JP6616207B2 - 鋼の連続鋳造鋳片の切断装置 - Google Patents
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Description
当問題も前述の楔形歯の圧入方式により解決されるが新たな問題が生ずる。せん断では拡幅比(=切断後幅/切断前幅)は約1.2以下であって該値が許容されているが、圧入特に実質中空材への圧入では該比がかなり大きくなり何らかの対策が必要とされる。
圧入ではせん断とは逆に荷重は分離直前に最大となる。しかも分離とともに瞬時に消滅する。従ってプレス等とは異なり大きな衝撃が発生し装置の耐久に問題が大きい。さらに歯先の衝突を回避しつつ確実な分断が必要である。油圧機構では制御精度上対処が困難である。
上記2問題に対して当該発明では衝撃緩和のため電動機をインバータ制御し、且つベルトプーリー機構を介在させて衝撃を弾性的に吸収するという工夫を込めている。歯先の衝突を避ける歯先食い違いを組み込んだ終点制御の容易な当該機構は妥当である。
第2に駆動手段が複雑高価であり圧入枠も高価である上耐久に問題がある。ねじ込み構造の圧入枠において、単純角ネジでは摩擦損が大きく力の効率が著しく低下する。そのためボールねじが不可欠になる。ボールねじは衝撃に問題がある。駆動手段に現行のシアーと同様に油圧シリンダーを使用するなら問題はあるものの単純低廉の可能性がある。
1) ストローク終点の制御精度が不足すると噛み残しや歯先衝突の危険性が増す。
当該問題に対して今日の高度な油圧制御系(サーボモーターの組込他)を適用することによりほぼ解決できそうである。
2) 切断の衝撃が切断装置本体だけでなく本体積載構造物や屈曲可能油圧配管(スイベルジョイント等)の耐久に影響する。対策は不可欠であり強固な構造を要する。
3) 上下歯の対称圧入には通常2本の油圧シリンダーを要する。1本に削減するには工夫を込めたリンク機構が必要になる。該リンク機構も衝撃に耐えねばならない。リンク機構を必要としない単純で強固な構造が期待される。
鋳片が貫通する圧入枠と該圧入枠内に鋳片を挟んで対向配置した上下一対の楔形歯と該楔形歯を圧入する油圧シリンダーとから成る本体と該本体を積載し鋳片に追随する台車とから構成される連続鋳造鋳片の切断装置であって、
1)該台車を両側面が横V字型摺動軌道により拘束して引抜方向のみ摺動可能とし、
2)該本体を該台車に設けた摺動昇降枠に拘束して、上下方向のみ摺動可能とし、
3)該油圧シリンダーのラムに固定された圧入歯台に設けたトラニオンと該台車上に設けたピローを介して該本体を該台車に懸架し且つ待機高さとし、
4)該昇降枠の下端に設けたストッパーにより該本体の可動範囲の最下点を設定し、
5)上側楔形歯を該圧入枠内に固定、下側を前記圧入歯台の上に設け、両歯先を引抜方向に食い違いさせ、
該ラムの進出に応じて該本体が下降し、該上側楔形歯が鋳片に接した後は該本体を鋳片に懸架し、次いで前記両歯を対称的に圧入し、両歯先は鋳片中心を超え、鋳片パス芯で分断することを特徴とする連続鋳造鋳片の切断装置である。
『対称的』とは実質対称であるが歯先のわずかな食い違いの存在のため正確な対称でないことを意味する。
『弾性的』とは両歯先が接近すると歯には水平力が作用し、ばねを介して抵抗しつつ後退し、水平力が無くなれば元の位置に復帰する性質を言う。
先行例では、油圧による圧入では解決困難とし、電動機のインバータ制御と弾性伝達機構を介在させて当問題に対処している。
本発明では、切断装置本体は強固な台車に設けられた強固な摺動昇降枠に密接に保持され、該台車も摺動軌道に強固に保持されるので衝撃に耐える。
油圧方式には終点制御精度の不足に起因する両歯先の衝突や噛み残しの危険性がある。その防止に本発明では今日の高精度の油圧機器(例;サーボモーターの組込他)の適用のほか、圧入に際して両歯先が中間点を超えて食い違い進行させ解決している。さらに必要により両歯先の側面が接近すると片歯が引き抜き方向に摺動退避する構造としているので激しい衝突は起こらず、且つ確実に分断される。
台車枠11は4個の走行シュー14を介して台車台15の上に設けられた横V字型の摺動走行軌道16、16’に嵌め込まれる。台車3は上下左右捻り及び倒れの動きは拘束されるが引抜方向には摺動移動可能であり台車台15に強固に保持される。
該昇降枠12の下端には本体1の最下点を設定するストッパー13が設けられる。最下点とは鋳片切断直後の本体の高さであり、上歯が鋳片パス芯に達する高さである。
台車3は走行区間の上流終点で待機する。本体1は待機時にはトラニオン19,19’とピロー18,18’を介して台車上に懸架されている。
油圧の作動が始まるとラム6が進出し、本体1が下降し、固定楔形歯9(上歯)の歯先が鋳片2に接すると共にトラニオン19,19’が浮き上がり、本体1が該鋳片2に懸架される。次いで摺動楔形歯8(下歯)が上昇して鋳片2に接し圧入が始まる。圧入と共に引き抜かれている鋳片2に引きずられて本体1を積載する台車3が追随走行する。両歯の要部は同一形状であり負荷は同一であるから両歯は鋳片パス芯0に向かって対称的に圧入が進み該パス芯0において噛み切るように鋳片を切断する。
その際両歯先は鋳片引抜方向にわずかにずらせてあり歯先どうしの衝突を防ぐ。両歯先は鋳片パス芯0を超えて前進し、歯先側面が互いに接する段階で鋳片が分断される。
次いで油圧の反転によりラム6の後退が始まり、トラニオン19,19’が下降する。ピロー18,18’に載ると本体1の荷重の作用点はストッパー13からトラニオンに移動し台車に懸架される。上歯9の上昇(本体の上昇)が始まり圧入面に接していた上歯が鋳片から離反し、鋳片2の先頭が本体1を通過する。台車3は引き戻し手段(例;エアシリンダー20)により待機位置まで戻る。ラム6が終点に達すると本体1も待機高さに戻る。
切断進行に伴い、本体の荷重を初めトラニオンを介して台車で受け、次いで鋳片で受け、次いでストッパーを介して台車で受け、次いでストッパーからトラニオンに移動させるメカニズムは前例が無い。
図2Bに示すように両歯先側面が接近すると押圧力により摺動楔形歯8が引抜方向に摺動後退して衝突を避け衝撃を緩和する。後退は分断直前の鋳片を引きちぎるように作用し、切断が安定する。切断により圧下力が消滅するので摺動楔形歯8はばね21により待機位置に復帰する。
Claims (2)
- 鋳片が貫通する圧入枠と該圧入枠内に鋳片を挟んで対向配置した上下一対の楔形歯と該楔形歯を圧入する油圧シリンダーとから成る本体と該本体を積載し鋳片に追随する台車とから構成される連続鋳造鋳片の切断装置であって、
1)該台車は両側面が横V型..動軌道により拘束され、引抜方向のみ..動可能とし、
2)該本体は該台車に設けた..動昇降枠に拘束され、上下方向のみ..動可能とし、
3)該油圧シリンダーのラムに固定された圧入歯台に設けたトラニオンと該台車上に設けたピローを介して該本体を該台車に懸架し且つ待機高さとし、
4)該昇降枠の下端に設けたストッパーにより該本体の可動範囲の最下点を設定し、
5)上側楔形歯を該圧入枠内に固定、下側楔形歯を前記圧入歯台の上に設け、両歯先を引抜方向に食い違いさせ、
該ラムの進出に応じて該本体が下降し、該上側楔形歯が鋳片に接した後は該本体を鋳片に懸架し、次いで前記両歯を対称的に圧入し、両歯先は鋳片中心を超え、鋳片パス芯で分断することを特徴とする連続鋳造鋳片の切断装置。 - 一方の楔形歯を歯台上で鋳片引抜方向へ弾性的に..動可能とし、両歯先の接近時に..動後退させて衝突を回避しつつ鋳片パス芯で分断することを特徴とする請求項1に記載した連続鋳造鋳片の切断装置。
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JP2016032666A JP6616207B2 (ja) | 2016-02-24 | 2016-02-24 | 鋼の連続鋳造鋳片の切断装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016032666A JP6616207B2 (ja) | 2016-02-24 | 2016-02-24 | 鋼の連続鋳造鋳片の切断装置 |
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