JP6595400B2 - 空気供給システム - Google Patents

空気供給システム Download PDF

Info

Publication number
JP6595400B2
JP6595400B2 JP2016088049A JP2016088049A JP6595400B2 JP 6595400 B2 JP6595400 B2 JP 6595400B2 JP 2016088049 A JP2016088049 A JP 2016088049A JP 2016088049 A JP2016088049 A JP 2016088049A JP 6595400 B2 JP6595400 B2 JP 6595400B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
brake
air supply
passage
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016088049A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017196971A (ja
Inventor
克典 田中
祐介 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nabtesco Automotive Corp
Original Assignee
Nabtesco Automotive Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nabtesco Automotive Corp filed Critical Nabtesco Automotive Corp
Priority to JP2016088049A priority Critical patent/JP6595400B2/ja
Priority to EP17756676.7A priority patent/EP3421312B1/en
Priority to PCT/JP2017/007234 priority patent/WO2017146242A1/ja
Publication of JP2017196971A publication Critical patent/JP2017196971A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6595400B2 publication Critical patent/JP6595400B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、車両のサービスブレーキを作動及び解除するブレーキ機構に対して空気の供給及び空気の排出を行う空気供給システムに関する。
トラック等の車両には、動力源を圧縮空気とする空気圧ブレーキシステムが設けられている。空気圧ブレーキシステムは、サービスブレーキ(フットブレーキ)を作動及び解除するブレーキ機構と、パーキングブレーキを作動及び解除するブレーキ機構と、コンプレッサに貯留された圧縮空気を各ブレーキ機構に供給する空気供給システムとを備えている。最近では、電子制御ユニットによって制御される空気供給システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、空気供給システムに異常が生じた場合に、その異常が生じた空気供給システムに替わってブレーキ機構に空気を供給する保安用の空気供給システムも提案されている。
特開2007−326516号公報
しかし、上記のように空気供給システムを2重化したとしても、それらの空気供給システムの両方に異常が発生したときのブレーキ制御までは考慮されておらず、空気圧ブレーキシステムの保安機能としてはなお改善の余地を残すものとなっている。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、空気圧ブレーキシステムの保安性を高めることのできる空気供給システムを提供することにある。
上記課題を解決する空気供給システムは、車両のサービスブレーキを作動及び解除するブレーキ機構に対して空気の供給及び空気の排出を行う第1空気供給部を含む空気圧ブレーキシステムに設けられる空気供給システムにおいて、第1制御装置によって制御される第1空気供給部に替わって前記空気の供給及び空気の排出を行う第2空気供給部と、前記第2空気供給部を制御する第2制御装置と、前記第1制御装置及び前記第2制御装置の制御を司る主制御装置によって制御され、前記ブレーキ機構に空気を強制的に供給する強制ブレーキを作動させる強制ブレーキ部と、を備え、前記強制ブレーキ部は、非通電状態で前記ブレーキ機構側に空気を供給する接続位置となる電磁制御弁を有する。
上記構成によれば、強制ブレーキ部は、非通電状態でブレーキ機構側に空気を供給する接続位置となる電磁制御弁を有する。そのため、第1制御装置、第2制御装置及び主制御装置の少なくとも一つに異常が生じた場合であっても、各弁を電磁制御することなく、電磁制御弁を介してブレーキ機構側に空気を供給することができるので、ブレーキ機構に空気を強制的に供給して強制ブレーキを作動させることができる。このため、空気圧ブレーキシステムの保安性を高めることができる。
上記空気供給システムについて、前記第2空気供給部は、前記ブレーキ機構への空気の供給及び排出を切り替えるリレーバルブを有し、その入力ポートは空気供給源側に接続され、その出力ポートは前記ブレーキ機構側に接続され、前記強制ブレーキ部は、その入力ポートが空気供給源側に接続され、その出力ポートが前記第2空気供給部のリレーバルブの信号入力ポートと接続され、前記電磁制御弁は、前記リレーバルブ側に空気を供給する接続位置と、前記リレーバルブ側の空気を排出する排気位置とに位置を変更可能に構成されることが好ましい。
上記構成によれば、強制ブレーキ部の入力側は空気供給源に連通され、出力側は第2空気供給部のリレーバルブの信号入力ポートに連通する。このため、強制ブレーキ部からの空気圧信号によって第2空気供給部を制御して、強制ブレーキの作動及び解除を行うことができる。したがって、強制ブレーキ部は、第2空気供給部に空気圧信号を出力可能な構成のみ備えればよいため、強制ブレーキ部の構成の複雑化を抑制することができる。又は強制ブレーキ部の部品点数を低減することができる。
上記空気供給システムについて、前記第2制御装置は、前記第1空気供給部が前記ブレーキ機構に空気を供給する際の空気圧を検出する圧力センサから圧力検出値を入力し、当該圧力検出値と前記車両の減速度とを関連付けて学習し、前記主制御装置の指示と学習結果とを照合して、前記ブレーキ機構への空気の供給及び前記ブレーキ機構からの空気の排出を行うことが好ましい。
上記構成によれば、第2制御装置は、第2空気供給部を作動させない場合にも、ブレーキ機構へ供給される空気の圧力と減速度とを関連付けて学習する。そのため、主制御装置から減速度の指示が入力された場合に、学習結果に基づいて、ブレーキ機構へ供給される空気の供給を制御することができる。
上記空気供給システムについて、前記強制ブレーキ部は、手動操作される操作部を有する強制ブレーキ解除弁を有し、前記強制ブレーキ解除弁は、前記操作部が操作されていないときに前記空気供給源側と前記信号入力ポートに連通する空気圧信号通路とを接続する第1通路を連通し、前記操作部が操作されたときに前記第1通路を遮断して、前記空気圧信号通路の空気を排出することが好ましい。
上記構成によれば、強制ブレーキ解除弁の操作部が手動操作されることによって、空気圧信号通路内の空気を排出することができる。そのため、第2制御装置等の異常が発生して強制ブレーキが作動し、パーキングブレーキが解除された場合でも、強制ブレーキを作動させないようにすることができる。
上記空気供給システムについて、前記強制ブレーキ部は、パーキングブレーキ機構の空気圧によって制御される空気圧制御弁を備え、前記空気圧制御弁は、パーキングブレーキが解除されたときに前記空気供給源及び前記信号入力ポートに連通する空気圧信号通路を接続する接続位置と、パーキングブレーキが作動したときに前記空気供給源及び前記空気圧信号通路の接続を遮断する遮断位置とに位置を変更可能に構成されることが好ましい。
上記構成によれば、空気圧制御弁は、パーキングブレーキが解除されたときに空気供給源及び空気圧信号通路を接続する接続位置と、パーキングブレーキが作動したときに空気供給源及び空気圧信号通路の接続を遮断する遮断位置とに位置を変更可能に構成される。これによれば、パーキングブレーキが作動したときに強制ブレーキが作動しないようにすることができる。
上記空気供給システムについて、前記強制ブレーキ部はリレーバルブを備え、当該リレーバルブの入力ポートは空気供給源側に接続され、その出力ポートは前記第2空気供給部に接続され、前記リレーバルブは、前記電磁制御弁を通過した空気を空気圧信号として入力し、前記空気圧信号を入力しない場合には前記空気供給源(25)側及び前記第2空気供給部の接続を遮断し、前記空気圧信号を入力した場合には前記空気供給源側及び前記第2空気供給部を接続することが好ましい。
上記構成によれば、リレーバルブは、空気圧信号を入力した場合に空気供給源から第2空気供給部に空気を供給する。したがって、空気信号通路の内径が小さい場合であっても空気信号通路を介さずに第2空気供給部に空気を一気に供給することができる。
上記空気供給システムについて、前記第2空気供給部は、前記車両に設けられる車輪毎に設けられ、前記強制ブレーキ部は、前記第2空気供給部の各々に接続することが好ましい。
上記構成によれば、強制ブレーキ部を車輪毎に設ける必要がないので、空気供給システムの複雑化を抑制できる。又は空気供給システムの部品点数を低減することができる。
本発明によれば、空気圧ブレーキシステムの保安性を高めることができる。
空気供給システムの一実施形態について、当該空気供給システムが搭載された車両であって隊列を形成する各車両の模式図。 同実施形態の空気圧ブレーキシステムのブロック図。 同実施形態の空気供給システムの概略構成であって、正常状態且つパーキングブレーキが作動した状態を示す回路図。 同実施形態の空気供給システムの概略構成であって、正常状態且つパーキングブレーキが解除された状態を示す回路図。 同実施形態の空気供給システムの概略構成であって、強制ブレーキが作動した状態を示す回路図。 同実施形態の空気供給システムの概略構成であって、第1制御装置に異常が生じ、減速度指示によるブレーキが作動した状態を示す回路図。 同実施形態の空気供給システムの概略構成であって、第1制御装置に異常が生じ、減速度指示によるブレーキが解除された状態を示す回路図。 同実施形態の空気供給システムの概略構成であって、再走行の準備段階の状態を示す回路図。 同実施形態の空気供給システムの概略構成であって、再走行が可能となった状態を示す回路図。 空気供給システムの他の実施形態について、空気供給システムの一部を示す図。
以下、図1〜図9を参照して、空気供給システムを、隊列走行を行う車両の空気圧ブレーキシステムに適用した一実施形態について説明する。空気圧ブレーキシステムは、パーキングブレーキとサービスブレーキとを作動及び解除する。
図1を参照して、隊列走行について説明する。隊列走行においては、荷台が一体に設けられたトラック(カーゴ車両)等の車両100によって隊列が形成される。車両100には、運転者により運転される先頭車両100aと、無人の後続車両100bとによって形成した隊列による走行である。車両100は、隊列走行を制御するマスタECU(電子制御装置:Electronic Control Unit)10をそれぞれ備える。先頭車両100aのマスタECU10と、各後続車両100bのマスタECU10とは、無線通信によって各種情報を送受信し、一定の車間距離を維持しながら走行する。先頭車両100aは、運転者のブレーキ操作に基づきブレーキを作動し、後続車両100bは、直前を走行中の車両100が減速したときに当該車両100に追従してブレーキを作動させる。なお、先頭車両100aは運転者により運転操作される車両であるため、先頭車両100aの空気圧ブレーキシステムと後続車両100bの空気圧ブレーキシステムとは同じ構成である必要は無いが、同一の構成であってもよい。本実施形態では、先頭車両100aの空気圧ブレーキシステム及び後続車両100bの空気圧ブレーキシステムは同一の構成とする。また、図1では、3台の車両100によって隊列を形成したが、車両100は複数であればよい。
次に図2を参照して、車両100のブレーキシステムの概略構成について説明する。車両100は、第1空気供給部としての第1ブレーキモジュール11と、第2空気供給部としての第2ブレーキモジュール12と、強制ブレーキ部としての強制ブレーキモジュール13とを備えている。第1ブレーキモジュール11は、車両100の車輪毎に設けられる。また、第2ブレーキモジュール12は車輪毎に設けられるが、強制ブレーキモジュール13は複数の第2ブレーキモジュール12に接続する。図1では、各車輪のうち、1つの車輪に対して設けられた第1ブレーキモジュール11及び第2ブレーキモジュール12を示し、その他の車輪に対して設けられた第1ブレーキモジュール11及び第2ブレーキモジュール12の図示を省略している。
第1ブレーキモジュール11は、通常状態で動作するブレーキモジュールである。すなわち、第1ブレーキモジュール11は、自身に異常が無い場合に第2ブレーキモジュール12よりも優先して動作する。第2ブレーキモジュール12は、第1ブレーキモジュール11が使用できない非常状態において動作する。
第1ブレーキモジュール11の入力ポート14は、ブレーキ用エアタンク16に接続されている。ブレーキ用エアタンク16と入力ポート14とを接続する通路17には、ブレーキ用エアタンク16に貯留された圧縮空気を乾燥するフィルタ18が設けられている。第1ブレーキモジュール11の出力ポート15は、チャンバ接続路77を介してブレーキチャンバ50に接続されている。
ブレーキチャンバ50は、サービスブレーキを制御する第1制御室51と、パーキングブレーキを制御する第2制御室52とを備えている。また、ブレーキチャンバ50は、スプリング55と、先端に楔53を備えるプッシュロッド54とを有している。プッシュロッド54は、スプリング55の付勢力によって、楔53が車輪に設けられたブレーキライニング(図示略)側に移動する方向に付勢されている。第1制御室51には、ブレーキ用エアタンク16に貯留された空気が、運転者のブレーキペダルの操作量に応じた量だけ供給される。第1制御室51に空気が供給されると、第1制御室51の空気圧によってプッシュロッド54が車輪側に移動する。そして、プッシュロッド54の先に設けられた楔53がブレーキライニングに差し込まれ、ブレーキライニングを押し広げると、ブレーキシューとブレーキライニングとの摩擦によりサービスブレーキが作動する。第1制御室51から空気が排出されると、楔53がブレーキライニングから退出して、サービスブレーキが解除される。また、第2制御室52から空気が排出されると、スプリング55が伸張してプッシュロッド54を車輪側に移動させる。そして、楔53が車輪に設けられたブレーキライニングを押し広げることで、パーキングブレーキが作動する。第2制御室52に空気が供給されると、スプリング55が圧縮されて、楔53がブレーキライニングから退出し、パーキングブレーキが解除される。
第1ブレーキモジュール11の出力ポート15は、ブレーキチャンバ50の第1制御室51に接続する。なお、第2制御室52を有するブレーキチャンバ50は、車両100の後輪に設けられるものであって、車両100の前輪には、第1制御室51、プッシュロッド54及び楔53を備えるブレーキチャンバ(図示略)が設けられている。このブレーキチャンバは、サービスブレーキを作動及び解除させるものであるが、このブレーキチャンバにも、第1ブレーキモジュール11又は第2ブレーキモジュール12によって空気が供給及び排出される。
第2ブレーキモジュール12の入力ポート20は、通路26を介して、車両100のエアサスペンション(懸架装置)に備えられるサスペンション用エアタンク25に接続されている。通路26には、サスペンション用エアタンク25に貯留された圧縮空気を乾燥するフィルタ27が設けられている。第2ブレーキモジュール12の出力ポート21は、チャンバ接続路77を介して、ブレーキチャンバ50の第1制御室51に接続されている。
強制ブレーキモジュール13の入力ポート22は、通路26を介して、サスペンション用エアタンク25に接続されている。強制ブレーキモジュール13の出力ポート23は、空気圧信号通路74を介して、第2ブレーキモジュール12に接続されている。空気圧信号通路74は、第2ブレーキモジュール12に空気圧信号(パイロット圧)を出力するための通路である。
第1ブレーキモジュール11は、第1制御装置31によって制御される。第2ブレーキモジュール12は、第2制御装置32によって制御される。強制ブレーキモジュール13は、マスタECU10によって制御される。マスタECU10、第1制御装置31、及び第2制御装置32は、CAN(Controller Area Network)等の車載ネットワーク34に接続され、各種情報を送受信可能に構成されている。マスタECU10は、車速センサ33や、その他のセンサから車両情報が入力され、第1制御装置31及び第2制御装置32に対して指令を送信する。第1制御装置31及び第2制御装置32は、マスタECU10からの指令に基づき各種処理を実行する。
次に図3を参照して、強制ブレーキモジュール13及び第2ブレーキモジュール12の概略構成について説明する。図3には、1つの車輪に対して設けられた第2ブレーキモジュール12と、その第2ブレーキモジュール12に接続する強制ブレーキモジュール13を示している。このように車輪毎に第2ブレーキモジュール12を設けることにより、車輪毎にブレーキ力を調整することができる。なお、実線は空気配管を示し、破線は電気信号線を示す。太い実線は、空気が充填されている状態を示す。
強制ブレーキモジュール13は、第1電磁制御弁41、強制ブレーキ解除弁42、及び空気圧制御弁43を備えている。これらの弁は、サスペンション用エアタンク25に接続する第1通路71に設けられている。第1通路71は、ポートP1を介してサスペンション用エアタンク25に接続されている。
第1電磁制御弁41は、第1通路71の上流側と、回路の空気を排出する排出口60に接続する排気路47と、第1通路71の下流側とに接続される3ポート2位置弁である。第1電磁制御弁41は、マスタECU10によって制御され、第1通路71を連通する接続位置と、第1電磁制御弁41の上流側の第1通路71を遮断して下流側の第1通路71と排気路47とを接続する排気位置とに位置を変更可能に構成されている。第1電磁制御弁41は、バルブスプリング46の付勢力により接続位置となるように構成され、非通電状態で接続位置となり、通電状態で排気位置となる。
強制ブレーキ解除弁42は、第1電磁制御弁41及び空気圧制御弁43の間に設けられ、第1電磁制御弁41側の第1通路71と、排気路47と、空気圧制御弁43側の第1通路71とに接続される3ポート2位置弁である。強制ブレーキ解除弁42は、第1通路71を連通する接続位置、及び第1電磁制御弁41側の第1通路71を遮断して空気圧制御弁43側の第1通路71と排気路47とを接続する排気位置とに位置を変更可能に構成される。強制ブレーキ解除弁42は、バルブスプリング48の付勢力により接続位置となるように構成されている。また、強制ブレーキ解除弁42は、手動操作される操作部44を有している。操作部44が手動操作されない状態では接続位置となり、操作部44が手動操作されると排気位置となる。
空気圧制御弁43は、強制ブレーキ解除弁42側の第1通路71と、排気路47と、空気圧制御弁43よりも下流側の第1通路71とに接続され、空気圧信号によって制御される3ポート2位置弁である。空気圧制御弁43は、強制ブレーキ解除弁42側の第1通路71を遮断して空気圧制御弁43の下流側の第1通路71と排気路47とを接続する排気位置、第1通路71を連通する接続位置とに位置を変更可能に構成されている。空気圧制御弁43の信号入力ポート43Pは、ポートP2を介して、ブレーキチャンバ50の第2制御室52に接続されている。第2制御室52から空気が排出され、パーキングブレーキが作動したときには信号入力ポート43Pには空気圧信号が入力されない。第2制御室52に空気が供給され、パーキングブレーキが作動したときには信号入力ポート43Pには空気圧信号が入力される。空気圧制御弁43は、バルブスプリング49の付勢力により排気位置となるように構成され、信号入力ポート43Pに空気圧信号を入力しない場合には排気位置となり、空気圧信号を入力した場合には接続位置となる。
次に、第2ブレーキモジュール12について説明する。第2ブレーキモジュール12は、第2電磁制御弁62、第3電磁制御弁63、第1シャトル弁64、リレーバルブ65、及び第2シャトル弁66を備えている。
第2電磁制御弁62及び第3電磁制御弁63は、第2通路72に設けられている。第2通路72の一方の端部はサスペンション用エアタンク25側に接続され、他方の端部は排気路47に接続する。第2電磁制御弁62は、第2制御装置32によって制御され、第2通路72を遮断する遮断位置と第2通路72を連通する接続位置とに位置を変更可能に構成されている。第2電磁制御弁62は、非通電状態でバルブスプリング67の付勢力により遮断位置となり、通電状態で接続位置となる。
第3電磁制御弁63は、第2制御装置32によって制御され、第2通路72を連通する接続位置と第2通路72を遮断する遮断位置とに位置を変更可能に構成されている。第3電磁制御弁63は、非通電状態でバルブスプリング68の付勢力により接続位置となり、通電状態で遮断位置となる。
第1通路71は、第1シャトル弁64を介して第2通路72に接続されている。第1シャトル弁64は、第1通路71、第2通路72側及び空気圧信号通路74に接続され、第1通路71及び第2通路72のうち圧力が高い方から空気圧信号通路74への空気の流れを許容する。
空気圧信号通路74は、リレーバルブ65の信号入力ポート65Pに接続されている。リレーバルブ65は、第3通路73の上流側、排気路47、及び第3通路73の下流側に接続されている。第3通路73は、サスペンション用エアタンク25の下流側で第1通路71から分岐した通路であって、一方の端部がサスペンション用エアタンク25側に接続され、他方の端部が、第1ブレーキモジュール11に接続する第1モジュール接続路76に接続されている。リレーバルブ65は、空気圧信号を入力しない場合には、バルブスプリング69の付勢力により排気位置となり、第3通路73のうちリレーバルブ65よりも下流側の通路の空気を排出し、上流側の通路を遮断する。また、リレーバルブ65は、信号入力ポート65Pに空気圧信号を入力した場合には、第3通路73を連通する接続位置となる。
第3通路73のうち、リレーバルブ65よりも下流側には第2シャトル弁66が設けられている。第2シャトル弁66は、第3通路73、第1モジュール接続路76、及びチャンバ接続路77に接続されている。第2シャトル弁66は、第3通路73及び第1モジュール接続路76のうち圧力が高い方からチャンバ接続路77への空気の流れを許容する。
チャンバ接続路77には圧力センサ79が設けられている。圧力センサ79は、チャンバ接続路77の圧力に応じた信号を第2制御装置32に出力する。第2制御装置32は、第1ブレーキモジュール11が、第1モジュール接続路76、第2シャトル弁66、及びチャンバ接続路77を介してブレーキチャンバ50に空気を供給するときに、圧力センサ79の圧力検出信号に基づき、圧力と減速度との関係を学習する。減速度は、マスタECU10から車載ネットワーク34を介して取得する。マスタECU10は、車速センサ33から入力した車速信号や、加速度センサ等の他のセンサから入力した信号に基づき、減速度を演算する。なお、第2制御装置32は、減速度と圧力との関係以外に、速度と圧力との関係を学習してもよい。
次に図3〜図10を参照して、強制ブレーキモジュール13及び第2ブレーキモジュール12を含む空気供給システムの動作について説明する。
図3に示すように、イグニッションスイッチ(IG)がオフ状態であってパーキングブレーキが作動した駐車状態であるとき、第2ブレーキモジュール12の第2電磁制御弁62及び第3電磁制御弁63と、強制ブレーキモジュール13の第1電磁制御弁41とは非通電状態とされる。空気圧制御弁43は排気位置となるため、第1通路71のうち空気圧制御弁43の下流側の通路の空気は排出され、第1通路71の上流側の通路は遮断される。第2電磁制御弁62が遮断位置となるため、第2通路72は遮断される。これにより空気圧信号通路74には空気が供給されないため、リレーバルブ65は排気位置となる。したがって第2ブレーキモジュール12はブレーキチャンバ50に空気を供給しない。また、第1ブレーキモジュール11もブレーキチャンバ50に空気を供給しない。
図4を参照して、マスタECU10、第1制御装置31、及び第2制御装置32が正常であり、イグニッションスイッチ(IG)がオン状態であってパーキングブレーキが解除された場合について説明する。第1電磁制御弁41は、マスタECU10の制御により通電状態とされ、排気位置となる。これにより、第1通路71のうち第1電磁制御弁41よりも下流側の通路の空気が排出され、上流側の通路は遮断される。また、パーキングブレーキが解除されることによって、空気圧制御弁43は信号入力ポート43Pに空気圧信号を入力し、接続位置に配置される。また、第2電磁制御弁62及び第3電磁制御弁63は非通電状態とされる。このため、第2電磁制御弁62は遮断位置となるため第2通路72を遮断する。これにより、空気圧信号通路74には空気が供給されないため、リレーバルブ65は第3通路を遮断する。その結果、第2ブレーキモジュール12からはブレーキチャンバ50に空気が供給されず、第1ブレーキモジュール11の制御を阻害しない状態となる。車両100が減速する場合には、第1ブレーキモジュール11から供給された空気は、第2シャトル弁66を介してブレーキチャンバ50の第1制御室51に供給される。
なお、第2制御装置32に異常が発生した場合も、図4に示す状態と同様の状態となる。このため、第2ブレーキモジュール12は、第1ブレーキモジュール11の制御を阻害しない状態となる。
図5を参照して、強制ブレーキモードについて説明する。強制ブレーキモードは以下の場合に実行される。なお、マスタECU10は第1制御装置31及び第2制御装置の異常を検出可能である。
・マスタECU10に異常が生じた場合
・マスタECU10及び第1制御装置31に異常が生じた場合
・マスタECU10及び第2制御装置32に異常が生じた場合
・第1制御装置31及び第2制御装置に異常が生じた場合
・マスタECU、第1制御装置31及び第2制御装置に異常が生じた場合
強制ブレーキモードの実行は、イグニッションスイッチ(IG)がオン状態であり、パーキングブレーキが解除されていることが前提となる。マスタECU10に異常が発生した場合には、第1電磁制御弁41、第2電磁制御弁62、及び第3電磁制御弁63はいずれも非通電状態となる。また、マスタECU10に異常の発生が無く、第1制御装置31及び第2制御装置32に異常が生じた場合には、マスタECU10が、第1電磁制御弁41を非通電状態とし、第2電磁制御弁62、及び第3電磁制御弁63は、第2制御装置32により通電が不可能となることにより、非通電状態となる。
空気圧制御弁43は、信号入力ポート43Pに空気圧信号が供給されることにより接続位置となる。第1通路71にはサスペンション用エアタンク25から空気が供給され、第2通路72は第2電磁制御弁62が遮断位置となることにより遮断される。これにより、第1通路71は第2通路72よりも圧力が高くなるため、第1シャトル弁64は、第1通路71から空気圧信号通路74への空気の流れを許容する。リレーバルブ65は、信号入力ポート65Pに空気圧信号が入力されることにより、第3通路73を連通する。また、第1ブレーキモジュール11からはブレーキチャンバ50に空気が供給されないため、第2シャトル弁66は、第2ブレーキモジュール12からチャンバ接続路77への空気の流れが許容される。したがって、サスペンション用エアタンク25の空気が、第3通路73、リレーバルブ65、及び第2シャトル弁66を介して、ブレーキチャンバ50の第1制御室51に供給される。その結果、強制ブレーキが作動して、先頭車両100a又は後続車両100bが減速する。
図6及び図7を参照して、第2ブレーキモジュール12による減速指示モードについて説明する。減速指示モードは、パーキングブレーキが解除され、マスタECU10及び第2制御装置32が正常であって、第1制御装置31に異常が発生した場合に実行される。
図6に示すように、マスタECU10は、第1制御装置31の異常の発生を検出すると、直前の車両100の減速状態及び、車速センサ33から入力した車速信号に基づき、第2制御装置32に減速指示を出力する。マスタECU10は、減速すべきであると判断したとき、第1電磁制御弁41を通電状態とし、第2制御装置32に減速指示を出力する。第2制御装置32は、マスタECU10から減速指示を入力すると、第2電磁制御弁62及び第3電磁制御弁63を通電状態とする。
第1電磁制御弁41が排気位置となることにより、第1通路71の空気は排出口60を介して排出される。また、第2電磁制御弁62が接続位置となり第3電磁制御弁63が遮断位置となることにより、第2通路72は、第2電磁制御弁62においては連通されるが、第3電磁制御弁63において遮断される。これにより、第1通路71及び第2通路72のうち第2通路72が高圧となるため、第1シャトル弁64は、第2通路72から空気圧信号通路74へ向かう空気の流れが許容される。その結果、リレーバルブ65の信号入力ポート65Pに空気圧信号が入力され、第3通路73に供給された空気がリレーバルブ65及び第2シャトル弁66を介してブレーキチャンバ50に供給される。
図7に示すように、マスタECU10が直前の車両100の減速状態に基づき減速すべきではないと判断したときには、第1電磁制御弁41を通電状態に維持したまま、第2制御装置32に対する減速指示の出力を停止する。第2制御装置32は、第2電磁制御弁62及び第3電磁制御弁63を非通電状態とする。なお、図7中の各弁を接続する太い破線は、空気が排気されている状態を示す。
第2電磁制御弁62は遮断位置となり、第3電磁制御弁63が接続位置となることにより、空気圧信号通路74の空気は、第1シャトル弁64、第2通路72の一部、及び第3電磁制御弁63と排出口60とを接続する排気路47を介して排出口60から排出される。これにより、リレーバルブ65は排気位置となる。その結果、ブレーキチャンバ50の第1制御室51の空気は、第2シャトル弁66、リレーバルブ65、及び排気路47を介して排出口60から排出される。これにより、サービスブレーキが解除される。
次に図8及び図9を参照して、再走行モードについて説明する。再走行モードは、強制ブレーキが作動した後に再走行を開始するためのモードである。強制ブレーキ後に再走行することによって、運転者は車両100を近隣の整備場等へ移動させることができる。
図8に示すように、強制ブレーキが作動した直後は、第1電磁制御弁41、第2電磁制御弁62、及び第3電磁制御弁63は非通電状態となっている。また、強制ブレーキが作動した後、別の空気供給システムによってパーキングブレーキが作動しているものとする。運転者は、強制ブレーキ解除弁42の操作部44を操作する。これにより、強制ブレーキ解除弁42は排気位置となり、第1通路71は遮断される。また、空気圧信号通路74の空気が、第1シャトル弁64、空気圧制御弁43を介して排気路47に送られ、排出口60から排出される。その結果、リレーバルブ65は排気位置となり、ブレーキチャンバ50の第1制御室51の空気が排気路47を介して排出口60から排出される。これにより、強制ブレーキモジュール13が第2ブレーキモジュール12を介して強制ブレーキを作動させることができない状態となる。
図9に示すように、別の空気供給システムによってパーキングブレーキが解除されると、空気圧制御弁43の信号入力ポート43Pに空気圧信号が入力され、空気圧制御弁43は接続位置となる。第1通路71のうち空気圧制御弁43の下流側は、空気圧制御弁43、強制ブレーキ解除弁42、及び排気路47を介して排出口60から排出される。また、第2通路72は、遮断位置の第2電磁制御弁62により遮断されている。このようにパーキングブレーキが解除されても、空気圧信号通路74が強制ブレーキ解除弁42を介して排出口60に連通するので、強制ブレーキを解除した状態が維持される。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)強制ブレーキモジュール13は、非通電状態でブレーキチャンバ50側に空気を供給する接続位置となる第1電磁制御弁41を有する。そのため、第1制御装置31、第2制御装置32、及びマスタECU10の少なくとも一つに異常が生じた場合であっても、各弁を電磁制御することなく、第1電磁制御弁41を介してブレーキチャンバ50側に空気を供給することができるので、ブレーキチャンバ50に空気を強制的に供給して強制ブレーキを作動させることができる。このため、空気圧ブレーキシステムの保安性を高めることができる。
(2)強制ブレーキモジュール13の入力側はサスペンション用エアタンク25に連通され、出力側は第2ブレーキモジュール12のリレーバルブ65の信号入力ポート65Pに連通する。このため、強制ブレーキモジュール13からの空気圧信号によって第2ブレーキモジュール12を制御して、強制ブレーキの作動及び解除を行うことができる。したがって、強制ブレーキモジュール13は、第2ブレーキモジュール12に空気圧信号を出力可能な構成のみ備えればよいため、強制ブレーキモジュール13の構成の複雑化を抑制することができる。又は強制ブレーキモジュール13の部品点数を低減することができる。
(3)第2制御装置32は、第2ブレーキモジュール12を作動させない場合にも、ブレーキチャンバ50へ供給される空気の圧力と減速度とを関連付けて学習する。そのため、マスタECU10から減速度の指示が入力された場合に、学習結果に基づいて、ブレーキチャンバ50への空気の供給を制御することができる。
(4)強制ブレーキ解除弁42の操作部44が手動操作されることによって、空気圧信号通路74内の空気を排出することができる。そのため、第2制御装置32等の異常が発生して強制ブレーキが作動し、パーキングブレーキが解除された場合でも、強制ブレーキを作動させないようにすることができる。
(5)空気圧制御弁43は、パーキングブレーキが解除されたときにサスペンション用エアタンク25及び空気圧信号通路74を接続する接続位置と、パーキングブレーキが作動したときにサスペンション用エアタンク25及び空気圧信号通路74の接続を遮断する遮断位置とに位置を変更可能に構成される。これによれば、パーキングブレーキが作動したときに強制ブレーキが作動しないようにすることができる。
(6)第2ブレーキモジュール12は、車両100に設けられる車輪毎に設けられ、強制ブレーキモジュール13は、第2ブレーキモジュール12の各々に接続する。したがって、強制ブレーキモジュール13を車輪毎に設ける必要がないので、空気供給システムの複雑化を抑制できる。又は空気供給システムの部品点数を低減することができる。
(他の実施形態)
なお、上記実施形態は、以下のような形態をもって実施することもできる。
・図10に示すように、強制ブレーキモジュール13に、減圧弁80を設けるようにしてもよい。隊列走行では、車両は、車間距離を一定距離に維持しながら走行する。すなわち、隊列の順番で1台目である車両100が減速すれば、その直後の2台目の車両100も1台目の車両100に追従して減速し、3台目の車両100も2台目の車両100に追従して減速する。そのため、隊列を形成する車両100の一台でも急ブレーキをかけると、その車両100の直後を走行する後続車両100bが、その車両100に衝突することとなる。そのため、強制減圧ブレーキモードにおいても前後の車両100に衝突せずに減速するように制御を行う必要がある。減圧弁80は各車両毎にブレーキ力を調整するための弁である。また、積荷の荷重に関係するエアサスペンションの圧力を利用することにより積荷の荷重に応じたブレーキ力の調整もできる。減圧弁80は、隊列走行の後の車両になるほど強いブレーキ力となるように後の車両ほどブレーキ用の空気圧が大きくなるように調整されており、後の車両が前の車両よりも先に速度を落とすことにより衝突しないようにしている。
減圧弁80は、第3通路73に設けられ、接続ポートP3に入力されたパイロット圧に応じて、第3通路73からブレーキチャンバ50の第1制御室51に供給される空気圧を調整することができる。接続ポートP3は、積荷の荷重に関係するエアサスペンションの圧力を供給するために、サスペンションシステムに接続する。車両100の積荷の荷重が大きい場合には接続ポートP3の圧力は大きくなる。強制ブレーキを作動させるとき、接続ポートP3側の圧力が所定値よりも大きくなると、減圧弁80は第3通路73を所定量だけ大きな圧力になるまで連通する。
減圧弁80の圧力調整方法としては例えば以下の方法がある。減圧弁80から第3通路73の下流側に供給される圧縮空気の最大圧力は、車両100の最大積載量に必要なブレーキ力を基準として設定される。すなわち、車両100の積荷の荷重が最大である場合には、強制ブレーキにより作動するブレーキ力が最大となるようにする。車両100の積荷の荷重が最大積載量から減少するのに応じて、すなわち接続ポートP3側の圧力が小さくなるのに応じて、減圧弁80は下流側の第3通路73に供給される圧縮空気の圧力を減少させる。これにより、車両の積荷の荷重が大きい場合には大きいブレーキ力のサービスブレーキを作動させ、車両の積荷の荷重が小さい場合には小さいブレーキ力のサービスブレーキを作動させて、ブレーキ力を調整することができる。
上記構成では圧縮空気の圧力を調整することによりブレーキ力を調整したが、ブレーキをかける時間的なタイミングを調整することにより隊列走行時に衝突しないように制動制御することもできる。
・強制ブレーキモジュール13と第2ブレーキモジュール12が離れている場合、強制ブレーキモジュール13は、入力ポートがサスペンション用エアタンク25側に接続され出力ポートが第2ブレーキモジュール12の第1シャトル弁64に接続されるリレーバルブ90を備えていてもよい。リレーバルブ90は、第1通路71のうち第1電磁制御弁41よりもサスペンション用エアタンク25側から分岐した通路75と、排気路47と、第1シャトル弁64側の通路とに接続する。リレーバルブ90は、空気圧制御弁43を通過した空気を空気圧信号として入力し、空気圧信号を入力しない場合には、通路75を遮断することによって、サスペンション用エアタンク25側及び第2ブレーキモジュール12の接続を遮断し、第1シャトル弁64側の通路及び排気路47を接続する。また、リレーバルブ90は、空気圧信号を入力した場合には、通路75を連通することによって、サスペンション用エアタンク25側及び第2ブレーキモジュール12を接続する。また、リレーバルブ90は、空気圧信号を入力しない場合には、バルブスプリング91の付勢力により排気位置となる。この構成によれば、リレーバルブ90は、空気圧信号を入力した場合にサスペンション用エアタンク25から第2ブレーキモジュール12に大流量の空気を供給する。したがって、強制ブレーキモジュール13と第2ブレーキモジュール12が離れていても空気圧信号通路74に空気を一気に供給することができる。
・第1電磁制御弁41、空気圧制御弁43、第2電磁制御弁62、第3電磁制御弁63、及びリレーバルブ65は、2位置弁としたが、中立位置を有する3位置弁としてもよい。
・上記実施形態では、空気供給システムを、隊列走行を行う車両100のブレーキシステムを構成するものとして説明したが、隊列走行を行わず単独で走行する車両のブレーキシステムに搭載してもよい。
・上記実施形態では、第1制御装置31と第2制御装置32とを個別の装置として記載したが、別の態様であってもよい。車載ネットワーク34に接続された一つの制御装置が、例えば2つのCPUを有する構成である等、第1制御装置31の機能と第2制御装置32との機能とを兼ね備えていてもよい。この場合、第1制御装置31及び第2制御装置32は、共通の信号入力部及び信号出力部を有していてもよい。この態様においても、空気圧ブレーキシステムの保安性を高めることができる。
・上記実施形態では、空気供給システムは、荷台を備えるカーゴ車両に搭載されるものとして説明した。これ以外の態様として、空気供給システムは、乗用車、トラクタにトレーラを連結した連結車両、鉄道車両等、他の車両に搭載されてもよい。
11…第1ブレーキモジュール、12…第2ブレーキモジュール、13…強制ブレーキモジュール、14,20,22…入力ポート、15,21,23…出力ポート、16…ブレーキ用エアタンク、17,26…通路、18,27…フィルタ、25…サスペンション用エアタンク、31…第1制御装置、32…第2制御装置、33…車速センサ、34…車載ネットワーク、41…第1電磁制御弁、42…強制ブレーキ解除弁、43…空気圧制御弁、43P,65P…信号入力ポート、44…操作部、46,48,49,67,68,69…バルブスプリング、47…排気路、50…ブレーキチャンバ、51…第1制御室、52…第2制御室、53…楔、54…プッシュロッド、55…スプリング、60…排出口、62…第2電磁制御弁、63…第3電磁制御弁、64…第1シャトル弁、65…リレーバルブ、66…第2シャトル弁、71…第1通路、72…第2通路、73…第3通路、74…空気圧信号通路、76…第1モジュール接続路、77…チャンバ接続路、79…圧力センサ、80…減圧弁、90…リレーバルブ、100a…先頭車両、100b…後続車両、100…車両、P1,P2…ポート、P3…接続ポート。

Claims (7)

  1. 車両のサービスブレーキを作動及び解除するブレーキ機構に対して空気の供給及び空気の排出を行う第1空気供給部を含む空気圧ブレーキシステムに設けられる空気供給システムにおいて、
    第1制御装置によって制御される第1空気供給部に替わって前記空気の供給及び空気の排出を行う第2空気供給部と、
    前記第2空気供給部を制御する第2制御装置と、
    前記第1制御装置及び前記第2制御装置の制御を司る主制御装置によって制御され、前記ブレーキ機構に空気を強制的に供給する強制ブレーキを作動させる強制ブレーキ部と、を備え、
    前記強制ブレーキ部は、非通電状態で前記ブレーキ機構側に空気を供給する接続位置となる電磁制御弁を有する
    空気供給システム。
  2. 前記第2空気供給部は、前記ブレーキ機構への空気の供給及び排出を切り替えるリレーバルブを有し、その入力ポートは空気供給源側に接続され、その出力ポートは前記ブレーキ機構側に接続され、
    前記強制ブレーキ部は、その入力ポートが空気供給源側に接続され、その出力ポートが前記第2空気供給部のリレーバルブの信号入力ポートと接続され、
    前記電磁制御弁は、前記リレーバルブ側に空気を供給する接続位置と、前記リレーバルブ側の空気を排出する排気位置とに位置を変更可能に構成される
    請求項1に記載の空気供給システム。
  3. 前記第2制御装置は、前記第1空気供給部が前記ブレーキ機構に空気を供給する際の空気圧を検出する圧力センサから圧力検出値を入力し、当該圧力検出値と前記車両の減速度とを関連付けて学習し、前記主制御装置の指示と学習結果とを照合して、前記ブレーキ機構への空気の供給及び前記ブレーキ機構からの空気の排出を行う
    請求項2に記載の空気供給システム。
  4. 前記強制ブレーキ部は、手動操作される操作部を有する強制ブレーキ解除弁を有し、
    前記強制ブレーキ解除弁は、前記操作部が操作されていないときに、前記空気供給源側と前記リレーバルブの信号入力ポートに連通する空気圧信号通路とを接続する第1通路を連通し、前記操作部が操作されたときに前記第1通路を遮断して、前記空気圧信号通路の空気を排出する
    請求項2又は3に記載の空気供給システム。
  5. 前記強制ブレーキ部は、パーキングブレーキ機構の空気圧によって制御される空気圧制御弁を備え、
    前記空気圧制御弁は、パーキングブレーキが解除されたときに、前記空気供給源及び前記信号入力ポートに連通する空気圧信号通路を接続する接続位置、パーキングブレーキが作動したときに前記空気供給源及び前記空気圧信号通路の接続を遮断する遮断位置とに位置を変更可能に構成される
    請求項2〜4のいずれか1項に記載の空気供給システム。
  6. 前記強制ブレーキ部はリレーバルブを備え、当該リレーバルブの入力ポートは空気供給源側に接続され、その出力ポートは前記第2空気供給部に接続され、
    前記リレーバルブは、前記電磁制御弁を通過した空気を空気圧信号として入力し、前記空気圧信号を入力しない場合には前記空気供給源側及び前記第2空気供給部の接続を遮断し、前記空気圧信号を入力した場合には前記空気供給源側及び前記第2空気供給部を接続する
    請求項2〜5のいずれか1項に記載の空気供給システム。
  7. 前記第2空気供給部は、前記車両に設けられる車輪毎に設けられ、
    前記強制ブレーキ部は、前記第2空気供給部の各々に接続する
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の空気供給システム。
JP2016088049A 2016-02-24 2016-04-26 空気供給システム Active JP6595400B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016088049A JP6595400B2 (ja) 2016-04-26 2016-04-26 空気供給システム
EP17756676.7A EP3421312B1 (en) 2016-02-24 2017-02-24 Air supply system
PCT/JP2017/007234 WO2017146242A1 (ja) 2016-02-24 2017-02-24 空気供給システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016088049A JP6595400B2 (ja) 2016-04-26 2016-04-26 空気供給システム

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019175202A Division JP6802338B2 (ja) 2019-09-26 2019-09-26 ブレーキシステム及びブレーキシステムの制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017196971A JP2017196971A (ja) 2017-11-02
JP6595400B2 true JP6595400B2 (ja) 2019-10-23

Family

ID=60237187

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016088049A Active JP6595400B2 (ja) 2016-02-24 2016-04-26 空気供給システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6595400B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7073342B2 (ja) * 2017-03-31 2022-05-23 ナブテスコオートモーティブ株式会社 空気供給システム

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009023627A (ja) * 2007-07-24 2009-02-05 Nabtesco Corp 車両用圧縮空気供給システム
JP5300070B2 (ja) * 2008-12-17 2013-09-25 ナブテスコ株式会社 ユニットブレーキ
JP2015150908A (ja) * 2014-02-10 2015-08-24 三菱重工業株式会社 ブレーキシステム、及び車両

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017196971A (ja) 2017-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3421312B1 (en) Air supply system
JP6605985B2 (ja) 空気供給システム
KR20210003905A (ko) 중복 제동 장치를 가진 차량을 위한 중복 모션 제어
WO2016006695A1 (ja) パーキングブレーキシステム
JP7104944B2 (ja) 空気供給システム
WO2018038256A1 (ja) 空気圧ブレーキシステム
JP6802338B2 (ja) ブレーキシステム及びブレーキシステムの制御方法
JP6595400B2 (ja) 空気供給システム
WO2018131621A1 (ja) 空気圧ブレーキシステム
JP6625947B2 (ja) 空気圧ブレーキシステム
JP7053769B2 (ja) ブレーキシステム及びブレーキシステムの制御方法
JP7133530B2 (ja) ブレーキシステム
JP6595384B2 (ja) 空気供給システム
JP6796495B2 (ja) 空気圧ブレーキシステム
JP7073342B2 (ja) 空気供給システム
JP7342228B2 (ja) ブレーキシステム
JP6915011B2 (ja) ブレーキシステム及びブレーキシステムの制御方法
JP7284310B2 (ja) 空気供給システム
JP7124152B2 (ja) 空気圧ブレーキシステム
JP6875493B2 (ja) 空気圧ブレーキシステム
JP7305856B2 (ja) 空気圧ブレーキシステム

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20180817

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20180817

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190827

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190926

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6595400

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250