JP6607613B2 - 無線lan通信システムおよび無線lan通信装置消費電力制御方法 - Google Patents

無線lan通信システムおよび無線lan通信装置消費電力制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、無駄な消費電力を抑止することが可能な無線LAN通信システム、無線LAN通信装置および無線LAN通信装置消費電力制御方法に関する。
近年、無線LAN親機として機能する無線LAN通信装置に関しては、無線LAN通信規格の追加・拡張などにより、特に、無線通信速度の高速化が急速に進んでいる。かくのごとき無線通信速度や無線通信動作の高速化が進む一方では、装置の小型化、省電力化も強く求められている。
一般的には、無線通信速度や無線通信動作の高速化に伴い、消費電力や発熱も増大する傾向にある。ここで、無線LAN通信利用時における無線LAN通信装置の消費電力の大きさは、無線LAN通信用電波の送信出力の出力値に大きく依存している。その一方、無線LAN通信の利用者は、無線LAN通信装置に対する設定を行う際に、無線LAN通信をできるだけ広範囲のエリアで利用することができるように、無線LAN通信の送信出力を最大値に設定することが多い。しかし、送信出力を最大値に設定した結果として、無線LAN通信装置の消費電力が増大してしまうことを避けることができない。
無線LAN子機を携行して無線LAN通信を利用する利用者が、実際に、無線LAN通信を利用しようとした際に、無線LAN親機となる無線LAN通信装置の近傍に存在していた場合には、当該無線LAN通信装置の無線LAN送信出力は最大値に設定されている必要はなく、送信出力を小さくしても十分に利用することができる。したがって、このような場合においても、無線LAN通信装置の無線LAN送信出力を最大値に設定していると、当該無線LAN通信装置は、無駄に電力を消費してしまうという問題があった。
かかる問題を解決するために、例えば、特許文献1の特開2008−103817号公報「無線LANアクセスポイントおよび無線LAN端末」においては、無線LAN親機(すなわち無線LANアクセスポイント)を形成する無線LAN通信装置に無線LAN子機(すなわち無線LAN端末)が帰属している場合には、無線LAN通信装置は、該無線LAN子機から送信されてくる特定の無線信号(すなわちあらかじめ定めたコマンドを含むパケット)の受信電波強度を測定した結果に基づいて、当該無線LAN通信装置の送信出力の出力値を低減させ、無駄な消費電力の削減を図るという技術を提案している。
また、特許文献2の特開2014−176031号公報「無線アクセスポイント装置および電力制御方法」においては、同一部屋内に人がいるか否かを検知することができる人感センサを、無線LAN通信装置(すなわち無線LANアクセスポイント)内に内蔵させて、同一部屋内の利用者の有無に応じて、無線LAN通信装置の消費電力を切り替える(つまり、人感センサに反応がない場合は、スリープ状態に設定して消費電力を抑え、人感センサに反応がある場合には、スリープ状態を解除して各機能部に電力を供給する)という技術を提案している。
特開2008−103817号公報 特開2014−176031号公報
一般に、無線LAN親機として機能して、無線LAN子機との間の無線LAN通信を行う無線LAN通信装置に関し、該無線LAN通信装置から出力される無線LAN用無線電波が所要電力で到達する距離は、該無線電波の送信出力の出力値に大きく依存し、該無線電波の送信出力の出力値が大きいほど、無線LAN通信用の電波は、無線LAN子機が受信可能な電波強度で、遠くまで届く。したがって、前述したように、無線LAN通信の利用者は、無線LAN通信をできるだけ広い範囲で利用することを可能にするために、無線LAN通信装置の無線LAN用電波の送信出力の出力値を最大に設定する場合が多い。
その結果、たとえ、無線LAN子機を携行する無線LAN通信の利用者が無線LAN通信装置の近傍で利用するのみであって、該無線LAN通信装置から離れた場所では無線LAN通信を利用していないような場合であっても、該無線LAN通信装置の送信出力の出力値が最大のままとなり、それに伴い、該無線LAN通信装置は必要以上に電力を消費してしまい、電力の利用効率が悪くなってしまうという問題があった。また、必要以上に遠方まで、無線LAN用の無線電波を受信可能な強度で到達させることになり、本来の無線LAN通信装置の利用者以外の他の人にも不正に利用されてしまう恐れがあるという問題もあった。
このため、本発明に関連する現状の技術においては、無線LAN通信の利用者が、無線LAN親機の近くにいるのか、無線LAN親機から離れた場所にいるのかを判別して、無線LAN用電波の送信出力の出力値を制御するという技術が検討され、例えば、前記特許文献1や前記特許文献2に記載されたような技術が提案されている。
しかしながら、前記特許文献1に記載されたような技術の場合、特定の無線信号の受信電波強度を測定した結果に基づいて、無線LAN通信装置の送信出力の出力値を低減するという技術であり、通常の無線LAN通信時においても、消費電力低減のための特定の無線信号の受信電波強度を確認する処理を常に行うことが必要になるため、無線LAN通信の通信速度に影響を及ぼしてしまうという問題が発生する。また、特許文献2に記載されたような技術の場合、無線LAN通信装置自体に内蔵させた人感センサを用いて、同一部屋内の利用者の有無を確認して、無線LAN通信用の出力電波の強度を調整するという技術であり、無線LAN通信装置とは別の部屋に存在する無線LAN通信利用者については、全く考慮されていないため、別の部屋にいる無線LAN通信利用者に対しても、効果的に低消費電力化を図った無線LAN通信を行うことができないという問題がある。
(本発明の目的)
本発明は、かくのごとき問題に鑑みてなされたものであり、無線LAN通信装置を利用する無線LAN通信利用者が存在する場所に応じて、無線LAN通信に対して影響を及ぼすことなく、無駄な消費電力を抑止することが可能な無線LAN通信システム、無線LAN通信装置および無線LAN通信装置消費電力制御方法を提供することを、その目的としている。
前述の課題を解決するため、本発明による無線LAN通信システム、無線LAN通信装置および無線LAN通信装置消費電力制御方法は、主に、次のような特徴的な構成を採用している。
(1)本発明による無線LAN通信システムは、
無線LAN子機との間の無線LAN通信を無線LAN親機として実施する機能を有する無線LAN通信装置と、該無線LAN通信装置が前記無線LAN親機として無線LAN通信を許可する通信許可領域内を、該無線LAN通信装置が無線LAN通信用として送信出力する無線電波に関してあらかじめ適宜定めた1ないし複数の電波強度それぞれの無線電波を用いて無線LAN通信が可能になる1ないし複数のエリアにさらに分割して、分割して得られたそれぞれの前記エリアごとに設置されたセンサ装置とを含む無線LAN通信システムであって、
各前記センサ装置は、
それぞれの前記センサ装置が設置されている前記エリア内に前記無線LAN子機を携行して無線LAN通信を利用する無線LAN通信利用者が存在するか否かを感知する人感センシング手段と
無線LAN通信用の無線電波よりも、より低消費電力であって、かつ、より広範囲な領域をカバーすることができる特定小電力無線通信媒体を用いて、前記人感センシング手段が感知した前記無線LAN通信利用者の存在の有無を示す利用者有無情報を、前記無線LAN通信装置に対して通知する特定小電力無線通信手段と
を備え、
また、前記無線LAN通信装置は、
前記特定小電力無線通信媒体を用いて、前記センサ装置との間で情報を授受する無線LAN通信装置側特定小電力無線通信手段と、
前記通信許可領域内を1ないし複数の前記エリアにさらに分割したそれぞれのエリアごとに無線LAN通信が可能になる無線LAN通信用の電波強度に関する情報をあらかじめ記憶する記憶手段と、
1ないし複数の前記エリアそれぞれに設置された前記センサ装置から受け取った前記利用者有無情報に基づいて、1ないし複数の前記エリアのうち、前記無線LAN通信利用者が存在しているエリアを利用者有エリアとして選択して、選択した該利用者有エリアにおいて無線LAN通信を可能にする無線LAN通信用の電波強度を、前記記憶手段により記憶された情報の中から抽出して、無線LAN通信用として送信出力する無線電波の出力値として設定する無線LAN制御手段と
を備えていることを特徴とする。
(2)本発明による無線LAN通信装置は、
無線LAN子機との間の無線LAN通信を無線LAN親機として実施する機能を有する無線LAN通信装置であって、
無線LAN通信用の無線電波よりも、より低消費電力であって、かつ、より広範囲な領域をカバーすることができる特定小電力無線通信媒体を用いて、情報を授受する無線LAN通信装置側特定小電力無線通信手段と、
前記無線LAN親機として無線LAN通信を許可する通信許可領域内を、該無線LAN通信装置が無線LAN通信用として送信出力する無線電波に関してあらかじめ適宜定めた1ないし複数の電波強度それぞれの無線電波を用いて無線LAN通信が可能になる1ないし複数のエリアにさらに分割して、分割して得られたそれぞれの前記エリアごとに無線LAN通信が可能になる無線LAN通信用の電波強度に関する情報をあらかじめ記憶する記憶手段と、
分割した1ないし複数の前記エリアそれぞれに設置されているセンサ装置それぞれから、該センサ装置が設置されている前記エリア内に無線LAN通信を利用する無線LAN通信利用者が存在しているか否かを示す利用者有無情報が通知されてきた際に、
1ないし複数の前記エリアそれぞれに設置された前記センサ装置から受け取った前記利用者有無情報に基づいて、1ないし複数の前記エリアのうち、前記無線LAN通信利用者が存在しているエリアを利用者有エリアとして選択して、選択した該利用者有エリアにおいて無線LAN通信を可能にする無線LAN通信用の電波強度を、前記記憶手段により記憶された情報の中から抽出して、無線LAN通信用として送信出力する無線電波の出力値として設定する無線LAN制御手段と
を備えていることを特徴とする。
(3)本発明による無線LAN通信装置消費電力制御方法は、
無線LAN子機との間の無線LAN通信を無線LAN親機として実施する機能を有する無線LAN通信装置と、該無線LAN通信装置が前記無線LAN親機として無線LAN通信を許可する通信許可領域内を、該無線LAN通信装置が無線LAN通信用として送信出力する無線電波に関してあらかじめ適宜定めた1ないし複数の電波強度それぞれの無線電波を用いて無線LAN通信が可能になる1ないし複数のエリアにさらに分割して、分割して得られたそれぞれの前記エリアごとに設置されたセンサ装置と、を少なくとも含んで構成される無線LAN通信システムにおいて、前記無線LAN通信装置の消費電力を制御する無線LAN通信装置消費電力制御方法であって、
各前記センサ装置は、
それぞれの前記センサ装置が設置されている前記エリア内に前記無線LAN子機を携行して無線LAN通信を利用する無線LAN通信利用者が存在するか否かを感知する人感センシングステップと、
無線LAN通信用の無線電波よりも、より低消費電力であって、かつ、より広範囲な領域をカバーすることができる特定小電力無線通信媒体を用いて、前記人感センシングステップにおいて感知した前記無線LAN通信利用者の存在の有無を示す利用者有無情報を、前記無線LAN通信装置に対して通知する特定小電力無線通信ステップと
を有し、
また、前記無線LAN通信装置は、
前記特定小電力無線通信媒体を用いて、前記センサ装置との間で情報を授受する無線LAN通信装置側特定小電力無線通信ステップと、
前記通信許可領域内を1ないし複数の前記エリアにさらに分割したそれぞれのエリアごとに無線LAN通信が可能になる無線LAN通信用の電波強度に関する情報をあらかじめ記憶する記憶ステップと、
1ないし複数の前記エリアそれぞれに設置された前記センサ装置から受け取った前記利用者有無情報に基づいて、1ないし複数の前記エリアのうち、前記無線LAN通信利用者が存在しているエリアを利用者有エリアとして選択して、選択した該利用者有エリアにおいて無線LAN通信を可能にする無線LAN通信用の電波強度を、前記記憶ステップにおいて記憶された情報の中から抽出して、無線LAN通信用として送信出力する無線電波の出力値として設定する無線LAN制御ステップと
を有していることを特徴とする。
本発明の無線LAN通信システム、無線LAN通信装置および無線LAN通信装置消費電力制御方法によれば、以下のような効果を奏することができる。
第1に、無線LAN子機を携行して無線LAN通信を利用する無線LAN通信利用者がいる場所を、無線LAN親機となる無線LAN通信装置自身が特定し、該無線LAN通信装置が出力する無線LAN用無線電波の送信出力を、特定した無線LAN通信利用者がいる場所において無線LAN通信に適した出力値になるように設定することを可能にしている。而して、該無線LAN通信装置における無駄な消費電力を抑えることができる。
第2に、無線LAN子機を携行して無線LAN通信を利用する無線LAN通信利用者の存在の有無に関する利用者有無情報を、無線LAN通信が可能な通信許可領域内の1ないし複数のエリアそれぞれに設置した各センタ装置から無線LAN通信装置に通知する通信媒体として、無線LAN通信に使用する電波よりも、より広範囲に電波が届き易く、かつ、より低消費電力化が可能な特定小電力無線通信の電波を利用している。而して、無線LAN通信に何らの影響を及ぼすことなく、無線LAN通信を利用可能な領域内、言い換えると、通信許可領域内、の無線LAN通信利用者の存在の有無の監視と、無線LAN通信の低消費電力化に関する制御と、の双方を同時に実現することができる。
本発明に係る無線LAN通信システムの特徴を説明するための模式図である。 図1に示す無線LAN通信システム内の無線LAN通信装置の内部構成の一例を示すブロック構成図である。 図1に示す無線LAN通信システム内のセンサ装置の内部構成の一例を示すブロック構成図である。 図1に示す無線LAN通信システム内の無線LAN通信装置が無線LAN通信用として出力する無線LAN送信出力の電波強度の設定例を示す設定テーブルである。 本発明に係る無線LAN通信システムにおける無線LAN通信装置の通信許可領域の図1とは異なる設定例を示す模式図である。 本発明に係る無線LAN通信システムにおいて複数の無線LAN通信装置が、互いの通信許可領域が重なり合う状態で設置されている様子の一例を説明するための模式図である。
以下、本発明による無線LAN通信システム、無線LAN通信装置および無線LAN通信装置消費電力制御方法の好適な実施形態について添付図を参照して説明する。なお、以下には説明しないが、本発明による無線LAN通信装置消費電力制御方法を無線LAN通信装置に搭載のコンピュータにより実行可能な消費電力制御プログラムとして実施するようにしても良いし、あるいは、消費電力制御プログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録するようにしても良いことは言うまでもない。また、以下の各図面に付した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではないことも言うまでもない。
<本発明の特徴>
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。本発明は、無線LAN通信利用時に、より低消費電力になる無線規格に準拠した特定小電力無線通信機能と無線LAN子機を携行して無線LAN通信を行う無線LAN通信利用者を感知する人感センサ(人感センシング手段)とを使用することにより、無線LAN親機を形成する無線LAN通信装置は、無線LAN子機を携行した無線LAN通信利用者が存在するエリアを特定して、該無線LAN通信装置の無線LAN用の送信出力を適切な設定値へと自動的に調整する仕組みを有していることを主要な特徴としている。而して、無線LAN通信に対して影響を及ぼすことなく、該無線LAN通信装置の消費電力を効果的に低減するという効果を奏することができる。
つまり、本発明は、無線LAN親機を形成する無線LAN通信装置に、無線LAN通信に使用する電波よりも、より広範囲に電波が届き易く、かつ、より低消費電力化が可能な特定小電力無線通信媒体を用いた無線通信を実現する特定小電力無線通信部を追加して備えるとともに、該無線LAN通信装置との間の無線LAN通信を許可する通信許可領域内を複数のエリアに区分けして、それぞれのエリア内に、無線LAN子機を携行する無線LAN通信利用者の存在の有無を感知し、かつ、前記特定小電力無線通信媒体を用いて該無線LAN通信利用者の存在の有無を示す利用者有無情報を前記無線LAN通信装置に対して送信するセンサ装置を設置した構成からなっている。
そして、該無線LAN通信装置は、各前記センサ装置との間の特定小電力無線通信機能を有効な状態に常に設定して、それぞれの前記センサ装置から、どのエリアに無線LAN通信利用者が存在しているかを示す利用者有無情報を常時取得した結果に基づいて、該無線LAN通信装置から出力する無線LAN用の無線電波の送信出力を、無線LAN通信利用者が存在するエリア(利用者有エリア)に届く最適な出力値に設定して、出力することを主要な特徴としている。
さらに、図面を用いて、本発明の特徴をより具体的に説明すると、以下の通りである。図1は、本発明に係る無線LAN通信システムの特徴を説明するための模式図である。図1に示すように、本発明に係る無線LAN通信システムは、特定小電力無線通信機能を追加して備えた無線LAN通信装置10を無線LAN親機として備えている。さらに、無線LAN子機30を携行する無線LAN通信利用者がどの辺りに存在しているかを特定することができる利用者有無情報を無線LAN通信装置10に対して送信するために、該無線LAN通信装置10との間で特定小電力通信媒体を用いた無線通信を行う特定小電力無線通信機能を組み込んだセンサ装置A 20A、センサ装置B 20B、センサ装置C 20Cをエリア(エリアA、エリアB、エリアC)ごとに設置した構成からなっている。
つまり、図1に示す無線LAN通信システムにおいて無線LAN親機を形成する無線LAN通信装置10は、無線LAN通信用の無線LANアンテナ部10aの他に、無線LAN通信に使用する電波よりも、より広範囲に電波が届き易く、かつ、より低消費電力化が可能な特定小電力無線通信機能を実現する特定小電力無線アンテナ部10bを備えている。
さらに、図1のエリアA、エリアB、エリアCに示すように、無線LAN通信装置10の無線LAN通信を許可する通信許可領域40内を1ないし複数に分割した各エリアごとに、人を感知する機能とともに特定小電力無線通信機能を有するセンサ装置A 20A、センサ装置B 20B、センサ装置C 20Cがそれぞれ設置されている。
そして、センサ装置A 20A、センサ装置B 20B、センサ装置C 20Cそれぞれには、無線LAN通信装置10の特定小電力無線アンテナ部10bとの間で特定小電力通信媒体を用いた無線電波を送受信するための特定小電力無線アンテナ部20a、特定小電力無線アンテナ部20b、特定小電力無線アンテナ部20cが備えられている。さらに、センサ装置A 20A、センサ装置B 20B、センサ装置C 20Cそれぞれには、それぞれが設置されているエリアA、エリアB、エリアC内に、無線LAN子機30を携行して無線LAN通信を行う無線LAN通信利用者が存在しているか否かを感知する人感センサ機能(人感センシング手段)が備えられている。
無線LAN通信装置10は、各エリアごとに設定されているセンサ装置A 20A、センサ装置B 20B、センサ装置C 20Cとの間の特定小電力無線通信機能を有効な状態に常に設定している。そして、無線LAN通信装置10は、それぞれのセンサ装置A 20A、センサ装置B 20B、センサ装置C 20Cから、それぞれのエリアに無線LAN通信利用者が存在している否かを示す利用者有無情報を常時取得し、該利用者有無情報に基づいて、無線LAN通信装置10から出力する無線LAN用の無線電波の送信出力を、無線LAN子機30を携行している無線LAN通信利用者が存在するエリアに届く最適な出力値に設定して、出力することを可能にしている。而して、無線LAN通信に対して影響を及ぼすことなく、無線LAN通信装置10の消費電力を効果的に低減するという効果を奏することができる。
<実施形態の構成例>
次に、本発明に係る無線LAN通信システムの構成例について、図面を用いて詳細に説明する。本発明に係る無線LAN通信システムは、本発明の特徴を説明するための図面として図1の模式図に示したように、無線LAN親機を形成する無線LAN通信装置10を備えている。さらに、無線LAN通信装置10における消費電力を効果的に低減させることを可能にするために、該無線LAN通信装置10との間の無線LAN通信を許可する通信許可領域40を、無線LAN通信装置10からの距離に応じて(つまり、あらかじめ定めた1ないし複数の電波強度それぞれの無線LAN通信用の無線電波を用いた無線LAN通信が安定して可能となる距離に応じて)、1ないし複数のエリアを区切る。
そして、本無線LAN通信システムは、それぞれのエリア(図1に示す例においては、エリアA、エリアB、エリアC)ごとに、無線LAN通信装置10との間の無線LAN通信を行うことが可能な無線LAN子機30を携行する無線LAN通信利用者の存在を感知するために、該無線LAN通信利用者が存在するか否かを感知する人感センサ部を内蔵し、かつ、該人感センサ部が感知した無線LAN通信利用者の存在の有無を示す利用者有無情報を無線LAN通信装置10に対して通知する機能を備えたセンサ装置として、それぞれのエリアごとに設置した複数のセンサ装置群(センサ装置A 20A、センサ装置B 20B、センサ装置C 20C)を少なくとも備えている。
無線LAN通信装置10は、前述したように、無線LAN子機30との間の無線LAN通信を行うための無線電波を送受信するための無線LAN通信用の無線LANアンテナ部10aの他に、複数のセンサ装置群(センサ装置A 20A、センサ装置B 20B、センサ装置C 20C)からの前記利用者有無情報を受信するための特定小電力無線アンテナ部10bを備えている。複数のセンサ装置群(センサ装置A 20A、センサ装置B 20B、センサ装置C 20C)は、それぞれ、無線LAN子機30を携行する無線LAN通信の利用者の存在の有無を感知する人感センサ部の感知結果を示す前記利用者有無情報を、無線LAN通信装置10に対して送信するための特定小電力無線アンテナ部20a、特定小電力無線アンテナ部20b、特定小電力無線アンテナ部20cを備えている。
次に、無線LAN通信装置10の内部構成について図2を用いて説明する。図2は、図1に示す無線LAN通信システム内の無線LAN通信装置10の内部構成の一例を示すブロック構成図である。無線LAN通信装置10は、無線LAN子機30がインターネットなどに無線LAN回線を介して接続するときに利用される無線LAN親機として機能することができる装置であり、図2に示すように、通常の無線LAN通信装置に備えられている機能ブロックの他に、特定小電力無線通信部16および特定小電力無線アンテナ部10bをさらに追加して構成されている。すなわち、無線LAN通信装置10は、図2に示すように、無線LANアンテナ部10a、特定小電力無線アンテナ部10bの他に、主制御部11、無線LAN制御部12、無線LAN通信部13、有線LAN通信部14、記憶部15、特定小電力無線通信部16を少なくとも含んで構成される。
主制御部11は、無線LAN通信装置10の動作を制御する機能ブロックである。また、無線LAN制御部12は、無線LAN通信部13を制御する機能ブロックである。そして、無線LAN制御部12は、少なくとも、1ないし複数のエリアそれぞれに設置された各センサ装置(センサ装置A 20A、センサ装置B 20B、センサ装置C 20C、…)それぞれから受け取った前記利用者有無情報(すなわち、無線LAN子機30を携行して無線LAN通信を利用する無線LAN通信利用者が存在しているか否かを示す情報)に基づいて、1ないし複数の前記エリアのうち、前記無線LAN通信利用者が存在しているエリアを利用者有エリアとして選択して、選択した該利用者有エリアにおいて安定的な無線LAN通信を可能にする無線LAN通信用の電波強度を、記憶部15により記憶された情報の中から抽出して、無線LAN通信用として送信出力する無線電波の出力値として無線LAN通信部13に設定する。
また、無線LAN通信部13は、無線LAN制御部12によって制御され、無線LANアンテナ部10aを介して、無線LAN通信用の無線電波を送受信する機能ブロックである。また、記憶部15は、少なくとも、図1に示した通信許可領域40内を1ないし複数のエリア(エリアA、エリアB、エリアC)に分割したそれぞれのエリアごとに無線LAN通信が可能になる無線LAN通信用の電波強度に関する情報をあらかじめ記憶する機能ブロックである。
また、特定小電力無線通信部16(無線LAN通信装置側特定小電力無線通信部)は、無線LAN通信用の無線電波よりも、より低消費電力であって、かつ、より広範囲な領域をカバーすることができる特定小電力無線通信媒体を用いて、各センサ装置(センサ装置A 20A、センサ装置B 20B、センサ装置C 20C、…)それぞれとの間で情報を授受する機能ブロックである。
以上のように、図1に示した通信許可領域40を、あらかじめ定めた距離に応じて(言い換えると、あらかじめ適宜定めた1ないし複数の電波強度の無線LAN通信用の無線電波を安定的に受信することが可能になる距離に応じて)、1ないし複数のエリアに区分けしている。そして、無線LAN通信装置10は、区分けして得られた各エリアごとに設置された1ないし複数のセンサ装置A 20A、センサ装置B 20B、センサ装置C 20C、…それぞれとの間で、主制御部11により特定小電力無線通信部16を制御して、無線LAN通信に使用する電波よりも、より広範囲に電波が届き易く、かつ、より低消費電力化が可能な特定小電力無線通信機能を用いて、情報の送受信を行うことができる。ここで、特定小電力無線通信部16における特定小電力無線通信機能の一例として、例えば、920MHz帯のWi−SUN(Wireless Smart Utility Network)規格の無線通信機能を具備させたものを用いることが可能である。
次に、センサ装置A 20Aの内部構成について図3を用いて説明する。図3は、図1に示す無線LAN通信システム内のセンサ装置A 20Aの内部構成の一例を示すブロック構成図である。なお、図3には、エリアAに設置されているセンサ装置A 20Aの内部構成例を示しているが、他のエリアに設置されている1ないし複数のセンサ装置例えばセンサ装置B 20B、センサ装置C 20C、…のいずれについても、センサ装置A 20Aと同じ内部構成からなっている。センサ装置A 20Aは、図3に示すように、特定小電力無線アンテナ部20aの他に、制御部21、人感センサ部(人感センシング手段)22、特定小電力無線通信部23を少なくとも含んで構成される。
制御部21は、センサ装置A 20Aの動作を制御する機能ブロックである。また、人感センサ部22は、該センサ装置A 20Aが設置されたエリア内に、すなわち、該センサ装置A 20Aの近傍に、無線LAN子機30を携行する無線LAN通信利用者が存在するか否かを感知する機能ブロックである。なお、人感センサ部22に、例えば、顔認証機能等の既知の技術をさらに利用するようにしても良く、かかる場合には、無線LAN通信装置10の無線LAN通信の利用を許可した利用者として、当該無線LAN通信利用者の顔に関する情報をあらかじめ登録しておくようにすれば良い。また、特定小電力無線通信部23は、無線LAN通信に使用する電波よりも、より広範囲に電波が届き易く、かつ、より低消費電力化が可能な特定小電力無線通信用の機能を実現する機能ブロックであり、特定小電力無線通信媒体を用いて、特定小電力無線アンテナ部20a、特定小電力無線通信用のネットワークを介して、無線LAN通信装置10との間で、無線電波を送受信する機能を備えている。
以上のように、センサ装置A 20Aは、制御部21から特定小電力無線通信部23を制御して、人感センサ部22において感知した人感センサ情報(すなわち、当該センサ装置A 20Aが設置されているエリア内に、無線LAN子機30を携行した無線LAN通信利用者が存在するか否かを感知した感知情報)を、該無線LAN通信利用者の存在の有無を示す利用者有無情報として、特定小電力無線通信用のネットワークを介して、無線LAN通信装置10に対して通知することができる。而して、特定小電力無線通信用のネットワークを介して該利用者有無情報を取得した無線LAN通信装置10は、取得した該利用者有無情報に基づいて、無線LAN子機30を携行した無線LAN通信利用者がどのエリアに存在しているのかを判定して、無線LAN通信装置10が出力する無線LAN送信出力を、該無線LAN通信利用者が携行する無線LAN子機30に安定して届くレベルの電波強度に設定することができる。
<実施形態の動作の説明>
次に、図1に構成例を示した無線LAN通信システムの動作について、その一例を説明する。
図1に示すように、無線LAN通信装置10の通信許可領域40を区分けした3つのエリアすなわちエリアA、エリアB、エリアCは、無線LAN通信装置10からの距離に応じて分割されており、エリアA、エリアB、エリアCのそれぞれには、無線LAN通信装置10と無線LAN通信を行う無線LAN子機30を携行する無線LAN通信利用者が、該当するエリア内に存在しているか否かを感知することができるセンサ装置A 20A、センサ装置B 20B、センサ装置C 20Cが設置されている。
ここで、エリアを分割する無線LAN通信装置10からの距離とは、例えば、無線LAN通信装置10が出力する無線LAN通信用の電波強度に関して、安定して無線LAN通信を行うことができるための必要最低限の電波強度をあらかじめ定めたいくつかの段階ごとに複数設定し、それぞれの必要最低限の電波強度による無線LAN通信を安定的に実施することが可能な限界に至るまでの距離を、無線LAN通信装置10から各エリアを分割する境界までの距離としている。
安定して無線LAN通信を行うことができるための必要最低限の電波強度をあらかじめ定めたいくつかの段階としては、例えば、図4に例示するように、無線LAN通信装置10が出力する無線LAN通信用の電波強度の最大値の10%、50%、100%の3段階に区分けするようにしても良い。図4は、図1に示す無線LAN通信システム内の無線LAN通信装置10が無線LAN通信用として出力する無線LAN送信出力の電波強度の設定例を示す設定テーブルである。該設定テーブルは、エリアA、エリアB、エリアCそれぞれにおいて安定して無線LAN通信を行うことができるための必要最低限の電波強度をあらかじめ調査した結果に基づいて作成されて、図2に示した無線LAN通信装置10の記憶部15にあらかじめ設定登録される。
図4に示す無線LAN送信出力の電波強度の設定例においては、センサ装置A 20Aが設置されるエリアAは、無線LAN通信装置10と同じエリアであり、安定して無線LAN通信を行うことができるための必要最低限の電波強度は、無線LAN通信装置10が出力する無線LAN通信用の電波強度の最大値の10%で十分であることを意味している。
同様に、センサ装置B 20Bが設置されるエリアBは、エリアAに隣接するエリアであり、安定して無線LAN通信を行うことができるための必要最低限の電波強度は、無線LAN通信装置10が出力する無線LAN通信用の電波強度の最大値の50%で十分である。また、センサ装置C 20Cが設置されるエリアCは、無線LAN通信装置10の通信許可領域40の中で無線LAN通信装置10から最も離れたエリアであり、安定して無線LAN通信を行うことができるための必要最低限の電波強度は、無線LAN通信装置10が出力する無線LAN通信用の電波強度の最大値すなわち100%に設定することが必要である。
次に、図1の模式図に示すように、無線LAN通信装置10、センサ装置A 20Aが設置されたエリアAに、無線LAN子機30を携行して無線LAN通信を利用する無線LAN通信利用者が存在していた場合について、説明する。
かかる場合には、エリアA内に設置されているセンサ装置A 20Aにおいて、図3に示す人感センサ部22が、該エリアA内に無線LAN子機30を携行して無線LAN通信を利用する無線LAN通信利用者が存在していることを感知し、感知結果を、制御部21に引き継ぐ。該感知結果を受け取った制御部21は、該感知結果から、無線LAN通信利用者の存在を示す利用者有情報を作成して、特定小電力無線通信部23、特定小電力無線アンテナ部20aを経由して、例えば、Wi−SUN規格に準拠した無線信号として、無線LAN通信装置10に対して通知する。
無線LAN通信装置10の主制御部11は、通信許可領域40内に設置されている各センサ装置例えばセンサ装置A 20A、センサ装置B 20B、センサ装置C 20Cから、特定小電力無線アンテナ部10b、特定小電力無線通信部16を経由して、通知されてくる利用者有無情報を常時監視し、エリアA、エリアB、エリアCのどのエリアに無線LAN子機30を携行した無線LAN通信利用者が存在しているか確認している。そして、主制御部11は、前記利用者有無情報として、センサ装置B 20Bおよびセンサ装置C 20Cからは無線LAN通信利用者が存在していないことを示す利用者無情報を受信する一方、センサ装置A 20Aから無線LAN通信利用者の存在を示す利用者有情報を受信すると、記憶部15の設定テーブルを参照する。
主制御部11は、該設定テーブルの参照結果から、前記利用者無情報の送信元のセンサ装置B 20Bおよびセンサ装置C 20Cそれぞれが設置されているエリアBおよびエリアCは、無線LAN子機30を携行した無線LAN通信利用者が存在していないことを示す利用者無エリアとして認識し、一方、前記利用者有情報の送信元のセンサ装置A 20Aが設置されているエリアAは、無線LAN子機30を携行した無線LAN通信利用者が存在していることを示す利用者有エリアとして認識する。
そして、無線LAN通信装置10の主制御部11は、前記利用者有エリアとして、エリアA内に無線LAN子機30を携行した利用者有無情報利用者が存在していることを認識すると、記憶部15の設定テーブルを参照して、エリアA内においては、安定して無線LAN通信を行うことができるための必要最低限の電波強度が、無線LAN通信装置10が出力する無線LAN通信用の電波強度の最大値の例えば10%で十分であることを認識する。したがって、かかる場合には、主制御部11は、無線LAN通信の利用に適した無線LAN電波の送信出力として、電波強度を最大値の10%に抑えた無線LAN通信用の電波を出力するように、無線LAN制御部12に設定する。
而して、無線LAN通信部13を介して無線LANアンテナ部10aから出力される無線LAN用の電波強度は、最大値の10%に設定されて出力されることになり、無駄な消費電力を抑えることができる。つまり、無線LAN通信装置10の主制御部11は、無線LAN通信を利用する無線LAN通信利用者が存在するエリアを特定して、特定したエリアにおいて必要最低限の電波強度の無線LAN用の電波の送信出力を、言い換えると、特定したエリアにおいて安定した無線LAN通信の利用に適した無線LAN用の電波の送信出力を、無線LAN制御部12に指示することにより、無駄な消費電力を抑えることができる。
なお、以上の説明においては、無線LAN子機30を携行して、無線LAN通信装置10との間の無線LAN通信を行う無線LAN通信利用者が1人の場合について、説明したが、無線LAN通信装置10との間の無線LAN通信を行う無線LAN通信利用者が複数人存在していた場合には、通信許可領域40内に存在する複数人の利用者のうち、無線LAN通信装置10から最も遠く離れているエリアに存在する無線LAN通信利用者を対象にして、当該無線LAN通信利用者が携行する無線LAN子機30が安定した無線LAN通信を行うことができる必要最低限の電波強度に、無線LAN通信装置10が出力する無線LAN用送信出力の出力値を調整するようにすれば良い。
つまり、無線LAN通信装置10の通信許可領域40をさらに分割した1ないし複数のエリアそれぞれに設置されたセンサ装置(センサ装置A 20A、センサ装置B 20B、センサ装置C 20C)から受け取った利用者有無情報の確認結果として、無線LAN通信利用者が存在しているエリアが複数存在していた場合には、無線LAN通信装置10から最も離れた位置にあるエリアを利用者有エリアとして優先的に選択して、優先的に選択した当該利用者有エリアに存在する無線LAN通信利用者が携行する無線LAN子機30が安定した無線LAN通信を行うことができる必要最低限の電波強度に、無線LAN通信装置10が出力する無線LAN用送信出力の出力値を調整するようにすれば良い。
<本実施形態の効果の説明>
以上に詳細に説明したように、本実施形態においては、以下に記載するような効果を奏することができる。
第1に、無線LAN子機30を携行して無線LAN通信を利用する無線LAN通信利用者がいる場所を、無線LAN親機となる無線LAN通信装置10自身が特定し、該無線LAN通信装置10が出力する無線LAN用無線電波の送信出力を、特定した無線LAN通信利用者がいる場所において無線LAN通信に適した出力値になるように設定することを可能にしている。而して、該無線LAN通信装置10における無駄な消費電力を抑えることができる。
第2に、無線LAN子機30を携行して無線LAN通信を利用する無線LAN通信利用者の存在の有無に関する利用者有無情報を、各センタ装置(センサ装置A 20A、センサ装置B 20B、センサ装置C 20C、…)から無線LAN通信装置10に通知する通信媒体として、無線LAN通信に使用する電波よりも、より広範囲に電波が届き易く、かつ、より低消費電力化が可能な特定小電力無線通信の電波を利用している。而して、無線LAN通信に何らの影響を及ぼすことなく、無線LAN通信を利用可能な領域内、言い換えると、通信許可領域40内、の無線LAN通信利用者の存在の有無の監視と、無線LAN通信の低消費電力化に関する制御と、の双方を同時に実現することができる。
第3に、無線LAN通信を許可するエリアすなわち通信許可領域40内を無線LAN通信装置10からの距離に応じて分割した1ないし複数のエリアそれぞれに、人感センサ部を備えたセンサ装置(センサ装置A 20A、センサ装置B 20B、センサ装置C 20C、…)を設置して、各センサ装置からの感知結果(利用者有無情報)を無線LAN通信装置10に通知する仕組みを採用している。その結果、無線LAN通信装置10は、無線LAN通信中の状態において、無線LAN子機30を携行して無線LAN通信を利用する無線LAN通信利用者が、無線LAN通信の通信許可領域40内にいるのか、また、通信許可領域40内にいる場合には、分割したどのエリアにいるのか、あるいは、通信許可領域40外にいるのかを容易に確認することができる。
而して、無線LAN通信装置10から出力する無線LAN用の無線電波の送信出力を、無線LAN通信利用者がいる場所に最適な出力値に自動的に設定変更して、無線LAN通信装置10の消費電力を自動的に調整することが可能になるのみならず、該無線LAN通信装置10の運用管理者に対して、無線LAN通信装置10から出力する無線LAN送信出力の出力値そのものの調整を促したり、あるいは、該運用管理者が、無線LAN通信を許可する通信許可領域40の境界や通信許可領域40内の各エリアの境界をより明確に設定したりすることもできる。
第4に、前述したように、無線LAN通信を許可するエリアすなわち通信許可領域40内を無線LAN通信装置10からの距離に応じて分割した1ないし複数のエリアそれぞれに人感センサ部を備えたセンサ装置(センサ装置A 20A、センサ装置B 20B、センサ装置C 20C、…)を設置して、各センサ装置からの感知結果(利用者有無情報)を無線LAN通信装置10に通知する仕組みを採用している。その結果、無線LAN通信装置10は、通信許可領域40内においては、無線LAN通信利用者が存在するエリアに確実に無線LAN通信用の無線電波が届くように、無線LAN通信装置10から出力する無線LAN用の無線電波の送信出力の出力値を自動的に調整することが可能になる。一方、通信許可領域40外に対しては、無線LAN通信用の無線電波が送信出力されないように調整することも可能である。而して、無線LAN通信を許可するエリアすなわち通信許可領域40を制限することができ、無線LAN通信装置10に対する通信許可領域40外からの不正アクセスを確実に防ぐことができる。
第5に、前述したように、無線LAN通信装置10の無線LAN通信を許可するエリアすなわち通信許可領域40内の1ないし複数のエリアそれぞれに人感センサ部を備えたセンサ装置(センサ装置A 20A、センサ装置B 20B、センサ装置C 20C、…)を設置して、各センサ装置からの感知結果(利用者有無情報)を無線LAN通信装置10に通知することにより、通信許可領域40内においては、無線LAN通信利用者が存在するエリアに無線LAN通信用の無線電波が安定して届くレベルに、無線LAN通信装置10から出力する無線LAN用の無線電波の送信出力の出力値を自動的に調整している。そして、通信許可領域40外に対しては、無線LAN通信用の無線電波が送信出力されないように調整している。而して、当該無線LAN通信装置10の通信許可領域40の近傍に、その他の無線LAN通信装置が設置されていた場合であっても、その他の無線LAN通信装置に対する電波干渉を低減することができる。
<その他の実施形態>
前述の実施形態においては、図1の模式図に示すように、無線LAN通信を許可するエリアすなわち通信許可領域40内に、人感センサ部を備えたセンサ装置(センサ装置A 20A、センサ装置B 20B、センサ装置C 20C、…)を設置する単位となる各エリア(エリアA、エリアB、エリアC、…)を、無線LAN通信装置10からの距離に応じて複数のエリアに分割している例を示した。ただ、図1の模式図においては、無線LAN通信装置10の無線LANアンテナ部10aに、特定の方位に対して強い無線電波を送信出力するという指向性があるアンテナを用いている場合を想定していて、図1の無線LAN通信装置10の右方向に、通信許可領域40が配置されていて、該通信許可領域40内を複数のエリア(エリアA、エリアB、エリアC、…)に分割している例を示している。しかし、本発明は、かかる場合に限るものではない。
(その他の第1の実施形態)
例えば、図1に示した無線LAN通信装置10の無線LANアンテナ部10aとして無指向性のアンテナを用いることにし、無線LANアンテナ部10aから全方位に無線LAN通信の無線電波を均等に送信するような構成であっても構わない。図5は、本発明に係る無線LAN通信システムにおける無線LAN通信装置の通信許可領域の図1とは異なる設定例を示す模式図である。
図5に示す模式図においては、無線LAN親機を形成する無線LAN通信装置10Nは、無線LANアンテナ部10a1として、無指向性のアンテナを用いていて、無線LANアンテナ部10a1を中心にして、全方位に均等に無線LAN通信用の無線電波を送受信する例を示している。そして、無線LAN通信装置10Nの無線LAN通信を許可する領域すなわち通信許可領域40Nは、無線LANアンテナ部10a1を中心にした円形状であり、無線LANアンテナ部10a1からの距離に応じて、複数の同心円状のエリア(エリアA、エリアB、エリアC)に分割されている。
そして、無線LAN通信装置10Nと同一のエリアA内には、人感センサ部を備えたセンサ装置A 20Aを1個設置しているが、円環形状のエリアBおよびエリアCの各エリア内には、それぞれ、対角線上の位置に、2個ずつのセンサ装置、すなわち、エリアB内にはセンサ装置B1 20B1とセンサ装置B2 20B2、および、エリアC内にはセンサ装置C1 20C1とセンサ装置C2 20C2が設置されている。
ここで、前述した実施形態と同様に、分割したエリアA、エリアB、エリアCのいずれかのエリア内に無線LAN子機30が存在する場合、該無線LAN子機30と無線LAN通信装置10Nとの間の安定した無線LAN通信を行うことができるために必要とする、無線LAN通信装置10Nから出力する無線LAN通信用の必要最低限の電波強度を、あらかじめ調査する。そして、調査した結果に基づいて、各エリアごとに、無線LAN通信用の必要最低限の電波強度を、無線LAN通信装置10N内の記憶部15にあらかじめ設定登録しておく。
さらに、例えば、無線LAN通信装置10Nに対する不正アクセスを適切に抑止しようとする場合には、各エリア内に設置されている各センサ装置(センサ装置A 20A、センサ装置B1 20B1、センサ装置B2 20B2、センサ装置C1 20C1、センサ装置C2 20C2)内の人感センサ部22に、無線LAN通信装置10Nとの間の無線LAN通信の利用が許可されている無線LAN通信許可者を特定することができる利用者認証手段をさらに備えて構成するようにしても良い。例えば、該利用者認証手段として、顔認証機能等の既知の技術を利用する場合には、該当する無線LAN通信利用者の顔に関する情報を、無線LAN通信装置10Nの無線LAN通信の利用が許可された無線LAN通信許可者としてあらかじめ登録しておけば良い。
つまり、例えば、図5の模式図に示すように、無線LAN子機30を携行した無線LAN通信利用者がエリアB内に存在していることを、センサ装置B1 20B1の人感センサ部22において感知した場合、該センサ装置B1 20B1は、人感センサ部22内の前記利用者認証手段を用いて、無線LAN通信許可者としてあらかじめ登録されている情報例えば人物の顔の情報を参照して、感知した無線LAN通信利用者が、無線LAN通信装置10へのアクセスが許可されている無線LAN通信利用者か否かを確認する。
該センサ装置B1 20B1が、エリアB内に存在している無線LAN通信利用者が、無線LAN通信許可者としてあらかじめ登録されている人物であると認識した場合には、該センサ装置B1 20B1は、エリアB内に、無線LAN通信装置10Nと無線LAN通信を行うことが許可されている無線LAN通信許可者がいる旨を示す利用者有情報を、特定小電力無線通信技術を用いて無線LAN通信装置10Nに対して通知する。該利用者有情報を受け取った無線LAN通信装置10Nは、記憶部15を参照して、無線LANアンテナ部10a1から出力する無線LAN通信用の無線電波の電波強度を、エリアBの範囲内に、該無線LAN通信用の無線電波が確実に届くようなレベルの送信出力値に設定する。
一方、該センサ装置B1 20B1が、エリアB内に存在している無線LAN通信利用者が、無線LAN通信利用許可者としてあらかじめ登録されている人物ではないと認識した場合には、該センサ装置B1 20B1は、エリアB内には、無線LAN通信装置10Nと無線LAN通信を行うことが許可されている無線LAN通信利用許可者は存在していない旨を示す利用者無情報を、特定小電力無線通信技術を用いて無線LAN通信装置10Nに対して通知する。該利用者無情報を受け取った無線LAN通信装置10Nは、無線LAN通信装置10Nから送信出力する無線LAN通信用の無線電波がエリアBの範囲内には届く必要がないレベルの送信出力値に設定するか、あるいは、無線LAN通信用の無線電波の送信出力を休止する状態(スリープ状態)に設定する。
以上のように、通信許可領域40Nの特定エリア内における無線LAN通信利用許可者の存在の有無の判定結果に基づいて、無線LAN通信装置10Nから送信出力する無線LAN通信用の無線電波の強度を、当該特定エリア内に無線LAN通信用の無線電波が確実に届くレベルかあるいは届く必要がないレベル(またはスリープ状態)かのいずれかに設定することが可能であり、無線LAN通信許可者以外の無線LAN通信装置10Nに対する不正アクセスを抑止することができるとともに、無駄な電力消費を確実に抑えることができる。
(その他の第2の実施形態)
前述した実施形態およびその他の第1の実施形態においては、無線LAN親機を形成する無線LAN通信装置10や無線LAN通信装置10Nが、1つのみ設置されていた場合について説明した。次に、ここでは、例えば公衆無線LANのように、複数の無線LAN通信装置が互いの通信許可領域が重なり合う状態で設置されて、無線LAN通信の利用可能領域がより広い領域をカバーしている場合についてさらに説明する。図6は、本発明に係る無線LAN通信システムにおいて複数の無線LAN通信装置が互いの通信許可領域が重なり合う状態で設置されている様子の一例を説明するための模式図である。
図6の模式図に示す無線LAN通信システムにおいては、無線LAN親機を形成する無線LAN通信装置として、2つの無線LAN通信装置10A、無線LAN通信装置10Bが設置されている例を示している。そして、2つの無線LAN通信装置10A、無線LAN通信装置10Bそれぞれの無線LAN通信許可領域を示す領域が、通信許可領域A 40A、通信許可領域B 40Bとして、それぞれ、実線の円形、破線の円形に示すように形成されており、通信許可領域A 40Aと通信許可領域B 40Bとは、斜線でハッチングを施した一部の領域すなわち重複通信許可領域AB 40ABにおいて互いに重なり合っている。
また、ここでの説明を簡素化するために、図6においては、2つの通信許可領域A 40A、通信許可領域B 40Bおよび互いに重なり合う重複通信許可領域AB 40ABのそれぞれに、センサ装置A 20A、センサ装置B 20B、センサ装置AB 20ABを、1個ずつ設置している例を示している。そして、互いの通信許可領域が重なり合っている重複通信許可領域AB 40ABに、無線LAN子機30を携行して無線LAN通信を利用する無線LAN通信利用者が存在している場合について示している。
しかし、かくのごとき重複通信許可領域AB 40ABが存在するような場合であっても、2つの通信許可領域A 40A、通信許可領域B 40Bそれぞれは、前述した実施形態およびその他の第1の実施形態の場合と同様に、無線LAN通信装置10A、無線LAN通信装置10Bそれぞれからの距離に応じて、複数のエリアに分割して、分割した各エリア内に、人感センサ部を備えたセンサ装置をそれぞれ設置するように構成することも勿論可能である。
図6の模式図に示すように、無線LAN子機30を携行して無線LAN通信を行う無線LAN通信利用者が、互いの通信許可領域が重なり合っている重複通信許可領域AB 40ABに存在していた場合に、例えば、無線LAN通信装置A 10Aとの間で無線LAN通信を行おうとすると、もう一方の無線LAN通信装置B 10Aから出力される無線LAN通信用の無線電波の干渉を受けることが想定される。
かくのごとき電波干渉を防ぐために、重複通信許可領域AB 40ABにはセンサ装置AB 20ABが設置されている。該重複通信許可領域AB 40ABに設置されているセンサ装置AB 20ABは、無線LAN子機30を携行した無線LAN通信利用者が重複通信許可領域AB 40ABに存在していることを感知すると、重複通信許可領域AB 40ABにおいて無線LAN通信を利用しようとしていることを示す利用者有情報を、無線LAN通信装置A 10Aと無線LAN通信装置B 10Bとの双方に対して、特定小電力無線機能を用いて通知する。
センサ装置AB 20ABからの利用者有情報を受け取った無線LAN通信装置A 10Aと無線LAN通信装置B 10Bとは、互いの電波干渉を受ける可能性がある重複通信許可領域AB 40ABに無線LAN通信の利用者が存在していることを認識する。その結果、例えば、無線LAN通信装置A 10Aが、当該無線LAN通信利用者が携行している無線LAN子機30との間の無線LAN通信を行おうとする場合には、該無線LAN通信装置A 10Aは、特定小電力無線機能を用いて、もう一方の無線LAN通信装置B 10Bに対して、当該重複通信許可領域AB 40ABにおける電波強度を低減させることを要求する電波干渉低減要求を送出する。
重複通信許可領域AB 40ABに無線LAN通信利用者が存在していることを認識しているもう一方の無線LAN通信装置B 10Bは、無線LAN通信装置A 10Aから送出されてきた前記電波干渉低減要求を受け取ると、重複通信許可領域AB 40ABにおける電波強度を低減させるために、無線LAN通信装置B 10Bから無線LAN通信用として送信出力する無線電波の出力値を、例えば最大値の100%からその85%に低減させる動作を行う。而して、無線LAN通信装置B 10Bから重複通信許可領域AB 40ABに届く無線電波の強度が弱くなり、無線LAN通信装置A 10Aの無線LAN通信に対する重複通信許可領域AB 40ABにおける電波干渉を低減することができる。
以上、本発明の好適な実施形態の構成を説明した。しかし、かかる実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることが、当業者には容易に理解できよう。
10 無線LAN通信装置(無線LAN親機)
10A 無線LAN通信装置(無線LAN親機)
10B 無線LAN通信装置(無線LAN親機)
10N 無線LAN通信装置(無線LAN親機)
10a 無線LANアンテナ部
10a1 無線LANアンテナ部
10b 特定小電力無線アンテナ部
11 主制御部
12 無線LAN制御部
13 無線LAN通信部
14 有線LAN通信部
15 記憶部
16 特定小電力無線通信部(無線LAN通信装置側特定小電力無線通信部)
20A センサ装置A
20AB センサ装置AB
20B センサ装置B
20B1 センサ装置B1
20B2 センサ装置B2
20C センサ装置C
20C1 センサ装置C1
20C2 センサ装置C2
20a 特定小電力無線アンテナ部
20b 特定小電力無線アンテナ部
20c 特定小電力無線アンテナ部
21 制御部
22 人感センサ部
23 特定小電力無線通信部
30 無線LAN子機
40 通信許可領域
40A 通信許可領域A
40AB 重複通信許可領域AB
40B 通信許可領域B
40N 通信許可領域

Claims (7)

  1. 無線LAN子機との間の無線LAN通信を無線LAN親機として実施する機能を有する無線LAN通信装置と、該無線LAN通信装置が前記無線LAN親機として無線LAN通信を許可する通信許可領域内を、該無線LAN通信装置が無線LAN通信用として送信出力する無線電波に関してあらかじめ適宜定めた1ないし複数の電波強度それぞれの無線電波を用いて無線LAN通信が可能になる1ないし複数のエリアにさらに分割して、分割して得られたそれぞれの前記エリアごとに設置されたセンサ装置とを含む無線LAN通信システムであって、
    各前記センサ装置は、
    それぞれの前記センサ装置が設置されている前記エリア内に前記無線LAN子機を携行して無線LAN通信を利用する無線LAN通信利用者が存在するか否かを感知する人感センシング手段と
    無線LAN通信用の無線電波よりも、より低消費電力であって、かつ、より広範囲な領域をカバーすることができる特定小電力無線通信媒体を用いて、前記人感センシング手段が感知した前記無線LAN通信利用者の存在の有無を示す利用者有無情報を、前記無線LAN通信装置に対して通知する特定小電力無線通信手段と
    を備え、
    また、前記無線LAN通信装置は、
    前記特定小電力無線通信媒体を用いて、前記センサ装置との間で情報を授受する無線LAN通信装置側特定小電力無線通信手段と、
    前記通信許可領域内を1ないし複数の前記エリアにさらに分割したそれぞれのエリアごとに無線LAN通信が可能になる無線LAN通信用の電波強度に関する情報をあらかじめ記憶する記憶手段と、
    1ないし複数の前記エリアそれぞれに設置された前記センサ装置から受け取った前記利用者有無情報に基づいて、1ないし複数の前記エリアのうち、前記無線LAN通信利用者が存在しているエリアを利用者有エリアとして選択して、選択した該利用者有エリアにおいて無線LAN通信を可能にする無線LAN通信用の電波強度を、前記記憶手段により記憶された情報の中から抽出して、無線LAN通信用として送信出力する無線電波の出力値として設定する無線LAN制御手段と
    を備えていることを特徴とする無線LAN通信システムであって、
    前記無線LAN通信装置の前記通信許可領域の一部と互いに重なり合う重複通信許可領域を有する通信許可領域が形成される他の無線LAN通信装置が存在していた場合、前記重複通信許可領域に、当該重複通信許可領域内に存在する前記無線LAN通信利用者を感知する前記センサ装置をさらに設置し、
    前記無線LAN通信装置は、
    前記重複通信許可領域に設置した前記センサ装置から、前記利用者有無情報として、前記重複通信許可領域内に前記無線LAN通信利用者が存在していることを示す利用者有情報を受け取った際に、当該無線LAN通信利用者が携行する前記無線LAN子機との無線LAN通信を行おうとする場合、前記無線LAN通信装置側特定小電力無線通信手段を利用して、前記他の無線LAN通信装置に対して、前記重複通信許可領域における無線LAN通信用の無線電波の強度を低減させることを要求する電波干渉低減要求を送出して、前記他の無線LAN通信装置が無線LAN通信用として前記重複通信許可領域に対して送信出力する無線電波の出力値を低減させる
    ことを特徴とする無線LAN通信システム。
  2. 前記無線LAN通信装置の前記無線LAN制御手段は、
    1ないし複数の前記エリアそれぞれに設置された前記センサ装置から受け取った前記利用者有無情報の確認結果として、前記無線LAN通信利用者が存在しているエリアが複数存在していた場合には、前記無線LAN通信利用者が存在する複数の前記エリアのうち、当該無線LAN通信装置から最も離れた位置にあるエリアを前記利用者有エリアとして優先的に選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線LAN通信システム。
  3. 前記無線LAN通信装置は、
    無線LAN通信用の無線電波を送信出力する無線LAN通信アンテナ部を、特定の方位に対して無線電波を送信出力するという指向性を有するアンテナを用いて構成するか、または、全方位に均等に無線LAN通信用の無線電波を送信出力するという無指向性のアンテナを用いて構成する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の無線LAN通信システム。
  4. 各前記センサ装置は、
    前記無線LAN子機を携行して前記無線LAN通信装置との間で無線LAN通信を利用することが許可されている無線LAN通信許可者を特定することができる利用者認証手段
    をさらに備え、
    前記人感センシング手段において、前記無線LAN通信利用者の存在を感知した際に、さらに、前記利用者認証手段を用いて、感知した前記無線LAN通信利用者が、前記無線LAN通信許可者に該当しているか否かを確認して、
    該当している場合には、前記利用者有無情報として、前記無線LAN通信装置と無線LAN通信を行うことが許可されている無線LAN通信許可者が存在している旨を示す利用者有情報を作成し、該当していなかった場合には、前記利用者有無情報として、前記無線LAN通信装置と無線LAN通信を行うことが許可されている無線LAN通信許可者は存在していない旨を示す利用者無情報を作成して、
    作成した該利用者有無情報を、前記特定小電力無線通信手段を用いて、前記無線LAN通信装置に対して通知する
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の無線LAN通信システム。
  5. 前記無線LAN通信装置内の前記無線LAN通信装置側特定小電力無線通信手段および各前記センサ装置内の前記特定小電力無線通信手段において用いる前記特定小電力無線通信媒体として、Wi−SUN(Wireless Smart Utility Network)規格に準拠した無線通信媒体を適用する
    ことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の無線LAN通信システム。
  6. 無線LAN子機との間の無線LAN通信を無線LAN親機として実施する機能を有する無線LAN通信装置と、該無線LAN通信装置が前記無線LAN親機として無線LAN通信を許可する通信許可領域内を、該無線LAN通信装置が無線LAN通信用として送信出力する無線電波に関してあらかじめ適宜定めた1ないし複数の電波強度それぞれの無線電波を用いて無線LAN通信が可能になる1ないし複数のエリアにさらに分割して、分割して得られたそれぞれの前記エリアごとに設置されたセンサ装置と、を少なくとも含んで構成される無線LAN通信システムにおいて、前記無線LAN通信装置の消費電力を制御する無線LAN通信装置消費電力制御方法であって、
    各前記センサ装置は、
    それぞれの前記センサ装置が設置されている前記エリア内に前記無線LAN子機を携行して無線LAN通信を利用する無線LAN通信利用者が存在するか否かを感知する人感センシングステップと、
    無線LAN通信用の無線電波よりも、より低消費電力であって、かつ、より広範囲な領域をカバーすることができる特定小電力無線通信媒体を用いて、前記人感センシングステップにおいて感知した前記無線LAN通信利用者の存在の有無を示す利用者有無情報を、前記無線LAN通信装置に対して通知する特定小電力無線通信ステップと
    を有し、
    また、前記無線LAN通信装置は、
    前記特定小電力無線通信媒体を用いて、前記センサ装置との間で情報を授受する無線LAN通信装置側特定小電力無線通信ステップと、
    前記通信許可領域内を1ないし複数の前記エリアにさらに分割したそれぞれのエリアごとに無線LAN通信が可能になる無線LAN通信用の電波強度に関する情報をあらかじめ記憶する記憶ステップと、
    1ないし複数の前記エリアそれぞれに設置された前記センサ装置から受け取った前記利用者有無情報に基づいて、1ないし複数の前記エリアのうち、前記無線LAN通信利用者が存在しているエリアを利用者有エリアとして選択して、選択した該利用者有エリアにおいて無線LAN通信を可能にする無線LAN通信用の電波強度を、前記記憶ステップにおいて記憶された情報の中から抽出して、無線LAN通信用として送信出力する無線電波の出力値として設定する無線LAN制御ステップと
    を有していることを特徴とする無線LAN通信装置消費電力制御方法であって、
    前記無線LAN通信装置の前記通信許可領域の一部と互いに重なり合う重複通信許可領域を有する通信許可領域が形成される他の無線LAN通信装置が存在していた場合、前記重複通信許可領域に、当該重複通信許可領域内に存在する前記無線LAN通信利用者を感知する前記センサ装置をさらに設置し、
    前記無線LAN通信装置は、
    前記重複通信許可領域に設置した前記センサ装置から、前記利用者有無情報として、前記重複通信許可領域内に前記無線LAN通信利用者が存在していることを示す利用者有情報を受け取った際に、当該無線LAN通信利用者が携行する前記無線LAN子機との無線LAN通信を行おうとする場合、前記無線LAN通信装置側特定小電力無線通信ステップを利用して、前記他の無線LAN通信装置に対して、前記重複通信許可領域における無線LAN通信用の無線電波の強度を低減させることを要求する電波干渉低減要求を送出して、前記他の無線LAN通信装置が無線LAN通信用として前記重複通信許可領域に対して送信出力する無線電波の出力値を低減させる
    ことを特徴とする無線LAN通信装置消費電力制御方法。
  7. 各前記センサ装置は、
    前記無線LAN子機を携行して前記無線LAN通信装置との間で無線LAN通信を利用することが許可されている無線LAN通信許可者を特定することができる利用者認証ステップ
    をさらに有し、
    前記人感センシングステップにおいて、前記無線LAN通信利用者の存在を感知した際に、さらに、前記利用者認証ステップにおいて、感知した前記無線LAN通信利用者が、前記無線LAN通信許可者に該当しているか否かを確認して、
    該当している場合には、前記利用者有無情報として、前記無線LAN通信装置と無線LAN通信を行うことが許可されている無線LAN通信許可者が存在している旨を示す利用者有情報を作成し、該当していなかった場合には、前記利用者有無情報として、前記無線LAN通信装置と無線LAN通信を行うことが許可されている無線LAN通信許可者は存在していない旨を示す利用者無情報を作成して、
    作成した該利用者有無情報を、前記特定小電力無線通信ステップにおいて、前記無線LAN通信装置に対して通知する
    ことを特徴とする請求項に記載の無線LAN通信装置消費電力制御方法。
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