JP6593833B1 - 伸縮支柱 - Google Patents

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JP6593833B1
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英明 伊藤
豪樹 真庭
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Abstract

【課題】支柱の上昇を楽に行うことが可能な伸縮支柱を提供する。また、支柱の上下方向へのスライド移動を固定した状態で支柱部の水平方向の回転を可能とした伸縮支柱の提供を目的とする。【解決手段】この伸縮支柱100は、伸長ロック機構60のロックを解除すると自動的に伸縮部32が伸長し支柱部30が上方にスライド移動する。このため、使用者の労力を大幅に軽減することができる。また、この伸縮支柱100のスライドロック機構50は、グリップ54aを回すだけで支柱部30の上下方向を固定する。この際、スライドロック機構50は支柱部30の水平方向の回転は妨げず、ロック状態でも電気機器5を回転させることができる。このため、支柱部30の構成を簡素化することが可能となり、支柱部30の軽量化を図ることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、上部に電気機器を設置して使用する支柱に関し、特に支柱の伸長を楽に行うことが可能な伸縮支柱に関するものである。
例えば、工事車両や緊急車両等には作業現場を照らす照明器具や対象に向けて音声を出力するスピーカ等が必要な場合がある。そして、本願発明者らはこのような車両等に設置可能な電気機器用の支柱として、下記[特許文献1]及び[特許文献2]に記載の発明を行った。この[特許文献1]、[特許文献2]に記載の発明は、使用者がこの支柱をガイド筒に沿って上方にスライド移動させてロックすることで、支柱に取り付けられた電気機器を上方に位置させることができる。また、[特許文献1]、[特許文献2]に記載の発明では、電気機器の位置が上方にある状態でも、支柱の下部に設けられたハンドルの操作により電気機器の向きを水平方向(パン方向)と俯仰方向(チルト方向)とで自在に変化させることができる。
特許第5433613号公報 特許第6429654号公報
しかしながら、[特許文献1]、[特許文献2]に記載の発明では、電気機器が設置した比較的重量のある支柱を人力で上昇させる必要があるため、使用者に対する負担が大きいという問題点がある。また、[特許文献1]、[特許文献2]に記載の発明では、支柱の上下方向へのスライド移動を固定した状態で水平方向の回転パイプを回転可能とするため、回転パイプの外側に管体を設ける必要があり、構造が3重となって複雑化するとともに、支柱の重量が増加するという問題点がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、支柱の上昇を楽に行うことが可能な伸縮支柱の提供を目的とする。また、支柱の上下方向へのスライド移動を固定した状態で支柱部の水平方向の回転を可能とした伸縮支柱の提供を目的とする。
本発明は、
(1)回転及びスライド可能に保持された支柱部30と、
電気機器5を保持するとともに前記支柱部30の上部に設けられた装置保持部40と、
前記支柱部30を上下方向にスライド移動させる伸縮部32と、
前記支柱部30の上下方向の移動をロックするスライドロック機構50と、を有する伸縮支柱であって、
前記スライドロック機構50は、前記支柱部30が挿入したベアリング52と、前記ベアリング52を保持する円筒状のベアリング保持部54と、前記ベアリング保持部54が回転可能に挿入する保持穴56を備えた本体部58と、を有し、
前記ベアリング保持部54の中心O2は前記支柱部30の中心軸O1とは異なる位置にあり、前記ベアリング保持部54が前記保持穴56内で回転することで前記ベアリング52が偏心移動して前記支柱部30を押圧し、前記支柱部30の水平方向の回転を可能としながら上下方向のスライド移動を阻止することを特徴とする伸縮支柱100を提供することにより、上記課題を解決する。
(2)ベアリング52がニードルベアリングであることを特徴とする上記(1)記載の伸縮支柱100を提供することにより、上記課題を解決する。
(3)前記支柱部30の下端部を掛止して伸縮部32の伸長を阻止する爪部62a、62bを備えた伸長ロック機構60をさらに有し、
前記伸縮部32が内部に収容したロッド32aの突出により伸長するガススプリングであり、
前記伸長ロック機構60は、操作部(開レバー66)に対するロック解除操作により前記爪部62a、62bが開動作して前記支柱部30の下端部を解放し、これにより前記ロッド32aが自動的に突出して前記支柱部30が上方向にスライド移動し、
また、前記支柱部30を下方にスライド移動させて前記支柱部30で前記伸長ロック機構60を押圧することで前記爪部62a、62bが閉動作して前記支柱部30の下端部を掛止することを特徴とする上記(1)または上記(2)に記載の伸縮支柱100を提供することにより、上記課題を解決する。
(4)支柱部30が、外筒部13と、前記外筒部13内に回転可能に挿入した内筒部12と、を有し、
装置保持部40が、前記外筒部13の上端部に固定した台枠20と、前記台枠20に対してチルト方向に回動可能に設置された装置保持枠24と、前記内筒部12の上端部に固定した旋回アーム81と、前記装置保持枠24と旋回アーム81とを繋ぐリンク機構83と、を備え、前記内筒部12の回転によって前記装置保持枠24がチルト方向に俯仰動作するとともに、
前記装置保持枠24が電気機器5を着脱可能に保持することを特徴とする上記(1)乃至上記(3)のいずれかに記載の伸縮支柱100を提供することにより、上記課題を解決する。
本発明に係る伸縮支柱は、伸長ロック機構のロックを解除すると自動的に支柱部が上方にスライド移動する。このため、使用者の労力を大幅に軽減することができる。また、本発明に係る伸縮支柱のスライドロック機構は、外側の回転パイプ(外筒部)の上下方向のスライド移動を固定した状態で水平方向の回転を可能とする。このため、支柱部の構造の簡素化と軽量化とを図ることができる。
本発明に係る伸縮支柱の伸長状態を示す図である。 本発明に係る伸縮支柱の収縮状態を示す斜視図である。 本発明に係る伸縮支柱の支柱部の略断面図である。 本発明に係る伸縮支柱の装置保持部の動作を説明する図である。 本発明に係る伸縮支柱の保持機構を説明する図である。 本発明に係る伸縮支柱の保持機構を説明する図である。 本発明に係る伸縮支柱のスライドロック機構を説明する図である。 本発明に係る伸縮支柱の伸長ロック機構を説明する図である。
本発明に係る伸縮支柱100の実施の形態について図面に基づいて説明する。ここで、図1は本発明に係る伸縮支柱100の伸長状態を示す図である。また、図2は本発明に係る伸縮支柱100の収縮状態を示す斜視図である。本発明に係る伸縮支柱100は、例えばガイド筒34を介して消防車両、工事車両等の特殊車両や設備、備品、建築物等の設置対象物1に固定して使用するものであり、設置対象物1と固定したガイド筒34と、このガイド筒34により可動な状態で保持された支柱部30と、この支柱部30の上部に設けられ電気機器5を保持する装置保持部40と、支柱部30を上下方向にスライド移動させる後述の伸縮部32と、支柱部30の上下方向の移動をロックするスライドロック機構50と、支柱部30の下端部を掛止して伸縮部の伸長を阻止する伸長ロック機構60と、を有している。尚、電気機器5としては投光器、照明、スピーカ、集音マイク、ビデオカメラ、画像表示装置等、如何なるものとしても良い。
次に、図3を用いて、支柱部30と装置保持部40の構成を説明する。ここで、図3は支柱部30の上端部及び下端部の略断面図である。先ず、支柱部30は、外筒部13と、この外筒部13内に回転可能に挿入した内筒部12と、を有している。また、外筒部13の上端部分には装置保持部40の台枠20が固定し、下端部分には旋回ハンドル13aが固定する。そして、この旋回ハンドル13aを回すことで外筒部13がガイド筒34に対して回転し、台枠20が水平方向に回転する。また、台枠20には貫通孔が形成され、この貫通孔を通して内筒部12の上端部分と装置保持部40の旋回アーム81とが固定する。また、内筒部12の下端部には旋回ハンドル13aを通して俯仰ハンドル12aが固定する。そして、この俯仰ハンドル12aを回すことで内筒部12が外筒部13に対して回転し、この内筒部12の回転によって旋回アーム81が水平方向に回転する。
また、台枠20は上方が開いた略コの字形状を呈し、この台枠20の左右のアームの先側には支軸23が設けられる。そして、この支軸23には、台枠20と同じく上方が開いた略コの字形状の装置保持枠24の左右のアームの先側が回動可能に接続する。これにより、装置保持枠24は支軸23を軸に台枠20及び支柱部30に対して前後方向に回動する。そして、この装置保持枠24が電気機器5を保持することで、電気機器5の俯仰角(チルト方向)の変化が可能となる。 また、旋回アーム81の先側と装置保持枠24の底部とは自在継手を備えたリンク機構83によって繋がれ、旋回アーム81の水平方向の回転運動はリンク機構83によって支軸23を中心とした装置保持枠24の前後方向の回動運動(俯仰動作)に変換される。即ち、俯仰ハンドル12aによって旋回アーム81を図2の手前側に回転させるとリンク機構83が装置保持枠24を手前側に引くように動作し、これにより装置保持枠24は支軸23を中心に手前側に回動する。これにより、電気機器5は図4(a)に示すように仰角が増大して上方を向く。また、俯仰ハンドル12aにより旋回アーム81を図2の奥側に回転させるとリンク機構83は装置保持枠24を奥側に押し込むように動作し、装置保持枠24が支軸23を中心に奥側に回動する。これにより、電気機器5は図4(b)に示すように俯角が増大して下方を向く。
また、装置保持部40の装置保持枠24は電気機器5を着脱可能に保持することが好ましい。ここで、本発明に好適な電気機器5の保持機構を図5、図6を用いて説明する。尚、図5は保持機構が開いた状態の装置保持部40の斜視図であり、図6(a)は保持機構が閉じた状態の上面方向からの概略構成図であり、図6(b)は側面方向からの概略構成図である。
本発明に好適な電気機器5の保持機構は、装置保持枠24にヒンジ41等を介して回動可能に接続した保持プレート42a、42bと、これら保持プレート42a、42bを閉状態でロックするパチン錠等の周知の機器ロック機構46と、を有している。また、電気機器5側には保持プレート42a、42bにて挟持固定される固定プレート10が設けられている。尚、電気機器5は地面等に載置して単独で使用が可能なように脚部7を備えていることが好ましく、この脚部7に固定プレート10を設けることが特に好ましい。また、脚部7と電気機器5の本体部とはストッパ機能付きの回動軸を介して接続し、電気機器5の単独使用時でも俯仰角度の調節が可能なことが好ましい。そして、本願に好適な保持機構は、電気機器5の固定プレート10を装置保持枠24の所定の位置に載置した状態で保持プレート42a、42bを閉じ、機器ロック機構46によってロックすることで、電気機器5の固定プレート10を装置保持枠24と保持プレート42a、42bとで挟持固定する。また、電気機器5を装置保持部40から取り外す際には、機器ロック機構46のロック状態を解除して、保持プレート42a、42bを開く。これにより、固定プレート10は解放されて電気機器5の取外しが可能となる。この構成では電気機器5を必要に応じて伸縮支柱100から取外し、単独で使用することができる。これにより、電気機器5を現場や状況に合わせて柔軟に活用することができる。
次に、本発明に係る伸縮支柱100の伸縮部32に関して説明する。本発明に係る伸縮部32は支柱部30に設けられ、支柱部30を常に上方に押し上げるように動作する。この伸縮部32としては、内部のガス圧によってロッド32aが突出して伸長するガススプリングを用いることが特に好ましい。そして、伸縮部32にガススプリングを用いた場合、図3に示すように内筒部12内に設置することが最も好ましい。そして、伸縮部32にガススプリングを用いた構成では、後述の伸長ロック機構60が開動作して支柱部30を解放すると、内筒部12の下端からロッド32aが自動的に突出して支柱部30と装置保持部40とを上方に押し上げスライド移動させる。尚、伸縮部32はガススプリングを内筒部12内に2本連ねて設け、外側(下側)のガススプリングをスライド移動可能として、2本のガススプリングで支柱部30を押し上げ伸縮部32による移動距離を略2倍としても良い。
次に、本発明のスライドロック機構50に関して図7を用いて説明する。ここで、図7(a)はスライドロック機構50の側方からの略断面図であり、図7(b)はロック解除状態のX−X線略断面図であり、図7(c)はロック状態のX−X線略断面図である。本発明のスライドロック機構50は、支柱部30が挿入したベアリング52と、このベアリング52を保持する円筒状のベアリング保持部54と、このベアリング保持部54が回転可能に挿入する保持穴56と、この保持穴56を備えた本体部58と、を有している。尚、ベアリング52としては円柱形の転動体(ころ)が内周面に露出して配設され、支柱部30(外筒部13)と転動体とが直接接触するニードルベアリング(針状ころ軸受)を用いることが好ましい。また、ベアリング52の内径は支柱部30(外筒部13)の外径よりも若干大きいものを用い、支柱部30の縦方向(上下方向)のスライド移動を可能とする。尚、スライドロック機構50の本体部58は設置対象物1と固定したガイド筒34に設けることが好ましい。そして、特に本発明のスライドロック機構50は、ベアリング保持部54及び保持穴56の中心O2と支柱部30の中心軸O1とが異なる位置に偏心して構成される。
そして、スライドロック機構50がロック解除状態にある図7(b)の状態では、支柱部30の中心軸O1とベアリング52の中心軸とが略同心に位置する。このとき、ベアリング52の内径は前述のように支柱部30の外径よりも若干大きいため、ベアリング52と支柱部30とは概ね非接触の状態にあり、支柱部30は水平方向への回転に加え上下方向のスライド移動が可能となる。また、スライドロック機構50をロック状態とする場合、例えば使用者がベアリング保持部54と固定したグリップ54aを握持して回転させる。これにより、ベアリング保持部54が保持穴56内で回転する。このとき、ベアリング保持部54及び保持穴56の中心O2と支柱部30の中心軸O1とは異なる位置に偏心しているから、ベアリング保持部54が回転するとベアリング52が支柱部30に対して水平方向に偏心移動する。これにより、図7(c)に示すようにベアリング52(ニードルベアリング)の転動体が支柱部30の外周面に当接し、例えば図中の黒矢印に示す方向に支柱部30を押圧する。ここで、ニードルベアリングの転動体は円柱状であり水平方向には回転するものの上下方向には回転しない。従って、ベアリング52を支柱部30に押圧することで、支柱部30の上下方向への移動は阻害され、この方向への移動はロックされる。しかしながら、ベアリング52は支柱部30を押圧した状態でも、(押圧力が過大でなければ)支柱部30(外筒部13)の水平方向の回転を妨げない。このためスライドロック機構50がロック状態にあっても外筒部13の水平方向の回転、即ち装置保持部40(電気機器5)の旋回動作は支障無く行うことができる。
次に、本発明の伸長ロック機構60に関して図8を用いて説明を行う。ここで、図8(a)、(b)は本発明の伸長ロック機構60の開状態を示す斜視図及び側面図であり、図8(c)は閉状態を示す斜視図である。図8に示す本発明に好適な伸長ロック機構60は、ロッド32aの先端が当接する底部78を有し設置対象物1に固定した取付ステー70と、支柱部30の下端部を掛止する左右の爪部62a、62bと、これら爪部62a、62bを閉状態にロックする開閉ロック部(可動フック64a、固定フック64b)と、この開閉ロック部のロック状態を解除する操作部(開レバー66)と、を有している。そして、爪部62a、62bは、例えば支柱部30の径よりも大きく旋回ハンドル13aの径よりも小さい切り欠きによって形成され、爪部62a、62bの閉状態においては図8(c)に示すように旋回ハンドル13aの上端を掛止して伸縮部32の伸長を防止する。また、爪部62a、62bは例えば下端がヒンジ72を介して取付ステー70に設置され、これにより開閉動作が可能となる。また、爪部62a、62b間にはスプリング等の周知の弾性部材76が設けられ、左右の爪部62a、62bを開方向に付勢する。さらに、爪部62a、62bの下部には同調ギア74a、74bが設けられ、これらが噛み合うことで爪部62a、62bは左右対称に開閉動作する。またさらに、爪部62a、62bの底部には、例えば俯仰ハンドル12aの下降動作により爪部62a、62bを閉動作させる回動プレート79が設けられる。
また、伸長ロック機構60の開閉ロック部は、爪部62a、62bの一方(本例では左の爪部62b)に設けられた例えばU字形状の固定フック64bと、他方(本例では右の爪部62a)に設けられ可動な鉤爪を備えた可動フック64aと、を有している。そして、爪部62a、62bを開く際には使用者がロック解除操作として開レバー66を倒す。これにより可動フック64aの鉤爪が回転し、可動フック64aから固定フック64bが外れて伸長ロック機構60はロック解除する。そして、伸長ロック機構60のロックが解除されると、弾性部材76の弾性力によって爪部62a、62bは自動的に開き、これにより支柱部30の旋回ハンドル13aが解放される。旋回ハンドル13aが解放されると伸縮部32のロッド32aが突出し、これにより図8(a)、(b)に示すように支柱部30が上方にスライド移動する。また、爪部62a、62bを閉じる際には支柱部30を下降させることで俯仰ハンドル12aが爪部62a、62bの回動プレート79に当接して、これを下方に押し下げる。これにより、左右の爪部62a、62bはヒンジ72を軸に閉動作し、固定フック64bが可動フック64a内に挿入して鉤爪のトリガを押圧する。これにより鉤爪が回動して固定フック64bの出入り口を閉塞し、爪部62a、62bは閉状態でロックされる。
次に、本発明に係る伸縮支柱100の動作を説明する。先ず、伸縮支柱100の待機時には伸縮部32のロッド32aが内部に収容された収縮状態にある。また、このとき伸長ロック機構60の爪部62a、62bは閉じた状態にあり、図8(c)に示すように爪部62a、62bが旋回ハンドル13aの上端を掛止して伸縮部32による伸長を阻止している。
次に、装置保持部40に所望の電気機器5を設置する。装置保持部40への電気機器5の設置は前述のように保持プレート42a、42bを開いた状態で電気機器5の固定プレート10を装置保持枠24の所定の位置に載置し、この状態で保持プレート42a、42bを閉じ、機器ロック機構46によってロックすることで行う。
次に、伸縮支柱100を伸長する際には、使用者が伸長ロック機構60の開レバー66を操作する。これにより、可動フック64aの鉤爪が回転して固定フック64bが外れ、伸長ロック機構60のロックが解除する。伸長ロック機構60のロックが解除されると、弾性部材76の弾性力によって爪部62a、62bが自動的に開き、これにより爪部62a、62bによって掛止されていた旋回ハンドル13aが解放される。このとき、スライドロック機構50がロック解除状態であれば、伸縮部32のロッド32aが内部のガス圧によって支柱部30の下端から突出するように動作する。ここで、ロッド32aの先端は設置対象物1に固定した取付ステー70の底部78と当接しているから、このロッド32aの突出により支柱部30は押し上げられ、これにより伸縮支柱100の支柱部30はガイド筒34に沿って上方にスライド移動する。この際、伸縮部32の力が不十分な場合には、使用者がこのスライド移動を補助しても良い。この場合でも、支柱部30には伸縮部32からの力が上方に向けて働いているから、使用者は従来の支柱と比較して遥かに少ない労力で支柱部30を上昇させることができる。
そして、伸縮部32が伸長し電気機器5が目的の高さに達すると、使用者はスライドロック機構50のグリップ54aを回す。これにより、ベアリング保持部54が保持穴56内で回転し、ベアリング52が水平方向に移動して支柱部30を押圧する。これにより、支柱部30の上下方向へのスライド移動はロックされ、電気機器5はこの高さで固定される。
次に、使用者はリモコン等を用いて電気機器5を動作させる。また、使用者が旋回ハンドル13aを回すと外筒部13が回転し、これにより電気機器5は装置保持枠24及び台枠20とともに水平方向に回転する。これにより、電気機器5を目的の方向に向けることができる。また、使用者が俯仰ハンドル12aを回すと、装置保持部40の旋回アーム81が台枠20に対して回転し、旋回アーム81に接続したリンク機構83が装置保持枠24の下部を押し引きする。これにより装置保持枠24が支軸23を中心に前後に回動し、これにより電気機器5の俯仰角が変化して電気機器5を目的の角度に向けることができる。
次に、伸縮支柱100を収縮させる場合、使用者は先ずスライドロック機構50のグリップ54aをロック解除方向に回す。これにより、ベアリング保持部54が保持穴56内でロック解除方向に回転し、ベアリング52が水平方向に移動する。そして、特定の位置でベアリング52の中心軸と支柱部30の中心軸O1とが略同軸となる。このとき、ベアリング52は支柱部30の外周面と概ね非接触の状態となり、支柱部30の上下方向の移動が可能となる。
次に、使用者は支柱部30を下方にスライド移動させる。尚、従来の支柱ではスライドロックを解除すると支柱及び電気機器5の荷重が一気にかかり、使用者は支柱部を支えながら慎重に支柱部を下げる必要があった。しかしながら、本発明に係る伸縮支柱100では伸縮部32の伸長動作が支柱部30及び電気機器5の荷重を支えるため、使用者は支柱部30を楽に下降させることができる。
この支柱部30の下方へのスライド移動により、ロッド32aは伸縮部32内に収容され、伸縮支柱100は収縮する。そして、伸縮部32の収縮の最終段階において、俯仰ハンドル12aの下端が爪部62a、62bの回動プレート79に当接して、これを下方に押し下げる。これにより、左右の爪部62a、62bはヒンジ72を軸に閉動作する。そして、固定フック64bが可動フック64a内に挿入して内部のトリガを押圧する。これにより、鉤爪が回転して固定フック64bの出入り口を閉塞し、爪部62a、62bは閉状態でロックされる。これにより、爪部62a、62bが旋回ハンドル13aを掛止して、支柱部30の上昇は阻止され、支柱部30は収縮した状態で保持される。
以上のように、本発明に係る伸縮支柱100は、伸長ロック機構60のロックを解除すると自動的に伸縮部32が伸長し支柱部30が上方にスライド移動する。このため、使用者の労力を大幅に軽減することができる。また、支柱部30を最下点まで下降させると伸長ロック機構60の爪部62a、62bが自動的に閉動作し支柱部30をロックする。このため、使用者は支柱部30の下降動作のみで伸縮支柱100の収縮及びロックを行うことができる。
また、本発明に係るスライドロック機構50は、グリップ54aを回すだけで支柱部30の上下方向を固定する。この際、スライドロック機構50は支柱部30の水平方向の回転は妨げず、ロック状態でも電気機器5を回転させることができる。このため、支柱部30の構成を簡素化することが可能となり、支柱部30の軽量化を図ることができる。
さらに、本発明に係る伸縮支柱100は電気機器5を着脱可能に保持する。このため、電気機器5を伸縮支柱100から取外し、単独で使用することができる。これにより、電気機器5を現場や状況に合わせて柔軟に活用することができる。
尚、本例で示した伸縮支柱100、支柱部30、装置保持部40、スライドロック機構50、伸長ロック機構60、その他の各部の構成、形状、動作機構、寸法、デザイン等は一例であり、本発明は本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更して実施することが可能である。
5 電気機器
12 内筒部
13 外筒部
20 台枠
24 装置保持枠
30 支柱部
32 伸縮部
32a ロッド
40 装置保持部
50 スライドロック機構
52 ベアリング
54 ベアリング保持部
56 保持穴
58 本体部
60 伸長ロック機構
62a、62b 爪部
81 旋回アーム
83 リンク機構
100 伸縮支柱

Claims (4)

  1. 回転及びスライド可能に保持された支柱部と、
    電気機器を保持するとともに前記支柱部の上部に設けられた装置保持部と、
    前記支柱部を上下方向にスライド移動させる伸縮部と、
    前記支柱部の上下方向の移動をロックするスライドロック機構と、を有する伸縮支柱であって、
    前記スライドロック機構は、前記支柱部が挿入したベアリングと、前記ベアリングを保持する円筒状のベアリング保持部と、前記ベアリング保持部が回転可能に挿入する保持穴を備えた本体部と、を有し、
    前記ベアリング保持部の中心は前記支柱部の中心軸とは異なる位置にあり、前記ベアリング保持部が前記保持穴内で回転することで前記ベアリングが偏心移動して前記支柱部を押圧し、前記支柱部の水平方向の回転を可能としながら上下方向のスライド移動を阻止することを特徴とする伸縮支柱。
  2. ベアリングがニードルベアリングであることを特徴とする請求項1記載の伸縮支柱。
  3. 前記支柱部の下端部を掛止して伸縮部の伸長を阻止する爪部を備えた伸長ロック機構をさらに有し、
    前記伸縮部が内部に収容したロッドの突出により伸長するガススプリングであり、
    前記伸長ロック機構は、操作部に対するロック解除操作により前記爪部が開動作して前記支柱部の下端部を解放し、これにより前記ロッドが自動的に突出して前記支柱部が上方向にスライド移動し、
    また、前記支柱部を下方にスライド移動させて前記支柱部で前記伸長ロック機構を押圧することで前記爪部が閉動作して前記支柱部の下端部を掛止することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の伸縮支柱。
  4. 支柱部が、外筒部と、前記外筒部内に回転可能に挿入した内筒部と、を有し、
    装置保持部が、前記外筒部の上端部に固定した台枠と、前記台枠に対してチルト方向に回動可能に設置された装置保持枠と、前記内筒部の上端部に固定した旋回アームと、前記装置保持枠と旋回アームとを繋ぐリンク機構と、を備え、前記内筒部の回転によって前記装置保持枠がチルト方向に俯仰動作するとともに、
    前記装置保持枠が電気機器を着脱可能に保持することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の伸縮支柱。
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