JP6598527B2 - 加熱調理器用のモニタリングシステム - Google Patents

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Description

本発明は、高齢者等のユーザによる加熱調理器の使用に関するモニタリングを行うシステムに関する。
従来、例えば特許文献1に見られるように、加熱調理器の運転中に異常高温等の異常が検知された場合に、加熱調理器の上面をカメラにより撮影し、異常発生に関する情報と共にカメラの撮影画像(静止画像)を、テレビ受像機等の外部表示機器に送信して、該外部表示機器で表示させるようにしたシステムが提案されている。
特開2012−89535号公報
加熱調理器のユーザが高齢者である場合等において、加熱調理器の作動に関するユーザの理解不足、もしくは物忘れ等に起因して、加熱調理器の使用形態あるいは調理形態に関するユーザの不適切な行為が行われることによって、加熱調理器の各種異常が発生する場合があり得る。
このため、高齢者等のユーザが使用する加熱調理器において、該ユーザの不適切な行為に起因する該加熱調理器の異常等のイベントが発生した場合に、そのことを適宜、該ユーザの家族もしくは介護担当者等に連絡し得るシステムが望まれる。
そして、このようなシステムとして、例えば特許文献1に見られる如きシステムを利用することが考えられる。
しかしながら、特許文献1に見られる如きシステムでは、加熱調理器側から外部表示機器にカメラの撮影画像を送信し得るものの、該撮影画像は、異常発生の直後における加熱調理器の上面もしくはその近辺の瞬時的な静止画像に過ぎない。
従って、特許文献1に見られる如きシステムでは、外部表示機器によって、加熱調理器の異常が発生したことと、その異常の発生の直後における加熱調理器の付近の画像を確認することはできるものの、当該異常が、加熱調理器を使用したユーザのどのような行為に起因して発生したものかを特定することが困難となる場合が多い。
この結果、加熱調理器のユーザの家族等は、該ユーザに対する適切な注意もしくはアドバイスを行うことができない場合が多い。ひいては、該ユーザが、異常発生の原因がわからずに、該異常を発生させる原因となる行為を繰り返してしまう虞がある。
本発明はかかる背景に鑑みてなされたものであり、加熱調理器の所定種類の異常現象である所定種類のイベントが発生した場合に、該イベントの発生原因を特定する上で有益な情報を該加熱調理器のユーザの家族等の関係者に連絡することができるシステムを提供することを目的とする。
本発明の加熱調理器用のモニタリングシステムは、かかる目的を達成するために、加熱調理器及びその周辺の動画を撮影して録画する動画撮影装置と、
前記動画撮影装置による動画の撮影が行われている状態で、前記加熱調理器の作動状態に関するあらかじめ定められた所定種類の異常現象である所定種類のイベントが発生したか否かを監視する機能を有するイベント発生監視手段と、
前記イベント発生監視手段により前記所定種類のイベントの発生が検知された場合に、該イベントの発生の検知時以前の期間を少なくとも含むように設定した動画取得対象期間において前記動画撮影装置により撮影された動画を該動画撮影装置から取得する動画データ取得手段とを備え、
前記動画データ取得手段は、取得した動画を少なくとも含むイベント発生情報を、該動画を表示可能な情報端末機であって、前記加熱調理器にあらかじめ対応付けられた情報端末機に送信する機能を有するように構成されていることを特徴とする(第1発明)。
かかる本発明によれば、前記加熱調理器で所定種類のイベント(イベント発生監視手段による監視対象のイベント)が発生した場合に、前記動画データ取得手段により動画取得対象期間における加熱調理器及びその周辺の動画が動画撮影装置から取得される。
そして、この動画を前記情報端末機に送信することで、該情報端末機で該動画を表示させることができる。
この場合、前記動画取得対象期間は、イベントの発生の検知時以前の期間を少なくとも含むので、前記動画を情報端末機で表示させることによって、該イベントの発生前に、加熱調理器のユーザがどのような行為を行ったかを把握することが可能となる。
従って、加熱調理器のユーザの家族等の関係者は、前記情報端末機を利用することで、加熱調理器で発生したイベントが、ユーザのどのような行為が原因で発生したのかを特定することが可能となる。
よって、本発明によれば、加熱調理器の異常等の所定種類のイベントが発生した場合に、該イベントの発生原因を特定する上で有益な情報を該加熱調理器のユーザの家族等の関係者に連絡することができる。ひいては、該関係者は、加熱調理器のユーザに適切な注意、あるいは、アドバイス等を行うことができる。
上記第1発明では、前記動画取得対象期間は、前記加熱調理器の熱源部の作動開始時から前記イベントの発生の検知時までの期間を含むことが好ましい(第2発明)。
加熱調理器のユーザの家族等の関係者は、前記加熱調理器の熱源部の作動開始時からの動画を、情報端末機で表示させることによって、該熱源部の作動開始時からのユーザの行為を確認できる。このため、前記熱源部の作動に関連する前記イベントの発生原因を特定しやすくなる。
上記第1発明又は第2発明では、前記所定種類のイベントは、前記加熱調理器のユーザが該加熱調理器を使用して調理を行うときの該ユーザの行為に起因して発生し得る該加熱調理器の異常現象を少なくとも含むことが好ましい(第3発明)。
これによれば、特に、前記ユーザの家族等の関係者は、加熱調理器で発生した異常現象に関して、その原因となったユーザの行為を前記動画から特定することが可能となる。
上記第1〜第3発明では、前記動画取得対象期間は、前記イベントの発生の検知後、所定時間が経過するまでの期間をさらに含んでいてもよい(第4発明)。
これによれば、加熱調理器のユーザの家族等の関係者は、前記イベントの発生後に、加熱調理器がどのような状態になったか、あるいは、加熱調理器のユーザが、該加熱調理器に対してどのような行為を行ったかを、前記情報端末機での前記動画の表示によって確認することもできる。
また、前記イベントとして前記異常現象を含む前記第3発明では、前記動画取得対象期間は、前記イベントの発生の検知後、前記加熱調理器の熱源部の作動を正常に再開し得る状態となるまでの期間をさらに含むようにしてもよい(第5発明)。
これによれば、加熱調理器のユーザの家族等の関係者は、前記イベントの発生後に、加熱調理器が正常に作動し得る状態になったか否か、あるいは、前記イベントとしての異常現象の発生後に、加熱調理器のユーザが、熱源部の作動を正常に再開し得るようになるまでに、適切に対処したか否かを、前記情報端末機での前記動画の表示によって確認することができる。
上記第1〜第5発明では、前記動画データ取得手段は、前記イベント発生監視手段により前記イベントの発生が検知された場合に、該イベントが発生した旨の通知を前記情報端末機に送信し、その後、前記情報端末機からの要求に応じて前記イベント発生情報を該情報端末機に送信するように構成され得る(第6発明)。
これによれば、情報端末機を利用する関係者は、加熱調理器でのイベントの発生を確実に認識することが可能となる。さらに、該関係者は、該イベントの発生の認識に応じて、随時、前記動画を情報端末機で確認することができる。
上記第1〜第6発明では、前記動画データ取得手段は、前記イベント発生監視手段により検知された前記イベントの発生の履歴データを保存し、前記情報端末機からの要求に応じて該履歴データのうちの各イベントに対応する前記イベント発生情報を該情報端末機に送信し得るように構成され得る(第7発明)。
これによれば、情報端末機を利用する関係者は、加熱調理器でどのようなイベントが過去に発生したのか、あるいは、当該過去に発生した各イベントに関して、加熱調理器のユーザがどのような行為を行ったのかを、随時、情報端末機にて確認することができる。
上記第1〜第7発明では、前記加熱調理器は、前記情報端末機の所定の操作に応じて該情報端末機から与えられる要求に応じて、該加熱調理器の作動を制限し得るように構成されていることが好ましい(第8発明)。
これによれば、情報端末機を利用する関係者は、必要に応じて、加熱調理器の作動を制限することができる。これにより、加熱調理器で、異常現象等のイベントが発生するのを予防することが可能となる。
上記第8発明では、前記加熱調理器は、前記情報端末機の所定の操作に応じて該情報端末機から与えられる要求に応じて、該加熱調理器の作動の制限度合い又は制限内容を変更し得るように構成され得る(第9発明)。
これによれば、加熱調理器のユーザの家族等の関係者は、加熱調理器で発生しやすいイベントの種類等に合わせて、加熱調理器の作動を適切な形態で制限することが可能となる。
上記第8発明又は第9発明では、前記加熱調理器は、前記情報端末機からの要求に応じて該加熱調理器の作動を制限している状態で、該加熱調理器のユーザが当該制限された作動を該加熱調理器に実行させようとした場合に、前記情報端末機を利用する関係者によって該加熱調理器の作動が制限されている旨の報知出力を発生するように構成されていることが好ましい(第10発明)。
これによれば、加熱調理器のユーザは、加熱調理器の制限された作動を実行させようとした場合に、当該作動が、該ユーザの家族等の関係者によって制限されていることを認識することができる。ひいては、該加熱調理器の作動の制限が、該加熱調理器の故障あるいは異常によるものであるとユーザが勘違いしてしまうことを防止できる。
本発明の一実施形態のモニタリングシステムの全体構成を示す図。 実施形態のモニタリングシステムの制御処理に関する構成を示すブロック図。 図2に示す加熱調理器での処理を示すフローチャート。 図2に示す動画撮影装置での処理を示すフローチャート。 図2に示すデータ管理装置での処理を示すフローチャート。 図6A〜図6Dは、図2に示す情報端末機での表示画面1〜4のそれぞれの例を示す図。 図7A〜図7Cは、図2に示す情報端末機での表示画面5〜7のそれぞれの例を示す図。 図8は、図2に示す情報端末機での表示画面8の例を示す図。 図9A及び図9Bは、図2に示す情報端末機での表示画面9,10のそれぞれの例を示す図。 図10は、図2に示す情報端末機での表示画面11の例を示す図。 図11は、図2に示す情報端末機での表示画面12の例を示す図。
本発明の一実施形態を図1〜図11を参照して以下に説明する。図1を参照して、本実施形態のモニタリングシステム1は、モニタリングの対象者たる高齢者等のユーザA(以降、観察対象者Aという)の居宅に設置される加熱調理器2及び動画撮影装置3と、観察対象者Aの家族、介護担当者等の関係者B(以降、観察者Bという)が使用する情報端末機4と、データ管理センターに設置されるデータ管理装置5とを備える。
なお、図1では、観察対象者Aと観察者Bとを別の居宅の者として記載しているが、観察者Bは、観察対象者Aとの同居者であってもよい。
データ管理装置5は、あらかじめ登録された複数の会員のそれぞれ毎に、互いに対応付られた加熱調理器2と情報端末機4との間の情報の授受の仲介等を行う装置であり、各会員に対応する加熱調理器2及び情報端末機4のそれぞれと、インターネット、携帯電話回線網等から構成される通信回線網6を介して通信可能である。
加熱調理器2は、例えばテーブル型もしくはビルトイン型のコンロにより構成される。該コンロの熱源部は、ガスバーナ等の燃焼方式の熱源部、電熱方式の熱源部、あるいは、電磁方式(IH方式)の熱源部等により構成される。本実施形態では、一例として、加熱調理器2は、ガスバーナを熱源部として有するガスコンロにより構成される。詳細な図示は省略するが、本実施形態の加熱調理器2は、複数のコンロ部とグリルとを有し、そのそれぞれに、ガスバーナ(以下、単にバーナという)が配置されている。ただし、加熱調理器2は、例えばグリルを備えないもの、あるいは、単一のコンロ部だけを備えるものであってもよい。
本実施形態の加熱調理器2(ガスコンロ)は、図2に示すように、加熱調理器2の運転に関する各種操作を行うための操作部11と、加熱調理器2の各種状態を検出するセンサ12と、加熱調理器2の運転制御等の制御処理を実行する制御処理部13と、動画撮影装置3との間の通信を行う通信部14と、データ管理装置5との間の通信を行う通信部15とを含む。なお、通信部14,15は、有線方式及び無線方式のいずれの方式のものであってもよい。
操作部11は、例えば、加熱調理器2の電源のオン・オフ、コンロ部及びグリルのそれぞれのバーナの点火、消火及び火力調節、並びに、調理モードの設定等の操作を行い得る操作部である。該操作部11は、スイッチ、摘み、レバー、タッチパネル、あるいは音声入力部等により構成される。
センサ12は、例えばコンロ部及びグリルのそれぞれのバーナの燃焼炎を検知する炎センサ、各コンロ部に載置される被加熱物(鍋等)の有無を検知するセンサ、各コンロ部に載置された被加熱物の温度を検出する温度センサ、グリルの庫内温度を検出する温度センサ、グリルの扉の開閉を検知するセンサ、地震による加熱調理器2の振動を検知する感震センサ等により構成される。
制御処理部13は、CPU、RAM、ROM、インターフェース回路等を含む電子回路ユニットにより構成される。この制御処理部13は、実装されるハードウェア構成又はプログラム(ソフトウェア)により実現される機能として、操作部11の操作及びセンサ12の検出信号に応じて加熱調理器2の運転制御を行う機能の他、加熱調理器2の作動状態に関するあらかじめ定められた所定種類のイベントが発生したか否かを監視するイベント発生監視部17と、該イベントの発生が検知されたときに、動画撮影装置3で撮影された動画を含むイベント発生情報を作成すると共に、該イベント発生情報をデータ管理装置5に送信するイベント発生情報作成部18と、情報端末機4からデータ管理装置5を介して適宜与えられる要求に応じて加熱調理器2の作動を制限する作動制限部19とを含む。
イベント発生監視部17の監視対象のイベントは、本実施形態では、センサ12の検出信号等に基づいて制御処理部13が検知し得る加熱調理器2の各種異常現象のうち、加熱調理器2のユーザたる観察対象者Aが加熱調理器2を使用して調理を行うときの該観察対象者Aの行為(加熱調理器2の使用形態又は調理形態に関連する行為)に起因して発生し得る異常現象を含む。
この種の異常現象としては、例えば、コンロ部又はグリルのバーナの燃焼運転が、所定時間以上の過剰に長い時間にわたって継続的に行われる異常(以降、消し忘れ異常という)、グリルの庫内温度が所定温度以上の過剰高温になる異常(以降、グリル過熱異常という)、調理物の焦げ付きが生じていると推定される異常(以降、焦げ付き異常という)、天ぷら油が過熱状態となっていると推定される異常(以降、天ぷら油過熱異常という)、ヤカン等の空炊きが行われていると推定される異常(以降、空炊き異常という)、炊飯モードでの運転中に被加熱物(炊飯容器)が過剰に高温になる異常(以降、炊飯過剰高温異常という)、バーナの点火時に着火が検知されない異常(以降、着火異常という)、鍋等の被加熱物がコンロ部に載置されていない状態でのバーナの燃焼運転が継続的に行われる異常(以降、鍋無し異常という)、バーナの失火が生じる異常(以降、立ち消え異常という)、コンロ部に載置される被加熱物の温度を検出する温度センサが過剰に高温になる異常(以降、温度センサ過熱異常という)等が含まれる。
これらの異常現象のうち、消し忘れ異常、グリル過熱異常、焦げ付き異常、天ぷら油過熱異常、及び空炊き異常は、例えば、加熱調理器2のユーザたる観察対象者Aが、調理中に加熱調理器2から離れ、その後、調理中であることを失念してしまったような場合に発生しやすい。
また、炊飯過剰高温異常は、炊飯用の水量が少な過ぎた場合、もしくは観察対象者A自身が、炊飯に使用しているバーナの火力を、手動操作によって過剰に強くしてしまった場合に発生しやすい。
また、立ち消え異常は、観察対象者Aが調理中に煮こぼれを発生させた場合に発生しやすく、着火異常は、煮こぼれによるバーナの汚れを放置した場合に発生しやすい。
また、鍋無し異常は、例えば被加熱物をバーナの上方に持ち上げたままで調理を継続した場合に発生し、温度センサ過熱異常は、例えば過剰に高温になった状態の被加熱物をコンロ部に載置した場合に発生する。
なお、制御処理部13は、上記の各種類の異常現象の発生を検知した場合には、バーナへの燃料供給を自動的に遮断し、該バーナを消火状態にする。その後は、各種類の異常現象に対応した条件下で、改めてバーナの点火操作を行うことで、バーナの正常な燃焼運転を再開することが可能となる。
本実施形態では、イベント発生監視部17の監視対象のイベントは、上記の異常現象以外のイベントをさらに含む。例えば該監視対象のイベントは、感震センサにより所定震度(例えば震度4)以上の地震が検知されるというイベント(地震発生イベント)と、コンロ部もしくはグリルにおける自動調理モードでの調理終了後(バーナの自動消火後)に、コンロ部に被加熱物が載置された状態もしくはグリルの扉が閉じられた状態が所定時間以上継続するというイベント(自動調理終了忘れイベント)とをさらに含む。
ここで、自動調理終了忘れイベントは、加熱調理器2の作動に関する異常現象ではないが、観察対象者Aが自動調理モードでの調理を行っていたことを失念してしまったような場合に発生し得る。そして、制御処理部13は、自動調理終了忘れイベントが発生したことを検知した場合には、その旨を示す視覚的もしくは聴覚的な警報を、報知ランプ、あるいは、ブザーもしくはスピーカ等を介して出力する。その後は、コンロ部から被加熱物が除去され、あるいは、グリルの扉が開かれると、当該警報の出力が停止される。
また、調理中(いずれかのバーナの燃焼運転中)に地震発生イベントが発生したことを検知した場合には、制御処理部13は、燃焼運転中のバーナへの燃料供給を自動的に遮断し、該バーナを消火状態にする。その後は、地震による振動がおさまった後に、バーナの点火操作を行うことで、バーナの正常な燃焼運転を再開することが可能となる。
補足すると、イベント発生監視部17の監視対象のイベントは、上記の複数種類のイベントのうちの一部のイベントを除外したものであってもよい。あるいは、該監視対象のイベントは、上記の複数種類のイベント以外のイベントを含んでいてもよい。例えば、監視対象のイベントとして、バーナの消火操作、自動調理モードでのバーナの火力の調整操作(手動操作)等を含むことも可能である。また、監視対象のイベントの種類を、観察対象者A又は観察者B等が、事前に選択し得るようにしてもよい。
さらに、監視対象のイベントとして、加熱調理器2に含まれる部品の故障もしくは動作不良というイベントを含むことも可能である。ただし、加熱調理器2に含まれる部品の故障もしくは動作不良というイベントは、多くの場合、観察対象者Aの行為との関連性が乏しい。このため、本実施形態では、当該イベントは、監視対象のイベントから除外している。
イベント発生情報作成部18が作成するイベント発生情報は、本実施形態では、イベント発生監視部17で発生が検知されたイベントの種別と、該イベントの発生日時と、該イベントの発生の検知に応じて動画撮影装置3から提供される動画とを含むデータである。
ここで、イベント発生情報作成部18は、イベント発生監視部17で監視対象のイベントの発生が検知されると、動画撮影装置3から取得しようとする動画の期間である動画取得対象期間を設定し、該動画取得対象期間における動画を送信すべき旨を、動画撮影装置3に通信部14を介して要求する。そして、イベント発生情報作成部18は、当該要求に応じて動画撮影装置3から送信される動画を制御処理部13のメモリに取り込んで、該動画を含むイベント発生情報を作成する。
さらに、イベント発生情報作成部18は、作成したイベント発生情報を通信部15から通信回線網6を介してデータ管理装置5に送信する。
作動制限部19は、情報端末機4からデータ管理装置5を介して与えられる要求に応じて、複数種の形態で加熱調理器2の作動を制限し得るように構成されている。例えば、作動制限部19は、被加熱物の温度が所定温度以上の高温になることを許容する特定の調理モード(以降、高温調理許容モードという)でのコンロ部の運転を行うことを禁止する第1制限と、コンロ部及びグリルのそれぞれのバーナの連続的な燃焼運転時間の許容上限値を標準時間よりも短い時間に制限する第2制限と、コンロ部及びグリルのそれぞれのバーナで実現し得る最大火力を標準の最大値よりも小さい火力に制限する第3制限と、バーナの火力等を手動で変更するマニュアル調理モードでの加熱調理器2の運転を禁止して、バーナの火力調整及び消火が自動的に行われる自動調理モードでのみ、加熱調理器2の運転を行うことを可能とする第4制限と、コンロ部及びグリルの一部もしくは全てのバーナの燃焼運転を禁止する第5制限とを行うことが可能となっている。
そして、作動制限部19は、情報端末機4からの要求に応じて、加熱調理器2の作動を制限している状態では、観察対象者Aが当該制限された作動を加熱調理器2に実行させようとした場合に、当該作動が観察対象者Aの家族等の観察者Bによって制限されている旨の報知出力を発生する。該報知出力は、例えば、図示を省略する加熱調理器2の表示部での表示、あるいは、音声報知、あるいは、警報ランプの点灯もしくは点滅等により行われる。
次に、前記動画撮影装置3は、図2に示すように、動画撮影用のカメラ21と、動画データ処理装置22とを備える。カメラ21は、図1に示すように、加熱調理器2の上面部の全体と該加熱調理器2の周辺領域とを包含する所定の撮影領域Rの動画を撮影するように設置されるカメラである。該カメラ21は、加熱調理器2の上方側の適所、例えばレンジフード23に取り付けられる。そして、該カメラ21の撮影領域Rは、加熱調理器2の手前側の領域(観察対象者Aが加熱調理器2を使用して調理を行う場合に該観察対象者Aが居ることとなる領域)を含む。なお、カメラ21の設置箇所は、レンジフード23以外の箇所(壁等)であってもよい。
動画データ処理装置22は、画像メモリ、ハードディスク等により構成される動画録画部24と、CPU、RAM、ROM、インターフェース回路等を含む電子回路ユニットにより構成される制御処理部25と、加熱調理器2との間の通信を行う通信部26とを含む。該動画データ処理装置22は、例えば、カメラ21に内蔵され、あるいは、カメラ21の外部の任意の適所に配置される。あるいは、動画データ処理装置22を加熱調理器2に搭載することも可能である。なお、通信部26は、有線方式及び無線方式のいずれの方式のものであってもよい。
動画データ処理装置22の制御処理部25は、実装されるハードウェア構成又はプログラム(ソフトウェア)により実現される機能として、カメラ21により撮影される動画(以降、撮影動画ということがある)の動画録画部24への録画の開始又は停止を制御する機能、動画録画部24に録画された動画の一部を加熱調理器2側からの要求に応じて、通信部26を介して加熱調理器2に送信する機能等を有する。
本実施形態では、動画録画部24への撮影動画の録画は、動画データ処理装置22の起動状態(電源投入状態)で連続的に行われる。この場合、動画録画部24には、一定時間の期間分の連続的な撮影動画が逐次更新されつつ録画される。
なお、例えば、加熱調理器2の電源のオン操作、あるいは、コンロ部及びグリルのいずれかのバーナの点火操作をトリガとして動画録画部24への撮影動画の録画を開始させることも可能である。また、例えば、加熱調理器2の運転が行われていない状態が、所定時間継続することをトリガとして、動画録画部24への撮影動画の録画を中断させることも可能である。
動画データ処理装置22から加熱調理器2に送信される動画は、本実施形態では、動画録画部24に録画される撮影動画のうち、前記イベントの発生の検知時以前の所定期間(以降、イベント発生前期間という)と該イベントの発生の検知後の所定期間(以降、イベント発生後期間という)とから構成される動画取得対象期間における撮影動画である。
この場合、動画取得対象期間のうちのイベント発生前期間は、例えば、発生したイベントに係るバーナの点火時(調理開始時)から該イベントの発生の検知時までの期間、イベント発生後期間は、例えば、該イベントの発生の検知後、所定時間(例えば30秒)が経過するまでの期間(イベント発生前期間に連続する期間)である。
すなわち、加熱調理器2の前記イベント発生情報作成部18は、監視対象のイベントの発生がイベント発生監視部17により検知されたとき、動画取得対象期間の開始時刻を、発生したイベントに関わるバーナの点火時のタイミング(該バーナの点火操作時又は着火の検知時)として設定し、該動画取得対象期間の終了時刻を、該イベントの発生の検知後、所定時間が経過するタイミングの時刻として設定する。そして、イベント発生情報作成部18は、このように設定した開始時刻及び終了時刻、あるいは、これらを規定するデータを、撮影動画の送信要求と併せて動画データ処理装置22に送信する。
また、動画データ処理装置22の制御処理部25は、加熱調理器2のイベント発生情報作成部18で上記の如く設定された動画取得対象期間の終了時刻までの動画の撮影が完了した後に、該動画取得対象期間の撮影動画を動画録画部24から抽出して、加熱調理器2に送信する。
補足すると、動画取得対象期間は、上記と異なる仕方で設定することも可能である。例えば、動画取得対象期間の開始時刻を、イベントの発生の検知時から所定時間前に設定することも可能である。また、例えば、イベント発生情報作成部18が、イベント発生監視部17によるイベントの発生の検知時とほぼ同時に撮像画像の送信要求を動画撮影装置3に行う場合には、動画取得対象期間の終了時刻を、イベント発生情報作成部18からの撮影画像の送信要求を動画撮影装置3側で受信した時点から所定時間が経過するタイミングに設定してもよい。
また、イベント発生前期間だけを動画取得対象期間として設定したり、動画取得対象期間の開始時刻と終了時刻とのうちの一方又は両方を、発生したイベントの種別に応じて異ならせるようにしてもよい。
また、動画取得対象期間の終了時刻を、イベントの発生の検知後、バーナの燃焼運転を正常に再開し得るようになるタイミング(例えば、イベントの発生後、バーナの正常な着火が検知されることとなったタイミング)に設定するようにしてもよい。
次に、観察者Bが使用する情報端末機4は、スマートフォンもしくはタブレット端末等の携帯型の端末機、あるいは、テレビ受像機、パソコン等により構成される。該情報端末機4は、図2に示すように、情報端末機4の各種操作を行うための操作部31と、各種情報を表示する表示部32と、CPU、RAM、ROM、インターフェース回路等を含む電子回路ユニットにより構成される制御処理部33と、通信回線網6を介してデータ管理装置5との間の通信を行う通信部34とを含む。なお、通信部34は、有線方式及び無線方式のいずれの方式のものであってもよい。
操作部31は、例えばタッチパネル、キーボード、マウス、リモコン等により構成され、表示部32は、例えば液晶ディスプレイ等の任意の表示器により構成される。
ここで、本実施形態では、情報端末機4には、本実施形態のモニタリングシステム1用のアプリケーションがあらかじめインストールされており、該アプリケーションに係る処理が制御処理部33により実行されるようになっている。これにより、イベント発生情報の内容を情報端末機4の表示部32に表示したり、あるいは、加熱調理器2の作動に関する前記制限(第1〜第5制限)を、情報端末機4の操作部31の操作によって適宜、加熱調理器2に指令することが可能となっている。
次に、データ管理装置5は、あらかじめ登録された複数の会員のそれぞれ毎に、各会員に対応する加熱調理器2から送信されるイベント発生情報を保存したり、該加熱調理器2とこれに対応付られた情報端末機4と間の通信の仲介を行う装置である。
このデータ管理装置5は、ハードディスク等により構成される情報記録部41(データベース)と、CPU、RAM、ROM、インターフェース回路等を含む電子回路ユニットもしくはコンピュータ等により構成される制御処理部42と、加熱調理器2及び情報端末機4との間の通信を行う通信部43とを含む。なお、通信部43は、有線方式及び無線方式のいずれの方式のものであってもよい。
情報記録部41には、各会員ごとにあらかじめ登録された加熱調理器2及び情報端末機4の識別情報、イベント発生情報の履歴データ(時系列データ)等が保存される。
また、制御処理部42は、実装されるハードウェア構成又はプログラム(ソフトウェア)により実現される機能として、各会員毎の加熱調理器2から送信されるイベント発生情報を情報記録部41に記録する機能、各会員毎の加熱調理器2に対応付けられた情報端末機4に該加熱調理器2に係るイベント発生情報等を配信する機能、情報端末機4から送信される加熱調理器2の作動に関する制限指令を加熱調理器2に送信する機能等を有する。
補足すると、本実施形態のモニタリングシステム1では、加熱調理器2のイベント発生監視部17により本発明におけるイベント発生監視手段が実現され、加熱調理器2のイベント発生情報作成部18及びデータ管理装置5により本発明における動画データ取得手段が実現される。
次に、本実施形態のモニタリングシステム1の作動について説明する。図3は加熱調理器2で制御処理部13が実行する処理を示している。
同図3を参照して、STEP1において、制御処理部13は、加熱調理器2の運転状態(いずれかのバーナの燃焼運転状態)であるか否かを判断し、該判断結果が否定的である場合には、STEP1の判断処理を継続する。
STEP1の判断結果が肯定的になると、制御処理部13は、STEP2において、イベント発生監視部17により、監視対象のイベントが発生したか否かを監視する。このSTEP2の判断結果が否定的である場合には、制御処理部13は、STEP1からの処理を継続する。
監視対象のイベントが発生して、STEP2の判断結果が肯定的になると、制御処理部13は、次に、イベント発生情報作成部18の処理をSTEP3から実行する。
STEP3では、イベント発生情報作成部18は、動画撮影装置3に前記動画取得対象期間における動画の送信を要求する。この場合、当該要求と併せて、動画取得対象期間を規定するデータも動画撮影装置3に送信される。
そして、イベント発生情報作成部18は、STEP4において、動画撮影装置3から送信される動画の受信が完了したか否かを判断し、該判断結果が肯定的になるまで、STEP4の判断処理を繰り返す。
そして、動画の受信が完了して、STEP4の判断結果が肯定的になると、イベント発生情報作成部18は、STEP5において、発生したイベントの種別と、該イベントの発生日時と、受信した動画とを含むイベント発生情報を作成する。
さらにイベント発生情報作成部18は、作成したイベント発生情報を、STEP6において、通信部15から通信回線網6を介してデータ管理装置5に送信する。
加熱調理器2の制御処理部13による上記の処理と並行して、図4のフローチャートに示す処理が、動画撮影装置3の制御処理部25により実行される。
動画撮影装置3の制御処理部25は、STEP11において、カメラ21の撮影動画を動画録画部24に連続的に録画させる。
そして、この録画中に、制御処理部25は、STEP12において、加熱調理器2からの動画の送信要求があるか否かを判断し、該判断結果が否定的である場合には、STEP11からの処理を継続する。
加熱調理器2からの動画の送信要求を受信して、STEP12の判断結果が肯定的になると、制御処理部25は、STEP13において、指定された動画取得対象期間の終了時刻までの動画の撮影および録画が完了した後に、該動画取得対象期間における動画を動画録画部24から抽出して、加熱調理器2に送信する。
以上の如く加熱調理器2及び動画撮影装置3での処理が実行される。これにより監視対象のイベントの発生が検知された場合に、該イベントの発生の検知時の前後にわたる動画取得対象期間における加熱調理器2の上面部及びその周辺の撮影動画を含むイベント発生情報が作成され、データ管理装置5に送信される。
図5はデータ管理装置5で制御処理部42により実行される処理を示している。データ管理装置5の制御処理部42は、STEP31において、情報端末機4からの要求データがあるか否かを判断する。該要求データは、情報端末機4に送信すべきことを該情報端末機4から要求されたデータであり、例えば該情報端末機4に対応する加熱調理器2に関して情報記録部41に記録された個々のイベント発生情報、あるいは、イベント発生の履歴データ等である。
STEP31の判断結果が肯定的である場合には、制御処理部42は、STEP32において、要求データを、通信部43から通信回線網6を介して対象の情報端末機4に送信する。
制御処理部42は、STEP31の判断結果が否定的である場合に、あるいは、STEP32の処理に続いて、STEP33において、加熱調理器2からのイベント発生情報を受信したか否かを判断する。
このSTEP33の判断結果が否定的である場合には、制御処理部42は、STEP31からの処理を繰り返す。
また、イベント発生情報を受信して、STEP33の判断結果が肯定的になった場合には、制御処理部42は次に、STEP34において、加熱調理器2においてイベントが発生したこと示す報知情報を、該加熱調理器2に対応する情報端末機4に、通信部43から通信回線網6を介して送信する。なお、このとき、データ管理装置5で受信したイベント発生情報は、情報記録部41に保存される。
データ管理装置5での処理は以上の如く実行される。
次に、情報端末機4でのイベント発生情報等の表示例を図6〜図11を参照して説明する。以下に説明する情報端末機4の表示部32における表示は、該情報端末機4にインストールされたアプリケーションを該情報端末機4の制御処理部33が実行することで実現される。なお、以下の説明は、情報端末機4がスマートフォンあるいはタブレット端末等、タッチパネル方式の表示部32を備える場合を一例として説明する。
図6Aは、情報端末機4が、データ管理装置5から加熱調理器2での新たなイベントの発生を示す通知(報知情報)を受信した場合の表示部32の表示画面1を例示している。この表示画面1では、加熱調理器2(ガスコンロ)で監視対象のイベントが発生したことのメッセージ及びその発生の検知時刻(図示例では、18:00)の表示を含むタッチスイッチS1が表示部32に表示される。
上記表示画面1において、情報端末機4の利用者たる観察者BがタッチスイッチS1の操作(タッチ操作1)を行うと、表示部32の表示画面は、図6Cに示す表示画面3に変化する。この場合、情報端末機4の制御処理部33は、発生したイベントに関するイベント発生情報をデータ管理装置5に要求して、該データ管理装置5から受信する。
そして、図6Cに示す表示画面3では、発生したイベントの種類(図示例では、焦げ付き異常)と、動画の再生画面部とが表示される。そして、観察者Bは、該再生画面部における動画の再生操作を行うことで、発生したイベントに関連した動画を見ることができる。
これにより、観察者Bは、イベントの発生の前後で、観察対象者Aが、加熱調理器2の使用又は調理に関してどのような行為を行ったかを確認することができる。
例えば、焦げ付き異常が発生した場合において、観察対象者Aが調理中に加熱調理器2から離れ、その後、調理中であることを失念してしまったことに起因して、被加熱物が過熱状態となって焦げ付き異常が発生したのか、あるいは、観察対象者Aが通常の調理中にバーナの火力を強くし過ぎたことに起因して、焦げ付き異常が発生したのかを確認することができる。
また、表示画面3では、さらに、観察者Bが観察対象者Aに電話するためのタッチスイッチS4、加熱調理器2でのイベントの発生の履歴を表示部32で表示させるためのタッチスイッチS2、加熱調理器2の作動の制限を設定するためのタッチスイッチS6等が表示される。
そして、表示画面3において、観察者BがタッチスイッチS2の操作(タッチ操作2)を行った場合には、表示部32の表示画面は、図6Dに示す表示画面4に変化する。この場合、情報端末機4の制御処理部33は、加熱調理器2で発生したイベントの履歴データをデータ管理装置5に要求して、該データ管理装置5から受信する。
そして、図6Dに示す表示画面4では、加熱調理器2で発生したイベントの発生日付と、種類との組の配列が表示されると共に、当該表示された各イベントの詳細情報を表示させるためのタッチスイッチS7が表示される。
また、表示画面4では、さらに、発生したイベントの履歴をイベントの種類別(項目別)に表示させるためのタッチスイッチS8、発生したイベントの履歴を月別のグラフで表示させるためのタッチスイッチS9、加熱調理器2の作動の制限を設定するためのタッチスイッチS6等が表示される。
また、図6Bは、観察者Bが、本実施形態のモニタリングシステム1用のアプリケーションを情報端末機4で起動させた場合の表示部32の表示画面2を例示している。
この表示画面2では、加熱調理器2でのイベントの発生の履歴を表示部32で表示させるためのタッチスイッチS2、監視対象の各種類(各項目)のイベントがどのような内容のものであるかの説明を表示させるためのタッチスイッチS3等が表示される。
そして、観察者Bが、表示画面2でタッチスイッチS2の操作(タッチ操作2)を行った場合には、前記した図6Dの表示画面4(発生したイベントの発生日付及び種類を表示する表示画面)が表示部32に表示される。
また、図6Bの表示画面2において、観察者Bが、タッチスイッチS3の操作(タッチ操作3)を行った場合には、図9Aに示す表示画面9が表示部32に表示される。この表示画面9では、監視対象の全ての種類のイベントのそれぞれに対応するタッチスイッチS13が表示される。
そして、この表示画面9において、観察者Bが、いずれかのタッチスイッチS13(例えば消し忘れ異常に対応するタッチスイッチS13)の操作(タッチ操作13)を行うと、図9Bに示す表示画面10が表示部32に表示される。この表示画面10では、例えば、選択されたイベント(図示例では、消し忘れ異常)の内容を説明するためのイラストと、説明文とが表示される。
図6Dの表示画面4において、観察者BがタッチスイッチS8のタッチ操作(タッチ操作8)を行うと、図7Aに示す表示画面5が表示部32に表示される。この表示画面5では、加熱調理器2で発生した各種類のイベントのそれぞれに対応するタッチスイッチS110が表示される。
そして、この表示画面5において、観察者Bが、いずれかのタッチスイッチS10(例えば消し忘れ異常に対応するタッチスイッチS10)の操作(タッチ操作10)を行うと、図7Bに示す表示画面6が表示部32に表示される。
この表示画面6では、例えば、選択されたイベント(図示例では、消し忘れ異常)の発生の日付及び時刻の組の配列が表示されると共に、当該表示されたイベントのそれぞれに係る動画を再生するためのタッチスイッチS11が表示される。
さらに、表示画面6では、加熱調理器2で発生したイベントの履歴を月別のグラフで表示させるためのタッチスイッチS9等も表示される。
図7Bの表示画面6において、観察者Bが、選択中のイベント(図示例では、消し忘れ異常)に関して、任意の1つの日時のイベント(例えば2月6日19:05のイベント)に対応するタッチスイッチS11の操作(タッチ操作11)を行うと、図7Cの表示画面7が表示部32に表示される。この表示画面7では、観察者Bは、動画の再生操作を行うことで、当該選択した日時のイベントに係る動画を見ることができる。
これにより、観察者Bは、加熱調理器2で過去に発生した個々のイベントに係る動画を、イベントの種類別(項目別)に、随時、見ることができる。
図6Dの表示画面4又は図7Bの表示画面6において、観察者Bが、タッチスイッチS9の操作(タッチ操作9)を行うと、図8の表示画面8が表示部32に表示される。
この表示画面8では、加熱調理器2で発生したイベントのうち、グラフを表示させたいイベントの種類を選択するための各種類別のタッチスイッチS12と、該タッチスイッチS12で選択された種類のイベントに関するグラフとが表示される。該グラフは、各月(1月、2月、…)における該当イベントの発生回数を示すグラフである。図示例では、消し忘れ異常に対応するタッチスイッチS12のタッチ操作を行うことで、該消し忘れ異常の月別の発生回数を示すグラフが表示されている。
なお、表示画面8におけるタッチスイッチS12のうちの一つのタッチスイッチS12aは、各月における全てのイベントの発生回数を示すグラフを表示させるためのタッチスイッチである。
図6Dの表示画面4において、観察者Bが、イベントの発生履歴の表示のうちのいずれかのイベントに対応するタッチスイッチS7(例えば焦げ付き異常に対応するタッチスイッチS7)のタッチ操作(タッチ操作7)を行うと、表示部32の表示画面は図10に示す表示画面11に変化する。
この表示画面11では、対象のイベントが発生した状況における加熱調理器2の作動の詳細が表示される。例えば、加熱調理器2による調理が開始された時刻(バーナの燃焼運転が開始された時刻)、対象のイベント(図示例では、焦げ付き異常)の発生の検知時刻、該イベントの発生後、バーナが消火されるまでの時間(図示例では、30秒)等が表示部32に表示される。
図6Cの表示画面3又は図6の表示画面4において、観察者Bが、タッチスイッチS6の操作(タッチ操作6)を行うと、図11に示す表示画面12が表示部32に表示される。
この表示画面12では、加熱調理器2で設定可能な各種類の制限(前記第1〜第5制限)に対応するタッチスイッチS14と、各種類の制限の有効(ON)、無効(OFF)を切り替えるためのタッチスイッチS15とが表示される。
この場合、タッチスイッチS14の操作を行うことで、該タッチスイッチS14に対応する制限の内容を示す説明文(図示省略)が表示部32に表示されるようになっている。そして、所望の制限についてのタッチスイッチS15により、当該制限(図示例では、第2制限)を有効にすることで、当該制限を行うべき旨が情報端末機4からデータ管理装置5に送信される。このとき、データ管理装置5は、情報端末機4に対応する加熱調理器2に、当該制限を行うべき旨を指令する。
これにより、当該加熱調理器2において、該加熱調理器2の作動が、指令された内容(第1〜第5制限)で制限される。ひいては、監視対象のイベントが加熱調理器2で発生するのを予防することができる。
また、加熱調理器2の作動が、情報端末機4からの要求によって制限されている状態では、当該制限されている作動を観察対象者Aが加熱調理器2に実行させようとすると、当該作動が観察者Bの要求によって制限されている旨の報知出力が加熱調理器2で発生する。これにより、観察対象者Aは、観察者Bの要求によって加熱調理器2の作動が制限されていることを適切に認識できる。
以上のように、本実施形態のモニタリングシステム1によれば、観察対象者Aの家族等の観察者Bは、観察対象者Aが使用する加熱調理器2で、異常現象等の監視対象のイベントが発生した場合には、そのことを情報端末機4で認識できると共に、該イベントに関連した動画を随時、確認することができる。
このため、観察者Bは、加熱調理器2で発生したイベントが、観察対象者Aのどのような行為に起因して発生したのか、あるいは、イベントの発生後に、観察対象者Aがどのような行為を行ったのかを把握することができる。ひいては、観察者Bは、観察対象者Aに対して、加熱調理器2の使用の仕方、あるいは、調理の仕方に関する適切なアドバイス、あるいは、注意を行うことができる。
また、観察者Bは、加熱調理器2での異常現象等のイベントが発生するのを予防するために、必要に応じて、情報端末機4の操作によって、加熱調理器2の作動を制限することもできる。
なお、以上説明した実施形態では、加熱調理器2と情報端末機4との間の情報の授受をデータ管理装置5を介して行うシステムを示したが、データ管理装置5を省略して、加熱調理器2と情報端末機4との間の情報の授受を直接的に行い得るようになっていてもよい。
また、前記実施形態では、加熱調理器2の作動を制限する場合に、その制限内容を情報端末機4で指定し得るようにした。ただし、例えば、加熱調理器2での作動の制限内容を、複数段階の制限度合に分類しておき(例えば前記第1制限及び第2制限を制限レベル1、第3制限及び第4制限を制限レベル2、第5制限を制限レベル3というように分類しておく)、その制限度合を、情報端末機4で指定し得るようにしてもよい。
1…モニタリングシステム、2…加熱調理器、3…動画撮影装置、4…情報端末機、5…データ管理装置(動画データ取得手段)、17…イベント発生監視部、18…イベント発生情報作成部(動画データ取得手段)。

Claims (10)

  1. 加熱調理器及びその周辺の動画を撮影して録画する動画撮影装置と、
    前記動画撮影装置による動画の撮影が行われている状態で、前記加熱調理器の作動状態に関するあらかじめ定められた所定種類の異常現象である所定種類のイベントが発生したか否かを監視する機能を有するイベント発生監視手段と、
    前記イベント発生監視手段により前記所定種類のイベントの発生が検知された場合に、該イベントの発生の検知時以前の期間を少なくとも含むように設定した動画取得対象期間において前記動画撮影装置により撮影された動画を該動画撮影装置から取得する動画データ取得手段とを備え、
    前記動画データ取得手段は、取得した動画を少なくとも含むイベント発生情報を、該動画を表示可能な情報端末機であって、前記加熱調理器にあらかじめ対応付けられた情報端末機に送信する機能を有するように構成されていることを特徴とする加熱調理器用のモニタリングシステム。
  2. 請求項1記載の加熱調理器用のモニタリングシステムにおいて、
    前記動画取得対象期間は、前記加熱調理器の熱源部の作動開始時から前記イベントの発生の検知時までの期間を含むことを特徴とする加熱調理器用のモニタリングシステム。
  3. 請求項1又は2記載の加熱調理器用のモニタリングシステムにおいて、
    前記所定種類のイベントは、前記加熱調理器のユーザが該加熱調理器を使用して調理を行うときの該ユーザの行為に起因して発生し得る該加熱調理器の異常現象を少なくとも含むことを特徴とする加熱調理器用のモニタリングシステム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の加熱調理器用のモニタリングシステムにおいて、
    前記動画取得対象期間は、前記イベントの発生の検知後、所定時間が経過するまでの期間をさらに含むことを特徴とする加熱調理器用のモニタリングシステム。
  5. 請求項3記載の加熱調理器用のモニタリングシステムにおいて、
    前記動画取得対象期間は、前記イベントの発生の検知後、前記加熱調理器の熱源部の作動を正常に再開し得る状態となるまでの期間をさらに含むことを特徴とする加熱調理器用のモニタリングシステム。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項の記載の加熱調理器用のモニタリングシステムにおいて、
    前記動画データ取得手段は、前記イベント発生監視手段により前記イベントの発生が検知された場合に、該イベントが発生した旨の通知を前記情報端末機に送信し、その後、前記情報端末機からの要求に応じて前記イベント発生情報を該情報端末機に送信するように構成されていることを特徴とする加熱調理器用のモニタリングシステム。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の加熱調理器用のモニタリングシステムにおいて、
    前記動画データ取得手段は、前記イベント発生監視手段により検知された前記イベントの発生の履歴データを保存し、前記情報端末機からの要求に応じて該履歴データのうちの各イベントに対応する前記イベント発生情報を該情報端末機に送信し得るように構成されていることを特徴とする加熱調理器用のモニタリングシステム。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の加熱調理器用のモニタリングシステムにおいて、
    前記加熱調理器は、前記情報端末機の所定の操作に応じて該情報端末機から与えられる要求に応じて、該加熱調理器の作動を制限し得るように構成されていることを特徴とする加熱調理器用のモニタリングシステム。
  9. 請求項8記載の加熱調理器用のモニタリングシステムにおいて、
    前記加熱調理器は、前記情報端末機の所定の操作に応じて該情報端末機から与えられる要求に応じて、該加熱調理器の作動の制限度合い又は制限内容を変更し得るように構成されていることを特徴とする加熱調理器用のモニタリングシステム。
  10. 請求項8又は9記載の加熱調理器用のモニタリングシステムにおいて、
    前記加熱調理器は、前記情報端末機からの要求に応じて該加熱調理器の作動を制限している状態で、該加熱調理器のユーザが当該制限された作動を該加熱調理器に実行させようとした場合に、前記情報端末機を利用する関係者によって該加熱調理器の作動が制限されている旨の報知出力を発生するように構成されていることを特徴とする加熱調理器用のモニタリングシステム。
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