JP2015099098A - 遮蔽構造体 - Google Patents

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俊明 山崎
Toshiaki Yamazaki
俊明 山崎
秀樹 本望
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秀樹 本望
山本 克史
Katsushi Yamamoto
克史 山本
基司 坪田
Motoji Tsubota
基司 坪田
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Abstract

【課題】複数の板状遮蔽材を隙間なく設置可能な遮蔽構造体を提供する。
【解決手段】骨組フレーム体と、骨組フレーム体に取り付けられる複数の板状遮蔽材30,30・・とを備える遮蔽構造体であって、骨組フレーム体は、複数の支柱部材と、隣り合う支柱部材間に架け渡された水平部材とを備えており、板状遮蔽材30は、横方向にずらされた状態で重ね合わされた2枚の遮蔽板31,31と、水平部材に係止されるフック35とを備え、横方向に隣り合う板状遮蔽材30,30のうち、一方の板状遮蔽材30の表面側の遮蔽板31と、他方の板状遮蔽材30の裏面側の遮蔽板31とが重なり合って、隣り合う板状遮蔽材30,30の表面同士が面一になっていることを特徴とする。
【選択図】図8

Description

本発明は、放射線を遮蔽するための遮蔽構造体に関する。
従来、放射線を遮蔽するための遮蔽構造体は、下記のように様々な検討がなされてきた(特許文献1,2参照)。
特許文献1に記載された遮蔽構造体は、遮蔽マットなどの遮蔽体を、フックを介して走行台車に取り付けた発明であり、遮蔽体の容易な移動を可能としている。
特許文献2に記載された遮蔽構造体は、支柱部材と横部材からなる仮設フレームにおいて、横部材の支持位置をずらして遮蔽体を設置するものである。この板状遮蔽材では、遮蔽体の側端部を重ね合わせて配置するとともに、上下に位置する横部材を遮蔽体の厚さ方向にオフセットさせ、上に位置する遮蔽体の下端部を、下に位置する遮蔽体の上端部に重ねることで、隙間を無くしている。
登録実用新案第3006098号公報 特開2002−257983号公報
特許文献1の遮蔽構造体では、遮蔽体ごとに枠体および走行手段を必要とするため遮蔽体以外の構造体が複雑な形状になっていた。また、遮蔽体は上下方向と左右方向の両方向において端部同士を重合させているので、部分的に4枚重なる部分が発生し表面の凹凸が大きくなる。そのため、遮蔽体を支持するフレームと遮蔽体との間に隙間が発生する問題があった。
特許文献2の遮蔽構造体では、上下の横部材の支持位置を遮蔽体の厚さ方向にずらす構造とするため、仮設フレームが複雑な形状になっていた。また、遮蔽体は上下方向と左右方向の両方向において端部同士を重合させているので、遮蔽体が部分的に4枚重なる部分が発生し表面の凹凸が大きくなる。そのため、遮蔽体を支持するフレームと遮蔽体との間に隙間が発生する問題があった。
このような観点から本発明は、複数の板状遮蔽材を隙間なく設置可能な遮蔽構造体を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための請求項1に係る発明は、骨組フレーム体と、前記骨組フレーム体に取り付けられる複数の板状遮蔽材とを備える遮蔽構造体であって、前記骨組フレーム体は、複数の支柱部材と、隣り合う前記支柱部材間に架け渡された水平部材とを備えており、前記板状遮蔽材は、横方向にずらされた状態で重ね合わされた2枚の遮蔽板と、前記水平部材に係止されるフックとを備え、横方向に隣り合う前記板状遮蔽材のうち、一方の前記板状遮蔽材の表面側の前記遮蔽板と、他方の前記板状遮蔽材の裏面側の前記遮蔽板とが重なり合って、隣り合う前記板状遮蔽材の表面同士が面一になっていることを特徴とする遮蔽構造体である。
このような構成によれば、一方の板状遮蔽材の表面側の遮蔽板と、他方の板状遮蔽材の裏面側の遮蔽板とが重なり合うことで、隣り合う板状遮蔽材同士が面一になるので、隙間なく板状遮蔽材を設置することができる。また、遮蔽板同士が重なり合うことで板状遮蔽材間の隙間を無くすことができるので、放射線を遮蔽することができる。さらに、2枚の遮蔽板をずらして固定するだけで、容易に板状遮蔽材の端部を段状に形成することができる。
請求項2に係る発明は、前記フックが、前記板状遮蔽材の裏面に沿う垂直板部と、前記垂直板部の上端から水平に張り出す水平板部とを備えており、前記フックと2枚の前記遮蔽板は、ボルトおよびナットにて一体化されていることを特徴とする。このような構成によれば、複数の部材からなる板状遮蔽材を容易に形成することができる。
請求項3に係る発明は、上下方向に隣接する前記板状遮蔽材のうち、上側に位置する前記板状遮蔽材の下端部は、下側に位置する前記板状遮蔽材の上端部に重ねられていることを特徴とする。ここで左右に隣接する板状遮蔽材同士は面一であるので、前記のような構成によれば、上下に隣接する板状遮蔽材間の隙間を塞ぐことができる。
請求項4に係る発明は、前記遮蔽板が、2枚のスキン材にコア材を挟み込んだ両面クラッド構造の金属複合材からなり、前記スキン材は、アルミニウム合金製板材からなるとともに、前記コア材は、アルミニウム粉末と、タングステン粉末またはホウ素粉末の少なくとも一方とを混合させてなり、前記遮蔽板は、前記スキン材と前記コア材とを一体に熱間圧延してなることを特徴とする。このような構成によれば、加工性および耐食性に優れた遮蔽板を容易に形成することができる。また、コア材の粉末材料をホウ素(B4C)粉末変更することで、中性子線の遮蔽性能を確保できる。なお、タングステン粉末とホウ素(B4C)粉末を同時にアルミニウム粉末に混合させてもよい。
請求項5に係る発明は、前記支柱部材および前記水平部材が、アルミニウム合金製の押出形材もしくは鋼材からなることを特徴とする。支柱部材および水平部材をアルミニウム合金製の押出形材から構成すれば、強度や耐食性に優れた骨組フレーム体とすることができるほか、アルミニウムの軽量性を生かした組み立て作業の容易化や、リサイクル性に優れた骨組フレーム体を提供することができる。支柱部材および水平部材を鋼材から構成すれば、剛性の高い骨組フレーム体とすることができるとともに、骨組フレーム体の製造コストを低減できる。
本発明によれば、複数の板状遮蔽材を隙間なく設置することができるので、遮蔽性能の高い遮蔽構造体を提供することができる。
本発明の実施形態に係る遮蔽構造体を表面側から示した斜視図である。 本発明の実施形態に係る遮蔽構造体を裏面側から示した斜視図である。 骨組フレーム体を表面側から示した斜視図である。 板状遮蔽材を表面側から示した斜視図である。 板状遮蔽材を裏面側から示した斜視図である。 板状遮蔽材を示した三面図であって、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 遮蔽板の構造を示した概略構成図である。 横方向に隣接する板状遮蔽材の連設状態を示した平面図である。 本発明の実施形態に係る遮蔽構造体を示した断面図と、上下方向に隣接する板状遮蔽材の連設状態を示した断面図である。 本発明の実施形態に係る遮蔽構造体を用いて構築した遮蔽壁を示した斜視図である。
以下に本発明の実施形態を、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。遮蔽構造体は、仮設の遮蔽壁として利用される。図1および図2に示すように、遮蔽構造体1は、骨組フレーム体10と、この骨組フレーム体10に取り付けられる複数の板状遮蔽材30とを備えている。
骨組フレーム体10は、複数の支柱部材11と、隣り合う支柱部材11,11間に架け渡された水平部材12とを備えている。支柱部材11および水平部材12は、ともにアルミニウム合金製の押出形材からなる。
図2および図3に示すように、支柱部材11は、断面L字を呈するアングル材13にて構成されている。アングル材13のL字の一方の板片13aは板状遮蔽材30の裏面に沿って配置され、他方の板片13bは遮蔽板31の裏面に対して直交して背面側に突出している。支柱部材11は、所定間隔を隔てて、複数本配置されている。支柱部材11,11間の間隔は、板状遮蔽材30の幅さ寸法および設置枚数に応じて設定される。
支柱部材11は、二つのアングル材13,13を断面T字状に組み合わせてなる。支柱部材11は、二つのアングル材の他方の板片13b,13b同士が当接されており、一方の板片13aが同一平面状に配置されている。支柱部材11においては、一方の板片13a,13aに沿って、板状遮蔽材30,30が面一の状態で配置される。
骨組フレーム体10の端部に位置する支柱部材11(以下、他の支柱部材11と区別する場合は「端部支柱部材11a」という)は、一つのアングル材13からなり、一方の板片13aが隣り合う支柱部材11に向かって延出している。端部支柱部材11aにおいては、一方の板片13aに沿って板状遮蔽材30が配置される。
骨組フレーム体10のコーナー部に位置する支柱部材11(以下、他の支柱部材11と区別する場合は「角部支柱部材11b」という)は、二つのアングル材13,13と一つの裏当材14を断面X字状に組み合わせてなる。裏当材14は、断面L字を呈するアルミニウム合金製の押出形材からなる。裏当材14の二つの板片の外側面には、二つのアングル材13,13の他方の板片13b,13bがそれぞれ当接されており、一方の板片13a,13a同士は互いに直交している。角部支柱部材11cにおいては、一方の板片13a,13aに沿って板状遮蔽材30,30が互いに直交して配置される。
隣り合う支柱部材11,11の下端部には、アングル材からなる連結部材15が水平に架け渡されており、支柱部材11の脚部同士を連結している。連結部材15でもL字の一方の板片13aは遮蔽板31の裏面に沿って配置され、他方の板片13bは遮蔽板31の裏面に対して直交して背面側に突出している。
水平部材12は、断面矩形を呈する角パイプにて構成されている。水平部材12は、上下方向に所定間隔を隔てて、複数本(本実施形態では3本)配置されている。水平部材12,12間の間隔は、板状遮蔽材30の高さ寸法に応じて設定される。
水平部材12の四つの側面のうち、板状遮蔽材30に対向する側面は、支柱部材11の一方の板片13aの内側面に当接するように配置されている。水平部材12の両端は、隣り合う支柱部材11,11の他方の板片13b,13aの互いに対向する内側面に接続されている。
板状遮蔽材30は、放射線の遮蔽性能を備えた板材であって、2枚の遮蔽板31,31と、水平部材12に係止されるフック35とを備えている。2枚の遮蔽板31,31は、ともに同一形状且つ同一厚さであって縦長矩形形状を呈している。一方の遮蔽板31は、他方の遮蔽板31に対して、遮蔽板31の幅方向(横方向)にオフセットしている。これによって、板状遮蔽材30の幅方向両端部には、段差部32がそれぞれ形成されている。段差部32のオフセット距離は、たとえば10mm程度である。
横方向に隣り合う板状遮蔽材30,30のうち、一方の板状遮蔽材30の段差部32と、他方の板状遮蔽材30の段差部32とが組み合わさることで、一方の板状遮蔽材30の表面側の遮蔽板31と、他方の板状遮蔽材30の裏面側の遮蔽板31とが重なり合う。そして、隣り合う板状遮蔽材30,30の表面同士が面一になっている。
遮蔽板31は、2枚のスキン材33,33にコア材34を挟み込んだ両面クラッド構造の金属複合材からなる。スキン材33はアルミニウムとマグネシウムを備えたアルミニウム合金製板材からなり、コア材34はアルミニウム粉末とタングステン粉末とを混合させてなる。遮蔽板31は、板状遮蔽材30として組み付けたときに作業員が人力で運搬可能な重量となる大きさになっている。具体的には、遮蔽板31は、幅280mm、高さ670mm程度に形成されており、厚さ5mmの場合に、1枚の重量が略8.3kgとなる。このような遮蔽板31の重量であれば、2枚の遮蔽板31,31とフック35を合わせて、板状遮蔽材30の総重量が略17.2kgとなるので、人力で運搬可能である。なお、板状遮蔽材30の形状や重量は一例であって、適宜変更可能である。
このような構成の遮蔽板31を形成するに際しては、まず、アルミニウム合金を圧延してケース状に形成されたスキン材33内に、アルミニウム粉末とタングステン粉末とを混合させたコア材34を充填する。このとき、タッピングを行いながら、コア材34の空隙率を減少させる。その後、他方のスキン材33で粉末を覆い、枠材で四周を囲む。その後、予熱、圧延、平坦化の手順で一体に熱間圧延する。最後に枠材を切断して、放射線の遮蔽性能を有する遮蔽板31が形成される。このような遮蔽板31では、コア材34におけるタングステン粉末の混合量を増加すると、放射線の遮蔽性能が高くなる。遮蔽板31は、2枚合わせて必要な放射線遮蔽性能を得られる厚さに形成されている。なお、コア材34に、ホウ素(B4C)粉末を追加すれば、さらに中性子線の遮蔽性能を付与することができる。
フック35は、板状遮蔽材30の裏面に沿う垂直板部36と、垂直板部36の上端から後方に向かって水平に張り出す水平板部37と、水平板部37の先端から垂下する垂下板部38とを備えており、断面コ字状を呈している。フック35は、板状遮蔽材30の幅方向中心位置に固定されている。フック35の上端は、遮蔽板31の上端と同じ高さに配置されている。
垂直板部36は、板状遮蔽材30の裏面に接する部分であって、ボルトBおよびナットNを介して遮蔽板31に固定されている。ボルトBは、2枚の遮蔽板31,31と垂直板部36を貫通しており、三部材を一体固定している。ボルトBおよびナットNは、横方向に二つ設けられている。
水平板部37は、骨組フレーム体10の水平部材12上に載置される部分である。板状遮蔽材30を傾斜した状態で水平部材12に係止できるように、水平板部37の長さは、水平部材12の奥行き寸法よりも若干大きくなっている。
垂下板部38は、板状遮蔽材30が水平部材12から落下しないように、水平部材12の側面に引っ掛かる部分である。垂下板部38は、垂直板部36と平行になっている。垂下板部38の高さ寸法は、垂直板部36の高さ寸法の略半分である。
横方向に隣接する板状遮蔽材30,30の連設部分は図8に示すような状態になる。図8に示すように、横方向に隣り合う板状遮蔽材30,30のうち、一方の板状遮蔽材30の段差部32と、他方の板状遮蔽材30の段差部32とが組み合わさっている。具体的には、一方の板状遮蔽材30の表面側の遮蔽板31の端部が、他方の板状遮蔽材30の裏面側の遮蔽板31の端部と重なり合う。これによって、隣り合う板状遮蔽材30,30間に隙間が生じないようになる。さらに、隣り合う板状遮蔽材30,30の表面側の遮蔽板31同士と、裏面側の遮蔽板31の同士は同一面上に配置されることになるので、隣り合う板状遮蔽材30,30の表面同士は、面一な状態となる。
上下方向に隣接する板状遮蔽材30,30の連設部分は図9に示すような状態になる。図9に示すように、上下に隣接する板状遮蔽材30,30のうち、上側に位置する板状遮蔽材30の下端部は、下側に位置する板状遮蔽材30の上端部において重なる。具体的には、上側の板状遮蔽材30が傾斜しており、その下端部は、下側に位置する板状遮蔽材30の上端部よりも表面側(骨組フレーム体10から離れた側)に位置している。傾斜して設けられた板状遮蔽材30は、図9の拡大図に示すように、フック35の表面側が水平部材12の上面から若干浮いた状態で形成されている。これによって、傾斜した遮蔽板31は、その自重によって垂直な状態に戻ろうとするので、その下端部が下側に位置する板状遮蔽材30の上端部に押し付けられる。これによって、上下方向に隣接する板状遮蔽材30,30の連設部分の遮蔽性能が高められている。
以上説明したように、本実施形態に係る遮蔽構造体1によれば、横方向に隣り合う板状遮蔽材30,30の段差部32,32同士が組み合わさることで、隣り合う板状遮蔽材同士が面一になる。これによって、骨組フレーム体10の水平部材12に係止した状態で、板状遮蔽材30,30は面一な状態を確保できる。したがって、隙間なく複数の板状遮蔽材30,30を骨組フレーム体10に設置することができる。
また、段差部32における遮蔽板31の端部同士が厚さ方向に重なり合うことで、板状遮蔽材30,30間に隙間が生じるのを防止できるので、放射線を遮蔽することができる。
さらに、横方向に隣り合う板状遮蔽材30,30の表面同士が面一な状態であるので、前記したように上下方向に隣り合う板状遮蔽材30,30同士で段差が形成されるように重合させたとしても、上側に位置する板状遮蔽材30の下端部と、下側に位置する板状遮蔽材30の上端部とは直線状に接することになる。したがって、上下方向に隣り合う板状遮蔽材30,30間に隙間が発生するのを防ぐことができる
以上のような構成の遮蔽構造体1によれば、横方向に隣接する板状遮蔽材30,30の連設部分と、上下方向に隣接する板状遮蔽材30,30の連設部分のいずれにおいても、直線的に進行する放射線を確実に遮蔽することができる。したがって、図10に示すように、たとえば除染作業者の簡易休憩所2を囲む遮蔽壁3を形成することができる。遮蔽壁3は、クランク状に形成された出入り口4を備えているので、遮蔽壁3の高さ寸法内においては、簡易休憩所2に放射線が到達するのを防止することができる。
板状遮蔽材30の段差部32は、2枚の遮蔽板31,31をずらして、フック35とともにボルトBおよびナットNで一体に固定するだけで、容易に形成することができる。さらに、遮蔽板31は、表面のスキン材33がアルミニウム合金にて形成されているので、耐食性、耐候性が良好である。さらに、板状遮蔽材30は、加工性に優れており、組立・解体も容易である。特に、現場にて骨組フレーム体10を組みたててしまえば、板状遮蔽材30の総重量が人力で運搬可能な重量であるので、骨組フレーム体10への組み付け作業を作業員が手作業で行うことが可能となる。なお、板状遮蔽材30の設置作業は、最下段から最上段に向かって、順次行う。また、遮蔽構造体1の解体する際にも、作業員が手作業で板状遮蔽材30を骨組フレーム体10から取り外すことができるので、作業が容易になる。
さらに、骨組フレーム体10の支柱部材11および水平部材12は、アルミニウム合金製の押出形材からなるので、強度や耐食性に優れた骨組フレーム体10とすることができる。また、アルミニウムの軽量性を生かした組み立て作業の容易化や、リサイクル性に優れた骨組フレーム体を提供することができる上に、設計の自由度が高く、あらゆるレイアウトに柔軟に対応することができる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能である。たとえば、前記実施形態では、骨組フレーム体10の支柱部材11をアルミニウム合金製の押出形材からなるアングル材13で構成し、水平部材12をアルミニウム合金製の押出形材からなる角パイプで構成しているが、各部を構成する材料および形状は前記のものに限定されるものではない。骨組フレーム体10を、押出形材以外のものを用いて構築してもよいし、他の形(押出形材も含む)状のものを用いて構築してもよい。また、骨組フレーム体10は鋼材にて構成してもよい。鋼材を用いれば、剛性の高い骨組フレーム体10とすることができるとともに、汎用品を利用することで骨組フレーム体の製造コストを低減できる。
また、前記実施形態では、遮蔽構造体1を除染作業者の簡易休憩所2を囲む遮蔽壁3として利用した場合を例示したが、他のものにも利用可能である。たとえば、放射性物質の仮保管するスペースを囲む遮蔽壁など、内部から外部に放射線が出るのを防止する壁にも利用可能である。また、遮蔽構造体1をトラックの壁に取り付ければ、放射性物質を運搬手段としても利用できる。
1 遮蔽構造体
10 骨組フレーム体
11 支柱部材
12 水平部材
30 板状遮蔽材
31 遮蔽板
32 段差部
33 スキン材
34 コア材
35 フック
B ボルト
N ナット

Claims (5)

  1. 骨組フレーム体と、前記骨組フレーム体に取り付けられる複数の板状遮蔽材とを備える遮蔽構造体であって、
    前記骨組フレーム体は、複数の支柱部材と、隣り合う前記支柱部材間に架け渡された水平部材とを備えており、
    前記板状遮蔽材は、横方向にずらされた状態で重ね合わされた2枚の遮蔽板と、前記水平部材に係止されるフックとを備え、
    横方向に隣り合う前記板状遮蔽材のうち、一方の前記板状遮蔽材の表面側の前記遮蔽板と、他方の前記板状遮蔽材の裏面側の前記遮蔽板とが重なり合って、隣り合う前記板状遮蔽材の表面同士が面一になっている
    ことを特徴とする遮蔽構造体。
  2. 前記フックは、前記板状遮蔽材の裏面に沿う垂直板部と、前記垂直板部の上端から水平に張り出す水平板部とを備えており、
    前記フックと2枚の前記遮蔽板は、ボルトおよびナットにて一体化されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の遮蔽構造体。
  3. 上下方向に隣接する前記板状遮蔽材のうち、上側に位置する前記板状遮蔽材の下端部は、下側に位置する前記板状遮蔽材の上端部に重ねられている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遮蔽構造体。
  4. 前記遮蔽板は、2枚のスキン材にコア材を挟み込んだ両面クラッド構造の金属複合材からなり、
    前記スキン材は、アルミニウム合金製板材からなるとともに、
    前記コア材は、アルミニウム粉末と、タングステン粉末またはホウ素粉末の少なくとも一方とを混合させてなり、
    前記遮蔽板は、前記スキン材と前記コア材とを一体に熱間圧延してなる
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の遮蔽構造体。
  5. 前記支柱部材および前記水平部材は、アルミニウム合金製の押出形材もしくは鋼材からなる
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の遮蔽構造体。
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