JP6598509B2 - 注出装置 - Google Patents
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Description
ノズル3は、まっすぐで且つ先端に向かって上り勾配で傾斜している。ノズル3の傾斜角度は、30°〜50°が好ましい。これ以上の角度ではビールを注ぐ際にピッチャーを大きく傾ける必要が生じる。またこれ以下の角度では、本注出装置2を取付けるピッチャー1の壁面とノズル下端との間の距離が広がり、ビールを最後まで注ぐ際にピッチャーを大きく傾ける必要が生じる。実施形態のものは、ノズル3の傾斜角度を40°としてある。
ノズル3は、長手方向の中間部の少なくとも超音波素子に面する部分において、ノズル3の断面の高さ方向の下半分の領域が他の部分よりも肉厚の薄い薄肉部10となっている。薄肉部10の肉厚は0.4mm、他の部分の肉厚は1.0mmとしてある。薄肉部10は、ノズル3の断面の下端よりノズル3の全高さの30〜50%の範囲にわたって設けてあることが好ましい。これ以下であると薄肉部10による超音波振動の伝達向上効果が薄れ、これ以上であるとノズルの強度低下や成型時の破損が懸念される。薄肉部10の下端には、突起11がノズル3の長手方向に沿って形成してある。突起11の形状は、超音波素子4の振動面Xの中心部を含む円形から、ノズル3の長手方向に延長した長楕円、長方形などがある。実施形態のものの突起11は、幅が2.5mm、長さが5mmの長方形になっており、突起11の下面が超音波素子4の振動面Xと面接触している。突起11の超音波素子4の振動面Xと接する面積は、超音波素子4の振動面Xの5〜15%程度が好ましく、実施形態のものは約10%になっている。
超音波素子4は、ノズル3の中間部の断面の下側に設置してあって、ノズル3の薄肉部10に設けた突起11に超音波素子4の振動面Xを当接させてある。ノズル3は、先端部が注出装置2の傾斜した前面壁23から2cm程度突出しており、ノズル3が貫通する孔とノズル3の周囲との隙間にはパッキン24が取付けてある。このようにパッキン24を取付けてあることで、ノズル3の外面を伝ってビールが内部に浸入するのを防止すると共に、超音波振動が前面壁23等に伝わってびびり振動が生ずるのを防ぐことができる。
タンブラー7の7分目くらいまでビール12を注いだら、図8に示すように、持ち手17を握っている手の親指で注出装置2後部に設けてあるスイッチ13を押す。すると、超音波素子4が作動してノズル3を流れるビール12に超音波振動が印加され、それに伴ってビール12がきめ細かいクリーミーな泡25となってノズル3から流出する。図9は、このときのノズル3の内部の様子を模式的に示したものであり、超音波振動はノズル3の断面の下端の薄肉部10に設けた突起11より集中的に印加され、そこからノズル3内のビール12に上向きに伝わり、ノズル3の上面に当たって左右に分かれ、上下面の円弧に沿う渦巻26を生じさせる。これにより、ノズル3内のビール12にまんべんなく超音波振動のエネルギーが伝わり、クリーミーな泡25を効率よく発生させることができる。また、超音波振動を下から印加することで、ノズル3内がビール12で満たされておらず、ノズル3内の上部に空気があった場合でも、ノズル下部を流れるビールに確実に超音波振動を伝え、クリーミーな泡25を絶えず生じさせることができる。ノズル3の薄肉部10に突起11を形成したことで、超音波振動のノズル部材による減衰を抑えてビール12により効率よく超音波振動を伝えることができ、クリーミーな泡25がより一層出やすくなる。さらに、ノズル3の先端部の下方にタンブラー7の周囲に沿うくぼみ8と、タンブラー7の上縁に係止する係止部9とを有することで、ノズル3がタンブラー7と接触して超音波振動がタンブラー7に伝わり、クリーミーな泡25が生じにくくなるのを防ぐことができる。
さらに本注出装置2は、ノズル3がまっすぐで且つ先端に向かって上り勾配で傾斜していることで、ピッチャー1を大きく傾けなくてもビール12を注ぐことができ、しかもビール12と泡25がよどみなくスムーズに流れるため、ビール12や泡25を容易に注ぐことができる。
また本注出装置2は、ピッチャー1の上縁部に密着するリング状のパッキン5を備え、パッキン5は、ピッチャー1の持ち手17側に半径方向に溝6が形成してあり、その溝6を通じてピッチャー1内に空気が入るようにしたので、空気孔として機能する溝6がビールの泡25で詰まることがなく、ビール12や泡25を安定して注ぐことができる。しかも外部に露出する空気孔が無いため、見栄えが良い。
さらに本注出装置2は、ノズル3の先端部の下方に、ビール12を注ぐタンブラー7の周囲に沿うくぼみ8と、同タンブラー7の上縁に係止する係止部9とを有することで、ノズル3にタンブラー7が直接触れることなく、タンブラー7の中央の一定の位置にノズル3の先端部を固定した状態でビール12や泡25を注げるため、誰にでも容易にビール12や泡25を一定の状態で注げるようになる。
さらに本注出装置2は、ノズル3の断面の下側に薄肉部10を有すると共に、その下端に突起11が形成してあり、超音波素子4の振動面Xが突起11に当接していることで、ノズル3を通過するビール12に対して超音波振動を集中的に効率よく印加することができ、クリーミーな泡25が生じやすくなる。
2 注出装置
3 ノズル
4 超音波素子
5 パッキン
6 溝
7 タンブラー(容器)
8 くぼみ
9 係止部
10 薄肉部
11 突起
12 ビール
Claims (4)
- ピッチャーの上部に取付けられるものであって、ピッチャー内のビールを外部に導く筒状のノズルと、ノズルを流れるビールに対して超音波振動を印加する超音波素子とを備え、ノズルは、全長にわたって横幅寸法より高さ寸法が大きい縦長の断面形状となっていると共に、まっすぐで且つ先端に向かって上り勾配で傾斜しており、超音波素子は、ノズルの断面の下側に設置してあることを特徴とする注出装置。
- ピッチャーの上部に取付けられるものであって、ピッチャー内のビールを外部に導く筒状のノズルと、ノズルを流れるビールに対して超音波振動を印加する超音波素子と、ピッチャーの上縁部に密着するリング状のパッキンを備え、ノズルは、横幅寸法より高さ寸法が大きい縦長の断面形状となっており、超音波素子は、ノズルの断面の下側に設置してあり、パッキンは、ピッチャー持ち手側に半径方向に溝が形成してあり、その溝を通じてピッチャー内に空気が入るようにしたことを特徴とする注出装置。
- ピッチャーの上部に取付けられるものであって、ピッチャー内のビールを外部に導く筒状のノズルと、ノズルを流れるビールに対して超音波振動を印加する超音波素子とを備え、ノズルは、横幅寸法より高さ寸法が大きい縦長の断面形状となっており、超音波素子は、ノズルの断面の下側に設置してあり、ノズルの先端部の下方に、ピッチャーからビールが注がれる容器の周囲に沿うくぼみと、同容器の上縁に係止する係止部とを有することを特徴とする注出装置。
- ノズルは、断面の下側に薄肉部を有すると共に、その下端に突起が形成してあり、超音波素子が突起に当接していることを特徴とする請求項1,2又は3記載の注出装置。
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JP2015101703A JP6598509B2 (ja) | 2015-05-19 | 2015-05-19 | 注出装置 |
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Family Applications (1)
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