JP6601401B2 - タイヤモデルの作成方法、タイヤモデルの作成装置、タイヤのシミュレーション方法、及び非一時的なコンピュータが読み取り可能な媒体 - Google Patents
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Description
この最適形状設計方法では、製品形状の複数の基底断面形状を製品形状の固有振動モードの変形形状とし、この基底断面形状を実験計画法に基づき線型的に組み合わせて複数のサンプル製品形状を生成し、この生成されたサンプル製品形状の製品性能の評価値を求め、この製品性能の評価値に基づき、評価値が最適値となる最適製品形状を抽出する。
また、上述の最適形状設計方法では、タイヤサイズが異なると基底断面形状の基となる基準のタイヤ断面形状も異なるため、タイヤサイズに係らず一貫した特徴をタイヤ断面形状に持たせることができない。
コンピュータにより、基準タイヤモデルから外形形状を変化させるための変化量の分布を表すテンプレートを複数作成する第1のステップと、
前記コンピュータにより、前記基準タイヤモデルを作成する第2のステップと、
前記コンピュータにより、前記基準タイヤモデルと前記テンプレートの1つを用いて、前記基準タイヤモデルの外形形状が変化した外形形状を有する基底タイヤモデルを作成する第3のステップと、
前記コンピュータにより、前記テンプレートのうち、基底タイヤモデルの作成にすでに用いた変化量の分布と異なる変化量の分布を表すテンプレートを用いて、すでに作成された基底タイヤモデルと外形形状が異なる基底タイヤモデルを少なくとも1つ以上作成する第4のステップと、
前記コンピュータにより、前記第3のステップ及び前記第4のステップで作成した複数の基底タイヤモデルを組み合わせて、前記基準タイヤモデルの外形形状と異なる外形形状を有し、外形形状がお互いに異なる複数の合成タイヤモデルを作成する第5のステップと、を備える。
さらに、作成した前記基準タイヤモデル群のそれぞれに、前記テンプレートを使用して、前記テンプレートの数に応じて、前記第3のステップ及び前記第4のステップを繰り返して前記複数の合成タイヤモデルを作成する、ことが好ましい。
前記第3のステップ及び前記第4のステップでは、前記コンピュータは、前記テンプレートの変化量の分布のうち少なくとも一部の領域の両端を、前記外形形状輪郭ラインあるいは前記カーカスライン上の節点に対応させるために、該節点間の前記外形形状輪郭ライン上の距離あるいは前記カーカスライン上の距離に合わせて前記テンプレートの前記領域を拡縮し、拡縮した前記領域の分布から、前記基準タイヤモデルの前記外形形状輪郭ラインあるいは前記カーカスライン上の各節点の移動すべき移動量を定めて、前記外形形状輪郭ラインあるいは前記カーカスラインの形状を変形させることにより、前記基底タイヤモデルを作成する、ことが好ましい。
このとき、前記領域が、前記基準タイヤモデルのトレッド部、サイド部、及びビード部の少なくとも1つの範囲に対応するように、前記テンプレートの前記領域は拡縮される、ことが好ましい。
基準タイヤモデルを作成するように構成された基準タイヤモデル作成部と、
前記基準タイヤモデルから外形形状を変化させるための変化量の分布を表すテンプレートを複数作成するように構成されたテンプレート作成部と、
前記基準タイヤモデルと前記テンプレートの1つを用いて、前記基準タイヤモデルの外形形状が変化した外形形状を有する基底タイヤモデルを作成するように構成された基底タイヤモデル作成部と、
前記基底タイヤモデルの作成を繰り返すように、前記基底タイヤモデル作成部を制御し、かつ、前記テンプレートのうち、基底タイヤモデルの作成にすでに用いた変化量の分布と異なる変化量の分布を表すテンプレートを用いて、すでに作成された基底タイヤモデルと外形形状が異なる基底タイヤモデルを少なくとも1つ以上作成するように、前記基底タイヤモデル作成部を制御するように構成された制御部と、
作成した複数の基底タイヤモデルを組み合わせて、前記基準タイヤモデルの外形形状と異なる外形形状を有し、外形形状がお互いに異なる複数の合成タイヤモデルを作成するように構成された合成タイヤモデル作成部と、を備える。
前記方法は、
コンピュータに、基準タイヤモデルから外形形状を変化させるための変化量の分布を表すテンプレートを複数作成させ、
前記コンピュータに、前記基準タイヤモデルを作成させ、
前記コンピュータに、前記基準タイヤモデルと前記テンプレートの1つを用いて、前記基準タイヤモデルの外形形状が変化した外形形状を有する基底タイヤモデルを作成させ、
前記コンピュータに、前記テンプレートのうち、基底タイヤモデルの作成にすでに用いた変化量の分布と異なる変化量の分布を表すテンプレートを用いて、すでに作成された基底タイヤモデルと外形形状が異なる基底タイヤモデルを作成させることを繰り返し実行させ、
前記コンピュータに、作成した複数の基底タイヤモデルを組み合わせて、前記基準タイヤモデルの外形形状と異なる外形形状を有し、外形形状がお互いに異なる複数の合成タイヤモデルを作成させる、ことを含む。
本実施形態のタイヤモデルの作成方法では、コンピュータにより実行される。
本実施形態のタイヤモデルの作成方法は、本実施形態のシミュレーション方法の一部に用いられる。図1は、本実施形態のタイヤモデルの作成方法及びタイヤのシミュレーション方法のフローを説明する図である。
この後、コンピュータが、基準タイヤモデルとテンプレートの1つを用いて、基準タイヤモデルの外形形状が変化した外形形状を有する基底タイヤモデルを作成する(ステップS3)。さらに、コンピュータは、基底タイヤモデルをN個(Nは自然数)作成したか否かを判定し(ステップS4)、作成した基底タイヤモデルがN個未満である場合、基底タイヤモデルの作成を繰り返す。このとき、コンピュータは、テンプレートのうち、基底タイヤモデルの作成にすでに用いた変化量の分布と異なる変化量の分布を表すテンプレートを用いて、すでに作成された基底タイヤモデルと外形形状が異なる基底タイヤモデルを少なくとも1つ以上作成する(ステップS3)。ステップS4の判定で、N個の基底タイヤモデルを作成した場合、コンピュータは、作成した複数の基底タイヤモデルを組み合わせて、基準タイヤモデルの外形形状と異なる外形形状を有する合成タイヤモデルを複数個(M個:Mは自然数)作成する(ステップS5)。以上が、本実施形態のタイヤモデルの作成方法である。
最後に、コンピュータは、合成タイヤモデルのタイヤ特性の物理量を用いて、タイヤ断面形状の最適化を行なう(ステップS8)。
解析処理部24は、基準タイヤモデル作成部26、テンプレート作成部28、基底タイヤモデル作成部30、合成タイヤモデル作成部32、制御・管理部34、シミュレーション演算部36、及び決定部38を備える。基準タイヤモデル作成部26、テンプレート作成部28、基底タイヤモデル作成部30、合成タイヤモデル作成部32、制御・管理部34、シミュレーション演算部36、及び決定部38は、記憶部20に記憶されたプログラムを呼び出してCPU22でプログラムを実行することにより形成されるモジュールである。すなわち、解析処理部24は、解析処理部24の実質的な動作をCPU22が司るソフトウェアモジュールである。
以下、より具体的に、タイヤモデルの作成方法及びシミュレーション方法、及びタイヤモデルの作成装置10の作用を詳細に説明する。
テンプレートは、基準点からの位置情報と各位置の変化量とを表した情報である。テンプレートは、関数で表現され、あるいは区間に区切って線形補間したものである。図4(a)〜(c)は、テンプレートの例を示す図である。図4(a)〜(c)に示すテンプレートのグラフの横軸は、基準点からの位置を、縦軸は変化量を表している。変化量の分布は、オペレータの設定により自由に作成することができる。図4(a)に示す分布は、変化量の分布範囲(図中の基準点である点Sから点Eまでの範囲)の中央領域で変化量が最も大きくなる分布であり、図4(b)に示す分布は、変化量の分布範囲の後半部分で変化量が最大する分布であり、図4(c)に示す分布は、変化量の分布範囲の前半部分で変化量が最大する分布である。作成されたテンプレートは、記憶部20に記憶される。
三次元モデルの場合、各要素として、例えば、ゴム部材を再現するための4〜6面体ソリッド要素、コード材を含むコード補強層を再現するための膜要素、シェル要素などが用いられる。2次元軸対称モデルの場合、各要素として、例えばゴム部材を再現するための三角形あるいは四角形のソリッド要素、コード材を含むコード補強層を再現するための膜要素、シェル要素などが用いられる。
このように作成された基準タイヤモデル40は、各要素の節点の番号、節点の座標値、要素形状が少なくとも設定されており、これらの情報が、記憶部20に記憶される。
なお、テンプレートの作成と、基準タイヤモデル40の作成は、どちらを先に行なってもよい。
また、基底タイヤモデル42を作成する方法は、特に制限されず、基底タイヤモデル作成部30は、変形した外形形状輪郭ラインやカーカスラインから公知の方法で、基底タイヤモデル42を作成してもよい。
図6(a)はテンプレートの一例を示している。テンプレート中の、拡縮しようとする分布範囲の両端のうち一方の点PAが、図6(b)、(d)に示す基準タイヤモデル40のタイヤ赤道線上で外形形状輪郭ライン上に位置する節点P1に対応し、テンプレート中の拡縮しようとする分布範囲の両端のうち他方の点PBが、図6(b)、(d)に示すトレッド部の端の節点P2に対応し、テンプレート中の分布の両端のうち他方の点PCが、図6(b)、(d)に示すトレッド部の端の節点P3に対応するように、基底タイヤモデル作成部30は拡縮する。その際、さらに、点PAと点PBの間の距離LAが、節点P1と節点P2間のペリフェリ長(輪郭ライン上の距離)L12に一致し、点PBと点PCの間の距離LBが、節点P2と節点P3間のペリフェリ長(輪郭ライン上の距離)L23に一致するように、ペリフェリ長L12及びペリフェリ長L23に合わせて距離LAの範囲及び距離LBの範囲を拡縮する。
このように、テンプレート中の拡縮しようとする領域が、基準タイヤモデル40のトレッド部、サイド部、及びビード部の少なくとも1つの範囲に対応するように、テンプレートの前記領域は拡縮されることが好ましい。すなわち、外形形状を変化させようとする部分は、トレッド部、サイド部、及びビード部のそれぞれを1単位要素に分けて、この単位要素を組み合わせて設定することが好ましい。さらに、サイド部は、タイヤ最大幅位置に対してタイヤ径方向外側(トレッド部の側)に位置する上サイド部と、タイヤ最大幅位置に対してタイヤ径方向内側(ビード部の側)に位置する下サイド部とに細分化して、それぞれを1単位要素にすることもできる。図6(a),(b),(d)に示す例では、トレッド部の範囲と、サイド部及びビード部の範囲に分けて、外形形状を変化させている。また、基準タイヤモデル40の外形形状輪郭ラインの代わりに、基準タイヤモデル40のカーカスラインを用いることもできる。
図6(b)に示す基準タイヤモデル40と、図6(d)に示す基準タイヤモデル40は、タイヤサイズが異なり、図6(d)に示す基準タイヤモデルの方が、トレッド幅は広い。このように、異なるタイヤサイズであっても、基底タイヤモデル作成部30は、1つのテンプレートの変化量の分布の領域を区切って拡縮を行ない、拡縮した変化量の分布から外形形状輪郭ライン上の節点の移動量を定め、この移動量を用いることにより、図6(c)、(d)に示すように、タイヤサイズが異なっていても、選択した部分、例えばサイド部が同じような形状に変形した基底タイヤモデル42を作成することができる。したがって、基底タイヤモデル作成部30は、タイヤサイズに係らず一貫したタイヤ断面形状の特徴を持った基底タイヤモデルを作成することができる。
基底タイヤモデル作成部30は、このようにして作成された複数のテンプレート毎に、基底タイヤモデル42を作成し、記憶部20に記憶する。基底タイヤモデル42は、基準タイヤモデル40と同じ要素と同じ節点を有するが、基準タイヤモデル40とは節点の位置座標が異なるモデルである。
このようにコード材のエンド数及びコード材の傾斜角度を変更するのは以下の理由による。タイヤ製造工程の段階でグリーンタイヤを作製するとき、異なるタイヤ断面形状にするか否かに係らず、同じエンド数及び同じ傾斜角度のコード材を共通して用いる。このため、タイヤ断面形状が変化する場合、実際のタイヤでは、タイヤ断面形状の変化に応じてコード材のエンド数及び傾斜角度が変化する。このような変化を再現するために、コード材のエンド数及びコード材の傾斜角度を、基準タイヤモデル40からの変形形状に応じて変更させることが好ましい。例えば、タイヤ外径を大きくする場合、ベルト層においてタイヤ周方向に対する傾斜角度を小さくする変更をする。このような変更は、場所によって変えることが好ましい。すなわち、エンド数及び傾斜角度が分布を持つように変更することが好ましい。
このようにして作成された複数の合成タイヤモデルの情報は、記憶部20に記憶される。
決定部38では、重み付け係数α1〜αNの値を変更して最適なタイヤ断面形状を決定するので、タイヤ特性の物理量が条件を満足する重み付け係数α1〜αNの値を抽出することにより、最適化タイヤ断面形状を容易に決定することができる。
このように、合成タイヤモデル作成部32において改良したタイヤ断面形状を有する合成タイヤモデルを逐次作成しながら、決定部34が、最適化タイヤ断面形状を抽出する方法と、一度に作成した複数の合成タイヤモデルのタイヤ特性の物理量から応答曲面関数を定め、最適化タイヤ断面形状を抽出する方法の両方を備えることも好ましい。この場合、オペレータは、2つの方法のいずれかを予め選択するようにシミュレーション装置10は構成されるとよい。なお、抽出される最適化タイヤ断面形状はひとつに限定されない。例えば、目的関数(タイヤ特性の物理量)が複数あるときにはパレート解の全てもしくは一部が抽出されてもよい。
このように可視化により、タイヤ特性の物理量と、重み付け係数α1〜αNの値、あるいは上記特徴量との間の関係が明瞭になり、タイヤ開発の有益な情報となり得る。
この場合、前記方法は、
コンピュータに、基準タイヤモデル40から外形形状を変化させるための変化量の分布を表すテンプレートを複数作成させ、
コンピュータに、基準タイヤモデル40を作成させ、
前記コンピュータに、基準タイヤモデル40と前記テンプレートの1つを用いて、前記基準タイヤモデル40の外形形状が変化した外形形状を有する基底タイヤモデル42を作成させ、
前記コンピュータに、前記テンプレートのうち、基底タイヤモデル42の作成にすでに用いた変化量の分布と異なる変化量の分布を表すテンプレートを用いて、すでに作成された基底タイヤモデル42と外形形状が異なる基底タイヤモデル42を作成させることを繰り返し実行させ、
前記コンピュータに、作成した複数の基底タイヤモデル42を組み合わせて、基準タイヤモデル40の外形形状と異なる外形形状を有し、外形形状がお互いに異なる複数の合成タイヤモデルを作成させる、ことを含む。
12 コンピュータ本体部
14 プリンタ
16 ディスプレイ
18 マウス・キーボード
20 記憶部
22 CPU
24 解析処理部
26 基準タイヤモデル作成部
28 テンプレート作成部
30 基底タイヤモデル作成部
32 合成タイヤモデル作成部
34 制御・管理部
36 シミュレーション演算部
38 決定部
40 基準タイヤモデル
41,43 外形形状輪郭ライン
42 基底タイヤモデル
Claims (13)
- コンピュータを用いて基準タイヤモデルから空気入りタイヤのタイヤモデルを作成する方法であって、
コンピュータにより、基準タイヤモデルから外形形状を変化させるための変化量の分布を表すテンプレートを複数作成する第1のステップと、
前記コンピュータにより、前記基準タイヤモデルを作成する第2のステップと、
前記コンピュータにより、前記基準タイヤモデルと前記テンプレートの1つを用いて、前記基準タイヤモデルの外形形状が変化した外形形状を有する基底タイヤモデルを作成する第3のステップと、
前記コンピュータにより、前記テンプレートのうち、基底タイヤモデルの作成にすでに用いた変化量の分布と異なる変化量の分布を表すテンプレートを用いて、すでに作成された基底タイヤモデルと外形形状が異なる基底タイヤモデルを少なくとも1つ以上作成する第4のステップと、
前記コンピュータにより、前記第3のステップ及び前記第4のステップで作成した複数の基底タイヤモデルを組み合わせて、前記基準タイヤモデルの外形形状と異なる外形形状を有し、外形形状がお互いに異なる複数の合成タイヤモデルを作成する第5のステップと、を備えることを特徴とするタイヤモデルの作成方法。 - 前記第2のステップでは、タイヤ外形形状、タイヤサイズ、及びタイヤ構造のうち少なくとも一つが異なる基準タイヤモデル群を作成し、前記基準モデル群の1つが前記基準モデルであり、
さらに、作成した前記基準タイヤモデル群のそれぞれに、前記テンプレートを使用して、前記テンプレートの数に応じて、前記第3のステップ及び前記第4のステップを繰り返して前記複数の合成タイヤモデルを作成する、請求項1に記載のタイヤモデルの作成方法。 - 前記第3のステップ及び前記第4のステップでは、前記コンピュータは、前記基準タイヤモデルの外形形状輪郭ライン、あるいは、前記基準タイヤモデルのカーカスラインを取得し、前記外形形状輪郭ラインあるいは前記カーカスラインを、前記テンプレートを用いて変更することによって前記基底タイヤモデルを作成する、請求項1または2に記載のタイヤモデルの作成方法。
- 前記基準タイヤモデルは、複数の節点と、前記複数の節点を結ぶ複数の辺によって構成された要素の集合体であり、
前記第3のステップ及び前記第4のステップでは、前記コンピュータは、前記テンプレートの変化量の分布のうち少なくとも一部の領域の両端を、前記外形形状輪郭ラインあるいは前記カーカスライン上の節点に対応させるために、該節点間の前記外形形状輪郭ライン上の距離あるいは前記カーカスライン上の距離に合わせて前記テンプレートの前記領域を拡縮し、拡縮した前記領域の分布から、前記基準タイヤモデルの前記外形形状輪郭ラインあるいは前記カーカスライン上の各節点の移動すべき移動量を定めて、前記外形形状輪郭ラインあるいは前記カーカスラインの形状を変形させることにより、前記基底タイヤモデルを作成する、請求項3に記載のタイヤモデルの作成方法。 - 前記領域が、前記基準タイヤモデルのトレッド部、サイド部、及びビード部の少なくとも1つの範囲に対応するように、前記テンプレートの前記領域は拡縮される、請求項4に記載のタイヤモデルの作成方法。
- 前記基準タイヤモデルは、前記コンピュータにより形状変形解析の演算が可能なモデルであり、前記第3のステップ及び前記第4のステップでは、前記コンピュータが、前記基準タイヤモデルの前記外形形状輪郭ラインあるいは前記カーカスライン上の各節点に、前記移動量に相当する強制変位を与えて前記形状変形解析を行って、前記基準タイヤモデルの形状を変形させることによって、前記基底タイヤモデルを作成する、請求項4または5に記載のタイヤモデルの作成方法。
- 前記第5のステップでは、前記コンピュータが、前記複数の基底タイヤモデルのそれぞれと前記基準タイヤモデルの形状との差を表す複数のタイヤ基底ベクトルを重み付け加算することにより合成ベクトルを作成し、前記合成ベクトルに基づいて、前記基準タイヤモデルを変形させることにより、前記合成タイヤモデルを作成する、請求項1〜6のいずれか1項に記載のタイヤモデルの作成方法。
- 前記合成タイヤモデルでは、前記合成タイヤモデルに設定されるコード材のエンド数及びコード材の傾斜角度を、前記基準タイヤモデルで設定されるコード材のエンド数及びコード材の傾斜角度から、前記基準タイヤモデルからの変形形状に応じて変更する、請求項1〜7のいずれか1項に記載のタイヤモデルの作成方法。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載されたタイヤモデルの作成方法により作成された前記合成タイヤモデルを用いて、タイヤの挙動を再現したシミュレーションを行うことにより、前記合成タイヤモデルのタイヤ特性の物理量を算出する、ことを特徴とするタイヤのシミュレーション方法。
- 請求項7に記載されたタイヤモデルの作成方法により作成された前記合成タイヤモデルを用いて、タイヤの挙動を再現したシミュレーションを行うことにより、前記合成タイヤモデルのタイヤ特性の物理量を算出し、さらに、前記タイヤ基底ベクトルを重み付け加算するときに用いる重み付け係数を設計変数とし、前記シミュレーションにより算出された前記物理量を目的関数とし、前記目的関数が、予め設定された条件を満足するように前記設計変数の値を変更するステップを備える、ことを特徴とするタイヤのシミュレーション方法。
- さらに、前記コンピュータは、前記重み付け係数の値、あるいは、前記合成タイヤモデルの形状を表す特徴量と、前記物理量との関係を可視化して画面表示する、請求項10に記載のタイヤのシミュレーション方法。
- コンピュータを用いて基準タイヤモデルから空気入りタイヤのタイヤモデルを作成する方法を実行するプログラムを記録する、非一時的なコンピュータが読み取り可能な媒体であって、
前記方法は、
コンピュータに、基準タイヤモデルから外形形状を変化させるための変化量の分布を表すテンプレートを複数作成させ、
コンピュータに、前記基準タイヤモデルを作成させ、
前記コンピュータに、前記基準タイヤモデルと前記テンプレートの1つを用いて、前記基準タイヤモデルの外形形状が変化した外形形状を有する基底タイヤモデルを作成させ、
前記コンピュータに、前記テンプレートのうち、基底タイヤモデルの作成にすでに用いた変化量の分布と異なる変化量の分布を表すテンプレートを用いて、すでに作成された基底タイヤモデルと外形形状が異なる基底タイヤモデルを作成させることを繰り返し実行させ、
前記コンピュータに、作成した複数の基底タイヤモデルを組み合わせて、前記基準タイヤモデルの外形形状と異なる外形形状を有し、外形形状がお互いに異なる複数の合成タイヤモデルを作成させる、ことを含む、媒体。 - 空気入りタイヤのタイヤモデルを基準タイヤモデルから作成するタイヤモデル作成装置であって、
基準タイヤモデルを作成するように構成された基準タイヤモデル作成部と、
前記基準タイヤモデルから外形形状を変化させるための変化量の分布を表すテンプレートを複数作成するように構成されたテンプレート作成部と、
前記基準タイヤモデルと前記テンプレートの1つを用いて、前記基準タイヤモデルの外形形状が変化した外形形状を有する基底タイヤモデルを作成するように構成された基底タイヤモデル作成部と、
前記基底タイヤモデルの作成を繰り返すように、前記基底タイヤモデル作成部を制御し、かつ、前記テンプレートのうち、基底タイヤモデルの作成にすでに用いた変化量の分布と異なる変化量の分布を表すテンプレートを用いて、すでに作成された基底タイヤモデルと外形形状が異なる基底タイヤモデルを少なくとも1つ以上作成するように、前記基底タイヤモデル作成部を制御するように構成された制御部と、
作成した複数の基底タイヤモデルを組み合わせて、前記基準タイヤモデルの外形形状と異なる外形形状を有し、外形形状がお互いに異なる複数の合成タイヤモデルを作成するように構成された合成タイヤモデル作成部と、を備えることを特徴とするタイヤモデルの作成装置。
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