JP4316309B2 - 多層積層型中性子遮蔽板 - Google Patents

多層積層型中性子遮蔽板 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原子力発電所などの施設から発生する放射性廃棄物のうち、使用済核燃料等の高い放射線量を有する物質の遮蔽技術に係り、特に、使用済核燃料を貯蔵ないし冷却するための使用済核燃料貯蔵プールに使用される多層積層型中性子遮蔽板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に原子力発電プラントにおいて、原子炉が一定期間運転された後、使用済核燃料は、原子炉の炉心から取り出される。取り出された使用済の燃料集合体は、再処理が行われるまでの間、使用済核燃料貯蔵プール内に設置された使用済核燃料貯蔵ラックに貯蔵される。燃料集合体は、使用済核燃料貯蔵ラック内で冷却され、そこで崩壊熱除去が行われる。
【0003】
近年は、使用済核燃料貯蔵プール内のスペースを有効活用して、燃料集合体の貯蔵密度をあげて貯蔵容量を増加させるような要望がある。燃料集合体の貯蔵容量を増加させるために、燃料集合体を構成する燃料間に中性子吸収能力の大きな材料からなる仕切面を介在させる。中性子吸収能力の大きな材料からなる仕切面によると、比較的薄い仕切面にて燃料相互の未臨界性を保持できる。よって、燃料相互の未臨界性を保持しながら、仕切面自体を薄く設計し、燃料間の間隔を狭くすることで燃料集合体の貯蔵容量を増加できる使用済核燃料貯蔵ラックが提案されている(例えば、特許文献1,2参照。)。また、中性子吸収能力の大きな材料からなる仕切面は、地震時等においても貯蔵された燃料を支持するために強度部材としての役割も有する。
【0004】
使用済核燃料貯蔵ラックの仕切面の典型的な材料として、中性子吸収能力に優れたB(ボロン)を添加し、かつ、構造強度の良好なB添加オーステナイト系ステンレス鋼がある。現在では、中性子吸収能力と強度から、B添加オーステナイト系ステンレス鋼に含有されるB質量比は、約1%前後が適量とされている。また、ステンレス鋼は、主な合金成分であるCr(クロム)が鋼の表面に強固な酸化皮膜を形成するので、耐腐食性が大きい材料として知られる。
【0005】
例えば、使用済核燃料貯蔵ラックには、燃料間に仕切面として1枚のB添加オーステナイト系ステンレス鋼が介在するような格子板状の燃料貯蔵セル構造のものがある。格子板状の燃料貯蔵セルの強度を考慮した上で、予め板状の材料(以下、「板材」という。)であるB添加オーステナイト系ステンレス鋼から角筒体を成形し、角筒体を千鳥格子状に組み合わせることによって角筒体の側面を仕切面とする。
【0006】
1個の角筒体を成形するために、2枚の板材であるB添加オーステナイト系ステンレス鋼をそれぞれ直角に曲げて加工し、一対のコ状チャンネルを角筒柱状に突き合わせて合せ面を溶接により固着する。または、1枚の板材であるB添加オーステナイト系ステンレス鋼をプレス及びローラ等の適当な方法で円筒状に整形し、端面相互を溶接により固着して四角形に配置した4個の整形ローラ間を通す。なお、曲げ加工する場合、角筒体の曲部は板厚の2倍程度の曲げ半径になる。
【0007】
【特許文献1】
特開平5−80188号公報(第3頁、図1)
【0008】
【特許文献2】
特開平5−80189号公報(第3頁、図1)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
一般的にBは、中性子吸収能力に優れているので、仕切面の材料としてのオーステナイト系ステンレス鋼へのBの添加量を増加させる要求が高い。ただし、Bがオーステナイト系ステンレス鋼に添加されると、Bは、オーステナイト系ステンレス鋼に含まれるCrまたはFe(鉄)と結合してボライドを形成する。よって、Bがオーステナイト系ステンレス鋼に添加される程、ステンレス鋼中のCrを消費してしまい、オーステナイト相のCr質量比の低下が大きくなる。
【0010】
図5は、Bの添加量に対するオーステナイト相中のCr減少量を示す相関図である。
【0011】
図5に示された相関図によると、Bの添加量に対するオーステナイト相中のCr減少量は、Bを約1%添加するとオーステナイト相中のCrは約3%低下する。
【0012】
Bの添加に伴ってオーステナイト相のCr質量比が低下すると、B添加オーステナイト系ステンレス鋼の耐食性が低下する可能性がある。このため、仕切面の材料のオーステナイト相の耐食性が低下し、孔食・すき間腐食等の腐食が発生する可能性があった。
【0013】
また、角筒体は、板材を曲げ加工して成形されるが、角筒体の曲部にクラックが発生したり、破断したりして、使用済核燃料貯蔵ラックの強度という点で課題があった。それに伴って、角筒体の曲部から腐食が進行する課題があった。
【0014】
さらに、B添加オーステナイト系ステンレス鋼として、Cr,Ni(ニッケル)等を含む合金の板材を利用する他、Cr,Ni等を含む合金の粉末を板状に敷きつめたものを利用することもできる。合金の粉末を板状に敷きつめたものを利用する場合、所要の板状形状に成形するまでの工程が繁雑である。
【0015】
本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであり、使用済核燃料の中性子吸収能力と貯蔵密度を増大でき、かつ、曲げ強度と耐腐食性に優れた使用済核燃料貯蔵ラックの仕切面を製作できる多層積層型中性子遮蔽板を提供することを目的とする。
【0016】
また、本発明の他の目的は、使用済核燃料貯蔵ラックの重量を軽くすることによって、使用済核燃料貯蔵ラックを輸送兼保管のバスケットとして利用できると共に、使用済核燃料貯蔵ラックを大型にすることが可能となり一度に多くの燃料を貯蔵できる多層積層型中性子遮蔽板を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
発明に係る多層積層型中性子遮蔽板は、請求項に記載したように、使用済の燃料集合体を貯蔵するための使用済核燃料貯蔵ラックを構成し、曲げ加工される多層積層型中性子遮蔽板において、ボロン添加アルミニウム合金の板材からなる中性子遮蔽板の表面にクラッドされた積層板を有し、前記積層板の板材が、シリコン質量比0.4%〜0.8%,マグネシウム質量比0.8%〜1.2%,クロム質量比0.04%〜0.35%を含むアルミニウム合金で構成されたことを特徴とする。
【0019】
また、本発明に係る多層積層型中性子遮蔽板は、請求項に記載したように、使用済の燃料集合体を貯蔵するための使用済核燃料貯蔵ラックを構成し、曲げ加工される多層積層型中性子遮蔽板において、ボロン添加アルミニウム合金の板材からなる中性子遮蔽板の表面にクラッドされた積層板を有し、前記積層板の板材が、シリコン+鉄質量比1.0%以下,銅質量比0.2%以下,マンガン質量比0.1%以下,亜鉛質量比0.1%以下でアルミニウム質量比が99.0%以上であるアルミニウム合金で構成されたことを特徴とする。
【0020】
加えて、本発明に係る多層積層型中性子遮蔽板は、請求項に記載したように、使用済の燃料集合体を貯蔵するための使用済核燃料貯蔵ラックを構成し、曲げ加工される多層積層型中性子遮蔽板において、ボロン添加アルミニウム合金の板材からなる中性子遮蔽板の表面にクラッドされた積層板を有し、前記積層板の板材が、シリコン質量比1.2%以下、鉄質量比0.7%以下,銅質量比7%以下,マンガン質量比1.5%以下,亜鉛質量比6.1%以下を含むアルミニウム合金で構成されたことを特徴とする。
【0022】
また、本発明に係る多層積層型中性子遮蔽板は、請求項に記載したように、使用済の燃料集合体を貯蔵するための使用済核燃料貯蔵ラックを構成し、曲げ加工される多層積層型中性子遮蔽板において、ボロン添加オーステナイト系ステンレス鋼の板材からなる中性子遮蔽板の表面にクラッドされた積層板を有し、前記積層板の板材が、オーステナイト系ステンレス鋼で構成され、前記オーステナイト系ステンレス鋼は、クロム質量比16%〜18%,ニッケル質量比12%〜15%,モリブデン質量比2%〜3%を含むことを特徴とする。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る多層積層型中性子遮蔽板の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0038】
図1は、本発明に係る多層積層型中性子遮蔽板の実施の形態を示す概略図である。
【0039】
図1は、多層積層型中性子遮蔽板10を示し、この多層積層型中性子遮蔽板10は、所要の厚さを有する板状の材料(以下、「板材」という。)からなる中性子遮蔽板10xを有する。加えて、多層積層型中性子遮蔽板10は、中性子遮蔽板10xの板材表面、例えば、板材の対向する面にそれぞれクラッドされ、所要の厚さを有する板材からなる積層板10yを有する。なお、積層板10yの板材は、中性子遮蔽板10xの板材に対向する面にそれぞれクラッドされることが望ましいが、積層板10yの板材の片面にクラッドされてもよい。
【0040】
多層積層型中性子遮蔽板10を構成する中性子遮蔽板10xの板材は、例えば約5mm厚、積層板10yの板材は、例えば約1mm厚とする。なお、中性子遮蔽板10x,積層板10yの板材は、それぞれ約5mm厚,約1mm厚に限定されるものではない。燃料集合体の貯蔵密度と多層積層型中性子遮蔽板10の中性子吸収能力とから、使用済核燃料貯蔵ラックを構成する中性子遮蔽板10x,積層板10yの板材は、それぞれ2mm〜10mm厚,0.1mm〜2mm厚であることが望ましいことがわかっている。
【0041】
多層積層型中性子遮蔽板10を構成する中性子遮蔽板10xの板材として、B(ボロン)が添加されたB添加Al合金が採用される。一方、積層板10yの板材として、例えば、Si(シリコン)質量比約0.6%,Mg(マグネシウム)質量比約1.0%,Cr(クロム)質量比約0.2%を含むAl合金が採用される。なお、積層板10yの板材は、Si質量比約0.6%,Mg質量比約1.0%,Cr質量比約0.2%を含むAl合金であることが望ましいが、そのAl合金に限定されるわけではない。表1の(A)に示されるように、多層積層型中性子遮蔽板10を構成する中性子遮蔽板10xの積層板10yの板材として、Si質量比0.4%〜0.8%,Mg質量比0.8%〜1.2%,Cr質量比0.04%〜0.35%を含むAl合金でよい。
【0042】
【表1】
Figure 0004316309
【0043】
ここで、Siは脱酸素効果をもつ元素である。表1の(A)において積層板10yの板材であるAl合金をSi質量比0.4%〜0.8%の範囲としたのは、Al合金の靭性を考慮し、Si質量比が約0.8%を超えると所要の靭性が得られ難いためである。
【0044】
また、Mgは加工性の向上に有効な元素である。表1の(A)において積層板10yの板材であるAl合金をMg質量比0.8%〜1.2%の範囲としたのは、Al合金の耐食性を考慮し、Mg質量比が約1.2%を超えると所要の耐食性が得られないためである。
【0045】
加えて、Crは耐食性の保持に有効な元素である。表1の(A)において積層板10yの板材であるAl合金をCr質量比0.04%〜0.35%の範囲としたのは、Al合金の耐食性を考慮し、Cr質量比が約0.35%を超えると脆化しやすくなるためである。
【0046】
中性子遮蔽板10xの板材として採用されるB添加Al合金は、良好な構造強度を有する。そして、中性子遮蔽板10xの板材としてB添加オーステナイト系ステンレス鋼を採用した場合と比較して軽量である。加えて、B添加Al合金に含有されるBによって、高い中性子吸収能力を有する。B添加Al合金に含有されるBは、中性子吸収能力の点から考慮すると、高質量比が望ましい。
【0047】
一方、中性子遮蔽板10xの板材にクラッドされ、積層板10yの板材として採用されるAl合金は、多層積層型中性子遮蔽板10の曲げ強度の促進、腐食防止の役割を有する。
【0048】
多層積層型中性子遮蔽板10は、中性子遮蔽板10xの板材であるB添加Al合金と、中性子遮蔽板10xの対向する面に張り合わせる板材、例えば、表1に示されるAl合金とを熱間圧延及び冷間圧延により接触面を貼り合せて製作する。
【0049】
そして、2枚の多層積層型中性子遮蔽板10をそれぞれ直角に曲げ加工し、一対のコ状チャンネルを角筒柱状に突き合わせて合せ面を溶接により固着する。すなわち、多層積層型中性子遮蔽板10を成形して図2に示された角筒体12を得る。
【0050】
図2は、使用済核燃料の燃料集合体を貯蔵する使用済核燃料貯蔵ラックを示す概略図である。
【0051】
図2は、使用済核燃料貯蔵ラック11を示し、この使用済核燃料貯蔵ラック11には、原子炉の炉心から取り出される使用済核燃料の燃料集合体(図示しない)が貯蔵され、使用済核燃料から崩壊熱除去が行われるものである。なお、使用済核燃料貯蔵ラック11は、使用済核燃料の燃料集合体が挿入される側の断面図として示される。
【0052】
使用済核燃料貯蔵ラック11は、図1に示された多層積層型中性子遮蔽板10を成形することによって得られた角筒体12が千鳥格子状に配置されることで構成される。角筒体12が千鳥格子状に配置されることで、燃料集合体を構成する燃料間に角筒体12の側面である仕切面13が介在するような格子板状の燃料貯蔵セル構造を有する。
【0053】
角筒体12の拡大図に示すように、角筒体12の側面である仕切面13は、中性子遮蔽板10xと積層板10yとから構成される。そして、燃料は、角筒体12の側面である仕切面13によって、隣り合う燃料と仕切られることになる。
【0054】
図3は、中性子遮蔽板10xと多層積層型中性子遮蔽板10とのクラック曲げ角度の試験結果を示す画像である。
【0055】
図3は、中性子遮蔽板10xを成形して作製した従来の角筒体と、多層積層型中性子遮蔽板10を成形して作製した角筒体12とが、クラック曲げ角度において差異を示すかどうかを確認するために行われたときの試験結果である。
【0056】
まず、約5mm厚の板材である中性子遮蔽板10xを作製する。また、図1に示されたように、約5mm厚の板材である中性子遮蔽板10xと、約1mm厚の板材である積層板10yから構成される多層積層型中性子遮蔽板10を作製する。
【0057】
中性子遮蔽板10xの板材は、B質量比約1%のB添加Al合金とする。一方、多層積層型中性子遮蔽板10は、中性子遮蔽板10xの板材がB質量比約1%のB添加Al合金からなり、積層板10yの板材がSi質量比約0.6%,Mg質量比約1.0%,Cr質量比約0.2%を含むAl合金からなる構成とする。そして、中性子遮蔽板10xと多層積層型中性子遮蔽板10とによってクラック曲げ角度試験を実施する。なお、積層板10yの板材であるAl合金には、Si,Mg,Cr以外にも、除去不可避元素等を含んでいる。
【0058】
図3に示された画像のように、中性子遮蔽板10xは、90度にも満たない約70度の曲げ角度で曲部にクラック15が発生した。一方、多層積層型中性子遮蔽板10は、少なくとも約130度の曲げ角度においてもクラック15が発生しなかった。
【0059】
よって、中性子遮蔽板10xの板材がB質量比1%のB添加Al合金であると、90度にも満たない曲げ角度にてクラック15が発生する。すなわち、中性子遮蔽板10xの板材であるB添加Al合金を成形して図2に示された角筒体12を製作しても、角筒体12の側面の曲部にクラック15を有することになる。一方、中性子遮蔽板10xとしての板材であるB添加Al合金の対向する面に、Si質量比約0.6%,Mg質量比約1.0%,Cr質量比約0.2%を含むAl合金をクラッドさせて多層積層型中性子遮蔽板10とすると、クラック15のない角筒体12を製作できる。
【0060】
加えて、多層積層型中性子遮蔽板10を構成する中性子遮蔽板10xの積層板10yの板材として、表1の(A)に示されたSi質量比0.4%〜0.8%,Mg質量比0.8%〜1.2%,Cr質量比0.04%〜0.35%を含むAl合金をクラッドさせたときも、Si質量比約0.6%,Mg質量比約1.0%,Cr質量比約0.2%を含むAl合金をクラッドさせたときと同等の結果が得られた。
【0061】
図4は、中性子遮蔽板10xの破断曲げ角度の試験結果を示すグラフである。
【0062】
図4は、中性子遮蔽板10xを成形して作製した従来の角筒体と、多層積層型中性子遮蔽板10を成形して作製した角筒体12とが、破断曲げ角度において差異を示すかどうかを確認するために行われたときの試験結果である。
【0063】
まず、約5mm厚の板材である中性子遮蔽板10xを作製する。中性子遮蔽板10xの板材は、B添加Al合金とする。そして、中性子遮蔽板10xのB添加Al合金に対して、B質量比を0.50%,1.00%,1.25%,1.50%と変化させて破断曲げ角度を測定した。
【0064】
図4に示されたグラフによると、B質量比が0.50%のとき、中性子遮蔽板10xが約120度にて破断した。さらに、燃料集合体の中性子吸収能力を増加させ、かつ、燃料集合体の貯蔵容量を増加させるために、中性子遮蔽板10xに含有するB質量比を増やしていくと、B質量比が1.00%のとき約60度、B質量比が1.25%のとき約30度、さらにB質量比が1.50%のとき約20度にて破断した。
【0065】
一方、図1に示された約5mm厚の板材である中性子遮蔽板10xと、約1mm厚の板材である積層板10yとから構成される多層積層型中性子遮蔽板10を作製する。中性子遮蔽板10xの板材がB添加Al合金からなり、積層板10yの板材がSi質量比約0.6%,Mg質量比約1.0%,Cr質量比約0.2%を含むAl合金からなる構成とする。そして、中性子遮蔽板10xのB添加Al合金に対して、B質量比を0.50%,1.00%,1.25%,1.50%と変化させて破断曲げ角度を測定した。
【0066】
B質量比が0.50%,1.00%,1.25%,1.50%のとき、多層積層型中性子遮蔽板10は、少なくとも約120度では破断しなかった。さらに、B質量比を約2%として破断曲げ角度を測定したが、少なくとも約120度では破断しなかった。
【0067】
加えて、多層積層型中性子遮蔽板10を構成する中性子遮蔽板10xの積層板10yの板材として、表1の(A)に示されたSi質量比0.4%〜0.8%,Mg質量比0.8%〜1.2%,Cr質量比0.04%〜0.35%を含むAl合金をクラッドさせたときも、Si質量比0.6%,Mg質量比1.0%,Cr質量比0.2%を含むAl合金をクラッドさせたときと同等の結果が得られた。
【0068】
よって、図3,4に示された曲げ角度の試験結果から、多層積層型中性子遮蔽板10を成形することによって角筒体12を製作すると、多層積層型中性子遮蔽板10を構成する積層板10yのAl合金により、曲げ強度を促進できる。
【0069】
表2は、中性子遮蔽板10xと多層積層型中性子遮蔽板10との応力腐食割れの試験結果を示す表である。
【0070】
【表2】
Figure 0004316309
【0071】
表2は、中性子遮蔽板10xを成形して作製した従来の角筒体と、多層積層型中性子遮蔽板10を成形して作製した角筒体12とが、応力腐食割れにおいて差異を示すかどうかを確認するために行われたときの試験結果である。
【0072】
まず、約5mm厚の板材である中性子遮蔽板10xを作製する。また、図1に示されたように、約5mm厚の板材である中性子遮蔽板10xと、約1mm厚の板材である積層板10yから構成される多層積層型中性子遮蔽板10を作製する。
【0073】
中性子遮蔽板10xの板材は、B質量比約2%のB添加Al合金とする。一方、多層積層型中性子遮蔽板10は、中性子遮蔽板10xの板材がB質量比約2%のB添加Al合金からなり、積層板10yの板材がSi質量比約0.6%,Mg質量比約1.0%,Cr質量比約0.2%を含むAl合金からなる構成とする。そして、中性子遮蔽板10xと多層積層型中性子遮蔽板10とによって応力腐食割れ試験を実施する。
【0074】
中性子遮蔽板10xと多層積層型中性子遮蔽板10とに同等の応力を与え、応力が負荷された中性子遮蔽板10xと多層積層型中性子遮蔽板10とは、所要温度に維持された溶存酸素液中に浸漬される。浸漬開始から約500時間後、応力が負荷された中性子遮蔽板10xと多層積層型中性子遮蔽板10とを液中から取り出した。
【0075】
取り出された中性子遮蔽板10xと多層積層型中性子遮蔽板10との応力負荷部分の腐食状況を観察した結果、表2に示される通りになった。表2によると、中性子遮蔽板10xでは応力腐食割れが発生し、耐食性が低下することが認められた。一方、多層積層型中性子遮蔽板10では応力腐食割れは全く確認されず、良好な耐食性が認められた。
【0076】
よって、応力腐食割れの試験結果から、多層積層型中性子遮蔽板10を成形することによって角筒体12を製作すると、多層積層型中性子遮蔽板10を構成する中性子遮蔽板10xのB添加Al合金のB質量比を少なくとも約2%まで増加できるので、高度な中性子吸収効果が得られる。
【0077】
加えて、多層積層型中性子遮蔽板10を構成する中性子遮蔽板10xの積層板10yの板材として、表1の(A)に示されたSi質量比0.4%〜0.8%,Mg質量比0.8%〜1.2%,Cr質量比0.04%〜0.35%を含むAl合金をクラッドさせたときも、Si質量比0.6%,Mg質量比1.0%,Cr質量比0.2%を含むAl合金をクラッドさせたときと同等の結果が得られた。
【0078】
図1に示された多層積層型中性子遮蔽板10によると、中性子遮蔽板10xの板材であるB添加Al合金のB質量比を増大させることで、使用済核燃料の中性子吸収能力と貯蔵密度を増大できる。また、積層板10yの板材をSi質量比0.4%〜0.8%,Mg質量比0.8%〜1.2%,Cr質量比0.04%〜0.35%を含むAl合金とすることで、多層積層型中性子遮蔽板10自身の曲げ強度と腐食性との劣化を抑えることができる。
【0079】
また、使用済核燃料貯蔵ラック11を構成する多層積層型中性子遮蔽板10の板材をAl合金とすることで、使用済核燃料貯蔵ラック11自身の重量を軽くできる。
【0080】
なお、多層積層型中性子遮蔽板10を構成する中性子遮蔽板10xの板材がB添加Al合金のとき、積層板10yの板材は、表1の(B),(C)に示されたAl合金でもよい。加えて、中性子遮蔽板10xの板材がB添加オーステナイト系ステンレス鋼のときも図1を準用できる。すなわち、中性子遮蔽板10xの板材がB添加オーステナイト系ステンレス鋼のとき、積層板10yの板材は、表1の(D)〜(G)に示されたオーステナイト系ステンレス鋼、表1の(H)に示されたハステロイC又は表1の(I)〜(M)に示されたNi基合金でもよい。
【0081】
表1の(B),(C)に示された積層板10yの板材に含まれるFe(鉄)は、高温脆性を防ぐために有効な元素であるが、質量比0.8%を超えて添加すると焼き戻し効果が減退するため、質量比0.8%を上限とした。
【0082】
表1の(B),(C)に示された積層板10yの板材に含まれるCu(銅)は、機械的特性および切削性を改善するために有効な元素であるため、質量比7%を上限とした。
【0083】
表1の(B),(C)に示された積層板10yの板材に含まれるMn(マンガン)は、脱酸素効果を持つ元素であるが、板材の耐食性を考慮して質量比1.5%を上限とした。
【0084】
表1の(B),(C)に示された積層板10yの板材に含まれるZn(亜鉛)は、機械的特性および切削性を改善するために有効な元素であるため、質量比6.1%を上限とした。
【0085】
表1の(D)〜(I),(K)〜(M)に示された積層板10yの板材に含まれるNi(ニッケル)は、組織をオーステナイトにするのに必要な元素であり、質量比約8%以上は必要であるが、高価な元素であることを考慮して質量比の範囲を設定した。
【0086】
表1の(D),(F)〜(K),(M)に示された積層板10yの板材に含まれるMo(モリブデン)は、耐孔食性に有効な元素であるが、板材の脆化を考慮して質量比の範囲を設定した。
【0087】
表1の(B)〜(M)に示された中性子遮蔽板10xの板材と、積層板10yの板材を利用してクラック曲げ角度試験、破断曲げ角度試験及び応力腐食割れ試験を実施すると、好適な曲げ強度と腐食性とを有する試験結果が得られた。
【0088】
さらに、図1に示された多層積層型中性子遮蔽板10は、一対の中性子遮蔽板10x,積層板10yからなる2層積層構造としたが、2層積層構造に限らず、複数の積層板10yからなる3層以上の積層構造としてもよい。多層積層型中性子遮蔽板10が3層以上の積層構造である場合、複数の積層板のそれぞれの板材は、全て同一又は異質な板材から構成される。
【0089】
【発明の効果】
本発明に係る多層積層型中性子遮蔽板によれば、使用済核燃料の中性子吸収能力と貯蔵密度を増大でき、かつ、曲げ強度と耐腐食性に優れた使用済核燃料貯蔵ラックの仕切面を製作できる。
【0090】
また、使用済核燃料貯蔵ラックの重量を軽くすることによって、使用済核燃料貯蔵ラックを輸送兼保管のバスケットとして利用できると共に、使用済核燃料貯蔵ラックを大型にすることが可能となり一度に多くの燃料を貯蔵できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多層積層型中性子遮蔽板の実施の形態を示す概略図。
【図2】使用済核燃料の燃料集合体を貯蔵する使用済核燃料貯蔵ラックを示す概略図。
【図3】中性子遮蔽板と多層積層型中性子遮蔽板とのクラック曲げ角度の試験結果を示す画像。
【図4】中性子遮蔽板の破断曲げ角度の試験結果を示すグラフ。
【図5】Bの添加量に対するオーステナイト相中のCr減少量を示す相関図。
【符号の説明】
10 多層積層型中性子遮蔽板
10x 中性子遮蔽板
10y 積層板
11 使用済核燃料貯蔵ラック

Claims (4)

  1. 使用済の燃料集合体を貯蔵するための使用済核燃料貯蔵ラックを構成し、曲げ加工される多層積層型中性子遮蔽板において、
    ボロン添加アルミニウム合金の板材からなる中性子遮蔽板の表面にクラッドされた積層板を有し、
    前記積層板の板材が、シリコン質量比0.4%〜0.8%,マグネシウム質量比0.8%〜1.2%,クロム質量比0.04%〜0.35%を含むアルミニウム合金で構成されたことを特徴とする多層積層型中性子遮蔽板。
  2. 使用済の燃料集合体を貯蔵するための使用済核燃料貯蔵ラックを構成し、曲げ加工される多層積層型中性子遮蔽板において、
    ボロン添加アルミニウム合金の板材からなる中性子遮蔽板の表面にクラッドされた積層板を有し、
    前記積層板の板材が、シリコン+鉄質量比1.0%以下,銅質量比0.2%以下,マンガン質量比0.1%以下,亜鉛質量比0.1%以下でアルミニウム質量比が99.0%以上であるアルミニウム合金で構成されたことを特徴とする多層積層型中性子遮蔽板。
  3. 使用済の燃料集合体を貯蔵するための使用済核燃料貯蔵ラックを構成し、曲げ加工される多層積層型中性子遮蔽板において、
    ボロン添加アルミニウム合金の板材からなる中性子遮蔽板の表面にクラッドされた積層板を有し、
    前記積層板の板材が、シリコン質量比1.2%以下、鉄質量比0.7%以下,銅質量比7%以下,マンガン質量比1.5%以下,亜鉛質量比6.1%以下を含むアルミニウム合金で構成されたことを特徴とする多層積層型中性子遮蔽板。
  4. 使用済の燃料集合体を貯蔵するための使用済核燃料貯蔵ラックを構成し、曲げ加工される多層積層型中性子遮蔽板において、
    ボロン添加オーステナイト系ステンレス鋼の板材からなる中性子遮蔽板の表面にクラッドされた積層板を有し、
    前記積層板の板材が、オーステナイト系ステンレス鋼で構成され、
    前記オーステナイト系ステンレス鋼は、クロム質量比16%〜18%,ニッケル質量比12%〜15%,モリブデン質量比2%〜3%を含むことを特徴とする多層積層型中性子遮蔽板。
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