JP6608614B2 - 植物保護材及び植物保護システム - Google Patents

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Description

本発明は、植物保護材及び植物保護システムに関する。
従来、植物を保護するための植物保護材が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような植物保護材は、平面視において格子状の交点に配置された突状部と、各突状部を相互に連結する格子状の枠部とを備えて構成されている。そして、枠部によって囲繞される空隙部にて芝生等の植物を育成し、人や車からの踏圧を突状部で受けることにより、植物に踏圧が直接伝わる事を防止している。
特開平7−227154号公報
ここで、人や車が植物保護材を踏んだ際に、上記の枠部と、人の靴や車のタイヤ等との間に植物の葉や茎が挟まってしまうと、植物が千切れてしまい、植物の生長を阻害してしまう可能性がある。特に、植物の生長点や匍匐茎がこのように千切れてしまうと、植物が枯死したり栄養繁殖による新しい植物体の形成を妨げたりしてしまう可能性もあり、好ましくなかった。そこで、このように植物が千切れてしまう事を防止するために、枠部の上端を切り欠いた構造とし、人や車が踏んだ際に切欠き部分に植物が収まるようにすることで、植物が千切れてしまう事を防止する事が考えられる。ここで、芝等の匍匐茎は、枠部における切欠きよりも下方の位置(すなわち、切欠きが形成されていない位置)に向かって生長伸長する事があるが、この場合には枠部に当接してから、枠部を伝うように上方に向かって伸長する。しかし、植物の葉等が健全に生育している場合、当該上方に向かって伸長した匍匐茎によって、植物の葉等が当該切欠き部分に収まりきらなくなり切欠きに期待される機能が果たされず、最も保護しなくてはならない植物の生長点や匍匐茎が人や車等に踏まれて擦り切れてしまう可能性がある。そこで、上記のように枠部の上端に切欠きを設けた場合において、植物が人や車等に踏まれて擦り切れてしまう可能性を低減可能な植物保護材が要望されていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、植物が人や車等に踏まれて擦り切れてしまう可能性を低減可能な植物保護材及び植物保護システムを提供する事を目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の植物保護材は、植物を保護するための植物保護材であって、前記植物の少なくとも一部を内部に収容可能な空隙部を、第1空隙部と、前記第1空隙部に対して並設された第2空隙部とに相互に隔離する隔壁と、前記空隙部における、前記第1空隙部及び前記第2空隙部の並設面と直交する直交方向の一方の端面を覆う端面材と、前記隔壁に設けられた開口であり、前記空隙部を挟んで前記端面材と対向する側の端面側に位置する対向空間に対して相互に連通するように切り欠かれた開口である第1植物介在路であって、前記第1空隙部又は前記第2空隙部のいずれか一方の内部から、当該第1植物介在路を介して、前記第1空隙部又は前記第2空隙部のいずれか他方の内部へと植物を介在可能とする第1植物介在路と、前記隔壁に設けられた開口であり、前記第1植物介在路よりも前記端面材側に設けられた開口である第2植物介在路であって、前記第1空隙部又は前記第2空隙部のいずれか一方の内部から、当該第2植物介在路を介して、前記第1空隙部又は前記第2空隙部のいずれか他方の内部へと植物を介在可能とする第2植物介在路と、を備え、前記隔壁が、前記第1空隙部と前記第2空隙部の並設方向に沿って複数並設された第1隔壁であって、各第1隔壁の平面形状が相互に同一となる第1隔壁と、前記第1隔壁内の空隙部を区画するように設けられた第2隔壁と、を備え、前記第1隔壁によって区画された空隙部の平面形状と、前記第2隔壁によって区画された空隙部の平面形状とを異ならせた。
請求項2に記載の植物保護材は、請求項1に記載の植物保護材において、前記端面材は、前記空隙部の外部から、前記端面材を介して前記空隙部の内部へと植物を介在可能とする端面材孔を有する。
請求項3に記載の植物保護材は、請求項1又は2に記載の植物保護材において、前記第1隔壁を、前記直交方向の両端面を開口面とする六角筒形状に形成した。
請求項4に記載の植物保護材は、請求項1から3のいずれか一項に記載の植物保護材において、前記第1隔壁の開口面の大きさを、通行対象の走行を阻害しない大きさとした。
請求項5に記載の植物保護材は、請求項1から4のいずれか一項に記載の植物保護材において、前記第2植物介在路を、前記第1隔壁と前記第2隔壁との接合部の下端に設けた。
請求項6に記載の植物保護材は、請求項1から5のいずれか一項に記載の植物保護材において、前記隔壁の肉厚を、上端から下端に向かうにつれて厚くした。
請求項に記載の植物保護システムは、請求項1から6のいずれか一項に記載の植物保護材と、前記植物を生育させるための植栽部であって、前記植物保護材の端面材を介して前記空隙部と対向する側の領域にのみ配置されており、前記端面材に対して接する植栽部と、を備える。
請求項1に記載の植物保護材及び請求項に記載の植物保護システムによれば、第1植物介在路に加えて第2植物介在路を備えるので、隔壁に沿って第1植物介在路に向かって生長する植物によって第1植物介在路が塞がってしまう事を防止でき、植物が人や車等に踏まれて擦り切れてしまう可能性を低減可能となる。また、第1植物介在路に加えて第2植物介在路を備えることにより、これらの第1植物介在路や第2植物介在路を通って植物の根、葉、匍匐茎が同時に伸長し易く、水平方向への繁殖を促進する事が可能となる。
また、隔壁は、第1隔壁及び第2隔壁を備えるので、隔壁の強度を向上させる事が可能となる。
請求項2に記載の植物保護材によれば、端面材は、空隙部の外部から、前記端面材を介して前記空隙部の内部へと植物を介在可能とする端面材孔を有するので、空隙部の外部の植物を空隙部の内部に取り込んで当該植物を保護する事が可能となる。
本発明の実施の形態に係る植物保護システムが設置された駐車場を示す斜視図である。 図1の要部拡大断面図である。 表面側から見た植物保護材を示す斜視図である。 裏面側から見た植物保護材を示す斜視図である。 植物保護材の平面図である。 植物保護材の底面図である。 図3のA部の拡大図である。 単位ブロックを示す斜視図である。 車及び植物保護システムを示す図2に対応する断面図である。 タイヤ止め及び植物保護システムを示す図2に対応する断面図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る植物保護材及び植物保護システムの実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。本実施の形態は、植物を保護するための植物保護材及び植物保護システムに関する。ここで、この植物保護材及び植物保護システムを設置する場所は任意で、例えば歩道、車道、又は構造物(ショッピングセンター、病院、工場、学校等)の屋上や壁面に設置できるが、本実施の形態では、駐車場に設置するものとして説明する。ここで、「植物を保護する」とは、植物が枯死したり生長が止まってしまったりする事を防止することであり、例えば植物保護材及び植物保護システムの上を移動する人や車によって植物が踏まれて千切れてしまう事を防止することを含む。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
(構成)
図1は、本実施の形態に係る植物保護システム1が設置された駐車場を示す斜視図、図2は、図1の要部拡大断面図である。なお、図1においては、一部の植物9を切り欠いて図示している。これらの図1及び図2に示すように、本実施の形態における植物保護システム1は、駐車場の路床2の上に一面に渡って形成されており、当該植物保護システム1の上に車3が駐車可能となっている。なお、路床2の構成は任意で、本実施の形態においては平坦なコンクリート製の床であるものとして説明するが、勾配や段差を有していても良いし、他の素材(アスファルト等)で形成しても構わない。ここで、以下では、必要に応じて、これら図1や図2におけるX−X’方向を「幅方向」又は「横方向」と称し、特にX方向を「右方向」、X’方向を「左方向」と称する。また、Y−Y’方向を「奥行き方向」又は「縦方向」と称し、特にY方向を「前方向」、Y’方向を「後方向」と称する。また、Z−Z’方向を「高さ方向」又は「厚み方向」と称し、特にZ方向を「上方向」、Z’方向を「下方向」と称する。
ここで、図1及び図2に示すように、植物保護システム1は、植栽部4、植物保護材5、集水板6、タイヤ止め7、及び上面材8を備えて構成されている。
(構成−植栽部)
植栽部4は、植物9を生育させるための植栽基盤であって、植物保護材5の下面材20(後述する)を介して空隙部50と対向する側の領域(すなわち、端面材の下方の領域)にのみ配置されており、下面材20に対して接する。具体的には、この植栽部4は、集水板6の上方かつ植物保護材5の下方の位置に、均等の厚みとなるように載置された土壌である。ここで、この植栽部4としては、植物9を生育可能な限り任意のものを用いる事が出来るが、本実施の形態においては、多孔質の火山砂利を主要骨材として構成する客土材を用いるものとして説明する。なお、この客土材は、シルトや粘土といった細粒分を含まず、多孔質な礫砂で構成されており、保水性および排水性に優れる。
ここで、植物9は、本実施の形態に係る植物保護材5及び植物保護システム1による保護の対象となる植物である。具体的に、この植物9は、植栽部4に根を生やし、茎及び葉の一部が植物保護材5の後述する空隙部50の内部に収容され、葉の先端部分が空隙部50の上方に突出するように植栽されている。また、植物9の茎及び葉の一部は、後述する下切欠き13を介して隣接する他の空隙部50に至るように植栽されている。なお、植物9の種類は任意であり、コケ植物、シダ植物、種子植物等様々な植物を適用できるが、本実施の形態では、図2のように鉛直方向のみならず水平方向にも向かって生長する植物(例えば、芝)であるものとして説明する。
(構成−植物保護材)
植物保護材5は、植物9を保護するための植物保護手段である。この植物保護材5は、縦横約50cm厚み約3cm程度の板状体であり、図1に示すように、植栽部4の上方に幅方向及び奥行き方向に沿って隙間なく複数並設されている。なお、各植物保護材5同士は、水平方向の端部に形成された連結部40(後述する)によって互いに連結されている。また、植物保護材5を植栽部4に配置した際に、植栽部4に接する側の面(下向きの面)を「裏面」、反対側の面(上向きの面)を「表面」と称して説明する。
ここで、図3は、表面側から見た植物保護材5を示す斜視図、図4は、裏面側から見た植物保護材5を示す斜視図、図5は、植物保護材5の平面図、図6は、植物保護材5の底面図である。これらの図3から図6に示すように、植物保護材5は、隔壁10、下面材20、外枠材30、及び連結部40を備えて構成されている。
(構成−植物保護材−隔壁)
隔壁10は、植物9の少なくとも一部を内部に収容可能な空隙部50(後述する)を、第1空隙部(後述する)と、第1空隙部に対して並設された第2空隙部(後述する)とに相互に隔離する隔離手段である。この隔壁10は、図3や図5に示すように外枠材30に覆われた空間の内部に縦横に渡って形成されている。ここで、図7は、図3のA部の拡大図、図8は、単位ブロック11(後述する)を示す斜視図である。これらの図7及び図8に示すように、この隔壁10は、概略的に、上下の両端面を開口面とする平面視六角筒形状に形成された第1隔壁(以下、隔壁10a)と、当該隔壁10aの内部に配置された第2隔壁(以下、隔壁10b)であって、平面視十字状に形成された隔壁10bと、を有する単位ブロック11を1つの単位として、この単位ブロック11を隙間なく複数並設して構成されている。ただし、図7に示すように、隣接する単位ブロック11同士は、互いに隔壁10aの一部を共有して構成されている。
ここで、単位ブロック11の隔壁10a及び隔壁10bにより区画された空間(図8において、隔壁10bによって四分割された空間の一つ)を、以下では「空隙部」50と称して説明する。また、各空隙部50を相互に区別する必要がある際には、以下では、任意の一の空隙部50を「第1空隙部」と称し、当該第1空隙部に対して並設された他の空隙部50を「第2空隙部」と称して説明する。
ここで、隔壁10の相互間隔は任意であるが、隔壁10の相互間隔が大きい(すなわち、空隙部50が大きい)と、植物保護材5の上方を人が歩行した際に不快に感じてしまう可能性があるばかりか、靴の底が空隙部50に挟まってしまう可能性があり、好ましくない。特に、従来の公知のプラスティック製の植物保護材は、開口が大きいため、歩行者にとっては極めて歩行感が悪い上に、手押し車やベビーカー等の走行が困難であった。一方、本実施の形態の植物保護材5では、歩きやすさ、植物9の生育性、及び植物保護材5の金型の作りやすさから、空隙部50の上端の開口を、約1.5cm×1.5cm〜2.5cm×2.5cm程度としている。
また、隔壁10の肉厚は任意であるが、本実施の形態では、金型から脱型して隔壁10を一体に形成するため肉厚にテーパ−を取る必要があり、隔壁10の上端の肉厚が1.5mm〜2.5mm程度で、下端の肉厚はこれよりも厚くなっている。また、隔壁10の高さは植物9の少なくとも一部を保護可能な限り任意である。なお、仮に植物9の葉が擦り切れたとしても、茎の上部に位置する生長点が無事であれば、生長点より上の部分は再生するため、当該隔壁10は生長点を保護可能である事が特に好ましく、例えば高さ3.5cm〜7cm程度に形成される。
ここで、隔壁10には、上切欠き12及び下切欠き13が形成されており、隔壁10におけるこれらの上切欠き12を除く部分の上端は、同一平面上に位置するように形成されている。
上切欠き12は、隔壁10に設けられた開口であり、空隙部50を挟んで下面材20と対向する側の端面側に位置する対向空間(すなわち、空隙部50の上方の空間)に対して相互に連通するように切り欠かれた開口である第1植物介在路であって、第1空隙部又は第2空隙部のいずれか一方の内部から、当該上切欠き12を介して、第1空隙部又は第2空隙部のいずれか他方の内部へと植物9を介在可能とする第1植物介在路である。
具体的には、上切欠き12は、隔壁10a及び隔壁10bの上端に形成された、側面視台形状の切欠きである。ここで、図9は、車3及び植物保護システム1を示す図2に対応する断面図である。このように隔壁10a及び隔壁10bに上切欠き12が形成されていることにより、人や車3によって植物9が踏まれて枯死又は損傷を防止できる。すなわち、例えば車3が植物保護材5の上方を走行した場合、上切欠き12を設けていないと、車3のタイヤと隔壁10の上端との間に植物9が挟まってしまうことにより、植物9が千切れてしまう事がある。そこで、本実施の形態のように隔壁10に切欠きを設けることで、車3のタイヤによって上方から押圧された植物9の先端は、上切欠き12を介して隣接する空隙部50に至る。したがって、車3のタイヤと隔壁10の上端との間に植物9が挟まって千切れてしまう事を防止できる。このように、植物9が千切れてしまう量を減少させることにより、植物9のより健全な生育が可能である。また、匍匐茎(地上部を地表すれすれで這い、着地した地点で新たな株を増やす個体増殖のための茎)で増殖するコウライシバ等の品種を用いたときに、匍匐茎が上切欠き12を通ることにより輪荷重や踏圧で匍匐茎が痛まないため、面方向の緑被の増加を妨げない事が可能となる。したがって、匍匐茎が健全に広がらない構造とした場合と比べて、初期配置面積以上に植物9が広がって生長できると共に、枯損箇所の芝による自己修復も容易となる。
ここで、上切欠き12の形状は任意であり、本実施の形態のように台形状に限られない。また、上切欠き12の大きさは大きい程好ましいが、本実施の形態では、車3のタイヤによる圧縮やせん断応力耐え得る強度を隔壁10が維持可能なように、例えば上辺10mm〜50mm(より望ましくは20mm〜25mm)、底辺5mm〜30mm(より望ましくは15mm〜20mm)、高さ5mm〜30mm(より望ましくは10〜15mm)程度の台形状の断面の切欠きが望ましい。
下切欠き13は、隔壁10に設けられた開口であり、上切欠き12よりも下面材20側に設けられた開口である第2植物介在路であって、第1空隙部又は第2空隙部のいずれか一方の内部から、当該下切欠き13を介して、第1空隙部又は第2空隙部のいずれか他方の内部へと植物9を介在可能とする第2植物介在路である。
具体的には、下切欠き13は、隔壁10aと隔壁10bとの接合部の下端に形成された、深さ1cm程度の側面視台形状の切欠きである。このように隔壁10a及び隔壁10bに下切欠き13を形成することにより、植物9が第1空隙部から当該下切欠き13を介して第2空隙部に至るように生長できる。したがって、植物9が植物保護材5における下端部に沿って匍匐して生長する事を促進でき、隔壁10により植物9の生長が妨げられてしまう事を防止できる。すなわち、下切欠き13を設けない場合、植物9における匍匐茎は隔壁10に当接してしまい、生長が阻害されてしまう可能性がある。しかし、本実施の形態のように下切欠き13を設けることにより、下切欠き13を通って植物9が広範囲に生長又は繁殖する事が可能となる。さらに、植物9の葉が適度に分散され、光合成に必要な太陽光を効率的に受けることにより、植物9の健全な生育が見込める。また、下切欠き13を形成することにより、植物9が上切欠き12を塞いでしまうことを防止できる。すなわち、下切欠き13を設けない場合、植物9における匍匐茎は隔壁10に当接して隔壁10に沿って上方に生長していき、上切欠き12を塞いでしまい、上切欠き12が機能しなくなってしまう可能性がある。しかし、本実施の形態のように下切欠き13を設けることで、上記のように植物9が隔壁10に沿って上方に生長していくことを抑止でき、上切欠き12が機能しなくなってしまう事を防止する事が可能となる。
(構成−植物保護材−下面材)
下面材20は、空隙部50における、第1空隙部及び第2空隙部の並設面と直交する直交方向(すなわち、高さ方向)の一方の端面(本実施の形態においては、下端面)を覆う端面材である。この下面材20は、概略的に、植物保護材5の下端面を略覆う部材であり、植物保護材5における植栽部4との接触面積を増大させることにより、人や車3が植物保護材5の上を移動した際に、植物保護材5が植栽部4に埋まってしまう事を防止するための部材である。具体的には、下面材20は、矩形状の板状体であり、隔壁10及び外枠材30と一体に形成されている。
ここで、下面材20は、図2や図4に示すように、円形孔21及び矩形孔22を有する。なお、下面材20の全体に対する円形孔21及び矩形孔22の開口率は任意であるが、下面材20の強度を維持しつつ植物9が容易に活着できる開口率が好ましく、例えば30〜70%程度の開口が望ましい。
円形孔21は、空隙部50の外部から、下面材20を介して空隙部50の内部へと植物9を介在可能とする端面材孔である。具体的には、円形孔21は、隔壁10bの十字状の交点の真下の位置を中心とする平面視正円形の孔である。なお、下面材20の端部や隅部に形成された円形孔21は、平面視半円形や平面視扇形の孔となっている。このように円形孔21を設けることで、植栽部4に植栽された植物9が、当該円形孔21を介して空隙部50の内部に至り、空隙部50の内部で隔壁10に保護される。また、当該円形孔21は、植物保護材5の上から水を撒いた際に、当該円形孔21を通って植栽部4に水が至るための水抜きとしての機能も有する。なお、本実施の形態においては正円形の孔であるものとしたが、孔の形状や数は任意で、例えば矩形や六角形、あるいは下面材20自体をメッシュ状に形成しても構わない。また、円形孔21の大きさは任意であるが、本実施の形態ではφ40mm程度の孔であるものとする。
矩形孔22は、空隙部50の外部から、下面材20を介して空隙部50の内部へと植物9を介在可能とする端面材孔であると共に、第1空隙部又は第2空隙部のいずれか一方の内部から、下切欠き13を介して、第1空隙部又は第2空隙部のいずれか他方の内部へと至る植物9のスペースを確保するための孔である。具体的には、隔壁10aの下端部に設けられた下切欠き13の真下の位置を含むように形成された平面視矩形の孔である。このように矩形孔22を設けることで、円形孔21と同様に、植栽部4に植栽された植物9が、当該矩形孔22を介して空隙部50の内部に至り、空隙部50の内部で隔壁10に保護される。また、当該矩形孔22は、円形孔21と同様に、植物保護材5の上から水を撒いた際に、当該矩形孔22を通って植栽部4に水が至るための水抜きとしての機能も有する。また、より多くの植物9が下切欠き13を介して第1空隙部から第2空隙部に至る事ができ、匍匐系の植物9の生長を一層促進する事が可能となる。なお、本実施の形態においては矩形の孔であるものとしたが、孔の形状や数は任意で、例えば円形や六角形、あるいは下面材20自体をメッシュ状に形成しても構わない。なお、矩形孔22の大きさは任意であるが、本実施の形態では10mm×20mm程度の孔であるものとする。
(構成−植物保護材−外枠材)
外枠材30は、図3から図6に示すように、植物保護材5における外周部分を構成する枠材である。この外枠材30は、隔壁10の前後左右の四周を覆うように配置されており、四枚の長板形状体を端部にて組み合わせた形状に形成されている。なお、外枠部の外面には上述した連結部40が形成されており、この連結部40により他の植物保護材5と相互に連結可能となっている。
(構成−植物保護材−連結部)
連結部40は、複数の植物保護材5を相互に連結するための連結手段である。この連結部40は、突状連結部41と、溝状連結部42とを有しており、一の植物保護材5の突状連結部41と、他の植物保護材5の溝状連結部42とを相互に連結させる事により、各植物保護材5同士を相互に連結する事ができる。
突状連結部41は、各植物保護材5の外枠材30における前側面及び右側面のそれぞれに対して等間隔で4つずつ配置されている。これらの各突状連結部41は、いずれもそれぞれ外側に突出するように形成された突起であり、鉛直方向に沿った孔を有する平面視中空角環状に形成されている。
また、溝状連結部42は、各植物保護材5の外枠材30における後側面及び左側面に対して形成されており、右端部及び後端部のそれぞれに対して、上述した突状連結部41と同一の間隔で、突状連結部41と対応する位置に4つずつ配置されている。そして、各溝状連結部42は、外枠材30の一部を鉛直方向に沿って、かつ上方を開口とするように切り欠くことにより、当該切欠きの間に上向きに突出する凸部を形成して構成されている。
そして、各植物保護材5同士を相互に連結する際には、一の植物保護材5の突状連結部41が、他の植物保護材5の溝状連結部42に収まるように上下にこれらの植物保護材5を重ね合わせることにより、連結を行う事ができる。具体的には、突状連結部41の孔を、溝状連結物の凸部に挿通するようにして連結を行う。なお、各植物保護材5同士を連結可能である限り、連結部40の構造は任意であり、このような機構に限定されない。
(構成−集水板)
図1及び図2に戻り、集水板6は、植栽部4を透過した水分を集める集水手段である。この集水板6は、路床2と植栽部4の相互間に全面に渡って配置された板状体である。この集水板6は水分を透過しにくい素材(例えば金属)で形成されており、表面を水が伝う程度の勾配を設けて配置されている。そして、植栽部4を透過した雨水等が、当該集水板6を伝って集水用のタンク等に集められ、当該タンクの水を植物9の育成に再利用する事ができる。
(構成−タイヤ止め)
タイヤ止め7は、車3の移動を抑制するための止め具である。図10は、タイヤ止め7及び植物保護システム1を示す図2に対応する断面図である。このタイヤ止め7は、各駐車スペースに2つずつ配置されており、植物保護材5に対して取り付けられている。具体的には、タイヤ止め7は、コンクリートブロック7a、及び弾性部材7bを備えて構成されている。
コンクリートブロック7aは、直方体形状のコンクリート製のブロックであり、複数箇所(図10においては、前端部及び後端部の二箇所)には上下方向に沿って貫通する孔7cが形成されている。また、弾性部材7bは、コンクリートブロック7aを植物保護材5に対して設置するための設置用部材である。この弾性部材7bは、具体的には、コンクリートブロック7aの上面から、コンクリートブロック7aの一方の孔7c、植物保護材5のいずれかの矩形孔22、下面材20の下方、植物保護材5の他の矩形孔22、コンクリートブロック7aの他方の孔7cを順次介して、コンクリートブロック7aの上面に至るように配置されて側面視環状の部材である。このように弾性部材7bを配置する事により、コンクリートブロック7a及び植物保護材5を弾性力によって互いに引き寄せ合う方向に引っ張るように構成されている。そして、車3(図10において図示省略)が駐車した際には、当該タイヤ止め7を車3のタイヤが押圧するが、この際に弾性部材7bの伸縮力により、コンクリートブロック7aが車3の進行方向に傾くため、タイヤ止め7が植物保護材5に緊結されている場合と比べてタイヤへの負担を軽減できる。
(構成−上面材)
図1及び図2に戻り、上面材8は、植物保護材5の一部の空隙部50を覆う上端材である。具体的には、上面材8は、単位ユニットの空隙部50の上端を覆うように取り付けられており、隔壁10aの内部形状と同一形状の六角柱状の部材に形成されている。このような上面材8によって空隙部50の上端を覆うことにより、植物保護材5の上面に任意のマークを形成する事ができる。例えば、本実施の形態においては、奥行き方向に沿って配置された一列の空隙部50のそれぞれに対して当該上面材8を取り付けることにより、図1に示すように駐車スペースの側方に仕切りのマークを形成している。なお、当該上面材8は他の用途にも利用でき、例えば上面材8を所定の範囲一帯に並べて取り付けることにより、歩道を形成しても構わない。
なお、上面材8の取り付け方法は任意であるが、本実施の形態のように上面材8の形状を空隙部50の内部の形状と同一の形状とすることにより、手作業で嵌めこむことにより容易な取り付けが可能となる。
(施工方法)
続いて、当該植物保護システム1の施工方法について説明する。
まず、駐車場の路床2の上面に対して、集水板6を敷き詰めていく。次に、当該集水板6の上方に、植栽部4を形成する。なお、この際に、植栽部4が平坦になるように地ならしする事が好ましい。次に、植栽部4の上方に、複数の植物保護材5を並べて配置していく。なお、各植物保護材5同士は、各植物保護材5の端部に形成された連結材により相互に連結する。次に、当該植物保護材5に対して、上面材8を取り付けて駐車スペースを区切る。次に、駐車スペースに対してタイヤ止め7を取り付ける。最後に、植物保護材5の上から、上面材8やタイヤ止め7が取り付けられていない位置における円形孔21及び矩形孔22に対して、植物9の種を蒔いて植栽部4に植物9を植栽する。なお、種ではなく苗を植栽部4に植栽しても構わない。以上にて、植物保護システム1の施工方法についての説明を終了する。
(実施の形態の効果)
このように、本実施の形態の植物保護材5及び植物保護システム1によれば、上切欠き12に加えて下切欠き13を備えるので、隔壁10に沿って上切欠き12に向かって生長する植物9によって上切欠き12が塞がってしまう事を防止でき、植物9が人や車3等に踏まれて擦り切れてしまう可能性を低減可能となる。また、上切欠き12に加えて下切欠き13を備えることにより、これらの上切欠き12や下切欠き13を通って植物9の根、葉、茎が同時に伸長し易く、水平方向への繁殖を促進する事が可能となる。
また、下面材20は、空隙部50の外部から、前記下面材20を介して前記空隙部50の内部へと植物9を介在可能とする円形孔21及び矩形孔22を有するので、空隙部50の外部の植物9を空隙部50の内部に取り込んで当該植物9を保護する事が可能となる。
また、隔壁10を、上下方向の両端面を開口面とする六角筒形状の隔壁10aと、隔壁10aの内部に配置された隔壁10bと、を備えるので、隔壁10の強度を向上させる事が可能となる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏することがある。例えば、実施の形態に係る植物保護材5及び植物保護システム1によって、植物9が人や車3等に踏まれて擦り切れてしまう可能性を低減できない場合であっても、従来と異なる技術により植物9を保護できている場合には、本願発明の課題が解決されている。
(寸法や材料について)
発明の詳細な説明や図面で説明した植物保護材5及び植物保護システム1の各部の寸法、形状、材料、比率等は、あくまで例示であり、その他の任意の寸法、形状、材料、比率等とすることができる。
(隔壁について)
本実施の形態においては、隔壁10を六角筒形状のハニカム構造としたが、これに限らず、様々な形状に隔壁10を形成して構わない。また、植物9の種類によって隔壁10の形状や厚みを適したものに変更しても構わず、例えばコケ植物を用いる場合には、隔壁10や植栽部4を薄くしても構わない。
(円形孔及び矩形孔について)
本実施の形態においては、下面材20は円形孔21及び矩形孔22を有するものとして説明したが、植栽部4に生育する植物9の量や、植物保護材5の設置場所の水はけによっては、これらの孔のいずれかを省略しても構わない。また、本実施の形態においては、植栽部4に生育した植物9が円形孔21及び矩形孔22を介して空隙部50に至る構造としたが、これに限らず、植栽部4を下面材20の上面に直接植栽しても良い。例えば、コケ植物のように根を生やさない植物であれば、下面材20の上面に直接植栽が可能である。この場合には、円形孔21及び矩形孔22を省略しても構わない。
また、本実施の形態においては、円形孔21及び矩形孔22の両方に対して植物9の種を蒔くものとして説明するが、いずれか一方にのみ種を蒔いても構わない。特に、矩形孔22から植物9が生長して下切欠き13を塞いでしまうと、円形孔21に植栽された植物9が下切欠き13を介して他の空隙部50に至る生長を阻害してしまう可能性がある場合には、矩形孔22には植物9を植栽しなくても構わない。
(空隙部について)
本実施の形態においては、空隙部50には植栽部4を充填しないものとして説明したが、空隙部50に植栽部4を充填しても構わない。この場合においても、隔壁10が上切欠き12及び下切欠き13を有していることにより、以下のような効果を奏する。
まず、上切欠き12の効果としては、踏圧や輪荷重で植物9の上端が倒された場合、植物9の上端が上切欠き12の中の植栽部4に沈み込むため、上切欠き12が存在しない場合(すなわち、植物9が隔壁10に直接当接する場合)と比べて、植物9の上端の損傷を防止する事ができる。また、上述したコウライシバ等の匍匐茎で増殖する品種を用いた際に、踏圧や輪荷重がかかった場合であっても、匍匐茎が上切欠き12の中の植栽部4に沈み込むため、同様に匍匐茎の損傷を防止できる。
また、下切欠き13の効果としては、植物9の根が下切欠き13を介して隣の空隙部50に至るように伸長でき、また、当該空隙部50の下方の円形孔21や矩形孔22を介して下面材20のさらに下方に至るように伸長でき、養水分の吸収が可能な根域が広がり、植物9が健全に生長できる。
(集水板について)
本実施の形態においては、植栽部4と路床2との相互間に集水板6を配置したが、水の再利用を行わない場合には、当該集水板6を設けなくても構わない。
(施工方法について)
本実施の形態においては、植物保護材5を設置した後に植物9の種を植栽部4に蒔くものとして説明したが、これに限られない。例えば植栽部4に植物9の種を蒔いた後に、その上に植物保護材5を載置し、その後に、植物保護材5の上から転圧ローラーで締固めしても構わない。
(付記)
付記1の植物保護材は、植物を保護するための植物保護材であって、前記植物の少なくとも一部を内部に収容可能な空隙部を、第1空隙部と、前記第1空隙部に対して並設された第2空隙部とに相互に隔離する隔壁と、前記空隙部における、前記第1空隙部及び前記第2空隙部の並設面と直交する直交方向の一方の端面を覆う端面材と、前記隔壁に設けられた開口であり、前記空隙部を挟んで前記端面材と対向する側の端面側に位置する対向空間に対して相互に連通するように切り欠かれた開口である第1植物介在路であって、前記第1空隙部又は前記第2空隙部のいずれか一方の内部から、当該第1植物介在路を介して、前記第1空隙部又は前記第2空隙部のいずれか他方の内部へと植物を介在可能とする第1植物介在路と、前記隔壁に設けられた開口であり、前記第1植物介在路よりも前記端面材側に設けられた開口である第2植物介在路であって、前記第1空隙部又は前記第2空隙部のいずれか一方の内部から、当該第2植物介在路を介して、前記第1空隙部又は前記第2空隙部のいずれか他方の内部へと植物を介在可能とする第2植物介在路と、を備える。
付記2の植物保護材は、付記1に記載の植物保護材において、前記端面材は、前記空隙部の外部から、前記端面材を介して前記空隙部の内部へと植物を介在可能とする端面材孔を有する。
付記3の植物保護材は、付記1又は2に記載の植物保護材において、前記隔壁は、前記直交方向の両端面を開口面とする六角筒形状の第1隔壁と、当該第1隔壁の内部に配置された第2隔壁と、を備える。
付記4の植物保護システムは、付記1から3のいずれか一項に記載の植物保護材と、前記植物を生育させるための植栽部であって、前記植物保護材の端面材を介して前記空隙部と対向する側の領域にのみ配置されており、前記端面材に対して接する植栽部と、を備える。
(付記の効果)
付記1に記載の植物保護材及び付記4に記載の植物保護システムによれば、第1植物介在路に加えて第2植物介在路を備えるので、隔壁に沿って第1植物介在路に向かって生長する植物によって第1植物介在路が塞がってしまう事を防止でき、植物が人や車等に踏まれて擦り切れてしまう可能性を低減可能となる。また、第1植物介在路に加えて第2植物介在路を備えることにより、これらの第1植物介在路や第2植物介在路を通って植物の根、葉、茎が同時に伸長し易く、水平方向への繁殖を促進する事が可能となる。
付記2に記載の植物保護材によれば、端面材は、空隙部の外部から、前記端面材を介して前記空隙部の内部へと植物を介在可能とする端面材孔を有するので、空隙部の外部の植物を空隙部の内部に取り込んで当該植物を保護する事が可能となる。
付記3に記載の植物保護材によれば、隔壁は、直交方向の両端面を開口面とする六角筒形状の第1隔壁と、第1隔壁の内部に配置された第2隔壁と、を備えるので、隔壁の強度を向上させる事が可能となる。
1 植物保護システム
2 路床
3 車
4 植栽部
5 植物保護材
6 集水板
7 タイヤ止め
7a コンクリートブロック
7b 弾性部材
7c 孔
8 上面材
9 植物
10 隔壁
10a 隔壁
10b 隔壁
11 単位ブロック
12 上切欠き
13 下切欠き
20 下面材
21 円形孔
22 矩形孔
30 外枠材
40 連結部
41 突状連結部
42 溝状連結部
50 空隙部

Claims (7)

  1. 植物を保護するための植物保護材であって、
    前記植物の少なくとも一部を内部に収容可能な空隙部を、第1空隙部と、前記第1空隙部に対して並設された第2空隙部とに相互に隔離する隔壁と、
    前記空隙部における、前記第1空隙部及び前記第2空隙部の並設面と直交する直交方向の一方の端面を覆う端面材と、
    前記隔壁に設けられた開口であり、前記空隙部を挟んで前記端面材と対向する側の端面側に位置する対向空間に対して相互に連通するように切り欠かれた開口である第1植物介在路であって、前記第1空隙部又は前記第2空隙部のいずれか一方の内部から、当該第1植物介在路を介して、前記第1空隙部又は前記第2空隙部のいずれか他方の内部へと植物を介在可能とする第1植物介在路と、
    前記隔壁に設けられた開口であり、前記第1植物介在路よりも前記端面材側に設けられた開口である第2植物介在路であって、前記第1空隙部又は前記第2空隙部のいずれか一方の内部から、当該第2植物介在路を介して、前記第1空隙部又は前記第2空隙部のいずれか他方の内部へと植物を介在可能とする第2植物介在路と、を備え、
    前記隔壁が、
    前記第1空隙部と前記第2空隙部の並設方向に沿って複数並設された第1隔壁であって、各第1隔壁の平面形状が相互に同一となる第1隔壁と、
    前記第1隔壁内の空隙部を区画するように設けられた第2隔壁と、を備え、
    前記第1隔壁によって区画された空隙部の平面形状と、前記第2隔壁によって区画された空隙部の平面形状とを異ならせた、
    植物保護材。
  2. 前記端面材は、前記空隙部の外部から、前記端面材を介して前記空隙部の内部へと植物を介在可能とする端面材孔を有する、
    請求項1に記載の植物保護材。
  3. 前記第1隔壁を、前記直交方向の両端面を開口面とする六角筒形状に形成した、
    請求項1又は2に記載の植物保護材。
  4. 前記第1隔壁の開口面の大きさを、通行対象の走行を阻害しない大きさとした、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の植物保護材。
  5. 前記第2植物介在路を、前記第1隔壁と前記第2隔壁との接合部の下端に設けた、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の植物保護材。
  6. 前記隔壁の肉厚を、上端から下端に向かうにつれて厚くした、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の植物保護材。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の植物保護材と、
    前記植物を生育させるための植栽部であって、前記植物保護材の端面材を介して前記空隙部と対向する側の領域にのみ配置されており、前記端面材に対して接する植栽部と、を備える、
    植物保護システム。
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