JP6587988B2 - ハンドレールの検査システムおよびハンドレールの検査方法 - Google Patents
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Description
スチールコードの劣化部に起因する信号を的確に検出することを妨げる要因として、計測信号におけるノイズがある。計測信号に含まれるノイズについては、信号強度の弱いものについてはノイズ除去処理が有効であるものの、ノイズは計測装置に依存したノイズであり、ノイズ除去処理は必ずしも有効ではない。
計測信号にはハンドレールの内部の既定構造(「内部構造」とも表現され、製造の都合上、もともとワイヤーが不連続であったり、撚れたりしている箇所)に起因して出力される信号が含まれる。このため、劣化に起因する信号を高い精度で検出することが困難であるという課題があった。劣化による信号強度(波高値)が、既定構造に起因する信号の強度と比較し明確に強い場合には、劣化による信号と既定構造による信号とを区別することおよび既定構造による信号をノイズと共に除去処理することも可能であるが、必ずしも劣化に起因する信号が既定構造による信号よりも十分に強い信号であるとは限らない。
さらに、ハンドレールの劣化は、前述した通りスチールコードの撚れから始まるが、磁気センサで検出される撚れに起因する信号は、一般的に断線に起因する信号よりも弱いため、劣化の初期段階を検出することが難しいという課題があった。
4(a)はハンドレールの一部分(図1のX部分)の上面図であり、図4(b)は図4(a)のA‐A´線断面図である。図4(a)および図4(b)に示すように、ハンドレール110は、ウレタンやゴム等の樹脂からなるカバー2と、カバー2に内蔵された複数本のスチールコード3とを有する。また、スチールコード3は、ハンドレール110に特有の構造(既定構造)を有している。既定構造については、後述する。
次に、上述した磁気センサ101で生成された信号データをデータ処理装置102aによって処理する。図7は実施例1に係るスチールコードの一部の上面図と、該一部に対応する信号データの一例を示す図である。磁気センサ101で生成された信号データは、データ処理装置102aのマーカー認識部103に送信され、該信号データからにマーカー位置および範囲を認識する(S202)。これは、ハンドレールと信号データとを対応させるためになされる処理である。すなわち、マーカーは、信号データに含まれる各ピークがハンドレール110のどの位置で検出されたものであるかを調べるための目印となるものである。
Claims (6)
- 乗客コンベアのハンドレールの検査システムにおいて、
前記ハンドレールに着脱可能に取り付けられ、前記ハンドレールを駆動しながら磁場の変化を検出して信号データを生成する磁気センサと、前記信号データを受信し、前記ハンドレールの劣化の有無および程度を判定するデータ処理装置と、を備え、
前記データ処理装置は、前記信号データにおいて、前記ハンドレールの所定の箇所に予め設けられたマーカーに起因する信号を認識するマーカー認識部と、
前記信号データにおいて、前記ハンドレールに特有の構造である既定構造に起因する信号を認識する既定構造認識部と、
前記信号データにおける前記マーカーの信号の位置と前記既定構造の信号の位置に基づき、前記信号データを複数の範囲に分割する信号位置分割部と、
前記信号データに基づき、前記ハンドレールの劣化を判定する信号判定部と、
前記判定の結果を表示する表示部と、を有し、
前記信号判定部は、分割された前記範囲ごとに定められた判定基準に基づいて前記ハンドレールの劣化の判定の処理を行い、
前記表示部は、前記信号データ、前記判定の結果および分割された前記範囲を表示することを特徴とするハンドレールの検査システム。 - 請求項1記載のハンドレールの検査システムにおいて、
前記信号判定部は、前記信号データの分割された前記範囲ごとに、前記マーカーおよび前記既定構造に起因する信号の強度を考慮した閾値を定めて前記ハンドレールの劣化に起因する信号を検出することを特徴とするハンドレールの検査システム。 - 請求項1記載のハンドレールの検査システムにおいて、
さらに、過去に生成された信号データを格納する検査データサーバと、前記過去に生成された信号データと現在生成された信号データとを比較して比較結果を得る信号比較部と、を有し、
前記表示部に前記比較結果を表示し、前記ハンドレールの劣化の経時変化を評価可能な構成を有することを特徴とするハンドレールの検査システム。 - 請求項1ないし3のいずれか1項に記載のハンドレールの検査システムにおいて、
前記マーカーは、前記ハンドレールと前記信号データとを対応させるための目印となるものであり、前記磁気センサによって高い強度の信号が検出される材料からなることを特徴とするハンドレールの検査システム。 - 請求項1ないし3のいずれか1項に記載のハンドレールの検査システムにおいて、
前記磁気センサは、2つの発振コイルと、前記2つの発振コイルの間に設けられた受信コイルと、を有し、
前記磁気センサが前記ハンドレールに取り付けられた際に、前記発振コイルから発生した磁力線が前記ハンドレールを介して前記受信コイルで受信され、前記受信コイルの磁場の変化を検出して前記信号データを生成する構成を有することを特徴とするハンドレールの検査システム。 - 乗客コンベアのハンドレールの検査方法において、
前記ハンドレールに着脱可能に取り付けられた磁気センサによって前記ハンドレールを駆動しながら磁場の変化を検出して信号データを生成し、
前記磁気センサで生成された前記信号データをデータ処理装置において受信し、ハンドレールの劣化の有無および程度を判定する構成を有し、
前記データ処理装置は、前記信号データにおいて、前記ハンドレールの所定の箇所に予め設けられたマーカーに起因する信号と、前記ハンドレールに特有の構造である既定構造に起因する信号と、を認識し、
前記マーカーの信号の位置と前記既定構造の信号の位置に基づき、前記信号データを複数の範囲に分割し、
分割された前記範囲ごとに定められた判定基準に基づいて前記ハンドレールの劣化の判定の処理を行い、
前記信号データ、前記判定の結果および分割された前記範囲を表示装置に表示することを特徴とするハンドレールの検査方法。
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