JP6608976B2 - 指向性アンテナ - Google Patents

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Description

本発明は、指向性アンテナに関する。
従来、指向性アンテナとして、例えばパッチアンテナがあった。また、指向性アンテナとして、例えば、非特許文献1に示すように、3つの放射素子から形成されるマイクロストリップアンテナがあった。
羽石操、平沢一紘、鈴木康夫共著「小形・平面アンテナ」電子情報通信学会、1996年8月、p.177-181
パッチアンテナは、アンテナより後方に電波を放射しないため、アンテナより後方に配置される金属や人の影響を受けにくい。非特許文献1のマイクロストリップアンテナは、一対のパッチアンテナを給電アンテナの両側に配置することにより、アンテナより前方のある程度の指向性を制御している。
しかしながら、これらの指向性アンテナを、例えば移動通信環境で用いた場合、アンテナ側方へ放射される電波の強度が十分ではなかった。そこで、例えば移動通信環境において、指向性アンテナは、指向性の範囲を調整して、広覆域の指向性を確保することが望まれている。
つまり、指向性の範囲を調整して、広覆域の指向性を確保する指向性アンテナが求められる。
本発明は、指向性の範囲を調整して、広覆域の指向性を確保する指向性アンテナを提供することを目的とする。
[1]本発明の指向性アンテナは、基板と、前記基板の表面に前記基板の垂直方向に沿うように配置されて、給電される給電放射素子と、前記基板の垂直方向に沿うように前記基板の水平面における前記給電放射素子の両側に配置されて、給電されない少なくとも一対の無給電放射素子と、前記基板の垂直方向に直角に交わる水平面において、前記給電放射素子の少なくとも一部の後方に少なくとも一部が配置される、且つ、前記一対の無給電放射素子の後方に配置されない金属板と、を備え、前記水平面における電磁波の通信可能範囲である3dBビーム幅が前記給電放射素子より前方を含めて180度以上である。
この構成によると、基板に配置された給電放射素子は給電され、基板の水平面における給電放射素子の両に配置された一対の無給電放射素子は給電されない。給電放射素子は、給電されて励振する。一対の無給電放射素子は、給電放射素子が励振される影響で、励振される。これにより、給電放射素子および一対の無給電放射素子がアンテナとして機能する。そして、本発明の指向性アンテナは、給電損を防止することができる。また、金属板は、給電放射素子の少なくとも一部の後方に配置される。これにより、給電放射素子の電波が、給電放射素子の少なくとも一部の後方に放射されない。つまり、給電放射素子の電波は、給電放射素子より前方および側方に放射される。そして、本発明の指向性アンテナは、給電放射素子からの不要な電波の放射を防止することができ、給電放射素子より前方および側方の指向性を確保することができる。また、金属板は、一対の無給電放射素子の後方には配置されない。これにより、一対の無給電放射素子は、基板の水平面において、角度に電波の放射が可能になる。つまり、本発明の指向性アンテナは、基板の側面において、電波の強度を十分に確保することができる。そして、本発明の指向性アンテナは、基板の水平面において、電磁波の通信可能範囲である3dBビーム幅が、180度以上になる。つまり、本発明の指向性アンテナの電波は、指向性アンテナより前方および側方を含む広い範囲に放射することができる。そして、本発明の指向性アンテナは、金属や人が後方に配置されたとしても、指向性の範囲を調整して、放射特性の劣化を回避することができる。なお、金属は電波を遮蔽して、電波の強度を弱める。また、金属は電波を反射して、電波干渉により電波の強度を弱める。また、人は電波を吸収して電波の強度を弱める。従って、本発明の指向性アンテナは、指向性の範囲を調整して、広覆域の指向性を確保することができる。
]本発明の他の観点によれば、本発明の指向性アンテナは、上記[]の構成に加えて、以下の構成を有することが好ましい。
前記一対の無給電放射素子は、前記基板の表面に配置される。
この構成によると、給電放射素子および一対の無給電放射素子は同じ基板の表面に配置される。つまり、指向性アンテナを、例えばプリント基板上に実装することができる。これにより、指向性アンテナの形成が容易となる。
]本発明の他の観点によれば、本発明の指向性アンテナは、上記[]または[]の構成に加えて、以下の構成を有することが好ましい。
前記給電放射素子がパッチアンテナであり、前記一対の無給電放射素子がダイポールアンテナである。
この構成によると、給電放射素子に、指向性を有するアンテナとして適したパッチアンテナを用いる。また、一対の無給電放射素子に、無指向性を有するアンテナとして適したダイポールアンテナを用いる。これにより、指向性アンテナの前方および側方の指向性をより確保することができる。従って、本発明の指向性アンテナは、指向性の範囲を調整して、広覆域の指向性を確保することができる。
]本発明の他の観点によれば、本発明の指向性アンテナは、上記[1]〜[]のいずれかの構成に加えて、以下の構成を有することが好ましい。
前記指向性アンテナは、鞍乗型車両に搭載される。
この構成によると、指向性アンテナは、鞍乗型車両に搭載される。鞍乗型車両は、構成部品の多くが金属製である。また、鞍乗型車両には、人である乗員が着座する。そのため、例えば、鞍乗型車両有する車体カバーの前面等に実装することにより、指向性アンテナの後方に配置されている金属との干渉や乗員への吸収を防止することができる。そして、指向性アンテナの広い指向性を確保することができる。
<3dBビーム幅の定義>
本発明において、3dBビーム幅は、電磁波の通信可能範囲である。具体的には、本発明において、3dBビーム幅は、アンテナから放射される電磁波の強度が最大となる方向から3dB低くなる点のあいだの角度を示す。
<鞍乗型車両の定義>
本発明において、鞍乗型車両は、乗員が鞍にまたがるような状態で乗車する車両全般を指す。鞍乗型車両には、自動二輪車(スクータを含む)、三輪車、水上バイク、スノーモービル等が含まれる。
<その他の定義>
本発明において、ある部品の端部とは、部品の端とその近傍部とを合わせた部分を意味する。
本発明において、X方向に並ぶAとBとは、以下の状態を示す。X方向に垂直な方向からAとBを見たときに、AとBの両方がX方向を示す任意の直線上に配置されている状態である。本発明において、Y方向から見てX方向に並ぶAとBとは、以下の状態を示す。Y方向からAとBを見たときに、AとBの両方がX方向を示す任意の直線上に配置されている状態である。この場合、Y方向とは異なるW方向からAとBを見ると、AとBのいずれか一方がX方向を示す任意の直線上に配置されていない状態であってもよい。尚、AとBが接触していてもよい。AとBが離れていてもよい。AとBの間にCが存在していてもよい。
本明細書において、AがBより前方に配置されるとは、以下の状態を指す。Aは、Bの最前端を通り前後方向に直交する平面の前方に配置される。この場合、AとBは、前後方向に沿って並んでいてもよく、並んでいなくてもよい。この定義は、前後方向以外の方向も適用される。
本明細書において、AがBの前方に配置されるとは、以下の状態を指す。AとBが前後方向に並んでおり、且つ、AのBと対向する部分が、Bの前方に配置される。この定義において、Bの前面のうちAと対向する部分が、Bの最前端の場合には、AはBよりも前方に配置される。この定義において、Bの前面のうちAと対向する部分が、Bの最前端ではない場合には、AはBよりも前方に配置されてもよく、されなくてもよい。この定義は、前後方向以外の方向も適用される。尚、Bの前面とは、Bを前方から見た時に見える面のことである。Bの形状によっては、Bの前面とは、連続した1つの面ではなく、複数の面で構成される場合がある。
本明細書において、左右方向に見て、AがBの前方に配置されるとは、以下の状態を指す。左右方向に見て、AとBが前後方向に並んでおり、且つ、左右方向に見て、AのBと対向する部分が、Bの前方に配置される。この定義において、AとBは、3次元では、前後方向に並んでいなくてもよい。この定義は、前後方向以外の方向も適用される。
本発明において、含む(including)、有する(comprising)、備える(having)およびこれらの派生語は、列挙されたアイテムおよびその等価物に加えて追加的アイテムをも包含することが意図されて用いられている。取り付けられた(mounted)、接続された(connected)および結合された(coupled)という用語は、広義に用いられている。具体的には、直接的な取付、接続および結合だけでなく、間接的な取付、接続および結合も含む。さらに、接続された(connected)および結合された(coupled)は、物理的または機械的な接続/結合に限られない。それらは、直接的なまたは間接的な電気的接続/結合も含む。
他に定義されない限り、本明細書で使用される全ての用語(技術用語および科学用語を含む)は、本発明が属する当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。一般的に使用される辞書に定義された用語のような用語は、関連する技術および本開示の文脈における意味と一致する意味を有すると解釈されるべきであり、理想化されたまたは過度に形式的な意味で解釈されることはない。
本明細書において、「好ましい」という用語は非排他的なものである。「好ましい」は、「好ましいがこれに限定されるものではない」ということを意味する。本明細書において、「好ましい」と記載された構成は、少なくとも、上記[1]の構成により得られる上記効果を奏する。また、本明細書において、「してもよい」という用語は非排他的なものである。「してもよい」は、「してもよいがこれに限定されるものではない」という意味である。本明細書において、「してもよい」と記載された構成は、少なくとも、上記[1]の構成により得られる上記効果を奏する。
特許請求の範囲において、ある構成要素の数を明確に特定しておらず、英語に翻訳された場合に単数で表示される場合、本発明は、この構成要素を、複数有していてもよい。また本発明は、この構成要素を1つだけ有していてもよい。
本発明では、上述した他の観点による構成を互いに組み合わせることを制限しない。
本発明の実施形態を詳細に説明する前に、本発明は、以下の説明に記載されたまたは図面に図示された構成要素の構成および配置の詳細に制限されないことが理解されるべきである。本発明は、他の実施形態でも可能であり、様々な変更を加えた実施形態でも可能である。また、本発明は、後述する変形例を適宜組み合わせて実施することができる。
本発明の指向性アンテナは、指向性の範囲を調整して、前方および側方を含む広覆域の指向性を確保することができる。
本実施形態の指向性アンテナの構成を示す概略図であり、(a)は基板の前面を示し、(b)は基板の裏面を示している。 本実施形態の指向性アンテナの水平面指向性のシミュレーション結果を示す図である。 本実施形態の指向性アンテナの水平面指向性の実測結果を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係る指向性アンテナ1について、図1の概略図を参照しつつ説明する。図1に示すように、指向性アンテナ1は、基板10と、給電放射素子20と、一対の無給電放射素子30と、金属板40とを備える。
基板10は、平板状に形成されたプリント基板である。基板10は、屈曲性を有する誘電体材料で形成される。基板10は、図1(a)に示す表面10aと、図1(b)に示す裏面10bを有する。基板10の垂直方向は、図1の矢印で示す垂直方向である。基板10の水平面は、図1の矢印で示す水平方向と平行であると共に、図1の矢印で示す垂直方向に直交する面である。また、図1において、基板10の水平面において、基板10の裏面10bから表面10aに向かって、表面10aに垂直な方向が前方向(図中のF)である。また、基板10の水平面において、基板10の表面10aから裏面10bに向かって、裏面10bに垂直な方向が後方向(図中のB)である。なお、各図面に付した矢印F、B、は、それぞれ前方向、後方向を表す。
図1(a)に示すように、給電放射素子20は、基板10の表面10aに、基板10の垂直方向に沿って形成される。給電放射素子20は、パッチアンテナである。給電放射素子20は、パッチ部21と、給電部22と、スタブ部23とを有する。パッチ部21は、垂直方向の長さLpと水平方向の長さWpがほぼ同じ長さである略正方形の平板状に形成される。パッチ部21は、垂直方向の一端部の中央に切り欠き部21aを有する。切り欠き部21aは、垂直方向の長さLc、水平方向の長さWcの大きさで矩形に形成される。パッチ部21の切り欠き部21aには、給電部22が接続される。給電部22は、パッチ部21から基板10の表面10aの垂直方向の一端まで配置される。パッチ部21は、給電部22から給電される。スタブ部23は、給電放射素子20の位相を調整するために設けられる。スタブ部23は、給電部22後方に、基板10の水平方向に沿って形成される。スタブ部23は、給電部22からの長さLsが垂直方向の長さよりも長くなるように形成される。スタブ部23は、パッチ部21の垂直方向の一端部より距離Dsだけ離れた位置に配置される。
一対の無給電放射素子30は、無給電放射素子30aおよび無給電放射素子30bで構成される。無給電放射素子30aおよび無給電放射素子30bは、同じ形状で構成される。無給電放射素子30aおよび無給電放射素子30bは、垂直方向の長さLd、水平方向の長さWdの大きさで矩形に形成される。無給電放射素子30aおよび無給電放射素子30bは、垂直方向の長さLdが水平方向の長さWdよりも長くなるように形成される。一対の無給電放射素子30は、ダイポールアンテナである。一対の無給電放射素子30は、基板10の表面10aに、基板10の垂直方向に沿って形成される。つまり、一対の無給電放射素子30は、基板10の表面10aに、給電放射素子20と平行に配置される。また、無給電放射素子30aおよび無給電放射素子30bは、基板10の表面10aに、互いに平行に配置される。一対の無給電放射素子30は、基板10の水平面における給電放射素子20の両側に配置される。無給電放射素子30aおよび無給電放射素子30bは、それぞれ、基板10の水平方向において給電放射素子20から距離Dd離れた位置に配置される。一対の無給電放射素子30は、給電されない。
図1(b)に示すように、金属板40は、基板10の裏面10bの一部に配置される。金属板40は、平板状に形成される。金属板40は、基板10の裏面10bの水平方向の中央に、水平方向の長さWgで形成される。金属板40は、基板10の裏面10bの水平方向の一端部から他端部まで形成される。金属板40は、電磁波を反射する性質の金属が用いられる。図1(a)に示すように、金属板40の水平方向の長さWgは、給電放射素子20のパッチ部21の水平方向の長さWpより短くなるように形成される。これにより、給電放射素子20で励起される電磁波が基板10の側方にも放射される。金属板40の一部は、給電放射素子20の一部の後方に配置される。金属板40は、一対の無給電放射素子30の後方に配置されない。
指向性アンテナ1の共振周波数は、給電放射素子20のパッチ部21の垂直方向の長さLp、一対の無給電放射素子30のそれぞれの垂直方向の長さLdで決定される。また、指向性アンテナ1の入力インピーダンスは、給電放射素子20の切り欠き部21aの垂直方向の長さLc、給電放射素子20の切り欠き部21aの水平方向の長さWc、スタブ部23の水平方向の長さLs、スタブ部23とパッチ部21との垂直方向の距離Dsで決定される。指向性アンテナ1の水平面指向性は、給電放射素子20と一対の無給電放射素子30のそれぞれとの水平方向の距離Dd、一対の無給電放射素子30のそれぞれの水平方向の長さWd、金属板40の水平方向の長さWgとで決定される。つまり、これらの設計パラメータを調整することにより、指向性アンテナ1の指向性の範囲を調整することができる。例えば、給電放射素子20に対する一対の無給電放射素子30のそれぞれの垂直方向の寸法を変更すると、共振周波数が変化する。これらの設計パラメータLp、Lc、Wc、Dd、Wd、Wg、Ld、Ls、Dsは、パレート解を与える多目的遺伝的アルゴリズムによって決定することができる。
指向性アンテナ1の水平面指向性のシミュレーション結果の一例を図2に示す。また、指向性アンテナ1を試作して、水平面指向性を実測した結果の一例を図3に示す。図2および図3では、指向性アンテナ1の基板10の水平面における電磁波の強度を示している。また、図2および図3の中央に指向性アンテナ1が配置されるものとし、図中の横軸(±90°)が、指向性アンテナ1の基板10の水平方向を示している。そして、給電放射素子20の前方が中央から0°に向かう方向であり、給電放射素子20の後方が中央から180°に向かう方向である。また、給電放射素子20の側方が中央から±90°に向かう方向である。また、給電放射素子20より前方が、−90°から90°までの範囲である。
図2に示すシミュレーションにおいて、基板10の比誘電率は2.16、基板10の誘電損失は0.0005、基板10の厚さは0.8mm、基板10の動作周波数を5.9GHzとした。そして、この基板1を、比誘電率3.0、厚さ2.5mm、半径12.5cmの円筒曲面に沿って実装した状態で、設計パラメータを最適化した。最適化後の設計パラメータは、Lp=17.6mm、Lc=3.5mm、Wc=5.5mm、Dd=9.0mm、Wd=5.0mm、Wg=13.0mm、Ld=13.6mm、Ls=4.2mm、Ds=3.0mmとなった。そして、シミュレーションにおける目的関数を、覆域における最小利得の最大化、覆域における最大利得と最小利得の差の最小化、バックローブ(後方への放射)レベルの最小化として実行した。
図2のシミュレーション結果に示すように、指向性アンテナ1の水平面における電磁波の通信可能範囲である3dBビーム幅は、図中に示すS1の角度からS2の角度まで(約−135°から135°まで)の範囲である。つまり、水平面における指向性アンテナ1の3dBビーム幅は、給電放射素子20より前方を含めて180度以上である。なお、図中に示すS3は、最も電磁波の強度が強い角度である。そして、図2のシミュレーション結果から、指向性アンテナ1は、側方への放射を十分確保しつつ、バックローブが抑えられていることがわかる。
図3で試作した指向性アンテナ1では、図2のシミュレーションで用いた指向性アンテナ1とは同じ設計パラメータを用いている。図3の実測結果に示すように、指向性アンテナ1の水平面における電磁波の通信可能範囲である3dBビーム幅は、給電放射素子20より前方を含めて180度以上である。なお、図3の実測結果におけるバックローブが大きい原因は、指向性アンテナ1を取り付けた取り付け治具の影響である。
本実施形態の指向性アンテナ1は、このような構成を有するため、以下の効果を奏する。
基板10に配置された給電放射素子20は給電され、基板10の水平面における給電放射素子20の両に配置された一対の無給電放射素子30は給電されない。給電放射素子20は、給電されて励振する。一対の無給電放射素子30は、給電放射素子20が励振される影響で、励振される。これにより、給電放射素子20および一対の無給電放射素子30がアンテナとして機能する。そして、本実施形態の指向性アンテナ1は、給電損を防止することができる。
また、金属板40は、給電放射素子20の少なくとも一部の後方に配置される。これにより、給電放射素子20の電波が、給電放射素子20の少なくとも一部の後方に放射されない。つまり、給電放射素子20の電波は、給電放射素子20より前方および側方に放射される。そして、本実施形態の指向性アンテナ1は、給電放射素子20からの不要な電波の放射を防止することができ、給電放射素子20より前方および側方の指向性を確保することができる。また、金属板40は、一対の無給電放射素子30の後方には配置されない。これにより、一対の無給電放射素子30は、基板10の水平面において、角度に電波の放射が可能になる。つまり、本発明の指向性アンテナ1は、基板10の側面において、電波の強度を十分に確保することができる。そして、本実施形態の指向性アンテナ1は、基板10の水平面において、電磁波の通信可能範囲である3dBビーム幅が、180度以上になる。そして、本実施形態の指向性アンテナ1は、金属や人が後方に配置されたとしても、指向性の範囲を調整して、放射特性の劣化を回避することができる。
従って、本実施形態の指向性アンテナ1は、指向性の範囲を調整して、広覆域の指向性を確保することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能である。また、後述する変更例は適宜組み合わせて実施することができる。
本発明の指向性アンテナは、水平面指向性について、3dBビーム幅が給電放射素子より前方を含めて180度以上であれば、どのような構成であってもよい。
上記実施形態の基板10は、屈曲性を有する誘電体材料で形成される。しかしながら、本発明の基板は、屈曲性を有さない誘電体材料で形成されてもよい。また、上記実施形態の基板10は、平板状に形成される。しかしながら、本発明の基板は、曲面を有する板状に形成されてもよい。つまり、本発明の指向性アンテナは、例えば、曲面を有する誘電体で形成された基板上に実装可能に構成されてもよい。
上記実施形態の金属板40の水平方向の長さWgは、給電放射素子20のパッチ部21の水平方向の長さWpより短くなるように形成される。しかしながら、本発明の指向性アンテナは、金属板の水平方向の長さが、給電放射素子の水平方向の長さと同じであってもよい。また、本発明の指向性アンテナは、金属板の水平方向の長さが、給電放射素子の水平方向の長さより長くてもよい。
上記実施形態の指向性アンテナ1の一対の無給電放射素子30は、2つの無給電放射素子30a、30bで構成される。しかしながら、本発明の指向性アンテナにおいて、一対の無給電放射素子は2つ以上構成されてもよい。例えば、指向性アンテナは、4つの無給電放射素子を備えてもよい。
本発明の指向性アンテナは、鞍乗型車両に搭載されてもよい。鞍乗型車両は、例えば、自動二輪車である。そして、本発明の指向性アンテナは、鞍乗型車両が有する車体カバーの前面等に配置することができる。本発明の指向性アンテナの配置位置は、給電放射素子の前面または側面に金属または人が配置されない位置であることが好ましい。また、本発明の指向性アンテナは、鞍乗型車両以外の車両に搭載されてもよい。そして、本発明の指向性アンテナは、車車間通信や路車間通信に用いられてもよい。
1 指向性アンテナ
10 基板
20 給電放射素子
30 無給電放射素子
40 金属板

Claims (4)

  1. 基板と、
    前記基板の表面に前記基板の垂直方向に沿うように配置されて、給電される給電放射素子と、
    前記基板の垂直方向に沿うように前記基板の水平面における前記給電放射素子の両側に配置されて、給電されない少なくとも一対の無給電放射素子と、
    前記基板の垂直方向に直角に交わる水平面において、前記給電放射素子の少なくとも一部の後方に少なくとも一部が配置される、且つ、前記一対の無給電放射素子の後方に配置されない金属板と、を備え、
    前記水平面における電磁波の通信可能範囲である3dBビーム幅が前記給電放射素子より前方を含めて180度以上であることを特徴とする指向性アンテナ。
  2. 前記一対の無給電放射素子は、前記基板の表面に配置されることを特徴とする請求項に記載の指向性アンテナ。
  3. 前記給電放射素子がパッチアンテナであり、
    前記一対の無給電放射素子がダイポールアンテナであることを特徴とする請求項1または2に記載の指向性アンテナ。
  4. 鞍乗型車両に搭載されることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の指向性アンテナ。
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