JP6610265B2 - 倒立二輪車 - Google Patents

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Description

本発明は、倒立二輪車に関し、特に、搭乗者を乗せて倒立状態を維持したまま走行可能な倒立二輪車に関する。
特許文献1には、倒立状態を維持したまま安定して旋回することが可能な倒立二輪車が開示されている。特許文献1にかかる倒立二輪車は、センサを用いて検出した搭乗者の乗車状態に応じて、その動作を制御する。
特開2014−184889号公報
倒立二輪車が車輪を制御していない状態のとき、倒立二輪車は倒立状態を維持することができないおそれがある。そこで、倒立二輪車が車輪を制御していない状態のときに倒立二輪車の倒立状態を維持するために倒立二輪車を支持する支持部材が、倒立二輪車に設けられ得る。ここで、支持部材は、倒立二輪車の走行中に走行の妨げとならないような位置(第1の位置)にする必要がある。一方、支持部材が倒立二輪車の倒立状態を維持しているとき、支持部材は、先端が地面の側つまり下側を向いた位置(第2の位置)にある。
ここで、支持部材を第1の位置から第2の位置に移動させたときに、支持部材が車体又は地面に当たって振動が発生する。このとき、その振動が乗車状態(又は車体の姿勢)を検知するセンサに伝達される。そうすると、そのセンサからの信号は、乗車状態(又は車体の姿勢)を示す信号にその振動によるノイズが重畳された状態となる。このノイズを含む信号を用いて倒立二輪車の車輪を制御すると、動作が不安定となるおそれがある。一方、このようなノイズ成分を除去するためにノイズ除去フィルタを用いる方法がある。しかしながら、ノイズ除去フィルタを用いると、車輪の制御の際の応答性が悪くなってしまう。
本発明は、車輪を制御している状態から制御していない状態に切り替わるときの姿勢を安定させることと、車輪を制御している状態のときの応答性の悪化を抑制することとを両立させることが可能な倒立二輪車を提供することにある。
本発明にかかる倒立二輪車は、搭乗者を乗せて倒立状態を維持したまま走行可能な倒立二輪車であって、車体と、車輪と、前記車輪を駆動するモータと、前記車体の姿勢を検知する姿勢検知部と、前記検知された前記車体の姿勢に応じて前記モータの動作を制御する制御部と、前記車体に回転可能に設けられ、前記制御部が前記モータの制御を行っていない場合に前記倒立二輪車が倒立状態を維持するように前記倒立二輪車を支持可能な支持部材と、前記支持部材の状態を検知する状態検知部とを有し、前記支持部材は、当該支持部材の先端が下方を向いた位置であって前記倒立二輪車を支持可能な位置である下方位置と、前記倒立二輪車が走行中に走行を妨げない程度に当該支持部材の先端が前記下方位置よりも上方を向いた上方位置との間で回転可能であり、前記制御部は、前記姿勢検知部からの信号のうちノイズ成分を含む信号を除去するノイズ除去フィルタと、前記状態検知部によって検知された前記支持部材の状態に応じて、前記ノイズ除去フィルタを用いるか否かを選択する選択スイッチとを有する。
本発明によれば、車輪を制御している状態から制御していない状態に切り替わるときの姿勢を安定させることと、車輪を制御している状態のときの応答性の悪化を抑制することとを両立させることが可能な倒立二輪車を提供できる。
実施の形態1にかかる倒立二輪車を示す概略図である。 図1に示した倒立二輪車の詳細を示す図である。 実施の形態1にかかる制御部の構成を示す図である。
(実施の形態1)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
図1は、実施の形態1にかかる倒立二輪車1を示す概略図である。倒立二輪車1は、車体10と、車輪4と、ステップ6と、ハンドル8とを有する。車輪4は、車体10の左右に設けられている。倒立二輪車1は、搭乗者90を乗せて倒立状態を維持したまま、地面80を走行可能である。
具体的には、ステップ6に搭乗者90が乗り、搭乗者90が体重移動をすることで車体10が傾く。倒立二輪車1は、その車体10の傾きに応じて、車輪4の回転動作(回転速度及び回転方向)を制御する。また、搭乗者90は、倒立二輪車1に乗車しているときにハンドル8を把持することが可能である。また、搭乗者90がハンドル8を左右に回転させることに応じて、倒立二輪車1が旋回してもよい。
図2は、図1に示した倒立二輪車1の詳細を示す図である。車体10の前側には、支持部材12が設けられている。支持部材12は、車体10に回転可能に設けられている。具体的には、支持部材12の回転軸12aが、車体10に支持されている。そして、支持部材12は、回転軸12aに回転可能に支持されている。搭乗者90がリハビリを行う患者等である場合、支持部材12は、例えば、搭乗者90を介助する介助者によって操作され得る。なお、介助者は、倒立二輪車1には乗車しない。
倒立二輪車1が車輪4の動作を制御していないとき、倒立二輪車1は前方向(ピッチ方向)に倒れ得る。この場合、支持部材12は、先端12bが下方向つまり地面80の方向を向いた状態(図2で破線で示した状態)となり得る。この状態の位置を下方位置12Aと称する。支持部材12の位置が下方位置12Aである場合、倒立二輪車1が前方向に少し傾くと(又は傾かなくても)、支持部材12の先端12bが地面80に当たる。これにより、支持部材12は、倒立二輪車1の倒立状態を維持するように、倒立二輪車1を支持する。つまり、支持部材12の位置が下方位置12Aにある場合に、支持部材12は、倒立二輪車1を支持可能である。
一方、倒立二輪車1が走行中のときは、走行の妨げとならない程度に、支持部材12は、先端12bが下方位置12Aよりも上方に向いた状態となっている(図2の実線で示した状態)。この状態の位置を上方位置12Bと称する。支持部材12は、矢印Aで示すように、下方位置12Aと上方位置12Bとの間で回転可能である。
車体10には、姿勢検知部14、旋回検知部15、状態検知部16、電源スイッチ17及び制御部20が設けられている。また、車体10には、車輪4を駆動させるモータ18が設けられている。制御部20は、姿勢検知部14、旋回検知部15及び状態検知部16からの信号に応じて、モータ18の動作を制御する。
姿勢検知部14は、例えばジャイロセンサ又は加速度センサ等の慣性センサであって、車体10の姿勢つまり傾き(傾斜角度及び傾斜方向)を検知する。例えば、姿勢検知部14は、車体10の前後方向(ピッチ方向)の傾きを検知する。姿勢検知部14は、車体10の姿勢を示す信号(姿勢センサ信号)を、制御部20に送信する。
制御部20は、姿勢センサ信号つまり車体10の姿勢(傾き)に応じて、モータ18の動作(回転数及び回転方向)を制御する。例えば、搭乗者が前方に体重移動をすることに伴って車体10が前方に傾くと、姿勢検知部14は、車体10の前方への傾斜及びその傾斜角度を検知する。制御部20は、車体10が前方へ傾斜している場合は、モータ18を、倒立二輪車1が前方へ進む方向(正方向)に回転させるように制御する。また、制御部20は、車体10の傾斜角度に応じて、モータ18の回転数を制御する。これによって、搭乗者90は、倒立二輪車1の移動速度を調整できる。
ここで、支持部材12が上方位置12Bから下方位置12Aに移動すると、支持部材12が車体10の側面10aに衝突する。また、支持部材12の位置が下方位置12Aであるときに先端12bが地面80に接触するような場合では、支持部材12が上方位置12Bから下方位置12Aに移動したときに、支持部材12の先端12bが地面80に衝突する。このような場合、支持部材12の衝突によって、車体10に振動が発生する。このとき、車体10の振動が姿勢検知部14に伝達される。これにより、姿勢検知部14は車体10の姿勢だけでなく振動も検出してしまう。これにより、姿勢検知部14から送信される姿勢センサ信号には、車体10の姿勢を示す信号(波形)に、車体10の振動によって生じる、高周波数及び振幅大のノイズ成分が重畳されることとなる。以下に説明するように、本実施の形態にかかる倒立二輪車1は、このように姿勢センサ信号にノイズ成分が含まれる可能性がある場合であっても、適切に動作を制御することが可能である。
状態検知部16は、支持部材12の状態を検知する。状態検知部16は、支持部材12の状態を示す信号(状態センサ信号)を、制御部20に送信する。具体的には、例えば、状態検知部16は、支持部材12の位置が下方位置12Aであるか否かを検知する。状態検知部16は、支持部材12の位置が下方位置12Aであることを検知した場合に、その旨を示す状態センサ信号を、制御部20に送信する。さらに具体的には、例えば、状態検知部16は、車体10の側面10aから支持部材12までの距離を測定するセンサであってもよいし、支持部材12の回転角度を検出するポテンショメータであってもよい。さらに、状態検知部16は、車体10の側面10aに設けられたスイッチであってもよく、支持部材12がこのスイッチに接触した場合に、状態検知部16は、支持部材12の位置が下方位置12Aであることを検知してもよい。
旋回検知部15は、ハンドル8の回転方向及び回転角度を検知して、その検知した回転方向及び回転角度を示す信号(旋回信号)を制御部20に送信する。具体的には、旋回検知部15は、ハンドル8から、ハンドル8の回転方向及び回転角度を示す旋回信号を取得して、制御部20に送信する。
ここで、旋回検知部15は、ポテンショメータ等であってもよい。また、旋回検知部15は、車体10に設けられていなくてもよく、ハンドル8の近傍に設けられてもよい。制御部20は、旋回信号つまりハンドル8の回転方向及び回転角度に応じて、倒立二輪車1を旋回させるように制御する。なお、倒立二輪車1の旋回動作は、例えばモータ18が左右の車輪4のそれぞれに設けられている場合には、左右の車輪4の回転速度及び回転方向の少なくとも一方を独立して制御することで行うことができるが、これに限られない。
電源スイッチ17は、モータ18の電源をオン又はオフするためのスイッチである。電源スイッチ17は、例えば車体10の側面に設置されているが、これに限られない。電源スイッチ17は、介助者によって操作され得る。
電源スイッチ17がオンすると、モータ18の電源がオンするので、制御部20は、モータ18の動作を制御する。この場合、車輪4がモータ18によって駆動されるので、倒立二輪車1は、倒立状態を維持するように制御を行っている。この状態を「動安定」と称する。
一方、電源スイッチ17がオフすると、モータ18の電源がオフするので、制御部20は、モータ18の動作を制御しない。この場合、車輪4がモータ18によって駆動されないので、倒立二輪車1は、倒立状態を維持するように制御を行わず、したがって倒立状態を維持できない。このとき、本実施の形態においては、支持部材12が下方位置12Aにあることによって、倒立二輪車1は、倒立状態を維持することができる。この状態を「静安定」と称する。
搭乗者90が倒立二輪車1に乗車して倒立二輪車1を操作するときに、支持部材12は、介助者によって上方位置12Bに位置するように操作され得る。このとき、倒立二輪車1を操作するため、電源スイッチ17はオンとなっている。したがって、倒立二輪車1は動安定の状態となっている。
一方、搭乗者90が倒立二輪車1の操作を終了し倒立二輪車1から降車するときに、支持部材12は、介助者によって下方位置12Aに位置するように操作され得る。これにより、搭乗者90が降車するときに、倒立二輪車1の倒立状態が維持されるので、搭乗者90は容易に倒立二輪車1から降車することができる。
図3は、実施の形態1にかかる制御部20の構成を示す図である。制御部20は、選択スイッチ22、高応答フィルタ24、ノイズ除去フィルタ26、旋回許可判定部28及び動作制御部30を有する。高応答フィルタ24及びノイズ除去フィルタ26は、選択スイッチ22と動作制御部30との間に設けられている。
ノイズ除去フィルタ26は、例えば高周波除去フィルタであって、姿勢検知部14からの姿勢センサ信号のうち、ノイズ成分を含む信号を除去する。一方、ノイズ除去フィルタ26を用いると、モータ18を制御する際の応答性が悪くなる。これに対し、高応答フィルタ24は、ノイズ除去フィルタ26よりも高い応答性を有するフィルタである。一方、高応答フィルタ24は、ノイズ成分を含む信号を除去できない。
選択スイッチ22は、状態センサ信号に応じて、姿勢検知部14からの姿勢センサ信号を、高応答フィルタ24を介して動作制御部30に送信するか、又はノイズ除去フィルタ26を介して動作制御部30に送信するかを選択する。つまり、選択スイッチ22は、状態センサ信号に応じて、高応答フィルタ24を用いるか、又はノイズ除去フィルタ26を用いるかを選択する。言い換えると、選択スイッチ22は、状態検知部16によって検知された支持部材12の状態に応じて、ノイズ除去フィルタ26を用いるか否かを選択するスイッチである。
具体的には、選択スイッチ22が「支持部材12の位置が下方位置12Aである」ことを示す状態センサ信号を受信していない場合、選択スイッチ22は、高応答フィルタ24を選択する。言い換えると、この場合、選択スイッチ22は、ノイズ除去フィルタ26を選択しない。この場合、姿勢検知部14からの姿勢センサ信号は、高応答フィルタ24を介して、動作制御部30に送信される。なお、状態センサ信号が「支持部材12の位置が下方位置12Aにない」ことを示す場合に、選択スイッチ22は、高応答フィルタ24を選択してもよい。
一方、選択スイッチ22が、「支持部材12の位置が下方位置12Aである」ことを示す状態センサ信号を受信した場合、選択スイッチ22は、ノイズ除去フィルタ26を選択する。言い換えると、この場合、選択スイッチ22は、ノイズ除去フィルタ26を選択する。この場合、姿勢検知部14からの姿勢センサ信号は、ノイズ除去フィルタ26を介して、動作制御部30に送信される。
動作制御部30は、高応答フィルタ24又はノイズ除去フィルタを介して姿勢センサ信号を受信する。そして、動作制御部30は、受信した姿勢センサ信号に応じて、上述したようにモータ18の動作(回転方向及び回転速度)を制御する。また、動作制御部30は、旋回検知部15からの旋回信号に応じて、上述したように倒立二輪車1の旋回動作を制御する。
ここで、高応答フィルタ24を介して姿勢センサ信号が受信された場合、動作制御部30は、姿勢センサ信号を用いて高い応答性でモータ18を制御する。一方、ノイズ除去フィルタ26を介して姿勢センサ信号が受信された場合、ノイズ除去フィルタ26でノイズを含む信号が除去される。したがって、動作制御部30における応答性は、高応答フィルタ24を用いた場合と比較して低くなる。
高応答フィルタ24が選択される場合とは、支持部材12の位置が下方位置12Aでない場合であるので、支持部材12の位置は、上方位置12B(又は上方位置12Bと下方位置12Aとの間)である。この場合、倒立二輪車1は、モータ18の制御を行って走行する状態つまり動安定の状態にある。つまり、制御部20は、姿勢検知部14からの姿勢センサ信号を用いて、高い応答性でモータ18を制御する必要がある。ここで、本実施の形態においては、倒立二輪車1がモータ18の制御を行って走行する状態のときに、高応答フィルタ24が選択されるので、制御部20は、姿勢センサ信号を用いて高い応答性でモータ18を制御することができる。
一方、ノイズ除去フィルタ26が選択される場合とは、支持部材12の位置が下方位置12Aにある場合である。このとき、上述したように、支持部材12の衝突によって車体10に振動が発生し、その振動によって、姿勢検知部14からの姿勢センサ信号にノイズ成分が含まれる可能性がある。このノイズ成分を含む姿勢センサ信号をそのまま用いてモータ18を制御すると、モータ18が意図しない動作を行うおそれがあり、倒立二輪車1の姿勢が不安定となるおそれがある。ここで、本実施の形態においては、この場合にノイズ除去フィルタ26が選択されるので、ノイズ除去フィルタ26を用いてノイズ成分を含む姿勢センサ信号が除去される。したがって、支持部材12の衝突により倒立二輪車1の制御を不安定にすることを抑制することが可能となる。したがって、本実施の形態にかかる倒立二輪車1においては、車輪4を制御している状態から制御していない状態に切り替えるときの姿勢を安定させることと、車輪4を制御している状態のときの応答性の悪化を抑制することとを両立させることが可能である。
なお、ノイズ除去フィルタ26が選択される場合とは、支持部材12の位置が下方位置12Aにある場合であるので、間もなく倒立二輪車1の動作が停止する状態である。つまり、支持部材12が下方位置12Aに移動すると、介助者によって電源スイッチ17がオフとなり、モータ18の制御が停止する。これにより、倒立二輪車1の倒立制御は行われないが、倒立二輪車1は支持部材12によって静安定の状態となり、搭乗者90が降車する。つまり、ノイズ除去フィルタ26が選択される場合に、倒立二輪車1は、走行のためにモータ18を制御することはほとんどない。したがって、ノイズ除去フィルタ26が選択され、モータ18を制御する際の応答性が低くなったとしても、問題はほとんどない。
旋回許可判定部28は、旋回検知部15と動作制御部30との間に設けられている。旋回許可判定部28は、「支持部材12の位置が下方位置12Aである」ことを示す状態センサ信号を受信していない場合に、旋回動作を許可すると判定する。この場合、旋回許可判定部28は、旋回信号を動作制御部30に送信し、動作制御部30は旋回動作を制御する。一方、旋回許可判定部28は、「支持部材12の位置が下方位置12Aである」ことを示す状態センサ信号を受信した場合に、旋回動作を禁止すると判定する。この場合、旋回許可判定部28は、旋回信号を動作制御部30に送信しない。したがって、動作制御部30は、旋回動作の制御を行わない。
上述したように、支持部材12の位置が下方位置12Aである場合、間もなく倒立二輪車1の動作が停止する状態である。この場合、倒立二輪車1は、走行のためにモータ18を制御することはほとんどない。したがって、制御部20が旋回動作を行うことは不要である。本実施の形態にかかる倒立二輪車1においては、支持部材12の位置が下方位置12Aである場合に旋回動作が禁止されるので、例えば搭乗者90が誤ってハンドル8を動かしてしまった場合であっても、意図しない旋回動作を行うことを抑制することが可能である。
(変形例)
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、図2において、支持部材12は車体10の前側に設けられているとしたが、これに限られない。支持部材12は、車体10の後側に設けられてもよいし、車体10の前後両側に設けられてもよい。
また、上述した実施の形態においては、ハンドル8を用いて旋回動作のための操作を行うとしたが、このような構成に限られない。車体10が左右に傾くような構成である場合には、搭乗者90が旋回させたい方向に体重移動をすることで、車体10は左右に傾く。そして、姿勢検知部14は、車体10の前後の傾きだけでなく左右の傾きを検知して、その左右の傾きに応じて制御部20が旋回動作を行うようにしてもよい。なお、この場合、左右の傾きを示す姿勢センサ信号は、状態センサ信号に応じて、高応答フィルタ24又はノイズ除去フィルタ26を介して動作制御部30に送信され得る。
また、図3において、選択スイッチ22は、高応答フィルタ24及びノイズ除去フィルタ26の上流側にあるとしたが、このような構成に限られない。選択スイッチ22は、高応答フィルタ24及びノイズ除去フィルタ26の下流側にあってもよい。
また、上述した実施の形態においては、選択スイッチ22は、高応答フィルタ24又はノイズ除去フィルタ26を選択するとしたが、高応答フィルタ24は必ずしも必要ではない。つまり、選択スイッチ22が「支持部材12の位置が下方位置12Aである」ことを示す状態センサ信号を受信しない場合には、姿勢センサ信号は、フィルタを介さずに、直接、動作制御部30に送信されてもよい。
また、上述した実施の形態においては、状態検知部16は、支持部材12の位置を検知するとしたが、状態検知部16は、支持部材12の速度を検知してもよい。支持部材12が車体10等に衝突するとき、支持部材12の速度が大きいほど、車体10の振動は大きくなる。したがって、支持部材12の速度が大きいほど、姿勢センサ信号に重畳されるノイズの大きさは大きくなる。
したがって、支持部材12の速度がある閾値未満である場合(つまり車体10の振動が小さい場合)には、支持部材12の位置が下方位置12Aである場合であっても、選択スイッチ22は、ノイズ除去フィルタ26を選択しない(高応答フィルタ24を選択する)ようにしてもよい。一方、支持部材12の速度が閾値以上である場合(つまり車体10の振動が大きい場合)であって、支持部材12の位置が下方位置12Aである場合に、選択スイッチ22は、ノイズ除去フィルタ26を選択するようにしてもよい。これによって、支持部材12の位置が下方位置12Aである場合であっても車体10の振動が小さいときに、高応答フィルタ24を使い続けることができ、したがって、モータ18の制御の際の応答性を低下させることを抑制することが可能となる。
また、上述した実施の形態においては、電源スイッチ17によってモータ18の電源をオフするとしたが、このような構成に限られない。例えば、支持部材12の位置が下方位置12Aとなったときに、自動的にモータ18の電源をオフするようにしてもよい。この場合、電源スイッチ17は不要となる。
1 倒立二輪車
4 車輪
8 ハンドル
10 車体
12 支持部材
12A 下方位置
12B 上方位置
14 姿勢検知部
15 旋回検知部
16 状態検知部
17 電源スイッチ
18 モータ
20 制御部
22 選択スイッチ
24 高応答フィルタ
26 ノイズ除去フィルタ
28 旋回許可判定部
30 動作制御部

Claims (1)

  1. 搭乗者を乗せて倒立状態を維持したまま走行可能な倒立二輪車であって、
    車体と、
    車輪と、
    前記車輪を駆動するモータと、
    前記車体の姿勢を検知する姿勢検知部と、
    前記検知された前記車体の姿勢に応じて前記モータの動作を制御する制御部と、
    前記車体に回転可能に設けられ、前記制御部が前記モータの制御を行っていない場合に前記倒立二輪車が倒立状態を維持するように前記倒立二輪車を支持可能な支持部材と、
    前記支持部材の状態を検知する状態検知部と
    を有し、
    前記支持部材は、当該支持部材の先端が下方を向いた位置であって前記倒立二輪車を支持可能な位置である下方位置と、前記倒立二輪車が走行中に走行を妨げない程度に当該支持部材の先端が前記下方位置よりも上方を向いた上方位置との間で回転可能であり、
    前記制御部は、
    前記姿勢検知部からの信号のうちノイズ成分を含む信号を除去するノイズ除去フィルタと、
    前記状態検知部によって検知された前記支持部材の状態に応じて、前記ノイズ除去フィルタを用いるか否かを選択する選択スイッチと
    を有する
    倒立二輪車。
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