JP2003047445A - 乾海苔の等級決定方法 - Google Patents

乾海苔の等級決定方法

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JP2003047445A JP2001238257A JP2001238257A JP2003047445A JP 2003047445 A JP2003047445 A JP 2003047445A JP 2001238257 A JP2001238257 A JP 2001238257A JP 2001238257 A JP2001238257 A JP 2001238257A JP 2003047445 A JP2003047445 A JP 2003047445A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】乾海苔の等級付けを能率良く行うとともに、客
観的で公正な等級付けを行う。 【解決手段】検査員の官能試験により、各等級の等級基
準標品を決定し、非破壊検査により、前記各等級基準標
品の輝度指数、粗度指数を求め、前記各等級基準標品の
等級を等級指数に変換して目的変数とし、輝度指数、粗
度指数を説明変数として重回帰分析を行って回帰係数を
求め、等級付け用の重回帰式を作成する。非破壊検査に
より、各被検乾海苔の輝度指数、粗度指数、を求め、そ
れらの値と前記重回帰式とにより各被検乾海苔の等級指
数を求め、求めた等級指数を量子化して等級を決定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乾海苔の等級決定
方法に関するものであり、更に述べると、海苔養殖業者
の製造した乾海苔を流通に乗せる過程で実施される等級
検査に於いて、検査員の視覚、触覚、に頼らずに、機械
を使用し、非破壊で能率良く、しかも、客観的結果をも
たらせる、乾海苔の等級決定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】我が国では現在1漁期中に約100億枚
の乾海苔が生産され、販売されている。乾海苔の生産地
は、東日本から九州に至る表日本の沿岸であり、消費地
は全国である。従って、漁村において生産された乾海苔
は、生産地に近い拠点に集荷され、卸売業者に買い取ら
れ、ついで卸売業者から小売業者の手を経て消費者へ流
通される。天産品である乾海苔の品質は多様性に富んだ
ものであるから卸売業者は本来なら1枚づつ品質を見て
値を付けなければならないが、短い漁期中に集荷拠点に
集められる乾海苔の量は非常に多いので、その様なこと
は困難である。
【0003】そこで、生産者は同程度の品質を持つ製品
(乾海苔)を集めて格付けし仕訳をして、荷口ごとに見
本をつけて卸売業者の検品に供する。卸売業者は、見本
を見て値踏みをし入札によって製品を入手する。この時
の格付け作業が検査であって、もし検査の機能が麻痺す
ると、取引はきわめて能率の悪いものになり、現在のよ
うな大量の生産物を捌くことが不可能になる。
【0004】従来の品質検査は、習熟した乾海苔の検査
員が行っている。この検査員は、検査対象の乾海苔(被
検乾海苔)を1枚ずつ手にとり、視覚、触覚により色、
艶、出来、などを総合的に検査した後、10枚1帖を1
0帖束ねた1束ごとに巻いた帯に等級、例えば、味推上
1等、味推1等、推1等、上1等、1等〜7等、などの
印を打つ。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来例では次
の様な問題がある。 (1)乾海苔は通常、検査場へ3600枚入りの段ボー
ル箱に納められて集荷される。検査場では、検査員はま
ず梱包を解き、検査台の上に並べて1帖づつ検査し、検
印を押した後再び梱包する。この検査に要する時間は1
枚あたり約0.1秒程度であり、1箱当たり約6分かか
るので、1日1人250箱程度が限界である。
【0006】ところが、乾海苔の1次加工は全自動機を
使用して行われていて、小型のものでも1日に3000
枚程度の製品を作っているが、最盛期になると、360
0枚位の製品が作られる。従って、組合単位で10日に
1回の集荷を行う検査場では1回の検査は1000箱程
度になり、2人の検査員で検査しても2昼夜を要するこ
とになる。実際の検査は、1日で終わるように計画され
ているが、梱包解き、印打ち、梱包、記録等の作業は早
朝から深夜におよび、その労力は多大である。
【0007】(2)長時間検査していると、検査員の眼
の疲労が著しくなり、色、艶の判断がにぶり、常に一定
の判断の基準に照らしたものとはなり難くなる。そのた
め、しばしば判定結果に不平等を生じ、売り手、買い手
の双方に不満の原因を作って公平な取り引きを阻害す
る。
【0008】(3)検査員の検査可能な範囲は、前述の
様に通常1日1人250箱位であるので、これよりも検
査対象の乾海苔が多くなると、1日で検査が完了する様
に、乾海苔を検査台の上に流しておいて、気になるとこ
ろだけ抜き取って確認する方法が採用される。しかし、
この方法では、不良品の混合を見逃し、信用を失う弊害
を生じる。
【0009】(4)検査員が複数の場合には、検査員の
能力の差による判定誤差が発生する恐れがある。但し、
異なった検査場の結果は相互に独立して取り扱われるの
で、問題にはされてはいるが、容認されているのが現状
である。もちろん、そのことも売り手買い手の双方に不
満の原因を作っている。
【0010】(5)乾海苔の検査は、高度の品質鑑定能
力が必要である。ところが、この能力を備えたベテラン
の検査員は老齢化する一方、その後継者がなかなか育た
ないのが現状である。そのため、必要な数の検査員を確
保することが困難となると共に、検査員1人当たりの検
査枚数が飛躍的に増加し、過重な労働を強いる結果とな
っている。
【0011】前記問題を解決する目的で、重量、水分、
色、艶、タンパク質含有率、等個々の形質を非破壊で計
測する機械が開発され、一部で使用されている。それら
の中には、単一形質の計測値の再現性に関しては十分に
実用の域に達しているものも見受けられる。
【0012】しかしながら、乾海苔の等級は、形質の総
合として決定されるものであるため、上記の計測器は、
何れも検査の補助的な役割を担うに過ぎず、検査員の不
安を若干軽減する程度の効果はあっても、労力の軽減、
検査精度の向上には抜本的に貢献するものでは無い。
【0013】この発明は、上記事情に鑑み、乾海苔の等
級決定の作業能率を向上させるとともに、客観的で公正
な評価を行うことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は、検査員の官
能試験により、各等級の基準標品を決定する工程と;非
破壊検査により、前記基準標品の輝度、水分、重さ、厚
さ、を測定する工程と;前記工程で測定した該基準標品
の輝度に基づき輝度指数を求め、重量、水分、厚さに基
づき粗度を求める工程と;前記各基準標品の等級を等級
指数に変換して目的変数とし、輝度指数、粗度指数、を
説明変数として重回帰分析を行い、回帰係数を求めて等
級付け用の簡易重回帰式を作成する工程と;非破壊検査
により、被検乾海苔の輝度指数及び粗度指数、を求める
説明変数実測工程と;前記説明変数実測工程で求めた各
値と前記簡易重回帰式とに基づき、該被検乾海苔の等級
指数を求める工程と;を備えていることを特徴とする。
【0015】この発明は、検査員の官能試験により、各
等級の基準標品を決定する工程と;非破壊検査により、
前記基準標品の輝度、色合い、タンパク質含有率、水
分、重さ、厚さ、を測定する工程と;前記工程で測定さ
れた該基準標品の輝度に基づき輝度指数を求め、色合い
に基づき色合いの均一性指数を求め、又、重量、水分、
厚さに基づき粗度指数を求める工程と;前記各基準標品
の等級を等級指数に変換して目的変数とし、輝度指数、
色合いの均一性指数、タンパク質含有率、粗度指数、を
説明変数として重回帰分析を行い、回帰係数を求めて等
級付け用の重回帰式を作成する工程と;非破壊検査によ
り、被検乾海苔の輝度指数、色合いの均一性指数、タン
パク質含有率及び粗度指数、を求める説明変数実測工程
と;前記説明変数実測工程で求めた各値と前記重回帰式
とに基づき、該被検乾海苔の等級指数を求める工程と;
を備えていることを特徴とする。。
【0016】
【発明の実施の形態】ベテランの検査員は、乾海苔の格
付け(等級付け)を行う場合、色(色合いの均一性)、
艶(輝度)、目方(重量)、柔らかさ、焼き色、等を判
断データとして、視覚、触覚により総合的に判断してい
る。本発明者は、これらの判断データに対応する乾海苔
のデータを、被破壊検査法、即ち、検査対象の乾海苔
(被検乾海苔)を破壊しないで検査する方法、により測
定して該測定データを計数処理すれば、客観的に、乾海
苔の等級付けができる、と考えた。そこで、等級付けす
るための理論(計数処理)を研究し、次のような実験を
行ったところ、検査員の等級付けと同一レベルで、被検
乾海苔の等級付けができることがわかった。
【0017】乾海苔の等級の相対性:表1に示す19等
級、48ロットの標品(乾海苔)を入手し、これらを材
料にして、1ロットにつき10枚の標品に対して非破壊
検査法により輝度、色合いの均一性、タンパク質含有
率、水分、重量及び厚さ、の6項目を測定した。 この
表1は、「平成11年度M漁協海苔品質評価 標品一
覧」で、縦に等級、横に入札回及び入札日、が記載され
ている。又、等級は、ロットに付けられる階級名であ
り、味推上一等から7等まであり、同じ等級であれば
「推」の付くものはやや上位であり、「味」の付くのは
更に上位となる。なお、ロットとは、共販所における取
引で同一品質を保証する複数の製品を一纏めにしたもの
をいう。
【0018】
【表1】
【0019】測定された重量を水分の値を用いて乾物重
量に換算し、厚さを乾物重量で除して得られた値を粗度
指数、と名付けて指標形質に加えた。
【0020】二次元配置分散分析;表1において、第1
回共販(入札日 平11.11.23)から第5回共販(入札日
平12.01.27)まで揃って出現する等級、即ち、上3等か
ら4等までの4等級、について、輝度、色合い及びタン
パク質含有率、の3項目について、それぞれ等級と入札
回を因子として二次元配置分散分析によって等級間、入
札回及び交互作用の有意差を検討した。その結果、何れ
の項目も危険率1%以下で帰無仮説は棄却された。
【0021】このことから海苔の等級は、至って相対的
なものであって、産地が同じでも時期が異なれば同一等
級が、個々の形式については同一品質を保証していない
ことがわかった。
【0022】乾海苔の等級の類縁関係;等級が比較的多
数揃っている表1の第1回共販の分について形質の意味
を検討し、それらの測定値の総合効果と等級との関係を
調べた。検査では、表面観察のほとんどは1帖の表面1
枚に限られているので、この表面の一枚目の乾海苔だけ
について、画像解析相対評価総合による類縁関係、相関
係数、群間平均法でクラスタ分析を行った。
【0023】その結果、 イ)味推1等を除く上3等以上のクラスタ、ロ)3等と
上5等で構成されるクラスタ、ハ)上4等から5等まで
で構成されるクラスタ、に分割された。特に、上4等か
ら5等のクラスタは、上3等以上のクラスタとは類似性
が低いことが示されたので、上級のものと下級のもので
は色の構成が異なることが明らかになった。
【0024】輝度、色合い、タンパク質含有率及び粗度
の4変数による類縁関係、標準ユークリッド、ワード法
で、クラスタ分析を行った。その結果、味推上2等がタ
ンパク質含有率の低さ故に下等グループに位置ずけられ
たことを除くと、類似度7.0で推2等以上と上3等以
下に分割され、類似度2で、5クラスタに整理された各
クラスタの内訳は、検査等級にほぼ合致した。
【0025】乾海苔のうまみと外観;表1の第1回共販
分の一帖の表面1枚に関し、等級指数と水分を項目に加
えて各指標主成分分析を行ったところ、2成分で累積寄
与率が95%に達した。主成分1の寄与率は71%で、
因子負荷量をみると、等級指数とタンパク質含有率が有
意な負の値で関わり、他は正の値で関わっているが、水
分の負荷重は他の項目の2〜3分の1、に過ぎない。主
成分2の寄与率は、24%で、因子負荷量をみると、等
級指数との関わりは小さく、タンパク質含有率が比較的
大きな正の値を示した。
【0026】これから推測すると、主成分1は外観、主
成分2はうまみの成分であると判断される。この主成分
分析では、外観はうまみにほとんど関係がないが、うま
みのある海苔は、タンパク質が多く、かつ、色、艶も一
般に良いのが通則であること、検査では、うまみよりも
外観が重視されていること、がうまく説明されている。
【0027】乾海苔の計算による等級決定;等級に連続
量を仮定した等級指数を求め、それを目的変数とする重
回帰分析を行った。ここで用いられる重回帰分析の詳細
な説明は省略するが、回帰係数を求め、下記等級付け用
の重回帰式を作成した。 目的変数(等級指数)=切片(定数項)+回帰係数(α
1)×説明変数(X1)+回帰係数(α2)×説明変数
(X2)+……… この等級指数は、まず7等を2とし、1等上がるごとに
1を加え、上には0、5、推には0、2、味には0、1を加え
ることにより求めた。
【0028】この重回帰式の説明変数には、主成分分析
の結果からみて影響を無視できると考えられる水分を除
き、粗度指数(X1)、タンパク質含有率(X2)、輝度
指数(X3)、色合いの均一性指数(X4)、及び、輝度
×色合い/100指数(X5)、の5項目を選び、それらを
組み合わせて説明変数4の場合、3の場合、2の場合に
つき全部で13ケースを計算し、その結果表2にまとめ
た。
【0029】
【表2】
【0030】これら13ケースの計算では、全ての場合
について分散分析の結果、危険率1%以下であり、相関
関係が認められた。この13ケース中、表2のどの番号
の式が最適であるか、を検討した。その結果、残差平方
和の小ささと重相関係数の大きさからは、4変数(粗
度、タンパク質含有率、輝度、色合い)の場合(式1.
1)が最適であり、又、自由度により調整された重相関
係数は前記4変数でも2変数(粗度、輝度)の場合(式
3.2)でもほとんど差が無く、AIG及びCpの値から
は、2変数の方がむしろ適していることがわかった。
【0031】重回帰分析による等級決定の妥当性:重回
帰分析を使用する等級決定法の演繹性について検討し
た。前記式1.1及び式3.2(基準標品の1帖の表面1枚だ
けに基づいて作成された重回帰式)に、第1回共販等級
別各測定値平均(一帖の全部10枚について測定し、そ
れらの測定値を平均した値)を代入した結果、等級指数
と予測値との相関係数は、前者が0.919、後者が0.890で
大差はなかった。
【0032】一方、第1回入札等級別平均値を元にした
重回帰分析では、重相関係数0.92が得られ、この式によ
る予測値と先の式による予測値との相関は、0.9982であ
ったことから、一枚目の標品測定値から求められる重回
帰式は、同一入札回の等級を同じにする全標品に適用し
ても全く問題がないことがわかった。
【0033】検査時期の相違:第5回共販の粗度タンパ
ク質含有率の測定値を第1回共販と比較検討した。粗度
は、等級指数にほぼ反比例し、タンパク質含有率はほぼ
正比例していることがわかった。
【0034】そこで、仮にこれらを直線回帰とみなして
実測値と予測値の残差平方和を求め、等級数で除する
と、第1回共販の粗度では、0.14、タンパク質含有率で
は、9.84、第5回共販の粗度では、2.30、タンパク質含
有率では、12.85が保たれ、特に、第1回共販に対し第
5回共販の粗度の変動が大きかった。
【0035】相関係数は、第1回共販の粗度、タンパク
質含有率、とも比較的高い値を示したのに対し、第5回
共販では、低い値であった。これらの数値は、摘採回が
進んで、原藻の葉質が低下し、高級贈答品としての販路
が閉ざされると、製造が粗雑になり、葉質の良否が製品
の仕上がりに反映しにくくなることを示しているものと
考えられる。
【0036】結 論:以上の実験の結果、本発明者は、
次のことを確認することができた。即ち、 (1)乾海苔の等級検査を機械で置き換える際に必要な測
定項目は、輝度、色合い、タンパク質含有率、水分、重
量及び厚さ、の6項目であること。 (2)等級指数を目的変数とし、粗度、タンパク質含有
率、輝度及び色合いを説明変数とする重回帰分析のモデ
ル(重回帰式)が成り立つこと。
【0037】(3)等級が比較的揃っている共販回の標品
を用いて重回帰分析を行った場合、回帰係数はその共販
回に限らず適用可能であるが、予測計算結果は検査員の
評価と若干そして時には大きな誤差が生じることがあ
る。この誤差の生じる理由は、検査員の感覚的な問題に
よる場合と、製品の品質構成の内容が大きく変化する場
合とがあるが、後者の場合は回帰係数をその共販回の資
料から求めて計算し直す必要があること。本発明は、前
記知見に基づいてなされたものである。
【0038】
【実施例】この発明の実施例を図1〜図3により説明す
る。 被検乾海苔:検査対象にした乾海苔(被検乾海苔)は、
表3に示すように、全部で55ロットあり、M漁協検査
場に時期を違えて5回集荷され、検査員の視覚、触覚に
よる試験、即ち、官能試験、により19等級に仕分けら
れたものである。それぞれの入札日(5回)に、等級別
に産地問屋による入札によって落札単価が付けられてい
る。
【0039】
【表3】
【0040】等級基準標品の選択:検査官は官能試験を
行いながら、第1回入札(平成11年11月23日)分
の14ロットの乾海苔の中から、各等級(味推上1等、
味推1等、推1等、1等〜)の基準となる標品を1束
(10帖、100枚)づつ抜き出し、等級基準品を決め
る。この1束のうちの1帖も、又、一帖の一番外側(表
面)の1枚もほとんど品質が同じなので、同一等級とみ
なすことができる。
【0041】等級基準標品の判断データの測定:各等級
の基準標品の輝度、色合いの同一性、タンパク質含有
率、水分、重量及び厚さ、の6項目を測定する。この測
定は、検査装置により標品を破壊しないで行う検査、即
ち、非破壊検査法により行う。
【0042】輝度及び色合いの同一性は、CCD等をセ
ンサとして通常の光学的手法によってコンピュータに取
り込まれた乾海苔の画像情報から計算によって求める。
この測定手段として、例えば、先の出願(特願平9−1
52375号、特許第316840号)で使用した検査
装置を、前記出願で述べた要領で使用した。なお、前記
測定手段としてカラースキャナを用いても良い。この検
査装置は、標品1を載置する検査台2と、該標品1に光
を照射する光源3と、該検査台2と対向する撮影装置5
と、該撮影装置5にA/D変換器4を介して接続された
コンピュータ7と、を備えている。
【0043】光源3は、波長特性並びに照度が整えられ
ている。通常の色を検出するためには、可視光領域を網
羅し、可視光領域内において、各波長のエネルギー量が
自然光のエネルギー量に比例していることが理想的であ
る。
【0044】撮影装置5には、カラーCCD6を有する
ビデオカメラが設けられている。このCCD6は、電荷
結合素子(Charge Coupled Device)であり、乾海苔
の反射光をレンズを通してCCD受光面に焦点を結ば
せ、ドットサイズが海苔の断片よりも十分小さい、RG
B(赤、緑、青)の3種それぞれの光量に比例するアナ
ログ信号電流として出力する。
【0045】この電流は、AD変換器4によりデジタル
化された後、コンピュータ7のRAMへ転送される。な
お、計算速度を向上させるために、ドットの間隔が海苔
の断片のサイズに相当する程度にデータの省略を行う。
【0046】ここで前記「海苔の断片のサイズ」につい
て説明する。海苔は乾海苔に加工される過程で、淡水で
洗浄後ミンチと称する機械により細断される。裁断され
た断片のサイズは特定されていないが、通常長短辺とも
に1ないし2ミリ程度である。その後の製法は製紙の方
法とほぼ同じで、裁断された海苔を水に懸濁させ、均一
に分散するように撹拌しながら、水切れのよい廉の上に
流し込み、水を切って乾燥する。
【0047】乾海苔は、細断された断片が折り重なって
できているので、乾海苔の中の断片の数は無数と言う表
現によるのが適当なほどに極めて多い。なお、CCD6
が取り出す情報の1ドット分が占める大きさは直径0.
1ミリ以下である。
【0048】この撮影装置5では、CCD6は検査対象
の乾海苔1の反射光Aを取り込み、該乾海苔1の色(色
合いの均一性)及び艶(輝度)を数値化する。この数値
化は、前記RGB配列データをYuv変換式を用いて計算
し、Yuv色座標数値データに変換する。この数値化の
詳細については、前記出願と同じなので、ここでは説明
を省略する。
【0049】輝度指数:前述のように、RGB配列をY
uv色座標計数値配列に変換し、Yの頻度分布を統計処
理して輝度指数を求める。被写体(乾海苔)を斜め方向
(通常45度)から照射して撮影すると、被写体の表面
で乱反射が生じる時、大きな値となり、鏡面のように乱
反射のない表面からは、反射光が入らないため0、又
は、0に近い値となる。
【0050】乾海苔の表面は比較的なめらかで艶がある
ので、乱反射は少なく、Yの値は0に近いのが普通であ
り、64以上になることはない。そこで、Y=0を10
0、Y=64を0、になるような反比例配分した値を求
め、その平均値を求めて前記輝度指数とする。
【0051】色合いの均一性指数:uv座標の頻度分布
を統計処理して色合いの均一性指数を求める。計算され
たu、vを色座標を水平面に、頻度を垂直面又は、鉛直
面にした立体座標上にプロットすると、山脈状の図が得
られる。この時、色合いが均一であればあるほど山の高
さが高く、すそ野の広がりは狭くなる。
【0052】そこで、頻度が10以上あるu、v座標値
の頻度合計数を調べ、全数に対する割合を求めて色合い
の均一性指数とした。即ち、全ての頻度値が10以上で
ある場合を100、全ての頻度値が10未満である場合
を0とする代表値を求めて色合いの均一性指数とする。
【0053】図2は、画像解析結果の例を示すもので、
一枚の味推上一等の標品の輝度指数及び色合いの均一性
指数を示している。この図2の左側の図では、縦は頻
度、横は輝度あり、又、右側の図では、衝立のように書
かれている面にある横線が頻度で、平面の左下から右上
へ向かう線がuで、右下から左上へ向かう線がvであ
る。両者の交点から左、やや上に向かって並んで立って
いる棒状体が(u、v)値の頻度である。
【0054】なお、図2の下部に表示されてる、絶対評
価値とは、その標品だけの測得値から計算される値で、
輝度指数と色合いの均一性指数のことであり、また、相
対評価値とは基準標品と比べた値で、被検乾海苔がどの
基準標品と似ているのかを確かめるのに大変便利な指数
である。
【0055】タンパク質含有率と水分は、海苔成分計
(JTエンジニアリング社製MJ-2000)を使用して測
定した。重量は電子天秤10、又、厚さはキャリパ11
で測定した。タンパク質含有量の値(タンパク質含有
率)は、乾海苔の乾燥重量に対するタンパク質重量のパ
ーセンテージ(%)であり、この値は連続量として得ら
れるので、そのまま説明変数に使用する。
【0056】厚さを乾物重量で除して得られる値を粗度
指数と定義した。前記乾物重量は重量から水分の占める
重量を差し引いて求める。なお、全自動乾海苔製造装置
を使用して製造された直後の製品では、経験的に知られ
ている水分の値(経験値)を代入して得られる近似値で
代用できる。
【0057】第1回入札分、一枚目非破壊検査結果;第
1回目入札(平11.11.23)における等級基準標品(13
ロット)の各測定データは、表4の通りであり、例え
ば、味推上1等の粗度指数は3.31、タンパク質含有率5
4.4、輝度指数83、色合いの均一性指数は76、水分は4.
6、であった。
【0058】
【表4】
【0059】重回帰分析:検査員の等級付けは、離散量
であるから、連続量である等級指数に変換した上で目的
変数とし、粗度指数、タンパク質含有率、輝度指数、色
合いの均一性指数、を説明変数として重回帰分析を行
い、回帰係数を求めて下記モデル式(重回帰式)を作っ
た。 等級指数=21.656(定数項)+1.221(粗度の回帰係数)
×粗度指数+0.064(タンパク質含有率の回帰係数)×
タンパク質含有率+0.185(輝度の回帰係数)×輝度指
数+0.035(色合いの均一性の回帰係数)×色合いの均
一性指数
【0060】前記重回帰式に表4の各値を代入し演算し
たところ、表5の結果を得た。
【表5】
【0061】表5では、縦に項目、横に係数等をとって
いるが、p値は、各項目の分散から見た危険率で、小さ
いほど精度がよい。残差平方和は、実測値と重回帰式で
求めた予測値との差の二乗を加算したものである。
【0062】重相関係数は実測値と予測値の相関の程度
を示すもので、この値の二乗が一致率になる。調整済み
係数は、重相関係数を自由度で調整して算出した係数
で、求めた重回帰式を無限母集団のデータ群に適用した
ときの重相関係数の最低値と考えることができる。AIC
は赤堀の判定指数で、他の結果が同じ様な値であるとき
は、この値の小さい方を選ぶことになっている。
【0063】この様にして得られた等級指数を量子化し
て等級を決定する。ここで、量子化とは、アナログデー
タをデジタルデータに変換することを意味する。等級
は、味推上1等、味推1等、等と分けられ、それぞれの
間は繋がっていないので離散量であるが、これに対し、
等級指数は、8.8、8.3、などと書かれても連続量である
説明変数を組み込んだ計算で求められる値なので、8.
8、8.3の間には端数の付いた数が無数にあり、切れ目が
ないので連続量となる。この連続量、例えば、8.7772…
…、を四捨五入して8.8にするのが量子化である。
【0064】基準等級指数と等級との対応関係は、例え
ば、次の様にして決められる。9から等級の数を引いた
値、をその等級の等級指数とし、「上」には0.5、
「推」には0.2、「味」には0.1、を更に加算する。例
えば、味推上1等の等級指数は、 9−1+0.5+0.2+
0.1=8.8となる。
【0065】次に、非破壊検査により、各帖の乾海苔の
輝度、色合い、タンパク質含有率、水分、重さ、厚さ、
を測定する。この時、1帖に纏められている10枚の被
検乾海苔全部について測定を行うのではなく、その一番
外側(表面)の1枚に付いてだけ行う。
【0066】前記測定された被検乾海苔の輝度に基づき
輝度指数を求め、色合いに基づき色合いの均一性指数を
求め、又、重量、水分、厚さに基づき粗度指数を求め
る。
【0067】前記各被検乾海苔の輝度指数、色合いの均
一性指数、タンパク質含有率及び粗度指数、の値を前記
重回帰式に代入して演算し、各被検乾海苔の等級指数を
求める。この求めた等級指数を量子化し、その値を前記
基準等級指数と比較して等級を決定する。
【0068】例えば、求められた等級指数が8.7772であ
る場合には、四捨五入して8.8に電子化されるが、この
値は味推上1等の8.8に一致するので、該被検乾海苔の
等級は、味推上1等、に等級付けされる。
【0069】前記重回帰式により求めた被検乾海苔の等
級指数(予測値)と、検査員の官能試験により求めた等
級指数(実測値)と、を比較したところ、図3に示す結
果となった。図3において、横軸は等級指数実測値、縦
軸は予測値、Rは重相関係数、R2は、重相関係数の説
明率、を示す。この図3から明らかなように、前記予測
値は極めて高い精度で等級指数実測値を再現しているこ
とが確認できた。
【0070】この発明の第2実施例を図4により説明す
るが、この実施例は、プライベート等級に関するもので
ある。即ち、第1実施例では、被検乾海苔を測定する場
合に、1帖の束のうち一番外側の1枚目だけを測定し、
その値を重回帰式に代入して等級指数を求めたが、この
第2実施例では、同日、同一検査場における、同じロッ
ト(この場合は第1回入札分)の等級別に1帖の乾海苔
全部を計測して、等級別に求めた10枚の乾海苔の測定
値平均(10枚平均値)を、前記重回帰式に代入して等
級指数を計算した。
【0071】なお、第1回入札分非破壊検査における1
0枚平均値は、表6に示す通りであるが、その値は、表
4の測定値と僅かに異なっている。
【表6】
【0072】この10枚平均値を用いて求めた等級指数
を、プライベート等級指数(予測値)と呼ぶことにする
が、このプライベート等級指数を、等級指数実測値と比
較したところ、図4に示す結果となった。この図4から
明らかなように、前記予測値は極めて高い精度で等級指
数実測値を再現していることが確認できた。なお、図4
において、横軸は等級指数実測値、縦軸は予測値(プラ
イベート等級指数)、Rは重相関係数、R2は、重相関
係数の説明率、を示す。
【0073】本発明の第3実施例を図5、図6により説
明するが、この第3実施例は、ローカル等級指数に関す
るものである。即ち、このローカル等級指数は、表4の
第1回入札分の等級指数を求めた、第1実施例の等級付
け用重回帰式に、表7に示す第3回入札分非破壊検査
(10枚平均値)の測定値を代入して等級指数を演算
し、等級を求めるものである。この様に、同一検査場で
の検査員の等級評価を他日の標品に適用する処理を、ロ
ーカル処理と呼び、この処理で計算される等級をローカ
ル等級と呼ぶ。
【0074】
【表7】
【0075】このローカル等級指数(予測値)と等級指
数実測値とを比較したところ、図5に示す様に、上質の
製品の等級指数が実測値よりも高い等級として算出され
た。これは、表3に示されている第3回入札分の落札価
格を参照すると、検査員の感覚による誤差を修正した値
になっていること、を示しているものと認められる。
【0076】図6は、前記第1回入札分の重回帰式を使
用せずに、独自に第3回入札分の同じ製品群の重回帰式
を新たに作り、表7の測定値を代入して求めた被検乾海
苔の等級指数(予測値)、即ち、プライベート等級指
数、と等級指数実測値とを比較したものである。この図
6から明らかな様に、前記予測値は、第1回入札分のプ
ライベート等級指数(図3)と同様に、極めて高い精度
を再現している。
【0077】この発明の実施例は、前記に限定されるも
のではなく、例えば、次のようにしても良い。 (1)グローバル等級;例えば、平成11年11月23日
に、M漁協検査場で等級指数を求める際に利用した重回
帰式を、平11年11月30日に行われた、S漁協検査場
での等級指数の演算に用いることも可能である。この様
に、検査日及び検査場が異なる場合、即ち、ある日にあ
る検査場における検査員の等級評価を、他日の他の検査
場の標品に適用する処理をグローバル処理と呼び、この
処理で計算される等級をグローバル等級と呼ぶ。
【0078】(2)測定項目の省略: 1)等級付け用の簡易重回帰式 タンパク質含有率は、産地と時期の近似した製品では、
輝度と高い相関関係を示すことから測定を省略できる。
この場合は、等級付け用の重回帰式は、下記の様な簡易
重回帰式となり、説明変数は、輝度指数と粗度指数だけ
となるので、計算が容易となる。 等級指数=定数項+粗度の回帰係数×粗度指数+輝度の
回帰係数×輝度指数
【0079】2)水分:水分は、全自動乾海苔製造装置を
使用して製造された直後の製品では産地と時期が近似し
ている場合、ほぼ一定である。そのため、該水分の測定
を省略し、経験的に知られている値(経験値)を適用す
ることができる。
【0080】
【発明の効果】この発明は、乾海苔の等級付け用の重回
帰式又は簡易重回帰式に、説明変数である輝度指数、粗
度指数等を代入することにより、客観的に乾海苔の等級
付けを行うことができる。そのため、乾海苔の等級付け
を、公正に、かつ、能率良く行うことができる。また、
一帖の全部の乾海苔を測定することなく、その表面の一
枚だけを測定し、その測定値に基づいて前記等級付けの
式に代入しても、正確な等級付けができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図である。
【図2】輝度指数と色合いの均一性指数を示す画像解析
結果を示す図である。
【図3】予測値と等級指数実測値との比較を示す図であ
る。
【図4】本発明の第2実施例を示す図で、プライベート
等級予測値と等級指数実測値との比較を示す図である。
ある。
【図5】本発明の第3実施例を示す図で、ローカル等級
予測値と等級指数実測値とを比較する図である。
【図6】本発明の第3実施例を示す図で、プライベート
等級予測値と等級指数実測値との比較を示す図である。
【符号の説明】
1 標品 2 検査台 3 光源 5 撮影装置 7 コンピュータ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検査員の官能試験により、各等級の基準標
    品を決定する工程と;非破壊検査により、前記基準標品
    の輝度、水分、重さ、厚さ、を測定する工程と;前記工
    程で測定した該基準標品の輝度に基づき輝度指数を求
    め、重量、水分、厚さに基づき粗度を求める工程と;前
    記各基準標品の等級を等級指数に変換して目的変数と
    し、輝度指数、粗度指数、を説明変数として重回帰分析
    を行い、回帰係数を求めて等級付け用の簡易重回帰式を
    作成する工程と;非破壊検査により、被検乾海苔の輝度
    指数及び粗度指数、を求める説明変数実測工程と;前記
    説明変数実測工程で求めた各値と前記簡易重回帰式とに
    基づき、該被検乾海苔の等級指数を求める工程と;を備
    えていることを特徴とする乾海苔の等級決定方法。
  2. 【請求項2】検査員の官能試験により、各等級の基準標
    品を決定する工程と;非破壊検査により、前記基準標品
    の輝度、色合い、タンパク質含有率、水分、重さ、厚
    さ、を測定する工程と;前記工程で測定された該基準標
    品の輝度に基づき輝度指数を求め、色合いに基づき色合
    いの均一性指数を求め、又、重量、水分、厚さに基づき
    粗度指数を求める工程と;前記各基準標品の等級を等級
    指数に変換して目的変数とし、輝度指数、色合いの均一
    性指数、タンパク質含有率、粗度指数、を説明変数とし
    て重回帰分析を行い、回帰係数を求めて等級付け用の重
    回帰式を作成する工程と;非破壊検査により、被検乾海
    苔の輝度指数、色合いの均一性指数、タンパク質含有率
    及び粗度指数、を求める説明変数実測工程と;前記説明
    変数実測工程で求めた各値と前記重回帰式とに基づき、
    該被検乾海苔の等級指数を求める工程と;を備えている
    ことを特徴とする乾海苔の等級決定方法。
  3. 【請求項3】求めた被検乾海苔の等級指数を量子化して
    等級を決定することを特徴とする請求項1、又は、2記
    載の乾海苔の等級決定方法。
  4. 【請求項4】等級付け用の簡易重回帰式が、 等級指数=定数項+粗度の回帰係数×粗度指数+輝度の
    回帰係数×輝度指数 であることを特徴とする請求項1記載の乾海苔の等級決
    定方法。
  5. 【請求項5】等級付け用の重回帰式が、 等級指数=定数項+粗度の回帰係数×粗度指数+タンパ
    ク質含有率の回帰係数×タンパク質含有率+輝度の回帰
    係数×輝度指数+色合いの均一性の回帰係数×色合いの
    均一性指数 であることを特徴とする請求項2記載の乾海苔の等級決
    定方法。
  6. 【請求項6】簡易重回帰式が、被検乾海苔の産地と時期
    が近似している場合に用いられることを特徴とする請求
    項1記載の乾海苔の等級決定方法。
  7. 【請求項7】全自動乾海苔製造装置を使用して製造され
    た直後の被検乾海苔であって、該被検乾海苔の産地と時
    期が近似している場合には、水分の測定を省略し、経験
    値を用いることを特徴とする請求項1、又は、2記載の
    乾海苔の等級決定方法。
  8. 【請求項8】非破壊検査が、一帖の表面1枚の被検乾海
    苔に対して行われることを特徴とする請求項1、又は、
    2項記載の乾海苔の等級決定方法。
  9. 【請求項9】非破壊検査が、一帖の全部について行わ
    れ、それらの平均値を測定値とすることを特徴とする請
    求項1、又は、2記載の乾海苔の等級決定方法。
  10. 【請求項10】各等級の基準標品を採取した検査場で、
    同一の等級付け用の重回帰式又は簡易重回帰式を用い
    て、同日に被検乾海苔の等級付けを行うことを特徴とす
    る請求項1、又は、2記載の乾海苔の等級決定方法。
  11. 【請求項11】各等級の基準標品を採取した検査場で、
    該基準標品を採取した日と異なる日に、以前使用した等
    級付け用の重回帰式又は簡易重回帰式を用いて、被検乾
    海苔の等級付けを行うことを特徴とする請求項1、又
    は、2記載の乾海苔の等級決定方法。
  12. 【請求項12】各等級の基準標品を採取した検査場と異
    なる検査場で、かつ、該基準標品を採取した日と異なる
    日に、前記基準標品の等級付け用の重回帰式又は簡易重
    回帰式を用いて、被検乾海苔の等級付けを行うことを特
    徴とする請求項1記載の乾海苔の等級決定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018082696A (ja) * 2016-11-16 2018-05-31 株式会社イツワ工業 海苔製造システム
KR102287954B1 (ko) * 2020-05-15 2021-08-06 강병진 인공지능 기반의 김 분류를 통한 상품화 및 품질 관리 시스템 및 방법
CN114418340A (zh) * 2021-12-29 2022-04-29 张钧南 紫菜海苔品质综合评价方法

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