JP6615625B2 - 無線タグ通信装置 - Google Patents

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Description

この明細書に記載の実施形態は、無線タグからデータを読み取る技術に関する。
識別情報を記憶した無線タグの普及が進んでおり、商品や機材等の物品に加え、建築物や道路周辺などにも無線タグが貼付され始めている。無線タグとして、ID情報などを記憶し、数cm〜数mの近距離無線通信を行うRFIDタグ(RFID:radio frequency identifier)がある。無線タグ通信装置(リーダライタ)でRFIDタグを読み取ると、読み取られたデータ(ID)に紐付けられた情報により、商品情報や位置情報などを入手することができる。
また、以下の技術が開示されている。
特開2007−205754号公報
ここで、無線タグが3つ並んでおり、無線タグ通信装置が移動しながら読取るシーンを想定する。図13は、3つの無線タグを従来の通信装置で読み取る際の横軸を時間軸としたタイムチャートを示した図である。3つの無線タグTG1、TG2、TG3は、EPC global Class1 Generation2の仕様に準拠したものとする。
無線タグTG1、TG2、TG3は、自身が読み取られたか否かを示す情報(フラグと称する)を保持している。本例では、通信装置から未だ読み取られていない場合のフラグの値をAとする。読み取られた後、無線タグTG1、TG2、TG3はフラグの値をAからBに変更し、通信装置からの問合せ信号に応答しなくなる。この実装により、無線タグは、自身の保持するID情報を複数回送信することが無くなり、データの重複を回避する。また本例では、説明を簡単にするためにスロット数を0とする。
通信装置は、フラグ=Aの無線タグの応答を期待した問合せ信号(Queryと称する)を間欠送信しながら、無線タグTG1、TG2、TG3の順で読み取るように移動していく。まず無線タグTG1が読取範囲に入ると、無線タグTG1は無線給電を受けて起動する。この時、無線タグTG1のフラグはAである。無線タグTG1がQueryを受信すると、無線タグTG1は乱数RN16を返信する。通信装置は、受信したRN16を含む応答信号(ACKと称する)を送信する。無線タグTG1は、ACKの中に、先ほど送信したRN16が含まれていることを検出すると、自身が選択されたと判定し、内部に組み込まれたデータを返信する。本例では、無線タグTG1は、自身の識別情報であるID1を返信する。
通信装置は、ID1を受信する。受信したID1には、誤り検出符号が設けられ、エラーの有無を検出できるようになっている。通信装置は、ID1を受信した後、所定時間Taが経過する前に、次のQueryを送信する。
無線タグTG1は、Queryを受信するとフラグをAからBに変える。これにより、無線タグTG1は、フラグ=Aの応答を期待したQueryに対して応答しなくなる。さらに通信装置が移動していくと、無線タグTG1は通信装置の読取範囲から外れる。このような動作により、通信装置は、無線タグTG1のID値を正常に、1回のみ読み取ることができる。
通信装置がさらに移動していくと、無線タグTG2は通信装置の読取範囲に入り、無線給電を受けて起動する。この時、無線タグTG2のフラグはAである。無線タグTG2がQueryを受信すると、乱数RN16を返信する。通信装置は、受信したRN16を含むACKを送信する。無線タグTG2は、ACKの中に先ほど送信したRN16が含まれていることを検出すると、自身が選択されたと判定して、ID2を返信する。
ここでID2の受信の際にエラーが発生したとする。通信装置は、無線タグTG2がID2を送信し終えた後から所定時間Taが経過する前に、次のQueryを送信する。無線タグTG2は、ID2を既に送信しており、またエラーが発生したことを知り得ないため、フラグをBにする。これにより無線タグTG2は、フラグ=Aを期待したエラー発生後のQueryを受信しても応答せず、通信装置は、無線タグTG2のID2を読み取ることができない。
次いで無線タグTG3が通信装置の読取範囲に入り、無線タグTG3についての読取り動作が行われる。図13の例によると、無線タグTG3のID3は正常に読み取られる。この動作は、無線タグTG1の読取り動作と同様であるため、説明を省略する。
図14は、読取りデータの信頼性を向上するなどの目的で、1つの無線タグからIDを複数回読み取る場合の例を示す。図13の例と同様に、通信装置はフラグ=Aのタグの応答を期待した問合せ信号Queryを間欠送信しながら、次第に移動していく。無線タグTG1がID1を返信するまでは上記と同じである。ただし、図14の例では、通信装置は複数のACK(ACK1およびACK2)を送信し、無線タグTG1は、これらACKごとにID1を送信する。ACK1およびACK2には、無線タグTG1が送信した同じ乱数RN16の値が含まれている。このことから、無線タグTG1は、ID1を送信後、所定時間Taが経過する前にさらにACK2を受信すると、ID1を再送する。
通信装置は、ACK2に応じたID1を再度受信した後、所定時間Taを経過する前に、次のQueryを送信する。無線タグTG1は、このQueryを受信すると、フラグをAからBに変えるとともに、以降、フラグ=Aのタグの応答を期待したQueryに対して、無線タグTG1は応答しなくなる。さらに通信装置が移動していくと、無線タグTG1は読取範囲から外れる。
通信装置がさらに移動していくと、無線タグTG2が読取範囲に入り、起動する。無線タグTG2がQueryを受信すると、無線タグTG2は乱数RN16を返信する。通信装置は、受信したRN16を含むACK1を送信する。ここで、無線タグTG2がエラーによりACK1を正しく受信できず、ACKを検出できなかった場合、無線タグTG2はID2を送信しない。
通信装置は、ID2の受信が完了する予定の時間から、所定時間Taが経過する前に、再度ACK2を送信する。しかし、TG2がRN16を送信してから既にTa時間を超えている場合は、無線タグTG2はACK2を受信してもID2を返信しない。従って、通信装置は、ID2を受信できない。通信装置は、2回目のACK2に対するID2を受信完了する予定の時間から、所定時間Taが経過する前にQueryを送信すると、無線タグTG2はQueryを受信するが、図14の例では、この時点で無線タグTG2が読取範囲から外れる。
引き続き無線タグTG3についての読取り動作が行われる。図14の例では、無線タグTG3のID3は正常に読み取られる。この動作は無線タグTG1の読取り動作と同様であるため、説明を省略する。
図13、図14に示したように、エラーが生ずると無線タグのデータを読み取ることができなくなり、信頼性を欠く。
実施形態は、RFIDタグの読取りの際にエラーやデータの不通、未到達(これらを未検出と称する)が生じても、無線タグ内のデータを受信することができる技術を提供することを目的とする。
実施形態の無線タグ通信装置は、通信部と、制御部とを有する。通信部は、無線タグに記憶されたデータを、無線タグから受信する。制御部は、無線タグからのデータが未検出である場合、或いは、無線タグからのデータがエラーである場合、無線タグが応答可能状態となるまでの所定時間が経過した後に、再度クエリ信号を送信するよう、通信部を制御する。
無線タグ通信装置と無線タグとの位置関係を示す図である。 第1実施形態の無線タグ通信装置の構成例を示すブロック図である。 実施形態の無線タグ通信部の構成例を示すブロック図である。 実施形態の無線通信シーケンスの一例を示す図である(その1)。 第1実施形態の動作例を示すフローチャートである。 実施形態の無線通信シーケンスの一例を示す図である(その2)。 実施形態の無線通信シーケンスの一例を示す図である(その3)。 第1実施形態の動作例を示すフローチャートである(繰り返し回数設定有り)。 第2実施形態の無線タグ通信装置の構成例を示すブロック図である。 第2実施形態の無線タグ通信装置が使用する、相対速度と繰り返し回数との対応関係の一例を示す図である。 第2実施形態の無線タグ通信装置が使用する、移動体情報と繰り返し回数との対応関係の一例を示す図である。 第2実施形態の無線タグ通信装置の動作例を示すフローチャートである。 従来の無線通信シーケンスの一例を示す図である(その1)。 従来の無線通信シーケンスの一例を示す図である(その2)。
以下、実施形態の無線タグ通信装置、無線タグ通信システム、および無線タグ通信方法について、図面を用いて説明する。
(第1実施形態)
図1(A)、図1(B)は、実施形態の無線タグ通信装置と無線タグとの位置関係を示す図である。図1(A)は、無線タグTG1、無線タグTG2、無線タグTG3(以下、単にTG1、TG2、TG3と称する)の位置が固定で、無線タグ通信装置100が移動する場合を例にした図である。図1(A)の構成の具体例としては、無線タグ通信装置100が自動車や電車車両などの運転移動する移動体に設置され、TG1〜TG3が道路上や線路上などに沿って設置されている実装などがある。
図1(B)は、無線タグ通信装置100の位置が固定で、TG1、TG2、TG3が移動する場合を例にした図である。図1(B)の具体例としては、商品や機材等の物品などにTG1〜TG3が貼付され、ベルトLで無線タグ通信装置100まで搬送される実装などがある。または、店舗などのドアに無線タグ通信装置100を備えたゲートを設け、物品の無断持ち出しを防止する例などもある。
このように、実施形態においては、無線タグ通信装置100とTG1、TG2、TG3とで相対速度を有し、無線タグ通信装置100は、アンテナ121の読取範囲に入った無線タグを読み取る。尚、実施形態では、無線タグ通信装置100或いはTG1、TG2、TG3のいずれかが移動するシーンを例に挙げているが、双方が移動していてもよい。また移動するシーンに限る訳ではない。TG1、TG2、TG3は、EPC global Class1 Generation2の仕様に準拠したRFIDタグとする。
図2は無線タグ通信装置100の要部構成を示すブロック図である。無線タグ通信装置100は、通知部130、入力部140を有する。通知部130は、ユーザに状況を通知し、また設定するための画面を提供し、ディスプレイやブザーなどを含む。入力部140は、ユーザが操作する部位であり、物理ボタンでもよく、通知部130のディスプレイ上に配置したタッチパネルでもよい。
無線タグ通信装置100は、装置内の供給電力を制御する電源部150、上位機器200との通信手段を提供する上位通信部160を有する。電源部150は、バッテリとその充電及び放電の制御回路からなる場合でもよく、商用電源と接続する構成でもよい。上位機器200は、サーバなどのコンピュータである。上位機器200は、TG1、TG2、TG3から得られた識別情報(以降IDと称する)などのデータに基づき、これに対応付けられたデータ(位置情報や商品情報など)を例えばデータベースから取得し、加工などの処理を行う。また上位機器200は、TG1、TG2、TG3から得られたデータを、データベースに蓄積してもよい。上位機器200と上位通信部160との通信は、有線/無線を問わず、従前より用いられるプロトコルで行われる。
無線タグ通信装置100は、無線タグ通信部120を有する。無線タグ通信部120はアンテナ121と接続しており、TG1、TG2、TG3と通信して各無線タグの記憶部に記憶されたIDなどを受信する。無線タグ通信部120の詳細については後述する。
無線タグ通信装置100は、制御部110を有する。制御部110は、CPU(Central Processing Unit)などの演算処理装置であるプロセッサ810を主体に構成されている。制御部110は、通知部130、入力部140、電源部150、上位通信部160、及び無線タグ通信部120を制御して、無線タグ通信装置100の全体を制御する。
制御部110は、ROM(Read Only Memory)とRAM(Random Access Memory)からなる記憶部802を有する。ROMには、制御部110が使用するプログラムや設定データ等が予め格納されている。RAMには、制御部110の作用により、可変的なデータが一時的に書き込まれる。RAMは、無線タグ通信部120が受信した識別情報を含む読取情報などを格納する。
また、制御部110は、エラー検出部111、エラー処理部112、複数回読取部113、および繰返し受信回数設定部114を有する。これら各ユニットは、記憶部802に事前に記憶されているプログラムをプロセッサ801が演算実行することで実現される。これら各ユニットについては後述する。
図3は、無線タグ通信部120の具体的な構成を示すブロック図である。無線タグ通信部120は、TG1、TG2、TG3にデータを送信するための送信部502と、TG1、TG2、TG3からデータを受信するための受信部501と、サーキュレータ等の方向性結合器503と、ローパスフィルタ(LPF)504とを備える。方向性結合器503は、送信部502、受信部501及びローパスフィルタ504と接続し、ローパルフィルタ504を介してアンテナ121と接続している。
送信部502は、符号化部551、PLL(Phase Locked Loop)部555、振幅変調部552、バンドパスフィルタ(BPF)553及び電力増幅器(Amp)554を備えている。
符号化部551は、送信制御部541から出力される送信信号を符号化する。PLL部555は、振幅変調部552にローカルキャリア信号を供給する。振幅変調部552は、PLL部555からのローカルキャリア信号を、符号化部551にて符号化された送信信号で振幅変調する。バンドパスフィルタ553は、振幅変調部552で振幅変調された送信信号から、不要な成分を除去する。電力増幅器554は、送信出力設定部540からの送信出力設定信号に応じた増幅率で、バンドパスフィルタ553を通過した送信信号を増幅する。送信信号を増幅することにより、送信出力が可変される。電力増幅器554で増幅された送信信号は、方向性結合器503に供給される。
方向性結合器503は、送信部502からの送信信号を、ローパスフィルタ504を介してアンテナ121に供給する。アンテナ121に供給された送信信号は、アンテナ121から電波として放射される。
アンテナ121から放射された電波を受信すると、TG1、TG2、TG3は起動する。そして、起動したTG1、TG2、TG3は、無変調信号に対してバックスキャッタ変調を行うことにより、TG1、TG2、TG3の内部メモリに格納された情報を無線タグ通信装置100に無線送信する。TG1、TG2、TG3からの無線信号は、アンテナ121で受信される。
TG1、TG2、TG3からの無線信号をアンテナ121が受信すると、その受信信号がアンテナ121からローパスフィルタ504を介して方向性結合器503に供給される。方向性結合器504は、アンテナ121の受信信号、すなわちTG1、TG2、TG3からの信号を受信部501に供給する。
受信部501は、I信号生成部561、Q信号生成部562、I信号処理部514、Q信号処理部563及び受信信号レベル検出部527を備えている。
I信号生成部561は、第1ミキサ511と、ローパスフィルタ512と、2値化回路513とからなる。Q信号生成部562は、第2ミキサ519と、ローパスフィルタ520と、2値化回路521と、90度位相シフト器526とからなる。
受信部501は、方向性結合器503からの受信信号を、第1ミキサ511と第2ミキサ519にそれぞれ入力する。また、受信部501は、PLL部555からのローカルキャリア信号を、第1ミキサ511と90度位相シフト器526とに入力する。90度位相シフト器526は、ローカルキャリア信号の位相を90度シフトして、第2ミキサ519に供給する。
第1ミキサ511は、受信信号とローカルキャリア信号とを混合して、ローカルキャリア信号と同相成分のI信号を生成する。I信号は、ローパスフィルタ512を介して2値化回路513に供給される。ローパスフィルタ512は、I信号から不要な高周波成分を除去して、符号化されたデータ成分を取り出す。2値化回路513は、ローパスフィルタ512を通過した信号を2値化する。
第2ミキサ519は、受信信号と90度位相がシフトされたローカルキャリア信号とを混合して、ローカルキャリア信号と直交成分のQ信号を生成する。Q信号は、ローパスフィルタ520を介して2値化回路521に供給される。ローパスフィルタ520は、Q信号から不要な高周波成分を除去して、符号化されたデータ成分を取り出す。2値化回路521は、ローパスフィルタ520を通過した信号を2値化する。
I信号処理部514は、I信号同期クロック生成部515、I信号プリアンブル検出部516、I信号復号部517及びI信号エラー検出部518を含む。Q信号処理部563は、Q信号同期クロック生成部522、Q信号プリアンブル検出部523、Q信号復号部524及びQ信号エラー検出部525を含む。
受信部501は、I信号生成部561の2値化回路513で2値化したI信号を、I信号処理部514に供給する。またQ信号生成部562は、2値化回路521で2値化したQ信号を、Q信号処理部563に供給する。ここでI信号処理部514とQ信号処理部563は、その動作が共通である。このため、以下ではI信号処理部514について説明し、Q信号処理部563の説明は省略する。
I信号同期クロック生成部515は、2値化回路513からの2値化信号と同期したクロック信号を常時生成し、生成したクロック信号を、受信制御部530、I信号プリアンブル検出部516、I信号復号部517及びI信号エラー検出部518に供給する。
I信号プリアンブル検出部516は、I信号同期クロック生成部515からのクロック信号を基に、I信号の先頭に付されているプリアンブルを検出する。プリアンブルが検出されると、I信号プリアンブル検出部516は、受信制御部530に検出信号を出力する。プリアンブル検出信号を受信すると、受信制御部530は、I信号復号部517に復号開始の指令信号を供給する。I信号復号部517は、I信号同期クロック生成部515からのクロック信号に同期して、2値化回路513からの2値化信号をサンプリングする。そして、受信制御部530から復号開始の指令を受けると、そのサンプリングした2値化信号を復号する。復号されたデータは、受信制御部530に供給される。
受信制御部530は、復号されたデータをI信号エラー検出部518に供給する。I信号エラー検出部518は、復号されたデータのチェックコードからエラーの有無を検出する。そして、その検出結果を示すデータを受信制御部530に供給する。受信制御部530は、少なくともI信号或いはQ信号の一方で誤りが無い場合、正しくデータを受信したと判定する構成となっている。正しく受信した受信データは、制御部110の制御に従い、記憶部802に読取情報として格納される。
受信信号レベル検出部527は、ローパスフィルタ512を通過したI信号の振幅と、ローパスフィルタ520を通過したQ信号の振幅とをそれぞれ検出する。そして、大きい方の振幅の値を、受信信号レベルとして受信制御部530に通知する。或いは、ベクトル合成した値(√{I2+Q2})を受信信号レベルとして通知してもよい。
図4は読取りタイムチャートを示した図である。また、以降の説明においては、図1(A)に示す無線タグ通信装置100が移動するケースを想定しているが、図1(B)のケースや双方移動するケースなどにも適用される。
無線タグ通信装置100は、フラグ=Aのタグの応答を期待して問合せ信号Queryを間欠送信しながら、次第に右方向(図1(A)参照)に移動していく。説明を簡単にするために、スロット数は0としている。
先ず、TG1が読取範囲に入ると、TG1は起動する。この時、TG1のフラグの値はAである。TG1がQueryを受信すると、TG1は乱数RN16を返信する。無線タグ通信装置100は、受信したRN16を含むACKを送信する。TG1は、ACKの中に、先ほど送信したRN16が含まれていることを検出すると、自分が選択されたと判定して、ID1を返信する。
無線タグ通信装置100は、ID1を受信する。ID1には誤り検出符号が設けられ、エラーの有無を検出できるようになっている。無線タグ通信装置100は、ID1を受信後、所定時間Taが経過する前に、次のQueryを送信する。尚、所定時間Taとは、無線タグが初期状態になるまでの時間を意味し、フラグが変更されても元の値(本例では値A)となるまでの時間、もしくはフラグの値が元の値から変更されない時間である。Taの値は、無線タグの仕様に基づき、事前に定義、設定される。
TG1は、ID1を送信してから所定時間Taの時間内にQueryを受信すると、フラグをAからBに変更する。TG1は、フラグがAからBに変わるため、フラグ=Aを期待したQueryに対して、TG1は応答しなくなる。さらに無線タグ通信装置100が移動していくと、TG1は読取範囲から外れる。尚、このフラグの変更は、送信すべきデータ(本例ではID1)を送信し終えた段階で行われてもよい。
無線タグ通信装置100がさらに移動していくと、TG2が読取範囲に入り、TG2が起動する。この時、TG2のフラグはAである。TG2がQueryを受信すると、TG2は乱数RN16を返信する。無線タグ通信装置100は、受信したRN16を含むACKを送信する。TG2はACKの中に、先ほど送信したRN16が含まれていることを検出し、自分が選択されたと判定してID2を返信する。
ここで、送信もしくは受信時にエラーが生じ、無線タグ通信装置100がID2を受信できなかったとする。具体的には、図3のI信号エラー検出部518あるいはQ信号エラー検出部525で、誤り検出符号を用いたチェックでエラーが検出され、検出結果を図2のエラー検出部111で検出した場合である。または、図3のI信号プリアンブル検出部516或いはQ信号プリアンブル検出部523からプリアンブルが検出されず、結果的に、ID2が受信できなかった場合も含む。
エラー検出部111がエラーを検出すると、エラー処理部112は、ID2の受信予定タイミング(エラーを検出したタイミングとしてもよい)から、少なくとも所定時間Taを経過した後で、Queryを送信する。TG2のフラグは、時間Taを経過した後に受信しても、初期化によりフラグ=Bとはならない、もしくはフラグ=BとなってもAに戻るため、TG2は、このQueryに応じて新たに乱数RN16を生成して送信する。新たに生成された乱数RN16を含んだACKを無線タグ通信装置100が送信すると、TG2はID2を送信する。
従来の通信装置では、ID受信後、所定時間Ta以内にQueryを送信していたため、フラグがAからBに変化して無線タグは応答しなかった。第1実施形態では、エラー検出部111がエラーの発生を検出すると、エラー処理部112によりID受信予定タイミングから少なくともTa経過した後に、次のQueryを送信する。無線タグのフラグは、Ta時間経過したためBの値とはならないことから、次のQueryに応答し、IDを送信する。これにより、無線タグ通信装置100はIDを受信することができる。
本例では、受信予定タイミングから所定時間Taが経過した後にQueryを送信するものとして説明した。これ以外にも、無線タグ通信装置100がACKを送信してから少なくとも所定時間Tbを経過した後で、Queryを送信する実装でもよい。Tbは、少なくともTaよりも長い時間間隔となる。
図5は、第1実施形態の動作例を示すフローチャートである。図5の動作主体は、本例では制御部110とするが、一部の動作を無線タグ通信部120が担ってもよい。いずれのユニットで行うかは、設計に依存する。また本フローチャートは、無線タグ通信装置100の電源がオンとなり、規定の初期化動作が行われた後に実行される。また、図5に示すフローチャートは、無線タグ通信装置100の電源オフなど、不図示の規定の割り込み操作や動作が発生すると停止する。また一部の処理を並列に動作させてもよい。
制御部110は、無線タグ通信部120を制御してQueryを送信する(ACT001)。制御部110は、アンテナ121の読取範囲に位置する無線タグから、Queryの応答信号である乱数RN16を受信するかを判定する(ACT002)。制御部110は、乱数RN16を受信するまでQueryを送信し続ける(ACT002−Noのループ)。RN16を受信すると(ACT002−Yes)、制御部110は、当該RN16を含めたACKを送信するように無線タグ通信部120を制御する(ACT003)。
制御部110は、タイマでの計時を開始する(ACT004)。このタイマの計時開始のタイミングは、上記の所定時間Tbを計時するための場合はACKを送信した直後であり、Taを計時するための場合はIDを受信する予定のタイミング(もしくはエラーを検出したタイミング)である。
制御部110は、無線タグからIDを受信したかを判定する(ACT005)。ここでIDを受信すると(ACT005−Yes)、制御部110は、タイマでの計時を停止して(ACT009)、上位通信部160を動作させて読み取ったIDを上位機器200に送信する(ACT010)。ACT010の後、処理はACT001に戻る。
ACT005において、IDを受信しない場合(ACT005−No)、制御部110は、計時を開始してから所定時間(TaまたはTb)経過したかを判定する(ACT006)。所定時間経過していない場合、処理はACT005に戻る(ACT006−Noによるループ)。所定時間経過した場合(ACT006−Yes)、制御部110は、タイマでの計時を停止して(ACT007)、処理をACT001に戻す。ACT001に戻ることでQueryが送信される。このときのQuery送信は、所定時間TaまたはTbの経過後のQueryである。
図4で説明した動作例は、エラー検出部111がエラーを検出したか否かの動作である。すなわち図4の例は、何らかの信号がアンテナ121まで到達することを前提とした動作である。一方、図5の例はタイマ監視であり、所定時間が経過したか否かで判定する動作となる。無線タグからのIDデータ(電波)がアンテナ121まで全く届かない場合については、図5に示すフローチャートのように、タイマによる制御も有効手段となる。
また、読取りデータの信頼性を向上するなどの目的で、1つの無線タグからIDを複数回読み取る場合の実装例について、ここで説明する。ここでは、IDを2回読み取って同じIDであった場合に、当該IDは信頼性のあるデータであるものと判定する。図2に示すように、制御部110は繰返し受信回数設定部114と複数回読取部113を含んでいる。ここでは、繰返し受信回数設定部114に繰返し受信回数として2を設定する。複数回読取部113は、繰返し受信回数設定部114からデータ(数値2)を取得して、1つの無線タグから設定値で示される回数(2回)、IDを読み取るように無線タグ通信部120を制御する。またエラー検出部111は、データの信頼性についても判定し、2回読んだうち2回とも同じIDであるときに信頼性の高いIDと判定する。
図6、図7は、2回読み込む場合の読取りタイムチャートを示した図である。本例では、応答信号(ACK)が2つ送信されることから、図6、図7においては、1つ目の応答信号をACK1とし、2つ目の応答信号をACK2としている。尚、ACK1、ACK2ともに同じRN16の値を含んで送信される。
まずは図6について説明する。図4と同様に、無線タグ通信装置100はフラグ=Aの無線タグの応答を期待して問合せ信号Queryを間欠送信しながら、次第に図1(A)に示す右方向に移動していく。TG1は、まず無線タグ通信装置100からのQueryを受信し、RN16を送信してACK1を受信する。ACK1を受信したTG1は、ID1を返信する。ここまでは、上記図4と同じ動作である。無線タグ通信装置100は、ID1を受信した後、所定時間Taが経過する前にACK2を送信する。TG1は、ACK2を受信すると再度ID1を返信する。無線タグは、所定時間Ta内にACKを受信すると、フラグの値とは関係なくIDを返信するが、所定時間Taを過ぎると、初期化によりACKを受け付けない場合がある。
ここで、図2に示すエラー検出部111は、2回読み取ったIDが同じ場合に、ID1を信頼性の高いIDと判定する。尚、一致しない場合にはIDを受信後所定時間Taが経過する前に、さらにACKを送信する実装でもよい。
無線タグ通信装置100は、2つ目のID1を受信した後、次のQueryを送信する。TG1は、所定時間Taが経過する前にQueryを受信すると、フラグをAからBに変えるとともに、以降、フラグがAの無線タグの応答を期待したQueryに対して応答しなくなる。さらに無線タグ通信装置100が移動していくと、TG1は読取範囲から外れる。
無線タグ通信装置100がさらに移動していくと、TG2が読取範囲に入る。TG2がQueryを受信すると、TG2は乱数RN16を返信する。無線タグ通信装置100は、受信したRN16を含むACK1を送信する。ここで、TG2がACK1を正しく受信できなかった場合、TG2はID2を送信しない。或いは、TG2がACK1を正しく受信してID2を送信しても、無線タグ通信装置100での受信エラーやデータの不通、未到達が発生した場合も、実質的にID2を正しく受信できない。このようにID2を受信しない場合や正規のIDでは無い場合、無線タグ通信装置100のエラー検出部111はエラーとして検出する。エラー検出部111がエラーを検出すると、エラー処理部112はID2を受信する予定タイミング(またはエラーを検出したタイミング)からTaを経過した後で、Queryを送信する。
TG2は、上記のどちらの要因によるエラーの場合でも、ID2の受信予定タイミングからTa時間を経過した後のQueryに応答し、乱数RN16を再度生成して返信する。無線タグ通信装置100がACK1を送信すると、TG2はID2を送信する。さらに、無線タグ通信装置100がID2を受信した後、Ta以内に再度ACK2を送信すると、TG2は再度ID2を送信して、無線タグ通信装置100は当該ID2を受信する。無線タグ通信装置100はTa以内にQueryを送信し、TG2は、フラグをBに変更する。このフラグの変更により、以降、TG2はQueryに対し応答しない動作となる。
無線タグ通信装置100のエラー検出部111は、受信したID2が一致していることを確認することで、信頼性について判定する。尚、TG3についてはTG1の動作と同様であるため、説明を割愛する。
図7は、複数回ACKを送信する場合の他の読取タイミングを示す図である。図7では、無線タグ通信装置100は、TG2の1回目のID2はエラー無く受信できているが、TG2が続くACK2を受信できず、2回目のID2を送信しない場合の例を示している。
無線タグ通信装置100は、この場合もID2を受信する予定のタイミング(またはエラーを検出したタイミング)からTaを経過した後に、Queryを送信する。TG2は、Queryを受信すると、乱数RN16を新たに生成して送信する。TG2は、このRN16を含んだACK2を受けると、ID2を送信する。無線タグ通信装置100は、1回目のID2と今回受信したID2が一致していれば信頼性の高いデータと判定し、Ta以内にQueryを出す。これにより、TG2はフラグをBに変更し、以降、応答しない。
このように、IDを受信できなかった場合には、IDを受信する予定のタイミングやエラーを検出したタイミングからTa経過後に、Queryを送信することにより、同じタグから応答を得ることができる。また、例えば同じ無線タグからIDを2回読んでIDが一致した時に信頼性の高いタグと判断する例の場合、2回読んでIDが一致しない時には、IDが一致するまで読取りを繰返す実装とすることで、信頼性を確保することができる。
本例では、繰返し受信設定回数分(この例では2回分)、エラーとならず、或いは未検出とならずIDを受信した場合、無線タグ通信装置100は、IDを受信したタイミングからTa以内にQueryを送信する。これにより、当該無線タグのフラグがBに変更され、この無線タグが応答しないようにし、他のタグが応答し易いようにする。例えば、無線タグ同士の間隔が狭く、TG1を読取中に、TG2が読取範囲に入るような場合、TG1のIDを繰返し受信設定回数分読んだ時点で、TG1が応答しないようにすると、TG2を読むことができる。
尚、上記図6、図7の例においても、上記のようにACKを送信した後に所定時間Tb(Ta<Tb)を超えてからQueryを送信する実装でも構わない。
図8は、上記の複数回繰り返してIDを取得するときの動作例を示すフローチャートである。図8の例は、図2に示す繰返し受信回数設定部114が事前に繰り返し回数を設定しているものとして説明する。また、図5のフローチャートと同様に、図8の動作主体は制御部110とするが、一部の動作を無線タグ通信部120が担ってもよい。
制御部110の複数回読取部113は、繰返し受信回数設定部114が設定した繰り返し回数を取得する(ACT101)。制御部110は、図5のフローチャートと同様に、Queryの送信(ACT102)、乱数RN16の受信判定(ACT103)、ACKの送信(ACT104)を行う。
制御部110は、図5のフローチャートと同様に、上記所定時間Ta(もしくはTb)を計時するためタイマを開始する(ACT105)。タイマの開始タイミングは、上記図5で説明した通りである。
制御部110は、IDを受信したかを判定する(ACT106)。ここでIDを受信すると(ACT106−Yes)、制御部110は、タイマでの計時を停止して(ACT120)、当該IDを一時的に記憶部802に記憶する(ACT121)。
制御部110は、ACT101で取得された繰り返し回数分を実施したかを判定する(ACT122)。実施回数が繰り返し回数に満たない場合(ACT122−No)、ACT104に処理を戻してACKを送信し(ACT104)、ACT105以降の動作を実施する。繰り返し回数分実施した場合(ACT122−Yes)、制御部110は、一時的に記憶した複数のIDを比較することで、得られたIDが信頼性を有するものかを判定する(ACT123)。
信頼性を有すると判定した場合(ACT123−Yes)、制御部110は、上位通信部160を動作させて上位機器200へIDを送信する(ACT125)。信頼性を有さないと判定した場合(ACT123−No)、制御部110は、本例では当該IDを破棄する(ACT124)。尚、信頼性を有さないことを示すデータとともに上位機器200へIDを送信する、との実装でも構わない。また、データを破棄するのではなく、ACKを再送(ACT104に戻る)する実装でもよい。ACT124またはACT125の動作を行った後、処理はACT101に戻って、繰り返し回数を改めて取得し、ACT102以降の動作を行う。ここで繰り返し回数を改めて取得しているのは、繰り返し回数の値が変更した場合にも、当該変更を適用させるためである。尚、本例では、このように繰り返し回数を都度取り込む実装としているが、起動時に1回のみ取り込む、またはACT102以降の動作を複数回行ってから取り込む実装でもよい。
ACT106の判定に説明を戻す。IDを受信していない場合(ACT106−No)、制御部110は、タイマを開始してから所定時間(TaまたはTb)経過したかを判定する(ACT107)。所定時間経過していない場合、処理はACT106に戻る(ACT107−Noによるループ)。所定時間経過した場合(ACT107−Yes)、制御部110は、タイマでの計時を停止して(ACT108)、規定回数(例えば3回)失敗したかを判定する(ACT109)。ACT101で取得される繰り返し回数は、ACKを送信する回数を規定した値であるが、ここでの規定回数は、受信に失敗した回数の許容値であり、これらは意味合いが異なる。この規定回数は、無線タグが読取り範囲外になるまでの時間などを考慮して設定される。規定回数失敗していない場合(ACT109−No)、処理はACT102に戻り、以降、QUERYの再送信(ACT102)、RN16の受信(ACT103)など再度試みる。
規定回数失敗した場合(ACT109−Yes)、本例では、既にIDを受信済みのものについて信頼性のチェックを行う(ACT123)。ACT123以降は、上記と同様の動作となる。尚、規定回数失敗した場合にACT122の繰り返し回数の判定動作に進む実装などでもよい。
第1実施形態により、無線タグの読取り成功の確度を向上させることができる。
(第2実施形態)
第2の実施形態では、自動車や電車車両などの移動体に無線タグ通信装置が装着され、移動体が進行する道路上や線路上に無線タグが備えられるものとする。すなわち、移動体が移動することで、道路上や線路上にある無線タグが読み取られる構成とする。
図9に第2実施形態の無線タグ通信装置のブロック図を示す。第2実施形態の無線タグ通信装置100Aは、制御部110Aに速度情報入手部115と移動体情報入手部116をさらに設ける。これらは、記憶部802に事前に記憶されているプログラムをプロセッサ801が演算実行することで実現される。
速度情報入手部115は、無線タグ通信装置100AとTG1〜TG3との相対速度を取得し、当該相対速度に応じた繰り返し回数を、上位機器200から取得する。速度情報入手部115は、この繰り返し回数を繰返し受信回数設定部114に設定する。
移動体情報入手部116は、無線タグ通信装置100Aの現状位置を、不図示のGPS受信機(GPS:Global Positioning System)から取得し、この位置情報に応じた繰り返し回数を上位機器200から取得する。尚、移動体情報とは、例えば、無線タグ通信装置100Aの位置が、人が近くにいる、または密集しているエリア内なのか、人があまりいないエリア内なのかを表すデータであり、本例では位置情報で示される。
図10は、相対速度と繰り返し回数との対応関係を定義したテーブルの一例であり、図11は、移動体情報(位置情報)と繰り返し回数との対応関係を定義したテーブルの一例である。これら各テーブルは、上位機器200内に記憶されている。
無線タグ通信装置100Aの移動速度が低速であるほど、無線タグの通信範囲外となるまでの時間が長くなるため、読取り回数を多くすることが可能となる。よって本例では、図10に示すように、低速であるほど繰り返し回数を多くし、高速であるほど繰り返し回数を少なくする。具体的に例示すると、相対速度が10km/h未満の場合、繰り返し回数を10回と規定する。同様に、相対速度が10km/h以上且つ80km/h未満の場合、繰り返し回数を4回と規定し、80km/h以上の場合、繰り返し回数を2回と規定する。例えば、無線タグ通信装置100Aが電車の車両や自動車などに搭載されている場合、相対速度が低速になるにつれ、人が近くにいる可能性が高まる。このような状況の場合、データの信頼性を高めた方が好適となるシーンが多い。よって本例では、低速であるほど繰り返し回数を多くする実装とする。逆に、相対速度が高速になるにつれて受信エラーが増えることから、高速の場合に、繰返し受信設定回数を増やすという実装でも構わない。
また、繁華街内の道路や駅近くでは、人が多くいる場合がある。このような人が密集しているエリアでは、データの信頼性を最重要として、繰返し受信設定回数を増やす。一方、人があまりいないエリアの場合には、データの信頼性を普通として、繰返し受信設定回数を減らす。本例では、図11に示すように、人が密集しているエリアやあまりいないエリアを、位置情報を用いて事前に定義し、このエリアごとに繰り返し回数を設定しておく。
或いは、ある無線タグ通信装置は決められたポイントで一旦停止する移動方法をとり、別のある無線タグ通信装置は決められたポイントで一旦停止しない移動方法をとるなど、移動方法を移動体情報とし、一旦停止する無線タグ通信装置の場合は、繰返し受信設定回数を減らし、一旦停止しない無線タグ通信装置の場合は、繰返し受信設定回数を増やす、としてもよい。
図12は、繰り返し回数を設定する際の動作例を示すフローチャートである。速度情報入手部115は、移動体の現状速度を取得する(ACT201)。本例では、移動体の速度計(不図示)などから現状速度を取得するものとする。速度情報入手部115は、得られた現状速度の値に基づいた繰り返し回数を取得する(ACT202)。速度情報入手部115は、ACT201で得られた現状速度の値を上位機器200に送信し、図10に示す対応関係に基づき導出される繰り返し回数を、上位機器200から取得する。
移動体情報入手部116は、不図示のGPS受信機などを介して移動体の移動体情報(現状位置)を取得する(ACT203)。移動体情報入手部116は、得られた移動体情報に基づき繰り返し回数を取得する(ACT202)。移動体情報入手部116は、ACT203で得られた現状位置の値を上位機器200に送信し、図11に示す対応関係に基づき導出される繰り返し回数を、上位機器200から取得する。
繰返し受信回数設定部114は、繰り返し回数を決定する(ACT205)。ACT205で、繰返し受信回数設定部114は、ACT202、ACT204で得られた2つの繰り返し回数の中から、いずれか一方の繰り返し回数を採用し、決定する。また、2つの繰り返し回数の平均値を採用してもよい。または、相対速度と移動体情報とで優先順位を設け、2つの繰り返し回数の値が異なる場合、優先順位の高い方を採用する、という実装でも構わない。これら以外にも、繰り返し回数の多い方を採用したり、逆に少ない方を採用したりしてもよい。
繰返し受信回数設定部114は、このように決定した繰返し回数を、記憶部802の記憶領域に記憶させ、設定する(ACT206)。既存の繰り返し回数が記憶されている場合は、上書きされる。制御部110は、移動体情報、速度情報を取得する所定時間に到達するまで待機し(ACT207−Noのループ)、所定時間に到達したら(ACT207−Yes)、再度ACT201に戻る。
尚、図6〜図8で説明した読取り動作は、図12の動作とは関係無く、非同期で行われるものとするが、同期するようにしてもよい。また、読取り動作時の繰り返し回数を取得するタイミングは、例えば図8のACT101に示されるタイミングとし、ここで得られた繰り返し回数でACT102以降の読取り動作が行われる。
ここでは、無線タグ読取装置と無線タグが相対速度をもつシーンを例にして説明し、特に、無線タグ通信装置が移動するものとして説明したが、これに限定されるものではない。無線タグ通信装置100Aを固定とし、無線タグの方を移動させてもよいし、双方移動してもよい。また、双方を固定としてもよい。
また、本例では、無線タグ通信装置100Aが相対速度や移動体情報を上位機器200に送信し、問い合わせることで繰り替えし回数を取得しているが、無線タグ通信装置100A内部で処理を完結させてもよい。すなわち、無線タグ通信装置100Aの記憶部802に、図10、図11に例示した対応関係を記憶させておけば、上位機器200への問い合わせは不要となる。また、図10、図11に示す対応関係について、速度範囲や位置情報範囲をより細かく区分けすることで、より精密に読取り回数を制御することができる。
第2実施形態により、速度や位置に応じて、好適な読取り回数で無線タグのデータを受信することが可能となる。
上記各実施形態では、以下のことを説明した。
識別情報を記憶した無線タグに、問合せコマンドを送信して識別情報を読取る無線タグ通信装置であって、識別情報を正しく受信した場合には、所定時間以内に次の問合せコマンドを送信する。また識別情報を正しく受信しなかった場合には、所定時間以上経過後に次の問合せコマンドを送信する。これにより、IDの未検出やエラーが発生した場合には、無線タグは一旦初期状態(起動時の状態)に戻り、次のQUERYで応答し、無線タグ通信装置はIDを受信することができる。
また、識別情報を記憶した無線タグに、問合せコマンドを送信して識別情報を読取る無線タグ通信装置であって、識別情報を繰返し受信する回数を設定する繰返し受信回数設定手段と、繰返し受信設定回数に従って、識別情報を受信してから、所定時間以内に、識別情報を要求するコマンドを送信して、再度識別情報を受信する手段を設けた。識別情報を正しく受信しなかった場合には、所定時間経過後に、次の問合せコマンドを送信する手段と、を有す制御部を設けた。これにより、同じタグから複数回IDを受信する場合において、IDの未検出やエラーが発生しても、無線タグは一旦初期状態(起動時の状態)に戻り、次のQUERYで応答し、無線タグ通信装置はIDを受信することができる。
識別情報を繰返し受信設定回数、エラー無く受信した場合には、所定時間以内に、次の問合せコマンドを送信する手段を設けた。これにより、IDを必要回数読んだタグは、以降応答しないため、未だ読み取られていない他の無線タグを読取り易くなる。
また、上位装置から速度情報を得る手段と、得た速度情報に従って、繰返し受信する回数を設定する繰返し受信回数設定手段とを設けた。これにより、例えば、低速移動時は繰返し受信する回数を増やして、よりデータの信頼性を高め、高速移動時は繰返し受信する回数を所定値に抑えることができる。また無線タグが複数存在する場合に、複数の無線タグを所定回数読めるようにするなどの対応をとることができる。
上位装置からエリア情報或いは移動体情報を得る手段と、得たエリア情報或いは移動体情報に従って、繰返し受信する回数を設定する繰返し受信回数設定手段を設けた。これにより、例えば、データの信頼性を重視する位置或いは移動体では繰返し受信回数を増やし、それ以外の位置或いは移動体では、繰返し受信回数を抑えて、複数の無線タグを所定回数読めるようにするなどの対応をとることができる。
所定時間TaやTbは、無線タグが応答可能状態、すなわち実施形態でのフラグ=Aの状態となるまでの時間である。応答可能状態は、例えば無線タグが初期化された後の状態であったり、フラグの値がBとなった後に元のAの値に戻った状態であったりする。また、「応答可能状態となる」とは、状態や値が変化して元に戻ること以外にも、フラグの値が書き換わらない(フラグ=Aのまま)など、状態や値が変化しないことも含む。
実施形態では装置内部に発明を実施する機能が予め記録されている場合で説明をしたが、これに限らず同様の機能をネットワークから装置にダウンロードしても良いし、同様の機能を記録媒体に記憶させたものを装置にインストールしてもよい。記録媒体としては、CD−ROM等プログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能な記録媒体であれば、その形態は何れの形態であっても良い。またこのように予めインストールやダウンロードにより得る機能は装置内部のOS(オペレーティング・システム)等と協働してその機能を実現させるものであってもよい。
以上に詳説したように、実施形態では、無線タグからの受信の確度を向上させることができる。
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他の様々な形で実施することができる。そのため、前述の実施の形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する全ての変形、様々な改良、代替および改質は、すべて本発明の範囲内のものである。
100、100A 無線タグ通信装置、110 制御部、111 エラー検出部、
112 エラー処理部、113 複数回読取部、114 繰返し受信回数設定部、
115 速度情報入手部、116 移動体情報入手部、
120 無線タグ通信部(通信部)、121 アンテナ、130 通知部、
140 入力部、150 電源部、160 上位通信部、
200 上位機器、801 プロセッサ、802 記憶部、
TG1、TG2、TG3 無線タグ。

Claims (5)

  1. 無線タグに記憶されたデータを、前記無線タグより受信する通信部と、
    前記無線タグからのデータが未検出である場合、或いは、前記無線タグからのデータがエラーである場合、前記無線タグが応答可能状態となるまでの所定時間が経過した後に、再度クエリ信号を送信するよう、前記通信部を制御する制御部と、
    を有する無線タグ通信装置。
  2. 請求項1に記載の無線タグ通信装置において、
    前記制御部は、前記データを受信した後、さらに前記所定時間内にACK信号を送信するよう、前記通信部を制御し、
    前記通信部は、前記ACK信号に応じて送信される前記データを複数受信する
    無線タグ通信装置。
  3. 請求項2に記載の無線タグ通信装置において、
    前記無線タグ通信装置は、運転移動する移動体に設置されており、
    前記制御部は、前記移動体の速度に基づき、ACK信号の送信回数を決定する
    無線タグ通信装置。
  4. 請求項2に記載の無線タグ通信装置において、
    前記無線タグ通信装置は、運転移動する移動体に設置されており、
    前記制御部は、前記移動体の位置に基づき、ACK信号の送信回数を決定する
    無線タグ通信装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の無線タグ通信装置において、
    前記所定時間は、前記データを受信する予定のタイミングからの所定時間である
    無線タグ通信装置。
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