JP6598222B1 - 魚類加工品の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
容器内の魚類を、50°C以上90°C以下の第1温度、かつ、前記第1温度における飽和水蒸気圧より高く大気圧より低い第1圧力の下で処理する減圧加熱工程と、
前記容器内の魚類を、前記減圧加熱工程の後に、105°C以上125°C以下の第2温度、かつ、前記第2温度における飽和水蒸気圧より高い第2圧力の下で処理する加圧加熱工程と、
前記加圧加熱工程の後に、前記容器内の圧力が飽和水蒸気圧を下回らないように、当該容器内の温度を100°Cまで低下させる第1の環境制御工程と、
を備えることを特徴とする。
[製造装置の構成]
図1は、本発明の実施の形態1の製造方法に用い得る製造装置の構成を説明するための図である。図1に示す製造装置10は、断熱処理が施された容器12を備えている。容器12の内部には、槽内台車14が収納されている。容器12には、図示しない開閉扉が設けられており、槽内台車14は、その開閉扉を通して搬入出することができる。
(減圧加熱工程)
本実施形態の製造方法では、容器12の中に魚類18をセットした後、先ず、減圧加熱工程が行われる。減圧加熱工程は、容器12の内部を第1温度T1、および第1圧力P1として行われる。第1温度T1は、魚類の種類やサイズに応じて、50°C以上90°C以下の範囲内で定められる温度である。第1圧力P1は、第1温度T1における飽和水蒸気圧より高く、大気圧より低い範囲内で定められる圧力である。
本実施形態の製造方法では、上記の減圧加熱工程の終了後に、加圧加熱工程が行われる。加圧加熱工程は、容器12の内部を第2温度T2に昇温し、かつその内部を第2圧力P2に上昇させた状態で行われる。第2温度T2は、魚類の種類やサイズに応じて、105°C以上125°C以下の範囲内で定められる温度である。第2圧力P2は、第2温度T2における飽和水蒸気圧に所定のマージンを加えて設定される圧力である。
本願発明者は、上記の減圧加熱工程および加圧加熱工程を適用して、種々の条件で魚類加工品の製造を試みた。その結果、数百回に上る実験を繰り返すも、水分の保有状態と骨の軟化状態については満足が得られるが、身肉の崩れと表皮の剥がれが十分に抑制できず、商品として出荷できるレベルの外観が得られない状態が続いた。
図2は、加圧加熱工程後の圧力Pの変化に伴う課題の原因に関する仮説を説明するための図である。図2に示す曲線42は、飽和水蒸気圧と温度の関係を表す飽和水蒸気圧曲線である。また、星印44は、加熱加圧工程における温度および圧力の一例である(ここでは、120°C、245,000Paとする)。
図5は、図1に示す製造装置を用いて実行される本実施形態の製造方法の流れを説明するためのフローチャートである。図1に示すルーチンは、製造装置10の制御装置40に、オペレータにより加工開始が指令されることにより起動される。この指令を受けると、製造装置10は先ず真空調節弁24を開いて容器12の減圧を開始する(ステップ100)。
開弁:1秒
閉弁:7秒
(1サイクルの時間:8秒)
開弁:1秒
閉弁:7秒
(1サイクルの時間:8秒)
時刻t1:圧力Pが第1圧力P1まで低下したのを受けて、容器12内の加熱開始。
時刻t2:温度Tが第1温度T1に到達し、減圧加熱工程が開始。
ここまでの所要時間は、例えば6分30秒〜8分程度。
時刻t3:減圧加熱工程の処理時間(例えば10分)が経過し、圧力復帰処理(第2の環境制御工程)が開始。これに伴って圧力Pがゆっくりと大気圧に向かって上昇。
時刻t4:圧力Pが大気圧に復帰したのを受けて、容器12内の加圧開始。
大気圧への復帰に要する時間は最低1分。
時刻t5:温度Tが第2温度T2に到達し、加圧加熱工程が開始。
時刻t3〜t5の所要時間は、例えば2分30秒〜3分程度。
時刻t6:加圧加熱工程の処理時間(例えば30分)が経過し、冷却同期減圧処理(第1の環境制御工程)が開始。これに伴って圧力Pと温度Tがゆっくりと低下。
時刻t7:温度Tが100°Cに下がるのと同期して圧力Pが大気圧まで低下。
加圧加熱工程の終了後、100°Cおよび大気圧への復帰に要する時間は、例えば8分〜9分程度。
ところで、上述した実施の形態1では、第1の環境制御工程と第2の環境制御工程とを併用しているが、本発明はこれに限定されるものではない。魚類18の種類や、最終製品に求められる外観の程度によっては、第2の環境制御工程を省略することとしてもよい。
12 容器
18 魚類
20 温度調節弁
24 真空調節弁
28 圧力調節弁
32 圧力解放弁
34 ドレイン弁
36 圧力センサ
38 温度センサ
40 制御装置
Claims (5)
- 容器内の魚類を、50°C以上90°C以下の第1温度、かつ、前記第1温度における飽和水蒸気圧より高く大気圧より低い第1圧力の下で処理する減圧加熱工程と、
前記容器内の魚類を、前記減圧加熱工程の後に、105°C以上125°C以下の第2温度、かつ、前記第2温度における飽和水蒸気圧より高い第2圧力の下で処理する加圧加熱工程と、
前記加圧加熱工程の後に、前記容器内の圧力が飽和水蒸気圧を下回らないように、当該容器内の温度を100°Cまで低下させる第1の環境制御工程と、
を備え、
前記減圧加熱工程、および前記加圧加熱工程では、加熱された水蒸気が熱源として用いられることを特徴とする魚類加工品の製造方法。 - 前記第1の環境制御工程では、前記容器内の温度の低下に伴って当該容器内の圧力を低下させることを特徴とする請求項1に記載の魚類加工品の製造方法。
- 前記第1の環境制御工程では、前記容器内の温度が100°Cに低下するのと同期して当該容器内の圧力が大気圧まで下がるように当該圧力を低下させることを特徴とする請求項2に記載の魚類加工品の製造方法。
- 前記第1の環境制御工程では、前記容器内の圧力を、8分以上の時間をかけて前記第2圧力から大気圧まで低下させることを特徴とする請求項2または3に記載の魚類加工品の製造方法。
- 前記減圧加熱工程の後に、前記容器内の圧力を、1分以上の時間をかけて前記第1圧力から大気圧まで復帰させ、次いで当該圧力を大気圧から前記第2圧力に上昇させる第2の環境制御工程を更に備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の魚類加工品の製造方法。
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