JP6262183B2 - 水和硬化バッグ及びそれを用いた固定構造物設置方法 - Google Patents

水和硬化バッグ及びそれを用いた固定構造物設置方法 Download PDF

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Description

本発明は、豪雨被災等により斜面の崩壊や堤防の決壊、道路冠水等が発生した災害現場、河川工事現場等における堤防や土止め構造物等の構築、補修に好適な水和硬化バッグ及びそれを用いた固定構造物設置方法に関する。
従来、道路盛土体、鉄道盛土路体、護岸堤防などの豪雨被災により斜面の崩壊や堤防の決壊、道路冠水等が発生した災害現場、河川工事現場等では、被害の拡大の防止や止水等のために、大型のフレキシブルコンテナ(フレコンバッグ)に真砂土や砕石等を投入して大型土のうを作り、災害現場や工事現場に配置することにより、河川堤防等の応急修理や盛土等の仮復旧工事等が行われている。
そして、後日、本格的なコンクリート護岸工事等を行う予算を申請、事業決定し、恒久護岸補強工事等を行うのが一般的である。
従来の一般的なフレコンバッグの他に、例えば、(特許文献1)には、土嚢の流失を防止し、決壊箇所の激流を抑えることができ、大きな決壊箇所でも対応することができる大型土嚢として、網糸径1mm〜10mmの合成繊維糸で編成した網地を用い一重または二重以上で形成した伸度15%〜80%の外袋の開口周縁近傍の網目に吊りロープを挿通し、端部を連結して無端状となし該無端状ロープを網目の所定箇所で引き出して複数の吊りループを形成し、吊りループ近傍に口絞りロープを配設した外袋と、該外袋の内部に配置した布帛で形成した内容積が0.3立方米〜9立方米の内袋と、内袋に充填した土砂とからなる、大型土嚢が開示されている。
また、(特許文献2)には、盛土等に適用可能な大型の土嚢袋として、有底円筒状の袋体の底面中央部及び側面下方を所望面積透水性を有する素材で、そして他の部分は非透水性の素材で形成し、袋体側面外周に環状補強帯を所望間隔で所望数縫着し、U字形に曲げた2本の吊り帯の中央部分を吊り下げ部とし両側部分をそれぞれ等間隔で環状補強帯と直交するようにし、吊り帯は環状補強帯と交叉する部分で環状補強帯と縫着するとともに、底面中央部の透水性素材部とその周囲の非透水性素材部の境界に底面補強帯を縫着し吊り帯の各先端をこの底面補強帯に縫着したことを特徴とする土嚢袋が開示されている。
特開2000−1828号公報 特開2004−84183号公報
しかし、上記従来の技術では、以下のような課題を有していた。
(1)従来のフレコンバッグは、ポリエチレンやポリエステル、ポリプロピレン等の樹脂系繊維シートで構成されており、あくまで仮復旧工事のために、繊維シート袋に土砂を充填しただけのものであり、そのままでは長期間の使用には耐えられない。
よって、本格復旧工事への早期の着手が必要であるが、近年、予算が乏しいために、仮復旧状態のまま長期間放置されることが増えており、フレコンバッグの袋素材の経年劣化による風化破損が発生し易く、長寿命性、形態安定性に欠けるという課題を有していた。
また、袋素材が柔らかく、弱いために、増水時の流木等の衝突で簡単に破損し易く、安全性、耐久性に欠けるという課題を有していた。
(2)(特許文献1)の大型土嚢は、大型で激しい水流でも流され難く、また内袋の目が細かく、充填された土砂が袋体の外に流出し難いため、緊急時の補強修復には対応できる。しかし、従来のフレコンバッグと同様に、ポリエチレンやポリエステル、ポリプロピレン等の樹脂系繊維等で形成されているため、破損や劣化が発生し易く、長期間、構造物として形状を維持することは困難であり、耐久性に欠けるという課題を有していた。
(3)(特許文献2)の土嚢袋は、袋の円筒部に環状補強帯を縫着し、底部に底面補強帯を縫着することにより、袋全体としての強度を高め、吊り帯を環状補強帯と底面補強帯に接続して、土嚢の吊り上げ時に袋が内部の用土の重みに負けて破損することを防止しているが、布やロープ等で形成されているため、流木や金属等が衝突した場合には破損する可能性があり、耐久性に欠けると共に、紫外線や大気中のガスによる経年劣化を防ぐことができず、耐候性に欠けるという課題を有していた。
本発明は上記課題を解決するもので、河川堤防等の応急修理や盛土等の仮復旧工事において、大面積で強固な仮設構造物を短時間で設置することができ、相互に連結一体化が容易で、取扱い性、堅牢性に優れるだけでなく、仮補修素材でありながら、長期間、風化や劣化が発生せず、豪雨時の流木等の衝突に耐えられる高い剛性を備え、長期間使用可能な耐候性、形態安定性、安全性に優れた水和硬化バッグの提供、及びそれを用いることにより、堤防、擁壁、護岸構造物等を短時間で構築、補強することができ、河川堤防等の応急修理や盛土等の仮復旧工事等の施工性、省力性に優れた固定構造物設置方法の提供を目的とする。
課題を解決するための手段及びそれによって得られる作用、効果
上記課題を解決するために本発明の水和硬化バッグ及びそれを用いた固定構造物設置方法は、以下の構成を有している。
本発明の請求項1に記載の水和硬化バッグは、底部及び胴部を有する袋体と、前記袋体の前記胴部の内周面に積層固定された水和硬化マット材と、を備えた構成を有している。
この構成により、以下のような作用、効果を有する。
(1)底部及び胴部を有する袋体と、袋体の胴部の内周面に積層固定された水和硬化マット材を備えているので、水和硬化バッグを自立させた状態で袋体の中に土砂や岩石、コンクリート等の充填材を充填した後、水和硬化バッグの内部等から水分を供給するだけで、水和硬化マット材が水和反応によって硬化し、形態安定性に優れると共に、長期の耐候性及び剛性を維持することができ、耐久性、長寿命性に優れる。
(2)水和反応によって硬化した水和硬化マット材で袋体の内周面が覆われているため、増水時の流木等の衝突等により袋体が破損しても、硬化した水和硬化マット材で内部を保護することができ、充填材が外部に流出することがなく、安全性、耐久性、形状安定性に優れる。
(3)未使用状態(水和硬化マット材が水和反応する前)の水和硬化バッグは、柔軟性を有し、折り畳んで保管することや設置現場に搬入することができ、保管時の省スペース性、取扱い性、搬送性に優れる。
(4)水和硬化バッグは設置現場で充填材を充填し、設置現場の凹凸等に適応させて形状を整えて設置した状態で、水和硬化マット材に吸水させることにより、所望の立体形状で水和硬化マット材を硬化させて水和硬化バッグの形状を維持することができ、固定構造物として堤防等の盛土材を補強安定化させることができ、河川堤防等の応急修理や盛土等の仮復旧工事等に好適に用いることができる。
(5)袋体の胴部の内周面に水和硬化マット材が積層固定されているので、大雨等により斜面の崩壊や堤防の決壊、道路冠水等が発生した災害現場等において含水した土砂等をそのまま充填材として充填すれば、土砂に含まれる水分によって水和硬化マット材を硬化させることができ、別途、水分を供給する必要がなく、施工性、節水性に優れる。
(6)災害現場等で含水した土砂等を充填材として使用することにより、周辺地域から土砂等を搬入したり、予め充填材を充填した水和硬化バッグをトラックで災害現場等に搬入したりする必要がなく、土砂や水和硬化バッグの運搬に時間や手間がかからず、短時間で水和硬化バッグを堤防や土止め構造物等として設置して、被害の拡大を防ぐことができ、復旧の作業性に優れる。
ここで、袋体は、従来のフレキシブルコンテナ(フレコンバッグ)と同様の形状であり、円筒状でも角筒状でもよい。
また、袋体の材質も従来のフレコンバッグと同様のポリエチレンやポリエステル、ポリプロピレン等の繊維シート等で形成されたものが好適に用いられる。尚、袋体が通水性を有する場合、袋体の外から水をかけて水和硬化マット材を硬化させることも可能である。この場合、袋体の材質としては、ポリプロピレン等の合成樹脂や麻等の天然繊維が好適に用いられる。
袋体の要所に吊り手を溶着、接着又は縫合等により取付けることができる。尚、吊り手の材質としては、布や合成樹脂製のシート等が好適に用いられる。
袋体と水和硬化マット材を固定する固定具としては、鋲、リベット、ボルトとナット等が好適に用いられる。
水和硬化マット材としては、水和反応によって硬化する水中硬化セメント材や石膏系複合材、コンクリート組成物等の硬化剤を織布、不織布或いは合成樹脂製シート等の間に充填したもの等が好適に用いられる。織布、不織布或いは合成樹脂製シートのいずれか2枚を組合せ、その間に連結繊維を配置することにより、硬化剤が充填される内部空間を維持できる。
尚、水和硬化マット材の内部空間に充填される硬化剤を水和反応によって硬化させるため、水和硬化マット材のいずれか一方の面は通水性を有することが好ましい。よって、2枚の織布や不織布の間に上記硬化剤を充填してもよいし、織布又は不織布とポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレン等の合成樹脂製シートの間に上記硬化剤を充填してもよい。また、2枚の合成樹脂製シートを組合せて使用する場合は、いずれか一方を多孔性の合成樹脂製シートとすることにより、通水性を確保することができる。
水和硬化マット材のいずれか一方の面を合成樹脂製シートで形成する場合、合成樹脂製シートで形成された面を袋体の内周面に貼着することにより、袋体と水和硬化マット材を容易に複合化することができると共に、袋体の内部に供給した水分が織布、不織布或いは多孔性の合成樹脂製シートを通過して水和反応によって硬化剤を確実に硬化させることができる。
未使用状態(水和硬化マット材が水和反応する前)では、水和硬化バッグが柔軟性を有するので、容易に折り畳んで保管することや設置現場に搬入することができ、保管時の省スペース性、取扱い性、搬送性に優れる。
尚、水和硬化マット材の水和反応に用いる水は淡水でも海水でもよい。
袋体の内部には充填材として土砂、汚泥、岩石、瓦礫、流木、コンクリート等を充填することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の水和硬化バッグであって、前記袋体の前記胴部の外表面に配設された金属製補強材を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1の作用、効果に加え、以下のような作用、効果を有する。
(1)袋体の胴部の外表面に配設された金属製補強材を有することにより、袋体の外表面の剛性を高めることができ、破損が発生し難く、耐久性、堅牢性に優れる。
(2)金属製補強材を利用して複数の水和硬化バッグ同士を溶接その他の方法で連結することができ、大型化が容易で施工性に優れる。
ここで、金属製補強材は胴部全体を覆う必要はなく、袋体の胴部の少なくとも一部を補強できるものであればよい。例えば、鉄、ステンレス、アルミニウム等の金属で板状、鋲状、突起状、網状等に形成されたものが好適に用いられる。
板状や網状に形成された金属製補強材は袋体及び水和硬化マット材と共にボルトとナットで要所を螺子止めすることにより固定できる。また、鋲状や突起状に形成された金属製補強材は水和硬化マット材に埋め込むようにして固定することができる。
尚、金属製補強材の形状、数、配置等は適宜、選択することができる。
本発明の請求項3に記載の水和硬化バッグは、底部及び胴部を有する袋体と、前記袋体の前記胴部の外周面に積層固定された水和硬化マット材と、を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1の(3)、(4)と同様の作用、効果に加え、以下のような作用、効果を有する。
(1)底部及び胴部を有する袋体と、袋体の胴部の外周面に積層固定された水和硬化マット材を備えているので、水和硬化バッグを自立させた状態で袋体の中に土砂や岩石、コンクリート等の充填材を充填した後、外部から水和硬化マット材に水をかけるだけで、水和硬化マット材が水和反応によって硬化し、形態安定性に優れると共に、袋体が表面に露出せず、外周が水和硬化マット材で覆われることにより、長期の耐候性及び剛性を維持することができ、耐久性、長寿命性に優れる。
(2)水和反応によって硬化した水和硬化マット材で袋体の外周面が覆われているため、増水時の流木等の衝突等から袋体を保護することができ、充填材が外部に流出することがなく、安全性、耐久性、形状安定性に優れる。
ここで、請求項1と請求項3の水和硬化バッグは、水和硬化マット材が袋体の胴部の内周面に積層固定されているか外周面に積層固定されているかの違いであり、その他は同様である。
尚、袋体が通水性を有する場合、袋体の内部に供給される水分によっても水和硬化マット材を硬化させることができる。よって、大雨等により斜面の崩壊や堤防の決壊、道路冠水等が発生した災害現場等において含水した土砂等をそのまま充填材として充填すれば、土砂に含まれる水分によって、水和硬化マット材を硬化させることができ、別途、水分を供給する必要がなく、施工性、節水性に優れる。その場合、周辺地域から土砂等を搬入したり、予め充填材を充填した水和硬化バッグをトラックで災害現場等に搬入したりする必要がなく、土砂や水和硬化バッグの運搬に時間や手間がかからず、短時間で水和硬化バッグを堤防や土止め構造物等として設置して、被害の拡大を防ぐことができ、復旧の作業性に優れる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の水和硬化バッグであって、前記水和硬化マット材の外表面に配設された金属製補強材を備えた構成を有している。
この構成により、請求項3の作用、効果に加え、以下のような作用、効果を有する。
(1)水和硬化マット材の外表面に配設された金属製補強材を有することにより、硬化後の水和硬化マット材の破損や劣化を防ぐことができ、耐候性、耐久性を向上させることができる。
(2)金属製補強材を利用して複数の水和硬化バッグ同士を溶接その他の方法で連結することができ、大型化が容易で施工性に優れる。
ここで、金属製補強材については請求項2と同様なので説明を省略する。
請求項5に記載の発明は、請求項2又は4に記載の水和硬化バッグであって、前記金属製補強材に配設された連結具を備えた構成を有している。
この構成により、請求項2又は4の作用、効果に加え、以下のような作用、効果を有する。
(1)金属製補強材に配設された連結具を有することにより、複数の水和硬化バッグを短時間で連結して一体化することができ、堤防、擁壁、護岸構造物等の構築、補強が容易で応急修理や仮復旧工事等の施工性、省力性に優れる。
ここで、連結具は水和硬化バッグ同士を連結できるものであればよいが、雄部材と雌部材を一組として着脱自在に連結できるものが好適に用いられる。例えば、リベット、スナップボタン、ボルトとナット等を用いることができる。連結具としてリベットやスナップボタンを用いる場合、雄部材を取付けた水和硬化バッグと雌部材を取付けた水和硬化バッグを用意して互いに連結すればよい。これらは金属製補強材の表面に溶接等により取付けることができる。連結具としてボルトとナットを用いる場合、予め金属製補強材と袋体及び水和硬化マット材を貫通する貫通孔を穿設しておき、連結時に貫通孔にボルトを挿通してナットと螺着すればよい。尚、貫通孔の位置に合わせて金属製補強材の表面にナットのみを溶接しておき、連結時にボルトを螺着してもよい。
尚、金属製補強材をボルトとナットにより水和硬化バッグに固定する場合、そのボルトを連結具として利用してもよい。
本発明の請求項6に記載の固定構造物設置方法は、請求項1乃至5の内いずれか1項に記載の水和硬化バッグの前記袋体に充填材を充填する充填材充填工程と、前記水和硬化マット材を水和反応により硬化させる水和硬化工程と、を備えた構成を有している。
この構成により、以下のような作用、効果を有する。
(1)水和硬化バッグの袋体に充填材を充填する充填材充填工程において、袋体の内部に充填材として土砂、岩石、コンクリート等を充填した後、水和硬化マット材を水和反応により硬化させる水和硬化工程において、袋体の内部又は外部から水を供給するだけで水和硬化マット材を硬化させて袋体の内周面又は外周面を補強すると共に、水和硬化バッグを確実に自立させることができ、施工時の省力性、作業性に優れる。
(2)水和硬化バッグの袋体に充填材を充填する充填材充填工程において、柔軟性を有する水和硬化バッグの形を現場の形状に合わせて整えた状態で、袋体の内部に充填材を充填した後、水和硬化マット材を水和反応により硬化させる水和硬化工程において、水和硬化マット材を硬化させることによって、破損箇所等を水和硬化バッグで隙間なく埋めて補修することが可能で、補修作業性、施工性に優れる。
ここで、水和硬化工程では、水和硬化マット材の取付位置や袋体の通水性の有無等に応じて、袋体の内部又は外部から水を供給すればよい。淡水又は海水をかけてもよいし、充填材に含水された水分が水和硬化マット材に浸透するのを待ってもよい。
水和硬化マット材の表面が織布や不織布で形成されている場合、水和硬化マット材が袋体の胴部の内周面或いは外周面のいずれに積層されていても、水分を吸収し易く、短時間で硬化させることができ施工性、設置作業性に優れる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の固定構造物設置方法であって、隣接する前記水和硬化バッグ同士を連結具又は連結部材で連結する構造物連結工程を備えた構成を有している。
この構成により、請求項6の作用、効果に加え、以下のような作用、効果を有する。
(1)隣接する水和硬化バッグ同士を連結具又は連結部材で連結する構造物連結工程を有することにより、袋体の内部に土砂等を充填して所定の場所に設置した複数の水和硬化バッグを堤防や土止め構造物として一体化でき、自立安定性、設置作業性に優れる。
ここで、金属製補強材の表面に配設されたリベットやスナップボタン等の連結具を用いて水和硬化バッグを連結する場合、構造物連結工程は充填材充填工程の前に行ってもよいし、後に行ってもよい。また、連結具としてボルトとナットを用いる場合、隣接する水和硬化バッグの各々の金属製補強材と袋体及び水和硬化マット材にボルトを貫通させナットと螺着して構造物連結工程を行った後、充填材充填工程及び水和硬化工程を行うことにより、ボルトが充填材に埋設されると共に硬化した水和硬化マット材と一体化して水和硬化バッグを強固に固定することができ、耐久性、堅牢性に優れる。
尚、H形鋼、溝形鋼、山形鋼等の連結部材を組合せて水和硬化バッグ間を連結一体化させた場合、さらに全体の剛性を高めることができ、高強度の構造物を作製することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項6又は7に記載の固定構造物設置方法であって、前記水和硬化バッグと現場周囲の既設構造物を連結部材で連結固定する又は前記水和硬化バッグをアンカー或いは杭で設置面に固定する構造物固定工程を備えた構成を有している。
この構成により、請求項6又は7の作用、効果に加え、以下のような作用、効果を有する。
(1)水和硬化バッグと現場周囲の既設構造物を連結部材で連結固定する又は水和硬化バッグをアンカー或いは杭で設置面に固定する構造物固定工程を備えることにより、周囲の構造物等を利用して水和硬化バッグを強固に固定することができ、固定安定性、自立安定性に優れる。
ここで、構造物固定工程では水和硬化バッグを現場周囲の既設構造物又は設置面に固定できればよいが、水和硬化バッグに配設された金属製補強材や連結具を利用することにより、溶接や螺子止め等により簡便かつ強固に水和硬化バッグの固定を行うことができる。
例えば、金属製補強材や連結具を利用して水和硬化バッグの外周の下端部にL字型のアンカー固定金具等を取付け、アンカーを打ち込んで設置場所の地面や基礎コンクリート等に固定することができる。また、H形鋼、溝形鋼、山形鋼等の鋼材を杭として設置面に打ち込み、要所を金属製補強材の表面と溶接したり、連結具に螺子止めしたりして固定することもできる。
実施の形態1の水和硬化バッグの使用前の状態を示す模式斜視図 実施の形態1の水和硬化バッグの使用時の状態を示す模式斜視図 実施の形態1の水和硬化バッグを用いた固定構造物設置方法の構造物連結工程を示す模式斜視図 実施の形態2の水和硬化バッグの構成を示す模式斜視図 実施の形態2の水和硬化バッグを用いた固定構造物設置方法の構造物連結工程及び構造物固定工程を示す模式斜視図 実施の形態2の水和硬化バッグを用いた固定構造物設置方法の構造物固定工程の変形例を示す模式斜視図 実施の形態2の水和硬化バッグを用いた固定構造物設置方法の構造物連結工程の変形例を示す模式側面図 実施の形態2の水和硬化バッグを用いた固定構造物設置方法の構造物連結工程の変形例を示す模式正面図
本発明の水和硬化バッグ及びそれを用いた固定構造物設置方法について、以下図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下に説明する実施の形態に限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は実施の形態1の水和硬化バッグの使用前の状態を示す模式斜視図である。
図1中、1は実施の形態1の水和硬化バッグ、2はポリエチレンやポリエステル、ポリプロピレン等の繊維シート等で略円筒状に形成された水和硬化バッグ1の袋体、2bは袋体2の胴部、3は袋体2の胴部2bの内周面に積層固定された水和硬化マット材、4は袋体2と水和硬化マット材3を固定するリベット等の固定具である。
図2は実施の形態1の水和硬化バッグの使用時の状態を示す模式斜視図である。
図2中、2aは袋体2の底部、2cは袋体2の胴部2bの上端部に溶着、接着又は縫合等により取付けられた水和硬化バッグ1の2箇所の吊り手である。
水和硬化マット材3としては、水和反応によって硬化する水中硬化セメント材や石膏系複合材、コンクリート組成物等の硬化剤を織布や不織布の間に充填したものが好適に用いられる。
尚、袋体2と水和硬化マット材3を固定する固定具4としてボルトとナットを用いてもよい。
以上のように構成された水和硬化バッグの使用方法について説明する。
図2において、まず、水和硬化バッグ1の袋体2に土砂、汚泥、岩石、瓦礫、流木、コンクリート等の充填材を充填する(充填材充填工程)。
次に、袋体2の内部に水を供給することにより、水和硬化マット材3を水和反応により硬化させる(水和硬化工程)。このとき供給する水は淡水でも海水でもよい。
尚、含水した土砂等を充填材として用いる場合は、充填材に含まれる水分によって水和硬化マット材3を硬化させることができるので、別途、水分を供給する必要がなく、施工性、節水性に優れる。
また、袋体2が通水性を有する場合は、袋体2の外から水をかけて水和硬化マット材3を硬化させることもできる。
尚、水和硬化マット材3は袋体2の胴部2bの外周面に積層固定することもできる。このとき、袋体2の外から水をかけることが好ましいが、袋体2が通水性を有する場合は、袋体2の内部に水を供給してもよいし、充填材に含まれる水分を利用してもよい。
また、水和硬化マット材3として、織布又は不織布とポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレン等の合成樹脂製シートの間に硬化剤を充填したものを用いることもできる。その場合、合成樹脂製シートで形成された面を袋体2の内周面又は外周面に貼着することにより、袋体2と水和硬化マット材3を容易に複合化することができ、固定具4を省略することができる。
次に、構造物連結工程について説明する。
図3は実施の形態1の水和硬化バッグを用いた固定構造物設置方法の構造物連結工程を示す模式斜視図である。
図3中、5は隣接する水和硬化バッグ1を連結する連結具である。連結具5としてはボルトとナットが好適に用いられる。このとき、隣接する水和硬化バッグ1の各々の袋体2及び水和硬化マット材3にボルトを貫通させナットと螺着して構造物連結工程を行った後、充填材充填工程及び水和硬化工程を行うことにより、ボルトが充填材に埋設されると共に硬化した水和硬化マット材3と一体化して水和硬化バッグ1を強固に固定することができ、耐久性、堅牢性に優れる。
尚、連結具5としてリベットやスナップボタン等を用いてもよい。これらの連結具5は袋体2の表面に取付けることができるので、構造物連結工程は充填材充填工程や水和硬化工程の前に行ってもよいし、後に行ってもよい。
実施の形態1の水和硬化バッグは、以下の作用を有する。
(1)底部及び胴部を有する袋体と、袋体の胴部の内周面に積層固定された水和硬化マット材を備えている場合、水和硬化バッグを自立させた状態で袋体の中に土砂や岩石、コンクリート等の充填材を充填した後、水和硬化バッグの内部等から水分を供給するだけで、水和硬化マット材が水和反応によって硬化し、形態安定性に優れると共に、長期の耐候性及び剛性を維持することができ、耐久性、長寿命性に優れる。
(2)水和反応によって硬化した水和硬化マット材で袋体の内周面が覆われている場合、増水時の流木等の衝突等により袋体が破損しても、硬化した水和硬化マット材で内部を保護することができ、充填材が外部に流出することがなく、安全性、耐久性、形状安定性に優れる。
(3)水和反応によって硬化した水和硬化マット材で袋体の外周面が覆われている場合、増水時の流木等の衝突等から袋体を保護することができ、充填材が外部に流出することがなく、安全性、耐久性、形状安定性に優れる。
(4)未使用状態(水和硬化マット材が水和反応する前)の水和硬化バッグは、柔軟性を有し、折り畳んで保管することや設置現場に搬入することができ、保管時の省スペース性、取扱い性、搬送性に優れる。
(5)水和硬化バッグは設置現場で充填材を充填し、設置現場の凹凸等に適応させて形状を整えて設置した状態で、水和硬化マット材に吸水させることにより、所望の立体形状で水和硬化マット材を硬化させて水和硬化バッグの形状を維持することができ、固定構造物として堤防等の盛土材を補強安定化させることができ、河川堤防等の応急修理や盛土等の仮復旧工事等に好適に用いることができる。
(6)袋体の胴部の内周面に水和硬化マット材が積層固定されている場合や通水性を有する袋体の胴部の外周面に水和硬化マット材が積層固定されている場合は、大雨等により斜面の崩壊や堤防の決壊、道路冠水等が発生した災害現場等において含水した土砂等をそのまま充填材として充填すれば、土砂に含まれる水分によって水和硬化マット材を硬化させることができ、別途、水分を供給する必要がなく、施工性、節水性に優れる。
(7)災害現場等で含水した土砂等を充填材として使用することにより、周辺地域から土砂等を搬入したり、予め充填材を充填した水和硬化バッグをトラックで災害現場等に搬入したりする必要がなく、土砂や水和硬化バッグの運搬に時間や手間がかからず、短時間で水和硬化バッグを堤防や土止め構造物等として設置して、被害の拡大を防ぐことができ、復旧の作業性に優れる。
(8)袋体の胴部の外周面に水和硬化マット材が積層固定されている場合、水和硬化バッグを自立させた状態で袋体の中に土砂や岩石、コンクリート等の充填材を充填した後、外部から水和硬化マット材に水をかけるだけで、水和硬化マット材が水和反応によって硬化し、形態安定性に優れると共に、袋体が表面に露出せず、外周が水和硬化マット材で覆われることにより、長期の耐候性及び剛性を維持することができ、耐久性、長寿命性に優れる。
(9)連結具を有することにより、複数の水和硬化バッグを短時間で連結して一体化することができ、堤防、擁壁、護岸構造物等の構築、補強が容易で応急修理や仮復旧工事等の施工性、省力性に優れる。
(10)水和硬化マット材の表面が織布、不織布或いは多孔性の合成樹脂製シートで形成されている場合、水和硬化マット材が袋体の胴部の内周面或いは外周面のいずれに積層されていても、水分を吸収し易く、短時間で硬化させることができ施工性、設置作業性に優れる。
実施の形態1の水和硬化バッグを用いた固定構造物設置方法は、以下の作用を有する。
(1)現場で水和硬化バッグを自立させ、袋体に充填材を充填する充填材充填工程において、袋体の内部に充填材として土砂、岩石、コンクリート等を充填した後、水和硬化マット材を水和反応により硬化させる水和硬化工程において、袋体の内部又は外部から水を供給するだけで水和硬化マット材を硬化させて袋体の内周面又は外周面を補強すると共に、水和硬化バッグを確実に自立させることができ、施工時の省力性、作業性に優れる。
(2)水和硬化バッグの袋体に充填材を充填する充填材充填工程において、柔軟性を有する水和硬化バッグの形を現場の形状に合わせて整えた状態で、袋体の内部に充填材を充填した後、水和硬化マット材を水和反応により硬化させる水和硬化工程において、水和硬化マット材を硬化させることによって、破損箇所等を水和硬化バッグで隙間なく埋めて補修することが可能で、補修作業性、施工性に優れる。
(3)隣接する水和硬化バッグ同士を連結具で連結する構造物連結工程を有することにより、袋体の内部に土砂等を充填して所定の場所に設置した複数の水和硬化バッグを堤防や土止め構造物として一体化でき、自立安定性、設置作業性に優れる。
(実施の形態2)
図4は実施の形態2の水和硬化バッグの構成を示す模式斜視図である。尚、実施の形態1と同様のものは、同じ符号を付して説明を省略する。
図4において、実施の形態2の水和硬化バッグ1Aが実施の形態1と異なるのは、袋体2の胴部2bの外表面に板状の金属製補強材6が配設されている点と、水和硬化バッグ1Aの外周の下端部にL字型のアンカー固定金具7が配設されている点である。
尚、図4中、7aは金属製補強材6に固定されるアンカー固定金具7の固定部、7bはアンカーが挿通される挿通孔7cを有するアンカー固定金具7の底板部、8はアンカー固定金具7の固定部7aを螺子止めによって金属製補強材6に固定する金具固定具である。
次に、実施の形態2の水和硬化バッグを用いた固定構造物設置方法について説明する。
図5は実施の形態2の水和硬化バッグを用いた固定構造物設置方法の構造物連結工程及び構造物固定工程を示す模式斜視図である。
図5中、9はアンカー固定金具7の底板部7bの挿通孔7c(図4参照)に挿通されて水和硬化バッグ1Aを設置面に固定するアンカー、10は金属製補強材6を介して隣接する水和硬化バッグ1Aを連結するH形鋼、溝形鋼、山形鋼等の連結部材、11は各々の水和硬化バッグ1Aの金属製補強材6と連結部材10の要所をボルトとナットで螺子止め固定する連結具である。
予め金属製補強材6の表面の要所にボルト又はナットを溶接しておくことにより、構造物固定工程では、アンカー固定金具7の固定部7aを容易に螺子止めして固定することができ、構造物連結工程では、連結部材10を連結具11で容易に螺子止めして固定することができる。尚、袋体2と水和硬化マット材3を固定する固定具4としてボルトとナットを用いる場合、ボルトを金属製補強材6の表面から突出させておき、アンカー固定金具7や連結部材10の固定に用いてもよい。
連結部材10で水和硬化バッグ1A間を連結一体化させることにより、さらに全体の剛性を高めることができ、高強度の構造体を作製することができる。また、連結部材10を現場周囲の既設構造物に連結して自立安定性、耐久性を高めることもできる。
次に、実施の形態2の水和硬化バッグを用いた固定構造物設置方法の構造物固定工程の変形例について説明する。
図6は実施の形態2の水和硬化バッグを用いた固定構造物設置方法の構造物固定工程の変形例を示す模式斜視図である。
変形例における構造物固定工程が実施の形態2と異なる点は、H形鋼、溝形鋼、山形鋼等の鋼材を用いた杭12が、水和硬化バッグ1Aの底部2aを貫通して設置面20に打ち込まれ、袋体2の中に充填されたコンクリート等の充填材21と一体化されて固定されている点である。
これにより、複数の水和硬化バッグ1Aを設置面20に強固に固定することができる。
特に充填材21としてコンクリートを用いた場合、杭12を強固に固定することができるが、土砂等を用いても杭12が倒れたり、水和硬化バッグ1Aが移動したりすることはなく、固定の安定性に優れる。
次に、実施の形態2の水和硬化バッグを用いた固定構造物設置方法の構造物連結工程の変形例について説明する。
図7は実施の形態2の水和硬化バッグを用いた固定構造物設置方法の構造物連結工程の変形例を示す模式側面図であり、図8は実施の形態2の水和硬化バッグを用いた固定構造物設置方法の構造物連結工程の変形例を示す模式正面図である。尚、ここでは水和硬化バッグ1Aの詳細構造は省略した。
図7及び図8において変形例の構造物連結工程が実施の形態2と異なる点は、盛土30に対して階段状に設置された複数の水和硬化バッグ1Aが、L字形の連結金具14を介して格子状に連結されたH形鋼、溝形鋼、山形鋼等の横連結部材10a及び縦連結部材13によって連結され一体化されている点である。
これにより、多数の水和硬化バッグ1Aを補強、一体化して大型化を図ることができ、堤防や土止め構造物等の構築、補修を容易に行うことができる。尚、横連結部材10aや縦連結部材13を現場周囲の既設構造物に連結してもよい。
実施の形態2の水和硬化バッグは、実施の形態1の作用に加え、以下の作用を有する。
(1)袋体の胴部又は水和硬化マット材の外表面に配設された金属製補強材を有することにより、袋体の外表面の剛性を高めたり、硬化後の水和硬化マット材の破損や劣化を防いだりすることができ、破損が発生し難く、耐久性、堅牢性、耐候性に優れる。
(2)金属製補強材を利用して複数の水和硬化バッグ同士を溶接その他の方法で連結することができ、大型化が容易で施工性に優れる。
実施の形態2の水和硬化バッグを用いた固定構造物設置方法は、実施の形態1の作用に加え、以下の作用を有する。
(1)隣接する水和硬化バッグ同士を連結部材で連結する構造物連結工程を有することにより、袋体の内部に土砂等を充填して所定の場所に設置した複数の水和硬化バッグを堤防や土止め構造物として一体化でき、自立安定性、設置作業性に優れる。
(2)水和硬化バッグをアンカー或いは杭で設置面に固定する構造物固定工程を備えることにより、現場周囲の構造物等を利用して水和硬化バッグを強固に固定することができ、固定安定性、自立安定性に優れる。
本発明は、河川堤防等の応急修理や盛土等の仮復旧工事において、大面積で強固な仮設構造物を短時間で設置することができ、相互に連結一体化が容易で、取扱い性、堅牢性に優れるだけでなく、仮補修素材でありながら、長期間、風化や劣化が発生せず、豪雨時の流木等の衝突に耐えられる高い剛性を備え、長期間使用可能な耐候性、形態安定性、安全性に優れた水和硬化バッグの提供、及びそれを用いることにより、堤防、擁壁、護岸構造物等を短時間で構築、補強することができ、河川堤防等の応急修理や盛土等の仮復旧工事等の施工性、省力性に優れた固定構造物設置方法の提供を行うことができ、水害対策等に貢献することができる。
1,1A 水和硬化バッグ
2 袋体
2a 底部
2b 胴部
2c 吊り手
3 水和硬化マット材
4 固定具
5,11 連結具
6 金属製補強材
7 アンカー固定金具
7a 固定部
7b 底板部
7c 挿通孔
8 金具固定具
9 アンカー
10 連結部材
10a 横連結部材
12 杭
13 縦連結部材
14 連結金具
20 設置面
21 充填材
30 盛土

Claims (8)

  1. 底部及び胴部を有する袋体と、前記袋体の前記胴部の内周面に積層固定された水和硬化マット材と、を備えていることを特徴とする水和硬化バッグ。
  2. 前記袋体の前記胴部の外表面に配設された金属製補強材を備えていることを特徴とする請求項1に記載の水和硬化バッグ。
  3. 底部及び胴部を有する袋体と、前記袋体の前記胴部の外周面に積層固定された水和硬化マット材と、を備えていることを特徴とする水和硬化バッグ。
  4. 前記水和硬化マット材の外表面に配設された金属製補強材を備えていることを特徴とする請求項3に記載の水和硬化バッグ。
  5. 前記金属製補強材に配設された連結具を備えていることを特徴とする請求項2又は4に記載の水和硬化バッグ。
  6. 請求項1乃至5の内いずれか1項に記載の水和硬化バッグの前記袋体に充填材を充填する充填材充填工程と、前記水和硬化マット材を水和反応により硬化させる水和硬化工程と、を備えていることを特徴とする固定構造物設置方法。
  7. 隣接する前記水和硬化バッグ同士を連結具又は連結部材で連結する構造物連結工程を備えていることを特徴とする請求項6に記載の固定構造物設置方法。
  8. 前記水和硬化バッグと現場周囲の既設構造物を連結部材で連結固定する又は前記水和硬化バッグをアンカー或いは杭で設置面に固定する構造物固定工程を備えていることを特徴とする請求項6又は7に記載の固定構造物設置方法。
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