JP2008101764A - 変速機の回転部材支持構造および遊星歯車支持構造 - Google Patents

変速機の回転部材支持構造および遊星歯車支持構造 Download PDF

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    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/46Cages for rollers or needles

Abstract

【課題】保持器の剛性を維持しつつ軸方向の厚み寸法を削減し、かつ潤滑性に優れたスラストころ軸受を備える変速機の回転軸支持構造を提供する。
【解決手段】変速機は、入力軸および出力軸を含む回転部材と、入力軸の回転を任意に選択された回転比で変速して出力軸に伝達する変速機構と、回転部材の回転によって生じるスラスト荷重を支持するスラストころ軸受とを備える。スラストころ軸受11に注目すると、ころと、内周環状部14、外周環状部15、および内周環状部14と外周環状部15との間に放射状に配置される複数の柱部16とを有し、隣接する柱部16の間にころを収容する複数のポケット18が形成されている金属製保持器13とを備える。そして、柱部16には、その厚み方向一方側および他方側のうちの少なくとも一方の壁面に潤滑油を保持する凹部19が設けられている。
【選択図】図5

Description

この発明は、自動車等の変速機や遊星歯車機構において、回転によって生じるスラスト荷重を支持する支持構造に関するものである。
自動車のオートマチックトランスミッション等に使用されるスラストころ軸受は、例えば、特開平9−79269号公報(特許文献1)に記載されている。図18を参照して、同公報に記載されているスラストころ軸受101は、針状ころ102(図18では図示省略)と、内周環状部103、外周環状部104、および内周環状部103と外周環状部104との間に放射状に配置される複数の柱部105を有し、隣接する柱部105の間に針状ころ102を収容するポケット106が形成されている保持器107とを備える。
上記構成のスラストころ軸受101は、ころ102と軌道面とが線接触するので、軸受投影面積が小さいわりに高負荷容量と高剛性が得られるという利点がある。
なお、上記構成の保持器107は、生産性および経済性に優れている合成樹脂を射出成型して製造する樹脂製保持器である。また、図19を参照して、柱部105には、一方側の壁面に柱部105の厚みを減じる肉盗み部108と、ポケット106に対面する壁面に針状ころ102の脱落を防止するころ止め部109とが形成されている。
上記公報に記載されているスラストころ軸受101は、保持器107のころ止め部109に隣接する位置に肉盗み部108を設けることにより、ころ止め部109の弾性変形能を高めることができる。その結果、射出成型の型抜き時の抵抗を低減することができると記載されている。
特開平9−79269号公報
近年、オートマチックトランスミッション等のコンパクト化が進んでおり、それに伴って、これらの機器に使用されるスラストころ軸受101の軸方向の厚み寸法削減の要望が強くなっている。
ここで、スラストころ軸受101の軸方向の厚み寸法を減じるためには、保持器107の板厚を薄くしなければならない。しかし、合成樹脂で形成されている保持器107は、剛性確保の観点から厚み寸法の削減には限界がある。これは、特に大径のスラストころ軸受101において顕著である。
また、近年では、自動車の低エミッション化に伴って、オートマチックトランスミッション等の駆動部分の潤滑油量も削減されている。その結果、希薄潤滑下で使用可能なスラストころ軸受が求められている。
そこで、この発明の目的は、保持器の剛性を維持しつつ軸方向の厚み寸法を削減し、かつ潤滑性に優れたスラストころ軸受を採用した変速機の回転部材支持構造、および遊星歯車支持構造を提供することである。
この発明に係る変速機の回転部材支持構造は、入力軸および出力軸を含む回転部材と、入力軸の回転を任意に選択された回転比で変速して出力軸に伝達する変速機構と、回転部材の回転によって生じるスラスト荷重を支持するスラストころ軸受とを備える。スラストころ軸受に注目すると、ころと、内周環状部、外周環状部、内周環状部と外周環状部との間に放射状に配置される複数の柱部、および柱部の厚み方向一方側および他方側のうちの少なくとも一方の壁面に潤滑油を保持する凹部を有し、隣接する柱部の間にころを収容する複数のポケットが形成されている金属製の保持器とを有する。
上記構成のスラストころ軸受は、保持器の壁面に潤滑油を保持する凹部を設けたので、保油性が向上する。なお、本明細書中「保油性」とは、外部から供給される潤滑油が軸受内部に留まる性質を指すものとする。すなわち、上記構成のスラスト軸受においては、外部から供給された潤滑油が保持器に設けられた油だまりとしての凹部内に留まる。そして、凹部から徐々に流出する潤滑油がころの転動面を潤滑するので、希薄潤滑下でも潤滑性に優れたスラストころ軸受を得ることができる。
ここで、十分な量の潤滑油が供給される環境で使用されるスラストころ軸受には、高い通油性が求められる。すなわち、潤滑油の流入および排出をスムーズにすることにより、軸受内部の塵埃や摩耗粉を除去したり、潤滑油による攪拌抵抗の増大を防止したりすることが重要である。
一方、希薄潤滑下で使用されるスラストころ軸受には、軸受内部に常に潤滑油を保持し、ころの転動面に潤滑油を常時供給できる状態にしておくことが重要になる。つまり、この発明に係るスラストころ軸受は、希薄潤滑環境下での使用に適しているといえる。
また、上記構成のスラストころ軸受に採用される保持器は、鋼等の金属材料で形成された金属製保持器である。これにより、厚み寸法を削減しても保持器に必要な剛性を維持することができる。
このように、上記構成のスラストころ軸受は、自動車や自動二輪車等の変速機のように希薄潤滑下で、かつ軸方向寸法の削減が求められる機器に採用する軸受として好適である。なお、「変速機」とは、オートマチックトランスミッションや無段変速機(CVT)等を含む概念である。
一実施形態として、変速機構は、入力軸に嵌合固定される第1の固定コーンおよび入力軸に嵌合して軸方向に移動可能な第1の移動コーンとを含む第1のプーリと、出力軸に嵌合固定される第2の固定コーンおよび出力軸に嵌合して軸方向に移動可能な第2の移動コーンとを含む第2のプーリと、第1のプーリおよび第2のプーリに掛け渡されて第1のプーリの回転を第2のプーリに伝達する伝達部材とを備える。そして、スラストころ軸受は、第1のプーリおよび第2のプーリのうちの少なくとも一方の端面に当接するように配置される。
他の実施形態として、変速機構は、入力軸に接続される入力側回転部材と、出力軸に接続される出力側回転部材と、入力側回転部材と一体回転する第1の摩擦板と、第1の摩擦板と軸方向に対面するように配置され、出力側回転部材と一体回転する第2の摩擦板とを含み、第1の摩擦板と第2の摩擦板とが接触することによって入力側回転部材の回転を出力側回転部材に伝達するクラッチを有する。そして、スラストころ軸受は、入力側回転部材と出力側回転部材との間に配置される。
さらに他の実施形態として、変速機構は、入力軸および出力軸のうちの一方に接続される内方部材と、他方に接続される外方部材と、内方部材と外方部材との間に配置される複数の転動子とを含み、内方部材と外方部材との間で一方方向への回転を伝達し、他方方向への回転を伝達しない一方向クラッチを有する。そして、スラストころ軸受は、内方部材および外方部材のうちの少なくとも一方の端面に当接するように配置される。
この発明に係る遊星歯車支持構造は、太陽歯車と、内歯歯車と、太陽歯車および内歯歯車の間に配置される複数の遊星歯車と、複数の遊星歯車に接続される遊星キャリアと、遊星歯車の端面に当接するように配置されるスラストころ軸受とを備える。スラストころ軸受に注目すると、ころと、内周環状部、外周環状部、内周環状部と外周環状部との間に放射状に配置される複数の柱部、および柱部の厚み方向一方側および他方側のうちの少なくとも一方の壁面に潤滑油を保持する凹部を有し、隣接する柱部の間に前記ころを収容する複数のポケットが形成されている金属製の保持器とを有する。
この発明によれば、保持器の壁面に凹部を設けたことにより、保油性の高いスラストころ軸受用保持器、およびこのような保持器を採用することにより、希薄潤滑下でも潤滑性に優れたスラストころ軸受を得ることができる。
また、保持器を金属材料によって形成することにより、厚み寸法を削減しても剛性を維持することができる。その結果、コンパクト化が進む機器での使用に適したスラストころ軸受を得ることができる。
このように、上記構成のスラストころ軸受は、自動車や自動二輪車等の変速機や遊星歯車機構のように希薄潤滑下で、かつ軸方向寸法の削減が求められる機器に採用する軸受として好適である。
図1〜図5を参照して、この発明の一実施形態に係るスラストころ軸受11およびスラストころ軸受用保持器13を説明する。なお、図1はスラストころ軸受11の表面図、図2はスラストころ軸受11の裏面図、図3は図1のIII−IIIにおける断面図、図4は図2のIV−IVにおける断面図、図5は図1のP部の拡大図である。
この発明の一実施形態に係るスラストころ軸受11は、複数のころ12と、複数のころ12を保持するスラストころ軸受用保持器13(以下、「保持器13」という)とを備えるケージ&ローラタイプの軸受である。
図1および図2を参照して、保持器13は、内周環状部14と、内周環状部14の径方向外側に位置する外周環状部15と、内周環状部14および外周環状部15の間に放射状に配置される柱部16とを有する。また、各柱部16の表面(「厚み方向一方側の壁面」を指す)および裏面(「厚み方向他方側の壁面」を指す)には、それぞれ凹部17a,17b,17c(以下、総称して「凹部17」という)が設けられている。さらに、隣接する柱部16の間には、ころ12を転動自在に保持する複数のポケット18が形成されている。
図1を参照して、保持器13の表面の凹部17a,17bは、各柱部16の2箇所に径方向の位置をずらして設けられている。具体的には、径方向内側に設けられた内周側凹部17aと、径方向外側に設けられた外周凹部17bとを含む。そして、複数の内周側凹部17aおよび外周側凹部17bは、それぞれスラストころ軸受11の回転軸心を中心とする円c,cの円周上に位置する。また、この実施形態においては、凹部17は矩形形状である。
一方、図2を参照して、保持器13の裏面の凹部17cは、各柱部16の径方向中央部に設けられている(「中央凹部17c」という)。また、複数の中央凹部17cは、スラストころ軸受11の回転軸心を中心とする円cの円周上に位置する。
ポケット18は、保持器13の厚み方向に貫通する矩形形状の貫通孔である。そして、長手方向を保持器13の径方向に向けて放射状に配置されている。また、図3および図4を参照して、ポケット18には、ころ12の転動面に対面する壁面から突出する複数のころ止め部19が設けられている。
具体的には、保持器13の厚み方向一方側(表面側)に偏在する第1および第2ころ止め部19a,19b(図3では第1ころ止め部19aのみ図示)と、他方側(裏面側)に偏在する第3ころ止め部19cとを含む。これらのころ止め部19は、ポケット18に収容されたころ12が、それぞれ保持器13の厚み方向一方側および他方側に脱落するのを防止する。
また、各ころ止め部19のころ12と対面する壁面は、角部がころ12を攻撃するのを防止するためにテーパ形状となっている。さらに、保持器13の厚み方向一方側のころ止め部19a,19bと他方側のころ止め部19cとの間の壁面は、ころ12の回転を案内する案内面18aとして機能する。
次に、図5を参照して、内周側凹部17a、外周側凹部17b、および中央凹部17cは、それぞれ径方向のずれた位置に設けられている。同様に、第1ころ止め部19a、第2ころ止め部19b、および第3ころ止め部19cも、それぞれ径方向のずれた位置に設けられている。
また、内周側凹部17aおよび外周側凹部17bと、第1および第2ころ止め部19a,19bとは、保持器13の同一壁面側(表面側)に設けられている。一方、中央凹部17cと第3ころ止め部19cとは、保持器13の同一壁面側(裏面側)に設けられている。
さらに、各ポケット18に設けられた第1ころ止め部19aは円cの円周上に、第2ころ止め部19bは円cの円周上に、第3ころ止め部19cは円cの円周上にそれぞれ配置されている。つまり、内周側凹部17aと第1ころ止め部19a、外周側凹部17bと第2ころ止め部19b、および中央凹部17cと第3ころ止め部19bとは、それぞれ保持器13の厚み方向の同一壁面側でかつ同一円周上に位置する。
上記構成の保持器13は、鋼等の金属材料によって形成される金属製保持器である。また、内周環状部14、外周環状部15、および柱部16の板厚はほぼ均一である。また、ころ止め部19は、保持器13の表面および裏面からは突出していない。したがって、保持器13は全体としてフラットな形状となっている。このような保持器13を製造する方法としては、例えば、1枚の鋼板をプレス加工して上記の構成を得る。具体的には、打ち抜き加工によって保持器13の外形形状を形成すると共に、ポケット18を打ち抜く。
また、上記のように、凹部17ところ止め部19とを保持器13の厚み方向の同一壁面側で、かつ同一円周上に設けた場合には、コイニング加工によって凹部17を形成すると同時に、このとき生じた余肉によって各凹部17に隣接するころ止め部19を形成することができる。
一方、ころ12は、転動面12aを有する円筒形状の転動体である。ころ12は、軸受回転時に自転運動、およびスラストころ軸受11の回転軸心を中心として公転運動する。その際、転動面12aは、軌道面(図示省略)およびポケット18の内壁面(ころ止め部19を含む)に接触する。
したがって、転動面12aと軌道面との間、および転動面12aとポケット18の内壁面との間にそれぞれ潤滑油を供給する必要がある。なお、ケージ&ローラタイプの軸受の場合、軌道面はスラストころ軸受11を組み込む機器側に設けられる。
上記構成のスラストころ軸受11は、外部から供給された潤滑油が保持器13に設けられた油だまりとしての凹部17内に留まる。そして、凹部17から徐々に流出する潤滑油がころ12の転動面を潤滑する。つまり、保持器13に凹部17を設けたことによってスラストころ軸受11の保油性が向上する。その結果、希薄潤滑下でも潤滑性に優れたスラストころ軸受11を得ることができる。
なお、凹部17は底壁を有する不貫通凹部である。また、周囲が側壁で囲まれており、隣接するポケット18に連通する溝とも異なる。このような構成とすることにより、通油性ではなく保油性が向上する。
また、各柱部16に複数の凹部17a,17b,17cを設けたことにより、1箇所の場合と比較して、スラストころ軸受11の保油性がさらに向上する。また、複数の凹部17a,17b,17cを保持器13の径方向にずれた位置に設けることにより、ころ12の転動面に潤滑油を均等に供給することができる。
また、保持器13の厚み方向一方側に設けられる第1および第2ころ止め部19a,19bと、他方側に設けられる第3ころ止め部19cとを保持器13の径方向にずれた位置に設けることにより、ころ12を適切に保持することができる。
さらに、上記構成のスラストころ軸受11に採用される保持器13は金属製保持器である。これにより、厚み寸法を削減しても保持器13に必要な剛性を維持することができる。つまり、このスラストころ軸受11は、コンパクト化が進む機器での使用に適しているといえる。
なお、上記の実施形態においては、各柱部16の表面側に2箇所、裏面側に1箇所の凹部17を設けた例を示したが、これに限ることなく、それぞれ任意の個数の凹部を設けることができる。
また、上記の実施形態においては、凹部17を各柱部16の厚み方向の壁面に設けた例を示したが、スラストころ軸受11の保油性を向上する観点からは、任意の位置、すなわち内周環状部14や外周環状部15に凹部を設けてもよい。しかし、潤滑油をころ12の転動面12aに適切に供給する観点からは、転動面12aに隣接する柱部16に設けるのが望ましい。
また、上記の実施形態における凹部17は矩形形状である例を示したが、これに限ることなく、任意の形状とすることができる。例えば、図6に示すスラストころ軸受用保持器23は、円形状の凹部27a,27bを有する。図7に示すスラストころ軸受用保持器33は、円周方向に延びる長円形状の凹部37a,37bを有する。図8に示すスラストころ軸受用保持器43は、径方向に延びる長円形状の凹部47を有する。なお、図6および図7において、凹部27a,27bおよび凹部37a,37bは、それぞれ径方向のずれた位置に配置されている。
上記の各実施形態におけるスラストころ軸受用保持器13,23,33において、柱部16,26,36の幅寸法は、径方向内側から径方向外側に向かって大きくなっている。そのため、外周側凹部17b,27b,37bの面積は、内周側凹部17a,27a,37aと比較して大きくなっている。
一方、軸受内部の潤滑油は、軸受回転時の遠心力によって径方向外側に偏在する。そのため、内周側凹部17a,27a,37aの保油量を増加して、スラストころ軸受用保持器13,23,33の内周側の保油性を向上するのが望ましい。
そこで、例えば、内周側凹部17a,27a,37aの深さを外周側凹部17b,27b,37bより深くする等して保油量を増加すれば、ころの転動面全域にさらに均等に潤滑油を供給することができる。
なお、上記構成のスラストころ軸受用保持器23,33,43の基本構成は保持器13と共通するので、詳しい説明は省略する。
また、上記の実施形態においては、厚み寸法を削減する観点からころ12と保持器13とで構成されるケージ&ローラタイプのスラストころ軸受11の例を説明したが、これに限ることなく、この発明は軌道輪をさらに有するスラストころ軸受にも適用することができる。
図9を参照して、この発明の他の実施形態に係るスラストころ軸受51を説明する。なお、ころ52および保持器53の構成はスラストころ軸受11と共通するので、共通点の説明は省略し、相違点を中心に説明する。
スラストころ軸受51は、複数のころ52と、保持器53と、保持器53の厚み方向一方側および他方側に配置される第1および第2軌道輪54,55とを備える。第1および第2軌動輪54,55は、中央に穴54a,55aが形成された円板状の部材である。第1軌動輪54は、その内縁部に軸方向に突出する内周鍔部54bを有する。第2軌動輪55は、その外縁部に軸方向に突出する外周鍔部55bを有する。
上記構成のスラストころ軸受52は、ケージ&ローラタイプのスラストころ軸受11と比較して厚み寸法は大きくなる。しかし、スラストころ軸受11は、ころ12と接触する軌道面を機器側に設けなければならないので、研磨工程等の作業工数が増大する。一方、スラストころ軸受51は、軌動輪54,55を設けたことで機器側の研磨工程を省略することができる。また、軌動輪54,55の軌道面は、容易に極めて平滑な面を得ることができるので、希薄潤滑下でもころ52がスムーズに回転することができる。
また、金属製保持器の他の例としては、鋼板を厚み方向に折り曲げて断面形状を略W型としたW型保持器がある。W型保持器は、保持器の厚み寸法に対して鋼板の板厚を薄くしなければならないので、保持器の剛性を維持しつつ厚み寸法を削減するのは困難である。したがって、この発明には、円環形状の平板に凹部17およびポケット18等を形成した平型のスラストころ軸受用保持器13が適しているといえる。
また、この発明は、ころとして針状ころ、棒状ころ、または円筒ころを有するあらゆる形式のスラストころ軸受に適用することができる。ただし、厚み寸法を削減する観点からは、スラスト針状ころ軸受であることが望ましい。
図10〜図15を参照して、この発明の一実施形態に係る自動変速機61を説明する。なお、図10は自動変速機61を示す図、図11は第1遊星歯車機構66を示す図、図12は多板クラッチ68を示す図、図13は一方向クラッチ73を示す図、図14は図13のXIV−XIVにおける断面図、図15はトルクコンバータ80を示す図である。
まず、図10を参照して、自動変速機61は、ケーシング62と、ケーシング62に挿通し、エンジン(図示せず)の回転を図15に示すようなトルクコンバータxx(図10では図示省略)を介して自動変速機61に伝達する入力軸63と、ケーシング62に挿通し、駆動輪(図示せず)に連結される出力軸64と、入力軸63の回転を任意に選択された回転比で変換して出力軸64に伝達する変速機構65とを備える。
変速機構65は、第1および第2遊星歯車機構66,67と、5個の多板クラッチ68〜72と、2個の一方向クラッチ73,74と、バンドブレーキ75とを備える。この変速機構65では、1速、2速、3速、4速、および後進のいずれかを選択することが可能である。
ここで、上記構成の自動変速機61は、回転部材としての入力軸63および出力軸62等の回転によってスラスト荷重が生じる。そこで、図1に示したようなこの発明の一実施形態に係るスラストころ軸受11を組み込む。具体例を以下に示す。
図11を参照して、第1遊星歯車機構66は、第1回転軸66eに固定される太陽歯車66aと、第2回転軸66fに固定される内歯歯車66bと、太陽歯車66aおよび内歯歯車66bの間に配置される複数の遊星歯車66cと、複数の遊星歯車66cと軸受66dを介して接続される遊星キャリア66gとを備える。
なお、図1に示す実施形態においては、太陽歯車66aは入力軸63に固定されて一体回転する。内歯歯車66bは一方向クラッチ74の内方部材に固定されて一体回転する。遊星キャリア66dは第2遊星歯車機構67および出力軸64に連結されている。なお、第2遊星歯車機構67も同様の構成であるので、説明は省略する。
上記構成の第1遊星歯車機構66において、遊星歯車66cの端面に当接するように、図1に示したようなこの発明の一実施形態に係るスラストころ軸受11を配置する。このように、遊星歯車66cと遊星キャリア66gとの間にスラストころ軸受11を配置すれば、遊星歯車66cおよび軸受66dの軸方向のずれを防止することができる。なお、スラストころ軸受11は、遊星歯車66cの反対側の端面に当接するように配置してもよい。
また、上記構成の第1遊星歯車機構66は、自動変速機61の変速機構65の一部としてだけでなく、独立して他の機能を発揮することができる。具体的には、入力部と出力部と固定部とを選択することにより、増速機、減速機、後進装置として機能する。
例えば、増速機として使用する場合には、内歯歯車66bを固定して、第1回転軸66eを入力軸、遊星キャリア66gを出力軸とする。減速機として使用する場合には、内歯歯車66bを固定して、遊星キャリア66gを入力軸、第1回転軸66eを出力軸とする。この場合、太陽歯車66aと内歯歯車66bとの歯数の差が大きいほど、増速率および減速率が高い。
一方、遊星キャリア66gを固定することにより、太陽歯車66aと内歯歯車66bとが逆回転するので、第1回転軸66eまたは第2回転軸66fのいずれか一方を入力軸、他方を出力軸とすることにより、後進装置として機能する。
次に、図11を参照して、多板クラッチ68は、入力側回転部材68aと、出力側回転部材68bと、入力側回転部材68aと一体回転する複数のドライブプレート68cと、出力側回転部材68bと一体回転するドリブンプレート68dと、入力側回転部材68a上を軸方向に移動可能なピストン68eと、ピストン68eをドライブプレート68cから遠ざける方向に付勢するばね68fとを備える。なお、他の多板クラッチ69,70,71,72も同様の構成であるので、説明は省略する。
ドライブプレート68cとドリブンプレート68dとは、所定の隙間を設けた状態で軸方向に対面するように配置されている。また、ドライブプレート68cおよびドリブンプレート68dは、表面が摩擦係数の高い材料で形成されており摩擦板として機能する。
入力側回転部材68aは、内部に油路68gを有し油圧室68hに対して油の供給および排出を行う。油圧室68hに油が供給されると、ピストン68eはばね68fに逆らってドライブプレート68cに近づく方向に押し出される。そして、ドライブプレート68cとドリブンプレート68dを接触させて、両者の間に生じる摩擦力によって入力側回転部材68aの回転を出力側回転部材68bに伝達する。
一方、油圧室68hから油を排出すると、ばね68fの弾性力によってピストン68eはドライブプレート68cから遠ざかる方向に移動する。これにより、ドライブプレート68cとドリブンプレート68dとの間に隙間が形成されて、入力側回転部材68aの回転が出力側回転部材68bに伝達されなくなる。
なお、図10に示す自動変速機61において、入力側回転部材68aは入力軸63に連結され、出力側回転部材68bは第2遊星歯車機構67の太陽歯車に連結されている。そして、入力軸63の回転を第2遊星歯車機構67の太陽歯車に伝達するか否かを制御している。
上記構成の多板クラッチ68において、入力側回転部材68aと出力側回転部材68bとは、それぞれ独立して回転することができなければならない。また、ピストン68eがドライブプレート68cを押す力によって、入力側回転部材68aと出力側回転部材68bとの間にはスラスト荷重が負荷される。そこで、入力側回転部材68aと出力側回転部材68bとの間に、図1に示すようなこの発明の一実施形態に係るスラストころ軸受11を配置する。
次に、図13を参照して、一方向クラッチ73は、外径面に軌道面を有する内方部材73aと、内径面に軌道面を有する外方部材73bと、内方部材73aおよび外方部材73bの間に配置される転動子としての複数のスプラグ73cと、複数のスプラグ73cを保持する内側保持器73dおよび外側保持器73eとを備える。スプラグ73cは中央部がくびれたそら豆形状であって、最大高さhは、内方部材73aと外方部材73bとの間の隙間より大きい。なお、一方向クラッチ74についても同様の構成であるので、説明は省略する。
図14を参照して、一方向クラッチ73の動作について説明する。一方向クラッチ73は、内方部材73aと外方部材73bとの間で、一方方向への回転は伝達し、他方方向への回転は伝達しない駆動力伝達機構である。
例えば、内方部材73aが図中矢印(ロ)の方向に回転すると、スプラグ73cが起き上がる(図中、時計回りに回転する)。スプラグ73cの最大高さhは、内方部材73aと外方部材73bとの隙間より大きいので、スプラグ73cが内方部材73aおよび外方部材73bに係合して、内方部材73aの回転が外方部材73bに伝達される。これは、外方部材73bが図中矢印(ニ)の方向に回転した場合も同様である。
一方、内方部材73aが図中矢印(イ)の方向に回転すると、スプラグ73cは倒れる(図中、反時計回りに回転する)。その結果、内方部材73aと外方部材73bとの間に隙間ができるので、内方部材73aの回転が外方部材73bに伝達されない。これは、外方部材73bが図中矢印(ハ)の方向に回転した場合も同様である。
なお、図10に示す自動変速機61において、一方向クラッチ73は、多板クラッチ72とバンドブレーキ75が接続された固定部を内方部材73aとし、多板クラッチ70,71,72を経由して第2遊星歯車機構67の遊星キャリアに接続された回転部材を外方部材73bとして構成される。そして、第2遊星歯車機構67の遊星キャリアが入力軸63と同一方向に回転するのを許容し、入力軸63と逆方向に回転するのを制限する。
そして、この一方向クラッチ73には、多板クラッチ70,71,72等によるスラスト荷重が負荷されるので、内方部材73aおよび外方部材73bの少なくとも一方の端面に、図1に示すようなこの発明の一実施形態に係るスラストころ軸受11を配置する。例えば、内方部材73aと外方部材73bとの間、内方部材73aとケーシング62との間等が考えられる。
なお、内側保持器73dおよび外側保持器73eは、全てのスプラグ73cが同時に立ち上がるように同期させる機能を有しており、部分的な係合が起こらないようにしている。また、このようなスプラグタイプの一方向クラッチは、複数のスプラグ73cが内方部材73aと外方部材73bとに係合するので、クラッチ容量を大きくすることが可能で、耐久性にも優れている。
また、上記構成の一方向クラッチ73において、スプラグ73cが倒れた状態では、内方部材73aと外方部材73bとの間の隙間を保つことはできない。そこで、内方部材73aと外方部材73bとの間の隙間を均一に保つために、針状ころ軸受73fを配置する。
次に、図15を参照して、トルクコンバータ80は、インペラ81と、ステータ82と、タービン83とを主に有している。具体的には、エンジン(図示省略)の出力軸(トルクコンバータ80を中心にすると「入力側回転部材」)に連結されるインペラ81と、図10に示すような自動変速機61(図15では図示省略)の入力軸63(トルクコンバータ80を中心にすると「出力側回転部材」)に連結されるタービン83とが互いに対向するように配置されている。また、ステータ82は、ケーシングに固定されたステータシャフトに一方向クラッチ84を介して取り付けられている。
このステータ82は、それぞれ椀状に形成されたインペラブレード81aとタービンブレード83aとの間で還流する流体を、これらの内径側でタービン83側からインペラ81側へ戻す際に、流体の流れ方向を変えてインペラ81に順方向の回転力を付与し、伝達トルクを増幅するものである。
上記のトルクコンバータ80は、入力側回転部材および出力側回転部材のいずれかの回転によりスラスト荷重を生じるので、インペラ81とステータ82との間、および、ステータ82とタービン83との間に図1に示すようなこの発明の一実施形態に係るスラストころ軸受11が配置されている。
上記構成のように、図1に示したようなこの発明の一実施形態に係るスラストころ軸受11をスラスト荷重が作用する位置に組み込むことにより、自動変速機61に必要な潤滑油量を削減することができると共に、自動変速機61の軸方向の長さを短縮することができる。
次に、図16および図17を参照して、この発明の他の実施形態に係る変速機としての無段変速機を説明する。なお、図16は無段変速機を示す図、図17は図16のQ部の拡大図である。
無段変速機は、入力軸201と、出力軸203と、駆動軸201aと、入力軸201の回転を変速して出力軸203に伝達する無段変速機構200と、入力軸201の前後進を切替える前後進切替機構210とを備える。
無段変速機構200は、入力軸201に配設された第1プーリ202と、出力軸203に配設された第2プーリ204と、第1プーリ202および第2プーリ204の双方に掛け渡される伝達部材としてのベルト205とを備える。
第1プーリ202および第2プーリ204は、それぞれ入力軸201と出力軸203とに固定された固定側コーン202a,204aと、ボールスプライン(図示せず)等により軸方向に摺動自在に保持された可動側コーン202b,204bとを有する。
この無断変速機構200は、可動側プーリ202b,204bがそれぞれ軸方向に摺動することにより、プーリ202,204の溝幅が変化するので、プーリ202およびプーリ204に対するベルト205の巻付け径が連続的に変化する。その結果、入力軸201の回転が無段階に変速されて出力軸203に伝達される。
前後進切替機構210は、駆動軸201aの回転に伴って回転する内歯歯車213aと、入力軸201の回転に伴って回転する太陽歯車201bと、内歯歯車213aおよび太陽歯車201bの各々に噛み合う遊星ピニオン212aと、多板クラッチ215,216とを備える。
前後進切替機構210は、多板クラッチ216を接続状態にすることにより、駆動軸201aの回転が入力軸201に正方向に伝達される。一方、多板クラッチ215を接続状態にすると、駆動軸201aの回転が入力軸201に逆方向に伝達される。
このような無段変速機は、可動側プーリ202b,204bが軸方向に摺動することによって、スラスト荷重を生じる。そこで、例えば、固定側プーリ202a,204aとハウジング206との間に、図1に示すようなこの発明の一実施形態に係るスラストころ軸受11を配置する。
同様に、図17を参照して、入力軸201を支持する転がり軸受211と支持部材212との間と、支持部材212と太陽歯車201bとの間と、太陽歯車201bと支持部材213との間と、支持部材213とハウジング206との間に、図1に示すようなこの発明の一実施形態に係るスラストころ軸受11を配置する。
なお、図10〜図17を用いてスラストころ軸受11を組み込む部分を説明したが、変速機の他の部分に採用することによっても、同様の効果を得ることができる。また、変速機の例として、オートマチックトランスミッションとベルト式CVTの例を示したが、これに限ることなく、この発明は他の形式の変速機にも適用することができる。さらに、図11に示した遊星歯車機構66は、自動変速機61や無段変速機の前後進切替機構210に組み込む場合だけでなく、増速機、減速機、後進装置として独立して使用することができる。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明は、変速機や遊星歯車機構に有利に利用される。
この発明の一実施形態に係るスラストころ軸受の表面図である。 この発明の一実施形態に係るスラストころ軸受の表面図である。 図1のIII−IIIにおける断面図である。 図2のIV−IVにおける断面図である。 図1のP部の拡大図である。 この発明に係るスラストころ軸受用保持器の他の形態を示す図である。 この発明に係るスラストころ軸受用保持器の他の形態を示す図である。 この発明に係るスラストころ軸受用保持器の他の形態を示す図である。 この発明の他の実施形態に係るスラストころ軸受を示す図である。 オートマチックトランスミッションを示す図である。 図1に示すスラストころ軸受を採用した遊星歯車機構を示す図である。 図1に示すスラストころ軸受を採用した多板クラッチを示す図である。 図1に示すスラストころ軸受を採用した一方向クラッチを示す図である。 図13のXIV−XIVにおける断面図である。 図1に示すスラストころ軸受を採用したトルクコンバータを示す図である。 無段変速機(CVT)を示す図である。 図16のQ部の拡大図である。 従来のスラストころ軸受の正面図である。 図18のスラストころ軸受のポケットを含む断面図である。
符号の説明
11,21,31,41,51,101 スラストころ軸受、12,52,102 ころ、12a 転動面、13,23,33,43,53,107 保持器、14,103 内周環状部、15,104 外周環状部、16,26,36,105 柱部、17,17a,17b,17c,27a,27b,37a,37b,47 凹部、18,106 ポケット、18a 案内面、19,19a,19b,19c,109 ころ止め部、54,55 軌道輪、54a,55a 穴、54b,55b 鍔部、108 肉盗み部、61 自動変速機、62 ケーシング、63,201 入力軸、201a 駆動軸、64,203 出力軸、65 変速機構、66,67 遊星歯車機構、66a,213b 太陽歯車、66b,213a 内歯歯車、66c 遊星歯車、66d 軸受、66e,66f 回転軸、66g 遊星キャリア、68,69,70,71,72,215,216 多板クラッチ、68a 入力側回転部材、68b 出力側回転部材、68c ドライブプレート、68d ドリブンプレート、68e ピストン、68f ばね、68g 油路、68h 油圧室、73,74 一方向クラッチ、73a 内方部材、73b 外方部材、73c スプラグ、73d,73e 保持器、73f 針状ころ軸受、80 トルクコンバータ、81 インペラ、81a インペラブレード、82 ステータ、83 タービン、83a タービンブレード、202,204 プーリ、202a,204a 固定側コーン、202b,204b 可動側コーン、205 ベルト、206 ハウジング、210 前後進機構、211 転がり軸受、212,213 支持部材、212a 遊星ピニオン。

Claims (5)

  1. 入力軸および出力軸を含む回転部材と、前記入力軸の回転を任意に選択された回転比で変速して前記出力軸に伝達する変速機構と、前記回転部材の回転によって生じるスラスト荷重を支持するスラストころ軸受とを備え、
    前記スラストころ軸受は、
    ころと、
    内周環状部、外周環状部、前記内周環状部と前記外周環状部との間に放射状に配置される複数の柱部、および前記柱部の厚み方向一方側および他方側のうちの少なくとも一方の壁面に潤滑油を保持する凹部を有し、隣接する前記柱部の間に前記ころを収容する複数のポケットが形成されている金属製の保持器とを有する、変速機の回転部材支持構造。
  2. 前記変速機構は、前記入力軸に嵌合固定される第1の固定コーンおよび前記入力軸に嵌合して軸方向に移動可能な第1の移動コーンとを含む第1のプーリと、前記出力軸に嵌合固定される第2の固定コーンおよび前記出力軸に嵌合して軸方向に移動可能な第2の移動コーンとを含む第2のプーリと、前記第1のプーリおよび前記第2のプーリに掛け渡されて前記第1のプーリの回転を前記第2のプーリに伝達する伝達部材とを備え、
    前記スラストころ軸受は、前記第1のプーリおよび前記第2のプーリのうちの少なくとも一方の端面に当接するように配置される、請求項1に記載の変速機の回転部材支持構造。
  3. 前記変速機構は、前記入力軸に接続される入力側回転部材と、前記出力軸に接続される出力側回転部材と、前記入力側回転部材と一体回転する第1の摩擦板と、前記第1の摩擦板と軸方向に対面するように配置され、前記出力側回転部材と一体回転する第2の摩擦板とを含み、前記第1の摩擦板と前記第2の摩擦板とが接触することによって前記入力側回転部材の回転を前記出力側回転部材に伝達するクラッチを有し、
    前記スラストころ軸受は、前記入力側回転部材と前記出力側回転部材との間に配置される、請求項1または2に記載の変速機の回転部材支持構造。
  4. 前記変速機構は、前記入力軸および前記出力軸のうちの一方に接続される内方部材と、他方に接続される外方部材と、前記内方部材と前記外方部材との間に配置される複数の転動子とを含み、前記内方部材と前記外方部材との間で一方方向への回転を伝達し、他方方向への回転を伝達しない一方向クラッチを有し、
    前記スラストころ軸受は、前記内方部材および前記外方部材のうちの少なくとも一方の端面に当接するように配置される、請求項1〜3のいずれかに記載の変速機の回転部材支持構造。
  5. 太陽歯車と、内歯歯車と、前記太陽歯車および前記内歯歯車の間に配置される複数の遊星歯車と、前記複数の遊星歯車に接続される遊星キャリアと、前記遊星歯車の端面に当接するように配置されるスラストころ軸受とを備え、
    前記スラストころ軸受は、
    ころと、
    内周環状部、外周環状部、前記内周環状部と前記外周環状部との間に放射状に配置される複数の柱部、および前記柱部の厚み方向一方側および他方側のうちの少なくとも一方の壁面に潤滑油を保持する凹部を有し、隣接する前記柱部の間に前記ころを収容する複数のポケットが形成されている金属製の保持器とを有する、遊星歯車支持構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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