以下、図面を参照して、実施形態にかかる情報出力方法、情報出力プログラムおよび情報出力装置を説明する。実施形態において同一の機能を有する構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお、以下の実施形態で説明する情報出力方法、情報出力プログラムおよび情報出力装置は、一例を示すに過ぎず、実施形態を限定するものではない。また、以下の各実施形態は、矛盾しない範囲内で適宜組みあわせてもよい。
図1は、実施形態にかかる情報出力装置の機能構成例を示すブロック図である。図1に示すように、情報出力装置1は、入力部10、記憶部11、読出部12、図生成部13および出力部14を有する。
情報出力装置1は、例えば、PC(パーソナルコンピュータ)やワークステーション等を適用でき、各営業所などの自社の営業部署(以下、営業所と呼ぶ)に配置された端末装置2をクライアントとして収容する。具体的には、情報出力装置1と端末装置2とは、有線無線を問わず、LAN(Local Area Network)やインターネット等のネットワーク(図示しない)を介して互いに通信可能に接続される。なお、以下の説明においては、ある企業が、自社に属する複数の営業部署についての状況を管理する場合を用いて説明を行うが、本発明はこれに限る必要は無い。例えば、第1の企業に属する複数の営業所についての管理を、管理委託を受けた別の企業が行っても構わない。
情報出力装置1は、営業所における営業活動などで得られたデータ、例えば、営業所が商談などの営業を行う企業(以下、営業先と呼ぶ)についての情報や商談案件の情報の入力を受け付けて、入力されたデータを記憶部11に格納する。また、情報出力装置1は、端末装置2からの要求に応じて記憶部11に格納されたデータを出力する。これにより、端末装置2の利用者は、記憶部11に格納されている営業先についての情報や商談案件の情報を次の営業活動に活用できる。
なお、本実施形態では情報出力装置1および端末装置2を含むクライアント・サーバ(C/S)モデルのシステム構成を例示するが、このシステム構成に限定するものではない。例えば、情報出力装置1単体とする装置構成であってもよい。
入力部10は、端末装置2などにより入力されるデータを受け付ける。具体的には、入力部10は、GUI(Graphical User Interface)などの入力画面を介して営業先についての情報や商談案件の情報などの入力を受け付ける。入力部10は、入力された情報をもとに親案件管理テーブル111、子案件管理テーブル112、営業所−営業先管理テーブル113、営業先−販売先管理テーブル114および営業所−商材管理テーブル115の情報を更新する。また、入力部10は、入力画面を介して記憶部11に格納された情報の閲覧要求を受け付ける。入力部10は、受け付けた閲覧要求を読出部12に通知する。
記憶部11は、各種情報を管理するデータベースなどであり、親案件管理テーブル111、子案件管理テーブル112、営業所−営業先管理テーブル113、営業先−販売先管理テーブル114および営業所−商材管理テーブル115を有する。この親案件管理テーブル111、子案件管理テーブル112、営業所−営業先管理テーブル113、営業先−販売先管理テーブル114および営業所−商材管理テーブル115における情報は、営業所における営業活動などで得られたデータが端末装置2より登録される。
図2は、記憶部11が格納する情報を説明する説明図である。図2に示すように、親案件管理テーブル111は、施主が元請企業に依頼する商談案件(親案件と呼ぶ)の情報を、親案件を識別する案件IDごとに管理するデータテーブルである。親案件管理テーブル111が管理する親案件は、例えば、ビル建設などのPJという最終目的に端を発し、複数の企業が階層的に販売関係を持つという、概念的な商流を形成する元となる案件である。
具体的には、親案件管理テーブル111は、案件IDごとに、親案件の名称を示す「親案件」、親案件の依頼元を示す「施主」、親案件にかかる商材を示す「案件商材」などの情報を有する。例えば「案件Q」の親案件は、「食品チェーンA」を施主とする「○○ショッピングセンターテナントでの新店オープン」であり、関連する商材が「照明・配線・セキュリティソリューション(カメラ)」であることを示す。
子案件管理テーブル112は、親案件を元として派生する商談案件であり、親案件の元請企業、一次請け企業、二次受け企業などの各企業(営業先)と、営業所との間の商談案件(以下、子案件と呼ぶ)を管理するデータテーブルである。すなわち、子案件管理テーブル112は、自社の営業部署と複数の企業との商談案件を管理する第3の管理情報の一例である。
より具体的には、子案件管理テーブル112は、子案件を識別する案件IDごとに、「親案件」、「子案件(商談案件)」、「子案件担当営業所」、「営業先名」、「営業先受注確度」、「当方受注確度」、「元請受注確度」、「商談案件商材」、「営業先競合先」、「競合先受注確度」等の子案件についての情報を格納する。
例えば、子案件管理テーブル112において、「親案件」は、案件IDで示される子案件の元となる親案件を示す。また、「子案件(商談案件)」は、子案件の名称を示す。また、「子案件担当営業所」は、子案件を担当する営業所を示す。また、「営業先名」は、子案件の営業先である企業を示す。「営業先受注確度」は、営業先が上位の企業(例えば、二次受け企業に対する一次請け企業など)より子案件を受注する確率を示す。「当方受注確度」は、営業所が営業先より子案件を受注する確率を示す。「元請受注確度」は、営業先の上位の企業(例えば、営業先が一次受け企業である場合の元請け企業)が子案件を受注する確率を示す。「商談案件商材」は、子案件にかかる商材を示す。「営業先競合先」は、子案件の営業先と競合関係にある企業(以下、競合先と呼ぶ)を示す。「競合先受注確度」は、競合先が子案件を受注する確率を示す。
なお、「営業先受注確度」、「当方受注確度」、「元請受注確度」および「競合先受注確度」などの受注確率については、受注/失注が確定する前の段階では、受注する確率を示す値(例えば五分五分など)が格納される。また、受注/失注が確定した後の段階では、受注/失注を示す値が格納される。
例えば、「案件M」の子案件は、「○○ショッピングセンターテナントでの新店オープン」を親案件とする「電材商談X」の案件であり、担当する営業所が「営業所X」、営業先が「設備業者B」である。また、この子案件は、「営業所X」において「五分五分」の受注確度であり、商材が「照明・配線」、競合先が「建設業者H」である。
営業所−営業先管理テーブル113は、営業所ごとの営業先との販売関係を管理するデータテーブルである。すなわち、営業所−営業先管理テーブル113は、自社の営業部署と複数の企業との販売関係を管理する第2の管理情報の一例である。具体的には、営業所−営業先管理テーブル113は、自社の営業所を示す「営業所」と、営業所が商談を行う営業先の企業を示す「営業先」と、営業先の重要度合いに応じたランク付けを示す「営業先ランク」とを有する。
例えば、営業所−営業先管理テーブル113では、「営業所X」において、販売関係のある営業先が「設備業者B」である。また、「営業所X」の営業先である「設備業者B」については、「重要営業先」よりも1ランク低い「通常営業先」がランク付けされている。
営業先−販売先管理テーブル114は、自社の営業先と、営業先により加工された商材の販売先となる企業(以下、販売先と呼ぶ)との販売関係を管理するデータテーブルである。すなわち、営業先−販売先管理テーブル114は、自社の営業先および営業先の販売先を含む、複数の企業間の販売関係を管理する第1の管理情報の一例である。具体的には、営業先−販売先管理テーブル114は、自社の営業所が商談を行う営業先の企業を示す「営業先」と、営業先の企業の販売先を示す「営業先の販売先」とを有する。
例えば、営業先−販売先管理テーブル114において、営業先の「工事店C」および「工事店F」については、「設備業者B」が販売先である。したがって、「工事店C」および「工事店F」と、「設備業者B」とは、「工事店C」または「工事店F」により加工された商材が「設備業者B」に納品されるという、「設備業者B」を上位とする階層的な販売関係がある。同様に、営業先の「工事店E」および「工事店G」については、「設備業者D」が販売先である。さらに、「設備業者D」については、「建設業者H」が販売先である。したがって、「工事店E」および「工事店G」と、「設備業者D」と、「建設業者H」とは、上位から順に「建設業者H」、「設備業者D」、「工事店E」および「工事店G」とする階層的な販売関係がある。
営業所−商材管理テーブル115は、自社の営業所と、営業所が取り扱う商材との関係を管理するデータテーブルである。具体的には、営業所−商材管理テーブル115は、自社の営業所を示す「営業所」と、営業所が取り扱う「商材」とを有する。例えば、営業所−商材管理テーブル115では、「営業所X」において、取り扱う商材は「照明」、「配線」および「空調」である。
読出部12は、記憶部11に格納された情報を読み出し、読み出した情報を図生成部13、出力部14に出力する。例えば、読出部12は、端末装置2により記憶部11に格納された商談案件の更新が行われた場合に、親案件管理テーブル111、子案件管理テーブル112、営業所−営業先管理テーブル113、営業先−販売先管理テーブル114および営業所−商材管理テーブル115より更新された商談案件にかかる情報を読み出す。また、読出部12は、端末装置2より記憶部11に格納された商談案件の閲覧要求を受け付けた場合に、親案件管理テーブル111、子案件管理テーブル112、営業所−営業先管理テーブル113、営業先−販売先管理テーブル114および営業所−商材管理テーブル115より要求された商談案件にかかる情報を読み出す。
一例として、図2の子案件管理テーブル112における「案件M」の更新または閲覧要求があった場合、読出部12は、「案件M」にかかる情報(親案件、子案件担当営業所、営業先、受注確度、競合先等)を子案件管理テーブル112より読み出す。次いで、読出部12は、「案件M」の親案件である「○○ショッピングセンターテナントでの新店オープン」にかかる情報を親案件管理テーブル111より読み出す。次いで、読出部12は、親案件の「○○ショッピングセンターテナントでの新店オープン」より派生する他の子案件(「案件N」、「案件O」)にかかる情報を子案件管理テーブル112より読み出す。次いで、読出部12は、親案件より派生する子案件(「案件M」、「案件N」、「案件O」)の営業所、営業先、営業先の販売先、商材などの情報を営業所−営業先管理テーブル113、営業先−販売先管理テーブル114および営業所−商材管理テーブル115より読み出す。次いで、読出部12は、記憶部11より読み出した情報を図生成部13、出力部14に出力する。
図生成部13は、読出部12が読み出した情報をもとに、更新または閲覧要求された商談案件についての商談状況を示す図を生成する。具体的には、図生成部13は、読出部12が読み出した子案件管理テーブル112、営業所−営業先管理テーブル113および営業先−販売先管理テーブル114をもとに、親案件より派生する子案件にかかる営業所、営業先、営業先の販売先の各々をノードとする。そして、図生成部13は、互いに販売関係のあるノード同士(例えば、営業所と営業先、階層的な販売関係のある営業先と営業先の販売先など)を線で接続した樹形図を生成する。
このように、図生成部13は、親案件および親案件から派生する子案件にかかる複数の企業間の販売関係を示す図であって、自社の営業所と、複数の企業のうちの少なくともいずれかとの対応関係を視認可能な状態の図を生成する。
出力部14は、読出部12が読み出した情報(例えば、更新または閲覧要求された商談案件にかかる親案件と子案件の情報)と、図生成部13が作成した商談状況の図とを表示する表示データを端末装置2に出力する。端末装置2は、出力部14からの表示データをディスプレイ等の出力画面に表示する。これにより、端末装置2の利用者は、更新のあった商談案件や閲覧要求をした商談案件にかかる商談状況を確認できる。
図3は、出力画面を説明する説明図である。図3に示すように、出力画面200は、親案件情報201、子案件情報202および商談状況樹形図203を有する。
親案件情報201は、読出部12が親案件管理テーブル111より読み出した親案件の情報である。図示例では、「○○ショッピングセンターテナントでの新店オープン」とする親案件(図2参照)の情報が親案件情報201として表示されている。端末装置2の利用者は、親案件情報201を確認することで、更新または閲覧要求された商談案件にかかる親案件の詳細を容易に確認することができる。
子案件情報202は、読出部12が子案件管理テーブル112より読み出した子案件の情報である。図示例では、「○○ショッピングセンターテナントでの新店オープン」とする親案件から派生する3つの子案件の情報が子案件情報202として表示されている。端末装置2の利用者は、子案件情報202を確認することで、更新または閲覧要求された商談案件の親案件より派生する子案件の詳細を容易に確認することができる。
商談状況樹形図203は、図生成部13により生成された、更新または閲覧要求された商談案件についての商談状況を示す図である。商談状況樹形図203は、親案件管理テーブル111、営業先−販売先管理テーブル114および営業所−営業先管理テーブル113より読み出した情報に基づいて生成される営業先ルート樹形図210および営業所一覧220を有する。そして、商談状況樹形図203では、営業先ルート樹形図210に含まれる企業のノード211と、営業所一覧220に含まれる営業所のノード221とについて、営業所−営業先管理テーブル113の情報により互いに販売関係(営業所−営業先)のあるものが接続線230で接続される。
具体的には、図生成部13は、営業先−販売先管理テーブル114における「営業先」と、「営業先の販売先」との階層的な販売関係をもとに、営業先に関する各企業をノード211としてその販売関係を階層構造で示す営業先ルート樹形図210を生成する。図3の例で説明すれば、営業先−販売先管理テーブル114のレコードに基づいて生成した階層構造の最上位のノード211である「設備業者B」のノードと「建設業者H」のノードとを、親案件管理テーブル111と子案件管理テーブル112とに基づいて特定される、対応する施主に相当する「食品チェーンA」のノードに接続させることで、営業先ルート樹形図210を生成する。また、図生成部13は、営業所−営業先管理テーブル113における「営業所」と、「営業先」との情報をもとに、互いに販売関係にある営業先ルート樹形図210のノード211と、営業所一覧220のノード221とを接続線230で結ぶ。
端末装置2の利用者は、商談状況樹形図203を確認することで、例えば、自社の営業所と、複数の企業が階層的に販売関係を有することで形成される営業先ルート樹形図210のどの企業と販売関係にあるかを容易に把握することができる。これにより、端末装置2の利用者は、階層的な営業先ルート樹形図210のどの企業に対して積極的に営業活動を行うべきか、例えば、一次受け企業が同じ二次受け企業のどちらを優先すべきかなどの営業判断を容易に行うことができる。
また、図生成部13は、子案件管理テーブル112をもとに、互いに販売関係にある営業先ルート樹形図210のノード211と、営業所一覧220のノード221とにおける商談案件を示す情報(図示例では「照明・配線」)を接続線230に付与する。これにより、端末装置2の利用者は、営業所が営業先と進めている商談案件を容易に把握することができる。
なお、商談案件を示す情報は、接続線230の線種を変更するなどして提示してもよく、さらに、「営業先ランク」に応じた情報を付与してもよい。一例として、「営業先ランク」に応じて接続線230の線種を変更してもよい。
また、図生成部13は、子案件管理テーブル112の「営業先受注確度」、「当方受注確度」、「元請受注確度」および「競合先受注確度」をもとに、商談案件の受注確度、受注または失注などの商談案件の状態に応じて異なる態様でノード211、221を表示してもよい。
なお、図3では、「食品チェーンA」を示すノード211には「(施主)」の情報が、「建設業者H」および「設備業者B」を示すノード211には「(元請1)」の情報が、「設備業者D」を示すノード211には「(元請2)」の情報がそれぞれ表示された例を示している。例えば「(施主)」の表示は、図2に例示した親案件管理テーブル111の項目「施主」の欄に格納されている親案件の依頼元に相当するノード211に対して行うことができる。また、図示されていないが、営業先−販売先管理テーブル114に何階層目の元請けなのかを示す情報を併せて格納しておけば、それを読み出すことで「(元請1)」のような表示を行うことが可能になる。もしくは、図2に示したデータを読みだして複数のノード211の階層構造を生成した後に、「(施主)」に相当するノードの次の階層のノードに「(元請1)」、さらにその次の階層のノードに「(元請2)」というように、営業先ルート樹形図210の中で最下層からみて一つ上の階層まで、元請に関する表示を自動生成してもよい。なお「(施主)」「(元請1)」「(元請2)」などの情報は、表示しなくても良い。
図4は、ノードの表示態様を説明する説明図である。図4に示すように、「受注済」、「競合(商談中)」、「失注」などの案件の状態に応じて、ノード211A〜211Cのように表示態様を変更してもよい。また、受注確度の高低に応じて、ノード211Ba…211Bbのように表示態様を変更してもよい。これにより、端末装置2の利用者は、商談案件の状態を容易に把握することができる。
また、出力部14は、子案件管理テーブル112をもとに、親案件が共通する商談案件の中の少なくともいずれかの商談案件の受注確度、受注または失注の状態に変更があった場合、親案件が共通する商談案件にかかる営業所の端末装置2にアラームを出力する。
具体的には、出力部14は、端末装置2からの入力をもとに子案件管理テーブル112における商談案件の内容(受注確度、受注または失注の状態)の更新があった場合、親案件が共通する子案件の全てを子案件管理テーブル112より読み出す。そして、出力部14は、「子案件担当営業所」をもとに、読み出した子案件の担当営業所を特定し、特定した営業所の端末装置2宛に商談案件の更新を示すアラーム(例えば更新通知などの電子メール)を出力する。これにより、端末装置2の利用者は、商談案件の更新を迅速に確認できる。
図5は、実施形態にかかる情報出力装置の動作例を示すフローチャートである。図5に示すように、処理が開始されると、読出部12は、入力部10を介した端末装置2からの入力をもとに、閲覧要求の商談案件についての案件選択の有無を判定する(S1)。案件選択がある場合(S1:YES)、読出部12は、選択された商談案件についての閲覧要求があったものとしてS3へ処理を進める。
案件選択がない場合(S1:NO)、読出部12は、入力部10を介した端末装置2からの入力をもとに、商談案件の内容の更新があるか否かを判定する。端末装置2からの入力により商談案件の内容の更新がある場合(S2:YES)、読出部12は、S3へ処理をすすめる。また、商談案件の内容の更新がない場合(S2:NO)、読出部12は、S1へ処理を戻す。
S3において、読出部12は、商談案件の更新または閲覧要求があった場合、更新または閲覧要求があった商談案件にかかる親案件・子案件の情報を親案件管理テーブル111および子案件管理テーブル112より読み出す。
次いで、読出部12は、商談案件にかかる親案件・子案件についての営業所、営業先、営業先の販売先、商材などの情報を営業所−営業先管理テーブル113、営業先−販売先管理テーブル114および営業所−商材管理テーブル115より読み出す(S4)。次いで、読出部12は、記憶部11より読み出した情報を図生成部13、出力部14に出力する。
次いで、図生成部13は、読出部12が読み出した情報をもとに、更新または閲覧要求された商談案件についての商談状況を示す商談状況樹形図203を生成する(S5)。次いで、出力部14は、読出部12が読み出した情報(更新または閲覧要求された商談案件にかかる親案件・子案件の情報)と、図生成部13が生成した商談状況樹形図203とを表示する表示データを端末装置2に出力する(S6)。
図6は、案件内容の更新を説明する説明図である。図6に示すように、変更前・変更後の子案件管理テーブル112では、「案件M」については、営業所の「営業所X」と営業先の「設備業者B」との間では「受注未定」から「失注」に更新されている。営業先の競合先である「建設業者H」が「競合中」から「受注済」に更新されている。このように、子案件管理テーブル112における案件内容が更新された場合には、更新された商談案件についての商談状況を示す商談状況樹形図203が生成されて、端末装置2に出力される。これにより、端末装置2の利用者は、更新後の商談状況を容易に確認できる。
図7、8は、商談状況樹形図203の一例を説明する説明図である。より具体的には、図7は、図6における変更前の子案件管理テーブル112をもとにした商談状況樹形図203の説明図である。また、図8は、図6における変更後の子案件管理テーブル112をもとにした商談状況樹形図203の説明図である。
図7に示すように、ノード211、221の表示態様が「失注」、「受注済」のいずれでもなく、「競合中(商談)中」である場合、端末装置2の利用者は、「設備業者B」、「工事店C」、「工事店E」などに対して積極的な営業活動を行うべきとの判断を容易に行うことができる。これに対し、「建設業者H」が受注し、「設備業者B」が失注した場合には、「設備業者B」および配下の「工事店C」への営業活動は無駄なものとなる。また、受注した「建設業者H」の配下にある「工事店E」への営業活動は、より積極的に行うべきものとなる。
したがって、図8に示すように、「受注済」、「失注」などの更新に応じてノード211、221の表示態様を更新することで、端末装置2の利用者は、更新後の商談状況に対応する営業活動を容易に判断することができ、商談状況に即した営業活動を実現できる。
次いで、出力部14は、子案件管理テーブル112を参照し、親案件が共通する子案件同士で、同一商材/営業先競合条件を満たす営業所を特定する。次いで、出力部14は、特定した営業所を商談撤退勧告営業所に設定する(S7)。
具体的には、同一商材(例えば「照明・配線」で共通)であり、営業先が異なる子案件の営業所を特定する。一例として、図2における子案件管理テーブル112の「案件N」では、「工事店C」が「営業所Y」の営業先であり、「工事店C」の販売先が「設備業者B」である。また、子案件管理テーブル112の「案件M」では、「設備業者B」が「営業所X」の営業先である。また、「案件N」、「案件M」ともに商材は「照明・配線」で共通する。したがって、「営業所Y」、「営業所X」が同一商材/営業先競合条件を満たす営業所として特定される。
ここで、出力部14は、「営業所Y」および「営業所X」を商談撤退勧告営業所に設定してもよいが、「営業所Y」または「営業所X」の一方を商談撤退勧告営業所に設定してもよい。例えば、出力部14は、営業所−営業先管理テーブル113の「営業先ランク」をもとに、よりランク付けの低い営業先の営業所に対して商談撤退勧告営業所を設定する。例えば、図2の例では、「設備業者B」と「工事店C」では、「工事店C」の方が、ランク付けが高い。よって、営業先が「設備業者B」である「営業所X」に対して商談撤退勧告営業所を設定する。
次いで、出力部14は、子案件管理テーブル112において登録・変更された子案件の営業先受注確度が受注または失注のいずれであるかを判定する(S8)。
S8において失注である場合、出力部14は、失注した営業先について、営業先ルート樹形図210配下の営業所を、失注を連絡する失注連絡営業所に設定する(S9)。
一例として、図8に示すように、「営業所X」から「設備業者B」への「子案件M」が失注した場合、営業先ルート樹形図210配下の「工事店C」および「工事店F」も受注確度はなく、失注と判断できる。したがって、営業先ルート樹形図210における「設備業者B」配下の企業(「工事店C」および「工事店F」)に対する「営業所Y」の「子案件N」も失注とする。これにより、出力部14は、「営業所Y」を失注連絡営業所に設定する。
次いで、出力部14は、S9における営業先ルート樹形図210配下以外の営業所を攻略の強化を連絡する攻略強化営業所に設定する(S10)。
一例として、図8に示すように、営業先ルート樹形図210における「設備業者B」配下以外の企業(例えば「工事店E」)は、「設備業者B」の失注により受注の可能性が高くなる。よって、出力部14は、「設備業者B」配下以外の「工事店E」に対する「営業所Z」を攻略強化営業所に設定する。
S8において受注である場合、S9、S10とは逆の処理を行う。具体的には、出力部14は、受注した営業先について、営業先ルート樹形図210配下以外の営業所を、失注を連絡する失注連絡営業所に設定する(S11)。
次いで、出力部14は、S11における営業先ルート樹形図210配下の営業所を攻略の強化を連絡する攻略強化営業所に設定する(S12)。
次いで、出力部14は、親案件管理テーブル111における親案件の案件商材をもとに、親案件の商材に紐づく(商談案件のある)営業所がない場合、営業所−商材管理テーブル115を参照し、紐付かない商材を扱う営業所を特定する。次いで、出力部14は、特定した営業所を、新規に商材を担当させる営業所として、新規攻略営業所に設定する(S13)。
例えば、図2の親案件管理テーブル111では、「○○ショッピングセンターテナントでの新店オープン」とする親案件の案件商材は「照明・配線・セキュリティソリューション(カメラ)」である。この案件商材をもとに、出力部14は、子案件管理テーブル112において、親案件が「○○ショッピングセンターテナントでの新店オープン」である子案件の商談案件商材を確認する。ここで、出力部14は、「セキュリティソリューション(カメラ)」に紐づく営業所がないことから、営業所−商材管理テーブル115を参照して「セキュリティソリューション(カメラ)」を扱う営業所を特定する。具体的には、出力部14は、「カメラ」の取り扱いのある「営業所W」を特定し、新規攻略営業所に設定する。
次いで、出力部14は、S7〜S13で設定した営業所(S7で設定した商談撤退勧告営業所、S9で設定した失注連絡営業所、S10とS13で設定した攻略強化営業所)の端末装置2に対して、アラームを出力する(S14)。これにより、商談撤退勧告営業所、失注連絡営業所または攻略強化営業所についてのアラームを受けた端末装置2の利用者は、アラームに対応した営業活動を実施することができる。例えば、アラームとして失注連絡を受けた端末装置2の利用者は、情報出力装置1にアクセスし子案件管理テーブル112に格納されている失注連絡を受けた案件についてのレコードを、失注した状態を示すように更新することで、商談がクローズしたことをシステムに登録することができる。また例えば、商談撤退勧告や失注連絡を受けた端末装置2の利用者は、情報出力装置1にアクセスして図8に例示する画面を端末装置2に表示させ、商談を継続している他の営業所を認識し、該他の営業所への協力を行うこともできる。
以上のように、情報出力装置1は、読出部12、図生成部13および出力部14を有する。読出部12は、自社の営業先である第一の企業(例えば、工事店C、F)および第一の企業により加工された商材の販売先となる第二の企業(例えば、設備業者B)を含む、複数の企業間の販売関係を管理する営業先−販売先管理テーブル114を記憶部11より読み出す。また、読出部12は、自社の営業部署(例えば、各営業所)と営業先−販売先管理テーブル114に含まれる複数の企業との販売関係を管理する営業所−営業先管理テーブル113を記憶部11より読み出す。図生成部13は、営業先−販売先管理テーブル114および営業所−営業先管理テーブル113に基づいて、複数の企業間の販売関係を示す図であって、自社の所定の営業部署と、複数の企業のうちの少なくともいずれかとの対応関係を視認可能な状態の商談状況樹形図203を生成する。出力部14は、生成した商談状況樹形図203を端末装置2などに出力する。
これにより、端末装置2の利用者に対して、自社の営業部署の販売関係、例えば、複数の企業が階層的に販売関係を有することで形成される商流に対する自社の営業部署との販売関係を容易に把握することを支援することができる。
また、図生成部13は、各企業をノード211として複数の企業間の販売関係を階層構造で示す営業先ルート樹形図210と、営業所一覧220における営業所のノード221と、営業所と販売関係のある企業に対応するノード211とを接続する商談状況樹形図203を生成する。これにより、端末装置2の利用者に対して、商談状況樹形図203を確認することで、例えば、複数の企業が階層的に販売関係を有することで形成される商流のどこと販売関係があるかを容易に把握することを支援することができる。
また、図生成部13は、子案件管理テーブル112に基づいて、営業先ルート樹形図210における営業所のノード221と、営業先ルート樹形図210における営業先のノード211との商談案件(例えば、「照明・配線」など)を視認可能な状態の商談状況樹形図203を生成する。これにより、端末装置2の利用者に対して、営業所が営業先と進めている商談案件を容易に把握することを支援することができる。
また、図生成部13は、子案件管理テーブル112の「営業先受注確度」、「当方受注確度」、「元請受注確度」および「競合先受注確度」をもとに、商談案件の受注確度、受注または失注に応じて異なる態様でノード211、221を表示する。これにより、端末装置2の利用者に対して、商談案件の受注確度、受注または失注などの状態を容易に把握することを支援することができる。
また、情報出力装置1の出力部14は、子案件管理テーブル112に基づいて、親案件が共通する商談案件の中の少なくともいずれかの商談案件の受注確度、受注または失注の状態に変更があった場合に、親案件が共通する商談案件にかかる営業所にアラームを出力する。したがって、情報出力装置1は、商談案件の受注確度、受注または失注など、商談状況の変化に即した営業所の対応を支援できる。
なお、図示した各装置の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、図1では、情報出力装置1の中に記憶部11が一体的に格納されている例を示しているが、情報出力装置1と通信可能な状態でデータサーバを設け、該データサーバ上に記憶部11の構成を持たせても良い。
また、情報出力装置1で行われる各種処理機能は、CPU(またはMPU、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上で、その全部または任意の一部を実行するようにしてもよい。また、各種処理機能は、CPU(またはMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行されるプログラム上、またはワイヤードロジックによるハードウエア上で、その全部または任意の一部を実行するようにしてもよいことは言うまでもない。また、情報出力装置1で行われる各種処理機能は、クラウドコンピューティングにより、複数のコンピュータが協働して実行してもよい。
ところで、上記の実施形態で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをコンピュータで実行することで実現できる。そこで、以下では、上記の実施形態と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータ(ハードウエア)の一例を説明する。図9は、プログラムを実行するコンピュータの一例を示すブロック図である。
図9に示すように、コンピュータ3は、各種演算処理を実行するCPU301と、データ入力を受け付ける入力装置302と、モニタ303と、スピーカ304とを有する。また、コンピュータ3は、記憶媒体からプログラム等を読み取る媒体読取装置305と、各種装置と接続するためのインタフェース装置306と、有線または無線により外部機器と通信接続するための通信装置307とを有する。また、コンピュータ3は、各種情報を一時記憶するRAM308と、ハードディスク装置309とを有する。また、コンピュータ3内の各部(301〜309)は、バス310に接続される。
ハードディスク装置309には、上記の実施形態で説明した入力部10、記憶部11、読出部12、図生成部13および出力部14における各種の処理を実行するためのプログラム311が記憶される。また、ハードディスク装置309には、プログラム311が参照する各種データ312が記憶される。入力装置302は、例えば、操作者から操作情報の入力を受け付ける。モニタ303は、例えば、操作者が操作する各種画面を表示する。インタフェース装置306は、例えば印刷装置等が接続される。通信装置307は、LAN(Local Area Network)等の通信ネットワークと接続され、通信ネットワークを介した外部機器との間で各種情報をやりとりする。
CPU301は、ハードディスク装置309に記憶されたプログラム311を読み出して、RAM308に展開して実行することで、各種の処理を行う。なお、プログラム311は、ハードディスク装置309に記憶されていなくてもよい。例えば、コンピュータ3が読み取り可能な記憶媒体に記憶されたプログラム311を読み出して実行するようにしてもよい。コンピュータ3が読み取り可能な記憶媒体は、例えば、CD−ROMやDVDディスク、USB(Universal Serial Bus)メモリ等の可搬型記録媒体、フラッシュメモリ等の半導体メモリ、ハードディスクドライブ等が対応する。また、公衆回線、インターネット、LAN等に接続された装置にこのプログラム311を記憶させておき、コンピュータ3がこれらからプログラム311を読み出して実行するようにしてもよい。
以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)自社の営業先である第一の企業および前記第一の企業により加工された商材の販売先となる第二の企業を含む、複数の企業間の販売関係を管理する第1の管理情報と、自社の営業部署と前記第1の管理情報に含まれる複数の企業との販売関係を管理する第2の管理情報とを読み出し、
読み出した前記第1の管理情報および前記第2の管理情報に基づいて、前記複数の企業間の販売関係を示す図であって、自社の所定の営業部署と、前記複数の企業のうちの少なくともいずれかとの対応関係を視認可能な状態の図を生成し、
生成した前記図を出力する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする情報出力方法。
(付記2)さらに、前記営業部署は複数あり、
前記生成する処理は、複数の前記営業部署のそれぞれについて、前記複数の企業のうちの少なくともいずれかとの対応関係を視認可能な図を生成する、
ことを特徴とする付記1に記載の情報出力方法。
(付記3)前記生成する処理は、前記複数の企業間の販売関係を各企業をノードとする階層構造で示し、前記所定の営業部署と、当該営業部署と販売関係のある企業に対応するノードとを接続する樹形図を生成する、
ことを特徴とする付記2に記載の情報出力方法。
(付記4)前記読み出す処理は、前記自社の営業部署と、前記複数の企業との商談案件を管理する第3の管理情報を読み出し、
前記生成する処理は、読み出した前記第3の管理情報に基づいて、前記所定の営業部署と、前記複数の企業のうちの少なくともいずれかとの商談案件を視認可能な状態の図を生成する、
ことを特徴とする付記1乃至3のいずれか一に記載の情報出力方法。
(付記5)前記生成する処理は、前記商談案件について、当該商談案件の受注確度に応じて異なる態様で表示する図を生成する、
ことを特徴とする付記4に記載の情報出力方法。
(付記6)前記生成する処理は、前記商談案件について、当該商談案件の受注または失注に応じて異なる態様で表示する図を生成する、
ことを特徴とする付記4に記載の情報出力方法。
(付記7)前記生成する処理は、前記商談案件の受注確度、受注または失注の状態に変更があった場合に、当該状態の変更に応じた図を生成する、
ことを特徴とする付記4に記載の情報出力方法。
(付記8)さらに、前記第3の管理情報は、前記商談案件の元となる親案件を示す情報を有し、
前記出力する処理は、さらに、読み出した前記第3の管理情報に基づいて、前記親案件が共通する商談案件の中の少なくともいずれかの商談案件の受注確度、受注または失注の状態に変更があった場合に、前記親案件が共通する商談案件にかかる営業部署にアラームを出力する、
ことを特徴とする付記4に記載の情報出力方法。
(付記9)自社の営業先である第一の企業および前記第一の企業により加工された商材の販売先となる第二の企業を含む、複数の企業間の販売関係を管理する第1の管理情報と、自社の営業部署と前記第1の管理情報に含まれる複数の企業との販売関係を管理する第2の管理情報とを読み出し、
読み出した前記第1の管理情報および前記第2の管理情報に基づいて、前記複数の企業間の販売関係を示す図であって、自社の所定の営業部署と、前記複数の企業のうちの少なくともいずれかとの対応関係を視認可能な状態の図を生成し、
生成した前記図を出力する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報出力プログラム。
(付記10)さらに、前記営業部署は複数あり、
前記生成する処理は、複数の前記営業部署のそれぞれについて、前記複数の企業のうちの少なくともいずれかとの対応関係を視認可能な図を生成する、
ことを特徴とする付記9に記載の情報出力プログラム。
(付記11)前記生成する処理は、前記複数の企業間の販売関係を各企業をノードとする階層構造で示し、前記所定の営業部署と、当該営業部署と販売関係のある企業に対応するノードとを接続する樹形図を生成する、
ことを特徴とする付記10に記載の情報出力プログラム。
(付記12)前記読み出す処理は、前記自社の営業部署と、前記複数の企業との商談案件を管理する第3の管理情報を読み出し、
前記生成する処理は、読み出した前記第3の管理情報に基づいて、前記所定の営業部署と、前記複数の企業のうちの少なくともいずれかとの商談案件を視認可能な状態の図を生成する、
ことを特徴とする付記9乃至11のいずれか一に記載の情報出力プログラム。
(付記13)前記生成する処理は、前記商談案件について、当該商談案件の受注確度に応じて異なる態様で表示する図を生成する、
ことを特徴とする付記12に記載の情報出力プログラム。
(付記14)前記生成する処理は、前記商談案件について、当該商談案件の受注または失注に応じて異なる態様で表示する図を生成する、
ことを特徴とする付記12に記載の情報出力プログラム。
(付記15)前記生成する処理は、前記商談案件の受注確度、受注または失注の状態に変更があった場合に、当該状態の変更に応じた図を生成する、
ことを特徴とする付記12に記載の情報出力プログラム。
(付記16)さらに、前記第3の管理情報は、前記商談案件の元となる親案件を示す情報を有し、
前記出力する処理は、さらに、読み出した前記第3の管理情報に基づいて、前記親案件が共通する商談案件の中の少なくともいずれかの商談案件の受注確度、受注または失注の状態に変更があった場合に、前記親案件が共通する商談案件にかかる営業部署にアラームを出力する、
ことを特徴とする付記12に記載の情報出力プログラム。
(付記17)自社の営業先である第一の企業および前記第一の企業により加工された商材の販売先となる第二の企業を含む、複数の企業間の販売関係を管理する第1の管理情報と、自社の営業部署と前記第1の管理情報に含まれる複数の企業との販売関係を管理する第2の管理情報とを読み出す読出部と、
読み出した前記第1の管理情報および前記第2の管理情報に基づいて、前記複数の企業間の販売関係を示す図であって、自社の所定の営業部署と、前記複数の企業のうちの少なくともいずれかとの対応関係を視認可能な状態の図を生成する生成部と、
生成した前記図を出力する出力部と、
を有することを特徴とする情報出力装置。
(付記18)さらに、前記営業部署は複数あり、
前記生成部は、複数の前記営業部署のそれぞれについて、前記複数の企業のうちの少なくともいずれかとの対応関係を視認可能な図を生成する、
ことを特徴とする付記17に記載の情報出力装置。
(付記19)前記生成部は、前記複数の企業間の販売関係を各企業をノードとする階層構造で示し、前記所定の営業部署と、当該営業部署と販売関係のある企業に対応するノードとを接続する樹形図を生成する、
ことを特徴とする付記18に記載の情報出力装置。
(付記20)前記読出部は、前記自社の営業部署と、前記複数の企業との商談案件を管理する第3の管理情報を読み出し、
前記生成部は、読み出した前記第3の管理情報に基づいて、前記所定の営業部署と、前記複数の企業のうちの少なくともいずれかとの商談案件を視認可能な状態の図を生成する、
ことを特徴とする付記17乃至19のいずれか一に記載の情報出力装置。
(付記21)前記生成部は、前記商談案件について、当該商談案件の受注確度に応じて異なる態様で表示する図を生成する、
ことを特徴とする付記20に記載の情報出力装置。
(付記22)前記生成部は、前記商談案件について、当該商談案件の受注または失注に応じて異なる態様で表示する図を生成する、
ことを特徴とする付記20に記載の情報出力装置。
(付記23)前記生成部は、前記商談案件の受注確度、受注または失注の状態に変更があった場合に、当該状態の変更に応じた図を生成する、
ことを特徴とする付記20に記載の情報出力装置。
(付記24)さらに、前記第3の管理情報は、前記商談案件の元となる親案件を示す情報を有し、
前記出力部は、さらに、読み出した前記第3の管理情報に基づいて、前記親案件が共通する商談案件の中の少なくともいずれかの商談案件の受注確度、受注または失注の状態に変更があった場合に、前記親案件が共通する商談案件にかかる営業部署にアラームを出力する、
ことを特徴とする付記20に記載の情報出力装置。