JP6603547B2 - 遮蔽体及び遮蔽構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、放射線を遮蔽するための遮蔽体及び遮蔽構造体に関する。
従来、放射線を遮蔽するための遮蔽構造体は、例えば引用文献1に示すようなものがあった。特許文献1に記載された遮蔽構造体は、骨組フレーム体と、この骨組フレーム体に取り付けられる板状遮蔽材とを備えたものである。板状遮蔽材は、遮蔽板と、骨組フレーム体の水平部材に係止されるフックとを備えている。骨組フレーム体を、放射線を遮蔽する区画位置に設置して、水平部材に沿って板状遮蔽材を並べて係止することで、遮蔽壁を形成するようになっている。板状遮蔽材は、骨組フレーム体への設置を容易に行うために、板厚が薄くなっており、作業員が手作業で係止作業を行うことができる。
特開2015−099098号公報
特許文献1に記載の遮蔽構造体は、除染作業者の簡易休憩所を囲む遮蔽壁や、放射性物質を仮保管するスペースを囲む遮蔽壁など、要求される放射線遮蔽性能が比較的低い場所で利用されるものである。この遮蔽構造体を、要求される放射線の遮蔽性能が高い場所(例えば汚染物質を含む瓦礫の集積所など、放射性物質を大量に保管した場所を囲む遮蔽壁)に適用しようとすると、遮蔽性能が不足する場合がある。遮蔽板の厚さを大きくすれば、放射線遮蔽性能を高めることはできるが、板状遮蔽材の重量が増加してしまうため、運搬や設置にかかる手間が増大してしまう問題があった。
このような観点から本発明は、運搬および設置が簡単に行えるとともに、必要な放射線遮蔽性能に応じて、板状遮蔽材の厚さをフレキシブルに変更することができる遮蔽体および遮蔽構造体を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための請求項1に係る発明は、放射線を遮蔽するための遮蔽体であって、板状遮蔽材と、前記板状遮蔽材のおもて面に設けられたフックと、前記板状遮蔽材の裏面に設けられたフック受具とを備えており、前記フックは、前記板状遮蔽材の前記おもて面に固定される固定部と、前記固定部から張り出す張出部と、前記張出部から前記おもて面と平行な方向に沿って延びる突出部とを備えており、前記フック受具は、前記フックの突出部の裏側位置に取り付けられており、前記フック受具には、厚み方向に隣り合う他の遮蔽体のフックが係止されることを特徴とする遮蔽体である。
このような構成によれば、複数の遮蔽体を、厚み方向に容易に着脱することが可能となる。つまり、本発明によれば、必要な放射線遮蔽性能に応じて遮蔽体の枚数を調整することで、板状遮蔽材の厚さをフレキシブルに変更できる。また、遮蔽体単体の板状遮蔽材は一定厚さで重量が大きくないので、運搬や設置を容易に行える。
本発明に係る遮蔽体において、前記板状遮蔽材は、2枚の遮蔽板からなり、前記2枚の遮蔽板は、前記遮蔽板の面と平行な方向のうち横方向および縦方向の少なくとも一方向にずらされた状態で重ね合わせられているものが好ましい。このような構成によれば、一つの遮蔽体における遮蔽性能を高めるとともに、遮蔽体を上下または左右方向に並べる際に、隙間なく隣接させることができる。
さらに、本発明に係る遮蔽体において、前記フック受具は、前記板状遮蔽材の前記裏面に固定される一対の固定部と、前記両固定部を繋ぐ断面コ字状の係止部とを備えているものが好ましい。
これらの構成によれば、簡単なフックおよびフック受具の構造で容易に係止可能な構造とすることができる。
また、本発明に係る遮蔽体において、前記フックおよび前記フック受具は、前記板状遮蔽材の上端部に設けられており、前記板状遮蔽材は、2枚の遮蔽板からなり、前記2枚の遮蔽板は、前記遮蔽板の面と平行な方向のうち少なくとも縦方向にずらされた状態で重ね合わせられており、上方にずれた前記遮蔽板の下端部表面に、前記遮蔽板の下端よりも下方に突出する振止部材が設けられているものが好ましい。このような構成によれば、下方にずれた遮蔽板の下端部と振止部材との間に、下側に隣接する他の遮蔽体の上方にずれた遮蔽板の上端部を差し込むことができるので、遮蔽体の下端部が風などで振られるのを防止できる。
さらに、本発明に係る遮蔽体において、前記遮蔽板は、2枚のスキン材にコア材が挟み込まれた両面クラッド構造の金属複合材からなり、前記スキン材は、アルミニウム合金製板材からなるとともに、前記コア材は、アルミニウム合金からなる母材に、タングステン粒子およびホウ素粒子の少なくとも一方が分散されてなるものが好ましい。このような構成によれば、加工性および耐食性に優れた遮蔽板を容易に形成することができる。また、コア材の粉末材料をホウ素(B4C)粉末に変更することで、中性子線の遮蔽性能も確保できる。
前記課題を解決するための請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の遮蔽体が、厚み方向に複数積層されてなることを特徴とする遮蔽構造体である。
このような構成によれば、必要な放射線遮蔽性能に応じて、遮蔽体の枚数を調整することで、板状遮蔽材の厚さをフレキシブルに変更できる。また、遮蔽体単体の板状遮蔽材は一定厚さで重量が大きくないので、運搬や設置を容易に行える。
前記課題を解決するための請求項7に係る発明は、放射線を遮蔽するための遮蔽体が複数並べて取り付けられた遮蔽構造体であって、前記遮蔽体は、板状遮蔽材と、前記板状遮蔽材のおもて面に設けられたフックと、前記板状遮蔽材の裏面に設けられたフック受具とを備えており、前記フックは、前記板状遮蔽材の前記おもて面に固定される固定部と、前記固定部から張り出す張出部と、前記張出部から前記おもて面と平行な方向に沿って延びる突出部とを備えており、前記フック受具は、前記フックの突出部の裏側位置に取り付けられており、前記板状遮蔽材は、2枚の遮蔽板からなり、前記2枚の遮蔽板は、前記遮蔽板の面と平行な方向のうち少なくとも横方向にずらされた状態で重ね合わせられており、横方向に隣り合う前記遮蔽体のうち、一方の前記遮蔽体のおもて面側の前記遮蔽板と、他方の前記遮蔽体の裏面側の前記遮蔽板とが重なり合って、隣り合う前記板状遮蔽材の前記おもて面同士が面一になっていることを特徴とする遮蔽構造体である。
このような構成によれば、横方向に隣接する板状遮蔽材間の隙間を塞ぐことができる。また、複数の板状遮蔽材を厚み方向に積層すれば、必要な放射線遮蔽性能を得ることができる。また、遮蔽体単体の板状遮蔽材は一定厚さで重量が大きくないので、運搬や設置を容易に行える。
前記課題を解決するための請求項8に係る発明は、放射線を遮蔽するための遮蔽体が複数並べて取り付けられた遮蔽構造体であって、前記遮蔽体は、板状遮蔽材と、前記板状遮蔽材のおもて面に設けられたフックと、前記板状遮蔽材の裏面に設けられたフック受具とを備えており、前記フックは、前記板状遮蔽材の前記おもて面に固定される固定部と、前記固定部から張り出す張出部と、前記張出部から前記おもて面と平行な方向に沿って延びる突出部とを備えており、前記フック受具は、前記フックの突出部の裏側位置に取り付けられており、前記板状遮蔽材は、2枚の遮蔽板からなり、前記2枚の遮蔽板は、前記遮蔽板の面と平行な方向のうち少なくとも上下方向にずらされた状態で重ね合わせられており、上下方向に隣り合う前記遮蔽体のうち、上側に位置する前記遮蔽体の一方の前記遮蔽板の下端部と、下側に位置する前記遮蔽体の他方の前記遮蔽板とが重なり合って、隣り合う前記板状遮蔽材の前記おもて面同士が面一になっていることを特徴とする遮蔽構造体である。
このような構成によれば、上下方向に隣接する板状遮蔽材間の隙間を塞ぐことができる。また、複数の板状遮蔽材を厚み方向に積層すれば、必要な放射線遮蔽性能を得ることができる。また、遮蔽体単体の板状遮蔽材は一定厚さで重量が大きくないので、運搬や設置を容易に行える。
前記課題を解決するための請求項9に係る発明は、放射線を遮蔽するための遮蔽体が複数並べて取り付けられた遮蔽構造体であって、前記遮蔽体は、板状遮蔽材と、前記板状遮蔽材のおもて面に設けられたフックと、前記板状遮蔽材の裏面に設けられたフック受具とを備えており、前記フックは、前記板状遮蔽材の前記おもて面に固定される固定部と、前記固定部から張り出す張出部と、前記張出部から前記おもて面と平行な方向に沿って延びる突出部とを備えており、前記フック受具は、前記フックの突出部の裏側位置に取り付けられており、前記板状遮蔽材は、2枚の遮蔽板からなり、前記2枚の遮蔽板は、前記遮蔽板の面と平行な方向のうち横方向および上下方向にずらされた状態で重ね合わせられており、横方向に隣り合う前記遮蔽体のうち、一方の前記遮蔽体のおもて面側の前記遮蔽板と、他方の前記遮蔽体の裏面側の前記遮蔽板とが重なり合って、隣り合う前記板状遮蔽材の前記おもて面同士が面一になっており、上下方向に隣り合う前記遮蔽体のうち、上側に位置する前記遮蔽体の一方の前記遮蔽板の下端部と、下側に位置する前記遮蔽体の他方の前記遮蔽板とが重なり合って、隣り合う前記板状遮蔽材の前記おもて面同士が面一になっていることを特徴とする遮蔽構造体である。
このような構成によれば、横方向に隣接する板状遮蔽材間の隙間を塞ぐことができるとともに上下方向に隣接する板状遮蔽材間の隙間を塞ぐことができる。また、複数の板状遮蔽材を厚み方向に積層すれば、必要な放射線遮蔽性能を得ることができる。また、遮蔽体単体の板状遮蔽材は一定厚さで重量が大きくないので、運搬や設置を容易に行える。
請求項8または請求項9に記載の遮蔽構造体において、前記遮蔽板の面と平行な方向のうち上下方向に隣り合う前記遮蔽体のうち、上側に位置する前記遮蔽体は、下側に位置する前記遮蔽体の上端面に載置されているものが好ましい。
また、請求項7乃至請求項10のいずれか1項に記載の遮蔽構造体において、少なくとも一部の前記遮蔽体が、厚み方向に複数積層されているものが好ましい。このような構成によれば、所望の場所において、必要な放射線遮蔽性能を得ることができる。
請求項6乃至請求項11のいずれか1項に記載の遮蔽構造体において、固定構造物の壁面または輸送構造体の壁面に取り付けられた壁用フックまたは壁用フック受具をさらに備えており、前記壁面に対向する前記遮蔽体が、前記フック受具または前記フックを介して前記壁面に取り付けられているものが好ましい。このような構成によれば、場所を選ばない、フレキシブルな遮蔽構造体を実現することができる。
本発明に係る遮蔽体および遮蔽構造体によれば、運搬および設置が簡単に行えるとともに、必要な放射線遮蔽性能に応じて、板状遮蔽材の厚さをフレキシブルに変更することができる。
本発明の実施形態に係る遮蔽体をおもて面側から示した斜視図である。 本発明の実施形態に係る遮蔽体を裏面側から示した斜視図である。 本発明の実施形態に係る遮蔽体を示した四面図であって、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は側面図、(d)は裏面図である。 フックを示した三面図であって、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 フック受具を示した三面図であって、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 本発明の実施形態に係る遮蔽体を示した拡大側面図である。 本発明の実施形態に係る遮蔽構造体を示した斜視図である。 本発明の実施形態に係る遮蔽構造体を示した側面図である。 本発明の実施形態に係る遮蔽構造体を示した拡大側面図である。 本発明の他の実施形態に係る遮蔽構造体を示した斜視図である。
以下に本発明の実施形態に係る遮蔽材および遮蔽構造体を、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。本実施形態に係る遮蔽構造体は、汚染物質を含む瓦礫の集積所などの放射性物質を大量に保管した場所において、瓦礫の廃棄作業を行う際に、運搬機械等の操作を行うためのオペレータ室を囲む遮蔽壁に利用される。具体的には、瓦礫集積所の近傍に停車したトラックの荷室をオペレータ室として利用するものであって、遮蔽構造体は、トラックの荷室の壁の内側に設置されている。
図1乃至図3に示すように、遮蔽体1は、板状遮蔽材10とフック20とフック受具30と振止部材40とを備えている。以下の説明において、トラックの荷室に設置される遮蔽体1の室内に向く面を「おもて面12」とし、壁面に対向する面を「裏面13」とする。
板状遮蔽材10は、放射線の遮蔽性能を備えた板材であって、2枚の遮蔽板11,11にて構成されている。2枚の遮蔽板11,11は、ともに同一外郭形状且つ同一厚さであって縦長矩形形状を呈している。なお、後記するように2枚の遮蔽板11,11は、オフセットして配置されるので、対応するボルト孔の位置がそれぞれ異なる。一方の遮蔽板11は、他方の遮蔽板11に対して、遮蔽板11の幅方向(横方向)にオフセットしている。これによって、板状遮蔽材10の幅方向両端部には、段差部14がそれぞれ形成されている。段差部14のオフセット距離は、たとえば10mm程度である。さらに、一方の遮蔽板11は、他方の遮蔽板11に対して、遮蔽板11の高さ方向(上下方向)にもオフセットしている。本実施形態では、おもて面12側の遮蔽板11が下方にオフセットしている。これによって、板状遮蔽材10の上下方向両端部(上端部および下端部)には、段差部15がそれぞれ形成されている。段差部15のオフセット距離は、たとえば10mm程度である。
なお、本実施形態では、2枚の遮蔽板11,11は、横方向および上下方向の二方向にずらされた状態で重ね合わせられているが、横方向および上下方向のいずれか一方向にずらされた状態で重ね合わせられていてもよい。
横方向に隣り合う板状遮蔽材10,10のうち、一方の板状遮蔽材10の段差部14と、他方の板状遮蔽材10の段差部14とが組み合わさることで、一方の板状遮蔽材10のおもて面12側の遮蔽板11と、他方の板状遮蔽材10の裏面13側の遮蔽板11とが重なり合う。そして、隣り合う板状遮蔽材10,10のおもて面12の表面同士が面一になるとともに、裏面13の表面同士が面一になる。
また、上下方向に隣り合う板状遮蔽材10,10のうち、一方の板状遮蔽材10の段差部14と、他方の板状遮蔽材10の段差部14とが組み合わさることで、一方の板状遮蔽材10のおもて面12側の遮蔽板11と、他方の板状遮蔽材10の裏面13側の遮蔽板11とが重なり合う。そして、隣り合う板状遮蔽材10,10のおもて面12表面同士が面一になるとともに、裏面13の表面同士が面一になる。
遮蔽板11は、2枚のスキン材にコア材を挟み込んだ両面クラッド構造の金属複合材からなる。スキン材はアルミニウムとマグネシウムを備えたアルミニウム合金製板材からなり、コア材はアルミニウム粉末とタングステン粉末とを混合させてなる。遮蔽板11は、板状遮蔽材10として組み付けたときに作業員が人力で運搬可能な重量となる大きさになっている。具体的には、遮蔽板11は、幅280mm、高さ670mm程度に形成されており、厚さ5mmの場合に、1枚の重量が4.6kg程度となる。このような遮蔽板11の重量であれば、2枚の遮蔽板11,11とフック20およびフック受具30を合わせて、遮蔽体1の総重量が10kg程度となるので、人力で運搬可能である。なお、板状遮蔽材10の形状や重量は一例であって、適宜変更可能である。
このような構成の遮蔽板11を形成するに際しては、まず、アルミニウム合金を圧延してケース状に形成されたスキン材内に、アルミニウム粉末とタングステン粉末とを混合させた混合粉末材(コア材の原料)を充填する。このとき、タッピングを行いながら、コア材の空隙率を減少させる。その後、他方のスキン材で粉末を覆い、枠材で四周を囲む。その後、予熱、圧延、平坦化の手順で一体に熱間圧延する。このように、混合粉末材を熱間圧延して溶融化(金属化)することで、固まったコア材が形成される。最後に枠材を切断して、放射線の遮蔽性能を有する遮蔽板11が形成される。これによって、コア材は、アルミニウム合金からなる母材に、タングステン粒子が分散された構成となる。このような遮蔽板11では、コア材におけるタングステン粉末の混合量を増加すると、放射線の遮蔽性能が高くなる。なお、コア材に、ホウ素(B4C)粉末を追加すれば、さらに中性子線の遮蔽性能を付与することができる。また、ホウ素(B4C)粉末は、タングステン粉末に代えて、アルミニウム粉末に混合させてもよい。
フック20は、板状遮蔽材10のおもて面12の上端部の横方向両端部の二箇所に設けられている。図4に示すように、フック20は、例えばスチール製の板材を折曲げ加工して形成されている。フック20は、固定部21と張出部22と突出部23とを備えている。
固定部21は、板状遮蔽材10のおもて面12に固定される部分である(図1および図3参照)。固定部21は、正面視で矩形形状を呈しており、その四隅は面取りされて円弧形状になっている。固定部21の四隅近傍の3箇所には、ボルト孔24がそれぞれ形成されている。ボルト孔24には、フック20を板状遮蔽材10に固定するためのボルトBが挿通される。ボルトBは、おもて面12から裏面13に向かって挿入され、裏面13側からナットNが螺合される(図4参照)。
張出部22は、固定部21の上端から直角に折り曲げられて、板状遮蔽材10から離反する方向に張り出している。張出部22の左右幅寸法は、固定部21の左右幅寸法よりも小さくなっている。張出部22は、固定部21の左右幅方向中間部に形成されている。張出部22の基端部の左右両端の固定部21には、切欠き部25が形成されており、張出部22の折曲げ加工を行い易くして精度を高めている。
突出部23は、張出部22の先端から上方に向かって直角に折り曲げられている。突出部23は、板状遮蔽材10に取り付けられた状態で、おもて面12と平行な方向に沿って延びる。突出部23は、正面視で縦長の矩形形状を呈しており、上端の角部は面取りされて円弧形状になっている。
フック受具30は、板状遮蔽材10の裏面13の上端部の横方向両端部の二箇所に設けられている。フック受具30は、フック20の突出部23の裏側位置に取り付けられている。フック受具30は、例えばスチール製の板材を折曲げ加工して形成されている。フック受具30は、固定部31と係止部32とを備えている。
固定部31は、板状遮蔽材10の裏面13に固定される部分であって、左右方向に間をあけて一対設けられている。固定部31は、正面視で矩形形状を呈しており、外側端の角部は面取りされて円弧形状になっている。各固定部31には、ボルト孔33がそれぞれ形成されている。ボルト孔33には、フック受具30を板状遮蔽材10に固定するためのボルトBが挿通される。ボルトBは、おもて面12から裏面13に向かって挿入され、裏面13側からナットNが螺合される(図4参照)。
係止部32は、固定部31,31間に形成されており、両固定部31,31を繋いでいる。係止部32は、平面方向に見て断面コ字状を呈している。係止部32と板状遮蔽材10とで断面矩形の空間が形成されている。この空間に、フック20の突出部23が挿通される。
なお、フック20およびフック受具30の板状遮蔽材10への固定方法は、ボルトB・ナットNに限定されるものではなく、溶接や接着等他の方法であってもよい。
振止部材40は、板状遮蔽材10の下端部の振れ止めを行うための部材である。図2,図3および図6に示すように、振止部材40は、板状遮蔽材10の下端部に設けられている。振止部材40は、矩形形状の板材からなり、ボルトB・ナットNにて板状遮蔽材10に固定されている。振止部材40は、上方にずれた遮蔽板11(本実施形態では裏面13側の遮蔽板11)の下端部表面に固定されている。振止部材40の上部は、板状遮蔽材10に当接する固定部40aを構成している。固定部40aには、ボルト孔(図示せず)が形成されている。振止部材40の下部は、裏面13側の遮蔽板11の下端よりも下方に突出する垂下部40bを構成している。垂下部40bと、おもて面12側の遮蔽板11との間には、隙間43が構成されている。この隙間43には、下方に隣接する板状遮蔽材10の上方にずれた遮蔽板11の上端部が入り込む(図9参照)。振止部材40の固定部40aと遮蔽板11との間には、板材41が介設されていて、隙間43の厚さ寸法が遮蔽板11の厚さ寸法よりも大きくなっている。これによって、下方の遮蔽板11の上端部と振止部材40の垂下部40bとの間には、板材41の厚さ分のクリアランスが設けられるので、下方の遮蔽板11の上端部が入り込むときに振止部材40と干渉しない。したがって、遮蔽体1の設置作業を容易に行うことができる。
振止部材40は、上下方向に並べられた遮蔽体1のうち、最下段に配置される遮蔽体1には設けなくてよい。図7に示すように、最下段に配置される遮蔽体1では、振止部材に代えて、下端部にフック20とフック受具30を設けるのが好ましい。フック20は、板状遮蔽材10のおもて面12の下端部の横方向中間部の一箇所に設けられている。フック受具30は、フック20の突出部23の裏側位置に取り付けられている。このような構成の遮蔽体1によれば、下側に遮蔽体1が隣り合わない遮蔽体1においても、厚み方向に隣り合う板状遮蔽材10,10の下端部同士が、フック20とフック受具30を介して係止されるので、下端部の振れ止めを行うことができる。
次に、遮蔽体1を用いて形成した遮蔽構造体2の構成を説明する。図7乃至図9に示すように、本実施形態に係る遮蔽構造体2は、遮蔽体1を厚み方向に複数積層して構成されている。また、遮蔽体1は、横方向および上下方向にも複数並べられている。なお、遮蔽体1は、横方向のみに並べられてもよいし(上下方向には一段のみ)、上下方向のみに並べられてもよい(横方向は一列のみ)。
本実施形態では、遮蔽体1は、汚染物質を含む瓦礫の廃棄作業を行う際に運搬機械等の操作を行うためのオペレータ室として利用されるトラックの荷室の壁3の内側に設置されている。遮蔽体1は、厚み方向に三枚積層されていて、上下方向に三段並べられている。壁3には、フック20が取り付けられている。フック20は、設置される遮蔽体1のフック受具30に相当する位置に設けられている。つまり、図7に示すように、下側から一段目(最下段)の遮蔽体1が取り付けられる位置の壁3には、上側に二箇所、下側に一箇所のフック(壁用フック)20が設けられており、下側から二段目と三段目の遮蔽体1が取り付けられる位置の壁3には、上側に二箇所のフック(壁用フック)20が設けられている。壁用フックの形状は、フックの形状と同じである。
なお、遮蔽構造体2の組み立ては、トラックを所定位置に停車させた後に行うのが好ましい。トラックの走行前に組み立てると、走行時の振動の影響によって、遮蔽体1同士がぶつかり合ったり、これが原因の干渉音が生じたりする虞があるが、停車後に組み立てることによって、前記の現象を防止できるためである。
遮蔽体1を設置するに際しては、下側の一段目から二段目、三段目の遮蔽体1を順次設置して、一層目の遮蔽体1を積み上げ、さらに二層目、三層目を順次設置していく。図8にも示すように、まず、一層目における一段目の遮蔽体1の裏面12側の各フック受具30の係止部32を、壁3の一段目位置の上側二箇所のフック20,20の突出部23,23と、下側一箇所のフック20の突出部23に、上方からそれぞれ落とし込む。このとき、板状遮蔽材10は、床面4上に載置されて、遮蔽体1の荷重は、床面4に支持される。フック受具30の係止部32と、フック20の張出部22との間には、隙間が存在しており、フック20とフック受具30では、板状遮蔽材10の荷重の伝達は行っていない。つまり、フック20とフック受具30では、厚み方向への係止のみを行っている。
次に、二段目の遮蔽体1の裏面12側の各フック受具30の係止部32を、壁3の二段目位置の上側二箇所のフック20,20の突出部23,23に、上方からそれぞれ落とし込む。板状遮蔽材10は、一段目の板状遮蔽材10の上端面に載置されて、二段目の遮蔽体1の荷重は、下側の板状遮蔽材10を介して床面4に支持される。
さらに、三段目の遮蔽体1の裏面12側の各フック受具30の係止部32を、壁3の三段目位置の上側二箇所のフック20,20の突出部23,23に、上方からそれぞれ落とし込む。板状遮蔽材10は、二段目の板状遮蔽材10の上端面に載置されて、三段目の遮蔽体1の荷重は、下側の二段目および一段目の板状遮蔽材10を介して床面4に支持される。
二層目においては、一層目の遮蔽体1のおもて面12に設けられたフック20に、二層目の遮蔽体1の裏面13に設けられたフック受具30を係止していく。三層目においては、二層目の遮蔽体1のおもて面12に設けられたフック20に、三層目の遮蔽体1の裏面13に設けられたフック受具30を係止していく。なお、二層目および三層目の各遮蔽体1の係止の作業手順は、一層目と同様である。
このとき、一段目の遮蔽体1では、板状遮蔽材10の上下両端部においてフック受具30がフック20に係止されているので、遮蔽体1が振れるのを防止できる。二段目および三段目の遮蔽体1においては、板状遮蔽材10の上端部は、フック受具30がフック20に係止されることで振れ止めが為されている。板状遮蔽材10の下端部は、振止部材40によって、振れ止めが為されている。具体的には、上方の遮蔽体1の下端部が、おもて面12側に振れようとした際に、振止部材40が、下方の遮蔽体1の裏面13側の遮蔽板11の上端部に当接するので、上方の遮蔽体1の下端部の移動(振れ)が規制される。これによって、振れ止めが為される。さらに、板材41の厚さ寸法は、遮蔽板11の厚さ寸法より小さいので、上方の遮蔽体1の下端部が、下方の遮蔽体1の上端部から離れることはない。したがって、上方の遮蔽体1が下方の遮蔽体1に載置された状態を常に確保されるので、上方の遮蔽体1が落下することはない。
また、上下方向に隣り合う板状遮蔽材10,10のうち、一方の板状遮蔽材10の段差部15と、他方の板状遮蔽材10の段差部15とが組み合わさることで、一方の板状遮蔽材10のおもて面12側の遮蔽板11と、他方の板状遮蔽材10の裏面13側の遮蔽板11とが重なり合う。つまり、段差部15における遮蔽板11の端部同士が厚み方向に重なり合うことで、板状遮蔽材10,10間に、厚み方向に通じる隙間が生じることを防止できるので、放射線を遮蔽することができる。また、隣り合う板状遮蔽材10,10のおもて面12および裏面13において、それぞれ表面同士が面一になるので、使い勝手が良好になるとともに、美観も向上する。さらに、横方向に隣り合う板状遮蔽材10,10においても、一方の板状遮蔽材10の段差部14と、他方の板状遮蔽材10の段差部14とが組み合わさることで、厚み方向に通じる隙間が生じることを防止できるので、同様の作用効果が得られる。
以上のような遮蔽構造体2によれば、複数の遮蔽体1を、厚み方向に複数積層することで、必要な放射線遮蔽性能を確保することができる。また、本実施形態の遮蔽体1では、必要な放射線遮蔽性能に応じて、遮蔽体1の積層個数を任意に調整するができる。したがって、板状遮蔽材10の厚さをフレキシブルに変更することができる。
さらに、遮蔽体1単体の板状遮蔽材10は一定厚さで重量が大きくないので、運搬や設置を容易に行える。また、遮蔽体1の係止作業は、一方の遮蔽体1を上方から下降させて、フック20とフック受具30を係止させるだけで済むので非常に容易である。さらに、作業員が手作業で行うこともできるので、トラックの荷室内で、遮蔽体1の設置を容易に行うことができる。
次に、他の実施形態に係る遮蔽構造体2aを、図10を参照しながら説明する。前記実施形態の遮蔽構造体2では、遮蔽体1は、全面において三層積層されていたが、図10に示した遮蔽構造体2aは、一段目と二段目の遮蔽体1を三層構造とし、三段目の遮蔽体1を二層構造としている。これは、作業員が長時間座って作業を行う位置となる、一段目および二段目を三層構造として放射線遮蔽性能を高め、作業員への影響が少ない三段目を二層構造としている。これによって、必要な部分の放射線遮蔽性能を確保しつつ、遮蔽構造体2全体における遮蔽体1の使用個数を低減させることで、重量や費用を抑えることができる。
なお、図10では、上下方向において遮蔽体1の積層数を変えているが、横方向において積層数を変えるようにしてもよい。例えば、端から二列は二層構造とし、それよりも内側は三層構造とするようにしてもよい。また、上下方向および横方向の両方において遮蔽体1の積層数を変えてもよい。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能である。例えば、前記実施形態では、フック20とフック受具30は、厚み方向への係止のみを行っていて、板状遮蔽材10の荷重の伝達は行っていないが、フック受具の係止部をフックの張出部に載置させて、板状遮蔽材10の荷重の伝達を行うようにしてもよい。この場合、フックやフック受具に作用する荷重に応じて、各固定部21,31のボルト孔の数を決める。
また、前記実施形態では、フック20の突出部23が上方に延在していて、フック受具30を上方から下降させることで、フック受具30の係止部32に、突出部23が下側から差し込まれるようになっているが、これに限定されるものではない。フック20の上下方向を逆になるように設置してもよい。つまり、フックの突出部が下方に延在するように、上下逆に設置する。この場合、壁には壁用フック受具が設けられ、遮蔽体のおもて面にはフック受具が設けられ、遮蔽体の裏面にフックが設けられる。壁用フック受具の形状は、フック受具の形状と同じである。そして、後から設置する遮蔽体を上方から下降させて、フック受具の係止部に、フックの突出部を上方から差し込むようにする。
さらに、前記実施形態では、板状遮蔽材10の下端部に振止部材40を設けているが、板状遮蔽材10の側端部に振止部材を設けてもよい。この場合、板状遮蔽材10の側面に形成された段差部14を覆うように振止部材を設ける。このようにすれば、振止部材が固定された遮蔽体と逆側の遮蔽体と、振止部材との間に隙間が形成される。そして、この隙間に横方向に隣り合う遮蔽体の一方の遮蔽板が入り込んで、遮蔽体同士の振れ止めが為される。
また、前記実施形態では、遮蔽構造体2をトラックの荷室の壁3に設けているが、これに限定されるものではない。遮蔽構造体2は、建物などの固定構造物に設けてもよいし、仮設構造物に設けてもよい。さらに、前記実施形態では、トラックをオペレータ室として利用しているが、トラック本来の機能を発揮させて、放射性物質の運搬手段として利用してもよい。
1 遮蔽体
2 遮蔽構造体
2a 遮蔽構造体
10 板状遮蔽材
11 遮蔽板
12 おもて面
13 裏面
20 フック
21 固定部
22 張出部
23 突出部
30 フック受具
31 固定部
32 係止部
40 振止部材

Claims (12)

  1. 放射線を遮蔽するための遮蔽体であって、
    板状遮蔽材と、前記板状遮蔽材のおもて面に設けられたフックと、前記板状遮蔽材の裏面に設けられたフック受具とを備えており、
    前記フックは、前記板状遮蔽材の前記おもて面に固定される固定部と、前記固定部から張り出す張出部と、前記張出部から前記おもて面と平行な方向に沿って延びる突出部とを備えており、
    前記フック受具は、前記フックの突出部の裏側位置に取り付けられており、
    前記フック受具には、厚み方向に隣り合う他の遮蔽体のフックが係止される
    ことを特徴とする遮蔽体。
  2. 前記板状遮蔽材は、2枚の遮蔽板からなり、
    前記2枚の遮蔽板は、前記遮蔽板の面と平行な方向のうち横方向および縦方向の少なくとも一方向にずらされた状態で重ね合わせられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の遮蔽体。
  3. 前記フック受具は、前記板状遮蔽材の前記裏面に固定される一対の固定部と、前記両固定部を繋ぐ断面コ字状の係止部とを備えている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遮蔽体。
  4. 前記フックおよび前記フック受具は、前記板状遮蔽材の上端部に設けられており、
    前記板状遮蔽材は、2枚の遮蔽板からなり、
    前記2枚の遮蔽板は、前記遮蔽板の面と平行な方向のうち少なくとも縦方向にずらされた状態で重ね合わせられており、
    上方にずれた前記遮蔽板の下端部表面に、前記遮蔽板の下端よりも下方に突出する振止部材が設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の遮蔽体。
  5. 前記遮蔽板は、2枚のスキン材にコア材が挟み込まれた両面クラッド構造の金属複合材からなり、
    前記スキン材は、アルミニウム合金製板材からなるとともに、
    前記コア材は、アルミニウム合金からなる母材に、タングステン粒子およびホウ素粒子の少なくとも一方が分散されてなる
    ことを特徴とする請求項2に記載の遮蔽体。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の遮蔽体が、厚み方向に複数積層されてなる
    ことを特徴とする遮蔽構造体。
  7. 放射線を遮蔽するための遮蔽体が複数並べて取り付けられた遮蔽構造体であって、
    前記遮蔽体は、板状遮蔽材と、前記板状遮蔽材のおもて面に設けられたフックと、前記板状遮蔽材の裏面に設けられたフック受具とを備えており、
    前記フックは、前記板状遮蔽材の前記おもて面に固定される固定部と、前記固定部から張り出す張出部と、前記張出部から前記おもて面と平行な方向に沿って延びる突出部とを備えており、
    前記フック受具は、前記フックの突出部の裏側位置に取り付けられており、
    前記板状遮蔽材は、2枚の遮蔽板からなり、
    前記2枚の遮蔽板は、前記遮蔽板の面と平行な方向のうち少なくとも横方向にずらされた状態で重ね合わせられており、
    横方向に隣り合う前記遮蔽体のうち、一方の前記遮蔽体のおもて面側の前記遮蔽板と、他方の前記遮蔽体の裏面側の前記遮蔽板とが重なり合って、隣り合う前記板状遮蔽材の前記おもて面同士が面一になっている
    ことを特徴とする遮蔽構造体。
  8. 放射線を遮蔽するための遮蔽体が複数並べて取り付けられた遮蔽構造体であって、
    前記遮蔽体は、板状遮蔽材と、前記板状遮蔽材のおもて面に設けられたフックと、前記板状遮蔽材の裏面に設けられたフック受具とを備えており、
    前記フックは、前記板状遮蔽材の前記おもて面に固定される固定部と、前記固定部から張り出す張出部と、前記張出部から前記おもて面と平行な方向に沿って延びる突出部とを備えており、
    前記フック受具は、前記フックの突出部の裏側位置に取り付けられており、
    前記板状遮蔽材は、2枚の遮蔽板からなり、
    前記2枚の遮蔽板は、前記遮蔽板の面と平行な方向のうち少なくとも上下方向にずらされた状態で重ね合わせられており、
    上下方向に隣り合う前記遮蔽体のうち、上側に位置する前記遮蔽体の一方の前記遮蔽板の下端部と、下側に位置する前記遮蔽体の他方の前記遮蔽板とが重なり合って、隣り合う前記板状遮蔽材の前記おもて面同士が面一になっている
    ことを特徴とする遮蔽構造体。
  9. 放射線を遮蔽するための遮蔽体が複数並べて取り付けられた遮蔽構造体であって、
    前記遮蔽体は、板状遮蔽材と、前記板状遮蔽材のおもて面に設けられたフックと、前記板状遮蔽材の裏面に設けられたフック受具とを備えており、
    前記フックは、前記板状遮蔽材の前記おもて面に固定される固定部と、前記固定部から張り出す張出部と、前記張出部から前記おもて面と平行な方向に沿って延びる突出部とを備えており、
    前記フック受具は、前記フックの突出部の裏側位置に取り付けられており、
    前記板状遮蔽材は、2枚の遮蔽板からなり、
    前記2枚の遮蔽板は、前記遮蔽板の面と平行な方向のうち横方向および上下方向にずらされた状態で重ね合わせられており、
    横方向に隣り合う前記遮蔽体のうち、一方の前記遮蔽体のおもて面側の前記遮蔽板と、他方の前記遮蔽体の裏面側の前記遮蔽板とが重なり合って、隣り合う前記板状遮蔽材の前記おもて面同士が面一になっており、
    上下方向に隣り合う前記遮蔽体のうち、上側に位置する前記遮蔽体の一方の前記遮蔽板の下端部と、下側に位置する前記遮蔽体の他方の前記遮蔽板とが重なり合って、隣り合う前記板状遮蔽材の前記おもて面同士が面一になっている
    ことを特徴とする遮蔽構造体。
  10. 前記遮蔽板の面と平行な方向のうち上下方向に隣り合う前記遮蔽体のうち、上側に位置する前記遮蔽体は、下側に位置する前記遮蔽体の上端面に載置されている
    ことを特徴とする請求項8または請求項9に記載の遮蔽構造体。
  11. 請求項7乃至請求項10のいずれか1項に記載の遮蔽構造体において、
    少なくとも一部の前記遮蔽体が、厚み方向に複数積層されている
    ことを特徴とする遮蔽構造体。
  12. 固定構造物の壁面または輸送構造体の壁面に取り付けられた壁用フックまたは壁用フック受具をさらに備えており、
    前記壁面に対向する前記遮蔽体が、前記フック受具または前記フックを介して前記壁面に取り付けられている
    ことを特徴とする請求項6乃至請求項11のいずれか1項に記載の遮蔽構造体。
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