JP6608291B2 - 連続鋳造方法及び連続鋳造設備 - Google Patents

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本発明は、連続鋳造設備の鋳型から出て、湾曲した経路に沿って進行した鋳片を直線状に矯正する連続鋳造方法及び連続鋳造設備に関する。
湾曲型及び垂直曲げ型の連続鋳造機においては、曲がった鋳片を直線状に矯正することが必須である。しかし、鋳片は、矯正点に至るまでに温度が降下し、(オースティナイト)粒界にフェライトがフィルム状に析出し、脆化するため、鋳片が直線状に矯正される際に、鋳片L側、即ち鋳片の湾曲内側に引っ張り歪みが発生することにより割れが生じ、最終製品の品質低下を招くことになる。特に、鋳片は、断面4隅のコーナー部が最も温度低下が進むので、鋳片L側のコーナー部でも幅方向両端部の領域に割れが発生し易い。
そこで、鋳片を直線状に矯正する際に鋳片L側に割れが生じるのを抑制する技術が提案され、その具体例が特許文献1に記載されている。
特許文献1の連続鋳造方法は、二次冷却で急冷して鋳片の表面温度をA3変態点以下にし、復熱によって鋳片の表面温度をA3変態点以上に昇温させた後に、鋳片の表面温度が850℃未満の状態で矯正を行う。
鋳片を水冷し表面温度をA3変態点以下に冷却し、復熱させることによって、結晶粒が微細化し、鋳片L側のコーナー部の割れに対する限界応力を高めることが可能となる。
特開2002−86252号公報
しかしながら、二次冷却は、鋳片に対して4面側から冷却を行い、しかも、各面側に対し幅方向全体を冷却するので、鋳片全体の温度低下が著しい。その際、特に鋳片コーナー部は、他の部位より温度低下が著しく、鋳片の復熱容量が小さい条件下で、特許文献1の技術を採用する場合、A3変態点以下に冷却した鋳片コーナー部の温度を復熱によりA3変態点以上に上昇させることは、安定的に行うことができないということが、論理的検証及び実験的検証によって判明した。
このため、特許文献1の技術を適用可能な範囲は限定的であり、例えば、復熱容量が小さいブルームやビレットに特許文献1の技術を採用した場合に、鋳片L側コーナー部の割れを効果的に抑制できない場合があった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされるもので、復熱容量が小さい条件でも採用可能な、鋳片L側の割れ(特に、コーナー部の割れ)を抑制する連続鋳造方法及び連続鋳造設備を提供することを目的とする。
前記目的に沿う第1の発明に係る連続鋳造方法は、連続鋳造設備の鋳型から出される鋳片を二次冷却後復熱させ直線状に矯正する連続鋳造方法において、前記鋳片の二次冷却後の復熱完了位置より下流側に設けた冷却帯で、前記鋳片の湾曲内側コーナー部のみに冷却水を吹き付ける水冷を行ってA1変態点未満に冷却し、更にA3変態点以上に昇温させた後、前記鋳片を直線状に矯正する。
第1の発明に係る連続鋳造方法において、前記鋳片の湾曲内側コーナー部は、300〜700℃に冷却されるのが好ましい。
第1の発明に係る連続鋳造方法において、前記鋳片の湾曲内側コーナー部の昇温は、前記鋳片の復熱のみによって行われるのが好ましい。
第1の発明に係る連続鋳造方法において、前記鋳片の湾曲内側コーナー部の昇温を行う復熱量の不足分を、該鋳片の湾曲内側コーナー部を加熱することによって補うのが好ましい。
第1の発明に係る連続鋳造方法において、前記湾曲内側コーナー部の加熱は、誘導加熱によって行われるのが好ましい。
前記目的に沿う第2の発明に係る連続鋳造設備は、鋳型から出される鋳片を二次冷却後復熱させ直線状に矯正する連続鋳造設備において、前記二次冷却後の復熱完了位置より下流側に設けられ、前記鋳片の湾曲内側コーナー部のみに冷却水を吹き付けてA1変態点未満に冷却するノズルと、A1変態点未満に冷却された前記鋳片がA3変態点以上に昇温する位置の下流側で該鋳片を直線状に矯正する矯正ロールとを備え、前記復熱完了位置から前記鋳片を直線状に矯正する位置の間で該鋳片の湾曲内側コーナー部のみを冷却水で冷却する。
第2の発明に係る連続鋳造設備において、前記ノズルの下流側に設けられ、復熱により昇温する前記鋳片の湾曲内側コーナー部を加熱してA3変態点以上にする加熱装置を備えるのが好ましい。
第2の発明に係る連続鋳造設備において、前記加熱装置は、誘導加熱を行う誘導加熱装置であるのが好ましい。
第1の発明に係る連続鋳造方法及び第2の発明に係る連続鋳造設備は、二次冷却後の復熱完了位置より下流側に設けた冷却帯で、鋳片の湾曲内側コーナー部(以下、L側コーナー部という)を水冷してA1変態点未満に冷却し、更にA3変態点以上に昇温させた後、鋳片を直線状に矯正する。従って、冷却帯で鋳片のL側コーナー部を水冷し、L側コーナー部の温度を集中的に低下させることによって、鋳片全体の温度降下を抑制することができ、その後のL側コーナー部の復熱による温度上昇幅を大きくすることが可能となる。このため、スラブに比べ復熱容量が小さいビレットやブルームに対しても、直線状に矯正する地点までに、鋳片の温度を確実にA3変態点以上に昇温させることができ、鋳片L側の特にコーナー部の割れ発生を抑制可能である。
第1の発明に係る連続鋳造方法において、鋳片のL側コーナー部が、300〜700℃に冷却される場合、鋳片L側コーナー部の割れ発生を安定的に抑制することができる。
これは、実験的検証によって確認されている。
第1の発明に係る連続鋳造方法において、鋳片のL側コーナー部の昇温が、鋳片の復熱のみによって行われる場合、L側コーナー部を昇温するため加熱装置を追加する必要がなく経済的である。
第1の発明に係る連続鋳造方法において、鋳片のL側コーナー部の昇温を行う復熱量の不足分を、鋳片のL側コーナー部を加熱することによって補う場合、あるいは、第2の発明に係る連続鋳造設備において、復熱により昇温する鋳片のL側コーナー部を加熱してA3変態点以上にする加熱装置を備える場合、A1変態点未満に水冷されたL側コーナー部を確実にA3変態点以上の温度にすることが可能である。
また、第1の発明に係る連続鋳造方法及び第2の発明に係る連続鋳造設備において、鋳片のL側コーナー部の加熱を誘導加熱によって行う場合、鋳片のL側コーナー部の高効率な加熱が可能である。
本発明の一実施の形態に係る連続鋳造方法が適用される連続鋳造設備の説明図である。 (A)、(B)はノズルの位置を示す説明図である。 鋳片の温度推移を示すグラフである。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係る連続鋳造方法が適用される連続鋳造設備10は、鋳片11が出される鋳型12と複数のサポートロール13を備え、鋳型12から抜き出された鋳片11を水冷し二次冷却を行う複数のノズル14が、鋳型12の近傍に設けられている。
複数のサポートロール13は、鋳片11の進行経路に沿って配置され、鋳片11は、サポートロール13により案内されて進行する。鋳片11は、ノズル14から吹き付けられる冷却水及び自然放熱によって温度が下がり、鋳片11の表面に形成された凝固殻15は、鋳片11の進行に伴って厚みを増す。
鋳片11の進行経路には湾曲部が設けられている。鋳片11の進行経路には、複数のサポートロール13の下流側に複数の矯正ロール16が配置され、湾曲部を通過して湾曲した鋳片11は、この複数の矯正ロール16によって曲げ戻され直線状に矯正される。
本実施の形態では、鋳片11がブルーム又はビレットである。ブルーム及びビレットは、断面の長辺の長さが短辺の1〜2倍で、ブルームは200mm×200mm以上の断面積を有し、ビレットは50mm×50mm以上で200mm×200mm未満の断面積を備える。
なお、スラブは、長辺の長さが短辺の2倍以上であり、通常、短辺が50mm以上で、長辺は800〜3000mmである。
また、鋳片11の進行方向に沿って、ノズル14が配置されている領域より下流側に、二次冷却された鋳片11に冷却水を吹き付けるノズル17が配置されている。
ノズル14が、鋳片11の湾曲内側にあたる鋳片L側18を含む4面側それぞれに配置され、鋳片11の4面側それぞれに冷却水を吹き付けるのに対し、ノズル17は、鋳片11の鋳片L側18の一端部付近及び他端部付近(以下、鋳片L側18の一端部付近及び他端部付近をそれぞれ「L側コーナー部19」と言う)にのみ配置され、L側コーナー部19に冷却水を吹き付ける。
また、サポートロール13の配置領域に設置されるノズル14は、図2(A)に示すように、鋳片11の4面側それぞれについて、鋳片11の面の幅方向中央に対向する位置に配置され、鋳片11の面全体に冷却水を吹き付ける。
これに対し、ノズル17は、図2(B)に示すように、L側コーナー部19の鋳片L側18の領域に対向する位置にそれぞれ配置され、それぞれ一側及び他側のL側コーナー部19に冷却水を吹き付ける。そのため、ノズル17が配置されている冷却帯(以下、「コーナー冷却帯20」と言う)では、L側コーナー部19を除く部分には、冷却水が直接吹き付けられず、更に、鋳片L側18以外の3面に対しては冷却水が吹き付けられない。
因って、コーナー冷却帯20においては、複数のノズル14が配置されている二次冷却帯21に比べ、鋳片11全体の温度低下を抑制でき、鋳片11のL側コーナー部19を集中的に冷却することができる。
コーナー冷却帯20は、二次冷却帯21で二次冷却された鋳片11の復熱完了位置より下流側で復熱完了位置に近接して(本実施の形態では、復熱完了位置から下流側に2mの範囲に)配置されている。復熱完了位置とは、二次冷却された鋳片11のL側コーナー部19が、鋳片11の復熱によって最も温度が高くなる位置である。
復熱完了位置より上流側では、鋳片11のL側コーナー部19の温度が低く、コーナー冷却帯20を復熱完了位置より上流側に設けた場合、冷却によってL側コーナー部19の温度を急激に降下させることはできない。この点、実験的検証によって、L側コーナー部19の冷却速度を速くすることで、L側コーナー部19の割れ発生を抑制できることが確認されているので、コーナー冷却帯20を復熱完了位置より上流側に設けるのは好ましくない。また、上流ほど凝固殻15が薄いため、コーナー冷却帯20を復熱完了位置より上流側に設けると、BO(ブレークアウト)等品質トラブルのリスクも上昇する。
一方、復熱完了位置の下流側で、復熱完了位置から遠ざかった位置にコーナー冷却帯20を設けると、コーナー冷却帯20から鋳片11を直線状に矯正する領域(以下、「矯正帯22」とも言う)までの距離が短くなるため、L側コーナー部19が矯正帯22までに復熱する時間が短くなる。従って、鋳片11が矯正帯22を通過する前に、L側コーナー部19をA3変態点(本実施の形態では850℃)以上の温度にすることができなくなる。
因って、コーナー冷却帯20は、復熱完了位置より下流側で復熱完了位置に近接して設けられるのが好ましいと言える。
また、L側コーナー部19とは、図2(B)に示すように、鋳片L側18の面の一側及び他側の角部から内側にL1の範囲と、鋳片L側18の面の一側及び他側の角部から鋳片S側(鋳片の湾曲外側)にL2の範囲を合わせた領域であり、鋳片11を直線状に矯正する際、これらの範囲に割れが発生する。本実施の形態では、L1=100mm、L2=0mmであるが、L1及びL2の最適な値、即ち割れが生じる範囲は、鋼種や鋳造速度等、鋳造条件によって異なることは言うまでもない。
本実施の形態に係る連続鋳造方法は、鋳造速度及び鋳片11のプロフィールからノズル14の水量を調整し、二次冷却後の復熱完了位置においてL側コーナー部19の温度を鋳片11のA3変態点以上にする。
そして、コーナー冷却帯20において、ノズル17から吹き出される冷却水の容量を調整し、L側コーナー部19をA1変態点未満である300〜700℃の範囲に冷却する。
コーナー冷却帯20で冷却された鋳片11は、鋳片11の復熱によってA3変態点以上1100℃以下の範囲に昇温した後、鋳片11を直線状に矯正する矯正帯22まで進行し、矯正帯22において、複数の矯正ロール16により、鋳片11は直線状に矯正される。
従って、矯正ロール16は、A1変態点未満に冷却された鋳片11がA3変態点以上に昇温する位置の下流側で鋳片11を直線状に矯正することとなる。
ここで、鋳片11の昇温後の上限値を1100℃としたのは、復熱温度が高温になり過ぎると結晶粒が粗大化し、割れ低減効果が減少するためである。
矯正帯22を通過する際のL側コーナー部19の温度はA3変態点以上であってもA3変態点未満であってもよい。
ここで、コーナー冷却帯20において、L側コーナー部19を300〜700℃の範囲に冷却する2つの理由を以下に説明する。
(理由1)コーナー冷却帯20においてL側コーナー部19を300℃未満まで冷却すると、鋳片11がコーナー冷却帯20を通過した後、鋳片11の復熱のみによって、L側コーナー部19をA3変態点以上の温度に昇温させることを安定して行えない。
(理由2)コーナー冷却帯20における冷却によって、L側コーナー部19の温度を700℃以下としない場合、結晶粒径の微細化効果が小さいため、鋳片11を直線状に矯正する際のL側コーナー部19への割れ発生を抑制できない。
理由1及び理由2については、論理的検証及び実験的検証によって確認されたことである。
鋳片の冷却温度(即ち、コーナー冷却帯によって冷却されたL側コーナー部の到達温度)及び復熱温度(即ち、鋳片が冷却後の復熱による昇温で到達するL側コーナー部の最高温度)が、鋳片を直線状に矯正する際のL側コーナー部の割れ発生状況に与える影響を実験によって検証したラボテスト結果の一例を以下の表1に示す。
Figure 0006608291
表中に「評価」として記載した検証結果は、L側コーナー部の割れ発生状況であり、割れが顕著に生じた場合を×、ほとんど割れが生じなかった場合を○としている。
なお、鋳造速度は0.5m/min、鋳片サイズは400mm×500mmであった。
また、コーナー冷却帯20でL側コーナー部19を300℃未満に冷却する場合でも、図1に示す加熱装置23を用いてL側コーナー部19を加熱し鋳片11の復熱の不足分を補えば、L側コーナー部19を安定的にA3変態点以上に昇温することは可能である。即ち、加熱装置23は、ノズル17の下流側に設けられ、復熱により昇温する鋳片11のL側コーナー部19を加熱してA3変態点以上にする。
加熱装置23を用いる場合、鋳片11の復熱によりL側コーナー部19をA3変態点以上にするのと同レベルの効果、即ち、鋳片11を直線状に矯正する際にL側コーナー部19に割れが生じるのを安定的に抑制する効果を得られることが確認されている。
ここで、加熱装置として誘導加熱装置を採用し、誘導加熱を行ってL側コーナー部19を加熱することで、L側コーナー部19の温度調整を安定的に行えることが実験によって確認されている。
次に、本発明の作用効果を確認するために行った実施例について説明する。
鋳造速度0.5m/min、鋳片サイズ400mm×500mmの条件下で、水冷によってL側コーナー部を冷却した後に、L側コーナー部が鋳片の復熱のみによって何度まで上昇するかを調査すべく実験シミュレーションを行った。
実験は2つのケースについて行い、ケース1は、二次冷却後復熱させて、更にコーナー冷却帯でL側コーナー部を冷却し、L側コーナー部を600℃に冷却した場合、ケース2は、コーナー冷却帯での冷却は行わず、二次冷却帯でL側コーナー部が600℃になるまで冷却した場合である。
実験結果は、図3のグラフに示すようになり、実線で表されたケース1は、コーナー冷却帯の下流側で、L側コーナー部がA3変態点である850℃を超え、破線で表されたケース2は、復熱によって750℃まで温度上昇するものの、A3変態点以上にはならなかった。このため、直線状に矯正された鋳片のL側コーナー部の割れ発生状況は、ケース1はほとんど割れがなく、ケース2は割れが顕著に発生した。
なお、ケース1において、二次冷却帯の下流側でL側コーナー部の温度が最も高くなっている、丸で囲まれた位置が復熱完了位置である。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲である。
例えば、鋳片は、ブルームやビレットに限定されず、スラブを用いることも可能である。
また、コーナー冷却帯の配置位置は、鋳片の復熱完了位置から2mの範囲に限定されず、例えば15mの範囲であってもよい。
10:連続鋳造設備、11:鋳片、12:鋳型、13:サポートロール、14:ノズル、15:凝固殻、16:矯正ロール、17:ノズル、18:鋳片L側、19:L側コーナー部、20:コーナー冷却帯、21:二次冷却帯、22:矯正帯、23:加熱装置

Claims (8)

  1. 連続鋳造設備の鋳型から出される鋳片を二次冷却後復熱させ直線状に矯正する連続鋳造方法において、
    前記鋳片の二次冷却後の復熱完了位置より下流側に設けた冷却帯で、前記鋳片の湾曲内側コーナー部のみに冷却水を吹き付ける水冷を行ってA1変態点未満に冷却し、更にA3変態点以上に昇温させた後、前記鋳片を直線状に矯正することを特徴とする連続鋳造方法。
  2. 請求項1記載の連続鋳造方法において、前記鋳片の湾曲内側コーナー部は、300〜700℃に冷却されることを特徴とする連続鋳造方法。
  3. 請求項1又は2記載の連続鋳造方法において、前記鋳片の湾曲内側コーナー部の昇温は、前記鋳片の復熱のみによって行われることを特徴とする連続鋳造方法。
  4. 請求項1又は2記載の連続鋳造方法において、前記鋳片の湾曲内側コーナー部の昇温を行う復熱量の不足分を、該鋳片の湾曲内側コーナー部を加熱することによって補うことを特徴とする連続鋳造方法。
  5. 請求項4記載の連続鋳造方法において、前記湾曲内側コーナー部の加熱は、誘導加熱によって行われることを特徴とする連続鋳造方法。
  6. 鋳型から出される鋳片を二次冷却後復熱させ直線状に矯正する連続鋳造設備において、
    前記二次冷却後の復熱完了位置より下流側に設けられ、前記鋳片の湾曲内側コーナー部のみに冷却水を吹き付けてA1変態点未満に冷却するノズルと、A1変態点未満に冷却された前記鋳片がA3変態点以上に昇温する位置の下流側で該鋳片を直線状に矯正する矯正ロールとを備え、前記復熱完了位置から前記鋳片を直線状に矯正する位置の間で該鋳片の湾曲内側コーナー部のみを冷却水で冷却することを特徴とする連続鋳造設備。
  7. 請求項6記載の連続鋳造設備において、前記ノズルの下流側に設けられ、復熱により昇温する前記鋳片の湾曲内側コーナー部を加熱してA3変態点以上にする加熱装置を備えることを特徴とする連続鋳造設備。
  8. 請求項7記載の連続鋳造設備において、前記加熱装置は、誘導加熱を行う誘導加熱装置であることを特徴とする連続鋳造設備。
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