JP2006060322A - 基地局装置、無線システム、接続方法およびプログラム - Google Patents

基地局装置、無線システム、接続方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】設備コストの上昇を抑えつつアクセスポイント間の負荷を均一にすること。
【解決手段】この基地局装置は、無線端末に基地局装置の存在を通知するためのビーコンを送信し、該ビーコンに基づいて無線端末が送信する接続要求信号を受信する第1の通信手段と、第1の通信手段を介した通信による負荷状態を管理する管理装置と通信するための第2の通信手段と、第2の通信手段を介して管理装置から受信した、負荷状態に応じて決まる接続制御情報を記憶する記憶手段と、接続制御情報に基づいて第1の通信手段を制御する接続制御手段とを具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば複数のアクセスポイント(基地局)と、このアクセスポイントを経由して通信を行う無線装置とからなる無線システムにおける、基地局装置、無線システム、接続方法およびプログラムに関する。
従来、IEEE802.11a、802.11bあるいは802.11gと呼ばれる規格の無線方式が、企業や大学のLAN(Local Area Network)に使われている。このようなLANでは、一つ以上の無線端末と一つ以上のアクセスポイント(基地局)から構成されており、アクセスポイントはイーサネット(登録商標)等の有線ケーブルにて相互に接続されている。
無線端末は、通信を行う前にアクセスポイントと接続関係を結び、接続関係を結んだアクセスポイントを経由し通信データの送受信を行う。ところで、IEEE802.11a、802.11bあるいは802.11gにて規定される無線方式においては、アクセスポイントの接続端末数や転送パケット数等のアクセスポイント負荷を、アクセスポイントと接続関係を結んでいない未接続端末側では知る手段を持たない。このため、未接続端末が、他の接続可能なアクセスポイントと比べて高負荷のアクセスポイントと接続関係を結んでしまい、高遅延あるいは低スループットの通信しか行えなくなるという第1の問題があった。
一方で、近年、アクセスポイント間の負荷を均一にしようとする方法が提案されている。例えば、特開2003-324449(小林宏和:松下電機産業株式会社)「無線通信端末装置および無線通信中継装置」(特許文献1)では、各アクセスポイントが自身の負荷を無線端末に送信し、無線端末は全てのアクセスポイントの中で一番負荷の低いアクセスポイントと接続関係を結ぶ方法が提案されている。この方法では、アクセスポイント間の負荷は均一になるものの、アクセスポイントが自身の負荷を無線端末に通知する手段がIEEE802.11a、802.11bあるいは802.11gでは規定されていないため、アクセスポイントの負荷を送受信する手段を新たに実装する必要があり、そのためのコストが発生するという第2の問題があった。
また、特開2003-244161(美濃越亮太:エヌ・ティ・ティ・コムウエア株式会社)「無線LANシステム用接続装置、無線LAN接続方法、無線LANシステム用プログラム、及び無線LANシステム用記録媒体」(特許文献2)では、アクセスポイント同士がその負荷情報を交換し、負荷の高いアクセスポイントは低い送信電力で電波を送信し、負荷の低いアクセスポイントは高い送信電力で電波を送信する方法が提案されている。しかしながらこの方法では、高負荷時に送信電力を下げると、端末のデータ受信エラー率が大きくなって再送が増加し、高遅延、低スループットを引き起こす可能性があるという第3の問題があった。さらに、この方法では高負荷アクセスポイントが送信電力を下げる際に、近隣アクセスポイントの中で低負荷なものは送信電力を上げているが、近隣アクセスポイントの中で低負荷なものと高負荷なものが混在した場合、低負荷の近傍アクセスポイント方向に対してのみ送信電力をさげる必要がある。これを実現するために指向性アンテナを用いることが考えられるが、このために指向性アンテナを備えるために機器コストを増加させるという第4の問題があった。
特開2003−324449 特開2003−244161
このように、IEEE802.11a、802.11bあるいは802.11gに規定される無線方式のように、無線端末が通信に先だってアクセスポイントの一つと接続関係を結ぶ通信方式においては、無線端末はアクセスポイントの負荷状況を知る手段がないため、アクセスポイント間の負荷に不均衡が生じるという問題がある。
また、この問題を解消するためにアクセスポイントが端末に負荷情報を送信する方法を採用すると、アクセスポイントの負荷情報を送受信するための新たなコストが発生するという問題がある。
また、先の問題を解消するために、高負荷アクセスポイントの送信電力を下げる方法を採用すると、送信電力低下により端末によるデータ受信エラーの増加するという問題、さらに隣接アクセスポイントが複数ありその負荷が不均一であった場合には、指向性アンテナを用いる必要があり、これにより必要コストが増加するという問題がある。
本発明は、これらの問題を解決するため、設備コストの上昇を抑えつつアクセスポイント間の負荷を均一にする基地局装置、無線システム、接続方法およびプログラムを提供することを目的としている。
上記した目的を達成するために、第1の発明に係る基地局装置は、無線端末に基地局装置の存在を通知するためのビーコンを送信し、該ビーコンに基づいて無線端末が送信する接続要求信号を受信する第1の通信手段と、第1の通信手段を介した通信による負荷状態を管理する管理装置と通信するための第2の通信手段と、第2の通信手段を介して管理装置から受信した、負荷状態に応じて決まる接続制御情報を記憶する記憶手段と、接続制御情報に基づいて第1の通信手段を制御する接続制御手段とを具備している。
第2の発明に係る基地局装置は、無線端末と通信する複数の基地局装置からなる無線システムにおける基地局装置であって、無線端末に基地局装置の存在を通知するためのビーコンを送信し、該ビーコンに基づいて無線端末が送信する接続要求信号を受信する第1の通信手段と、他の基地局装置から、該基地局装置の負荷状態を受信するための第2の通信手段と、第2の通信手段を介して受信した負荷状態に応じて決まる接続制御情報に基づいて第1の通信手段を制御する接続制御手段とを具備している。
第3の発明に係る基地局装置は、無線端末が基地局装置の存在を確認するための探索要求信号を受信し、該探索要求信号に対する応答である探索応答信号を送信する第1の通信手段と、第1の通信手段を介した通信による負荷状態を管理する管理装置と通信するための第2の通信手段と、第2の通信手段を介して管理装置から受信した、負荷状態に応じて決まる接続制御情報を記憶する記憶手段と、接続制御情報に基づいて第1の通信手段を制御する接続制御手段とを具備している。
第4の発明に係る基地局装置は、無線端末と通信する複数の基地局装置からなる無線システムにおける基地局装置であって、無線端末が基地局装置の存在を確認するための探索要求信号を受信し、該探索要求信号に対する応答である探索応答信号を送信する第1の通信手段と、他の基地局装置から、該基地局装置の負荷状態を受信するための第2の通信手段と、第2の通信手段を介して受信した負荷状態に応じて決まる接続制御情報に基づいて第1の通信手段を制御する接続制御手段とを具備している。
第5の発明に係る無線システムは、無線端末と、無線端末と通信する複数の基地局装置と、基地局装置の負荷状態を管理する管理装置とからなる無線システムであって、基地局装置は、無線端末に存在を通知するためのビーコンを送信し、該ビーコンに基づいて該無線端末が送信する接続要求信号を受信する第1の通信手段と、管理装置と通信し、負荷状態に応じて決まる接続制御情報を取得するための第2の通信手段と、接続制御情報に基づいて第1の通信手段を制御する接続制御手段とを具備している。
第6の発明に係る無線システムは、無線端末と、無線端末と通信する複数の基地局装置からなる無線システムであって、基地局装置は、無線端末に存在を通知するためのビーコンを送信し、該ビーコンに基づいて該無線端末が送信する接続要求信号を受信する第1の通信手段と、他の基地局装置から、該基地局装置の負荷状態を受信するための第2の通信手段と、第2の通信手段を介して受信した負荷状態に応じて決まる接続制御情報に基づいて第1の通信手段を制御する接続制御手段とを具備している。
第7の発明に係る無線システムは、無線端末と、無線端末と通信する複数の基地局装置と、基地局装置の負荷状態を管理する管理装置とからなる無線システムであって、基地局装置は、無線端末から基地局装置の存在を確認するための探索要求信号を受信し、該探索要求信号に対する応答である探索応答信号を送信する第1の通信手段と、管理装置と通信し、負荷状態に応じて決まる接続制御情報を取得するための第2の通信手段と、接続制御情報に基づいて第1の通信手段を制御する接続制御手段とを具備している。
第8の発明に係る無線システムは、無線端末と、無線端末と通信する複数の基地局装置からなる無線システムであって、基地局装置は、無線端末から基地局装置の存在を確認するための探索要求信号を受信し、該探索要求信号に対する応答である探索応答信号を送信する第1の通信手段と、他の基地局装置から、該基地局装置の負荷状態を受信するための第2の通信手段と、第2の通信手段を介して受信した負荷状態に応じて決まる接続制御情報に基づいて第1の通信手段を制御する接続制御手段とを具備している。
なお、接続制御手段は、接続制御情報に基づいてビーコンの送信電力を制御してもよいし、送信頻度を制御してもよい。
また、接続制御手段は、接続制御情報に基づいて探索応答信号を送信するか否かを判定してもよいし、探索応答信号の送信電力を制御してもよい。
第9の発明に係る無線端末の接続方法は、無線端末と、無線端末と通信する複数の基地局装置と、基地局装置の負荷状態を管理する管理装置とからなる無線システムにおける前記無線端末の接続方法であって、基地局装置は、管理装置から、基地局装置の負荷状態に応じて決まる接続制御情報を取得し、接続制御情報に基づいて無線端末に存在を通知するためのビーコンの送信を制御することを特徴としている。
第10の発明に係る無線端末の接続方法は、無線端末と、無線端末と通信する複数の基地局装置からなる無線システムにおける無線端末の接続方法であって、基地局装置は、他の基地局装置から、該基地局装置の負荷状態を受信し、受信した負荷状態に応じて決まる接続制御情報に基づいて、無線端末に存在を通知するためのビーコンの送信を制御することを特徴としている。
第11の発明に係る無線端末の接続方法は、無線端末と、無線端末と通信する複数の基地局装置と、基地局装置の負荷状態を管理する管理装置とからなる無線システムにおける無線端末の接続方法であって、基地局装置は、無線端末から基地局装置の存在を確認するための探索要求信号を受信した場合に、管理装置から、基地局装置の負荷状態に応じて決まる接続制御情報を取得し、該探索要求信号に対する応答である探索応答信号を送信するとき、接続制御情報に基づいて該探索応答信号の送信を制御することを特徴としている。
第12の発明に係る無線端末の接続方法は、無線端末と、無線端末と通信する複数の基地局装置からなる無線システムにおける無線端末の接続方法であって、基地局装置は、無線端末から基地局装置の存在を確認するための探索要求信号を受信した場合に、他の基地局装置から該基地局装置の負荷状態を受信し、探索要求信号に対する応答である探索応答信号を送信するとき、受信した負荷状態に応じて決まる接続制御情報に基づいて、該探索応答信号の送信を制御することを特徴としている。
第13の発明に係るプログラムは、無線端末と、無線端末と通信する複数の基地局装置と、基地局装置の負荷状態を管理する管理装置とからなる無線システムにおける基地局装置を計算機で実現するためのプログラムであって、管理装置から、基地局装置の負荷状態に応じて決まる接続制御情報を取得するステップと、接続制御情報に基づいて無線端末に存在を通知するためのビーコンの送信を制御するステップとを有することを特徴としている。
第14の発明に係るプログラムは、無線端末と、無線端末と通信する複数の基地局装置からなる無線システムにおける基地局装置を計算機で実現するためのプログラムであって、他の基地局装置から、該基地局装置の負荷状態を受信するステップと、受信した負荷状態に応じて決まる接続制御情報に基づいて、無線端末に存在を通知するためのビーコンの送信を制御するステップとを有することを特徴としている。
第15の発明に係るプログラムは、無線端末と、無線端末と通信する複数の基地局装置と、基地局装置の負荷状態を管理する管理装置とからなる無線システムにおける基地局装置を計算機で実現するためのプログラムであって、無線端末から基地局装置の存在を確認するための探索要求信号を受信するステップと、管理装置から、基地局装置の負荷状態に応じて決まる接続制御情報を取得するステップと、接続制御情報に基づいて、探索要求信号に対する応答である探索応答信号の送信を制御するステップと、無線端末へ探索応答信号を送信するステップとを有することを特徴としている。
第16の発明に係るプログラムは、無線端末と、無線端末と通信する複数の基地局装置からなる無線システムにおける基地局装置を計算機で実現するためのプログラムであって、無線端末から基地局装置の存在を確認するための探索要求信号を受信するステップと、他の基地局装置から該基地局装置の負荷状態を受信するステップと、受信した負荷状態に応じて決まる接続制御情報に基づいて、接続要求信号に対する応答である探索応答信号の送信を制御するステップと無線端末へ探索応答信号を送信するステップとを有することを特徴としている。
本発明によれば、アクセスポイント(基地局装置)の負荷状況に応じてビーコンフレームやプローブ応答を制御するので、無線装置が低負荷のアクセスポイントと接続関係を結ぶことができ、アクセスポイント間の負荷を均一にすることができる。これにより、低遅延、高スループットの通信を提供することが可能となる。
本発明は、アクセスポイント(基地局装置)および基地局装置と通信する無線装置を有するネットワークにおいて、基地局装置の負荷を均一化することで低遅延、高スループットの通信を実現している。そして、無線装置がより負荷の低い基地局装置と接続するため、基地局装置は自身の負荷状況に応じてビーコンフレームやプローブ応答を制御し、無線装置に基地局装置の負荷状況を伝えている。
以下、本発明の一つの実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明に係る第1の実施形態の無線システムの全体構成を示す図である。図1に示すように、この実施形態の無線システム100は、基地局装置110(110aないし110c)と、内部ネットワーク140を介して基地局装置110と接続されるとともに外部ネットワーク170と接続された管理装置120と、基地局装置110と無線回線150(150aないし150c)を介して接続された無線装置130(130aないし130c)と、無線装置130と接続された端末装置160(160aないし160c)とを有している。
基地局装置110は、1以上の無線装置130と無線回線150を介して通信を行う無線基地局(アクセスポイント)である。基地局装置110は、所定数の無線装置130と接続することができ、接続された無線装置130と内部ネットワーク140とを相互に接続する機能を有する。図1に示す無線システム100において複数の基地局装置110aないし110cが存在する場合、基地局装置110aないし110cは、相互に所定の距離を離して配置され、内部ネットワーク140を介して相互に接続されている。基地局装置110の無線方式としては、例えば、IEEE802.11a、802.11bあるいは802.11gなどの規格により規定されたものを用いることができる。なお、この実施形態に係る基地局装置110では、自身の負荷状況、すなわち無線装置130との最大接続数に対する現在の接続数の状況を管理装置120に通知する機能を併せ持っている。この負荷状況を示す負荷情報としては、例えば無線装置130の接続数や、無線装置130が送受信するパケット数またはバイト数、基地局装置110を構成するハードウェア負荷(CPU負荷)、無線回線150のエラー率などを用いることができ、これらのパラメータを組み合わせてもよい。
管理装置120は、複数の基地局装置110aないし110cそれぞれの負荷状況を管理するための、例えばサーバコンピュータである。管理装置120は、基地局装置110から送られる負荷情報を基地局装置110ごとに記憶し、それぞれの負荷情報に基づいて基地局装置110各々と無線装置130との新規接続を抑制制御する機能を有する。
無線装置130は、基地局装置110を親局とした無線端末である。無線装置130は、無線回線150を介して基地局装置110と接続されるとともに端末装置160と直接接続される。そして、基地局装置110を介して端末装置160と内部ネットワーク140とを相互に接続する機能を有する。
内部ネットワーク140は、基地局装置110aないし110c相互間を結ぶことで端末装置160aないし160cを相互に接続するローカルエリアネットワーク(LAN)である。内部ネットワーク140は、例えばTCP/IPプロトコルを用いたイーサネットなどを用いることができる。また、図1に示す例では、内部ネットワーク140は有線によりネットワークが構築されているが、無線によりネットワークが構築されていてもよい。
端末装置160は、無線装置130を介して内部ネットワーク140と接続された通信端末であり、例えばパーソナルコンピュータなどである。図1に示す例では、無線装置130は端末装置160と一体的に接続されているが、シリアルケーブルやUSBケーブルなどにより接続されていてもよい。
外部ネットワーク170は、例えばインターネットやWANなどの広域ネットワークである。外部ネットワーク170は、端末装置160を、無線回線150および内部ネットワーク140を介して遠隔の端末装置等と接続する機能を有する。
続いて、図2を参照してこの実施形態に係る無線システムの機能構成を詳細に説明する。図2は、この実施形態に係る無線システム100の機能構成を示す図である。なお、外部ネットワーク170は図示を省略した。
まず無線システム100を構成する基地局装置110について説明する。図2に示すように、この基地局装置110は、無線通信部111、有線通信部112、負荷情報記憶部113、設定記憶部114、ビーコン生成部115およびビーコン電力記憶部116を有している。
無線通信部111は、無線回線150を介して無線装置130と通信する機能を有し、例えばIEEE802.11a、802.11bあるいは802.11gなどの規格により規定された無線インタフェースを備えている。無線通信部111は、有線通信部112から渡されたデータパケット、およびビーコン生成部115により生成されたビーコンフレームなどを無線回線150を介して無線装置130へ送信するとともに、無線装置130から無線回線150を介して受信したデータパケットを有線通信部112へ渡す機能を有する。
有線通信部112は、内部ネットワーク140を介して他の基地局装置110や管理装置120、あるいは外部ネットワーク170に接続された他の端末装置と通信する機能を有し、例えばイーサネットなどの有線インタフェースを備えている。そして、負荷情報記憶部113が記憶する接続情報を負荷情報として定期的に管理装置120へ送信する機能を有する。なお、負荷情報は、この接続情報には限定されず、前述した様々なパラメータを用いることができる。管理装置120と通信する場合、有線通信部112は、設定記憶部114に記憶された内部ネットワーク140における管理装置120のアドレスを参照する。
負荷情報記憶部113は、接続している無線装置130の情報を記憶するメモリ手段である。具体的には、負荷情報記憶部113は、無線装置130との接続が確立すると、当該無線装置130の識別番号、例えばMACアドレスなどを接続情報として記憶し、接続が切断されると、当該接続情報を削除する機能を有する。
設定記憶部114は、基地局装置110の動作を決定するパラメータを記憶するメモリ手段である。設定記憶部114は、例えば内部ネットワーク140における管理装置120のアドレスや、データパケットの送信電力、ビーコンフレームの送信電力や送信時間間隔、サービスセット識別子、無線チャネル番号などが記憶されている。
ビーコン生成部115は、無線回線150を介して無線装置130へ定期的に送信されるビーコンフレームを生成し、ビーコンフレームの送信を制御する制御手段である。ビーコン生成部115は、設定記憶部114に記憶されたパラメータ、例えばサービスセット識別子や無線チャネル番号情報などに基づいてビーコンフレームを生成し、無線通信部111にビーコンフレームのデータを渡す機能を有する。
ビーコン電力記憶部116は、ビーコンフレームを送信する送信電力(ビーコン電力情報)を記憶するメモリ手段である。ビーコン電力記憶部116は、管理装置120から送られるビーコン電力情報を記憶する機能を有する。また、所定の時間までに管理装置120から新たなビーコン電力情報が送られてこない場合、ビーコン電力記憶部116は、記憶していたビーコン電力情報を自ら削除する機能をも有している。
続いて、無線システム100を構成する管理装置120について説明する。図2に示すように、この管理装置120は、有線通信部121、負荷管理部122および電力設定部123を有している。
有線通信部121は、基地局装置110の有線通信部112に対応し、内部ネットワーク140を介して基地局装置110と通信するための有線インタフェースであり、例えばイーサネットなどである。
負荷管理部122は、基地局装置110から送られる負荷情報を受信し、基地局装置110の負荷状態を管理して基地局装置110における無線装置130の新規接続を制御する管理手段である。負荷管理部122は、基地局装置110の負荷に応じて当該基地局装置110に対する無線装置130の新規接続を抑制する機能を有する。
電力設定部123は、負荷管理部122からの指示に基づいて基地局装置110が送出するビーコンフレームの送信電力を決定する電力管理手段である。電力設定部123は、負荷管理部122からの指示に基づいて有線通信部121にビーコン電力情報の送信を指示する機能を有する。
続いて、無線システム100を構成する無線装置130について説明する。図2に示すように、無線装置130は、無線通信部131、端末通信部132、電波強度検出部133および基地局選択部134を有している。
無線通信部131は、基地局装置110の無線通信部111と対応し、無線回線150を介して基地局装置110と通信するための無線インタフェースを備えた通信手段である。無線通信部111は、基地局装置110から送られるデータパケットやビーコンフレームを受信してそれぞれ端末通信部132や電波強度検出部133に渡すとともに、端末通信部132から渡されるデータパケットを基地局装置110へ送信する機能を有する。
端末通信部132は、無線装置130を端末装置160と接続するためのインタフェースであり、例えばシリアルインタフェースやPCMCIAインタフェース、USBインタフェースなどである。端末通信部132は、無線通信部131から渡されたデータパケットを端末装置160へ渡すとともに、端末装置160から渡されたデータパケットを無線通信部131へ渡す機能を有する。
電波強度検出部133は、無線通信部131が受信した基地局装置110からのビーコンフレームの電波強度を検出する検出手段である。電波強度検出部133は、基地局装置110が複数存在する場合、基地局装置110ごとのビーコンフレームの電波強度を検出して、それぞれの検出結果を基地局選択部134に渡す機能を有する。
基地局選択部134は、接続すべき基地局装置110を選択するアクセスポイント選択手段である。基地局選択部134は、電波強度検出部133からの電波強度検出結果などに基づいて接続する基地局を選択する機能を有する。
このように、この実施形態に係る無線システムでは、基地局装置110にビーコン電力記憶部を備えるので、基地局装置110の負荷状態に応じてビーコン送信電力を増減することができる。
続いて、図2および図3を参照してこの実施形態に係る無線システムの動作を詳細に説明する。図3は、この実施形態に係る無線システム100について、基地局装置110、管理装置120および無線装置130の各動作を並列的に示したフローチャートである。
この実施形態に係る無線システム100では、基地局装置110の負荷情報記憶部113は、現在接続中の無線装置130を示す接続情報を記憶している。そして、有線通信部112は、負荷情報記憶部113に記憶された接続情報を読出し、基地局装置110の負荷情報として内部ネットワーク140を介して設定記憶部114に記憶された所定の管理装置120へ定期的に送信する(ステップ101。以下「S101」のように称する。)。基地局装置110は、負荷情報を定期的に送信してもよいし、負荷状態に変動を生じたときに送信してもよい。
内部ネットワーク140を介して負荷情報を受信すると、管理装置120の有線通信部121は、受信した負荷情報を負荷管理部122に渡す。負荷管理部122は、渡された負荷情報を内部のメモリ手段に記憶する(S102)。
負荷情報が記憶されると、負荷管理部122は、複数存在する基地局装置110ごとの負荷状態に基づいて、基地局装置110ごとの新規接続抑制情報を生成して電力設定部123へ渡す。電力設定部123は、新規接続抑制情報に基づいて、基地局装置110ごとのビーコン送信電力を決定してビーコン電力情報を生成する。有線通信部121は、生成されたビーコン電力情報を、内部ネットワーク140を介してそれぞれ対応する基地局装置110へ定期的に送信する(S103)。
ビーコン電力情報は、基地局装置110が送信するビーコンフレームの送信電力値を含んでおり、管理装置120が管理する基地局装置110ごとに生成される。ビーコン電力情報に含まれるビーコンフレームの送信電力値は、対応する基地局装置110の負荷情報に基づいて決定される。すなわち、負荷が高い基地局装置110については、負荷に応じて低い送信電力値が設定され、負荷が軽い基地局装置110については、負荷に応じて高い送信電力値が設定される。ビーコン電力情報に含まれるビーコンフレームの送信電力値は、例えば以下の式によって算出することができる。
[式1]
送信電力値(AP_i)=Pmin+(Pmax−Pmin)×(最大負荷−負荷(AP_i))/最大負荷
ここで、「送信電力値(AP_i)」は、基地局装置AP_iに送信するビーコン電力情報に含まれる送信電力値、「最大負荷」は、基地局装置の中で最大の負荷情報の値、「負荷(AP_i)」は、基地局装置AP_iの負荷、「Pmax」は、予め定められた最大送信電力、「Pmin」は、予め定められた最小送信電力、である。
基地局装置110の有線通信部112は、内部ネットワーク140を介して自己宛のビーコン電力情報を受信し、ビーコン電力記憶部116にする(S104)。
ビーコン生成部115は、設定記憶部114に予め記憶された時間間隔によりビーコンフレームを生成して無線通信部111にビーコンフレーム送信を指示する。無線通信部111は、ビーコン電力記憶部116からビーコン電力情報を参照して、管理装置120の電力設定部123が設定した送信電力によりビーコンフレームを送信する(S105)。なお、ビーコン電力情報は、ビーコンフレームの送信時にのみ参照され、データパケットの送信時には設定記憶部114に予め記憶された送信電力が参照される。すなわち、無線通信部111は、ビーコンフレームの送信時にのみ送信電力を増減することになる。無線通信部111は、ビーコン電力記憶部116がビーコン電力情報を保持していない場合には、設定記憶部114に保持している送信電力を参照してビーコンフレームを送信する。
無線装置130の無線通信部131は、無線回線150を介してビーコンフレームを受信する。ビーコンフレームを受信すると、電波強度検出部133は、無線通信部131からビーコンフレームの電波強度を取得する(S106)。無線装置130は複数の無線周波数のビーコンフレームを受信し、電波強度検出部133は異なる無線周波数のビーコンフレームの電波強度を取得するようにしても良い。
ビーコンフレームの電波強度を取得すると、基地局選択部134は、取得した電波強度に基づいて基地局装置110を選択する(S107)。基地局選択部134は、電波強度検出部133が検出したビーコンフレームの電波強度を比較し、最も電波強度の大きいビーコンフレームを送信した基地局装置110を選択する。ビーコンフレームは、その基地局装置110の負荷が高い場合には低い電力で送信され、負荷が低い場合には高い電力で送信される。従って、電波強度検出部133が検出したビーコンフレームのうち強度が最大の基地局装置110は、負荷が軽い基地局装置であるか、あるいは無線装置130からの距離が最も近い基地局装置であることになる。
電波強度の最も大きい基地局装置110が選択されると、無線通信部131は、選択された基地局装置110に対して接続要求を送信する(S108)。
接続要求を受けた基地局装置110は、当該接続要求を発した無線装置130との接続を確立して、接続した無線装置130の識別情報を負荷情報記憶部113に記憶する(S109)。
このように、この実施形態の無線システムによれば、基地局装置が自己の負荷に応じた送信電力でビーコンフレームを送信するので、無線装置は、最も受信強度の大きい基地局装置に対して接続要求をすることで、より負荷の軽い基地局装置と接続を確立することができる。そして、基地局装置間の負荷を均一化することができる。
また、この実施形態の無線システムによれば、基地局装置が自己の負荷情報に応じてビーコンフレームの送信電力を制御し、データパケットは通常の送信電力で通信するので、データの誤り率を低下させずに基地局装置の負荷を無線装置に伝えることができる。
本実施形態では、基地局装置110のビーコン生成部115にて送信するビーコンフレームを生成しているが、そうではなく、基地局装置110の外部の装置、例えば、管理装置120がビーコンフレームを生成し、これを内部ネットワーク140を介して基地局装置110に送信し、基地局装置110は有線通信部112から受信したビーコンフレームを無線通信部111から送信するようにしてもよい。
ここで、図4を参照してこの実施形態に係る無線システムの変形例について説明する。図4は、この実施形態に係る無線システムの変形例を示す図である。
図1に示す無線システムでは、管理装置120は、管理する基地局装置110全ての負荷情報を管理し、その負荷情報に基づいて全ての基地局装置110のビーコン電力を決定している。しかし、管理する基地局装置110の台数あるいは基地局装置110の位置関係により、適切なビーコン電力決定ができないことがある。この変形例は、管理する基地局装置を複数のグループに分割してグループごとにビーコン電力決定を行うものである。
図4に示すように、この変形例に係る無線システム200は、基地局装置210と、基地局装置210と内部ネットワーク140で接続された管理装置220と、基地局装置210と無線回線150を介して接続された無線装置230とを有している。図4に示す無線システム200は、図1に示す無線システム100と比較すると、基地局装置210aないし210cが含まれるグループ11と、基地局装置210dないし210fが含まれるグループ12とに分割管理されている点が異なっている。
この無線システム200における管理装置220は、グループ11に属する基地局装置210aないし210cについての負荷情報を管理し、当該負荷情報に基づいて基地局装置210aないし210cのビーコン電力情報を生成して基地局装置210aないし210cに送信する。同様に、グループ12に属する基地局装置210dないし210fについての負荷情報を基地局装置210aないし210cとは独立して管理し、当該負荷情報に基づいて基地局装置210dないし210fのビーコン電力情報を生成して基地局装置210dないし210fに送信する。グループ11とグループ12との分割は、基地局装置210aないし210fの内部ネットワーク140におけるアドレス、たとえばIPアドレスなどによって識別され管理される。あるいは設定記憶部114にグループ識別子を予め記憶しておき、この識別子に基づいてグループ11とグループ12を識別するようにしても良い。ここで、グループごとのビーコンフレームの送信電力値の算出は、例えば次の式により行うことができる。
[式2]
送信電力値(AP_gi)=Pmin+(Pmax−Pmin)×(最大負荷g−負荷(AP_gi))/最大負荷g
ここで、「送信電力値(AP_gi)」は、グループgに属するアクセスポイントAP_giに送信するビーコン送信電力情報に含まれる送信電力値、「最大負荷g」は、グループgに属するアクセスポイントの中で最大の負荷情報の値、「負荷(AP_gi)」は、グループgに属するアクセスポイントAP_giの負荷、「Pmax」は、予め定められた最大送信電力、「Pmin」は、予め定められた最小送信電力、である。
管理装置220によるビーコン送信電力算出を以上のように行うことで、グループごとに基地局装置の負荷を均一にすることができる。
本実施形態では、基地局装置110のビーコン生成部115にて送信するビーコンフレームを生成しているが、そうではなく、基地局装置210の外部の装置、例えば、管理装置220がビーコンフレームを生成し、それを内部ネットワーク140を介して基地局装置210に送信し、基地局装置210は有線通信部112から受信したビーコンフレームを無線通信部111から送信するようにしてもよい。
(第2の実施形態)
次に、図5を参照して、本発明の第2の実施形態について詳細に説明する。図5は、本発明の第2の実施形態に係る無線システム300の機能構成を示す図である。なお、図2と同一の機能構成については図2と同一の符号を付し、以下の説明において第1の実施形態と共通する構成についての重複する説明を省略する。
第1の実施形態に係る無線システム100では、基地局装置110が送出するビーコンフレームの送信電力を基地局装置110の負荷状況に応じて制御することで、無線装置130は負荷の低い基地局装置110と接続することができた。第2の実施形態に係る無線システム300では、ビーコンフレームの送信電力ではなく、ビーコンフレームの送信間隔を制御するものである。
図5に示すように、この実施形態に係る無線システム300は、基地局装置310、内部ネットワーク140を介して基地局装置310と接続された管理装置320、および、端末装置160と接続されるとともに基地局装置310と無線回線150を介して接続された無線装置330とを有している。
図5に示す基地局装置310は、第1の実施形態に係る基地局装置110と比較して、ビーコン電力記憶部116に代えてビーコン間隔記憶部316を有している点が相違している。ビーコン間隔記憶部316は、ビーコンフレームを送信する時間間隔を記憶するメモリ手段である。ビーコン間隔記憶部316は、管理装置320から送られるビーコン間隔情報を記憶する機能を有する。また、所定の時間までに管理装置320から新たなビーコン間隔情報が送られてこない場合、ビーコン間隔記憶部316は、記憶していたビーコン間隔情報を自ら削除する機能をも有している。
図5に示す管理装置320は、第1の実施形態に係る管理装置120と比較して、電力設定部123に代えて間隔設定部323を有している点が相違している。間隔設定部323は、負荷管理部122からの指示に基づいて基地局装置310が送出するビーコンフレームの送信間隔を決定するタイミング管理手段である。間隔設定部323は、負荷管理部122からの指示に基づいて有線通信部121にビーコン間隔情報の送出を指示する機能を有する。
図5に示す無線装置330は、第1の実施形態に係る無線装置130と比較して、電波強度検出部133に代えてビーコン検出部333を有している点が相違している。ビーコン検出部333は、無線通信部131が受信した基地局装置110からの受信データからビーコンフレームを抽出して、ビーコンフレームを送信した基地局装置310を特定する検出手段である。ビーコン検出部333は、ビーコンフレームを検出した基地局装置310を特定して、基地局選択部134に当該基地局装置310との接続を指示する機能を有する。
続いて、図6を参照してこの実施形態に係る無線システムの動作を詳細に説明する。図6は、この実施形態に係る無線システム300について、基地局装置310、管理装置320および無線装置330の各動作を並列的に示したフローチャートである。
この実施形態に係る無線システム300では、基地局装置310の負荷情報記憶部113は、現在接続中の無線装置330を示す接続情報を記憶している。そして、有線通信部112は、負荷情報記憶部113に記憶された接続情報を読出し、基地局装置310の負荷情報として内部ネットワーク140を介して設定記憶部114に記憶された所定の管理装置320へ定期的に送信する(S201)。基地局装置310は、負荷情報を定期的に送信してもよいし、負荷状態に変動を生じたときに送信してもよい。
内部ネットワーク140を介して負荷情報を受信すると、管理装置320の有線通信部121は、受信した負荷情報を負荷管理部122に渡す。負荷管理部122は、渡された負荷情報を内部のメモリ手段に記憶する(S202)。
負荷情報が記憶されると、負荷管理部122は、複数存在する基地局装置310ごとの負荷状態に基づいて、基地局装置310ごとの新規接続抑制情報を生成して間隔設定部323へ渡す。間隔設定部323は、新規接続抑制情報に基づいて、基地局装置310ごとのビーコン送信間隔を決定してビーコン間隔情報を生成する。有線通信部121は、生成されたビーコン間隔情報を、内部ネットワーク140を介してそれぞれ対応する基地局装置310へ定期的に送信する(S203)。
ビーコン間隔情報は、基地局装置310が送信するビーコンフレームの送信時間間隔を含んでおり、管理装置320が管理する基地局装置310ごとに生成される。ビーコン間隔情報に含まれるビーコンフレームの送信時間間隔は、対応する基地局装置310の負荷情報に基づいて決定される。すなわち、負荷が高い基地局装置310については、負荷に応じて長い時間間隔が設定され、負荷が軽い基地局装置310については、負荷に応じて短い時間間隔が設定される。ビーコン間隔情報に含まれるビーコンフレームの送信時間間隔は、例えば以下の式によって算出される。
[式3]
送信間隔(AP_i)=Tmin+(Tmax−Tmin)×(最大負荷−負荷(AP_i))/最大負荷
ここで、「送信間隔(AP_i)」は、基地局装置AP_iが送信するビーコンフレームの送信時間間隔、「最大負荷」は、基地局装置の中で最大の負荷情報の値、「負荷(AP_i)」は、基地局装置AP_iの負荷情報の値、「Tmax」は、予め定められた最大送信時間間隔、「Tmin」は、予め定められた最小送信間隔、である。
基地局装置310の有線通信部112は、内部ネットワーク140を介して自己宛のビーコン間隔情報を受信し、ビーコン間隔記憶部316に記憶する(S204)。
ビーコン生成部115は、ビーコン間隔記憶部316に記憶されたビーコン間隔情報に含まれる送信時間間隔に基づいてビーコンフレームを生成し、無線通信部111にビーコンフレーム送信を指示する。無線通信部111は、指示を受けると設定記憶部114に予め記憶された送信電力によりビーコンフレームを送信する(S205)。ビーコンフレーム生成部115は、ビーコン間隔記憶部316がビーコン間隔情報を保持していない場合には、設定記憶部114に保持している送信間隔にてビーコンフレームを生成し、無線通信部111を介してビーコンフレームを送信する。
無線装置330の無線通信部131は、無線回線150を介してビーコンフレームを受信する。ビーコンフレームを受信すると、ビーコン検出部333は、無線通信部131が最初に受信したビーコンフレームに対応する基地局装置310を特定する。(S206)。
ビーコンフレームを送出した基地局装置310が特定されると、基地局選択部134は、特定された基地局装置310を接続すべき基地局装置として選択する(S207)。
接続すべき基地局装置310が選択されると、無線通信部131は、選択された基地局装置110に対して接続要求を送信する(S208)。
接続要求を受けた基地局装置310は、当該接続要求を発した無線装置330との接続を確立して、無線装置330の識別情報を負荷情報記憶部113に記憶する(S209)。
このように、この実施形態の無線システムによれば、基地局装置が自己の負荷に応じた時間間隔でビーコンフレームを送信するので、無線装置は、負荷の軽い基地局装置のビーコンフレームを受信する確率が高くなる。従って、無線装置がビーコンフレームに対応する基地局装置に対して接続要求を発することで、より負荷の軽い基地局装置と接続を確立することができる。そして、基地局装置間の負荷を均一化することができる。
また、この実施形態の無線システムによれば、基地局装置の送信電力を変化させないので、データの誤り率を低下させずに基地局装置の負荷を無線装置に伝えることができる。
さらに、この実施形態の無線システムによれば、無線装置330はビーコンフレームを最初に受信した基地局装置310に対して接続要求すればよく、特別な手段を必要としない。
なお、この実施形態に係る無線システムでは、無線装置はビーコンフレームを最初に受信した基地局装置に対して接続要求を発しているが、これには限定されない。すなわち、ビーコン検出部333において基地局装置のそれぞれが発するビーコンフレームの時間間隔を比較して、時間間隔の短い基地局装置310を接続すべき基地局装置として特定してもよい。このように構成することで、より確実に負荷の軽い基地局装置と接続することができる。
さらに、本実施形態では、基地局装置310のビーコン生成部115にて送信するビーコンフレームを生成しているが、そうではなく、基地局装置310の外部の装置、例えば、管理装置320がビーコンフレームを生成し、これを内部ネットワーク140を介して基地局装置310に送信し、基地局装置310は有線通信部112から受信したビーコンフレームを無線通信部111から送信するようにしてもよい。
なお、図5に示す無線システムでは、管理装置320は、管理する基地局装置310全ての負荷情報を管理し、その負荷情報に基づいて全ての基地局装置310のビーコン送信間隔を決定していたが、これには限定されない。すなわち、管理する基地局装置を複数のグループに分割してグループごとにビーコン送信間隔の決定を行ってもよい。
すなわち、図4に示した第1の実施形態の変形例と同様に、管理装置320は、第1のグループ属する複数の基地局装置310についての負荷情報を管理して、当該負荷情報に基づいて基地局装置310それぞれのビーコン間隔情報を生成して基地局装置310に送信する。同様に、第2のグループに属する基地局装置310についての負荷情報を第1のグループに属する基地局装置310とは独立して管理し、当該負荷情報に基づいて第2のグループに属する基地局装置310それぞれのビーコン間隔情報を生成して基地局装置310に送信するように構成してもよい。第1の実施形態の変形例の場合と同様に、第1のグループと第2のグループとの分割は、基地局装置310の内部ネットワーク140におけるアドレス、たとえばIPアドレスなどによって識別され管理される。あるいは設定記憶部114にグループ識別子を予め記憶しておき、この識別子に基づいて第1のグループと第2のグループを識別するようにしても良い。ここで、グループごとのビーコンフレームの送信時間間隔の算出は、例えば次の式により行うことができる。
[式4]
送信間隔(AP_gi)=Tmin+(Tmax−Tmin)×(最大負荷g−負荷(AP_gi))/最大負荷g
ここで、「送信間隔(AP_gi)」は、グループgに属する基地局装置AP_giに送信するビーコン間隔情報に含まれる送信時間間隔、「最大負荷g」は、グループgに属する基地局装置の中で最大の負荷情報の値、「負荷(AP_gi)」は、グループgに属する基地局装置AP_giの負荷、「Tmax」は、予め定められた最大送信間隔、「Tmin」は、予め定められた最小送信間隔、である。
管理装置320によるビーコン送信時間間隔算出を以上のように行うことで、グループごとの基地局装置の負荷を均一にすることができる。
なお、本実施形態では、基地局装置310のビーコン生成部115にて送信するビーコンフレームを生成しているが、そうではなく、基地局装置310の外部の装置、例えば、管理装置320がビーコンフレームを生成し、これを内部ネットワーク140を介して基地局装置310に送信し、基地局装置310は有線通信部112から受信したビーコンフレームを無線通信部111から送信するようにしてもよい。
(第3の実施形態)
次に、図7を参照して、本発明の第3の実施形態について詳細に説明する。図7は、本発明の第3の実施形態に係る無線システム400の機能構成を示す図である。なお、図2と同一の機能構成については図2と同一の符号を付して示し、以下の説明において第1の実施形態と共通する構成については重複する説明を省略する。
第1および第2の実施形態に係る無線システム100・200・300では、基地局装置がビーコンフレームを送信し、無線装置は、ビーコンフレームを受信して接続すべき基地局装置を選択する。これは、いわゆるパッシブサーチと呼ばれる接続形態である。第3の実施形態に係る無線システム400では、無線装置側がプローブと呼ばれる探索用信号を送信し、それに応答した基地局装置の中から接続すべき基地局装置が選択される。すなわち、いわゆるアクティブサーチと呼ばれる接続形態を前提とするものである。
図7に示すように、この実施形態に係る無線システム400は、基地局装置410、内部ネットワーク140を介して基地局装置410と接続された管理装置420、および、端末装置160と接続されるとともに基地局装置410と無線回線150を介して接続された無線装置430とを有している。
図7に示す基地局装置410は、第1の実施形態に係る基地局装置110と比較して、ビーコン生成部115およびビーコン電力記憶部116に代えて、応答生成部415および応答許可情報記憶部416を有している点が相違している。
応答生成部415は、無線装置430から送られるプローブ要求に応じてプローブ応答信号を生成する信号生成手段である。プローブ応答信号とは、無線装置430から発せられるプローブ要求に対して、接続可能であることを示す応答信号である。応答生成部415は、設定記憶部114からサービスセット識別子、無線チャネル番号などのパラメータを読出してプローブ応答信号を生成し、無線通信部111へプローブ応答信号の送信を指示する機能を有する。
応答許可情報記憶部416は、管理装置420から送られるプローブ応答許可情報を記憶するメモリ手段である。プローブ応答許可情報は、基地局装置410によるプローブ応答信号送出の許否を示すプローブ応答制御情報と、当該プローブ応答信号送出の許否状態を維持する時間情報であるプローブ応答制御時間情報とを含んでいる。応答許可情報記憶部416は、所定の時間までに管理装置420から新たなプローブ応答許可情報が送られてこない場合、記憶していたプローブ応答許可情報を自ら削除する機能をも有している。
図7に示す管理装置420は、第1の実施形態に係る管理装置120と比較して、電力設定部123に代えて応答許可情報設定部423を有している点が相違している。応答許可情報設定部423は、負荷管理部122からの指示に基づいて基地局装置410が送出するプローブ応答信号の許否を決定して管理する管理手段である。応答許可情報設定部423は、負荷管理部122からの指示に基づいて、基地局装置410それぞれについてプローブ応答信号の送出の許否や、許可状態・不許可状態の継続時間を決定してプローブ応答許可情報を生成し、有線通信部121に生成したプローブ応答許可情報の送信を指示する機能を有する。
図7に示す無線装置430は、第1の実施形態に係る管理装置130と比較して、電波強度検出部133に代えてプローブ要求部433を有している点が相違している。プローブ要求部433は、ユーザによる端末装置160からの接続要求に応じて、プローブ要求信号を送出するとともにプローブ応答のあった基地局装置410を接続すべき基地局装置430として特定する基地局装置探索手段である。プローブ要求部433は、無線装置430と基地局装置410との接続確立に先立ってプローブ要求信号を生成し、無線通信部131にプローブ要求信号の送信を指示する機能を有する。また、プローブ要求部433は、基地局装置410からプローブ応答信号が返された場合に接続すべき基地局装置410を特定する機能を有する。
続いて、図8を参照してこの実施形態に係る無線システムの動作を詳細に説明する。図8は、この実施形態に係る無線システム400について、基地局装置410、管理装置420および無線装置430の各動作を並列的に示したフローチャートである。
この実施形態に係る無線システム400では、基地局装置410の負荷情報記憶部113は、現在接続中の無線装置430を示す接続情報を記憶している。そして、有線通信部112は、負荷情報記憶部113に記憶された接続情報を読出し、基地局装置410の負荷情報として内部ネットワーク140を介して設定記憶部114に記憶された所定の管理装置420へ定期的に送信する(S301)。基地局装置410は、負荷情報を定期的に送信してもよいし、負荷状態に変動を生じたときに送信してもよい。
内部ネットワーク140を介して負荷情報を受信すると、管理装置420の有線通信部121は、受信した負荷情報を負荷管理部122に渡す。負荷管理部122は、渡された負荷情報を内部のメモリ手段に記憶する(S302)。
負荷情報が記憶されると、負荷管理部122は、複数存在する基地局装置410ごとの負荷状態に基づいて、基地局装置410ごとの新規接続抑制情報を生成して応答許可情報設定部423へ渡す。応答許可情報設定部423は、新規接続抑制情報に基づいて、基地局装置410ごとの無線装置430との接続許否(プローブ応答制御情報)や接続許可または不許可状態の維持時間(プローブ応答制御時間情報)などを決定してプローブ応答許可情報を生成する。有線通信部121は、生成されたプローブ応答許可情報を、内部ネットワーク140を介してそれぞれ対応する基地局装置410へ定期的に送信する(S303)。
プローブ応答許可情報に含まれるプローブ応答制御情報およびプローブ応答制御時間情報は、対応する基地局装置410の負荷情報に基づいて決定される。すなわち、負荷が高い基地局装置410については、プローブ応答制御情報として「不許可」(接続不許可)を示す内容となり、負荷に応じてプローブ応答制御時間情報として長い時間が設定される。また、負荷が軽い基地局装置410については、プローブ応答制御情報として「許可」(接続許可)を示す内容となり、負荷に応じてプローブ応答制御時間情報として短い時間が設定される。プローブ応答制御情報の「許可」「不許可」の決定方法としては、例えば以下の条件設定(ルール)により決定することができる。
[条件1]
if (λmax−λmin < 0.5×λave) then
プローブ応答制御情報を「許可」に設定
else
if (λ_i>λave) then
プローブ応答制御情報を「不許可」に設定
else
プローブ応答制御情報を「許可」に設定
end
ここで、「λ_i」は、基地局装置APiから受信した負荷、「λave」は、各基地局装置の負荷の値の平均、「λmax」は、基地局装置の現在の負荷の最大値、「λmin」は、基地局装置の現在の負荷の最小値、である。
基地局装置410の有線通信部112は、内部ネットワーク140を介して自己宛のプローブ応答許可情報を受信し、応答許可情報記憶部416に記憶する。プローブ応答許可情報が記憶されると、無線通信部111は、プローブ応答許可情報を参照してプローブ応答制御情報が「許可」を示すものか「不許可」を示すものであるか判定を行う(S304)。
判定の結果「不許可」である場合(S304のNo)、無線通信部111は、プローブ応答制御時間情報に示された時間、プローブ応答信号の送信を停止する。有線通信部112は、継続して負荷情報を管理装置420に送信する。
判定の結果「許可」でありプローブ応答制御時間情報の時間内である場合(S304のYes)、無線通信部111は、プローブ応答信号送信の待機状態となる(S305)。
無線通信部111が待機状態の間に、ユーザの指示により無線装置430のプローブ要求部433から無線通信部131を経てプローブ要求信号が送信されると(S306)、無線通信部111は、応答生成部415が設定記憶部114に記憶されたパラメータに基づいて生成したプローブ応答信号を、プローブ要求を発した無線装置430へ送信する(S307)。
プローブ応答信号が送信されると、無線装置430の無線通信部131は、プローブ応答信号を受信してプローブ要求部430に渡す。プローブ応答信号を渡されたプローブ要求部430は、最初にプローブ応答信号を返してきた基地局装置410を特定し、基地局選択部134は、特定された基地局装置410を接続すべき基地局装置として選定する。接続すべき基地局装置が選定されると、無線通信部131は、選定された基地局装置410に対して接続要求信号を送信する(S308)。
接続要求信号を受信した基地局装置410の無線通信部111は、接続要求を発した無線装置430との接続を確立してその識別情報を負荷情報記憶部113に記憶する(S309)。
このように、この実施形態の無線システムによれば、基地局装置が自己の負荷に応じて管理装置により「許可」された場合にのみプローブ応答信号を送信するので、無線装置は、負荷の軽い基地局装置と接続を確立することができる。そして、基地局装置間の負荷を均一化することができる。
また、この実施形態の無線システムによれば、基地局装置の送信電力を変化させないので、データの誤り率を低下させずに基地局装置の負荷を無線装置に伝えることができる。
さらに、この実施形態の無線システムによれば、無線装置430は、プローブ応答信号を最初に受信した基地局装置410に対して接続要求をすればよく、無線装置430に特別な手段を必要としない。
なお、本実施形態では、基地局装置410の応答生成部415にて送信するプローブ応答信号を生成しているが、そうではなく、基地局装置410の外部の装置、例えば、管理装置420がプローブ応答信号を生成し、これを内部ネットワーク140を介して基地局装置410に送信し、基地局装置410は有線通信部112から受信したプローブ応答信号を無線通信部111から送信するようにしてもよい。この場合、基地局装置410は無線通信部111により無線装置430からプローブ要求信号を受信すると、これを内部ネットワーク140を介して管理装置420に送信する。プローブ要求信号を受信した管理装置420は[条件1]に従い基地局装置410がプローブ応答信号を送信するか否かを判定し、送信すると判定した場合にのみ基地局410へプローブ応答信号を生成し、これを内部ネットワーク140を介して基地局装置410へ送信する。基地局装置410は有線通信部112から受信したプローブ応答信号を無線通信部111から送信する。
なお、図7に示す無線システムでは、管理装置420は、管理する基地局装置410全ての負荷情報を管理し、その負荷情報に基づいて全ての基地局装置410のプローブ応答信号送出の許否を決定していたが、これには限定されない。すなわち、管理する基地局装置を複数のグループに分割してグループごとにプローブ応答信号送出の許否を決定してもよい。
すなわち、図4に示した第1の実施形態の変形例と同様に、管理装置420は、第1のグループ属する複数の基地局装置410についての負荷情報を管理して、当該負荷情報に基づいて基地局装置410のプローブ応答許可情報を生成して基地局装置410に送信する。同様に、第2のグループに属する基地局装置410についての負荷情報を第1のグループに属する基地局装置410とは独立して管理し、当該負荷情報に基づいて第2のグループに属する基地局装置410のプローブ応答許可情報を生成して基地局装置410に送信するように構成してもよい。第1の実施形態の変形例の場合と同様に、第1のグループと第2のグループとの分割は、基地局装置410の内部ネットワーク140におけるアドレス、たとえばIPアドレスなどによって識別され管理される。あるいは設定記憶部114にグループ識別子を予め記憶しておき、この識別子に基づいて第1のグループと第2のグループを識別するようにしても良い。プローブ応答制御情報として、グループごとの「許可」「不許可」の決定方法としては、例えば以下の条件設定(ルール)により決定することができる。
[条件2]
if (λg_max−λg_min < 0.5×λg_ave) then
プローブ応答制御情報を「許可」に設定
else
if (λgi > λg_ave) then
プローブ応答制御情報「不許可」に設定
else
プローブ応答制御情報を「許可」に設定
end
ここで、「λgi」は、グループgの基地局装置APgiから受信した負荷、「λg_ave」は、グループgに属する各基地局装置の負荷の値の平均、「λg_max」は、グループgに属する基地局装置の現在の負荷の最大値、「λg_min」は、グループgに属する基地局装置の現在の負荷の最小値、である。
管理装置420によるプローブ応答信号の送出可否決定を以上のように行うことで、グループごとの基地局装置の負荷を均一にすることができる。
なお、本実施形態では、基地局装置410の応答生成部415にて送信するプローブ応答信号を生成しているが、そうではなく、基地局装置410の外部の装置、例えば、管理装置420がプローブ応答信号を生成し、これを内部ネットワーク140を介して基地局装置410に送信し、基地局装置410は有線通信部112から受信したプローブ応答信号を無線通信部111から送信するようにしてもよい。この場合、基地局装置410は無線通信部111により無線装置430からプローブ要求信号を受信すると、これを内部ネットワーク140を介して管理装置420に送信する。プローブ要求信号を受信した管理装置420は[条件2]に従い基地局装置410がプローブ応答信号を送信するか否かを判定し、送信すると判定した場合にのみ基地局410へプローブ応答信号を生成し、これを内部ネットワーク140を介して基地局装置410へ送信する。基地局装置410は有線通信部112から受信したプローブ応答信号を無線通信部111から送信する。
(第4の実施形態)
次に、図9を参照して、本発明の第4の実施形態について詳細に説明する。図9は、本発明の第4の実施形態に係る無線システム500の機能構成を示す図である。なお、図2および図7と同一の機能構成については図2および図7と同一の符号を付して示し、以下の説明において第1および第3の実施形態と共通する構成について重複する説明を省略する。
第3の実施形態に係る無線システム400では、基地局装置410がプローブ応答信号の送信を制御することで、無線装置430が負荷の低い基地局装置410と接続することを可能とした。第4の実施形態に係る無線システム500では、プローブ応答信号送出の制御ではなく、プローブ応答信号の送信電力を制御するものである。
図9に示すように、この実施形態に係る無線システム500は、基地局装置510、内部ネットワーク140を介して基地局装置510と接続された管理装置520、および、端末装置160と接続されるとともに基地局装置510と無線回線150を介して接続された無線装置530とを有している。
図9に示す基地局装置510は、第3の実施形態に係る基地局装置410と比較して、応答許可情報記憶部416に代えて応答電力記憶部516を有している点が相違している。応答電力記憶部516は、プローブ応答信号の送信電力を示す応答電力情報を記憶するメモリ手段である。応答電力記憶部516は、管理装置520から送られる応答電力情報を記憶する機能を有する。また、所定の時間までに管理装置520から新たな応答電力情報が送られてこない場合、応答電力記憶部516は、記憶していた応答電力情報を自ら削除する機能をも有している。
図9に示す管理装置520は、第3の実施形態に係る管理装置420と比較して、応答許可情報設定部423に代えて応答電力設定部523を有する点が相違している。応答電力設定部523は、負荷管理部122からの指示に基づいて基地局装置510が送出するプローブ応答信号の送信電力を決定する電力決定手段である。応答電力設定部523は、負荷管理部122からの指示に基づいて有線通信部121に応答電力情報の送出を指示する機能を有する。
図9に示す無線装置530は、第3の実施形態に係る無線装置430と比較して、プローブ要求部433に代えて応答強度検出部533を有する点が相違している。応答強度検出部533は、ユーザによる端末装置160からの接続要求に応じてプローブ要求信号を送出し、返されたプローブ応答信号の電波強度を検出して接続すべき基地局装置530を特定する基地局装置探索手段である。応答強度検出部533は、無線装置530と基地局装置510との接続確立に先立ってプローブ要求信号を生成し、無線通信部131にプローブ要求信号の送信を指示する機能を有する。また、応答強度検出部533は、基地局装置510からプローブ応答信号が返された場合に当該プローブ応答信号の電波強度を検出し、その検出結果に基づいて接続すべき基地局装置510を特定する機能を有する。
続いて、図10を参照してこの実施形態に係る無線システムの動作を詳細に説明する。図10は、この実施形態に係る無線システム500について、基地局装置510、管理装置520および無線装置530の各動作を並列的に示したフローチャートである。
この実施形態に係る無線システム500では、基地局装置510の負荷情報記憶部113は、現在接続中の無線装置530を示す接続情報を記憶している。そして、有線通信部112は、負荷情報記憶部113に記憶された接続情報を読出し、基地局装置510の負荷情報として内部ネットワーク140を介して設定記憶部114に記憶された所定の管理装置520へ定期的に送信する(S401)。基地局装置510は、負荷情報を定期的に送信してもよいし、負荷状態に変動を生じたときに送信してもよい。
内部ネットワーク140を介して負荷情報を受信すると、管理装置520の有線通信部121は、受信した負荷情報を負荷管理部122に渡す。負荷管理部122は、渡された負荷情報を内部のメモリ手段に記憶する(S402)。
負荷情報が記憶されると、負荷管理部122は、複数存在する基地局装置510ごとの負荷状態に基づいて、基地局装置510ごとの新規接続抑制情報を生成して応答電力設定部523へ渡す。応答電力設定部523は、新規接続抑制情報に基づいて、基地局装置510ごとのプローブ応答信号の送信電力を決定して応答電力情報を生成する。有線通信部121は、生成された応答電力情報を、内部ネットワーク140を介してそれぞれ対応する基地局装置510へ定期的に送信する(S403)。
ここで、応答電力情報は、基地局装置510が送信するプローブ応答信号の送信電力値を含んでおり、管理装置520が管理する基地局装置510ごとに生成される。応答電力情報に含まれるプローブ応答信号の送信電力値は、対応する基地局装置510の負荷情報に基づいて決定される。すなわち、負荷が高い基地局装置510については、負荷に応じて低い送信電力値が設定され、負荷が軽い基地局装置510については、負荷に応じて高い送信電力値が設定される。応答電力情報に含まれるプローブ応答信号の送信電力値は、例えば以下の式によって算出することができる。
[式5]
送信電力値(AP_i)=Pmin+(Pmax−Pmin)×(最大負荷−負荷(AP_i))/最大負荷
ここで、「送信電力値(AP_i)」は、基地局装置AP_iに送信する応答電力情報に含まれる送信電力値、「最大負荷」は、基地局装置の中で最大の負荷情報の値、「負荷(AP_i)」は、基地局装置AP_iの負荷、「Pmax」は、予め定められた最大送信電力、「Pmin」は、予め定められた最小送信電力、である。
基地局装置510の有線通信部112は、内部ネットワーク140を介して自己宛の応答電力情報を受信し、応答電力記憶部516にする(S404)。
ユーザの指示により無線装置530の応答強度検出部533から無線通信部131を経てプローブ要求信号が送信されると(S405)、無線通信部111は、応答生成部415が設定記憶部114に記憶されたパラメータに基づいて生成したプローブ応答信号を、プローブ要求を発した無線装置530へ送信する。このとき、無線通信部111は、応答電力記憶部516に記憶された応答電力情報を参照して、当該応答電力情報に規定された送信電力によりプローブ応答信号を送信する(S406)。なお、応答電力情報は、プローブ応答信号の送信時にのみ参照され、データパケットの送信時には設定記憶部114に予め記憶された送信電力が参照される。すなわち、無線通信部111は、プローブ応答信号の送信時にのみ送信電力を増減することになる。無線通信部111は、応答電力記憶部516が応答電力情報を保持していない場合には、設定記憶部114に保持している送信電力を参照してビーコンフレームを送信する。
無線装置530の無線通信部131は、無線回線150を介してプローブ応答信号を受信する。プローブ応答信号を受信すると、応答強度検出部533は、無線通信部131からプローブ応答信号の電波強度を取得する(S407)。
プローブ応答信号の電波強度を取得すると、基地局選択部134は、取得した電波強度に基づいて基地局装置510を選択する(S408)。基地局選択部134は、応答強度検出部533が検出したプローブ応答信号の電波強度を比較し、最も電波強度の大きいプローブ応答信号を送信した基地局装置510を選択する。プローブ応答信号は、その基地局装置510の負荷が高い場合には低い電力で送信され、負荷が低い場合には高い電力で送信される。従って、応答強度検出部533が検出したプローブ応答信号のうち強度が最大の基地局装置510は、負荷が軽い基地局装置であるか、あるいは無線装置530からの距離が最も近い基地局装置であることになる。また無線装置530は複数の周波数に対してS405からS407を繰り返し、その中で最大の電波強度で受信したプローブ応答信号を送信した基地局510を選択するようにしても良い。
電波強度の最も大きい基地局装置510が選択されると、無線通信部131は、選択された基地局装置510に対して接続要求を送信する(S409)。
接続要求を受けた基地局装置510は、当該接続要求を発した無線装置530との接続を確立してその識別情報を負荷情報記憶部113に記憶する(S410)。
このように、この実施形態の無線システムによれば、基地局装置が自己の負荷に応じた送信電力でプローブ応答信号を送信するので、無線装置は、最も受信強度の大きい基地局装置に対して接続要求をすることで、より負荷の軽い基地局装置と接続を確立することができる。そして、基地局装置間の負荷を均一化することができる。
また、この実施形態の無線システムによれば、基地局装置が自己の負荷情報に応じてプローブ応答信号の送信電力を制御し、データパケットは通常の送信電力で通信するので、データの誤り率を低下させずに基地局装置の負荷を無線装置に伝えることができる。
なお、本実施形態では、基地局装置510の応答生成部415にて送信するプローブ応答信号を生成しているが、そうではなく、基地局装置510の外部の装置、例えば、管理装置520がプローブ応答信号を生成し、これを内部ネットワーク140を介して基地局装置510に送信し、基地局装置510は有線通信部112から受信したプローブ応答信号を無線通信部111から送信するようにしてもよい。この場合、基地局装置510は無線通信部111により無線装置530からプローブ要求信号を受信すると、これを内部ネットワーク140を介して管理装置520に送信する。プローブ要求信号を受信した管理装置520はプローブ応答信号を生成し、これを内部ネットワーク140を介して基地局装置510へ送信する。基地局装置510は有線通信部112から受信したプローブ応答信号を無線通信部111から送信する。
なお、図9に示す無線システムでは、管理装置520は、管理する基地局装置510全ての負荷情報を管理し、その負荷情報に基づいて全ての基地局装置510のプローブ応答信号の送信電力を決定していたが、これには限定されない。すなわち、管理する基地局装置を複数のグループに分割してグループごとにプローブ応答信号の送信電力を決定してもよい。
すなわち、図4に示した第1の実施形態の変形例と同様に、管理装置520は、第1のグループ属する複数の基地局装置510についての負荷情報を管理して、当該負荷情報に基づいて基地局装置510それぞれのプローブ応答許可情報を生成して基地局装置510に送信する。同様に、第2のグループに属する基地局装置510についての負荷情報を第1のグループに属する基地局装置510とは独立して管理し、当該負荷情報に基づいて第2のグループに属する基地局装置510それぞれのプローブ応答許可情報を生成して基地局装置510に送信するように構成してもよい。第1の実施形態の変形例の場合と同様に、第1のグループと第2のグループとの分割は、基地局装置510の内部ネットワーク140におけるアドレス、たとえばIPアドレスなどによって識別され管理される。あるいは設定記憶部114にグループ識別子を予め記憶しておき、この識別子に基づいて第1のグループと第2のグループを識別するようにしても良い。ここで、グループごとのプローブ応答信号の送信電力値の算出は、例えば次の式により行うことができる。
[式6]
送信電力値(AP_gi)=Pmin+(Pmax−Pmin)×(最大負荷g−負荷(AP_gi))/最大負荷g
ここで、「送信電力値(AP_gi)」は、グループgに属する基地局装置AP_giに送信する応答電力情報に含められる送信電力値、「最大負荷g」は、グループgに属する基地局装置の中で最大の負荷情報の値、「負荷(AP_gi)」は、グループgに属する基地局装置AP_giの負荷、「Pmax」は、予め定められた最大送信電力、「Pmin」は、予め定められた最小送信電力、である。
管理装置520によるプローブ応答信号の送信電力算出を以上のように行うことで、グループごとの基地局装置の負荷を均一にすることができる。
なお、本実施形態では、基地局装置510の応答生成部415にて送信するプローブ応答信号を生成しているが、そうではなく、基地局装置510の外部の装置、例えば、管理装置520がプローブ応答信号を生成し、これを内部ネットワーク140を介して基地局装置510に送信し、基地局装置510は有線通信部112から受信したプローブ応答信号を無線通信部111から送信するようにしてもよい。この場合、基地局装置510は無線通信部111により無線装置530からプローブ要求信号を受信すると、これを内部ネットワーク140を介して管理装置520に送信する。プローブ要求信号を受信した管理装置520はプローブ応答信号を生成し、これを内部ネットワーク140を介して基地局装置510へ送信する。基地局装置510は有線通信部112から受信したプローブ応答信号を無線通信部111から送信する。
(第5の実施形態)
次に、図11を参照して、本発明の第5の実施形態について詳細に説明する。図11は、本発明の第5の実施形態に係る無線システム600の機能構成を示す図である。なお、図2および図7と同一の機能構成については図2および図7と同一の符号を付し、以下の説明において第1および第3の実施形態と共通する構成については重複する説明を省略する。
第4の実施形態に係る無線システム500では、プローブ応答信号の送信電力を制御することで、無線装置530が負荷の低い基地局装置510と接続することを可能とする。第5の実施形態に係る無線システム600では、プローブ応答信号の送信電力ではなく、プローブ応答信号の送信タイミングを制御するものである。
図11に示すように、この実施形態に係る無線システム600は、基地局装置610、内部ネットワーク140を解して基地局装置610と接続された管理装置620、および、端末装置160と接続されるとともに基地局装置610と無線回線150を介して接続された無線装置630とを有している。
図11に示す基地局装置610は、第3の実施形態に係る基地局装置410と比較して、応答許可情報記憶部416に代えて応答遅延情報記憶部616を有している点が相違している。応答遅延情報記憶部616は、プローブ応答信号の応答遅延情報を記憶するメモリ手段である。応答遅延情報記憶部616は、管理装置620から送られる応答遅延情報を記憶する機能を有する。また、所定の時間までに管理装置620から新たな応答遅延情報が送られてこない場合、応答遅延情報記憶部616は、記憶していた応答遅延情報を自ら削除する機能をも有している。
図11に示す管理装置620は、第3の実施形態に係る管理装置420と比較して、応答許可情報設定部423に代えて応答遅延設定部623を有している点が相違している。応答遅延設定部623は、負荷管理部122からの指示に基づいて基地局装置610が送出するプローブ応答信号の送信遅延時間を決定する遅延決定手段である。応答遅延設定部623は、負荷管理部122からの指示に基づいて有線通信部121に応答遅延情報の送出を指示する機能を有する。
図11に示す無線装置630は、第3の実施形態に係る無線装置430と比較して、プローブ要求部433に変えて応答検出部633を有する点が相違している。応答検出部633は、ユーザによる端末装置160からの接続要求に応じてプローブ要求信号を送出し、返されたプローブ応答信号を検出して接続すべき基地局装置630を特定する基地局装置探索手段である。応答検出部633は、無線装置630と基地局装置610との接続確立に先立ってプローブ要求信号を生成し、無線通信部131にプローブ要求信号の送信を指示する機能を有する。また、応答検出部633は、基地局装置610からプローブ応答信号が返された場合に当該プローブ応答信号を検出し、その検出結果に基づいて接続すべき基地局装置610を特定する機能を有する。
続いて、図12を参照してこの実施形態に係る無線システムの動作を詳細に説明する。図12は、この実施形態に係る無線システム600について、基地局装置610、管理装置620および無線装置630の各動作を並列的に示したフローチャートである。
この実施形態に係る無線システム600では、基地局装置610の負荷情報記憶部113は、現在接続中の無線装置630を示す接続情報を記憶している。そして、有線通信部112は、負荷情報記憶部113に記憶された接続情報を読出し、基地局装置610の負荷情報として内部ネットワーク140を介して設定記憶部114に記憶された所定の管理装置620へ定期的に送信する(S501)。基地局装置610は、負荷情報を定期的に送信してもよいし、負荷状態に変動を生じたときに送信してもよい。
内部ネットワーク140を介して負荷情報を受信すると、管理装置620の有線通信部121は、受信した負荷情報を負荷管理部122に渡す。負荷管理部122は、渡された負荷情報を内部のメモリ手段に記憶する(S502)。
負荷情報が記憶されると、負荷管理部122は、複数存在する基地局装置610ごとの負荷状態に基づいて、基地局装置610ごとの新規接続抑制情報を生成して応答遅延設定部623へ渡す。応答遅延設定部623は、新規接続抑制情報に基づいて、基地局装置610ごとのプローブ応答信号の送信遅延時間を決定して応答遅延情報を生成する。有線通信部121は、生成された応答遅延情報を、内部ネットワーク140を介してそれぞれ対応する基地局装置610へ定期的に送信する(S503)。
ここで、応答遅延情報は、基地局装置610が送信するプローブ応答信号の送信遅延時間を含んでおり、管理装置620が管理する基地局装置610ごとに生成される。応答遅延情報に含まれるプローブ応答信号の送信遅延時間は、対応する基地局装置610の負荷情報に基づいて決定される。すなわち、負荷が高い基地局装置610については、負荷に応じて長い送信遅延時間が設定され、負荷が軽い基地局装置610については、負荷に応じて短い送信遅延時間が設定される。応答遅延情報に含まれるプローブ応答信号の送信遅延時間は、例えば以下の式によって算出される。
[式7]
送信遅延(AP_i)=Dmin+(Dmax−Dmin)×負荷(AP_i))/最大負荷
ここで、「送信遅延(AP_i)」は、基地局装置AP_iが送信するプローブ応答の送信遅延時間、「最大負荷」は、基地局装置の中で最大の負荷情報の値、「負荷(AP_i)」は、基地局装置AP_iの負荷、「Dmax」は、予め定められた最大送信遅延時間、「Dmin」は、予め定められた最小送信遅延、である。
基地局装置610の有線通信部112は、内部ネットワーク140を介して自己宛の応答遅延情報を受信し、応答遅延情報記憶部616にする(S504)。
ユーザの指示により無線装置630の応答検出部633から無線通信部131を経てプローブ要求信号が送信されると(S505)、無線通信部111は、応答生成部415が設定記憶部114に記憶されたパラメータに基づいて生成したプローブ応答信号を、プローブ要求を発した無線装置630へ送信する。このとき、無線通信部111は、プローブ要求信号を受信してから、無線方式で決められたバックオフ時間、例えばIEEE802.11の仕様に従いバックオフ時間を乱数で決定して得られたバックオフ時間と、応答遅延記憶部616に記憶された応答遅延情報を参照して得られる送信遅延時間とを加えた時間を経過した後、プローブ応答信号の送信を行う(S506)。
無線装置630の無線通信部131は、無線回線150を介してプローブ応答信号を受信する。プローブ応答信号を受信すると、応答検出部633は、無線通信部131が最初に受信したプローブ応答信号に対応する基地局装置610を特定する。プローブ応答信号を送出した基地局装置610が特定されると、基地局選択部134は、特定された基地局装置610を接続すべき基地局装置として選択する(S507)。
接続すべき基地局装置610が選択されると、無線通信部131は、選択された基地局装置610に対して接続要求を送信する(S508)。
接続要求を受けた基地局装置610は、当該接続要求を発した無線装置630との接続を確立して、無線装置630の識別信号を負荷情報記憶部113に記憶する(S509)。
このように、この実施形態の無線システムによれば、基地局装置が自己の負荷に応じた遅延時間をもってプローブ応答信号を送信するので、無線装置は、負荷の軽い基地局装置のプローブ応答信号を受信する確率が高くなる。従って、無線装置がプローブ応答信号に対応する基地局装置に対して接続要求を発することで、負荷の軽い基地局装置と接続を確立することができる。そして、基地局装置間の負荷を均一化することができる。
また、この実施形態の無線システムによれば、基地局装置の送信電力を変化させないので、データの誤り率を低下させずに基地局装置の負荷を無線装置に伝えることができる。
なお、上記した説明では、プローブ応答信号送信の遅延時間は、バックオフ時間に応答遅延情報内の送信遅延時間を加えた値を用いているが、他の算出方法を用いてもよい。例えば、バックオフ時間と応答遅延情報内の送信遅延時間の積をとった値をプローブ応答信号送信の遅延時間として用いてもよい。
さらに、この実施形態に係る無線システムでは、無線装置はプローブ応答信号を最初に受信した基地局装置に対して接続要求を発しているが、これには限定されない。すなわち、応答検出部633において基地局装置のそれぞれが発するプローブ応答信号の送信遅延時間を比較して、送信遅延時間の短い基地局装置610を接続すべき基地局装置として特定してもよい。このように構成することで、より確実に負荷の軽い基地局装置と接続することができる。また無線装置630は複数の無線周波数に対してS505からS507を繰り返し、その中で最も短い送信遅延時間でプローブ応答信号を受信した基地局610を選択するようにしても良い。
なお、本実施形態では、基地局装置610の応答生成部415にて送信するプローブ応答信号を生成しているが、そうではなく、基地局装置610の外部の装置、例えば、管理装置620がプローブ応答信号を生成し、これを内部ネットワーク140を介して基地局装置610に送信し、基地局装置610は有線通信部112から受信したプローブ応答信号を無線通信部111から送信するようにしてもよい。この場合、基地局装置610は無線通信部111により無線装置630からプローブ要求信号を受信すると、これを内部ネットワーク140を介して管理装置620に送信する。プローブ要求信号を受信した管理装置620はプローブ応答信号を生成し、これを内部ネットワーク140を介して基地局装置610へ送信する。基地局装置610は有線通信部112から受信したプローブ応答信号を無線通信部111から送信する。このとき基地局装置610は応答遅延情報記憶部616に記憶している時間だけ遅延させてからプローブ応答信号を無線通信部111から送信する。あるいは管理装置620はプローブ応答信号を基地局装置610に送信する前に[式7]の時間だけ遅延させ、基地局装置610はプローブ応答信号を管理装置620から受信するとすぐに無線通信部111から送信しても良い。
また、図11に示す無線システムでは、管理装置620は、管理する基地局装置610全ての負荷情報を管理し、その負荷情報に基づいて全ての基地局装置610の応答遅延情報を決定していたが、これには限定されない。すなわち、管理する基地局装置を複数のグループに分割してグループごとに応答遅延情報の決定を行ってもよい。
すなわち、図4に示した第1の実施形態の変形例と同様に、管理装置620は、第1のグループ属する複数の基地局装置610についての負荷情報を管理して、当該負荷情報に基づいて基地局装置610それぞれの応答遅延情報を生成して基地局装置610に送信する。同様に、第2のグループに属する基地局装置610についての負荷情報を第1のグループに属する基地局装置610とは独立して管理し、当該負荷情報に基づいて第2のグループに属する基地局装置610それぞれの応答遅延情報を生成して基地局装置610に送信するように構成してもよい。第1の実施形態の変形例の場合と同様に、第1のグループと第2のグループとの分割は、基地局装置610の内部ネットワーク140におけるアドレス、たとえばIPアドレスなどによって識別され管理される。あるいは設定記憶部114にグループ識別子を予め記憶しておき、この識別子に基づいて第1のグループと第2のグループを識別するようにしても良い。ここで、グループごとの応答遅延情報の送信遅延時間の算出は、例えば次の式により行うことができる。
[式8]
送信遅延(AP_gi)=Dmin+(Dmax−Dmin)×負荷(AP_gi)/最大負荷g
ここで、「送信遅延(AP_gi)」は、グループgに属する基地局装置AP_giに送信する応答遅延情報に含められる送信遅延時間、「最大負荷g」は、グループgに属する基地局装置の中で最大の負荷情報の値、「負荷(AP_gi)」は、グループgに属する基地局装置AP_giの負荷、「Dmax」は、予め定められた最大送信遅延、「Dmin」は、予め定められた最小送信遅延、である。
管理装置620によるプローブ応答信号の送信遅延時間算出を以上のように行うことで、グループごとの基地局装置の負荷を均一にすることができる。
なお、本実施形態では、基地局装置610の応答生成部415にて送信するプローブ応答信号を生成しているが、そうではなく、基地局装置610の外部の装置、例えば、管理装置620がプローブ応答信号を生成し、これを内部ネットワーク140を介して基地局装置610に送信し、基地局装置610は有線通信部112から受信したプローブ応答信号を無線通信部111から送信するようにしてもよい。この場合、基地局装置610は無線通信部111により無線装置630からプローブ要求信号を受信すると、これを内部ネットワーク140を介して管理装置620に送信する。プローブ要求信号を受信した管理装置620はプローブ応答信号を生成し、これを内部ネットワーク140を介して基地局装置610へ送信する。基地局装置610は有線通信部112から受信したプローブ応答信号を無線通信部111から送信する。このとき基地局装置610は応答遅延情報記憶部616に記憶している時間だけ遅延させてからプローブ応答信号を無線通信部111から送信する。あるいは管理装置620はプローブ応答信号を基地局装置610に送信する前に[式8]の時間だけ遅延させ、基地局装置610はプローブ応答信号を管理装置620から受信するとすぐに無線通信部111から送信しても良い。
次に、図13を参照して、第1ないし第5の実施形態に係る無線システムの変形例について詳細に説明する。図13は、第1ないし第5の実施形態に係る無線システムの変形例の全体構成を示す図である。
第1ないし第5の実施形態に係る無線システムでは、基地局装置は管理装置へ負荷情報を通知し、管理装置は負荷情報に基づいて配下の基地局装置の無線装置接続を制御していた。この変形例は、管理装置を設けずに基地局装置の新規無線装置接続を制御する例である。
図13に示すように、この変形例の無線システム700は、相互に内部ネットワーク140を介して接続された基地局装置710と、無線回線150を介して基地局装置710と接続された無線装置730と、図示しない端末装置とを有しており、内部ネットワーク140は外部ネットワーク170と相互に接続されている。
無線システム700では、基地局装置710は、自身の負荷情報を予め定められたマルチキャストアドレス宛に定期的に送信する。そして、基地局装置710は、このマルチキャストアドレス宛のパケットを受信する。これにより、基地局装置710は他の基地局装置710の負荷状態を知ることができる。基地局装置710は、自身及び他の基地局装置の負荷情報と、先に説明した[式1]、[式3]、[式5]、[式7]および[条件1]のいずれかとにより与えられるビーコンフレームの送信電力値、同じく送信間隔、プローブ応答の許否、プローブ応答信号の送信電力値および同じく送信遅延時間のいずれかを調節・設定することにより、新たな無線装置730が負荷の低い基地局装置710と接続関係を結ぶことが可能になる。
この変形例によれば、各基地局装置の負荷情報を管理する管理装置を設けることなく新たな無線装置接続を制御することができ、基地局装置間の負荷を均一にすることができる。
次に、図14を参照して、第1ないし第5の実施形態に係る無線システムの他の変形例について詳細に説明する。図14は、第1ないし第5の実施形態に係る無線システムの他の変形例の全体構成を示す図である。この変形例は、図13に示した変形例に係る無線システムについて、基地局装置をグループに分割して制御するものである。
図14に示すように、この変形例の無線システム800では、相互に内部ネットワーク140を介して接続された基地局装置810と、無線回線150を介して基地局装置810と接続された無線装置830と、図示しない端末装置とを有しており、内部ネットワーク140は外部ネットワーク170と相互に接続されている。
無線システム800では、基地局装置810は、グループ毎に固有のグループ識別子21、22が予め設定されており、自身の負荷情報をグループ識別子を予め定められたマルチキャストアドレス宛に定期的に送信する。基地局装置810は、このマルチキャストアドレス宛のパケットを受信する。すなわち、基地局装置810aないし810cはグループ21内でマルチキャストアドレスを送受信し、基地局装置810dないし810fはグループ22内でマルチキャストアドレスを送受信する。これにより、基地局装置810は、自己所属するグループ内の他の基地局装置810の負荷状態を知ることができる。基地局装置810は、自身及び他の基地局装置810の負荷情報と、[式2]、[式4]、[式6]、[式8]および[条件2]のいずれかとにより与えられるビーコンフレームの送信電力値、同じく送信間隔、プローブ応答の許否、プローブ応答信号の送信電力値および同じく送信遅延時間のいずれかを調節・設定することにより、新たな無線装置830が自己のグループ内の負荷の低い基地局装置810と接続関係を結ぶことが可能になる。
この変形例によれば、各基地局装置の負荷情報を管理する管理装置を設けることなく新たな無線装置接続を制御することができ、グループごとの基地局装置間の負荷を均一にすることができる。
なお、本発明は上記実施形態のみに限定されるものではない。
上記した実施形態に係る管理装置を有する無線システムでは、管理装置が基地局装置の負荷情報を管理して基地局装置のビーコン送信電力、同じく送信間隔、プローブ応答信号の送信許否、プローブ応答信号の送信電力、同じく送信遅延を決定しているが、これには限定されない。例えば、管理装置は基地局装置それぞれの負荷情報を集計し、管理する基地局装置全てに通知するように構成してもよい。この場合、各基地局装置は、ビーコン電力情報その他の情報に代えて近隣の基地局装置の負荷情報を記憶し、この負荷情報に基づいて自らのビーコン送信電力その他の情報を決定すればよい。基地局装置をグループ分割する場合も同様である。
上記した実施形態における基地局装置をグループごとに分割管理する場合、グループ分けは諸々の方法を採用することができる。例えば、無線装置のプローブ要求信号を受信することができた基地局装置をグループ化し、当該グループ内の負荷状況に応じてプローブ応答信号の送信許否、送信電力、送信遅延を決定してプローブ応答信号を返すように構成してもよい。このように構成することで、無線装置の近くに配置された基地局装置のみがプローブ応答信号を返すことになり、効率的な負荷管理を行うことができる。
また、第1ないし第5の実施形態に係る無線システムにおいては、管理装置または基地局装置が他の基地局装置の負荷情報を知ることにより、基地局装置がビーコンフレームの送信電力、同じく送信時間間隔、プローブ応答信号の送信許否、プローブ応答信号の送信電力およびプローブ応答信号の送信遅延のいずれかを調節していた。しかし、基地局装置は、他の基地局装置の負荷情報にかかわらず、自身の負荷情報のみに基づいてこれらを調節してもよい。
例えば、ビーコンフレームの送信電力を以下の式により算出することで、基地局装置は自身の負荷情報のみからビーコンフレームの送信電力を調節することができる。
[式9]
送信電力値(AP_i)=(最大負荷(AP_i)−負荷(AP_i))×(Pmax−Pmin)+Pmin
ここで、「送信電力値(AP_i)」は、基地局装置AP_iがビーコンフレームを送信する時の送信電力値、「負荷(AP_i)」は、基地局装置AP_iの現在の負荷、「最大負荷(AP_i)」は、基地局装置AP_iに対して予め定められた最大許容負荷、「Pmax」は、予め定められた最大送信電力、「Pmin」は、予め定められた最小送信電力、である。
また、例えば、ビーコンフレームの送信間隔を以下の式により算出することで、基地局装置は自身の負荷情報のみからビーコンフレームの送信間隔を調節することができる。
[式10]
送信間隔(AP_i)=(最大負荷(AP_i)−負荷(AP_i))×(Tmax−Tmin)+Tmin
ここで、「送信間隔(AP_i)」は、基地局装置AP_iが送信するビーコンフレームの送信時間間隔、「最大負荷(AP_i)」は、基地局装置AP_iに対して予め定められた最大許容負荷、「負荷(AP_i)」は、基地局装置AP_iの負荷、「Tmax」は、予め定められた最大送信時間間隔、「Tmin」は、予め定められた最小送信時間間隔、である。
基地局装置がこれら送信電力値または送信間隔によりビーコンフレームを送信すると、新たな無線装置は、ビーコンフレームを受信した基地局装置に接続を試みることにより、最低負荷の基地局装置と接続関係を結びやすくなる。これにより、基地局装置間の負荷が均一になる。
また、例えば、プローブ応答信号送出の許否を以下の式により決定することで、基地局装置は自身の負荷情報のみからプローブ応答信号の送信可否を決定することができる。
[条件3]
if (λ_i < λ_i_max) then
プローブ応答信号送信を「許可」
else
プローブ応答信号送信を「不許可」
end
ここで、「λ_i」は、基地局装置APiの負荷、「λ_i_max」は、予め設定された基地局装置APiの最大許容負荷、である。
基地局装置がプローブ応答信号送信を上記により決定すると、新規無線装置がプローブ要求信号を送信し、これに対してプローブ応答信号を送信した基地局装置と接続を試みることにより、最低負荷の基地局装置と接続関係を結ぶことができる。これにより、基地局装置間の負荷が均一になる。
また、例えば、プローブ応答信号の送信電力を以下の式により決定することで、基地局装置は自身の負荷情報のみからプローブ応答信号の送信電力を調節することができる。
[式11]
送信電力値(AP_i)=(最大負荷(AP_i)−負荷(AP_i))×(Pmax−Pmin)+Pmin
ここで、「送信電力値(AP_i)」は、基地局装置AP_iの送信電力値、「最大負荷」は、予め定められた基地局装置AP_iの最大許容負荷、「負荷(AP_i)」は、基地局装置AP_iの負荷、「Pmax」は、予め定められた最大送信電力、「Pmin」は、予め定められた最小送信電力、である。
基地局装置がプローブ応答信号の送信電力を上記により決定すると、新規無線装置がプローブ応答信号を最も強く送信する基地局装置に接続を試みることにより、最低負荷の基地局装置と接続関係を結ぶことができる。これにより、基地局装置間の負荷が均一になる。
また、例えば、プローブ応答信号の送信遅延を以下の式により決定することで、基地局装置は自身の負荷情報のみからプローブ応答信号の送信遅延を調節することができる。
[式12]
送信遅延(AP_i)=(最大負荷(AP_i)−負荷(AP_i))×(Dmax−Dmin)+Dmin
ここで、「送信遅延(AP_i)」は、基地局装置AP_iが送信するプローブ応答信号の送信遅延、「最大負荷(AP_i)」は、基地局装置AP_iの予め定められた最大許容負荷、「負荷(AP_i)」は、基地局装置AP_iの負荷、「Dmax」は、予め定められた最大送信遅延、「Dmin」は、予め定められた最小送信遅延、である。
基地局装置がプローブ応答信号送信の遅延時間を上記およびバックオフ時間により決定すると、無線装置からのプローブ要求信号に対して低負荷の基地局装置ほど早くプローブ応答信号を送信することができる。そして、新規無線装置は、プローブ応答信号を最初に受信した基地局装置に接続を試みることにより、最低負荷の基地局装置と接続関係を結ぶことができる。これにより、基地局装置間の負荷が均一になる。
また、上記説明においては、基地局装置と無線装置間の通信プロトコルはIEEE802.11a、802.11bまたは802.11gの仕様を基に説明しているが、これには限定されない。基地局装置が自身の存在を示す制御情報を送信し、無線装置はこの制御情報を基に基地局装置を発見する全ての無線方式に適用することができる。
また、上記説明においては、基地局装置と管理装置との間はローカルエリアネットワークである内部ネットワークを介して接続された形態を基に説明しているが、これは限定されない。基地局装置と管理装置との間で負荷情報・ビーコン電力情報等の制御情報の送受信が可能である全ての形態に適用することができる。
また、上記説明においては、管理装置は内部ネットワークと外部ネットワークの間に配置されている形態を基に説明しているが、これは限定されない。基地局装置と管理装置との間で負荷情報・ビーコン電力情報等の制御情報の送受信が可能である全ての形態に適用することができる。
さらに、上記説明では、基地局装置は、ビーコンフレームの送信電力、同じく送信時間間隔、プローブ応答信号の送信許否、同じく送信電力および同じく送信遅延のいずれかに基づいて無線装置との新規接続を制御しているが、これには限定されない。すなわち、これらのパラメータを組み合わせて適用してもよい。
なお、上記説明において基地局装置、無線装置および管理装置は、コンピュータおよびコンピュータプログラムにより実現してもよい。この場合コンピュータは、記憶媒体に記憶されたプログラムに基づき、本実施形態における各処理を実行するものであって、パソコンなどの一つからなる装置、複数の装置がネットワーク接続されたシステムなどのいずれの構成であっても良い。また、コンピュータとは、パソコンに限らず、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイコンなども含み、プログラムによって本発明の機能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
本発明は、無線システム関連産業および機器製造業に適用できる。
本発明に係る第1の実施形態の無線システムの全体構成を示す図である。 この実施形態に係る無線システム100の機能構成を示す図である。 この実施形態に係る無線システム100について、動作を示すフローチャートである。 この実施形態に係る無線システムの変形例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る無線システム300の機能構成を示す図である。 この実施形態に係る無線システム300について、動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る無線システム400の機能構成を示す図である。 この実施形態に係る無線システム400について、動作を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態に係る無線システム500の機能構成を示す図である。 この実施形態に係る無線システム500について、動作を示すフローチャートである。 本発明の第5の実施形態に係る無線システム600の機能構成を示す図である。 この実施形態に係る無線システム600について、動作を示すフローチャートである。 第1ないし第5の実施形態に係る無線システムの変形例の全体構成を示す図である。 第1ないし第5の実施形態に係る無線システムの他の変形例の全体構成を示す図である。
符号の説明
100…無線システム、110…基地局装置、120…管理装置、130…無線装置、140…内部ネットワーク、150…無線回線、160…端末装置、170…外部ネットワーク、
111…無線通信部、112…有線通信部、113…負荷情報記憶部、114…設定記憶部、115…ビーコン生成部、116…ビーコン電力記憶部、
121…有線通信部、122…負荷管理部、123…電力設定部、
131…無線通信部、132…端末通信部、133…電波強度検出部、134…基地局選択部。

Claims (24)

  1. 無線端末に基地局装置の存在を通知するためのビーコンを送信し、該ビーコンに基づいて前記無線端末が送信する接続要求信号を受信する第1の通信手段と、
    前記第1の通信手段を介した通信による負荷状態を管理する管理装置と通信するための第2の通信手段と、
    前記第2の通信手段を介して前記管理装置から受信した、前記負荷状態に応じて決まる接続制御情報を記憶する記憶手段と、
    前記接続制御情報に基づいて前記第1の通信手段を制御する接続制御手段と
    を具備したことを特徴とする基地局装置。
  2. 無線端末と通信する複数の基地局装置からなる無線システムにおける基地局装置であって、
    無線端末に基地局装置の存在を通知するためのビーコンを送信し、該ビーコンに基づいて前記無線端末が送信する接続要求信号を受信する第1の通信手段と、
    他の基地局装置から、該基地局装置の負荷状態を受信するための第2の通信手段と、
    前記第2の通信手段を介して受信した負荷状態に応じて決まる接続制御情報に基づいて前記第1の通信手段を制御する接続制御手段と
    を具備したことを特徴とする基地局装置。
  3. 前記接続制御手段は、前記接続制御情報に基づいて前記ビーコンの送信電力を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の基地局装置。
  4. 前記接続制御手段は、前記接続制御情報に基づいて前記ビーコンの送信頻度を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の基地局装置。
  5. 無線端末が基地局装置の存在を確認するための探索要求信号を受信し、該探索要求信号に対する応答である探索応答信号を送信する第1の通信手段と、
    前記第1の通信手段を介した通信による負荷状態を管理する管理装置と通信するための第2の通信手段と、
    前記第2の通信手段を介して前記管理装置から受信した、前記負荷状態に応じて決まる接続制御情報を記憶する記憶手段と、
    前記接続制御情報に基づいて前記第1の通信手段を制御する接続制御手段と
    を具備したことを特徴とする基地局装置。
  6. 無線端末と通信する複数の基地局装置からなる無線システムにおける基地局装置であって、
    無線端末が基地局装置の存在を確認するための探索要求信号を受信し、該探索要求信号に対する応答である探索応答信号を送信する第1の通信手段と、
    他の基地局装置から、該基地局装置の負荷状態を受信するための第2の通信手段と、
    前記第2の通信手段を介して受信した負荷状態に応じて決まる接続制御情報に基づいて前記第1の通信手段を制御する接続制御手段と
    を具備したことを特徴とする基地局装置。
  7. 前記接続制御手段は、前記接続制御情報に基づいて前記探索応答信号を送信するか否かを判定することを特徴とする、請求項5または6に記載の基地局装置。
  8. 前記接続制御手段は、前記接続制御情報に基づいて前記探索応答信号の送信電力を制御することを特徴とする、請求項5または6に記載の基地局装置。
  9. 無線端末と、
    前記無線端末と通信する複数の基地局装置と、
    前記基地局装置の負荷状態を管理する管理装置とからなる無線システムであって、
    前記基地局装置は、
    前記無線端末に存在を通知するためのビーコンを送信し、該ビーコンに基づいて該無線端末が送信する接続要求信号を受信する第1の通信手段と、
    前記管理装置と通信し、前記負荷状態に応じて決まる接続制御情報を取得するための第2の通信手段と、
    前記接続制御情報に基づいて前記第1の通信手段を制御する接続制御手段と
    を具備したことを特徴とする無線システム。
  10. 無線端末と、
    前記無線端末と通信する複数の基地局装置からなる無線システムであって、
    前記基地局装置は、
    前記無線端末に存在を通知するためのビーコンを送信し、該ビーコンに基づいて該無線端末が送信する接続要求信号を受信する第1の通信手段と、
    他の基地局装置から、該基地局装置の負荷状態を受信するための第2の通信手段と、
    前記第2の通信手段を介して受信した負荷状態に応じて決まる接続制御情報に基づいて前記第1の通信手段を制御する接続制御手段と
    を具備したことを特徴とする無線システム。
  11. 前記接続制御手段は、前記接続制御情報に基づいて前記ビーコンの送信電力を制御することを特徴とする請求項9または10に記載の無線システム。
  12. 前記接続制御手段は、前記接続制御情報に基づいて前記ビーコンの送信頻度を制御することを特徴とする請求項9または10に記載の無線システム。
  13. 無線端末と、
    前記無線端末と通信する複数の基地局装置と、
    前記基地局装置の負荷状態を管理する管理装置とからなる無線システムであって、
    前記基地局装置は、
    前記無線端末から前記基地局装置の存在を確認するための探索要求信号を受信し、該探索要求信号に対する応答である探索応答信号を送信する第1の通信手段と、
    前記管理装置と通信し、前記負荷状態に応じて決まる接続制御情報を取得するための第2の通信手段と、
    前記接続制御情報に基づいて前記第1の通信手段を制御する接続制御手段と
    を具備したことを特徴とする無線システム。
  14. 無線端末と、
    前記無線端末と通信する複数の基地局装置からなる無線システムであって、
    前記基地局装置は、
    前記無線端末から前記基地局装置の存在を確認するための探索要求信号を受信し、該探索要求信号に対する応答である探索応答信号を送信する第1の通信手段と、
    他の基地局装置から、該基地局装置の負荷状態を受信するための第2の通信手段と、
    前記第2の通信手段を介して受信した負荷状態に応じて決まる接続制御情報に基づいて前記第1の通信手段を制御する接続制御手段と
    を具備したことを特徴とする無線システム。
  15. 前記接続制御手段は、前記接続制御情報に基づいて前記探索応答信号を送信するか否かを判定することを特徴とする、請求項13または14に記載の無線システム。
  16. 前記接続制御手段は、前記接続制御情報に基づいて前記探索応答信号の送信電力を制御することを特徴とする、請求項13または14に記載の無線システム。
  17. 無線端末と、前記無線端末と通信する複数の基地局装置と、前記基地局装置の負荷状態を管理する管理装置とからなる無線システムにおける前記無線端末の接続方法であって、
    前記基地局装置は、
    前記管理装置から、前記基地局装置の負荷状態に応じて決まる接続制御情報を取得し、
    前記接続制御情報に基づいて前記無線端末に存在を通知するためのビーコンの送信を制御する
    ことを特徴とする無線端末の接続方法。
  18. 無線端末と、前記無線端末と通信する複数の基地局装置からなる無線システムにおける前記無線端末の接続方法であって、
    前記基地局装置は、
    他の基地局装置から、該基地局装置の負荷状態を受信し、
    受信した前記負荷状態に応じて決まる接続制御情報に基づいて、前記無線端末に存在を通知するためのビーコンの送信を制御する
    ことを特徴とする無線端末の接続方法。
  19. 無線端末と、前記無線端末と通信する複数の基地局装置と、前記基地局装置の負荷状態を管理する管理装置とからなる無線システムにおける前記無線端末の接続方法であって、
    前記基地局装置は、
    前記無線端末から前記基地局装置の存在を確認するための探索要求信号を受信した場合に、
    前記管理装置から、前記基地局装置の負荷状態に応じて決まる接続制御情報を取得し、
    該探索要求信号に対する応答である探索応答信号を送信するとき、前記接続制御情報に基づいて該探索応答信号の送信を制御する
    ことを特徴とする無線端末の接続方法。
  20. 無線端末と、前記無線端末と通信する複数の基地局装置からなる無線システムにおける前記無線端末の接続方法であって、
    前記基地局装置は、
    前記無線端末から前記基地局装置の存在を確認するための探索要求信号を受信した場合に、
    他の基地局装置から該基地局装置の負荷状態を受信し、
    前記探索要求信号に対する応答である探索応答信号を送信するとき、受信した前記負荷状態に応じて決まる接続制御情報に基づいて、該探索応答信号の送信を制御する
    ことを特徴とする無線端末の接続方法。
  21. 無線端末と、前記無線端末と通信する複数の基地局装置と、前記基地局装置の負荷状態を管理する管理装置とからなる無線システムにおける前記基地局装置を計算機で実現するためのプログラムであって、
    前記管理装置から、前記基地局装置の負荷状態に応じて決まる接続制御情報を取得するステップと、
    前記接続制御情報に基づいて前記無線端末に存在を通知するためのビーコンの送信を制御するステップと
    を有することを特徴とする、無線端末との接続を制御するプログラム。
  22. 無線端末と、前記無線端末と通信する複数の基地局装置からなる無線システムにおける前記基地局装置を計算機で実現するためのプログラムであって、
    他の基地局装置から、該基地局装置の負荷状態を受信するステップと、
    受信した前記負荷状態に応じて決まる接続制御情報に基づいて、前記無線端末に存在を通知するためのビーコンの送信を制御するステップと
    を有することを特徴とする、無線端末との接続を制御するプログラム。
  23. 無線端末と、前記無線端末と通信する複数の基地局装置と、前記基地局装置の負荷状態を管理する管理装置とからなる無線システムにおける前記基地局装置を計算機で実現するためのプログラムであって、
    前記無線端末から前記基地局装置の存在を確認するための探索要求信号を受信するステップと、
    前記管理装置から、前記基地局装置の負荷状態に応じて決まる接続制御情報を取得するステップと、
    前記接続制御情報に基づいて、前記探索要求信号に対する応答である探索応答信号の送信を制御するステップと、
    前記無線端末へ前記探索応答信号を送信するステップと
    を有することを特徴とする、無線端末との接続を制御するプログラム。
  24. 無線端末と、前記無線端末と通信する複数の基地局装置からなる無線システムにおける前記基地局装置を計算機で実現するためのプログラムであって、
    前記無線端末から前記基地局装置の存在を確認するための探索要求信号を受信するステップと、
    他の基地局装置から該基地局装置の負荷状態を受信するステップと、
    受信した前記負荷状態に応じて決まる接続制御情報に基づいて、前記接続要求信号に対する応答である探索応答信号の送信を制御するステップと
    前記無線端末へ前記探索応答信号を送信するステップと、
    を有することを特徴とする、無線端末との接続を制御するプログラム。
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