JP7201379B2 - 無線タグ読取装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、無線タグ読取装置に関する。
従来、物品ごとに取り付けられたRFID(Radio Frequency Identification)タグなどの無線タグから情報を読み取る読取装置が存在する。
この種の読取装置は、RFIDタグが取り付けられた物品を格納するための金属などで構成された収容箱を備える。収容箱内には、RFIDタグの情報を無線通信により読み取る無線タグリーダとリーダ用のアンテナが配置されている。さらに、読取装置は、アンテナ駆動部を備え、アンテナ駆動部によりアンテナの位置を変更することができる。
アンテナから読取装置内に放射される電磁波は、金属で構成された収容箱の外部に漏れることはない。そのため、読取装置は、装置内に格納された複数の物品のそれぞれに付された所望のRFIDタグから情報を一括して読み取ることができる。他方、読取装置は、装置外の物品に付された所望のRFIDタグ以外のRFIDタグから情報を読み取ることはない。
特開2015-207118号公報
しかしながら、上述した読取装置は、所望のRFIDタグ以外のRFIDタグから情報を読み取ることを防ぐために、電磁波を遮蔽する専用の収容箱を必要とする。このため、読取装置の全体規模が大きくなるとともに、読取装置の設置にも制限が生じる。
上記の課題を解決するために、所望の無線タグの情報を登録可能にする無線タグ読取装置を提供する。
実施形態に係る無線タグ読取装置は、アンテナと、駆動部と、検出部と、記憶部と、処理部とを備える。前記アンテナは、無線タグからの応答波を受信する。前記駆動部は、所定領域と鉛直方向に対向する範囲内で水平方向に前記アンテナの位置を変更する。前記検出部は、前記アンテナが受信した前記応答波の位相を検出する。前記記憶部は、前記アンテナが前記応答波を受信した位置毎に、前記位相を示す情報を記憶する。前記処理部は、前記アンテナが前記応答波を受信した2以上の位置のそれぞれに関連する前記位相を示す情報を複数のグループのそれぞれに割り当てる。前記処理部は、第1のグループに割り当てられた前記位相を示す情報に基づいて前記第1のグループにおける前記応答波の第1の位相差及び第2のグループに割り当てられた前記位相を示す情報に基づいて前記第2のグループにおける前記応答波の第2の位相差を算出する。前記処理部は、前記第1の位相差に基づいて前記第1のグループへの前記応答波の第1の到来方向及び前記第2の位相差に基づいて前記第2のグループへの前記応答波の第2の到来方向を推定する。前記処理部は、前記第1の到来方向及び前記第2の到来方向に基づいて前記無線タグが前記所定領域内に存在するか否かを判定する。
実施形態に係る無線タグ読取装置を例示する概略図である。 実施形態に係る無線タグ読取装置を例示するブロック図である。 実施形態に係る無線タグ読取装置のアンテナの位置を例示する図である。 実施形態に係る無線タグ読取装置の仮想アンテナを例示する図である。 実施形態に係る無線タグ読取装置の複数の仮想アンテナ間における応答波の位相差を例示する図である。 実施形態に係る無線タグ読取装置によるRFIDタグの位置推定の一例を示す図である。 実施形態に係る無線タグ読取装置によるRFIDタグの位置推定の別の例を示す図である。 実施形態に係る無線タグ読取装置によるRFIDタグの読取処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る無線タグ読取装置によるRFIDタグの読取処理の別の例を示すフローチャートである。
以下、実施形態について図面を参照して説明する。
無線タグ読取装置1の構成について説明する。
図1は、無線タグ読取装置1を例示する概略図である。例えば、無線タグ読取装置1は、販売登録または検品業務などの物品Pの登録に利用するための装置である。例えば、無線タグ読取装置1は店舗内または倉庫内に設置される。
無線タグ読取装置1は、載置台2に設置される。載置台2は、RFIDタグTが取り付けられた1以上の物品Pを置くことが可能な台である。載置台2は、水平な上面21と、上面21とは反対の下面22を備える。物品Pは、棚などに収容され、載置台2の上面21上で鉛直方向に並べられて置かれていてもよい。RFIDタグTは、樹脂製のベース上に情報を記憶可能な記憶部を有するチップとアンテナを備える。RFIDタグTは、無線タグの一例である。
無線タグ読取装置1は、載置台2の上面21上に置かれた物品Pに取り付けられたRFIDタグTから情報を読み取る。無線タグ読取装置1は、RFIDタグTに記録されているRFIDタグTに固有のタグIDなどの識別情報及びその他の情報を読み取る。
無線タグ読取装置1は、後述するように、RFIDタグTが載置台2の上面21上の所定領域A内に存在するか否かを判定する。所定領域Aは、一点鎖線で示されている。所定領域Aは、載置台2の上面21上の水平方向及び鉛直方向の組み合わせで規定される3次元の仮想的な領域である。所定領域Aの大きさ及び形状は任意に設定可能である。所定領域Aは、無線タグ読取装置1がRFIDタグTから読み取った情報を登録するか否かを切り分けるための領域である。所定領域A内に存在するRFIDタグTは、登録を要する所望のタグである。所定領域Aよりも外に存在するRFIDタグTは、登録を要しないタグである。
RFIDタグTが所定領域A内に存在する場合、無線タグ読取装置1は、RFIDタグTから読み取ったRFIDタグTの情報を登録する。これにより、無線タグ読取装置1は、RFIDタグTが取り付けられている物品Pを登録することができる。他方、RFIDタグTが所定領域Aよりも外に存在する場合、無線タグ読取装置1は、RFIDタグTから読み取ったRFIDタグTの情報を破棄する。これにより、無線タグ読取装置1は、RFIDタグTが取り付けられている物品Pを登録することはない。
図2は、無線タグ読取装置1を例示するブロック図である。
無線タグ読取装置1は、アンテナ11と、無線タグ通信機器12と、台座13と、支持体14と、駆動装置15と、処理装置16を備える。
アンテナ11は、載置台2の下面22側に位置する。アンテナ11は、載置台2の下面22側から上面21側に向けて電磁波を放射する。例えば、アンテナ11は、パッチアンテナまたはシーケンシャルアレイなどの円偏波を放射するアンテナであるが、アンテナの機能及び形状は限定されない。
アンテナ11は、以下に例示するように、RFIDタグTからの応答波を受信する。ここで、RFIDタグTは、アンテナ11から放射される電磁波で電力の供給を受け、活性化する。RFIDタグTは、応答波を発する。これにより、アンテナ11は、RFIDタグTからの応答波を受信する。応答波は、RFIDタグTに記録されているタグIDなどの識別情報及びその他の情報を含む情報を伝搬する。
なお、アンテナ11は、載置台2の下面22側に位置しているが、これに限定されない。アンテナ11は、載置台2の上面21側であって、水平方向に電磁波を放射するように位置していてもよい。無線タグ読取装置1は、1つのアンテナ11を備えるように構成されるだけでなく、2以上のアンテナを備えるように構成されていてもよい。
無線タグ通信機器12は、アンテナ11と電気的に接続されている。無線タグ通信機器12は、RFIDタグTと通信するために、アンテナ11を介して電磁波を放射する。無線タグ通信機器12は、アンテナ11を介してRFIDタグTと通信し、アンテナ11で受信した応答波を受け取る。無線タグ通信機器12は、応答波で伝搬された情報を復調し、RFIDタグTに記録されているタグIDなどの識別情報及びその他の情報を含む情報を得る。これにより、無線タグ通信機器12は、RFIDタグTからRFIDタグTの情報を読み取る。無線タグ通信機器12は、RFIDタグTの情報を処理装置16へ送る。例えば、無線タグ通信機器12は、リーダライタである。
無線タグ通信機器12は、位相検出器121を備える。位相検出器121は、アンテナ11が受信した応答波の位相を検出する。位相検出器121は、応答波の位相を示す情報を処理装置16へ送る。応答波の位相を示す情報は、位相情報ともいう。例えば、位相検出器121は、RFIDタグTの情報に関連付けて位相情報を処理装置16へ送る。例えば、位相検出器121は、フェイズディテクタである。位相検出器121は、アナログ回路またはデジタル回路で構成されていてもよい。これに代えて、位相検出器121は、無線タグ通信機器12に搭載されている図示しない検波器で得られる信号情報から演算することで応答波の位相を得てもよい。位相検出器121の構成は限定されない。位相検出器121は、位相検出部の一例である。
台座13は、アンテナ11を固定する部材である。台座13は、アンテナ11を固定した状態で水平に移動可能に構成されている。
支持体14は、台座13を固定する部材である。支持体14は、台座13を固定した状態で水平に移動可能に構成されている。
駆動装置15は、支持体14と機械的に接続されている。駆動装置15は、処理装置16の制御に基づいて支持体14を動かす。駆動装置15は、アンテナ11が所定領域Aと鉛直方向に対向する範囲内で移動するように支持体14を動かす。例えば、駆動装置15は、アンテナ11の位置が載置台2の上面21における所定領域Aの仮想面と対向する範囲内で移動するように支持体14を動かす。これにより、駆動装置15は、アンテナ11の位置を変更することができる。
駆動装置15は、支持体14の移動に伴って移動するアンテナ11の位置を示す情報を得る。アンテナ11の位置を示す情報は、アンテナ11の位置情報ともいう。例えば、アンテナ11の位置情報は、任意の位置を基準とした座標を示す情報などであるが、これに限定されない。駆動装置15は、アンテナ11の位置情報を処理装置16へ送る。例えば、駆動装置15は、モータなどで構成されている。なお、駆動装置15は、電動式であっても手動式であってもよく、駆動形式は限定されない。駆動装置15は、駆動部の一例である。
処理装置16は、無線タグ通信機器12及び駆動装置15と電気的に接続されている。処理装置16は、無線タグ読取装置1の動作の制御及び各種情報の処理を実行する装置である。処理装置16は、処理部の一例である。
処理装置16は、CPU(Central Processing Unit)161と、ROM(Read Only Memory)162と、RAM(Random Access Memory)163と、記憶装置164を備える。
CPU161は、ROM162または記憶装置164に予め記憶されているプログラムを実行することにより、無線タグ読取装置1の動作の制御及び各種情報の処理を実行する。CPU161は、プロセッサの一例である。CPU161は、処理部の一例でもある。
CPU161は、以下に例示する処理を実行する。
CPU161は、予め定められたアンテナ11の位置の移動経路に基づく移動指示を駆動装置15へ出力し、駆動装置15を制御する。CPU161は、駆動装置15の制御により、アンテナ11の位置を変更する。例えば、CPU161は、アンテナ11の移動と停止を繰り返しながらアンテナ11の位置を変更する。
CPU161は、無線タグ通信機器12を制御し、無線タグ通信機器12から位相情報及びRFIDタグTの情報を取得する。ここでは、例えば、CPU161は、アンテナ11の停止位置でアンテナ11を介して電磁波を放射する。無線タグ通信機器12がアンテナ11で受信された応答波の位相を検出した場合、CPU161は、無線タグ通信機器12から位相情報及びRFIDタグTの情報を取得する。CPU161は、位相情報及びRFIDタグTの情報を記憶装置164に保存する。
CPU161は、アンテナ11が応答波を受信した位置を特定する。ここでは、例えば、CPU161は、無線タグ通信機器12から位相情報を受け取ることにより、アンテナ11が応答波を受信したと判断する。CPU161は、位相情報の受け取りに応じて、駆動装置15からアンテナ11の位置情報を受け取る。CPU161は、駆動装置15から受け取ったアンテナ11の位置情報をアンテナ11が応答波を受信した位置を示す情報として取得する。アンテナ11が応答波を受信した位置は、受信位置ともいう。受信位置を示す情報は、受信位置情報ともいう。CPU161は、位相情報及びRFIDタグTの情報に関連付けて受信位置情報を記憶装置164に保存する。
CPU161は、後述するRFIDタグTの位置推定処理により、RFIDタグTが所定領域A内に存在するか否かを判定する。CPU161は、RFIDタグTが所定領域A内に存在するか否かの判定結果に応じて、RFIDタグTの情報の登録の要否を判定する。RFIDタグTが所定領域A内に存在する場合、CPU161は、RFIDタグTから読み取ったRFIDタグTの情報を登録する。他方、RFIDタグTが所定領域Aよりも外に存在する場合、CPU161は、RFIDタグTから読み取ったRFIDタグTの情報を破棄する。
ROM162は、各種プログラム及びデータを記憶する記憶媒体である。
RAM163は、各種プログラムを一時的に記憶したり、アプリケーションプログラムの実行に必要なデータや実行結果などを格納したりする記憶媒体である。
記憶装置164は、各種プログラム及びデータを記憶する装置である。例えば、記憶装置164は、HDD(Hard Disk Drive)及びSSD(Solid State Drive)などで構成される。
記憶装置164は、受信位置情報を記憶する。記憶装置164は、受信位置毎に、位相情報を記憶する。記憶装置164は、受信位置毎に、RFIDタグTの情報を記憶する。位相情報及びRFIDタグTの情報は、受信位置情報に関連付けられている。
次に、CPU161によるアンテナ11の位置の変更例について説明する。
図3は、アンテナ11の位置を例示する図である。
CPU161は、駆動装置15を介して、アンテナ11が所定領域Aと鉛直方向に対向する範囲内で移動するように支持体14を動かす。位置31~34は、受信位置を指す。また、位置31~34は、受信位置と鉛直方向に対向する所定領域Aの位置を指すこともある。位置31及び位置32は、所定領域Aの水平方向における第1の端部に対応する。第1の端部は、所定領域Aの水平方向において外縁を含む領域である。位置31は、位置32よりも水平方向において所定領域Aの外縁に近い。
位置33及び位置34は、所定領域Aの水平方向における第1の端部とは異なる第2の端部に対応する。第2の端部は、所定領域Aの水平方向において外縁を含む領域である。例えば、第2の端部は、第1の端部に含まれる所定領域Aの外縁と対向する外縁を含み、第1の端部と対向する位置にある。位置34は、位置33よりも水平方向において所定領域Aの外縁に近い。
記憶装置164は、位置31~34のそれぞれについて、受信位置情報、位相情報及びRFIDタグTの情報を関連付けて記憶する。ここでは、説明の簡略化のために、一方向に並ぶ4つの受信位置が示されているが、受信位置はこれらに限定されない。受信位置は、水平方向における所定領域Aの端部に対応する位置以外の位置であってもよい。
図4は、受信位置における仮想アンテナを例示する図である。
アンテナ11は、図4に示す位置31~34で応答波を受信する。CPU161がアンテナ11の位置を位置31~34に変更することは、無線タグ読取装置1が位置31~34のそれぞれに仮想アンテナ41~44を備えるのと等価である。
CPU161は、2以上の受信位置のそれぞれに関連する位相情報を複数のグループのそれぞれに割り当てる。ここでは、例えば、CPU161は、記憶装置164に記憶されている受信位置情報及び受信位置情報に関連付けられている位相情報を参照する。CPU161は、近接する2以上の受信位置のそれぞれに関連する位相情報をグループ化し、複数のグループを構成する。
図4に示す例では、CPU161は、位置31に関連する位相情報と位置32に関連する位相情報を第1のグループ51に割り当てる。これにより、CPU161は、所定領域Aの水平方向における第1の端部に対応する2以上の受信位置のそれぞれに関連する位相情報を第1のグループ51に割り当てる。なお、CPU161は、端部に対応する位置以外の任意の2以上の受信位置のそれぞれに関連する位相情報を第1のグループ51に割り当ててもよい。なお、CPU161は、3以上の受信位置のそれぞれに関連する位相情報を第1のグループ51に割り当ててもよい。
図4に示す例では、CPU161は、位置33に関連する位相情報と位置34に関連する位相情報を第2のグループ52に割り当てる。これにより、CPU161は、所定領域Aの水平方向における第2の端部に対応する2以上の受信位置のそれぞれに関連する位相情報を第2のグループ52に割り当てる。なお、CPU161は、端部に対応する位置以外の任意の2以上の受信位置のそれぞれに関連する位相情報を第2のグループ52に割り当ててもよい。なお、CPU161は、3以上の受信位置のそれぞれに関連する位相情報を第2のグループ52に割り当ててもよい。
次に、CPU161による各グループへの応答波の到来方向の推定例について説明する。
CPU161は、以下に例示するように、複数の仮想アンテナ間における応答波の位相差に基づいて各グループへの応答波の到来方向を推定する。
図5は、図4に示す各グループにおける応答波の位相差を例示する図である。
第1のグループ51について説明する。
第1のグループ51は、位置31の仮想アンテナ41が受信した応答波の位相情報及び位置32の仮想アンテナ42が受信した応答波の位相情報が割り当てられている。仮想アンテナ41は、仮想アンテナ42とは異なる位置にある。応答波は、仮想アンテナ41よりも仮想アンテナ42に早く到来する。そのため、仮想アンテナ41が受信する応答波の位相と仮想アンテナ42が受信する応答波の位相には差が生じる。CPU161は、仮想アンテナ42が受信した応答波の位相を基準とする。CPU161は、仮想アンテナ41が受信した応答波の位相を、仮想アンテナ42が受信した応答波の位相に対してφ分遅れたものとして観測する。
φは、第1のグループ51における応答波の第1の位相差である。ここでは、仮想アンテナ41で受信される応答波の位相が仮想アンテナ42で受信される応答波の位相に対して遅れている場合、第1の位相差φ1は、正の値とする。反対に、仮想アンテナ41で受信される応答波の位相が仮想アンテナ42で受信される応答波の位相に対して進んでいる場合、第1の位相差φは、負の値とする。
CPU161は、第1のグループ51に割り当てられた位相情報に基づいて第1の位相差φを算出する。CPU161は、仮想アンテナ41の受信位置に関連する位相情報及び仮想アンテナ42の受信位置に関連する位相情報に基づいて第1の位相差φを算出する。
第1の位相差φは、到来角θに対して以下の関係がある。到来角θは、応答波の到来方向の一例である。
Figure 0007201379000001
ここで、λは、使用する無線システムにおける波長である。dは、仮想アンテナ41の位置31から仮想アンテナ42の位置32までの距離である。
到来角θは、第1のグループ51において鉛直方向と応答波の到来方向によって形成される鋭角である。CPU161は、到来角θに基づいて、鉛直方向に対する応答波の到来方向の第1の傾きを推定する。第1の傾きは、第1のグループ51における鉛直方向に対する応答波の到来方向の傾きである。
上述のように、仮想アンテナ41で受信される応答波の位相が仮想アンテナ42で受信される応答波の位相に対して遅れている場合、第1の位相差φは正の値としている。第1の位相差φが正の値である場合、到来角θは、式(1)から求まるように、正の値となる。到来角θが正の値である場合、CPU161は、第1の傾きを、鉛直方向に対して所定領域A内への傾きと推定する。
上述のように、仮想アンテナ41で受信される応答波の位相が仮想アンテナ42で受信される応答波の位相に対して進んでいる場合、第1の位相差φは負の値としている。第1の位相差φが負の値である場合、到来角θは、式(1)から求まるように、負の値となる。到来角θが負の値である場合、CPU161は、第1の傾きを、鉛直方向に対して所定領域Aの外への傾きと推定する。
このように、CPU161は、第1の位相差φに基づいて第1のグループ51への応答波の第1の到来方向を推定する。典型例では、CPU161は、式(1)を用いて到来角θを算出することで、第1の到来方向を推定する。
第2のグループ52について説明する。
第2のグループ52は、位置33の仮想アンテナ43が受信した応答波の位相情報及び位置34の仮想アンテナ44が受信した応答波の位相情報が割り当てられている。仮想アンテナ43は、仮想アンテナ44とは異なる位置にある。応答波は、仮想アンテナ44よりも仮想アンテナ43に早く到来する。そのため、仮想アンテナ43が受信する応答波の位相と仮想アンテナ44が受信する応答波の位相には差が生じる。CPU161は、仮想アンテナ44が受信した応答波の位相を基準とする。CPU161は、仮想アンテナ43が受信した応答波の位相を、仮想アンテナ44が受信した応答波の位相に対してφ分進んだものとして観測する。
φは、第2のグループ52における応答波の第2の位相差である。ここでは、仮想アンテナ43で受信される応答波の位相が仮想アンテナ44で受信される応答波の位相に対して遅れている場合、第2の位相差φは、正の値とする。反対に、仮想アンテナ43で受信される応答波の位相が仮想アンテナ44で受信される応答波の位相に対して進んでいる場合、第2の位相差φは、負の値とする。
CPU161は、第2のグループ52に割り当てられた位相情報に基づいて第2の位相差φを算出する。CPU161は、仮想アンテナ43の受信位置に関連する位相情報及び仮想アンテナ44の受信位置に関連する位相情報に基づいて第2の位相差φを算出する。
第2の位相差φは、到来角θに対して以下の関係がある。到来角θは、応答波の到来方向の一例である。
Figure 0007201379000002
ここで、λは、使用する無線システムにおける波長である。dは、仮想アンテナ43の位置33から仮想アンテナ44の位置34までの距離である。
到来角θは、第2のグループ52において鉛直方向と応答波の到来方向によって形成される鋭角である。CPU161は、到来角θに基づいて、鉛直方向に対する応答波の到来方向の第2の傾きを推定する。第2の傾きは、第2のグループ52における鉛直方向に対する応答波の到来方向の傾きである。
上述のように、仮想アンテナ43で受信される応答波の位相が仮想アンテナ44で受信される応答波の位相に対して遅れている場合、第2の位相差φは正の値としている。第2の位相差φが正の値である場合、到来角θは、式(2)から求まるように、正の値となる。到来角θが正の値である場合、CPU161は、第2の傾きを、鉛直方向に対して所定領域Aの外への傾きと推定する。
上述のように、仮想アンテナ43で受信される応答波の位相が仮想アンテナ44で受信される応答波の位相に対して進んでいる場合、第2の位相差φは負の値としている。第2の位相差φが負の値である場合、到来角θは、式(2)から求まるように、負の値となる。到来角θが負の値である場合、CPU161は、第2の傾きを、鉛直方向に対して所定領域A内への傾きと推定する。
このように、CPU161は、第2の位相差φに基づいて第2のグループ52への応答波の第2の到来方向を推定する。典型例では、CPU161は、式(3)を用いて到来角θを算出することで、第2の到来方向を推定する。
次に、CPU161によるRFIDタグTが所定領域A内に存在するか否かの判定例について説明する。
CPU161は、以下に例示するように、第1の到来方向及び第2の到来方向に基づいてRFIDタグTが所定領域A内に存在するか否かを判定する。
まず、CPU161による第1の位置推定処理について説明する。
図6は、第1の位置推定処理によるRFIDタグTの位置推定の一例を示す図である。
CPU161は、複数のグループにおける応答波の到来方向の推定結果の中から、任意の2つのグループにおける推定結果を抽出する。ここでは、CPU161は、上述の第1の端部に関連する第1のグループ51における第1の到来方向の推定結果を抽出するものとする。第1の到来方向の推定結果は、到来角θに関する情報を含む。同様に、CPU161は、上述の第2の端部に関連する第2のグループ52における第2の到来方向の推定結果を抽出するものとする。第2の到来方向の推定結果は、到来角θに関する情報を含む。図6は、到来角θが正の値であり、到来角θが負の値の例を示す。
Hは、鉛直方向における載置台2の上面21からRFIDタグTまでの距離である。Dは、水平方向における第1のグループ51から第2のグループ52までの距離である。Dは、第1のグループ51に関連する仮想アンテナと第2のグループ52に関連する仮想アンテナとの間の最短距離でもよい。Dは、第1のグループ51に関連する仮想アンテナ42から第2のグループ52を構成する仮想アンテナ44までの距離でもよい。
Hは、D、到来角θ及び到来角θを用いて以下のように表すことができる。
Figure 0007201379000003
は、鉛直方向に沿って第1のグループ51を載置台2の上面21に投影した位置から鉛直方向に沿ってRFIDタグTを載置台2の上面21に投影した位置までの距離である。例えば、Xは、第1のグループ51に関連する仮想アンテナ42を載置台2の上面21に投影した位置からRFIDタグTを載置台2の上面21に投影した位置までの距離であってもよい。
は、Hと到来角θを用いて以下のように表すことができる。
Figure 0007201379000004
は、鉛直方向に沿って第2のグループ52を載置台2の上面21に投影した位置から鉛直方向に沿ってRFIDタグTを載置台2の上面21に投影した位置までの距離である。例えば、Xは、第2のグループ52に関連する仮想アンテナ44を載置台2の上面21に投影した位置からRFIDタグTを載置台2の上面21に投影した位置までの距離であってもよい。
は、Hと到来角θを用いて以下のように表すことができる。
Figure 0007201379000005
CPU161は、第1の到来方向及び第2の到来方向に基づいてRFIDタグTの鉛直方向における位置を推定する。ここでは、CPU161は、式(3)を用いてHを算出することで、RFIDタグTの鉛直方向における位置を推定する。
CPU161は、RFIDタグTの鉛直方向における位置に基づいてRFIDタグTが所定領域A内に存在するか否かを判定する。ここでは、CPU161は、Hが鉛直方向の閾値未満か否かを判定する。鉛直方向の閾値は、鉛直方向における上面21から所定領域Aの境界までの距離である。Hが鉛直方向の閾値未満である場合、CPU161は、鉛直方向において、RFIDタグTが所定領域A内に存在すると判定する。Hが鉛直方向の閾値以上である場合、CPU161は、鉛直方向において、RFIDタグTが所定領域Aの外に存在すると判定する。
このように、CPU161は、第1の位置推定処理によりRFIDタグTの鉛直方向における位置を推定することができる。CPU161は、鉛直方向において、RFIDタグTが所定領域A内に存在するか否かを判定することができる。
CPU161は、第1の到来方向及び第2の到来方向に基づいてRFIDタグTの水平方向における位置を推定する。ここでは、CPU161は、式(4)及び式(5)を用いてX及びXを算出することで、RFIDタグTの水平方向における位置を推定する。
CPU161は、RFIDタグTの水平方向における位置に基づいてRFIDタグTが所定領域A内に存在するか否かを判定する。ここでは、例えば、CPU161は、XとXの和が水平方向の閾値未満か否かを判定する。水平方向の閾値は、水平方向における所定領域Aの対向する境界間の距離である。XとXの和が水平方向の閾値未満である場合、CPU161は、水平方向において、RFIDタグTが所定領域A内に存在すると判定する。XとXの和が水平方向の閾値以上である場合、CPU161は、水平方向において、RFIDタグTが所定領域Aの外に存在すると判定する。
このように、CPU161は、第1の位置推定処理によりRFIDタグTの水平方向における位置を推定することができる。CPU161は、推定方向において、RFIDタグTが所定領域A内に存在するか否かを判定することができる。
次に、CPU161による第2の位置推定処理について説明する。
図7は、第2の位置推定処理によるRFIDタグTの位置推定の一例を示す図である。
CPU161は、複数のグループにおける応答波の到来方向の推定結果の中から、上述の第1の端部に関連する第1のグループ51における第1の到来方向の推定結果を抽出する。第1の到来方向の推定結果は、到来角θ及び第1の傾きに関する情報を含む。同様に、CPU161は、上述の第2の端部に関連する第2のグループ52における第2の到来方向の推定結果を抽出する。第2の到来方向の推定結果は、到来角θ及び第2の傾きに関する情報を含む。
CPU161は、第1の傾き及び第2の傾きに基づいてRFIDタグTが所定領域A内に存在するか否かを判定する。例えば、CPU161は、到来角θ及び到来角θの符号の組み合わせに基づいてRFIDタグTが所定領域A内に存在するか否かを判定する。到来角θ及び到来角θの符号の組み合わせは、第1の傾きが所定領域A内への傾きか否か及び第2の傾きが所定領域A内への傾きか否かの組み合わせに相当する。
到来角θ及び到来角θが異符号である場合、CPU161は、水平方向において、RFIDタグTが所定領域A内に存在すると判定する。到来角θ及び到来角θが異符号である場合は、第1の傾きが所定領域A内への傾きであり、かつ、第2の傾きが所定領域A内への傾きである場合である。
到来角θ及び到来角θが同符号である場合、CPU161は、水平方向において、RFIDタグTが所定領域Aの外に存在すると判定する。到来角θ及び到来角θが同符号である場合は、第1の傾きが所定領域Aの外への傾きであり、かつ、第2の傾きが所定領域A内への傾きである場合である。または、到来角θ及び到来角θが同符号である場合は、第1の傾きが所定領域A内への傾きであり、かつ、第2の傾きが所定領域Aの外への傾きである場合である。
このように、CPU161は、第2の位置推定処理によりRFIDタグTの水平方向における位置を推定することができる。CPU161は、水平方向において、RFIDタグTが所定領域A内に存在するか否かを判定することができる。
CPU161によるRFIDタグTの読取処理について説明する。
図8は、CPU161による第1の位置推定処理を用いたRFIDタグTの読取処理を例示する示すフローチャートである。
CPU161は、RFIDタグTの読取を開始するか否かを判断する(Act101)。CPU161は、RFIDタグTの読取を開始しないと判断した場合(Act101、No)、RFIDタグTの読取開始指示が入力されるまで待機する。
CPU161は、RFIDタグTの読取を開始すると判断した場合(Act101、Yes)、CPU161は、各部を制御し、RFIDタグTの読取を開始する。
CPU161は、無線タグ通信機器12から位相情報を取得する(Act102)。Act102では、CPU161は、位相情報及びRFIDタグTの情報を記憶装置164に保存する。
CPU161は、駆動装置15から受信位置情報を取得する(Act103)。Act103では、CPU161は、位相情報及びRFIDタグTの情報に関連付けて受信位置情報を記憶装置164に保存する。
CPU161は、移動指示を駆動装置15へ出力し、アンテナ11の位置を移動させる(Act104)。CPU161は、アンテナ11の位置の移動が終了したか否かを判断する(Act105)。CPU161は、アンテナ11の位置の移動が終了していないと判断した場合(Act105、No)、Act102の処理を再び実行する。
CPU161は、アンテナ11の位置の移動が終了したと判断した場合(Act105、Yes)、位相情報を複数のグループのそれぞれに割り当てる(Act106)。
CPU161は、各グループに割り当てられた位相情報に基づいて、各グループにおける位相差を算出する(Act107)。Act107では、例えば、CPU161は、第1のグループ51における第1の位相差φを算出する。CPU161は、第2のグループ52における第2の位相差φを算出する。
CPU161は、各グループにおける位相差に基づいて、各グループへの応答波の到来方向を推定する(Act108)。Act108では、例えば、CPU161は、第1の位相差φに基づいて第1のグループ51への応答波の第1の到来方向を推定する。CPU161は、第2の位相差φに基づいて第2のグループ52への応答波の第2の到来方向を推定する。
CPU161は、2以上のグループへの応答波の到来方向に基づいて、上述の第1の位置推定処理によりRFIDタグTの位置を推定する(Act109)。Act109では、例えば、CPU161は、上述の第1の位置推定処理によりRFIDタグTの鉛直方向における位置を推定する。これに代えて、または、これとともに、CPU161は、上述の第1の位置推定処理によりRFIDタグTの水平方向における位置を推定する。
CPU161は、RFIDタグTの位置が閾値未満か否かを判断する(Act110)。Act110では、例えば、CPU161は、RFIDタグTの鉛直方向における位置に関連するHを鉛直方向の閾値と比較する。これに代えて、または、これとともに、CPU161は、RFIDタグTの水平方向における位置に関連するXとXの和を水平方向の閾値と比較する。
RFIDタグTの位置が閾値未満である場合(Act110、Yes)、CPU161は、RFIDタグTが所定領域A内に存在すると判定する(Act111)。Act111では、例えば、Hが鉛直方向の閾値未満である場合、CPU161は、鉛直方向において、RFIDタグTが所定領域A内に存在すると判定する。XとXの和が水平方向の閾値未満である場合、CPU161は、水平方向において、RFIDタグTが所定領域A内に存在すると判定する。Hが鉛直方向の閾値未満かつXとXの和が水平方向の閾値未満である場合、CPU161は、RFIDタグTが所定領域A内に存在すると判定する。
CPU161は、RFIDタグTの読取を終了するか否かを判断する(Act112)。CPU161は、RFIDタグTの読取を終了すると判断した場合(Act112、Yes)、読取処理を終了する。CPU161は、RFIDタグTの読取を終了しないと判断した場合(Act112、No)、Act102の処理を再び実行する。
RFIDタグTの位置が閾値未満ではない場合(Act110、No)、CPU161は、Act112の処理を実行する。例えば、Hが鉛直方向の閾値以上である場合、CPU161は、鉛直方向において、RFIDタグTが所定領域Aの外に存在すると判定する。XとXの和が水平方向の閾値以上である場合、CPU161は、水平方向において、RFIDタグTが所定領域Aの外に存在すると判定する。
図9は、CPU161による第2の位置推定処理を用いたRFIDタグTの読取処理を例示する示すフローチャートである。
Act201~Act208、Act210及びAct211は、上述のAct101~Act108、Act111及びAct112と同様であるので、説明を省略する。
Act209について説明する。
CPU161は、各グループへの到来角が異符号か否かを判断する(Act209)。Act209では、例えば、CPU161は、到来角θ及び到来角θが異符号か否かを判断する。
到来角θ及び到来角θが異符号である場合(Act209、Yes)、CPU161は、水平方向において、RFIDタグTが所定領域A内に存在すると判定する(Act210)。到来角θ及び到来角θが異符号ではない場合(Act209、No)、CPU161は、Act211の処理を実行する。到来角θ及び到来角θが異符号ではない場合、CPU161は、水平方向において、RFIDタグTが所定領域Aの外に存在すると判定する。
実施形態によれば、無線タグ読取装置1は、応答波の第1の到来方向及び第2の到来方向に基づいてRFIDタグTが所定領域A内に存在するか否かを判定することができる。
無線タグ読取装置1は、RFIDタグTと通信するために、アンテナ11を介して電磁波を放射する。無線タグ読取装置1は、読み落とすRFIDタグTの数を最小化するために、無線タグ通信機器12からアンテナ11へ供給する電力をなるべく強く設定する。これは、無線タグ読取装置1が読み取りたいRFIDタグTがどこに配置されているのか不明だからである。そのため、無線タグ読取装置1は、登録を要しないタグと通信可能である場合も、この登録を要しないタグの情報を読み取る。
無線タグ読取装置1は、専用の収容室を使用することなく、応答波の第1の到来方向及び第2の到来方向に基づいて、RFIDタグTが所定領域A内に存在するか否かを判定することができる。そのため、無線タグ読取装置1は、RFIDタグTが所定領域A内に存在するか否かに応じて、登録を要する所望のタグの情報か否かを判定することができる。
実施形態によれば、無線タグ読取装置1は、第1の到来方向及び第2の到来方向に基づいてRFIDタグTの鉛直方向における位置を推定することができる。無線タグ読取装置1は、RFIDタグTの鉛直方向における位置に基づいてRFIDタグTが所定領域A内に存在するか否かを判定することができる。
これにより、無線タグ読取装置1は、専用の収容室を使用することなく、鉛直方向において、RFIDタグTが所定領域A内に存在するか否かを判定することができる。
実施形態によれば、無線タグ読取装置1は、第1の到来方向及び第2の到来方向に基づいてRFIDタグTの水平方向における位置を推定することができる。無線タグ読取装置1は、RFIDタグTの水平方向における位置に基づいてRFIDタグTが所定領域A内に存在するか否かを判定することができる。
これにより、無線タグ読取装置1は、専用の収容室を使用することなく、水平方向において、RFIDタグTが所定領域A内に存在するか否かを判定することができる。
実施形態によれば、無線タグ読取装置1は、第1の傾き及び第2の傾きに基づいてRFIDタグTが所定領域A内に存在するか否かを判定することができる。
これにより、無線タグ読取装置1は、専用の収容室を使用することなく、水平方向において、RFIDタグTが所定領域A内に存在するか否かを判定することができる。
実施形態によれば、無線タグ読取装置1は、第1の傾き及び第2の傾きの組み合わせに基づいてRFIDタグTが所定領域A内に存在するか否かを判定することができる。
これにより、無線タグ読取装置1は、専用の収容室を使用することなく、水平方向において、RFIDタグTが所定領域A内に存在するか否かをより正確に判定することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したがこれらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…無線タグ読取装置、2…載置台、11…アンテナ、12…無線タグ通信機器、13…台座、14…支持体、15…駆動装置、16…処理装置、21…上面、22…下面、31…位置、32…位置、33…位置、34…位置、41…仮想アンテナ、42…仮想アンテナ、43…仮想アンテナ、44…仮想アンテナ、121…位相検出器、161…CPU、162…ROM、163…RAM、164…記憶装置、A…所定領域、P…物品、T…RFIDタグ。

Claims (5)

  1. 無線タグからの応答波を受信するアンテナと、
    所定領域と鉛直方向に対向する範囲内で水平方向に前記アンテナの位置を変更する駆動部と、
    前記アンテナが受信した前記応答波の位相を検出する検出部と、
    前記アンテナが前記応答波を受信した位置毎に、前記位相を示す情報を記憶する記憶部と、
    前記アンテナが前記応答波を受信した2以上の位置のそれぞれに関連する前記位相を示す情報を複数のグループのそれぞれに割り当て、第1のグループに割り当てられた前記位相を示す情報に基づいて前記第1のグループにおける前記応答波の第1の位相差及び第2のグループに割り当てられた前記位相を示す情報に基づいて前記第2のグループにおける前記応答波の第2の位相差を算出し、前記第1の位相差に基づいて前記第1のグループへの前記応答波の第1の到来方向及び前記第2の位相差に基づいて前記第2のグループへの前記応答波の第2の到来方向を推定し、前記第1の到来方向及び前記第2の到来方向に基づいて前記無線タグが前記所定領域内に存在するか否かを判定する処理部と、
    を備える無線タグ読取装置。
  2. 前記所定領域は、水平面上に規定された領域であり、
    前記処理部は、前記第1の到来方向及び前記第2の到来方向に基づいて鉛直方向における前記水平面から前記無線タグまでの距離を推定し、鉛直方向における前記水平面から前記無線タグまでの距離に基づいて前記無線タグが前記所定領域内に存在するか否かを判定する、請求項1に記載の無線タグ読取装置。
  3. 前記所定領域は、水平面上に規定された領域であり、
    前記処理部は、前記第1の到来方向及び前記第2の到来方向に基づいて鉛直方向に前記第1のグループを前記水平面に投影した位置から鉛直方向に前記無線タグを前記水平面に投影した位置までの第1の距離及び鉛直方向に前記第2のグループを前記水平面に投影した位置から鉛直方向に前記無線タグを前記水平面に投影した位置までの第2の距離を推定し、前記第1の距離及び前記第2の距離に基づいて前記無線タグが前記所定領域内に存在するか否かを判定する、請求項1に記載の無線タグ読取装置。
  4. 前記処理部は、前記所定領域の水平方向における第1の端部に対応する前記アンテナが前記応答波を受信した2以上の位置のそれぞれに関連する前記位相を示す情報を前記第1のグループに割り当て、前記所定領域の水平方向における第2の端部に対応する前記アンテナが前記応答波を受信した2以上の位置のそれぞれに関連する前記位相を示す情報を前記第2のグループに割り当て、前記第1のグループにおける鉛直方向に対する前記第1の到来方向の第1の傾き及び前記第2のグループにおける鉛直方向に対する前記第2の到来方向の第2の傾きを推定し、前記第1の傾き及び前記第2の傾きに基づいて前記無線タグが前記所定領域内に存在するか否かを判定する、請求項1に記載の無線タグ読取装置。
  5. 前記処理部は、前記第1の傾きが前記所定領域内への傾きか否か及び前記第2の傾きが前記所定領域内への傾きか否かの組み合わせに基づいて前記無線タグが前記所定領域内に存在するか否かを判定する、請求項4に記載の無線タグ読取装置。
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