JP6176843B2 - 血管検出装置、磁気共鳴装置、およびプログラム - Google Patents

血管検出装置、磁気共鳴装置、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、血管を検出する血管検出装置、被検体の画像を取得し、取得した画像から血管を検出する磁気共鳴装置、および血管を検出するためのプログラムに関する。
従来より、造影剤を用いて被検体を撮影する磁気共鳴イメージング装置が知られている(特許文献1)。
特開2009−261904号公報
造影剤を用いて被検体を撮影する方法の一例として、オペレータが、画像データの中から大動脈の位置を見つけて、大動脈の位置に、造影剤を検出するためのトラッカー領域を設定する方法がある。この方法では、トラッカー領域に所定量の造影剤が到達したときに、撮影が実行される。しかし、経験の浅いオペレータは、大動脈の位置を見つけるのに長時間を要したり、大動脈とは別の場所にトラッカー領域を設定しまうことがある。したがって、大動脈を短時間で自動的に検出する手法の開発が望まれている。大動脈を短時間で自動的に検出する手法の一例が、論文“Med Imag Tech Vol.31 No.2 March 2013”で発表されている。
上記の論文では、スライス勾配磁場のZdephaserの面積を大きくすることより、アキシャル画像に描出される大動脈内の血液の信号をできるだけ低減させて、大動脈を検出している。しかし、心臓の収縮期では、大動脈の血流速度が低下するため、大動脈内の血液が高信号になることがある。したがって、実際には、高信号の血液の影響を受けて、大動脈内の血液の信号を十分に低減することができない場合がある。この場合、大動脈とは別の組織を大動脈として誤検出したり、あるいは大動脈を検出することができないという問題がある。そこで、大動脈内の血液の信号が十分に低減できない場合でも、大動脈を検出することができる技術が望まれている。
本発明の第1の観点は、血管を横切る複数の面の各々の画像であって、前記血管内の血液の信号が低減されている第1の画像と、前記血管内の血液の信号が前記第1の画像よりも低減されていない第2の画像とを含んでいる画像を作成する画像作成手段と、
前記第1の画像から前記血管を検出するための第1の教師データと、前記第2の画像から前記血管を検出するための第2の教師データとに基づいて作成された識別器を用いて、前記画像から前記血管を検出する検出手段とを有する血管検出装置である。
本発明の第2の観点は、血管を横切る複数の面の各々の画像であって、前記血管内の血液の信号が低減されている第1の画像と、前記血管内の血液の信号が前記第1の画像よりも低減されていない第2の画像とを含んでいる画像を作成する画像作成手段と、
前記第1の画像から前記血管を検出するための第1の教師データと、前記第2の画像から前記血管を検出するための第2の教師データとに基づいて作成された識別器を用いて、前記画像から前記血管を検出する検出手段とを有する磁気共鳴装置である。
本発明の第3の観点は、血管を横切る複数の面の各々の画像であって、前記血管内の血液の信号が低減されている第1の画像と、前記血管内の血液の信号が前記第1の画像よりも低減されていない第2の画像とを含んでいる画像を作成する画像作成処理と、
前記第1の画像から前記血管を検出するための第1の教師データと、前記第2の画像から前記血管を検出するための第2の教師データとに基づいて作成された識別器を用いて、前記画像から前記血管を検出する検出処理とを計算機に実行させるためのプログラムである。
第1の教師データと第2の教師データとに基づいて作成された識別器を用いることにより、血管内の血液の信号が十分に低減できない場合でも、血管を検出することができる。
本発明の一形態の磁気共鳴装置の概略図である。 本形態で実行されるスキャンを示す図である。 撮影部位を概略的に示す図である。 本形態において被検体12を撮影するときのフローを示す図である。 ローカライザスキャンLSの説明図である。 識別器Cを作成するために使用された教師データを概略的に示す図である。 アキシャル画像DAに設定された検索領域R1を示す図である。 検索領域R1に設定されたウィンドウWを示す図である。 識別器Cを用いて、大動脈AがウィンドウWの先端部に内接するときのウィンドウWの回転角θ、ピクセル数x、およびピクセル数yを求めるときの説明図である。 アキシャル画像DAの大動脈AがウィンドウWの先端部に内接しているときのウィンドウWのパラメータ(θ,x,y)=(θ1,x1,y1)を示す図である。 アキシャル画像DAに設定された検索領域R2を示す図である。 検索領域R2に設定されたウィンドウWを示す図である。 識別器Cを用いて、アキシャル画像DAの大動脈AがウィンドウWの先端部に内接するときのウィンドウWの回転角θ、ピクセル数x、およびピクセル数yを求めるときの説明図である。 アキシャル画像DAの大動脈AがウィンドウWの先端部に内接しているときのウィンドウWのパラメータ(θ,x,y)=(θ2,x2,y2)を示す図である。 アキシャル画像DAに設定された検索領域R3を示す図である。 検索領域R3に設定されたウィンドウWを示す図である。 アキシャル画像DAの大動脈AがウィンドウWの先端部に内接しているときのウィンドウWのパラメータ(θ,x,y)=(θ3,x3,y3)を示す図である。 アキシャル画像DA〜DAの各々に対して決定されたウィンドウWの回転角θ、ピクセル数x、およびピクセル数yを示す図である。 識別器Dを作成するために使用された教師データを概略的に示す図である。 アキシャル画像DAにおける大動脈A内の血液の信号が十分に低減されているか否かを判断する方法の説明図である。 アキシャル画像DAにおける大動脈A内の血液の信号が十分に低減されているか否かを判断する方法の説明図である。 ウィンドウWに設定された円Cを概略的に示す図である。 大動脈Aの中心位置pを示す図である。 アキシャル画像DA、DA〜DAについて求められた大動脈Aの中心位置p、p〜pを概略的に示す。 仮の中心位置kの求め方の一例を示す図である。 ウィンドウWの先端部に内接する円を示す図である。 仮の中心位置kが円Cの外側に位置する場合の一例を示す図である。 アキシャル画像DAにおける大動脈Aの中心位置p2を概略的に示す図である。 トラッカー領域Rを概略的に示す図である。
以下、発明を実施するための形態について説明するが、本発明は、以下の形態に限定されることはない。
図1は、本発明の一形態の磁気共鳴装置の概略図である。
磁気共鳴装置(以下、「MR装置」と呼ぶ。MR:Magnetic Resonance)100は、マグネット2、テーブル3、受信コイル4などを有している。
マグネット2は、被検体12が収容されるボア21を有している。また、マグネット2は、超伝導コイル、勾配コイル、およびRFコイルなどが内蔵されている。
テーブル3は、クレードル3aを有している。クレードル3aは、ボア21内に移動できるように構成されている。クレードル3aによって、被検体12はボア21に搬送される。
受信コイル4は、被検体12に取り付けられている。受信コイル4は、被検体12からの磁気共鳴信号を受信する。
MR装置100は、更に、造影剤注入装置5、送信器6、勾配磁場電源7、受信器8、制御部9、操作部10、および表示部11などを有している。
造影剤注入装置5は、被検体12に造影剤を注入する。
送信器6はRFコイルに電流を供給し、勾配磁場電源7は勾配コイルに電流を供給する。
受信器8は、受信コイル4から受け取った信号に対して、検波などの信号処理を実行する。
制御部9は、表示部11に必要な情報を伝送したり、受信器8から受け取ったデータに基づいて画像を再構成するなど、MR装置100の各種の動作を実現するように、MR装置100の各部の動作を制御する。制御部9は、画像作成手段91〜トラッカー領域設定手段95などを有している。
画像作成手段91は、被検体12のアキシャル画像DA〜DA(図5参照)を作成する。
検出手段92は、アキシャル画像DA〜DAの各々から大動脈を検出する。
選択手段93は、アキシャル画像ごとに検出された大動脈の中から、血液の信号が十分に低減されている大動脈を選択する。
特定手段94は、アキシャル画像ごとに大動脈の中心位置を特定する。
トラッカー領域設定手段95は、造影剤を検出するためのトラッカー領域を設定する。
制御部9は、画像作成手段91〜トラッカー領域設定手段95を構成する一例であり、所定のプログラムを実行することにより、これらの手段として機能する。制御部9は血管検出装置に相当する。
操作部10は、オペレータにより操作され、種々の情報を制御部9に入力する。表示部11は種々の情報を表示する。
MR装置100は、上記のように構成されている。
図2は本形態で実行されるスキャンを示す図、図3は撮影部位を概略的に示す図である。
本形態では、ローカライザスキャンLSと本スキャンMSなどが実行される。
ローカライザスキャンLSは、スライス位置やトラッカー領域Rを設定するときに使用される画像を取得するためのスキャンである。トラッカー領域Rは、大動脈Aに流れる造影剤を検出するために設定される領域である。
ローカライザスキャンLSの後に本スキャンMSが実行される。
本スキャンMSでは、被検体に造影剤が注入され、トラッカー領域Rから造影剤を検出するためのシーケンスが繰り返し実行される。そして、トラッカー領域Rに所定量の造影剤が注入したときに、肝臓の画像を取得するためのイメージングシーケンスが実行される。以下に、ローカライザスキャンLSおよび本スキャンMSを実行するときのフローについて説明する。
図4は、本形態において被検体12を撮影するときのフローを示す図である。
ステップST1では、ローカライザスキャンLS(図2参照)を実行する。
図5は、ローカライザスキャンLSの説明図である。
本形態では、ローカライザスキャンLSは、磁場不均一に強いSSFSE(Single
Shot Fast Spin Echo)法によりデータを収集するスキャンである。
ローカライザスキャンLSでは、腹部を横切る複数のアキシャル面AX〜AXをスキャンする。画像作成手段91(図1参照)は、ローカライザスキャンLSにより収集されたデータに基づいて、アキシャル面AX〜AXの画像DA〜DAを作成する。以下では、アキシャル面の画像を「アキシャル画像」と呼ぶ。アキシャル面AX〜AXは大動脈Aを横切っているので、アキシャル画像DA〜DAには、大動脈Aの断面が描出される。アキシャル画像DA〜DAの大動脈Aの断面の位置を比較すると、大動脈Aの断面は、S側からI側に近づくに従って、背骨を中心にして反時計方向ANに回転していることが分かる。
ローカライザスキャンLSで使用されるシーケンスは、流速の速い血液のエコー信号ができるだけ収束しないように設計されている。したがって、流速の速い血液の信号は十分に低減することができる。例えば、大動脈Aを流れる血液の流速について考えると、大動脈Aを流れる血液の流速は速いので、大動脈Aの血液の信号は十分に低減することができる。したがって、アキシャル画像DA〜DAの各々の大動脈A内の血液の信号は、理想的には、十分に低減されているはずである。
しかし、心臓の収縮期では、大動脈Aの血流速度が低下するため、大動脈A内の血液が高信号になることがある。したがって、実際には、アキシャル画像DA〜DAの中には、高信号の血液の影響を受けて、大動脈A内の血液の信号があまり低減されていないアキシャル画像も存在する。
図5では、大動脈A内の血液の信号が十分に低減されている場合、大動脈Aを黒で表しており、大動脈A内の血液の信号があまり低減されていない場合、大動脈Aを白黒で表している。例えば、アキシャル画像DA、DA、DAの大動脈Aは黒で示されているので、血液の信号は十分に低減されている。一方、アキシャル画像DAの大動脈Aは白黒で示されているので、血液の信号はあまり低減されていない。
アキシャル画像データDA〜DAを作成した後、ステップST2に進む。
ステップST2では、アキシャル画像データDA〜DAの各々から、脳脊髄液CSFを検出する。脳脊髄液CSFの検出方法は、例えば、“Med Imag Tech Vol.31 No.2 March 2013”に記載されている方法を用いることができる。アキシャル画像データDA〜DAごとに脳脊髄液CSFを検出した後、ステップST3に進む。
ステップST3では、検出手段92(図1参照)が、アキシャル画像データDA〜DAの各々から大動脈Aを検出する。本形態では、大動脈Aを識別するための識別器を用いて大動脈Aを検出する。以下に、識別器の作成方法について説明する。
識別器は、被検体を撮影する前に予め準備されている。本形態では、識別器は、機械学習により作成されている。具体的には、教師データを用意し、機械学習で教師データを学習させることにより、大動脈Aを検出するのに適した識別器Cを作成している(図6参照)。
図6は、識別器Cを作成するために使用された教師データを概略的に示す図である。
教師データは、実際の複数の人間を撮影することにより得られた腹部のアキシャル画像や胸部のアキシャル画像などを用いて作成することができる。本形態では、教師データとして、2種類の教師データVおよびWが用いられている。教師データVは、アキシャル画像DA〜DAの中から大動脈Aを検出するためのデータであり、教師データWは、大動脈A以外の組織を検出の対象から除外するためのデータである。教師データVおよびWは、いずれも、x×yピクセルの長方形領域のデータとして規定されている。以下に、これらの教師データについて順に説明する。
(1)教師データVについて
教師データVは、2種類の教師データ、即ち、教師データv11〜v1pと、教師データv21〜v2qに分けられる。
(1a)教師データv11〜v1pについて
教師データv11〜v1pは、大動脈の断面が長方形領域の右側に内接するように規定されている。教師データv11〜v1pは、大動脈内の血液の信号が十分に低減されているデータである。教師データv11〜v1pの大動脈は黒色で示されている。
(1b)教師データv21〜v2qについて
教師データv21〜v2qは、大動脈の断面が長方形領域の右側に内接するように規定されている。教師データv21〜v2qは、大動脈内の血液の信号があまり低減されていないデータである。教師データv21〜v2qの大動脈は白黒模様で示されている。
(2)教師データWについて
教師データWには、大動脈以外の組織の信号を表す教師データw1〜wsが含まれている。大動脈以外の組織は、例えば、肝臓や腎臓等である。
このような教師データVおよびWを用意し、機械学習により教師データVおよびWを学習させることにより、アキシャル画像の中から大動脈を検出するのに適した識別器Cを作成する。
上記のようにして作成された識別器Cを用いて、アキシャル画像ごとに大動脈を検出する。以下に、大動脈の検出方法について、図7〜図18を参照しながら説明する。
先ず、検出手段92は、アキシャル画像DA〜DAの中からアキシャル画像DAを取り出し、アキシャル画像DAに、大動脈Aの検索範囲を規定する検索領域を設定する(図7参照)。
図7は、アキシャル画像DAに設定された検索領域R1を示す図である。
検出手段92は、脳脊髄液CSFから水平に延びるラインL0と、脳脊髄液CSFを中心としてラインL0に対してθ=θe1だけ傾いたラインL1とを規定する。ラインL0とラインL1とに挟まれる領域が、大動脈Aの検索範囲を規定する検索領域R1として設定される。検索領域R1は、大動脈Aが含まれるように設定される。θe1は、例えば、θe1=60°である。
次に、検出手段92は、検索領域R1に、大動脈Aを検出するときに使用するウィンドウを設定する(図8参照)。
図8は、検索領域R1に設定されたウィンドウWを示す図である。
ウィンドウWは、x×yのピクセルサイズを有している。検出手段92は、脳脊髄液CSFを基準にして、ラインL0上にウィンドウWを設定する。ウィンドウWを設定した後、検出手段92は、検索領域R1内で、脳脊髄液CSFを中心としてウィンドウWを回転させることによりウィンドウWの回転角θを変更し、更にウィンドウWのサイズ(ピクセル数x、ピクセル数y)も変更する。そして、識別器C(図6参照)を用いて、大動脈AがウィンドウWの先端部に内接するときのウィンドウWの回転角θ、ピクセル数x、およびピクセル数yを求める(図9参照)。
図9は、識別器Cを用いて、大動脈AがウィンドウWの先端部に内接するときのウィンドウWの回転角θ、ピクセル数x、およびピクセル数yを求めるときの説明図である。
検出手段92は、アキシャル画像DAに設定されたウィンドウWの3つのパラメータ(θ,x,y)のうちのいずれかのパラメータを変更するたびに、ウィンドウW内のピクセルデータを抽出する。識別器Cは、抽出されたデータに基づいて、アキシャル画像DAの大動脈AがウィンドウWの先端部に内接している可能性が高いか低いかを判断するための値を出力する。検出手段92は、識別器Cの出力値Outに基づいて、アキシャル画像DAの大動脈AがウィンドウWの先端部に内接している可能性が高いか低いかを判断する。本形態では、ウィンドウWの先端部に大動脈Aが内接している可能性が高いほど出力値Outが大きくなるように、識別器Cが構成されている。したがって、識別器Cの出力値Outが最大のときに、アキシャル画像DAの大動脈AがウィンドウWの先端部に内接している可能性が最も高いと判断することができる。ここでは、回転角θ=θ1、ピクセル数x=x1、およびピクセル数y=y1のときに、識別器Cの出力値Outが最大になったとする。したがって、ウィンドウWのパラメータ(θ,x,y)=(θ1,x1,y1)のときに、アキシャル画像DAの大動脈AがウィンドウWの先端部に内接していると判断される。図10に、アキシャル画像DAの大動脈AがウィンドウWの先端部に内接しているときのウィンドウWのパラメータ(θ,x,y)=(θ1,x1,y1)を示す。
ウィンドウWの回転角θ1およびピクセル数y1は、アキシャル画像DAにおける大動脈Aの位置を表しており、ウィンドウWのピクセル数x1はアキシャル画像DAにおける大動脈Aの血管径を表している。したがって、ウィンドウWのパラメータ(θ,x,y)=(θ1,x1,y1)を求めることによって、アキシャル画像DAの中から大動脈Aを検出することができる。
本形態では、大動脈を検出するための教師データVに、大動脈内の血液の信号が十分に低減されている教師データv11〜v1pが含まれている(図6参照)。したがって、アキシャル画像DAのように、大動脈A内の血液の信号が十分に低減されている場合でも、大動脈Aを検出することができる。
ウィンドウWのパラメータ(θ,x,y)=(θ1,x1、y1)を求めた後、検出手段92は、アキシャル画像DAに、大動脈Aの検索範囲を規定する検索領域を設定する(図11参照)。
図11は、アキシャル画像DAに設定された検索領域R2を示す図である。
アキシャル画像DAは、アキシャル画像DAの隣りに位置している。したがって、アキシャル画像DAにおける大動脈Aの位置は、アキシャル画像DAにおける大動脈Aの位置に近いと考えられる。そこで、検出手段92は、アキシャル画像DAにおける大動脈Aの位置を表す回転角θ1を基準にして、回転角θ1を含む角度範囲θs2≦θ≦θe2を規定し、この角度範囲θs2≦θ≦θe2を検索領域R2として設定する。
尚、大動脈Aの断面は、S側からI側に近づくに従って、背骨を中心にして反時計方向ANに回転している。したがって、アキシャル画像DAにおける大動脈Aは、θ=θ1に対して反時計方向ANに位置している可能性が高いので、検索領域R2のうちのθs2≦θ≦θ1の角度範囲は狭くし、θ1≦θ≦θe2の角度範囲を広く設定してもよい。このように、大動脈Aの走行方向に基づいて検索領域R2を設定することにより、大動脈Aが存在している可能性が低い領域を、検索領域R2から除外することができる。
次に、検出手段92は、検索領域R2に、大動脈Aを検出するときに使用するウィンドウを設定する(図12参照)。
図12は、検索領域R2に設定されたウィンドウWを示す図である。
検出手段92は、脳脊髄液CSFを基準にして、アキシャル画像DAのθ=θs2上にウィンドウWを設定する。ウィンドウWを設定した後、検出手段92は、検索領域R2内で、脳脊髄液CSFを中心としてウィンドウWの回転角θを変更し、更にウィンドウWのサイズ(ピクセル数x、ピクセル数y)を変更する。そして、識別器Cを用いて、アキシャル画像DAの大動脈AがウィンドウWの先端部に内接するときのウィンドウWの回転角θ、ピクセル数x、およびピクセル数yを求める(図13参照)。
図13は、識別器Cを用いて、アキシャル画像DAの大動脈AがウィンドウWの先端部に内接するときのウィンドウWの回転角θ、ピクセル数x、およびピクセル数yを求めるときの説明図である。
検出手段92は、アキシャル画像DAに設定されたウィンドウWの3つのパラメータ(θ,x,y)のうちのいずれかのパラメータを変更するたびに、ウィンドウW内のピクセルデータを抽出する。識別器Cは、抽出されたデータに基づいて、アキシャル画像DAの大動脈AがウィンドウWの先端部に内接している可能性が高いか低いかを判断するための値を出力する。検出手段92は、識別器Cの出力値Outに基づいて、アキシャル画像DAの大動脈AがウィンドウWの先端部に内接している可能性が高いか低いかを判断する。本形態では、ウィンドウWの先端部に大動脈Aが内接している可能性が高いほど識別器Cの出力値Outが大きくなるように、識別器Cが構成されている。したがって、識別器Cの出力値Outが最大のときに、アキシャル画像DAの大動脈AがウィンドウWの先端部に内接している可能性が最も高いと判断することができる。ここでは、回転角θ=θ2、ピクセル数x=x2、およびピクセル数y=y2のときに、識別器Cの出力値Outが最大になったとする。したがって、ウィンドウWのパラメータ(θ,x,y)=(θ2,x2,y2)のときに、アキシャル画像DAの大動脈AがウィンドウWの先端部に内接していると判断される。図14に、アキシャル画像DAの大動脈AがウィンドウWの先端部に内接しているときのウィンドウWのパラメータ(θ,x,y)=(θ2,x2,y2)を示す。
ウィンドウWの回転角θ2およびピクセル数y2は、アキシャル画像DAにおける大動脈Aの位置を表しており、ウィンドウWのピクセル数x2はアキシャル画像DAにおける大動脈Aの血管径を表している。したがって、ウィンドウWのパラメータ(θ,x,y)=(θ2,x2,y2)を求めることによって、アキシャル画像DAの中から大動脈Aを検出することができる。
本形態では、大動脈を検出するための教師データVに、大動脈内の血液の信号があまり低減されていない教師データv21〜v2qが含まれている(図6参照)。したがって、アキシャル画像DAのように、大動脈A内の血液の信号があまり低減されていない場合でも、大動脈Aを検出することができる。
ウィンドウWのパラメータ(θ,x,y)=(θ2,x2、y2)を求めた後、検出手段92は、アキシャル画像DAに、大動脈Aの検索範囲を規定する検索領域を設定する(図15参照)。
図15は、アキシャル画像DAに設定された検索領域R3を示す図である。
検出手段92は、アキシャル画像DAにおける大動脈Aの位置を表す回転角θ2を基準にして、回転角θ2を含む角度範囲θs3≦θ≦θe3を規定し、この角度範囲θs3≦θ≦θe3を、検索領域R3として設定する。
次に、検出手段92は、検索領域R3に、大動脈Aを検出するときに使用するウィンドウを設定する(図16参照)。
図16は、検索領域R3に設定されたウィンドウWを示す図である。
検出手段92は、脳脊髄液CSFを基準にして、アキシャル画像DAのθ=θs3上にウィンドウWを設定する。ウィンドウWを設定した後、検出手段92は、検索領域R3内で、脳脊髄液CSFを中心としてウィンドウWの回転角θを変更し、更にウィンドウWのサイズ(ピクセル数x、ピクセル数y)を変更する。そして、検出手段92は、図9および図13を参照しながら説明したように、ウィンドウWの(θ,x,y)のうちのいずれかのパラメータを変更するたびに、ウィンドウW内のピクセルデータを抽出し、識別器Cの出力値Outが最大になるときのウィンドウWのパラメータ(θ,x,y)を求める。ここでは、(θ,x,y)=(θ3,x3,y3)のときに、識別器Cの出力値Outが最大になったとする。したがって、ウィンドウWのパラメータ(θ,x,y)=(θ3,x3,y3)のときに、アキシャル画像DAの大動脈AがウィンドウWの先端部に内接していると判断される。図17に、アキシャル画像DAの大動脈AがウィンドウWの先端部に内接しているときのウィンドウWのパラメータ(θ,x,y)=(θ3,x3,y3)を示す。
ウィンドウWの回転角θ3およびピクセル数y3は、アキシャル画像DAにおける大動脈Aの位置を表しており、ウィンドウWのピクセル数x3はアキシャル画像DAにおける大動脈Aの血管径を表している。したがって、ウィンドウWのパラメータ(θ,x,y)=(θ3,x3,y3)を求めることによって、アキシャル画像DAの中から大動脈Aを検出することができる。
ウィンドウWのパラメータ(θ,x,y)=(θ3,x3,y3)を求めた後、以下同様に、残りのアキシャル画像にも検索領域を設定し、大動脈AがウィンドウWの先端部に内接するときのウィンドウWの回転角θ、ピクセル数x、およびピクセル数yを決定する。したがって、全てのアキシャル画像DA〜DAに対してウィンドウWの回転角θ、ピクセル数x、およびピクセル数yを決定することができる。図18に、アキシャル画像DA〜DAの各々に対して決定されたウィンドウWの回転角θ、ピクセル数x、およびピクセル数yを示す。ウィンドウWの回転角θ、ピクセル数x、およびピクセル数yが決定されるので、アキシャル画像DA〜DAの各々から大動脈Aを検出することができる。
アキシャル画像DA〜DAから大動脈Aを検出した後、ステップST40に進む。
ステップST40では、アキシャル画像DA〜DAの大動脈Aの中心位置を特定する。以下に、ステップST40において、大動脈Aの中心位置を特定する方法について説明する。
本形態では、ステップST3において、アキシャル画像DA〜DAごとに、大動脈AがウィンドウWの先端部に内接するときのパラメータ(θ,x,y)が求められている。したがって、パラメータ(θ,x,y)の値から、アキシャル画像DA〜DAの各々の大動脈Aの中心位置を求めることが可能である。大動脈Aの中心位置を求める方法としては、Mean Shift法を用いることが考えられる。ただし、アキシャル画像DAのように大動脈A内の血液の信号があまり低減できていない場合、大動脈内の信号分布のばらつきが大きくなり、大動脈内に信号ムラが発生する。大動脈内に信号ムラが発生した場合、Mean Shift法では、大動脈の中心位置を十分な精度で検出することができないことがある。そこで、本形態では、大動脈内に信号ムラが現れる場合であっても、大動脈の中心位置の検出精度を高めることができるように、大動脈の中心位置を求める方法を工夫している。以下に、ステップST40において大動脈の中心位置を求める方法について説明する。尚、ステップST40は、ステップST4〜ST6を有しているので、ステップST4〜ST6について順に説明する。
ステップST4では、選択手段93(図1参照)が、アキシャル画像DA〜DAの各々から検出された大動脈Aの中から、血液の信号が十分に低減されている大動脈Aを選択する。本形態では、識別器を用いて、血液の信号が十分に低減されている大動脈Aを選択する。以下に、血液の信号が十分に低減されている大動脈Aを選択するための識別器の作成方法について説明する。
識別器は、被検体を撮影する前に予め準備されている。本形態では、識別器は、機械学習により作成されている。具体的には、教師データを用意し、機械学習で教師データを学習させることにより、血液の信号が十分に低減されている大動脈Aを検出するための識別器Dを作成している(図19参照)。
図19は、識別器Dを作成するために使用された教師データを概略的に示す図である。
教師データは、実際の複数の人間を撮影することにより得られた腹部のアキシャル画像や胸部のアキシャル画像などを用いて作成することができる。本形態では、教師データとして、2種類の教師データFおよびGが用いられている。
教師データFは、血液の信号が十分に低減されている大動脈を検出するための教師データv11〜v1pを有している。図19に示す教師データv11〜v1pは、図6に示す教師データv11〜v1pと同じである。
一方、教師データGは、血液の信号があまり低減されていない大動脈を検出の対象から除外するための教師データv21〜v2qを有している。図19に示す教師データv21〜v2qは、図6に示す教師データv21〜v2qと同じである。
このような教師データFおよびGを用意し、機械学習により教師データFおよびGを学習させることにより、血液の信号が十分に低減されている大動脈を選択するための識別器Dを作成する。
上記のようにして作成された識別器Dを用いて、アキシャル画像DA〜DAにおける大動脈Aごとに、血液の信号が十分に低減されているか否かを判断する。以下に、この判断方法について説明する。
選択手段93は、先ず、アキシャル画像DAにおける大動脈A内の血液の信号が十分に低減されているか否かを判断する(図20参照)。
図20は、アキシャル画像DAにおける大動脈A内の血液の信号が十分に低減されているか否かを判断する方法の説明図である。
選択手段93は、アキシャル画像DAの大動脈AがウィンドウWの先端部に内接するときのウィンドウWのパラメータ(θ,x,y)=(θ1,x1,y1)を確認し、パラメータ(θ1,x1,y1)のウィンドウW内から、ピクセルデータを抽出する。そして、識別器Dは、抽出されたデータに基づいて、アキシャル画像DAの大動脈A内の血液の信号が十分に低減されているか否かを判断するための値を出力する。選択手段93は、識別器Dの出力値Outに基づいて、血液の信号が十分に低減されているか否かを判断する。本形態では、血液の信号が十分に低減されている場合、出力値Outが閾値TH以上になり、血液の信号があまり低減されていない場合、出力値Outが閾値THより小さくなるように、識別器Dが構成されている。したがって、識別器Dの出力値Outを閾値THと比較することにより、大動脈A内の血液の信号が十分に低減されているか否かを判断することができる。ここでは、識別器Dの出力値Outが閾値TH以上であるとする。したがって、選択手段93は、アキシャル画像DAの大動脈A内の血液の信号は十分に低減されていると判断する。
次に、選択手段93は、アキシャル画像DAにおける大動脈A内の血液の信号が十分に低減されているか否かを判断する。
図21は、アキシャル画像DAにおける大動脈A内の血液の信号が十分に低減されているか否かを判断する方法の説明図である。
選択手段93は、アキシャル画像DAの大動脈AがウィンドウWの先端部に内接するときのウィンドウWのパラメータ(θ,x,y)=(θ2,x2,y2)を確認し、パラメータ(θ2,x2,y2)のウィンドウW内から、ピクセルデータを抽出する。そして、識別器Dは、抽出されたデータに基づいて、アキシャル画像DAの大動脈A内の血液の信号が十分に低減されているか否かを判断するための値を出力する。選択手段93は、識別器Dの出力値Outと閾値THとを比較する。そして、その比較結果に基づいて、血液の信号が十分に低減されているか否かを判断する。ここでは、識別器Dの出力値Outが閾値THより小さいとする。したがって、選択手段93は、アキシャル画像DAの大動脈A内の血液の信号はあまり低減されていないと判断する。
以下同様に、選択手段93は、アキシャル画像DA〜DAごとに、大動脈A内の血液の信号が十分に低減されているか否かを判断する。したがって、アキシャル画像DA〜DAの各々から検出された大動脈Aの中から、血液の信号が十分に低減されている大動脈Aを選択することができる。ここでは、アキシャル画像DA、DA〜DAの大動脈A内の血液の信号が十分に低減されていると判断されたとする。血液の信号が十分に低減されている大動脈Aを選択した後、ステップST5に進む。
ステップST5では、特定手段94(図1参照)が、アキシャル画像DA、DA〜DAの各々の大動脈Aの中心位置を特定する。以下では、先ず、アキシャル画像DAの大動脈Aの中心位置を特定する方法について説明する。
図22および図23は、アキシャル画像DAの大動脈Aの中心位置を特定する方法の説明図である。
特定手段94は、先ず、ウィンドウWの先端部に内接する円Cを設定する。図22に、設定された円Cを概略的に示す。一般的に大動脈Aの輪郭は円形に近いので、大動脈Aの輪郭は円Cに近似することができる。円Cを設定した後、特定手段94は、円Cの中心位置C0を開始点としてMean Shift法により、アキシャル画像DAにおける大動脈Aの中心位置を求める。図23に、求められた大動脈Aの中心位置pを示す。
以下同様に、血液の信号が十分に低減されている他のアキシャル画像DA〜DAについても、Mean Shift法により、大動脈Aの中心位置を求める。図24に、アキシャル画像DA、DA〜DAについて求められた大動脈Aの中心位置p、p〜pを概略的に示す。
このように、ステップST5を実行することにより、アキシャル画像データDA、DA〜DAにおける大動脈Aの中心位置p、p〜pを特定することができる。しかし、アキシャル画像DAにおける大動脈Aの中心位置はまだ特定されていない。そこで、アキシャル画像DAにおける大動脈Aの中心位置を特定するために、ステップST6に進む。
ステップST6では、アキシャル画像DAにおける大動脈Aの中心位置を求める。
図25〜図27は、アキシャル画像DAにおける大動脈Aの中心位置を求める方法の説明図である。
特定手段94は、先ず、アキシャル画像DAにおける大動脈Aの仮の中心位置kを求める。図25に、仮の中心位置kの求め方の一例を示す。仮の中心位置kは、例えば、アキシャル画像DAの大動脈Aの中心位置pと、アキシャル画像DAの大動脈Aの中心位置pと用いて、線形補間により求めることができる。
仮の中心位置kを求めた後、アキシャル画像DAのウィンドウWの先端部に内接する円を考える(図26参照)。
図26は、ウィンドウWの先端部に内接する円を示す図である。
一般的に大動脈Aの輪郭は円形に近いので、大動脈Aの輪郭は円Cに近似できる。そこで、特定手段94は、仮の中心位置kが円Cの内側に位置している場合、仮の中心位置kを、アキシャル画像DAにおける大動脈Aの中心位置と決定する。図26では、仮の中心位置kが円Cの内側に位置しているので、仮の中心位置kを、アキシャル画像DAにおける大動脈Aの中心位置と決定する。
一方、仮の中心位置kが円Cの外側に位置する場合がある(図27参照)。
図27は、仮の中心位置kが円Cの外側に位置する場合の一例を示す図である。
仮の中心位置kが円Cの外側に位置する場合、円Cの円周上の点の中で、仮の中心位置kに最も近い位置を、アキシャル画像DAにおける大動脈Aの中心位置p2と決定する。
したがって、図26および図27に示すように、仮の中心位置kに基づいて、アキシャル画像DAにおける大動脈Aの中心位置p2を決定することできる。図28に、アキシャル画像DAにおける大動脈Aの中心位置p2を概略的に示す。中心位置p2を決定したら、ステップST7進む。
ステップST7では、トラッカー領域設定手段95(図1参照)が、アキシャル画像DA〜DAの各々の大動脈Aの中心位置p〜pに基づいて、大動脈Aに、造影剤を検出するためのトラッカー領域を設定する。図29に、設定されたトラッカー領域Rを概略的に示す。トラッカー領域Rは、大動脈Aの血管壁に内接するように設定される。トラッカー領域Rを設定した後、ステップST8に進む。
ステップST80では、本スキャンMS(図2参照)が実行される。本スキャンMSでは、被検体に造影剤が注入され、トラッカー領域Rから造影剤を検出するためのシーケンスが繰り返し実行される。そして、トラッカー領域Rに所定量の造影剤が注入したときに、肝臓の画像を取得するためのイメージングシーケンスが実行され、フローが終了する。
本形態では、大動脈を検出するための教師データVに、大動脈内の血液の信号が十分に低減されている教師データv11〜v1pと、大動脈内の血液の信号があまり低減されていない教師データv21〜v2qとが含まれている(図6参照)。したがって、アキシャル画像DA〜DAの各々の大動脈A内の血液の信号が十分に低減されているか否かに拘らず、アキシャル画像DA〜DAの各々の大動脈Aを検出することができる。
また、本形態では、アキシャル画像DA〜DAの各々の大動脈Aの中心位置を特定する場合、血液の信号が十分に低減されている大動脈Aについては、Mean Shift法により大動脈の中心位置を特定する。しかし、血液の信号があまり低減されていない大動脈Aについては、線形補間を用いて中心位置を決定している。したがって、信号ムラが大きくなる大動脈であっても、十分な精度で大動脈の中心位置を決定することができる。尚、線形補間により求めた仮の中心位置kが、大動脈Aの実際の中心位置に十分近いと考えられる場合は、ウィンドウWの先端部に内接する円Cを考えることなく、仮の中心位置kを大動脈Aの中心位置と決定してもよい。
本形態では、脳脊髄液CSFを基準にして大動脈Aを検出しているが、脳脊髄液CSFとは別の部位を基準にして、大動脈Aを検出してもよい。また、本形態では大動脈Aを検出しているが、本発明は、大動脈Aとは別の血管を検出する場合にも適用することができる。
本形態では、アキシャル画像に基づいて、大動脈を検出しているが、アキシャル面とは別の面(例えば、アキシャル面に対して斜めに交差するオブリーク面)の画像データに基づいて大動脈を決定してもよい。
本形態では、脳脊髄液CSFを含むようにウィンドウWが設定されている。しかし、大動脈Aの位置を検出することができるのであれば、脳脊髄液CSFはウィンドウWから外れていてもよい。また、ウィンドウWは矩形状であるが、別の形状(例えば、楕円形状)であってもよい。
2 マグネット
3 テーブル
3a クレードル
4 受信コイル
5 造影剤注入装置
6 送信器
7 勾配磁場電源
8 受信器
9 制御部
10 操作部
11 表示部
12 被検体
21 ボア
91 画像作成手段
92 検出手段
93 選択手段
94 特定手段
95 トラッカー領域設定手段

Claims (12)

  1. 血管を横切る複数の面の各々の画像であって、前記血管内の血液の信号が低減されている第1の画像と、前記血管内の血液の信号が前記第1の画像よりも低減されていない第2の画像とを含んでいる画像を作成する画像作成手段と、
    前記第1の画像から前記血管を検出するための第1の教師データと、前記第2の画像から前記血管を検出するための第2の教師データとに基づいて作成された識別器を用いて、前記画像から前記血管を検出する検出手段と、
    を有する血管検出装置。
  2. 前記検出手段は、
    前記画像ごとに、前記血管の検索範囲を規定する検索領域を設定し、前記検索領域の中から前記血管を検出する、請求項1に記載の血管検出装置。
  3. 前記検出手段は、
    前記検索領域に、前記血管を検出するためのウィンドウを設定し、前記識別器を用いて、前記ウィンドウ内に前記血管が存在している可能性が高いか低いかを判断する、請求項2に記載の血管検出装置。
  4. 前記検出手段は、
    前記検索領域内で前記ウィンドウのパラメータを変化させ、前記ウィンドウ内に前記血管が存在している可能性が最も高いときの前記ウィンドウのパラメータの値を求める、請求項3に記載の血管検出装置。
  5. 前記パラメータは、前記ウィンドウの回転角および前記ウィンドウの大きさである、請求項4に記載の血管検出装置。
  6. 前記検出手段は、
    前記画像の血管を検出するときに求められた前記ウィンドウの回転角に基づいて、前記画像の隣りに位置する画像に前記検索領域を設定する、請求項5に記載の血管検出装置。
  7. 前記画像ごとに検出された前記血管の中から、血液の信号が低減されている血管を選択する選択手段を有する、請求項1〜6のうちのいずれか一項に記載の血管検出装置。
  8. 前記選択手段により選択された血管の中心位置を特定する特定手段を有する、請求項7に記載の血管検出装置。
  9. 前記特定手段は、
    前記選択手段により選択された血管の中心位置に基づいて、前記選択手段により選択されなかった血管の中心位置を特定する、請求項8に記載の血管検出装置。
  10. 前記特定手段により特定された血管の中心位置に基づいて、造影剤を検出するためのトラッカー領域を設定する設定手段を有する、請求項8又は9に記載の血管検出装置。
  11. 血管を横切る複数の面の各々の画像であって、前記血管内の血液の信号が低減されている第1の画像と、前記血管内の血液の信号が前記第1の画像よりも低減されていない第2の画像とを含んでいる画像を作成する画像作成手段と、
    前記第1の画像から前記血管を検出するための第1の教師データと、前記第2の画像から前記血管を検出するための第2の教師データとに基づいて作成された識別器を用いて、前記画像から前記血管を検出する検出手段と、
    を有する磁気共鳴装置。
  12. 血管を横切る複数の面の各々の画像であって、前記血管内の血液の信号が低減されている第1の画像と、前記血管内の血液の信号が前記第1の画像よりも低減されていない第2の画像とを含んでいる画像を作成する画像作成処理と、
    前記第1の画像から前記血管を検出するための第1の教師データと、前記第2の画像から前記血管を検出するための第2の教師データとに基づいて作成された識別器を用いて、前記画像から前記血管を検出する検出処理と、
    を計算機に実行させるためのプログラム。
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