JP6609427B2 - ワイヤ放電加工機 - Google Patents
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Description
特許文献1のワイヤ放電加工機は、被加工物が固定されたテーブルをX軸方向及びY軸方向に移動して、ワイヤ電極に対する被加工物の位置を変える。テーブルの位置調整精度は、加工の正確性に大きな影響を与えるため、テーブルの正確な移動は、加工精度を高める上で、重要である。
ここで、転がり軸受とは、特許文献2の図5に代表例が記載されているように、スライドブロック(軸受本体)とガイドレールの間に設けられた複数の玉(ボール)が、ガイドレールに形成されたガイド溝に沿って転動して、スライドブロックが移動するものである。玉は、スライドブロック及びガイドレールに接触している部分に予圧が加えられ、玉の転動によりスライドブロック及びガイドレールに接触していた状態が解除されることによって、その予圧が抜ける。
直動式の転がり軸受を利用したスライドブロックとガイドレールの組み合わせが採用される理由として、取り付けが容易で生産性に優れる点や、組み付けに影響されずに摩擦力を低く抑えることができる点が挙げられる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされるもので、テーブルを移動の際に、その移動方向とは異なる方向にテーブルが変位するのを抑制可能なワイヤ放電加工機を提供することを目的とする。
本発明者らは、数々の検証によって、テーブルを移動させる構造に、直動式の転がり軸受(即ち、テーブルが移動する際に、玉に対し、予圧がかかった状態と、予圧がかかっていない状態が繰り返される構造を持つ軸受)を用いることが、テーブルに移動方向とは異なる方向の変位を招来させる原因であることを突き止めた。これは、直動式の転がり軸受の各転動体にかかる圧力が、テーブルの移動に伴い変化することによるものと考えられる。そして、受け部とガイドを面接触した状態で摺動可能に連結する構造を採用することで、直動式の転がり軸受を用いる構造に比べ、テーブルの移動方向とは異なる方向の変位を抑制できることが認められた。
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係るワイヤ放電加工機10は、被加工物Wが固定されたテーブル11を移動して、ワイヤ電極12に対する被加工物Wの位置を変えるものである。以下、詳細に説明する。
被加工物Wは、支持部材15によってテーブル11に固定され、図示しない加工液が蓄えられた加工槽16が、テーブル11に載置されている。被加工物W及び支持部材15は、加工槽16に収容されて、加工槽16内の加工液に浸漬される。
なお、図1においては、摺動部材19、20の記載が省略されている。
モータ24は、駆動方向が切り替え可能であり、螺子軸23を、左回転及び右回転させるこができる。ナット25は、螺子軸23が左回転することにより、螺子軸23に沿ってX軸方向正側(一側)に移動し、螺子軸23が右回転することにより、螺子軸23に沿ってX軸方向負側(他側)に移動する。
なお、摺動部材19の垂下部19b及び摺動部材20の垂下部20bにも、潤滑油の吐出口及び溝が形成されている。
しかも、本実施の形態においては、潤滑油が、連続的に供給されているので、間欠的に潤滑油が供給される場合に比べ、スティックスリップの発生を安定的に抑制することができる。
摺動部材37は、板状の水平部37a及び水平部37aのX軸方向負側に連続して形成された垂下部37bを備え、摺動部材38は、板状の水平部38a及び水平部38aのX軸方向正側に連続して形成された垂下部38bを備えている。
本実施の形態では、摺動部材37の水平部37aにおいても、溝を除く領域に、ガイド41の平面部41aにそれぞれ面接触する複数の凸部と、その凸部より2〜3μm凹んだ(即ち、上方に位置する)複数の凹部が、それぞれ万遍なく設けられているため、潤滑油は、その複数の凹部を流路として、摺動部材37の水平部37aとガイド41の平面部41aの接触領域に、安定的に供給される。この複数の凸部及び複数の凹部が設けられている点は、摺動部材38の水平部38aにおいても同じである。
モータ49は、螺子軸48を右回転及び左回転させることができ、ナット50は、螺子軸48が右回転することにより、螺子軸48に沿ってY軸方向正側(一側)に移動し、螺子軸23が左回転することにより、螺子軸48に沿ってY軸方向負側(他側)に移動する。
なお、図1においては、ワイヤ電極12の上ワイヤガイド56より上流側の部分及び下ワイヤガイド58の下流側の部分の記載が、省略されている。
被加工物Wの加工は、主として、テーブル11の位置調整により、ワイヤ電極12の上ワイヤガイド56と下ワイヤガイド58の間の部分に対して被加工物Wの位置を変えることによって行われる。そして、ワイヤ電極12の上ワイヤガイド56と下ワイヤガイド58の間の張設された部分の角度調整によって、被加工物Wに対するテーパ加工等をなすことができる。
1つ目の実験では、被加工物が固定されたテーブルを移動させ、被加工物がテーブルの進行方向(以下、単に「進行方向」ともいう)に対して直交する方向(以下、単に「直交方向」ともいう)に振動する振幅(変位する幅)を計測した。振幅の計測は、ガイドに対し直動式の転がり軸受を接触させて、受け部をガイドに移動可能に連結した比較例と、ガイドに対して受け部を面接触させて摺動可能に連結した実施例1それぞれに対して行った。比較例及び実施例1の実験結果を、それぞれ図5、図6に示す。
図5のD1及び図6のD2は、それぞれ、比較例における被加工物の一の振動の振幅、及び、実施例1における被加工物の一の振動の振幅であり、D1=0.25μm、D2=0.05μmである。振幅が小さいほど、加工精度が高くなることは言うまでもない。
実験結果より、実施例1は、比較例と比べて、振幅が小さいのが明らかであることから、実施例1は、比較例に比べ、振動を抑制した状態で加工できることが確認された。
更に、グラフの各段差の大きさのばらつきは、実施例3が、実施例2に比べて小さく、実施例3は、実施例2と比較して、被加工物を、より安定的に移動可能であることが確認された。
例えば、第1、第2の受け部、及び、第1、第2のガイドそれぞれの個数には、限定がない。
また、第1、第2の摺動部材は、必ずしも必要ではなく、潤滑油の供給も、必ずしも必要ではない。
そして、潤滑油を供給する場合、潤滑油の供給は、連続的になされるのが好ましいが、間欠的になされてもよい。
Claims (4)
- 被加工物が固定されたテーブルを移動して、ワイヤ電極に対する前記被加工物の位置を変えるワイヤ放電加工機において、
前記テーブルをX軸方向に進退可能に載置するサドルと、前記サドルを、前記X軸方向に垂直なY軸方向に進退可能に載置するベース台とを備え、
前記テーブルは、下側に、第1の受け部を有し、前記サドルは、前記第1の受け部が面接触した状態で摺動可能に連結された第1のガイドを上側に、第2の受け部を下側に、それぞれ有し、前記ベース台は、上側に、前記第2の受け部が面接触した状態で摺動可能に連結された第2のガイドを有し、前記第1の受け部は、2つあって、それぞれ、樹脂からなる第1の摺動部材を備え、前記Y軸方向負側に配された該第1の受け部が備える該第1の摺動部材は、水平部J及び該水平部Jの前記Y軸方向正側に連続して形成された垂下部Kのみを備え、前記Y軸方向正側に配された前記第1の受け部が備える前記第1の摺動部材は、水平部M及び該水平部Mの前記Y軸方向負側に連続して形成された垂下部Nのみを備え、前記第1のガイドは2つあって、前記Y軸方向負側に配された一方の該第1のガイドは、前記水平部Jに面接触する平面部j及び前記垂下部Kに面接触する平面部kを備え、前記Y軸方向正側に配された他方の該第1のガイドは、前記水平部Mに面接触する平面部m及び前記垂下部Nに面接触する平面部nを備え、前記第2の受け部は、2つあって、それぞれ、樹脂からなる第2の摺動部材を備え、前記X軸方向正側に配された該第2の受け部が備える該第2の摺動部材は、水平部P及び該水平部Pの前記X軸方向負側に連続して形成された垂下部Qのみを備え、前記X軸方向負側に配された前記第2の受け部が備える前記第2の摺動部材は、水平部R及び該水平部Rの前記X軸方向正側に連続して形成された垂下部Sのみを備え、前記第2のガイドは2つあって、前記X軸方向正側に配された該第2のガイドは、前記水平部Pに面接触する平面部p及び前記垂下部Qに面接触する平面部qを備え、前記X軸方向負側に配された前記第2のガイドは、前記水平部Rに面接触する平面部r及び前記垂下部Sに面接触する平面部sを備えることを特徴とするワイヤ放電加工機。 - 請求項1記載のワイヤ放電加工機において、前記第1の摺動部材と前記第1のガイドが面接触する部分、及び、前記第2の摺動部材と前記第2のガイドが面接触する部分に、潤滑油が供給されることを特徴とするワイヤ放電加工機。
- 請求項2記載のワイヤ放電加工機において、前記潤滑油の吐出口は、前記第1、第2の受け部に形成されていることを特徴とするワイヤ放電加工機。
- 請求項2又は3記載のワイヤ放電加工機において、前記潤滑油は、連続的に供給されることを特徴とするワイヤ放電加工機。
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