JP6615463B2 - 教習車及びそれを利用した教習方法 - Google Patents
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Description
運転席に設けられて車両を運転する運転操作手段,
該運転操作手段の操作状態を検知する操作検知手段,
前記運転操作手段に対応して助手席に設けられており、疑似的に運転席を再現する疑似運転操作手段,
前記操作検知手段によって検知された前記運転操作手段の操作状態に追従するように、前記疑似運転操作手段を駆動する疑似運転駆動手段,
前記疑似運転操作手段側に設けられており、前記運転操作手段が操作されたことを示す案内手段,
を備えており、
前記運転操作手段及び前記疑似運転操作手段は、
車両のハンドル,ブレーキ,アクセル,方向指示レバー,クラッチのうち、少なくともハンドルを含んでおり、
前記案内手段は、
前記疑似運転駆動手段による前記疑似運転操作手段の駆動に対応して、操作案内用の音声を出力する音声案内手段ないし操作案内用の光を出力する光案内手段のうち、少なくとも光案内手段を備えており、
該光案内手段は、
前記ハンドルの左右の回転方向を示す左回転発光部及び右回転発光部をそれぞれ備えており、
これらの左回転発光部及び右回転発光部を、前記疑似運転操作手段のハンドルに設けたことを特徴とする。
a,左ハンドル車の運転席と同様にハンドル等を助手席に設けて、助手席に疑似的に運転席を再現することとしたので、生徒は、右ハンドル車の運転席に相当する位置に座って実際の路上を走行して、周囲の道路状況や景色を見ながらハンドル等の操作を行うので、あたかも自分が運転しているような状況の中で運転感覚を身に付けることができ、運転技能の向上を図ることができる。
b,実際の路上走行におけるハンドル等の操作タイミングのみならず、ハンドルの回転量やアクセル・ブレーキの踏込量なども把握することができる。
c,模擬運転台100を着脱自在としたので、通常の自動車としても使用することができる。
d,生徒がハンドル等の操作を誤っても、模擬運転台100における各部の動きが運転席側に伝達されることはないので、安全に路上教習を行うことができる。
e,運転席12のセンサ類の検知信号を模擬運転台100の駆動部に対して無線により送信することとしたので、模擬運転台100に対する配線が不要となる。
f,加えて、模擬運転台100に必要な駆動電力を、車載バッテリ60の直流を交流に変換し、トランスを介して模擬運転台100に電力を供給することで、電力用の配線も不要となる。
a,指導員がハンドル20を右に切ったとき:「ハンドル右です」
b,指導員がハンドル20を左に切ったとき:「ハンドル左です」
c,指導員がブレーキペダル22を踏み込んだとき:「ブレーキ踏みます」
d,指導員がアクセルペダル24を踏み込んだとき:「アクセル踏みます」
e,指導員が方向指示レバー26を右に倒したとき:「方向指示右です」
f,指導員が方向指示レバー26を左に倒したとき:「方向指示左です」
a,指導員がハンドル20を左に回したときは、左回転発光部120Lが発光する。
b,指導員がハンドル20を右に回したときは、右回転発光部120Rが発光する。
となる。ブレーキ発光部122Hは、ブレーキ駆動部122Dからの駆動信号に基づいて指導員がブレーキペダル22を踏み込んだときに発光する。アクセル発光部124Hは、アクセル駆動部124Dからの駆動信号に基づいて、指導員がアクセルペダル24を踏み込んだときに発光する。なお、同図中の発光部122HN,124HNについては後述する。
(1)前記実施例では、ハンドル,ブレーキ,アクセル,方向指示レバーを操作対象としたが、必要に応じて増減してよい。例えば、ハンドルのみとする,クラッチやギヤチェンジレバーを追加するといった具合である。
(2)前記実施例では、右ハンドル車の場合を説明したが、左ハンドル車の場合は、運転席と助手席を入れ替えればよい。我が国のように、車両が道路の左側を走行する場合には、前記教習車を左ハンドル車とするとともに、前記疑似運転操作手段を助手席側に設けるようにする。しかし、車両が道路の右側を走行する場合には、前記教習車を右ハンドル車とするとともに、前記疑似運転操作手段を助手席側に設けるようにする。しかし、我が国において左ハンドル車を運転する場合には、後者のような配置とする。
(3)前記実施例では、生徒の操作対象や操作方向を音や光によって示したが、生徒が指導員と異なる操作を行ったり、操作の追従を怠ったときに、警告音や警告光を発するように構成してもよい。更に、異なる操作や追従の発生頻度の多少から生徒の習熟度を判定するようにしてもよい。
(4)前記実施例を組み合わせてもよい。例えば、実施例2の音と実施例3の光の両方を同時に行うという具合である。生徒の技量に応じた複数の動作モードを備えるようにしてもよい。例えば、
a,初心者には、指導員の口頭による説明に発光によるガイドを行う。
b,中級者には、光もしくは音声によるガイドを行う。
c,上級者には、一切のガイドを行わない。
といった具合である。
(5)前記実施例では、トランスを利用した電磁誘導により、教習車10側から疑似運転台100側に電力をワイヤレスで供給したが、電力についてはケーブルによって電力を供給してもよいし、疑似運転台100側にバッテリを搭載するようにしてもよい。また、交流発電機の交流出力を取り出してトランス70の一次側に供給するようにしてもよい。更に、他の方式のワイヤレス電力伝送を行うようにしてもよい。
(6)前記実施例は、本発明を自動車の教習に適用したものであるが、運転席及び助手席を有する各種乗り物に適用してよい。
11:ダッシュボード下部
12:運転席
14:助手席
16:ダッシュボード
20:ハンドル
20S:ハンドルセンサ
22:ブレーキペダル
22S:ブレーキセンサ
24:アクセルペダル
24S:アクセルセンサ
26:方向指示レバー
26S:方向指示センサ
28:メータ類
28S:メータ信号分岐部
30:シフトレバー
50:ラジコン送信機
60:車載バッテリ
62:インバータ
70:トランス
72:一次巻線
73:凹部
74:二次巻線
100:模擬運転台
101:筐体
120:ハンドル
120D:ハンドル駆動部
120L:左回転発光部
120R:右回転発光部
122:ブレーキペダル
122D:ブレーキ駆動部
122HN:ブレーキ発光部
124:アクセルペダル
124D:アクセル駆動部
124HN:アクセル発光部
126:方向指示レバー
126D:方向指示駆動部
126L:左指示発光部
126R:右指示発光部
128:メータ類
128D:メータ駆動部
150:ラジコン受信機
162:コンバータ
172:二次巻線
173:凸部
200:音声案内部
Claims (8)
- 運転席に設けられて車両を運転する運転操作手段,
該運転操作手段の操作状態を検知する操作検知手段,
前記運転操作手段に対応して助手席に設けられており、疑似的に運転席を再現する疑似運転操作手段,
前記操作検知手段によって検知された前記運転操作手段の操作状態に追従するように、前記疑似運転操作手段を駆動する疑似運転駆動手段,
前記疑似運転操作手段側に設けられており、前記運転操作手段が操作されたことを示す案内手段,
を備えており、
前記運転操作手段及び前記疑似運転操作手段は、
車両のハンドル,ブレーキ,アクセル,方向指示レバー,クラッチのうち、少なくともハンドルを含んでおり、
前記案内手段は、
前記疑似運転駆動手段による前記疑似運転操作手段の駆動に対応して、操作案内用の音声を出力する音声案内手段ないし操作案内用の光を出力する光案内手段のうち、少なくとも光案内手段を備えており、
該光案内手段は、
前記ハンドルの左右の回転方向を示す左回転発光部及び右回転発光部をそれぞれ備えており、
これらの左回転発光部及び右回転発光部を、前記疑似運転操作手段のハンドルに設けたことを特徴とする教習車。 - 前記車両の助手席側のダッシュボードの形状に沿って疑似運転台が着脱可能に設けられており、
該疑似運転台には、運転席における前記運転操作手段の配置と対応する位置に、前記疑似運転操作手段を設けるとともに、該疑似運転操作手段には前記疑似運転駆動手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の教習車。 - 前記運転操作手段及び前記疑似運転操作手段は、ブレーキ及びアクセルを含んでおり、
前記光案内手段は、前記ブレーキが操作されたことを示すブレーキ発光部と、前記アクセルが操作されたことを示すアクセル発光部とをそれぞれ備えており、
前記ブレーキ発光部を前記ブレーキと前記疑似運転台にそれぞれ設け、前記アクセル発光部を前記アクセルと前記疑似運転台にそれぞれ設けたことを特徴とする請求項2記載の教習車。 - 前記運転操作手段及び前記疑似運転操作手段は、方向指示レバーを含んでおり、
前記光案内手段は、前記方向指示レバーによる左右の指示方向をそれぞれ示す左指示発光部及び右指示発光部を備えており、
これらの左指示発光部及び右指示発光部を、前記疑似運転操作手段の方向指示レバーに設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の教習車。 - 前記操作検知手段による検出結果を前記疑似運転駆動手段に無線で伝達する無線伝達手段を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の教習車。
- 前記疑似運転駆動手段による前記疑似運転操作手段の駆動に必要な電力を前記教習車側から無線で供給するワイヤレス給電手段を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の教習車。
- 車両が道路の左側を走行する場合には、前記教習車が左ハンドル車であり、前記疑似運転操作手段を助手席側に設けるとともに、車両が道路の右側を走行する場合には、前記教習車が右ハンドル車であり、前記疑似運転操作手段を助手席側に設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の教習車。
- 請求項1〜7のいずれか一項に記載の教習車を使用し、指導員は、運転席に座って運転操作手段を操作して教習車の運転を行い、生徒は、助手席に座って疑似運転操作手段を操作することを特徴とする教習方法。
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