JP6612903B2 - ローリングベアリングの潤滑構造 - Google Patents

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Description

本発明は、オイル通路が軸方向に貫通する回転軸の一端部および他端部をそれぞれ第1ローリングベアリングおよび第2ローリングベアリングでケーシングに支持し、前記回転軸の一端部が臨む空間に供給されるオイルを、前記回転軸の一端部に設けたオイルガイドプレートで前記第1ローリングベアリングおよび前記オイル通路に案内するとともに、前記オイル通路から前記第2ローリングベアリングに案内するローリングベアリングの潤滑構造に関する。
ナックルにドライブシャフトの軸端部をボールベアリングを介して支持し、環状のオイルガイドプレート(シール部)の外周部をナックルおよびボールベアリングのアウターレース間に挟んで固定し、オイルガイドプレートの内周部とドライブシャフトの外周面との間に環状の隙間を形成することで、ドライブシャフトの外周面に沿ってボールベアリングに供給される潤滑用のオイルに含まれる異物をオイルガイドプレートで捕捉するものが、下記特許文献1により公知である。
特開2009−115257号公報
ところで、上記従来のものは、オイルガイドプレートの外周部をナックルおよびボールベアリングのアウターレース間に挟んで固定し、オイルガイドプレートの内周部とドライブシャフトの外周面との間に隙間を形成しているので、ドライブシャフトの外周面に沿って供給されるオイルの流量が減少すると、ドライブシャフトおよびオイルガイドプレートの下半部だけがオイルに浸かる状態になる。この状態では、ドライブシャフトの下半部の外周面に沿って供給されるオイルは、オイルガイドプレートの下半部を乗り越えてボールベアリングに供給される必要があり、そのためにボールベアリングに対するオイルの供給が不安定になる問題があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、回転軸の両端部を支持する一対のローリングベアリングに対するオイルの供給を安定させることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、オイル通路が軸方向に貫通する回転軸の一端部および他端部をそれぞれ第1ローリングベアリングおよび第2ローリングベアリングでケーシングに支持し、前記回転軸の一端部が臨む空間に供給されるオイルを、前記回転軸の一端部に設けたオイルガイドプレートで前記第1ローリングベアリングおよび前記オイル通路に案内するとともに、前記オイル通路から前記第2ローリングベアリングに案内するローリングベアリングの潤滑構造であって、前記オイルガイドプレートは、前記オイル通路に圧入される筒状の挿入部と、前記挿入部の一端側から前記空間に向けてファンネル状に拡開するオイルガイド部とを備え、前記オイルガイド部の外周部と前記空間を区画する前記ケーシングの内壁面との間に、前記空間のオイルを前記第1ローリングベアリングに導く隙間が形成されると共に、前記挿入部の他端部を径方向内側に折り曲げることで、オイルの流路を狭める塞き止め部が形成されることを特徴とするローリングベアリングの潤滑構造が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記第1ローリングベアリングおよび前記第2ローリングベアリングはテーパードローラベアリングであることを特徴とするローリングベアリングの潤滑構造が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1または請求項2の構成に加えて、前記オイルガイド部には、前記回転軸の一端側の軸端面に突き当てられる突き当て部が形成されることを特徴とするローリングベアリングの潤滑構造が提案される。
なお、実施の形態の右ケーシング11および中間ケーシング12は本発明のケーシングに対応し、実施の形態の第1テーパードローラベアリング21および第2テーパードローラベアリング22は本発明のローリングベアリングに対応し、実施の形態のリダクションシャフト23は本発明の回転軸に対応する。
請求項1の構成によれば、オイル通路が軸方向に貫通する回転軸の一端部および他端部がそれぞれ第1ローリングベアリングおよび第2ローリングベアリングでケーシングに支持される。回転軸の一端部が臨む空間に供給されるオイルは、回転軸の一端部に設けたオイルガイドプレートで第1ローリングベアリングおよびオイル通路に案内され、オイル通路から第2ローリングベアリングに案内される。
オイルガイドプレートは、オイル通路に圧入される筒状の挿入部と、挿入部の一端側から空間に向けてファンネル状に拡開するオイルガイド部とを備え、オイルガイド部の外周部と空間を区画するケーシングの内壁面との間に、空間のオイルを第1ローリングベアリングに導く隙間が形成されるので、空間のオイルの油面が低下しても隙間を通して第1ローリングベアリングにオイルを支障なく供給できるだけでなく、ファンネル状に拡開するオイルガイド部でリダクションシャフトのオイル通路にオイルをスムーズに導いて第2ローリングベアリングに供給することができる。しかもオイルガイドプレートは挿入部をオイル通路に圧入することでリダクションシャフトに固定されるので、第1ローリングベアリングおよび第2ローリングベアリングのプリロードに影響を及ぼすことがない。また、挿入部の他端部を径方向内側に折り曲げることで、オイルの流路を狭める塞き止め部が形成されるので、第1ローリングベアリングに供給されるオイル量および第2ローリングベアリングに供給されるオイル量の比率を簡単な構造で調整することができる。
また請求項2の構成によれば、第1ローリングベアリングおよび第2ローリングベアリングがテーパードローラベアリングであると、プリロードの変化により回転抵抗や耐久性に悪影響が及ぶ可能性があるが、オイルガイドプレートをケーシングおよびアウターレース間に挟んで固定する必要がないので、オイルガイドプレートの板厚のバラつきによるプリロードの変化を回避することができる。
また請求項3の構成によれば、オイルガイド部には、回転軸の一端側の軸端面に突き当てられる突き当て部が形成されるので、オイルガイドプレートの挿入部を回転軸のオイル通路に圧入するとき、その圧入深さを一定にして組付立精度を高めることができるだけでなく、回転軸に対するオイルガイドプレートの組付姿勢を安定させることができる。
ベルト式無段変速機の縦断面図である。 図1の2部拡大図である。 図2の3部拡大図である。 図3に対応する比較例を示す図である。
以下、図1〜図4に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1に示すように、車両用のベルト式無段変速機Tは、右ケーシング11、中間ケーシング12および左ケーシング13を備えており、中間ケーシング12および左ケーシング13にそれぞれボールベアリング14,15を介してメインシャフト16が支持され、右ケーシング11、中間ケーシング12および左ケーシング13にそれぞれボールベアリング17、ボールベアリング18およびローラベアリング19を介してカウンタシャフト20が支持され、中間ケーシング12および右ケーシング11にそれぞれ第1テーパードローラベアリング21および第2テーパードローラベアリング22を介してリダクションシャフト23が支持される。メインシャフト16の右端内周に左端外周を相対回転自在に嵌合するインプットシャフト24の右端は、右ケーシング11の開口部においてエンジンEのクランクシャフト25の左端に同軸に対向する。
右ケーシング11の内部には、インプットシャフト24の右端外周を囲むようにトルクコンバータ26が配置され、中間ケーシング12の内部には、インプットシャフト24およびメインシャフト16の嵌合部の外周を囲むように遊星歯車機構よりなる前後進切替機構27が配置されるとともに、前後進切替機構27の径方向外側に隣接するようにオイルポンプ28が配置される。
前後進切替機構27はリングギヤ、サンギヤ、キャリヤ、フォワードクラッチ43およびリバースブレーキ44を備え、前後進切替機構27の入力部材であるリングギヤはトルクコンバータ26の出力部材であるインプットシャフト24に接続され、前後進切替機構27の出力部材であるサンギヤはメインシャフト16に接続される。フォワードクラッチ43が係合するとリングギヤがサンギヤに結合され、インプットシャフト24がメインシャフト16に直結されて前進走行レンジが確立する。リバースブレーキ44が係合すると、キャリヤが回転不能に拘束されてリングギヤの回転が逆回転となってサンギヤに伝達され、後進走行レンジが確立する。
中間ケーシング12に内部において、メインシャフト16の外周に設けられたドライブプーリ29とカウンタシャフト20の外周に設けられたドリブンプーリ30とに、無端状の金属ベルト31が巻き掛けられる。ドライブプーリ29は固定側プーリ半体29aと、その固定側プーリ半体29aに対して接近・離間可能な可動側プーリ半体29bとを備え、油室32に作用する油圧により溝幅を制御可能である。同様に、ドリブンプーリ30は固定側プーリ半体30aと、その固定側プーリ半体30aに対して接近・離間可能な可動側プーリ半体30bとを備え、油室33に作用する油圧により溝幅を制御可能である。
右ケーシング11および中間ケーシング12にそれぞれテーパードローラベアリング34,35を介してディファレンシャルギヤ36が支持される。カウンタシャフト20に設けた第1リダクションギヤ37がリダクションシャフト23に設けた第2リダクションギヤ38に噛合し、リダクションシャフト23に設けたファイナルドライブギヤ39がディファレンシャルギヤ36の外周に設けたファイナルドリブンギヤ40に噛合する。そしてディファレンシャルギヤ36から左右に延出する左右のドライブシャフト41,42が左右の車輪に接続される。
従って、エンジンEのクランクシャフト25の回転がトルクコンバータ26からインプットシャフト24および前後進切替機構27を介してメインシャフト16に伝達されると、メインシャフト16の回転がドライブプーリ29が、金属ベルト31およびドリブンプーリ30を介してカウンタシャフト20に伝達される。このとき、ドライブプーリ29の溝幅を広げてドリブンプーリ30の溝幅を狭めると、変速比がLO側に連続的に変化し、逆にドライブプーリ29の溝幅を狭めてドリブンプーリ30の溝幅を広げると、変速比がOD側に連続的に変化する。
そしてカウンタシャフト20の回転は、第1リダクションギヤ37→第2リダクションギヤ38→リダクションシャフト23→ファイナルドライブギヤ39→ファイナルドリブンギヤ40→ディファレンシャルギヤ36→ドライブシャフト41,42の経路で左右の車輪に伝達される。
図2および図3に示すように、リダクションシャフト23は、左側外周に第2リダクションギヤ38がスプライン結合され、かつ右側外周にファイナルドライブギヤ39が一体に形成された中空軸であり、その内部をオイル通路23aが軸方向に貫通する。
リダクションシャフト23の左端を中間ケーシング12に支持する第1テーパードローラベアリング21は、リダクションシャフト23の左端の段部23bに突き当たるように嵌合するインナーレース51と、中間ケーシング12の内面の段部12aに突き当たるように嵌合するアウターレース52と、インナーレース51およびアウターレース52間に配置された複数のテーパードローラ53…と、複数のテーパードローラ53…を所定間隔で保持するリテーナ54とを備える。
リダクションシャフト23の右端を右ケーシング11に支持する第2テーパードローラベアリング22は、第1テーパードローラベアリング21と同一構造のものであり、リダクションシャフト23の右端の段部23cに突き当たるように嵌合するインナーレース55と、右ケーシング11の内面の段部11aに突き当たるように嵌合するアウターレース56と、インナーレース55およびアウターレース56間に配置された複数のテーパードローラ57…と、複数のテーパードローラ57…を所定間隔で保持するリテーナ58とを備える。
第1テーパードローラベアリング21および第2テーパードローラベアリング22は、ラジアル方向の荷重だけでなくスラスト方向の荷重をも支持可能なアンギュラベアリングであり、リダクションシャフト23を左向きに付勢するスラスト荷重は第1テーパードローラベアリング21により支持され、リダクションシャフト23を右向きに付勢するスラスト荷重は第2テーパードローラベアリング22により支持される。
第1テーパードローラベアリング21および第2テーパードローラベアリング22に潤滑用のオイルを案内するオイルガイドプレート59が、リダクションシャフト23の左端部に設けられる。オイルガイドプレート59は金属板をプレス加工した回転体形状の部材であり、円筒状の挿入部59aと、挿入部59aの左端から中間ケーシング12内の空間60に向かってファンネル状に拡開するオイルガイド部59bとを備える。オイルガイドプレート59のオイルガイド部59bには、リダクションシャフト23の左側の軸端面23dに当接可能な突き当て部59cが設けられ、オイルガイドプレート59の挿入部59aの右端は径方向内側に折り曲げられ、オイルの流路を狭める塞き止め部59dが形成される。
オイルガイドプレート59は、挿入部59aをリダクションシャフト23のオイル通路23aの左端から圧入することで、突き当て部59cがリダクションシャフト23の軸端面23dに当接する位置に固定される。この状態で、オイルガイドプレート59のオイルガイド部59bの外周部と中間ケーシング12の内壁面12bとの間に環状の隙間αが形成されており、この隙間αは第1テーパードローラベアリング21の左側面に臨んでいる。
リダクションシャフト23の右端部が臨む右ケーシング11の内面に円形の凹部11bが形成されており、この凹部11bは第2テーパードローラベアリング22の右側面に臨んでいる。
図示せぬオイルポンプからのオイルは、左ケーシング13の内部に形成した油路13aと、中間ケーシング12の内部に形成した油路12cとを介して中間ケーシング12の空間60に供給され(図1参照)、そこからリダクションシャフト23側に流れて第1テーパードローラベアリング21および第2テーパードローラベアリング22を潤滑する。
図4は本実施の形態の比較例を示すもので、そのオイルガイドプレート59´以外の構造は本実施の形態と同じである。
すなわち、比較例のオイルガイドプレート59´は、円筒状の挿入部59eと、挿入部59eの一端側から湾曲しながら径方向外側に延びる円環状のオイルガイド部59fとを備える。オイルガイドプレート59´は、中間ケーシング12の段部12aと第1テーパードローラベアリング21のアウターレース52との間に挟まれて固定される。リダクションシャフト23のオイル通路23aの一端側には径方向内側に突出する環状突起23eが形成されており、オイル通路23aに挿入された挿入部59eと環状突起23eとの間に環状の隙間βが形成されるとともに、オイルガイド部59fの径方向中間位置に第1テーパードローラベアリング21に臨む複数の油孔59g…が形成される。
上記構成を備えた比較例によれば、左ケーシング13の油路13aおよび中間ケーシング12の油路12cを介して空間60に供給されたオイルはオイルガイドプレート59´に向かって右側に流れ、その一部はオイルガイドプレート59´のオイルガイド部59fに形成された油孔59g…を通過して第1テーパードローラベアリング21を潤滑する。空間60に供給されたオイルの他の一部は、オイルガイドプレート59´の挿入部59eからリダクションシャフト23のオイル通路23aに供給され、そこからオイル通路23aの環状突起23eおよび挿入部59e間の隙間βを通過して第1テーパードローラベアリング21に供給されるとともに、オイル通路23aの出口を通過して右ケーシング11の凹部11cに衝突し、そこで180゜方向を変えて第2テーパードローラベアリング22を潤滑する。
しかしながら、上記比較例のものは、空間60のオイルの油面が低下して最下位の油孔59gよりも低くなったとき、空間60のオイルを第1テーパードローラベアリング21および第2テーパードローラベアリング22に供給するには、鉛直に起立するオイルガイド部59fの壁面に沿ってオイルを上昇させ、油孔59g…および挿入部59eに届かせる必要があり、そのために第1テーパードローラベアリング21および第2テーパードローラベアリング22に対するオイルの供給が不安定になる可能性がある。
しかも、オイルガイドプレート59´は、オイルガイド部59fの外周部を中間ケーシング12の段部12aおよび第1テーパードローラベアリング21のアウターレース52間に挟んで固定されるため、オイルガイド部59fの板厚のばらつきによって第1テーパードローラベアリング21のアウターレース52を右側に押す荷重が変化し、第1テーパードローラベアリング21のプリロードが変化する。第1テーパードローラベアリング21のプリロードが変化すると、第1テーパードローラベアリング21からリダクションシャフト23を介して伝達される軸方向の押圧荷重が変化するため、第2テーパードローラベアリング22のプリロードも変化する。その結果、第1テーパードローラベアリング21および第2テーパードローラベアリング22の転がり抵抗や耐久性に悪影響が及ぶ可能性がある。
しかしながら、図3に示す本実施の形態によれば、空間60および第1テーパードローラベアリング21を連通させる隙間αがオイルガイドプレート59のオイルガイド部59bの外周部および中間ケーシング12の内壁面12b間に形成されているので、空間60のオイルの油面が低下しても、そのオイルは隙間αの下部を通過して第1テーパードローラベアリング21にスムーズに供給される。
また空間60のオイルの油面が低下しても、オイルガイドプレート59のオイルガイド部59bは空間60に向かってファンネル状に拡開しているので、空間60をオイルガイドプレート59に向かって流れるオイルは、オイルガイド部59bに案内されてリダクションシャフト23のオイル通路23aにスムーズに供給され、そこから第2テーパードローラベアリング22に供給される。
しかもオイルガイドプレート59は、中間ケーシング12の段部12aおよび第1テーパードローラベアリング21のアウターレース52間に挟まれて固定されるのではなく、挿入部59aをリダクションシャフト23のオイル通路23aに圧入することで固定されるので、オイルガイドプレート59が第1テーパードローラベアリング21および第2テーパードローラベアリング22のプリロードに影響を及ぼすことはない。
また本実施の形態の隙間αの全開口面積を、比較例の油孔59g…の全開口面積および隙間βの全開口面積の和と等しく設定すれば、空間60がオイルで満たされているときの第1テーパードローラベアリング21へのオイル供給量を、比較例と同じに設定することができる。
さらに本実施の形態のオイルガイドプレート59は、挿入部59aをリダクションシャフト23のオイル通路23aに挿入したときに突き当て部59cが軸端面23dに当接するので、挿入部59aを一定深さに挿入して組立精度を高めることができるだけでなく、オイルガイドプレート59の傾きを防止して組立姿勢を安定させることができる。
また挿入部59aの先端部を折り曲げて塞き止め部59dを形成したので、簡単な構造でオイル通路23aを流れるオイルの流量を調整し、第1テーパードローラベアリング21に供給されるオイル量と第2テーパードローラベアリング22に供給されるオイル量との比率を調整することができる。しかもオイルガイド部59bに油孔59g…(図4参照)を加工する必要がなく、かつリダクションシャフト23に環状突起23e(図4参照)を加工する必要がないため、製造コストを低減することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、本発明のローリングベアリングは実施の形態のローラベアリングに限定されず、ボールベアリングやニードルベアリングであっても良い。
また本発明の回転軸は実施の形態のベルト式無段変速機Tのリダクションシャフト23に限定されるものではない。
11 右ケーシング(ケーシング)
12 中間ケーシング(ケーシング)
12b 内壁面
21 第1テーパードローラベアリング(第1ローリングベアリング)
22 第2テーパードローラベアリング(第2ローリングベアリング)
23 リダクションシャフト(回転軸)
23a オイル通路
23d 軸端面
59 オイルガイドプレート
59a 挿入部
59b オイルガイド部
59c 突き当て部
59d 塞き止め部
60 空間
α 隙間

Claims (3)

  1. オイル通路(23a)が軸方向に貫通する回転軸(23)の一端部および他端部をそれぞれ第1ローリングベアリング(21)および第2ローリングベアリング(22)でケーシング(11,12)に支持し、前記回転軸(23)の一端部が臨む空間(60)に供給されるオイルを、前記回転軸(23)の一端部に設けたオイルガイドプレート(59)で前記第1ローリングベアリング(21)および前記オイル通路(23a)に案内するとともに、前記オイル通路(23a)から前記第2ローリングベアリング(22)に案内するローリングベアリングの潤滑構造であって、
    前記オイルガイドプレート(59)は、前記オイル通路(23a)に圧入される筒状の挿入部(59a)と、前記挿入部(59a)の一端側から前記空間(60)に向けてファンネル状に拡開するオイルガイド部(59b)とを備え、前記オイルガイド部(59b)の外周部と前記空間(60)を区画する前記ケーシング(12)の内壁面(12b)との間に、前記空間(60)のオイルを前記第1ローリングベアリング(21)に導く隙間(α)が形成されると共に、前記挿入部(59a)の他端部を径方向内側に折り曲げることで、オイルの流路を狭める塞き止め部(59d)が形成されることを特徴とするローリングベアリングの潤滑構造。
  2. 前記第1ローリングベアリング(21)および前記第2ローリングベアリング(22)はテーパードローラベアリングであることを特徴とする、請求項1に記載のローリングベアリングの潤滑構造。
  3. 前記オイルガイド部(59b)には、前記回転軸(23)の一端側の軸端面(23d)に突き当てられる突き当て部(59c)が形成されることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のローリングベアリングの潤滑構造。
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