JP6599064B1 - データ配送制御装置、方法、及びプログラム - Google Patents

データ配送制御装置、方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

データ配送制御装置(100)が備える収集部(110)は、PLC(603、604)からデータを収集し、収集時刻を示す収集時刻情報を付加したデータを出力する。有効性判別部(140)は、データに付加された収集時刻情報が示す収集時刻が、予め設定されたデータ処理の流れであるデータフローを開始した時刻を示す起点時刻以降であるか否かに応じて、データが有効であるか否かを判別する。配送部(130)は、データが有効であると有効性判別手段が判別すると、データフローを定義したデータフロー設定に従って、データを配送する。

Description

本発明は、データ配送制御装置、方法、及びプログラムに関する。
特許文献1には、ある事象の発生を検知するため、ファイルに順次蓄積されていく時系列データを解析するデータ処理装置が開示されている。このデータ処理装置は、処理を停止した後、処理を再び開始する場合には、ファイルに蓄積されているデータを削除してから、処理を再び開始する。これは、データ処理装置が停止している間に、ファイルにデータ処理装置が処理すべきでないデータが蓄積されている場合があり、この場合に、データ処理装置がそのデータを処理してしまい、データ処理装置の動作に不具合が発生することを防止するためである。例えば、データ処理装置が停止している間に、異常があるデータがファイルに蓄積される、ファイルに蓄積されたデータに異常が発生する等の理由により、ファイルにデータ処理装置が処理すべきでないデータが蓄積されることがある。
特開2011−174795号公報
特許文献1では、データ処理装置の1つのアプリケーションが、入力されたデータを処理し、結果を出力することが記載されているが、処理の内容が複雑である場合には、処理を複数の工程に分け、複数の装置又は同一の装置が有する複数のアプリケーションが、複数の工程を分担することがある。例えば、工場内の生産ラインで使用されるFA機器の故障の発生を検出するため、FA機器から収集したデータを使用してFA機器を診断することがある。この場合、FA機器から収集したデータに解析処理の前処理を施す前処理の工程と、FA機器から収集したデータを解析する解析処理の工程と、解析結果に応じてFA機器を診断する診断処理の工程とが必要である。
図8に、複数の工程を複数の処理部が分担する例を示す。図示する例では、診断対象Tから収集されたデータがファイルFに格納されており、データ処理部101は、ファイルFに格納されたデータに前処理を施す。データ処理部102は、データ処理部101が出力したデータを解析し、解析結果を出力する。データ処理部103は、データ処理部102が出力した解析結果に基づいて診断処理を行う。データ処理部101、データ処理部102、データ処理部103の機能は、それぞれ異なるアプリケーションにより実現されるものとする。
図示するように、複数のデータ処理部が一連の処理を行う場合、各工程の内容、工程の順序等を示すデータフローが予め定義され、定義されたデータが、各データ処理部を実現する装置それぞれに、あるいはデータフローを制御する装置に格納される。データ処理部はそれぞれデータフローに従って処理を実行する。ユーザが、データフローとして定義した内容を変更するため、データ処理部101〜103を停止することなく、データフローを一旦停止することがある。特許文献1に記載された方法を採用して、処理を再度開始する前にファイルFに蓄積されているデータを削除したとしても、図8に示す構成では、データが各データ処理部に順次流れていくため、ユーザがデータ処理部101〜103の処理を一旦停止したときに、データ処理部102及び103に処理が未完了のデータが残留していることがある。
ここで、処理を再度開始すると、データ処理部102及び103はそれぞれ残留したデータをまず処理してしまう。データフローとして定義された内容が変更されることにより、データ処理部102及び103に残留したデータが処理すべきでないデータ、即ち、無効なデータとなっていることがある。データ処理部102及び103が無効なデータを処理することにより、データ処理部103が誤った診断結果を診断対象Tにフィードバックすることも想定される。このような状況の発生を防ぐためには、処理を再開した時点より前のデータを処理しないよう、それぞれのデータ処理部へのデータの配送を制御する必要があると言える。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、データの配送を制御して、データ処理部が処理すべきでないデータ、即ち無効なデータを処理することを防止することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るデータ配送制御装置において、有効性判別手段は、機器から収集されたデータに付加された収集時刻情報が示す収集時刻が、予め設定されたデータ処理の流れであるデータフローを開始した時刻を示す起点時刻以降であるか否かに応じて、データが有効であるか否かを判別する。配送手段は、データが有効であると有効性判別手段が判別すると、データフローを定義したデータフロー設定に従って、データを配送する。
本発明に係るデータ配送制御装置は、機器からデータを収集した収集時刻が、予め設定されたデータ処理の流れであるデータフローを開始した時刻以降であるか否かに応じて、データが有効であるか否かを判別する。データ配送制御装置は、データが有効であると判別すると、データフローを定義したデータフロー設定に従って、データを配送する。このようにデータの配送を制御することで、データ処理部が無効なデータを処理することを防止することができる。
本発明の実施の形態に係る診断システムに含まれる各装置の機能構成を示すブロック図 実施の形態に係る診断システムに含まれる各装置のハードウェア構成を示す図 実施の形態に係る収集設定記憶部に格納されるデータの一例を示す図 実施の形態に係るデータフロー設定記憶部に格納されるデータの一例を示す図 実施の形態に係る有効判別処理のデータフローチャート 実施の形態に係るデータの流れの一例を示す図 実施の形態に係るデータの流れの他の例を示す図 従来の課題を説明するための図
(実施の形態)
以下、本発明の実施の形態に係るデータ配送制御装置について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1に示すデータ配送制御装置100は、工場内の機器についての予防保全、予知保全等を目的として、工場内の機器を診断する診断システム1に含まれる装置である。まず、診断システム1の概要を説明する。
診断システム1は、工場内のFA機器601及び602からデータを収集し、収集したデータから、FA機器601及び602を診断して、診断結果を、FA機器601及び602にフィードバックする。
診断システム1は、工場内のFA機器601及び602が出力するデータを収集し、収集したデータの配送を制御するデータ配送制御装置100と、データ配送制御装置100から供給されたデータの解析処理及び診断処理を行うデータ処理装置400と、ユーザがデータ配送制御装置100を操作するためのメンテナンスツール500とを含む。例えば、データ配送制御装置100として、FA機器601及び602と同じ工場内に設けられている産業用PC(Industrial Personal Computer:IPC)が使用される。データ処理装置400として、工場外に設けられているサーバコンピュータが使用される。メンテナンスツール500として、FA機器601及び602と同じ工場内に設けられている専用のアプリケーションをインストールしたパーソナルコンピュータが使用される。
診断システム1が診断する診断対象であるFA機器601及び602は、工場内の生産ラインで使用される機械装置である。FA機器601及び602は、振動センサ、温度センサ、圧力センサ、流量センサ等を含む各種のセンサを有する。プログラマブルロジックコントローラ603(以下、PLC603)は、FA機器601を制御する制御装置である。プログラマブルロジックコントローラ604(以下、PLC604)は、FA機器602を制御する制御装置である。FA機器601に設けられたセンサの出力値はPLC603に供給される。FA機器602に設けられたセンサの出力値はPLC604に供給される。
データ配送制御装置100は、ネットワーク701を介して、FA機器601〜602と、PLC603から604と通信可能である。ネットワーク701は、フィールドバス規格に則ったネットワークである。データ配送制御装置100は、PLC603を介して、FA機器601に設けられたセンサの出力値のデータを収集する。データ配送制御装置100は、PLC604を介して、FA機器602に設けられたセンサの出力値のデータを収集する。
データ配送制御装置100は、ネットワーク702を介して、データ処理装置400と通信する。ネットワーク702は、例えば、10BASE−T、100BASE−Tといった規格に則ったネットワークである。データ配送制御装置100は、FA機器601及び602から収集したデータをデータ処理装置400に配送する。さらに、データ配送制御装置100は、FA機器601及び602から収集したデータをデータ処理装置400に配送する前に、収集したデータにデータ処理装置400が実行する解析処理及び診断処理に必要な前処理を施す。
データ処理装置400は、データ配送制御装置100から供給されたデータの解析処理及び診断処理を行い、FA機器601及び602についての診断結果をデータ配送制御装置100に送信する。診断結果は、例えば、FA機器601及び602が劣化しており、故障が発生する前にメンテナンスを行う必要があることを示すアラート情報を含む。データ配送制御装置100は、データ処理装置400から受信した診断結果をPLC603及び604に送信する。
このように、データ配送制御装置100は、PLC603及び604と、データ処理装置400との間におけるデータの配送を制御する役割を果たす。FA機器601及び602から収集されたデータは、複数の工程において処理される。このため、データ配送制御装置100は、各工程の内容、工程の流れ等について予め定義されたデータフローの設定を示すデータを有している。ここで、データフローとは、予め設定されたデータ処理の流れのことである。データ配送制御装置100は、データフローの設定が示す配送先にデータを配送する。
メンテナンスツール500は、ユーザがデータ配送制御装置100を操作するためのツールである。ユーザは、メンテナンスツール500を使用して、データフローの設定をデータ配送制御装置100に登録し、データ配送制御装置100に登録されているデータフローの設定を示すデータを変更する。ここで、ユーザは、例えば、診断システム1の管理者である。
例えば、収集するデータの仕様が変更されたことにより、データ配送制御装置100が実行する前処理を変更する必要が生じ、データフローの設定を変更する必要が生じることがある。ユーザは、データフローの設定を変更するため、まず、データ配送制御装置100の処理を停止する。ユーザは、データ配送制御装置100が備えるデータフローの設定を変更した後にデータ配送制御装置100の配送処理を再び開始する。この場合、データ処理装置400には、データフローの設定が変更される前にデータ配送制御装置100から配送されたデータが蓄積していることがある。データ処理装置400が他の工場にある、データ処理装置400がクラウド上のサーバーである、等の理由により、ユーザが、データ処理装置400からデータフローの設定の変更前に配送されたデータを削除できない場合、データフローの設定の変更後であっても、データ処理装置400は、データフローの設定の変更前のデータを処理し、診断結果をデータ配送制御装置100に送信してしまう。これにより、PLC603及び604が誤動作する可能性がある。
このため、実施の形態においては、データ配送制御装置100は、下記のような特徴を備える。データ配送制御装置100は、PLC603及び604から収集したデータであって、データ処理装置400が処理すべきでないデータをデータ処理装置400に送信しないように制御する。さらに、データ配送制御装置100は、データ処理装置400から受信したデータであって、PLC603及び604が受信すべきでないデータをPLC603及び604に送信しないように制御する。
具体的には、データ配送制御装置100は、ユーザの指示に応答して、収集処理及び配送処理を開始した時刻より前に収集されたデータについては、処理の対象とするべきでない無効なデータであるとみなし、該当するデータを破棄する。一方、データ配送制御装置100は、収集処理及び配送処理を開始した時刻以降に収集されたデータについては、処理の対象とするべき有効なデータであるとみなし、そのデータを設定された配送先に配送する。実施の形態においては、このデータ配送制御装置100が収集処理及び配送処理を開始した時刻を開始時刻と称するものとする。以下、データ配送制御装置100が実行する収集処理及び配送処理の一連の処理をフローと称することがある。データ配送制御装置100がフローを開始したタイミングは、本発明の起点の一例である。
続いて、診断システム1に含まれる各装置のハードウェア構成を説明する。図2に示すように、データ配送制御装置100は、ハードウェア構成として、各種のプログラム及びデータを記憶するメモリ11と、ネットワーク701を介して他の装置と通信するフィールドバスインタフェース12と、ネットワーク702を介して他の装置と通信する情報系ネットワークインタフェース13と、データ配送制御装置100全体を制御するCPU(Central Processing Unit)14とを有する。メモリ11とフィールドバスインタフェース12と情報系ネットワークインタフェース13とは、バス19を介してCPU14に接続されており、それぞれCPU14と通信する。
メモリ11は、揮発性メモリと不揮発性メモリとを含む。メモリ11は、データ配送制御装置100の各種機能を実現するためのプログラムを格納する。具体的には、メモリ11は、収集プログラム111と、配送制御プログラム112と、配送プログラム113と、加工プログラム114とを記憶する。さらに、メモリ11はCPU14のワークメモリとして用いられる。
収集プログラム111は、データ配送制御装置100に、PLC603及び604からデータを収集する機能を実現させるためのプログラムである。配送制御プログラム112は、データ配送制御装置100に、配送を制御する機能を実現させるためのプログラムである。配送プログラム113は、データ配送制御装置100に、データを指定された配送先に配送する機能を実現するためのプログラムである。加工プログラム114は、データ配送制御装置100に、データに予め決められた加工処理を実行する機能を実現させるためのプログラムである。予め決められた加工処理とは、欠損値処理、外れ値処理等である。
フィールドバスインタフェース12は、ネットワークインタフェース回路を含み、CPU14の制御の下、ネットワーク701を介してPLC603及び604と通信する。
情報系ネットワークインタフェース13は、ネットワークインタフェース回路を含み、CPU14の制御の下、ネットワーク702を介してデータ処理装置400及びメンテナンスツール500と通信する。
CPU14は、メモリ11に記憶されている各種プログラムを実行して、データ配送制御装置100の各種機能を実現する。具体的には、CPU14は、収集プログラム111を実行することにより、PLC603及び604からデータを収集する。CPU14は、配送制御プログラム112を実行することにより、データ処理装置400とPLC603及び604との間におけるデータの配送を制御する。CPU14は配送プログラム113を実行することにより、データを配送する。CPU14は、加工プログラム114を実行することにより、データを加工する。
データ処理装置400は、ハードウェア構成として、各種のプログラム及びデータを記憶するメモリ41と、ネットワーク702を介して他の装置と通信する通信インタフェース42と、データ処理装置400全体を制御するCPU43とを有する。メモリ41と通信インタフェース42とは、バス49を介してCPU43に接続され、それぞれCPU43と通信する。
メモリ41は、揮発性メモリと不揮発性メモリとを含む。メモリ41は、データ処理装置400の各種機能を実現するためのプログラムを格納する。また、メモリ41は、CPU43のワークメモリとして用いられる。具体的には、メモリ41は、解析診断プログラム411を格納する。解析診断プログラム411は、データ処理装置400に、データ配送制御装置100から供給されたデータの解析処理と診断処理とを実行する機能を実現するためのプログラムである。
通信インタフェース42は、ネットワークインタフェース回路を含み、CPU43の制御の下、ネットワーク702を介してデータ配送制御装置100及びメンテナンスツール500と通信する。
CPU43は、メモリ41に記憶されている各種プログラムを実行して、データ処理装置400の各種機能を実現する。具体的には、CPU43は、解析診断プログラム411を実行することにより、データ配送制御装置100から供給されたデータを解析し、解析結果に基づいてFA機器601及び602を診断する。
メンテナンスツール500は、ハードウェア構成として、各種のプログラム及びデータを記憶するメモリ51と、ネットワーク702を介して他の装置と通信する通信インタフェース52と、ユーザの入力操作を検出する入力装置53と、画像を出力する表示装置54と、メンテナンスツール500全体を制御するCPU55とを有する。メモリ51と通信インタフェース52と入力装置53と表示装置54とは、バス59を介してCPU55に接続され、それぞれCPU55と通信する。
メモリ51は、揮発性メモリと不揮発性メモリとを含む。メモリ51は、メンテナンスツール500の各種機能を実現するためのプログラムを格納する。具体的には、メモリ51は、メンテナンスプログラム511を格納する。また、メモリ51は、CPU55のワークメモリとして用いられる。
メンテナンスプログラム511は、ユーザの操作指示に従って、データ収集及び配送の制御に係る処理の開始指示をデータ配送制御装置100に送信する機能と、データ配送制御装置100にデータフローの設定を示すデータを登録する機能とを実現させるためのプログラムである。
通信インタフェース52は、ネットワークインタフェース回路を含み、CPU55の制御の下、ネットワーク702を介してデータ配送制御装置100及びデータ処理装置400と通信する。入力装置53は、マウス、操作キー等を含み、ユーザからの操作入力を受け付け、ユーザの操作入力を示す信号をCPU55に出力する。表示装置54は、ディスプレイを含み、CPU55から供給される信号に基づく画像をディスプレイに表示する。
CPU55は、メモリ51に記憶されている各種プログラムを実行して、メンテナンスツール500の各種機能を実現する。
次に、図1を参照して、データ配送制御装置100の機能構成を説明する。図1において、実線で表した矢印はデータの流れを示し、破線及び一点鎖線で表した矢印は制御信号の流れを示すものとする。
データ配送制御装置100は、機能的には、指定された収集対象からデータを収集する収集部110と、データ収集についての設定内容を示すデータを記憶する収集設定記憶部120と、指定された配送先にデータを配送する配送部130と、データ配送制御装置100を流れるデータの有効性を判別する有効性判別部140と、データフローについての設定内容を示すデータを記憶するデータフロー設定記憶部150と、決められたデータ処理を行うデータ処理部160と、ユーザの指示に応答してデータ配送制御装置100の各部の実行を制御する実行制御部170とを含む。
収集部110は、PLC603及び604から、FA機器601及び602に設けられたセンサが取得したデータを収集する。収集部110は、データを収集した時刻を示す時刻情報を収集したデータに付加し、時刻情報を付加したデータを配送部130に送信する。収集部110は、実行制御部170から収集処理の開始を指示する信号を受信すると、収集処理を開始し、収集設定記憶部120に格納されている収集処理についての設定に従い、指定された対象から指定された収集間隔でデータを収集する。例えば、収集部110は、実行制御部170からデータ収集処理の開始を指示する信号を受信してから、指定された収集間隔が示す時間が経過したときに、最初のデータ収集を実行し、以降は、指定された収集間隔が示す時間が経過するたびにデータ収集を実行する。収集部110の機能は、図2に示すCPU14が収集プログラム111を実行することにより実現される。収集部110は本発明の収集手段の一例である。
図1に示す収集設定記憶部120は、収集部110が実行するデータ収集処理についての設定の内容を示すデータを記憶する。このデータを収集設定データと称することがある。収集設定データは、ユーザが指定した、収集の対象を特定する情報と、収集するデータを特定する情報と、データを収集する収集間隔と、収集処理を実行するための収集プログラム111を特定するための情報とを含む。ユーザが、メンテナンスツール500を使用して、収集設定データを、収集設定記憶部120に格納する。
図3に収集設定記憶部120に格納されるデータの例を示す。図示する例では、収集対象となる機器を示す機器名と、データ名と、設定内容と、実行ファイル名及びパスとが格納されている。機器名と設定内容は、ユーザにより指定される。設定内容には、収集するデータを識別するデータ名と、収集対象の機器を特定するためのIP(Internet Protocol)アドレス及びポート番号と、収集対象となるデータのロケーションと、収集対象となるデータのデータ型及びデータ長とが含まれている。
収集対象となるデータのロケーションとは、PLC603又はPLC604のメモリ領域において対象となるデータが格納されている領域を特定する情報を含む。メモリ領域内の一定の範囲のデータを収集対象とする場合、ロケーションには、その範囲内の最初のデータの位置を示す値と、最後のデータの位置を示す値とが含まれる。収集設定データに含まれる実行ファイル名及びパスは、図1に示す収集部110の機能を実現するプログラムを識別するため情報であり、ここでは、図2に示す収集プログラム111の実行ファイルのファイル名及びパスである。収集設定記憶部120の機能は、図2に示すメモリ11により実現される。
図1に示す配送部130は、データを指定された配送先に配送する。具体的には、配送部130は、収集部110及びデータ処理装置400から受信したデータを有効性判別部140に送信する。さらに、配送部130は、有効性判別部140から供給されたデータを、指定された配送先に配送する。有効性判別部140は、データの有効性を判別し、有効であると判別したデータを、配送先を示す配送先情報とともに配送部130に供給するからである。有効性判別部140が指定する配送先は、データ処理装置400と、PLC603及び604とを含む。配送部130の機能は、図2に示すCPU14が配送プログラム113を実行することにより実現される。配送部130は、本発明の配送手段の一例である。
有効性判別部140は、配送部130から供給されたデータが有効であるか否かを判別し、有効であると判別したデータを次の配送先に配送部130を介して送る。有効性判別部140の機能は、図2に示すCPU14が配送制御プログラム112を実行することにより実現される。有効性判別部140は、本発明の有効性判別手段の一例である。
以下、有効性判別部140の詳細を説明する。図1に示す有効性判別部140は、データを変換する変換部141と、配送に関する制御を行う配送制御部142と、データに付加された時刻情報について確認する時刻確認部143とを含む。
変換部141は、データ配送制御装置100の外部からデータ配送制御装置100に届いたデータと、データ配送制御装置100から外部に送り出すデータとを変換する。
具体的には、変換部141は、配送部130から供給されたデータが、PLC603及び604から受信したデータである場合、そのデータをデータ配送制御装置100内部用の決められたフォーマットに変換し、変換したデータを配送制御部142に出力する。これは次のような理由による。データ配送制御装置100とPLC603及び604とはネットワーク701を介してデータをやり取りする。このため、配送部130がPLC603及び604から受信したデータは、ネットワーク701を介したデータ交換用のフォーマットに変換されたデータである。変換部141がPLC及び604からの受信データをデータ配送制御装置100内部用の決められたフォーマットに変換しなければ、データ配送制御装置100は、データを処理することができないからである。
変換部141は、配送部130から供給されたデータが、データ処理装置400から受信したデータである場合、そのデータをデータ配送制御装置100内部用の決められたフォーマットに変換し、変換したデータを配送制御部142に出力する。これは次のような理由による。データ配送制御装置100とデータ処理装置400とはネットワーク702を介してデータをやり取りする。このため、配送部130がデータ処理装置400から受信したデータは、ネットワーク702を介したデータ交換用のフォーマットに変換されたデータである。変換部141がPLC及び604からの受信データをデータ配送制御装置100内部用の決められたフォーマットに変換しなければ、データ配送制御装置100は、データを処理することができないからである。
変換部141は、配送制御部142から供給されたデータが、PLC603及び604に宛てたデータであるなら、そのデータを、PLC603及び604内部用の決められたフォーマットに変換し、変換したデータを配送部130に出力する。
変換部141は、配送制御部142から供給されたデータが、データ処理装置400に宛てたデータであるなら、そのデータをデータ交換用のフォーマットに変換し、変換したデータを配送部130に出力する。
配送制御部142は、変換部141から供給されたデータが有効であるか否かを判別する。具体的には、配送制御部142は、変換部141から供給されたデータの収集時刻が、開始時刻以降であるか否かを確認するため、そのデータを時刻確認部143に出力する。開始時刻は後述の実行制御部170により予めメモリ11に格納されている。
配送制御部142は、時刻確認部143が出力した確認結果がデータの収集時刻が開始時刻以降であることを示す場合、そのデータが有効であると判別する。配送制御部142は、時刻確認部143が出力した確認結果がデータの収集時刻が開始時刻より前であることを示す場合、そのデータが無効であると判別する。実施の形態においては、データ配送制御装置100は、開始時刻前に収集されたデータを無効なデータとして取り扱うからである。
配送制御部142は、データが有効であると判別すると、データフロー設定記憶部150に格納されているデータフローについての設定内容に従って、配送部130を介してあるいは直接、そのデータを次の送信先に配送する。次の送信先には、データ配送制御装置100のデータ処理部160、データ処理装置400、PLC603及び604が含まれる。一方、配送制御部142は、データが無効であると判別すると、そのデータをどこにも配送せず、破棄する。
時刻確認部143は、配送制御部142から供給されたデータに付加された収集時刻情報が示す収集時刻が、今回のデータフローを開始した開始時刻以降であるかを確認し、確認結果を配送制御部142に出力する。時刻確認部143は出力する確認結果は、例えば、収集時刻は開始時刻以降であることを示す値と、収集時刻は開始時刻より前であることを示す値とを含む2値により表される。
データフロー設定記憶部150は、収集されたデータに行うべきデータ処理の内容とデータ処理の順序とが定義されたデータフローについての設定内容を記憶する。このデータをデータフロー設定データと称することがある。データフロー設定データは、ユーザが指定した、収集対象と、各工程を実行する主体とを示す情報を含む。ユーザは、メンテナンスツール500を使用して、データフロー設定データを、データフロー設定記憶部150に格納する。
図4にデータフロー設定記憶部150に格納されるデータの例を示す。図示する例では、収集対象と、収集データと、加工処理と、解析処理と、診断処理と、フィードバック先とをそれぞれ示す情報が格納されている。収集対象として、収集対象となる機器を示す機器を特定する情報が格納されている。収集データとして、データを収集する工程を実行する主体を特定する情報が格納されている。加工処理として、収集されたデータを加工する工程を実行する主体を特定する情報が格納されている。解析処理として、収集されたデータを解析する工程を実行する主体を特定する情報が格納されている。診断処理として、解析結果から診断対象を診断する工程を実行する主体を特定する情報が格納されている。データフロー設定記憶部150の機能は図2に示すメモリ11により実現される。
実施の形態においては、図4に示すように、加工処理、解析処理、診断処理の順で処理が実行されるものとする。図示する例では、No.1の設定として、PLC604から収集された振動データ001をデータ処理部160が加工し、データ処理装置400のデータ処理部410が加工後のデータを解析し、データ処理部410が解析結果に基づいて診断し、診断結果をPLC604にフィードバックすることが設定されている。
図1に示すデータ処理部160は、配送制御部142から供給されたデータに、予め決められた加工処理を施し、加工したデータを配送制御部142に供給する。加工処理は、解析処理の前処理である欠損値処理、外れ値処理等を含む。データ処理部160の機能は、図2に示すCPU14が加工プログラム114を実行することにより実現される。
図1に示す実行制御部170は、データ配送制御装置100の各部の起動を制御する。実行制御部170は、メンテナンスツール500の操作受付部510から、一点鎖線の矢印Aで示すように、起動の指示を受信すると、破線の矢印Bで示すように、収集部110と、配送部130と、有効性判別部140と、データ処理部160とに起動指示を送信し、各部を起動する。実行制御部170は、収集部110を起動する際に、データフロー設定記憶部150に格納されているデータフローの設定を示すデータを、収集部110に供給する。実行制御部170は、データ配送制御装置100の各部を起動すると、そのときの時刻を開始時刻として、メモリ11に格納する。また、実行制御部170は、メンテナンスツール500の操作受付部510から停止の指示を受信すると、収集部110と、配送部130と、有効性判別部140と、データ処理部160とを停止する。
さらに、実行制御部170は、メンテナンスツール500の操作受付部510から、ユーザが入力したデータフローの設定の内容を示すデータを受信すると、受信したデータをデータフロー設定記憶部150に格納する。実行制御部170の機能は、図2に示すCPU14により実現される。
次に、データ処理装置400の機能構成を説明する。図1に示すように、データ処理装置400は、機能的には、解析処理及び診断処理を実行するデータ処理部410を含む。
データ処理部410は、データ配送制御装置100から供給されたデータを解析し、解析結果に基づいて、FA機器601及び602を診断し、診断結果を出力する。データ配送制御装置100から供給されたデータはPLC604及び605から収集されたデータであり、このデータには収集時刻情報が付加されている。データ処理部410は、この収集時刻情報を、データ配送制御装置100から供給されたデータを識別する情報として、診断結果に付加する。
データ処理部410は、上記のような診断結果を示すデータをデータ配送制御装置100に送信する。実施の形態においては、データ処理部410は、データ配送制御装置100から受信したデータの解析処理及び診断処理を順次実行し、診断結果をデータ配送制御装置100に戻すようプログラムされている。また、データ処理部410は、必ずしも、データ配送制御装置100の各部の起動のタイミングと同じタイミングで起動されるとは限らない。データ処理部410は、ユーザから収集処理及び配送処理の開始が指示されたときに起動されていればよい。データ処理部410の機能は、図2に示すCPU43が解析診断プログラム411を実行することにより実現される。データ処理部410は、本発明のデータ処理手段の一例である。
図1に示すように、メンテナンスツール500は、機能的には、操作受付部510を含む。操作受付部510は、ユーザから受け付けた操作を示す信号及びユーザが入力したデータをデータ配送制御装置100に送信する。具体的には、操作受付部510は、ユーザから受け付けたデータ収集及び配送の制御に係る処理の開始指示を、一点鎖線の矢印Aで示すように、データ配送制御装置100に送信する。さらに、操作受付部510は、ユーザが入力したデータフローの設定の内容を示すデータをデータ配送制御装置100に送信する。操作受付部510の機能は、図2に示すCPU55により実現される。
続いて、データ配送制御装置100の有効性判別部140が実行する有効性の判別処理の流れを説明する。ユーザがメンテナンスツール500を介して収集処理及び配送処理の開始を指示したと仮定する。ユーザの指示に応答して、図1に示す実行制御部170により、収集部110と、配送部130と、有効性判別部140と、データ処理部160とはそれぞれ起動されたものとする。実行制御部170は、ユーザから開始指示を受け付けたときに、そのときの時刻を開始時刻としてメモリ11に格納する。データ処理装置400のデータ処理部410もすでに起動されているものとする。収集部110は指定された収集間隔でPLC603及び604からデータを収集し、収集したデータを配送部130に送信しているものとする。
有効性判別部140は、配送部130からデータを受信すると、データが有効であるか否かを判別するため、図5に示す有効判別処理を実行する。
有効性判別部140の変換部141は、配送部130からデータを受信すると(ステップS11;Yes)、受信したデータを変換し(ステップS12)、変換したデータを配送制御部142に供給する。変換部141は、配送部130から受信したデータが、データ処理装置400から受信したデータである場合、そのデータをデータ配送制御装置100内部用の決められたフォーマットに変換する。また、変換部141は、配送部130から受信したデータがPLC603及び604に宛てたデータである場合、そのデータを、PLC603及び604内部用の決められたフォーマットに変換する。
配送制御部142は、変換部141から供給されたデータに付加された収集時刻情報から収集時刻を取得する(ステップS13)。配送制御部142は、収集時刻を示す情報を時刻確認部143に出力する。時刻確認部143は、配送制御部142から収集時刻を示す情報が供給されると、メモリ11に保存されている現在のフローが開始された開始時刻を示す情報を読み出す(ステップS14)。時刻確認部143は、収集時刻が開始時刻以降であるか否かを判別し(ステップS15)、判別した結果を配送制御部142に出力する。
配送制御部142は、時刻確認部143が出力した結果が、収集時刻が開始時刻以降であることを示している場合(ステップS15;Yes)、データフロー設定記憶部150に格納されているデータフローについての設定内容と、データの次の配送先を特定する(ステップS16)。配送制御部142は、特定した配送先を示す情報とともにそのデータを変換部141に出力する。
変換部141は、配送制御部142から受信したデータを変換し(ステップS17)、変換したデータと配送先を示す情報とを、配送部130に送信する(ステップS18)。従って、配送部130は、指定された配送先にデータを配送する。その後、変換部141は、再びステップS11の処理に戻り、配送部130からのデータを待ち受ける。
一方、配送制御部142は、ステップS15で、時刻確認部143が出力した結果が、収集時刻が開始時刻より前であることを示している場合(ステップS15;No)、配送制御部142はそのデータを破棄する(ステップS19)。
以上が、有効性判別部140が実行する有効判別処理である。
続いて、図6を参照して、上記構成を備える診断システム1におけるデータの全体の流れの一例を示す。図示する例では、PLC603から収集されたデータを、データ処理装置400のデータ処理部410が解析及び診断する。なお、図示を省略しているが、PLC603は、図2に示すFA機器601に設けられたセンサが出力したデータを収集しており、ここでは、FA機器601が診断対象である。
図6に示すように、収集部110は、指定された収集対象であるPLC603から指定された収集間隔でデータを収集する(ステップS1001)。収集部110は、収集したデータを配送部130に送信する(ステップS1002)。配送部130は、収集部110から受信したデータを有効性判別部140に送信する(ステップS1003)。有効性判別部140は収集部110から受信したデータの有効性を判別する有効性判別処理を実行する(ステップS1004)。データが有効であると判別すると、有効性判別部140は、図4に示すデータフロー設定記憶部150に格納されているデータフロー設定データが示す設定に従って、データをデータ処理部160に送信する(ステップS1005)。
データ処理部160は、有効性判別部140から受信したデータに加工処理を施し(ステップS1006)、処理後のデータを有効性判別部140に送信する(ステップS1007)。有効性判別部140は、データ処理部160から受信したデータの有効性を判別する有効性判別処理を実行する(ステップS1008)。データが有効であると判別すると、有効性判別部140は、図4に示すデータフロー設定記憶部150に格納されているデータフロー設定データが示す設定に従って、配送先を示す配送先情報とともに配送部130に送信する(ステップS1009)。ここでは、配送先として、データ処理装置400のデータ処理部410が指定される。配送部130は、有効性判別部140から供給された配送先を示す配送先情報が示す配送先にデータを送信する(ステップS1010)。
データ処理部410は、データ配送制御装置100から受信したデータを解析し、解析結果に基づいて診断対象を診断する(ステップS1011)。データ処理部410は、診断結果をデータ配送制御装置100に送信する(ステップS1012)。
データ配送制御装置100の配送部130は、データ処理装置400から受信したデータを、有効性判別部140に送信する(ステップS1013)。有効性判別部140は配送部130から受信したデータの有効性を判別する(ステップS1014)。データが有効であると判別すると、有効性判別部140は、データを、図4に示すデータフロー設定記憶部150に格納されているデータフロー設定データが示す設定に従って、データの配送先を示す配送先情報とともに配送部130に送信する(ステップS1015)。配送部130は、有効性判別部140から供給された配送先を示す配送先情報が示す配送先にデータを送信する(ステップS1016)。
従って、PLC603は、データ配送制御装置100から受信した診断結果に基づいて、FA機器601を制御する。以上が、診断システム1におけるデータの全体の流れの一例である。
以上説明したように、実施の形態において、データ配送制御装置100は、外部から受信したデータ、ここでは、PLC603及び604とデータ処理装置400とから受信したデータが有効であるか無効であるかを判別する。具体的には、データ配送制御装置100は、データに付加されている収集時刻情報が示す収集時刻と、フローを開始した開始時刻とを比較し、収集時刻が開始時刻以降である場合、そのデータが有効であると判別し、データを次の配送先に流す。
一方、データ配送制御装置100は、収集時刻が開始時刻より前である場合、そのデータが無効であると判別する。例えば、図7に示すように、ステップS1011で、データ処理部410がデータ配送制御装置100の配送部130にデータを送信したものとする。有効性判別部140が、データ処理部410から受信したデータを、ステップS1013の有効性判別処理で無効であると判別したとする。この場合、有効性判別部140は、データを次の配送先に流さず、破棄する(ステップS1016)。よって、無効なデータはデータ配送制御装置100の外部に配送されることがない。なお、図7において、ステップS1001〜ステップS1014までの処理は、図6と同様である。
データ配送制御装置100は、上記のように、データに付加された収集時刻情報からデータの有効性を確認する。仮に、今回のフローの開始前に、データ処理装置400が、データ処理装置400に残留していたデータ、即ち処理すべきでないデータを解析・診断し、その診断結果をデータ配送制御装置100に送信したとしても、データが無効であるため、データ配送制御装置100は、診断結果をPLC603及び604に配送しない。このように、データ配送制御装置100は、PLC604及び605に、無効なデータに基づく診断結果が供給されないよう配信を制御することができる。よって、PLC604及び605が処理すべきでないデータを処理することを防止することができる。データ配送制御装置100は、上述したような構成を備えることで、例えば、複数のデータ処理部が連携して一連の処理を行う場合に特に有効である。
実施の形態においては、データ配送制御装置100が、PLC603を介してFA機器601からデータを収集し、PLC604を介してFA機器602からデータを収集する例を説明したが、これに限られない。データ配送制御装置100はFA機器601及び602から直接データを収集してもよい。
実施の形態においては、データ配送制御装置100が、データ収集を実行する収集部110を備える例を説明したが、収集部110は、データ配送制御装置100とは独立した別の装置に設けられていてもよい。この場合、例えば、有効性判別部140は、データ配送制御装置100が配送処理を開始したタイミングを起点とみなして、このタイミング以降に収集されたデータを有効であると判別するようにしてもよい。
実施の形態においては、データ配送制御装置100とデータ処理装置400とを物理的に異なる装置として構成する例を説明したが、これに限られない。例えば、データ配送制御装置100とデータ処理装置400とを、同一の装置上の異なる仮想マシン上で実現してもよい。
実施の形態において、データ配送制御装置100が、収集部110が収集したデータに前処理を施す例を説明したが、データ配送制御装置100は収集されたデータに前処理を実行しなくてもよい。この場合、データ配送制御装置100は、データ処理部160を備えていなくてもよい。
実施の形態において、データ配送制御装置100の有効性判別部140は、同一装置内のデータ処理部160から受信したデータについては有効性を判別していないが、これに限られない。有効性判別部140は、データ処理部160から受信したデータについても有効性を判別するようにしてもよい。
実施の形態においては、図3に示すようにデータ収集についての設定内容における収集対象の機器を特定する情報としてIPアドレス及びポート番号を使用する例を説明したが、これに限られない。収集対象の機器を特定する情報として、ネットワーク上における局番を使用してもよい。
上記のプログラムを記録する記録媒体としては、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ、半導体メモリ、磁気テープを含むコンピュータ読取可能な記録媒体を使用することができる。
本発明は、広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
F ファイル、T 診断対象、001 振動データ、160,410 データ処理部、1 診断システム、11,41,51 メモリ、12 フィールドバスインタフェース、13 情報系ネットワークインタフェース、14,43,55 CPU、19,49,59 バス、42,52 通信インタフェース、53 入力装置、54 表示装置、100 データ配送制御装置、101,102,103 データ処理部、110 収集部、111 収集プログラム、112 配送制御プログラム、113 配送プログラム、114 加工プログラム、120 収集設定記憶部、130 配送部、140 有効性判別部、141 変換部、142 配送制御部、143 時刻確認部、150 データフロー設定記憶部、170 実行制御部、400 データ処理装置、411 解析診断プログラム、500 メンテナンスツール、510 操作受付部、511 メンテナンスプログラム、601,602 FA機器、603,604 プログラマブルロジックコントローラ(PLC)、701,702 ネットワーク

Claims (8)

  1. 機器から収集されたデータに付加された収集時刻情報が示す収集時刻が、予め設定されたデータ処理の流れであるデータフローを開始した時刻を示す起点時刻以降であるか否かに応じて、前記データが有効であるか否かを判別する有効性判別手段と、
    前記データが有効であると前記有効性判別手段が判別すると、前記データフローを定義したデータフロー設定に従って、前記データを配送する配送手段と、
    を備えるデータ配送制御装置。
  2. 前記有効性判別手段は、前記収集時刻が前記起点時刻以降である場合、前記データが有効であると判別し、前記データフロー設定に従った配送先を示す配送先情報とともに前記データを前記配送手段に供給する、
    請求項1に記載のデータ配送制御装置。
  3. 前記有効性判別手段は、前記収集時刻が前記起点時刻より前である場合、前記データが無効であると判別し、前記データを前記配送手段に供給しない、
    請求項1又は2に記載のデータ配送制御装置。
  4. 前記有効性判別手段は、前記データが無効であると判別すると、前記データを破棄する、
    請求項3に記載のデータ配送制御装置。
  5. 前記データに予め設定された処理を実行するデータ処理手段と、前記機器からデータを収集し、前記収集時刻情報を付加した前記データを前記配送手段に出力する収集手段と、をさらに備え
    記配送手段は、前記収集手段が出力した前記データを前記有効性判別手段に配送し、
    前記有効性判別手段は、前記データが有効であるか否かを判別し、前記データが有効であると判別すると、前記データフロー設定に従った配送先を示す配送先情報とともに前記データを前記配送手段に供給し、
    前記配送手段は、前記配送先情報が示す配送先が前記データ処理手段である場合、前記有効性判別手段が出力した前記データを前記データ処理手段に配送する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のデータ配送制御装置。
  6. 前記配送手段は、前記データ処理手段が出力したデータを前記有効性判別手段に配送し、
    前記有効性判別手段は、前記データが有効であるか否かを判別し、前記データが有効であると判別すると、前記配送先情報とともに前記データを前記配送手段に出力し、
    前記配送手段は、前記配送先情報が示す配送先が前記機器である場合、前記有効性判別手段が出力した前記データを前記機器に配送する、
    請求項5に記載のデータ配送制御装置。
  7. データ配送制御装置が、
    機器からデータが収集された収集時刻が、データフローを開始した時刻を示す起点時刻以降であるか否かに応じて、前記データが有効であるか否かを判別するステップと、
    前記データが有効であると判別すると、予め設定されたデータ処理の流れを示すデータフロー設定に従って、前記データを配送するステップと、
    を含む方法。
  8. コンピュータに
    器からデータ収集された収集時刻が、データフローを開始した時刻を示す起点時刻以降であるか否かに応じて、前記データが有効であるか否かを判別させ、
    前記データが有効である場合、予め設定されたデータ処理の流れを示すデータフロー設定に従って、前記データを配送させる、
    プログラム。
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