WO2005013568A1 - コンテンツ配信システム - Google Patents

Abstract

サーバはコンテンツの送信要求を複数のクライアントのいずれかから受信している間、複数のコンテンツの分割データを所定の順序でマルチキャスト送信する。中継装置は、複数のクライアントと通信するための複数の第２通信インタフェースから受信される送信要求を、サーバと通信するための第１通信インタフェースへ中継する。中継装置は、第１通信インタフェースから受信される分割データを、送信要求を受信した第２通信インタフェースのみへマルチキャスト送信する。

Description

明 細 書 コンテンツ配信システム 技術分野

本発明は、 サーバからクライアン トへ例えばプログラムファイルのよ うなコンテンツを配信するシステムに関する。 背景技術

従来、 ク ライアン トがプログラムファイルのよ うなコ ンテンツをサー バからダウンロー ドする場合には、 図 3 8 に示すよ う なネッ トワーク構 成において、 サーバが、 各クライアン トに対し、 F T P (File Transfer Protocol)や H T T P (HyperText Transfer Protocol)に基づく ュニキヤ ス トによ り情報を配信する方式が広く利用されている。

ュニキャス トによる配信方式では、 多数のクライアン トが同時にダウ ンロ一 ド要求をサーバに対して行う と、 サーバやその周辺のネッ ト フ一 ク設備が輻輳する。 この問題を解消する方法と して、 次のよ う な方法が め 。

( 1 )サーバと ク ライアン ト との間にキヤ ッシュサーバを設置する方法 (第 1 の従来方法、 図 3 9参照、 また、 例えば特許文献 1参照）。 第 1 の 従来方法では、 キャッシュサーバがコンテンツをキャッシュ し、 ク ライ アン トに対してキヤ ッシュされたコンテンツを配信するこ とで、 ク ライ アン トからのダウンロー ド要求がサーバに集中するのを防止する。

( 2 ) I Pマルチキャス トによる配信方法（第 2の従来方法、 図 4 0参照）。 第 2の従来方法では、 サーバがコンテンツをマルチキャス ト し、 このコ ンテンッを中継サーバが受信する。 中継サーバは自装置のマルチキャス トの到達範囲に情報をマルチキャス トする。 これによつて、 多数のクラ イアン トからのダウンロー ド要求がサーバに集中するこ とが防止される また、 本願発明に関連する先行技術文献情報と して、 特許文献 2 に開 示された技術がある。

特許文献 1

特開 2 0 0 1 — 2 0 2 3 3 0号公報

特許文献 2

特開 2 0 0 0— 1 2 5 2 7 7号公報

しかしながら、 上述した第 1及び第 2の従来方法には次の問題点があ つに。

第 1及び第 2の従来方法が適用された場合には、 中継サーバやキヤッ シュサーバが必要となる。 この場合には、 中継サーバやキャ ッシュサー バ間で配信対象のコンテンツが同一であるこ とを保証する機能が必要と なる。 このため、 コス トが上昇する。

また、 第 1及ぴ第 2の従来方法では、 クライアン トの配置に応じて、 中継サーバやキヤッシュサーバの配置替えや増設が必要となる。 従って、 コス トが上昇する。

また、 第 1及び第 2の従来方法では、 中継サーバ（キャッシュサーノ ） がオリ ジナルのサーバからコンテンツをー且ダウンロー ドするので、 こ のダウンロー ドが失敗する と、 クライアン トへコ ンテンツを配信するこ とができない。

また、 第 2の従来方法では、 マルチキャス ト送信されたバケツ トによ るネッ トワークの擾乱を防止するため、 マルチキャス トバケツ トの到達 範囲は予め決められている。 このため、 全ての配信先のクライアン トに コンテンツを配信するには、 マルチキャス ト到達範囲毎に中継サーバが 必要となる。

また、第 2の従来方法では、 クライアン ト側の受信の要否に係わらず、 配信先全域へコンテンッバケツ トが到達する。 発明の開示

本発明の目的の一つは、 上述したよ うなキヤッシュサーバや中継サー バを必要と しないコンテンツ配信技術を提供するこ とである。 また、 本発明の目的の一つは、 不要なデータがネッ トワークに送信さ れるのを抑えるこ とができるコンテンツ配信技術を提供するこ とである。

また、 本発明の目的の一つは、 サーバに多数の送信要求が集中するの を抑えるこ とができるコンテンツ配信技術を提供するこ とである。

本発明の第 1 の態様は、 クライアン トから所定の時間間隔で周期的に 送信されるコンテンツの送信要求を、 複数のクライアン トのいずれかか ら受信している間、 前記コンテンツの分割によ り生成され且つ夫々にシ 一ケンス番号が付与された複数のコンテンツの分割データを所定の順序 でマルチキャス ト送信し続けるサーバと、

複数のク ライアン ト と通信するための各第 2通信イ ンタフェースから 受信される前記送信要求を前記サーバと通信するための第 1通信イ ンタ フエースへ中継する制御を行う 第 1 中継制御手段と、

前記送信要求を受信した第 2通信イ ンタフェースの識別情報を含むコ ンテンッの中継条件情報を記憶手段に設定する中継条件設定手段と、 前記第 1通信イ ンタフェースから受信される前記分割データを、 前記 記憶手段に識別情報が格納されている第 2通信イ ンタ フェースのみへマ ルチキャス ト送信する制御を行う第 2中継制御手段と、 を含む中継装置 と

を備えるコンテンツ配信システムである。

第 1 の態様によれば、 サーバと各クライアン ト との間でコンテンツ（分 割データ）と送信要求との中継処理を行う 中継装置において、 送信要求を 受信した第 2通信イ ンタフェースのみから分割データがマルチキャス ト される。 このため、 分割データを必要と しない範囲に分割データがマル チキャス ト されるこ とを抑えることができる。 これによつて、 ネッ トヮ ークの負荷上昇や輻輳を防止することができる。

本発明における中継装置は、 例えば、 ルータやレイヤ 3 スィ ッチのよ う な集線装置（スィ ッチ）であり 、 従来技術における中継サーバやキヤッ シュサーバのよ う な、 ク ライアン ト との間で要求と応答とのやり と り を 行う装置と異なる。 好ま しく は、 第 1 の態様における中継条件設定手段は、 送信要求を受 信した第 2通信イ ンタフェースの識別情報と、 この第 2通信イ ンタ フエ ースへの分割データの送信の終了予定時刻とを含むコンテンツの中継条 件情報を前記記憶手段に設定し、

前記第 2 中継制御手段は、 前記終了予定時刻が過ぎている第 2通信ィ ンタ フエースへ分割データが送信されないよ う に、 分割データの中継を 制御する。

このよ う にすれば、 クライアン トが分割データの全てを受信し終わつ た後でも、 当該第 2通信インタフェースから分割データがマルチキャス ト されるこ とを防止することができる。

好ま しく は、 第 1 の態様における中継条件設定手段は、 送信要求が受 信される毎に、 前記所定の時間の 2倍以上の時間を現在時刻に加えて前 記終了予定時刻を設定する。

このよ う にすれば、 送信要求を送信し続けているクライアン トに対し、 対応する第 2通信イ ンタフェースを介して分割データを送信するこ とが でき、 このク ライアン トが全ての分割データを受信した後には、 このク ライアン トが送信要求の送信を停止するこ とで、 終了予定時刻が満了し、 その後の分割データの送信を防止することができる。

好ま しく は、 第 1 の態様におけるサーバは、 送信要求が受信される毎 に、 前記所定の時間の 2倍以上の時間を現在時刻に加えてコ ンテンツの 配信期限を更新し、 この配信期限が満了する前に次の送信要求を受信し なかつた場合には、 分割データのマルチキャス ト送信を停止する。

このよ う にすれば、 配信期限が過ぎた場合には、 サーバの分割データ のマノレチキャス トが停止するので、 不要な分割データのマルチキャス ト によるネッ トワークの負荷上昇や輻輳の発生を抑えることができる。 好ま しく は、 第 1 の態様における中継装置は、 送信要求が受信される 毎に、 この送信要求を識別するための情報と、 前記所定の時間の 2倍の 時間を現在時刻に加えて得られる当該送信要求を受信した第 2通信イ ン タフエースに対する分割データの送信の終了予定時刻とを含む送信要求 の中継条件情報を前記記憶手段に設定する第 2中継条件設定手段をさ ら に含み、

前記第 1 中継制御手段は、 送信要求を中継する場合に、 この送信要求 と同じ内容を持つ送信要求の中継条件情報を参照.し、 前記所定の時間を 現在時刻に加えた時刻が前記中継条件情報に含まれる前記終了予定時刻 を超えない場合には、 当該送信要求の中継を停止し、 そうでない場合に は、 当該送信要求を中継する。

このよ う にすれば、 中継装置が複数の送信要求を集約することができ る。 即ち、 例えば、 或るクライアン トからの送信要求を他のクライアン トからの送信要求に集約することができる。 このため、 必要のない送信 要求がサーバへ向けて送信されるのを抑えることができる。 これによつ て、 ネッ トワーク の負荷上昇や輻輳を抑えるこ とができる。 また、 複数 の送信要求がサーバに集中するのを抑えるこ とができる。

好ましく は、 第 1 の態様における送信要求には、 前記所定の時間の 2 倍以上の時間を示す時間情報がクライアン トで設定され、

前記中継条件設定手段は、 送信要求が受信された場合に、 この送信要 求内に設定されている時間情報で示される時間を現在時刻に加えて得ら れる前記終了予定時刻と、 当該送信要求を受信した第 2通信インタフエ ースの識別情報と を含むコンテンッ中継条件情報を前記記憶手段に記憶 する。

このよ う にすれば、 分割データの送信の終了予定時刻をク ライ アン ト 側から制御するこ とができる。

好ましく は、 第 1 の態様における送信要求には、 前記所定の時間の 2 倍以上の時間を示す時間情報がクライアン トで設定され、

前記サーバは、 送信要求が受信される毎に、 送信要求に設定されてい る時間情報で示される時間を現在時刻に加えてコ ンテンツの配信期限を 更新し、 この配信期限が満了する前に次の送信要求を受信しなかった場 合には、 分割データのマルチキャス ト送信を停止する。

このよ う にすれば、 コンテンツの配信期限をクライアン ト側から制御 することができる。

好ま しく は、 第 1 の態様における第 2中継条件設定手段は、 送信要求 が受信される毎に、 この送信要求を識別するための情報と、 この送信要 求内に設定された前記時間情報で示される前記所定の時間の 2倍の時間 を現在時刻に加えて得られる前記終了予定時刻とを含む送信要求の中継 条件情報を前記記憶手段に設定し、

前記第 1 中継制御手段は、 送信要求を中継する場合に、 この送信要求 と同じ内容を持つ送信要求の中継条件情報を参照し、 前記時間情報で特 定される時間の半分を現在時刻に加えた時刻が前記中継条件情報に含ま れる前記終了予定時刻を超えない場合には、 当該送信要求の中継を停止 し、 そうでない場合には、 当該送信要求を中継する。

このよ う にすれば、 中継装置で受信'される送信要求の集約をク ライア ン ト側から制御するこ とができる。

好ま しく は、 第 1 の態様におけるサーバは、 ク ライアン トからのコン テンッのダウンロ ー ドア ドレス要求に応じて、 ク ライアン トがコ ンテン ッをダウンロー ドするためのァ ド レス情報と、 前記時間情報とを含むダ ゥンロ ー ドア ド レス応答を要求元のクライアン トに送信し、

前記中継装置及び前記サーバは、 前記時間情報で示される時間の半分 以下の時間間隔で周期的にクライアン トから送信され、 前記ア ド レス情 報と前記時間情報とが設定された送信要求を受信する。

このよ う にすれば、 ク ライアン トによって送信要求に設定される時間 情報等をサーバ側で制御することができる。

好ま しく は、 第 1 の態様におけるサーバは、 前記複数のコンテンツの 分割データをシーケンス番号順で送信し、

各クライアン トから、 シーケンス番号が指定された送信要求を受信し、 最後のシーケンス番号が付与された分割データを送信し終わった後に、 前記送信要求で指定されたシーケンス番号のう ち最も若いシーケンス番 号から、 分割データの再送を開始する。

このよ う にすれば、 各クライアン トは、 途中の分割データから配信を 受けるこ とができる。 これによつて、 送信を要求しているク ライ アン ト のいずれにも不要な（受信済みの）分割データがマルチキャス ト されるこ とを抑えるこ とができる。 従って、 ネッ ト ワークの負荷上昇や輻輳の発 生を抑えるこ とができる。

本発明の第 2の態様は、 配信対象のコンテンツの分割によ り生成され た複数のコンテンツの分割データを記憶する記憶手段と、

クライアン トから所定の時間間隔で周期的に送信されるコンテンツの 送信要求を受信する受信手段と、

送信要求を少なく と も一つのクライアン トから受信している間、 前記 複数のコンテンツの分割データを所定の順序でクライアン トへ向けてマ ルチキャス ト送信し続ける送信手段と

を含むコンテンツ配信サーバである。

好ま しく は、 第 2 の態様は、 各分割データには、 シーケンス番号が付 与され、

前記送信手段は、 複数のコンテンツの分割データをシーケンス番号順 で送信し、

前記受信手段は、 クライアン トでシーケンス番号が指定された送信要 求を受信し、

前記送信手段は、 最後のシーケンス番号が付与された分割データを送 信し終わった後に、 前記送信要求で指定されたシーケンス番号の う ち、 最も若いシーケンス番号から、 分割データの再送を開始するよ う に構成 される。

好ま しく は、 第 2の態様は、 送信要求が受信される毎に、 前記所定の 時間の 2倍以上の時間を現在時刻に加えてコ ンテンツの配信期限を更新 し、 この配信期限が満了する前に次の送信要求を受信しなかった場合に は、 分割データのマルチキャス ト送信を停止する。

好ま しく は、 第 2の態様は、 前記送信要求には、 前記所定の時間の 2 倍以上の時間を示す時間情報がクライアン トで設定され、

送信要求が受信される毎に、 送信要求に設定されている時間情報で示 される時間を現在時刻に加えてコンテンツの配信期限を更新し、 この配 信期限が満了する前に次の送信要求を受信しなかった場合には、 分割デ ータのマルチキャス ト送信を停止する送信制御手段をさ らに含むよ う に 構成される。

好ま しく は、 第 2の態様は、 クライアン トからのコンテンツのダウン ロー ドア ドレス要求に応じて、 クライアン トがコ ンテンツをダウンロー ドするためのア ドレス情報と、 前記時間情報と を含むダウンロー ド応答 を要求元のクライアン トに送信する手段をさ らに含み、

前記受信手段は、 前記時間情報で示される時間の半分以下の時間間隔 で周期的にク ライアン トから送信され、 前記ア ドレス情報と前記時間情 報とが設定された送信要求を受信する。

本発明の第 3の態様は、 複数のクライアン トのいずれかからコンテン ッの送信要求を受信している間、 コンテンツをマルチキャス ト送信する サーバと、

複数のクライアン ト と通信するための各第 2通信イ ンタフェースで受 信されるク ライアン トからの送信要求を前記サーバと通信するための第 1通信イ ンタ フェースから前記サーバへ向けて中継する制御を行う第 1 中継制御手段と、

前記送信要求を受信した第 2通信イ ンタフェースの識別情報を含むコ ンテンッの中継条件情報を記憶手段に格納するコ ンテンツ中継条件設定 手段と、

前記第 1通信イ ンタフェースで受信される前記サーバからのコンテン ッを、 前記記憶手段に識別情報が格納されている第 2通信イ ンタフニ一 スのみからマルチキャス ト送信する制御を行う第 2中継制御手段と、 を 含む中継装置と

を備えるコンテンツ配信システムである。

本発明の第 4の態様は、 クライアン トから所定の時間間隔で周期的に 送信されるコンテンツの送信要求を、 複数のクライアン トのいずれかか ら受信している間、 前記コンテンツの分割によ り生成され且つ夫々にシ 一ケンス番号が付与された複数のコ ンテンツの分割データを所定の順序 でマルチキャス ト送信し続けるサーバと通信するための第 1通信ィ ンタ フェースと、 複数のクライアン ト と通信するための複数の第 2通信イ ン タ フエース とに接続される通信制御部と、

各第 2通信イ ンタ フェースから受信される前記送信要求を前記第 1通 信イ ンタ フェースへ中継する制御を行う第 1 中継制御手段と、

前記送信要求を受信した第 2通信イ ンタ フェースの識別情報を含むコ ンテンッの中継条件情報を記憶手段に設定する中継条件設定手段と、 前記第 1通信イ ンタ フェースから受信される前記分割データを、 前記 記憶手段に識別情報が格納されている第 2通信イ ンタ フェースのみにマ ルチキャス ト送信する制御を行う第 2 中継制御手段と、

を含む中継装置である。

好ま しく は、 第 4の態様における中継条件設定手段は、 送信要求を受 信した第 2通信イ ンタ フェースの識別情報と、 この第 2通 イ ンタ フエ ースへの分割データの送信の終了予定時刻とを含むコンテンツの中継条 件情報を前記記憶手段に設定し、

前記第 2 中継制御手段は、 前記終了予定時刻が過ぎている第 2通信ィ ンタ フェースへ分割データが送信されないよ う に、 分割データの中継を 制御する。

好ま しく は、 第 4の態様における中継条件設定手段は、 送信要求が受 信される毎に、 前記所定の時間の 2倍以上の時間を現在時刻に加えて前 記終了予定時刻を設定する。

好ま しく は、 第 4 の態様は、 送信要求が受信される毎に、 この送信要 求を識別するための情報と、 前記所定の時間の 2倍の時間を現在時刻に 加えて得られる当該送信要求を受信した第 2通信イ ンタ フ ェース に対す る分割データの送信の終了予定時刻とを含む送信要求の中継条件情報を 前記記憶手段に設定する第 2 中継条件設定手段をさ らに含み、

前記第 1 中継制御手段は、 送信要求を中継する場合に、 こ の送信要求 と同じ内容を持つ送信要求の中継条件情報を参照し、 前記所定の時間を 現在時刻に加えた時刻が前記中継条件情報に含まれる前記終了予定時刻 を超えない場合には、 当該送信要求の中継を停止し、 そうでない場合に は、 当該送信要求を中継するよ うに構成される。

好ま しく は、 第 4の態様は、 送信要求には、 前記所定の時間の 2倍以 上の時間を示す時間情報がク ライアン トで設定され、

前記中継条件設定手段は、 送信要求が受信された場合に、 この送信要 求内に設定されている時間情報で示される時間を現在時刻に加えて得ら れる前記終了予定時刻と、 当該送信要求を受信した第 2通信インタフエ ースの識別情報とを含むコ ンテンッ中継条件情報を前記記憶手段に記憶 するよ うに構成される。

好ま しく は、 第 4 の態様は、 送信要求が受信される毎に、 この送信要 求を識別するための情報と、 この送信要求内に設定された前記時間情報 で示される前記所定の時間の 2倍の時間を現在時刻に加えて得られる前 記終了予定時刻とを含む送信要求の中継条件情報を前記記憶手段に設定 する第 2中継条件設定手段をさ らに含み、

前記第 1 中継制御手段は、 送信要求を中継する場合に、 この送信要求 と同じ内容を持つ送信要求の中継条件情報を参照し、 前記時間情報で特 定される時間の半分を現在時刻に加えた時刻が前記中継条件情報に含ま れる前記終了予定時刻を超えない場合には、 当該送信要求の中継を停止 し、 そうでない場合には、 当該送信要求を中継するよ う に構成される。 好ま しく は、 第 4の態様における受信手段は、 クライアン トがサーバ から通知されたコンテンツをダウンロー ドするためのァ ドレス情報と前 記時間情報とを含み、 且つ前記時間情報で示される時間の半分以下の時 間間隔で周期的にクライアン トから送信される送信要求を受信する。 図面の簡単な説明

図 1 は、 本発明によるコンテンツ配信システムの全体構成の例を示す 図であり、

図 2 は、 クライアン トによるコンテンツ（例えばプログラム）のダウン ロー ドの手順の例を示すシーケンス図であり 、

図 3 は、 サーバの構成例を示すブロ ック図であ り 、

図 4 は、 ルータ （中継装置）の構成例を示すブロ ック図であ り 、

図 5 は、 ルータのネッ ト ワークイ ンタフェースの構成例を示す図であ り 、

図 6 は、 プログラムパケッ ト配信テーブルのフィール ド構成例を示す 図であ り 、

図 7 は、 ク ライ アン ト の構成例を示すブロ ック図であ り 、

図 8 は、 送信要求のフィール ド構成例を示す図であ り 、

図 9 は、 プロ グラムバケツ トのフィール ド構成例を示す図であ り 、 図 1 0 は、 プロ グラムフ ァイルの分割及び再構成方法を示す図であ り 、 図 1 1 は、 ク ライアン トが配信条件をサーバから 自動的に入手する場 合のシーケンスを示す図であ り 、

図 1 2は 、 ダウンロー ド、ァ ド レス要求のフ ィ ール ド構成例を示す図で あ り 、

図 1 3 は 、 ダウンロー ド、了 ド レス応答のフ ィ ール ド構成例を示す図で あ り 、

図 1 4は 、 サーバによるプロ グラムバケツ トの送信処理の例を示すフ ローチャ一トであ り 、

図 1 5 は 、 ルータによ るプロ グラムパケッ トの中継処理の例を示すフ ローチャ一トであ り 、

図 1 6 は 、 ク ライアン 卜によるプロ グラムバケツ トの受信処理の例を 示すフ 一チヤ一トであ り

図 1 7 は 、 ク ライ アン 卜による送信要求の送信処理の例を示すフロー チヤ一卜であ り 、

図 1 8 は 、 ルータによる送信要求の中継処理の例を示すフローチヤ一 トであ りヽ

図 1 9 は 、 サーバによる送信要求の受信処理の例を示すフローチヤ一 トであ り 、 図 2 0は、 サーバによるプログラムパケッ トの送信停止処理の例を示 すフロ ―チャー トであり、

図 2 1 は、 ルータによるプログラムパケッ トの中継停止処理の例を示 すフロ チャー トであり、

図 2 2は、 テレビ（T V )放送のよ う なコンテンツの配信シーケンスを 示す図でありヽ

図 2 3は、 T V放送のよ う なコ ンテンツの受信処理を示すフローチヤ ー トであり 、

図 2 4は、 T V放送のよ う なコ ンテンツの送信処理を示すフローチヤ ー トでめり 、

図 2 5は、 送信要求を集約するルータ の構成例を示すブロ ック図であ り、

図 2 6は、 送信要求集約テーブルのフィ ール ド構成例を示す図であり 、 図 2 7及ぴ図 2 8は、 ルータによる送信要求の集約中継処理の例を示 すフローチヤ一トであり、

図 2 9 は、 再送開始位置を指.定する方式におけるサーバの構成例を示 すブロ ック図であり、

図 3 0は、 再送開始位置を指定する方式において送信要求を集約する ルータの構成例を示すブロ ック図であり、

図 3 1 は、 再送開始位置を指定する方式において適用される送信要求 集約テーブルのフ ィ ール ド構成例を示す図であり、

図 3 2は、 再送開始位置を指定する方式で適用される送信要求のフィ 一ルド構成例を示す図であり 、

図 3 3は、 再送開始位置を指定する方式でのサーバによるプログラム バケツ トの送信処理の例を示すフローチャー トであり 、

図 3 4は、 再送開始位置を指定する方式でのク ライ ア ン ト の送信要求 の送信処理の例を示すフローチヤ一トであり、

図 3 5は、 再送開始位置を指定する方式でのサーバの送信要求の受信 処理の例を示すフローチヤ一トであり、 図 3 6及ぴ図 3 7は、 再送開始位置を指定する方式でのルータの送信 要求の集約中継処理の例を示すフローチヤ一 トであり 、

図 3 8は、 従来技術の説明図であり 、

図 3 9は、 従来技術の説明図であり、 ' 図 4 0は、 従来技術の説明図である。 発明を実施するための最良の形態

以下、 図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。 実施の形態における構成は例示であり 、 本発明は実施の形態の構成に限 定されない。

〔第 1実施形態〕

以下、 本発明による情報配信システムの第 1実施形態について説明す る。

〈全体構成〉

図 1 は、 本発明による情報配信システムの実施形態の全体構成の例を 示す図である。 図 1 には、 本発明のサーバに相当するサーバ（SERVER) 1 0 と、 本発明のクライア ン トに相当する複数のク ライアン ト (CL I ENT) 2 0 と、 本発明の中継装置に相当する複数のルータ （ROUTER) 3 0 とを含む I P ( I nt ernet Prot o co l )ネッ 卜ワーク力 S示されてレヽる。

サーバ 1 0及ぴ少なく と も一つのルータ 3 0は、 I Pネッ ト ワークに おいて、 サーノ 1 0をルー ト と したツ リ ー状のネッ トワーク · トポロジ を構成するよ う に配置される。 サーバ 1 0及びルータ 3 0は、 バケツ ト を I Pマ/レチキャス ト又はブロー ドキャス ト （以下、 単に 「マノレチキャス ト」 と表記）で送信可能に構成されている。 そして、 各クライアン ト 2 0 は、 サーバ 1 0又はいずれかのルータ 3 0のマルチキャス ト ' ドメイン ( I Pマルチキャス トによる通信でバケツ トが到達する範囲）内に配置さ れる。 以上のよ う なネッ トワーク ' トポロジによ り 、 各クライアン ト 2 0は、 サーバ 3 0力 らマルチキャス ト又はブロー ドキャス トによ り配信 される情報（ 「コンテンツ」 とも表記）を、 受信することができる。 なお、 サーバ 1 0 のマルチキャス ト · ドメイ ン内に位置する各ク ライアン ト 2 0は、 サーバ 1 0から直接、 或いは、 従来型のルータ 4 0 を介して、 サ ーバ 3 0からマルチキャス ト されるコンテンツを受信するこ とができる また、 サーバ 1 0， クライアン ト 2 0， 及ぴルータ 3 0は、 サーバ 1 0 —ルータ 3 0間， ルータ 3 0間， ルータ 3 0 —クライアン ト 2 0間， サーバ 1 0—クライアン ト 2 0間の夫々において、 双方向で通信可能に 構成される。

サーバ 1 0は、 プログラムファイルのよ う な、 各ク ライアン ト 2 0へ 配信すべきコ ンテンツを蓄積、 又は他の装置で管理するこ とができる。 サーバ 1 0は、 少なく とも一つのクライアン ト 2 0からの配信要求（送信 要求）に対して、 コンテンツが格納されたバケツ トをマルチキャス トする 各クライアン ト 2 0は、 コ ンテンツの提供を望む場合には、 サーバ 1 0宛に、 コンテンツの配信要求を送信する。 各ク ライアン ト 2 0は、 サ ーパ 1 0から配信されるコンテンツを受信し、 それを利用してクライア ン ト 2 0 のユーザに対し、 サービスを提供するこ とができる。

ルータ 3 0 は、 クライアン ト 2 0からの配信要求をサーバ 1 0へ向け て中継し、 サーバ 1 0からのコンテンツを格納したバケツ トを中継する。

以上のよ う なシステムは、 例えば、 サーバ 1 0 に蓄積されたコンテン ッと してのプログラム（例えば、 V o I Pモデムの基本プログラム）を、 ク ライアン ト 2 0 からの配信要求に対して配信する （各ク ライアン ト 2 0がサーバ 1 0力、らコンテンツをダウンロー ドする）ために適用する こ とができる。

〈ダウンロー ドシーケンス〉

図 2は、 図 1 に示したよ う な情報配信システムにおいて実行されるダ ゥンロー ドシーケンスの例を示す図である。 図 2には、サーバ 1 0から、 クライアン ト 2 0 に相当するクライアン ト # Aへコンテンツと してのプ ログラムが格納されたバケツ ト （ 「プログラムバケツ ト」 と称する）の配 信が開始されてから終了するまでにおけるシーケンスの例が示されてい る。 図 2 において、 ク ライアン ト # Aは、 ルータ 3 0 に相当するルータ # 2及びルータ # 1 を介してサーバ 1 0 に接続されている。

コ ンテンツ と してのプロ グラムは、 複数個のセグメ ン トに分割され、 各セグメ ン ト を格納する複数のプロ グラムパケッ トが用意される。 各プ ロ グラ ムパケッ トには、 連続番号（シーケンス番号）が付与される。

サーバ 1 0 は、 少なく と も一つのク ライアン ト 2 0 (図 2では、 各ク ラ ィ ァン ト # ， # 8， # 〇， # ）から送信要求を受信してぃる間は、 こ の よ う な複数のプロ グラムバケツ トをシーケンス番号順で且つ周期的にマ ノレチキャス ト し続ける。

各ク ライアン ト （例えば、 ク ライ アン ト # A )は、 プロ グラムパケッ ト の配信（プロ グラムのダウンロー ド）を希望する場合には、 その間、 送信 要求を周期的に送信し続ける。 ク ライアン ト # Aから送信される送信要 求は、 ルータ # 2及びルータ # 1 を経て、 サーバ 1 0 に到達する。

このと き、 ルータ # 2及ぴ # 1 では、 ク ライアン ト # Aからの送信要 求を受信した通信イ ンタ フ ェースが記憶され、 ルータ # 1 及ぴ # 2 は、 サーバ 1 0 からのプロ グラムバケツ トを受信した場合に、 記憶している 通信イ ンタフェースからプロ グラムパケッ トを送出する。

これによつて、 ク ライアン ト # Aは、 サーバ 1 0からのプログラムパ ケッ ト を受信する こ とができ る。 そして、 ク ライアン ト # Aは、 分割さ れたすべてのプロ グラムの分割データを受信した場合には、 プロ グラム バケツ トの送信要求を終了する。

さ らに詳細に説明する と、 ク ライ アン トは、 サーバに対して送信要求 を送る。

送信要求を受信したルータは、 送信要求をサーバに送る と と もに、 送 信要求内のサーバア ド レスを送信元と し、 且つプロ グラム配信先ァ ドレ スを宛先とするプロ グラムバケツ トを、 送信要求を受信したイ ンタフエ ースから送信でき る よ う に、 フィルタ リ ングを設定する。

サーバは、 送信要求を受信する と、 プロ グラムが所定数で分割され、 夫々に連続するシーケンス番号が付与された複数の分割データの夫々 を プログラムバケツ トで、 サイク リ ックに繰り返しマルチキャス トで送信 する。

ルータは、プログラムバケツ トを受信すると、 フィルタ リ ングに従い、 自装置の下流へプログラムバケツ トを送信する。

ク ライアン トは、 プログラムバケツ トを受信する と、 そのシーケンス 番号を元にプログラムを再構築する。 '

クライアン トは、 プログラムの再構築が完了するまで、 第 1 の所定時 間 "T O " 間隔で、 送信要求をサーバに送る。

サーバは、 送信要求を第 2 の所定時間 " T 1 " が経過するまでの間に 受信しない場合には、 プログラムパケッ トの送信を停止する。

ルータは、 次の送信要求を第 3の所定時間 " T 2 " が経過するまでの 間に受信しなかったイ ンタフェースがある場合には、 そのイ ンタフエ一 スへのプログラムバケツ トの送信を停止するよ う にフィルタ リ ングを設 定する。

このとき、 T 0 ≤ T 1 / 2 , T O ≤ T 2 / 2 とするのが好ましい。

特に、 T 1 をプログラムの 1 サイ クルの送信時間と し、 T 1 = T 2 = T 0 * 2で第 1〜第 3の所定時間を予め決定し、 サーバからクライアン- トに対するダウンロー ド応答でクライアン トに T 0 を指定し、 ク ライア ン トからルータへ送信要求で T 2を指定するのが好ま しい。

〈構成〉

次に、 上述したサーバ 1 0， ルータ 3 0及ぴクライアン ト 2 0 の夫々 の構成について説明する。

《サーバの構成》

図 3は、サーバ 1 0 の構成例を示すブロ ック図である。サーバ 1 0は、 例えば、 パーソナルコ ンピュータ （P C )やワークステーショ ン（W S )の よ う な汎用のコンピュータ， 或いは専用のサーバマシンのよ うな専用の コンピュータを用いて構成される。

図 3 に示すよ う に、 サーバ 1 0は、 制御部 1 0 1 を中心と して、 この 制御部 1 0 1 に入力部 1 0 2 と、 出力部 1 0 3 と、 プログラムファイル 格納部 1 0 4 と、 通信制御部 1 0 5 と、 自ア ド レス記憶部 1 0 6 と、 配 信時間記憶部 1 0 7 と、 プロ グラム配信ア ド レス記憶部 1 0 8 と、 プロ グラムフアイル名記憶部 1 0 9 と、 分割サイズ記憶部 1 1 0 と、 分割総 数記憶部 1 1 1 と、 停止フラグ記憶部 1 1 2 と、 配信期限記憶部 1 1 3 とが夫々接続された装置と して構成される。

入力部 1 0 2は、 キーボー ドやポインティ ングデバイス（マウス等）の よ う な入力装置と接続され、 操作者の要求やデータを受け付けて、 制御 部 1 0 1 に与える機能を持つ。

出力部 1 0 3 は、 ディ スプレイやプリ ンタのよ う な出力装置と接続さ れ、 出力装置に対して出力対象のデータを与える。 これによつて、 操作 者へサーバ 1 0 の状況を提示するこ とができる。

制御部 1 0 1 は、 サーバ 1 0が有する様々なアプリ ケーショ ンを実行 し、 当該サーバ全体を制御する。 制御部 1 0 1 は、 例えば、 C P U等の プロセッ.サ， メインメモリ （ R A M等 ： 例えば、 作業領域と して利用され る）， 補助記憶（ R O M， ハー ドディ スク等、 プログラムやデータの格納 領域と して使用される）等を備え、 補助記憶に記憶された様々なプログラ ム（O S , アプリ ケーショ ンプロ グラム）を実行するこ と によって、 サ一 バ 1 0全体の制御を行う。

通信制御部 1 0 5は、 クライアン ト 2 0およびルータ 3 0 との通信を 制御する。 通信制御部 1 0 5 は、 例えばネッ トワークイ ンタ フェース装 置を用いて構成される。

プロ グラムファイル格納部 1 0 4 は、 配信対象の 「コンテンツ」 を格 納する機能である。 プログラムフ ァ イ ル格納部 1 0 4は、 ハー ドデイ ス ク等の様々な不揮発性の記録媒体を用いて構成するこ とができる。

《ルータ （中継装置）の構成》

図 4は、 ルータ （中継装置） 3 0 の構成例を示すブロ ック図である。 ル ータ 3 0 と して、 ルータ装置やレイヤ 3 スィ ッチを適用するこ とができ る。 ルータ 3 0は、 制御部 3 0 1 を中心と して、 この制御部 3 0 1 に、 入力部 3 0 2 と、 出力部 3 0 3 と、 ルーティ ング情報記憶部 3 0 4 と、 通信制御部 3 0 5 と、 プログラムパケッ ト配信テープル記憶部 3 0 6が 接続された装置と して構成される。

入力部 3 0 2は、 キーボー ドゃポインティ ングデバイスのよ う な入力 装置と接続され、 操作者の要求を受け付ける。

出力部 3 0 3は、 ディ スプレイやプリ ンタのよ う な出力装置と接続さ れ、 操作者へルータ 3 0 の状況を提示する。

制御部 3 0 1 は、 ルータ 3 0がもつ記憶装置に記憶された様々なァプ リ ケーシヨ ン（プログラム）を実行し、 当該ルータ全体を制御する。 制御 部 2 0 1 は、 例えば C P Uのよ うなプロセッサ， 主記憶（作業領域と して 使用される），補助記憶（プロ グラムの格納領域等と して使用される）等か ら構成される。

通信制御部 3 0 5は、 クライアン ト 2 0、 他のルータ 3 0、 及ぴサー バ 1 0 との通信を制御する。

ルーティ ング情報記憶部 3 0 4は、 サーバ 1 0やその他の装置へのパ ケッ トを送信する場合のルーティ ング情報を記憶する。

プログラムバケツ ト配信テーブル記憶部 3 0 6 は、 プログラムパケッ ト配信テーブル 3 0 6 A (図 6 )を記憶する。

図 5 は、 ルータ 3 0が備えるネッ トワークイ ンタフェースの構成例を 示す図であり 、 ルータ 3 0に相当するルータ # i ( i は自然数）のネッ ト ワークイ ンタフェースの構成例が示されている。 .

図 5 に示すよ う に、 ルータ # i ( 3 0 )の通信制御部は、 サーバ 1 0へ 向力、う第 1 の通信イ ンタフェース と、 ク ライアン ト 2 0へ向かう少なく と も一つの第 2 の通信イ ンタフェースとに接続される。 具体的には、 ル 一タ # i は、 サーバ 1 0へ向かう第 1 の通信イ ンタフェース " I # S " と、 クライアン ト 2 0 に相当する各ク ライアン ト # A, # X , 及ぴ # Y へそれぞれ向かう第 2 の通信イ ンタフェース " I # C a "， " I # C x "， 及ぴ " I # C y " に接続される。

ルータ # i は、 例えば、 クライアン ト # Aからの送信要求をサーバ 1 0へ向けて送信する場合には、 イ ンタフェース I # C aで受信した送信 要求をインタフェース I # Sからサーバ 1 0へ向けて送信する。 図 6 は、 ルータ 3 0のプログラムバケツ ト配信テーブル記憶部 3 0 6 に記憶されるプログラムバケツ ト配信テーブル 3 0 6 Aのデータ構造の 例（フィールド構成例）を示す図である。

図 6 に示すよ う に、 プログラムバケツ ト配信テーブル 3 0 6 Aは、 "ィ ンタフェース I D，，， "サーバア ド レス "， "プロ グラム配信ア ド レス "， "透過期間" を要素と して含む少なく とも 1つの レコー ドを格納する。 ここに、 "インタフェース I D " のフィールドには、 送信要求を受信し た通信イ ンタ フェースの識別子が格納（記憶）される。

また、 "サーバア ドレス" のフィールドには、 受信された送信要求内に 含まれたサーバァ ド レスが格納（記憶）される。

また、 "プログラム配信ア ド レス" のフ ィ ール ドには、 受信された送信 要求内に含まれたプログラム配信ァ ド レス（マルチキャス トァ ド レス）が 格納（記憶）される。

また、 "透過期間" のフ ィ ール ドには、 クライアン トへ向けられたプロ グラムパケッ トの送信を打ち切る時刻（終了予定時刻）が、 透過期間と し て格納（記憶）される。

プログラムバケツ ト酉己信テーブル 3 0 6 Aの各レコー ドは、 「イ ンタ フ ェース I D」 + 「サーバア ド レス」 + 「プログラム配信ア ドレス」 で 一意となるよ うに記憶される。

サーバァ ド レス及ぴプログラム配信ァ ド レスは、 送信要求又はプログ ラムフ ァイルを識別するための情報と して利用される。

《ク ライ アン ト の構成》

図 7は、 クライアン ト 2 0の構成例を示すブロ ック図である。 クライ アン ト 2 0は、 例えば、 V o I Pモデムのよ う なネッ トワーク上での端 末装置や、 P Cや W Sのよ う な汎用のコ ンピュータや、 I P端末と して 適用 される携帯電話や P D A (Personal Digital Assistants)のよ う な 様々なコ ンピュータ， を用いて構成される。

ク ライアン ト 2 0は、 制御部 2 0 1 を中心と して、 この制御部 2 0 1 に入力部 2 0 2 と、 出力部 2 0 3 と、 プロ グラムフ ァイル格納部 2 0 4 と、 通信制御部 2 0 5 と、 プログラムフ ァイル組み立てエ リ ア記憶部 2 0 6 と、 受信済みテーブル記憶部 2 0 7 と、 サーバア ド レス記憶部 2 0 8 と、 プログラム配信ァ ド レス記憶部 2 0 9 と、 配信時間記憶部 2 1 0 と、 分割総数記憶部 2 1 1 と、 分割サイズ記憶部 2 1 2 と、 ファイル名 記憶部 2 1 3 とが接続された装置と して構成される。

入力部 2 0 2は、 キーボー ドゃポインティ ングデバイスのよ う な入力 装置と接続され、 操作者の要求を受け付けて制御部 2 0 1 に渡す。

出力部 2 0 3は、 ディスプレイやプリ ンタのよ う な出力装置と接続さ れ、 出力装置に制御部 2 0 1 からの様々なデータや情報を出力させる。 これによつて、 操作者へクライアン トの状況を提示するこ とができる。 制御部 2 0 1 は、 様々なアプリ ケーショ ンを実行し、 当該クライアン ト全体を制御する。制御部 2 0 1 は、例えば C P Uのよ う なプロセッサ， 主記憶（R A M等、例えば作業領域と して使用される）， 補助記憶（R O M , ハー ドディスク等、 プログラムやデータの格納領域と して使用される）等 から構成され、 プロセッサが補助記憶に記憶された様々なプログラム（ O Sやアプリ ケーショ ンプログラム）を実行するこ とによって、 クライアン ト全体の制御を実現する。

通信制御部 2 0 5 は、 ルータ 3 0やサーバ 1 0 との通信を制御する。 通信制御部 2 0 5は、 ネッ トワーク との接続形態に応じた様々なネ ッ ト ワークイ ンタフェース装置を用いて構成される。

プログラムファイル格納部 2 0 4は、 再構成の完了したコンテンッと してのプロ グラムファイルを格納する。 プロ グラムファイルは、 ハー ド ディスク等の不揮発性の記録媒体を用いて構成される。

プロ グラムファイル組み立てエリ ア記憶部 2 0 6は、 受信した 「プロ グラムパケッ ト」 を記憶し、 再構築するための作業領域と して使用され る。 当該記憶部 2 0 6 は、 図 7に示すよ う な、 プログラムフ ァイルの各 分割データをシーケンス番号順で格納するための組み立てエリ ア 2 0 6 Aを有している。 受信済みテーブル記憶部 2 0 7は、 プログラムフ ァイルの再構成のた めにプロ グラムパケッ ト の受信状況を示す情報を格納する受信済みテー ブル 2 0 7 Aを記憶する領域と して使用される。

プログラムファイル組み立てエリ ア記憶部 2 0 6及び受信済みテープ ル 2 0 7 Aは、 例えば、 R A Mのよ う なプロセッサの作業領域と して使 用されるメモリ上に構築することができる。

〈メ ッセージ（バケツ ト）の構成〉

次に、 各クライアン ト 2 0がサーバ 1 0からコンテンツ（プロ グラムフ アイル）を得るために両者間で送受信され、 必要に応じてルータ 3 0で中 継される送信要求， 及びプロ グラムパケッ トの構成について説明する。

《送信要求》

図 8は、 クライアン ト 2 0からサーバ 1 0 へ向けて送信される 「送信 要求」 のフ ィ ール ド構成の例（フォーマツ ト構成例）を示す図である。

図 8 に示すよ う に、 送信要求のメ ッセージ（パケッ ト）は、 パラメータ と しての、 "サーバア ド レス "， "プログラム配信ア ド レス "， 及ぴ "配信 時間" を夫々格納するための複数のフィールドを有している。

こ こに、 "サーノ ア ドレス " のフィーノレ ドには、 プロ グラムフアイ /レを 格納しているサーバ 1 0のァ ドレスが設定される。

また、 "プログラム配信ア ドレス " のフィールドには、 サーバ 1 0がプ ロ グラムパケッ トを配信する と きの宛先ァ ド レス （マルチキャ ス トァ ド レス）が設定される。

また、 "配信時間" のフィールドには、 送信要求を受信した後における サーバ 1 0およびルータ 3 0 でのプロ グラムバケツ トの送信継続時間を 示す時間が、 "配信時間" と して設定される。

《プロ グラムパケッ ト》 '

図 9は、 サーバ 1 0からクライアン ト 2 0へ向けてマルチキャス ト さ れ、 必要に応じてルータ 3 0でマルチキャス ト される 「プログラムパケ ッ ト」 のフィール ド構成例（フォーマツ ト構成例）を示す図である。

図 9に示すよ う に、 プログラムパケッ トは、 パラメータ と しての、 "サ ー ノ ア ド レス "， "プロ グラム酉 3信ア ドレス "， "フアイ /レ名 "， "シーケン ス番号"， "分割総数"， 及び "プロ グラムファイル分割データ " を夫々格 納するための複数のフィール ドを有している。

ここに、 "サー ノ ア ドレス " のフィーノレ ドには、 プログラムフアイノレを 格納しているサーバ 1 0のァ ドレスが設定される。

また、 "プロ グラム配信ア ドレス " のフィール ドには、 サーバ 1 0 がプ ロ グラムバケツ ト を配信する と きの宛先ァ ド レス （マルチキャ ス ト ァ ド レス）が設定される。

また、 "ファイル名 " のフ ィ ール ドには、 サーバ 1 0 で管理されている 配信対象のプロ グラムフ ァイルの名称が設定される。 "フ ァイル名 " には、 プロ グラムフ ァイルのバージョ ン（版）を示す情報を含むこ とができる。

また、 "シーケンス番号" のフィール ドには、 プロ グラムファイル内で の分割データの位置を示す連続番号のいずれか一つが設定される。

また、 "分割総数" のフィール ドには、 プログラムファイルの分割総数 が設定される。

また、 "プロ グラムフ ァイル分割データ " のフィーノレ ドには、 シ一ケン ス番号に対応するプロ グラムファイルの分割データの内容が設定される。

,《プロ グラムフアイルの分割及び再構成方法》

図 1 0 は、 サー ノ 1 0及ぴク ライアン ト 2 0 における、 プロ グラムフ アイルの分割及び再構成方法の例を示す図である。

サーバ 1 0 は、 配信対象のプロ グラムファイルを、 所定の（例えばプロ グラムの設置者によ り 決定された）バケツ トサイ ズで n個（ n は自然数) に分割する。 そ して、 サーバ 1 0 は、 各プロ グラムフ ァイルの分割デー タ （セグメ ン ト）を各プログラムパケッ トへ展開する。

即ち、 サーバ 1 0 は、 プロ グラムフ ァイルの分割数が n個になった場 合において、 プロ グラムファイルの i ( i は自然数）の分割データ （セグメ ン ト）をシーケンス番号 = i のプロ グラムパケッ ト と して編集し、 ク ライ アン ト 2 0へ向けて送信する。言い換えれば、サーバ 1 0 は、 η ( 0 ， · · · ， η — 1 )個に分割されたプロ グラムフ ァ イ ルの分割データ （セグメ ン ト） のそれぞれに対し、 連続番号（シーケンス番号 = # 0〜# i〜# n— l ) を付与し、 クライアン ト 2 0 へ向けて送信する。

クライアン ト 2 0 は、 シーケンス番号 = ' i のプログラムパケッ トを受 信する と、 組み立てエリ ア 2 0 6 A (図 7 )において、 プログラムフアイ ルの i 番目の.分割データの格納位置へ当該分割データを格納する。 この よ う に、 ク ライアン ト 2 0は、 サーバ 1 0から受信する各分割データを 組み立てエリ 了 2 0 6 A上でシーケンス番号順に並べるこ とで、 プログ ラムフ ァイルを再構成する。

〈配信条件の自動入手〉

上述した各クライアン ト 2 0は、 コンテンツの配信条件をサーバ 1 0 から 自動入手するよ う に構成するこ とができる。 図 1 1 はヽ クライアン ト 2 0に相当するク ライアン ト # Aがコンテンツと してのプログラムの 配信条件をサーバ 1 0から自動入手する場合の例を示すシ一ケンス図で

3D 。

図 1 1 に示すよ う に、 クライアン ト # Aは、 サーバ 1 0からのプロ グ ラムの配信を望む場合には、 サーバ 1 0 に対し、 プログラムのダウン口 一ドア ド レス要求（コ ンテンツの配信条件要求）のメ ッセ一ジ (パケッ ト） を送信する。

サーバ 1 0 は、 ダウンロー ドア ド レス要求を受信する と 、 これに対す るダウンロ ー ドア ド レス応答のメ ッセージ（バケツ ト）をヽ 要求元のク ラ イ アン ト # Aに送信する。

これによつて、 クライアン ト # Aは、 自身が受信するダクンロ— ドア ド レス応答に設定された配信条件（プログラム配信ァ ド レス等）に基づい て、送信要求を作成し、サーバ 1 0 へ向けて送信するこ とが可能となる。

図 1 2は、 図 1 1 に示したシーケンスにおいて、 クライアン トからサ ーバへ送信されるダウンロー ドア ドレス要求のメ ッセージ（バケツ ト）の フ ィ ール ド構成例（フォーマ ッ ト構成例）を示す図である。

ダウンロー ドア ド レス要求は、 ノ ラメータ と しての "ファイル名 " を 格納するためのフ ィ ール ドを有する。 この "フ ァイル名 " のフ ィ ール ド には、 サーバ 1 0で配信対象と して管理されているプログラムフ ァ イ ル の名称が設定される。

なお、 上述したダウンロー ドア ド レス要求のよ うなコ ンテンツの配信 条件要求には、 フ ァイル名の代わり に、 配信を所望するコ ンテンツの識 別情報が設定されるよ うに構成されていれば良い。

図 1 3は、 図 1 1 に示したシーケンスにおいて、 サーバからク ライア ン トへ送信されるダウンロー ドア ド レス応答のフ ィール ド構成の例（フ ォーマツ ト構成例）を示す図である。

ダウンロー ドア ドレス応答のバケツ ト （メ ッセージ）は、 ダウンロー ド ア ド レス要求に応じた、 ノ ラメータ と しての、 "サーバア ド レス "， "プロ グラム配信ア ド レス "， "配信時間 "， "フ ァ イ ル名 "， "分割総数"， 及ぴ "分割サイズ" を夫々格納するためのフィールドを有する。

こ こ に、 "サーバァ ド レス " のフ ィ ール ドには、配信対象のコ ンテンツ、 即ちプログラムフ ァイ ルを格納しているサーバ 1 0 のァ ド レスが設定さ れる。

また、 "プログラム配信ァ ド レス " のフ ィ ール ドには、 サーバ 1 0がプ ログラムパケッ トを配信する ときの宛先ァ ドレス（マルチキャス トァ ド レス）が設定される。

また、 "配信時間" のフィールドには、 サーバ 1 0からのプログラムパ ケッ トの送信継続時間が設定される。

また、 "フ ァイル名 " のフィ ール ドには、 サーバ 1 0 で管理されている プログラムフ ァ イ ルの名称が設定される。

また、 "分割総数 " のフ ィ ール ドには、 プロ グラ ムフ ァイルが分割され た総数が設定される。

また、 "分割サイズ " のフィールドには、 プログラムファイルが分割さ れたときの 1つ当たり の分割データのサイズが設定される。

〈処理の例〉

次に、 サーバ 1 0， ルータ 3 0及びクライアン ト 2 0の夫々において 実行される各処理について説明する。 《サーバによるプログラムバケツ トの送信処理》

図 1 4は、 サーバ 1 0で実行される、 プログラムパケッ トの送信処理 の例を示すフローチヤ " トである。 当該処理は、 例えば、 サーバ 1 0の 制御部 1 0 1 (図 3 )がプログラムを実行するこ とによつて実現される。 但し、 当該処理がハ ー ドウエアロジック回路によって実現されるよ う に 構成しても良い。 当該処理は、 サーバ 1 0が送信要求を受信するこ とに よって開始する。

図 1 4において、 最初に、 制御部 1 0 1 は、 停止フラグ記憶部 1 1 3 に格納されている送信処理の停止フラグをオフに設定する （ステップ S 0 1 )。

次に、 制御部 1 0 1 は、 制御部 1 0 1 の作業領域上のシーケンス番号 の格納領域 [SQN]の値を零に設定する（ステップ S 0 2 )。

次に、 制御部 1 0 1 は、 停止フラグがオフか否かを判定し（ステップ S 0 3 )、 停止フラグがオフの間、 以下のステップ S 0 4 〜 S 0 6 の処理を 繰り返し行う。

ステ ップ S 0 4 では、 制御部 1 0 1 は、 作業領域 [SQN]の値で特定され るシーケンス番号に対応するプログラムバケツ ト (図 9 )を作成する。

このとき、 制御部 1 0 1 は、 格納部 1 0 4に格納されたプログラムフ アイルを、 分割総数記憶部 1 1 1 に予め設定されている分割総数に従つ て n個に分割し、 シーケンス番号（ [SQN] )に対応する分割データを取得す る。 さ らに、 制御部 1 0 1 は、 各記憶部 1 0 6 , 1 0 8 , 1 0 9 , 1 1 1か ら、 予め設定されている 自 ァ ド レス（サーバァ ド レス）， プログラム配信 ア ド レス， フアイル名， 分割総数をそれぞれ取得する。 そして、 制御部 1 0 1 は、 取得された情報と、 現在の [SQN]とが夫々設定されたプログラ ムパケッ トを作成する。

ステップ S 0 5では、 制御部 1 0 1 は、 プログラムパケッ トをプログ ラム配信ァ ドレスでマルチキャス ト送信する。

そして、 ステップ S O 6で、 制御部 1 0 1 は、 現在のシーケンス番号 に 1 を加え（[SQN] = [SQN] +1 (mo d n : 但し、 nはプログラムフ ァイルの分 割総数を示す自然数））、 処理をステップ S 0 3 に戻す。

《ルータ （中継装置）によるプロ グラムパケッ トの中継処理》

図 1 5 は、 ルータ 3 0 でのプロ グラムパケッ トの中継処理の例を示す フローチヤ一トである。 この中継処理は、 ルータ 3 0 の制御部 3 0 1 (図 4 )によって実行される。 当該処理は、 プロセッサによるプロ グラム実行 によって、 或いはハー ドウエアロジック回路による信号処理によって、 実現するこ とができる。

図 1 5 において、 最初に、 制御部 3 0 1 は、 通信制御部 3 0 1 でのプ ロ グラムバケツ ト （図 9 )の受信待ち状態と なる （ステップ S 1 0 1 )。 そ して、 プログラムバケツ トが受信される と、 処理がステップ S 1 0 2 に 進む。

ステップ S 1 0 2では、 制御部 3 0 1 は、 受信されたプロ グラムパケ ッ トからサーバァ ドレスを取り 出し、 制御部 3 0 1 の作業領域 [サーバァ ドレス ]に記憶する。

次に、 制御部 3 0 1 は、 プロ グラムパケッ トからプロ グラム配信ァ ド レスを取り 出 し、 制御部 3 0 1 の作業領域 [プロ グラム配信ァ ド レス ]に 記憶する （ステ ップ S 1 0 3 )。

次に、 制御部 3 0 1 は、 プロ グラムパケッ ト配信ア ド レステーブル 3 0 6 A (図 6 )から、 サーバァ ドレスが作業領域 [サーバァ ド レス ]に設定 された値と一致し、 且つプロ グラム配信先ア ドレスが作業領域 [プロ ダラ ム配信ァ ド レス ]に設定された値と一致する レコー ドを抽出する （ステツ プ S 1 0 4 )。

次に、 制御部 3 0 1 は、 レコー ドが抽出できなければ処理を終了 し、 レコー ドが抽出できた場合には、 各レコー ドについて、 ステ ップ S 1 0 6 の処理を行う （ステ ップ S 1 0 5 )。

ステ ップ S 1 0 6 では、 制御部 3 0 1 は、 レコー ド中のイ ンタフエ一 ス I Dで特定される通信イ ンタフェースから、 プロ グラムバケツ トをマ ルチキャス ト送信する。

《ク ライアン トによるプロ グラムバケツ トの受信処理》 図 1 6 は、 クライアン ト 2 0でのプログラムパケッ ト受信処理の例を 示すフローチャー トである。 当該処理は、 例えば、 クライアン ト 2 0の 制御部 2 0 1 (図 7 )がプログラムを実行するこ とによって実現される。 但し、 当該処理がハ ー ドウエアロジック回路によって実現されるよ う に 構成しても良い。

最初に、 制御部 2 0 1 は、 サーバ 1 0宛に、 ダウンロー ドア ド レス要 求（図 1 2 )を送信する （ステップ S 2 0 1 )。

次に、 制御部 2 0 1 は、 サーバ 1 0力、らの、 ダウンロー ドア ド レス応 答（図 1 3 )の受信を待つ状態となる （ステップ S 2 0 2 )。 ダウンロー ド ァ ド レス応答が受信される と、 処理がステップ S 2 0 3に進む。

ステップ S 2 0 3では、 制御部 2 0 1 は、 ダウンロ ー ドア ド レス応答 の受信を契機と して、 プログラムファイルの組み立てエリ ア 2 0 6 Aを 初期化する。

次に、 制御部 2 0 1 は、 受信済みテーブル 2 0 7 Aを初期化する （ステ ップ S 2 0 4 ) 。

次に、 制御部 2 0 1 は、 ダウン口一 ドア ドレス応答からこれに含まれ ている配信時間を取り 出し、 配信時間記憶部 2 1 0に格納する（ステツプ S 2 0 5 )。 このとき、 制御部 2 0 1 は、 応答中の他のパラメータ （サー バア ド レス ， プロ グラム配信ア ド レス， 分割総数， 分割サイズ等）を、 対 応する記憶部（記憶部 2 0 8 , 2 0 9 , 2 1 1 ， 2 1 2等）に格納する こ と ができる。

次に、 制御部 2 0 1 は、 配信時間で規定された時間の 2分の 1 の周期 で、 送信要求の送信処理の起動登録を行う .（ステップ S 2 0 6 )。

次に、 制御部 2 0 1 は、 全てのプロ グラムファイルの分割データの受 信が完了したか否かを判定し（ステップ S 2 0 7 )。 全ての分割データの 受信が完了するまで、 以下のステップ S 2 0 8 〜 S 2 1 1 の処理を繰り 返し行う。

ステップ S 2 0 8では、 制御部 2 0 1 は、 プログラムパケッ トの受信 待ち状態となり 、 プログラムパケッ トを受信する と、 ステップ S 2 0 9 へ処理を進める。

ステップ S 2 0 9では、 制御部 2 0 1 は、 プログラムバケツ トからシ —ケンス番号を取り 出し、 制御部 2 0 1 の作業領域 [SQN]に当該シーケン ス番号を格納する。

ステップ S 2 1 0では、 制御部 2 0 1 は、 プログラムパケッ トに含ま れているプログラムファイルの分割データを、 プログラムファイル組み 立てエリ ァ 2 0 6 Aの当該シーケンス番号（作業領域 [SQN]の値）に従つ た対応位置に格納する。

ステップ S 2 1 1では、 制御部 2 0 1 は、 作業領域 [SQN]に格納された シーケンス番号に対応するプログラムファイルの分割データを受信した こ とを、 受信済みテーブル（受信済みテーブル記憶部 2 0 7 )に格納する。 そして、 制御部 2 ◦ 1 は、 全ての分割データの受信が終了した場合に は、 送信要求の送信処理の起動登録を解除し（ステ ップ S 2 1 2 )、 当該 処理を終了する。

《クライアン トによる送信要求の送信処理》

図 1 7は、 クライアン ト 2 0 での送信要求の送信処理の例を示すフ ロ 一チヤ一 トである。 当該処理は、 例えば、 ク ライアン ト 2 0 の制御部 2 0 1 (図 7 )がプロ グラ ムを実行するこ とによって実現される。 但し、 当 該処理がハー ドウエアロジック回路によって実現されるよ う に構成して も良い。 当該処理は、 その起動登録が行われている場合に、 所定の時間 間隔毎に周期的に起動する。 所定の時間は、 ダウンロー ドア ド レス応答 で指定された配信時間の 1 / 2の時間であり 、 これが第 1 の所定時間 " T 0 " に相当する。 一方、 配信時間は第 2及び第 3 の所定時間 " T 1 " 及 ぴ " T 2 " に相当する。 即ち、 " T 1 = T 2 = T 0 * 2 " に設定されてい る。

制御部 2 0 1 は、 送信要求の送信処理を開始する と、 送信要求（図 8 ) を生成し、 サーバ 1 0 へ向けて送信する （ステ ップ S 2 1 3 )。 即ち、 制 御部 2 0 1 は、 各記憶部 2 0 8， 2 0 9， 2 1 0力、らサーバア ド レス， プ ログラム配信ア ド レス， 及ぴ配信時間を読み出し、 これらが設定された 送信要求を作成し、 通信制御部 2 0 1 から送出させる。 そして、 当該処 理を終了する。

《ルータによる送信要求の中継処理》

図 1 8 は、 ルータ 3 0での送信要求の中継処理の例を示すフローチヤ ー トである。 当該処理は、 ルータ 3 0 の制御部 3 0 1 によって実行され る。 当該処理は、 プロセッサのプログラム実行によって、 或いはハー ド ウェアロジック回路の信号処理によって実現される。

最初に、 制御部 3 0 1 は、 送信要求（図 8 )の受信待ち状態となり （ステ ップ S 3 0 1 )、 送信要求を受信すると、 処理をステップ S 3 0 2に進め る。

ステップ S 3 0 2では、 制御部 3 0 1 は、 送信要求を受信した通信ィ ンタ フ -一スの識別子（イ ンタフェース I D )を制御部 3 0 1 の作業領域 [C-ID]に格納する。

次に、 制御部 3 0 1 は、 送信要求からサーバア ド レスを取り 出し、 制 御部 3 0 1 の作業領域 [サーバァ ド レス ]に格納する （ステップ S 3 0 3 ) 次に、 制御部 3 0 1 は、 送信要求からプログラム配信ア ド レスを取り 出し、 制御部 3 0 1 の作業領域 [プログラム配信ァ ド レス ]に格納する （ス テツプ S 3 0 4 )。

次に、 制御部 3 0 1 は、 作業領域 [サーバア ド レス ]から、 サーバ 1 0 への送信イ ンタ フェース （イ ンタ フェース I # S )を算出し（サーバァ ド レス とイ ンタフェース I D " I # S " とは予め対応付けられている）、 作 業領域 [ S- I D]に格納する （ステップ S 3 0 5 )。

次に、 制御部 3 0 1 は、 作業領域 [C - ID]の値と作業領域 [S - ID]の値と が同じか異なるかを判定する（ステップ S 3 0 6 )。 このとき、 両者が同 じ（[C- ID] = [S- ID] )であれば、 処理が終了する。 これに対し、 両者が異 なる （[C- ID]≠ [S- ID] )場合には、 処理がステップ S 3 0 6 に進む。

ステップ S 3 0 6では、 制御部 3 0 1 は、 サーバ 1 0へ向けて送信要 求を送信する（ステップ S 3 0 7 )。

次に、制御部 3 0 1 は、送信要求から配信時間を取り 出し、作業領域 [配 信時間]に格納する （ステップ S 3 0 8 ) 。

次に、 制御部 3 0 1 は、 現在時刻（例えば C P Uの動作ク ロ ックの発信 回路を用いて生成される時計よ り得られる）に作業領域 [配信時間]の値 を加え、 この値を作業領域 [透過期間]に格納する （ステップ S 3 0 9 )。 次に、 制御部 3 0 1 は、 プログラムバケツ ト配信テーブル 3 0 6 A (図 6 )から、 インタフェース I Dが作業領域 [C- ID]と同じであり、 且つサー バァ ドレスが作業領域 [サーバァ ドレス]と同じであり 、 且つプログラム 配信ァ ドレスが作業領域 [プロ グラム配信ァ ドレス ]と同じである レコー ドを抽出する（ステップ S 3 1 0 )。

次に、 制御部 3 0 1 は、 ステップ S 3 0 9で抽出されたレコー ドがぁ るか否かを判定する（ステップ S 3 1 1 )。

このとき、 抽出されたレコー ドがある場合（S 3 1 1 ； あり）には、 制 御部 3 0 1 は、 ステップ S 3 1 2において、 プログラム配信テーブル 3 0 6 Aから抽出されたレコー ドの透過期間のフィール ドに、 作業領域 [透 過期間]の値を設定し、 処理を終了する。

一方、 抽出されたレコー ドがない場合（ S 3 1 1 ； なし）には、 制御部 3 0 1 は、 ステップ S 3 1 3 において、 作業領域 [C- ID]に格納されてい る値がイ ンタフェース I Dと して設定され、 作業領域 [サーバァ ドレス ] に格納されている値がサーバア ドレスと して設定され、、 作業領域 [プロ グラム配信ァ ドレス ]に格納されている値がプロ グラム配信ァ ド レス と して設定され、 さ らに、 作業領域 [透過期間]に格納されている値が透過 期間に設定されたレコー ドを、 プログラム配信テーブル 3 0 6 Aに追加 し、 処理を終了する。

《サーバによる送信要求の受信処理》

図 1 9は、 サーバ 1 0での送信要求の受信処理の例を示すフローチヤ ー トである。 当該処理は、 例えば、 サーバ 1 0 の制御部 1 0 1 (図 3 )が プログラムを実行するこ とによって実現される。 伹し、 当該処理がハ ー ドウエアロジック回路によって実現されるよ うに構成しても良い。

最初に、 制御部 1 0 1 は、 クライアン ト 2 0からの送信要求の受信待 ちの状態となり （ステップ S 4 0 1 )、 通信制御部 1 0 5 を介して送信要 求を受信する と、 処理をステップ S 4 0 2に進める。

ステップ S 4 0 2では、'制御部 1 0 1 は、 現在時刻に配信時間を加え た値を、 配信期限記憶部 1 1 3に格納する。

次に、 制御部 1 0 1 は、 プログラムパケッ トの送信処理が起動中か否 かを判定する （ステップ S 4 0 3 )。 このと き、 制御部 1 0 1 は、 当該送 信処理が起動中であれば（S 4 0 3 ； 起動中）、 当該送信処理を終了し、 起動中でなければ（ S 4 0 3 ； 停止中）、 プログラムバケツ トの送信処理 を起動し（ステップ S 4 0 4 )、 当該受信処理を終了する。

《サーバによるプログラムパケッ トの送信停止処理》

図 2 0は、 サーバ 1 0でのプログラムバケツ トの送信停止処理の例を 示すフローチャー トである。 当該処理は、 例えば、 サーバ 1 0 の制御部 1 0 1 (図 3 )がプログラムを実行するこ とによって実現される。 但し、 当該処理がハー ドウエアロジック回路によって実現されるよ う に構成し ても良い。 当該処理は、 周期的に起動する。

最初に、 制御部 1 0 1 は、 現在時刻が配信期限.記憶部 1 1 3 に格納さ れた配信期限に達しているか否かを判定する（現在時刻 <配信期限？ ： ス テツプ S 5 0 1 )。

このと き、 現在時刻が配信期限を過ぎていない場合（S 5 0 1 ； 現在時 刻 <配信期限）には、 制御部 1 0 1 は当該処理を終了する。

これに対し、 現在時刻が配信期限を過ぎている場合（S 5 0 1 ； 現在時 刻≥配信期限）には、 制御部 1 0 1 は、 配信処理の停止フラグをオンに設 定し（ステップ S 5 0 2 )、 当該処理を終了する。

《ルータ （中継装置）によるプログラムパケッ トの中継停止処理》 図 2 1 は、 ルータ 3 0 (図 4 )でのプログラムパケッ トの中継停止処理 の例を示すフローチャー トである。 当該処理は、 プロセッサのプロダラ ム実行によって、 或いはハー ドウエアロジック回路の信号処理によって 実現される。 また、 当該処理は周期的に起動する。

制御部 3 0 1 は、 プログラムバケツ ト配信テーブル 3 0 6 A (図 6 )か ら、 現在時刻が透過期間に達している （透過期間 <現在時刻）の レコー ド を検索し、 当該レコー ドを削除する （ステップ S 6 0 1 )。 そして、 制御 部 3 0 1 は、 当該処理を終了する。

〈動作例〉

次に、 上述した情報配信システム全体の動作例について説明する。 各ク ライアン ト 2 0 (図 7 )は、 プログラムファイルをダウンロー ドす る場合には、 クライアン ト操作者の操作等を契機と して（制御部 2 0 1 が 入力部 2 0 2から操作に基づく指示を受け付けるこ とによ り）、 サーバ 1 0に向かって送信要求（図 8 )を送信する。

このとき、 サーバア ドレス、 プログラム配信ア ドレスなどの配信条件 は、 予め、 クライアン ト 2 0の操作者がクライアン ト 2 0に設定しても 良い。 或いは、 図 1 1 に示すよ うに、 ダウンロー ド開始に先立って、 サ ーバ 1 0 へダウンロー ドア ドレス要求（図 1 2 )を送信するこ とによ り 、 サーバ 1 0から自動的に取得するよ う に構成しても良い。

ルータ 3 0 (図 4 )は、 送信要求を受信する と、 送信要求の中継処理（図 1 8 )を実行する。 これによつて、 ルータ 3 0は、 送信要求をサーバ 1 0 へ向けて送出する と と もに、 プログラムバケツ ト配信テーブル 3 0 6 A (図 6 )に、 プログラムバケ ツ ト受信時の中継情報（イ ンタ フェース I D， サーバア ドレス， プログラム配信ア ドレス， 透過時間）を設定する。

サーバ 1 0 (図 1 )は、 送信要求を受信する と、 送信要求の受信処理（図 1 9 )と、 プログラムバケツ トの送信処理（図 1 4 )を起動する。 サーバ 1 0は、 プログラムバケツ トの送信処理によって、 プログラムパケッ ト （図 9 )をマルチキャ ス ト で送信し続ける。

ルータ 3 0 は、 プログラムパケッ トを受信する と、 プログラムバケツ ト の中継処理（図 1 5 )を実行する。 これによつて、 ルータ 3 0は、 プロ グラムバケツ ト配信テーブル 3 0 6 A (図 6 )に格納された情報に従い、 プログラムバケツ ト の送信先イ ンタ フェースを決定し、 プログラムパケ ッ トをクライアン ト 2 0 へ中継する。 このとき、 ルータ 3 0によるプロ グラムパケッ トのマルチキャス トは、 送信要求を受信した第 2の通信ィ ンタ フェースのみを対象と して行われ、 該当 しない第 2 の通信ィ ンタフ エースからはプロ グラムバケツ トは送出されない。

以上によ り 、 サーバ 1 0からのプロ グラムバケツ トがプロ グラムファ ィルを必要とするク ライアン ト 2 0 に到達する。 一方で、 プログラムフ アイルを必要とする ク ライ アン ト 2 0 が存在しないネ ッ ト ワーク部分 (第 2 の通信ィ ンタフェースの下流側）にはプロ グラムバケツ トが配信さ れない。

例えば、 図 2 に示すよ う に、 ルータ # 1 にプロ グラムパケッ トが到達 している状態で、 ルータ # 1 がク ライアン ト # Aからの送信要求を受け 取った場合には、 ク ライアン ト # Aからの送信要求がサーバ 1 0 へ到達 する前に、 シーケンス番号 = i + 2 のプロ グラムバケツ ト をルータ # 1 が受け取る。 そして、 ルータ # 1 は、 プロ グラムパケッ トの中継処理（図 1 5 )によ り 、 ク ライアン ト # Aへプログラムパケッ トを中継する。 ルー タ # 2 もプロ グラムパケッ トの中継処理を行う。 これによつて、 シーケ ンス番号 = i + 2 のプロ グラムパケッ トがク ライアン ト # Aに到達する ク ライアン ト 2 0 はプロ グラムフ ァイ ルの組み立てが完了するまで、 周期的に送信要求の送信処理（図 1 7 )を実行し、 送信要求をサーバ 1 0 へ向けて送信し続ける。

ルータ 3 0 は、 送信要求を受信する と、 送信要求の中継処理（図 1 8 ) を実行し、 送信要求をサーバ 1 0 へ中継する と と もに、 プロ グラムパケ ッ ト配信テーブル 3 0 6 A (図 6 )にプロ グラムバケツ ト受信時の中継情 報（レコ一ド）を設定する。

これによつて、 プロ グラムバケツ ト配信テーブル 3 0 6 Aの該当ク ラ イアン ト向けの透過期間が更新される。 従って、 プロ グラムパケッ ト中 継停止処理（図 2 1 )によ り 削除されるプログラム配信テーブル 3 0 6 A の レコー ドの寿命が延伸さ る。

サーバ 1 0 は、送信要求を受信する毎に、送信要求の受信処理（図 1 9 ) を実行し、 配信期限を更新する。 これによつて、 プロ グラムバケツ ト の 送信停止処理（図 2 0 )の実行によ り 「停止フラグ = O N」 にされるまで の期間が延伸される。 その結果、 プロ グラムバケツ トの送信期間が延伸 する。

その後、 ク ライアン ト 2 0 は、 プロ グラムバケツ トの受信処理（図 1 6 ) を通じて全てのプロ グラムバケツ ト （分割データ）を受信し、 プロ グラム ファイルの組み立てを完了する と、 送信要求の送信処理を停止する。 ルータ 3 0 では、 送信要求を受信しないと、 送信要求の中継処理（図 1 8 )が実行されなレ、。 このため、 プログラムパケッ ト配信テーブル 3 0 6 Aの該当ク ライアン ト向けの透過期間が更新されない。 従って、 周期的 に起動するプロ グラムバケツ トの中継停止処理（図 2 1 )によ り 、 当該ク ライアン ト向けのレコー ドがプロ グラム配信テーブル 3 0 6 Aから削除 される。

その後は、 ルータ 3 0 でプロ グラムパケッ ト を受信しても、 このプロ グラムバケツ トの受信を契機とする中継処理（図 1 5 )では、 先程プロ グ ラム配信テーブル 3 0 6 Aから削除されたレコー ドに対応するク ライア ン ト 2 0へ向けてのプロ グラムバケツ トの中継は行われない。 これによ つて、 不要なプロ グラムパケッ トが中継されて、 ネッ ト ワーク に負荷を 与えるこ と を防止する こ とができる。

一方、 サーバ 1 0 では、 送信要求を受信しないと、 送信要求の受信処 理（図 1 9 )が実行されない。 このため、 配信期限が更新されない。 従つ て、 周期的に起動するプロ グラムパケッ トの送信停止処理（図 2 0 )の実 行によ り 、 「停止フラグ = O N」 となる。 する と、 プロ グラムパケッ トの 送信処理 (図 1 4 )において、 「停止フラグ = O N」 が検知され、 プロ ダラ ムバケツ トの送信が停止される。

〈適用例〉

次に、 情報配信システムの適用例について説明する。 図 2 2 は、 上述 した情報配信システムを、 テ レビ放送等のコンテンツの配信に適用 した 場合における配信シーケンスの例を示す図であ り 、 図 2 3 は、 ク ライア ン ト 2 0での T V放送等のコ ンテンツの受信処理の例を示すフローチヤ ー トであ り 、 図 2 4 は、 サーバ 1 0での T V放送等のコンテンツの送信 処理の例である。

図 2 2〜図 2 4に示す適用例では、 配信対象と して、 プロ グラムファ ィルの代わり に、 T V放送等のコンテンツが適用される。 コ ンテンツの 分割数は無限大に設定される。

また、 クライアン ト 2 0では、プログラムバケツ トの受信処理（図 1 6 ) の代わり に、 図 1 6 に示す受信処理が変形されたコンテンツの受信処理 (図 2 3 )が実行される。

さ らに、サーバ 1 0において、 プログラムバケツ トの送信処理（図 1 4 ) の代わり に、 図 1 4 の送信処理が変形されたコンテンッの送信処理（図 2 4 )が実行される。

これによつて、 図 2 2に示すよ う なコ ンテンツの配信シーケンスで、 視聴者（クライアン ト 2 0のユーザ）は、 視聴開始から視聴終了（視聴を終 了する場合には、 送信要求の送信処理が停止される）までの間にクライァ ン ト 2 0 ( # A )で受信される コ ンテンツバケツ ト (コ ンテンツが分割さ れた分割データを格納したバケツ ト）に基づく コ ンテンツを視聴する こ とができ る。

〔第 2実施形態〕

次に、 本発明による情報配信システムの第 2実施形態について説明す る。 第 2実施形態の構成は、 第 1実施形態と同じ構成を含むので、 主と .して異なる構成について説明し、 同様の構成については説明を省略する。

第 2実施形態におけるルータ （ルータ 3 0 A )は、 クライアン ト 2 0か ら受信する送信要求を集約し、 ク ライアン ト 2 0から受信した全ての送 信要求をサーバ 1 0へ向けて中継しないよ うに構成される。 以下、 この よ う な送信要求の集約に係る構成について説明する。

〈ルータの構成〉

図 2 5 は、 送信要求を集約するルータ 3 O Aの構成例を示すプロ ック 図である。 図 2 5 に示すよ う に、 ルータ 3 O Aは、 送信要求集約テープ ル記憶部 3 0 7を持つ点で、 第 1実施形態のルータ 3 0 (図 4 )と異なる。 但し、 ルータ 3 0 Aの送信要求集約テーブル記憶部 3 0 7を除く構成は、 ルータ 3 0 と同じである。

送信要求集約テーブル記憶部 3 0 7は、 送信要求集約テーブル ³ 0 7 Aを記憶する。

図 2 6 は、 ルータ 3 O Aが持つ送信要求集約テーブル 3 0 7 Aのフィ 一ルド構成の例（データ構造例）を示す図である。 図 2 6 において、 送信 要求集約テーブル 3 0 7 Aは、 "サーバア ド レス "， "プロ グラム配信ァ ドレス "， 及ぴ "透過期間" を要素と して含む少なく と も一つの レコー ド を格納する。

こ こ に、 "サーバア ドレス " のフ ィ ール ドには、 中継を行った送信要求 内に設定されたサーバァ ドレスが格納される。

また、 "プログラム配信ア ドレス " のフ ィ ール ドには、 中継を行った送 信要求内に設定されたプログラム配信ァ ドレスが格納される。

また、 "透過期間" のフィールドには、 送信要求を中継したこ とによる サーバ 1 0からのプログラムバケツ トの送信が打ち切られる予定時刻を 透過期間と して記憶する。

送信要求集約テーブル 3 0 7 Aに格納される レ コ ー ドは、 「サーバァ ドレス」 + 「プログラム配信ア ドレス」 で一意となるよ うに記憶される。

〈ルータによる送信要求の集約中継処理〉

図 2 7及ぴ図 2 8 は、 ルータ 3 0 Aでの送信要求の集約中継処理の例 を示すフ ロ ーチャー トである。 当該集約中継処理は、 ルータ 3 0 Aの制 御部 3 0 1 (図 2 5 )によつて実行され.る。

当該集約中継処理は、 第 1実施形態で説明した送信要求の中継処理（図 1 8 )におけるステップ S 3 0 6 とステップ S 3 0 7 との間に、 ステ ップ S 3 0 6 a〜 S 3 0 6 i が挿入されている点を除き、 上述した中継処理 と同様である。

図 2 7及び図 2 8 に示すよ う に、 ステップ S 3 0 6 において、 [ C-I D] と [S- I D]との値が一致しない場合には、 処理がステップ S 3 0 6 a に進 む。 ステップ S 3 0 6 a では、 制御部 3 0 1 は、 送信要求集約テーブル 3 0 7 A (図 2 6 )よ り 、 サーバア ド レスが作業領域 [サーバア ド レス ]の 値と一致し、 且つプログラム配信先ァ ド レスの値が作業領域 [プログラム 配信ァ ドレス ]と一致するレコー ドを抽出する。

次に、 制御部 3 0 1 は、 抽出されたレコー ドがあるか否かを判定する (ステップ S 3 0 6 b )。 このとき、 抽出されたレコー ドがない場合（S 3 0 6 b ； なし）には、 処理がステップ S 3 0 6 gに進む。

これに対し、抽出された.レコー ドがある場合（S 3 0 6 b ；あり）には、 制御部 3 0 1 は、送信要求から配信時間を取り 出し、作業領域 [配信時間] に格納する （ステップ S 3 0 6 c )。

続いて、 制御部 3 0 1 は、 抽出されたレコー ドに^定されている透過 期間が、 "該当 レコー ドの透過期間 > (現在時刻 + [配信時間] Z 2 ) " の条 件を満たすか否かを判定する（ステップ S 3 0 6 d )。

このと き、 透過期間が条件を満たす場合（S 3 0 6 d ； 該当レコー ドの 透過期間 > (現在時刻 + [配信時間] Z 2 ) )には、 処理がステップ S 3 0 8 へ進む。 一方、 透過期間が条件を満たさない場合（S 3 0 6 d ； 該当 レコ ー ドの透過期間 ^ (現在時刻 + [配信時間] Z 2 ) )には、 制御部 3 0 1 は、 現在時刻に作業領域 [配信時間]の値を加えた値を作業領域 [透過期間]に 格納する （ステップ S 3 0 6 e )。

次に、 制御部 3 0 1 は、 送信要求集約テーブル 3 0 7 Aに対し、 サー バァ ド レスの値が作業領域 [サーバァ ド レス ]の値と一致し、 且つプログ ラム配信先ァ ド レスの値が作業領域 [プロ グラム配信ァ ド レス ]と一致す る レコー ドの透過期間のフ ィ ール ドに、 作業領域 [透過期間]の値を設定 する （ステップ S 3 0 6 f )。 その後、 処理がステップ S 3 0 7 に進む。

と ころで、 ステップ S 3 0 6 bから分岐して処理がステップ S 3 0 6 gに進んだ場合には、 制御部 3 0 1 は、 送信要求から配信時間を取り 出 し、 作業領域 [配信時間]に格納する。

次に、 制御部 3 0 1 は、 現在時間に作業領域 [配信時間]の値を加えた 値を作業領域 [透過期間]に格納する（ステップ S 3 0 6 h )。

次に、 制御部 3 0 1 は、 送信要求集約テーブル 3 0 7 Aに対し、 サー パァ ド レスのフ ィ ール ドに作業領域 [サーバァ ド レス ]の値が設定され、 且つプログラム配信先ア ド レス のフィール ドに作業領域 [プログラム配 信ア ドレス ]の値が設定され、 さ らに、 透過期間のフ ィ ールドに作業領域 [透過期間]の値を設定されたレコー ド追加する （ステップ S 3 0 6 i )。 その後、 処理がステップ S 3 0 7に進む。 ステップ S 3 0 7では、 制御 部 3 0 1 は、 サーバへ向けて当該送信要求を送信する。

上記処理によれば、 送信要求集約テーブル 3 0 7 Aに設定されている 透過期間終了までの残り時間が所定の閾値（例えば、 （現在時刻 + [配信時 間] / 2 ) )よ り も多い場合には、 当該送信要求のサーバ 1 0へ向けての送 信処理が、 先の送信要求の送信処理に集約され、 当該送信要求の中継が 行われない。 これによつて、 サーバ 1 0へ転送される送信要求の数を減 らすことができ、 ネッ トワークに対する負荷を低減するこ とができる。

〈動作例〉

次に、 第 2実施形態の動作例と して、 送信要求を集約するルータ 3 0 A (図 2 5 )を設置した場合の動作例について説明する。 ルータ 3 0 Aは、 送信要求を集約する機能を持たないルータ 3 0 (図 4 )と共存利用可能で ある。 サーバ 1 0， クライアン ト 2 0、 および、 ルータ 3 0の動作は、 第 1実施形態と同様であるので説明を省略する。

ルータ 3 O Aは、 送信要求（図 8 )を受信する と、 送信要求の集約中継 処理（図 2 7及び図 2 8 )を実行する。 この集約中継処理において、 ルー タ 3 O Aは、 サーバ 1 0への送信要求の中継を送信要求集約テーブル 3 0 7 Aの透過期間に基づいて判断する。 そして、 当該送信要求の中継を 先の送信要求の中継に集約できる場合には、 当該送信要求の中継を行わ ず、 集約できない場合には、 当該送信要求の中継を行う。

さ らに、 ルータ 3 0 Aは、 送信要求集約テーブル 3 0 7 A (図 2 6 )に 中継状況（サーバァ ド レス，プログラム配信ァ ド レス，透過期間）を記憶す る と と もに、 プロ グラムパケッ ト配信テーブル 3 0 6 A (図 6 )に対し、 プロ グラムバケツ ト受信時の中継情報（イ ンタ フ ェース I D ,サーバァ ド レス，プログラム配信ァ ド レス，透過期間）を設定する。

ルータ 3 0 Aは、 サーバ 1 0からのプログラムバケツ トを受信する と、 プロ グラムパケッ トの中継処理（図 1 5 )を実行する。 このと き、 ルータ 3 0 Aは、 プロ グラムバケツ ト配信テーブル 3 0 6 Aに設定された情報 に従って、 プロ グラムパケッ トの送信先イ ンタフェースを決定し、 プロ グラムバケツ トをク ライアン ト 2 0 へ中継する。

ク ライアン ト 2 0 は、 プロ グラムバケツ トの受信処理（図 1 6 )を通じ てプロ グラムフ ァイルの組み立てを完了する と、 送信要求の送信処理（図

1 7 )を停止する。

ルータ 3 0 Aでは、 送信要求を受信しないと、 送信要求の中継処理（図

1 8 )が実行されない。 従って、 プログラムバケツ ト配信テーブル 3 0 6 A (図 6 )の該当ク ライ アン ト向けの透過期間が更新されない。 これによ つて、 プロ グラムパケッ トの中継停止処理（図 2 1 )によ り 、 該当 レコー ドがプロ グラムバケツ ト配信テーブル ₃ 0 6 Aから削除される。

その結果、 ルータ 3 O Aは、 プロ グラムパケッ ト を受信しても、 こ の プロ グラムパケ ッ ト の受信を契機とする中継処理（図 1 5 )では、 削除さ れたレコー ドに対応するク ライアン ト 2 0 へ向けてのプロ グラムバケツ ト の中継は行われない。

サーバ 1 0 では、 送信要求を受信しないと、 送信要求の受信処理（図 1 9 )が実行されない。 このため、 配信期限が更新されず、 プロ グラムパケ ッ トの送信停止処理（図 2 0 )によ り 「停止フラグ = O N」 と なる。 する と、 プロ グラムパケッ トの送信処理（図 1 4 )において、 「停止フラグ =〇 N」 が検知され、 プロ グラムパケッ トの送信が停止される。

〔第 3実施形態〕

次に、 本発明による情報配信システムの第 3実施形態について説明す る。 第 3実施形態の構成は、 第 1又は第 2実施形態を同じ構成を含むの で、 主と して異なる構成について説明し、 同様の構成については説明を 省略する。

第 3実施形態では、 ク ライアン トがプロ グラムパケッ トの再送開始位 置を指定し、 サーバが指定された再送開始位置からプロ グラムパケッ ト を送信する よ う に構成される。 このよ う な再送開始位置指定方式は、 第 1実施形態の構成に付加するこ とができる。 また、 第 2実施形態で説明 した送信要求の集約中継処理と組み合わせて実施するこ と もできる。 以 下、 このよ うな再送開始位置の指定に係る構成について説明する。

〈サーバの構成〉

図 2 9 は、 再送開始位置を指定する場合のサーバ（サーバ 1 0 A )の構 成例を示すブロック図である。

図 2 9において、 サーバ 1 O Aは、 サーバ 1 0の構成（図 3 )に加えて さ らに再送開始位置記憶部 1 1 4を備える。 再送開始位置記憶部 1 1 4 は、 ク ライアン トで指定された再送開始位置を記憶するために使用され る。 サーバ 1 O Aの他の構成は、 図 3 に示したサーバ 1 0の構成と同じ である。

〈ルータ の構成〉

図 3 0は、 再送開始位置を指定する場合の送信要求を集約するルータ (ルータ 3 0 B )の構成例を示すブロ ック図である。

図 3 0に示すよ うに、 ルータ 3 0 Bは、 図 4に示したルータ 3 0 の構 成に加えて、 さ らに、 送信要求集約テーブル（再送開始位置）記憶部 3 0 8 を備える。 送信要求集約テーブル（再送開始位置）記憶部 3 0 8 は、 送 信要求集約テーブル 3 0 8 A (図 3 1 )を記憶するために使用される。 ル ータ 3 0 Bの他の構成は、 ルータ 3 0 と同様である。

図 3 1 は、 ルータ 3 0 Bが持つ送信要求集約テーブル 3 0 8 Aのフ ィ 一ルド構成の例（データ構造例）を示す図である。

送信要求集約テーブル 3 0 8 Aは、 "サーバァ ド レス " , "プロ グラム 配信ア ドレス "， "透過期間"， 及び "再送開始位置" を要素と して含む少 なく と も一つの レコー ドを格納する。

こ こ に、 "サーバア ドレス " が設定されるフ ィ ール ドには、 中継を行つ た送信要求内に設定されたサーバァ ド レスが記憶（格納）される。

また、 "プログラム配信ア ドレス " が設定されるフ ィ ール ドには、 中継 を行った送信要求内に.設定されたプログラム配信ァ ド レスが記憶（格納） される。 また、 "透過期間" が設定されるフィール ドには、 送信要求を中継した こ と によるサーバ 1 0 Aからのプログラムバケツ トの送信が打ち切られ る予定诗刻が記憶（格納）される。

また、 "再送開始位置" が設定されるフィール ドには、 中継を行った送 信要求内に設定された再送開始位置が記憶（格納）される。

送信要求集約テーブル 3 0 8 Aの各レコー ドは、 「サーバア ド レス」 + 「プログラム配信ァ ド レス」 で一意となるよ う に記憶される。

〈メ ッセージ（バケツ ト）の構成〉

図 3 2は、 再送位置の指定方式で適用される送信要求のフ ィ ール ド構 成の例（フォーマツ ト構成）を示す図である。

図 3 2に示すよ うに、 送信要求は、 "サーバア ド レス "， "プログラム配 信ア ド レス "，及ぴ"配信時間"を夫々格納するためのフィール ドに加え、 "再送開始位置" を格納するためのフィール ドをさ らに備える。

こ こに、 "再送開始位置" のフィールドには、 ク ライアン トが受信して いない最も若い番号のシーケンス番号が設定される。 再送開始位置を除 く各フィール ドは、 図 8に示した送信要求と同じである。

第 3実施形態でのク ライアン トは、 再送開始位置を記憶し、 且つ送信 要求に再送開始位置を設定する構成を持つ点を除き、 第 1及び第 2実施 形態で説明したクライアン ト 2 0 と同様の構成を持つ。

〈処理〉

次に、 第 3実施形態におけるサーバ 1 O A , ルータ 3 O B， 及びクラ イ ア ン ト 2 0による処理について説明する。

《プログラムバケツ トの送信処理（サーバ）〉〉

図 3 3 は、 第 3実施形態におけるサーバ 1 0 Aでのプログラムバケツ トの送信処理の例を示すフローチャー トである。

図 3 3 に示す送信処理は、 第 1実施形態で説明した送信処理（図 1 4 ) に、 ステップ S O 3 a〜 S 0 3 cが追加されてレヽる点を除き、 図 1 4の 送信処理と同じである。 追加された各ステップは次の通りである。

ステップ S 0 3 a の処理は、 ステップ S 0 3 にて、 停止フラグがオフ と判定された場合に行われる。 ステップ S 0 3 aでは、制御部 1 0 1 は、 作業領域 [SQN]に設定されたシーケンス番号が、 プログラムフ ァイルの分 割総数を示す " n " の値よ り も小さいか否か（ [SQN]く n？ )を判定する。 この とき、 [SQN]の値が n の値よ り も小さい場合（S 0 3 a ； [SQN] < n)に は、 処理がステップ S 0 4に進む。

これに対し、 [S QN]の値が nの値以上である場合（S 0 3 a ； [SQN]≥ n) には、 制御き 1 0 1 は、 [SQN]の値を、 "再送開始位置" と して設定され たシーケンス番号の値に設定する（ステップ S 0 3 b )。

続いて、 制御部 1 0 1 は、 "再送開始位置" の値を nに設定し（ステツ プ S 0 3 c ) , 処理をステップ S 0 3に戻す。

《送信要求の送信処理（クライアン ト）》

図 3 4は、 第 3実施形態のクライアン ト 2 0の送信要求の送信処理の 例を示すフ ロ ーチャー トである。 第 3実施形態（再送開始位置指定方式） では、 クライアン トの送信要求の送信処理と して、 図 1 7に示す処理に 代わって、 図 3 4に示す処理が行われる。

図 3 4に示す送信処理は、周期的に起動する。最初に、制御部 2 0 1 (図 7 )は、 受信済みテーブル 2 0 7 Aにおいて、 受信が "未" に設定されて いる レコー ドを抽出し、 抽出されたレコー ドの中から、 最も若いシーケ ンス番号を作業領域 [SQN]に設定する（ステップ S 2 1 4 )。

次に、 制御部 2 0 1 は、 テーブル 2 0 7 Aに受信が "未" に設定され ているレコー ドがあるか否かを判定する（ステップ S 2 1 5 )。 このとき、 該当する レコー ドがなければ（ S 2 1 5 ； なし）、 制御部 1 0 1 は当該処 理を終了する（全ての分割データを受信しているため）。

これに対し、 該当する レコー ドがあれば（ S 2 1 5 ； あり）、 制御部 1 0 1 は、 作業領域 [SQN]の値を再送開始位置に設定した送信要求（図 3 1 ) をサーバ 1 0へ送信する（ステップ S 2 1 6 )。

《送信要求の受信処理（サーバ）》

図 3 5は、 サーバ 1 O Aの送信要求の受信処理の例を示すフローチヤ ー トである。 図 3 5 に示す受信処理は、 第 1実施形態における受信処理 (図 1 9 )でのステップ S 4 0 2 とステップ S 4 0 3 と の間に、 ステップ S 4 0 2 a , S 4 0 2 b，及び S 4 0 2 cが挿入されている。 この点を除 き、 図 3 5に示す受信処理は、 図 1 9に示す受信処理と同じである。

ステップ S 4 0 2 a では、 制御部 1 0 1 は、 送信要求（図 3 2 )に設定 されている再送開始位置を作業領域 [R - SQN]に格納する。

次に、 制御部 1 0 1 は、 予め設定されている再送開始位置が [R- SQN]の 値よ り も大きいか否か（再送開始位置 > [R- SQN]？ )を判定する （ステップ S 4 0 2 b )。 このとき、 再送開始位置が [R- SQN]以下である場合（S 4 0 2 b ； 再送開始位置≤ [R-SQN]：)には、 処理がステップ S 4 0 3に進む。 これに対し、 再送開始位置が [R- SQN]よ り大きい場合（S 4 0 2 b ； 再 送開始位置〉 [R- SQN])には、 制御部 1 0 1は、 作業領域 [R-SQN]に設定さ れている値（シーケンス番号）を、 再送開始位置と して記憶する （ステップ S 4 0 2 c；)。 その後、 処理がステップ S 4 0 3に進む。

このよ う に、 送信要求で指定された再送開始位置（シーケンス番号）が、 サーバ 1 0 Aで保持されている再送開始位置（シーケンス番号）よ り も若 い場合には、 サーバ 1 0 Aで保持されている再送開始位置が送信要求で 指定された再送開始位置に更新される。

このよ う な処理によ り 、 サーバ 1 O Aは、 複数のクライアン ト 2 0か らの再送開始位置が指定された送信要求を受信した場合には、 常に最も 若いシーケンス番号を再送開始位置と して記憶する。

《送信要求の集約中継処理（ルータ）》

図 3 6及ぴ図 3 7は、 第 3実施形態におけるルータ 3 0 Bでの送信要 求の集約中継処理の例を示すフローチャー トである。 図 3 6及び図 3 7 に示す集約中継処理は、 第 2実施形態の集約中継処理（図 2 7及び図 2 8 )でのステ ップ S 3 0 4 と S 3 0 5 と の聞にステ ップ S 3 0 4 a が揷 入され、 且つステップ S 3 0 6 d とステップ S 3 0 8 との間にステップ S 3 0 6 j が挿入されている点を除き、 図 2 7及び図 2 8 に示す処理と 同じである。

図 3 6及ぴ図 3 7において、 ステップ S 3 0 4 a では、 制御部 3 0 1 は、 送信要求（図 3 2 )に設定されている再送開始位置を取り 出し、 作業 領域 [ SQN]に設定する。 その後、 処理をステップ S 3 0 5 に進める。

また、 ステップ S 3 0 6 j の処理は、 ステップ S 3 0 6 d において、 該当 レコー ドの透過期間 > (現在時刻 + [配信時間] / 2 )の条件が満たさ れる場合に実行される。 ステップ S 3 0 6 j では、 制御部 3 0 1 は、 該 当 レコー ドの再送開始位置が作業領域 [SQN]の値よ り も大きいか否かを 判定する。

こ の と き 、 該当 レコー ドの再送開始位置が [SQN]の値以下である場合 ( S 3 0 6 j ； 再送開始位置≤ [SQN] )には、 制御部 3 0 1 は、 処理をステ ップ S 3 0 8 に進める。 これに対し、 該当 レコー ドの再送開始位置が [SQN]よ り も大きい場合（S 3 0 6 j ； 再送開始位置〉 [SQN] )には、 制御 部 3 0 1 は、 処理をステップ S 3 0 6 e に進める。

〈動作例〉

次に、 第 3実施形態の動作例について説明する。

《第 1 の動作例》

第 1 の動作例と して、 ルータが送信要求の集約中継処理を行わない-場 令の動作例について説明する。

ク ライアン ト 2 0 (図 7 )は、 プログラムファイルをダウンロー ドする 場合、 クライアン ト操作者の操作等を契機と して、 送信要求の送信処理 (図 3 4 )を実行し、 サーバ 1 0 Aに向かって、 再送開始位置を指定した 送信要求（図 3 2 )を送信する。

ルータ 3 0 (図 4 )は、 送信要求を受信する と、 送信要求の中継処理（図 1 8 )によ り 、 送信要求をサーバ 1 0 Aへ中継し、 プログラムバケツ ト配 信テーブル 3 0 6 Aにプログラムバケツ ト受信時の中継情報を設定する。

サーバ 1 O A (図 2 9 )は、 送信要求を受信する と、 送信要求の受信処 理（図 3 5 )によ り 、 プログラムパケッ トの送信処理（図 3 3 )を起動する と と もに、 送信要求で指定された再送開始位置を記憶する。 そして、 'サ ーパ 1 0 Aは、 プログラムパケッ トの送信処理によ り 、 停止フラグがォ ンになるまで、 プログラムパケッ ト （図 9 )をシーケンス番号順で送信し 続ける。

このと き、 サーバ 1 ◦ Aは、 最後のシーケンス番号が付与されたプロ グラムパケッ トを送信し終わった場合には、 続いて、 再送開始位置と し て記憶されているシーケンス番号（送信要求で指定されたシーケンス番 号の中から最も若いシーケンス番号）から、 プログラムパケッ トの再送を 開始する。 これによつて、 送.信要求を送信している全てのク ライアン ト で受信済みのプロ グラムパケッ トが再送される こ と を防止する こ とがで さる。

ルータ 3 0 は、 プロ グラムパケッ ト を受信する と、 プロ グラムバケツ トの中継処理（図 1 5 )によ り 、 プロ グラムバケツ ト配信テーブル 3 0 6 A (図 6 )の情報に従い、 プロ グラムパケッ トの送信先イ ンタ フェースを 決定し、 プロ グラムパケッ ト をク ライアン ト 2 0へ中継する。

以上によ り 、 サーバ 1 0 力、らのプロ グラムパケッ トがプロ グラムファ ィルを必要とするク ライアン ト 2 0 に到達し、 かつ、 プロ グラムフアイ ルを必要とするク ライアン トがいないネッ ト ワーク部分へのプロ グラム バケツ トの配信が防止される。

ク ライアン ト 2 0 は、 プロ グラムファイルの組み立てが完了するまで、 周期的に送信要求の送信処理 (図 3 4 )を行い、 送信要求をサーバ 1 0へ 向け送信し続ける。

ルータ 3 0 は、 送信要求を受信する と、 送信要求をサーバ 1 O Aへ中 継し、 プロ グラムバケツ ト配信テーブル 3 0 6 Aにプロ グラムバケツ ト 受信時の中継情報を設定する。

これによ り 、 プロ グラムバケツ ト配信テーブル 3 0 6 Aの該当ク ライ アン ト向けの透過期間が更新され、 プロ グラムパケッ ト中継中止処理（図 2 1 )による レコー ドの削除までの期間が延伸される。

サーバ 1 O Aは、送信要求を受信する と、送信要求の受信処理（図 3 5 ) によ り 、 配信期限を更新する。 これによつて、 プロ グラムパケッ トの送 信停止処理（図 2 0 )によ り 「停止フラグ = O N」 に設定されるまでの期 間が延伸される。 その結,果、 プログラムバケツ トの送信期間が延伸する。 ク ライアン ト 2 0は、 プログラムパケッ トの受信処理によ り 、 プログ ラムファイルの組み立てを完了する と、 送信要求の送信処理を停止する。 ルータ 3 0では、 送信要求を受信しないと、 送信要求の中継処理が実 行されない。 このため、 プログラムパケッ ト配信テーブル 3 0 6 Aの該 当クライアン ト向けの透過期間が更新されない。 これによつて、 プログ ラムバケツ トの中継停止処理によ り 、 該当 レ コー ドがプログラムバケツ ト配信テーブル 3 0 6 Aから削除される。

この場合には、 ルータ 3 0がプログラムパケッ トを受け取っても、 プ ログラムバケツ ト配信テーブル 3 0 6 Aから削除されたクライアン ト 2 0へ向けては、 プログラムパケッ トの中継処理に基づく プログラムパケ ッ トの中,継は行われなレ、。

サーバ 1 0では、 送信要求を受信しないと、 送信要求の受信処理が実 行されない。 このため、 配信期限が更新されない。 従って、 プログラム パケッ トの送信停止処理によ り 「停止フラグ = O N」 となる。 その後、 プログラムバケツ トの送信処理において、 「停止フラグ =： O N」 が検知さ れ、 プログラムパケッ トの送信が停止される。

《第 2の動作例》

第 2の動作例と して、 送信要求を集約するルータ 3 0 Bを設置した場 合について説明する。 ルータ 3 0 Bは、 ルータ 3 0やルータ 3 O Aと共 存する状態で設置可能である。

サーバ 1 O A , ク ライアン ト 2 0、 およびルータ 3 0の動作は、 前述 の通り である。

ルータ 3 0 Bは、 送信要求（図 3 2 )を受け取る と、 送信要求の集約中 継処理（図 3 6及び図 3 7 )によ り 、 サーバ 1 0 Aへ送信要求を中継する か否か（中継を集約できるか否か）を対応する透過期間（送信要求集約テ 一ブル 3 0 7 A )に基づいて判定し、 集約できる場合には、 当該送信要求 を中継を行わない。 また、 ルータ 3 0 Bは、 集約中継処理において、 送 信要求集約テーブル 3 0 7 Aに中継状況を記憶し、 プログラムパケッ ト 配信テーブル 3 0 6 Aにプログラムバケツ ト受信時の中継情報を設定す る。

ルータ 3 0 Bは、 プロ グラムパケッ ト を受信する と、 プロ グラムパケ ッ トの中継処理によ り 、 プロ グラムバケツ ト配信テーブル 3 0 6 Aの情 報に従い、 プロ グラムパケッ トの送信先イ ンタフェースを決定し、 プロ グラムパケッ ト を決定されたイ ンタフェースの先に存在するク ライ アン ト 2 0 へ中継する。

ク ライアン ト 2 0 は、 プロ グラムバケツ トの受信処理によ り プロ グラ ムフ ァイルの組み立てを完了する と、 送信要求の送信処理を停止する。 ルータ 3 0 では、 送信要求を受信しないと、 送信要求の中継処理が実 行されない。 このため、 プロ グラムパケッ ト配信テーブル .3 0 6 Aの該 当ク ライアン ト向けの透過期間が更新されない。 従って、 プロ グラムパ ケッ トの中継停止処理によ り 、 対応する レコー ドがプロ グラムバケツ ト 配信テーブル 3 0 6 Aから削除される。 その結果、 ルータ 3 0 B は、 プ ロ グラムバケツ トを受信しても、 削除されたレコー ドに対応するク ライ アン ト 2 0 に向けては、 当該プログラムバケツ トの中継は行わない。

サーバ 1 0 Aでは、 送信要求を受信しないと、 送信要求の受信処理が 実行されない。 このため、 配信期限が更新されない。 従って、 プロ ダラ ムバケツ トの送信停止処理によ り 「停止フラグ = O N」 となる。 その後、 プロ グラムパケッ トの送信処理で 「停止フラグ = O N」 が検知され、 プ ロ グラムパケッ トの送信が停止される。

〔実施形態の作用及び効果〕

上述した第 1 〜第 3 の実施形態における情報配信システムによる と、 サーバ 1 0 ( 1 O A )は、 少なく と も一つのク ライ アン ト 2 0 からの送信 要求を受信している間（停止フラグがオフの間）は、 プロ グラムバケツ ト をマルチキャ ス ト送信し続ける。

ルータ 3 0 ( 3 0 A， 3 0 B )は、 プログラムパケッ トを受信する と、 自 装置が持つク ライ アン ト側の通信イ ンタ フェース （第 2 の通信イ ンタ フ ース）の う ち、 送信要求を受信してから所定期間内にある第 2 の通信ィ ンタ フェース （プロ グラムパケッ ト配信テーブル 3 0 6 Aに レコー ドが 設定されている通信イ ンタフェース）のみから、 プロ グラムバケツ トをマ ルチキャス トする。 '

これによつて、 プロ グラムパケッ ト配信テーブル 3 0 6 Aにレコー ド が設定されていない第 2 の通信ィ ンタフェースからプロ グラムバケツ ト が送出される こ とが防止される。 従って、 不要なプログラムパケッ トの 送出を抑える こ とができ るので、 ネッ ト ワーク に対する負荷上昇や、 こ れに伴う輻輳の発生を抑えるこ とができる。

上述したルータ 3 0 ( 3 O A , 3 0 B )によ るプロ グラムバケツ トの中 継処理の制御は、 各ク ライアン ト 2 0 が、 自装置がプロ グラムパケッ ト の受信（配信）を望む間のみ、 送信要求をサーバ 1 0 ( 1 0 A )へ向けて送 信するこ とで、 実現する こ とができる。

以上によって、 プロ グラムパケッ トの配信範囲（コ ンテ ンツの放送範 囲）を動的に変更するこ とができる。

また、 ルータ 3 0 Aやルータ 3 0 Bが適用されれば、 サーバへむけて の送信要求の中継を集約する こ とができ るので、 実質的に意味のない送 信要求がサーバへ向けて転送される こ と を防止する こ とができ る。 これ によって、 ネッ ト ワークの負荷上昇やこれに伴う輻輳の発生を抑える こ とができ る。

さ らに、 サーバ 1 O A及ぴルータ 3 0 Bが適用 されれば、 ク ライ アン ト 2 0 が再送開始位置を指定した送信要求を送信するこ と によ り 、 サー バ 1 0 Aは、 指定された再送開始位置からプロ グラムバケツ ト の再送を 開始するこ とが可能と なる。 これによつて、 サーバ 1 O Aが再送の不要 なプロ グラムバケツ トを送信するこ と を防止するこ とができ る。 従って、 ネッ ト ワークの負荷上昇や輻輳の発生を抑える こ とができ る。 また、 ダ ゥンロー ドシーケンスの途中から参加したク ライアン トのダウンロー ド 時間の短縮を図る こ と もできる。

以上のよ う に、 コンテンツ配信システムによれば、 同時にプロ グラム ファイル（コンテンツ）をダウンロー ドできるク ライ アン ト数をサーバや ネッ ト ワーク リ ソースを増やすこ となく 、 無限とでき る。 また、 不特定多数のク ライアン ト 2 0の要求状況に応じて、 サーバリ ソース、 ネッ トワーク リ ソース、 ルータ リ ソースの利用が自動かつ動的 に最適化できる。

また、 上述したよ う に、 配信の不要な経路への信号送信 （マルチキヤ ス ト送信） が発生しない。

さ らに、 欠落のゆる されないプログラムファイルのダウンロー ドに限 らず、 ある程度の欠落が許容できる T V放送コ ンテンツ等の配信ができ る。 コンテンツには、 上述したプログラムフ ァイルの他、 テキス ト、 静 止画（イメージ）、動画（ビデオ）、音声やこれらの組み合わせからなる様々 な情報又はデータが含まれる。 産業上の利用可能性

本発明は、 ネッ トワークを介して複数のクライアン トにサーバから情 報を配信する技術分野に適用可能である。 例えば、 イ ンターネッ ト等、 双方向通信可能でマルチキャス ト、 ブロー ドキャス ト送信可能なネッ ト ワーク環境において、 コ ンテンツを格納するサーバ， コ ンテンツを中継 する中継装置（例えばルータ）, コ ンテンツを受信するク ライア ン トに適 用可能である。

Claims

1 . クライアン トから所定の時間間隔で周期的に送信されるコ ンテン ッの送信要求を、 前記ク ライ アン ト のいずれかから受信している間、 前 記コ ンテンツの分割によ り生成され且つ夫々にシーケンス番号が付与さ れた複数のコ ンテンツの分割データを所定の順序でマルチキャス ト送信 するサーバと、

請

前記クライア ン ト と通信するための複数の第 2通信ィ ンタフエースか ら受信される前記送信要求を前記サーバと通信するための第 1通信イ ン の

タ フエースへ中継する制御を行う第 1 中継制御手段と、

前記送信要求を受信した第 2通信イ ンタ フェースの識別情報を含むコ ンテンッの中継条件情報を記憶手段に設定する中継条件設定手段と、 前記第 1通信イ ンタ フユースから受信される前記分割データを、 前記 記憶手段に識別情報が格納されている第 2通信イ ンタ フェースのみへマ ルチキャス ト送信する制御を行う第 2 中継制御手段と、 を含む中継装置 と

を備えるコ ンテンツ配信システム。

2 . 前記中継条件設定手段は、 送信要求を受信した第 2通信イ ンタ フ エース の識別情報と、 こ の第 2通信ィンタ フ ェースへの分割データ の送 信の終了予定時刻とを含むコ ンテンツの中継条件情報を前記記憶手段に

B し、

前記第 2 中継制御手段は、 前記終了予定時刻が過ぎている第 2通信ィ ンタ フェースへ分割データが送信されないよ う に、 分割データ の中継を 制御する

請求項 1記載のコ ンテンツ配信システム。

3 . 前記中継条件設定手段は、 送信要求が受信される毎に、 前記所定 の時間の 2倍以上の時間を現在時刻に加えて前記終了予定時刻を設定す る

請求項 2記載のコンテンツ配信システム。

4 . 前記サーバは、 送信要求が受信される毎に、 前記所定の時間の 2 倍以上の時間を現在時刻に加えてコンテンツの配信期限を更新し、 この 配信期限が満了する前に次の送信要求を受信しなかった場合には、 分割 データのマルチキャス ト送信を停止する

請求項 1 〜 3 のいずれかに記載のコンテンッ配信システム。

5 . 前記中継装置は、 送信要求が受信される毎に、 この送信要求を識 別するための情報と、 前記所定の時間の 2倍の時間を現在時刻に加えて 得られる当該送信要求を受信した第 2通信イ ンタフ ースに対する分割 データの送信の終了予定時刻とを含む送信要求の中継条件情報を前記記 憶手段に設定する第 2 中継条件設定手段をさ らに含み、

前記第 1 中継制御手段は、 送信要求を中継する場合に、 この送信要求 と同じ内容を持つ送信要求の中継条件情報を参照し、 前記所定の時間を 現在時刻に加えた時刻が前記中継条件情報に含まれる前記終了予定時刻 を超えない場合には、 当該送信要求の中継を停止し、 そうでない場合に は、 当該送信要求を中継する

請求項 1 〜 4のいずれかに記載のコンテンツ配信システム。

6 . 前記送信要求には、 前記所定の時間の 2倍以上の時間を示す時間 情報がク ライアン トで設定され、

前記中継条件設定手段は、 送信要求が受信された場合に、 この送信要 求内に設定されている時間情報で示される時間を現在時刻に加えて得ら れる前記終了予定時刻と、 当該送信要求を受信した第 2通信イ ンタ フ ースの識別情報とを含むコンテンッ中継条件情報を前記記憶手段に記憶 する

請求項 3〜 5 のいずれかに記載のコンテンツ配信システム。

7 . 前記送信要求には、 前記所定の時間の 2倍以上の時間を示す時間 情報がク ライアン トで設定され、

前記サーバは、 送信要求が受信される毎に、 送信要求に設定されてい る時間情報で示される時間を現在時刻に加えてコ ンテンツの配信期限を 更新し、 この配信期限が満了する前に次の送信要求を受信しなかった場 合には、 分割データのマルチキャス ト送信を停止する

請求項 4 〜 6のいずれかに記載のコンテンツ配信システム。

8 . 前記第 2 中継条件設定手段は、 送信要求が受信される毎に、 この 送信要求を識別するための情報と、 この送信要求内に設定された前記時 間情報で示される前記所定の時間の 2倍の時間を現在時刻に加えて得ら れる前記終了予定時刻とを含む送信要求の中継条件情報を前記記憶手段 に設定し、

前記第 1 中継制御手段は、 送信要求を中継する場合に、 この送信要求 と同じ内容を持つ送信要求の中継条件情報を参照し、 前記時間情報で特 定される時間の半分を現在時刻に加えた時刻が前記中継条件情報に含ま れる前記終了予定時刻を超えない場合には、 当該送信要求の中継を停止 し、 そ うでない場合には、 当該送信要求を中継する

請求項 6又は 7記載のコンテンツ配信システム。

9 . 前記サーバは、 ク ライアン トからのコンテンツのダウンロー ドア ドレス要求に応じて、 ク ライアン トがコ ンテンツをダウンロ ー ドするた めのア ドレス情報と、 前記時間情報とを含むダウンロー ドア ド レス応答 を要求元のク ライアン トに送信し、

前記中継装置及び前記サーバは、 前記時間情報で示される時間の半分 以下の時間間隔で周期的にクライアン トから送信され、 前記ア ドレス情 報と前記時間情報とが設定された送信要求を受信する

請求項 5 〜 8 のいずれかに記載のコンテンツ配信システム。 1 o . 前記サーバは、 前記複数のコ ンテンツの分割データをシーケン ス番号順に送信し、

各クライアン トから、 シーケンス番号が指定された送信要求を受信し、 最後のシーケンス番号が付与された分割データを送信し終わった後に 前記送信要求で指定されたシーケンス番号のう ち、 最も若いシーケンス 番号の分割データから分割データ の再送を開始する

請求項 1 〜 9 のいずれかに記載のコ ンテンツ配信システム。

1 1 . 配信対象のコ ンテンツの分割によ り生成された複数のコ ンテン ッの分割データを記憶する記憶手段と、

クライアン トから所定の時間間隔で周期的に送信されるコ ンテ ンツの 送信要求を受信する受信手段と、

送信要求を少なく と も一つのクライアン トから受信している間、 前記 複数のコ ンテンツの分割データを所定順序でクライ アン トへ向けてマル チキャス ト送信する送信手段と

を含むコ ンテンツ配信サーバ。 '

1 2 . 前記各分割データにシーケンス番号が付与され、

前記送信手段は、 複数のコンテンツの分割データをシーケンス番号順 で送信し、

前記受信手段は、 クライアン トでシーケンス番号が指定された送信要 求を受信し、

前記送信手段は、 最後のシーケンス番号が付与された分割データを送 信し終わった後に、 前記送信要求で指定されたシーケンス番号の う ち、 最も若いシーケンス番号の分割データから、 分割データの再送を開始す る

請求項 1 1記載のコ ンテンツ配信サーバ。 54

1 3 . 送信要求が受信される毎に、 前記所定の時間の 2倍以上の時間 を現在時刻に加えてコ ンテンツの配信期限を更新し、 この配信期限が満 了する前に次の送信要求を受信しなかった場合には、 分割データのマル チキャス ト送信を停止する

請求項 1 1又は 1 2記載のコンテンツ配信サーバ。

1 4 . 前記送信要求には、 前記所定の時間の 2倍以上の時間を示す時 間情報がク ライアン トで設定され、

送信要求が受信される毎に、 送信要求に設定されている時間情報で示 される時間を現在時刻に加えてコンテンツの配信期限を更新し、 この配 信期限が満了する前に次の送信要求を受信しなかった場合には、 分割デ ータのマルチキャス ト送信を停止する送信制御手段をさ らに含む 請求項 1 1 〜 1 3のいずれかに記載のコンテンツ配信サーバ。

1 5 . ク ライアン トからのコンテンツのダウンロー ドア ドレス要求に 応じて、 ク ライアン トがコンテンツをダウンロー ドするためのァ ド レス 情報と、 前記時間情報とを含むダウンロー ドア ドレス応答を要求元のク ライアン トに送信する手段をさ らに含み、

前記受信手段は、 前記時間情報で示される時間の半分以下の時間間隔 で周期的にクライアン トから送信され、 前記ア ド レス情報と前記時間情 報とが設定された送信要求を受信する

請求項 1 1 〜 1 4のいずれかに記載のコンテンツ配信サーバ。

1 6 . 複数のク ライアン トのいずれかからコンテンツの送信要求を受 信している聞、 コンテンツをマルチキャス ト送信するサーバと、

複数のクライアン ト と通信するための複数の第 2通信インタフェース で受信されるクライアン トからの送信要求を前記サーバと通信するため の第 1通信ィンタフェースから前記サーバへ向けて中継する制御を行う 第 1 中継制御手段と、 前記送信要求を受信した第 2通信イ ンタ フェースの識別情報を含むコ ンテンッの中継条件情報を記憶手段に格納するコンテンツ中継条件設定 手段と、

前記第 1通信イ ンタ フェースで受信される前記サーバからのコ ンテン ッを、 前記記憶手段に識別情報が格納されている第 2通信イ ンタ フエ一 スのみからマルチキャス ト送信する制御を行う第 2 中継制御手段と、 を 含む中継装置と

を備えるコンテンツ配信システム。

1 7 . ク ライアン トから所定の時間間隔で周期的に送信されるコンテ ンッの送信要求を、 複数のクライアン トのいずれかから受信している間、 前記コ ンテンツの分割によ り生成され且つ夫々にシーケンス番号が付与 された複数のコ ンテンツの分割デ―タを所定の順序でマルチキャス ト送 信するサーバと通信するための第 1通信イ ンタフェース と、 複数のク ラ イアン ト と通信するための複数の第 2通信イ ンタフェース とに接続され る通信制御部と、

各第 2通信イ ンタフェースから受信される前記送信要求を前記第 1通 信イ ンタ フ ースへ中継する制御を行う第 1 中継制御手段と、

前記送信要求を受信した第 2通信イ ンタ フェースの識別情報を含むコ ンテンッの中継条件情報を記憶手段に設定する中継条件設定手段と、 前記第 1通信イ ンタフェースから受信される前記分割データを、 前記 記憶手段に識別情報が格納されている第 2通信イ ンタフェースのみにマ ルチキャス ト送信する制御を行う第 2中継制御手段と、

を含む中継装置。

1 8 . 前記中継条件設定手段は、 送信要求を受信した第 2通信イ ンタ フェースの識別情報と、 この第 2通信ィ ンタフェースへの分割データの 送信の終了予定時刻とを含むコンテンツの中継条件情報を前記記憶手段 に設定し、 56 前記第 2 中継制御手段は、 前記終了予定時刻が過ぎている第 2通信ィ ンタフェースへ分割データが送信されないよ う に、 分割データの中継を 制御する

請求項 1 7記載の中継装置。

1 9 . 前記中継条件設定手段は、 送信要求が受信される毎に、 前記所 定の時間の 2倍以上の時間を現在時刻に加えて前記終了予定時刻を設定 する

請求項 1 8記載の中継装置。

2 0 . 送信要求が受信される毎に、 この送信要求を識別するための情 報と、 前記所定の時間の 2倍の時間を現在時刻に加えて得られる当該送 信要求を受信した第 2通信イ ンタフェースに対する分割データの送信の 終了予定時刻とを含む送信要求の中継条件情報を前記記憶手段に設定す る第 2中継条件設定手段をさ らに含み、

前記第 1 中継制御手段は、 送信要求を中継する場合に、 この送信要求 と同じ内容を持つ送信要求の中継条件情報を参照し、 前記所定の時間を 現在時刻に加えた時刻が前記中継条件情報に含まれる前記終了予定時刻 を超えない場合には、 当該送信要求の中継を停止し、 そ う でない場合に は、 当該送信要求を中継する

請求項 1 7〜 1 9のいずれかに記載の中継装置。

2 1 . 前記送信要求には、 前記所定の時間の 2倍以上の時間を示す時 間情報がクライアン トで設定され、

前記中継条件設定手段は、 送信要求が受信された場合に、 この送信要 求内に設定されている時間情報で示される時間を現在時刻に加えて得ら れる前記終了予定時刻と、 当該送信要求を受信した第 2通信インタフエ ースの識別情報と を含むコンテンッ中継条件情報を前記記憶手段に記憶 する 57 請求項 1 7〜 2 0のいずれかに記載の中継装置。

2 2 . 送信要求が受信される毎に、 この送信要求を識別するための情 報と、 この送信要求内に設定された前記時間情報で示される前記所定の 時間の 2倍の時間を現在時刻に加えて得られる前記終了予定時刻とを含 む送信要求の中継条件情報を前記記憶手段に設定する第 2中継条件設定 手段をさ らに含み、

前記第 1 中継制御手段は、 送信要求を中継する場合に、 この送信要求 と同じ内容を持つ送信要求の中継条件情報。を参照し、 前記時間情報で特 定される時間の半分を現在時刻に加えた時刻が前記中継条件情報に含ま れる前記終了予定時刻を超えない場合には、 当該送信要求の中継を停止 し、 そ うでない場合には、 当該送信要求を中継する

請求項 1 7〜 2 1 のいずれかに記載の中継装置。

2 3 . 前記受信手段は、 クライアン トがサーバから通知されたコ ンテ ンッをダウンロー ドするためのァ ドレス情報と前記時間情報とを含み、 且つ前記時間情報で示される時間の半分以下の時間間隔で周期的にクラ イアン トから送信される送信要求を受信する

請求項 2 1又は 2 2記載の中継装置。