JP6589684B2 - ガス絶縁開閉装置の製造方法およびガス絶縁開閉装置 - Google Patents

ガス絶縁開閉装置の製造方法およびガス絶縁開閉装置 Download PDF

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Description

本発明は、絶縁性ガスを封入するガス絶縁開閉装置の製造方法およびガス絶縁開閉装置に関する。
ガス絶縁開閉装置は、遮断器、断路器、接地開閉器などの開閉機器が、接地された金属製の密封容器内に配設され、この密封容器内にSF6(六フッ化硫黄)、乾燥空気などの絶縁性ガスが封入されることで構成される。
ビルの電気室などに設置されるガス絶縁開閉装置に用いられる密封容器は、容器本体を構成する面がブッシングなどの取付けのため平面形状を要求される場合が多く、直方体形状となることが一般的である。
従来のガス絶縁開閉装置の密封容器は、筒状胴体部、その筒状胴体部の開口部の周りに設けられる額縁状のフランジ部、およびそのフランジ部に圧接される蓋体により構成され、このフランジ部は開口部の全周に溶接にて設けられている(例えば、特許文献1参照)。このようなガス絶縁開閉装置の密封容器では、筒状胴体部とフランジ部をそれぞれ個別に作製し、フランジ部の全周を筒状胴体部に溶接する必要があるため、1箇所でも溶接不良が発生すると、密封容器内に封入したガスが漏れ出すため、密封容器を作製するために必要となる溶接長を短くすることが望ましい。
特開2002−222622号公報
このような従来のガス絶縁開閉装置の密封容器にあっては、溶接長が長いため、溶接不良が発生する可能性が高まり、気密性に対する信頼性が低下してしまうという問題があった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたもので、その目的は、密封容器における溶接長を短くすることで、気密性の信頼性が高いガス絶縁開閉装置の製造方法およびガス絶縁開閉装置を提供することである。
本発明に係るガス絶縁開閉装置の製造方法は、絶縁性ガスとともに開閉機器を収容する筒状胴体部の軸方向両側の開口部がそれぞれ塞がれてなり、それら開口部のうちの少なくとも一方の開口部は、その開口部にフランジ部が設けられ、そのフランジ部に該開口部を覆う蓋体が圧接されることにより塞がれる密封容器を有するガス絶縁開閉装置の製造方法であって、4枚以上の複数の板状部材のそれぞれの少なくとも一方の端部を折り曲げて、その折り曲げ線を境界とする一方側に第1の板状部および他方側に第2の板状部をそれぞれ有してなる複数の容器部材を作製する折り曲げ工程と、複数の容器部材のそれぞれの第1の板状部を筒状に配置するともに、それら複数の容器部材のそれぞれの第2の板状部を同一平面上に配置する配置工程と、筒状に配置した複数の容器部材のそれぞれの第1の板状部の互いに隣接する間をそれぞれ溶接して密封容器の筒状胴体部を作製するとともに、それら複数の容器部材のそれぞれの同一平面上に配置された第2の板状部の互いに隣接する間をそれぞれ溶接して軸方向両側の開口部のうちの一方の開口部のフランジ部を作製する溶接工程と、筒状胴体部の内部に開閉機器を収容し、蓋体とフランジ部との間にガスシール部材を挟んで、蓋体をフランジ部に圧接することにより密封容器を組み立てる組み立て工程とを備える。
また、本発明に係るガス絶縁開閉装置は、4枚以上の複数の板状部材のそれぞれの少なくとも一方の端部が折り曲げられ、その折り曲げ線を境界とする一方側に第1の板状部および他方側に第2の板状部をそれぞれ有してなる複数の容器部材のそれぞれの第1の板状部が筒状に配置され、それら複数の容器部材のそれぞれの第1の板状部の互いに隣接する間がそれぞれ溶接されてなる筒状胴体部と、筒状胴体部を構成する複数の容器部材のそれぞれの第2の板状部が同一平面上に配置され、それら複数の容器部材のそれぞれの第2の板状部の互いに隣接する間がそれぞれ溶接されてなり、筒状胴体部の軸方向両側の開口部のうちの一方の開口部に設けられるフランジ部と、筒状胴体部の内部に絶縁性ガスとともに収容される開閉器と、筒状胴体部の一方の開口部を覆い、フランジ部に圧接される蓋体と、フランジ部と蓋体との間に挟まれるガスシール部材とを有する密封容器を備える。
本発明に係るガス絶縁開閉装置の製造方法およびガス絶縁開閉装置にあっては、密封容器を構成する筒状胴体部とその開口部周りに設けられるフランジ部とが一体に形成されるので、この筒状胴体部とフランジ部との溶接不良によるガス漏出の可能性を低減し、気密性に対する信頼性を向上することができる。
本発明の実施の形態1のガス絶縁開閉装置の断面図である。 本発明の実施の形態1に係る密封容器の斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る密封容器の容器本体の正面図およびA−A断面図である。 本発明の実施の形態1に係る密封容器の容器本体を構成する容器部材の斜視図である。 本発明の実施の形態1に係るガス絶縁開閉装置の製造方法のフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る密封容器の容器本体の溶接箇所を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る密封容器の容器本体の変形例のA−A断面図である。 本発明の実施の形態1に係る密封容器の別の変形例の斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る密封容器の容器本体の正面図およびB−B断面図である。 本発明の実施の形態3に係る密封容器の容器本体の正面図、C−C断面図および後面図である。 本発明の実施の形態4に係る密封容器の容器本体の正面図、D−D断面図および後面図である。
実施の形態1.
以下、本発明のガス絶縁開閉装置について図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係るガス絶縁開閉装置の断面図である。ガス絶縁開閉装置は、金属製閉鎖箱100の内部に密封容器200を有する。密封容器200は、その内部に遮断器201および断路器202が取付けられ、所定圧力の絶縁性ガスが封入される。絶縁性ガスの絶縁破壊電圧はその封入圧力にほぼ比例するため、密封容器200内への封入圧力を高くすれば(例えば、ゲージ圧で0.05〜0.2MPa)密封容器内の電圧印加部分の絶縁距離を短縮し、密封容器を小型化できる。ガス絶縁開閉装置の内部には、断路器操作機構300、遮断器操作機構400、母線500、ケーブル600、およびブッシング700がさらに設けられる。ガス絶縁開閉装置の構成およびこれら構成の内部における配置は、上述した構成および配置に限らないことは言うまでもない。
次に、図1に示した密封容器200の構造について説明する。図2は、図1に示した密封容器200の斜視図、図3(a)は図2に示した容器本体1の正面図、図3(b)は図3(a)に示した容器本体1のA−A断面図である。
図2に示すように、密封容器200は容器本体1、ガスシール部材3、蓋体4、および不図示のスタッドボルト、ナットなどの固定部材から構成される。容器本体1は、筒状胴体部1a、筒状胴体部1aの前方開口部1dを囲みフランジ面1fを構成する前方フランジ部1b(フランジ部)、および筒状胴体部1aの後方開口部1eを塞ぐ後板1cから構成される。後板1cは筒状胴体部1aの後方開口部1eを囲む端部の全周に溶接にて固定される。すなわち、筒状胴体部1aは、前方開口部1d(一方の開口部)および後方開口部1e(他方の開口部)を有し、これらの開口部は筒状胴体部の軸方向両側に設けられる。
図4は、容器部材2の斜視図である。本実施の形態においては、筒状胴体部1aおよび前方フランジ部1bを、図4に示す容器部材2を用いて構成する。容器部材2は、金属製の矩形平板の板状部材の一方の端部をプレス加工によりL字状に折り曲げたものである。プレス加工により形成される折り曲げ線2cを境界として隣接する一方の板状部(第1の板状部)2aを筒状胴体部1aの胴板とし、他方の板状部、すなわち、第1の板状部2aに対して垂直に折れ曲がった第2の板状部2bを用いて前方フランジ部1bを構成する。筒状胴体部1aを構成する第1の板状部2aには、その強度を高めるためのエンボス加工などの凹凸を形成してもよい。以下、第1の板状部2aを胴板部2aと称し、第2の板状部2bを折り曲げ部2bと称する。
図2に示すように、筒状胴体部1aは、天板部11a、右側板部12a、底板部13aおよび左側板部14aを有する。それらの板部11a〜14aは、それぞれ個別の容器部材2の胴板部2aで構成される。筒状胴体部1aの互いに隣接する天板部11aと右側板部12aの間、右側板部12aと底板部13aの間、底板部13aと左側板部14aの間、および左側板部14aと天板部11aの間のそれぞれは、いずれも前方開口部1dから後方開口部1eに至る全体が溶接にて接合される。ここでは、筒状胴体部1aの天板部11aおよび底板部13aの厚み面が、右側板部12aおよび左側板部14aの裏面(胴板部2aの折り曲げ部2bとは反対側の主面)に溶接される。
図3(a)に示すように、前方フランジ部1bは、前方開口部1dを囲むように配置された上側フランジ部51a、右側フランジ部52a、下側フランジ部53aおよび左側フランジ部54aを有する。それらのフランジ部51a〜54aは、それぞれ個別の容器部材2の折り曲げ部2bで構成される。詳しくは、上側フランジ部51aは天板部11aを構成する容器部材2、右側フランジ部52aは右側板部12aを構成する容器部材2、下側フランジ部53aは底板部13aを構成する容器部材2、左側フランジ部54aは左側板部14aを構成する容器部材2、のそれぞれの折り曲げ部2bで構成される。
また、互いに隣接する上側フランジ部51aと右側フランジ部52aの間、右側フランジ部52aと下側フランジ部53aの間、下側フランジ部53aと左側フランジ部54aの間、左側フランジ部54aと上側フランジ部51aの間のそれぞれは、少なくとも、ガスシール部材3および蓋体4を容器本体1に取り付けた状態において、密封容器200内から絶縁性ガスが漏れ出ないように溶接される。理想的には、筒状胴体部1aの前方開口部1dの周りに、凹凸および隙間の全くない平面状のフランジ面1fを、フランジ部51a〜54aおよびそれらの間の溶接により形成することが好ましい。
このように、容器部材2はプレス加工する前は平板の板状部材であるが、プレス加工により折り曲げられて、筒状胴体部1aを構成するための胴板部2aと、前方フランジ部1bを構成するための折り曲げ部2bが形成される。このような容器部材2を4枚作製し、それらを筒状胴体部1aおよび前方フランジ部1bを構成するように配置し、それらを溶接にて接合する。フランジ面1fは、4枚の容器部材2のそれぞれの折り曲げ部2bを互いに溶接して形成した前方フランジ部1bの平面状の同一端面である。
図2において、ガスシール部材3は、パッキン、Oリングなどの弾性体を断面均一な環状に成形したものである。蓋体4には、図示しない溝が形成され、ガスシール部材3は、その溝に挿入されてフランジ面1fと蓋体4とにより挟持される。このガスシール部材3は、フランジ面1fと蓋体4との合わせ目において、密封容器内に封入された絶縁性ガスの漏れ出しを防止する。
蓋体4は、筒状胴体部1aの前方開口部1dおよびその周りに設けられる前方フランジ部1bのフランジ面1fの全体を覆う。蓋体4はその外周が前方フランジ部1bの外周とほぼ一致する大きさを有する。図示はしないが、蓋体4には、密封容器200を金属製閉鎖箱100の支持枠に取り付けるための機構や、密封容器200内に収容される機器を、密封容器外の断路器操作機構300および遮断器操作機構400とつなげるリンク機構の貫通部などが設けられる。
前方フランジ部1bと蓋体4は、その間にガスシール部材3を挟み、スタッドボルト、ナットなどの固定部材により互いに固定される。これにより前方開口部1dが密封される。具体的には、前方フランジ部1bのフランジ面1fに不図示のスタッドボルトを溶接し、蓋体4に設けられる不図示の貫通穴にそのスタッドボルトを貫通させてナットを螺合し、ネジ締めする。これによりスタッドボルトおよびナットは、蓋体4を前方フランジ部1bに圧接された状態で固定される。蓋体4を容器本体1に固定するために、スタッドボルトおよびナットの代わりにクリップなどを用いてもよい。このような固定部材は、蓋体4とフランジ面1fの圧接された状態を維持できるものであればよい。
図3(a),(b)に示す通り、容器本体1の筒状胴体部1aは、容器部材2の胴板部2aで構成され、前方フランジ部1bは、容器部材2の折り曲げ部2bで構成される。筒状胴体部1aは直方体の筒状で、互いに対向する前方開口部1dと後方開口部1eを有する。前方開口部1dと後方開口部1eの間は貫通し、その空間内に遮断器201、断路器202などの開閉機器が絶縁性ガスとともに収容される。後方開口部1eは、その回り(筒状胴体部1aの後端部)に溶接される後板1cにより塞がれる。容器部材2の胴板部2aが筒状胴体部1aを構成する胴板として用いられ、筒状胴体部1aの内壁は、その板状部材2aの裏側(折り曲げ部2bと反対側)の主面で構成される。このように本実施の形態においては、筒状胴体部1aと前方フランジ部1bを個別に製造しそれらを溶接して接合する構造ではなく、筒状胴体部1aと前方フランジ部1bを共通の板状部材を折り曲げて形成した構造を有する。
前方フランジ部1bのフランジ面1fは、4枚の容器部材2の折り曲げ部2bが同一平面上になるように位置合わせされ、それらの間を溶接して形成される。本実施の形態においては、容器本体1を正面側(前方側)から見た場合において、折り曲げ部2bが、その折り曲げ部2bと一体である胴板部2aよりも筒状胴体部1aの外側に配置される。
図5は、本発明の実施の形態1に係るガス絶縁開閉装置の製造方法のフローチャートである。図5に示すように、先ず、ステップS1の平板プレス工程(折り曲げ工程)において、平板の板状部材の一方の端部をL字状にプレス加工することで、その折り曲げ線を境界として直交かつ隣接する、第1の板状部2aおよび第2の板状部2bを形成する。ここで形成される第1の板状部2aは、筒状胴体部1aを構成するための胴板部2aであり、第2の板状部2bは筒状胴体部1aの開口部回りにフランジ面を構成するための折り曲げ部2bである。このような第1の板状部2aおよび第2の板状部2bを有してなる容器部材2を、平板プレス工程により4枚作製する。
次に、図5の配置工程(ステップS2)において、ステップS1で作製された4枚の容器部材2の胴板部2aを直方体の筒状に配置するとともに、それら4枚の容器部材2の折り曲げ部2bをその筒状の外側に配置する。本実施の形態においては、4枚の容器部材2の各々がL字状であるため、作業台上にそれら4枚の容器部材2の折り曲げ部2bを下側にして載置すれば、それら4枚の容器部材2を自立させて配置することができる。蓋体4を前方フランジ部1bに密着させるためには、前方フランジ部1bを高い精度で平面状に形成する必要があるため、これら4枚の容器部材2を配置する際、これら4枚の容器部材の折り曲げ部2bの主面(フランジ面1fを構成する面)を平面上に配置する位置精度を優先して位置合わせする。次に、そのように配置された4枚の容器部材2を任意の治具で仮止めする。この仮止め状態においても、4枚の容器部材2の配置をそれぞれ微調整し、フランジ面1fの面精度を高めてもよい。4枚の容器部材2の配置を微調整する際、任意の治具を用いてもよい。
次に、このように仮止めした容器部材2の溶接を、図5の溶接工程(ステップS3)で行う。図6は、本実施の形態におけるステップ3で行う密封容器200の溶接箇所を示す図である。図6(a)は、筒状胴体部1aを構成する4枚の容器部材2同士の溶接部分を両矢印Aで示したものである。図6(b)は、図6(a)の正面図であり、フランジ面1fにおける溶接部分を両矢印Bで示したものである。先ず、容器部材2の胴板部2a同士を接合するために、それらの付合わせ部Aを溶接する。さらに、前方開口部1dにおける隣接する折り曲げ部2bの継ぎ目を接合するために、それらの付合わせ部Bを溶接し、グラインダ等による仕上げ作業を行う。この仕上げ作業によりフランジ面1fが規定値以下の平面度および表面粗さになるように調整する。
従来であれば、筒状胴体部1aに前方フランジ部1bを取り付けるために、前方開口部1dの全周において筒状胴体部1aと前方フランジ部1bを溶接する必要があった。しかし、本実施の形態における密封容器200では、4箇所の付合わせ部Bを溶接するのみでよい。従って、フランジ面1fの形成に必要な溶接長で比較した場合、従来の密封容器と比較して、本実施の形態における密封容器200では、必要な溶接長が削減できる。また、本実施の形態においては、筒状胴体部1aと前方フランジ部1bが共通の板状部材を折り曲げて形成されるため、それらの間の溶接を必要としない。従って、筒状胴体部1aと前方フランジ部1bとの間でガス漏れが発生する可能性を低減できる。
次に、図5に示した組み立て工程(ステップS4)において、ガス絶縁開閉装置を組み立てる。具体的には、蓋体4を容器本体1に固定するにあたり、先ず、蓋体4の容器本体1側に、遮断器201、断路器202などの開閉機器を予め取り付け、蓋体4の外側には、開閉機器の操作機構400を予め取り付けておく。
次に、蓋体4との間にガスシール部材3を挟んだ状態で、蓋体4をフランジ面1fに圧着する。具体的には、フランジ面1fに一端を固定されたスタッドボルトおよびナット(図示を省略)を用いてそれらを締め上げる。これにより、蓋体4と容器本体1は圧着状態に固定され、密封容器200が作製される。その後、密封容器200に絶縁性ガスを封入する。密封容器200には、例えば、図示しないガス配管を介してバルブおよび圧力計(不図示)が取り付けられる。絶縁性ガスは、密封容器200のバルブを介してガスボンベにより封入される。密封容器200内の圧力計の表示に基づいて、ガスボンベにより封入する絶縁ガスを調整することで、所望の圧力で絶縁性ガスを封入することができる。
このように、蓋体4を容器本体1に固定した後、密封容器200を金属製閉鎖箱100に組み入れることでガス絶縁開閉装置を組み立てることができる。なお、開閉機器は蓋体4に、絶縁支持物を介して取り付けられている。また、密封容器200の外部に設けられる母線500やケーブル600と、密封容器200内の開閉機器との間の電路接続は、容器本体1の天板部11aや底板部13aに取り付けられたブッシング700等を介して行う。
容器本体1の密封空間を形成しない板状部分(筒状胴体部1aの筒状部の内壁を形成しない板状部分)に、図7に示すような作業穴を形成してもよい。図7は、本実施の形態の容器本体1の変形例(図3(b)の変形例)のA−A断面図である。このように、容器本体1において、密封空間を形成しない図中の破線領域(以下、気密領域外と称する)2axに作業穴20aが設けられる。この気密領域外2axは、例えば、筒状胴体部1aの右側板部12aや左側板部14aが、筒状胴体部1aの天板部11aより上方、あるいは底板部13aより下方に突き出した部分である。本実施の形態においては、このような作業穴20aが、筒状胴体部1aを構成する容器部材2に設けられる。このような作業穴20aを設けることで、クレーンなどによる吊具を挿通するための穴、あるいは他部品との取合い用のボルト穴などとして利用することができ、組立作業を効率化することができる。気密領域外2axに作業穴20aを形成しても、密封空間を構成する内壁を貫通しないので、絶縁性ガスが漏れ出すことがない。
従来ではクレーンなどによる吊具を使用するために、金具などを容器本体1に溶接する必要があったが、図7に示した構造によりこの金具などの部材が不要となる。従って、この部材を溶接するために発生する溶接作業も不要となる。
図8は、本実施の形態の容器本体1の別の変形例の斜視図である。図4に示した容器部材2では、金属製の矩形平板の板状部材の一方の端部をプレス加工によりL字状に折り曲げたが、図8では板状部材のもう一方の端部、即ち、板状部材の互いに対向する両端部のそれぞれを、L字状に折り曲げている。即ち、図8では、容器部材2が、胴板部2aおよびその胴板部2aの両側に設けられた折り曲げ部2bおよび折り曲げ部2dを有する。この容器部材2の一方の折り曲げ部2bが前方開口部1dの前方フランジ部1bを構成し、他方の折り曲げ部2bが後方開口部1eのフランジ部である後方フランジ部を構成する。後方開口部1eの後方フランジ部には、後板1cが溶接される。
また、図8では、容器本体1を構成する4枚の容器部材2のうちのいずれかの1面以上の胴板部2aに、矩形状の穴であるスリット穴20bを設けている。例えばここでは天板部11aと底板部13aのそれぞれの4隅(前方左右および後方左右)にスリット穴20bを設けている。スリット穴20bを設けた容器部材2に隣接する容器部材2の胴板部2aには、スリット穴20bと嵌合する突起部20cを設ける。このようにスリット穴20bおよび突起部20cを設けることで、溶接作業時に両者を嵌め合わせて位置決めを行うことができる。また、図8に示した構造により、溶接作業が容易となり加工コストが抑制できる。また、突起部20cに作業穴20dを設けることで、クレーンなどによる吊具を挿通するための穴、あるいは他部品との取合い用のボルト穴として利用することができる。
以上のように、本実施の形態に係るガス絶縁開閉装置においては、開閉機器および絶縁ガスを収容する密封容器200を、筒状胴体部1aの前方開口部1dに蓋体4を圧着するためのフランジ面1fを設けて構成するに際し、フランジ面1fを筒状胴体部1aを構成する板状部材の端部を折り曲げて形成する。従って、フランジ面1fを構成するために必要な溶接長が短くなり、気密の信頼性が高いガス絶縁開閉装置を得ることができる。また、製造方法が容易であり、部品数削減を図ることができるため、製造コストの低減が可能である。
実施の形態2.
実施の形態1では、容器本体1の正面側から見て、筒状胴体部1aの前方開口部1dの外側に前方フランジ部1bを設けたが、前方開口部1dの内側に、この前方開口部1dの一部を塞ぐように、前方フランジ部1bを設けてもよい。即ち、容器本体1の前方の開口部が筒状胴体部1aの前方開口部1dよりも小さくなるように形成してもよい。図9(a)は、本発明の実施の形態2に係る密封容器200の容器本体1の正面図であり、図9(b)は、そのB−B断面図である。容器本体1を構成する4枚の容器部材2のうち、一方の対向する2枚(ここでは天板部11aおよび底板部13aを構成)のそれぞれの折り曲げ部2bが、筒状胴体部1aの前方開口部1dの内側に配置されている。他方の対向する2枚(ここでは右側板部12aおよび左側板部14aを構成)のそれぞれの折り曲げ部2bは、筒状胴体部1aの前方開口部1dの外側に配置される。これら4枚の容器部材2を配置した後、それら4枚の容器部材2を互いに溶接することでフランジ面1fが形成される。
本実施の形態に係るガス絶縁開閉装置の製造方法は、実施の形態1と比べて図5に示す配置工程(ステップS2)のみが異なるため、同一または対応する工程については説明を省略する。本実施の形態では、図5に示すステップS2の配置工程において、図9(a)および図9(b)で説明した通り、一方の対向する容器部材2のそれぞれの折り曲げ部2bが、筒状胴体部1aの前方開口部1dの内側に配置され、他方の対向する容器部材2のそれぞれの折り曲げ部2bが、前方開口部1dの外側に配置される。このように折り曲げ部2bを配置することで、容器本体1の開閉機器などを出し入れするための前方開口部が4枚の容器部材2の折り曲げ部2bにより囲まれて形成される。
図9に示した構造により、実施の形態1における効果に加え、フランジ面1fおよび蓋体4の寸法に対する容器本体1内の筒状空間が実施の形態1の密封容器200よりも拡大するという効果がある。
実施の形態3.
図10は、本発明の実施の形態3に係る密封容器の容器本体の正面図、C−C断面図および後面図である。図10(a)は容器本体1の正面図、図10(b)は図10(a)のC−C断面図、図10(c)は容器本体の後面図を示す。実施の形態1では、筒状胴体部1aの後方開口部1eが後板1cの溶接で塞がれたが、本実施の形態では、容器本体1の後方フランジ部1g(別のフランジ部)も前方フランジ部1bと同じ構造、すなわち、蓋体を圧着するためのフランジ面を設ける構造とした点が異なる。容器本体1の前方開口部1dに前方フランジ部1bが設けられる点は、実施の形態1と同様であるので、その説明は省略する。図中、実施の形態1と同一または対応する構成は同一符号を付し、その説明は繰り返し行わない。
図10(b)に示す通り、板状部材の一方の端部に折り曲げ部2bが加工された容器部材2において、他方の端部もL字状にプレス加工して折り曲げ部2d(第3の板状部)を構成する。さらに詳細には、折り曲げ部2dは、容器部材2の折り曲げ線2c(一方の折り曲げ線)が設けられた一端とは異なる他端に設けられる。折り曲げ部2dは、不図示の折り曲げ線2cとは別の折り曲げ線(他方の折り曲げ線)を有する。この折り曲げ部2dは、胴板部2aに対する曲げ方向が折り曲げ部2bと同じであり、胴板部2aに直交する。例えば、図10(b)において、容器部材2の天板部11aを構成する容器部材2の折り曲げ部2bおよび2dは、いずれもその胴板部2aに対して上方に折り曲がっている。また、図10(c)に示す通り、矩形の後方開口部1eの4辺のそれぞれにおいて、折り曲げ部2dが、筒状胴体部1aの後方開口部1eの外側に配置される。
本実施の形態に係るガス絶縁開閉装置の製造方法は、図5に示すプレス工程(ステップS1)および配置工程(ステップS2)が実施の形態1とは異なるため、異なる部分のみを説明し、同一または対応する工程に関する説明は繰り返し行わない。ステップS1のプレス工程では、4枚の板状部材のそれぞれの一方の端部をL字状に折り曲げて、折り曲げ部2bを構成するとともに、その他方の端部もL字状に折り曲げて、折り曲げ部2dを構成する。折り曲げ部2dは折り曲げ部2bと同様に、折り曲げ部2bと同じ側に、胴板部2aに直交するように折り曲げられる。すなわち、容器部材2は、板状部材の互いに対向する端部をそれぞれ同じ側に曲げることで構成される。折り曲げ部2bと折り曲げ部2dはプレス加工により同時に形成可能である。ステップS2の配置工程では、図10で説明したように4枚の容器部材2が配置される。つまり、筒状胴体部1aの前方開口部1dにおいて4枚の折り曲げ部2bが、その外側に配置される。また、筒状胴体部1aの後方開口部1eにおいて4枚の折り曲げ部2dが、その外側に配置される。
図10に示した構造により、実施の形態1における効果に加え、容器本体の前方開口部、容器本体の後方開口部をそれぞれ設けた構成であるため、密封容器200内に開閉機器を前方および後方のいずれの方向からも取り付け可能となり、組立時における作業性を向上させることができる。
図示を省略するが、実施の形態2と同様に、前方開口部1dの内側に前方フランジ部1bを設けてもよい。例えば、前方開口部1dにおいて、天板部11aおよび底板部13aのそれぞれの折り曲げ部2bを前方開口部1dの内側に配置し、右側板部12aおよび左側板部14aのそれぞれの折り曲げ部2bを前方開口部1dの外側に配置してもよい。また、後方開口部1eでも同様に構成してもよい。以上のように配置することで、実施の形態2と同様に密封容器内部の利用空間を拡大することができる。
実施の形態4.
図11は、本発明の実施の形態4に係る密封容器の容器本体1の正面図、D−D断面図および後面図である。図11(a)は容器本体1の正面図、図11(b)は図11(a)のD−D断面図、図11(c)は容器本体1の後面図である。本実施の形態では、容器本体1の前方と後方の開口部の大きさが異なる点が、その他の実施の形態と異なる。前方フランジ部1bの構成は実施の形態1と同じであり、後方フランジ部1gの構成は、実施の形態2の前方フランジ部1bと同じであるのでその説明を省略する。図中、実施の形態1から実施の形態3の容器本体と同一または対応する構成は同一符号を付し、それら構成の説明は繰り返し行わない。
図11(b)に示す通り、板状部材の一方の端部に折り曲げ部2bが加工された容器部材2において、他方の端部もL字状にプレス加工して折り曲げ部2eを構成する。この折り曲げ部2e(第3の板状部)は、胴板部2aに対する曲げ方向が折り曲げ部2bと反対であり、胴板部2aに直交する。例えば、図11(b)において、容器部材2の天板部11aを構成する容器部材2の折り曲げ部2bおよび2eは、それぞれ胴板部2aに対して上方および下側に折り曲がっている。
本実施の形態に係るガス絶縁開閉装置の製造方法は、図5に示したプレス工程(ステップS1)および配置工程(ステップS2)が実施の形態1と異なるため、異なる部分のみを説明し、同一または対応する工程については説明を繰り返し行わない。ステップS1のプレス工程では、2枚の板状部材のそれぞれの一方の端部をL字状に折り曲げて、折り曲げ部2bを構成するとともに、その他方の端部は折り曲げ部2bと反対側にL字状に折り曲げて、折り曲げ部2eを構成する。また、実施の形態3の容器部材のプレス工程と同様に、2枚の板状部材のそれぞれの一方の端部をL字状に折り曲げて、折り曲げ部2bを構成するとともに、その他方の端部は折り曲げ部2bと同じ側にL字状に折り曲げて、折り曲げ部2dを形成する。折り曲げ部2eは折り曲げ部2bと同様に、胴板部2aに直交するように折り曲げられる。なお、折り曲げ部2bと折り曲げ部2eはプレス加工により同時に形成可能である。
ステップS2の配置工程では、図11(c)に示す通り、容器本体1の後方開口部において、右側フランジ部および左側フランジ部を構成する容器部材2は、折り曲げ部2bと曲げ方向が同じである折り曲げ部2dを有する。上側フランジ部51aおよび下側フランジ部53aを構成する容器部材2は、折り曲げ部2bと曲げ方向が反対である折り曲げ部2eを有する。すなわち、一方の筒状胴体部1aの対向面を構成する容器部材2のそれぞれの折り曲げ部2eが、筒状胴体部1aの後方開口部1eの内側に配置され、他方の筒状胴体部1aの対向面を構成する容器部材2のそれぞれの折り曲げ部2dが、後方開口部1eの外側に配置される。従って、実施の形態2と同様、容器本体1の後方の開口部は、筒状胴体部1aの後方開口部1eより小さく形成される。
本実施の形態においては、実施の形態1における効果に加え、容器本体の前面の開口部より小さい開口部が容器本体の後面の設けられることで、密封容器内で事故が発生した場合に、容器本体の内部で高温および高圧となったガスの放圧口、または組立作業時におけるハンドホールなどとして利用することができる。
本発明の実施の形態1〜4では、折り曲げ部をプレス加工により構成したが、プレス加工ではなく、鋳型などにより胴板部2aと一体に形成して構成してもよい。すなわち、胴板部と折り曲げ部が一体で、それらの主面が互いに直交する容器部材であればよい。また、本発明の実施の形態の各々を適宜組み合わせることでガス絶縁開閉装置を構成してもよいことは言うまでもない。また、4枚の板状部材を用いて密封容器を構成することとしたが、使用する板状部材は、例えば8枚など4枚より多くてもよい。
1 容器本体
1a 筒状胴体部
1b 前方フランジ部(フランジ部)
1g 後方フランジ部(別のフランジ部)
1d 前方開口部
1e 後方開口部
2 容器部材
2a 胴板部(第1の板状部)
2b 折り曲げ部(第2の板状部)
2d,2e 折り曲げ部(第3の板状部)
2c 折り曲げ線
3 ガスシール部材
4 蓋体
20a 作業穴
20b スリット穴
20c 突起部

Claims (16)

  1. 絶縁性ガスとともに開閉機器を収容する筒状胴体部の軸方向両側の開口部がそれぞれ塞がれてなり、それら開口部のうちの少なくとも一方の開口部は、その開口部にフランジ部が設けられ、そのフランジ部に該開口部を覆う蓋体が圧接されることにより塞がれる密封容器を有するガス絶縁開閉装置の製造方法であって、
    4枚以上の複数の板状部材のそれぞれの少なくとも一方の端部を折り曲げて、その折り曲げ線を境界とする一方側に第1の板状部および他方側に第2の板状部をそれぞれ有してなる複数の容器部材を作製する折り曲げ工程と、
    前記複数の容器部材のそれぞれの前記第1の板状部を筒状に配置するともに、それら複数の容器部材のそれぞれの前記第2の板状部を同一平面上に配置する配置工程と、
    前記筒状に配置した前記複数の容器部材のそれぞれの前記第1の板状部の互いに隣接する間をそれぞれ溶接して前記密封容器の前記筒状胴体部を作製するとともに、それら複数の容器部材のそれぞれの前記同一平面上に配置された前記第2の板状部の互いに隣接する間をそれぞれ溶接して前記軸方向両側の開口部のうちの前記一方の開口部の前記フランジ部を作製する溶接工程と、
    前記筒状胴体部の内部に前記開閉機器を収容し、蓋体と前記フランジ部との間にガスシール部材を挟んで、前記蓋体を前記フランジ部に圧接することにより前記密封容器を組み立てる組み立て工程と
    を備えるガス絶縁開閉装置の製造方法。
  2. 前記配置工程は、前記複数の容器部材のそれぞれの前記第2の板状部を、いずれも前記一方の開口部の外側に配置する請求項1に記載のガス絶縁開閉装置の製造方法。
  3. 前記配置工程は、前記複数の容器部材のそれぞれの前記第2の板状部のうち、前記筒状胴体部の一方の対向面を構成する容器部材の前記第2の板状部を前記一方の開口部の外側に配置し、他の前記第2の板状部を前記一方の開口部の内側に配置する請求項1に記載のガス絶縁開閉装置の製造方法。
  4. 前記折り曲げ工程は、4枚以上の複数の板状部材のそれぞれの互いに対向する端部をそれぞれ折り曲げて、それぞれの折り曲げ線のうちの一方の折り曲げ線を境界として他方の折り曲げ線側に前記第1の板状部、前記一方の折り曲げ線を境界として前記第1の板状部とは異なる側に前記第2の板状部、および前記他方の折り曲げ線を境界として前記第1の板状部とは異なる側に第3の板状部をそれぞれ有してなる前記複数の容器部材を作製し、
    前記配置工程において、前記複数の容器部材のそれぞれの前記第3の板状部を同一平面上に配置し、
    前記溶接工程において、前記複数の容器部材のそれぞれの前記同一平面上に配置された前記第3の板状部の互いに隣接する間をそれぞれ溶接して前記軸方向両側の開口部のうちの前記一方の開口部とは異なる他方の開口部に前記フランジ部とは別のフランジ部を作製し、
    前記組み立て工程において、前記蓋体とは別の蓋体と前記別のフランジ部との間に前記ガスシール部材とは別のガスシール部材を挟み、前記別の蓋体を前記別のフランジ部に圧接することにより前記密封容器を組み立てる請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のガス絶縁開閉装置の製造方法。
  5. 前記折り曲げ工程は、前記複数の板状部材のそれぞれの互いに対向する端部を、いずれも互いに同じ側に折り曲げる請求項4に記載のガス絶縁開閉装置の製造方法。
  6. 前記折り曲げ工程は、前記複数の板状部材のうち、少なくともいずれかの板状部材は、それぞれの互いに対向する端部を互いに同じ側に折り曲げ、その他の板状部材は、それぞれの互いに対向する端部を互いに反対側に折り曲げる請求項4に記載のガス絶縁開閉装置の製造方法。
  7. 前記複数の板状部材のうち、少なくともいずれかの前記板状部材の前記第1の板状部はスリット穴を有し、その他の少なくともいずれかの前記板状部材の前記第1の板状部は前記スリット穴と嵌合する突起部を有し、
    前記配置工程は、それら前記スリット穴と前記突起部を嵌合させる請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のガス絶縁開閉装置の製造方法。
  8. 前記複数の板状部材のそれぞれの前記第1の板状部のうちの少なくともいずれかは、前記筒状胴体部の内壁を構成しない板状部分に吊具を挿入し得る作業穴を有する請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のガス絶縁開閉装置の製造方法。
  9. 4枚以上の複数の板状部材のそれぞれの少なくとも一方の端部が折り曲げられ、その折り曲げ線を境界とする一方側に第1の板状部および他方側に第2の板状部をそれぞれ有してなる複数の容器部材のそれぞれの第1の板状部が筒状に配置され、それら複数の容器部材のそれぞれの前記第1の板状部の互いに隣接する間がそれぞれ溶接されてなる筒状胴体部と、
    前記筒状胴体部を構成する複数の容器部材のそれぞれの前記第2の板状部が同一平面上に配置され、それら複数の容器部材のそれぞれの前記第2の板状部の互いに隣接する間がそれぞれ溶接され、前記筒状胴体部の軸方向両側の開口部のうちの一方の開口部に設けられたフランジ部と、
    前記筒状胴体部の内部に絶縁性ガスとともに収容された開閉機器と、
    前記筒状胴体部の前記一方の開口部を覆い、前記フランジ部に圧接された蓋体と、
    前記フランジ部と蓋体との間に挟まれたガスシール部材と
    を有する密封容器を備えるガス絶縁開閉装置。
  10. 前記複数の容器部材のそれぞれの前記第2の板状部は、いずれも前記一方の開口部の外側に配置された請求項9に記載のガス絶縁開閉装置。
  11. 前記複数の容器部材のそれぞれの前記第2の板状部のうち、前記筒状胴体部の一方の対向面を構成する容器部材の前記第2の板状部は前記一方の開口部の外側に配置され、他の前記第2の板状部は前記一方の開口部の内側に配置された請求項9に記載のガス絶縁開閉装置。
  12. 前記4枚以上の複数の板状部材は、それぞれの互いに対向する端部がそれぞれ折り曲げられ、それぞれの折り曲げ線のうちの一方の折り曲げ線を境界として他方の折り曲げ線側に前記第1の板状部、前記一方の折り曲げ線を境界として前記第1の板状部とは異なる側に前記第2の板状部、および前記他方の折り曲げ線を境界として前記第1の板状部とは異なる側に第3の板状部をそれぞれ有し、
    前記密封容器は、
    それら複数の前記第3の板状部が同一平面上に配置され、それら複数の容器部材のそれぞれの前記第3の板状部の互いに隣接する間がそれぞれ溶接され、前記軸方向両側の開口部のうちの前記一方の開口部とは異なる他方の開口部に前記フランジ部とは別のフランジ部、前記筒状胴体部の前記他方の開口部を覆い、前記別のフランジ部に圧接される別の蓋体、および前記別のフランジ部と前記別の蓋体との間に挟まれる別のガスシール部材を有する請求項9から請求項11のいずれか一項に記載のガス絶縁開閉装置。
  13. 前記複数の板状部材のそれぞれの互いに対向する端部は、いずれも互いに同じ側に折り曲げられる請求項12に記載のガス絶縁開閉装置。
  14. 前記複数の板状部材のうち、少なくともいずれかの板状部材は、それぞれの互いに対向する端部が互いに同じ側に折り曲げられ、その他の板状部材は、それぞれの互いに対向する端部が互いに反対側に折り曲げられる請求項12に記載のガス絶縁開閉装置。
  15. 前記複数の板状部材のうち、少なくともいずれかの前記板状部材の前記第1の板状部はスリット穴を有し、その他の少なくともいずれかの前記板状部材の前記第1の板状部は前記スリット穴と嵌合する突起部を有し、
    それら前記スリット穴と前記突起部が嵌合する請求項9から請求項14のいずれか一項に記載のガス絶縁開閉装置。
  16. 前記複数の板状部材のそれぞれの前記第1の板状部のうちの少なくともいずれかは、前記筒状胴体部の内壁を構成しない板状部分に吊具を挿入し得る作業穴を有する請求項9から請求項15のいずれか一項に記載のガス絶縁開閉装置。
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