JP6614502B2 - 蒸気タービン - Google Patents

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Description

本発明は、蒸気タービンに関する。
蒸気タービンは、軸線を中心として回転するロータと、このロータを覆うケーシングとを備えている。ロータは、軸線を中心として軸方向に延びるロータ軸の周りに複数配置された動翼を有する。ケーシングには、動翼の上流側でロータ周りに複数配置された静翼が設けられている。
例えば、特許文献1には、静翼が取り付けられる内側ケーシングと、内側ケーシングを外側から覆う外側ケーシングとを有する蒸気タービンが記載されている。
この蒸気タービンでは、外側ケーシングと内側ケーシングとの間に、内側ケーシングとロータとの間の作動蒸気流路を流れた作動蒸気を流通させる流路が形成されている。これにより、外側ケーシング及び内側ケーシングが、流路を流れる作動蒸気によって冷却される。
特開2012−107618号公報
ところで、上記のように外側ケーシングと内側ケーシングとの間に蒸気の流通する流路を形成する場合であっても、蒸気タービンの運転状況によっては、動翼の先端と内側ケーシングの内周面とのクリアランスや静翼の先端とロータとのクリアランスが不用意に狭まってしまう可能性がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ロータ側と内側ケーシング側との間のクリアランスを適切な値に設定することのできる蒸気タービンを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る蒸気タービンは、軸線の回りに回転するロータ本体、及び該ロータ本体の外周面に円環状に配列された複数の動翼を含むロータと、前記ロータを収容し、導入された蒸気を前記軸線方向の一端から排気蒸気として導出し、前記複数の動翼の先端との間に第1のクリアランスを形成する内周面を備えた内側ケーシング本体、及び該内側ケーシング本体の外側に設けられ、該内側ケーシング本体内に前記蒸気を導入する蒸気導入部を含む内側ケーシングと、前記内側ケーシングの内面に円環状に配列されており、先端が第2のクリアランスを介して前記ロータ本体の外周面と対向する複数の静翼と、前記内側ケーシングを収容するとともに、該内側ケーシング本体の外周面との間に、前記軸線方向に延在し、かつ前記排気蒸気が流れる流路を区画する外側ケーシング本体、該外側ケーシング本体に設けられ、前記軸線方向における前記流路の全長を流れる前記排気蒸気を外部に導出する第1の蒸気導出口、及び前記外側ケーシング本体に設けられ、前記流路の一部を通過した前記排気蒸気、或いは前記流路を通過しない前記排気蒸気を外部に導出する第2の蒸気導出口を含む外側ケーシングと、前記第1の蒸気導出口の開度を調節する第1の弁と、前記第2の蒸気導出口の開度を調節する第2の弁と、を有する。
本発明によれば、軸線方向において流路(内側ケーシング本体の外周面と外側ケーシング本体との間に区画された流路)の全長を流れる排気蒸気を外側ケーシングの外部に導出する第1の蒸気導出口と、第1の蒸気導出口の開度を調節する第1の弁と、を有することで、蒸気タービンの定格運転時において、温度が低下した蒸気である排気蒸気を用いて、内側ケーシング本体を冷却することによって収縮させることが可能となる。
これにより、定格運転時において第1及び第2のクリアランスを縮小することが可能となるので、蒸気の漏れを低減して、エネルギーの変換効率を高めることができる。
ところで、蒸気タービンが定格運転した状態から運転停止に移行する期間において、温度が低下した蒸気である排気蒸気により内側ケーシング本体及び外側ケーシング本体を冷却すると、厚さが薄く、熱容量が小さい内側ケーシング本体では、熱容量が大きいロータよりも早く温度が低下、収縮するため、静翼とロータ本体との接触、及び動翼と内側ケーシング本体との接触が発生する可能性がある。
一方、運転停止状態から起動して定格運転に到達するまでの期間において、排気蒸気により内側ケーシング本体及び外側ケーシング本体を冷却すると、内側ケーシング本体及び外側ケーシング本体が収縮し、ロータは熱膨張している状態が残存する状態であるため、静翼とロータとの接触、及び動翼と内側ケーシング本体との接触が発生する可能性がある。
上述した流路の一部を通過した排気蒸気、或いは流路を通過しない排気蒸気を外側ケーシングの外部に導出する第2の蒸気導出口と、第2の蒸気導出口の開度を調節する第2の弁と、を有することで、定格運転した状態から運転停止に移行する期間、又は運転停止状態から起動して定格運転に到達するまでの期間の内、少なくとも一方において、排気蒸気により内側ケーシング本体及び外側ケーシング本体が冷却されることを抑制可能となり、内側ケーシング本体及び外側ケーシング本体の収縮を抑制できるので、これらの期間において、クリアランスの収縮を抑制し、静翼とロータとの接触、及び動翼と内側ケーシング本体との接触を抑制できる。
以上により、内側ケーシング本体及び外側ケーシング本体とロータの熱膨張量の差異により、第1及び第2のクリアランスが小さくなる傾向のある定格運転した状態から運転停止に移行する期間、又は運転停止状態から定格運転に到達するまでの期間のうち、少なくとも一方において、クリアランスの縮小が抑制され、初期組立時におけるクリアランスを小さく設定することが可能となり、その分、定常運転時のクリアランスを低減することができる。これに加えて、定常運転時に温度が低下した蒸気である排気蒸気を用いて内側ケーシング本体及び外側ケーシング本体を冷却し、クリアランスを縮小することができる。つまり、本発明によれば、定常運転時の第1及び第2のクリアランスを縮小し、蒸気の漏れを低減、蒸気タービンの効率を高めることができる。
また、上記本発明の一態様に係る蒸気タービンにおいて、前記外側ケーシング本体は、前記内側ケーシング本体の一端と対向する一端と、前記内側ケーシング本体の他端と対向する他端と、を含み、前記第1の蒸気導出口は、前記蒸気導入部が設けられた位置よりも前記外側ケーシング本体の他端側に配置されており、前記第2の蒸気導出口は、前記蒸気導入部が設けられた位置よりも前記外側ケーシング本体の一端側に配置してもよい。
このように、蒸気導入部が設けられた位置よりも外側ケーシング本体の他端側に第1の蒸気導出口を配置することで、第1の蒸気導出口を介して、流路の全長を流れる排気蒸気を外側ケーシングの外部に導出させることができる。
また、蒸気導入部が設けられた位置よりも外側ケーシング本体の一端側に第2の蒸気導出口を配置することで、第2の蒸気導出口を介して、流路の一部を通過した排気蒸気、或いは流路を通過しない排気蒸気を外側ケーシングの外部に導出させることができる。
また、上記本発明の一態様に係る蒸気タービンにおいて、前記内側ケーシング本体の一端側に位置する該内側ケーシング本体の外周面と前記外側ケーシング本体の内周面との間に、前記流路の入口を狭くする流路入口調整部材を有してもよい。
このように、内側ケーシング本体の一端側に位置する内側ケーシング本体の外周面と外側ケーシング本体の内周面との間に、流路の入口を狭くする流路入口調整部材を有することで、流路内において、内側ケーシング本体の周方向に対して均一に排気蒸気を供給することが可能となる。これにより、流路を区画する内側ケーシング本体及び外側ケーシング本体を均一に冷却することができる。
また、上記本発明の一態様に係る蒸気タービンにおいて、前記外側ケーシング本体は、上下方向において、上部と下部とに分割されており、前記第2の蒸気導出口は、前記内側ケーシング本体の一端側に位置する前記上部または前記下部に配置されており、前記外側ケーシング本体の前記上部及び前記下部のうち、前記第2の蒸気導出口が設けられていない一方と前記内側ケーシング本体との間に配置され、前記流路のうち、前記第2の蒸気導出口が設けられていない側の半分を塞ぐ流路閉塞部材を設け、前記第1の蒸気導出口は、前記外側ケーシング本体のうち、前記流路閉塞部材と前記内側ケーシング本体の他端側との間に位置する部分に配置してもよい。
上記構成とされた第1の蒸気導出口、第2の蒸気導出口、及び流路閉塞部材を有することで、蒸気タービンの定格運転時において、内側ケーシング本体の一端から導出された直後に流路の下部に向かう排気蒸気が流路閉塞部材に邪魔され、流路の上部に排気蒸気の全量が流れる。
このため、外側ケーシング本体の上部のみ、或いは外側ケーシング本体の下部のみに第1及び第2の蒸気導出口を配置しなくても、第1の蒸気導出口により、流路の上部を通過した排気蒸気のみを外側ケーシングの外部に導出することができる。
また、上記本発明の一態様に係る蒸気タービンにおいて、前記外側ケーシング本体は、上下方向において、上部と下部とに分割されており、前記外側ケーシングは、前記外側ケーシング本体の上部の外側に設けられた第1のフランジ部と、前記外側ケーシング本体の下部の外側に設けられた第2のフランジ部と、を含み、前記外側ケーシングは、前記第1のフランジ部と接続された架台により支持されており、前記内側ケーシング本体の下部の他端と前記外側ケーシング本体の下部との間に、前記流路の下部に流れる前記排気蒸気の流量を少なくする流量制御部材を有してもよい。
このように、外側ケーシング本体の上部の外側に設けられた第1のフランジ部と接続された架台により、外側ケーシングを支持する場合において、内側ケーシング本体の下部の他端と外側ケーシング本体の下部との間に、流路に流れる排気蒸気の流量を少なくする流量制御部材を有することで、流路の下部側よりも流路の上部側に多くの量の排気蒸気を流すことが可能となる。
これにより、外側ケーシング本体の上部の熱膨張を抑制することが可能となるので、外側ケーシング本体の上部の熱膨張に起因する架台の上端に対する第1のフランジ部の傾斜を抑制することができる。
また、上記本発明の一態様に係る蒸気タービンにおいて、前記外側ケーシング本体は、上下方向において、上部と下部とに分割されており、前記外側ケーシングは、前記外側ケーシング本体の上部の外側に設けられた第1のフランジ部と、前記外側ケーシング本体の下部の外側に設けられた第2のフランジ部と、を含み、前記外側ケーシングは、前記第2のフランジ部と接続された架台により支持されており、前記内側ケーシング本体の上部の他端と前記外側ケーシング本体の上部との間に、前記流路の上部に流れる前記排気蒸気の流量を少なくする流量制御部材を有してもよい。
このように、外側ケーシング本体の下部の外側に設けられた第2のフランジ部と接続された架台により、外側ケーシングを支持する場合において、内側ケーシング本体の上部の他端と外側ケーシングの上部との間に、流路に流れる排気蒸気の流量を少なくする流量制御部材を有することで、流路の上部側よりも流路の下部側に多くの量の排気蒸気を流すことが可能となる。
これにより、外側ケーシング本体の下部の熱膨張を抑制することが可能となるので、外側ケーシング本体の下部の熱膨張に起因する架台の上端に対する第2のフランジ部の傾斜を抑制することができる。
また、上記本発明の一態様に係る蒸気タービンにおいて、前記第1の弁及び前記第2の弁は、開閉弁であり、前記第1の弁及び前記第2の弁と電気的に接続された制御部を備え、前記制御部は、定格運転時において、前記第1の弁を開き、前記第2の弁を閉じる制御を行い、定格運転した状態から運転停止に移行する期間、又は前記運転停止時から起動して前記定格運転に到達するまでの期間のうち、少なくとも一方において、前記第1の弁を閉じ、前記第2の弁を開く制御を行ってもよい。
上記構成とされた第1の弁、第2の弁、及び制御部を有することで、定格運転時において、第1の蒸気導出口を介して、流路の全長を流れる排気蒸気の全量を外側ケーシングの外部に導出させる操作と、定格運転した状態から運転停止に移行する期間、又は運転止時から起動して定格運転に到達するまでの期間のうち、少なくとも一方において、第2の蒸気導出口を介して、流路の一部を流れる排気蒸気の全量、或いは流路を流れない排気蒸気の全量を外側ケーシングの外部に導出させる操作と、を自動制御で行うことができる。
また、上記本発明の一態様に係る蒸気タービンにおいて、前記第1の弁及び前記第2の弁は、流量調整弁であり、前記第1の弁及び前記第2の弁と電気的に接続された制御部を備え、前記制御部は、前記第1及び第2の弁の開度を調節することで、定格運転時において、前記外側ケーシング内に存在する前記排気蒸気の全量のうち、半分よりも多い量を前記第1の蒸気導出口から導出させ、定格運転した状態から運転停止に移行する期間、又は前記運転停止時から起動して前記定格運転に到達するまでの期間のうち、少なくとも一方において、前記排気蒸気の全量のうち、半分よりも多い量を前記第2の蒸気導出口から導出させてもよい。
上記構成とされた第1の弁、第2の弁、及び制御部を有することで、定格運転時において、第1の蒸気導出口を介して、流路の全長を流れる排気蒸気の全量のうち、半分よりも多い量を外側ケーシングの外部に導出させる操作と、定格運転した状態から運転停止に移行する期間、又は運転止時から起動して定格運転に到達するまでの期間のうち、少なくとも一方において、第2の蒸気導出口を介して、流路の一部を流れる排気蒸気、或いは流路を通過しない排気蒸気の全量のうち、半分よりも多い量を外側ケーシングの外部に導出させる操作と、を自動制御で行うことができる。
さらに、第1及び第2の弁の開度が調節可能となることで、流路を流れる排気蒸気の流量を制御することができる。
また、上記本発明の一態様に係る蒸気タービンにおいて、前記外側ケーシング本体には、前記蒸気導入部に前記蒸気を導入する蒸気導入口が設けられており、前記第1の弁及び前記第2の弁と電気的に接続された制御部と、前記蒸気導入口の温度、前記第1の蒸気導出口の温度、前記第2の蒸気導出口の温度、前記内側ケーシング本体の温度、前記外側ケーシング本体内の排気蒸気の温度、及び前記外側ケーシング本体の温度のうち、少なくとも1つの温度を検出する温度検出部と、を備え、前記制御部は、前記温度検出部が検出する前記温度の曲線の一定時間の傾きが所定の傾きよりも大きくなった際に前記第1及び第2の弁の開閉を制御してもよい。
上記制御部及び温度検出部を有することで、第1の弁及び前記第2の弁と電気的に接続された制御部と、蒸気導入口の温度、第1の蒸気導出口の温度、第2の蒸気導出口の温度、内側ケーシング本体の温度、外側ケーシング本体内の排気蒸気の温度、及び外側ケーシング本体の温度のうち、少なくとも1つの温度に基づいて、第1及び第2の弁を制御することが可能となるので、定格運転時、停止移行時、及び起動時において、静翼とロータとの接触、及び動翼と内側ケーシング本体との接触を抑制する効果を高めることができる。
また、第1及び第2の弁と電気的に接続された制御部と、蒸気導入口の温度、第1の蒸気導出口の温度、第2の蒸気導出口の温度、内側ケーシング本体の温度、外側ケーシング本体内の排気蒸気の温度、及び外側ケーシング本体の温度のうち、少なくとも1つの温度を用いることで、排気蒸気の温度を推定することが可能となるので、定格運転時、停止移行時、及び起動時において、静翼とロータとの接触、及び動翼と内側ケーシング本体との接触を抑制する効果をさらに高めることができる。
また、上記本発明の一態様に係る蒸気タービンにおいて、前記内側ケーシング本体は、第1の圧力とされた第1の蒸気が導入され、かつ前記第1の蒸気を第1の排気蒸気として一端から導出する第1のケーシング本体部と、第1の圧力よりも高い第2の圧力とされた第2の蒸気が供給され、かつ前記第2の蒸気を第2の排気蒸気として一端から導出する第2のケーシング本体部と、を含み、前記蒸気導入部は、前記第1のケーシング本体部内に前記第1の蒸気を導入する第1の蒸気導入部と、前記第2のケーシング本体部内に前記第2の蒸気を導入する第2の蒸気導入部と、を含み、前記外側ケーシング本体には、前記第2の排気蒸気を前記外側ケーシングの外部に導出する第3の蒸気導出口が設けられており、前記第1のケーシング本体部の外周面と前記外側ケーシング本体の内周面との間には、前記第1の排気蒸気が流れる前記流路が区画されており、前記第1の蒸気導出口は、前記軸線方向において前記流路の全長を流れる前記第1の排気蒸気を前記外側ケーシングの外部に導出し、前記第2の蒸気導出口は、前記流路の一部を通過した前記第1の排気蒸気、或いは前記流路を通過しない前記第1の排気蒸気を前記外側ケーシングの外部に導出してもよい。
上記構成とすることで、内側ケーシング本体が、第1の圧力とされた第1の蒸気が導入され、かつ第1の蒸気を第1の排気蒸気として一端から導出する第1のケーシング本体部と、第1の圧力よりも高い第2の圧力とされた第2の蒸気が供給され、かつ第2の蒸気を第2の排気蒸気として一端から導出する第2のケーシング本体部と、を有する場合でも、定格運転時におけるエネルギーの変換効率を高めた上で、定格運転時、停止移行時、及び起動時において、静翼とロータとの接触、及び動翼と内側ケーシングとの接触を抑制することができる。
また、上記本発明の一態様に係る蒸気タービンにおいて、前記第1の弁及び前記第2の弁は、開閉弁であり、前記第1の弁及び前記第2の弁と電気的に接続された制御部を備え、前記制御部は、定格運転時において、前記第1の弁を開き、前記第2の弁を閉じる制御を行い、前記定格運転した状態から運転停止に移行する期間、又は前記運転停止時から起動して前記定格運転に到達するまでの期間のうち、少なくとも一方において、前記第1の弁を閉じ、前記第2の弁を開く制御を行ってもよい。
上記構成とされた第1の弁、第2の弁、及び制御部を有することで、定格運転時において、第1の蒸気導出口を介して、流路の全長を流れる排気蒸気の全量を外側ケーシングの外部に導出させることができるとともに、定格運転した状態から運転停止に移行する期間、又は運転止時から起動して定格運転に到達するまでの期間のうち、少なくとも一方において、第2の蒸気導出口を介して、流路の全長を流れる排気蒸気の全量を外側ケーシングの外部に導出させることができる。
また、上記本発明の一態様に係る蒸気タービンにおいて、前記第1の弁及び前記第2の弁は、流量調整弁であり、前記第1の弁及び前記第2の弁と電気的に接続された制御部を備え、前記制御部は、前記第1及び第2の弁の開度を調節することで、定格運転時において、前記外側ケーシング内に存在する前記排気蒸気の全量のうち、半分よりも多い量を前記第1の蒸気導出口から導出させ、前記定格運転した状態から運転停止に移行する期間、又は前記運転停止状態から起動して前記定格運転に到達するまでの期間のうち、少なくとも一方において、前記排気蒸気の全量のうち、半分よりも多い量を前記第2の蒸気導出口から導出させてもよい。
上記構成とされた第1の弁、第2の弁、及び制御部を有することで、定格運転時において、第1の蒸気導出口を介して、流路の全長を流れる排気蒸気の全量のうち、半分よりも多い量を外側ケーシングの外部に導出させることができるとともに、定格運転した状態から運転停止に移行する期間、又は運転止時から起動して定格運転に到達するまでの期間のうち、少なくとも一方において、第2の蒸気導出口を介して、流路の全長を流れる排気蒸気の全量のうち、半分よりも多い量を外側ケーシングの外部に導出させることができる。
また、上記本発明の一態様に係る蒸気タービンにおいて、前記複数の動翼の先端と前記内側ケーシング本体との間に形成された第1のクリアランス、及び前記複数の静翼の先端と前記外側ケーシング本体との間に形成された第2のクリアランスのうち、少なくとも一方のクリアランスの値を測定するクリアランス測定部を備え、前記制御部は、前記クリアランスの値に基づいて、前記第1及び第2の弁の開度を調節してもよい。
上記構成とされたクリアランス測定部及び制御部を有することで、定格運転時、停止移行時、及び起動時において、静翼とロータとの接触、及び動翼と内側ケーシングとの接触を抑制する効果をさらに高めることができる。
本発明によれば、定格運転時におけるエネルギーの変換効率を高めた上で、定格運転時、停止移行時、及び起動時において、静翼とロータとの接触、及び動翼と内側ケーシング本体との接触を抑制できる。
本発明の第1の実施形態に係る蒸気タービンの概略構成を模式的に示す断面図であり、蒸気タービンの定格運転時における排気蒸気の流れ方向を図示した断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る蒸気タービンの概略構成を模式的に示す断面図であり、蒸気タービンの停止移行時及び起動時における排気蒸気の流れ方向を図示した断面図である。 図1に示す蒸気タービンの外観を側面視した図である。 本発明の第2の実施形態に係る蒸気タービンの概略構成を模式的に示す断面図であり、蒸気タービンの停止移行時及び起動時における排気蒸気の流れ方向を図示した断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る蒸気タービンの概略構成を模式的に示す断面図であり、蒸気タービンの定格運転時における排気蒸気の流れ方向を図示した断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る蒸気タービンの概略構成を模式的に示す断面図であり、蒸気タービンの停止移行時及び起動時における排気蒸気の流れ方向を図示した断面図である。 図5に示す蒸気タービンのA−A線方向の断面図である。 本発明の第3の実施形態の第1変形例に係る蒸気タービンの主要部の断面図である。 本発明の第3の実施形態の第2変形例に係る蒸気タービンの主要部の断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る蒸気タービンの概略構成を模式的に示す断面図であり、蒸気タービンの定格運転時における排気蒸気の流れ方向を図示した断面図である。 図10に示す蒸気タービンのB−B線方向の断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る蒸気タービンの概略構成を模式的に示す断面図であり、蒸気タービンの定格運転時における排気蒸気の流れ方向を図示した断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る蒸気タービンの概略構成を模式的に示す断面図であり、蒸気タービンの停止移行時及び起動時における排気蒸気の流れ方向を図示した断面図である。 図5に示す蒸気タービンのC−C線方向の断面図である。 外側ケーシング本体の上部の熱膨張に起因する架台の上端に対して第1のフランジ部が傾斜した状態を模式的に示す図である。 本発明の第5の実施形態の第1変形例に係る蒸気タービンの主要部の断面図である。 本発明の第5の実施形態の第2変形例に係る蒸気タービンの主要部の断面図である。 本発明の第5の実施形態の第3変形例に係る蒸気タービンの主要部の断面図である。 本発明の第5の実施形態の第4変形例に係る蒸気タービンの主要部の断面図である。 本発明の第6の実施形態に係る蒸気タービンの断面図である。 制御部の演算部が描く温度曲線を説明するための図である。 本発明第6の実施形態に係る蒸気タービンの第1及び第2の弁の開閉に関するフローチャートである。 本発明の第7の実施形態に係る蒸気タービンの概略構成を模式的に示す断面図であり、蒸気タービンの定格運転時における排気蒸気の流れ方向を図示した断面図である。 本発明の第7の実施形態に係る蒸気タービンの概略構成を模式的に示す断面図であり、蒸気タービンの停止移行時及び起動時における排気蒸気の流れ方向を図示した断面図である。 本発明の第8の実施形態に係る蒸気タービンの概略構成を示す断面図である。 制御部が行う第1及び第2の弁の開度調整を説明するためのフローチャートである。 第1及び第2の弁の開度とクリアランスの値との関係を示すグラフである。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施の形態について詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、本発明の実施形態の構成を説明するためのものであり、図示される各部の大きさや厚さや寸法等は、実際の蒸気タービンの寸法関係とは異なる場合がある。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る蒸気タービンの概略構成を模式的に示す断面図であり、蒸気タービンの定格運転時における排気蒸気の流れ方向を図示した断面図である。図1において、X方向はロータ本体41の延在方向、Y方向はX方向と直交する蒸気タービン10の幅方向、Z方向はX方向及びY方向に対して直交する上下方向(鉛直方向)、軸線Oはロータ本体41の回転軸をそれぞれ示している。図1に示す点線の矢印は、蒸気タービン10の定格運転時における排気蒸気の流れ方向を示している。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る蒸気タービンの概略構成を模式的に示す断面図であり、蒸気タービンの停止移行時及び起動時における排気蒸気の流れ方向を図示した断面図である。図2に示す点線の矢印は、蒸気タービン10の停止移行時及び起動時における排気蒸気の流れ方向を示している。図2において、図1に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
なお、本発明における停止移行時とは、定格運転から運転停止に移行させる期間のことをいい、起動時とは、ロータ11が十分に冷却されていない運転停止状態から起動して、定格運転に到達するまでの期間のことをいう。
図3は、図1に示す蒸気タービンの外観を側面視した図である。図3において、図1及び図2に示す構造体と同一構成部分には同一符号を付す。
図1〜図3を参照するに、第1の実施形態の蒸気タービン10は、ロータ11と、一対の軸受12と、内側ケーシング14と、シール部材15,22と、複数の静翼17と、外側ケーシング19と、架台25と、第1の導出ライン27と、第1の弁28と、第2の導出ライン31と、第2の弁32と、制御部35と、を有する。
ロータ11は、ロータ本体41と、複数の動翼42と、を有する。ロータ本体41は、円筒形状とされた金属製の部材であり、X方向に延在するように配置されている。ロータ本体41は、軸線O回りに回転可能な構成とされている。
複数の動翼42は、ロータ本体41の外周面41aに円環状に配列されている。複数の動翼42は、後述する内側ケーシング本体45の内周面45aと対向する方向に立設されている。複数の動翼42の先端42Aは、内側ケーシング本体45の内周面45aと対向している。複数の動翼42の先端42Aと内側ケーシング本体45の内周面45aとの間には、第1のクリアランスCLが設けられている。第1のクリアランスCLの大きさは、所定の値となるように設定されている。
一対の軸受12は、ロータ本体41が回転可能な状態で支持している。
内側ケーシング14は、金属製のケーシングであり、内側ケーシング本体45と、蒸気導入部46と、を有する。
内側ケーシング本体45は、内部にロータ本体41を連通可能な円筒形状とされている。内側ケーシング本体45は、ロータ本体41を収容している。
内側ケーシング本体45は、ロータ本体41の外周面41aと対向する内周面45aと、外側ケーシング19と対向する外周面45bと、蒸気を排気蒸気として導出する一端45Aと、他端45Bと、有する。
内側ケーシング本体45の他端45B側には、内側ケーシング本体45内に高温の蒸気を導入するための蒸気導入穴45Cが設けられている。
内側ケーシング本体45は、内側ケーシング本体45内を通過することで温度が低下した蒸気を排気蒸気として一端45Aから外側ケーシング19内に導出する。
蒸気導入部46は、内側ケーシング本体45の外側に複数設けられている。蒸気導入部46は、内側ケーシング本体45に対して交差する方向に延出しており、外側ケーシング19の内側と接続されている。これにより、内側ケーシング本体45は、蒸気導入部46を介して、外側ケーシング19に支持されている。
蒸気導入部46は、蒸気導入穴45Cを介して、内側ケーシング本体45内に高温の蒸気を導入する。
上記構成とされた内側ケーシング14の厚さは、先に説明したロータ11の厚さと比較して薄くなるように構成されている。
シール部材15は、内側ケーシング本体45の他端45Bの内周面45aに設けられている。シール部材15は、隙間を介在させた状態で、ロータ本体41の周方向を囲んでいる。
複数の静翼17は、内側ケーシング本体45の内周面45aに円環状に配列されている。複数の静翼17は、ロータ本体41の外周面41aと対向する方向に立設されている。複数の静翼17の先端17Aは、ロータ本体41の外周面41aと対向している。複数の静翼17の先端17Aとロータ本体41の外周面41aとの間には、第2のクリアランスCLが設けられている。第2のクリアランスCLの大きさは、所定の値となるように設定されている。
外側ケーシング19は、金属製のケーシングであり、外側ケーシング本体51と、蒸気導入口52と、第1の蒸気導出口54と、第2の蒸気導出口55と、第1のフランジ部56と、第2のフランジ部57と、を有する。
外側ケーシング本体51は、内側ケーシング14を収容している。外側ケーシング本体51は、内側ケーシング本体45の一端45Aと対向する一端51Aと、内側ケーシング本体45の他端45Bと対向する他端51Bと、を有する。
外側ケーシング本体51は、Z方向において、上部58と下部59とに分割されている。
また、外側ケーシング本体51には、X方向において対向配置された一対のロータ挿入穴51Cが設けられている。一対のロータ挿入穴51Cには、ロータ本体41が挿入されている。
外側ケーシング本体51のうち、内側ケーシング本体45の外周面45bと対向する部分と内側ケーシング本体45の外周面45bとの間には、内側ケーシング本体45の一端45Aから導出された排気蒸気(高温の蒸気の温度が低下した蒸気)が軸線O方向に流れることの可能な筒状の流路21が区画されている。つまり、外側ケーシング本体51は、流路21が区画可能な状態で、内側ケーシング14を収容している。
蒸気導入口52は、蒸気導入部46と対向する外側ケーシング本体51に設けられている。蒸気導入口52は、蒸気導入部46を介して、内側ケーシング本体45内に高温の蒸気を導入する。
第1の蒸気導出口54は、外側ケーシング本体51に複数設けられている。第1の蒸気導出口54は、蒸気導入口52が設けられた位置よりも外側ケーシング本体51の他端51B側に配置されている。
第1の蒸気導出口54は、軸線O方向における流路21の全長を流れる排気蒸気を外側ケーシング19の外部に導出する(図1の点線の矢印を参照)。
第2の蒸気導出口55は、外側ケーシング本体51に複数設けられている。第2の蒸気導出口55は、蒸気導入口52が設けられた位置よりも外側ケーシング本体の一端51A側に配置されている。
第2の蒸気導出口55は、流路21の一部を通過した排気蒸気を外側ケーシング19の外部に導出する(図2の点線の矢印を参照)。
第1のフランジ部56は、外側ケーシング本体51の上部58の下端の外周部に設けられている。第1のフランジ部56は、X方向に離間して配置された架台25の上端と接続されている。第1のフランジ部56と架台25との接続は、例えば、ボルト(図示せず)等を用いる。これにより、外側ケーシング19は、架台25により床1の上方に支持されている。
第2のフランジ部57は、外側ケーシング本体51の下部59の上端の外周部に設けられている。第2のフランジ部57は、例えば、ボルト等(図示せず)により第1のフランジ部56と接続されている。
上記構成とされた外側ケーシング19の厚さは、先に説明したロータ11の厚さと比較して薄くなるように構成されている。
シール部材22は、一対のロータ挿入穴51Cに設けられている。シール部材22は、隙間を介在させた状態で、ロータ本体41の周方向を囲んでいる。
架台25は、X方向に配置されている。架台25は、下端が床1に固定されており、上端が第1のフランジ部56と接続されている。
第1の導出ライン27は、第1の蒸気導出口54と接続されている。第1の導出ライン27は、排気蒸気を外側ケーシング19の外部に導出するためのラインである。
第1の弁28は、第1の導出ライン27と接続されている。定格運転時において、第1の弁28が開くと、第1の導出ライン27に排気蒸気が導出され、第1の弁28が閉じると、第1の導出ライン27への排気蒸気が導出が停止される。第1の弁28は、第1の蒸気導出口54の開度を調節するための弁である。
第1の弁28としては、例えば、開閉弁や流量調整弁等を用いることが可能である。
第2の導出ライン31は、第2の蒸気導出口55と接続されている。第2の導出ライン31は、排気蒸気を外側ケーシング19の外部に導出するためのラインである。
第2の弁32は、第2の導出ライン31と接続されている。停止移行時及び起動時において、第2の弁32が開くと、第2の導出ライン31に排気蒸気が導出され、第2の弁32が閉じると、第2の導出ライン31への排気蒸気が導出が停止される。第2の弁32は、第2の蒸気導出口55の開度を調節するための弁である。
第2の弁32としては、例えば、開閉弁や流量調整弁等を用いることが可能である。
制御部35は、蒸気タービン10の制御全般を行う。制御部35は、記憶部35Aと、演算部35Bと、を有する。
記憶部35Aには、蒸気タービン10の制御に関するプログラムや、第1及び第2の弁28,32の開閉のタイミングに関するプログラム等が格納されている。また、第1及び第2の弁28,32が流量調整弁である場合。記憶部35Aには、第1及び第2の弁28,32の開度に関する情報が記憶されている。
制御部35は、第1及び第2の弁28,32と電気的に接続されている。
第1及び第2の弁28,32が開閉弁である場合、制御部35は、定格運転時において、第1の弁28を開き、第2の弁32を閉じる制御を行い、定格運転した状態から運転停止に移行する期間(停止移行時)、又は運転止時から起動して定格運転に到達するまでの期間(起動時)のうち、少なくとも一方において、第1の弁28を閉じ、第2の弁32を開く制御を行う。
上記第1及び第2の弁28,32が開閉弁である場合、上記構成とされた制御部35を有することで、定格運転時において、第1の蒸気導出口54を介して、流路21の全長を流れる排気蒸気の全量を外側ケーシング19の外部に導出させる操作と、停止移行時及び起動時において、第2の蒸気導出口55を介して、流路21の一部を流れる排気蒸気の全量、或いは流路21を流れない排気蒸気の全量を外側ケーシング19の外部に導出させる操作と、を自動制御で行うことができる。
また、第1及び第2の弁28,32が流量調整弁である場合、上記構成とされた制御部35を有することで、定格運転時において、第1の蒸気導出口54を介して、流路21の全長を流れる排気蒸気の全量のうち、半分よりも多い量を外側ケーシング19の外部に導出させる操作と、停止移行時及び起動時において、第2の蒸気導出口55を介して、流路21の一部を流れる排気蒸気、或いは流路を通過しない排気蒸気の全量のうち、半分よりも多い量を外側ケーシングの外部に導出させる操作と、を自動制御で行うことができる。
さらに、第1及び第2の弁28,32の開度が調節可能となることで、流路21を流れる排気蒸気を制御することができる。
第1の実施形態の蒸気タービン10によれば、軸線O方向において流路21の全長を流れる排気蒸気を外側ケーシング19の外部に導出する第1の蒸気導出口54と、第1の蒸気導出口54の開度を調節する第1の弁28と、を有することで、蒸気タービン10の定格運転時において、温度が低下した蒸気である排気蒸気を用いて、内側ケーシング本体45を冷却することによって収縮させることが可能となる。
これにより、定格運転時において第1及び第2のクリアランスCL,CLを縮小することが可能となるので、蒸気の漏れを低減して、エネルギーの変換効率を高めることができる。
ところで、蒸気タービン10の停止移行時において、温度が低下した蒸気である排気蒸気により内側ケーシング本体45及び外側ケーシング本体51を冷却すると、厚さが薄く、熱容量が小さい内側ケーシング本体45では、熱容量が大きいロータ11よりも早く温度が低下、収縮するため、静翼17とロータ本体41との接触、及び動翼42と内側ケーシング本体45との接触が発生する可能性がある。
一方、運転停止状態から起動して定格運転に到達するまでの期間において、排気蒸気により内側ケーシング本体45及び外側ケーシング本体51を冷却すると、内側ケーシング本体45及び外側ケーシング本体51が収縮し、ロータ11は熱膨張している状態が残存する状態であるため、静翼17とロータ11との接触、及び動翼42と内側ケーシング本体45との接触が発生する可能性がある。
しかし、上述した流路21の一部を通過した排気蒸気を外側ケーシング19の外部に導出する第2の蒸気導出口55と、第2の蒸気導出口55の開度を調節する第2の弁32と、を有することで、定格運転した状態から運転停止に移行する期間、又は運転停止状態から起動して定格運転に到達するまでの期間の内、少なくとも一方において、排気蒸気により内側ケーシング本体45及び外側ケーシング本体が冷却されることを抑制可能となり、内側ケーシング本体45及び外側ケーシング本体51の収縮を抑制できるので、これらの期間において、第1及び第2のクリアランスCL,CLの収縮を抑制し、静翼17とロータ11との接触、及び動翼42と内側ケーシング本体45との接触を抑制できる。
つまり、第1の実施形態の蒸気タービン10によれば、定常運転時の第1及び第2のクリアランスCL,CLを縮小し、蒸気の漏れを低減して、蒸気タービン10の効率を高めることができる。
なお、第1の実施形態では、一例として、制御部35を用いて、第1及び第2の弁28,32の開閉を制御する場合を例に挙げて説明したが、例えば、第1及び第2の弁28,32の開閉を手動で行ってもよい。
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態に係る蒸気タービンの概略構成を模式的に示す断面図であり、蒸気タービンの停止移行時及び起動時における排気蒸気の流れ方向を図示した断面図である。図4に示す点線の矢印は、蒸気タービンの停止移行時及び起動時における排気蒸気の流れ方向を示している。図4において、図1及び図2に示す構造体と同一構成部分には同一符号を付す。
図4を参照するに、第2の実施形態の蒸気タービン65は、第1の実施形態の蒸気タービン10を構成する第2の蒸気導出口55を内側ケーシング本体45の一端45Aよりも外側ケーシング本体51の一端51A側に配置させたこと以外は蒸気タービン10と同様に構成されている。
第2の実施形態の蒸気タービン65によれば、停止移行時及び起動時において、排気蒸気が流路21を通過することが無くなるため、排気蒸気により内側ケーシング本体45が冷却されることを抑制できる。
なお、第2の実施形態の蒸気タービン65においても先に説明した第1の実施形態と同様な手法により、第1及び第2の弁28,32を制御することが可能である。
(第3の実施形態)
図5は、本発明の第3の実施形態に係る蒸気タービンの概略構成を模式的に示す断面図であり、蒸気タービンの定格運転時における排気蒸気の流れ方向を図示した断面図である。図5に示す点線の矢印は、蒸気タービン70の定格運転時における排気蒸気の流れ方向を示している。図5において、図4に示す構造体と同一構成部分には同一符号を付す。
図6は、本発明の第3の実施形態に係る蒸気タービンの概略構成を模式的に示す断面図であり、蒸気タービンの停止移行時及び起動時における排気蒸気の流れ方向を図示した断面図である。図6に示す点線の矢印は、蒸気タービン70の停止移行時及び起動時における排気蒸気の流れ方向を示している。
図7は、図5に示す蒸気タービンのA−A線方向の断面図である。図7では、図3に示す第1のフランジ部56及び第2のフランジ部57の図示を省略する。図7において、図5に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図5〜図7を参照するに、第3の実施形態の蒸気タービン70は、第2の実施形態の蒸気タービン65の構成に、さらに流路入口調整部材71を有すること以外は、蒸気タービン65と同様に構成されている。
流路入口調整部材71は、リング状の部材であり、内側ケーシング本体45の一端45Aとの間にリング状の空間(流路21の入口21A)を区画するように、外側ケーシング本体51の内周面51aに設けられている。流路入口調整部材71は、流路21の入口21Aを狭くする機能を有する。
第3の実施形態の蒸気タービン70によれば、内側ケーシング本体45の一端45A側に位置する内側ケーシング本体45の外周面45bと外側ケーシング本体51の内周面51aとの間に、流路21の入口21Aを狭くする流路入口調整部材71を有することで、内側ケーシング本体45の周方向に対して均一に排気蒸気を流路21内に供給することが可能となるので、流路21を区画する内側ケーシング本体45及び外側ケーシング本体51を均一に冷却することができる。
なお、流路入口調整部材71は、内側ケーシング本体45の一端45A側に位置する内側ケーシング本体45の外周面45bと外側ケーシング本体51の内周面51aとの間に設けられていればよい。
また、第3の実施形態の蒸気タービン70においても先に説明した第1の実施形態と同様な手法により、第1及び第2の弁28,32を制御することが可能である。
図8は、本発明の第3の実施形態の第1変形例に係る蒸気タービンの主要部の断面図である。図7では、図3に示す第1のフランジ部56及び第2のフランジ部57の図示を省略する。図8において、図7に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図8を参照するに、第3の実施形態の第1変形例に係る蒸気タービン75は、第3の実施形態の蒸気タービン70を構成する流路入口調整部材71に替えて、流路入口調整部材76を有すること以外は、蒸気タービン70と同様に構成されている。
流路入口調整部材76は、複数の板部78で構成されている。複数の板部78は、内側ケーシング本体45の外周面45bと外側ケーシング本体51の内周面51aとを接続するように設けられている。複数の板部78は、内側ケーシング本体45の周方向に対して所定の間隔を空けて配置されている。互いに隣り合う2つの板部78間には、流路21の入口21Bが区画されている。
このような構成とされた第3の実施形態の第1変形例の蒸気タービン75は、第3の実施形態の蒸気タービン70と同様な効果を得ることができる。
なお、流路入口調整部材76は、内側ケーシング本体45の一端45A側に位置する内側ケーシング本体45の外周面45bと外側ケーシング本体51の内周面51aとの間に設けられていればよい。
図9は、本発明の第3の実施形態の第2変形例に係る蒸気タービンの主要部の断面図である。図9では、図3に示す第1のフランジ部56及び第2のフランジ部57の図示を省略する。図9において、図7に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図9を参照するに、第3の実施形態の第2変形例に係る蒸気タービン80は、第3の実施形態の蒸気タービン70を構成する流路入口調整部材71に替えて、流路入口調整部材81を有すること以外は、蒸気タービン70と同様に構成されている。
流路入口調整部材81は、内側ケーシング本体45の外周面45bと外側ケーシング本体51の内周面51aとを接続するように設けられている。流路入口調整部材81は、板材に複数の貫通穴81Aが均一な密度で形成された構成とされている。貫通穴81Aの形状は、例えば、円形とすることが可能であるが、この形状に限定されない。貫通穴81Aの形状は、例えば、多角形でもよい。
このような構成とされた第3の実施形態の第2変形例の蒸気タービン80は、第3の実施形態の蒸気タービン70と同様な効果を得ることができる。
なお、流路入口調整部材81は、内側ケーシング本体45の一端45A側に位置する内側ケーシング本体45の外周面45bと外側ケーシング本体51の内周面51aとの間に設けられていればよい。
(第4の実施形態)
図10は、本発明の第4の実施形態に係る蒸気タービンの概略構成を模式的に示す断面図であり、蒸気タービンの定格運転時における排気蒸気の流れ方向を図示した断面図である。図10に示す点線の矢印は、蒸気タービン85の定格運転時における排気蒸気の流れ方向を示している。図10において、図1に示す構造体と同一構成部分には同一符号を付す。
図11は、図10に示す蒸気タービンのB−B線方向の断面図である。図11において、図10に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図10及び図11を参照するに、第4の実施形態の蒸気タービン85は、第1の実施形態の蒸気タービン10を構成する第1及び第2の蒸気導出口54,55を1つのみにするとともに、蒸気タービン10とは異なる位置に第1の蒸気導出口54を配置し、さらに、流路閉塞部材86を設けたこと以外は蒸気タービン10と同様に構成されている。
第2の蒸気導出口55は、内側ケーシング本体45の一端45A側に位置すると外側ケーシング本体51の上部58に配置されている。
流路閉塞部材86は、リング状とされた板材の半割体であり、外側ケーシング本体51の下部59の内周面51aと内側ケーシング本体45の下部の外周面45bと接続されている。流路閉塞部材86は、内側ケーシング本体45の下部の一端45Aの周囲に配置された流路21(つまり、流路21の下部)を塞いでいる。
第1の蒸気導出口54は、外側ケーシング本体51の下部59のうち、流路閉塞部材86と内側ケーシング本体45の下部側に配置された蒸気導入部46との間に設けられている。
第4の実施形態の蒸気タービン85によれば、外側ケーシング本体51の上部58に配置された第2の蒸気導出口55と、内側ケーシング本体45の下部の一端45Aの周囲に配置され、流路21の下部を塞ぐ流路閉塞部材86と、外側ケーシング本体51の下部59のうち、流路閉塞部材86と内側ケーシング本体45の下部側に配置された蒸気導入部46との間に設けられた第1の蒸気導出口54と、を有することで、蒸気タービン85の定格運転時において、内側ケーシング本体45の一端45Aから導出された直後に流路21の下部に向かう排気蒸気が流路閉塞部材86に邪魔され、流路21の上部に排気蒸気の全量が流れる。
このため、外側ケーシング本体51の上部58のみ、或いは外側ケーシング本体51の下部59のみに第1及び第2の蒸気導出口54,55を配置しなくても、第1の蒸気導出口54により、流路21の上部を通過した排気蒸気のみを外側ケーシング19の外部に導出することができる。
なお、第4実施形態の蒸気タービン85においても先に説明した第1の実施形態と同様な手法により、第1及び第2の弁28,32を制御することが可能である。
また、第1及び第2の蒸気導出口54,55は、軸線Oを介して、Z方向において対向するように配置させてもよい。
さらに、第4の実施形態では、一例として、外側ケーシング本体51の上部58に第2の蒸気導出口55を設け、外側ケーシング本体51の下部59に第1の蒸気導出口54を設けた場合を例に挙げて説明したが、外側ケーシング本体51の上部58に第1の蒸気導出口54を設け、外側ケーシング本体51の下部59に第2の蒸気導出口55を設け、流路21の上部を塞ぐように、流路閉塞部材86を配置させてもよい。
また、第4の実施形態で説明した流路閉塞部材86は、第2の実施形態の蒸気タービン65に適用してもよい。
(第5の実施形態)
図12は、本発明の第5の実施形態に係る蒸気タービンの概略構成を模式的に示す断面図であり、蒸気タービンの定格運転時における排気蒸気の流れ方向を図示した断面図である。図12に示す点線の矢印は、蒸気タービン90の定格運転時における排気蒸気の流れ方向を示している。図12において、図1に示す構造体と同一構成部分には同一符号を付す。
図13は、本発明の第5の実施形態に係る蒸気タービンの概略構成を模式的に示す断面図であり、蒸気タービンの停止移行時及び起動時における排気蒸気の流れ方向を図示した断面図である。図13に示す点線の矢印は、蒸気タービン90の停止移行時及び起動時における排気蒸気の流れ方向を示している。図13において、図12に示す構造体と同一構成部分には同一符号を付す。
図14は、図12に示す蒸気タービンのC−C線方向の断面図である。図14では、図3に示す第1及び第2のフランジ部56,57の図示を省略する。図14において、図12に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図12〜図14を参照するに、第5の実施形態の蒸気タービン90は、第1の実施形態の蒸気タービン10の構成に、さらに流量制御部材91を設けたこと以外は、蒸気タービン10と同様に構成されている。
したがって、蒸気タービン90の外側ケーシング19は、第1のフランジ部56(図3参照)と接続された架台25(図3参照)により支持されている。
図15は、外側ケーシング本体の上部の熱膨張に起因する架台の上端に対して第1のフランジ部が傾斜した状態を模式的に示す図である。図15において、図3に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図15に示すように、第1のフランジ部56(図3参照)と接続された架台25(図3参照)により外側ケーシング19が支持されている場合において、外側ケーシング本体51の上部58が熱膨張すると、外側ケーシング本体51の上部58の膨張に起因して、架台25の上端に対して第1のフランジ部56が傾斜してしまう。
流量制御部材91は、内側ケーシング本体45の下部の他端45Bと外側ケーシングの下部59との間に設けられている。流量制御部材91は、リング状とされた板材の半割体である。流量制御部材91は、定格運転時において、流路21の下部に流れる排気蒸気の流量を少なくする機能を有する。
第5の実施形態の蒸気タービン90によれば、内側ケーシング本体45の下部の他端45Bと外側ケーシング本体51の下部59との間に、流路21の下部に流れる排気蒸気の流量を少なくする流量制御部材91を有することで、流路21の下部側よりも流路21の上部側に多くの量の排気蒸気を流すことが可能となる。
これにより、外側ケーシング本体51の上部の熱膨張を抑制することが可能となるので、外側ケーシング本体51の上部の熱膨張に起因する架台25の上端に対する第1のフランジ部56の傾斜(図15に示す状態)を抑制することができる。
なお、第5実施形態の蒸気タービン90においても先に説明した第1の実施形態と同様な手法により、第1及び第2の弁28,32を制御することが可能である。
図16は、本発明の第5の実施形態の第1変形例に係る蒸気タービンの主要部の断面図である。図16において、図14に示す構造体と同一構成部分には同一符号を付す。
図16を参照するに、第5の実施形態の第1変形例の蒸気タービン95は、第5の実施形態の蒸気タービン90を構成する流量制御部材91に替えて、流量制御部材96を有すること以外は、蒸気タービン90と同様に構成されている。
流量制御部材96は、内側ケーシング本体45の下部の他端45Bと外側ケーシング本体51の下部59との間に設けられている。流量制御部材96は、リング状の板材の半割体97と、半割体に設けられた複数の貫通穴98と、を有した構成とされている。
第5の実施形態の第1変形例の蒸気タービン95は、上記流量制御部材96を有することで、第5の実施形態の蒸気タービン90と同様な効果を得ることができる。
図17は、本発明の第5の実施形態の第2変形例に係る蒸気タービンの主要部の断面図である。図17において、図15に示す構造体と同一構成部分には同一符号を付す。
図17を参照するに、第5の実施形態の第2変形例の蒸気タービン100は、第5の実施形態の蒸気タービン90を構成する流量制御部材91に替えて、流量制御部材101を有すること以外は、蒸気タービン90と同様に構成されている。
流量制御部材101は、内側ケーシング本体45の他端45Bと対向する外側ケーシング本体51の内周面51aに設けられている。流量制御部材101は、内側ケーシング本体45の他端45Bと外側ケーシング本体51との間に配置されている。流量制御部材101は、径方向の幅が異なるリング状の板材であり、幅の広い部分が外側ケーシング本体51の上部58に配置され、幅の狭い部分が外側ケーシング本体51の下部59に配置されている。
第5の実施形態の第2変形例の蒸気タービン100によれば、上記構成とされた流量制御部材101を有することで、外側ケーシング本体51の下部59に設けられた流量制御部材101と内側ケーシング本体45の下部の他端45Bとで区画される流路21の一部21C(定格運転時における排気蒸気の流路21の入り口部分)を、外側ケーシング本体51の上部58に設けられた流量制御部材101と内側ケーシング本体45の上部の他端45Bとで区画される流路21の一部21D(定格運転時における排気蒸気の流路21の入り口部分)よりも狭くして、定格運転時において、流路21の下部に流れる排気蒸気の量を、流路21の上部に流れる排気蒸気の量よりも少なくすることが可能となるので、第5の実施形態の蒸気タービン90と同様な効果を得ることができる。
図18は、本発明の第5の実施形態の第3変形例に係る蒸気タービンの主要部の断面図である。図18において、図15に示す構造体と同一構成部分には同一符号を付す。
図18を参照するに、第5の実施形態の第3変形例の蒸気タービン105は、第5の実施形態の蒸気タービン90を構成する流量制御部材91に替えて、流量制御部材106を有すること以外は、蒸気タービン90と同様に構成されている。
流量制御部材106は、複数の板材107を有する。複数の板材107は、外側ケーシング本体51の内周面51aと内側ケーシング本体45の他端45Bとを接続するように、外側ケーシング本体51と内側ケーシング本体45との間に設けられている。
複数の板材107は、内側ケーシング本体45の周方向において離間させた状態で配置されている。具体的には、複数の板材107は、外側ケーシング本体51の下部59において隣り合う位置に配置された板材107の間隔が、外側ケーシング本体51の上部58において隣り合う位置に配置された板材107の間隔よりも狭くなるように配置されている。
第5の実施形態の第3変形例の蒸気タービン105によれば、上記構成とされた流量制御部材106を有することで、外側ケーシング本体51の下部59に配置された複数の板材107が区画する流路21の一部21E(定格運転時における排気蒸気の流路21の入り口部分)を、外側ケーシング本体51の上部58に配置された複数の板材107が区画する流路21の一部21F(定格運転時における排気蒸気の流路21の入り口部分)よりも狭くすることが可能となる。
これにより、定格運転時において、流路21の下部に流れる排気蒸気の量を、流路21の上部に流れる排気蒸気の量よりも少なくすることが可能となるので、第5の実施形態の蒸気タービン90と同様な効果を得ることができる。
図19は、本発明の第5の実施形態の第4変形例に係る蒸気タービンの主要部の断面図である。図19において、図15に示す構造体と同一構成部分には同一符号を付す。
図19を参照するに、第5の実施形態の第4変形例の蒸気タービン110は、第5の実施形態の蒸気タービン90を構成する流量制御部材91に替えて、流量制御部材111を有すること以外は、蒸気タービン90と同様に構成されている。
流量制御部材111は、リング状の板材112と、複数の貫通穴113と、を有する。リング状の板材112は、外側ケーシング本体51の内周面51aと内側ケーシング本体45の他端45Bとを接続するように設けられている。
複数の貫通穴113は、リング状の板材112のうち、内側ケーシング本体45の下部側に配置された部分では内側ケーシング本体45の上部側に配置された部分よりも低い密度で形成されている。
第5の実施形態の第4変形例の蒸気タービン110によれば、上記構成とされた流量制御部材111を有することで、定格運転時において、流路21の下部に流れる排気蒸気の量を、流路21の上部に流れる排気蒸気の量よりも少なくすることが可能となるので、第5の実施形態の蒸気タービン90と同様な効果を得ることができる。
なお、上述した流量制御部材91,96,101,106,111は、第2の実施形態の蒸気タービン65に適用してもよい。
また、第5の実施形態では、図3に示すように、第1のフランジ部56が架台25に支持されている場合を例に挙げて説明したが、第2のフランジ部57が架台25に支持されている場合には、上述した流量制御部材91,96,101,106,111の上下を反転させて用いればよい。このような構成とすることで、第5の実施形態の蒸気タービン90と同様な効果を得ることができる。
(第6の実施形態)
図20は、本発明の第6の実施形態に係る蒸気タービンの断面図である。図20において、図4に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図20を参照するに、第6の実施形態の蒸気タービン120は、第2の実施形態の蒸気タービン65の構成に、さらに温度検出部121を設け、温度検出部121が検出する温度に基づいて、制御部35が第1及び第2の弁28,32の開閉制御を行うこと以外は、蒸気タービン65と同様に構成されている。
温度検出部121は、蒸気導入口52に内設されている。温度検出部121は、制御部35と電気的に接続されている。温度検出部121は、蒸気導入口52の温度を連続して検出し、検出した温度を連続的に制御部35に送信する。
このように、蒸気導入口52の温度を検出することで、蒸気導入口52の温度に基づいて、排気蒸気の温度を推定することが可能となる。
図21は、制御部の演算部が描く温度曲線を説明するための図である。図21において、Δt,Δtは一定時間(以下、「時間Δt,Δt」という)、TCは制御部35の演算部35Bが描く温度曲線(以下、「温度曲線TC」という)をそれぞれ示している。
制御部35の演算部35Bは、温度検出部121が検出する温度に基づいて、温度曲線TCを描くととともに、記憶部35Aに予め入力された時間t,t、時間tのときの閾値となる所定の傾きS、時間tのときの閾値となる所定の傾きSに基づいて、第1及び第2の弁28,32の開閉を制御する。
図22は、本発明第6の実施形態に係る蒸気タービンの第1及び第2の弁の開閉に関するフローチャートである。
ここで、図22を参照して、蒸気タービン120の第1及び第2の弁28,32の開閉制御について説明する。
初めに、図22に示すフローチャートの処理が開始されると、S1では、温度検出部121により連続して蒸気導入口52の温度を検出し、制御部35に検出した温度を連続して送信する。制御部35の演算部35Bでは、温度検出部121が測定した温度に基づいて図21で説明した温度曲線TCを作成する。
次いで、S2では、演算部35Bにより、Δtの時の温度曲線TCの傾き、すなわち、温度検出部121が検出した温度の低下率を演算により求める。
次いで、S3では、S2で求めた温度曲線TCの傾きが所定の傾きSを超えたか否かの判定が行われる。S3において、温度曲線TCの傾きが所定の傾きSを超えたと判定(Yes判定)されると、処理はS4へと進む。S3において、温度曲線TCの傾きが所定の傾きSを超えていない判定(No判定)されると、処理はS2へと戻る。
次いで、S4では、第2の弁32を開くとともに、第1の弁28を閉じる。この処理は、定格運転した状態から運転停止に移行する期間、又は運転止時から起動して定格運転に到達するまでの期間のうち、少なくとも一方において実施する。
次いで、S5では、先に説明したS1と同様な処理を行う。
次いで、S6では、演算部35Bにより、Δtの時の温度曲線TCの傾きを演算により求める。
次いで、S7では、S6で求めた温度曲線TCの傾きが所定の傾きSを超えたか否かの判定が行われる。S7において、温度曲線TCの傾きが所定の傾きSを超えたと判定(Yes判定)されると、処理はS8へと進む。S7において、温度曲線TCの傾きが所定の傾きSを超えていない判定(No判定)されると、処理はS6へと戻る。
次いで、S8では、第1の弁28を開き、第2の弁32を閉じる。この処理は、定格運転時に行う。
上述したような処理を繰り返し行うことで、第1及び第2の弁28,32の切り替え処理が行われる。
第6の実施形態の蒸気タービン120によれば、上述した温度検出部121及び制御部35を有することで、温度検出部121が測定する蒸気導入口52の温度に基づいて、第1及び第2の弁28,32を制御することが可能となるので、定格運転時、停止移行時、及び起動時において、静翼17とロータ本体41との接触、及び動翼42と内側ケーシング本体45との接触を抑制する効果を高めることができる。
また、蒸気導入口52の温度の傾きを用いることで、外側ケーシング19、及び内側ケーシング14やロータ11の温度が低下しつつある状態にあることを的確に検出し、蒸気の流れを切替えることによって、熱容量の小さな外側ケーシング19、及び、内側ケーシング14が熱容量の大きなロータ11よりも速く冷えることによる第1及び第2のクリアランスCL,CLの過度な縮小を抑制し、静翼17とロータ本体41との接触、及び動翼42と内側ケーシング14との接触を抑制する効果をさらに高めることができる。
なお、第6の実施形態では、一例として、蒸気導入口52の温度を検出する温度検出部121を設けた場合を例に挙げて説明したが、温度検出部121は、蒸気導入口52の温度、第1の蒸気導出口54の温度、第2の蒸気導出口55の温度、内側ケーシング本体45の温度、外側ケーシング本体51内の排気蒸気の温度、及び外側ケーシング本体51の温度のうち、少なくとも1つの温度が測定可能なように配置すればよい。
このように配置された温度検出部121を用いた場合も第6の実施形態の蒸気タービン120と同様な効果を得ることができる。
(第7の実施形態)
図23は、本発明の第7の実施形態に係る蒸気タービンの概略構成を模式的に示す断面図であり、蒸気タービンの定格運転時における排気蒸気の流れ方向を図示した断面図である。図23に示す点線の矢印は、蒸気タービン130の定格運転時における排気蒸気の流れ方向を示している。図23において、図4に示す第2の実施形態の蒸気タービン65と同一構成部分には、同一符号を付す。
図24は、本発明の第7の実施形態に係る蒸気タービンの概略構成を模式的に示す断面図であり、蒸気タービンの停止移行時及び起動時における排気蒸気の流れ方向を図示した断面図である。図24に示す点線の矢印は、蒸気タービン130の停止移行時及び起動時における排気蒸気の流れ方向を示している。図24において、図4に示す第2の実施形態の蒸気タービン65と同一構成部分には、同一符号を付す。
図22及び図24を参照するに、第7の実施形態の蒸気タービン130は、動翼42、内側ケーシング14、静翼17、及び外側ケーシング19に替えて、動翼131,132、内側ケーシング133、静翼134,135、及び外側ケーシング137を有するとともに、さらに、再熱蒸気導入ライン138、第3の弁139、排気蒸気導出ライン142、第4の弁143、再加熱部146と、を有する。
動翼131は、ロータ本体41の一方の側に設けられている。動翼132は、ロータ本体41の他方の側に設けられている。
内側ケーシング133は、外側ケーシング137内に収容されている。内側ケーシング133は、第1のケーシング本体部151と、第2のケーシング本体部152と、第1の蒸気導入部153と、第2の蒸気導入部154と、を有する。
第1及び第2のケーシング本体部151,152は、ロータ本体41を収容している。第1のケーシング本体部151の内周面は、第1のクリアランス161を介して、動翼131と対向している。第1のケーシング本体部151内には、第1の圧力とされた第1の蒸気である中圧蒸気(再熱蒸気)が導入され、外側ケーシング137の一端137A側に配置された一端151Aから上記中圧蒸気を第1の排気蒸気として導出する。
流路21は、第1のケーシング本体部151の外周面と外側ケーシング137との間に配置されている。
第2のケーシング本体部152の内周面は、第1のクリアランス162を介して、動翼132と対向している。第2のケーシング本体部152内には、第1の圧力よりも高い第2の圧力とされた第2の蒸気である高圧蒸気が導入され、外側ケーシング137の他端137B側に配置された一端152Aから上記高圧蒸気を第2の排気蒸気として導出する。
第1の蒸気導入部153は、第1のケーシング本体部151と外側ケーシング137との間に設けられている。第1の蒸気導入部153は、第1のケーシング本体部151内に中圧蒸気を導入する。
第2の蒸気導入部154は、第2のケーシング本体部152と外側ケーシング137との間に設けられている。第2の蒸気導入部154は、第2のケーシング本体部152内に高圧蒸気を導入する。
静翼134は、第1のケーシング本体部151の内周面に設けられており、第2のクリアランス163を介して、ロータ本体41の外周面と対向している。静翼135は、第2のケーシング本体部152の内周面に設けられており、第2のクリアランス164を介して、ロータ本体41の外周面と対向している。
外側ケーシング137は、内側ケーシング133を収容する外側ケーシング本体167と、外側ケーシング本体167に設けられた第1の蒸気導出口54、第2の蒸気導出口55、第1の蒸気導入口171と、第2の蒸気導入口172と、第3の蒸気導出口173と、を有する。
第1の蒸気導出口54は、外側ケーシング本体167の下部のうち、第2のケーシング本体部152と対向する部分に設けられている。
第2の蒸気導出口55は、外側ケーシング本体167の下部のうち、外側ケーシング137の一端137A側に設けられている。
第1の蒸気導入口171は、外側ケーシング本体167の上部のうち、第1の蒸気導入部153と対向する部分に設けられている。第1の蒸気導入口171は、第1の蒸気導入部153を介して、第1のケーシング本体部151内に中圧蒸気を導入する。
第2の蒸気導入口172は、外側ケーシング本体167の上部のうち、第2の蒸気導入部154と対向する部分に設けられている。第2の蒸気導入口172は、第2の蒸気導入部154を介して、第2のケーシング本体部152内に高圧蒸気を導入する。
第3の蒸気導出口173は、外側ケーシング本体167の上部のうち、外側ケーシング137の他端137B側に設けられている。第3の蒸気導出口173は、第2のケーシング本体部152の一端152Aから導出された第2の排気蒸気を外側ケーシング137の外部に導出する。
再熱蒸気導入ライン138は、一端が再加熱部146と接続されており、他端が第1の蒸気導入口171と接続されている。再熱蒸気導入ライン138は、再加熱部146から供給された中圧蒸気(第1の蒸気)を第1の蒸気導入口171を介して、第1のケーシング本体部151内に供給する。
第3の弁139は、再熱蒸気導入ライン138に設けられており、制御部35と電気的に接続されている。第3の弁139が開くと、第1のケーシング本体部151内に中圧蒸気が供給され、第3の弁139が閉じると、第1のケーシング本体部151内への中圧蒸気の供給が停止される。
第3の弁139としては、例えば、開閉弁や流量調整弁等を用いることが可能である。
排気蒸気導出ライン142は、一端が第3の蒸気導出口173と接続されており、他端が再加熱部146と接続されている。排気蒸気導出ライン142は、第2の排気蒸気(温度及び圧力が低下した高圧蒸気)を再加熱部146に供給する。
第4の弁143は、排気蒸気導出ライン142に設けられている。第4の弁143は、制御部35と電気的に接続されている。第4の弁143が開くと、再加熱部146に第2の排気蒸気が供給され、第4の弁143が閉じると、再加熱部146への第2の排気蒸気の供給が停止される。
第4の弁143としては、例えば、開閉弁や流量調整弁等を用いることが可能である。
再加熱部146は、第2の排気蒸気を加熱することで、中圧蒸気を生成し、この中圧蒸気を第1の蒸気として再熱蒸気導入ライン138に導出する。
図22に示すように、蒸気タービン130の定格運転時において、第2のケーシング本体部152内に第2の蒸気である高圧蒸気が供給され、第2のケーシング本体部152の一端152Aから導出された第2の排気蒸気が再加熱部146に供給される。
そして、再加熱部146から第1の蒸気である中圧蒸気が第1のケーシング本体部151内に供給され、第1のケーシング本体部151の一端151Aから第1の排気蒸気が導出される。第1の排気蒸気は、流路21の下部を通過することで、流路21を区画する第1のケーシング本体部151及び外側ケーシング本体167を冷却する。
流路21の全長を通過した第1の排気蒸気は、第1の蒸気導出口54を介して、外側ケーシング137の外部に導出される。
図24に示すように、停止移行時及び起動時においては、第2のケーシング本体部152内に第2の蒸気である高圧蒸気が供給され、第2のケーシング本体部152の一端152Aから導出された第2の排気蒸気が再加熱部146に供給される。
そして、再加熱部146から第1の蒸気である中圧蒸気が第1のケーシング本体部151内に供給され、第1のケーシング本体部151の一端151Aから第1の排気蒸気が導出される。第1の排気蒸気は、流路21を通過することなく、第2の蒸気導出口55から外側ケーシング137の外部に導出される。
第7の実施形態の蒸気タービン130によれば、内側ケーシング133が、第1の圧力とされた第1の蒸気が導入され、かつ第1の蒸気を第1の排気蒸気として一端から導出する第1のケーシング本体部151と、第1の圧力よりも高い第2の圧力とされた第2の蒸気が供給され、かつ第2の蒸気を第2の排気蒸気として一端から導出する第2のケーシング本体部152と、を有する場合でも、定格運転時におけるエネルギーの変換効率を高めた上で、定格運転時、停止移行時、及び起動時において、静翼134,135とロータ本体41及び動翼131,132との接触、及び動翼131,132と第1及び第2の内側ケーシング本体151,152との接触を抑制できる。
なお、第7の実施形態において、第1及び第2の弁28,32として、例えば、制御部35は、定格運転時において、第1の弁28を開き(全開)、第2の弁32を閉じる(全閉)制御を行い、停止移行時及び起動時において、第1の弁28を閉じ(全閉)、第2の弁32を開く(全開)制御を行う。
一方、第7の実施形態において、第1及び第2の弁28,32として、例えば、流量調整弁を用いる場合、定格運転時において、第1の蒸気導出口54を介して、流路21の全長を流れる第1の排気蒸気の全量のうち、半分よりも多い量を外側ケーシング137の外部に導出させる操作と、停止移行時及び起動時において、第2の蒸気導出口55を介して、流路21の一部を流れる第1の排気蒸気、或いは流路を通過しない第1の排気蒸気の全量のうち、半分よりも多い量を外側ケーシング137の外部に導出させる操作と、を自動制御で行う。
なお、第7の実施形態では、一例として、第1の圧力とされた第1の蒸気として中圧蒸気を用い、第1の圧力よりも高い第2の圧力とされた第2の蒸気として高圧蒸気を用いた場合を例に挙げた場合を例に挙げた場合を説明したが、第1及び第2の蒸気はこれに限定されない。
(第8の実施形態)
図25は、本発明の第8の実施形態に係る蒸気タービンの概略構成を示す断面図である。図25において、図23に示す構造体と同一構成部分には同一符号を付す。
図25を参照するに、第8の実施形態の蒸気タービン180は、第7の実施形態の蒸気タービン130の構成に、さらにクリアランス測定部181を有し、かつ第1及び第2の弁28,32として流量調整弁を用いること以外は蒸気タービン130と同様に構成されている。
クリアランス測定部181は、外側ケーシング本体167の内側に設けられており、制御部35と電気的に接続されている。
クリアランス測定部181は、第1及び第2のクリアランス161〜164のうち、少なくとも1つのクリアランスの値を測定するとともに、測定したクリアランスの値を連続的に制御部35に送信する。クリアランス測定部181としては、例えば、レーザ式の測定器を用いることが可能である。
制御部35は、クリアランス測定部181から送信されるクリアランスの値に基づいて、第1及び第2の弁28,32の開度を調整する。
図26は、制御部が行う第1及び第2の弁の開度調整を説明するためのフローチャートである。図27は、第1及び第2の弁の開度とクリアランスの値との関係を示すグラフである。
ここで、図26及び図27を参照して、制御部35が行う第1及び第2の弁28,32の開度の調整方法について説明する。
図26に示す処理が開始されると、S1では、クリアランス測定部181により、第1及び第2のクリアランス161〜164のうち、少なくとも1つのクリアランスの値が測定されるとともに、クリアランス測定部181が測定したクリアランスの値が連続的に制御部35に送信される。
次いで、S2では、図27に示すグラフと測定したクリアランスの値とに基づいて、第1及び第2の弁28,32の開度が所望の開度となるように、制御部35により第1及び第2の弁28,32の開度を調節する。
第8の実施形態の蒸気タービン180によれば、上述したS1及びS2の処理を繰り返し行うことで、第1及び第2の弁28,32の開度を自動で制御良く制御することができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
本発明は、蒸気タービンに適用できる。
1…床、10,65,70,75,80,85,90,95,100,105,110,120,130,180…蒸気タービン、11…ロータ、12…軸受、14,133…内側ケーシング、15,22…シール部材、17,134,135…静翼、17A,42A…先端、19,137…外側ケーシング、21…流路、21A,21B…入口、21C,21D,21E,21F…一部、25…架台、27…第1の導出ライン、28…第1の弁、31…第2の導出ライン、32…第2の弁、35…制御部、35A…記憶部、35B…演算部、41…ロータ本体、41a,45b…外周面、42,131,132…動翼、45…内側ケーシング本体、45a,51a…内周面、45A,51A,137A,151A,152A…一端、45B,51B,137B…他端、45C…蒸気導入穴、46…蒸気導入部、51,167…外側ケーシング本体、51C…ロータ挿入穴、52…蒸気導入口、54…第1の蒸気導出口、55…第2の蒸気導出口、56…第1のフランジ部、57…第2のフランジ部、58…上部、59…下部、71,76,81…流路入口調整部材、78…板部、81A、98,133…貫通穴、86…流路閉塞部材、97…半割体、91,96,101,106,111…流量制御部材、107,112…板材、121…温度検出部、139…第3の弁、142…排気蒸気導出ライン、143…第4の弁、146…再加熱部、151…第1のケーシング本体部、152…第2のケーシング本体部、153…第1の蒸気導入部、154…第2の蒸気導入部、161,162…第1のクリアランス、163,164…第2のクリアランス、171…第1の蒸気導入口、172…第2の蒸気導入口、173…第3の蒸気導出口、181クリアランス測定部、O…軸線、CL…第1のクリアランス、CL…第2のクリアランス

Claims (13)

  1. 軸線の回りに回転するロータと、
    前記ロータを収容し、導入された蒸気を軸線方向の一端から排気蒸気として導出する内側ケーシング本体、及び該内側ケーシング本体の外側に設けられ、該内側ケーシング本体内に前記蒸気を導入する蒸気導入部を含む内側ケーシングと
    記内側ケーシングを収容するとともに、該内側ケーシング本体の外周面との間に、前記軸線方向に延在し、かつ前記排気蒸気が流れる流路を区画する外側ケーシング本体、該外側ケーシング本体に設けられ、前記軸線方向における前記流路の全長を流れる前記排気蒸気を外部に導出する第1の蒸気導出口、及び前記外側ケーシング本体に設けられ、前記流路の一部を通過した前記排気蒸気、或いは前記流路を通過しない前記排気蒸気を外部に導出する第2の蒸気導出口を含む外側ケーシングと、
    前記第1の蒸気導出口の開度を調節する第1の弁と、
    前記第2の蒸気導出口の開度を調節する第2の弁と、
    を有し、
    前記第1及び第2の弁の開度を調節することで、定格運転時において、前記外側ケーシング内に存在する前記排気蒸気の全量のうち、半分よりも多い量を前記第1の蒸気導出口から導出させ、前記定格運転した状態から運転停止に移行する期間、又は前記運転停止時から起動して前記定格運転に到達するまでの期間のうち、少なくとも一方において、前記排気蒸気の全量のうち、半分よりも多い量を前記第2の蒸気導出口から導出させることを特徴とする蒸気タービン。
  2. 前記第1の弁及び前記第2の弁は、開閉弁であり、
    前記第1の弁及び前記第2の弁と電気的に接続された制御部を備え、
    前記制御部は、前記定格運転時において、前記第1の弁を開き、前記第2の弁を閉じる制御を行い、定格運転した状態から運転停止に移行する期間、又は前記運転停止時から起動して前記定格運転に到達するまでの期間のうち、少なくとも一方において、前記第1の弁を閉じ、前記第2の弁を開く制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の蒸気タービン。
  3. 前記第1の弁及び前記第2の弁は、流量調整弁であり、
    前記第1の弁及び前記第2の弁と電気的に接続された制御部を備え、
    前記制御部は、前記第1及び第2の弁の開度を調節することを特徴とする請求項1に記載の蒸気タービン。
  4. 前記外側ケーシング本体には、前記蒸気導入部に前記蒸気を導入する蒸気導入口が設けられており、
    前記第1の弁及び前記第2の弁と電気的に接続された制御部と、
    前記蒸気導入口の温度、前記第1の蒸気導出口の温度、前記第2の蒸気導出口の温度、前記内側ケーシング本体の温度、前記外側ケーシング本体内の前記排気蒸気の温度、及び前記外側ケーシング本体の温度のうち、少なくとも1つの温度を検出する温度検出部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記温度検出部が検出する前記温度の曲線の一定時間の傾きが所定の傾きよりも大きくなった際に前記第1及び第2の弁の開閉を制御することを特徴とする請求項1に記載の蒸気タービン。
  5. 前記第1の弁及び前記第2の弁と電気的に接続された制御部と、
    複数の動翼の先端と前記内側ケーシング本体との間に形成された第1のクリアランス、及び複数の静翼の先端と前記外側ケーシング本体との間に形成された第2のクリアランスのうち、少なくとも一方のクリアランスの値を測定するクリアランス測定部を備え、
    前記制御部は、前記クリアランスの値に基づいて、前記第1及び第2の弁の開度を調節することを特徴とする請求項1に記載の蒸気タービン。
  6. 前記内側ケーシング本体は、第1の圧力とされた第1の蒸気が導入され、かつ前記第1の蒸気を第1の排気蒸気として一端から導出する第1のケーシング本体部と、第1の圧力よりも高い第2の圧力とされた第2の蒸気が供給され、かつ前記第2の蒸気を第2の排気蒸気として一端から導出する第2のケーシング本体部と、を含み、
    前記蒸気導入部は、前記第1のケーシング本体部内に前記第1の蒸気を導入する第1の蒸気導入部と、前記第2のケーシング本体部内に前記第2の蒸気を導入する第2の蒸気導入部と、を含み、
    前記外側ケーシング本体には、前記第2の排気蒸気を前記外側ケーシングの外部に導出する第3の蒸気導出口が設けられており、
    前記第1のケーシング本体部の外周面と前記外側ケーシング本体の内周面との間には、前記第1の排気蒸気が流れる前記流路が区画されており、
    前記第1の蒸気導出口は、前記軸線方向において前記流路の全長を流れる前記第1の排気蒸気を前記外側ケーシングの外部に導出し、
    前記第2の蒸気導出口は、前記流路の一部を通過した前記第1の排気蒸気、或いは前記流路を通過しない前記第1の排気蒸気を前記外側ケーシングの外部に導出することを特徴とする請求項1に記載の蒸気タービン。
  7. 前記第1の弁及び前記第2の弁は、開閉弁であり、
    前記第1の弁及び前記第2の弁と電気的に接続された制御部を備え、
    前記制御部は、定格運転時において、前記第1の弁を開き、前記第2の弁を閉じる制御を行い、前記定格運転した状態から運転停止に移行する期間、又は前記運転停止時から起動して前記定格運転に到達するまでの期間のうち、少なくとも一方において、前記第1の弁を閉じ、前記第2の弁を開く制御を行うことを特徴とする請求項6に記載の蒸気タービン。
  8. 前記第1の弁及び前記第2の弁は、流量調整弁であり、
    前記第1の弁及び前記第2の弁と電気的に接続された制御部を備え、
    前記制御部は、前記第1及び第2の弁の開度を調節することで、定格運転時において、前記外側ケーシング内に存在する前記排気蒸気の全量のうち、半分よりも多い量を前記第1の蒸気導出口から導出させ、前記定格運転した状態から運転停止に移行する期間、又は前記運転停止状態から起動して前記定格運転に到達するまでの期間のうち、少なくとも一方において、前記排気蒸気の全量のうち、半分よりも多い量を前記第2の蒸気導出口から導出させることを特徴とする請求項6に記載の蒸気タービン。
  9. 前記外側ケーシング本体は、前記内側ケーシング本体の一端と対向する一端と、前記内側ケーシング本体の他端と対向する他端と、を含み、
    前記第1の蒸気導出口は、前記蒸気導入部が設けられた位置よりも前記外側ケーシング本体の他端側に配置されており、
    前記第2の蒸気導出口は、前記蒸気導入部が設けられた位置よりも前記外側ケーシング本体の一端側に配置されていることを特徴とする請求項1から8の何れか一項に記載の蒸気タービン。
  10. 前記内側ケーシング本体の一端側に位置する該内側ケーシング本体の外周面と前記外側ケーシング本体の内周面との間に、前記流路の入口を狭くする流路入口調整部材を有することを特徴とする請求項1から9の何れか一項に記載の蒸気タービン。
  11. 前記外側ケーシング本体は、上下方向において、上部と下部とに分割されており、
    前記第2の蒸気導出口は、前記内側ケーシング本体の一端側に位置する前記上部または前記下部に配置されており、
    前記外側ケーシング本体の前記上部及び前記下部のうち、前記第2の蒸気導出口が設けられていない一方と前記内側ケーシング本体との間に配置され、前記流路のうち、前記第2の蒸気導出口が設けられていない側の半分を塞ぐ流路閉塞部材を設け、
    前記第1の蒸気導出口は、前記外側ケーシング本体のうち、前記流路閉塞部材と前記内側ケーシング本体の他端側との間に位置する部分に配置することを特徴とする請求項1から10の何れか一項に記載の蒸気タービン。
  12. 前記外側ケーシング本体は、上下方向において、上部と下部とに分割されており、
    前記外側ケーシングは、前記外側ケーシング本体の前記上部の外側に設けられた第1のフランジ部と、前記外側ケーシング本体の前記下部の外側に設けられた第2のフランジ部と、を含み、
    前記外側ケーシングは、前記第1のフランジ部と接続された架台により支持されており、
    前記内側ケーシング本体の下部の他端と前記外側ケーシング本体の下部との間に、前記流路の下部に流れる前記排気蒸気の流量を少なくする流量制御部材を有することを特徴とする請求項1から11の何れか一項に記載の蒸気タービン。
  13. 前記外側ケーシング本体は、上下方向において、上部と下部とに分割されており、
    前記外側ケーシングは、前記外側ケーシング本体の前記上部の外側に設けられた第1のフランジ部と、前記外側ケーシング本体の前記下部の外側に設けられた第2のフランジ部と、を含み、
    前記外側ケーシングは、前記第2のフランジ部と接続された架台により支持されており、
    前記内側ケーシング本体の上部の他端と前記外側ケーシング本体の上部との間に、前記流路の上部に流れる前記排気蒸気の流量を少なくする流量制御部材を有することを特徴とする請求項1から12の何れか一項に記載の蒸気タービン。
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