JP6601838B2 - ハッチ割付システム - Google Patents

ハッチ割付システム Download PDF

Info

Publication number
JP6601838B2
JP6601838B2 JP2015170811A JP2015170811A JP6601838B2 JP 6601838 B2 JP6601838 B2 JP 6601838B2 JP 2015170811 A JP2015170811 A JP 2015170811A JP 2015170811 A JP2015170811 A JP 2015170811A JP 6601838 B2 JP6601838 B2 JP 6601838B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hatch
information
data
assignment
storage medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015170811A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017047912A (ja
Inventor
祐司 福田
実 小関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokico System Solutions Co Ltd
Original Assignee
Tokico System Solutions Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokico System Solutions Co Ltd filed Critical Tokico System Solutions Co Ltd
Priority to JP2015170811A priority Critical patent/JP6601838B2/ja
Publication of JP2017047912A publication Critical patent/JP2017047912A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6601838B2 publication Critical patent/JP6601838B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Loading And Unloading Of Fuel Tanks Or Ships (AREA)

Description

本発明は、タンクローリ車に配送先に配送する油液を積み込んで出荷する油槽所に設けられ、タンクローリ車の各ハッチにそれぞれ積み込む油液の種類及び数量を配送先からの予約データを基に割り付けるハッチ割付システムに関する。
例えば、配送先となる給油所では、レギュラーガソリン,ハイオクガソリン,灯油,軽油等の複数種類の油液を取り扱っており、給油所に油液を配送するタンクローリ車は、複数のハッチを備えている。そのため、油槽所では、積込作業者でもあるタンクローリ車の乗務員が、配送先からの注文を基に登録された予約データに基づいて、ハッチ設定器により今回の配送でタンクローリ車の各ハッチに積み込む油液の種類及び数量を割り付け、この作成したハッチ割付データを基に出荷装置を操作して、タンクローリ車の各ハッチに割り付けた種類の油液を割り付けた数量だけ積み込むようになっている。
特許文献1には、このハッチ設定器を用いた予約データに基づくハッチ割り付け、及び出荷装置によるハッチ割付データに対応した油液の積み込みが、タンクローリ車毎に設けられ、当該タンクローリ車を特定する車両番号が記憶された車番カードによって管理されていることが記載されている。
また、特許文献2には、ハッチ設定器を用いて予約データに基づき作成したハッチ割付データは、出荷装置による油液の積み込み完了後も、車番カードの車両番号と対応付けられてタンクローリ車の前荷データとして記憶され、次回の油槽所でのタンクローリ車への油液の積み込み時に、当該タンクローリ車のハッチそれぞれに対してガスパージが必要であるか否かを判断するためのデータとしても利用されることが記載されている。
特開平6−100094号公報 特許第3197293号公報
ところで、最近では、配送先への油液配送の効率化等を目的にして、油槽所に備えられている出荷管理コンピュータを、石油元売会社それぞれが経営又は提携する配送先から注文を受ける石油元売会社それぞれの予約センターの予約コンピュータと通信回線を介して接続し、複数の石油元売会社間で油槽所及び/又はタンクローリ車を共用する油液の配送方式が行われるようになってきた。この油液の配送方式では、タンクローリ車は配送先への油液の配送完了後に、例えば石油元売会社の異同に関係なく最寄の都合がよい油槽所で、予約データに基づいて次の配送先への油液を積み込むことが可能になる。
しかし、タンクローリ車への油液の積み込み時に当該タンクローリ車のハッチそれぞれに対してガスパージが必要であるか否かを判断するためのデータとして利用される前荷データとしてのハッチ割付データが、このハッチ割付データを作成して油液の積み込みを行った油槽所の出荷管理コンピュータに記憶されている従来の構成のままでは、最寄の都合がよい油槽所で、ガスパージが必要なハッチを判断できず、次の配送先への油液の積み込みを行うことができない。
そこで、この前荷データになるハッチ割付データを、油槽所での油液の積み込みの度に、タンクローリ車毎に設けられ、タンクローリ車を特定する車両番号が記憶されている車番カードに書き込んで記憶しておき、共用する油槽所いずれでも、油液の積み込みの際に、必要なハッチのガスパージを適切に行えるようにしておく必要がある。すなわち、情報記憶媒体としての車番カードには、タンクローリ車を特定する特定情報の車両番号だけではなく、油槽所での油液の積み込みの際のハッチ割付データ等、より多くのデータを記憶させておく必要性が高まっている。
このような要求に応えて、最近は、車番カードを構成する情報記憶媒体に記憶容量の大きいICカードを利用し、油槽所の出荷管理コンピュータに接続されたハッチ設定器には、特定情報の車両番号を読み取る情報読取機に代えて情報の書き込みも行える情報読み書き機のリーダーライターが用いられるようになってきた。この場合、車番カードとしてのICカードは、タンクローリ車の乗務員によって、配送先からの注文を基に登録された予約データを、出荷管理コンピュータを介して、予約センターの予約コンピュータからハッチ設定器に読み出す際に、リーダーライターに情報読み書き可能にセットされ、ハッチ設定器によるハッチ割付データの作成後は、リーダーライターから取り外されて携行され、出荷装置を用いた油液の積込作業等でタンクローリ車の特定に使用される。
このような使用形態を鑑み、ハッチ設定器に設けられるICカード及びリーダーライターは、ハッチ割付データの作成後のICカードの携行し忘れを防ぐため、リーダーライターに情報読み書き可能にセットされている状態がタンクローリ車の乗務員に意識され、また、情報の読み書きにおける耐久性も重要であることから、情報の読み書きを端子同士の物理的連結によらず、情報記憶媒体を情報読み書き機上に近接配置した状態で行えるICカード及びリーダーライター、特に非接触型のICカード及びリーダーライターが利用される傾向にある。
しかしながら、このような情報記憶媒体を情報読み書き機上に近接配置した状態で情報の読み書きが行えるリーダーライターは、ハッチ設定器によって今回の配送でタンクローリ車の各ハッチに積み込むハッチ割付データを作成した後、この作成したハッチ割付データを車番カードを構成するICカードに書き込み完了するまでに、例えば、2〜3秒のタイムラグを要する。そのため、情報記憶媒体を情報読み書き機上に近接配置した状態で情報の読み書きが行えるICカード及びリーダーライターを使用することは、ICカードの携行し忘れを防ぎ、情報の読み書き時における耐久性をはかることが可能になる反面、ICカードがこのタイムラグ中にタンクローリ車の乗務員により取り外されてしまう機会を生じさせてしまうことになる。そして、この機会は、例えば車番カードがハッチグループ単位で複数のICカードに分けられ、読み取らせるICカードの枚数が増える程、増加することになる。
これにより、ICカードがこのタイムラグ中にリーダーライターから取り外されてしまうと、タンクローリ車への次回の油液の積み込みの際に前荷データとして使用される、今回の積み込みの際に作成したハッチ割付データの書き込みが正常に完了していないばかりか、今回の積み込みの際に前荷データとして読み取った前回の積み込みの際に作成したハッチ割付データも正常に読み取りできなくなってしまう。さらに、このような書き込みが正常に完了していないハッチ割付データが記憶されているICカードを、次回の油液の積み込みの際のハッチ割り付けに使用すると、書き込まれたデータの読み取り自体が行えず前荷データの確認が行えなかったり、前荷データの確認が行えたとしても読み取ったハッチ割付データ自体が正常に書き込みが完了していないものなので、例えば、タンクローリ車のハッチそれぞれに対してのガスパージが必要であるか否かの判断に誤りが生じる等、様々な障害の発生が懸念される。
本発明は、上述した問題点を解決するため、タンクローリ車を特定する特定情報が記憶されている情報記憶媒体に、今回の積み込みで各ハッチに積み込む油液の種類及び数量からなるハッチ割付情報を書き込んで記憶するハッチ割付システムにおいて、情報記憶媒体へのハッチ割付情報の書き込みが正常に完了していない場合に、情報記憶媒体の復旧(情報記憶媒体へのハッチ割付情報の再度の書き込み)が行えるように、その復旧情報を情報記憶媒体の復旧が完了するまで記憶保持しておくことにより、ハッチ割付システム自体の信頼性及び安全性の向上をはかることを目的とする。
本発明に係る燃料供給装置は、タンクローリ車毎に設けられ、当該タンクローリ車を特定する特定情報と、当該タンクローリ車の複数のハッチそれぞれに対する積込油液の種類及び数量からなる前荷データとしてのハッチ割付情報とが記憶される情報記憶媒体と、予約センターに設けられ、タンクローリ車の特定情報と対応付けてタンクローリ車に積み込む油液の種類及び数量からなる予約データが記憶されている予約データ記憶装置が備えられた予約コンピュータと、配送先に配送する油液をタンクローリ車に積み込んで出荷する油槽所毎に設けられ、予約コンピュータと接続され、油槽所の出荷管理を行う出荷管理コンピュータと、各油槽所において出荷管理コンピュータに接続されて設けられ、情報記憶媒体に対し記憶情報の読み書きを行う情報読み書き機により読み取られた情報記憶媒体の特定情報に対応する予約データを、当該油槽所の出荷管理コンピュータを介して、予約コンピュータの予約データ記憶装置から読み出し、当該予約データにおける油液の種類及び数量を当該特定情報で特定されるタンクローリ車の複数のハッチそれぞれに対する積込油液の種類及び数量に割り付けてなる今回積荷データとしてのハッチ割付情報を作成するハッチ割付設定部、及び、ハッチ割付設定部によって作成された今回積荷データとしてのハッチ割付情報に基づくハッチ割付伝票を印刷出力する印字装置を備えたハッチ設定器と、を備えたハッチ割付システムであって、ハッチ設定器には、情報読み書き機により情報記憶媒体から特定情報とともに読み取られた前荷データとしてのハッチ割付情報、又はハッチ割付設定部により当該特定情報に対応して予約データ記憶装置から読み出した予約データを基に作成された今回積荷データとしてのハッチ割付情報を、当該情報記憶媒体の復旧用ハッチ割付情報として出荷管理コンピュータの記憶装置に記憶しておく復旧情報記憶部と、ハッチ割付設定部による今回積荷データとしてのハッチ割付情報の作成後、情報記憶媒体に前荷データとして記憶されている既存のハッチ割付情報に代えて今回積荷データとして作成したハッチ割付情報を、情報読み書き機を用いて情報記憶媒体に書き込む前荷データ更新部と、前荷データ更新部による情報記憶媒体に対するハッチ割付情報の情報読み書き機を用いた書き込みの際、今回積荷データとして作成したハッチ割付情報が情報記憶媒体に情報読み書き機によって正しく全部書き込まれたか否かを判断する書込判断部と、当該ハッチ割付情報が情報記憶媒体に正しく全部書き込まれない書き込みエラーがあると書込判断部によって判断された場合は、当該書き込みエラーが生じた情報記憶媒体に対する今後の情報読み書き機を用いた情報の読み書きに備えて、復旧情報記憶部によって出荷管理コンピュータの記憶装置に記憶してある当該情報記憶媒体についての復旧用ハッチ割付情報を記憶保持しておく一方、書き込みエラーがないと判断された場合は、復旧情報記憶部によって出荷管理コンピュータの記憶装置に記憶してある当該情報記憶媒体についての復旧用ハッチ割付情報を消去する復旧情報記憶制御部と、が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、タンクローリ車を特定する特定情報が記憶されている情報記憶媒体に、今回の積み込みで各ハッチに積み込む油液の種類及び数量からなるハッチ割付情報を書き込んで記憶するハッチ割付システムにおいて、ハッチ割付情報の書き込みが正常に完了していないまま記憶されている情報記憶媒体の復旧が行えるように、情報記憶媒体から特定情報とともに読み取られた前荷データとしてのハッチ割付情報、又は当該特定情報に対応して読み出した予約データを基に作成された今回積荷データとしてのハッチ割付情報を、復旧用ハッチ割付情報として、情報記憶媒体においてのハッチ割付情報の復旧の必要がなくなるまで記憶保持しておく構成としたので、ハッチ割付情報の書き込みが正常に完了していないまま記憶されている情報記憶媒体の使用を防止でき、ハッチ割付システム自体の信頼性及び安全性の向上をはかることができる。
上記した以外の、課題、構成及び効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施の形態に係るハッチ割付システムを用いた、タンクローリ車に油液の積み込みを行う油槽所システムの一実施例の構成図である。 車番カードのデータフォーマットの一実施例を示した図である。 ハッチ割付システムによるハッチ割付処理の一実施例を示したフローチャートである。 ハッチ割付システムによるハッチ割付処理で、ハッチ設定器のディスプレイ装置に表示される注意表示の一実施例を示した図である。 ハッチ割付システムによるハッチ割付処理で、ハッチ設定器のディスプレイ装置に表示されるハッチ割付画面の一実施例を示した図である。 ハッチ割付システムによるハッチ割付処理で、車番カードへのハッチ割付情報の書き込みを失敗した場合の復旧処理の一実施例(車番カードへの前荷データの書込み処理)を示したフローチャートである。 ハッチ割付システムによるハッチ割付処理で、車番カードにハッチ割付情報の書き込みが正常に行われた場合と失敗した場合とのそれぞれにおけるハッチ割付情報の書込み処理の一実施例を示したフローチャートである。 ハッチ割付システムによるハッチ割付処理で、ハッチ設定器のディスプレイ装置に表示される注意表示の一実施例を示した図である。
本発明に係るハッチ割付システムの一実施の形態について、図面に基づき説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るハッチ割付システムを用いた、タンクローリ車に油液の積み込みを行う油槽所システムの一実施例の構成図である。
油槽所システム1は、出荷現場には出荷装置10が設置され、出荷現場から離れた事務所内には出荷管理コンピュータ20及びハッチ設定器30が設置されて構成されている。
出荷装置10は、タンクローリ車の各ハッチに油液を積み込む積込系統が、積込油液の種類毎に分けて複数系統備えられた構成になっている。各積込系統は、タンクローリ車のハッチ積込口からハッチ内に挿入されて油液を吐出するローディングアームを有し、積込油液の貯油タンクからローディングアームまでの給送路には、ポンプ、定流量弁、定量弁等の送液機器や、流量計等の計測機器が設けられた構成になっている。各積込系統によるタンクローリ車のハッチへの油液の積み込みは、出荷装置10の出荷制御装置11によって、ハッチ設定器30により作成された、今回の配送でタンクローリ車の各ハッチに積み込む油液の種類及び数量からなるハッチ割付データに基づいて、積み込み制御される。また、出荷装置10が設置された出荷現場には、図1においては図示省略したが、ローリ車のハッチに今回積込む油種のグループと前回積込んだ油種のグループとが異なる場合に、必要に応じて出荷装置10の積込系統による油液の積み込み前に当該ハッチのガスパージを行うガスパージ装置等の出荷付属装置も設置されている。出荷装置10、及びガスパージ装置を含む出荷付属装置は、既存の出荷装置10及び出荷付属装置が適用可能なので、これら装置の各部の構成及び作用についての詳細な説明は省略する。
出荷管理コンピュータ20は、ディスプレイ装置、キーボードといったユーザーインタフェース機器を備えたコンピュータ装置によって構成され、タンクローリ車に油液の積み込みを行う油槽所の出荷管理を行う。出荷管理コンピュータ20は、出荷装置10の出荷制御装置11及びハッチ設定器30と油槽所内でLAN(Local Area Network)接続されている。また、図示の例では、例えば、複数の石油元売会社間で共用するタンクローリ車への積み込みにも対応をはれるように、石油元売会社それぞれが経営又は提携する配送先から注文を受ける石油元売会社それぞれの予約センターの予約コンピュータ90ともWAN(Wide Area Network k)接続されている。
出荷管理コンピュータ20は、油槽所における出荷管理の一環として、例えば、タンクローリ車の各ハッチに積み込む油液の種類及び数量の割り付けを行うため、ハッチ設定器30からタンクローリ車を特定する特定情報としての車両番号(車番コード)を含む予約データの送信要求を受信すると、石油元売会社の予約センターの予約コンピュータ90に対し当該タンクローリ車の予約データの送信要求を行う構成になっている。そして、該当する石油元売会社の予約コンピュータ90から送信されてくる、その予約コンピュータ90でその石油元売会社が経営又は提携する配送先から注文に基づき作成された当該タンクローリ車に係る予約データを受信すると、これを当該油槽所での当該タンクローリ車に対する予約データとして出荷管理コンピュータ20の記憶装置21に記憶し、予約データの送信要求があったハッチ設定器30にこの予約データを送信する構成になっている。
また、出荷管理コンピュータ20は、油槽所における出荷管理の一環として、例えば、ハッチ設定器30からタンクローリ車を特定する特定情報としての車両番号(車番コード)が特定可能なハッチ割付データ(ハッチ割付情報)を含むハッチ設定の完了報告を受信すると、この受信したハッチ割付データを当該タンクローリ車に係る予約データと対応付けて出荷管理コンピュータ20の記憶装置21に記憶し、その後、出荷装置10の出荷制御装置11から当該タンクローリ車に係るハッチ割付データの送信要求を受信すると、この送信要求があった出荷装置10の出荷制御装置11に送信する構成になっている。
また、出荷管理コンピュータ20は、油槽所における出荷管理の一環として、例えば、ハッチ割付データを送信した出荷装置10の出荷管理コンピュータ20から当該タンクローリ車に対する積込完了の報告を受信すると、これを当該油槽所での当該タンクローリ車の予約データに対する積込データとして出荷管理コンピュータ20の記憶装置21に記憶し、さらにこの当該予約データの送信を受けた石油元売会社の予約センターの予約コンピュータ90に対し、当該予約データに対する積込完了の報告を送信する構成になっている。
このように、図示の油槽所システム1においては、石油元売会社それぞれの予約センターの予約コンピュータ90ともWAN接続された出荷管理コンピュータ20によって、タンクローリ車を特定する特定情報としての車両番号(車番コード)を基にして、石油元売会社に異同に関係なく、予約データに基づいてタンクローリ車に次の配送先への油液を積み込むことが可能になっている。そして、ハッチ設定器30との間では、出荷管理コンピュータ20は、タンクローリ車の特定情報である車両番号と対応付けて、タンクローリ車に積み込む油液の種類及び数量からなる予約データが記憶されている予約データ記憶装置としても機能するようになっている。
その上で、図示のような、ハッチ設定器30が複数設けられた油槽所システム1においては、出荷管理コンピュータ20は、ハッチ設定器30からの登録要求を受けてハッチ設定器30から送信されてくる、タンクローリ車の前回(直近)の配送で各ハッチに積み込むハッチ割付データ若しくは今回の配送で各ハッチに積み込むハッチ割付データや、カード書込エラーを受信して、これらを予約データやハッチ設定の完了報告に含まれたハッチ割付データとは区別してその記憶装置21に記憶する一方、ハッチ設定器30からの、これら前回若しくは今回のハッチ割付データ、カード書込エラーそれぞれの削除要求を受けて、記憶装置21に記憶されている該当データを消去する構成になっている。このようにして、出荷管理コンピュータ20は、複数のハッチ設定器30で共用する、カード書込エラーを起こした際のエラー記憶部及び復旧用ハッチ割付データ記憶部としても機能するようになっている。
ハッチ設定器30は、ディスプレイ装置、キーボードといったユーザーインタフェース機器を備えたコンピュータ装置によって構成され、配送先からの注文を基に登録された予約データに基づいて、今回の配送でタンクローリ車の各ハッチに積み込む油液の種類及び数量を割り付けたハッチ割付データを作成する。ハッチ設定器30には、タンクローリ車毎に発行された情報記憶媒体の車番カード40に対し、その記憶情報の読み書きを行う情報読み書き機32、及び今回作成した今回積荷データとしてのハッチ割付データに基づくハッチ割付伝票を印刷出力するプリンタ装置33も設けられている。
車番カード40は、ICチップが埋め込まれたICカードによって構成され、対応するタンクローリ車を特定する特定情報である車両番号(車番コード)、ハッチ設定器30で予約データに基づいて作成されたハッチ割付データ等が記憶されている。
図2は、車番カードのデータフォーマットの一実施例を示した図である。
図示の例では、車番カード40には、車番(車両番号)、ハッチ情報、出荷日、回次、及び各ハッチに割り付けられた積み込む油液の油種、数量、届先(配送先)の情報が記憶されている。ここで、ハッチ情報は、タンクローリ車のタンクの各ハッチの容量を示し、通常、タンクローリ車には、2キロリットル、4キロリットルといった具合に、複数種類の容量のハッチが複数備えられている。ハッチ情報は、タンクローリ車を特定する特定情報である車番とともに、ハッチ設定器30によるハッチ割り付けでは書き込み更新ができない書き込み不可の情報として記憶されている。これに対し、出荷日は、当該タンクローリ車に対する油液の積込・配送日を示す。本実施例では、各ハッチに割り付けられた積み込む油液の油種、数量は、出荷日、回次、届先の情報とともに、タンクローリ車に対する今回積荷データ及び次回の積込の際の前荷データとしてのハッチ割付データを形成する。
情報読み書き機32は、ICカードから車番カード40に対応して、ICカードリーダーライターによって構成されている。さらに、本実施例では、車番カード40が情報読み書き機32に情報読み書き可能にセットされている状態をタンクローリ車の乗務員に意識させ、また、情報の読み書きにおける耐久性を考慮して、車番カード40及び情報読み書き機32は、非接触型のICカード及びICカードリーダーライターにより構成され、車番カード40を情報読み書き機32の搭載面32aに搭載又は近接配置させることによって、車番カード40は、情報読み書き機32に対して取外し自由な状態で、その記憶情報の読み書きが可能になっている。
次に、本実施例の油槽所システム1において、ハッチ設定器30が出荷管理コンピュータ20と協働してハッチ割付システムとして行うハッチ割付処理について、図3、図4を参照しながら説明する。
図3は、ハッチ割付システムによるハッチ割付処理の一実施例を示したフローチャートである。
図4は、ハッチ割付システムによるハッチ割付処理で、ハッチ設定器のディスプレイ装置に表示される注意表示の一実施例を示した図である。
本実施例の油槽所システム1では、タンクローリ車の乗務員は、油槽所でのタンクローリ車のへ各ハッチに対する油液の積み込みに際し、まず、ハッチ設定器30が設置されている油槽所の事務所で、ハッチ設定器30に設けられた情報読み書き機32の搭載面32aに車番カード40を載置し、車番カード40の記憶情報を読み取らせる(ステップS10)。
ハッチ設定器30は、情報読み書き機32による車番カード40の読み取りによって、車番(車両番号)、ハッチ情報、出荷日、回次、及び各ハッチに割り付けられた積み込む油液の油種、数量、届先(配送先)の情報を取得する(S20)。この場合、車番(車両番号)はタンクローリ車を特定する特定情報に該当し、各ハッチに割り付けられた積み込む油液の油種、数量は、前回の積み込みの際に作成された、前回の積み込みで各ハッチに積み込む油液の種類及び数量からなるハッチ割付データであり、前荷データである。
この情報読み書き機32による車番カード40の読み取りでは、車番(車両番号)、ハッチ情報は、ハッチ割り付けでは書き込み更新できない書き込み不可の情報で、ハッチ割付処理でハッチ設定器30の情報読み書き機32を使用して書き込まれる情報ではないので、その書き込み不都合で車番(車両番号)、ハッチ情報が正しく読み取れないといった不都合は生じにくい。ところが、前荷データとなるハッチ割付データや、出荷日、回次、届先(配送先)の情報については、タンクローリ車への油液の積み込みの度に、ハッチ設定器30の情報読み書き機32を使用して書き込み更新される情報なので、情報読み書き機32による書き込み更新の際に、例えば車番カード40が情報読み書き機32の搭載面32aから取り外されてしまっている場合等では、これら情報については、情報読み書き機32による書き込み更新が行われず、前回よりもさらに前の積み込み時に書き込み更新された情報が残っていたり、情報自体が正常に書き込まれていないことも生じる。
そこで、ハッチ設定器30は、車番カード40の読み取り情報を取得すると、カード書込エラーを起こした際のエラー記憶部及び復旧用ハッチ割付データ記憶部としても機能する出荷管理コンピュータ20に、読み取った車番(車両番号)、又は読み取った車番に対応づけられた復旧用のハッチ割付データが登録されているか否かを確認し、ステップS10で読ませた車番カード40が、前荷データの書き込みが正常になされていない書込エラーカードであるか否かを確認する(S30)。
そして、ハッチ設定器30は、書込エラーカードである場合は、ディスプレイ装置に、注意表示として、例えば、図4(A)に示したロック画面110を表示し、タンクローリ車の今回の積み込みに係るGUI(Graphical User Interface)画面(後述のハッチ割付画面130)を用いたハッチ割付操作が行えないようにする(S130)。
これに対し、ハッチ設定器30は、書込エラーカードではない場合、まず、車番カード40から読み取った前荷データとなるハッチ割付データや、出荷日、回次、届先(配送先)の情報を、カード書込エラーを起こした際のエラー記憶部及び復旧用ハッチ割付データ記憶部としても機能する出荷管理コンピュータ20の記憶装置21に、復旧用ハッチ割付データ(復旧用前荷データ)として記憶する(S40)。本実施例では、図1に示すように、ハッチ設定器30が複数設けられた油槽所システム1であり、復旧用ハッチ割付データは、車番に対応づけて、その出所が判るようにして出荷管理コンピュータ20に登録される。
ハッチ設定器30は、このようにして書込エラーカードのチェック(S30)、出荷管理コンピュータ20に対する復旧用ハッチ割付データの登録(S40)が済むと、出荷管理コンピュータ20を介して当該タンクローリ車の予約データを予約センタの予約コンピュータ90から取得し、この予約データを基にタンクローリ車の各ハッチに今回積み込む油液の種類及び数量を割り付けるためのGUI画面であるハッチ割付画面130を、ディスプレイ装置に表示する(S50)。
図5は、ハッチ割付システムによるハッチ割付処理で、ハッチ設定器のディスプレイ装置に表示されるハッチ割付画面の一実施例を示した図である。
ハッチ割付画面130は、予約データ表示欄131と、ハッチ割付欄132とを有する。予約データ表示欄131には、例えば、車両番号、今回の回次の表示をインデックスにして、予約データに基づく、配送先(納入先、届先)、配送先毎の配送油液の種類及び数量が表示される。ハッチ割付欄132には、予約データ表示欄131に表示された配送先毎の配送油液の種類及び数量を基に割り付けた、タンクローリ車の各ハッチに今回積み込む油液の種類及び数量、ガスパージが必要なハッチの指示が表示される。
ここで、タンクローリ車の各ハッチに今回積み込む油液の種類及び数量の割り付けは、タンクローリ車の乗務員によるマニュアル割り付け及び/又はハッチ設定器30による自動割り付けにより行われる(S60)。また、各ハッチ毎のガスパージが必要であるか否かの判断は、今回割り付けたハッチ割付データと、ステップS20で取得した前荷データとしてのハッチ割付データとに基づいて、ハッチ設定器30により自動判断される。
タンクローリ車の各ハッチに今回積み込む油液の種類及び数量を有するハッチ割付データの作成が完了すると、ハッチ設定器30は、作成したハッチ割付データを、図2に示したフォーマットで、情報読み書き機32を用いて車番カード40に書き込んで、車番カード40のハッチ割付データの更新記憶を行う(S80)。
そして、ハッチ設定器30は、その書き込みで、図2においてハッチ割付データとして示した全てのフォーマット項目について、車番カードに異常なく書き込むことができたか否かを判断する(S90)。この判断は、本実施例のような車番カード40及び情報読み書き機32が非接触式のICカード及びICカードリーダーライターからなるハッチ割付システムにおいては、例えば、その書き込みに伴うICカード−ICカードリーダーライター間の交信を監視することによって判断できる。また、更新記憶された車番カード40のハッチ割付データの読み取りができるか否か、及び読み取ったハッチ割付データと書き込んだハッチ割付データとの照合に基づいて判断する構成を採用してもよい。
このステップS90による判断で、ハッチ設定器30は、例えば、ステップS80で書き込みが行われる際に、既に車番カード40が情報読み書き機32の搭載面32aに搭載されていない、また書き込み途中に車番カード40が情報読み書き機32の搭載面32aから取り外されたような場合における、図2においてハッチ割付データとして示した全てのフォーマット項目について、車番カードにデータが正常に書き込まれていない状況を検出することができる。
ハッチ設定器30は、このステップS90による判断結果を基に、車番カードにデータが正常に書き込まれていない場合は、図4(B)に示したエラー画面120を表示し、カード書込エラーを起こした際のエラー記憶部及び復旧用ハッチ割付データ記憶部としても機能する出荷管理コンピュータ20に、この書込エラーカードの登録を行う(S160)。
ここで、この書込エラーカードの登録は、ステップS40で、カード書込エラーを起こした際のエラー記憶部及び復旧用ハッチ割付データ記憶部としても機能する出荷管理コンピュータ20に、復旧用ハッチ割付データ(復旧用前荷データ)が車番に対応づけて記憶されているため、この車番に対応づけた復旧用ハッチ割付データが、そのままカード書込エラーの登録データになる。なお、この復旧用前荷データとは別に、カード書込エラーを起こした車番カードの車番を、エラー記憶部及び復旧用ハッチ割付データ記憶部としても機能する出荷管理コンピュータ20に登録することも可能である。
これに対し、ハッチ設定器30は、このステップS90による判断結果を基に、車番カードにデータが正常に書き込まれている場合は、その判断結果を基にして、ハッチ割付伝票を、プリンタ装置33を用いて印字出力する(S100)。ハッチ割付伝票の伝票内容は、例えば、図5に示したハッチ割付画面130の、ハッチ割り付け終了後の画面表示内容であってもよい。
そして、ハッチ設定器30は、出荷管理コンピュータ20に、車両番号が特定可能なハッチ割付データ(ハッチ割付情報)を含むハッチ設定(ハッチ割り付け)の完了報告を送信することによって、出荷装置10による積込を可能にする(S110)。また、ステップS40で、カード書込エラーを起こした際のエラー記憶部及び復旧用ハッチ割付データ記憶部としても機能する出荷管理コンピュータ20に、車番と対応付けて登録されている復旧用ハッチ割付データ(復旧用前荷データ)を削除する(S120)。本実施例では、ハッチ設定の完了報告が、エラー記憶部及び復旧用ハッチ割付データ記憶部としても機能する出荷管理コンピュータ20に対する、復旧用ハッチ割付データの削除要求に該当する。
このように、本実施例のハッチ割付システムによるハッチ割付処理によれば、タンクローリ車の乗務員が、タンクローリ車に対する今回積荷データ及び次回の積込の際の前荷データとしてのハッチ割付データが正常に書き込まれていない車番カードを用いて出荷作業を行おうとすると、予約データを基にしたハッチ設定器30によるハッチ割り付けが行えない(S30、Y)。また、タンクローリ車の乗務員が、車番カードにタンクローリ車に対する今回積荷データ及び次回の積込の際の前荷データとしてのハッチ割付データが書き込まれる前、或いはその書き込み途中に、車番カード40を情報読み書き機32の搭載面32aから取り外してしまった場合も、出荷装置10を用いた積込作業を行うことができない(S90、N)。これにより、油液の積み込みの際の、必要なハッチのガスパージが誤りなく適切に行えるようになる。
また、本実施例のハッチ割付システムによるハッチ割付処理によれば、車番カード40にタンクローリ車に対する今回積荷データ及び次回の積込の際の前荷データとしてのハッチ割付データが正常に書き込まれていることを条件に(S90、Y)、ハッチ割付伝票が印刷出力される。これにより、タンクローリ車の乗務員が、従前のように、印刷されたハッチ割付伝票と、タンクローリ車に対する今回積荷データ及び次回の積込の際の前荷データとしてのハッチ割付データが書き込み途中の車番カード40とを携行して事務所から離れた出荷現場に移動し、出荷装置10を用いて積込作業を始めようとするのを、未然に防ぐことができる。
次に、タンクローリ車に対する今回積荷データ及び次回の積込の際の前荷データとしてのハッチ割付データが正常に書き込まれていない車番カード40の復旧について、図6を参照しながら説明する。
図6は、ハッチ割付システムによるハッチ割付処理で、車番カードへのハッチ割付情報の書き込みを失敗した場合の復旧処理の一実施例(車番カードへの前荷データの書込み処理)を示したフローチャートである。
本実施例の場合、タンクローリ車に対する今回積荷データ及び次回の積込の際の前荷データとしてのハッチ割付データが正常に書き込まれていない車番カード40の復旧は、タンクローリ車の乗務員からこの不良車番カード40を預かった油槽所の所員によって、ハッチ設定器30をカード復旧装置として用いて行われる。
油槽所の所員は、自身が所持する管理権限で、ハッチ設定器30を復旧処理モードに設定し、そのディスプレイ装置に不良車番カード40の復旧のためのGUI画面(解除画面)が表示された状態にし、タンクローリ車の乗務員から預かった不良車番カード40を、情報読み書き機32の搭載面32aに載置してその記憶情報の読み取りを行う(S210)。
この読み取りによって、不良車番カード40に記憶されている、図2においてハッチ割付データとして示した全てのフォーマット項目の情報が、ハッチ設定器30に取得される。その中、車番(車両番号)、ハッチ情報は、ハッチ割り付けでは書き込み更新できない書き込み不可の情報で、ハッチ割付処理でハッチ設定器30の情報読み書き機32を使用して書き込まれる情報ではないので、その書き込み不都合で車番(車両番号)、ハッチ情報が正しく読み取れないといった不都合は生じにくい。
そこで、ハッチ設定器30は、不良車番カード40の読み取り情報を取得すると、カード書込エラーを起こした際のエラー記憶部及び復旧用ハッチ割付データ記憶部としても機能する出荷管理コンピュータ20に、読み取った車番を基に、この車番に対応づけられた復旧用ハッチ割付データ(復旧用前荷データ)が登録されているか否かを確認する(S220)。
ハッチ設定器30は、出荷管理コンピュータ20に、読み取った車番に対応づけられた復旧用ハッチ割付データが登録されていない場合は、その旨を示すエラー画面をそのディスプレイ装置に表示する(S260)。この場合は、不良車番カード40は、当該油槽所における出荷作業の際に生じた不良車番カード40ではないことが推察できる。
これに対し、ハッチ設定器30は、出荷管理コンピュータ20に、読み取った車番に対応づけられた復旧用ハッチ割付データ(復旧用前荷データ)が登録されている場合は、出荷管理コンピュータ20からこの復旧用ハッチ割付データを取得して、不良車番カード40に書き込む(S230)。
そして、ハッチ設定器30は、その書き込みで、図2においてハッチ割付データとして示した全てのフォーマット項目について、不良車番カード40に異常なく書き込むことができたか否かを判断する(S240)。
ハッチ設定器30は、その復旧用ハッチ割付データを不良車番カード40に異常なく書き込むことができなかった場合は、その旨を示すエラー画面をそのディスプレイ装置に表示する(S270)。この場合は、油槽所の所員が、車番カードに復旧用ハッチ割付データが書き込まれる前に、或いはその書き込み途中に、車番カード40を情報読み書き機32の搭載面32aから取り外してしまった可能性があるので、エラー画面ではその旨を示し、復旧処理のやり直しを指示する画面内容となる。
ハッチ設定器30は、その復旧用ハッチ割付データを不良車番カード40に異常なく書き込むことができた場合は、出荷管理コンピュータ20に、車番と対応付けて登録されている復旧用ハッチ割付データ(復旧用前荷データ)を削除する(S250)。本実施例では、この車番と対応付けて登録されている復旧用ハッチ割付データは、カード書込エラーも兼ねているので、この不良車番カード40についてのカード書込エラーも削除されることになる。
このように、本実施例のハッチ割付システムによる車番カードの復旧処理によれば、タンクローリ車に対する今回積荷データ及び次回の積込の際の前荷データとしてのハッチ割付データが正常に書き込まれていない車番カード40を、書き込みエラーを生じた際における、図3のステップS10で示した車番カード40の読み取り時における記憶状態に復旧させることができる。そして、復旧した車番カード40を油槽所の所員から受け取ったタンクローリ車の乗務員は、今回の配送でタンクローリ車の各ハッチに積み込む油液の種類及び数量を割り付けから、出荷作業を再実施することができる。
なお、本実施例のハッチ割付システムは、個々の細かな具体的な構成については、必ずしも上述した構成に限定されるものではない。例えば、出荷管理コンピュータ20をカード書込エラーを起こした際のエラー記憶部及び復旧用ハッチ割付データ記憶部として機能させるものとして説明したが、ハッチ設定器30のコンピュータ装置を、エラー記憶部及び復旧用ハッチ割付データ記憶部として機能させることも可能である。また、図6に示した車番カードの復旧処理では、ステップS220で、出荷管理コンピュータ20は、読み取った車番に対応づけられた復旧用ハッチ割付データが自身の記憶装置21に登録されていない場合は、WAN接続された他の油槽所の出荷管理コンピュータ20にその照会を送信して、読み取った車番に対応づけられた復旧用ハッチ割付データが登録されている油槽所の出荷管理コンピュータ20から、復旧用ハッチ割付データを取得する構成としてもよい。この場合、互いにWAN接続された油槽所それぞれの出荷管理コンピュータ20が全体で、エラー記憶部及び復旧用ハッチ割付データ記憶部として機能することになる。
また、本実施例のハッチ割付システムでは、不良車番カード40を、図3のステップS10で示した車番カード40の読み取り時における記憶状態に復旧させるものであるが、ハッチ設定器30の情報読み書き機32による書き込みエラーがない場合の書き込み完了時の記憶状態に復旧させるようにすることも可能である。このようなハッチ割付システムの実施例について、図7、図8を参照しながら説明する。なお、説明に当たっては、図3において説明したステップ処理と同じ若しくは同様なステップ処理については、同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図7は、ハッチ割付システムによるハッチ割付処理で、車番カードにハッチ割付情報の書き込みが正常に行われた場合と失敗した場合とのそれぞれにおけるハッチ割付情報の書込み処理の一実施例を示したフローチャートである。
図8は、ハッチ割付システムによるハッチ割付処理で、ハッチ設定器のディスプレイ装置に表示される注意表示の一実施例を示した図である。
本実施例に係るハッチ割付システムによるハッチ割付処理では、エラー記憶部及び復旧用ハッチ割付データ記憶部として機能する出荷管理コンピュータ20には、ステップS60で、タンクローリ車の乗務員によるマニュアル割り付け及び/又はハッチ設定器30による自動割り付けで作成されたハッチ割付データが、復旧用ハッチ割付データ(復旧用今回積荷データ)として記憶されるとともに、ステップS90で、書き込みエラーが判断された車番カード40の車番(車両番号)も書き込みエラーデータとして別個に記憶される構成になっている。したがって、ステップS30では、エラー記憶部及び復旧用ハッチ割付データ記憶部として機能する出荷管理コンピュータ20に、ステップS10で読み取った車番カード40の車番が書き込みエラーデータとして、出荷管理コンピュータ20に登録されているか否かにより、ハッチ設定器30が、当該車番カード40が不良車番カード40であるか否かを判断するようになっている。
これにより、不良車番カード40であると判断された場合は、ハッチ設定器30は、エラー記憶部及び復旧用ハッチ割付データ記憶部として機能する出荷管理コンピュータ20から当該車番カード40の復旧用ハッチ割付データ(復旧用今回積荷データ)を取得して、これをディスプレイ装置にGUI画面表示し(S140)、タンクローリ車の乗務員がこれを確認し、車番カード40に対して書き込み操作を行えるようになっている(S150)。
これに対して、ステップS30の判断で、不良車番カード40ではないと判断された場合は、ステップS60で、タンクローリ車の乗務員によるマニュアル割り付け及び/又はハッチ設定器30による自動割り付けで作成されたハッチ割付データが、エラー記憶部及び復旧用ハッチ割付データ記憶部として機能する出荷管理コンピュータ20に、復旧用ハッチ割付データ(復旧用今回積荷データ)として記憶されるようになっている(S70)。
また、ハッチ設定器30は、ステップS90による判断結果を基に、車番カードにデータが正常に書き込まれていない場合は、図8に示したエラー画面140を表示し、ステップS10で読み取った車番カード40の車番を、書き込みエラーデータとして、出荷管理コンピュータ20の記憶装置21に登録するようになっている(S160)。これに対して、車番カードにデータが正常に書き込まれている場合は、エラー記憶部及び復旧用ハッチ割付データ記憶部として機能する出荷管理コンピュータ20からステップS70で登録した復旧用ハッチ割付データ(復旧用今回積荷データ)を削除するため、その削除要求を送信する。これにより、出荷管理コンピュータ20から、ステップS70で出荷管理コンピュータ20に登録した復旧用ハッチ割付データ(復旧用今回積荷データ)が削除され、ステップS160で当該車番カード40の車番が書き込みエラーデータとして登録されていれば、それも削除されるようになっている(S120)。
このように、本実施例のハッチ割付システムによる車番カードの復旧処理によれば、タンクローリ車に対する今回積荷データ及び次回の積込の際の前荷データとしてのハッチ割付データが正常に書き込まれていない車番カード40を、その再読み取りによって、書き込みエラーを生じた際における、図7のステップS60で示した、タンクローリ車の乗務員によるマニュアル割り付け及び/又はハッチ設定器30による自動割り付けで作成されたハッチ割付データが書き込まれた記憶状態に復旧させることができる。そして、復旧した車番カード40を取得したタンクローリ車の乗務員は、今回の配送でタンクローリ車の各ハッチに積み込む油液の種類及び数量の割り付けを繰り返すことなく、出荷作業をそのまま続行することができる。
これにより、本実施例のハッチ割付システムの場合も、図3に示したハッチ割付処理の場合と同様な効果を奏する。
1 油槽所システム、 10 出荷装置、 11 出荷制御装置、
20 出荷管理コンピュータ、 21 記憶装置、 30 ハッチ設定器、
32 情報読み書き機、 32a 搭載面、 33 プリンタ装置、
40 車番カード、 90 予約コンピュータ、 110 ロック画面、
120 エラー画面、 130 ハッチ割付画面、 131 予約データ表示欄、
132 ハッチ割付欄、 140 エラー画面。

Claims (7)

  1. タンクローリ車毎に設けられ、当該タンクローリ車を特定する特定情報と、当該タンクローリ車の複数のハッチそれぞれに対する積込油液の種類及び数量からなる前荷データとしてのハッチ割付情報とが記憶される情報記憶媒体と
    予約センターに設けられ、前記タンクローリ車の特定情報と対応付けて前記タンクローリ車に積み込む油液の種類及び数量からなる予約データが記憶されている予約データ記憶装置が備えられた予約コンピュータと、
    配送先に配送する油液をタンクローリ車に積み込んで出荷する油槽所毎に設けられ、前記予約コンピュータと接続され、油槽所の出荷管理を行う出荷管理コンピュータと、
    各油槽所において前記出荷管理コンピュータに接続されて設けられ、前記情報記憶媒体に対し記憶情報の読み書きを行う情報読み書き機により読み取られた前記情報記憶媒体の特定情報に対応する予約データを、当該油槽所の前記出荷管理コンピュータを介して、前記予約コンピュータの前記予約データ記憶装置から読み出し、当該予約データにおける油液の種類及び数量を当該特定情報で特定される前記タンクローリ車の複数のハッチそれぞれに対する積込油液の種類及び数量に割り付けてなる今回積荷データとしてのハッチ割付情報を作成するハッチ割付設定部、及び、前記ハッチ割付設定部によって作成された今回積荷データとしてのハッチ割付情報に基づくハッチ割付伝票を印刷出力する印字装置を備えたハッチ設定器と、
    を備えたハッチ割付システムであって、
    前記ハッチ設定器には、
    前記情報読み書き機により前記情報記憶媒体から特定情報とともに読み取られた前荷データとしてのハッチ割付情報、又は前記ハッチ割付設定部により当該特定情報に対応して前記予約データ記憶装置から読み出した予約データを基に作成された今回積荷データとしてのハッチ割付情報を、当該情報記憶媒体の復旧用ハッチ割付情報として前記出荷管理コンピュータの記憶装置に記憶しておく復旧情報記憶部と、
    前記ハッチ割付設定部による今回積荷データとしてのハッチ割付情報の作成後、前記情報記憶媒体に前荷データとして記憶されている既存のハッチ割付情報に代えて今回積荷データとして作成したハッチ割付情報を、前記情報読み書き機を用いて前記情報記憶媒体に書き込む前荷データ更新部と、
    前記前荷データ更新部による前記情報記憶媒体に対するハッチ割付情報の前記情報読み書き機を用いた書き込みの際、今回積荷データとして作成したハッチ割付情報が前記情報記憶媒体に前記情報読み書き機によって正しく全部書き込まれたか否かを判断する書込判断部と、
    当該ハッチ割付情報が前記情報記憶媒体に正しく全部書き込まれない書き込みエラーがあると前記書込判断部によって判断された場合は、当該書き込みエラーが生じた前記情報記憶媒体に対する今後の前記情報読み書き機を用いた情報の読み書きに備えて、前記復旧情報記憶部によって前記出荷管理コンピュータの記憶装置に記憶してある当該情報記憶媒体についての復旧用ハッチ割付情報を記憶保持しておく一方、書き込みエラーがないと判断された場合は、前記復旧情報記憶部によって前記出荷管理コンピュータの記憶装置に記憶してある当該情報記憶媒体についての復旧用ハッチ割付情報を消去する復旧情報記憶制御部と
    が設けられていることを特徴とするハッチ割付システム。
  2. 前記情報記憶媒体及び前記情報読み書き機は、非接触型のICカードとICカードリーダーライターである
    ことを特徴とする請求項1記載のハッチ割付システム。
  3. 前記書込判断部によって書き込みエラーがあると判断された場合に、前記復旧情報記憶部が前記出荷管理コンピュータの記憶装置に記憶してある復旧用ハッチ割付情報を記憶保持しておくに当たっては、前記情報読み書き機により読み取られた前記情報記憶媒体の特定情報を対応付けて記憶保持しておく
    ことを特徴とする請求項1記載のハッチ割付システム。
  4. 前記ハッチ設定器には、
    前記書込判断部によって書き込みエラーがあると判断された場合は、当該書き込みエラーの発生を報知する報知部備えられている
    ことを特徴とする請求項1記載のハッチ割付システム。
  5. 前記報知部は、前記印字装置によって構成され、前記書込判断部によって書き込みエラーがあると判断された場合は、前記印字装置からハッチ割付伝票が印刷出力されない
    ことを特徴とする請求項4記載のハッチ割付システム。
  6. 前記ハッチ設定器には、
    前記書込判断部によって書き込みエラーがあると判断された前記情報記憶媒体が前記情報読み書き機によって読み取られた場合に、前記復旧情報記憶部によって前記出荷管理コンピュータの記憶装置に記憶されている前荷データとしてのハッチ割付情報を、前記情報読み書き機を用いて前記情報記憶媒体に書き込む復旧部
    がさらに備えられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のハッチ割付システム。
  7. 前記ハッチ設定器には、
    前記書込判断部によって書き込みエラーがあると判断された前記情報記憶媒体が前記情報読み書き機によって読み取られた場合に、前記復旧情報記憶部によって前記出荷管理コンピュータの記憶装置に記憶されている今回積荷データとしてのハッチ割付情報を、前記情報読み書き機を用いて前記情報記憶媒体に書き込む復旧部
    がさらに備えられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のハッチ割付システム。
JP2015170811A 2015-08-31 2015-08-31 ハッチ割付システム Active JP6601838B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015170811A JP6601838B2 (ja) 2015-08-31 2015-08-31 ハッチ割付システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015170811A JP6601838B2 (ja) 2015-08-31 2015-08-31 ハッチ割付システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017047912A JP2017047912A (ja) 2017-03-09
JP6601838B2 true JP6601838B2 (ja) 2019-11-06

Family

ID=58278408

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015170811A Active JP6601838B2 (ja) 2015-08-31 2015-08-31 ハッチ割付システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6601838B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4571050B2 (ja) * 2005-09-26 2010-10-27 トキコテクノ株式会社 出荷管理システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017047912A (ja) 2017-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11148428B2 (en) Printing material cartridge
CN104969194B (zh) 控制网络使能设备上的可耗竭资源的分配
CN101840316B (zh) 打印管理装置和打印机系统
DE102014214287A1 (de) System und Verfahren zum Codieren einer Software einer elektronischen Steuerung für eine Fahrzeugsteuerung
JP6601838B2 (ja) ハッチ割付システム
JP6747806B2 (ja) ハッチ割付システム
JP4571050B2 (ja) 出荷管理システム
JP2000235674A (ja) Posシステム、それを制御する方法、及び情報記憶媒体
US10133523B2 (en) Control device that predicts residual quantity of printing material in cartridge currently mounted in printer
JP2020506495A (ja) 輸送コンテナを交換するための方法及びシステム
JPH1149296A (ja) 給油所管理装置
JP2005181411A (ja) 消耗品管理システム
JP2013103411A (ja) 画像形成装置、画像形成システム、及び画像形成プログラム
CN113157225A (zh) 切换序列号的方法、耗材装置和计算机存储介质
JP7022648B2 (ja) 燃料配送管理システム、配送車管理装置およびプログラム
JP4170036B2 (ja) タンクローリー出荷管理システム
JP4524220B2 (ja) タンクローリ車のローリ荷卸しシステム
US20230245212A1 (en) Piggyback fulfillment of replacement consumable item for printing device using alternative provider
CN113240137B (zh) 光刻胶更换方法及系统和光刻胶管理方法及系统
JP4260338B2 (ja) タンクローリ車の荷卸システム
KR20240006952A (ko) 대용량 선적 바코드 데이터 무선전송 및 통합관리 시스템 App
CN117103877A (zh) 信息处理装置、头管理方法以及头管理系统
JP2882865B2 (ja) 油槽所出荷システム
CN117103875A (zh) 信息处理装置、头管理方法以及头管理系统
JP3492805B2 (ja) 出荷管理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180703

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190530

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190625

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190903

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191002

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6601838

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250