JP3765005B2 - 乾海苔の等級決定方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、乾海苔の等級決定方法に関するものであり、更に述べると、海苔養殖業者の製造した乾海苔を流通に乗せる過程で実施される等級検査に於いて、検査員の視覚、触覚、に頼らずに、機械を使用し、非破壊で能率良く、しかも、客観的結果をもたらせる、乾海苔の等級決定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
我が国では現在1漁期中に約100億枚の乾海苔が生産され、販売されている。乾海苔の生産地は、東日本から九州に至る表日本の沿岸であり、消費地は全国である。従って、漁村において生産された乾海苔は、生産地に近い拠点に集荷され、卸売業者に買い取られ、ついで卸売業者から小売業者の手を経て消費者へ流通される。天産品である乾海苔の品質は多様性に富んだものであるから卸売業者は本来なら1枚づつ品質を見て値を付けなければならないが、短い漁期中に集荷拠点に集められる乾海苔の量は非常に多いので、その様なことは困難である。
【0003】
そこで、生産者は同程度の品質を持つ製品(乾海苔)を集めて格付けし仕訳をして、荷口ごとに見本をつけて卸売業者の検品に供する。
卸売業者は、見本を見て値踏みをし入札によって製品を入手する。
この時の格付け作業が検査であって、もし検査の機能が麻痺すると、取引はきわめて能率の悪いものになり、現在のような大量の生産物を捌くことが不可能になる。
【0004】
従来の品質検査は、習熟した乾海苔の検査員が行っている。この検査員は、検査対象の乾海苔(被検乾海苔)を1枚ずつ手にとり、視覚、触覚により色、艶、出来、などを総合的に検査した後、10枚1帖を10帖束ねた1束ごとに巻いた帯に等級、例えば、味推上1等、味推1等、推1等、上1等、1等〜7等、などの印を打つ。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来例では次の様な問題がある。
(1)乾海苔は通常、検査場へ3600枚入りの段ボール箱に納められて集荷される。検査場では、検査員はまず梱包を解き、検査台の上に並べて1帖づつ検査し、検印を押した後再び梱包する。
この検査に要する時間は1枚あたり約0.1秒程度であり、1箱当たり約6分かかるので、1日1人250箱程度が限界である。
【0006】
ところが、乾海苔の1次加工は全自動機を使用して行われていて、小型のものでも1日に3000枚程度の製品を作っているが、最盛期になると、3600枚位の製品が作られる。
従って、組合単位で10日に1回の集荷を行う検査場では1回の検査は1000箱程度になり、2人の検査員で検査しても2昼夜を要することになる。
実際の検査は、1日で終わるように計画されているが、梱包解き、印打ち、梱包、記録等の作業は早朝から深夜におよび、その労力は多大である。
【0007】
(2)長時間検査していると、検査員の眼の疲労が著しくなり、色、艶の判断がにぶり、常に一定の判断の基準に照らしたものとはなり難くなる。
そのため、しばしば判定結果に不平等を生じ、売り手、買い手の双方に不満の原因を作って公平な取り引きを阻害する。
【0008】
(3)検査員の検査可能な範囲は、前述の様に通常1日1人250箱位であるので、これよりも検査対象の乾海苔が多くなると、1日で検査が完了する様に、乾海苔を検査台の上に流しておいて、気になるところだけ抜き取って確認する方法が採用される。
しかし、この方法では、不良品の混合を見逃し、信用を失う弊害を生じる。
【0009】
(4)検査員が複数の場合には、検査員の能力の差による判定誤差が発生する恐れがある。但し、異なった検査場の結果は相互に独立して取り扱われるので、問題にはされてはいるが、容認されているのが現状である。もちろん、そのことも売り手買い手の双方に不満の原因を作っている。
【0010】
(5)乾海苔の検査は、高度の品質鑑定能力が必要である。ところが、この能力を備えたベテランの検査員は老齢化する一方、その後継者がなかなか育たないのが現状である。そのため、必要な数の検査員を確保することが困難となると共に、検査員1人当たりの検査枚数が飛躍的に増加し、過重な労働を強いる結果となっている。
【0011】
前記問題を解決する目的で、重量、水分、色、艶、タンパク質含有率、等個々の形質を非破壊で計測する機械が開発され、一部で使用されている。
それらの中には、単一形質の計測値の再現性に関しては十分に実用の域に達しているものも見受けられる。
【0012】
しかしながら、乾海苔の等級は、形質の総合として決定されるものであるため、上記の計測器は、何れも検査の補助的な役割を担うに過ぎず、検査員の不安を若干軽減する程度の効果はあっても、労力の軽減、検査精度の向上には抜本的に貢献するものでは無い。
【0013】
この発明は、上記事情に鑑み、乾海苔の等級決定の作業能率を向上させるとともに、客観的で公正な評価を行うことを目的とする。
【0014】
この発明は、検査員の官能試験により、各等級の基準標品を決定する工程と;非破壊検査により、前記基準標品の輝度、水分、重さ、厚さ、を測定する工程と;前記工程で測定した該基準標品の輝度に基づき輝度指数を求め、前記工程で測定された重量を水分の値を用いて乾物重量に変換し、厚さを該乾物重量で除して粗度指数を求める工程と;前記各基準標品の等級を等級指数に変換して目的変数とし、輝度指数、粗度指数、を説明変数として重回帰分析を行い、回帰係数を求めて等級付け用の簡易重回帰式を作成する工程と;非破壊検査により、被検乾海苔の輝度指数及び粗度指数、を求める説明変数実測工程と;前記説明変数実測工程で求めた各値と前記簡易重回帰式とに基づき、該被検乾海苔の等級指数を求める工程と;を備えていることを特徴とする。
【0015】
この発明は、検査員の官能試験により、各等級の基準標品を決定する工程と;非破壊検査により、前記基準標品の輝度、色合い、タンパク質含有率、水分、重さ、厚さ、を測定する工程と;前記工程で測定された該基準標品の輝度に基づき輝度指数を求め、色合いに基づき色合いの均一性指数を求め、又、前記工程で測定された重量を水分の値を用いて乾物重量に変換し、厚さを該乾物重量で除して粗度指数を求める工程と;前記各基準標品の等級を等級指数に変換して目的変数とし、輝度指数、色合いの均一性指数、タンパク質含有率、粗度指数、を説明変数として重回帰分析を行い、回帰係数を求めて等級付け用の重回帰式を作成する工程と;非破壊検査により、被検乾海苔の輝度指数、色合いの均一性指数、タンパク質含有率及び粗度指数、を求める説明変数実測工程と;前記説明変数実測工程で求めた各値と前記重回帰式とに基づき、該被検乾海苔の等級指数を求める工程と;を備えていることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
ベテランの検査員は、乾海苔の格付け(等級付け)を行う場合、色(色合いの均一性)、艶(輝度)、目方(重量)、柔らかさ、焼き色、等を判断データとして、視覚、触覚により総合的に判断している。
本発明者は、これらの判断データに対応する乾海苔のデータを、被破壊検査法、即ち、検査対象の乾海苔(被検乾海苔)を破壊しないで検査する方法、により測定して該測定データを計数処理すれば、客観的に、乾海苔の等級付けができる、と考えた。そこで、等級付けするための理論(計数処理)を研究し、次のような実験を行ったところ、検査員の等級付けと同一レベルで、被検乾海苔の等級付けができることがわかった。
【0017】
乾海苔の等級の相対性:
表1に示す19等級、48ロットの標品(乾海苔)を入手し、これらを材料にして、1ロットにつき10枚の標品に対して非破壊検査法により輝度、色合いの均一性、タンパク質含有率、水分、重量及び厚さ、の6項目を測定した。 この表1は、「平成11年度M漁協海苔品質評価 標品一覧」で、縦に等級、横に入札回及び入札日、が記載されている。
又、等級は、ロットに付けられる階級名であり、味推上一等から7等まであり、同じ等級であれば「推」の付くものはやや上位であり、「味」の付くのは更に上位となる。
なお、ロットとは、共販所における取引で同一品質を保証する複数の製品を一纏めにしたものをいう。
【0018】
【表1】
【0019】
測定された重量を水分の値を用いて乾物重量に換算し、厚さを乾物重量で除して得られた値を粗度指数、と名付けて指標形質に加えた。
【0020】
二次元配置分散分析;
表1において、第1回共販(入札日 平11.11.23)から第5回共販(入札日 平12.01.27)まで揃って出現する等級、即ち、上3等から4等までの4等級、について、輝度、色合い及びタンパク質含有率、の3項目について、それぞれ等級と入札回を因子として二次元配置分散分析によって等級間、入札回及び交互作用の有意差を検討した。その結果、何れの項目も危険率1%以下で帰無仮説は棄却された。
【0021】
このことから海苔の等級は、至って相対的なものであって、産地が同じでも時期が異なれば同一等級が、個々の形式については同一品質を保証していないことがわかった。
【0022】
乾海苔の等級の類縁関係;
等級が比較的多数揃っている表1の第1回共販の分について形質の意味を検討し、それらの測定値の総合効果と等級との関係を調べた。
検査では、表面観察のほとんどは1帖の表面1枚に限られているので、この表面の一枚目の乾海苔だけについて、画像解析相対評価総合による類縁関係、相関係数、群間平均法でクラスタ分析を行った。
【0023】
その結果、
イ)味推1等を除く上3等以上のクラスタ、ロ)3等と上5等で構成されるクラスタ、ハ)上4等から5等までで構成されるクラスタ、
に分割された。特に、上4等から5等のクラスタは、上3等以上のクラスタとは類似性が低いことが示されたので、上級のものと下級のものでは色の構成が異なることが明らかになった。
【0024】
輝度、色合い、タンパク質含有率及び粗度の4変数による類縁関係、標準ユークリッド、ワード法で、クラスタ分析を行った。
その結果、味推上2等がタンパク質含有率の低さ故に下等グループに位置ずけられたことを除くと、類似度7.0で推2等以上と上3等以下に分割され、類似度2で、5クラスタに整理された各クラスタの内訳は、検査等級にほぼ合致した。
【0025】
乾海苔のうまみと外観;
表1の第1回共販分の一帖の表面1枚に関し、等級指数と水分を項目に加えて各指標主成分分析を行ったところ、2成分で累積寄与率が95%に達した。主成分1の寄与率は71%で、因子負荷量をみると、等級指数とタンパク質含有率が有意な負の値で関わり、他は正の値で関わっているが、水分の負荷重は他の項目の2〜3分の1、に過ぎない。
主成分2の寄与率は、24%で、因子負荷量をみると、等級指数との関わりは小さく、タンパク質含有率が比較的大きな正の値を示した。
【0026】
これから推測すると、主成分1は外観、主成分2はうまみの成分であると判断される。この主成分分析では、外観はうまみにほとんど関係がないが、うまみのある海苔は、タンパク質が多く、かつ、色、艶も一般に良いのが通則であること、検査では、うまみよりも外観が重視されていること、がうまく説明されている。
【0027】
乾海苔の計算による等級決定;
等級に連続量を仮定した等級指数を求め、それを目的変数とする重回帰分析を行った。ここで用いられる重回帰分析の詳細な説明は省略するが、回帰係数を求め、下記等級付け用の重回帰式を作成した。
目的変数(等級指数)=切片(定数項)+回帰係数(α1)×説明変数(X1)+回帰係数(α2)×説明変数(X2)+………
この等級指数は、まず7等を2とし、1等上がるごとに1を加え、上には0、5、推には0、2、味には0、1を加えることにより求めた。
【0028】
この重回帰式の説明変数には、主成分分析の結果からみて影響を無視できると考えられる水分を除き、粗度指数(X1)、タンパク質含有率(X2)、輝度指数(X3)、色合いの均一性指数(X4)、及び、輝度×色合い/100指数(X5)、の5項目を選び、それらを組み合わせて説明変数4の場合、3の場合、2の場合につき全部で13ケースを計算し、その結果表2にまとめた。
【0029】
【表2】
【0030】
これら13ケースの計算では、全ての場合について分散分析の結果、危険率1%以下であり、相関関係が認められた。
この13ケース中、表2のどの番号の式が最適であるか、を検討した。
その結果、残差平方和の小ささと重相関係数の大きさからは、4変数(粗度、タンパク質含有率、輝度、色合い)の場合(式1.1)が最適であり、又、自由度により調整された重相関係数は前記4変数でも2変数(粗度、輝度)の場合(式3.2)でもほとんど差が無く、AIG及びCpの値からは、2変数の方がむしろ適していることがわかった。
【0031】
重回帰分析による等級決定の妥当性:
重回帰分析を使用する等級決定法の演繹性について検討した。
前記式1.1及び式3.2(基準標品の1帖の表面1枚だけに基づいて作成された重回帰式)に、第1回共販等級別各測定値平均(一帖の全部10枚について測定し、それらの測定値を平均した値)を代入した結果、等級指数と予測値との相関係数は、前者が0.919、後者が0.890で大差はなかった。
【0032】
一方、第1回入札等級別平均値を元にした重回帰分析では、重相関係数0.92が得られ、この式による予測値と先の式による予測値との相関は、0.9982であったことから、一枚目の標品測定値から求められる重回帰式は、同一入札回の等級を同じにする全標品に適用しても全く問題がないことがわかった。
【0033】
検査時期の相違:
第5回共販の粗度タンパク質含有率の測定値を第1回共販と比較検討した。 粗度は、等級指数にほぼ反比例し、タンパク質含有率はほぼ正比例していることがわかった。
【0034】
そこで、仮にこれらを直線回帰とみなして実測値と予測値の残差平方和を求め、等級数で除すると、第1回共販の粗度では、0.14、タンパク質含有率では、9.84、第5回共販の粗度では、2.30、タンパク質含有率では、12.85が保たれ、特に、第1回共販に対し第5回共販の粗度の変動が大きかった。
【0035】
相関係数は、第1回共販の粗度、タンパク質含有率、とも比較的高い値を示したのに対し、第5回共販では、低い値であった。
これらの数値は、摘採回が進んで、原藻の葉質が低下し、高級贈答品としての販路が閉ざされると、製造が粗雑になり、葉質の良否が製品の仕上がりに反映しにくくなることを示しているものと考えられる。
【0036】
結 論:
以上の実験の結果、本発明者は、次のことを確認することができた。即ち、
(1)乾海苔の等級検査を機械で置き換える際に必要な測定項目は、輝度、色合い、タンパク質含有率、水分、重量及び厚さ、の6項目であること。
(2)等級指数を目的変数とし、粗度、タンパク質含有率、輝度及び色合いを説明変数とする重回帰分析のモデル(重回帰式)が成り立つこと。
【0037】
(3)等級が比較的揃っている共販回の標品を用いて重回帰分析を行った場合、回帰係数はその共販回に限らず適用可能であるが、予測計算結果は検査員の評価と若干そして時には大きな誤差が生じることがある。
この誤差の生じる理由は、検査員の感覚的な問題による場合と、製品の品質構成の内容が大きく変化する場合とがあるが、後者の場合は回帰係数をその共販回の資料から求めて計算し直す必要があること。
本発明は、前記知見に基づいてなされたものである。
【0038】
【実施例】
この発明の実施例を図1〜図3により説明する。
被検乾海苔:
検査対象にした乾海苔(被検乾海苔)は、表3に示すように、全部で55ロットあり、M漁協検査場に時期を違えて5回集荷され、検査員の視覚、触覚による試験、即ち、官能試験、により19等級に仕分けられたものである。それぞれの入札日(5回)に、等級別に産地問屋による入札によって落札単価が付けられている。
【0039】
【表3】
【0040】
等級基準標品の選択:
検査官は官能試験を行いながら、第1回入札(平成11年11月23日)分の14ロットの乾海苔の中から、各等級(味推上1等、味推1等、推1等、1等〜)の基準となる標品を1束(10帖、100枚)づつ抜き出し、等級基準品を決める。この1束のうちの1帖も、又、一帖の一番外側(表面)の1枚もほとんど品質が同じなので、同一等級とみなすことができる。
【0041】
等級基準標品の判断データの測定:
各等級の基準標品の輝度、色合いの同一性、タンパク質含有率、水分、重量及び厚さ、の6項目を測定する。
この測定は、検査装置により標品を破壊しないで行う検査、即ち、非破壊検査法により行う。
【0042】
輝度及び色合いの同一性は、CCD等をセンサとして通常の光学的手法によってコンピュータに取り込まれた乾海苔の画像情報から計算によって求める。この測定手段として、例えば、先の出願(特願平9−152375号、特許第316840号)で使用した検査装置を、前記出願で述べた要領で使用した。なお、前記測定手段としてカラースキャナを用いても良い。
この検査装置は、標品1を載置する検査台2と、該標品1に光を照射する光源3と、該検査台2と対向する撮影装置5と、該撮影装置5にA/D変換器4を介して接続されたコンピュータ7と、を備えている。
【0043】
光源3は、波長特性並びに照度が整えられている。通常の色を検出するためには、可視光領域を網羅し、可視光領域内において、各波長のエネルギー量が自然光のエネルギー量に比例していることが理想的である。
【0044】
撮影装置5には、カラーCCD6を有するビデオカメラが設けられている。
このCCD6は、電荷結合素子(Charge Coupled Device)であり、乾海苔の反射光をレンズを通してCCD受光面に焦点を結ばせ、ドットサイズが海苔の断片よりも十分小さい、RGB(赤、緑、青)の3種それぞれの光量に比例するアナログ信号電流として出力する。
【0045】
この電流は、AD変換器4によりデジタル化された後、コンピュータ7のRAMへ転送される。なお、計算速度を向上させるために、ドットの間隔が海苔の断片のサイズに相当する程度にデータの省略を行う。
【0046】
ここで前記「海苔の断片のサイズ」について説明する。
海苔は乾海苔に加工される過程で、淡水で洗浄後ミンチと称する機械により細断される。裁断された断片のサイズは特定されていないが、通常長短辺ともに1ないし2ミリ程度である。その後の製法は製紙の方法とほぼ同じで、裁断された海苔を水に懸濁させ、均一に分散するように撹拌しながら、水切れのよい廉の上に流し込み、水を切って乾燥する。
【0047】
乾海苔は、細断された断片が折り重なってできているので、乾海苔の中の断片の数は無数と言う表現によるのが適当なほどに極めて多い。
なお、CCD6が取り出す情報の1ドット分が占める大きさは直径0.1ミリ以下である。
【0048】
この撮影装置5では、CCD6は検査対象の乾海苔1の反射光Aを取り込み、該乾海苔1の色(色合いの均一性)及び艶(輝度)を数値化する。
この数値化は、前記RGB配列データをYuv変換式を用いて計算し、Yuv色座標数値データに変換する。この数値化の詳細については、前記出願と同じなので、ここでは説明を省略する。
【0049】
輝度指数:
前述のように、RGB配列をYuv色座標計数値配列に変換し、Yの頻度分布を統計処理して輝度指数を求める。
被写体(乾海苔)を斜め方向(通常45度)から照射して撮影すると、被写体の表面で乱反射が生じる時、大きな値となり、鏡面のように乱反射のない表面からは、反射光が入らないため0、又は、0に近い値となる。
【0050】
乾海苔の表面は比較的なめらかで艶があるので、乱反射は少なく、Yの値は0に近いのが普通であり、64以上になることはない。
そこで、Y=0を100、Y=64を0、になるような反比例配分した値を求め、その平均値を求めて前記輝度指数とする。
【0051】
色合いの均一性指数:
uv座標の頻度分布を統計処理して色合いの均一性指数を求める。
計算されたu、vを色座標を水平面に、頻度を垂直面又は、鉛直面にした立体座標上にプロットすると、山脈状の図が得られる。この時、色合いが均一であればあるほど山の高さが高く、すそ野の広がりは狭くなる。
【0052】
そこで、頻度が10以上あるu、v座標値の頻度合計数を調べ、全数に対する割合を求めて色合いの均一性指数とした。即ち、全ての頻度値が10以上である場合を100、全ての頻度値が10未満である場合を0とする代表値を求めて色合いの均一性指数とする。
【0053】
図2は、画像解析結果の例を示すもので、一枚の味推上一等の標品の輝度指数及び色合いの均一性指数を示している。
この図2の左側の図では、縦は頻度、横は輝度あり、又、右側の図では、衝立のように書かれている面にある横線が頻度で、平面の左下から右上へ向かう線がuで、右下から左上へ向かう線がvである。両者の交点から左、やや上に向かって並んで立っている棒状体が(u、v)値の頻度である。
【0054】
なお、図2の下部に表示されてる、絶対評価値とは、その標品だけの測得値から計算される値で、輝度指数と色合いの均一性指数のことであり、また、相対評価値とは基準標品と比べた値で、被検乾海苔がどの基準標品と似ているのかを確かめるのに大変便利な指数である。
【0055】
タンパク質含有率と水分は、海苔成分計(JTエンジニアリング社製MJ-2000)を使用して測定した。重量は電子天秤10、又、厚さはキャリパ11で測定した。タンパク質含有量の値(タンパク質含有率)は、乾海苔の乾燥重量に対するタンパク質重量のパーセンテージ(%)であり、この値は連続量として得られるので、そのまま説明変数に使用する。
【0056】
厚さを乾物重量で除して得られる値を粗度指数と定義した。
前記乾物重量は重量から水分の占める重量を差し引いて求める。
なお、全自動乾海苔製造装置を使用して製造された直後の製品では、経験的に知られている水分の値(経験値)を代入して得られる近似値で代用できる。
【0057】
第1回入札分、一枚目非破壊検査結果;
第1回目入札(平11.11.23)における等級基準標品(13ロット)の各測定データは、表4の通りであり、例えば、味推上1等の粗度指数は3.31、タンパク質含有率54.4、輝度指数83、色合いの均一性指数は76、水分は4.6、であった。
【0058】
【表4】
【0059】
重回帰分析:
検査員の等級付けは、離散量であるから、連続量である等級指数に変換した上で目的変数とし、粗度指数、タンパク質含有率、輝度指数、色合いの均一性指数、を説明変数として重回帰分析を行い、回帰係数を求めて下記モデル式(重回帰式)を作った。
等級指数=21.656(定数項)+1.221(粗度の回帰係数)×粗度指数+0.064 (タンパク質含有率の回帰係数)×タンパク質含有率+0.185(輝 度の回帰係数)×輝度指数+0.035(色合いの均一性の回帰係数) ×色合いの均一性指数
【0060】
前記重回帰式に表4の各値を代入し演算したところ、表5の結果を得た。
【表5】
【0061】
表5では、縦に項目、横に係数等をとっているが、p値は、各項目の分散から見た危険率で、小さいほど精度がよい。残差平方和は、実測値と重回帰式で求めた予測値との差の二乗を加算したものである。
【0062】
重相関係数は実測値と予測値の相関の程度を示すもので、この値の二乗が一致率になる。調整済み係数は、重相関係数を自由度で調整して算出した係数で、求めた重回帰式を無限母集団のデータ群に適用したときの重相関係数の最低値と考えることができる。AICは赤堀の判定指数で、他の結果が同じ様な値であるときは、この値の小さい方を選ぶことになっている。
【0063】
この様にして得られた等級指数を量子化して等級を決定する。
ここで、量子化とは、アナログデータをデジタルデータに変換することを意味する。等級は、味推上1等、味推1等、等と分けられ、それぞれの間は繋がっていないので離散量であるが、これに対し、等級指数は、8.8、8.3、などと書かれても連続量である説明変数を組み込んだ計算で求められる値なので、8.8、8.3の間には端数の付いた数が無数にあり、切れ目がないので連続量となる。この連続量、例えば、8.7772……、を四捨五入して8.8にするのが量子化である。
【0064】
基準等級指数と等級との対応関係は、例えば、次の様にして決められる。
9から等級の数を引いた値、をその等級の等級指数とし、「上」には0.5、「推」には0.2、「味」には0.1、を更に加算する。例えば、味推上1等の等級指数は、 9−1+0.5+0.2+0.1=8.8
となる。
【0065】
次に、非破壊検査により、各帖の乾海苔の輝度、色合い、タンパク質含有率、水分、重さ、厚さ、を測定する。この時、1帖に纏められている10枚の被検乾海苔全部について測定を行うのではなく、その一番外側(表面)の1枚に付いてだけ行う。
【0066】
前記測定された被検乾海苔の輝度に基づき輝度指数を求め、色合いに基づき色合いの均一性指数を求め、又、重量、水分、厚さに基づき粗度指数を求める。
【0067】
前記各被検乾海苔の輝度指数、色合いの均一性指数、タンパク質含有率及び粗度指数、の値を前記重回帰式に代入して演算し、各被検乾海苔の等級指数を求める。この求めた等級指数を量子化し、その値を前記基準等級指数と比較して等級を決定する。
【0068】
例えば、求められた等級指数が8.7772である場合には、四捨五入して8.8に電子化されるが、この値は味推上1等の8.8に一致するので、該被検乾海苔の等級は、味推上1等、に等級付けされる。
【0069】
前記重回帰式により求めた被検乾海苔の等級指数(予測値)と、検査員の官能試験により求めた等級指数(実測値)と、を比較したところ、図3に示す結果となった。図3において、横軸は等級指数実測値、縦軸は予測値、Rは重相関係数、R2は、重相関係数の説明率、を示す。
この図3から明らかなように、前記予測値は極めて高い精度で等級指数実測値を再現していることが確認できた。
【0070】
この発明の第2実施例を図4により説明するが、この実施例は、プライベート等級に関するものである。即ち、
第1実施例では、被検乾海苔を測定する場合に、1帖の束のうち一番外側の1枚目だけを測定し、その値を重回帰式に代入して等級指数を求めたが、この第2実施例では、同日、同一検査場における、同じロット(この場合は第1回入札分)の等級別に1帖の乾海苔全部を計測して、等級別に求めた10枚の乾海苔の測定値平均(10枚平均値)を、前記重回帰式に代入して等級指数を計算した。
【0071】
なお、第1回入札分非破壊検査における10枚平均値は、表6に示す通りであるが、その値は、表4の測定値と僅かに異なっている。
【表6】
【0072】
この10枚平均値を用いて求めた等級指数を、プライベート等級指数(予測値)と呼ぶことにするが、このプライベート等級指数を、等級指数実測値と比較したところ、図4に示す結果となった。
この図4から明らかなように、前記予測値は極めて高い精度で等級指数実測値を再現していることが確認できた。
なお、図4において、横軸は等級指数実測値、縦軸は予測値(プライベート等級指数)、Rは重相関係数、R2は、重相関係数の説明率、を示す。
【0073】
本発明の第3実施例を図5、図6により説明するが、この第3実施例は、ローカル等級指数に関するものである。即ち、
このローカル等級指数は、表4の第1回入札分の等級指数を求めた、第1実施例の等級付け用重回帰式に、表7に示す第3回入札分非破壊検査(10枚平均値)の測定値を代入して等級指数を演算し、等級を求めるものである。
この様に、同一検査場での検査員の等級評価を他日の標品に適用する処理を、ローカル処理と呼び、この処理で計算される等級をローカル等級と呼ぶ。
【0074】
【表7】
【0075】
このローカル等級指数(予測値)と等級指数実測値とを比較したところ、図5に示す様に、上質の製品の等級指数が実測値よりも高い等級として算出された。これは、表3に示されている第3回入札分の落札価格を参照すると、検査員の感覚による誤差を修正した値になっていること、を示しているものと認められる。
【0076】
図6は、前記第1回入札分の重回帰式を使用せずに、独自に第3回入札分の同じ製品群の重回帰式を新たに作り、表7の測定値を代入して求めた被検乾海苔の等級指数(予測値)、即ち、プライベート等級指数、と等級指数実測値とを比較したものである。
この図6から明らかな様に、前記予測値は、第1回入札分のプライベート等級指数(図3)と同様に、極めて高い精度を再現している。
【0077】
この発明の実施例は、前記に限定されるものではなく、例えば、次のようにしても良い。
(1)グローバル等級;
例えば、平成11年11月23日に、M漁協検査場で等級指数を求める際に利用した重回帰式を、平11年11月30日に行われた、S漁協検査場での等級指数の演算に用いることも可能である。
この様に、検査日及び検査場が異なる場合、即ち、ある日にある検査場における検査員の等級評価を、他日の他の検査場の標品に適用する処理をグローバル処理と呼び、この処理で計算される等級をグローバル等級と呼ぶ。
【0078】
(2)測定項目の省略:
1)等級付け用の簡易重回帰式
タンパク質含有率は、産地と時期の近似した製品では、輝度と高い相関関係を示すことから測定を省略できる。
この場合は、等級付け用の重回帰式は、下記の様な簡易重回帰式となり、説明変数は、輝度指数と粗度指数だけとなるので、計算が容易となる。
等級指数=定数項+粗度の回帰係数×粗度指数+輝度の回帰係数×輝度指数
【0079】
2)水分:
水分は、全自動乾海苔製造装置を使用して製造された直後の製品では産地と時期が近似している場合、ほぼ一定である。そのため、該水分の測定を省略し、経験的に知られている値(経験値)を適用することができる。
【0080】
【発明の効果】
この発明は、乾海苔の等級付け用の重回帰式又は簡易重回帰式に、説明変数である輝度指数、粗度指数等を代入することにより、客観的に乾海苔の等級付けを行うことができる。そのため、乾海苔の等級付けを、公正に、かつ、能率良く行うことができる。
また、一帖の全部の乾海苔を測定することなく、その表面の一枚だけを測定し、その測定値に基づいて前記等級付けの式に代入しても、正確な等級付けができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図である。
【図2】輝度指数と色合いの均一性指数を示す画像解析結果を示す図である。
【図3】予測値と等級指数実測値との比較を示す図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す図で、プライベート等級予測値と等級指数実測値との比較を示す図である。ある。
【図5】本発明の第3実施例を示す図で、ローカル等級予測値と等級指数実測値とを比較する図である。
【図6】本発明の第3実施例を示す図で、プライベート等級予測値と等級指数実測値との比較を示す図である。
【符号の説明】
1 標品
2 検査台
3 光源
5 撮影装置
7 コンピュータ
Claims (12)
- 検査員の官能試験により、各等級の基準標品を決定する工程と;
非破壊検査により、前記基準標品の輝度、水分、重さ、厚さ、を測定する工程と;前記工程で測定した該基準標品の輝度に基づき輝度指数を求め、前記工程で測定された重量を水分の値を用いて乾物重量に変換し、厚さを該乾物重量で除して粗度指数を求める工程と;
前記各基準標品の等級を等級指数に変換して目的変数とし、輝度指数、粗度指数、を説明変数として重回帰分析を行い、回帰係数を求めて等級付け用の簡易重回帰式を作成する工程と;
非破壊検査により、被検乾海苔の輝度指数及び粗度指数、を求める説明変数実測工程と;
前記説明変数実測工程で求めた各値と前記簡易重回帰式とに基づき、該被検乾海苔の等級指数を求める工程と;
を備えていることを特徴とする乾海苔の等級決定方法。 - 検査員の官能試験により、各等級の基準標品を決定する工程と;
非破壊検査により、前記基準標品の輝度、色合い、タンパク質含有率、水分、重さ、厚さ、を測定する工程と;
前記工程で測定された該基準標品の輝度に基づき輝度指数を求め、色合いに基づき色合いの均一性指数を求め、又、前記工程で測定された重量を水分の値を用いて乾物重量に変換し、厚さを該乾物重量で除して粗度指数を求める工程と;
前記各基準標品の等級を等級指数に変換して目的変数とし、輝度指数、色合いの均一性指数、タンパク質含有率、粗度指数、を説明変数として重回帰分析を行い、回帰係数を求めて等級付け用の重回帰式を作成する工程と;
非破壊検査により、被検乾海苔の輝度指数、色合いの均一性指数、タンパク質含有率及び粗度指数、を求める説明変数実測工程と;
前記説明変数実測工程で求めた各値と前記重回帰式とに基づき、該被検乾海苔の等級指数を求める工程と;
を備えていることを特徴とする乾海苔の等級決定方法。 - 求めた被検乾海苔の等級指数を量子化して等級を決定することを特徴とする請求項1、又は、2記載の乾海苔の等級決定方法。
- 等級付け用の簡易重回帰式が、等級指数=定数項+粗度の回帰係数×粗度指数+輝度の回帰係数×輝度指数であることを特徴とする請求項1記載の乾海苔の等級決定方法。
- 等級付け用の重回帰式が、等級指数=定数項+粗度の回帰係数×粗度指数+タンパク質含有率の回帰係数×タンパク質含有率+輝度の回帰係数×輝度指数+色合いの均一性の回帰係数×色合いの均一性指数であることを特徴とする請求項2記載の乾海苔の等級決定方法。
- 簡易重回帰式が、被検乾海苔の産地と時期が近似している場合に用いられることを特徴とする請求項1記載の乾海苔の等級決定方法。
- 全自動乾海苔製造装置を使用して製造された直後の被検乾海苔であって、該被検乾海苔の産地と時期が近似している場合には、水分の測定を省略し、経験値を用いることを特徴とする請求項1、又は、2記載の乾海苔の等級決定方法。
- 非破壊検査が、一帖の表面1枚の被検乾海苔に対して行われることを特徴とする請求項1、又は、2項記載の乾海苔の等級決定方法。
- 非破壊検査が、一帖の全部について行われ、それらの平均値を測定値とすることを特徴とする請求項1、又は、2記載の乾海苔の等級決定方法。
- 各等級の基準標品を採取した検査場で、同一の等級付け用の重回帰式又は簡易重回帰式を用いて、同日に被検乾海苔の等級付けを行うことを特徴とする請求項1、又は、2記載の乾海苔の等級決定方法。
- 各等級の基準標品を採取した検査場で、該基準標品を採取した日と異なる日に、以前使用した等級付け用の重回帰式又は簡易重回帰式を用いて、被検乾海苔の等級付けを行うことを特徴とする請求項1、又は、2記載の乾海苔の等級決定方法。
- 各等級の基準標品を採取した検査場と異なる検査場で、かつ、該基準標品を採取した日と異なる日に、前記基準標品の等級付け用の重回帰式又は簡易重回帰式を用いて、被検乾海苔の等級付けを行うことを特徴とする請求項1記載の乾海苔の等級決定方法。
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