JP4032677B2 - 光源装置及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、発光ダイオードを用いた光源装置及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、発光ダイオードを照明用の光源に用いる光源装置においては、表示用途に比較して非常に多くの光量が必要となるため、個々の発光ダイオードには大きな電流が流される傾向にあった。つまり、発光ダイオードの光量が流れる電流に比例することから、光量を増大するには大きな電流を流さなければならない。
【0003】
しかしながら、大きな電流を流せば発熱によって発光ダイオードの発光効率が低下したり、劣化が加速されて寿命が短くなるなどの不具合が生じるので、大電流を流して光量を増やしながら発光効率の低下や発光ダイオードの劣化を抑えるためには、発光ダイオードの熱を良好に放熱させる必要がある。そこで従来、熱の良導体(熱伝導性の高い物質)である金属板に発光ダイオードを直接実装し、金属板をヒートシンクに用いて放熱させる構造が提供されている。
【0004】
しかしながら、発光ダイオードに電源を供給するためには配線が必要であり、金属板だけでは配線が形成できないことから、樹脂成型品からなり配線部(導体パターン)が形成された絶縁部材を金属板の一方の面に接着した構造のものが提案されている。
【0005】
図38は本出願人が既に提案している光源装置1を示しており、アルミニウムのような熱伝導性の高い材料で形成された金属板3、並びに液晶ポリマ等の樹脂成型品からなり金属板3の一方の面に接着材料によって接着固定される絶縁部材4からなる基板と、金属板3から突設された突台部11と、突台部11の頂面である実装面に実装される発光ダイオード2とを備えている。
【0006】
絶縁部材4の金属板3と反対側の面にはすり鉢状の凹所5が形成され、さらに凹所5の底面には絶縁部材4を厚み方向に貫通する貫通孔6が形成されている。この貫通孔6には、金属板3を一面から打ち出してプレス加工を施すことで形成された突台部11が貫挿され、突台部11の頂面に発光ダイオード2がダイボンディングによって実装される。そして、実装された発光ダイオード2と凹所5を含む絶縁部材4の表面に形成された配線部(導体パターン)8とがワイヤボンディングにて接続される。さらに、この凹所5には透光性を有する合成樹脂からなる封止部材10が充填され、発光ダイオード2とボンディングワイヤ9全体が樹脂封止されて保護される。なお、発光ダイオード2をフリップチップ実装する場合にはボンディングワイヤ9を使わずに発光ダイオード2の電極と配線部8が直接接合される。
【0007】
而して、このように金属板3に突設した突台部11の頂面に発光ダイオード2を実装することによって、発光ダイオード2の側面から出た光が金属板3と絶縁部材4の接合面に吸収されることなく、凹所5の内側面で反射されて前方(図38における上方)に効率よく照射されることになる。ここで、封止部材10は発光ダイオード2から放射される光を外部へ効率よく導く機能と、発光ダイオード2やボンディングワイヤ9等を保護する機能、あるいはその形状によってはレンズの機能を有する。
【0008】
また、青色の発光ダイオード2を用い、青色光を黄色光に変換する蛍光体を封止部材10に分散させる構造とすれば、発光ダイオード2から放射される直接光(青色光)と蛍光体で色変換された光(黄色光)が加色混合されて発光色を白色とすることも可能である。なお、蛍光体の分量が多いと黄色がかった発光色となり、蛍光体の分量が少ないと青みがかった色となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上記従来構造においては、金属板3と絶縁部材4が隙間なく接着されていないと凹所5に充填される封止部材10が隙間を通して凹所5の外へ流出又は流失してしまう虞がある。特に、上述のように封止部材10に蛍光体を分散させて白色光を得る場合、凹所5内の蛍光体の分量、すなわち封止部材10の量を制御する必要があるから、封止部材10が流出してしまうと分量の制御が困難となってしまう。
【0010】
一方、金属板3と絶縁部材4との接合部(接着部位)の気密性向上のために多量の接着材料を用いた場合、接合部の隙間(貫通孔6の内周面と突台部11との隙間)を通って接着材料が実装面(突台部11の頂面)にまではみ出してしまい、実装面に付着する接着材料の分量が多いと発光ダイオード2のダイボンディングに支障をきたすことになる。発光ダイオード2はダイボンディング用の接着剤(ダイボンディングペースト)7にて実装面に直接接着されるのであるが、ダイボンディングペースト7として多くの場合はエポキシ樹脂が用いられる。これに対して金属板3と絶縁部材4を接着する接着材料には気密性の確保や樹脂成型品からなる絶縁部材4の成型交差を吸収するためにシリコン樹脂が用いられることがある。しかしながら、シリコン樹脂に含まれる成分が実装面に付着するとダイボンディングペースト7をはじいてしまい、発光ダイオード2のダイボンディング不良が生じる。このような不具合は接着材料に含まれる各種の成分や分散物質、例えば粘度調整や熱伝導性改善のために混入されるアルミ等のフィラがはみ出して生じる場合もある。さらに、多量の接着材料がはみ出して実装面に付着すると、例え接着材料同士の親和性がよく、接着不良が生じないとしても発光ダイオード2を実装面に水平に実装することができず、その後のワイヤボンディング工程に不都合が生じたり、光学特性に悪影響を及ぼす虞がある。なお、図39に示すように絶縁部材4の金属板3との接合面に余分な接着材料13を溜める溜め部50を形成したものも提供されているが、絶縁部材4の寸法の関係から充分な機能を果たし得ない場合があった。
【0011】
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、金属板と絶縁部材の接着部位から実装面への接着材料の流出を防止した光学装置及びその製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、基板に発光ダイオードを実装してなる光源装置であって、熱の良導体である金属板、並びに金属板の一方の面に接着材料によって接着固定される絶縁部材からなる基板と、金属板から絶縁部材を貫通して突設された突台部と、突台部頂面である実装面に実装される発光ダイオードとを備え、金属板と絶縁部材の接着部位から実装面への接着材料の流出を防止する防止手段が金属板並びに絶縁部材の少なくとも何れか一方に設けられた光源装置において、防止手段は、金属板又は絶縁部材に設けられ、他の部位に比較して接着材料の濡れ性が低い部位からなることを特徴とし、防止手段によって金属板と絶縁部材の接着部位から実装面への接着材料の流出を防止することができ、流出した接着材料が実装面に付着して発光ダイオードの実装を妨げることがなくなり、しかも、濡れ性の低い部位によって実装面への接着材料の流出が防止できる。
【0014】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、接着材料を半田とし、半田濡れ性の高い部位として絶縁部材の接着面側に導体パターンが形成されたことを特徴とし、接着材料である半田が導体パターンを除く部位には広がらないことから実装面への接着材料の流出が防止できる。
【0015】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、接着材料をエポキシ樹脂又はシリコン樹脂とし、接着材料をはじく物質が突台部の近傍に配設されたことを特徴とし、接着材料が上記物質にはじかれることで実装面への接着材料の流出が防止できる。
【0016】
請求項4の発明は、上記目的を達成するために、基板に発光ダイオードを実装してなる光源装置であって、熱の良導体である金属板、並びに金属板の一方の面に接着材料によって接着固定される絶縁部材からなる基板と、金属板から絶縁部材を貫通して突設された突台部と、突台部頂面である実装面に実装される発光ダイオードとを備え、金属板と絶縁部材の接着部位から実装面への接着材料の流出を防止する防止手段が金属板並びに絶縁部材の少なくとも何れか一方に設けられた光源装置において、防止手段は、突台部又は金属板の突台部近傍と絶縁部材との接触面に形成される斜面からなることを特徴とし、防止手段によって金属板と絶縁部材の接着部位から実装面への接着材料の流出を防止することができ、流出した接着材料が実装面に付着して発光ダイオードの実装を妨げることがなくなり、しかも、実装面への接着材料の流出をより確実に防止することができる。
請求項5の発明は、請求項4の発明において、防止手段を複数設けたことを特徴とし、実装面への接着材料の流出をより確実に防止することができる。
【0021】
請求項6の発明は、上記目的を達成するために、基板に発光ダイオードを実装してなる光源装置であって、熱の良導体である金属板、並びに金属板の一方の面に接着材料によって接着固定される絶縁部材からなる基板と、金属板から絶縁部材を貫通して突設された突台部と、突台部頂面である実装面に実装される発光ダイオードとを備え、金属板と絶縁部材の接着部位から実装面への接着材料の流出を防止する防止手段が金属板並びに絶縁部材の少なくとも何れか一方に設けられた光源装置において、防止手段は、余分な接着材料を溜める溜め部と、溜め部内の空気を逃がす逃がし孔とを有することを特徴とし、防止手段によって金属板と絶縁部材の接着部位から実装面への接着材料の流出を防止することができ、流出した接着材料が実装面に付着して発光ダイオードの実装を妨げることがなくなり、しかも、溜め部内の空気を逃がし孔から逃がすことで接着材料の硬化時に溜め部内の空気が膨張して接着不良が生じるのを防ぐことができる。
【0022】
請求項7の発明は、請求項6の発明において、金属板と絶縁部材が減圧環境下で接着されることを特徴とし、接着材料や溜め部内の空気を逃がし孔を通して外部へ抜き出すことができ、接着材料のはみ出しが抑えられるとともに接着材料に含まれている空気を減らすことで加熱、硬化時の膨張を抑えることができる。
【0024】
請求項8の発明は、上記目的を達成するために、基板に発光ダイオードを実装してなる光源装置であって、熱の良導体である金属板、並びに金属板の一方の面に接着材料によって接着固定される絶縁部材からなる基板と、金属板から絶縁部材を貫通して突設された突台部と、突台部頂面である実装面に実装される発光ダイオードとを備え、金属板と絶縁部材の接着部位から実装面への接着材料の流出を防止する防止手段が金属板並びに絶縁部材の少なくとも何れか一方に設けられた光源装置において、発光ダイオードを突台部頂面にダイボンディングする接着剤と同じ成分が含まれた接着材料を用いることを特徴とし、防止手段によって金属板と絶縁部材の接着部位から実装面への接着材料の流出を防止することができ、流出した接着材料が実装面に付着して発光ダイオードの実装を妨げることがなくなり、また、仮に流出した接着材料が突台部の頂面に付着しても同じ成分が含まれた接着剤を使ってダイボンディングが行われるために発光ダイオードと実装面の界面での剥離が生じ難くなる。しかも、同じ成分が含まれた接着材料を用いることで金属板と絶縁部材の接着工程と、突台部頂面への発光ダイオードの実装工程とを同時に行うことが可能であり、絶縁部材が高温度環境におかれる時間を短縮して不具合の発生を防ぐことができる。
【0025】
請求項9の発明は、上記目的を達成するために、基板に発光ダイオードを実装してなり、熱の良導体である金属板、並びに金属板の一方の面に接着材料によって接着固定される絶縁部材からなる基板と、金属板から絶縁部材を貫通して突設された突台部と、突台部頂面である実装面に実装される発光ダイオードとを備えた光源装置の製造方法において、金属板と絶縁部材とを接着して基板を形成する際に両者の接着部位に静水圧を加えることを特徴とし、金属板と絶縁部材の接着部位から実装面への接着材料の流出を防止することができ、流出した接着材料が実装面に付着して発光ダイオードの実装を妨げることがなくなる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施形態により詳細に説明する。まず、本発明の基本構成について概略すると、合成樹脂成型品からなる絶縁部材と金属板との接着部位には下記の3つの異なる役割を果たす部分が存在すると考えられる。
1)気密性を保つ部分
2)接着強度を保つ部分
3)余分な接着材料を溜める部分
従来は上記1)と2)が共用されるとともに、3)が無いか又はあっても充分に機能していなかったため、気密性が充分に保たれず、余分な接着材料がはみ出していたものである。
【0027】
これに対して本発明では、上述のように互いに異なった役割を果たす部分をできるだけ共用せずに分離し、気密性を保つ部分を、金属板と絶縁部材の接着部位から実装面への接着材料の流出を防止する防止手段としている。
【0028】
本発明の実施形態を説明する前に本発明の参考となる参考例について説明する。
(参考例1)
図1に示すように、本参考例では絶縁部材4の接着面(図1における下面)における貫通孔6周縁に金属板3の方(図1における下方)へ突出する周壁20が形成してあり、これ以外の構成は従来例と共通である。よって、従来例と共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0029】
従来技術で説明したように、厚さ数mmの金属板3を一面から打ち出してプレス加工を施すことで高さ1mm以下の突台部11が形成される。また、絶縁部材4は液晶ポリマ等の合成樹脂の成型品からなり、すり鉢状の凹所5や突台部11が貫挿する貫通孔6とともに周壁20が形成される。
【0030】
次に、図2を参照して本参考例における金属板3と絶縁部材4の接着工程を説明する。図2(b)に示すように金属板3の表面(図2における上面、以下同じ)にマスクを用いて数10〜数100μmの厚みに接着材料13が塗布される。このとき、接着材料13と突台部11との間には隙間が設けられる。続いて、図2(c)に示すように突台部11を貫通孔6に貫挿するようにして金属板3の上方から絶縁部材4が被着される。このとき、絶縁部材4の周壁20は接着材料13と突台部11との間に設けられた隙間に配置され、その先端が金属板3の表面に当接する。さらに、金属板3と絶縁部材4を上下方向に加圧すると金属板3に塗布された接着材料13が金属板3の表面と絶縁部材4の下面との間の空間に広がって接着面積が拡大する。しかしながら、突台部11の周囲には周壁20が配置されているため、図2(d)に示すように接着材料13の広がりが周壁20によって阻止される。そして、上記状態で接着材料13を加熱して硬化させれば、金属板3と絶縁部材4が硬化した接着材料13によって接着される。
【0031】
而して、本参考例では絶縁部材4に形成した周壁20によって気密性を保つと同時に接着材料13の広がりを規制しているため、金属板3と絶縁部材4の接着部位から実装面(突台部11の頂面)への接着材料13の流出を防止することができ、流出した接着材料13が実装面に付着して発光ダイオード2の実装を妨げることがなくなるものである。
【0032】
なお、図3に示すように周壁20の先端部を根元部分よりも幅細に形成して金属板3と当接する先端面の面積を小さくすれば、加圧時の圧力がかかる範囲を狭めて気密性を一層高めることができ、接着材料13の流出がさらに確実に防止できる。
【0033】
(参考例2)
図4に示すように、本参考例では余分な接着材料13を溜める溜め部21が絶縁部材4の接着面に形成してある。但し、これ以外の構成は参考例1と共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0034】
溜め部21は、周壁20の周囲を取り囲むように絶縁部材4の接着面に溝状に形成されている。すなわち、接着材料13の量を精密に制御することが難しいので、接着不良を防ぐために多少多めに接着材料13が塗布されるが、溜め部21を設けたことで余分な接着材料13が溜め部21に溜めることができる。
【0035】
次に、図5を参照して本参考例における金属板3と絶縁部材4の接着工程を説明する。図5(b)に示すように金属板3の表面(図5における上面、以下同じ)に、接着材料13と突台部11との間に隙間を空けて接着材料13が塗布される。続いて、図5(c)に示すように突台部11を貫通孔6に貫挿するようにして金属板3の上方から絶縁部材4が被着される。このとき、絶縁部材4の周壁20は接着材料13と突台部11との間に設けられた隙間に配置され、その先端が金属板3の表面に当接する。さらに、金属板3と絶縁部材4を上下方向に加圧すると金属板3に塗布された接着材料13が金属板3の表面と絶縁部材4の下面との間の空間に広がって接着面積が拡大する。しかしながら、突台部11の周囲には周壁20が配置されているため、図5(d)に示すように接着材料13の広がりが周壁20によって阻止される。また、余分な接着材料13は絶縁部材4に形成された溜め部21に溜まる。そして、上記状態で接着材料13を加熱して硬化させれば、金属板3と絶縁部材4が硬化した接着材料13によって接着される。
【0036】
而して、本参考例では、参考例1と同様に絶縁部材4に形成した周壁20によって気密性を保つと同時に接着材料13の広がりを規制し、さらに余分な接着材料13を溜め部21に溜めているため、金属板3と絶縁部材4の接着部位から実装面(突台部11の頂面)への接着材料13の流出をより確実に防止することができる。
【0037】
なお、図6に示すように周壁20の先端部を根元部分よりも幅細に形成して金属板3と当接する先端面の面積を小さくし、加圧時の圧力がかかる範囲を狭めて気密性を高めるようにしても良い。
【0038】
(実施形態1)
図7に示すように、本実施形態では絶縁部材4の接着面における貫通孔6周縁にシリコン22が塗布されるとともに、エポキシ樹脂からなる接着材料13が用いられ、これ以外の構成は従来例と共通である。よって、従来例と共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0039】
図7に示すように金属板3の表面には突台部11との間に隙間を空けて接着材料13が塗布される。そして、絶縁部材4の接着面において、上記隙間と対向する貫通孔6の周縁部分にスクリーン印刷などの適宜の方法でシリコン22が塗布される。
【0040】
突台部11を貫通孔6に貫挿するようにして金属板3の上方から絶縁部材4が被着されると、絶縁部材4の接着面に塗布されたシリコン22が接着材料13と突台部11との間に設けられた隙間に配置される。そして、金属板3と絶縁部材4を上下方向に加圧すると金属板3に塗布された接着材料13が金属板3の表面と絶縁部材4の下面との間の空間に広がって接着面積が拡大する。しかしながら、突台部11の周囲には絶縁部材4に塗布されたシリコン22が配置されており、エポキシ樹脂からなる接着材料13がシリコン22にはじかれるために接着材料13の広がりが阻止される。
【0041】
而して、本実施形態では絶縁部材4に塗布したシリコン22によってエポキシ樹脂からなる接着材料13の広がりを規制しているため、金属板3と絶縁部材4の接着部位から実装面(突台部11の頂面)への接着材料13の流出を防止することができる。なお、本実施形態はシリコン22とエポキシ樹脂の組み合わせに限定されるものではなく、エポキシ樹脂以外の接着材料13を用いた場合においても、接着材料13をはじく性質を有する材料を絶縁部材4の接着面に塗布すればよい。
【0042】
(実施形態2)
図8に示すように、本実施形態では絶縁部材4の接着面に配線パターン23が形成され、この配線パターン23を金属板3の表面にリフロー半田付けすることで金属板3と絶縁部材4が接着される点に特徴がある。
【0043】
絶縁部材4の接着面における貫通孔6の周囲に金属薄膜からなる配線パターン23が形成される。この配線パターン23は、例えば突台部11の頂面に実装される発光ダイオード2と他の回路部品との配線に用いられる。
【0044】
一方、本実施形態における金属板3は銅板からなり、絶縁部材4との接着前に表面における突台部11の周囲に半田からなる接着材料13が塗布される。
【0045】
而して、突台部11を貫通孔6に貫挿するようにして金属板3の上に絶縁部材4が被着された状態でリフロー半田付けを行えば、半田からなる接着部材13は配線パターン23に沿って広がり、配線パターン23が形成されていない部位には広がらない。
【0046】
而して、本実施形態では絶縁部材4に形成された配線パターン23によって半田からなる接着材料13の広がりを規制しているため、金属板3と絶縁部材4の接着部位から実装面(突台部11の頂面)への接着材料13の流出を防止することができる。なお、図8に示すように金属板3表面の突台部11周辺にレジスト24を塗布しておけば、接着材料13が突台部11にまで広がるのをさらに確実に阻止することができる。
【0047】
ところで、配線パターン23を絶縁部材4に設けて金属板3と絶縁部材4をリフロー半田付けによって接着する構造において、図9に示すように絶縁部材4の接着面側に凹部14を設け、この凹部14の底面に回路部品15を実装するための配線パターン25を形成すれば、金属板3と絶縁部材4のリフロー半田付けによる接着と同時に回路部品15を配線パターン25にリフロー半田付けすることができ、製造工程の簡略化が図れる。
【0048】
(実施形態3)
図10に示すように、本実施形態では絶縁部材4の接着面(図10における下面)における貫通孔6周縁に、複数の周壁20が貫通孔6を中心とする同心円状に形成されている点に特徴がある。なお、基本的な構成は参考例1と共通であるから、共通する構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0049】
複数の周壁20は、貫通孔6に近いほど高さ寸法が大きくなっている。また、金属板3表面の突台部11の周囲には突台部11に近付くにつれて下方へ下る傾斜面が形成されており、絶縁部材4の接着面に形成された複数の周壁20の先端が上記傾斜面に当接する。
【0050】
而して、本実施形態では絶縁部材4の接着面に複数の周壁20が多重に設けられているため、参考例1に比較して接着材料13の流出をさらに確実に阻止することができる。また、貫通孔6に近い周壁20ほど高さ寸法が大きくしてあるから、突台部11に近い周壁20ほど金属板3に対する密着圧力が大きくなり、接着材料13の流出が一層確実に阻止できる。さらに、周壁20と金属板3との接触角度を直角に近づけても、同様に接着材料13の流出が一層確実に阻止できる。なお、図11に示すように絶縁部材4ではなく金属板3の表面に周壁20を設ける構造としても同様の効果が得られる。
【0051】
(実施形態4)
図12に示すように、本実施形態では金属板3の突台部11周面が先端に向けて先細となる傾斜面11aとされている。なお、基本的な構成は参考例1と共通であるから、共通する構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0052】
而して、突台部11を絶縁部材4の貫通孔6に貫挿すると突台部11が楔のように絶縁部材4の貫通孔6と嵌合し、突台部11の傾斜面(周面)と絶縁部材4の貫通孔6周縁の角部6aとが当接するため、この当接部位によって接着材料13の突台部11への流出が阻止される。また、本実施形態では絶縁部材4の接着面における貫通孔6の周辺に段部26を形成し、この段部26の角部26aを突台部11の傾斜面に当接させることで接着材料13の流出を二重に阻止する構造としている。
【0053】
なお、突台部11は金属板3をプレス加工して形成されるため、参考例1〜2及び実施形態1〜3のように金属板3の表面と突台部11の周面とが垂直である場合に比較して加工が容易である。
【0054】
(実施形態5)
図13に示すように、本実施形態では金属板3の突台部11周面が先端に向けて先細となる傾斜面11aとされるとともに、貫通孔6の内周面が傾斜面11aと平行する傾斜面とされている。なお、基本的な構成は実施形態4と共通であるから、共通する構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0055】
而して、突台部11を絶縁部材4の貫通孔6に貫挿すると傾斜面同士が当接するため、この当接部位によって接着材料13の突台部11への流出が阻止される。ここで、実施形態4のように角部6aと傾斜面11aとの当接部位に比較して面接触させる本実施形態の方が気密性が低いと考えられるが、実施形態4の構造に比べて気密性が加工精度に左右される度合いが小さいという利点がある。すなわち、実施形態4のように角部6aを傾斜面11aに当接させる構造においては、角部6aのどこかに欠けや凹凸があるとその部分で気密性が低下してしまうために気密性が角部6a(貫通孔6)の加工精度に大きく左右される。これに対して、本実施形態の面接触構造では、樹脂成型品からなる絶縁部材4が多少の弾性を有しているため、傾斜面のどこかで平均的に接触していればある程度の気密性が確保でき、傾斜面11aの加工精度による影響が小さくて済むのである。
【0056】
なお、図14に示すように金属板3の表面における突台部11の周辺に余分な接着材料13を溜める溜め部27を設けても良い。あるいは、図15に示すように突台部11の傾斜面11aに段を付けて溜め部27を設けるようにしても良い。
【0057】
(実施形態6)
図16に示すように、本実施形態では突台部11が大径の第1突台部11Aと小径の第2突台部11Bの2段構造とされ、傾斜面とされた貫通孔6の内周面に第1突台部11Aの角部が当接している。なお、基本的な構成は実施形態4と共通であるから、共通する構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0058】
而して、突台部11を絶縁部材4の貫通孔6に貫挿すると、貫通孔6の内周面と第1突台部11Aの角部が当接するため、この当接部位に圧力が集中して気密性が高くなり、接着材料13の第2突台部11Bへの流出が阻止される。なお、本実施形態では突台部11が2段構造とされているが、図17に示すように3段構造あるいはそれ以上の段構造としても良い。あるいは、図18に示すように絶縁部材4の貫通孔6内周面を段構造とし、傾斜面とされた突台部11の周面に格段の角部が当接される構造としても同様の効果が得られる。
【0059】
(参考例3)
図19に示すように、本参考例では突台部11が大径の第1突台部11Aと小径の第2突台部11Bの2段構造とされ、絶縁部材4の貫通孔6内周面に第1突台部11Aと嵌合する嵌合凹部6bが形成されている。なお、基本的な構成は実施形態4及び実施形態6と共通であるから、共通する構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0060】
嵌合凹部6bは絶縁部材4の接着面における貫通孔6周縁に形成される。そして、突台部11が貫通孔6に貫挿されると、嵌合凹部6bと第1突台部11Aとが嵌合し、この嵌合部位に圧力が集中して気密性が高くなり、接着材料13の第2突台部11Bへの流出が阻止される。
【0061】
(参考例4)
図20に示すように、本参考例では絶縁部材4の周壁20先端が嵌合する嵌合溝28が金属板3表面の突台部11周縁に形成されており、これ以外の構成は参考例1と共通であるから、共通する構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0062】
そして、突台部11が貫通孔6に貫挿されると周壁20の先端部が嵌合溝28と嵌合するのであるが、周壁20の先端部が根元部分よりも幅細に形成されているため、図20に示すように嵌合溝28の開口周縁の角が周壁20の傾斜した外側周面と当接し、この当接部位に圧力が集中して気密性が高くなり、接着材料13の突台部11への流出が阻止されることになる。
【0063】
なお、図21に示すように嵌合溝28と突台部11との間に隙間を設け、嵌合溝28の開口周縁における突台部11側の角に周壁20を当接させる構造や、さらに図22に示すように嵌合溝28の開口周縁における突台部11側並びに突台部11と反対側の角に周壁20を当接させる構造としても良い。また、上記何れの構造においても余分な接着材料13を溜める溜め部を形成すれば、接着材料13の突台部11への流出をさらに確実に阻止できる。さらに、図23に示すように嵌合溝28と突台部11との間の隙間を大きく空けて、この隙間にて金属板3の表面と絶縁部材4の接着面を面接触させる構造としても良い。
【0064】
(参考例5)
図24に示すように、本参考例では突台部11の傾斜面11aに嵌合溝28が形成されており、これ以外の構成は参考例4と共通であるから、共通する構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0065】
参考例4の構成においては、嵌合溝28を形成するために金属板3にプレス加工を施すと金属板3の裏面側に嵌合溝28に対応する突部が形成されてしまうが、この突部が本発明に係る光源装置を器具や放熱部品などに取り付ける際に邪魔になってしまう。
【0066】
そこで、本参考例のように突台部11の周面を傾斜面11aとし、この傾斜面11aにプレス加工を施して嵌合溝28を形成すれば、金属板3の裏面側に突部が突出するのを防ぐことができる。
【0067】
(参考例6)
図25に示すように、本参考例では周壁20’が絶縁部材4と異なる材料を用いて形成されており、これ以外の構成は参考例1と共通であるから、共通する構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0068】
参考例1においては周壁20が絶縁部材4と同じ材料で一体成型されているが、本参考例では絶縁部材4を形成する材料よりも柔らかい樹脂材料を用い、例えば2色成型によって絶縁部材4の接着面に周壁20’が突設されている。
【0069】
而して、金属板3と絶縁部材4が接着されれば、両者間に加えられる圧力で周壁20’が変形し、この変形した周壁20’によって気密性が高められて突台部11への接着材料13の流出が阻止できる。
【0070】
なお、図26に示すように金属板3の表面に嵌合溝28を設け、実施形態10と同様に嵌合溝28に周壁20’を嵌合させる構造とすれば、さらに確実に接着材料13の流出が阻止できる。
【0071】
(参考例7)
図27に示すように、本参考例では金属板3の表面に周壁20”が突設され、この周壁20”と嵌合する嵌合溝28’が絶縁部材4の接着面に設けられており、これ以外の構成は参考例1と共通であるから、共通する構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0072】
周壁20”は、金属板3表面における突台部11の周囲を囲むようにプレス加工によって突設される。そして、絶縁部材4の接着面には周壁20”と嵌合する嵌合溝28’が貫通孔6の周囲に設けられる。
【0073】
而して、突台部11を貫通孔6に貫挿するようにして金属板3の上方から絶縁部材4が被着されると、絶縁部材4の嵌合溝28’に金属板3の周壁20”が嵌合し、この周壁20”によって気密性が高められて接着材料13の突台部11への流出が阻止される。
【0074】
ここで、周壁20”を先細とし、嵌合溝28’の幅に対して周壁20”の基端側の幅寸法を大きくすることによって、図28(a)(b)に示すように周壁20”が嵌合溝28’と嵌合したときに絶縁部材4の貫通孔6周縁の部位が貫通孔6の方へ押し込まれて貫通孔6の内径を狭くする構造とすれば、貫通孔6の内周面と突台部11の周面とが密着して突台部11への接着材料13の流出をより確実に阻止することができる。
【0075】
また、図29に示すように周壁20”と突台部11との隙間において絶縁部材4の貫通孔6周縁部を金属板3表面に当接させることで気密性をさらに高めたり、絶縁部材4の上記隙間に対応する部位に余分な接着材料13を溜める溜め部21’を設ける構造としても良い。なお、この溜め部21’が、図30に示すように突台部11の周面と対向する貫通孔6の内周面に設けられる構造としても良い。
【0076】
(参考例8)
図31に示すように、本参考例では金属板3の表面に先端部をナイフエッジ状に尖らせた周壁29が突設されており、これ以外の構成は参考例1と共通であるから、共通する構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0077】
周壁29は、金属板3表面における突台部11の周囲を囲むようにプレス加工等によって突設され、その先端部がナイフエッジ状に尖らせてある。
【0078】
而して、突台部11を貫通孔6に貫挿するようにして金属板3の上方から絶縁部材4が被着されると、絶縁部材4の接着面に金属板3の周壁29が食い込んで気密性が高められ、接着材料13の突台部11への流出が阻止される。
【0079】
(実施形態7)
図32に示すように、本実施形態では絶縁部材4の貫通孔6周縁の部位に接着面側に開口して余分な接着材料13を内部に溜める溜め部30が貫通孔6の周囲に溝状に設けられるとともに、この溜め部30を凹所5と連通して溜め部30内の空気を逃がす1乃至複数の逃がし孔31が形成されており、これ以外の構成は従来例と共通である。よって、従来例と共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0080】
溜め部30は、絶縁部材4の接着面に貫通孔6との間に隙間を空けて溝状に形成される。そして、溜め部30の底面の要所に絶縁部材4の凹所5に連通する1乃至複数の逃がし孔31が設けられ、この逃がし孔31を通して溜め部30内の空気を外部へ逃がすことが可能となっている。
【0081】
而して、金属板3と絶縁部材4を接着する際に余分な接着材料13が絶縁部材4の溜め部30に溜まることで突台部11への流出を防ぐことができる。ここで、従来は溜め部30内の空気が妨げとなって接着材料13が溜め部30に溜まり難いものであったが、本実施形態では逃がし孔31を設けて溜め部30内の空気を外部へ逃がすことができるために接着材料13が溜め部30に溜まり易くなっている。また、従来では接着材料13の硬化のための加熱時に溜め部30内の空気が膨張して接着材料13が剥離する虞があったが、本実施形態では逃がし孔31を通して溜め部30内の空気が外部へ逃げるため、加熱によって接着材料13が剥離する虞がないものである。
【0082】
ここで、金属板3と絶縁部材4の接着作業を減圧環境下で行えば、接着材料13や溜め部30内の空気を逃がし孔31を通して外部へ逃がすことができ、接着材料13のはみ出しが抑えられるとともに接着材料13に含まれている空気を減らすことで加熱、硬化時の膨張を抑えることができるという利点がある。
【0083】
なお、溜め部30内の空気を逃がすための逃がし孔31は必ずしも凹所5に連通させる必要はなく、また、逃がし孔31を金属板3に設ける構造としても良い。例えば、絶縁部材4又は金属板3に溜め部30を外部と連通する溝状の逃がし孔を設け、図32における横方向に沿って空気を逃がす構造でも構わない。
【0084】
(実施形態8)
本実施形態は、発光ダイオード2を頂面に実装する突台部11’が金属板3と別体に形成され、この突台部11’に接着材料13の突台部11’への流出を防止する防止手段が設けられた点に特徴がある。但し、基本的な構成は従来例と共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0085】
金属板3は例えば銅板のように比較的柔らかい金属で形成される。そして、図33に示すように、突台部11’は金属板3よりも硬い金属材料によって楔形に形成されており、その先端部が金属板3の要所に圧入されることで金属板3表面に突設される。ここで、突台部11’が楔形に形成されているので、先端に向かって傾斜する突台部11’の周面11a’と絶縁部材4の貫通孔6の周縁とが圧接して気密性が高められ、この圧接部位にて突台部11’の実装面(頂面)への接着材料13の流出を防止することができる。
【0086】
ここで、図34に示すように予め発光ダイオード2がダイボンディングにより実装された突台部11’を金属板3表面に圧入しても良いし、あるいは図35に示すように金属板3表面に圧入された突台部11’に発光ダイオード2を実装しても良い。
【0087】
また、金属板3と絶縁部材4の接着作業の前に突台部11’を圧入しても良いし、接着作業後に突台部11’を圧入しても良い。但し、接着作業後に圧入する場合、発光ダイオード2のダイボンディング時の熱が絶縁部材4に加えられることがないから、実装工程における温度の影響が絶縁部材4に及ばなくなり、絶縁部材4の材料又は実装(ダイボンディング)用の接着剤の選択の幅が広がるという利点がある。
【0088】
(実施形態9)
本実施形態は、発光ダイオード2を突台部11の頂面にダイボンディングする接着剤と同じ成分が含まれた接着材料13を用いる点に特徴があり、基本的な構成は従来例と共通であるから共通する構成要素には同一の符号を付して図示並びに説明を省略する。
【0089】
而して、ダイボンディング用の接着剤と同じ成分が含まれた接着材料13を用いれば、仮に流出した接着材料13が突台部11の頂面に付着しても、同じ成分が含まれた接着剤を使ってダイボンディングが行われるために発光ダイオード2と実装面の界面での剥離が生じ難くなる。しかも、同じ成分が含まれた接着材料13を用いることで金属板3と絶縁部材4の接着工程と、突台部11頂面への発光ダイオード2の実装工程とを同時に行うことが可能となる。その結果、絶縁部材4が高温度環境におかれる時間を短縮することができ、温度の影響で絶縁部材4に変形等の不具合が発生するのを防ぐことができる。
【0090】
(実施形態10)
本実施形態は、金属板3と絶縁部材4とを接着して基板を形成する際に両者の接着部位に静水圧を加える点に特徴があり、基本的な構成は従来例と共通であるから共通する構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0091】
図37に示すように、静水圧を加えるための冶具40は一面が開口する気密な箱状に形成され、開口面側から絶縁部材4の表面(図37における上面)に被せられる。ここで、絶縁部材4表面に当接する冶具40の開口端面にはシール構造が設けられている。
【0092】
而して、接着材料13が塗布された金属板3の表面に絶縁部材4が被着され、さらに絶縁部材4の表面に冶具40が被せられた状態で、図示しない加圧装置により冶具40内の気体(例えば空気)を介して絶縁部材4に静水圧が加えられる。
【0093】
このような方法によれば、金属板3と絶縁部材4の接着部位から実装面(突台部11の頂面)への接着材料13の流出を防止することができ、流出した接着材料13が実装面に付着して発光ダイオード2の実装を妨げることがなくなる。
【0094】
【発明の効果】
請求項1の発明は、基板に発光ダイオードを実装してなる光源装置であって、熱の良導体である金属板、並びに金属板の一方の面に接着材料によって接着固定される絶縁部材からなる基板と、金属板から絶縁部材を貫通して突設された突台部と、突台部頂面である実装面に実装される発光ダイオードとを備え、金属板と絶縁部材の接着部位から実装面への接着材料の流出を防止する防止手段が金属板並びに絶縁部材の少なくとも何れか一方に設けられた光源装置において、防止手段は、金属板又は絶縁部材に設けられ、他の部位に比較して接着材料の濡れ性が低い部位からなるので、防止手段によって金属板と絶縁部材の接着部位から実装面への接着材料の流出を防止することができ、流出した接着材料が実装面に付着して発光ダイオードの実装を妨げることがなくなるとともに、濡れ性の低い部位によって実装面への接着材料の流出が防止できるという効果がある。
【0096】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、接着材料を半田とし、半田濡れ性の高い部位として絶縁部材の接着面側に導体パターンが形成されたので、接着材料である半田が導体パターンを除く部位には広がらないことから実装面への接着材料の流出が防止できるという効果がある。
【0097】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、接着材料をエポキシ樹脂又はシリコン樹脂とし、接着材料をはじく物質が突台部の近傍に配設されたので、接着材料が上記物質にはじかれることで実装面への接着材料の流出が防止できるという効果がある。
【0098】
請求項4の発明は、基板に発光ダイオードを実装してなる光源装置であって、熱の良導体である金属板、並びに金属板の一方の面に接着材料によって接着固定される絶縁部材からなる基板と、金属板から絶縁部材を貫通して突設された突台部と、突台部頂面である実装面に実装される発光ダイオードとを備え、金属板と絶縁部材の接着部位から実装面への接着材料の流出を防止する防止手段が金属板並びに絶縁部材の少なくとも何れか一方に設けられた光源装置において、防止手段は、突台部又は金属板の突台部近傍と絶縁部材との接触面に形成される斜面からなるので、防止手段によって金属板と絶縁部材の接着部位から実装面への接着材料の流出を防止することができ、流出した接着材料が実装面に付着して発光ダイオードの実装を妨げることがなくなり、しかも、実装面への接着材料の流出をより確実に防止することができるという効果がある。
請求項5の発明は、請求項4の発明において、防止手段を複数設けたので、実装面への接着材料の流出をより確実に防止することができるという効果がある。
【0103】
請求項6の発明は、基板に発光ダイオードを実装してなる光源装置であって、熱の良導体である金属板、並びに金属板の一方の面に接着材料によって接着固定される絶縁部材からなる基板と、金属板から絶縁部材を貫通して突設された突台部と、突台部頂面である実装面に実装される発光ダイオードとを備え、金属板と絶縁部材の接着部位から実装面への接着材料の流出を防止する防止手段が金属板並びに絶縁部材の少なくとも何れか一方に設けられた光源装置において、防止手段は、余分な接着材料を溜める溜め部と、溜め部内の空気を逃がす逃がし孔とを有するので、防止手段によって金属板と絶縁部材の接着部位から実装面への接着材料の流出を防止することができ、流出した接着材料が実装面に付着して発光ダイオードの実装を妨げることがなくなり、しかも、溜め部内の空気を逃がし孔から逃がすことで接着材料の硬化時に溜め部内の空気が膨張して接着不良が生じるのを防ぐことができるという効果がある。
【0104】
請求項7の発明は、請求項6の発明において、金属板と絶縁部材が減圧環境下で接着されるので、接着材料や溜め部内の空気を逃がし孔を通して外部へ抜き出すことができ、接着材料のはみ出しが抑えられるとともに接着材料に含まれている空気を減らすことで加熱、硬化時の膨張を抑えることができるという効果がある。
【0106】
請求項8の発明は、基板に発光ダイオードを実装してなる光源装置であって、熱の良導体である金属板、並びに金属板の一方の面に接着材料によって接着固定される絶縁部材からなる基板と、金属板から絶縁部材を貫通して突設された突台部と、突台部頂面である実装面に実装される発光ダイオードとを備え、金属板と絶縁部材の接着部位から実装面への接着材料の流出を防止する防止手段が金属板並びに絶縁部材の少なくとも何れか一方に設けられた光源装置において、発光ダイオードを突台部頂面にダイボンディングする接着剤と同じ成分が含まれた接着材料を用いるので、防止手段によって金属板と絶縁部材の接着部位から実装面への接着材料の流出を防止することができ、流出した接着材料が実装面に付着して発光ダイオードの実装を妨げることがなくなり、また、仮に流出した接着材料が突台部の頂面に付着しても同じ成分が含まれた接着剤を使ってダイボンディングが行われるために発光ダイオードと実装面の界面での剥離が生じ難くなり、しかも、同じ成分が含まれた接着材料を用いることで金属板と絶縁部材の接着工程と、突台部頂面への発光ダイオードの実装工程とを同時に行うことが可能であり、絶縁部材が高温度環境におかれる時間を短縮して不具合の発生を防ぐことができるという効果がある。
【0107】
請求項9の発明は、基板に発光ダイオードを実装してなり、熱の良導体である金属板、並びに金属板の一方の面に接着材料によって接着固定される絶縁部材からなる基板と、金属板から絶縁部材を貫通して突設された突台部と、突台部頂面である実装面に実装される発光ダイオードとを備えた光源装置の製造方法において、金属板と絶縁部材とを接着して基板を形成する際に両者の接着部位に静水圧を加えるので、金属板と絶縁部材の接着部位から実装面への接着材料の流出を防止することができ、流出した接着材料が実装面に付着して発光ダイオードの実装を妨げることがなくなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例1の要部を示す断面図である。
【図2】 同上における金属板と絶縁部材の接着工程を説明する説明図である。
【図3】 同上の他の構成の要部を示す断面図である。
【図4】 本発明の参考例2の要部を示す断面図である。
【図5】 同上における金属板と絶縁部材の接着工程を説明する説明図である。
【図6】 同上の他の構成の要部を示す断面図である。
【図7】 実施形態1の要部を示す断面図である。
【図8】 実施形態2の要部を示す断面図である。
【図9】 同上の他の構成の要部を示す断面図である。
【図10】 実施形態3の要部を示す断面図である。
【図11】 同上の他の構成の要部を示す断面図である。
【図12】 実施形態4の要部を示す断面図である。
【図13】 実施形態5の要部を示す断面図である。
【図14】 同上の他の構成の要部を示す断面図である。
【図15】 同上のさらに他の構成の要部を示す断面図である。
【図16】 実施形態6の要部を示す断面図である。
【図17】 同上の他の構成の要部を示す断面図である。
【図18】 同上のさらに他の構成の要部を示す断面図である。
【図19】 本発明の参考例3の要部を示す断面図である。
【図20】 本発明の参考例4の要部を示す断面図である。
【図21】 同上の他の構成の要部を示す断面図である。
【図22】 同上のさらに他の構成の要部を示す断面図である。
【図23】 同上のさらにまた他の構成の要部を示す断面図である。
【図24】 本発明の参考例5の要部を示す断面図である。
【図25】 本発明の参考例6の要部を示す断面図である。
【図26】 同上の他の構成の要部を示す断面図である。
【図27】 本発明の参考例7の要部を示す断面図である。
【図28】 同上の他の構成の要部を示す断面図である。
【図29】 同上のさらに他の構成の要部を示す断面図である。
【図30】 同上のさらにまた他の構成の要部を示す断面図である。
【図31】 本発明の参考例8の要部を示す断面図である。
【図32】 実施形態7の要部を示す断面図である。
【図33】 実施形態8の要部を示す分解断面図である。
【図34】 (a)は同上における突台部の断面図、(b)は突台部の金属板への圧入作業を説明する説明図である。
【図35】 同上の要部を示す断面図である。
【図36】 同上の要部を示す断面図である。
【図37】 実施形態10の説明図である。
【図38】 従来例を示す断面図である。
【図39】 他の従来例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
3 金属板
4 絶縁部材
6 貫通孔
11 突台部
13 接着材料
20 周壁
Claims (9)
- 基板に発光ダイオードを実装してなる光源装置であって、熱の良導体である金属板、並びに金属板の一方の面に接着材料によって接着固定される絶縁部材からなる基板と、金属板から絶縁部材を貫通して突設された突台部と、突台部頂面である実装面に実装される発光ダイオードとを備え、金属板と絶縁部材の接着部位から実装面への接着材料の流出を防止する防止手段が金属板並びに絶縁部材の少なくとも何れか一方に設けられた光源装置において、防止手段は、金属板又は絶縁部材に設けられ、他の部位に比較して接着材料の濡れ性が低い部位からなることを特徴とする光源装置。
- 接着材料を半田とし、半田濡れ性の高い部位として絶縁部材の接着面側に導体パターンが形成されたことを特徴とする請求項1記載の光源装置。
- 接着材料をエポキシ樹脂又はシリコン樹脂とし、接着材料をはじく物質が突台部の近傍に配設されたことを特徴とする請求項1記載の光源装置。
- 基板に発光ダイオードを実装してなる光源装置であって、熱の良導体である金属板、並びに金属板の一方の面に接着材料によって接着固定される絶縁部材からなる基板と、金属板から絶縁部材を貫通して突設された突台部と、突台部頂面である実装面に実装される発光ダイオードとを備え、金属板と絶縁部材の接着部位から実装面への接着材料の流出を防止する防止手段が金属板並びに絶縁部材の少なくとも何れか一方に設けられた光源装置において、防止手段は、突台部又は金属板の突台部近傍と絶縁部材との接触面に形成される斜面からなることを特徴とする光源装置。
- 防止手段を複数設けたことを特徴とする請求項4記載の光源装置。
- 基板に発光ダイオードを実装してなる光源装置であって、熱の良導体である金属板、並びに金属板の一方の面に接着材料によって接着固定される絶縁部材からなる基板と、金属板から絶縁部材を貫通して突設された突台部と、突台部頂面である実装面に実装される発光ダイオードとを備え、金属板と絶縁部材の接着部位から実装面への接着材料の流出を防止する防止手段が金属板並びに絶縁部材の少なくとも何れか一方に設けられた光源装置において、防止手段は、余分な接着材料を溜める溜め部と、溜め部内の空気を逃がす逃がし孔とを有することを特徴とする光源装置。
- 金属板と絶縁部材が減圧環境下で接着されることを特徴とする請求項6記載の光源装置。
- 基板に発光ダイオードを実装してなる光源装置であって、熱の良導体である金属板、並びに金属板の一方の面に接着材料によって接着固定される絶縁部材からなる基板と、金属板から絶縁部材を貫通して突設された突台部と、突台部頂面である実装面に実装される発光ダイオードとを備え、金属板と絶縁部材の接着部位から実装面への接着材料の流出を防止する防止手段が金属板並びに絶縁部材の少なくとも何れか一方に設けられた光源装置において、発光ダイオードを突台部頂面にダイボンディングする接着剤と同じ成分が含まれた接着材料を用いることを特徴とする光源装置。
- 基板に発光ダイオードを実装してなり、熱の良導体である金属板、並びに金属板の一方の面に接着材料によって接着固定される絶縁部材からなる基板と、金属板から絶縁部材を貫通して突設された突台部と、突台部頂面である実装面に実装される発光ダイオードとを備えた光源装置の製造方法において、金属板と絶縁部材とを接着して基板を形成する際に両者の接着部位に静水圧を加えることを特徴とする光源装置の製造方法。
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