JP6608202B2 - 面発光レーザ、情報取得装置及び撮像装置 - Google Patents

面発光レーザ、情報取得装置及び撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は、面発光レーザ、情報取得装置及び撮像装置に関する。
発振波長を変えることができる波長可変レーザは、光通信分野や検査分野など様々な分野への応用が期待できることから、近年盛んに研究開発が行われている。波長可変レーザとしては、垂直共振器型面発光レーザ(Vertical Cavity Surface Emission Laser:以下、VCSELという)の一対の反射鏡の一方を動かす構成が開発されている。具体的には、Micro Electro Mechanical Systems(以下、MEMSという)技術により一対の反射鏡の一方(可動鏡)を機械的に動かすことで共振器長を変動させ、VCSELの発振波長を変化させている。このようなVCSELを以下ではMEMS−VCSELという。
可動鏡としては、高屈折率材料に波長以下の間隔のグレーティングを形成した、高屈折率差サブ波長回折格子(High Contrast Grating:以下、HCGという)を用いることができる。非特許文献1には、可動鏡としてHCGを用いたMEMS−VCSELについて開示されている。さらに、非特許文献1には、HCGを導電性の半導体で構成して、静電引力によってHCGを活性層側に引き寄せる構成が開示されている。
米国特許第8059690号明細書 米国特許第8189643号明細書
Thor Ansbak 他3名、「1060―nm Tunable Monolithic High Index Contrast Subwavelength Grating VCSEL」、IEEE PHOTONICS TECHNOLOGY LETTERS,VOL.25,NO.4,p.365−367,FEBRUARY 15,2013
導電性の半導体で構成されたHCGを活性層側に引き寄せる場合、HCGが静電引力によって変形し、VCSELの発振を阻害することがある。すなわち、HCGに静電引力を印加すると、HCG自体にも静電引力が作用するため、HCGと活性層との距離が縮まるだけでなく、HCG自体の形状が活性層側に凸状の形状に変形しやすくなる。このため、活性層からの光の反射方向が変化し、実質的な反射率が低下し、発振閾値が上昇してVCSELの発振が抑制されてしまう。
本発明の目的は、駆動時における可動鏡の形状変化を低減することができる面発光レーザを提供することである。
本発明の面発光レーザは、第1の反射鏡と、前記第1の反射鏡の上に配置された活性層と、前記活性層の上に間隙を介して配置された、導電性を有する第1の梁と、前記第1の梁に形成された開口部に配置された第2の反射鏡と、前記開口部に配置され、前記第1の梁の短手方向に延びて、前記第2の反射鏡と前記第1の梁とを接続する第2の梁と、を有し、前記第1の梁は、少なくとも長手方向の両端が固定されており、前記第2の梁の前記第1の梁の長手方向の長さは、前記第2の反射鏡の前記第1の梁の長手方向の長さよりも小さく、前記第2の反射鏡は、前記第1の梁と電気的に接続されていないことを特徴とする。
本発明によれば、駆動時における可動鏡の形状変化を抑えた面発光レーザを得ることができる。
実施形態1、2に係るMEMS−VCSELの一例を示す模式図 実施形態1、2に係るMEMS−VCSELの製造方法の一例を示す模式図 実施形態3に係る撮像装置の一例を示す模式図 課題を説明するための図
まず、課題について図4を用いて説明する。図4(a)は、HCGからなる反射鏡416が直接形成された梁410の上面模式図を示している。この反射鏡416は、MEMS−VCSELの可動鏡として用いられる。
図4(b)は、反射鏡416と梁410の駆動時の様子を梁の短手方向(Y方向)から見た図を示している。図4(b)のように、梁410の長手方向(X方向)の中央部とその中央部にある反射鏡416は、静電引力によって不図示の活性層側(−Y方向)に引き寄せられている。これは、反射鏡416と梁410とが導電性を有しており、さらに、梁410の長手方向(X方向)の両端は固定されているためである。その結果、反射鏡416内でも変形量が異なり、図4(b)のように、活性層側に凸状の形状に変形してしまう。このため、活性層からの光の反射方向が変化し、実質的な反射率が低下する。この反射率の低下は、発振閾値の上昇につながり、VCSELの発振を阻害してしまう。
本発明では、この駆動時の可動鏡の変形を抑制するための変形抑制構造が設けられている。具体的には、可動鏡が梁と繋がっている領域を減らし、さらに可動鏡には静電引力がかからないような構成を採っている。より具体的には、可動部の構成は、長手方向の両端が固定された第1の梁に開口部が形成され、その開口部内に可動鏡が配置され、可動鏡と第1の梁とは、第2の梁のみで接続される構成である。その第2の梁の第1の梁の長手方向の長さは、可動鏡の第1の梁の長手方向の長さよりも小さい。さらに、可動鏡と導電性を有する第1の梁とは電気的に接続されていない。
以下に、本発明の各実施形態を図面を参照しながら説明するが、はじめに、本明細書中で使用する用語等について定義する。本明細書中でMEMS−VCSEL構造の上下方向について言及する場合は、基板側を下側、基板と反対側を上側と定義する。
また、X方向とは第1の梁の長手方向であり、Y方向とは第1の梁の短手方向である。さらに、Z方向とは、活性層の厚さ方向、言い換えるとMEMS−VCSELを構成する第1反射鏡と活性層と第2反射鏡とがこの順で配置されている方向である。
なお、以下では、可動鏡としてHCGを例として説明するが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、可動鏡として半導体多層膜などを用いる場合にも発明は適用できる。
(実施形態1)
図1(a)は、本実施形態に係る波長可変型の面発光レーザの一例であるMEMS−VCSELの一例を示す上面模式図、図1(b)は、本実施形態のVCSELの一例を示す断面模式図である。図1(b)は、図1(a)のA−A’断面図に対応する。
図1(b)で示すように、MEMS−VCSELは、基板100の上に、下部反射鏡(第1の反射鏡)101と、下部スペーサ層102と、活性層103と、上部スペーサ層104と、電流狭窄層105と、支持層108と可動部と、を有している。可動部は、上部反射鏡(第2の反射鏡)116と、Z方向に駆動され、X方向の両端が少なくとも固定され、導電性を有する第1の梁110と、を有している。
さらに、可動部は、図1(a)で示すように、上部反射鏡116と第1の梁110とを接続する第2の梁114と、を有している。上部反射鏡116は可動鏡であり、第1の梁110の開口部130に配置されている。また、上部反射鏡116は、第1の梁110のY方向に延びる第2の梁114によって、第1の梁110に支持されている。
図1(b)で示すように、上部反射鏡116と上部スペーサ層104との間には、間隙140が形成されている。第1の梁110は、支持層108により支持されている。また、基板100の下には第1電極118が形成されている。第1の梁110は導電性を有しており、第2電極を兼ねている。
また、上部スペーサ層104の上に第3電極113が形成されている(図1(a)参照)。第1電極118と第3電極113の間に電圧を印加することで、第1電極118から、基板100、下部反射鏡101、下部スペーサ層102を介して活性層103に電子が供給される。一方、第3電極113から、上部スペーサ層104、電流狭窄層105の低抵抗領域120を介して、活性層103にホールが供給される。その結果、活性層103にて、電子とホールが再結合して活性層103で発光が生じる。
また、第3電極113は、第2電極である第1の梁110と対をなし、第1の梁110を駆動するための電極である。すなわち、第2電極である第1の梁110と第3電極113との間に交流電圧を印加することによって、第1の梁110がZ方向に振動する。この結果、上部反射鏡116もZ方向に振動し、下部反射鏡101と上部反射鏡116からなる一対の反射鏡の共振器長が変動し、活性層103で発光した光のうち共振器長に応じた特定の波長の光が外部に射出される。このようにして、面発光レーザの発振波長が可変となる。
本実施形態では、上部反射鏡116は、第1の梁110と第2の梁114で支持されている。また、上部反射鏡116は、第1の梁110とX方向で支持されてはいない。図1(a)で示すように、第2の梁114の第1の梁110のX方向の長さTは、上部反射鏡116のX方向の長さLよりも小さい。さらに、上部反射鏡116は、第1の梁110と電気的に接続されていない構成である。具体的には、上部反射鏡116の体積抵抗率は、第1の梁110の体積抵抗率よりも大きい。より具体的には、上部反射鏡116の体積抵抗率は、1×10Ωcm以上である。また、第1の梁110の体積抵抗率は、1×10Ωcm以下である。つまり、上部反射鏡116の体積抵抗率は、第1の梁110の体積抵抗率よりも10倍以上大きくなっている。上部反射鏡116と第2の梁114は、キャリア移動度を高めるドーパントを含んでいないか、含んでいてもキャリア移動度を高める機能を有さない程度のドーピング濃度である構成が挙げられる。一方、第1の梁110は、キャリア移動度を高める機能を有する程度、ドーパントを含む構成が挙げられる。
なお、上部反射鏡116は第1の梁110と電気的に接続されない構成であればよい。そのため、第2の梁114の体積抵抗率が、第1の梁110の体積抵抗率よりも大きければよい。すなわち、上部反射鏡116の体積抵抗率が、1×10Ωcm未満で、第1の梁110の体積抵抗率と同じであっても、第2の梁114の体積抵抗率が第1の梁110の体積抵抗率より大きく、1×10Ωcm以上であればよい。電気抵抗を測定する方法としては、走査広がり抵抗顕微鏡法(Scanning Spreading Resistance Microscopy)を用いることができる。
図1(c)は、駆動時の可動部をY方向から見た図である。図1(c)から分かるように、第1の梁110が活性層103側に引きつけられた状態において、第1の梁110の長手方向における中央部における第1の梁110の一部の形状と、上部反射鏡116の形状と、が異なっている。具体的には、第1の梁110のX方向における中央部における第1の梁110の一部の形状よりも上部反射鏡116の形状の方が歪みが小さくなっている。この原理について以下で説明する。
第2電極を兼ねる第1の梁110と第3電極113の間に電圧を印加させると、第1の梁110の長手方向の両端は固定されているため、静電引力で第1の梁110の中央部が活性層103側に引きつけられる。そのため、図1(c)のように、第1の梁110は変形する。
一方、上部反射鏡116は、第1の梁110と電気的に接続されていないので、第3電極113と第1の梁110とに電圧を印加しても帯電しない。また、上部反射鏡116は、第2の梁114を介してしか第1の梁110と接続されていないため、第1の梁110の変形の影響をほぼ受けることがない。そのため、図1(c)のように、第1の梁110が駆動時に変形しても、上部反射鏡116は変形することが抑制される。その結果、上部反射鏡116の駆動時の変形による反射率の低下が抑制され、発振閾値の上昇を抑え、可動部の駆動時においてもVCSELを安定して発振させることができる。
なお、上部反射鏡116で第2の梁114と接続されていない部分は自由に振動できる。そのため、上部反射鏡116と第1の梁110とが電気的に接続されていると、上部反射鏡116で第2の梁114と接続されていない部分が、静電引力によって自由に振動するため、上部反射鏡116が変形してしまう。
開口部130は、第1の梁110のY方向における中央部に位置している。第2の梁114は、開口部130の第1の梁110の長手方向における中央部で第1の梁110と上部反射鏡116とを接続する。この開口部130内に配置された上部反射鏡116は、活性層103の発光領域に対応する位置に配置されている。
第2の梁114のX方向の長さTは、第1の梁110の駆動時の変形の影響を上部反射鏡116に伝えないという観点で、第1の梁110のX方向の長さLの1/3以下が好ましい。第2の梁114のX方向の長さTは、第1の梁110のX方向の長さLの1/5以下がさらに好ましく、1/7以下がより好ましい。また、第2の梁114のX方向の長さTは上部反射鏡116を第1の梁110に保持するという点において、上部反射鏡116のX方向の長さLの1/20以上である事が好ましい。
(上部反射鏡)
上部反射鏡116は、高屈折率差サブ波長回折格子(HCG)を用いることができる。この構成であれば、後述する製造方法によって、第1の梁110、第2の梁114のパターニングと同じ工程でパターン形成することができる。HCGは高屈折率の材料(高屈折率部)と低屈折率の材料(低屈折率部)とが面内方向に交互に周期的に並んだ構成である。HCGの例として、AlGaAs層のような半導体層を加工して周期的なスリットを設けた、高屈折率領域(AlGaAs部)と低屈折領域(スリット部)の周期構造体が挙げられる。高速な波長可変を行う観点から、可動鏡である上部反射鏡116を軽量な反射鏡とすることが求められており、HCGを用いることが好ましい。なお、HCGとしては、非特許文献1の他、特許文献1及び2に記載されているものを用いることができる。
図1(a)で示すように、上部反射鏡116がHCGで構成される場合には、格子が第1の梁110のX方向に周期的に配置されている構成が、上部反射鏡116のY方向の剛性を高めて駆動時の変形をより抑制することができるので好ましい。
また、HCG以外にも、例えば、高屈折率の層と低屈折率の層とが光学厚さ1/4波長で交互に積層された分布ブラッグ反射鏡(Distributed Bragg Reflector:以下DBRという)を用いることもできる。上部反射鏡としては、半導体で構成されたDBR、誘電体で構成されたDBRのどちらを用いてもよい。一般的に、誘電体で構成されたDBRの方が半導体で構成されたDBRよりも、高屈折率の層と低屈折率の層の屈折率差を大きくしやすいため、少ない積層数で高い反射率を実現できる。一方、半導体で構成されたDBRはペア数が多くなってしまうが、結晶成長中に同時に成膜でき、ドーピングにより電流を流すことができる等のプロセス上の利点がある。半導体DBRとしてはAl0.4Ga0.6AsとAl0.9Ga0.1As、誘電体DBRは酸化シリコンと酸化チタン(または酸化タンタル)を用いることができる。
上部反射鏡116の面積は、発光領域の面積よりも大きいことが、光の利用効率の観点で好ましい。また、上部反射鏡116は、絶縁性を有することが好ましい。
(第1の梁)
第1の梁110は、少なくともX方向の2箇所で固定されている。第1の梁110には、結晶成長時の歪みや、動作環境温度に由来する応力などを緩和するための構造が形成されていてもよい。第1の梁110には、上部反射鏡116が配置されるための開口部130が形成されている。この開口部130は、活性層103の発光領域と対応させて形成されている。開口部130の面積は、発光領域の面積よりも大きい。
第1の梁110は、GaAs系の材料を用いることができる。また、第1の梁110は、第2の梁114と上部反射鏡116と同じ半導体材料で構成されることが、プロセスを簡略化する点で好ましい。
(第2の梁)
第2の梁114は、第1の梁110の開口部130に、上部反射鏡116とともに配置されている。そして、第1の梁110から上部反射鏡116に向かって、X方向に延びて、上部反射鏡116と接続されている。第2の梁114は2箇所に1つずつ配置されている。この2つの第2の梁114の中心軸が大きく異なっていると、上部反射鏡116にねじれの力が加わり、上部反射鏡116の変形に原因になるため、2つの第2の梁114の中心軸は、ほぼ一致ことが好ましい。また、2つの第2の梁114の中心軸は、上部反射鏡116のX方向の中心軸とほぼ一致していることが好ましい。なお、ほぼ一致とは、中心軸のX方向のずれが、第2の梁114のX方向の長さの半分以下のことをいう。
また、第2の梁114は2箇所以上に配置されていてもよい。ただし、第1の梁110の変形の影響を抑えるために、上部反射鏡116との接続部分を小さくすることが好ましい。そのため、第2の梁114は少ない方が好ましい。
第2の梁114のY方向の長さは、第2の梁114のX方向の長さと同程度であることが好ましい。第2の梁114は、絶縁性を有するものが好ましい。第2の梁114は、第1の梁110と同様にGaAs系の材料を用いることができる。
(間隙)
間隙140には、通常固体が存在しない。よって、その雰囲気により間隙140は真空であってもよいし、空気、不活性ガス、水のような液体といった流体が存在してもよい。なお、間隙140のZ方向の長さは、波長可変帯域幅や可動反射鏡のプルインを考慮して決定することができる。例えば、間隙140を空気とした1060nmを中心として波長可変帯域幅100nmで可変する際には、間隙140の長さは1μm以上2μm程度となる。
(スペーサ層)
スペーサ層は、導電性を有している。例えば、p型である上部スペーサ層104には、Mgなどのアクセプターが適量ドープされている。一方n型の下部スペーサ層102には、Siなどのドナーが適量ドープされている。スペーサ層は、GaAs系の半導体材料を用いることができる。
スペーサ層は、単層で構成されていてもよいし、複数の層で構成されていてもよい。また、第3電極113と直接接続される層、あるいは第3電極113が形成される領域にはコンタクト層が形成されていてもよい。コンタクト層のドーパント濃度は、その他の上部スペーサ層104のドーパント濃度よりも高いことが好ましい。
(活性層)
活性層103は、特に限定されない。本実施形態では、電流注入型を示したが、光励起型の構成でも構わない850nm付近の波長帯域の光を出射させる場合、AlGa1−nAs(0≦n≦1)からなる量子井戸構造を有する材料を用いることができる。また、1060nm付近の波長帯域の光を出射させる場合、InGa1−nAs(0≦n≦1)からなる材料などを用いることができる。
また、活性層103は十分に広い利得を有するものであることが好ましく、具体的には上部反射鏡116および下部反射鏡101の反射帯域より広い波長領域において利得を有することが好ましい。そのような活性層としては、例えば、少なくとも2つ以上の異なるエネルギー準位で発光が可能な量子井戸構造、いわゆる非対称量子井戸構造を有する活性層が挙げられる。また、量子井戸構造は、単量子井戸または多重量子井戸を有するように複数の層で構成されたものであってもよい。本実施形態における活性層103の材料・構造は、発振波長させたい波長に応じて適宜選択できる。
(電流狭窄層)
電流狭窄層105は、選択酸化プロセスにより、選択的に酸化される酸化領域を高抵抗部、酸化されない非酸化領域を低抵抗部として電流狭窄層105を形成している。選択酸化プロセスにより電流狭窄層105となる被酸化層は、AlAs層またはAl組成比の高い、例えばAl0.98Ga0.02As層が好ましい。高温水蒸気雰囲気中で被酸化層を選択酸化することで、Alが形成され、電流狭窄層105が形成される。非酸化領域の形状を制御することによって発光形状を制御できる。
電流狭窄層105の位置は、間隙140と下部反射鏡101の間であれば、活性層103の上側でもよいし、下側でもよい。また電流狭窄層105は複数あってもよい。その場合には、複数の電流狭窄層105は、活性層103の上側、下側のいずれか一方にあってもよいし、両方にあってもよい。
(下部反射鏡)
下部反射鏡101は、上述したDBRを用いることができる。下部反射鏡101としては、半導体で構成されたDBR、誘電体で構成されたDBRのどちらを用いることもできる。下部反射鏡101として半導体DBRを用いる場合には、GaAsとAlAsの積層膜を用いることができる。また、誘電体DBRでは酸化シリコンと酸化チタン(または酸化タンタル)を用いることができる。また、下部反射鏡101として、HCGを用いることも可能である。
(第1電極と第3電極)
第1電極118と第3電極113は、チタンや金、アルミニウムなどの単体の金属や合金、または金属膜の積層体を用いることができる。例えば、Ti/Au、AuGe/Ni/Auを電極材料として用いることができる。また、第1電極118は、キャリアが注入できれば、下部反射鏡101の下側ではなく、下部反射鏡101の上側であってもよい。
本実施形態では、活性層103の励起方法として電流注入型の励起方法を用いて説明したが、光励起を用いてもよい。その場合、第1電極118と電流狭窄層105を設ける必要はない。
(製造方法)
次に、図2を用いて、本実施形態に係るMEMS−VCSELの製造方法の一例を説明する。各図内では図1(a)のA−A’、B−B’断面に対応する模式図を示している。なお、以下では、上部反射鏡がHCGで構成される例を用いて説明するが、上部反射鏡は、これに限れない。
まず、図2(a)で示すように、基板100の上に、下部反射鏡101と、下部スペーサ層102と、活性層103と、上部スペーサ層104と、犠牲層208と、梁前駆層210と、を有する構造体を準備する。構造体を準備するには、基板100の上に各層を形成してもよいし、購入してきてもよい。各層の形成は、例えば、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法やMBE(Molecular Beam Epitaxy)法などを用いて結晶成長を行う方法が挙げられる。本実施形態では、梁前駆層210には、Siなどのドナーがドーピングされており、導電性を有している。梁前駆層210の体積抵抗率は1×10Ωcm以下にすることが好ましい。
次に、図2(b)に示すように、梁前駆層210のうち、上部反射鏡と第2の梁となる部分216を高抵抗化する処理を施す。具体的には、上部反射鏡と第2の梁となる部分216に酸素イオン注入を行いって高抵抗化する。その他の部分214は、体積抵抗率が低いままである。なお、高抵抗化するための処理はこれに限定されない。また、第2の梁となる部分だけを高抵抗化してもよい。高抵抗化された部分216の体積抵抗率は、1×10Ωcm以上にすることが好ましい。この工程により、上部反射鏡と第1の梁とが電気的に接続されない構成とすることができる。
そして、上部反射鏡と第2の梁となる部分216と第1の梁となる部分以外の梁前駆層210を除去する(A−A’断面図参照)。また、HCGの低屈折率部となる部分の梁前駆層210も除去する(B−B断面図参照)。なお、これら2つの除去工程は同時に行ってもよい。HCGの低屈折率部となるスリットパターンは、電子ビーム描画装置で形成することができる。また、梁前駆層210の除去工程はドライエッチングを用いて行うことができる。また、図2(b)では、梁前駆層210だけでなく犠牲層208の一部まで除去しているが、梁前駆層210だけを除去するようにしてもよい。
次に、図2(c)で示すように、可動部(第1の梁、第2の梁、上部反射鏡)に対応するパターンを残して、梁前駆層210と犠牲層208の一部を除去する。この除去工程では、ドライエッチング、ウェットエッチング、あるいはその組み合わせを用いてもよい。
そして、上部スペーサ層104の上に第3電極を形成するためのパターンを残して、上部スペーサ層104、活性層103の一部を除去する。この除去工程では、フォトリソグラフィーとウェットエッチングを用いる。なお、この除去工程では、図2(c)では、活性層103の側面まで露出しているが、下部スペーサ層102の側面、さらに下部反射鏡101の一部あるいは全部の側面が露出されるようにしてもよい。この除去工程では、次の工程で形成する電流狭窄層となる層の側面が露出されていればよい。
次に、高温水蒸気雰囲気中で、上部スペーサ層104の一部の層を、その側面から酸化させて電流狭窄層105を上部スペーサ層104内に形成する。電流狭窄層105の低抵抗領域120は酸化されないままである。この低抵抗領域120は、活性層103中の発光領域、梁前駆層210の上部反射鏡となる部分と対応している。
次に、図2(d)に示すように、基板100の下部に第1電極118を、上部スペーサ層104の上部の露出面に第3電極113をそれぞれ形成する。
最後に、図2(e)に示すように、犠牲層208を支持層108となる部分を残して除去する。その結果、第1の梁110、第2の梁114、上部反射鏡116、間隙140が形成される。この除去工程では、ウェットエッチングを用いる。
なお、上記のいずれの除去工程においても、適宜、マスク層を設けてもよい。また、上述した方法以外の方法で製造したものも本発明に含まれる。
(実施形態2)
本実施形態では、実施形態1と製造方法が異なっており、構成は実施形態1と同じである。以下では、実施形態1と異なる点を中心に述べる。なお、本実施形態の製造方法も図2を用いて説明する。
まず、図2(a)で示すように、実施形態1と同様に、積層体を準備する。ただし、本実施形態では、実施形態1とは異なり、梁前駆層210にはドナーとなるドーパントが注入されず、体積抵抗率が1×10Ωcm以上で構成されている。
次に、図2(b)で示すように、梁前駆層210のうち、上部反射鏡と第2の梁となる部分216以外の第1の梁となる部分214に、Siなどのドナーとなるイオンを注入する。そして、高温でアニール処理をすることによって第1の梁となる部分214の体積抵抗率を小さくすることができる。具体的には、第1の梁となる部分214の体積抵抗率は1×10Ωcm以下にすることが好ましい。なお、ドナーの注入は、少なくとも第1の梁のX方向の一方の端から他方の端まで体積抵抗率が1×10Ωcm以上となる領域が繋がるように行う。このようにして第1の梁110が導電性を有するようになる。
この後の工程は、実施形態1と同様である。上記の工程により、可動部の駆動時に、上部反射鏡116は、静電引力が生じず、さらに第1の梁110の変形の影響を受けることが抑制される構成を得ることができる。この結果、実施形態1と同様の効果を得ることができる。
(実施形態3)
本実施形態では、実施形態1又は2の面発光レーザを光源装置として用いた情報取得装置の例について説明する。波長可変型の光源装置は、光通信用光源や光計測用光源として利用することができる。さらに、波長可変型の光源装置は、非侵襲、非破壊で測定対象物の内部の情報を取得する情報取得装置の光源装置として利用することができる。以下では、本実施形態の光源装置を用いた情報取得装置の一例として、光干渉断層撮像装置(以下、OCT装置という)について図3を用いて説明する。
図3は、本実施形態に係るOCT装置を示す模式図である。OCT装置は、光源装置801、干渉光学系802、光検出部803、測定対象物の内部情報を取得する情報取得部804、を少なくとも有する。光源装置801として、実施形態1又は2の面発光レーザを用いることができる。また、図示していないが、情報取得部804はフーリエ変換器を有する。ここで、情報取得部804がフーリエ変換器を有するとは、情報取得部804が入力されたデータに対してフーリエ変換する機能を有していれば形態は特に限定されない。一例は、情報取得部804が演算部を有し、この演算部がフーリエ変換する機能を有する場合である。具体的には、演算部がCPUを有するコンピュータであり、このコンピュータが、フーリエ変換機能を有するアプリケーションを実行する場合である。他の例は、情報取得部804がフーリエ変換機能を有するフーリエ変換回路を有する場合である。
光源装置801から出た光は干渉光学系802を経て測定対象の物体812の情報を有する干渉光となって出力される。干渉光は光検出部803において受光される。なお光検出部803は差動検出型でも良いし単純な強度モニタ型でも良い。受光された干渉光の強度の時間波形の情報は光検出部803から情報取得部804に送られる。情報取得部804では、受光された干渉光の強度の時間波形のピーク値を取得してフーリエ変換をし、物体812の情報(例えば断層像の情報)を取得する。
以下、光源装置801から光が照射されてから、測定対象の物体の内部の情報を得るまでについて詳細に説明する。光源装置801から出た光は、ファイバ805を通って、カップラ806に入り、照射光用のファイバ807を通る照射光と、参照光用のファイバ808を通る参照光とに分岐される。カップラ806は、光源の波長帯域でシングルモード動作のもので構成し、各種ファイバカップラは3dBカップラで構成することができる。照射光はコリメーター809を通って平行光になり、ミラー810で反射される。ミラー810で反射された光はレンズ811を通って物体812に照射され、物体812の奥行き方向の各層から反射される。
一方、参照光はコリメーター813を通ってミラー814で反射される。カップラ806では、物体812からの反射光とミラー814からの反射光による干渉光が発生する。干渉した光はファイバ815を通り、コリメーター816を通って集光され、光検出部803で受光される。光検出部803で受光された干渉光の強度の情報は電圧などの電気的な情報に変換されて、情報取得部804に送られる。情報取得部804では、干渉光の強度のデータを処理、具体的にはフーリエ変換し断層像の情報を得る。このフーリエ変換する干渉光の強度のデータは通常、等波数間隔にサンプリングされたデータであるが、等波長間隔にサンプリングされたデータを用いることも可能である。
得られた断層像の情報は、情報取得部804から画像表示部817に送って画像として表示させてもよい。なお、ミラー810を照射光の入射する方向と垂直な平面内で走査することで、測定対象の物体812の3次元の断層像を得ることができる。また、光源装置801の制御は、情報取得部804が電気回路818を介して行ってもよい。また図示しないが、光源装置801から出る光の強度を逐次モニタリングし、そのデータを干渉光の強度の信号の振幅補正に用いてもよい。
OCT装置は、眼科、歯科、皮膚科等の分野において、動物や人のような生体内の断層像を取得する際に有用である。生体の断層像に関する情報とは、生体の断層像のみならず、断層像を得るために必要な数値データをも含む。特に、測定対象を人体の眼底や歯、血管とし、それらの断層像に関する情報を取得することに用いられることが好適である。
(その他の実施形態)
実施形態1又は2による面発光レーザは、上記のOCT装置以外にも、光通信用光源や光計測用光源として利用できる。また、実施形態1又は2を適用したVCSEL構造を同一平面上に複数配列してアレイ光源として使用してもよい。
以下に本発明の実施例を示す。本実施例では、図1又は2に基づいて、MEMS−VCSELの製造方法及び構成について説明する。本実施例では、発振波長が1.06μmのMEMS−VCSELについて説明する。
まず、図2(a)で示すように、n−GaAs基板100上に、AlGa1−xAs/GaAs(0.2≦X≦1)を50ペアを積層して下部反射鏡101を形成する。その後、下部スペーサ層102および活性層103、AlGaAs層を含む上部スペーサ層104、厚さ1.00μmのGaAs犠牲層208、AlGa1−xAs(x=0.7)である梁前駆層210をMOCVD法等を用いて順次積層する。梁前駆層210の形成時にSiをドーピングし、体積抵抗率を8×10−3Ωcmとしている。
次に、図2(b)で示すように、梁前駆層210のうち、上部反射鏡と第2の梁となる部分216の高抵抗化を行う。具体的には、その部分216に酸素イオンの注入を行い、その部分216の体積抵抗率を2×10Ωcmとする。
次に、上部反射鏡と第2の梁となる部分216以外とHCGの低屈折率部となる部分の梁前駆層210をドライエッチングで除去する。なお、HCGの格子は255nmL/Sとして、電子ビーム描画装置で形成しておく。
その後、図2(c)で示すように、可動部(第1の梁、第2の梁、上部反射鏡)に対応するパターンを残して、梁前駆層210と犠牲層208の一部をドライエッチングで除去する。そして、上部スペーサ層104の上に第3電極を形成するためのパターンを残して、上部スペーサ層104、活性層103の一部をフォトリソグラフィーとウェットエッチングで除去する。次に、高温水蒸気雰囲気中で、上部スペーサ層104の一部の層を、その側面から酸化させて電流狭窄層105を上部スペーサ層104内に形成する。
次に、図2(d)に示すように、基板100の下部に、AuGe/Ni/Auからなる第1電極118を形成する。また、上部スペーサ層104の上部の露出面に、Ti/Auからなる第3電極113をそれぞれ形成する。
最後に、図2(e)に示すように、犠牲層208を支持層108となる部分を残して、クエン酸と過酸化水素の混合溶液からなるエッチャントを用いてウェットエッチングで除去する。その結果、第1の梁110、第2の梁114、上部反射鏡116、間隙140が形成される。
このようにして、図1に示したMEMS−VCSELが作製される。具体的には、MEMS−VCSELは、基板100の上に、下部反射鏡101と、下部スペーサ層102と、活性層103と、上部スペーサ層104と、電流狭窄層105と、支持層108と、可動部と、を有している。可動部は、上部反射鏡116と、Z方向に駆動され、X方向の両端が少なくとも固定された、導電性を有する第1の梁110と、上部反射鏡116と第1の梁110とを接続する第2の梁114と、を有している。可動部は、上部スペーサ層104の上に間隙140を介して配置されている。
上部反射鏡116と第2の梁114は、第1の梁110の開口部130に配置されている。また、上部反射鏡116は、第1の梁110のY方向に延びる第2の梁114によって、第1の梁110に支持されている。第2の梁114の第1の梁110のX方向の長さは、上部反射鏡116の第1の梁110のX方向の長さよりも小さい。上部反射鏡116は、第1の梁110と電気的に接続されていない構成である。
この結果、第2電極である第1の梁110と第3電極113の間に電圧をかけて、第1の梁110を−Z方向に駆動させても、上部反射鏡116の変形を抑制することができる。
101 下部反射鏡(第1の反射鏡)
103 活性層
110 第1の梁
114 第2の梁
116 上部反射鏡(第2の反射鏡)

Claims (16)

  1. 第1の反射鏡と、
    前記第1の反射鏡の上に配置された活性層と、
    前記活性層の上に間隙を介して配置された、導電性を有する第1の梁と、
    前記第1の梁に形成された開口部に配置された第2の反射鏡と、
    前記開口部に配置され、前記第1の梁の短手方向に延びて、前記第2の反射鏡と前記第1の梁とを接続する第2の梁と、
    前記第1の梁と前記活性層との間に設けられた電極と、
    を有し、
    前記第1の梁と前記電極との間に電圧を印加し、静電引力によって前記第2の反射鏡を動かすことで、前記第1の反射鏡と前記第2の反射鏡の共振器長を変動させて、発振波長を変化させる面発光レーザであって、
    前記第1の梁は、少なくとも長手方向の両端が固定されており、
    前記第2の梁の前記第1の梁の長手方向の長さは、前記第2の反射鏡の前記第1の梁の長手方向の長さよりも小さく、
    前記第2の反射鏡と前記第1の梁とは、前記第2の梁のみで接続されており、
    前記第2の反射鏡は、前記第1の梁と電気的に接続されていないことを特徴とする面発光レーザ。
  2. 前記第2の梁の体積抵抗率は、前記第1の梁の体積抵抗率よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の面発光レーザ。
  3. 前記第2の反射鏡の体積抵抗率は、前記第1の梁の体積抵抗率よりも大きいことを特徴とする請求項2に記載の面発光レーザ。
  4. 前記第2の梁の体積抵抗率は、1×10Ωcm以上であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の面発光レーザ。
  5. 前記第2の反射鏡の体積抵抗率は、1×10Ωcm以上であることを特徴とする請求項4のいずれか1項に記載の面発光レーザ。
  6. 前記第1の梁の体積抵抗率は、1×10Ωcm以下であることを特徴とする請求項4又は5に記載の面発光レーザ。
  7. 前記開口部は、前記第1の梁の長手方向における中央部に位置し、
    前記第2の梁は、前記開口部の前記第1の梁の長手方向における中央部で前記第1の梁と前記第2の反射鏡とを接続することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の面発光レーザ。
  8. 前記第2の反射鏡は、前記活性層の発光領域に対応する位置に配置されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の面発光レーザ。
  9. 前記第1の反射鏡は、回折格子であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の面発光レーザ。
  10. 前記回折格子の格子は、前記第1の梁の短手方向に周期的に配置されていることを特徴とする請求項9に記載の面発光レーザ。
  11. 前記第2の反射鏡は、誘電体で構成された分布ブラッグ反射鏡であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の面発光レーザ。
  12. 前記第1の梁が前記活性層側に引きつけられた状態において、前記第1の梁の短手方向から見た場合、前記第1の梁の前記長手方向における中央部における前記第1の梁の一部の形状と、前記第2の反射鏡の形状と、が異なっていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の面発光レーザ。
  13. 前記第1の梁が前記活性層側に引きつけられた状態において、前記第1の梁の前記長手方向における中央部における前記第1の梁の一部の形状よりも前記第1の反射鏡の形状の方が、歪みが小さいことを特徴とする請求項12に記載の面発光レーザ。
  14. 前記第2の反射鏡は、前記第1の梁と前記第1の梁の長手方向で支持されていないことを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の面発光レーザ。
  15. 請求項1乃至14のいずれか1項に記載の面発光レーザと、
    測定対象物の内部情報を取得する情報取得部と、を有することを特徴とする情報取得装置。
  16. 請求項1乃至15のいずれか1項に記載の面発光レーザと、
    前記面発光レーザからの光を測定対象物へ照射する照射光と参照光とに分岐させ、前記測定対象物に照射された光の反射光と前記参照光による干渉光を発生させる干渉光学系と、
    前記干渉光を受光する光検出部と、
    前記光検出部からの信号に基づき、前記測定対象物の情報を取得する情報取得部と、を有することを特徴とする撮像装置。
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