JP5762460B2 - 磁気共鳴装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、拡散強調シーケンスを実行する磁気共鳴装置、およびこの磁気共鳴装置に適用されるプログラムに関する。
IVIM(IntraVoxel Incoherent Motion)モデルを用いた拡散強調シーケンスが知られている(特許文献1参照)。
特開平10−248824号公報
拡散強調画像の信号値を表すモデルとして、b値を使用した以下のIVIMモデルが知られている。

近年、Lemkeにより、灌流の割合(Perfusion Fraction)fがエコー時間TEに依存することが示されている(参考文献:Lemke et al., An in vivo verification of theintravoxel incoherent motion effect in diffusion-weighted imaging of theabdomen. Magn. Res. Med. 2010; 64:1580-1585)。灌流の割合fがエコー時間TEに依存する理由は、実質組織(parenchyma)と血液との間のT1の違いや、実質組織と血液との間のT2の違いが関係している。1.5T(テスラ)の磁気共鳴装置では、肝臓のT2値は血液のT2値の15.8%であるという報告がある。報告されている肝臓のT1およびT2と血液のT1およびT2の一例を以下の表に示す。
エコー時間TEが実質組織のT2値又はT1値に近い値を有する場合、実質組織と血液との間のT2値(又はT1値)の違いにより、灌流の割合fの推定値が大きくなりすぎることがある。
したがって、灌流の割合の推定誤差を小さくすることが望まれている。
本発明の第1の観点は、異なるエコー時間を有する複数のT2強調シーケンスと、異なるb値を有する複数の拡散強調シーケンスとを実行するスキャン手段と、
前記複数のT2強調シーケンスにより得られた複数のT2強調画像に基づいて、T2値を算出する第1の算出手段と、
前記複数のT2強調画像のうちの第1のT2強調画像と、前記複数の拡散強調シーケンスにより得られた複数の拡散強調画像とに基づいて、T2値が考慮されていない灌流の割合を算出する第2の算出手段と、
前記第1の算出手段により算出されたT2値と、前記第2の算出手段により算出された灌流の割合とに基づいて、T2値が考慮された灌流の割合を算出する第3の算出手段と、
を有する磁気共鳴装置である。
本発明の第2の観点は、異なるエコー時間を有する複数のT2強調シーケンスにより得られた複数のT2強調画像に基づいて、T2値を算出する第1の算出処理と、
前記複数のT2強調画像のうちの第1のT2強調画像と、異なるb値を有する複数の拡散強調シーケンスにより得られた複数の拡散強調画像とに基づいて、T2値が考慮されていない灌流の割合を算出する第2の算出処理と、
前記第1の算出処理により算出されたT2値と、前記第2の算出処理により算出された灌流の割合とに基づいて、T2値が考慮された灌流の割合を算出する第3の算出処理と、
を計算機に実行させるためのプログラムである。
T2値が考慮された灌流の割合を算出することができるので、灌流の割合の推定誤差を小さくすることができる。
本発明の一形態の磁気共鳴装置の概略図である。 撮影部位を概略的に示す図である。 本形態において実行されるシーケンスを概略的に示す図である。 本形態のMR装置の動作フローを示す図である。 取り出された信号値を概略的に示す図である。 式(7)で表される信号値のモデルをフィッティングした後の様子を概略的に示す図である。 取り出された信号値を概略的に示す図である。 フィッティングにより算出されたD、D、およびAを概略的に示す図である。 灌流の割合f′の算出方法の説明図である。 シミュレーション結果を示す図である。
以下、発明を実施するための形態について説明するが、本発明は、以下の形態に限定されることはない。
図1は、本発明の一形態の磁気共鳴装置の概略図である。
磁気共鳴装置(以下、「MR装置」と呼ぶ。MR:Magnetic Resonance)100は、マグネット2、テーブル3、受信コイル4などを有している。
マグネット2は、被検体11が収容されるボア21を有している。また、マグネット2には、超伝導コイル、勾配コイル、およびRFコイルなどが内蔵されている。
テーブル3は、被検体11を支持するクレードル3aを有している。クレードル3aは、ボア21内に移動できるように構成されている。クレードル3aによって、被検体11はボア21に搬送される。
受信コイル4は、被検体11に取り付けられている。受信コイル4は、被検体11からの磁気共鳴信号を受信する。
MR装置100は、更に、送信器5、勾配磁場電源6、受信器7、制御部8、操作部9、および表示部10などを有している。
送信器5はRFコイルに電流を供給し、勾配磁場電源6は勾配コイルに電流を供給する。
受信器7は、受信コイル4から受け取った信号に対して、検波などの信号処理を実行する。
制御部8は、表示部10に必要な情報を伝送したり、受信器7から受け取ったデータに基づいて画像を再構成するなど、MR装置100の各種の動作を実現するように、MR装置100の各部の動作を制御する。制御部8は、第1の算出手段81〜第3の算出手段83などを有している。
第1の算出手段81はT2値を算出する。
第2の算出手段82は、T2値が考慮されていない灌流の割合(後述の式(4)において、符号Aで表されている)を算出する。
第3の算出手段83は、T2値が考慮された灌流の割合(後述の式(5)において、符号f′で表されている)を算出する。
制御部8は第1の算出手段81〜第3の算出手段83の一例であり、所定のプログラムを実行することにより、これらの手段として機能する。
操作部9は、オペレータにより操作され、種々の情報を制御部8に入力する。表示部10は種々の情報を表示する。
MR装置100は、上記のように構成されている。
本形態では、灌流の割合を算出している。以下に、本形態において、灌流の割合を算出するやり方について説明する。
灌流の割合を算出する方法として、式(1)に示す信号モデルを使用することが考えられる。しかし、式(1)の信号モデルは、実質組織と血液との間のT2値(又はT1値)の違いにより、灌流の割合fの推定値が大きくなりすぎることがある。そこで、灌流の割合を算出する方法として、T1緩和効果およびT2緩和効果を考慮したIVIMモデルを使用することが考えられる。T1緩和効果およびT2緩和効果を考慮したIVIMモデルは、Lemkeらによって提案されている(参考文献:Lemke et al., An in vivo verification of theintravoxel incoherent motion effect in diffusion-weighted imaging of theabdomen. Magn. Res. Med. 2010; 64:1580-1585)。このモデルは、拡散強調画像の信号値を以下の式で表している。
式(2)の信号モデルは、T1値およびT2値を含んでいるので、T1値およびT2値が考慮された灌流の割合f′を算出することができる。したがって、推定誤差の小さい灌流の割合f′を求めることができる。しかし、式(2)の信号モデルでは、灌流の割合f′を算出するためには、T1値とT2値との両方を求める必要があるので、実用的ではない。そこで、本形態では、灌流の割合f′を簡単に算出することができるように、式(2)を簡略化している。以下に、式(2)を簡略化するやり方について説明する。
通常のEPIにより拡散強調画像を取得するシーケンスを使用する場合、TRは比較的長く、例えば、TR=6.5sである。この場合、血液および実質組織のT1は、TRよりもかなり短いので、式(2)は以下のように表すことができる。
また、式(3)は以下のように表現することができる。
式(1)と式(4)とを比較すると、式(1)の灌流の割合fが、式(4)では係数Aで示されていることがわかる。式(4)の係数Aは、式(5)で表される。式(5)には、T2blおよびT2tissが含まれているが、T1blおよびT1tissは消去されているので、式(5)を用いることにより、T1blおよびT1tissを知らなくても、灌流の割合f′を算出できることが分かる。
尚、式(5)には、T2blおよびT2tissが含まれているが、T1blおよびT1tissは消去されているので、式(5)のf′は、T2値が考慮された灌流の割合を表している。一方、式(5)の係数Aは、式(1)のモデルの灌流の割合fと同じであるので、係数A自体は、T2値が考慮されていない灌流の割合を表している。
本形態では、式(4)および式(5)を用いて、灌流の割合f′などの各種パラメータを算出する。以下に、これらのパラメータを算出するときに実行されるスキャンについて説明する。
図2は撮影部位を概略的に示す図、図3は本形態において実行されるスキャンを概略的に示す図である。
本形態では、M個のT2強調シーケンスX〜Xと、N個の拡散強調シーケンスY〜Yとを含むスキャンが実行される。尚、撮影部位には一般的には複数のスライスが設定されるが、本形態では、説明の便宜上、撮影部位には1枚のスライスSLのみが設定されているとする。
M個のT2強調シーケンスX〜Xは、スライスSLのT2強調画像T2WI〜T2WIを取得するためのシーケンスである。M個のT2強調シーケンスX〜Xは、エコー時間TEが異なるように設定されている。図3では、M個のT2強調シーケンスX〜Xのエコー時間は、それぞれ、符号TE〜TEで示されている。M個のT2強調シーケンスX〜Xにより得られるT2強調画像T2WI〜T2WIは、T2マップ(後述する図6参照)を作成するときに使用される。また、M個のT2強調シーケンスX〜Xのうちのα番目のT2強調シーケンスXαにより得られるT2強調画像T2WIαは、Dマップ、Dマップ、およびAマップ(後述する図8参照)を作成するときに使用される。これらのマップの作成方法については、後で詳しく説明する。
拡散強調シーケンスY〜Yは、スライスSLの拡散強調画像DWI〜DWIを取得するためのシーケンスである。拡散強調シーケンスY〜Yは、拡散強調された画像を得るためのMPG(Motion Probing Gradient)を有している。本形態では、拡散強調シーケンスY〜Yは、それぞれ、MPGの強さを表すb値が、b=b〜bに設定されている。拡散強調シーケンスY〜Yのエコー時間TEは、T2強調シーケンスXαと同じエコー時間TEαに設定されている。
本形態では、T2強調シーケンスX〜Xおよび拡散強調シーケンスY〜Yを用いて被検体の画像が取得される。以下に、画像を取得するときのフローについて説明する。
図4は、本形態において画像を取得するときのフローの一例を示す図である。
ステップST1では、図3に示すスキャン(M個のT2強調シーケンスX〜Xと、N個の拡散強調シーケンスY〜Y)が実行される。図3に示すスキャンにより、M個のT2強調画像T2WI〜T2WIと、N個の拡散強調画像DWI〜DWIとが取得される。スキャンが終了した後、ステップST2に進む。
ステップST2では、T2マップを作成する。以下に、T2マップの作成手順の一例について説明する。
本形態では、TEが大きくなるに伴い信号値が指数関数的に減衰するモデルを用いてT2マップを求める。このモデルは、T2を用いて以下の式で表される。
式のlogをとると、以下の式が得られる。
以下に、式(7)のモデルを用いてT2マップを作成する方法について説明する。
図5および図6は、T2マップを作成するときの説明図である。
第1の算出手段81(図1参照)は、先ず、T2強調画像T2WI〜T2WIの体内領域と体外領域とを区別する。体外領域のピクセルのピクセル値は、体内領域のピクセルのピクセル値よりも十分に小さいので、ピクセル値の違いから、体外領域と体内領域とを区別することができる。
次に、第1の算出手段81は、T2強調画像T2WI〜T2WIの体内領域から、同一の位置におけるピクセルの信号値を取り出す。図5に、取り出された信号値を概略的に示す。図5では、T2強調画像T2WI〜T2WIの同一の位置におけるピクセルとしてピクセルPを考える。第1の算出手段81は、T2強調画像T2WI〜T2WIのピクセルPの信号値vi1〜viMを取り出す。
第1の算出手段81は、取り出した信号値vi1〜viMに基づいて、式(7)で表される信号モデルのフィッティングを行い、信号値vi1〜viMに最もよく当てはまる式(7)のT2を算出する。図6に、式(7)で表される信号モデルをフィッティングした後の様子を概略的に示す。図6では、信号値vi1〜viMに最もよく当てはまるT2を、T2=T2で示してある。
このようにして計算されたT2=T2が、スライスSLのT2マップにおけるピクセルPのT2値として採用される。
図5および図6には、ピクセルPのT2値を求める方法が示されているが、体内領域に含まれる他のピクセルのT2も、同様の方法で求めることができる。したがって、スライスSLのT2マップを求めることができる。本形態では、T2マップを作成するために、M個のT2強調シーケンスが実行されているが、Mの値は、2以上であればよい。TEが異なる2個以上のT2強調シーケンスを実行することにより、T2マップを作成することができる。
尚、T2強調画像T2WI〜T2WIの各ピクセルは、ピクセルの位置に応じて、血液のみを含む場合もあれば、血液以外の実質組織のみを含む場合もあり、更には、血液と実質組織との両方の成分を含む場合もある。しかし、大部分のピクセルは、血液よりも実質組織の占める割合がかなり大きいので、フィッティングにより求められた各ピクセルのT2値は、実質組織のT2値に十分に近い値と考えることができる。したがって、本形態では、T2マップの各ピクセルのT2値は、実質組織のT2値であると推定する。
T2マップを求めた後、ステップST3に進む。
ステップST3では、拡散係数Dのマップ(Dマップ)、拡散係数Dのマップ(Dマップ)、係数Aのマップ(Aマップ)を作成する。
図7および図8は、Dマップ、Dマップ、およびAマップを求めるときの説明図である。
第2の算出手段82(図1参照)は、TE=TEαのT2強調画像T2WIαの体内領域と、N個の拡散強調画像DWI〜DWIの体内領域から、同一の位置におけるピクセルの信号値を取り出す。図7に、取り出された信号値を概略的に示す。図7では、同一の位置におけるピクセルとしてピクセルPを考える。第2の算出手段82は、T2強調画像T2WIαのピクセルPの信号値viαと、N個の拡散強調画像DWI〜DWIのピクセルPの信号値wi1〜wiNを取り出す。尚、拡散強調画像DWI〜DWIのエコー時間TEは、T2強調画像T2WIαと同じエコー時間TE=TEαであるので、これらの信号値viαおよびwi1〜wiNは、同じエコー時間TEで取得された信号値である。これらの信号値viαおよびwi1〜wiNを取り出した後、式(4)のモデルを用いてD、D、およびAを求める。
第2の算出手段82は、信号値viαおよびwi1〜wiNを用いて式(4)のフィッティングを行い、信号値viαおよびwi1〜wiNに最もよく当てはまる式(4)のD、D、およびAを算出する。図8には、フィッティングにより算出されたD、D、およびAを概略的に示す。フィッティングにより、DマップのピクセルPにおけるD値、DマップのピクセルPにおけるD値、およびAマップのピクセルPにおけるA値を求めることができる。
図7および図8には、ピクセルPにおけるD、D、およびAを求める方法が示されているが、体内領域に含まれる他のピクセルのD、D、およびAも、同様の方法で求めることができる。したがって、スライスSLのDマップ、Dマップ、およびAマップを求めることができる。
これらのマップを作成した後、ステップST4に進む。
ステップST4では、式(5)に基づいて、灌流の割合f′のマップ(f′マップ)を作成する。
図9は、f′マップの作成方法の説明図である。
式(5)のA、TE、T2bl、T2tissの値が分かれば、灌流の割合f′を求めることができる。AはステップST3で算出されており、TEは拡散強調シーケンスY1〜Yで使用されているTE値(TEα)である。したがって、T2blおよびT2tissの値が決まれば、灌流の割合f′を求めることができる。本形態では、T2blは、文献などで開示されている血液のT2値を採用している。例えば、T2bl=290msである。一方、T2tissの値は、ステップST2で求めたT2マップに基づいて決定している。以下に、T2tissの値の決定方法について説明する。
第3の算出手段83(図1参照)は、T2マップのピクセルPにおけるT2値(T2)をT2tissの値として採用するか否かを判断する。この判断は、T2マップのT2値をT2tissとして採用するか否かを判断するための閾値THを用いて行われる。閾値THは、スライスSL内の実質組織が取り得るT2値の最大値に設定されている。第3の算出手段83は、T2マップのピクセルPにおけるT2を閾値THと比較し、その比較結果に基づいて、T2tissの値として採用するか否かを判断する。肝臓およびその周辺の部位に含まれる実質組織のT2値は、大よそ10ms〜100msの範囲内に含まれると考えられるので、閾値THの値は、例えば、TH=150msとすることができる。T2<THが成り立つ場合(yes)、T2マップのピクセルPにおけるT2は、実質組織が取り得るT2値の範囲に含まれているので、第3の算出手段83は、T2マップのピクセルPのT2値を、T2tissの値として採用すると判断する。一方、T2<THが成り立たない場合(no)、T2マップのピクセルPにおけるT2は、実質組織が取り得るT2値の範囲から外れているので、第3の算出手段83は、T2マップのピクセルPにおけるT2は、T2tissの値として採用しないと判断する。T2をT2tissの値として採用しない場合、T2の代わりに、閾値THよりも小さい別の値T2を、T2tissの値として採用する。T2の値は、スライスSLに含まれる実質組織のT2値の平均値(例えば、60ms)とすることができる。また、撮影対象として肝臓を重視している場合は、肝臓のT2値(約50ms)をT2の値として採用してもよい。
したがって、A、TE、T2bl、T2tissが決まるので、f′を求めることができる。図9には、ピクセルPのf′を求める方法が示されているが、体内領域に含まれる他のピクセルのf′も、同様の方法で求めることができる。
f′マップを作成した後フローを終了する。
本形態では、T2強調シーケンスX〜XによりT2マップを得た後(ステップST2)、T2強調シーケンスXαおよびN個の拡散強調画像DWI〜DWIによって、Aマップ(T2値が考慮されていない灌流の割合のマップ)を得ている(ステップST3)。そして、T2マップとAマップとに基づいて、T2値が考慮された灌流の割合f′のマップ(f′マップ)を作成している(ステップST4)。したがって、推定誤差の小さい灌流の割合を求めることができる。
また、本形態では、T1値を求める必要はないので、T1値を求めるためのスキャンを実行する必要がない。したがって、スキャン時間の延長をできるだけ小さくすることができる。
尚、本形態では、血流のT2blには、事前に決められた固定値(例えば、文献値290ms)が採用されているので、被検体に関わらず、同じT2blの値で灌流の割合f′が算出される。したがって、T2blを固定値とすることが、灌流の割合f′の推定誤差にどの程度の影響を与えるかが問題となる。しかし、画像の大部分のピクセルは、血液よりも実質組織の占める割合がかなり大きいと考えられるので、T2blの値を固定値としても、灌流の割合f′の推定誤差は十分に小さくできると考えられる。
次に、式(5)を用いて計算される灌流の割合f′の値を、通常のIVIMモデルを用いて計算される灌流の割合f(式(1)参照)の値と比較するために、シミュレーションを行った。以下に、シミュレーション結果について説明する。
図10は、シミュレーション結果を示す図である。
図10には、2つの灌流の割合の比f′/fを表す2つのグラフが示されている。図10(a)は、TE=60msのときのf′/fをグレースケールで表したグラフの一例であり、グラフの横軸はT2値、縦軸は灌流の割合f(%)を表している。図10(b)は、T2=46msのときのf′/fをグレースケールで表したグラフの一例であり、グラフの横軸はTE値、縦軸は灌流の割合f(%)を表している。
図10(a)より、fの値が小さく且つT2値が小さい場合、比f′/fが低くなることがわかる。また、図10(b)より、fの値が小さく且つTE値が大きい場合、比f′/fが低くなることがわかる。したがって、グラフ中の○で囲った領域は、T2を考慮して灌流の割合を算出した効果が大きく表れていることが分かる。
2 マグネット
3 テーブル
3a クレードル
4 受信コイル
5 送信器
6 勾配磁場電源
7 受信器
8 制御部
9 操作部
10 表示部
11 被検体
21 ボア
22 超伝導コイル
23 勾配磁場コイル
24 RFコイル
100 MR装置

Claims (6)

  1. 異なるエコー時間を有する複数のT2強調シーケンスと、異なるb値を有する複数の拡散強調シーケンスとを実行するスキャン手段と、
    前記複数のT2強調シーケンスにより得られた複数のT2強調画像に基づいて、T2値を算出する第1の算出手段と、
    前記複数のT2強調画像のうちの第1のT2強調画像と、前記複数の拡散強調シーケンスにより得られた複数の拡散強調画像とに基づいて、T2値が考慮されていない灌流の割合を算出する第2の算出手段と、
    前記第1の算出手段により算出されたT2値と、前記第2の算出手段により算出された灌流の割合とに基づいて、T2値が考慮された灌流の割合を算出する第3の算出手段と、
    を有する磁気共鳴装置。
  2. 前記第3の算出手段は、
    T2値が考慮されていない灌流の割合と、T2値と、T2値が考慮された灌流の割合との関係を規定する関係式を用いて、T2値が考慮された灌流の割合を算出する、請求項1に記載の磁気共鳴装置。
  3. 前記関係式は、T2値として、実質組織のT2値と、血液のT2値とを含んでおり、
    前記第3の算出手段は、
    前記実質組織のT2値として前記第1の算出手段が算出したT2値を使用し、前記血液のT2値として前記第1の算出手段が算出したT2値とは別のT2値を使用する、請求項2に記載の磁気共鳴装置。
  4. 前記第3の算出手段は、
    前記第1の算出手段が算出したT2値と閾値とを比較し、その比較結果に基づいて、前記第1の算出手段が算出したT2値を前記実質組織のT2値として使用するか否かを判断する、請求項3に記載の磁気共鳴装置。
  5. T2値が考慮されていない灌流の割合と、T2値が考慮された灌流の割合は、以下の式で表されるモデルを用いて算出される、請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴装置。
  6. 異なるエコー時間を有する複数のT2強調シーケンスにより得られた複数のT2強調画像に基づいて、T2値を算出する第1の算出処理と、
    前記複数のT2強調画像のうちの第1のT2強調画像と、異なるb値を有する複数の拡散強調シーケンスにより得られた複数の拡散強調画像とに基づいて、T2値が考慮されていない灌流の割合を算出する第2の算出処理と、
    前記第1の算出処理により算出されたT2値と、前記第2の算出処理により算出された灌流の割合とに基づいて、T2値が考慮された灌流の割合を算出する第3の算出処理と、
    を計算機に実行させるためのプログラム。


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