JP6598785B2 - 鑞付け接合部品 - Google Patents

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Description

本発明は、複数部材を鑞付けして作られる鑞付け接合部品に関する。詳しくは、部材相互の接合部からの鑞材の溢れ出しに対して有効な対策を施した鑞付け接合部品に関する。
複数部材を鑞付けして作られる鑞付け接合部品のひとつに、自動車の変速機に利用されるプラネタリキャリアがある。
そのプラネタリキャリアは、粉末冶金法で製造されたものが多用されている。粉末冶金法で製造される焼結プラネタリキャリアは、複数本の柱が一端面に立設された部材と、前記柱の先端に突き合わせる接合相手部材を組み合わせ、その両者の突き合わせ面を鑞付け接合して作られている。
この種の部品を製造する場合の鑞付け接合に関する工夫として、例えば、下記特許文献1では、放射状配置の誘導溝を接合面に設けて溶融した鑞材を接合面の全域に早く行き渡らせることが提案されている。
また、下記特許文献2では、互いに嵌合する凹部と突起を接合面に設け、その凹部の深さと突起の高さを調整することで接合面に浸み込ませる鑞材の量を制御する技術が提案されている。
特開2001−138041号公報 特開2002−79372号公報
2つの部材を、互いの突き合わせ面間に鑞材を浸透させて接合する場合、接合部からの鑞材の溢れ出しが問題となる。
鑞材の溢れ出しは複数の要因によって引き起こされると考えられる。その溢れの懸念に対し、現状技術による対策は、真に満足できるものになっていない。
鑞材の投入量や鑞付け時の接合面の各部の温度、溶けた鑞材が流れる際の接合面の各部の流動抵抗などには不可避のばらつきがある。そのため、接合面の各部において鑞材の流れに差が生じる。
鑞付けする部材が焼結部品やそれ用の粉末の成形体である場合には、接合面の各部の密度差なども鑞材の流れを変化させる原因となる。
前掲の特許文献1に記載されているような構造では、上記の如き要因により溶けた鑞材が接合面の各部に均一に流れず、流れ易い部位に流れが集中する。その結果、流れが集中した部位では接合面の外周縁において鑞材に働く表面張力による流出阻止力が溢れだそうとする力に耐えきれなくなり、ついには特定の部位から接合面の外に鑞材が溢れ出すのではないかと考えられる。
その溢れ出しが例えばプラネタリキャリアにおいて起こると、溢れ箇所によっては溢れた鑞材がキャリアに組み込まれるピニオンギヤと干渉するなどの懸念が生じる。
従来の対策ではその溢れ出しの懸念が完全に解消されないことから、複数の部材を鑞付けして製造される焼結プラネタリキャリアについては、鑞付け後に全品検査を実施している。
そして、溢れ出しが認められた製品については、溢れた鑞材の除去が可能であればその除去を行い、除去が不可能なものについては不良品として処分する方法を採っているが、このような対応は生産性や製品コストを考えると好ましいことではない。
そこで、本発明は、複数の部材を鑞付け接合して作られるプラネタリキャリアなどの鑞付け接合部品について、鑞材の接合部からの溢れ出しを効果的に抑制できるようにすることを目的とする。
本発明の一態様にかかる鑞付け接合部品は、第1の接合面を有する第1部材と第2の接合面を有する第2部材を突き合わせて接合された蝋付け接合部品であって、前記第1の接合面と前記第2の接合面の間には蝋材が含浸され、前記第1の接合面に形成され内周壁と底面を有する第1の凹部を含み、前記内周壁は前記第1の接合面の輪郭線の内側に沿って形成される鑞付け接合部品とした。
この発明によれば、第1の接合部と第2の接合部からの鑞材の外部への溢れ出しが効果的に抑制され、鑞材の溢れが無い鑞付け接合部品や溢れ出しが製品の機能に影響しない僅かな量に抑えられた鑞付け接合部品が得られる。
これにより、鑞付け後の製品の全品検査や溢れた鑞材の除去工程を省いて生産性を向上させることができ、不良品の発生率も下がってコストを低減させることが可能になる。また、第1部材と第2部材の接合強度を安定させることも可能になる。
本発明の一態様にかかる鑞付け接合部品を示す正面図である。 図1の鑞付け接合部品の分解斜視図である。 図1の鑞付け接合部品の第1部材の接合側の端面図である。 図3の一部を拡大した図である。 図3の接合面を拡大して示す斜視図である。 図1のX−X線に沿った位置の拡大断面図である。 図6の接合部をさらに拡大した断面図である。 接合面と凹部の一部を拡大して示す断面図である。 凹部内に設置した溶融鑞材の流れ制御用突起の他の例を示す端面図である。 従来構造の接合部品の鑞材の漏れ状況の一例を示す断面図である。
[本発明の実施形態の説明]
本発明の一態様にかかる鑞付け接合部品は、第1の接合面を有する第1部材と第2の接合面を有する第2部材を突き合わせて接合された蝋付け接合部品であって、前記第1の接合面と前記第2の接合面の間には蝋材が含浸され、前記第1の接合面に形成され内周壁と底面を有する第1の凹部を含み、前記内周壁は前記第1の接合面の輪郭線の内側に沿って形成されている。
ここで言う第1部材は、鑞付け接合時に下側に配置される部材であり、第2部材は鑞付け接合時に第1部材上に重ねる部材である。
このように構成された鑞付け接合部品では、加熱して溶融させた鑞材が毛細管現象を利用して第1の接合面と第2の接合面間に含浸される。
このとき、溶融鑞材は、第1の接合面に形成された第1の凹部の内周壁に遮られて内周壁の外側にはすぐには流れ出ない。
第1の凹部の内周壁に遮られた溶融鑞材は内周壁に沿って流れ、凹部に溶融鑞材が満たされるまではその状況が維持される。そして、凹部が満杯になった後に凹部の外側に流れ出す。
このように、第1の凹部の内周壁が堤となって第1の凹部が満杯になるまで溶融鑞材が凹部内に止められるため、溶融鑞材の流れが特定の方向に偏る現象が起こり難くなる。
これに加えて、溶融鑞材が凹部の外側に流れ出すときには供給側の鑞材の残量が減少して溶融鑞材の流動エネルギーが第1の凹部無しの場合に比べて減少している。これらのことが有効に作用して、接合部からの鑞材の溢れ出しが効果的に抑制される。
かかる鑞付け接合部品は、前記凹部の深さを0.03mm〜0.08mmに設定したものが好ましい。
前記第1の凹部の深さを0.03mm以上とすることで、前記第1の凹部の設置効果(内周壁による鑞材の流れの制御)が不足なく発揮される。また、前記第1の凹部の深さを0.08mm以下に設定することで鑞材の浪費を抑えることができる。前記第1の凹部の深さが0.08mmぐらいまでは接合強度(接合面の引き剥がし力)の顕著な低下は起こらず、要求される接合強度を安定して確保することができる。
また、前記第1の凹部は、前記内周壁を第1の接合面の輪郭線に対して輪郭線の各部において大きな距離差ができない状態に沿わせたものが好ましい。
その距離差が小さければ、溶融鑞材が接合面の外周に至るまでの移動抵抗が平均化されて移動エネルギーの局部集中が回避され、溢れ出しの抑制効果がより安定する。
さらに、前記内周壁が前記第1の接合面の輪郭線と相似形状であるものが好ましい。
相似な形状とすることで、前記内周壁と前記第1の接合面の輪郭線との間の距離差が大きくならない。
さらに、前記凹部の底面に溶融鑞材の流れを制御する突起を備えさせるのも好ましい。
接合面の形状によっては、接合面の各部に鑞材が行き渡るまでの移動距離や移動抵抗に差が出たり、接合面の中に鑞材溜り(滞留箇所)が生じたりすることが懸念される。前記突起を設けることで移動距離や移動抵抗の差を小さくすることができ、溶融鑞材を接合面の全域に速く、円滑に行き渡らせることができる。その突起は、高さを前記第1の凹部の深さと等しくするか又は前記第1の凹部の深さより低くする。
また、前記第1の凹部を金型成形して設ける部品については、前記第1の接合面に対する前記内周壁の傾斜角を30°〜60°(接合面に対して垂直な線に対する傾斜角=60°〜30°)程度に設定するのがよい。
その傾斜角が小さ過ぎると前記第1の凹部の設置効果(内周壁による溶融鑞材の流出阻止の効果)が薄れる。また、その傾斜角が大きすぎると金型の離脱(脱型)性が悪化し、第1部材が粉末の成形体である場合、成形された前記第1の凹部の内周壁の表面がめくれる懸念などが生じる。
このほか、第2部材が一面に柱を有し、その柱の先端が第1部材に突き合わされて鑞付け接合される場合、好ましい形態として、第1部材の一部に第2部材の柱が挿入される第2の凹部を形成する構造が考えられる。前記第2の窪み部の底面に前記第1の凹部が含まれた接合面を配置する。さらに、その接合面の輪郭を前記第2の凹部の周縁から適度に離反させる。
この構造によれば、第2部材の柱と前記第2の凹部の周縁との間に隙間があるので、接合部から鑞材が万一溢れ出ても、溢れた鑞材が前記隙間に留められ、製品の品質に影響を及ぼす部位への流出が起こり難くなる。
[本発明の実施形態の詳細]
本発明の一態様にかかる鑞付け接合部品の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれ等の例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1に示した鑞付け接合部品Aは、軸穴を有する第1部材1と、基部の一端面に複数本の柱11が立設された第2部材10を鑞付け接合して作られたプラネタリキャリアである。第1部材1と第2部材10は、鑞付けと同時又は鑞付けする前に焼結された焼結部材である。
前記第1部材1の一端面には、周方向に定ピッチで第2の凹部2が形成されている(図2〜図7を同時参照)。前記第2の凹部2の底面の一部が第1の接合面3として構成され、前記第1の接合面3の輪郭線4の内側に第1の凹部5が設けられている。また、前記第1の凹部5の内側には、溶融鑞材の流れを制御する複数の流れ制御用の突起6と位置決め用の突起7が設置されている。
前記第1の凹部5は前記第1の接合面3の輪郭線4(図4,図5参照)に沿った内側に内周壁5aを有しており、前記内周壁5aが前記第1の接合面3に段差を生じさせている。
図示の鑞付け接合部品Aの前記第1の凹部5は、深さd(図8参照)=0.03mm、前記内周壁5aの傾斜角θ(図8参照)=30°、前記第1の凹部5から前記第1の接合面3の前記輪郭線4までの距離L1(図4,図5参照)=0.5mm、前記輪郭線4から前記第2の凹部2の周縁までの距離L2(図4,図5参照)=0.7mm、前記流れ制御用の突起6の高さh(図8参照)=0.03mm、前記流れ制御用の突起6の幅w(図4,図5参照)=1.0mmに設定している。また、前記位置決め用の突起7は切頭円錐形状にしてその高さを前記流れ制御用の突起6の高さよりも高くしている。
なお、距離L1,L2は、輪郭線4に対して直交する方向の距離である。
前記位置決め用の突起7は、柱11の第2の接合面12に設けた位置決め用の凹部13(図7参照)に嵌合させる。
前記流れ制御用の突起6は、好ましい要素に過ぎない。前記位置決め用の突起7及び前記位置決め用の凹部13も必要に応じて設けるものであり、必須ではない。前記第1部材1と前記第2部材10は、前記位置決め用の突起7と前記位置決め用の凹部13が無くても位置決めすることができる。例えば、前記柱11の外周の一部を前記第2の凹部2の周縁に当接させる方法でも位置決めが可能である。
前記第2部材10の前記柱11は、図示の鑞付け接合部品については、一定角度ピッチで前記第1の凹部5と同数設けられているが、柱間の角度ピッチは一定でないものもある。また、図示の前記柱11の先端面は第1の接合面3と同一形状であるが、各柱の先端面の形状が異なるものもある。前記柱11の先端面が前記第2の接合面12として用いられる。
前記第2部材10には、前記第2の接合面12に開口した鑞材挿入空間14が設けられている。前記鑞材挿入空間14は、前記第1の凹部5に向き合わせる領域内にあり、そこに鑞材チップ15(図6,図7参照)が挿入される。
鑞材挿入空間14は、底面を有する図示のカップ形状で構成されたものが、鑞材が溶けた後に内部に残る残渣が外部に放出されなくて好ましい。
例示の鑞付け接合部品A(焼結プラネタリキャリア)は、前記第2の接合面12を上に向けて前記第2部材10を仮置き部に載置し、前記鑞材挿入空間14に前記鑞材チップ15を挿入する。
その後、前記第2の接合面12に前記第1の接合面3を突き合わせて前記柱11の先端上に第1部材1を重ね、その重ねた状態を維持して前記第1部材1と前記第2部材10を反転させ、前記第1部材1を下にした状態でその両者を加熱炉に導入して鑞付けを行う。
このようにして製造される鑞付け接合部品Aは、前記第1の接合面3と前記第2の接合面12との間の隙間が含浸した鑞材15aによって埋め尽くされ、固化後の前記鑞材15aを介して前記第1部材1と前記第2部材10が互いに接合されたものになる。
その鑞付け接合部品Aは、前記第1の凹部5の働きにより、接合部からの鑞材の溢れ出しが全く無いか、ほとんど無いものになる。
かかる鑞付け接合部品Aの前記第1の凹部5の前記内周壁5aから前記第1の接合面3の前記輪郭線4までの距離L1は、鑞材の溢れ出し防止の効果を高めるために、少なくとも0.5mm程度は確保するのが良い。その距離L1が0.5mm以上あれば、鑞付け時の前記第1の接合面3による前記第2の接合面12の支持も安定する。
前記流れ制御用の突起6は、図5に示すように、前記第1の凹部5の前記内周壁5aから離反させたものが溶融鑞材の前記内周壁5aに沿った流れを阻害しなくて好ましい。
前記流れ制御用の突起6は、図4、図5に示したような細長い突起、図9に示したようなドット状の点在した突起のどちらであってもよい。前記第1の凹部5内に鑞材溜りを生じさせないものが溶融鑞材の流れが偏らなくてよく、突起間に溶融鑞材が通れる通路を作る(突起を長すぎないものにする)ことも鑞材溜りを生じ難くするのに役立つ。
なお、例示の鑞付け接合部品Aは、前記第1の凹部5を前記第1の接合面3に設けた。第1部材が柱を有し、その柱の先端の前記第1の接合面3に前記第1の凹部5を設けても溢れ防止の効果が得られる。
この態様については、柱のある部材を第1部材、柱の無い部材を第2部材と考える。柱のある部材(この態様での第1部材)を柱の先端を上に向けて下側に配置し、柱の無い部材(この態様での第2部材)を柱の先端に載せて鑞付けを行う。その結果、柱の先端の第1の接合面3に設けた前記第1の凹部5の働きによって接合面からの鑞材の溢れが防止される。
この態様では、柱の無い第2部材に前記鑞材挿入空間14を設ける。この態様で柱の無い第2部材に設ける前記鑞材挿入空間14は、カップ形状で構成されるもののほかに貫通孔で構成されるものも利用できる。
この発明の適用対象は、焼結部品に限定されない。溶製金属を機械加工した部品や鍛造部品、鋳造部品などであってもよいし、プラネタリキャリア以外の部品であってもよい。
また、第1部材や第2部材に第3の部材をさらに鑞付け接合した2以上の部材からなる部品であってもよい。
第1部材と4本の柱(ブリッジ)を有する第2部材とを組み合わせた外径:φ150mm、内径φ:30mmの焼結プラネタリキャリアを試作した。
その試作品は、第1部材の接合面に第1の凹部を設けたもの(凹部設置品)と第1の凹部の無いもの(凹部無し品)の2種類とした。
第1部材の第1の凹部は、図8の深さd、図4、図5の距離L1,L2、第1の凹部内に設けた溶融鑞材の流れ制御用の突起の図8に示した高さh、流れ制御用の突起の図4、図5に示した幅wを実施形態の詳細に挙げた数値にした。
そして、得られた2種類のプラネタリキャリアの第1部材と第2部材の鑞付け部の接合強度(引っ張り強度)を、市販の引っ張り試験機を用いて測定した。
各30個の試料の接合強度(引っ張り強度)の標準偏差σを求めた結果を以下の表1に示す。この表1から判るように、凹部設置品は接合強度のばらつきが著しく減少している。このばらつきの減少は鑞材の溢れが無くなったことによるものである。
Figure 0006598785
複数の部材を鑞付けして製造される部品については、品質の安定化を考えると部材相互の接合部の接合強度のばらつきが小さいことが重要である。表1の試験結果では、第1の接合面に第1の凹部を設けたものは第1の凹部無しで接合したものに比べてばらつきの範囲がほぼ1/3に低減している。
この試験では、凹部無し品の場合、接合部からの鑞材の溢れが認められたが、凹部設置品に関しては目視検査による鑞材の溢れはサンプル30個のいずれにも認められなかった。
製品の全品検査の工程を省くには更なる検証を重ねる必要があるが、この発明は全品検査を省略する上での有効な策となる可能性が高い。
A 鑞付け接合部品
1 第1部材
2 第2の凹部
3 第1の接合面
4 輪郭線
5 第1の凹部
5a 内周壁
5b 底面
6 流れ制御用の突起
7 位置決め用の突起
10 第2部材
11 柱
12 第2の接合面
13 位置決め用の凹部
14 鑞材挿入空間
15 鑞材チップ
15a 接合面間に含浸した鑞材
d 第1の凹部5の深さ
L1 第1の凹部5から第1の接合面3の輪郭線4までの距離
L2 輪郭線4から第2の凹部2の周縁までの距離
h 流れ制御用の突起6の高さ
w 流れ制御用の突起6の幅

Claims (8)

  1. 第1の接合面を有する第1部材と第2の接合面を有する第2部材を突き合わせて接合された付け接合部品であって、
    前記第1の接合面と前記第2の接合面の間には材が含浸され、
    前記第1の接合面に形成され内周壁と底面を有する第1の凹部を含み、
    前記内周壁は前記第1の接合面の輪郭線の内側に沿って形成され、
    前記第2部材に、前記第2の接合面に開口した鑞材挿入空間が設けられ、
    前記第1の凹部の前記底面には、前記鑞材挿入空間を中心に放射状に広がる複数の細長い流れ制御用の突起が設けられ、
    前記流れ制御用の突起は、前記第1の凹部の前記内周壁に沿った溶融鑞材の流れを阻害しないように、前記第1の凹部の前記内周壁から離反して配置されている鑞付け接合部品。
  2. 前記第1部材は、前記第2部材が挿入される第2の凹部を備え、
    前記第2の凹部の底面の一部を前記第1の接合面として構成した請求項1に記載の鑞付け接合部品。
  3. 前記第1の凹部の深さは0.03mm〜0.08mmである請求項1又は請求項2に記載の鑞付け接合部品。
  4. 前記内周壁を前記第1の接合面の輪郭線に対して前記輪郭線の各部において大きな距離差ができない状態に沿わせた請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の鑞付け接合部品。
  5. 前記内周壁は第1の接合面の輪郭線に相似形状である請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の鑞付け接合部品。
  6. 前記第1部材と第2部材が金型成形された部品であり、前記第1の接合面に対する前記内周壁の傾斜角が30°〜60°である請求項1〜請求項のいずれか1つに記載の鑞付け接合部品。
  7. 前記第1部材と第2部材が焼結部材であって、前記第2部材の一端面に立設された複数本の柱であって先端が前記第2の接合面である柱を有し、前記第1部材と前記第2部材が鑞付け接合されてプラネタリキャリアとして構成された請求項1〜請求項のいずれか1つに記載の鑞付け接合部品。
  8. 前記第1部材と第2部材が焼結部材であって、前記第1部材の一端面に立設された複数本の柱であって先端が前記第1の接合面である柱を有し、記第1部材と前記第2部材が鑞付け接合されてプラネタリキャリアとして構成された請求項1〜請求項のいずれか1つに記載の鑞付け接合部品。
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