JP6595560B2 - 海苔製造システム - Google Patents

海苔製造システム Download PDF

Info

Publication number
JP6595560B2
JP6595560B2 JP2017218771A JP2017218771A JP6595560B2 JP 6595560 B2 JP6595560 B2 JP 6595560B2 JP 2017218771 A JP2017218771 A JP 2017218771A JP 2017218771 A JP2017218771 A JP 2017218771A JP 6595560 B2 JP6595560 B2 JP 6595560B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laver
drying
controller
drying chamber
stirring blade
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017218771A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018082696A (ja
Inventor
直人 吉田
Original Assignee
株式会社イツワ工業
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社イツワ工業 filed Critical 株式会社イツワ工業
Publication of JP2018082696A publication Critical patent/JP2018082696A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6595560B2 publication Critical patent/JP6595560B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、抄製した海苔生地を乾燥させて乾燥海苔を製造するための海苔製造システムに関するものである。
従来より、食用に供される乾燥海苔は、水分を多く含んだ海苔生地を矩形シート状に乾燥させることによって製造されている。この乾燥海苔の製造には、建屋の内部に設置された海苔製造機が広く用いられている。
この海苔製造機は、スノコ状の海苔簀に海苔生地を抄製するための抄製装置に海苔生地を乾燥させるための乾燥装置を連設し、抄製装置で抄製した海苔生地を海苔簀ごと乾燥装置に受け渡し、乾燥装置によって海苔簀に抄製した海苔生地を乾燥させるようにしている。
この乾燥装置は、海苔生地を抄製した海苔簀を搬送しながら海苔生地を乾燥させるための乾燥室と、乾燥室に加熱した空気を供給するための加熱室とを並設している。
そして、乾燥装置では、加熱室の上部に形成された吸気部から吸気した空気を加熱室の内部で加熱し、加熱室の下部及び乾燥室の下部に連通状に形成された供給部を介して加熱した空気を加熱室から乾燥室に供給し、加熱空気を用いて乾燥室の内部で海苔生地を乾燥させ、その後、海苔生地の乾燥に使用した加熱空気を乾燥室の上部に形成された排気部から排気する(たとえば、特許文献1参照。)。
特開2010−45981号公報
ところが、上記従来の海苔製造機では、建屋の内部に設置されているために、海苔生地の乾燥に使用された加熱空気が全て建屋の外部に排出されるのではなく、乾燥に使用された加熱空気の一部が、乾燥室の排気部から排気された後に、再び加熱室の吸気部から吸気される。
この海苔生地の乾燥に使用された加熱空気には、海苔生地に含有されていた水分が含まれている。そのため、再び加熱室で加熱されて乾燥室に供給される加熱空気の量が多すぎる場合には、乾燥室の内部の湿度が高くなって乾燥海苔にくもりが生じ、一方、再び加熱室で加熱されて乾燥室に供給される加熱空気の量が少なすぎる場合には、乾燥室の内部の湿度が低くなって乾燥海苔にちぢみが生じ、いずれにしても乾燥海苔の商品価値を損ねるおそれがあった。
そして、従来の海苔製造機では、再び加熱室で加熱されて乾燥室に供給される加熱空気の量などの制御を建屋内でオペレーターが行わなければならず、オペレーターが不慣れな場合には適切な制御を行えないおそれがあった。
そこで、請求項1に係る本発明では、抄製した海苔生地を加熱空気で乾燥させるための乾燥室と、乾燥室に加熱空気を供給するための加熱室と、これらの乾燥室・加熱室の駆動を制御するコントローラーとを有する海苔製造システムにおいて、コントローラーに携帯端末装置と送受信可能な送受信機を接続し、携帯端末装置からコントローラーを遠隔操作可能とし、前記コントローラーは、乾燥室で乾燥させた乾燥海苔の画像を携帯端末装置に送信し、その後、携帯端末装置から送信された信号に基づいて乾燥室・加熱室の駆動を制御することにした。
また、請求項2に係る本発明では、抄製した海苔生地を加熱空気で乾燥させるための乾燥室と、乾燥室に加熱空気を供給するための加熱室と、これらの乾燥室・加熱室の駆動を制御するコントローラーとを有する海苔製造システムにおいて、コントローラーに携帯端末装置と送受信可能な送受信機を接続し、携帯端末装置からコントローラーを遠隔操作可能とし、前記乾燥室・加熱室を設けた海苔製造機に貯蔵した海苔原藻を供給する海苔原藻貯蔵供給槽を有し、海苔原藻貯蔵供給槽に、槽内の水位を計測する水位センサーと、槽内の海苔原藻を撹拌する撹拌翼と、撹拌翼に向けて洗浄水を噴射する洗浄ノズルとを設け、前記コントローラーは、水位センサーによって計測した槽内の水位から撹拌翼が水面上に露出したことを検出した場合に携帯端末装置に送信し、その後、携帯端末装置から送信された信号に基づいて、洗浄ノズルから水面上に露出した撹拌翼に向けて洗浄水を噴射するよう制御することにした。
そして、本発明では、以下に記載する効果を奏する。
すなわち、本発明では、抄製した海苔生地を加熱空気で乾燥させるための乾燥室と、乾燥室に加熱空気を供給するための加熱室と、これらの乾燥室・加熱室の駆動を制御するコントローラーとを有する海苔製造システムにおいて、コントローラーに携帯端末装置と送受信可能な送受信機を接続し、携帯端末装置からコントローラーを遠隔操作可能とすることにしているために、熟練者が海苔製造機から離れた場所にいる場合であっても乾燥室・加熱室の駆動を適切に制御することができる。
特に、コントローラーが、運転開始後に乾燥室の内部の海苔生地の搬送経路の全てに海苔生地が存在している状態(通常運転状態)となった後に、携帯端末装置から遠隔操作可能とすることにした場合には、乾燥室・加熱室の駆動を安定して制御することができる。
また、コントローラーが、乾燥室で乾燥させた乾燥海苔の画像を携帯端末装置に送信し、その後、携帯端末装置から送信された信号に基づいて乾燥室・加熱室の駆動を制御することにした場合には、乾燥海苔の状況に応じて乾燥室・加熱室の駆動を適切に制御することができる。
また、コントローラーが、乾燥室で乾燥させた乾燥海苔の含水率が所定値以下となる頻度が所定値以上となった場合に携帯端末装置に送信し、その後、携帯端末装置から送信された信号に基づいて乾燥室・加熱室の駆動を制御することにした場合には、乾燥海苔の含水率に応じて乾燥室・加熱室の駆動を適切に制御することができる。
さらに、乾燥室・加熱室を設けた海苔製造機に貯蔵した海苔原藻を供給する海苔原藻貯蔵供給槽を有し、海苔原藻貯蔵供給槽に、槽内の水位を計測する水位センサーと、槽内の海苔原藻を撹拌する撹拌翼と、撹拌翼に向けて洗浄水を噴射する洗浄ノズルとを設け、コントローラーが、水位センサーによって計測した槽内の水位から撹拌翼が水面上に露出したことを検出した場合に携帯端末装置に送信し、その後、携帯端末装置から送信された信号に基づいて、洗浄ノズルから水面上に露出した撹拌翼に向けて洗浄水を噴射するよう制御することにした場合には、海苔原藻貯蔵供給槽の衛生を向上させることができる。
海苔製造システムを示す正面断面図。 海苔製造機を示す平面図。 同右側面図。 同左側面図。 海苔製造システムの制御方法を示すフローチャート。 海苔原藻貯蔵供給槽を示す断面図。 同動作説明図。 同動作説明図。 同動作説明図。
以下に、本発明に係る海苔製造システムの具体的な構成について図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、海苔製造システムSでは、海苔製造機1が建屋2の内部に設置されており、海苔製造機1によって海苔生地を乾燥させることで矩形シート状の乾燥海苔を製造するものである。
海苔製造機1は、図1〜図4に示すように、海苔生地の抄製を行う抄製装置3と海苔生地の乾燥を行う乾燥装置4とを前後に連設した構成となっている。
抄製装置3は、複数枚の海苔簀5を並設した簀枠6を搬送するための無端状の搬送機構7を内蔵しており、搬送機構7の搬送経路に沿って、海苔簀5に海苔生地を抄くための抄き機構8と、吸引によって海苔生地の脱水を行うための吸引脱水機構9と、スポンジの押圧によって海苔生地の脱水を行う押圧脱水機構10と、海苔簀5から乾燥海苔を剥離するための剥離機構11とを順に配置している。
そして、抄製装置3は、搬送機構7で簀枠6ごと海苔簀5を搬送しながら、抄き機構8で海苔簀5に海苔生地を抄製し、吸引脱水機構9と押圧脱水機構10とで海苔生地の脱水を行い、その後、乾燥装置4に簀枠6ごと受け渡すとともに、乾燥装置4で乾燥した後の簀枠6を再び受け取り、剥離機構11で海苔簀5から乾燥海苔を剥離するように構成している。
乾燥装置4は、前後方向に伸延させた矩形箱型状の乾燥室12の右側部に前後方向に伸延させた矩形箱型状の加熱室13を並設している。
乾燥室12の内部には、簀枠6を搬送するための搬送機構14,15が上下に収容されている。簀枠6(海苔生地)は、上側の搬送機構14の上側前端部で抄製装置3の搬送機構7の上側後端部から受け渡され、上側の搬送機構14の上側前端部から上側後端部に搬送された後に下側後端部から下側前端部に搬送され、上側の搬送機構14から下側の搬送機構15に受け渡され、下側の搬送機構15の上側前端部から上側後端部に搬送された後に下側後端部から下側前端部に搬送され、再び、抄製装置3の搬送機構7の下側後端部に受け渡される。これにより、乾燥室12の内部に簀枠6(海苔生地)の搬送経路(乾燥室12の内部を簀枠6(海苔生地)が2往復する経路)が形成される。
加熱室13には、空気を加熱して乾燥室12の内部に供給する加熱装置16,17が前後に配設されている。
加熱装置16,17は、前後対称の構造となっており、前側の加熱装置16について説明すると、加熱装置16は、加熱室13の外側前端下部に燃焼バーナー18を取付けるとともに、加熱室13の内側に円筒状の加熱ダクト19と排気ダクト20とを加熱ダクト19を下側にして上下に取付け、加熱室13の前端部において加熱ダクト19の始端部に燃焼バーナー18を連通連結するとともに、加熱室13の中央部において加熱ダクト19の終端部に排気ダクト20の始端部を連通連結し、排気ダクト20の終端部を加熱室13の前端上部から外部に突出させ、排気ダクト20の終端部に上下方向に垂直に伸延する排気筒21の基端部を連通連結している。
また、前側の加熱装置16は、加熱室13の前側上部に3個の円形開口状の吸入口(吸気部22)を前後に間隔を開けて形成するとともに、各吸気部22に吸入用のファン23を取付け、一方、加熱室13の左側下部に乾燥室12に連通する矩形開口状の供給口(供給部24)を形成し、供給部24に4枚の整流板25を上下に間隔を開けて取付けている。
同様に、後側の加熱装置17は、加熱室13の外側後端下部に燃焼バーナー26を取付けるとともに、加熱室13の内側に円筒状の加熱ダクト27と排気ダクト28とを加熱ダクト27を下側にして上下に取付け、加熱室13の後端部において加熱ダクト27の始端部に燃焼バーナー26を連通連結するとともに、加熱室13の中央部において加熱ダクト27の終端部に排気ダクト28の始端部を連通連結し、排気ダクト28の終端部を加熱室13の後端上部から外部に突出させ、排気ダクト28の終端部に上下方向に垂直に伸延する排気筒29の基端部を連通連結している。
また、後側の加熱装置17は、加熱室13の後側上部に3個の円形開口状の吸入口(吸気部30)を前後に間隔を開けて形成するとともに、各吸気部30に吸入用のファン31を取付け、一方、加熱室13の左側下部に乾燥室12に連通する矩形開口状の供給口(供給部32)を形成し、供給部32に4枚の整流板33を上下に間隔を開けて取付けている。
そして、乾燥装置4は、加熱室13の燃焼バーナー18,26によって加熱ダクト19,27の外周部を加熱し、ファン23,31の作用で吸気部22,30から空気を吸入し、内部において加熱ダクト19,27によって空気を加熱し、その加熱した空気(加熱空気)を供給部24,32から乾燥室12に供給するようにしている。なお、加熱室13は、燃焼バーナー18,26によって生じた排気を加熱ダクト19,27と排気ダクト20,28を介して排気筒21,29から外部に排出するようにしている。
また、乾燥装置4は、乾燥室12の内部において搬送機構14,15で簀枠6ごと海苔簀5を2往復搬送し、その間に、加熱室13の左側下部と乾燥室12の右側下部とを連通する供給部24,32から供給された加熱空気を用いて海苔簀5に抄製された海苔生地を乾燥させるようにしている。海苔生地の乾燥に使用された加熱空気は、乾燥室12に形成された排気部34から乾燥室12の外部に排出される。
建屋2の内部に設置された海苔製造機1では、建屋2の内部に乾燥室12の排気部34と加熱室13の吸気部22,30との間に連通状の連通路35が形成される。この連通路35には、乾燥室12の排気部34から加熱室13の吸気部22,30へと流入する空気の流入量を規制するための4個の空気流入量規制装置36〜39を前後に並べて配置している。このうち、前側の2個の空気流入量規制装置36,37は、前側の加熱装置16と対応する位置(後側の加熱装置17の吸気部30よりも前側の加熱装置16の吸気部22に近い位置)に配置され、後側の2個の空気流入量規制装置38,39は、後側の加熱装置17と対応する位置(前側の加熱装置16の吸気部22よりも後側の加熱装置17の吸気部30に近い位置)に配置されている。
各空気流入量規制装置36〜39は、矩形枠状の枠体40に上下に並べた3枚の横長矩形板状の開閉フィン41を上下回動自在に取付け、モーター等の駆動機構で開閉フィン41を回動させることで乾燥室12の排気部34から加熱室13の吸気部22,30へと流入する空気の流入量を規制するようにしている。なお、各空気流入量規制装置36〜39は、開閉フィン41の回動角度によって開口面積を変化させて空気の流入量を規制するとともに、空気の流入を阻止するように遮蔽することもできる。
各空気流入量規制装置36〜39は、コントローラー42で制御される。このコントローラー42には、乾燥室12の内部の温度や湿度を計測するセンサー43が接続されており、センサー43で計測された温度や湿度に応じて加熱装置16,17や空気流入量規制装置36〜39を制御するようにしている。なお、センサー43は、乾燥室12の内部に複数個設けられており、乾燥室12の前側部分と後側部分などのように乾燥室12の内部の温度や湿度を部分的に計測できるようにしている。また、コントローラー42は、海苔製造機1の各部の運転をも制御する。
海苔製造システムSでは、建屋2に、外部からの空気を内部に供給する空気吸入装置44と、内部の空気を外部に排出する空気排出装置(排気ファン)45と、建屋2の内部を空気吸入装置44に連通する空間と空気排出装置45に連通する空間とに仕切る仕切壁46を設けている。空気排出装置45は、前後に複数の排気ファンを空気流入量規制装置36〜39と対応する位置に並べて配置しており、各排気ファンはコントローラー42で制御される。また、空気吸入装置44も空気の吸入量をコントローラー42で制御される。コントローラー42には、携帯端末装置48と信号を送受信するための送受信機47が接続されている。これにより、コントローラー42は、携帯端末装置48から遠隔操作が可能となっている。
そして、海苔製造システムSでは、空気吸入装置44から供給された空気を加熱室13で加熱して乾燥室12に供給し、乾燥室12から排気された加熱空気(の一部)を空気排出装置45から排出する。その際に、一部(残り)の加熱空気は、乾燥室12から空気流入量規制装置36〜39を介して加熱室13へと流入する。
この海苔製造システムSでは、図5に示すように、コントローラー42によって空気流入量規制装置36〜39及び空気吸入装置44並びに空気排出装置45を制御することによって、海苔製造機1の乾燥室12の内部の湿度が所定範囲内になるようにしている。
すなわち、コントローラー42は、乾燥室12の内部の湿度の目標値を設定する。この目標値は、作業者の入力によって手動で設定することもでき、また、建屋2の内部の温度や湿度などに応じてコントローラー42が自動で設定することもできる。コントローラー42は、乾燥室12の内部の湿度が目標値を含む所定範囲内(目標値の前後を上限及び下限とする範囲内)になるように制御する。
次に、コントローラー42は、空気流入量規制装置36〜39及び空気吸入装置44並びに空気排出装置45を初期設定する。ここでは、空気流入量規制装置36〜39を全て開放(100%開放)した状態にして、空気の流入量が最大となるようにする。また、空気吸入装置44及び空気排出装置45を最大の出力で運転(100%運転)する状態にして、空気の吸入量及び排出量が最大となるようにする。なお、空気流入量規制装置36〜39を所定の開度で開放(たとえば、70%開放)した状態としたり、空気吸入装置44や空気排出装置45を所定の出力で運転(たとえば、80%運転)した状態としてもよい。
次に、コントローラー42は、海苔製造機1の運転を開始する。その際に、コントローラー42は、タイマー等を用いて海苔製造機1の運転開始からの時間を計測できるようにする。
ここで、海苔製造機1の運転を開始すると、抄き機構8で海苔簀5に抄製された海苔生地が脱水後に乾燥室12の内部に順に受け渡され、乾燥室12の内部の搬送経路に沿って搬送された後に、剥離機構11に受け渡される。そのため、海苔製造機1の運転開始直後には、乾燥室12の内部の搬送経路の上流側だけに海苔生地が存在している状態(初期運転状態)となっており、その後、乾燥室12の内部の搬送経路の全てに海苔生地が存在している状態(通常運転状態)となり、海苔製造機1の運転終了間際には、乾燥室12の内部の搬送経路の下流側だけに海苔生地が存在している状態(終期運転状態)となる。通常運転状態では、初期運転状態や終期運転状態よりも海苔生地の量が多く、乾燥室12の内部の水分量が多くなる。また、初期運転状態では、海苔生地が全く搬送されていない部分が存在するために終期運転状態よりも乾燥室12の内部の水分量が少なくなる。したがって、初期運転状態では、乾燥室12の内部の水分量が最も少ない状態となっている。
次に、コントローラー42は、センサー43で乾燥室12の内部の湿度を測定し、海苔製造機1の運転開始からの経過時間を計測する。
そして、コントローラー42は、海苔製造機1の運転開始から予め設定した所定時間が経過した場合には、空気排出装置45の運転を制御する。ここでは、海苔製造機1が初期運転状態から通常運転状態となる時間を経過した場合に、空気排出装置45を初期設定よりも少ない出力で運転(たとえば、70%運転)した状態として、建屋2の内部から外部に排出される空気の量が初期運転状態よりも少なくなるように制御する。なお、コントローラー42は、海苔製造機1が通常運転状態から終期運転状態となる時間を経過した場合に、空気排出装置45を初期設定又は初期設定よりもやや少ない出力で運転(たとえば、100%運転又は80%運転)する状態として、建屋2の内部から外部に排出される空気の量が通常運転状態よりも多くなるように制御することもできる。また、コントローラー42は、海苔製造機1の運転中に空気排出装置45の出力を低下させて空気の排出量を低減させる際に、空気排出装置45の運転を停止させると湿度制御が不安定になり制御できなくなるおそれがあるため、空気排出装置45の運転を停止させることはしないようにしている。また、コントローラー42は、空気流入量規制装置36〜39による空気の流入量に応じて各空気流入量規制装置36〜39に対応する位置に設けられた空気排出装置45(排気ファン)の出力を個別に制御してもよい。たとえば、空気の流入量がより多い空気流入量規制装置36〜39に対応する空気排出装置45(排気ファン)の出力をより低下させてもよい。
また、コントローラー42は、乾燥室12の内部の湿度が所定範囲内にない場合には、空気流入量規制装置36〜39の開閉を制御する。たとえば、センサー43によって乾燥室12の前側部分の湿度が所定湿度(目標値)よりも高くなっていることを検出した場合には、前側の加熱装置16に対応する空気流入量規制装置36,37を制御して乾燥室12の排気部34から加熱室13の前側の吸気部22に流入する空気の量を減少させる。これにより、乾燥室12の排気部34から加熱室13の前側の吸気部22に流入する空気、すなわち、乾燥室12で海苔生地の乾燥に使用され水分を多量に含んだ(湿度の高い)空気が再び加熱室13で加熱されて乾燥室12に供給されるのを防止し、乾燥室12の前側部分の湿度を良好に低下させることができる。このように、乾燥室12の内部の湿度に応じて空気の流入量を規制するよう空気流入量規制装置36〜39を制御することで、乾燥室12で海苔生地の乾燥に使用された水分を多く含んだ空気が加熱室13に流入するのを抑制することができるので、乾燥室12の内部の湿度を良好に維持することができる。
またコントローラー42は、センサー43によって乾燥室12の前側部分の温度が所定温度よりも低くなっていることを検出した場合には、前側の加熱装置16を制御して加熱室13から乾燥室12の前側部分に供給する高温の加熱空気の量を増大させる。その際に、前側の加熱装置16に対応する空気流入量規制装置36,37を制御して乾燥室12の排気部34から加熱室13の前側の吸気部22に流入する空気の量を減少させてもよく、また、同時に又は独立して、後側の加熱装置17に対応する空気流入量規制装置38,39を制御して乾燥室12の排気部34から加熱室13の前側の吸気部22に流入する空気の量を減少させてもよい。
以上に説明したように、上記海苔製造システムSは、海苔製造機1の運転開始後に、乾燥室12の排気部34から加熱室13の吸気部22,30へと流入する空気の流入量を規制するための空気流入量規制装置36〜39を乾燥室12の内部の湿度に応じて制御するとともに、乾燥室12の排気部34から建屋2の外部へ空気を排出するための空気排出装置45を運転開始後の所定のタイミングで空気の排出量が少なくなるように制御することにしている。
そのため、上記構成の海苔製造システムSでは、建屋2から外部に排出される空気の量が減少するのに伴って乾燥室12の排気部34から加熱室13の吸気部22,30へと再び流入する空気(湿度調整された空気)の流入量が増大し、乾燥室12の内部の湿度制御を短時間で良好に行うことができ、乾燥海苔の水分過多によるくもりや水分不足によるちぢみの発生を抑制して乾燥海苔の商品価値を向上させることができる。また、乾燥室12の排気部34から加熱室13の吸気部22,30へと再び流入する空気(温度調整された空気)の流入量が増大することで、加熱室13の運転負担を軽減することができるとともに、空気排出装置45(排気ファン)の運転負担を軽減することができ、ランニングコストを低減することができる。これにより、上記構成の海苔製造システムSでは、高品質でありながら安価な乾燥海苔を製造することができる。
空気排出装置45による空気の排出量を少なくするタイミングは、空気流入量規制装置36〜39を所定時間制御しても乾燥室12の内部の湿度が所定範囲内にならない時とすることで、空気排出装置45よりも空気流入量規制装置36〜39による制御を優先的に行って、乾燥室12の内部の湿度制御を安定して行うことができるようにする。
但し、空気排出装置45による空気の排出量を少なくするタイミングは、海苔製造機1の運転開始後に乾燥室12の内部の海苔生地の搬送経路の全てに海苔生地が存在している状態(通常運転状態)でのいずれかの時とすることで、乾燥室12の内部の湿度制御をより一層安定して行うことができる。
さらに上記海苔製造システムSでは、コントローラー42が海苔製造機1の運転開始からの経過時間によって海苔製造機1が通常運転状態となっていることを検出し、通常運転状態では、乾燥室12で乾燥させた乾燥海苔の画像(たとえば、剥離機構7で剥離した乾燥海苔の画像)を撮影し、その画像を送受信機47から携帯端末装置48に送信する。なお、コントローラー42は、携帯端末装置48から送信された信号に基づいて乾燥海苔の画像を撮影し携帯端末装置48に送信するようにしてもよい。
また、上記海苔製造システムSでは、コントローラー42が携帯端末装置48からの信号を受信した場合に、その信号に基づいて、乾燥室・加熱室・空気流入量規制装置・空気排出装置・空気吸入装置の駆動(微調整など)を制御することもできるようになっている。
なお、上記海苔製造システムSでは、海苔製造機1の運転開始後に乾燥室12の内部の海苔生地の搬送経路の全てに海苔生地が存在している状態(通常運転状態)よりも後に、携帯端末装置48に乾燥海苔の画像を送信し、携帯端末装置48からの信号を受信し、その信号に基づいて乾燥室・加熱室・空気流入量規制装置・空気排出装置・空気吸入装置の駆動を制御するようにしている。これにより、海苔製造機1の誤動作や不安な動作の発生を防止することができる。なお、遠隔操作は、通常雲梯状態及び終期運転状態においてのみ受け付けるようにしてもよく、通常運転状態においてのみ受け付けるようにしてもよい。
上記海苔製造システムSでは、海苔製造機1の剥離機構11に、乾燥海苔に含有される水分の割合(含水率)を計測するための含水率計測装置49を接続し、含水率計測装置49をコントローラー42に接続している。
そして、上記海苔製造システムSでは、コントローラー42が海苔製造機1の運転開始からの経過時間によって海苔製造機1が通常運転状態となっていることを検出し、通常運転状態では、乾燥室12で乾燥させた乾燥海苔の含水率を含水率計測装置49によって計測し、その含水率を送受信機47から携帯端末装置48に送信する。なお、コントローラー42は、携帯端末装置48から送信された信号に基づいて乾燥海苔の含水率を計測し携帯端末装置48に送信するようにしてもよい。さらに、含水率計測装置49で計測した含水率がが所定値以下となる頻度(割合)が所定値以上となった場合に携帯端末装置48に送信するようにしてもよい。
また、上記海苔製造システムSでは、コントローラー42が携帯端末装置48からの信号を受信した場合に、その信号に基づいて、乾燥室12・加熱室13・空気流入量規制装置36〜39・空気排出装置45・空気吸入装置44の駆動(微調整など)を制御することもできるようになっている。
このように、コントローラー42が、乾燥室12で乾燥させた乾燥海苔の含水率が所定値以下となる頻度が所定値以上となった場合に携帯端末装置48に送信し、その後、携帯端末装置48から送信された信号に基づいて乾燥室12・加熱室13の駆動を制御することにした場合には、乾燥海苔の含水率に応じて乾燥室12・加熱室13の駆動を適切に制御することができる。
さらに、上記海苔製造システムSでは、海苔製造機1の抄製装置3(抄き機構8)に、貯蔵した海苔原藻を供給するための海苔原藻貯蔵供給槽50をミンチ・調整装置を介して接続し、海苔原藻貯蔵供給槽50及びミンチ・調整装置をコントローラー42に接続している。
海苔原藻貯蔵供給槽50は、図6に示すように、上方を開放させた槽本体51の中央部に撹拌装置52を設けるとともに、槽本体51の上部に洗浄装置53を設け、これら撹拌装置52及び洗浄装置53をコントローラー42で制御するようにしている。この海苔原藻貯蔵供給槽50は、上方の開口から収穫された海苔原藻(養殖海苔と海水との混合物)が投入され、撹拌装置52で撹拌されながら貯蔵され、底部中央から海苔製造機1へと徐々に供給される。
撹拌装置52は、槽本体51の中央上部にモーター54を取付け、モーター54に撹拌軸55を下方(槽本体51の底部中央)へ向けて上下に伸延させた状態で取付け、撹拌軸55の外周に撹拌翼56を外方へ向けて突出させた状態で取付けている。なお、モーター54は、槽本体51の上部開口において対向する周壁間に架設した支持体(図示省略)で支持されている。
撹拌翼56は、複数個(ここでは、3個)の撹拌翼体57,58,59で構成されており、撹拌軸55の上部に第1の撹拌翼体57を外側下方へ向けて傾斜状に突出させた状態で取付け、撹拌軸55の中途部に第2の撹拌翼体58を外側下方へ向けて傾斜状に突出させた状態で取付け、撹拌軸55の下部に第3の撹拌翼体59を外側下方へ向けて傾斜状に突出させた状態で取付けている。なお、撹拌翼56は、(図1に模式的に記載されているが実際には、)複数の撹拌翼体57,58,59を平面視で撹拌軸55の円周方向(回転方向)に向けて等間隔(等角度)をあけて取付けている。
洗浄装置53は、槽本体51の上端部に水位センサー60と洗浄ノズル61とを取付けている。なお、水洗センサー12及び洗浄ノズル61は、モーター54を支持する支持体(図示省略)に取付けられている。また、洗浄ノズル61には、洗浄水(海水)を供給する供給源やポンプなどが接続されている。
水位センサー60は、直下方の水面62までの距離を計測するものであるが、その距離(計測値)を用いてコントローラー42で槽本体51に貯蔵されている海苔原藻の水位を検出することができる。なお、水位センサー60は、槽内の水位(水面の位置)を検出することができればよく、槽本体51の内周壁面に上下に複数の水分センサーを並べて配置した構成などであってもよい。
洗浄ノズル61は、撹拌翼体57,58,59の個数と対応させた複数個(ここでは、3個)の洗浄ノズル体63,64,65で構成されており、第1〜第3の撹拌翼体57,58,59を洗浄するために第1〜第3の洗浄ノズル体63,64,65を設けている。
第1の洗浄ノズル体63は、専ら第1の撹拌翼体57を洗浄するものであり、図7に示すように、第1の撹拌翼体57の基端部から先端部までの範囲(図7中に一点鎖線で示す範囲)に洗浄水を噴霧することができるようになっている。さらに、第1の洗浄ノズル体63は、海苔原藻を槽本体51に満杯状態で投入した時の水位H1よりも下側に位置する槽本体51の内壁面及び撹拌軸55の範囲(図7中に二点鎖線で示す範囲)にも洗浄水を噴霧することができるようになっている。なお、後述するが、第1の洗浄ノズル体63からの洗浄水の噴霧は、第1の撹拌翼体57と第2の撹拌翼体58との間であって第1の撹拌翼体57が完全に露出した状態となる水位H2まで海苔原藻の水位が低下した時に行われる。
また、第2の洗浄ノズル体64は、専ら第2の撹拌翼体58を洗浄するものであり、図8に示すように、第2の撹拌翼体58の基端部から先端部までの範囲(図8中に一点鎖線で示す範囲)に洗浄水を噴霧することができるようになっている。さらに、第2の洗浄ノズル体64は、第1の洗浄ノズル体16からの洗浄水の噴霧が行われた時の水位H2(第1の撹拌翼体57と第2の撹拌翼体58との間であって第1の撹拌翼体57が完全に露出した状態となる水位H2)よりも下側に位置する槽本体51の内壁面及び撹拌軸55の範囲(図8中に二点鎖線で示す範囲)にも洗浄水を噴霧することができるようになっている。なお、後述するが、第2の洗浄ノズル体64からの洗浄水の噴霧は、第2の撹拌翼体58と第3の撹拌翼体59との間であって第2の撹拌翼体58が完全に露出した状態となる水位H3まで海苔原藻の水位が低下した時に行われる。
さらに、第3の洗浄ノズル体65は、専ら第3の撹拌翼体59を洗浄するものであり、図9に示すように、第3の撹拌翼体59の基端部から先端部までの範囲(図9中に一点鎖線で示す範囲)に洗浄水を噴霧することができるようになっている。さらに、第3の洗浄ノズル体65は、第2の洗浄ノズル体17からの洗浄水の噴霧が行われた時の水位H3(第2の撹拌翼体58と第3の撹拌翼体59との間であって第2の撹拌翼体58が完全に露出した状態となる水位H3)よりも下側に位置する槽本体51の内壁面及び撹拌軸55の範囲(図9中に二点鎖線で示す範囲)にも洗浄水を噴霧することができるようになっている。なお、図9示すように、第3の洗浄ノズル体65からの洗浄水の噴霧の範囲を、第1の撹拌翼体57の回転範囲と干渉しない範囲とすることで、第3の洗浄ノズル体65から噴霧された洗浄水が回転する第1の撹拌翼体57に衝突して飛散するのを抑制することができる。また、後述するが、第3の洗浄ノズル体65からの洗浄水の噴霧は、第3の撹拌翼体59と槽本体51の底との間であって第3の撹拌翼体59が完全に露出した状態となる水位H4まで海苔原藻の水位が低下した時に行われる。
海苔原藻貯蔵供給装置1は、以上に説明したように構成しており、コントローラー42によって以下に説明するように制御される。
コントローラー42は、槽本体51に海苔原藻が投入されると、撹拌装置52のモーター54を駆動して撹拌翼56(第1〜第3の撹拌翼体57,58,59)を回転させて槽本体51の内部の海苔原藻を撹拌させる。その際に、コントローラー42は、水位センサー60によって水位H1(海苔原藻を槽本体51に満杯状態で投入した時の水位H1)を検出する。
その後、コントローラー42は、槽本体51に貯蔵した海苔原藻を槽本体51の底部から海苔製造機へ向けて徐々に供給していく。その際に、コントローラー42は、水位センサー60によって低下していく海苔原藻の水位を常時継続して検出する。
そして、コントローラー42は、水位センサー60で検出する水位が、第1の撹拌翼体57と第2の撹拌翼体58との間であって第1の撹拌翼体57が完全に露出した状態となる水位H2まで海苔原藻の水位が低下した時に、洗浄装置53を駆動して第1の洗浄ノズル体63から洗浄水を所定時間(所定水量)噴霧する(図2参照。)。これにより、第1の撹拌翼体57の表面や槽本体51の周壁の表面や撹拌軸55の表面に付着(残存)した養殖海苔等の残渣物を下方の海苔原藻に落下させ、第1の撹拌翼体57の表面や槽本体51の周壁の表面や撹拌軸55の表面から残渣物を除去させることができる。
その後、コントローラー42は、水位センサー60で検出する水位が、第2の撹拌翼体58と第3の撹拌翼体59との間であって第2の撹拌翼体58が完全に露出した状態となる水位H3まで海苔原藻の水位が低下した時に、洗浄装置53を駆動して第2の洗浄ノズル体64から洗浄水を所定時間(所定水量)噴霧する(図3参照。)。これにより、第2の撹拌翼体58の表面や槽本体51の周壁の表面や撹拌軸55の表面に付着(残存)した養殖海苔等の残渣物を下方の海苔原藻に落下させ、第2の撹拌翼体58の表面や槽本体51の周壁の表面や撹拌軸55の表面から残渣物を除去させることができる。
さらに、その後、コントローラー42は、水位センサー60で検出する水位が、第3の撹拌翼体59と槽本体51の底との間であって第3の撹拌翼体59が完全に露出した状態となる水位H4まで海苔原藻の水位が低下した時に、洗浄装置53を駆動して第3の洗浄ノズル体65から洗浄水を所定時間(所定水量)噴霧する(図4参照。)。これにより、第3の撹拌翼体59の表面や槽本体51の周壁の表面や撹拌軸55の表面に付着(残存)した養殖海苔等の残渣物を下方の海苔原藻に落下させ、第3の撹拌翼体59の表面や槽本体51の周壁の表面や撹拌軸55の表面から残渣物を除去させることができる。
以上に説明したように、上記海苔原藻貯蔵供給槽50は、槽内の水位を計測する水位センサー60と、槽内の海苔原藻を撹拌する撹拌翼56と、撹拌翼56に向けて洗浄水を噴射する洗浄ノズル61とを有し、水位センサー60によって計測した槽内の水位から撹拌翼56が水面上に露出したことを検出した場合に、洗浄ノズル61から水面上に露出した撹拌翼56に向けて洗浄水を噴射する構成となっている。そのため、上記構成の海苔原藻貯蔵供給槽50では、撹拌翼56の表面から養殖海苔等を洗浄水で除去することができるので、撹拌翼56の表面に残渣物が付着することがなくなり、従来の残渣物除去に要していた時間や労力を省略することができるとともに、養殖海苔の無駄を無くし衛生面の向上を図ることができる。
また、上記海苔原藻貯蔵供給槽50は、撹拌翼56が上下に並べた複数の撹拌翼体57,58,59を有し、いずれかの撹拌翼体57,58,59が水面上に露出したことを検出した場合に、その撹拌翼体57,58,59に向けて洗浄水を噴射する構成となっている。そのため、上記構成の海苔原藻貯蔵供給槽50では、海苔原藻の供給途中において撹拌翼56の一部分の撹拌翼体57,58,59が水面上に露出した場合でも露出した撹拌翼体57,58,59を迅速に洗浄することができる。
さらに、上記海苔原藻貯蔵供給槽50は、洗浄ノズル61から洗浄水を槽内の水面上に露出した壁面にも向けて噴射する構成となっている。そのため、上記構成の海苔原藻貯蔵供給槽50では、撹拌翼56だけでなく壁面に残渣物が付着するのを防止することができ、より一層、従来の残渣物除去に要していた時間や労力を省略することができるとともに、養殖海苔の無駄を無くし衛生面の向上を図ることができる。
S 海苔製造システム
1 海苔製造機 2 建屋
3 抄製装置 4 乾燥装置
5 海苔簀 6 簀枠
7 搬送機構 8 抄き機構
9 吸引脱水機構 10 押圧脱水機構
11 剥離機構 12 乾燥室
13 加熱室 14,15 搬送機構
16,17 加熱装置 18,26 燃焼バーナー
19,27 加熱ダクト 20,28 排気ダクト
21,29 排気筒 22,30 吸気部
23,31 ファン 24,32 供給部
25,33 整流板 34 排気部
35 連通路 36〜39 空気流入量規制装置
40 枠体 41 開閉フィン
42 コントローラー 43 センサー
44 空気吸入装置 45 空気排出装置
46 仕切壁 47 送受信機
48 携帯端末装置 49 含水率計測装置
50 海苔原藻貯蔵供給槽 51 槽本体
52 撹拌装置 53 洗浄装置
54 モーター 55 撹拌軸
56 撹拌翼 57,58,59 撹拌翼体
60 水位センサー 61 洗浄ノズル
62 水面 63,64,65 洗浄ノズル体
H1,H2,H3,H4 水位

Claims (2)

  1. 抄製した海苔生地を加熱空気で乾燥させるための乾燥室と、乾燥室に加熱空気を供給するための加熱室と、これらの乾燥室・加熱室の駆動を制御するコントローラーとを有する海苔製造システムにおいて、
    コントローラーに携帯端末装置と送受信可能な送受信機を接続し、携帯端末装置からコントローラーを遠隔操作可能とし
    前記コントローラーは、乾燥室で乾燥させた乾燥海苔の画像を携帯端末装置に送信し、その後、携帯端末装置から送信された信号に基づいて乾燥室・加熱室の駆動を制御することを特徴とする海苔製造システム。
  2. 抄製した海苔生地を加熱空気で乾燥させるための乾燥室と、乾燥室に加熱空気を供給するための加熱室と、これらの乾燥室・加熱室の駆動を制御するコントローラーとを有する海苔製造システムにおいて、
    コントローラーに携帯端末装置と送受信可能な送受信機を接続し、携帯端末装置からコントローラーを遠隔操作可能とし
    前記乾燥室・加熱室を設けた海苔製造機に貯蔵した海苔原藻を供給する海苔原藻貯蔵供給槽を有し、
    海苔原藻貯蔵供給槽に、槽内の水位を計測する水位センサーと、槽内の海苔原藻を撹拌する撹拌翼と、撹拌翼に向けて洗浄水を噴射する洗浄ノズルとを設け、
    前記コントローラーは、水位センサーによって計測した槽内の水位から撹拌翼が水面上に露出したことを検出した場合に携帯端末装置に送信し、その後、携帯端末装置から送信された信号に基づいて、洗浄ノズルから水面上に露出した撹拌翼に向けて洗浄水を噴射するよう制御することを特徴とする海苔製造システム。
JP2017218771A 2016-11-16 2017-11-14 海苔製造システム Active JP6595560B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016223044 2016-11-16
JP2016223044 2016-11-16

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018082696A JP2018082696A (ja) 2018-05-31
JP6595560B2 true JP6595560B2 (ja) 2019-10-23

Family

ID=62236530

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017218771A Active JP6595560B2 (ja) 2016-11-16 2017-11-14 海苔製造システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6595560B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6595529B2 (ja) * 2017-04-28 2019-10-23 株式会社イツワ工業 海苔原藻貯蔵供給槽
JP7068697B2 (ja) * 2018-08-22 2022-05-17 竹下産業株式会社 海苔製造システム
JP7289508B2 (ja) * 2019-04-23 2023-06-12 フルタ電機株式会社 生海苔の乾燥装置と、乾海苔生成システム
JP6815043B1 (ja) * 2019-07-30 2021-01-20 株式会社イツワ工業 海苔原藻貯留装置
JP7307499B2 (ja) * 2021-01-26 2023-07-12 株式会社オーツボ 海苔生地液の流出量出力システム

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57197403A (en) * 1981-05-29 1982-12-03 Fuji Denki Erumesu Kk Selecting device for laver
JP2900357B2 (ja) * 1993-12-31 1999-06-02 株式会社戸上電機製作所 海苔調合液濃度制御装置及びその方法
JP3077133B2 (ja) * 1994-02-10 2000-08-14 株式会社戸上電機製作所 海苔調合液濃度制御装置
JP2001299288A (ja) * 2000-04-19 2001-10-30 Yoichiro Omagari 乾燥海苔の異物検知方法及び装置
JP3765005B2 (ja) * 2001-08-06 2006-04-12 財団法人海苔増殖振興会 乾海苔の等級決定方法
JP2005261371A (ja) * 2004-03-22 2005-09-29 Shinwa Seisakusho:Kk 生海苔貯蔵攪拌タンク用水位表示装置
JP2007089424A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Fulta Electric Machinery Co Ltd 海苔製品品質制御装置
JP3167315U (ja) * 2011-02-03 2011-04-14 株式会社イツワ工業 海苔製造機
JP5903130B2 (ja) * 2014-07-09 2016-04-13 株式会社イツワ工業 海苔製造機
JP6075794B2 (ja) * 2014-10-02 2017-02-08 株式会社イツワ工業 海苔用水分計測装置
JP6647560B2 (ja) * 2016-01-18 2020-02-14 株式会社大坪鉄工 海苔製造装置
JP6595529B2 (ja) * 2017-04-28 2019-10-23 株式会社イツワ工業 海苔原藻貯蔵供給槽
JP6538748B2 (ja) * 2017-05-02 2019-07-03 株式会社大坪鉄工 乾燥海苔製造支援システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018082696A (ja) 2018-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6595560B2 (ja) 海苔製造システム
KR101290390B1 (ko) 기능성 성분의 함유량을 증가시킨 현미 및 그 제조 방법
CN110663715B (zh) 一种均质充气打发机
US5613428A (en) Apparatus for cooking food products for consumption
KR20150074870A (ko) 곡물 세척 및 숙성장치
CN210486436U (zh) 一种连续螺带式天然产物原料干燥装置
JP5903130B2 (ja) 海苔製造機
JP4160076B2 (ja) 炊飯装置、炊飯方法、およびプログラム
JP2007124921A (ja) 製茶揉乾ライン並びにその運転制御方法
KR101442257B1 (ko) 기능성 성분의 함유량을 증가시킨 곡물 또는 콩과 식물그리고 그 제조 방법
CN111576078A (zh) 一种抑菌纸巾的制备工艺及其生产设备
CN205762563U (zh) 一种基于大米提升机的大米清洗装置
CN113375425B (zh) 物料干燥系统及基于温度控制的自动上料方法
JP4485756B2 (ja) 無洗米の製造方法及びその装置
KR101740719B1 (ko) 왕겨 연소로 원료 공급 장치, 이를 활용한 곡물 건조기 및 곡물 건조방법
JP4160077B2 (ja) プログラム
JP6450713B2 (ja) 海苔製造システムの制御方法
CN112974236A (zh) 一种小麦初加工用筛选装置
CN207872179U (zh) 一种柠檬酸钙生产线
CN220677520U (zh) 一种化妆水的生产设备
CN219699004U (zh) 一种新型智能全自动肠粉机
CN108157540A (zh) 一种高效率的绿茶加工系统
JP6669704B2 (ja) 海苔製造システム
CN108592606A (zh) 一种家禽养殖的饲料混合烘干装置
CN219223192U (zh) 一种米饼胚体的连续烘干装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180810

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190617

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190625

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190821

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190917

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190926

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6595560

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250