JP6605113B1 - 加熱シリンダの支持機構に特徴を有する射出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】金型タッチにおける加熱シリンダの座屈による変形の虞がなく、加熱シリンダの捻れに対する強度の問題がなく、加熱シリンダとこれを支持する支持フレームの間において熱応力による破損の虞がない、射出装置を提供する。【解決手段】加熱シリンダ(2)をその長手方向の中央近傍において軸方向への移動と回転とが規制されるよう支持フレームに固定する。そしてその後端部は支持機構に支持させる。支持機構は、支持フレームの中間プレート(19)と、これに円周状に等間隔で複数個設けられている爪状のガイドブロック(25)とから構成する。ガイドブロック(25)の間に加熱シリンダ(2)を挿入すると、その後端部が適切に芯出しされる。ガイドブロック(25)は、内側から外方への押力を受けるときそれぞれの位置が半径外方へわずかにずれるスライドが許容されるようにし、熱応力による破損を防止する。【選択図】図5

Description

本発明は、射出成形機に設けられている射出装置に関するものであり、射出装置の加熱シリンダを支持する支持機構に特徴を有し、限定するものではないが、金属材料を射出する金属射出成形機の射出装置に好適な射出装置に関するものである。
射出材料を金型に射出する射出装置は、金型を型締めする型締装置と共に射出成形機を構成する主要な装置であり、加熱シリンダ、該加熱シリンダ内で軸方向と回転方向とに駆動可能なスクリュ、加熱シリンダを支持する支持フレーム、スクリュを駆動する駆動機構等から構成されている。一般的に支持フレームは、前プレートと、所定の連結バーで前プレートに連結されている後プレートと、前プレートと後プレートの間に設けられている中間プレートとからなる。加熱シリンダは、その後端部が前プレートに固定されることによって片持ち梁状にフレームに支持されている。スクリュはその後端部が中間プレートに回転自在に設けられ、中間プレートに設けられている回転駆動機構により回転されるようになっている。また、中間プレートと後プレートの間に設けられている軸方向駆動機構により軸方向に駆動されるようになっている。
射出装置は先端の射出ノズルを金型に所定のタッチ力でタッチさせるため、フレームを所定の駆動力で前方に駆動するようになっている。このとき前プレートが加熱シリンダを軸方向に押して加熱シリンダは軸圧縮を受ける。加熱シリンダはその断面積に比して軸方向の長さが長い、いわゆる長柱であり座屈に対する強度が問題になる。加熱シリンダにおける温度分布が軸対称でない場合、つまり上側の温度と下側の温度の差があるとき、座屈により加熱シリンダの曲がりが発生することがある。このような曲がりは大型の射出成形機における長尺の加熱シリンダにおいて発生しやすい。さらには、耐熱金属から形成する必要がある金属射出成形機の加熱シリンダの場合に発生しやすい。材料の金属が高価であり、コストを抑えるために加熱シリンダが薄肉に形成されているからである。
特許第4219684号公報
特許文献1には、加熱シリンダの座屈による曲がりを防止する射出装置が記載されている。図6には、特許文献1に記載の射出装置50が簡略的に示されているが、射出装置50を構成する加熱シリンダ51は、前方の第1のバレル部分52と、後方の第2のバレル部分53とから構成されている。第1のバレル部分52は外径が大きく形成され、後端部には拡径したフランジ部55が形成されている。第2のバレル部分53は第1のバレル部分52に比して外径が小さくなっており、先端部にフランジ部56が形成されている。加熱シリンダ51は、第1、2のバレル部分52、53のそれぞれのフランジ部55、56同士がボルトにより互いに締結され、一体化されている。締結用のボルトは図6には示されていない。このように加熱シリンダ51が構成されているので、加熱シリンダ51には、軸方向の前方寄りの中間部において、フランジ部55、56により拡径部が形成されることになる。この加熱シリンダ51を支持する支持フレーム58、すなわちキャリッジ組立体は、図6にはその一部しか示されていないが、加熱シリンダ51の中央部近傍から後端部を収納する中空の所定のフレーム構造、すなわちクレードル60を備えている。このクレードル60の先端部には第1の連結部61が、後端部には第2の連結部62が設けられている。この加熱シリンダ51を支持フレーム58に取付けるには、加熱シリンダ51のフランジ部55、56をクレードル60の第1の連結部61に、加熱シリンダ51の後端部を第2の連結部62にそれぞれ接続するようにする。そして、開口部が開けられた所定のヨーク部材64を加熱シリンダ61の先端から入れ、ヨーク部材64と第1の連結部61とをボルトにより固定する。そうすると、フランジ部55、56がヨーク部材64と第1の連結部61によって挟持され、軸方向の移動が規制された状態になる。一方、加熱シリンダ51の後端部は第2の連結部62に回転が規制された状態で結合される。つまり加熱シリンダ51は、フランジ部55、56において軸方向の移動が規制され、後端部において回転が規制された状態で支持フレーム58に支持されることになる。このように加熱シリンダ51が支持されているので、射出装置50を前方に駆動して射出ノズル66を金型にタッチさせるとき、加熱シリンダ51に作用する軸圧縮の力は主に第1のバレル部分52に作用することになり、座屈による変形を防止できる。
特許文献1に記載の射出装置50は、加熱シリンダ51の前方寄りの中央部分にフランジ部55、56が形成され、フレーム58は、このフランジ部55、56において加熱シリンダ51を支持するようになっているので、射出装置50を前方に駆動して射出ノズル66を金型にタッチさせるとき、加熱シリンダ51は座屈による変形が発生しにくい。つまり従来の射出装置に比して優れている。しかしながら解決すべき問題も見受けられる。例えば、特許文献1に記載の射出装置50は加熱シリンダ51の捻れに対する強度の問題が見受けられる。加熱シリンダ51は、その後端部において第2の連結部62に接続されて、この部分において回転が規制されている。射出材料を可塑化するときに、図に示されていないスクリュを回転すると、加熱シリンダ51に捻れによるせん断力が作用する。捻れの力は加熱シリンダ51において軸方向に実質的に均一に作用することになるが、回転を規制しているのは後端部だけであるので、先端部から後端部まで一様に作用する捻れの力が後端部に累積されてせん断力による応力が集中することになる。つまり加熱シリンダ51の後端部近傍、第2の連結部62において捻れに対する強度の問題が生じる。そうすると加熱シリンダ51を厚肉に形成する等して対策しなければならずコストが大きくなる。熱応力に対する問題もある。加熱シリンダ51は、特に金属材料を射出材料として使用する場合に高熱になり、熱膨張により径がわずかに大きくなる。一方第2の連結部62は、比較的低温の支持フレーム58に設けられているので、熱膨張しにくい。そうすると両者の間に大きな熱応力が発生して第2の連結部62が破損する虞がある。
本発明は、上記したような問題点を解決した、射出装置を提供することを目的としており、具体的には、加熱シリンダがその中央部近傍で支持フレームによって支持されて射出ノズルの金型タッチ時の座屈が防止されている射出装置において、加熱シリンダの捻れに対する強度の問題がほとんどなく、従って加熱シリンダを薄肉に形成することができ、加熱シリンダとこれを支持する支持フレームの間において熱応力による破損の虞がない、射出装置を提供することを目的としている。
本発明は、本発明の目的を達成するために、加熱シリンダと、該加熱シリンダ内で軸方向と回転方向に駆動可能に設けられているスクリュと、加熱シリンダを支持する支持フレームとからなる射出装置を対象とし、加熱シリンダをその長手方向の中央近傍において軸方向への移動と回転とが規制されるよう支持フレームの所定の部材に固定する。そしてその後端部において支持フレームの所定の支持機構に支持させるようにする。加熱シリンダは中央部近傍において軸方向の移動と回転とが規制された状態で固定されるので、加熱シリンダの後端部における支持は、軸方向の移動の規制や回転の規制は不要である。後端部における支持は、後端部の位置合わせを目的とする。そこで本発明では支持機構は、支持フレームを構成している中間プレートと、該中間プレートの一方の面に円周状に等間隔で複数個設けられている爪状のガイドブロックとから構成する。そして、該複数個のガイドブロックから構成される内側の空間に加熱シリンダの後端部を挿入するようにする。そうすると後端部が位置合わせ、つまり芯出しされる。複数個のガイドブロックは、内側から外方への押力を受けるときそれぞれの位置が半径外方ずれるスライドが許容されるように構成し、熱応力による破損を防止する。
かくして、請求項1に記載の発明は、上記目的を達成するために、加熱シリンダと、該加熱シリンダ内で軸方向と回転方向に駆動可能に設けられているスクリュと、前記加熱シリンダを支持する支持フレームとからなる射出装置であって、前記加熱シリンダはその長手方向の中央近傍において軸方向への移動と回転とが規制されるよう前記支持フレームの所定の部材に固定されており、そしてその後端部において前記支持フレームの所定の支持機構に支持されており、前記支持機構は前記支持フレームを構成している中間プレートと、該中間プレートの一方の面に円周状に等間隔で複数個設けられている爪状のガイドブロックとからなり、該複数個のガイドブロックから構成される内側の空間に前記加熱シリンダの後端部が挿入されており、前記複数個のガイドブロックは、前記内側から外方への押力を受けるときそれぞれの位置が半径外方ずれるスライドが許容されていることを特徴とする射出装置として構成される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の射出装置において、前記ガイドブロックは長穴が明けられ、該長穴に挿入したボルトにより前記中間プレートに取付けられており、前記ガイドブロックの前記スライドが許容されている幅は、前記長穴内における前記ボルトの遊びの大きさによって規定されるようになっていることを特徴とする射出装置として構成される。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の射出装置において、前記ガイドブロックには所定高さの台状凸部が形成され、該台状凸部が前記中間プレートの前記一方の面に形成されている溝に収納されるようにして前記中間プレートに取付けられており、前記溝は前記台状凸部より幅広に形成されており、前記ガイドブロックの前記スライドが許容されている幅は、前記溝内における前記台状凸部の遊びの大きさによって規定されるようになっていることを特徴とする射出装置として構成される。
以上のように本発明は、加熱シリンダと、該加熱シリンダ内で軸方向と回転方向に駆動可能に設けられているスクリュと、加熱シリンダを支持する支持フレームとからなる射出装置であって、加熱シリンダはその長手方向の中央近傍において軸方向への移動と回転とが規制されるよう支持フレームの所定の部材に固定されている。そうすると加熱シリンダが長尺であっても、支持フレームを軸方向に駆動して射出ノズルを金型にタッチさせるとき、加熱シリンダに作用する軸力は中央近傍から先端の範囲だけになり座屈による加熱シリンダの変形が防止できる。そして、本発明によると加熱シリンダはその後端部において支持フレームの所定の支持機構に支持されている。加熱シリンダは中央近傍において回転が規制されているので後端部においては回転を規制する必要がない。そうすると後端部近傍において捻れの力によるせん断応力は小さく、加熱シリンダの変形を防止できる。そして本発明によると、支持機構は支持フレームを構成している中間プレートと、該中間プレートの一方の面に円周状に等間隔で複数個設けられている爪状のガイドブロックとからなり、該複数個のガイドブロックから構成される内側の空間に加熱シリンダの後端部が挿入されている。つまり加熱シリンダは後端部が複数個のガイドブロックの内側の空間に挿入されるので、加熱シリンダを支持フレームに取付けるとき、加熱シリンダの後端部を適切に位置合わせ、つまり芯出しすることができる。さらに本発明によると、複数個のガイドブロックは、内側から外方への押力を受けるときそれぞれの位置が半径外方ずれるスライドが許容されている。そうすると加熱シリンダが高熱になって熱膨張するとき、ガイドブロックが半径外方にずれて、熱応力による破損を防止することができる。他の発明によると、ガイドブロックは長穴が明けられ、該長穴に挿入したボルトにより中間プレートに取付けられており、ガイドブロックのスライドが許容されている幅は、長穴内におけるボルトの遊びの大きさによって規定されている。ボルト穴を長穴にすることによって、ガイドブロックのスライドの許容幅を規定するようにするので、構造がシンプルであり支持機構を安価に製造することができる。さらに他の発明によると、ガイドブロックは所定高さの台状凸部が形成され、該台状凸部が中間プレートの一方の面に形成されている溝に収納されるようにして中間プレートに取付けられており、溝は台状凸部より幅広に形成されており、ガイドブロックのスライドが許容されている幅は、溝内における台状凸部の遊びの大きさによって規定されている。この発明もシンプルな構造によりガイドブロックのスライドの許容幅を規定できるので、支持機構を安価に製造することができる。
本発明の実施の形態に係る射出装置を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る射出装置の、支持フレームを構成している中間プレートを示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る射出装置の、加熱シリンダの後端部を支持するガイドブロックを示す図で、その(A)は、ガイドブロックを正面側から見た斜視図、その(B)はガイドブロックを背面側から見た斜視図、そしてその(C)はガイドブロックの側面断面図である。 本実施の形態に係る射出装置において、支持フレームの中間プレートに設けられている支持機構を示す斜視図である。 本実施の形態に係る射出装置の一部を示す図で、その(A)は加熱シリンダの一部と、これを支持する支持機構とを示す断面正面図であり、その(B)は加熱シリンダの一部と支持機構の一部とを拡大して示す断面正面図である。 従来の射出装置を示す正面断面図である。
本発明の実施の形態について説明する。本発明に係る射出装置は樹脂材料を射出する一般的な射出成形機に設けることもできるが、本実施の形態においては金属材料を射出するいわゆる金属射出成形機に設けられている。本実施の形態に係る射出装置1は、図1に示されているように、加熱シリンダ2、この加熱シリンダ2を支持する支持フレーム3等から構成されている。図1には示されていないが、加熱シリンダ2内にはスクリュが設けられ、支持フレーム3の後端部分に設けられている所定の駆動機構5によって回転方向と軸方向とに駆動されるようになっている。
本実施の形態に係る射出装置1はいくつかの特徴があるが、まず加熱シリンダ2に特徴がある。すなわち加熱シリンダ2は2個のシリンダ部材、すなわち前方寄りの前側シリンダ7と、後方寄りの後側シリンダ8とからなり、これらが長手方向に接続されている。前側シリンダ7は後端部においてその外径が拡径したフランジ部10が形成され、後側シリンダ8は先端部においてその外径が拡径したフランジ部11が形成されている。これらの両フランジ部10、11において前側シリンダ7、後側シリンダ8が当接され、そしてこれらのフランジ部10、11に所定板厚の継手プレート13が接合されて、複数本のボルトにより一体的に固着されている。加熱シリンダ2はこのように構成されているので、長手方向の中央近傍にフランジ部10、11が形成され、継手プレート13が一体的に設けられることになる。このような加熱シリンダ2には、先端に射出ノズル15が設けられている。本実施の形態に係る射出装置1においても、メンテナンスにおいて加熱シリンダ2を支持フレーム3に取付けたり、支持フレーム3から取り外すことがある。このとき前側シリンダ7と後側シリンダ8と継手プレート13と射出ノズル15とからなる加熱シリンダ2は、これらが一体的に形成されている状態で支持フレーム3に着脱することが多い。特に前側シリンダ7と後側シリンダ8と継手プレート13は分解されたり組立てられることはほとんどなく、これらは一体的に形成された状態で維持されることになる。
本実施の形態に係る射出装置1は、支持フレーム3にも特徴がある。支持フレーム3は、加熱シリンダ2をその長手方向の中央部近傍で支持するフランジプレート18と、加熱シリンダ2をその後端部において支持する中間プレート19と、スクリュを駆動する駆動機構5が設けられている駆動機構フレーム部21からなる。フランジプレート18と中間プレート19、および中間プレート19と駆動機構フレーム部21はそれぞれ複数本のロッドによって互いに固定的に連結されている。フランジプレート18にはU字形の溝が形成され、後側シリンダ8の胴部を上から挿入するようにして加熱シリンダ2を組み込むことができるようになっている。このフランジプレート18にはボルト穴が開けられており、継手プレート13をフランジプレート18にボルトで固定するようになっている。固定すると、加熱シリンダ2はその長手方向の中央部近傍において軸方向の移動と回転とが規制されることになる。中間プレート19には加熱シリンダ2をその後端部において支持する支持機構23が設けられている。この支持機構23は、加熱シリンダ2の後端部の芯出しをすることを目的とするものであり、加熱シリンダ2の軸方向の移動を規制したり、回転を規制するものではない。支持機構23の構成については次に詳しく説明する。支持フレーム3には、中間プレート19の両側に一対のピストンシリンダユニット22、22が設けられている。これらのピストンシリンダユニット22、22は、それぞれのピストンロッドの端部が図に示されていない固定盤に固定されている。従って、ピストンシリンダユニット22、22を駆動すると、支持フレーム3が固定盤方向に駆動され、加熱シリンダ2の先端に設けられている射出ノズル15が金型にタッチされる。本実施の形態に係る射出装置1は、射出ノズル15に金型がタッチするとき、加熱シリンダ2に対して支持フレーム3から与えられる軸力は、フランジ部10、11に作用する。フランジ部10、11から射出ノズル15までの距離は短いので、加熱シリンダ2は座屈による変形の虞がない。
中間プレート19に設けられている支持機構23について説明する。支持機構23は、図2〜図4に示されているように、中間プレート19と、複数個、例えば4個のガイドブロック25、25、…とから構成されている。中間プレート19は、図2に示されているように、中央にスクリュ穴27が開けられており、スクリュが挿通されるようになっている。スクリュ穴27の周囲には、同心円状に所定幅の浅い溝、すなわち円盤状溝28が形成されている。この円盤状溝28によって、中間プレート19には円形の内側段部28a、外側段部28bが形成されている。このような円盤状溝28内には、ガイドブロック25、25、…を取付けるためのボルト穴30、30、…が開けられている。
ガイドブロック25は、図3に示されているように、略直方体状を呈している。ガイドブロック25の正面には、図3の(A)に示されているように、上下方向に長い楕円形状を呈する長穴31が形成されている。長穴31は、浅い長穴31aと、この浅い長穴31aの底面に形成されていて裏面側に貫通してる深い長穴31bとからなる。長穴31にはボルトが挿入されるようになっており、浅い長穴31aにはボルトの頭が深い長穴31bにはボルトの軸部がそれぞれ収納されることになる。ガイドブロック25の裏面には、図3の(B)に示されているように、所定高さの台状凸部33が形成されている。この台状凸部33は、ガイドブロック25を中間プレート19に取付けたとき円盤状溝28に収納される部分になる。図において台状凸部33の下方の端面33aは凹面状に、上方の端部33bは円柱面状に形成され、それぞれの曲率は円盤状溝28の内側段部28a、外側段部28bと等しくなっている。この台状凸部33の両側端面33a、33b間の長さ、あるいは幅は、中間プレート19の円盤状溝28の幅よりわずかに短くなっている。ガイドブロック25が中間プレート19に取付けられると円盤状溝28内で台状凸部33が遊びが確保された状態で取付けられ、ガイドブロック25が円形状溝28内でずれると、下方の端面33aが内側段部28aに当接したり、上方の端面33bが外側段部28bに当接したりすることになる。ガイドブロック25には、図3の(C)に示されているように、その下部においてテーパ面35が形成されている。これによって加熱シリンダ2の後端部を挿入し易くなっている。
図4に示されているように、複数個、例えば4個のガイドブロック25、25、…を、その台状凸部33が円盤状溝28内に収納されるようにして、中間プレート19にボルト締めする。そうすると支持機構23が構成される。このとき、複数個のガイドブロック25、25、…は、半径方向の内側に寄せるようにする。そうすると、それぞれのガイドブロック25、25、…の下方の端面33a、33a、…が内側段部28a、28aに当接することになる。ボルトの締め付けは、若干緩めにしておく。
加熱シリンダ2を支持フレーム3に取付ける方法を説明する。加熱シリンダ2を支持フレーム3の上方から降ろし、その中央部近傍をフランジプレート18のU字形の溝に入れる。このとき加熱シリンダ2に固定されている継手プレート13はフランジプレート18と若干離間した状態にする。加熱シリンダ2を後方に少しずつスライドさせ、その後端部を支持機構23に挿入する。具体的には、図4に示されているように、複数個のガイドブロック25、25、…から構成されている内側の空間に挿入する。そうすると加熱シリンダ2の後端部は、図5の(A)に示されているように、複数個のガイドブロック25、25、…のテーパ面35、35、…に接しながら支持機構23に挿入される。すなわち芯出しされる。加熱シリンダ2の継手プレート13はフランジプレート18に接触する。継手プレート13をフランジプレート18に対してボルトで固定する。ボルトにより締結するに従って、図5の(B)に示されているように、加熱シリンダ2は矢印Y1のように後方にわずかに移動する。ガイドブロック25、25、…の中間プレート19に対するボルトの締め付けは若干緩いので、この移動によって複数個のガイドブロック25、25、…は、矢印Y2のように、半径外方にわずかにスライドする。ガイドブロック25、25、…はこのようにずれが許容されているので、支持機構23の破損が防止され、適切に芯出しできる。加熱シリンダ2の支持フレーム3への取付けを完了する。
射出装置1を運転するとき、加熱シリンダ2は高温になる。そうすると加熱シリンダ2の長さが変化して図5の(B)に示されているように、後端部が熱膨張により矢印Y1のように伸びたり、外径が矢印Y3のように大きくなる。そうすると複数個のガイドブロック25、25、…は矢印Y2で示されているように、半径外方にわずかにスライドする。これによって支持機構23が熱応力により破損することを防止している。なお、ガイドブロック25、25、…の半径外方へのスライドの許容量は、円盤状溝28内における台状凸部33の遊びの大きさによって、あるいは長穴31におけるボルト36の遊びの大きさによって規定されている。
本実施の形態において支持機構23は、加熱シリンダ2を支持フレーム3に取付けるときにおいて加熱シリンダ2の後端部の芯出しをすることが目的となっている。一旦芯出しが適切にされると、スクリュを駆動機構5に取付けるので加熱シリンダ2の後端部は軸芯がずれることはない。上で加熱シリンダ2が熱膨張するとガイドブロック25、25、…が半径方向に適宜ずれると説明したが、ガイドブロック25、25、…同士のずれの大きさについては意図的に均等に調整する必要はなく、自然に任せて良い。加熱シリンダ2の軸芯がずれることはないので、ガイドブロック25、25、…が半径方向にずれても、結果的に互いに均等な幅でずれることになるからである。
メンテナンスにより加熱シリンダ2を支持フレーム3から取り外し、再び加熱シリンダ2を支持フレーム3に取付ける場合には、事前に支持機構23においてガイドブロック25、25、…の取付けボルト36、36を緩め、ガイドブロック25、25、…を半径方向内側に寄せ、ボルト36、36を締め付けておく。そうすることによって、再び加熱シリンダ2を支持フレーム3に取付けたとき、加熱シリンダ2の後端部を精度良く芯出しできるからである。
本実施の形態に係る射出装置1は色々な変形が可能である。例えば支持機構23について、中間プレート19にガイドブロック25、25、…を取付けるための円盤状溝28が形成されているように説明した。このような溝は他の形状にしてもよい。例えば、ガイドブロック25、25、…1個ずつに対応して半径方向の溝を1個ずつ中間プレート19に形成してもよい。さらには必ずしも溝は必要ではない。円盤状溝28は、ガイドブロック25、25、…の半径方向外方へのずれの許容量を規定するために設けられているが、他の手段により許容量を規定できれば済むからである。ガイドブロック25、25、…についても変形が可能である。ガイドブロック25、25、…は取付け用のボルト36、36、…を緩く締め付けることによって中間プレート19における位置のずれを許容するようにしているが、弾性体を介して中間プレート19に固定するようにしても、ズレを許容することができる。このようにしても熱応力による破損を防止できる。
1 射出装置 2 加熱シリンダ
3 支持フレーム 7 前側シリンダ
8 後側シリンダ 10 フランジ部
11 フランジ部 13 継手プレート
15 射出ノズル 18 フランジプレート
19 中間プレート 21 駆動機構フレーム部
23 支持機構 25 ガイドブロック
27 スクリュ穴 28 円盤状溝
28a 内側段部 28b 外側段部
30 ボルト穴 31 長穴
33 台状凸部 33a 下方の端面
33b 上方の端面 35 テーパ面

Claims (3)

  1. 加熱シリンダと、該加熱シリンダ内で軸方向と回転方向に駆動可能に設けられているスクリュと、前記加熱シリンダを支持する支持フレームとからなる射出装置であって、
    前記加熱シリンダはその長手方向の中央近傍において軸方向への移動と回転とが規制されるよう前記支持フレームの所定の部材に固定されており、そしてその後端部において前記支持フレームの所定の支持機構に支持されており、
    前記支持機構は前記支持フレームを構成している中間プレートと、該中間プレートの一方の面に円周状に等間隔で複数個設けられている爪状のガイドブロックとからなり、該複数個のガイドブロックから構成される内側の空間に前記加熱シリンダの後端部が挿入されており、
    前記複数個のガイドブロックは、前記内側から外方への押力を受けるときそれぞれの位置が半径外方ずれるスライドが許容されていることを特徴とする射出装置。
  2. 請求項1に記載の射出装置において、前記ガイドブロックは長穴が明けられ、該長穴に挿入したボルトにより前記中間プレートに取付けられており、前記ガイドブロックの前記スライドが許容されている幅は、前記長穴内における前記ボルトの遊びの大きさによって規定されるようになっていることを特徴とする射出装置。
  3. 請求項1または2に記載の射出装置において、前記ガイドブロックには所定高さの台状凸部が形成され、該台状凸部が前記中間プレートの前記一方の面に形成されている溝に収納されるようにして前記中間プレートに取付けられており、前記溝は前記台状凸部より幅広に形成されており、前記ガイドブロックの前記スライドが許容されている幅は、前記溝内における前記台状凸部の遊びの大きさによって規定されるようになっていることを特徴とする射出装置。
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