検体の体躯の中心線を決定する中心線決定装置であって、
    前記イメージングデータに基づいて、前記胴部の断面を表す第1の領域と、前記左腕部の断面を表す第2の領域と、前記右腕部の断面を表す第3の領域とを含む画像を生成する画像生成手段と、
    前記第1の領域、前記第2の領域、および前記第3の領域が第1の論理で表され、前記撮影部位の外側の領域が第2の論理で表される2値画像が得られるように、前記画像を2値化するための2値化処理を実行する2値化手段と、
    前記2値画像に含まれる前記第2の領域および前記第3の領域を、前記2値画像に含まれる前記第1の領域から分離するための分離処理を実行する分離手段と、
    前記分離手段により得られた画像から前記第1の領域を抽出するための抽出処理を実行する抽出手段と、
    前記抽出処理により抽出された抽出領域に、前記第1の領域と、前記第2の領域および前記第3の領域のうちの一方の領域とが含まれるが、前記第2の領域および前記第3の領域のうちの他方の領域が含まれていない場合、前記抽出領域から前記一方の領域を除去するための第1の除去処理を実行し、前記第1の除去処理後の抽出領域に基づいて、前記被検体の体躯の中心線を求める手段と、
    を有する中心線決定装置。
  2. 前記体躯の中心線を求める手段は、
    前記抽出領域が、前記第2の領域および前記第3の領域の両方を含んでいない又は両方を含む第1の抽出領域であるか、それとも、前記抽出領域が、前記一方の領域を含むが前記他方の領域は含んでいない第2の抽出領域であるかを判定する第1の判定手段を有する、請求項1に記載の中心線決定装置。
  3. 前記体躯の中心線を求める手段は、
    前記抽出領域の所定方向における中心位置を表す第1の中心線を計算する中心線計算手段を有する、請求項2に記載の中心線決定装置。
  4. 前記体躯の中心線を求める手段は、
    前記抽出領域の第1の重心を計算する重心計算手段を有する、請求項3に記載の中心線決定装置。
  5. 前記体躯の中心線を求める手段は、
    前記抽出領域の前記第1の中心線に対して、前記第1の重心と線対称の位置関係にある第1の点を特定する特定手段を有する、請求項4に記載の中心線決定装置。
  6. 前記体躯の中心線を求める手段は、
    前記第1の重心と前記第1の点との間の前記所定方向における距離を計算する距離計算手段を有する、請求項5に記載の中心線決定装置。
  7. 前記第1の判定手段は、前記距離に基づいて、前記抽出領域が、前記第1の抽出領域か前記第2の抽出領域であるかを判定する、請求項6に記載の中心線決定装置。
  8. 前記体躯の中心線を求める手段は、
    前記抽出領域が前記第2の抽出領域であると判定された場合、前記第1の除去処理を実行する除去手段を有する、請求項3〜7のうちのいずれか一項に記載の中心線決定装置。
  9. 前記体躯の中心線を求める手段は、
    前記第1の除去処理後の抽出領域の前記所定方向における中心位置を表す第2の中心線を求め、
    前記第1の除去処理後の抽出領域の第2の重心を求め、
    前記第2の中心線に対して前記第2の重心と線対称の位置関係にある第2の点を求め、
    前記第2の重心の前記所定方向における位置と前記第2の点の前記所定方向における位置との間の第1の位置ずれ量を求め、
    前記第1の位置ずれ量に基づいて前記一方の領域が残っているか否かを判定する、請求項8に記載の中心線決定装置。
  10. 前記体躯の中心線を求める手段は、
    前記第1の位置ずれ量に基づいて前記一方の領域が残っているか否かを判定する第2の判定手段を有する、請求項9に記載の中心線決定装置。
  11. 前記一方の領域が残っていると判定された場合、
    前記体躯の中心線を求める手段は、
    前記一方の領域を除去するための第2の除去処理を実行し、
    前記第2の除去処理後の抽出領域の前記所定方向における中心位置を表す第3の中心線を求め、
    前記第2の除去処理後の抽出領域の第3の重心を求め、
    前記第3の中心線に対して前記第3の重心と線対称の位置関係にある第3の点を求め、
    前記第3の重心の前記所定方向における位置と前記第3の点の前記所定方向における位置との間の第2の位置ずれ量を求め、
    前記第2の位置ずれ量に基づいて前記一方の領域が残っているか否かを判定する、請求項9又は10に記載の中心線決定装置。
  12. 前記体躯の中心線を求める手段は、
    前記一方の領域が残っていると判定された場合、前記一方の領域が除去されたと判定されるまで、前記第2の除去処理を繰り返し実行する、請求項11に記載の中心線決定装置。
  13. 前記体躯の中心線を求める手段は、
    前記一方の領域が除去されたと判定された場合、前記第3の中心線を前記体躯の中心線として決定する決定手段を有する、請求項12に記載の中心線決定装置。
  14. 前記決定手段は、
    前記抽出領域が前記第1の抽出領域であると判定された場合、前記抽出領域の前記第1の中心線を、前記体躯の中心線として決定する決定手段を有する、請求項13に記載の中心線決定装置。
  15. 被検体の胴部、左腕部、および右腕部を含む撮影部位のイメージングデータを取得するためのスキャンを実行するスキャン手段と、
    前記イメージングデータに基づいて、前記胴部の断面を表す第1の領域と、前記左腕部の断面を表す第2の領域と、前記右腕部の断面を表す第3の領域とを含む画像を生成する画像生成手段と、
    前記第1の領域、前記第2の領域、および前記第3の領域が第1の論理で表され、前記撮影部位の外側の領域が第2の論理で表される2値画像が得られるように、前記画像を2値化するための2値化処理を実行する2値化手段と、
    前記2値画像に含まれる前記第2の領域および前記第3の領域を、前記2値画像に含まれる前記第1の領域から分離するための分離処理を実行する分離手段と、
    前記分離手段により得られた画像から前記第1の領域を抽出するための抽出処理を実行する抽出手段と、
    前記抽出処理により抽出された抽出領域に、前記第1の領域と、前記第2の領域および前記第3の領域のうちの一方の領域とが含まれるが、前記第2の領域および前記第3の領域のうちの他方の領域が含まれていない場合、前記抽出領域から前記一方の領域を除去するための第1の除去処理を実行し、前記第1の除去処理後の抽出領域に基づいて、前記被検体の体躯の中心線を求める手段と、
    を有する医用装置。
  16. 被検体の胴部、左腕部、および右腕部を含む撮影部位から得られたイメージングデータに基づいて、前記胴部の断面を表す第1の領域と、前記左腕部の断面を表す第2の領域と、前記右腕部の断面を表す第3の領域とを含む画像を生成する画像生成処理と、
    前記第1の領域、前記第2の領域、および前記第3の領域が第1の論理で表され、前記撮影部位の外側の領域が第2の論理で表される2値画像が得られるように、前記画像を2値化するための2値化処理と、
    前記2値画像に含まれる前記第2の領域および前記第3の領域を、前記2値画像に含まれる前記第1の領域から分離するための分離処理と、
    前記分離処理により得られた画像から前記第1の領域を抽出するための抽出処理と、
    前記抽出処理により抽出された抽出領域に、前記第1の領域と、前記第2の領域および前記第3の領域のうちの一方の領域とが含まれるが、前記第2の領域および前記第3の領域のうちの他方の領域が含まれていない場合、前記抽出領域から前記一方の領域を除去するための第1の除去処理を実行し、前記第1の除去処理後の抽出領域に基づいて、前記被検体の体躯の中心線を求める処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。


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