JP6614502B2 - 蒸気タービン - Google Patents
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Description
この蒸気タービンでは、外側ケーシングと内側ケーシングとの間に、内側ケーシングとロータとの間の作動蒸気流路を流れた作動蒸気を流通させる流路が形成されている。これにより、外側ケーシング及び内側ケーシングが、流路を流れる作動蒸気によって冷却される。
一方、運転停止状態から起動して定格運転に到達するまでの期間において、排気蒸気により内側ケーシング本体及び外側ケーシング本体を冷却すると、内側ケーシング本体及び外側ケーシング本体が収縮し、ロータは熱膨張している状態が残存する状態であるため、静翼とロータとの接触、及び動翼と内側ケーシング本体との接触が発生する可能性がある。
また、蒸気導入部が設けられた位置よりも外側ケーシング本体の一端側に第2の蒸気導出口を配置することで、第2の蒸気導出口を介して、流路の一部を通過した排気蒸気、或いは流路を通過しない排気蒸気を外側ケーシングの外部に導出させることができる。
このため、外側ケーシング本体の上部のみ、或いは外側ケーシング本体の下部のみに第1及び第2の蒸気導出口を配置しなくても、第1の蒸気導出口により、流路の上部を通過した排気蒸気のみを外側ケーシングの外部に導出することができる。
これにより、外側ケーシング本体の上部の熱膨張を抑制することが可能となるので、外側ケーシング本体の上部の熱膨張に起因する架台の上端に対する第1のフランジ部の傾斜を抑制することができる。
これにより、外側ケーシング本体の下部の熱膨張を抑制することが可能となるので、外側ケーシング本体の下部の熱膨張に起因する架台の上端に対する第2のフランジ部の傾斜を抑制することができる。
さらに、第1及び第2の弁の開度が調節可能となることで、流路を流れる排気蒸気の流量を制御することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る蒸気タービンの概略構成を模式的に示す断面図であり、蒸気タービンの定格運転時における排気蒸気の流れ方向を図示した断面図である。図1において、X方向はロータ本体41の延在方向、Y方向はX方向と直交する蒸気タービン10の幅方向、Z方向はX方向及びY方向に対して直交する上下方向(鉛直方向)、軸線O1はロータ本体41の回転軸をそれぞれ示している。図1に示す点線の矢印は、蒸気タービン10の定格運転時における排気蒸気の流れ方向を示している。
なお、本発明における停止移行時とは、定格運転から運転停止に移行させる期間のことをいい、起動時とは、ロータ11が十分に冷却されていない運転停止状態から起動して、定格運転に到達するまでの期間のことをいう。
図3は、図1に示す蒸気タービンの外観を側面視した図である。図3において、図1及び図2に示す構造体と同一構成部分には同一符号を付す。
内側ケーシング14は、金属製のケーシングであり、内側ケーシング本体45と、蒸気導入部46と、を有する。
内側ケーシング本体45は、内部にロータ本体41を連通可能な円筒形状とされている。内側ケーシング本体45は、ロータ本体41を収容している。
内側ケーシング本体45の他端45B側には、内側ケーシング本体45内に高温の蒸気を導入するための蒸気導入穴45Cが設けられている。
内側ケーシング本体45は、内側ケーシング本体45内を通過することで温度が低下した蒸気を排気蒸気として一端45Aから外側ケーシング19内に導出する。
蒸気導入部46は、蒸気導入穴45Cを介して、内側ケーシング本体45内に高温の蒸気を導入する。
上記構成とされた内側ケーシング14の厚さは、先に説明したロータ11の厚さと比較して薄くなるように構成されている。
外側ケーシング本体51は、内側ケーシング14を収容している。外側ケーシング本体51は、内側ケーシング本体45の一端45Aと対向する一端51Aと、内側ケーシング本体45の他端45Bと対向する他端51Bと、を有する。
外側ケーシング本体51は、Z方向において、上部58と下部59とに分割されている。
また、外側ケーシング本体51には、X方向において対向配置された一対のロータ挿入穴51Cが設けられている。一対のロータ挿入穴51Cには、ロータ本体41が挿入されている。
第1の蒸気導出口54は、軸線O1方向における流路21の全長を流れる排気蒸気を外側ケーシング19の外部に導出する(図1の点線の矢印を参照)。
第2の蒸気導出口55は、流路21の一部を通過した排気蒸気を外側ケーシング19の外部に導出する(図2の点線の矢印を参照)。
架台25は、X方向に配置されている。架台25は、下端が床1に固定されており、上端が第1のフランジ部56と接続されている。
第1の弁28は、第1の導出ライン27と接続されている。定格運転時において、第1の弁28が開くと、第1の導出ライン27に排気蒸気が導出され、第1の弁28が閉じると、第1の導出ライン27への排気蒸気が導出が停止される。第1の弁28は、第1の蒸気導出口54の開度を調節するための弁である。
第1の弁28としては、例えば、開閉弁や流量調整弁等を用いることが可能である。
第2の弁32は、第2の導出ライン31と接続されている。停止移行時及び起動時において、第2の弁32が開くと、第2の導出ライン31に排気蒸気が導出され、第2の弁32が閉じると、第2の導出ライン31への排気蒸気が導出が停止される。第2の弁32は、第2の蒸気導出口55の開度を調節するための弁である。
第2の弁32としては、例えば、開閉弁や流量調整弁等を用いることが可能である。
記憶部35Aには、蒸気タービン10の制御に関するプログラムや、第1及び第2の弁28,32の開閉のタイミングに関するプログラム等が格納されている。また、第1及び第2の弁28,32が流量調整弁である場合。記憶部35Aには、第1及び第2の弁28,32の開度に関する情報が記憶されている。
第1及び第2の弁28,32が開閉弁である場合、制御部35は、定格運転時において、第1の弁28を開き、第2の弁32を閉じる制御を行い、定格運転した状態から運転停止に移行する期間(停止移行時)、又は運転止時から起動して定格運転に到達するまでの期間(起動時)のうち、少なくとも一方において、第1の弁28を閉じ、第2の弁32を開く制御を行う。
さらに、第1及び第2の弁28,32の開度が調節可能となることで、流路21を流れる排気蒸気を制御することができる。
一方、運転停止状態から起動して定格運転に到達するまでの期間において、排気蒸気により内側ケーシング本体45及び外側ケーシング本体51を冷却すると、内側ケーシング本体45及び外側ケーシング本体51が収縮し、ロータ11は熱膨張している状態が残存する状態であるため、静翼17とロータ11との接触、及び動翼42と内側ケーシング本体45との接触が発生する可能性がある。
つまり、第1の実施形態の蒸気タービン10によれば、定常運転時の第1及び第2のクリアランスCL1,CL2を縮小し、蒸気の漏れを低減して、蒸気タービン10の効率を高めることができる。
図4は、本発明の第2の実施形態に係る蒸気タービンの概略構成を模式的に示す断面図であり、蒸気タービンの停止移行時及び起動時における排気蒸気の流れ方向を図示した断面図である。図4に示す点線の矢印は、蒸気タービンの停止移行時及び起動時における排気蒸気の流れ方向を示している。図4において、図1及び図2に示す構造体と同一構成部分には同一符号を付す。
なお、第2の実施形態の蒸気タービン65においても先に説明した第1の実施形態と同様な手法により、第1及び第2の弁28,32を制御することが可能である。
図5は、本発明の第3の実施形態に係る蒸気タービンの概略構成を模式的に示す断面図であり、蒸気タービンの定格運転時における排気蒸気の流れ方向を図示した断面図である。図5に示す点線の矢印は、蒸気タービン70の定格運転時における排気蒸気の流れ方向を示している。図5において、図4に示す構造体と同一構成部分には同一符号を付す。
図6は、本発明の第3の実施形態に係る蒸気タービンの概略構成を模式的に示す断面図であり、蒸気タービンの停止移行時及び起動時における排気蒸気の流れ方向を図示した断面図である。図6に示す点線の矢印は、蒸気タービン70の停止移行時及び起動時における排気蒸気の流れ方向を示している。
図7は、図5に示す蒸気タービンのA1−A2線方向の断面図である。図7では、図3に示す第1のフランジ部56及び第2のフランジ部57の図示を省略する。図7において、図5に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
また、第3の実施形態の蒸気タービン70においても先に説明した第1の実施形態と同様な手法により、第1及び第2の弁28,32を制御することが可能である。
図10は、本発明の第4の実施形態に係る蒸気タービンの概略構成を模式的に示す断面図であり、蒸気タービンの定格運転時における排気蒸気の流れ方向を図示した断面図である。図10に示す点線の矢印は、蒸気タービン85の定格運転時における排気蒸気の流れ方向を示している。図10において、図1に示す構造体と同一構成部分には同一符号を付す。
図11は、図10に示す蒸気タービンのB1−B2線方向の断面図である。図11において、図10に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
流路閉塞部材86は、リング状とされた板材の半割体であり、外側ケーシング本体51の下部59の内周面51aと内側ケーシング本体45の下部の外周面45bと接続されている。流路閉塞部材86は、内側ケーシング本体45の下部の一端45Aの周囲に配置された流路21(つまり、流路21の下部)を塞いでいる。
第1の蒸気導出口54は、外側ケーシング本体51の下部59のうち、流路閉塞部材86と内側ケーシング本体45の下部側に配置された蒸気導入部46との間に設けられている。
また、第1及び第2の蒸気導出口54,55は、軸線O1を介して、Z方向において対向するように配置させてもよい。
また、第4の実施形態で説明した流路閉塞部材86は、第2の実施形態の蒸気タービン65に適用してもよい。
図12は、本発明の第5の実施形態に係る蒸気タービンの概略構成を模式的に示す断面図であり、蒸気タービンの定格運転時における排気蒸気の流れ方向を図示した断面図である。図12に示す点線の矢印は、蒸気タービン90の定格運転時における排気蒸気の流れ方向を示している。図12において、図1に示す構造体と同一構成部分には同一符号を付す。
図14は、図12に示す蒸気タービンのC1−C2線方向の断面図である。図14では、図3に示す第1及び第2のフランジ部56,57の図示を省略する。図14において、図12に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
したがって、蒸気タービン90の外側ケーシング19は、第1のフランジ部56(図3参照)と接続された架台25(図3参照)により支持されている。
これにより、外側ケーシング本体51の上部の熱膨張を抑制することが可能となるので、外側ケーシング本体51の上部の熱膨張に起因する架台25の上端に対する第1のフランジ部56の傾斜(図15に示す状態)を抑制することができる。
流量制御部材96は、内側ケーシング本体45の下部の他端45Bと外側ケーシング本体51の下部59との間に設けられている。流量制御部材96は、リング状の板材の半割体97と、半割体に設けられた複数の貫通穴98と、を有した構成とされている。
複数の板材107は、内側ケーシング本体45の周方向において離間させた状態で配置されている。具体的には、複数の板材107は、外側ケーシング本体51の下部59において隣り合う位置に配置された板材107の間隔が、外側ケーシング本体51の上部58において隣り合う位置に配置された板材107の間隔よりも狭くなるように配置されている。
これにより、定格運転時において、流路21の下部に流れる排気蒸気の量を、流路21の上部に流れる排気蒸気の量よりも少なくすることが可能となるので、第5の実施形態の蒸気タービン90と同様な効果を得ることができる。
複数の貫通穴113は、リング状の板材112のうち、内側ケーシング本体45の下部側に配置された部分では内側ケーシング本体45の上部側に配置された部分よりも低い密度で形成されている。
また、第5の実施形態では、図3に示すように、第1のフランジ部56が架台25に支持されている場合を例に挙げて説明したが、第2のフランジ部57が架台25に支持されている場合には、上述した流量制御部材91,96,101,106,111の上下を反転させて用いればよい。このような構成とすることで、第5の実施形態の蒸気タービン90と同様な効果を得ることができる。
図20は、本発明の第6の実施形態に係る蒸気タービンの断面図である。図20において、図4に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
このように、蒸気導入口52の温度を検出することで、蒸気導入口52の温度に基づいて、排気蒸気の温度を推定することが可能となる。
初めに、図22に示すフローチャートの処理が開始されると、S1では、温度検出部121により連続して蒸気導入口52の温度を検出し、制御部35に検出した温度を連続して送信する。制御部35の演算部35Bでは、温度検出部121が測定した温度に基づいて図21で説明した温度曲線TCを作成する。
次いで、S3では、S2で求めた温度曲線TCの傾きが所定の傾きS1を超えたか否かの判定が行われる。S3において、温度曲線TCの傾きが所定の傾きS1を超えたと判定(Yes判定)されると、処理はS4へと進む。S3において、温度曲線TCの傾きが所定の傾きS1を超えていない判定(No判定)されると、処理はS2へと戻る。
次いで、S5では、先に説明したS1と同様な処理を行う。
次いで、S7では、S6で求めた温度曲線TCの傾きが所定の傾きS2を超えたか否かの判定が行われる。S7において、温度曲線TCの傾きが所定の傾きS2を超えたと判定(Yes判定)されると、処理はS8へと進む。S7において、温度曲線TCの傾きが所定の傾きS2を超えていない判定(No判定)されると、処理はS6へと戻る。
次いで、S8では、第1の弁28を開き、第2の弁32を閉じる。この処理は、定格運転時に行う。
上述したような処理を繰り返し行うことで、第1及び第2の弁28,32の切り替え処理が行われる。
このように配置された温度検出部121を用いた場合も第6の実施形態の蒸気タービン120と同様な効果を得ることができる。
図23は、本発明の第7の実施形態に係る蒸気タービンの概略構成を模式的に示す断面図であり、蒸気タービンの定格運転時における排気蒸気の流れ方向を図示した断面図である。図23に示す点線の矢印は、蒸気タービン130の定格運転時における排気蒸気の流れ方向を示している。図23において、図4に示す第2の実施形態の蒸気タービン65と同一構成部分には、同一符号を付す。
内側ケーシング133は、外側ケーシング137内に収容されている。内側ケーシング133は、第1のケーシング本体部151と、第2のケーシング本体部152と、第1の蒸気導入部153と、第2の蒸気導入部154と、を有する。
流路21は、第1のケーシング本体部151の外周面と外側ケーシング137との間に配置されている。
第2の蒸気導入部154は、第2のケーシング本体部152と外側ケーシング137との間に設けられている。第2の蒸気導入部154は、第2のケーシング本体部152内に高圧蒸気を導入する。
第2の蒸気導出口55は、外側ケーシング本体167の下部のうち、外側ケーシング137の一端137A側に設けられている。
第2の蒸気導入口172は、外側ケーシング本体167の上部のうち、第2の蒸気導入部154と対向する部分に設けられている。第2の蒸気導入口172は、第2の蒸気導入部154を介して、第2のケーシング本体部152内に高圧蒸気を導入する。
第3の弁139としては、例えば、開閉弁や流量調整弁等を用いることが可能である。
第4の弁143は、排気蒸気導出ライン142に設けられている。第4の弁143は、制御部35と電気的に接続されている。第4の弁143が開くと、再加熱部146に第2の排気蒸気が供給され、第4の弁143が閉じると、再加熱部146への第2の排気蒸気の供給が停止される。
第4の弁143としては、例えば、開閉弁や流量調整弁等を用いることが可能である。
そして、再加熱部146から第1の蒸気である中圧蒸気が第1のケーシング本体部151内に供給され、第1のケーシング本体部151の一端151Aから第1の排気蒸気が導出される。第1の排気蒸気は、流路21の下部を通過することで、流路21を区画する第1のケーシング本体部151及び外側ケーシング本体167を冷却する。
流路21の全長を通過した第1の排気蒸気は、第1の蒸気導出口54を介して、外側ケーシング137の外部に導出される。
そして、再加熱部146から第1の蒸気である中圧蒸気が第1のケーシング本体部151内に供給され、第1のケーシング本体部151の一端151Aから第1の排気蒸気が導出される。第1の排気蒸気は、流路21を通過することなく、第2の蒸気導出口55から外側ケーシング137の外部に導出される。
図25は、本発明の第8の実施形態に係る蒸気タービンの概略構成を示す断面図である。図25において、図23に示す構造体と同一構成部分には同一符号を付す。
クリアランス測定部181は、第1及び第2のクリアランス161〜164のうち、少なくとも1つのクリアランスの値を測定するとともに、測定したクリアランスの値を連続的に制御部35に送信する。クリアランス測定部181としては、例えば、レーザ式の測定器を用いることが可能である。
図26に示す処理が開始されると、S1では、クリアランス測定部181により、第1及び第2のクリアランス161〜164のうち、少なくとも1つのクリアランスの値が測定されるとともに、クリアランス測定部181が測定したクリアランスの値が連続的に制御部35に送信される。
次いで、S2では、図27に示すグラフと測定したクリアランスの値とに基づいて、第1及び第2の弁28,32の開度が所望の開度となるように、制御部35により第1及び第2の弁28,32の開度を調節する。
Claims (13)
- 軸線の回りに回転するロータと、
前記ロータを収容し、導入された蒸気を軸線方向の一端から排気蒸気として導出する内側ケーシング本体、及び該内側ケーシング本体の外側に設けられ、該内側ケーシング本体内に前記蒸気を導入する蒸気導入部を含む内側ケーシングと、
前記内側ケーシングを収容するとともに、該内側ケーシング本体の外周面との間に、前記軸線方向に延在し、かつ前記排気蒸気が流れる流路を区画する外側ケーシング本体、該外側ケーシング本体に設けられ、前記軸線方向における前記流路の全長を流れる前記排気蒸気を外部に導出する第1の蒸気導出口、及び前記外側ケーシング本体に設けられ、前記流路の一部を通過した前記排気蒸気、或いは前記流路を通過しない前記排気蒸気を外部に導出する第2の蒸気導出口を含む外側ケーシングと、
前記第1の蒸気導出口の開度を調節する第1の弁と、
前記第2の蒸気導出口の開度を調節する第2の弁と、
を有し、
前記第1及び第2の弁の開度を調節することで、定格運転時において、前記外側ケーシング内に存在する前記排気蒸気の全量のうち、半分よりも多い量を前記第1の蒸気導出口から導出させ、前記定格運転した状態から運転停止に移行する期間、又は前記運転停止時から起動して前記定格運転に到達するまでの期間のうち、少なくとも一方において、前記排気蒸気の全量のうち、半分よりも多い量を前記第2の蒸気導出口から導出させることを特徴とする蒸気タービン。 - 前記第1の弁及び前記第2の弁は、開閉弁であり、
前記第1の弁及び前記第2の弁と電気的に接続された制御部を備え、
前記制御部は、前記定格運転時において、前記第1の弁を開き、前記第2の弁を閉じる制御を行い、定格運転した状態から運転停止に移行する期間、又は前記運転停止時から起動して前記定格運転に到達するまでの期間のうち、少なくとも一方において、前記第1の弁を閉じ、前記第2の弁を開く制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の蒸気タービン。 - 前記第1の弁及び前記第2の弁は、流量調整弁であり、
前記第1の弁及び前記第2の弁と電気的に接続された制御部を備え、
前記制御部は、前記第1及び第2の弁の開度を調節することを特徴とする請求項1に記載の蒸気タービン。 - 前記外側ケーシング本体には、前記蒸気導入部に前記蒸気を導入する蒸気導入口が設けられており、
前記第1の弁及び前記第2の弁と電気的に接続された制御部と、
前記蒸気導入口の温度、前記第1の蒸気導出口の温度、前記第2の蒸気導出口の温度、前記内側ケーシング本体の温度、前記外側ケーシング本体内の前記排気蒸気の温度、及び前記外側ケーシング本体の温度のうち、少なくとも1つの温度を検出する温度検出部と、
を備え、
前記制御部は、前記温度検出部が検出する前記温度の曲線の一定時間の傾きが所定の傾きよりも大きくなった際に前記第1及び第2の弁の開閉を制御することを特徴とする請求項1に記載の蒸気タービン。 - 前記第1の弁及び前記第2の弁と電気的に接続された制御部と、
複数の動翼の先端と前記内側ケーシング本体との間に形成された第1のクリアランス、及び複数の静翼の先端と前記外側ケーシング本体との間に形成された第2のクリアランスのうち、少なくとも一方のクリアランスの値を測定するクリアランス測定部を備え、
前記制御部は、前記クリアランスの値に基づいて、前記第1及び第2の弁の開度を調節することを特徴とする請求項1に記載の蒸気タービン。 - 前記内側ケーシング本体は、第1の圧力とされた第1の蒸気が導入され、かつ前記第1の蒸気を第1の排気蒸気として一端から導出する第1のケーシング本体部と、第1の圧力よりも高い第2の圧力とされた第2の蒸気が供給され、かつ前記第2の蒸気を第2の排気蒸気として一端から導出する第2のケーシング本体部と、を含み、
前記蒸気導入部は、前記第1のケーシング本体部内に前記第1の蒸気を導入する第1の蒸気導入部と、前記第2のケーシング本体部内に前記第2の蒸気を導入する第2の蒸気導入部と、を含み、
前記外側ケーシング本体には、前記第2の排気蒸気を前記外側ケーシングの外部に導出する第3の蒸気導出口が設けられており、
前記第1のケーシング本体部の外周面と前記外側ケーシング本体の内周面との間には、前記第1の排気蒸気が流れる前記流路が区画されており、
前記第1の蒸気導出口は、前記軸線方向において前記流路の全長を流れる前記第1の排気蒸気を前記外側ケーシングの外部に導出し、
前記第2の蒸気導出口は、前記流路の一部を通過した前記第1の排気蒸気、或いは前記流路を通過しない前記第1の排気蒸気を前記外側ケーシングの外部に導出することを特徴とする請求項1に記載の蒸気タービン。 - 前記第1の弁及び前記第2の弁は、開閉弁であり、
前記第1の弁及び前記第2の弁と電気的に接続された制御部を備え、
前記制御部は、定格運転時において、前記第1の弁を開き、前記第2の弁を閉じる制御を行い、前記定格運転した状態から運転停止に移行する期間、又は前記運転停止時から起動して前記定格運転に到達するまでの期間のうち、少なくとも一方において、前記第1の弁を閉じ、前記第2の弁を開く制御を行うことを特徴とする請求項6に記載の蒸気タービン。 - 前記第1の弁及び前記第2の弁は、流量調整弁であり、
前記第1の弁及び前記第2の弁と電気的に接続された制御部を備え、
前記制御部は、前記第1及び第2の弁の開度を調節することで、定格運転時において、前記外側ケーシング内に存在する前記排気蒸気の全量のうち、半分よりも多い量を前記第1の蒸気導出口から導出させ、前記定格運転した状態から運転停止に移行する期間、又は前記運転停止状態から起動して前記定格運転に到達するまでの期間のうち、少なくとも一方において、前記排気蒸気の全量のうち、半分よりも多い量を前記第2の蒸気導出口から導出させることを特徴とする請求項6に記載の蒸気タービン。 - 前記外側ケーシング本体は、前記内側ケーシング本体の一端と対向する一端と、前記内側ケーシング本体の他端と対向する他端と、を含み、
前記第1の蒸気導出口は、前記蒸気導入部が設けられた位置よりも前記外側ケーシング本体の他端側に配置されており、
前記第2の蒸気導出口は、前記蒸気導入部が設けられた位置よりも前記外側ケーシング本体の一端側に配置されていることを特徴とする請求項1から8の何れか一項に記載の蒸気タービン。 - 前記内側ケーシング本体の一端側に位置する該内側ケーシング本体の外周面と前記外側ケーシング本体の内周面との間に、前記流路の入口を狭くする流路入口調整部材を有することを特徴とする請求項1から9の何れか一項に記載の蒸気タービン。
- 前記外側ケーシング本体は、上下方向において、上部と下部とに分割されており、
前記第2の蒸気導出口は、前記内側ケーシング本体の一端側に位置する前記上部または前記下部に配置されており、
前記外側ケーシング本体の前記上部及び前記下部のうち、前記第2の蒸気導出口が設けられていない一方と前記内側ケーシング本体との間に配置され、前記流路のうち、前記第2の蒸気導出口が設けられていない側の半分を塞ぐ流路閉塞部材を設け、
前記第1の蒸気導出口は、前記外側ケーシング本体のうち、前記流路閉塞部材と前記内側ケーシング本体の他端側との間に位置する部分に配置することを特徴とする請求項1から10の何れか一項に記載の蒸気タービン。 - 前記外側ケーシング本体は、上下方向において、上部と下部とに分割されており、
前記外側ケーシングは、前記外側ケーシング本体の前記上部の外側に設けられた第1のフランジ部と、前記外側ケーシング本体の前記下部の外側に設けられた第2のフランジ部と、を含み、
前記外側ケーシングは、前記第1のフランジ部と接続された架台により支持されており、
前記内側ケーシング本体の下部の他端と前記外側ケーシング本体の下部との間に、前記流路の下部に流れる前記排気蒸気の流量を少なくする流量制御部材を有することを特徴とする請求項1から11の何れか一項に記載の蒸気タービン。 - 前記外側ケーシング本体は、上下方向において、上部と下部とに分割されており、
前記外側ケーシングは、前記外側ケーシング本体の前記上部の外側に設けられた第1のフランジ部と、前記外側ケーシング本体の前記下部の外側に設けられた第2のフランジ部と、を含み、
前記外側ケーシングは、前記第2のフランジ部と接続された架台により支持されており、
前記内側ケーシング本体の上部の他端と前記外側ケーシング本体の上部との間に、前記流路の上部に流れる前記排気蒸気の流量を少なくする流量制御部材を有することを特徴とする請求項1から12の何れか一項に記載の蒸気タービン。
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