JP6600582B2 - 構造物の形成方法及び構造物 - Google Patents
構造物の形成方法及び構造物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6600582B2 JP6600582B2 JP2016039792A JP2016039792A JP6600582B2 JP 6600582 B2 JP6600582 B2 JP 6600582B2 JP 2016039792 A JP2016039792 A JP 2016039792A JP 2016039792 A JP2016039792 A JP 2016039792A JP 6600582 B2 JP6600582 B2 JP 6600582B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- sheet material
- rows
- piles
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
そこで、本発明は、二列の矢板の内側に投入される中詰材の水底への食込みを抑制することを目的とする。
上記の形成方法においては、前記シート材固定工程において、折りたたまれた前記シート材の両端をそれぞれ、向かい合うように設置された各々の前記矢板に固定する固定工程と、折りたたまれた前記シート材を水底に到達するように伸長する伸長工程とを備えてもよい。
上記の形成方法においては、前記シート材は、第一の方向において当該シート材の一部が重なるように折り返されるとともに、当該第一の方向に直交する第二の方向に対して蛇腹状に折られており、前記固定工程において、前記シート材を第二の方向に伸長して前記矢板に固定し、前記伸長工程において、前記矢板に固定されたシート材を水底に向かって伸長してもよい。
上記の形成方法においては、前記伸長工程において、前記シート材上の、前記矢板に沿った位置に重量物を置くことで、当該シート材を水底に向かって伸長してもよい。
また、本発明は、互いに向かい合うように二列で設置された矢板と、設置された二列の前記矢板に固定され、二列の当該矢板の内側において水底を覆うシート材と、固定された前記シート材の上に投入された中詰材とを備えることを特徴とする構造物を提供する。
最初に、矢板1を互いに向かい合うように二列で設置する(矢板設置工程の一例)。矢板1は、鋼矢板、鋼管矢板など、いかなる種類の矢板でもよい。矢板1の頂部は、満潮時の水面よりも高い位置に位置する。なお、図1乃至8では、各々の矢板の列における個々の矢板の図示は省略し、矢板の列で構成された二つの側壁を図示している。
次に、矢板1に腹起し2を設置する。図示した例では、腹起し2としてH形鋼を用いているが、H形鋼以外の形鋼や木材などの部材を用いてもよい。腹起し2の設置や後続の作業を容易にするためには、図示したように腹起し2を水面よりも高い位置に設置することが望ましいが、水面よりも低い位置に腹起し2を設置してもよい。また、図示した例では、二列の矢板1の内側に腹起し2を設置しているが、二列の矢板1の外側に腹起し2を設置してもよい。
次に、設置された二列の矢板1の内側に、折りたたまれたシート材3を移動する。シート材3は、設置された二列の矢板1の内側において水底を覆うためのものである。シート材3は、例えばポリエステルなどで作製された土木シートであるが、透水性を有し、且つ、中詰材の重量や中詰材との摩擦に耐えうる強度を有するものであればいかなるものでもよい。
次に、シート材3を、矢板1に固定する(シート材固定工程の一例)。シート材固定工程は、固定工程と伸長工程とを含む。具体的には、折りたたまれたシート材3を第二の方向に伸長し、シート材3の両端をそれぞれ、向かい合うように設置された各々の矢板1に固定する(固定工程の一例)。シート材3の第二の方向に延びる二辺に沿う複数の位置にそれぞれロープ6が設けられており、このロープ6を腹起し2に括り付けることによって、シート材3を矢板1に固定する。この時点では、第一の方向においてシート材3の一部が重なるようにシート材3が折り返された状態が保たれている。
次に、折りたたまれたシート材3を水底に到達するように伸長する(伸長工程の一例)。具体的には、矢板1に固定されたシート材3上の、矢板1に沿った位置に重量物7を置くことで、シート材3を水底に向かって伸長する。重量物7は、抑え土嚢など、いかなるものでもよい。図5は、シート材3上に重量物7を置く様子を示す図である。図示されているように、シート材3上の矢板1に沿った複数の位置に決められた間隔で重量物7を置く。図6は、シート材3が水底に到達した様子を示す図である。重力によって重量物7が水底へ向かって降下するとともに、第一の方向においてシート材3の一部が重なるように折り返された状態であったシート材3が、第一の方向及び鉛直方向に伸長され、水底に到達する。重量物7は、水底に接したシート材3上の、矢板1に沿った位置に着底する。こうして、重量物7によってシート材3が水底に固定される。さらに、タイロッドなどの連結材9で矢板を連結する。具体的には、互いに対向する腹起し2と腹起し2の間に連結材9を架け渡して、連結材9の両端を腹起し2に固定する。連結材9の設置は、シート材3の水底への伸長と並行して行ってもよく、シート材3の水底への伸長の完了後に行ってもよい。要するに、中詰材8の投入開始前に連結材9が設置されていればよい。なお、二列の矢板1の外側に腹起し2を設置した場合には、矢板1に連結材9を貫通させて連結材9の両端を腹起し2に固定する。
次に、固定されたシート材3の上に中詰材8を投入する(中詰材投入工程の一例)。中詰材8は、砂、砕石、砂利、固化処理土、浚渫土砂など、いかなるものでもよい。図7は、中詰材8の初期投入時を示す図である。図8は、中詰材8の投入完了時を示す図である。中詰材8の投入が完了したならば、当該構造物の用途に応じて、蓋コンクリート、裏込め、裏埋などを施工する。以上が、本実施形態に係る構造物の形成手順である。
上記の実施形態を以下のように変形してもよい。
<変形例1>
図9、10に示した折りたたみの手順は一例に過ぎず、シート材をいかなる状態で二列の矢板の内側に移動させてもよい。例えば、第一の方向における折り返しを行わずに、第二の方向に対して蛇腹状に折られた状態で移動させてもよい。あるいは、第二の方向に対して蛇腹状に折らずに、第一の方向における折り返しのみの状態で移動させてもよい。あるいは、第一の方向又は第二の方向に巻かれた状態で移動させてもよい。
上記の実施形態では、シート材を矢板に固定した後、シート材を水底に到達するように伸長する例を示したが、シート材を水底に到達するように伸長した後、シート材を矢板に固定するようにしてもよい。
上記の実施形態では、シート材を水底に向かって伸長する手段として、シート材上に重量物を置く例を示したが、他の手段を用いてもよい。例えば、シート材に錘を縫い付けており、錘の自重でシート材を水中に沈めるようにしてもよい。また、二列の矢板の内側に潜水士を配置し、潜水士が人力又は機械力を用いてシート材を水底に向かって伸長し、潜水士が矢板に沿った位置に重量物を置くようにしてもよい。
Claims (5)
- 矢板を互いに向かい合うように二列で設置する矢板設置工程と、
設置された二列の前記矢板の内側において水底を覆うシート材を、当該矢板に固定するシート材固定工程と、
固定された前記シート材の上に中詰材を投入する中詰材投入工程と
を備えることを特徴とする構造物の形成方法。 - 前記シート材固定工程において、
折りたたまれた前記シート材の両端をそれぞれ、向かい合うように設置された各々の前記矢板に固定する固定工程と、
折りたたまれた前記シート材を水底に到達するように伸長する伸長工程と
を備えることを特徴とする請求項1記載の構造物の形成方法。 - 前記シート材は、第一の方向において当該シート材の一部が重なるように折り返されるとともに、当該第一の方向に直交する第二の方向に対して蛇腹状に折られており、
前記固定工程において、前記シート材を第二の方向に伸長して前記矢板に固定し、
前記伸長工程において、前記矢板に固定されたシート材を水底に向かって伸長する
ことを特徴とする請求項2記載の構造物の形成方法。 - 前記伸長工程において、前記シート材上の、前記矢板に沿った位置に重量物を置くことで、当該シート材を水底に向かって伸長する
ことを特徴とする請求項3記載の構造物の形成方法。 - 互いに向かい合うように二列で設置された矢板と、
設置された二列の前記矢板に固定され、二列の当該矢板の内側において水底を覆うシート材と、
固定された前記シート材の上に投入された中詰材と
を備えることを特徴とする構造物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016039792A JP6600582B2 (ja) | 2016-03-02 | 2016-03-02 | 構造物の形成方法及び構造物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016039792A JP6600582B2 (ja) | 2016-03-02 | 2016-03-02 | 構造物の形成方法及び構造物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017155483A JP2017155483A (ja) | 2017-09-07 |
JP6600582B2 true JP6600582B2 (ja) | 2019-10-30 |
Family
ID=59808395
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016039792A Active JP6600582B2 (ja) | 2016-03-02 | 2016-03-02 | 構造物の形成方法及び構造物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6600582B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6685560B2 (ja) * | 2018-05-28 | 2020-04-22 | 中村物産有限会社 | 風力発電装置用基礎構造 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61176712A (ja) * | 1985-01-30 | 1986-08-08 | Yamamizu Sangyo Kk | 埋立て地に被覆シ−トを敷設する工法 |
JPH0538115Y2 (ja) * | 1988-06-24 | 1993-09-27 | ||
US5599136A (en) * | 1993-04-07 | 1997-02-04 | Wilke; Douglas A. | Structure for topography stabilization and runoff control |
JP2003136034A (ja) * | 2001-11-05 | 2003-05-13 | Toyo Constr Co Ltd | 水中シート敷設工法 |
JP4666674B2 (ja) * | 2003-02-17 | 2011-04-06 | 新日本製鐵株式会社 | 中詰材を有する壁体構造物 |
-
2016
- 2016-03-02 JP JP2016039792A patent/JP6600582B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017155483A (ja) | 2017-09-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6830839B2 (ja) | 土木工事用構造体の連結構造 | |
JP6171569B2 (ja) | 堤防の補強構造 | |
JP5787172B2 (ja) | 防波堤の嵩上げ工法 | |
JP5921857B2 (ja) | ハニカム状3次元立体セル構造体を上下に積層した法面保護構造体 | |
CN109338996B (zh) | 一种投挂式堤坝决口的封堵装置 | |
CN108999142A (zh) | 圆顶方形轻型沉箱与桩基组合式深水防波堤的施工方法 | |
JP6600582B2 (ja) | 構造物の形成方法及び構造物 | |
AU2019203298A1 (en) | A method and system for underwater scour prevention | |
JP5100513B2 (ja) | 補強土壁及びその構築方法 | |
JP4131447B2 (ja) | 壁構造体及びその形成方法 | |
JP7044335B1 (ja) | 海底地盤の根固め構造および根固め方法 | |
KR101588608B1 (ko) | 중량물의 포장이 가능한 초대형 톤백 제조방법 | |
KR20110046209A (ko) | 교량 교각기초 보강 및 세굴방지 시공 방법 및 그 구조물 | |
JP6594154B2 (ja) | 積み上げ土嚢構造体 | |
Heibaum | Scour countermeasures using geosynthetics and partially grouted riprap | |
CN207392187U (zh) | 拉森钢板桩水中围堰闭合结构 | |
JP6834451B2 (ja) | 防潮堤用壁体構造物 | |
KR100704460B1 (ko) | 항만 호안 및 방조제 시공장치 | |
JP2015218552A (ja) | サンドパック、水中構造物、及び水中構造物の構築方法 | |
JP6262183B2 (ja) | 水和硬化バッグ及びそれを用いた固定構造物設置方法 | |
TWI558887B (zh) | Construction methods and filling methods for weak sites and sites with liquefaction concerns, as well as structural bags | |
JP6871583B1 (ja) | 洗堀防止ユニット及び洗堀防止構造 | |
CN109024470A (zh) | 圆顶方形轻型沉箱与桩基组合式防波堤 | |
KR101404471B1 (ko) | 제체 시공시 부력 및 수압에 의한 부상방지 및 억지 기능이 있는 저면, 필터 용 매트와 그 시공방법 | |
JPH02311610A (ja) | 埋立てにおける遮水シートの敷設方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20181203 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190924 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20191001 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20191007 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6600582 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |