JP2003144393A - しみ・そばかす評価方法 - Google Patents
しみ・そばかす評価方法Info
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Abstract
うときに、効果的でかつ簡易なしみ・そばかすの評価方
法を提供する。 【解決手段】 皮膚領域のなかで最も目立つしみ・そば
かすを視感等により特定し、特定したしみ・そばかすを
分光測色計等の機器を用いて色情報を定量化して色情報
データを得、この色情報データに基づいて、皮膚領域全
体のしみ・そばかすの目立ち程度を判定する。定量化さ
れる色情報データは、複数波長の分光反射率データを用
いて主成分分析を行って得られるメラニンに関する主成
分得点の測定領域における平均値に基づくものである。
Description
評価方法に関する。
化粧技術者が、訪れた消費者の顔のしみ・そばかすにつ
いて、その程度を評価、判断して、消費者に化粧法をア
ドバイスし、あるいはしみ・そばかすの程度に応じた適
当な化粧品を消費者に勧めることが日常的に行われてい
る。このような活動は、化粧品の製造販売業者にとって
は販売促進上欠かすことができず、一方、消費者にとっ
ても有用である。
ないし濃褐色の平面状斑紋をいい、そばかすとは、人の
顔面などにできる茶褐色の小斑点をいう(広辞苑)。
加齢状態における生成程度の差異等はあるものの、メラ
ニンを主とする色素の沈着によって生成し、上記のよう
に斑紋や斑点状に出現する点において同様のものであ
り、少なくとも、美容上の観点から評価するときは両者
を区別することなくまとめて取り扱うことができる。
常、美容技術者による視感(視覚)による官能評価によっ
て行われる。
一対象についての評価者各人の評価の再現精度や、複数
の評価者による場合の評価の人間精度(人差精度)を高
めるためには、評価者が一定期間経験を積重ねることが
必要である。また、このような経験を積んだ専門の評価
者以外の一般の人が精度良く評価することは容易ではな
い。
皮膚状態を撮像装置や、測色計等の機器を用いて定量的
に評価することも広く試みられている。
た従来の機器を用いてしみ・そばかすを定量的に評価す
る方法は、総じて、しみ・そばかす生成部位のみを部分
的に観察して詳細な解析を行い、観察対象となったしみ
・そばかすを定量するときの定量精度を向上させること
に主眼が置かれているということができる。
ばかすの生成機構や、化粧を施したときのしみ・そばか
すに対する効果等を研究等するときにおいては、特に有
用であるが、一方、美容上の観点からの観察、評価方法
としては、必ずしも適確ではない側面があると思われ、
また、このような後者の観点からの観察、評価方法とし
ては、煩雑過ぎることもある。
のであり、機器を用いてしみ・そばかすの定量評価を行
うときに、美容上の観点からの観察、評価方法として、
効果的でかつ簡易なしみ・そばかすの評価方法を提供す
ることを目的とする。
かす評価方法は、対象となる皮膚領域のしみ・そばかす
を評価する方法であって、該皮膚領域のなかで最も目立
つしみ・そばかすを特定し、該特定したしみ・そばかす
を機器を用いて定量化した色情報データに基づいて、該
皮膚領域全体のしみ・そばかすの目立ち程度を判定する
ことを特徴とする。
全体であるが、これに限るものではない。また、しみ・
そばかすという言葉は、色素沈着に置き換えることもで
きる。また、最も目立つしみ・そばかすを特定する方法
は、適宜の方法を用いることができ、例えば、視感によ
る方法であってもよく、あるいは、機器を用いて例えば
2値化処理した画像データから判断する等の簡略な機器
測定に依ってもよい。また、機器を用いて得る色情報デ
ータに関し、機器としては画像処理機能を含む撮像装置
や測色計等の市販の機器を適宜選定して用いることがで
き、また、色情報データとしては色の三要素等から適宜
選択することができ、この場合明度情報が特に有用であ
る。
を用いて、美容上の観点から必要とされる皮膚領域全体
のしみ・そばかすの目立ち程度を精度よく評価すること
ができ、また、この場合、顔全体についてはしみ・そば
かすを詳細に機器測定するものではないため、簡易に評
価することができる。
の目立ち程度を適確に評価する方法としては、従来から
行われている視感による官能評価が最も即していること
は疑いがないと思われる。そして、この官能評価に代え
て機器を用いて客観的に評価する場合においてその評価
精度を確保するためには、観念的には、あるいは常識的
には、皮膚領域全体の多数の箇所について、機器測定デ
ータを得た上でそれらの多数のデータに基づいて総合的
に判断することが必要であるように思われた。しかしな
がら、本出願人が検討した結果、皮膚領域のなかで最も
目立つしみ・そばかすを特定し、その特定部位について
得た機器測定データ(色情報データ)のみを用いても官
能評価に比べて遜色のない結果を得ることができること
を見出し、本発明に至ったものである。
法は、対象となる皮膚領域のしみ・そばかすを評価する
方法であって、該皮膚領域のなかで最も目立つしみ・そ
ばかす部位と、しみ・そばかすの無い部位とを特定し、
該特定したしみ・そばかす部位および該しみ・そばかす
の無い部位のそれぞれについて機器を用いて定量化して
色情報データを得、該特定したしみ・そばかす部位およ
び該しみ・そばかすの無い部位の色情報データの差分値
に基づいて、該皮膚領域全体のしみ・そばかすの目立ち
程度を判定することを特徴とする。
て、皮膚領域が顔全体の場合は一般的にしみ・そばかす
が殆ど生成しない頬、例えば、目尻から垂直に下ろした
線と口角から水平に延ばした線との交点が対象となる
が、これに限定するものではない。また、本発明の効果
を奏するものである限り、しみ・そばかすの無い部位と
して、しみ・そばかすが皆無ではない部位を機器測定の
対象としてもよい。
域全体のしみ・そばかすの目立ち程度を精度よく、ま
た、簡易に評価することができる。
の分光反射率データまたは表色系データを用いて主成分
分析を行って得られるメラニンに関する主成分得点の測
定領域における平均値に基づくものであると、好適であ
る。
1、No.1、1997年3月号、44〜51頁に、可
視光の分光反射率を主成分分析して得られる、メラニン
に関する主要な構成因子V1に関わる重み係数(主成
分)M1が説明されている。この点について、詳細は後
述する。
像データにおける各画素の色情報の平均値に基づくもの
であると、好適である。
素の色情報データを用いることにより、より精度よく皮
膚領域全体のしみ・そばかすの目立ち程度を評価できる
ことがわかった。
み係数M1を用い、あるいはCIE1976(L*a*
b*)における明度L*を用いると好適である。
像データを2値化処理して抽出したしみ・そばかす抽出
部位における各画素の色情報の平均値に基づくものであ
り、該色情報データとともにさらに該しみ・そばかす抽
出部位における画素数に基づいて該皮膚領域全体のしみ
・そばかすの目立ち程度を判定すると、さらに好適であ
る。
方法の好適な実施の形態(以下、本実施の形態例とい
う。)について、図を参照して、以下に説明する。
・そばかす評価方法について、以下説明する。
かす評価方法は、皮膚領域のなかで最も目立つしみ・そ
ばかすを特定し、その特定したしみ・そばかすを機器を
用いて定量化した色情報データに基づいて、皮膚領域全
体のしみ・そばかすの目立ち程度を判定するものであ
る。
は、適宜の方法を用いることができ、例えば、皮膚領域
全体の画像データから判断する等の簡略な機器測定に依
ってもよいが、ここでは、総合的でかつ適確に最も目立
つしみ・そばかすを特定することができる方法と考えら
れる、視感によって特定する方法を用いた。
を用いて定量化して色情報データを得る方法は、以下に
依った。
製 CM−1000RH)を用いた。分光測色計によ
り、色情報データの原始データとして可視光領域の40
0〜700nmの範囲の全波長のうち10nm間隔の3
1波長の分光反射率を測定する。測定部位の範囲は9φ
である。
波長の分光反射率は、上記測定した各波長の分光反射率
のデータに基づいて、統計手法のひとつの主成分分析法
を適用することによって得ることができる。
品技術者会研究討論会第46回(講演要旨集p63〜p
66,2000)で述べたとおりであるため、ここでは
簡単に説明する。
射率は、3つの構成因子V1〜V3を有する。したがっ
て、任意の波長λの分光反射率Rλは式(1)の形で表
すことができる。
り、MiVi,λは波長λにおける構成因子Viの大き
さである。本方法では、後述するようにMi、特にM1
を求めることが目的であるため、31波長中の任意の3
波長、例えば、400nm、550nmおよび700n
mを選定する。
の分光反射率をそれぞれR400、R550、R700
とすると、以下の式(2)のように書くことができる。
算出する。これらM1、M2、M3は、主成分分析で得
られる主成分であり、またその値は成分得点である。こ
のうち第1主成分M1の成分得点がしみ・そばかすに対
応するものであることがわかっている。したがって、M
1をしみ・そばかすの判定のための主成分得点とするこ
とができる。ここでは、上記した9φの範囲の測定部位
の主成分得点M1を用いる。
かす評価方法は、上記の方法により評価対象者について
得られる色情報データとしての主成分得点M1に基づい
て、皮膚領域全体のしみ・そばかすの目立ち程度を判定
する。
み・そばかす評価方法の妥当性を検証した結果について
以下説明する。
能評価との相関を評価した。
対象として、6名の経験豊富な官能評価者(パネラー)
が視感(視覚)により顔のしみ・そばかすの目立ち程度を
視感により判定した。判定は、「0:目立たない」、
「1:わずかに目立つ」、「2:やや目立つ」、「3:
目立つ」、「4:かなり目立つ」および「5:非常に目
立つ」の6段階評価により行った。そして、各被験者の
視感評価値は、官能評価者6人の平均値を用いた。
て、上記した本発明の方法により、機器測定データとし
ての成分得点M1を各被験者について得た。以下、この
成分得点M1をしみ・そばかすの目立ち指数とよぶ。
との関係を図1に示す。なお、図1ではしみ・そばかす
の目立ち指数を成分得点M1を用いてしみ・そばかす部
位のM1と表示している。相関係数は0.50であり、
かなり相関がある。
かす評価方法は、美容上の観点から必要とされる皮膚領
域全体のしみ・そばかすの目立ち程度を精度よく評価す
ることができ、また、この場合、顔全体についてしみ・
そばかすを詳細に機器測定するものではないため、簡易
に評価することができる。
み・そばかす評価方法は、成分得点M1を得るために、
分光測色計を使って得られる分光反射率データを用いた
が、これに代えて、例えば、3刺激値直読型装置を使っ
て得られるXYZデータを用いて、これから成分得点M
1を得てもよい。
・そばかす評価方法では、機器測定データとして、色情
報データに含まれる、あるいは色情報データから得られ
る成分得点M1を用いたが、これに限らず、明度のみの
データを用いることも可能である。また、さらには、こ
れらの色情報データに限らず、例えば測定範囲の画像に
ついて2値化処理して抽出したしみ・そばかす抽出部位
の画素数等の情報を用いて、皮膚領域全体のしみ・そば
かすの目立ち程度を判断してもよい。
み・そばかす評価方法について、以下説明する。
かす評価方法は、基本的な手法は本実施の形態の第1の
例に係るしみ・そばかす評価方法と同じである。
かす評価方法は、最も目立つしみ・そばかす部位ととも
にしみ・そばかすの無い部位についても特定し、対象箇
所とする点が本実施の形態の第1の例に係るしみ・そば
かす評価方法と相違する。
しみ・そばかす評価方法は、皮膚領域のなかで最も目立
つしみ・そばかす部位とともに、しみ・そばかすの無い
部位を特定し、特定したしみ・そばかす部位およびしみ
・そばかすの無い部位のそれぞれについて機器を用いて
定量化して色情報データを得、特定したしみ・そばかす
部位およびしみ・そばかすの無い部位の色情報データの
差分値に基づいて、皮膚領域全体のしみ・そばかすの目
立ち程度を判定する。
膚領域が顔全体の場合は一般的にしみ・そばかすが殆ど
生成しない頬、例えば、目尻から垂直に下ろした線と口
角から水平に延ばした線との交点が対象となるが、これ
に限定するものではない。すなわち、しみ・そばかすの
無い部位は、上記した本発明の方法による判定を有効に
行える限り、頬以外の部位であってもよく、また、最も
目立つしみ・そばかす部位に比べて目立たない程度にし
み・そばかすがある部位であってもよい。
・そばかす評価方法は、機器を用いて得る色情報データ
として、撮像装置を用いて撮像した画像データにおける
各画素の色情報データを用いる。この色情報データは、
ここでは、画像データを2値化処理して抽出したしみ・
そばかす抽出部位についてのものである。また、この色
情報データとともに、さらに、しみ・そばかす抽出部位
の画素数を用いる。そして、これらの色情報データおよ
び画素数に基づいて皮膚領域全体のしみ・そばかすの目
立ち程度を判定する点において、本実施の形態の第1の
例に係るしみ・そばかす評価方法と相違する。また、色
情報データは、本実施の形態の第1の例の場合と同様に
成分得点M1を用いるとともに、さらに、最も目立つし
み・そばかす部位と、しみ・そばかすの無い部位とにつ
いて得られる成分得点M1の差分値ΔM1を用いる。ま
た、別法として、M1、ΔM1に代えて、詳細を後述す
るL*、ΔL*を用いる。
・そばかす評価方法について具体的に説明する。
状態観察装置を用いる。皮膚表面状態観察装置は、光源
として白色LED(日亜化学工業社製 型番NSPW3
10AS−AQ)を用いて照射して得られる反射光をカ
ラーCCD(ソニー社製 型番ICX408AK)で受
光し、カラーCCDからの画像信号(ビデオデータNT
SC信号)に基づいて処理したRGBデジタル画像を表
示することができる。また、これとは別にカラーCCD
からの画像信号(ビデオデータNTSC信号)を測色信
号に変換し、この測色信号に基づいて測色情報を表示す
る。
信号であるが、本実施の形態例では、このRGB信号を
必要に応じてさらに刺激値XYZ信号(CIE―193
1)に変換する。
法について説明する。
関数の線形変換で関係付けることができない。本実施の
形態例では、以下の手順により、予め重回帰分析して得
た変換行列を用いて画像信号(平均RGB信号)と測色
信号(XYZ信号)とを線形変換で関係付ける。
でγ=1.0となるようにCRTのγ特性をキャンセル
するための特性を持たせている。このため、下記式
(3)のように、予め、RGBを入力値XYZに対して
線形となるように変換しておく。なお、このとき、RG
Bデータは、シェーディング補正された平均RGBデー
タを用いる。
linear、Blinearで重回帰分析を行い、下
記式(4)の変換行列Nを求める。
(式(3)で変換後はR linear、
Glinear、Blinear)の対データは、肌を
皮膚表面状態観察装置と分光測色計の両方で測定するこ
とによって得る。
タ(RGB信号)をXYZデータ(XYZ信号)に変換
する。
置は、1つの受光素子を介して撮像機能と測色機能を併
せ持つ。これにより、従来の測色装置と異なり、撮像部
位と同一の部位について測色するため、狙った部位を確
実に測色することができ、しみ・そばかす部位の測定に
適する。
ばかす部位およびしみ・そばかすの無い部位のそれぞれ
について以下の手順で画素数および各画素の色情報デー
タを得る。
位およびしみ・そばかすの無い部位のそれぞれについて
例えば図2に示す画像を得る。このときの撮像範囲は、
7mm×5mmである。
して例えば図3に示す画像を得た後、これをR、G、B
の各チャネルに分解する。
ネルを使い、判別分析法を用いて画像を2値化処理す
る。Bチャネルを用いるのは、しみ・そばかすのコント
ラストが高く画像認識が容易であるためである。
みと認識される部分(中央から周囲に広がっている部
分)について、総画素数を求めるとともに、色情報デー
タの原始データとしてのXYZデータから成分得点M1
を求める。このとき、XYZデータは、しみと認識され
る部分の全画素の各XYZデータの平均値を用いる。こ
の手順について、以下に説明する。
品技術者会誌(J.Soc.Cosmet.Chem.Japan. Vol.
31,No.1,p48 1997)で述べたとおりであ
るため、ここでは簡単に説明する。
(5)の形で表すことができる。
表される。
(7)のようになる。
分の全画素の各XYZデータの平均値)を式(7)に代
入することで、M1(しみと認識される部分の全画素の
M1の平均値)を求めることができる。
い、CIE1976(L*a*b*)における明度L*
を求め、これらの平均値を求める。
成分得点M1、明度L*と表示する。
み・そばかす部位およびしみ・そばかすの無い部位のデ
ータの差分値である、ΔM1およびΔL*を求める。
素数、成分得点M1および成分得点の差分値ΔM1の3
つを説明変数とした関数値として、これと官能評価デー
タ(視感判定値)との重回帰分析により各説明変数の係
数を求め、関数を決定したものである。また、第2のし
み・そばかすの目立ち指数は、画素数、明度L*および
明度の差分値ΔL*の3つを説明変数とした関数値とし
て、これと官能評価データとの重回帰分析により各説明
変数の係数を求め、関数を決定したものである。
目立ち指数について、本実施の形態の第1の例と同様の
条件で195人の被験者について判定した視感判定値と
の相関を評価した。しみ・そばかすの目立ち指数と視感
判定値との相関係数は、第1のしみ・そばかすの目立ち
指数について0.65であり、また、第2のしみ・そば
かすの目立ち指数について0.63であり、いずれもか
なり相関がある。なお、第1のしみ・そばかすの目立ち
指数の方が第2のしみ・そばかすの目立ち指数よりも視
感判定値との相関が僅かに強い理由として、成分得点M
1がしみ・そばかすの原因であるメラニンによる明度変
化を主に表すのに対して、明度L*がメラニン以外の明
度変化の影響を受けてしまうためと考えられる。
しみ・そばかすの色情報だけでなく、さらに、しみ・そ
ばかすの大きさまで把握することができるため、従来の
測色装置よりも精度良くしみ・そばかすを評価すること
ができる。
かす評価方法は、本実施の形態の第1の例に係るしみ・
そばかす評価方法に比べ、さらに精度良く、顔全体につ
いての目立ち程度を評価することができる。
2の例に係るしみ・そばかす評価方法によって得られた
しみ・そばかすの目立ち指数と視感判定値との関係を含
め、種々の条件で評価した本発明のしみ・そばかす評価
方法によって得られたしみ・そばかすの目立ち指数と視
感判定値との関係を相関係数の一覧表として図6に示
す。
(2値化)」は、2値化処理して測定画像中のしみ・そ
ばかす部位をさらに限定した本実施の形態の第2の例に
係る方法を基本としたものであり、この場合、具体的な
しみ・そばかすの目立ち指数は、図6中、縦欄に示す各
項目による。また、「(b)皮膚表面状態観察装置」
は、2値化処理を行わず、測定画像の全画素を対象とし
て得たデータに基づいてしみ・そばかすの目立ち指数を
求めたものであり、具体的なしみ・そばかすの目立ち指
数は、図6中、縦欄に示す各項目による。また、
「(c)分光測色計」は測定範囲の平均的な分光反射率
データを原始データとした本実施の形態の第1の例に係
る方法を基本としたものであり、具体的なしみ・そばか
すの目立ち指数は、図6中、縦欄に示す各項目による。
指数として、「(1)しみ・そばかすL*」はL*のデ
ータを、「(2)ΔL*」は明度L*の差分値のデータ
を、「(3)しみ・そばかすM1」は成分得点M1のデ
ータを、「(4)ΔM1」は成分得点M1の差分値のデ
ータを、「(5)しみ・そばかすL*、ΔL*、画素
数」はL*、ΔL*および画素数から求めた回帰式のデ
ータを、「(6)しみ・そばかすM1、ΔM1、画素
数」はM1、ΔM1および画素数から求めた回帰式のデ
ータを用いたことを示す。
結果であり、X2が本実施の形態の第2の例の第1のし
み・そばかすの目立ち指数を用いた結果であり、X3が
本実施の形態の第2の例の第2のしみ・そばかすの目立
ち指数を用いた結果である。図6より、本実施の形態の
第1および第2の例の方法のみでなく、測定装置および
しみ・そばかすの目立ち指数の色情報データの組み合わ
せ条件を変えた他の方法によっても、良好な評価結果が
得られていることがわかる。
よれば、皮膚領域のなかで最も目立つしみ・そばかすを
特定し、特定したしみ・そばかすを機器を用いて定量化
した色情報データに基づいて、皮膚領域全体のしみ・そ
ばかすの目立ち程度を判定するため、美容上の観点から
必要とされる皮膚領域全体のしみ・そばかすの目立ち程
度を精度よく、また、簡易に評価することができる。
評価方法におけるしみ・そばかすの目立ち指数と視感判
定値との関係を示すグラフ図である。
評価方法において、測色機能を使って得た画像を示す図
である。
を示す図である。
て得たうちのBチャネルの画像を示す図である。
画像を示す図である。
・そばかす評価方法によって得られたしみ・そばかすの
目立ち指数と視感判定値との関係を含め、種々の条件で
評価した本発明のしみ・そばかす評価方法によって得ら
れたしみ・そばかすの目立ち指数と視感判定値との関係
を相関係数の一覧表として示した表図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 対象となる皮膚領域のしみ・そばかすを
評価する方法であって、 該皮膚領域のなかで最も目立つしみ・そばかすを特定
し、該特定したしみ・そばかすを機器を用いて定量化し
た色情報データに基づいて、該皮膚領域全体のしみ・そ
ばかすの目立ち程度を判定することを特徴とするしみ・
そばかす評価方法。 - 【請求項2】 対象となる皮膚領域のしみ・そばかすを
評価する方法であって、 該皮膚領域のなかで最も目立つしみ・そばかす部位と、
しみ・そばかすの無い部位とを特定し、該特定したしみ
・そばかす部位および該しみ・そばかすの無い部位のそ
れぞれについて機器を用いて定量化して色情報データを
得、該特定したしみ・そばかす部位および該しみ・そば
かすの無い部位の色情報データの差分値に基づいて、該
皮膚領域全体のしみ・そばかすの目立ち程度を判定する
ことを特徴とするしみ・そばかす評価方法。 - 【請求項3】 前記色情報データは、複数波長の分光反
射率データまたは表色系データを用いて主成分分析を行
って得られるメラニンに関する主成分得点の測定領域に
おける平均値に基づくものであることを特徴とする請求
項1または2に記載のしみ・そばかす評価方法。 - 【請求項4】 前記色情報データは、画像データにおけ
る各画素の色情報の平均値に基づくものであることを特
徴とする請求項1または2に記載のしみ・そばかす評価
方法。 - 【請求項5】 前記色情報データは、画像データを2値
化処理して抽出したしみ・そばかす抽出部位における各
画素の色情報の平均値に基づくものであり、該色情報デ
ータとともにさらに該しみ・そばかす抽出部位における
画素数に基づいて該皮膚領域全体のしみ・そばかすの目
立ち程度を判定することを特徴とする請求項1または2
に記載のしみ・そばかす評価方法。
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