JP6139151B2 - 境界検出装置、磁気共鳴装置、およびプログラム - Google Patents

境界検出装置、磁気共鳴装置、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、第1の部位と第2の部位との境界を検出する境界検出装置、この境界検出装置が適用された医用装置、および第1の部位と第2の部位との境界を検出するためのプログラムに関する。
被検体の呼吸により体動する部位を撮影する方法として、被検体の呼吸信号を取得するためのナビゲータシーケンスを用いた方法が知られている(特許文献1参照)。
特開2011−193884号公報
ナビゲータシーケンスを用いて被検体の呼吸信号を取得する場合、ナビゲータエコーを収集するためのナビゲータ領域を設定する必要がある。ナビゲータ領域は、例えば、肺と肝臓との境界に設定される。肝臓は被検体の呼吸によって動くので、肺と肝臓との境界にナビゲータ領域を設定することによって、被検体の呼吸信号を収集することができる。ナビゲータ領域を設定する方法の一例としては、事前に画像データを取得しておき、オペレータがその画像データを見ながら、肺と肝臓との境界を探し出し、ナビゲータ領域を設定する方法がある。しかし、この方法では、オペレータ自身が肺と肝臓との境界を探し出さなければならず、オペレータにとっては煩雑な作業となる。そこで、肺と肝臓との境界を自動的に検出する技術の開発が試みられているが、境界の検出精度を向上させることは難しいという問題がある。したがって、境界の検出精度を向上させることができる技術が望まれている。
本発明の第1の観点は、第1の部位と第2の部位とを含む撮影部位をスキャンすることにより得られたデータに基づいて、前記第1の部位と前記第2の部位との境界を検出する境界検出装置であって、
前記第1の部位を横切るスライスと前記第2の部位を横切るスライスを含む複数のスライスの各々の画像データを作成する画像データ作成手段と、
前記第1の部位および前記第2の部位が第1の論理値を有し、背景領域が第2の論理値を有するように、前記複数のスライスの各々の画像データを2値化する第1の2値化手段と、
前記第1の部位が前記第1の論理値を有し、前記第2の部位および前記背景領域が前記第2の論理値を有するように、前記複数のスライスの各々の画像データを2値化する第2の2値化手段と、
前記第1の2値化手段により得られた第1の2値画像データと、前記第2の2値化手段により得られた第2の2値画像データとに基づいて、前記第1の部位と前記第2の部位との境界を検出する検出手段とを有し、
前記検出手段は、
前記第1の2値画像データの特徴量と、前記第2の2値画像データの特徴量とに基づいて、前記第1の部位と前記第2の部位との境界を検出する、境界検出装置である。
本発明の第2の観点は、第1の部位と第2の部位とを含む撮影部位をスキャンすることにより得られたデータに基づいて、前記第1の部位と前記第2の部位との境界を検出する境界検出装置であって、
前記第1の部位を横切るスライスと前記第2の部位を横切るスライスを含む複数のスライスの各々の画像データを作成する画像データ作成手段と、
前記第1の部位および前記第2の部位が第1の論理値を有し、背景領域が第2の論理値を有するように、前記複数のスライスの各々の画像データを2値化する第1の2値化手段と、
前記第1の部位が前記第1の論理値を有し、前記第2の部位および前記背景領域が前記第2の論理値を有するように、前記複数のスライスの各々の画像データを2値化する第2の2値化手段と、
前記第1の2値化手段により得られた第1の2値画像データと、前記第2の2値化手段により得られた第2の2値画像データとに基づいて、前記第1の部位と前記第2の部位との境界を検出する検出手段とを有し、
前記検出手段は、
前記第1の2値画像データから所定の部位を削除する第1の削除処理と、前記第2の2値画像データから前記所定の部位を削除する第2の削除処理とを実行し、
前記第1の削除処理後の第1の2値画像データの特徴量と、前記第2の削除処理後の第2の2値画像データの特徴量とに基づいて、前記第1の部位と前記第2の部位との境界を検出する、境界検出装置である。
本発明の第3の観点は、本発明の第1又は第2の観点の境界検出装置を有する医用装置である。
本発明の第4の観点は、第1の部位と第2の部位とを含む撮影部位をスキャンすることにより得られたデータに基づいて、前記第1の部位と前記第2の部位との境界を検出する境界検出装置のプログラムであって、
前記第1の部位を横切るスライスと前記第2の部位を横切るスライスを含む複数のスライスの各々の画像データを作成する画像データ作成処理と、
前記第1の部位および前記第2の部位が第1の論理値を有し、背景領域が第2の論理値を有するように、前記複数のスライスの各々の画像データを2値化する第1の2値化処理と、
前記第1の部位が前記第1の論理値を有し、前記第2の部位および前記背景領域が前記第2の論理値を有するように、前記複数のスライスの各々の画像データを2値化する第2の2値化処理と、
前記第1の2値化処理により得られた第1の2値画像データと、前記第2の2値化処理により得られた第2の2値画像データとに基づいて、前記第1の部位と前記第2の部位との境界を検出する検出処理であって、前記第1の2値画像データの特徴量と、前記第2の2値画像データの特徴量とに基づいて、前記第1の部位と前記第2の部位との境界を検出する検出処理と、
を計算機に実行させるためのプログラムである。
本発明の第5の観点は、第1の部位と第2の部位とを含む撮影部位をスキャンすることにより得られたデータに基づいて、前記第1の部位と前記第2の部位との境界を検出する境界検出装置のプログラムであって、
前記第1の部位を横切るスライスと前記第2の部位を横切るスライスを含む複数のスライスの各々の画像データを作成する画像データ作成処理と、
前記第1の部位および前記第2の部位が第1の論理値を有し、背景領域が第2の論理値を有するように、前記複数のスライスの各々の画像データを2値化する第1の2値化処理と、
前記第1の部位が前記第1の論理値を有し、前記第2の部位および前記背景領域が前記第2の論理値を有するように、前記複数のスライスの各々の画像データを2値化する第2の2値化処理と、
前記第1の2値化処理により得られた第1の2値画像データと、前記第2の2値化処理により得られた第2の2値画像データとに基づいて、前記第1の部位と前記第2の部位との境界を検出する検出処理であって、前記第1の2値画像データから所定の部位を削除する第1の削除処理と、前記第2の2値画像データから前記所定の部位を削除する第2の削除処理とを実行し、前記第1の削除処理後の第1の2値画像データの特徴量と、前記第2の削除処理後の第2の2値画像データの特徴量とに基づいて、前記第1の部位と前記第2の部位との境界を検出する検出処理と、
を計算機に実行させるためのプログラムである。
前記第1の2値化手段により得られた第1の2値画像データと、前記第2の2値化手段により得られた第2の2値画像データとを用いることにより、第1の部位と第2の部位との境界の位置を求めることができる。
本発明の第1の形態の磁気共鳴装置の概略図である。 撮影部位を概略的に示す図である。 第1の形態で実行されるスキャンを示す図である。 第1の形態において被検体を撮影するときのフローを示す図である。 ローカライザスキャンLSの説明図である。 選択されたスライスSLの画像データDを概略的に示す図である。 シード領域Rseedの一例を示す図である。 領域拡張法でスライスSLの画像データDを2値化することにより得られた2値画像データDAを概略的に示す図である。 通常の閾値処理でスライスSLの画像データDを2値化することにより得られた2値画像データDBを概略的に示す図である。 ステップST24で実行される処理を説明するための図である。 スライスSLの画像データに対してステップST2を実行するときの説明図である。 スライスSLの画像データに対してステップST2を実行するときの説明図である。 スライスSL〜SLにおける面積比Rのグラフである。 第2の形態におけるMR装置の動作フローを示す図である。 腕部のデータが削除された2値画像データDCを概略的に示す図である。 ステップST220の具体的な一例を示す図である。 通常の閾値処理でスライスSLの画像データDを2値化することにより得られた2値画像データDBを概略的に示す図である。 腕部が削除された2値画像データDDを概略的に示す図である。 ステップST24で実行される処理を説明するための図である。 スライスSL〜SLにおける面積比Tのグラフである。
以下、発明を実施するための形態について説明するが、本発明は、以下の形態に限定されることはない。
(1)第1の形態
図1は、本発明の第1の形態の磁気共鳴装置の概略図である。
磁気共鳴装置(以下、「MR装置」と呼ぶ。MR:Magnetic Resonance)100は、マグネット2、テーブル3、受信コイル4などを有している。
マグネット2は、被検体10が収容されるボア21を有している。また、マグネット2は、超伝導コイル、勾配コイル、およびRFコイルなどが内蔵されている。
テーブル3は、被検体10を支持するクレードル3aを有している。クレードル3aは、ボア21内に移動できるように構成されている。クレードル3aによって、被検体10はボア21に搬送される。
受信コイル4は、被検体10の胴部に取り付けられている。受信コイル4は、被検体10からの磁気共鳴信号を受信する。
MR装置100は、更に、送信器5、勾配磁場電源6、制御部7、操作部8、および表示部9などを有している。
送信器5はRFコイルに電流を供給し、勾配磁場電源6は勾配コイルに電流を供給する。
制御部7は、表示部9に必要な情報を伝送したり、受信コイル4から受け取ったデータに基づいて画像を再構成するなど、MR装置100の各種の動作を実現するように、MR装置100の各部の動作を制御する。制御部7は、画像データ作成手段71〜検出手段74などを有している。
画像データ作成手段71は、撮影部位の画像データを作成する。
第1の2値化手段72は、領域拡張法を用いて画像データを2値化する。
第2の2値化手段73は、閾値処理を用いて画像データを2値化する。
検出手段74は、肺と肝臓との境界の位置を検出する。
制御部7は、画像データ作成手段71〜検出手段74を構成する一例であり、所定のプログラムを実行することにより、これらの手段として機能する。尚、制御部7は、境界検出装置の一例に相当する。
操作部8は、オペレータにより操作され、種々の情報を制御部7に入力する。表示部9は種々の情報を表示する。
MR装置100は、上記のように構成されている。
図2は撮影部位を概略的に示す図、図3は第1の形態で実行されるスキャンを示す図である。
第1の形態では、ローカライザスキャンLSと本スキャンMSなどが実行される。
ローカライザスキャンLSは、スライスやナビゲータ領域Rnavを設定するときに使用される画像データを取得するためのスキャンである。ナビゲータ領域Rnavは、被検体の呼吸信号を収集するために設定される領域である。本スキャンMSは、ナビゲータ領域Rnavから肝臓の上端の位置情報を収集するとともに、肝臓を含む部位の画像データを収集する。以下に、ローカライザスキャンLSおよび本スキャンMSを実行するときのフローについて説明する。
図4は、第1の形態において被検体を撮影するときのフローを示す図である。
ステップST1では、ローカライザスキャンLS(図3参照)を実行する。
図5は、ローカライザスキャンLSの説明図である。
ローカライザスキャンLSでは、肝臓を含む撮影部位を横切る複数のスライスSL〜SLのスキャンが実行される。第1の形態では、スライスSL〜SLはアキシャルである。画像データ作成手段71(図1参照)は、ローカライザスキャンLSにより収集されたデータに基づいて、スライスSL〜SLの画像データD〜Dを作成する。スライスSL〜SLの画像データD〜Dを作成した後、ステップST2に進む。
ステップST2では、第1の2値化手段72および第2の2値化手段73(図1参照)が、スライスSL〜SLの画像データD〜Dの各々に対して2値化処理を実行する。ステップST2は、ステップST21〜24を有している。以下、各ステップについて説明する。
ステップST21では、スライスSL〜SLの画像データD〜Dの中から、2値化処理する画像データを選択する。ここでは、肺を横切るスライスSLの画像データDが選択されたとする。図6に、選択されたスライスSLの画像データDを概略的に示す。画像データDには、被検体の胴部だけでなく、左腕部および右腕部も描出されている。スライスSLの画像データDを選択した後、ステップST22に進む。
ステップST22では、第1の2値化手段72が、領域拡張法を用いて、スライスSLの2値化を実行する。
第1の2値化手段72は、先ず、画像データDの中の背景領域(被検体の体外領域)にシード領域を設定する。図7にシード領域Rseedの一例を示す。シード領域Rseedを背景領域に設定する方法としては、クレードル3aの位置情報を用いる方法がある。クレードル3aは被検体の体外に位置しているので、クレードル3aの位置にシード領域Rseedを設定することにより、シード領域Rseedを確実に背景領域(体外領域)に設定することができる。尚、オペレータが画像データDを参考にして、シード領域Rseedを手動で設定してもよい。
シード領域Rseedを設定した後、第1の2値化手段72は、画像データDの信号値に基づいて、被検体の体外と体内とを区別するときに使用する信号値の閾値vを求める。
被検体の体外の空間には、クレードル3aや、ボア内の空気などが存在しているが、クレードル3aの信号値や空気の信号値は、被検体の体内組織の信号値よりも十分に小さい値になる。このように、体外と体内組織との間には信号値に大きな差があるので、スライスSLの画像データDの信号値に基づいて、被検体の体外と体内とを区別するための信号値の閾値vを求めることが可能となる。閾値vを求める方法の一例としては、シード領域Rseed内の信号値を用いる方法がある。シード領域Rseedは被検体の体外に設定されているので、シード領域Rseedの信号値は、被検体の体内の信号値よりも十分に小さい値(ノイズ)を有している。したがって、シード領域Rseedの信号値を用いることにより、被検体の体外と体内とを区別するための信号値の閾値vを求めることができる。
次に、第1の2値化手段72は、ピクセルの信号値と閾値vとを比較しながら、閾値vより小さい信号値を有するピクセルの領域を拡張し、スライスSLの画像データDを2値化する。図8に、領域拡張法でスライスSLの画像データDを2値化することにより得られた2値画像データDAを概略的に示す。被検体の体外における大部分のピクセルの信号値は閾値vよりも小さいが、被検体の体表面における大部分のピクセルの信号値は閾値vよりも大きい。したがって、ピクセルの領域は、被検体の体外領域の全体に渡って拡張されるが、被検体の体内領域の内側には拡張されないので、背景領域(被検体の体外)と被検体の体内とを区別することができる。図8では、拡張された領域内のピクセルが論理値0(黒)で表され、他の領域内のピクセルが論理値1(白)で表されている。
領域拡張法を用いて2値化を実行した場合、背景領域(被検体の体外)には論理値0が割り当てられ、被検体の体内には論理値1が割り当てられる。尚、被検体の体内には論理値1が割り当てられるので、肺にも論理値1が割り当てられる。
領域拡張法を用いてスライスSLの2値画像データDAを得た後、ステップST23に進む。
ステップST23では、第2の2値化手段73が、領域拡張法を用いずに、通常の閾値処理を用いて、スライスSLの画像データDの2値化を実行する。具体的には、スライスSLの画像データDの中で、ピクセルの信号値が閾値THより小さい領域に論理値0を割り当て、一方、ピクセルの信号値が閾値THより大きい領域に論理値1を割り当てることにより、スライスSLの画像データDを2値化する。図9に、通常の閾値処理でスライスSLの画像データDを2値化することにより得られた2値画像データDBを概略的に示す。閾値THは、例えば、ステップST22の領域拡張法を用いた2値化を実行するときに求めた閾値vを使用することができる。
先に説明したように、体内組織と空気との間には信号値に大きな差があり、体内組織の信号値は大きくなるが、空気の信号値は小さくなる。したがって、体内組織に位置するピクセルの大部分は閾値THよりも大きい信号値を有するが、空気で占められる空間に位置するピクセルの大部分は閾値THよりも小さい信号値を有する。このような信号値の差異が生じているので、通常の閾値処理により得られた2値画像データDBは、被検体の体内組織の大部分に論理値1が割り当てられるが、背景領域(被検体の体外)や肺の内側(空気が含まれている空間)の大部分に論理値0が割り当てられる。2値化処理を実行した後、ステップST24に進む。
図10は、ステップST24で実行される処理を説明するための図である。
ステップST24では、検出手段74(図1参照)が、2値画像データDAの中の論理値1が割り当てられている領域の面積Aと、2値画像データDBの中の論理値1が割り当てられている領域の面積Bとを計算する。面積AおよびBの値を求めたら、検出手段74は、面積比R=B/Aを計算する。
図10に示すように、領域拡張法を用いた2値化を実行した場合、肺に論理値1を割り当てることができる。一方、閾値処理を用いた2値化を実行した場合、被検体の体内組織は論理値1が割り当てられるが、肺の内側は論理値0が割り当てられる。したがって、2つの2値画像データDAおよびDBを比較すると、2値画像データDBの論理値1が割り当てられている領域の面積Bは、2値画像データDAの論理値1が割り当てられている領域の面積Aよりも小さくなる。したがって、スライスSLにおける面積比Rは、1よりもかなり小さい値になる。
このようにして、ステップST2が実行される。尚、図6〜図10では、スライスSLの画像データDに対してステップST2を実行した例について説明されているが、他のスライスSL〜SLの各々の画像データに対しても、スライスSLの画像データDと同様に、ステップST2を実行する。図11および図12に、他のスライスの画像データに対してステップST2を実行する例を示す。以下、図11および図12について順に説明する。
図11は、スライスSLの画像データに対してステップST2を実行するときの説明図である。
先ず、ステップST21において、スライスSLの画像データDを選択する。スライスSLは、肺と肝臓との境界付近に位置しており、肺と肝臓との両方の臓器を横切っている。スライスSLの画像データDを選択した後、ステップST22に進む。
ステップST22では、第1の2値化手段72が、画像データDの中の背景領域(被検体の体外領域)にシード領域を設定し、領域拡張法を用いて2値化を実行する。したがって、スライスSLの2値画像データDAが得られる。領域拡張法を用いて2値化を実行した場合、背景領域(被検体の体外)には論理値0が割り当てられ、被検体の体内には論理値1が割り当てられる。被検体の体内は論理値1で表されるので、肺にも肝臓にも論理値1が割り当てられる。
領域拡張法を用いてスライスSLの2値画像データDAを得た後、ステップST23に進む。
ステップST23では、第2の2値化手段73が、領域拡張法を用いずに、通常の閾値処理を用いて、スライスSLの画像データDの2値化を実行する。これにより、スライスSLの2値画像データDBが得られる。通常の閾値処理により得られたスライスSLの2値画像データDBは、背景領域(被検体の体外)や肺の内側(空気が含まれている空間)の大部分に論理値0が割り当てられるが、肝臓の大部分には論理値1が割り当てられる。したがって、スライスSLの2値画像データDBは、スライスSLの2値画像データDB(図10参照)と比較すると、論理値1が割り当てられている領域の面積が広くなる。2値化処理を実行した後、ステップST24に進む。
ステップST24では、検出手段74が、2値画像データDAの中の論理値1が割り当てられている領域の面積Aと、2値画像データDBの中の論理値1が割り当てられている領域の面積Bとを計算する。面積AおよびBの値を求めたら、検出手段74は、面積比R=B/Aを計算する。
2値画像データDAおよびDBを比較すると、2値画像データDBの論理値1が割り当てられている領域の面積Bは、2値画像データDAの論理値1が割り当てられている領域の面積Aよりも小さくなる。したがって、スライスSLにおける面積比Rは、1よりも小さい値になる。
このようにして、スライスSLの画像データに対してステップST2が実行される。次に、スライスSLの画像データに対してステップST2を実行する場合について説明する。
図12は、スライスSLの画像データに対してステップST2を実行するときの説明図である。
先ず、ステップST21において、スライスSLの画像データDを選択する。スライスSLは、肺を横切っておらず、肝臓を横切っている。スライスSLの画像データDを選択した後、ステップST22に進む。
ステップST22では、第1の2値化手段72が、画像データDの中の背景領域(被検体の体外領域)にシード領域を設定し、領域拡張法を用いて2値化を実行する。したがって、スライスSLの2値画像データDAが得られる。領域拡張法を用いて2値化を実行した場合、背景領域(被検体の体外)には論理値0が割り当てられ、被検体の体内には論理値1が割り当てられる。被検体の体内は論理値1で表されるので、肝臓には論理値1が割り当てられる。
領域拡張法を用いてスライスSLの2値画像データDAを得た後、ステップST23に進む。
ステップST23では、第2の2値化手段73が、領域拡張法を用いずに、通常の閾値処理を用いて、スライスSLの画像データDの2値化を実行する。これにより、スライスSLの2値画像データDBが得られる。スライスSLは肺を横切っておらず、肝臓を横切っているので、2値画像データDBは、被検体の体内の大部分の領域に、論理値1が割り当てられている。2値化処理を実行した後、ステップST24に進む。
ステップST24では、検出手段74が、2値画像データDAの中の論理値1が割り当てられている領域の面積Aと、2値画像データDBの中の論理値1が割り当てられている領域の面積Bとを計算する。面積AおよびBの値を求めたら、検出手段74は、面積比R=B/Aを計算する。
2値画像データDAおよびDBを比較すると、2値画像データDBの論理値1が割り当てられている領域の面積Bは、2値画像データDAの論理値1が割り当てられている領域の面積Aとほぼ同じである。したがって、スライスSLにおける面積比Rは、1に近い値になる。
このように、各スライスの画像データに対してステップST2を実行した後、ステップST3に進む。
ステップST3では、検出手段74が、ステップST2で求められたスライスSL〜SLの面積比Rに基づいて、肺と肝臓との境界のSI方向の位置を求める。
図13は、スライスSL〜SLにおける面積比Rのグラフである。
グラフの横軸はスライスSL〜SLを表しており、グラフの縦軸は面積比Rを表している。以下では、スライスSL〜SLの面積比Rのうち、代表して、3つのスライスSL、SL、およびSLの面積比Rについて説明する。尚、説明の便宜上、肺を横切るスライスSLの面積比Rと、肝臓を横切るスライスSLの面積比Rを先に説明し、最後に、肝臓と肺との境界を横切るスライスSLの面積比Rについて説明する。
(1)肺を横切るスライスSLの面積比Rについて
スライスSLでは、2値画像データDAの肺の領域には論理値1が割り当てられるが、2値画像データDBの肺の領域には論理値0が割り当てられる。したがって、2値画像データDBの論理値1の面積Bは、2値画像データDAの論理値1の面積Aよりもかなり小さくので、スライスSLにおける面積比Rは1よりもかなり小さい値になる。
(2)肝臓を横切るスライスSLの面積比Rについて
スライスSLでは、2値画像データDAの肝臓の領域には論理値1が割り当てられ、2値画像データDBの肝臓の領域にも論理値1が割り当てられる。したがって、2値画像データDBの論理値1の面積Bは、2値画像データDAの論理値1の面積Aにほぼ等しいので、スライスSLにおける面積比Rは1に近い値になる。
(3)肝臓と肺との境界を横切るスライスSLの面積比Rについて
スライスSLの2値画像データDAでは、肝臓の領域に論理値1が割り当てられ、肺の領域にも論理値1が割り当てられる。一方、スライスSLの2値画像データDBでは、肝臓の領域には論理値1が割り当てられるが、肺の領域には論理値0が割り当てられる。したがって、スライスSLにおける面積比Rは、スライスSLにおける面積比Rよりも大きいが、スライスSLにおける面積比Rよりも小さくなる。
このような面積比Rの違いが生じるので、面積比Rが急激に変化する位置を検出することにより、肺と肝臓との境界のSI方向の位置を検出することができる。第1の形態では、スライスSLの位置が、肝臓と肺との境界のSI方向の位置として検出される。境界のSI方向の位置を検出した後、ステップST4に進む。
ステップST4では、肝臓と肺との境界のAP方向の位置とRL方向の位置とを検出する。これらの位置は、例えば、コロナル断面の画像データに基づいて検出することができる。肝臓と肺との境界のSI方向、AP方向、RL方向の位置の交点が、肝臓と肺との境界の位置として求められる。肝臓と肺との境界の位置を求めた後、ステップST5に進む。
ステップST5では、肝臓と肺との境界の位置にナビゲータ領域Rnav(図2参照)を設定する。ナビゲータ領域Rnavを設定した後、ステップST6に進む。ステップST6では、ナビゲータ領域から肝臓の上端の位置情報を収集するためのナビゲータシーケンスを実行しながら、肝臓の画像データを収集するためのイメージングシーケンスを行う。画像データを収集したら、フローを終了する。
第1の形態では、領域拡張法による2値化と、閾値処理による2値化とを実行し、面積比Rを求めている。領域拡張法による2値化では、どのスライスであっても、体内の領域は論理値1が割り当てられるので、肺にも肝臓にも論理値1が割り当てられる。一方、閾値処理による2値化では、肝臓には論理値1が割り当てられるが、肺には論理値0が割り当てられるので、スライスが、肺を横切るか、肺と肝臓との境界付近を横切るか、肝臓を横切るかによって、論理値1が割り当てられる領域の面積が異なる。したがって、スライスの面積比Rは、肺と肝臓との境界の位置で急激に変化するので、面積比Rが急激に変化する位置を検出することにより、肺と肝臓との境界の位置を検出することができる。
(2)第2の形態
第2の形態のMR装置は、第1の形態のMR装置と比較すると、検出手段74の処理が異なるが、その他の構成は第1の形態のMR装置と同じである。したがって、第2の形態の説明にあたっては、主に、検出手段74の処理を詳細に説明する。
図14は、第2の形態におけるMR装置の動作フローを示す図である。
ステップST1〜ST22は第1の形態と同じであるので説明は省略する。
ステップST22により、2値画像データDA(図8参照)が得られる。尚、2値画像データDAには、被検体の胴部だけでなく、左腕部および右腕部も描出されている。第2の形態では、左腕部および右腕部を削除する処理をする。この処理を実行するために、ステップST220に進む。
ステップST220では、検出手段74が、2値画像データDAから、腕部を削除する処理を実行する(図15参照)。
図15は、腕部のデータが削除された2値画像データDCを概略的に示す図である。
ステップST220では、2値画像データDAから、左腕部と右腕部とを削除するための画像処理を実行する。これにより、腕部が削除された2値画像データDCを得ることができる。図16に、ステップST220の具体的な一例を示す。図16では、ステップST220は、ステップST221(縮小処理)、ステップST222(領域拡張処理)、およびステップST223(拡大処理)を有している。以下に、ステップST221、ST222、およびST223について順に説明する。
ステップST221では、検出手段74は、2値画像データDAに対して縮小処理を実行する。ここでは、注目画素に対して例えば9×9のピクセル領域を設定し、縮小処理を実行する。図16には、縮小処理後の2値画像データを符号「DA1e」で示してある。縮小処理を実行した後、ステップST222に進む。
ステップST222では、検出手段74は、縮小処理後の2値画像データDA1eの胴部にシード領域Rseedを設定し、領域拡張処理を実行する。シード領域Rseedを被検体の胴部に設定する方法としては、縮小処理後の2値画像データDA1eのRL方向の中心線CLを用いる方法がある。この中心線CLは、被検体の胴部を横切るので、中心線CL上にシード領域Rseedを設定することにより、シード領域Rseedを被検体の胴部に設定することができる。
次に、検出手段74は、シード領域Rseedを基準にして、論理値1の領域を拡張する処理を実行する。左腕部および右腕部は胴部から分離しているので、論理値1の領域は、左腕部および右腕部までは拡張されず、左腕部および右腕部には論理値0が割り当てられる。したがって、領域拡張処理を実行することにより、左腕部および右腕部を削除することができる。図16には、領域拡張処理後の2値画像データを符号「DA1r」で示してある。領域拡張処理を実行した後、ステップST223に進む。
ステップST223では、検出手段74は、領域拡張処理後の2値画像データDA1rに対して拡大処理を実行する。拡大処理を実行することにより、胴部を元の大きさに戻すことができる。図16には、拡大処理後の2値画像データを符号「DA1d」で示してある。拡大処理後の2値画像データDA1dが、図15に示す腕部が削除された2値画像データDCとして使用される。
尚、図16では、ステップST220を1回実行することにより腕部を削除している。しかし、ステップST220を1回実行しても腕部を削除しきれない場合は、ステップST220を複数回実行してもよい。ステップST220が実行されるたびに腕部の面積は小さくなるので、1回のステップST220では腕部を削除しきれなくても、ステップST220を複数回実行することにより、腕部を削除することができる。また、図16では、縮小処理、領域拡張処理、拡大処理を実行することにより腕部を削除しているが、別の処理方法により、腕部を削除してもよい。図15に示す腕部が削除された2値画像データDCを得た後、ステップST23に進む。
ステップST23では、第2の2値化手段73が、領域拡張法を用いずに、通常の閾値処理を用いて、スライスSLの画像データDの2値化を実行する。この2値化は、第1の形態のステップST23で実行される2値化と同じである。図17に、通常の閾値処理でスライスSLの画像データDを2値化することにより得られた2値画像データDBを概略的に示す。2値画像データDBを得た後、ステップST230に進む。
ステップST230では、検出手段74が、2値画像データDBに対して、左腕部と右腕部とを削除するための画像処理を実行する。ステップST230で実行される画像処理は、図16に示す画像処理(縮小処理、領域拡張処理、拡大処理)と同じである。2値画像データDBは肺に論理値0が割り当てられているので、縮小処理、領域拡張処理、拡大処理を実行すると、腕部が削除されるだけでなく、胴部の領域が狭くなる。図18に、腕部が削除された2値画像データDDを概略的に示す。腕部を削除した後、ステップST24に進む(図19参照)。
図19は、ステップST24で実行される処理を説明するための図である。
ステップST24では、検出手段74が、2値画像データDCの中の論理値1が割り当てられている領域の面積Aと、2値画像データDDの中の論理値1が割り当てられている領域の面積Bとを計算する。面積AおよびBの値を求めたら、検出手段74は、面積比T=B/Aを計算する。
図19に示すように、面積Bは面積Aよりもかなり小さいので、面積比Tは、1よりもかなり小さい値になることがわかる。
また、ステップST24では、2値画像データDCに基づいて、被検体の胴部のRL方向の範囲WRLと、胴部のAP方向の範囲WAPを求める。2値画像データDCでは、被検体の胴部は論理値1で表されているので、論理値1の領域のRL方向の範囲が、被検体の胴部のRL方向の範囲WRLであり、論理値1の領域のAP方向の範囲が、被検体の胴部のAP方向の範囲WAPとなる。また、2値画像データDCは腕部が削除されているので、被検体の胴部にのみ論理値1が割り当てられる。したがって、被検体の胴部のRL方向の範囲WRLから、被検体の腕部を確実に除外することができるので、範囲WRLを求めるときの誤差を十分に小さくすることができる。
このようにして、ステップST2が実行される。尚、図15〜図19では、スライスSLの画像データDに対してステップST2を実行した例について説明されている。しかし、他のスライスSL〜SLの各々の画像データに対しても、スライスSLの画像データDと同様に、ステップST2を実行し、面積比Tと、範囲WRLおよびWAPとを求める。各スライスの画像データに対してステップST2を実行した後、ステップST3に進む。
ステップST3では、検出手段74が、ステップST2で求められたスライスSL〜SLにおける面積比Tに基づいて、肺と肝臓との境界のSI方向の位置を検出する。
図20は、スライスSL〜SLにおける面積比Tのグラフである。
面積比Tのグラフは、面積比Rのグラフ(図13参照)と同様の傾向を有する。したがって、面積比Tが急激に変化する位置を検出することにより、肺と肝臓との境界のSI方向の位置を検出することができる。第2の形態では、スライスSLの位置が、肝臓と肺との境界のSI方向の位置として検出される。境界のSI方向の位置を検出した後、ステップST4に進む。
ステップST4では、肝臓と肺との境界のAP方向の位置とRL方向の位置とを検出する。これらの位置は、例えば、コロナル断面の画像データに基づいて検出することができる。肝臓と肺との境界のSI方向、AP方向、RL方向の位置の交点が、肝臓と肺との境界の位置として求められる。尚、肝臓と肺との境界のAP方向およびRL方向の位置を求める場合は、それぞれ、ステップST24で求めた範囲WAPおよびWRLが制約条件として使用される。範囲WAPおよびWRLを制約条件として使用することにより、肝臓と肺との境界のAP方向およびRL方向の位置が、被検体の体外に設定されることを確実に防止することができる。肝臓と肺との境界の位置を求めた後、ステップST5に進む。
ステップST5では、肝臓と肺との境界の位置にナビゲータ領域Rnav(図2参照)を設定する。ナビゲータ領域Rnavを設定した後、ステップST6に進む。ステップST6では、ナビゲータ領域から肝臓の上端の位置情報を収集するためのナビゲータシーケンスを実行しながら、肝臓の画像データを収集するためのイメージングシーケンスを行う。画像データを収集したら、フローを終了する。
第2の形態では、腕部が削除された2値画像データを用いて面積比Tを求めている。面積比Tは、肺と肝臓との境界の位置で急激に変化するので、面積比Tが急激に変化する位置を検出することにより、肺と肝臓との境界の位置を検出することができる。
第2の形態は、2値画像データから腕部を削除する処理を実行している。したがって、被検体の胴部のみが描出された2値画像データを得ることができるので、被検体の胴部のRL方向の範囲WRLとAP方向の範囲WAPとを十分な精度で求めることができる。また、第2の形態では、これらの範囲WRLおよび範囲WAPを肺と肝臓との境界の位置を検出するときの制約条件として使用することができるので、肺と肝臓との境界が体外に設定されることを確実に防止することができる。
第2の形態では、腕部が削除された2値画像データを用いて面積比Tを求めている。面積比Tは、肝臓側では1に近い値になり、肺側では0に近い値になる。したがって、肝臓側の面積比と肺側の面積比との差が、第1の形態の場合(図13参照)よりも大きくなるので、肺と肝臓との境界の検出精度を更に向上させることが可能となる。
第1および第2の形態では、ローカライザスキャンLSにおけるスライスSL〜SLはアキシャルである(図5参照)。しかし、本発明は、第1の部位と第2の部位との境界の位置を検出することができるのであれば、スライスはアキシャルに限定されることはなく、例えば、サジタル、コロナル、オブリークであってもよい。
第1および第2の形態では、ステップST22で領域拡張法を用いた2値化を実行し、ステップST23では閾値処理を用いた2値化を実行している。しかし、第1の部位と第2の部位との境界の位置を検出することができるのであれば、領域拡張法や閾値処理の2値化に限定されることはなく、他の手法を用いた2値化であってもよい。
第1および第2の形態では、2値画像データの特徴量として、論理値1の面積を求めている。しかし、論理値1の面積の代わりに論理値0の面積を求め、論理値0の面積の比を用いて、肝臓と肺との境界の位置を検出してもよい。
第1および第2の形態では、論理値1の面積比R(面積比T)=B/Aを用いて肝臓と肺との境界の位置を検出している。しかし、面積比として、B/Aの代わりに、A/Bを用いてもよい。また、B/AあるいはA/Bに一定の係数Kを乗算し、K(B/A)あるいはK(A/B)を用いて境界を検出してもよい。
第1および第2の形態では、肝臓と肺との境界の位置を検出している。しかし、本発明は、肝臓と肺との境界の位置の検出に限定されることはなく、他の臓器や器官の境界の位置を検出するのにも適用することができる。
第1および第2の形態では、MR装置の例について説明されているが、本発明は、MR装置以外の医用装置(例えば、CT装置)にも適用することができる。
2 マグネット
3 テーブル
3a クレードル
4 受信コイル
5 送信器
6 勾配磁場電源
7 制御部
8 操作部
9 表示部
10 被検体
21 ボア
71 画像データ作成手段
72 第1の2値化手段
73 第2の2値化手段
74 検出手段
100 MR装置

Claims (15)

  1. 第1の部位と第2の部位とを含む撮影部位をスキャンすることにより得られたデータに基づいて、前記第1の部位と前記第2の部位との境界を検出する境界検出装置であって、
    前記第1の部位を横切るスライスと前記第2の部位を横切るスライスを含む複数のスライスの各々の画像データを作成する画像データ作成手段と、
    前記第1の部位および前記第2の部位が第1の論理値を有し、背景領域が第2の論理値を有するように、前記複数のスライスの各々の画像データを2値化することにより、第1の2値画像データを求める第1の2値化手段と、
    前記第1の部位が前記第1の論理値を有し、前記第2の部位および前記背景領域が前記第2の論理値を有するように、前記複数のスライスの各々の画像データを2値化することにより、第2の2値画像データを求める第2の2値化手段と、
    前記第1の2値画像データの特徴量と前記第2の2値画像データの特徴量とを求め、前記第1の2値画像データの特徴量と前記第2の2値画像データの特徴量とに基づいて、前記第1の部位と前記第2の部位との境界を検出する検出手段と、
    を有する境界検出装置。
  2. 前記第1の2値画像データの特徴量は、前記第1の2値画像データにおける前記第1の論理値の面積であり、
    前記第2の2値画像データの特徴量は、前記第2の2値画像データにおける前記第1の論理値の面積である、請求項1に記載の境界検出装置。
  3. 前記検出手段は、
    前記第1の2値画像データにおける前記第1の論理値の面積と、前記第2の2値画像データにおける前記第1の論理値の面積とを求め、これらの面積の比に基づいて、前記境界を検出する、請求項2に記載の境界検出装置。
  4. 第1の部位と第2の部位とを含む撮影部位をスキャンすることにより得られたデータに基づいて、前記第1の部位と前記第2の部位との境界を検出する境界検出装置であって、
    前記第1の部位を横切るスライスと前記第2の部位を横切るスライスを含む複数のスライスの各々の画像データを作成する画像データ作成手段と、
    前記第1の部位および前記第2の部位が第1の論理値を有し、背景領域が第2の論理値を有するように、前記複数のスライスの各々の画像データを2値化することにより、第1の2値画像データを求める第1の2値化手段と、
    前記第1の部位が前記第1の論理値を有し、前記第2の部位および前記背景領域が前記第2の論理値を有するように、前記複数のスライスの各々の画像データを2値化することにより、第2の2値画像データを求める第2の2値化手段と、
    前記第1の2値画像データから所定の部位を削除する第1の削除処理と、前記第2の2値画像データから前記所定の部位を削除する第2の削除処理とを実行し、前記第1の削除処理後の第1の2値画像データの特徴量と、前記第2の削除処理後の第2の2値画像データの特徴量とを求め、前記第1の削除処理後の第1の2値画像データの特徴量と、前記第2の削除処理後の第2の2値画像データの特徴量とに基づいて、前記第1の部位と前記第2の部位との境界を検出する検出手段と、
    を有する、境界検出装置。
  5. 前記第1の削除処理後の第1の2値画像データの特徴量は、前記第1の削除処理後の第1の2値画像データにおける前記第1の論理値の面積であり、
    前記第2の削除処理後の第2の2値画像データの特徴量は、前記第2の削除処理後の第2の2値画像データにおける前記第1の論理値の面積である、請求項4に記載の境界検出装置。
  6. 前記検出手段は、
    前記第1の削除処理後の第1の2値画像データにおける前記第1の論理値の面積と、前記第2の削除処理後の第2の2値画像データにおける前記第1の論理値の面積とを求め、これらの面積の比に基づいて、前記境界を検出する、請求項5に記載の境界検出装置。
  7. 前記第1の削除処理は複数回実行される、請求項4〜6のうちのいずれか一項に記載の境界検出装置。
  8. 前記第1の削除処理は、縮小処理、領域拡張処理、および拡大処理を含む、請求項7に記載の境界検出装置。
  9. 前記第2の削除処理は複数回実行される、請求項4〜8のうちのいずれか一項に記載の境界検出装置。
  10. 前記第2の削除処理は、縮小処理、領域拡張処理、および拡大処理を含む、請求項9に記載の境界検出装置。
  11. 前記第1の2値化手段は、領域拡張法を用いた2値化であり、
    前記第2の2値化手段は、閾値処理を用いた2値化である、請求項1〜10のうちのいずれか一項に記載の境界検出装置。
  12. 前記第1の部位は肝臓を含み、前記第2の部位は肺を含む、請求項1〜11のうちのいずれか一項に記載の境界検出装置。
  13. 請求項1〜12のうちのいずれか一項に記載の境界検出装置を有する医用装置。
  14. 第1の部位と第2の部位とを含む撮影部位をスキャンすることにより得られたデータに基づいて、前記第1の部位と前記第2の部位との境界を検出する境界検出装置のプログラムであって、
    前記第1の部位を横切るスライスと前記第2の部位を横切るスライスを含む複数のスライスの各々の画像データを作成する画像データ作成処理と、
    前記第1の部位および前記第2の部位が第1の論理値を有し、背景領域が第2の論理値を有するように、前記複数のスライスの各々の画像データを2値化することにより、第1の2値画像データを求める第1の2値化処理と、
    前記第1の部位が前記第1の論理値を有し、前記第2の部位および前記背景領域が前記第2の論理値を有するように、前記複数のスライスの各々の画像データを2値化することにより、第2の2値画像データを求める第2の2値化処理と、
    前記第1の2値画像データの特徴量と前記第2の2値画像データの特徴量とを求め、前記第1の2値画像データの特徴量と前記第2の2値画像データの特徴量とに基づいて、前記第1の部位と前記第2の部位との境界を検出する検出処理と、
    を計算機に実行させるためのプログラム。
  15. 第1の部位と第2の部位とを含む撮影部位をスキャンすることにより得られたデータに基づいて、前記第1の部位と前記第2の部位との境界を検出する境界検出装置のプログラムであって、
    前記第1の部位を横切るスライスと前記第2の部位を横切るスライスを含む複数のスライスの各々の画像データを作成する画像データ作成処理と、
    前記第1の部位および前記第2の部位が第1の論理値を有し、背景領域が第2の論理値を有するように、前記複数のスライスの各々の画像データを2値化することにより、第1の2値画像データを求める第1の2値化処理と、
    前記第1の部位が前記第1の論理値を有し、前記第2の部位および前記背景領域が前記第2の論理値を有するように、前記複数のスライスの各々の画像データを2値化することにより、第2の2値画像データを求める第2の2値化処理と、
    前記第1の2値画像データから所定の部位を削除する第1の削除処理と、前記第2の2値画像データから前記所定の部位を削除する第2の削除処理とを実行し、前記第1の削除処理後の第1の2値画像データの特徴量と、前記第2の削除処理後の第2の2値画像データの特徴量とを求め、前記第1の削除処理後の第1の2値画像データの特徴量と、前記第2の削除処理後の第2の2値画像データの特徴量とに基づいて、前記第1の部位と前記第2の部位との境界を検出する検出処理と、
    を計算機に実行させるためのプログラム。
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