JP6600140B2 - セメント混和材の製造方法及びセメント組成物の製造方法 - Google Patents

セメント混和材の製造方法及びセメント組成物の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、セメント混和材及びセメント組成物に関する。
ポルトランドセメントを基材として含むモルタル等のセメント組成物の流動性や強度発現性を向上させる効果を有し、かつ、原料の一部として産業廃棄物や一般廃棄物を多量に用いて製造されるセメント混和材が、知られている。
例えば、特許文献1には、C2S(2CaO・SiO2;ビーライト)100重量部に対して、C3A(3CaO・Al23;アルミネート相)及びC4AF(4CaO・Al23・Fe23;フェライト相)を合計で10〜100重量部含有することを特徴とするセメント用増量材が記載されている。
特許文献2には、C2S(ビーライト)100重量部に対して、C2AS(2CaO・Al23・SiO2;ゲーレナイト)を10〜100重量部含有し、かつ、C3A(アルミネート相)の含有量が20重量部以下であることを特徴とする焼成物を粉砕してなるセメント混和材が記載されている。
特許文献3には、2CaO・SiO2(ビーライト)100質量部に対して、2CaO・Al23・SiO2(ゲーレナイト)100質量部を越え2000質量部以下含有し、かつ、3CaO・Al23(アルミネート相)と4CaO・Al23・Fe23(フェライト相)の合計含有量が20質量部以下である焼成物の粉砕物を含むことを特徴とするセメント混和材が記載されている。
特許文献1〜3に記載されているセメント混和材においては、鉱物組成を調整するために、石灰石などの天然原料が、鉱物組成調整用原料として使用されている。
一方、廃棄物のみを原料として用いて製造することができるセメント混和材として、特許文献4には、950℃での強熱後の残分が、酸化物換算でSiO2を34〜63質量%、Al23を22〜42質量%、CaOを10〜35質量%含む石炭灰を、単独で、1000〜1400℃の温度で焼成する、アノーサイト(CaO・Al23・2SiO2)を20質量%以上含有する焼成物の製造方法が記載されている。
特開2003−73152号公報 特開2004−2155号公報 特開2005−112687号公報 特開2012−236731号公報
本発明の目的は、廃棄物のみを原料として用いて製造することができるセメント混和材であって、該セメント混和材を用いても、十分な強度発現性(特に、初期強度発現性)を有するモルタル等のセメント組成物を得ることができるセメント混和材を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、焼却灰を70質量%以上の含有率で含む原料を焼成してなる焼成物からなるセメント混和材によれば、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、以下の[1]〜[7]を提供するものである。
[1] 焼却灰を70質量%以上の含有率で含む原料を焼成してなる焼成物からなることを特徴とするセメント混和材。
[2] セメント混和材中のビーライト(2CaO・SiO2)の含有率が5〜35質量%であり、セメント混和材中のビーライト100質量部に対して、メリライトを50〜600質量部、シューロマイト(3CaO・Al23・3SiO2)を10〜100質量部、テルネサイト(5CaO・2SiO2・SO3)を10〜250質量部含む前記[1]に記載のセメント混和材。
[3] セメント混和材中、アルミネート相(3CaO・Al23)の含有率が5質量%以下であり、フェライト相(4CaO・Al23・Fe23)の含有率が5質量%以下であり、ウラストナイト(CaO・SiO2)の含有率が15質量%以下であり、CaO・Al23の含有率が10質量%以下であり、遊離ケイ酸(SiO2)の含有率が8質量%以下であり、遊離アルミナ(Al23)の含有率が10質量%以下である前記[1]又は[2]に記載のセメント混和材。
[4] 上記焼成物の原料が、焼却灰を含む廃棄物のみからなる前記[1]〜[3]のいずれかに記載のセメント混和材。
[5] ポルトランドセメント100質量部、及び、前記[1]〜[4]のいずれかに記載のセメント混和材30質量部以下を含むことを特徴とするセメント組成物。
[6] 高炉スラグ微粉末、フライアッシュ、シリカフューム、及び炭酸カルシウム粉末からなる群より選ばれる一種以上からなる他のセメント混和材を、60質量部以下の量で含む前記[5]に記載のセメント組成物。
[7] 焼却灰を70質量%以上の含有率で含む原料を焼成して、前記[1]〜[4]のいずれかに記載のセメント混和材を得ることを特徴とするセメント混和材の製造方法。
[8] 焼成温度が1,200℃以下である前記[7]に記載のセメント混和材の製造方法。
本発明によれば、廃棄物のみを原料として用いて、本発明のセメント混和材を製造した場合であっても、該セメント混和材を含むモルタル等のセメント組成物について、十分な強度発現性(特に、初期強度発現性)を得ることができる。
本発明のセメント混和材は、焼却灰を70質量%以上の含有率で含む原料を焼成してなる焼成物からなるものである。
焼成物の原料中の焼却灰の含有率は、廃棄物の利用の促進の観点から、70質量%以上、好ましくは80質量%以上、より好ましくは90質量%以上、さらに好ましくは95質量%以上、特に好ましくは100質量%である。
焼成物の原料として使用される焼却灰としては、例えば、一般廃棄物の一種である家庭からの廃棄物の焼却灰(以下、都市ごみ焼却灰ともいう。)や、下水汚泥の焼却灰等が挙げられる。
中でも、最終処分場における廃棄物の埋立処分量を削減して、最終処分場の使用可能期間を増大させる観点から、都市ごみ焼却灰が好ましい。
焼却灰以外の焼成物の原料としては、通常、焼却灰以外の廃棄物が用いられる。
焼却灰以外の廃棄物としては、一般廃棄物及び/又は産業廃棄物を再資源化してなるリサイクル原料が挙げられる。
ここで、産業廃棄物とは、事業活動に伴って生じた廃棄物をいう。産業廃棄物の例としては、生コンスラッジ、各種汚泥(例えば、下水汚泥、浄水汚泥、製鉄汚泥、建設汚泥等)、建築廃材、コンクリート廃材、スラグ(例えば、製鉄スラグ、製鋼スラグ)、発生土(例えば、ボーリング廃土)、鋳物砂、ロックウール、廃ガラス、高炉2次灰等が挙げられる。
一般廃棄物とは、産業廃棄物以外の廃棄物をいう。一般廃棄物の例としては、下水汚泥乾粉、貝殻等が挙げられる。
本発明において、焼成物の原料の一部として、廃棄物(焼却灰及びそれ以外の廃棄物)以外の原料を用いることもできる。
廃棄物以外の原料としては、例えば、ポルトランドセメントクリンカの製造に用いられる一般的な原料(例えば、石灰石、粘土、鉄滓等)等が挙げられる。
焼成物の原料中の、廃棄物以外の原料の含有率は、廃棄物のみを原料として用いても、良好なセメント混和材を得ることができるという本発明の利点を享受する観点から、好ましくは20質量%以下、より好ましくは10質量%以下、さらに好ましくは5質量%以下、特に好ましくは0質量%である。
上記原料を焼成する際の焼成温度は、好ましくは1,200℃以下、より好ましくは1,000〜1,200℃、特に好ましくは1,050〜1,150℃である。該焼成温度が1,200℃以下であれば、焼成物を製造するためのコストを低くすることができ、また、焼成物が過剰に溶融することを防ぐことができる。
焼成に用いられる装置は、特に限定されず、例えば、電気炉、ロータリーキルン等を用いることができる。なお、ロータリーキルンを用いる場合には、焼成用の燃料として、燃料代替廃棄物(例えば、廃油、廃タイヤ、廃プラスチック)等を使用することができる。
本発明のセメント混和材は、上述した原料を焼成してなる焼成物からなるものである。
焼成物の形態としては、例えば、粉状、クリンカ状等が挙げられる。焼成物がクリンカ状である場合、焼成物は、通常、セメント混和材として用いる前に粉砕される。
焼成物の粉砕方法としては、特に限定されず、例えば、ローラミルやボールミル等を用いて、通常の方法で粉砕すればよい。セメント混和材のブレーン比表面積は、セメント組成物(例えば、モルタル、コンクリート等)のブリーディングの低下や、流動性、強度発現性を高める観点から、好ましくは2,500〜5,000cm/g、より好ましくは3,000〜4,000cm/gである。
本発明のセメント混和材中のビーライト(2CaO・SiO2;C2S)の含有率は、好ましくは5質量%以上、より好ましくは8質量%以上、さらに好ましくは10質量%以上、さらに好ましくは11質量%以上、特に好ましくは14質量%以上である。また、該含有率は、好ましくは35質量%以下、より好ましくは30質量%以下、さらに好ましくは27質量%以下、さらに好ましくは23質量%以下、特に好ましくは20質量%以下である。
本発明のセメント混和材において、ビーライト100質量部当たりの他の鉱物成分の量の好ましい数値範囲は、以下のとおりである。
メリライトの量は、好ましくは50質量部以上、より好ましくは100質量部以上、さらに好ましくは150質量部以上、さらに好ましくは180質量部以上、特に好ましくは200質量部以上である。また、該量は、好ましくは600質量部以下、より好ましくは500質量部以下、さらに好ましくは450質量部以下、さらに好ましくは400質量部以下、特に好ましくは300質量部以下である。
本明細書中、メリライトの量はゲーレナイトとオケルマナイトの合計量で示すこととする。また、本明細書中、メリライトとは、ゲーレナイト(2CaO・Al23・SiO2)とオケルマナイト(2CaO・MgO・2SiO2)を端成分として含む固溶体をいう。
メリライトに含まれるゲーレナイトの量は、好ましくは40質量部以上、より好ましくは80質量部以上、さらに好ましくは120質量部以上、さらに好ましくは140質量部以上、特に好ましくは150質量部以上である。また、該量は、好ましくは550質量部以下、より好ましくは450質量部以下、さらに好ましくは400質量部以下、さらに好ましくは350質量部以下、特に好ましくは300質量部以下である。
メリライトに含まれるオケルマナイトの量は、好ましくは10質量部以上、より好ましくは15質量部以上、さらに好ましくは20質量部以上、特に好ましくは25質量部以上である。また、該量は、好ましくは160質量部以下、より好ましくは120質量部以下、さらに好ましくは100質量部以下、特に好ましくは80質量部以下である。
シューロマイト(3CaO・Al23・3SiO2)の量は、好ましくは10質量部以上、より好ましくは20質量部以上、さらに好ましくは25質量部以上、特に好ましくは30質量部以上である。また、該量は、好ましくは100質量部以下、より好ましくは80質量部以下、さらに好ましくは70質量部以下、特に好ましくは60質量部以下である。
テルネサイト(5CaO・2SiO2・SO3)の量は、好ましくは10質量部以上、より好ましくは20質量部以上、さらに好ましくは30質量部以上、さらに好ましくは40質量部以上、特に好ましくは50質量部以上である。また、該量は、好ましくは250質量部以下、より好ましくは210質量部以下、さらに好ましくは180質量部以下、さらに好ましくは150質量部以下、特に好ましくは100質量部以下である。
本発明において、ビーライト、メリライト(ゲーレナイトとオケルマナイトを含む固溶体)、メリライトを構成する各成分(ゲーレナイト、オケルマナイト)、シューロマイト、及びテルネサイトの各量が上述の好ましい範囲内であると、本発明の効果を、より高めることができる。
本発明のセメント混和材において、アルミネート相等の好ましい含有率は、以下のとおりである。
アルミネート相(3CaO・Al23)の含有率は、好ましくは5質量%以下、より好ましくは4質量%以下、特に好ましくは3質量%以下である。
フェライト相(4CaO・Al23・Fe23)の含有率は、好ましくは5質量%以下、より好ましくは4質量%以下、特に好ましくは3質量%以下である。
ウラストナイト(CaO・SiO2)の含有率は、好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下、さらに好ましくは8質量%以下、さらに好ましくは6質量%以下、特に好ましくは3質量%以下である。
CaO・Al23の含有率は、好ましくは10質量%以下、より好ましくは8質量%以下、さらに好ましくは6質量%以下、特に好ましくは2質量%以下である。
遊離ケイ酸(SiO2)の含有率は、好ましくは8質量%以下、より好ましくは6質量%以下、さらに好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは4質量%以下、特に好ましくは3質量%以下である。
遊離アルミナ(Al23)の含有率は、好ましくは10質量%以下、より好ましくは8質量%以下、さらに好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは4質量%以下、特に好ましくは3質量%以下である。
本発明において、アルミネート相、フェライト相、ウラストナイト、CaO・Al23、遊離ケイ酸、遊離アルミナの各量が上述の好ましい範囲内であると、上述のビーライト等に比べて影響が少ないと考えられるものの、本発明の効果を、より高めることができる。
本発明のセメント組成物において、上述したセメント混和材の量は、ポルトランドセメント100質量部に対して、好ましくは30質量部以下、より好ましくは3〜25質量部、さらに好ましくは5〜20質量部、特に好ましくは10〜20質量部である。
該量が30質量部以下であると、圧縮強度等の物性を、より良好に維持することができる。また、該量が3質量部以上であると、廃棄物の利用の促進の点で、好ましい。
なお、本明細書中、「セメント組成物」とは、セメントと上述したセメント混和材を含む混合物をいう。「セメント組成物」は、水を含む場合(例えば、モルタル、コンクリート、ペースト)と、水を含まない場合(例えば、プレミックス粉体)の両方を包含する。
上記ポルトランドセメントとしては、普通、早強、中庸熱、低熱ポルトランドセメント等の各種ポルトランドセメントが挙げられる。中でも、コストや汎用性等の観点から、普通ポルトランドセメントが好ましい。
また、本発明のセメント組成物は、高炉スラグ微粉末、フライアッシュ、シリカフューム、及び炭酸カルシウム粉末からなる群より選ばれる一種以上からなる他のセメント混和材を含むことができる。
他のセメント混和材の量は、ポルトランドセメント100質量部に対して、好ましくは60質量部以下、より好ましくは30質量部以下、さらに好ましくは20質量部以下、特に好ましくは10質量部以下である。該量が60質量部以下であると、モルタル等の圧縮強さの大幅な低下を避けることができる。
本発明のセメント組成物は、焼却灰を70質量%以上含む原料を焼成してなる焼成物からなるセメント混和材を含むにかかわらず、混合セメントの品質規格を満足する強度発現性を有する。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
使用材料は、以下に示すとおりである。各材料の化学組成を表1に示す。
(1)都市ごみ焼却灰:東京都多摩地区の清掃工場から排出される焼却残渣
(2)SiO2試薬:関東化学社製、特級
(3)Fe23試薬:関東化学社製、鹿特級(製造会社が定めた品質のグレードである。)
(4)CaCO3試薬:関東化学社製、特級
(5)Al23試薬:関東化学社製、鹿特級(製造会社が定めた品質のグレードである。)
Figure 0006600140
[焼成物a〜iの製造]
上記材料を、表2の配合割合で混合して、焼成物製造用原料1〜7を得た。得られた焼成物製造用原料1〜7を、電気炉を用いて所定の焼成温度(1,100℃、1,300℃、1,350℃)で焼成することで、焼成物a〜iを製造した。
焼成は、1,000℃で30分間仮焼を行った後、所定の焼成温度になるまで30分間かけて昇温し、所定の焼成温度を20分間保持することで行った。焼成後、電気炉外において焼成物を急冷した。
使用した焼成物製造用原料、焼成温度および得られた焼成物a〜iの鉱物組成を表3に示す。また、ビーライトを100質量部とした場合における各鉱物組成の量(質量部)を表4に示す。なお、鉱物組成は、X線回折装置(ブルカー・エイエックスエス社製、商品名「D8 ADVANCE」)を用いて、リートベルト解析によって測定した。なお、解析はブルカー・エイエックスエス社製の解析ソフトウェア「DIFFRACplusTOPAS(ver.3)」を使用した。
Figure 0006600140
Figure 0006600140
Figure 0006600140
[セメント混和材A〜Iの製造]
焼成物a〜iを、粉砕装置(ディスクミル:川崎重工業社製、商品名「T−100」)を用いて粉砕して、セメント混和材A〜Iを得た。得られたセメント混和材のブレーン比表面積を表5に示す。なお、ブレーン比表面積は、「JIS R 5201(セメントの物理試験方法)」に準拠して測定したものである。
Figure 0006600140
[実施例1]
普通ポルトランドセメント(太平洋セメント社製、密度3.14g/cm、比表面積3,180cm/g)100質量部と、「セメント混和材A」10質量部を混合して、セメント混合物を調製した。得られたセメント混合物(セメントとセメント混和材の混合物)について、材齢3日、7日、28日の各時点におけるモルタル圧縮強さおよびモルタルフローを、「JIS R 5201(セメントの物理試験方法)」に準拠して測定した。結果を表6に示す。
[実施例2〜10、比較例1〜8、参考例1]
セメント混和材の種類および配合量を表6に示すように変更した以外は実施例1と同様にして、セメント混合物を調製した。得られたセメント混合物について、実施例1と同様にして、モルタル圧縮強さおよびモルタルフローを測定した。
なお、参考例1として、セメント混和材を用いず、普通ポルトランドセメントのみを用いた場合について、実施例1と同様にして、モルタル圧縮強さおよびモルタルフロー値を測定した。
以上の結果を表6に示す。
表6から、本発明のセメント混和材を含むセメント混合物は、セメント混和材の配合量が大きくなければ、モルタル圧縮強さ及びモルタルフローについて、良好な物性を有することがわかる(実施例1〜10、参考例1)。特に、本発明のセメント混和材を含むセメント混合物は、優れた初期強度発現性(材齢3日および7日)を有することがわかる(実施例1〜10)。
Figure 0006600140
[実施例11〜16、参考例2〜5]
普通ポルトランドセメント100質量部と、表7に示す配合量のセメント混和材Aと、表7に示す配合量のフライアッシュ(中部電力株式会社の碧南火力発電所産、JIS II種灰に相当;以下、同じ)を混合して、セメント混合物を調製した。得られたセメント混合物について、実施例1と同様にして、モルタル圧縮強さおよびモルタルフローを測定した。
また、参考例2〜3として、普通ポルトランドセメント100質量部と、表7に示す配合量のフライアッシュを混合して、セメント混合物を調製した。得られたセメント混合物について、実施例1と同様にして、モルタル圧縮強さおよびモルタルフローを測定した。
以上の結果を表7に示す。
なお、表7中、参考例1として、表6の参考例1を転記した。また、参考例4〜5として、フライアッシュセメントB種およびC種のJIS規格値を示す。
Figure 0006600140
表7から、本発明のセメント混和材およびフライアッシュを含むセメント混合物(実施例11〜16)は、モルタル圧縮強さ及びモルタルフローについて、フライアッシュセメントB種およびC種の規格を満足していることがわかる。

Claims (6)

  1. 焼却灰を70質量%以上の含有率で含む原料を焼成して、該原料の焼成物からなるセメント混和材を得る、セメント混和材の製造方法であって、
    上記セメント混和材は、ビーライトの含有率が5〜35質量%であり、上記ビーライト100質量部に対して、メリライトを100〜400質量部、シューロマイトを10〜100質量部、テルネサイトを10〜150質量部含み、上記メリライトに含まれるオケルマナイトの量が、上記ビーライト100質量部に対して、25〜80質量部であるものであることを特徴とするセメント混和材の製造方法。
  2. 上記セメント混和材中、アルミネート相の含有率が5質量%以下であり、フェライト相の含有率が5質量%以下であり、ウラストナイトの含有率が15質量%以下であり、CaO・Al23の含有率が10質量%以下であり、遊離ケイ酸の含有率が8質量%以下であり、遊離アルミナの含有率が10質量%以下である請求項1に記載のセメント混和材の製造方法
  3. 上記原料が、焼却灰を含む廃棄物のみからなる請求項1又は2に記載のセメント混和材の製造方法
  4. 上記原料として、都市ごみ焼却灰を使用し、該都市ごみ焼却灰を1,050〜1,150℃で焼成して、上記セメント混和材を得る請求項1〜3のいずれか1項に記載のセメント混和材の製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のセメント混和材の製造方法によって、上記セメント混和材を得た後、ポルトランドセメント100質量部と、上記セメント混和材30質量部以下を混合して、セメント組成物を得ることを特徴とするセメント組成物の製造方法
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のセメント混和材の製造方法によって、上記セメント混和材を得た後、普通ポルトランドセメント100質量部、上記セメント混和材10〜20質量部、フライアッシュ15〜35質量部を混合して、セメント組成物を得ることを特徴とするセメント組成物の製造方法
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