JP6596752B2 - 車体下部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車体下部構造に関するものである。
車体下部構造として、フロアトンネルの両側からクロスメンバがサイドシルまで車幅方向外側へ向けて延ばされ、フロアトンネルの内部に梁部材が設けられたものが知られている。梁部材は、上部に下向きの凹みが形成されている。また、梁部座の下方に消音器(すなわち、車載部品)が配置されている。よって、サイドシルに入力する衝撃荷重で梁部材が下方に変形することにより、梁部材で消音器をフロアトンネルの下方へ押し下げることができる。これにより、フロアトンネルを好適に変形させて衝撃荷重を吸収できる(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−151146号公報
ここで、車体下部構造のなかには、消音器がサイドシル側に寄せて設けられるものがある。この場合、消音器はクロスメンバの下方に配置される。このため、クロスメンバの上部に、梁部材と同様に、凹みを形成することにより、クロスメンバで消音器をフロアトンネルの下方へ押し下げることが考えられる。
しかし、クロスメンバの上部に凹みを形成すると、クロスメンバの下部が下方に位置する。このため、消音器の最低地上高さを確保することが難しい。
また、消音器がクロスメンバの車体前後方向へずれた場合、クロスメンバを変形させても、消音器をクロスメンバで下方へ押し下げることが難しい。
そこで、この発明は、最低地上高さを確保し、かつ、衝撃荷重を吸収できる車体下部構造を提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、車室(例えば、実施形態の車室51)の下方に設けられるフロアパネル(例えば、実施形態のフロアパネル12)と、前記フロアパネルの車幅方向外側に設けられ、車体前後方向へ延びるサイドシル(例えば、実施形態の左右のサイドシル13,14,102)と、前記サイドシルの車幅方向内側に設けられ、車体前後方向へ延びるフロアフレーム(例えば、実施形態の左右のフロアフレーム16,17)と、前記フロアフレームの車幅方向内側に設けられるエネルギ源(例えば、実施形態の燃料タンク21)と、前記フロアフレームおよび前記サイドシルに架け渡され、車幅方向へ延びるクロスメンバ(例えば、実施形態の左右のクロスメンバ67,68)と、前記サイドシル、前記フロアフレームおよび前記クロスメンバで囲まれる領域(例えば、実施形態の領域33,38)に設けられる車載部品(例えば、実施形態のキャニスタ23、消音器28)と、を備え、前記クロスメンバは、前記サイドシルに入力した衝撃荷重(例えば、実施形態の衝撃荷重F3,F8)で、上方へ変形可能な上方変形誘導部(例えば、実施形態の上方変形誘導部77)を有し、前記上方変形誘導部が上方へ変形した状態において、前記車載部品の干渉により前記フロアフレームに荷重(例えば、実施形態の荷重F4,F9)が入力した際に、前記荷重の下向き分力(例えば、実施形態の下向き分力F5,F10)が、上向き分力(例えば、実施形態の上向き分力F7,F12)より大きいことを特徴とする。
このように、サイドシル、フロアフレームおよびクロスメンバで囲まれる領域に車載部品を設け、クロスメンバに上方変形誘導部を形成した。また、上方変形誘導部を衝撃荷重で上方へ変形可能に形成した。よって、上方変形誘導部を上方へ向けて山折れ状態(逆V字状の折曲がり状態)に変形させることができる。クロスメンバでフロアフレームを上方へ持ち上げることができる。
これにより、フロアフレームに車載部品の上部を干渉させて、車載部品を下方へ落下させることができる。したがって、エネルギ源に影響を与えることなく、サイドシルを車幅方向内側に好適に変形させて、サイドシルに入力した衝撃荷重を吸収することができる。
また、サイドシル、フロアフレームおよびクロスメンバで囲まれる領域に車載部品が配置されている。これにより、車載部品を比較的高い位置に配置でき、車両の最低地上高さを確保できる。
このように、フロアフレームに入力した荷重のうち、下向き分力を、上向き分力より大きくした。下向き分力により車載部品が下方へ押し下げられる。これにより、車載部品がフロアフレームに干渉した際に、車載部品を下方へ確実に押し下げることができる。
請求項に記載した発明は、前記車載部品は消音器(例えば、実施形態の消音器28)であり、前記消音器は、略楕円形に形成され、前記フロアフレーム側において上部曲面(例えば、実施形態の左上部曲面35a)の半径が下部曲面(例えば、実施形態の左下部曲面36a)の半径より大きいことを特徴とする。
ここで、サイドシルに衝撃荷重が入力した際に、フロアフレームが上方へ変位する。よって、消音器の上部がフロアフレームに干渉する。そこで、消音器の上部曲面の半径を下部曲面の半径より大きくした。よって、消音器がフロアフレームに干渉した際に、下向き分力を上向き分力より確実に大きくできる。これにより、車載部品を下方へ確実に押し下げることができる。
請求項に記載した発明は、前記車載部品はキャニスタ(例えば、実施形態のキャニスタ23)であることを特徴とする。
ここで、キャニスタは消音器と比べて車幅方向の幅寸法が大きな部材である。このため、サイドシルに入力した衝撃荷重でキャニスタが落下した際に、キャニスタが地面に接触する。よって、キャニスタがサイドシルとフロアフレームとの間に介在され、サイドシルの変形がキャニスタで抑えられる。このため、サイドシルに入力した衝撃荷重を吸収することが難しい。
そこで、サイドシルに衝撃荷重が入力した際に、フロアフレームを上方へ変位させるようにした。フロアフレームを上方へ変位させることにより、キャニスタが落下した際に、フロアフレームをキャニスタの上方へ変位させることができる。よって、キャニスタに影響されることなく、サイドシルを変形させることができる。これにより、サイドシルに入力した衝撃荷重を吸収することができる。
請求項に記載した発明は、前記上方変形誘導部から前記サイドシルまでの第1距離(例えば、実施形態の第1距離L1)と、前記上方変形誘導部から前記フロアフレームまでの第2距離(例えば、実施形態の第2距離L2)と、前記フロアフレームの上方への変位量(例えば、実施形態の変位量L3,L4)との関係が、(第1距離)−(第2距離)≧(変位量)に設定されていることを特徴とする。
ここで、クロスメンバの上方変形誘導部を上方へ変形させた際に、フロアフレームを上方へ変位させる必要がある。このため、フロアフレームの位置を上方変形誘導部寄りに近づけることが好ましい。
そこで、(第1距離)−(第2距離)≧(変位量)と設定した。よって、上方変形誘導部を形成させた際に、フロアフレームを確実に上方へ変位させることができる。これにより、フロアフレームに車載部品の上部を干渉させて、車載部品を下方へ確実に落下させることができる。
請求項に記載した発明は、前記上方変形誘導部は、車体前後方向において、前記車載部品側の部位(例えば、実施形態の第1部位77a)が、反対側の部位(例えば、実施形態の第2部位77b)より強度が低いことを特徴とする。
よって、上方変形誘導部が変位する際に、特に、車載部品側の部位を上方へ向けて山折れ状態に容易に変形させることができる。よって、上方変形誘導部を変形させた際に、車載部品側のフロアフレームを確実に上方へ変位させることができる。これにより、車載部品を下方へ確実に落下させることができる。
請求項に記載した発明は、前記車載部品は、前記サイドシルに取り付けられていることを特徴とする。
よって、上方変形誘導部を山折れ状態に変形させた状態において、車載部品を上方へ変位させないようにできる。よって、車載部品の上部をフロアフレームに確実に干渉させることができる。これにより、車載部品を下方へ確実に落下させることができる。
請求項に記載した発明は、前記フロアフレームは、前記消音器に連結された排気管(例えば、実施形態の第1排気管27)の上方に形成され、前記排気管を回避する凹部(例えば、実施形態の凹部55a)と、前記凹部の後部側に位置し、一定断面に形成された後フレーム部(例えば、実施形態の第1後フレーム部64)と、を有することを特徴とする。
このように、フロアフレームに凹部を設けて排気管を回避するようにした。よって、排気管(すなわち、消音器)を上方に配置できる。これにより、車両の最低地上高さを確保できる。
また、凹部の後部側に後フレーム部を設けた。後フレーム部は一定断面に形成されている。これにより、フロアフレームに入力した前突荷重をフロアフレームで支えることができる。
請求項に記載した発明は、車室(例えば、実施形態の車室51)の下方に設けられるフロアパネル(例えば、実施形態のフロアパネル12)と、前記フロアパネルの車幅方向外側に設けられ、車体前後方向へ延びるサイドシル(例えば、実施形態の左右のサイドシル13,14,102)と、前記サイドシルの車幅方向内側に設けられ、車体前後方向へ延びるフロアフレーム(例えば、実施形態の左右のフロアフレーム16,17)と、前記フロアフレームの車幅方向内側に設けられるエネルギ源(例えば、実施形態の燃料タンク21)と、前記フロアフレームおよび前記サイドシルに架け渡され、車幅方向へ延びるクロスメンバ(例えば、実施形態の左右のクロスメンバ67,68)と、前記サイドシル、前記フロアフレームおよび前記クロスメンバで囲まれる領域(例えば、実施形態の領域33,38)に設けられる車載部品(例えば、実施形態のキャニスタ23、消音器28)と、を備え、前記クロスメンバは、前記サイドシルに入力した衝撃荷重(例えば、実施形態の衝撃荷重F3,F8)で、上方へ変形可能な上方変形誘導部(例えば、実施形態の上方変形誘導部77)を有し、前記上方変形誘導部が上方へ変形した状態において、前記車載部品が前記サイドシルと前記フロアフレームとの間に挟まれ、前記車載部品の干渉により前記サイドシルと前記フロアフレームにそれぞれ荷重(例えば、実施形態の荷重F4)が入力した際に、前記車載部品に加わる押下力(例えば、実施形態の押下力F16)が、摩擦力(例えば、実施形態の摩擦力F17)より大きいことを特徴とする。
このように、サイドシルとフロアフレームに入力した荷重のうち、車載部品に加わる押下力を摩擦力より大きくした。この押下力により車載部品が下方へ押し下げられる。これにより、車載部品がサイドシルとフロアフレームとの間に強く挟まれて、フロアフレームだけの下向き分力で落下しない場合でも、サイドシルの摩擦係数をも考慮して、車載部品を下方へ確実に押し下げることができる。
この発明によれば、クロスメンバに上方変形誘導部を形成した。この上方変形誘導部を上方へ変形させて車載部品を下方へ落下させるようにした。これにより、サイドシルを変形させて衝撃荷重を吸収できる。
また、サイドシル、フロアフレームおよびクロスメンバで囲まれる領域に車載部品を配置するようにした。これにより、車載部品を比較的高い位置に配置でき、車両の最低地上高さを確保できる。
本発明の第1実施形態における車体下部構造を示す底面図である。 本発明の第1実施形態における車体下部構造の右側部を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態における図1のIII−III線に沿う断面図である。 本発明の第1実施形態における車体下部構造の左側部を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態における図2の右フロアフレームを示す斜視図である。 本発明の第1実施形態における図1のVI−VI線に沿う断面図である。 本発明の第1実施形態における図6のVII−VII線に沿う断面図である。 本発明の第1実施形態における右サイドシルを衝撃荷重で変形させる例を説明する断面図である。 本発明の第1実施形態における右クロスメンバを変形させる例を説明する断面図である。 本発明の第1実施形態における消音器を下方へ押し下げる例を説明する断面図である。 本発明の第1実施形態におけるキャニスタを衝撃荷重で下方へ押し下げる例を説明する断面図である。 本発明の第1実施形態における左サイドシルを変形させて衝撃荷重を吸収する例を説明する断面図である。 本発明の第2実施形態における消音器を下方へ押し下げる例を説明する断面図である。
次に、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図面において、矢印FRは車両の前方、矢印UPは車両の上方、矢印LHは車両の左側方を指すものとする。
なお、実施形態の車体下部構造10は、左側部と右側部とが略左右対称の構成であり、以下、左側部と右側部との各構成部に同じ符号を付し、左側部の各構成部について詳しく説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、車体下部構造10は、フロアパネル12と、フロアパネル12の左側に設けられた左サイドシル13と、フロアパネル12の右側に設けられた右サイドシル14と、左サイドシル13の内側に設けられた左フロアフレーム16と、右サイドシル14の内側に設けられた右フロアフレーム17とを備える。
また、車体下部構造10は、左サイドシル13および右サイドシル14間に架け渡されたクロスメンバ18と、燃料タンク21と、排気ユニット22と、キャニスタ23とを備える。
燃料タンク21は、フロアパネル12の下方で、かつ、車幅方向中央の領域25に設けられている。領域25は、左フロアフレーム16、右フロアフレーム17およびクロスメンバ18(具体的には、中央クロスメンバ66)で囲まれている。すなわち、燃料タンク21は、左フロアフレーム16の車幅方向内側で、かつ、右フロアフレーム17の車幅方向内側に設けられている。
図2示すように、排気ユニット22は、エンジンの排気マニホールドから車体後方へ延びる第1排気管27と、第1排気管27に連通する消音器28と、消音器28から車体後方へ延びる第2排気管29とを備える。排気ユニット22は、消音器28が右サイドシル14に前連結部31で取り付けられ、第2排気管29が車体後部に後連結部で取り付けられている。
第1排気管27は、右フロアフレーム17の下方を経て消音器28まで延びている。第2排気管29は、消音器28からクロスメンバ18(具体的には、右クロスメンバ68)の下方を経て車体後方へ延びている。
消音器28は、フロアパネル12の下方で、かつ、右サイドシル14寄りの領域33に設けられている。領域33は、右サイドシル14、右フロアフレーム17およびクロスメンバ18(具体的には、右クロスメンバ68)で囲まれている。
図3に示すように、消音器28は、略楕円形で、かつ、上部35が下部36に対して上方へ膨出された状態に形成されている。具体的には、消音器28は、左上部曲面35aおよび右上部曲面35bの半径が、左下部曲面36aおよび右下部曲面36bの半径より大きく形成されている。
ここで、右フロアフレーム17側に左上部曲面35a、左下部曲面36aが位置する。すなわち、右フロアフレーム17側に位置する左上部曲面35aの半径が左下部曲面36aの半径より大きく形成されている。
なお、左上部曲面35aの半径を左下部曲面36aの半径より大きく形成した理由については後で詳しく説明する。
図4に示すように、キャニスタ23は、燃料タンク21内の蒸気の放散を抑制するために使用される。キャニスタ23は、フロアパネル12の下方で、かつ、左サイドシル13寄りの領域38に設けられている。領域38は、左サイドシル13、左フロアフレーム16およびクロスメンバ18(具体的には、左クロスメンバ67)で囲まれている。
図3に戻って、キャニスタ23は、左サイドシル13および左フロアフレーム16に一対の取付ブラケット41(図4も参照)を介して取り付けられている。具体的には、一対の取付ブラケット41は、中央が上方へ膨出された膨出部41aと、膨出部41aの車幅方向外側に設けられた外端部41bと、膨出部41aの車幅方向内側に設けられた内端部41cとを有する。
一対の取付ブラケット41の外端部41bが、左サイドシル13の下部13aにボルト43、ナット44で取り付けられている。また、一対の取付ブラケット41の内端部41cが、左フロアフレーム16の底部16aにボルト46、ナット47で取り付けられている。
一対の取付ブラケット41が上方へ膨出することにより、一対の取付ブラケット41の下面が上方に凹むように形成されている。よって、一対の取付ブラケット41の下方に空間49が形成され、空間49にキャニスタ23が配置されている。空間49に配置されたキャニスタ23は、一対の取付ブラケット41に取り付けられている。
この状態において、膨出部41aの右傾斜部41dが左フロアフレーム16側に位置する。右傾斜部41dは、内端部41cから車幅方向外側へ向けて上り勾配の傾斜状に形成されている。
フロアパネル12は、車室51の下方に設けられて床部を形成する板材である。
右サイドシル14は、フロアパネル12の車幅方向右外側に設けられて車体前後方向へ延びている。また、右サイドシル14は、インナ部材53とアウタ部材54とで閉断面に形成されている。
左サイドシル13は、右サイドシル14と略左右対称の部材であり、以下、右サイドシル14について説明して左サイドシル13の詳しい説明を省略する。
右フロアフレーム17は、右サイドシル14の車幅方向右内側に設けられて車体前後方向へ延びている。右フロアフレーム17は、底部55と、内側壁56と、外側壁57と、内フランジ58と、外フランジ59とを有する。
底部55、内側壁56、外側壁57、内フランジ58および外フランジ59で右サイドシル14が断面略ハット状に形成されている。内フランジ58および外フランジ59がフロアパネル12に結合されている。右フロアフレーム17およびフロアパネル12で閉断面が形成されている。
左フロアフレーム16は、右フロアフレーム17と略左右対称の部材であり、以下、右フロアフレーム17について説明して左フロアフレーム16の詳しい説明を省略する。
図5に示すように、右フロアフレーム17は、中央フレーム部62と、前フレーム部63と、第1後フレーム部64と、第2後フレーム部65とを有する。中央フレーム部62は、燃料タンク21(図2参照)の車幅方向に対向して配置されている。この中央フレーム部62は、前フレーム部63、第1後フレーム部64や第2後フレーム部65に対して高さ寸法H1が大きく形成されている。
すなわち、中央フレーム部62は、中央底部62aと、中央内側壁62bと、中央外側壁62cとを有する。中央底部62aは、右フロアフレーム17の底部55のうち中央フレーム部62に対応する部位である。中央内側壁62bは、右フロアフレーム17の内側壁56のうち中央フレーム部62に対応する部位である。中央外側壁62cは、右フロアフレーム17の外側壁57のうち中央フレーム部62に対応する部位である。
中央内側壁62bには複数の内側縦ビード69が形成されている。内側縦ビード69は、中央内側壁62bの下端(すなわち、中央底部62a)から中央内側壁62bの上端まで縦方向に延びている。さらに、内側縦ビード69は、中央内側壁62bの上端へ向けて延びるにつれて、車幅方向内側へ大きく膨出するように傾斜状に形成されている。すなわち、内側縦ビード69は、上下方向へ延びている。
また、中央外側壁62cには複数の外側縦ビード70(図3参照)が形成されている。外側縦ビード70は、内側縦ビード69と略左右対称に形成されている。よって、外側縦ビード70の詳しい説明を省略する。
このように、中央フレーム部62の高さ寸法H1が、前フレーム部63、第1後フレーム部64や第2後フレーム部65に対して大きく形成されている。また、中央内側壁62bに内側縦ビード69が形成され、中央外側壁62cに外側縦ビード70が形成されている。よって、中央フレーム部62の剛性が高められている。これにより、フロアパネル12の剛性が中央フレーム部62で確保されている。
中央フレーム部62の前端部62dから前フレーム部63が車体前方へ向けて略水平に延ばされている。前フレーム部63は、中央フレーム部62と同様に、フロアパネル12とともに閉断面に形成されている。
前フレーム部63は前底部63aを有する。前底部63aは、右フロアフレーム17の底部55のうち前フレーム部63に対応する部位である。
前底部63aは、前傾斜部63bと、前水平部63cとを有する。前傾斜部63bは、車体前後方向の略中央63dから車体後方へ向けて後部63eまで上り勾配に延びている。前水平部63cは、前傾斜部63bの後端から中央底部62aの前端62eまで車体後方へ向けて略水平に延びている。
中央フレーム部62の後端部62fから第1後フレーム部64が車体後方へ向けてクロスメンバ18まで下り勾配に延ばされている。第1後フレーム部64は、中央フレーム部62と同様に、フロアパネル12とともに閉断面に形成されている。
第1後フレーム部64は第1後底部64aを有する。第1後底部64aは、右フロアフレーム17の底部55のうち第1後フレーム部64に対応する部位である。
第1後底部64aは、第1後傾斜部64bと、第1後部64cとを有する。第1後傾斜部64bは、中央底部62aの後端部62gから第1後部64c(すなわち、クロスメンバ18)まで下り勾配に延びている。第1後部64cは、第1後傾斜部64bの後端64dから車体後方へ向けて略水平に延びている。
第1後フレーム部64は、フロアパネル12から第1後底部64aまでの高さ寸法H2が略一定に形成されている。
第1後フレーム部64の後端部64eから第2後フレーム部65が車体後方へ向けて略水平に延ばされている。第2後フレーム部65は、中央フレーム部62と同様に、フロアパネル12とともに閉断面に形成されている。
ここで、右フロアフレーム17は、底部55に上方へ凹む凹部55aが形成されている。凹部55aの前傾斜部は、前フレーム部63の前傾斜部63bで傾斜状に形成されている。また、凹部55aの後傾斜部は、第1後フレーム部64の第1後傾斜部64bで傾斜状に形成されている。さらに、凹部55aの底部は、中央底部62aおよび前水平部63cで略水平に形成されている。
右フロアフレーム17の凹部55aが第1排気管27の上方に形成されている。このように、第1排気管27の上方に右フロアフレーム17の凹部55aを形成することにより、第1排気管27が右フロアフレームに干渉することを回避できる。よって、第1排気管27が上方に配置される。
また、右サイドシル14、右フロアフレーム17および右クロスメンバ68で囲まれた領域33に消音器28が配置されている。よって、第1排気管27に連通する消音器28が上方に配置される。
さらに、図4示すように、左サイドシル13、左フロアフレーム16およびクロスメンバ18(具体的には、左クロスメンバ67)で囲まれた領域38にキャニスタ23が配置されている。よって、キャニスタ23が上方に配置される。
このように、消音器28(図5参照)やキャニスタ23が上方に配置されることにより、車両の最低地上高さが確保される。
図5に示すように、凹部55aの後部側(すなわち、中央底部62aの車体後方側)に第1後フレーム部64が位置する。前述したように、第1後フレーム部64は、フロアパネル12から第1後底部64aまでの高さ寸法H2が略一定に形成されている。よって、第1後フレーム部64およびフロアパネル12の閉断面が略一定(すなわち、一定断面)に形成されている。
これにより、例えば、右フロアフレーム17に車体前方側から衝撃荷重F1が入力した際に、入力した衝撃荷重F1右フロアフレーム17で支えることができる。
図1に戻って、クロスメンバ18は、中央クロスメンバ66と、左クロスメンバ67と、右クロスメンバ68とを備える。中央クロスメンバ66は、左フロアフレーム16および右フロアフレーム17に架け渡されて車幅方向へ延びている。中央クロスメンバ66の上部がフロアパネル12に結合されている。中央クロスメンバ66およびフロアパネル12で閉断面が形成されている。
図6、図7に示すように、右クロスメンバ68は、右フロアフレーム17および右サイドシル14に架け渡されて車幅方向へ延びている。右クロスメンバ68は、底部71と、前壁72と、後壁73と、前フランジ74と、後フランジ75とを有する。前フランジ74および後フランジ75がフロアパネル12に結合されることにより、右クロスメンバ68およびフロアパネル12で閉断面が形成されている。
底部71は、外端部71aが右サイドシル14(具体的には、インナ部材53)の下部53aに結合されている。前壁72および後壁73の外端部は、インナ部材53の内側壁53bに結合されている。また、前フランジ74および後フランジ75の外端部は、インナ部材53の内側壁53bに結合されている。
底部71は、車幅方向の略中央部が上方へ向けて膨出されている。よって、右クロスメンバ68は、略中央部の高さ寸法H3が他の部位に比べて小さくなる。これにより、右クロスメンバ68の略中央部に上方変形誘導部77が形成されている。
すなわち、上方変形誘導部77は、右クロスメンバ68の底部55が上方に向けて凹状に形成されている。よって、右サイドシル14に衝撃荷重F2が車幅方向外側から入力した際に、衝撃荷重F2で上方変形誘導部77が上方へ変形する。上方変形誘導部77が上方へ変形することにより、右クロスメンバ68が上方へ山折れ(逆V字状に折曲がり)変形する。
ところで、インナ部材53の内側壁53b、インナ部材53の下部53a、上方変形誘導部77、右フロアフレーム17の各強度は次のように設定されている。すなわち、内側壁53b、下部53a、上方変形誘導部77、右フロアフレーム17の順に強度が高くなるように設定されている。
換言すれば、内側壁53bの強度より下部53aの強度が高く設定されている。また、下部53aの強度より上方変形誘導部77の強度が高く設定されている。さらに、上方変形誘導部77の強度より右フロアフレーム17の強度が高く設定されている。
ここで、上方変形誘導部77から右サイドシル14の下フランジ14aまでの第1距離がL1である。また、上方変形誘導部77から右フロアフレーム17までの第2距離がL2である。さらに、右フロアフレーム17の上方への変位量がL3である。
この状態において、L1、L2、L3の関係が、
L1−L2≧L3
に設定されている。
第1距離L1より第2距離L2が小さく抑えられることにより、右フロアフレーム17が上方変形誘導部77寄りに近づけられている。よって、上方変形誘導部77の変形で右クロスメンバ68が山折れ変形した際に、右フロアフレーム17に相当する部位68aが上方へ変位する。これにより、右フロアフレーム17の部位68aとともに、右フロアフレーム17が上方へ変位する。
また、上方変形誘導部77は、消音器28側の第1部位77aと、消音器28の反対側の第2部位77bとを有する。第1部位77aは、第2部位77bより上方に位置する。よって、フロアパネル12から第1部位77aの下端までの距離寸法H5が、フロアパネル12から第2部位77bの下端までの距離寸法H6より小さくなる。これにより、第1部位77aの強度が、第2部位77bの強度より低く設定されている。
よって、上方変形誘導部77が上方へ変位する際に、特に、消音器28側の第1部位77aを上方へ向けて山折れ状態に容易に変形させることができる。これにより、上方変形誘導部77を変形させた際に、消音器28側の右フロアフレーム17を確実に上方へ変位させることができる。
なお、右フロアフレーム17を上方へ変位させる理由については後で詳しく説明する。
図4に戻って、左クロスメンバ67は、左フロアフレーム16および左サイドシル13に架け渡されている。左クロスメンバ67は、右クロスメンバ68と略左右対称の部材であり、左クロスメンバ67の詳しい説明を省略する。
つぎに、右サイドシル14に衝撃荷重F3が入力した際に、衝撃荷重F3を車体下部構造10で吸収する例を図8〜図10に基づいて説明する。
図8(a)に示すように、右サイドシル14のアウタ部材54に障害物91が車幅方向側方から衝突する。アウタ部材54に障害物91から衝撃荷重F3が入力する。
図8(b)に示すように、右サイドシル14のアウタ部材54が変形する。
ここで、右サイドシル14(インナ部材53)の内側壁53b、インナ部材53の下部53a、上方変形誘導部77、右フロアフレーム17の順に強度が高くなるように設定されている。
よって、右サイドシル14のアウタ部材54が変形した後、右サイドシル14が矢印Aの如く移動する。よって、インナ部材53の内側壁53bが右クロスメンバ68やフロアパネル12で凹状(具体的には、略V字状)に凹む。
図9(a)に示すように、インナ部材53の下部53aが矢印Bの如く車幅方向内側へ向けて上り勾配に変形する。これにより、上方変形誘導部77の下部77cが上方へ向けて矢印Cの如く折れ曲がる。
図9(b)に示すように、上方変形誘導部77の下部77cが上方に折れ曲がることにより、上方変形誘導部77が上方への折れ曲を開始する。すなわち、右クロスメンバ68が上方へ向けて山折れ変形(逆V字状の折曲がり変形)を開始する。
図10(a)に示すように、右クロスメンバ68が逆V字状に上向きに折れ曲がる。
ここで、図6に示すように、L1、L2、L3の関係が、L1−L2≧L3に設定されている。
よって、図10(a)に示すように、右クロスメンバ68が逆V字状に上向きに折れ曲がることにより、右フロアフレーム17が矢印Dの如く変位量L3だけ上方へ持ち上げられる。
図10(b)に示すように、右サイドシル14が矢印Aの如く移動することにより、右サイドシル14が消音器28に干渉する。この状態において、消音器28が右サイドシル14とともに矢印A方向へ移動して右フロアフレーム17に干渉する。
ここで、右フロアフレーム17が変位量L3だけ上方へ持ち上げられている。
また、消音器28は右サイドシル14に取り付けられている。右サイドシル14は上方へ移動することなく水平方向へ矢印Aの如く移動する。よって、消音器28が上方へ変位することが抑えられる。
これにより、消音器28の左上部曲面35aを右フロアフレーム17(具体的には、右フロアフレーム17の下部55b)に確実に干渉させることができる。左上部曲面35aが右フロアフレーム17の下部55bに干渉することにより、消音器28の左上部曲面35aから右フロアフレーム17の下部55bに荷重F4が入力する。
また、消音器28の左上部曲面35aの半径が、左下部曲面36aの半径より大きく形成されている。よって、消音器28の左上部曲面35aから右フロアフレーム17の下部55bに荷重F4が入力することにより、荷重F4の下向き分力F5が上向き分力F7より確実に大きくなる。
ここで、下向き分力F5、上向き分力F7は、次式であらわされる。
F5=F4×sinα1
F6=F4×cosα1
F7=μ1×F6
但し、α1:左上部曲面35aが右フロアフレーム17の下部55bに接触する接線に対して直交する直線(法線)と荷重F4との角度
μ1:左上部曲面35aおよび右フロアフレーム17の下部55bの摩擦係数
このように、下向き分力F5が上向き分力F7より大きくなる。よって、消音器28が下向き分力F5により矢印Eの如く下方へ確実に押し下げられる。これにより、右サイドシル14を右フロアフレーム17まで車幅方向内側に変形させることができる。
したがって、燃料タンク21に影響を与えることなく、右サイドシル14を車幅方向内側に好適に変形させて、右サイドシル14に入力した衝撃荷重F3を良好に吸収できる。
ついで、左サイドシル13に衝撃荷重F8が入力した際に、衝撃荷重F8を車体下部構造10で吸収する例を図11、図12に基づいて説明する。
図11(a)に示すように、左サイドシル13に障害物92が車幅方向側方から衝突する。左サイドシル13に障害物92から衝撃荷重F8が入力する。
図11(b)に示すように、左サイドシル13の外側壁13bが変形する。
左サイドシル13の外側壁13bが変形した後、左サイドシル13が車幅方向内側へ矢印Fの如く移動する。よって、右クロスメンバ68と同様に、左クロスメンバ67(図4参照)が上方へ向けて山折れ状(逆V字状)に変形する。これにより、左フロアフレーム16が変位量L4だけ矢印Gの如く上方へ持ち上げられる。
また、左サイドシル13が矢印Fの如く移動することにより、左サイドシル13とともにキャニスタ23が矢印F方向へ移動する。キャニスタ23が移動することにより、取付ブラケット41の右傾斜部41dが左フロアフレーム16の下部16bに干渉する。
右傾斜部41dは、内端部41cから車幅方向外側へ向けて上り勾配の傾斜状に形成されている。よって、取付ブラケット41の右傾斜部41dから左フロアフレーム16に荷重F9が入力することにより、荷重F9の下向き分力F10が上向き分力F12より確実に大きくなる。
ここで、下向き分力F10、上向き分力F12は、次式であらわされる。
F10=F9×sinα2
F11=F9×cosα2
F12=μ2×F11
但し、α2:右傾斜部41dが左フロアフレーム16の下部16bに接触する接線に対して直交する直線(法線)と荷重F9との角度
μ2:右傾斜部41dおよび左フロアフレーム16の下部16bの摩擦係数
このように、下向き分力F10を上向き分力F12より大きくすることにより、キャニスタ23(特に、取付ブラケット41の内端部41c側)が下向き分力F10により矢印Hの如く下方へ押し下げられる。
図12(a)に示すように、キャニスタ23および取付ブラケット41は消音器28(図3参照)と比べて車幅方向の幅寸法W1が大きな部材である。このため、左サイドシル13に入力した衝撃荷重F8でキャニスタ23が落下した際に、取付ブラケット41の内端部41cが地面95に接触することが考えられる。
このため、キャニスタ23の落下が抑えられ、キャニスタ23の上部23aが左サイドシル13と左フロアフレーム16との間に介在される虞がある。よって、左サイドシル13の変形がキャニスタ23の上部23aで抑えられる。これにより、左サイドシル13に入力した衝撃荷重F8を良好に吸収することが難しい。
そこで、左クロスメンバ67(図4参照)を上方へ向けて逆V字状に変形させて、左フロアフレーム16を変位量L4だけ上方へ持ち上げるようにした。
図12(b)に示すように、キャニスタ23が落下して取付ブラケット41の内端部41cが地面95に接触する。この状態において、キャニスタ23の上部23aに対して、左フロアフレーム16の底部16aが高さ寸法H7だけ上方に変位する。
よって、キャニスタ23(特に、上部23a)に影響されることなく、左サイドシル13を左フロアフレーム16まで車幅方向内側に変形させることができる。これにより、燃料タンク21に影響を与えることなく、左サイドシル13を車幅方向内側に好適に変形させることができる。したがって、左サイドシル13に入力した衝撃荷重F8を良好に吸収できる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る車体下部構造100について説明する。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同一類似部材については同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
図13に示すように、車体下部構造100は、右サイドシル102と右フロアフレーム17との間に車載部品(消音器28)が強く挟まれたような状態を想定する場合である。この場合、右サイドシル102の内側壁103の摩擦係数も考慮する必要がある。
右サイドシル102の内側壁103は所定の摩擦係数μ3を有する。よって、右サイドシル102に入力した衝撃荷重により、上方変形誘導部77(図9(b)参照)が上方へ変形した状態において、右サイドシル102と右フロアフレーム17との間に消音器28が強く挟まれた状態となる。
消音器28の左上部曲面35aから右フロアフレーム17の下部55bに荷重F4が入力するとともに、消音器28の右側面28aから右サイドシル102の内側壁103に荷重F4が入力する。
右サイドシル102の内側壁103に荷重F4が入力することにより、荷重F4が下向き分力F13、上向き分力F15に分けられる。
下向き分力F13、上向き分力F15は、次式であらわされる。
F13=F4×sinα3
F14=F4×cosα3
F15=μ3×F14
但し、α3:消音器28の右側面28aが右サイドシル102の内側壁103に接触する接線に対して直交する直線(法線)と荷重F4との角度
なお、右サイドシル102は、右サイドシル102に衝撃荷重が入力する前に予め内側壁103が傾斜している場合や、衝撃荷重が入力した後に右サイドシル102に変形により内側壁103が傾斜する場合がある。
μ3:消音器28の右側面28aおよび右サイドシル102の内側壁103の摩擦係数
ここで、消音器28を下方へ押し下げる押下力F16、消音器28に作用する摩擦力F17は次式であらわされる。
F16=F5×cosα1+F13×cosα3
F17=F7×cosα1+F15×cosα3
よって、押下力F16を摩擦力F17より大きく設定することにより、消音器28を下方へ確実に押し下げることができる。これにより、第1実施形態と同様に、燃料タンク21に影響を与えることなく、右サイドシル102を車幅方向内側に好適に変形させて、右サイドシル102に入力した衝撃荷重を良好に吸収できる。
また、キャニスタ23の場合にも、消音器28と同様に、押下力16を摩擦力17より大きく設定することにより、キャニスタ23を下方へ確実に押し下げることができる。これにより、第1実施形態と同様に、燃料タンク21に影響を与えることなく、右サイドシル102を車幅方向内側に好適に変形させて、右サイドシル102に入力した衝撃荷重を良好に吸収できる。
なお、本発明の技術範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、中央フレーム部62に内側縦ビード69、外側縦ビード70を形成した例について説明したが、これに限定しない。他の例として、中央フレーム部62に内側縦ビード69、外側縦ビード70のいずれか一方を形成することも可能である。
また、前記実施形態では、エネルギ源として燃料タンク21を例示したが、これに限定しない。例えば、バッテリ、燃料電池スタック(fuel cell stack)などをエネルギ源として用いることも可能である。
10……車体下部構造
12……フロアパネル
13,14…左右のサイドシル(サイドシル)
16,17…左右のフロアフレーム(フロアフレーム)
21……燃料タンク(エネルギ源)
23……キャニスタ(車載部品)
27……第1排気管(排気管)
28……消音器(車載部品)
33,38…領域
35a…左上部曲面(上部曲面)
36a…左下部曲面(下部曲面)
51……車室
53b…右サイドシルの内側壁
53a…右サイドシルの下部
55a…凹部
62……中央フレーム部
62b…中央内側壁(中央フレーム部の内側壁)
62c…中央外側壁(中央フレーム部の外側壁)
64……第1後フレーム部(後フレーム部)
67,68…左右のクロスメンバ(クロスメンバ)
69,70…内側、外側の縦ビード(縦ビード)
77……上方変形誘導部
77a…第1部位(車載部品側の部位)
77b…第2部位(車載部品側の反対側の部位)
F2,F3,F8…衝撃荷重
F4,F9…荷重
F5,F10,F13…下向き分力
F7,F12,F15…上向き分力
F16…押下力
F17…摩擦力
H1……中央フレーム部の高さ寸法
L1……第1距離
L2……第2距離
L3,L4……変位量

Claims (8)

  1. 車室の下方に設けられるフロアパネルと、
    前記フロアパネルの車幅方向外側に設けられ、車体前後方向へ延びるサイドシルと、
    前記サイドシルの車幅方向内側に設けられ、車体前後方向へ延びるフロアフレームと、
    前記フロアフレームの車幅方向内側に設けられるエネルギ源と、
    前記フロアフレームおよび前記サイドシルに架け渡され、車幅方向へ延びるクロスメンバと、
    前記サイドシル、前記フロアフレームおよび前記クロスメンバで囲まれる領域に設けられる車載部品と、を備え、
    前記クロスメンバは、前記サイドシルに入力した衝撃荷重で、上方へ変形可能な上方変形誘導部を有し、
    前記上方変形誘導部が上方へ変形した状態において、前記車載部品の干渉により前記フロアフレームに荷重が入力した際に、
    前記荷重の下向き分力が、上向き分力より大きいことを特徴とする車体下部構造。
  2. 前記車載部品は消音器であり、
    前記消音器は、略楕円形に形成され、前記フロアフレーム側において上部曲面の半径が下部曲面の半径より大きいことを特徴とする請求項に記載の車体下部構造。
  3. 前記車載部品はキャニスタであることを特徴とする請求項に記載の車体下部構造。
  4. 前記上方変形誘導部から前記サイドシルまでの第1距離と、
    前記上方変形誘導部から前記フロアフレームまでの第2距離と、
    前記フロアフレームの上方への変位量との関係が、
    (第1距離)−(第2距離)≧(変位量)
    に設定されていることを特徴とする請求項に記載の車体下部構造。
  5. 前記上方変形誘導部は、
    車体前後方向において、前記車載部品側の部位が、反対側の部位より強度が低いことを特徴とする請求項に記載の車体下部構造。
  6. 前記車載部品は、前記サイドシルに取り付けられていることを特徴とする請求項に記載の車体下部構造。
  7. 前記フロアフレームは、
    前記消音器に連結された排気管の上方に形成され、前記排気管を回避する凹部と、
    前記凹部の後部側に位置し、一定断面に形成された後フレーム部と、を有することを特徴とする請求項に記載の車体下部構造。
  8. 車室の下方に設けられるフロアパネルと、
    前記フロアパネルの車幅方向外側に設けられ、車体前後方向へ延びるサイドシルと、
    前記サイドシルの車幅方向内側に設けられ、車体前後方向へ延びるフロアフレームと、
    前記フロアフレームの車幅方向内側に設けられるエネルギ源と、
    前記フロアフレームおよび前記サイドシルに架け渡され、車幅方向へ延びるクロスメンバと、
    前記サイドシル、前記フロアフレームおよび前記クロスメンバで囲まれる領域に設けられる車載部品と、を備え、
    前記クロスメンバは、前記サイドシルに入力した衝撃荷重で、上方へ変形可能な上方変形誘導部を有し、
    前記上方変形誘導部が上方へ変形した状態において、前記車載部品が前記サイドシルと前記フロアフレームとの間に挟まれ、前記車載部品の干渉により前記サイドシルと前記フロアフレームにそれぞれ荷重が入力した際に、
    前記車載部品に加わる押下力が、摩擦力より大きいことを特徴とする車体下部構造。
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