JP6587942B2 - マイクロカプセル製剤及びその製造方法 - Google Patents
マイクロカプセル製剤及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6587942B2 JP6587942B2 JP2016007637A JP2016007637A JP6587942B2 JP 6587942 B2 JP6587942 B2 JP 6587942B2 JP 2016007637 A JP2016007637 A JP 2016007637A JP 2016007637 A JP2016007637 A JP 2016007637A JP 6587942 B2 JP6587942 B2 JP 6587942B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- amino acid
- acid
- physiologically active
- active substance
- peptide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Medicinal Preparation (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
Description
をもつタンパクを含むマイクロカプセル型徐放性製剤に関する研究が多数報告されており、例えば、特許文献1には、無晶型水溶性生理活性物質と高分子重合物とを含んでなるマイクロカプセルが記載されており、実施例として、無晶型の抗血小板薬(S)-4-[(4-ア
ミジノベンゾイル)グリシル]-3-メトキシカルボニルメチル-2-オキソピペラジン-1-酢酸を予めL-アルギニンを溶解した乳酸・グリコール酸共重合体のジクロロメタン溶液に分散し、ポリトロンで微粒化した後、塩化ナトリウム水溶液中でS/O/W型エマルションとする
ことが開示されている。
性ポリマーを溶解した有機溶媒液(O相)に分散させた、S/O型分散液をさらに水性溶媒(W相)に添加してS/O/W型エマルションを形成させることが開示されている。
セル型徐放性製剤等が多数報告されている(特許文献3及び4並びに非特許文献3及び4)。
形成されるため、そこでタンパクの周辺部と内部とでねじれが生じ、3次構造が破壊され、変性が生じ、生理活性作用を発揮できないという可能性を否定できない(非特許文献5)。従って、ペプチド性生理活性物質の変性を回避できる方法が望ましい。また、生体内分解性ポリマーを用いた、ペプチド性生理活性物質の封入効率が高い製造方法の技術的な有用性は高いと考えられる。さらに、ほぼ一定の割合でペプチド性生理活性物質を放出するマイクロカプセル製剤の製造方法であることがより望ましい。
溶液に分散して、S/W/O型エマルションとし、これを水相に分散して得られるS/W/O/W型エマルションから有機溶媒を除去する工程とを含むことにより、生理活性物質が油水界面に直接曝露された場合であってもその変性を回避できる、生体内分解性ポリマーを用いたマイクロカプセル製剤の製造方法であって、且つ、生理活性物質等の封入効率が高い製造方法が提供されることを見出した。
項1.ペプチド性生理活性物質の重金属塩を含む水系溶媒に、塩基性アミノ酸を添加して、アミノ酸含有S/W型懸濁液を得る工程A、
生体内分解性ポリマーを含む有機溶媒に、塩基性アミノ酸を添加して、アミノ酸含有ポリマー溶液を得る工程B、
前記アミノ酸含有S/W型懸濁液を、前記アミノ酸含有ポリマー溶液である油相に分散し
て、S/W/O型エマルションを得る工程C、
前記S/W/O型エマルションを水相に分散して、S/W/O/W型エマルションを得る工程D、及
び
前記S/W/O/W型エマルションに含まれる有機溶媒を除去してマイクロカプセル製剤を得
る工程Eを含む、
マイクロカプセル製剤の製造方法。
項2.前記アミノ酸含有S/W型懸濁液における塩基性アミノ酸の含有量と、前記アミノ酸
含有ポリマー溶液における塩基性アミノ酸の含有量とのモル比(アミノ酸含有S/W型懸濁
液における塩基性アミノ酸の含有量:アミノ酸含有ポリマー溶液における塩基性アミノ酸の含有量)が、1:5〜5:1である、項1に記載の製造方法。
項3.前記ペプチド性生理活性物質の重金属塩が、平均粒径が1μm以下であって、水及び有機溶媒のいずれにも不溶である、項1又は2に記載の製造方法。
項4.前記ペプチド性生理活性物質を含む水系溶媒に、重金属塩を添加し、ペプチド性生理活性物質の重金属塩を含む水系溶媒を得る工程をさらに含む項1〜3のいずれか一項に記載の製造方法。
項5.前記ペプチド性生理活性物質がIgG構造を有する、項1〜4のいずれか一項に記載
の製造方法。
項6.前記ペプチド性生理活性物質がTuNEXである、項1〜5のいずれか一項に記載の製
造方法。
項7.前記重金属塩が亜鉛塩である、項1〜6のいずれか一項に記載の製造方法。
項8.前記塩基性アミノ酸が、L-アルギニンである、項1〜7のいずれか一項に記載の製造方法。
項9.前記工程EにおいてS/W/O/W型エマルションから有機溶媒を除いて得られたマイクロカプセルを凍結乾燥又は噴霧乾燥して粉末を得る工程Fをさらに含む、項1〜8のいずれ
か一項に記載の製造方法。
項10.前記生体内分解性ポリマーが、ポリ乳酸、乳酸-グリコール酸共重合体又はこれ
らの混合物である、項1〜9のいずれか一項に記載の製造方法。
項11.前記生体内分解性ポリマーにおける、乳酸及びグリコール酸のモル比(乳酸:グリコール酸)が99:1〜50:50である、項10に記載の製造方法。
項12.前記生体内分解性ポリマーにおける、乳酸及びグリコール酸のモル比(乳酸:グリコール酸)が75:25〜50:50である、項11に記載の製造方法。
項13.前記生体内分解性ポリマーの重量平均分子量が、3000〜200000である、項1〜12に記載の製造方法。
項14.前記生体内分解性ポリマーの重量平均分子量が、3000〜50000である、項13に
記載の製造方法。
項15.前記生体内分解性ポリマーの重量平均分子量が、5000〜20000である、項14に
記載の製造方法。
項16.項1〜15のいずれか一項に記載の製造方法により製造され得る、マイクロカプセル製剤。
度を意味する。
本発明のマイクロカプセル製剤の製造方法は、
ペプチド性生理活性物質の重金属塩を含む水系溶媒に、塩基性アミノ酸を添加して、アミノ酸含有S/W型懸濁液を得る工程A、
生体内分解性ポリマーを含む有機溶媒に、塩基性アミノ酸を添加して、アミノ酸含有ポリマー溶液を得る工程B、
前記アミノ酸含有S/W型懸濁液を、前記アミノ酸含有ポリマー溶液である油相に分散し
て、S/W/O型エマルションを得る工程C、
前記S/W/O型エマルションを水相に分散して、S/W/O/W型エマルションを得る工程D、及
び
前記S/W/O/W型エマルションにおける有機溶媒を除去する工程Eを含む。以下、各工程について説明する。
工程Aでは、ペプチド性生理活性物質の重金属塩(以下、本明細書中において「ペプチ
ド塩」ということがある。)を含む水系溶媒に、塩基性アミノ酸を添加して、アミノ酸含有S/W型懸濁液を得る。
ガストリン、 プロラクチン、 副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)、 黄体形成ホルモン(LH)、卵胞刺激ホルモン(FSH)、ヒト絨毛ゴナドトロピン(HCG)、モチリン、カリクレイン等が挙げられる。
インとしては、例えばインターフェロン( アルファ、 ベータ、ガンマ)、インターロイキン(IL-2 乃至IL-12) 等が挙げられる。モノカインとしては、例えばインターロイキ
ン1(IL-1)、腫瘍壊死因子等が挙げられる。
ガカリオサイトポテンシエーター等が挙げられる。
これらのファミリー(例えば、FGF-9等)、神経細胞増殖因子(NGF) あるいはこれらの
ファミリー、インスリン様成長因子(例えば、IGF-1、IGF-2等)、骨増殖に関与する因子(BMP)、肝細胞増殖因子(HGF) あるいはこれらのファミリー等が挙げられる。
ミノーゲンアクティベーター(tPA)等が挙げられる。
因子結合タンパク質(IGFBP)、可溶性腫瘍壊死因子受容体、可溶性上皮成長因子受容体
、可溶性インターロイキン1受容体等が挙げられる。
部とからなるヒト− マウスキメラモノクローナル抗体等が挙げられる。抗体のタイプと
しては、例えばIgM、IgG、IgE等が挙げられる。抗原としては、例えば前記抗体によって
認識されるもの等が挙げられ、さらに血小板、ウイルス等も挙げられる。また、抗体と細
胞との結合によって得られる物質、抗体とその他の化合物との結合によって得られる物質等も挙げられる。
遺伝子組み換えTNF-α受容体蛋白であって、エタネレセプト又はエタネレセプトと類似のアミノ酸配列を有する分子量約15万の抗体であるTuNEXを用いることができる。エタネレ
セプト及びTuNEXは、生体内での半減期が短く、特に徐放性製剤化の開発が求められるペ
プチド性生理活性物質の一つである(非特許文献6)。
げられ、具体的には、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属、鉄、銅、亜鉛等の遷移金属、アルミニウム、スズ等が挙げられる。このうち、アルカリ土類金属又は遷移金属が好ましく、亜鉛が特に好ましい。
のみを含有してもよいし、2種以上を含有してもよい。塩基性アミノ酸は、塩の形態では
なく、遊離型でなければならない。
、400がより好ましく、100が特に好ましい。下限値が30である場合は、上限値は650が好
ましく、400がより好ましく、100が特に好ましい。
は1w/v%とすることができ、0.5 w/v%が好ましい。すなわち、0.01〜1w/v%とすること
ができ、0.01〜0.5w/v%とすることが好ましい。
げられる。脂肪族カルボン酸は、好ましくは炭素数2〜9 の脂肪族カルボン酸である。脂
肪族カルボン酸としては、例えば脂肪族モノカルボン酸、脂肪族ジカルボン酸、脂肪族トリカルボン酸等が挙げられる。これらの脂肪族カルボン酸は、飽和あるいは不飽和のいずれであってもよい。
かに添加する場合の、PVAの濃度としては、特に限定されず、0.05〜2 w/v%とすることができる。
計20分間、すなわち、合計の超音波照射時間としては16分間、周波数20 kHzで照射することができる。
工程Bでは、生体内分解性ポリマーを含む有機溶媒に、塩基性アミノ酸を添加して、ア
ミノ酸含有ポリマー溶液を得る。
よいがランダム重合が最も好ましい。
シアノアクリル酸エステル)、ポリ(β-ヒドロキシ酪酸)、ポリトリメチレンオキサレ
ート、ポリオルソエステル、ポリオルソカーボネート、ポリエチレンカーボネート、ポリγ-ベンジル-L-グルタミン酸、ポリL-アラニン及びポリアルギン酸、ポリカーボネート、ポリエステルアミド、ポリアミノ酸、ポリアルキレンアルキレート、ポリエチレングリコール、ポリウレタン等の単独重合体及びこれらの共重合体が挙げられる。これらの中でもポリ乳酸及び乳酸-グリコール酸共重合体(PLGA)が好ましい。これらの生体分解性ポリ
マーは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
量は、広い範囲から適宜選択すればよいが、例えば、3000〜200000程度、好ましくは3000〜50000程度、より好ましくは5000〜20000程度である。
もよく、好ましくはDL-乳酸-グリコール酸共重合体である。
アミノ酸含有S/W型懸濁液とアミノ酸含有ポリマー溶液との界面において界面活性作用を
発揮し、より安定したS/W/O型エマルションを形成することができると考えられる。
ばよく、40w/v%が好ましく、60w/v%がより好ましい。下限値が5w/v%である場合は、上限値は30w/v%とすればよく、40w/v%が好ましく、60w/v%がより好ましい。下限値が20w/v%である場合は、上限値は30w/v%とすればよく、40w/v%が好ましく、60w/v%がより
好ましい。下限値が40w/v%である場合は、上限値は60w/v%が好ましい。
ることが好ましい。
、周波数20 kHzで照射することができる。
工程Cでは、前記アミノ酸含有S/W型懸濁液を、前記アミノ酸含有ポリマー溶液である油相に分散して、S/W/O型エマルションを得る。
。
等でアミノ酸含有S/W型懸濁液と前記アミノ酸含有ポリマー溶液の混合物を適当な回転速
度で攪拌し、水系溶媒中でS/W型懸濁液を微細化してS/W/O型エマルションとする方法、セラミックフィルター等の微細な貫通孔を有するフィルターにアミノ酸含有S/W型懸濁液と
アミノ酸含有ポリマー溶液の混合物を一定速度で通過させることにより上記溶液を微細化してS/W/O型エマルションとする方法、セラミックフィルター等の微細な貫通孔を有する
フィルターにアミノ酸含有S/W型懸濁液を一定速度で通過させて上記溶液を微細化した後
、アミノ酸含有ポリマー溶液と混合する方法等を用いればよい。
法が挙げられる。但し、以下の方法に限定されるものではない。
滴下する。
いて9600 rpmで攪拌し、S/W/O型エマルションを得る。
が好ましく、1:5〜1:20がより好ましい。
ポリマーに対して1〜10w/w%であることが好ましく、1〜8w/w%であることがより好まし
く、2〜6w/w%であることがさらに好ましい。
度に、アミノ酸含有S/W型塩濁液を添加したアミノ酸含有ポリマー溶液に超音波照射する
こともペプチド性生理活性物質をより均一に分散させるために有効である。超音波照射することにより、工程Cで得られるS/W/O型エマルション中の液滴の粒径が小さくなるため、アミノ酸含有S/W型懸濁液が、アミノ酸含有ポリマー溶液中により均一に分散し易くなる
。
かる加温条件下及び/又は超音波照射条件下で行うことの有用性は高いと考えられる。
液の両方に塩基性アミノ酸が含有される。
の分配比は、モル比(アミノ酸含有S/W型懸濁液に含有される塩基性アミノ酸:アミノ酸
含有ポリマー溶液に含有される塩基性アミノ酸)として1:5〜5:1の範囲とすることができ、1:3〜3:1が好ましく、1:1が特に好ましい。
酸含有ポリマー溶液に含有される塩基性アミノ酸の濃度は、例えば、アミノ酸含有S/W型
懸濁液では0.05〜0.075w/v%、アミノ酸含有ポリマー溶液では0.01〜0.03w/v%とするこ
とができる。工程Cで得られるS/W/O型エマルションに含まれる塩基性アミノ酸の濃度の下限値は、0.01 w/v%とすればよく、0.03 w/v%が好ましく、0.05 w/v%がより好ましい。また、その上限値は、0.1 w/v%とすればよく、0.5 w/v%がより好ましく、1 w/v%がよ
り好ましい。下限値が0.01w/v%である場合は、上限値は0.1w/v%とすればよく、0.5w/v
%が好ましく、1w/v%がより好ましい。下限値が0.03w/v%の場合は、上限値は0.1w/v%
とすればよく、0.5w/v%が好ましく、1w/v%がより好ましい。下限値が0.05w/v%である
場合は、0.1w/v%とすればよく、0.5w/v%が好ましく、1w/v%がより好ましい。
塩基性アミノ酸と数平均分子量を用いて算出したPLGAのモル比(塩基性アミノ酸:PLGA)が2:1〜1:5であることが好ましく、2:1〜1:2がより好ましい。
けるペプチド性生理活性物質の封入効率を顕著に向上させることができるという、驚くべき効果が得られる。
工程Dでは、前記S/W/O型エマルションを水相に分散して、S/W/O/W型エマルションを得
る。
ションを形成できるものであればいずれでもよく、例えば、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム等のアニオン性界面活性剤;ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体等の非イオン性界面活性剤;ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール(PVA)、カルボキシメチルセ
ルロース、レシチン、ゼラチン、ヒアルロン酸等が用いられる。これら、乳化剤は、1種
のみ含んでいてもよいし、2種以上を含んでいてもよい。
系溶媒の混合物を一定速度で通過させることにより上記溶液を微細化してS/W/O/W型エマ
ルションとする方法、セラミックフィルター等の微細な貫通孔を有するフィルターにS/W/O型エマルションを一定速度で通過させて上記溶液を微細化した後、水相である水系溶媒
と混合する方法等を用いればよい。この時、水相の温度は20℃以下であることが好ましく、15℃以下であることがより好ましい。
法が挙げられる。但し、以下の方法に限定されるものではない。
型エマルションを、前記水系溶媒にゆっくりとローターの直下に滴下する。S/W/O型エマ
ルションを添加した水相をさらにゆるやかに攪拌し、S/W/O/W型エマルションを得ること
ができる。
例えば、5倍当量以上が好ましく、10倍当量以上がより好ましい。
工程Eでは、工程Dで得られたS/W/O/W型エマルションにおける有機溶媒を除去してマイ
クロカプセル製剤を得る。
され、例えば、パドルミキサー又はマグネチックスターラー等で撹拌する方法、パドルミキサー又はマグネチックスターラー等で撹拌しながら徐々に減圧する方法、ロータリーエバポレーター等を用いて、真空度を調節する方法等が挙げられる。この時、S/W/O/W型エ
マルションの温度は室温であればよく、20℃以下であることが好ましく、15℃以下である
ことがより好ましい。
えば、以下に示す方法が挙げられる。但し、以下の方法に限定されるものではない。
用いて650 rpmで撹拌する。
本発明の製造方法は、さらに工程Fを含むことができる。
を得る。
ことができる。捕集したマイクロカプセルは水により洗浄することができる。
本発明の製造方法によれば、ペプチド性生理活性物質の安定で、かつ、封入効率が高い製造方法が提供される。また、本発明の製造方法によって得られたマイクロカプセル製剤は、製剤中におけるペプチド性生理活性物質がより均一に分散したものであることができる。より具体的には、微細なペプチド塩が生体内分解性ポリマーのマトリックス中に均一に分散し、ペプチド塩と生体内分解性ポリマーのマトリックスとの界面に塩基性アミノ酸が介在する構造を有すると考えられる。
<マイクロカプセル製剤からのペプチド性生理活性物質の抽出方法>
マイクロカプセル製剤を5〜10 mg採り、1 mLのアセトンに分散する。この液に氷浴中で20分間超音波照射する。得られた液を9 mLの0.9 w/v%塩化ナトリウム水溶液に加えて混
和する。得られた液に氷浴中で20分間超音波照射する。この液を遠心分離し、沈殿物を除去する。得られた液を、以下のマイクロBCAタンパク質定量法及びELISA法の測定対象とする。
塩化ナトリウム水溶液に加えて混和する。得られた液に氷浴中で20分間超音波照射する。この液を遠心分離し、沈殿物を除去する。得られた液を、以下のマイクロBCAタンパク質
定量法及びELISA法の測定対象とする。
定量法
測定条件:マイクロBCAタンパク質定量法試薬A、B及びCをA:B:C=25:24:1の割合で
混合した。2〜50μg/mLの範囲でTuNEXの5段階の濃度の標準溶液を調製した測定対象及び
標準溶液をそれぞれ150μLずつ、96ウェルプレートに滴下し、さらに各ウェルに、150μLの染色液を添加し混和する。37℃で2時間インキュベートした後、プレートリーダーを用
いて570 nmにおける吸光度を測定する。標準溶液の吸光度により得られた検量線に基づいて、タンパク質量を算出する。
測定方法:ELISA法
測定機器:Thermo Scientific Multiskan Ascent(Thermo社製プレートリーダー)
測定条件:マウス抗ヒトTNF RII/TNFRSF1Bモノクローナル抗体を96ウェルプレートの各ウェルにコーティングする。1%ウシ血清アルブミンリン酸緩衝生理食塩水(BSA-PBS)を別に採り、これにTuNEX(100μg/mL)を加え標準溶液を調製し、測定対象及び標準溶液を各ウェルに100μLずつ滴下する。1%BSA-PBSを別に採り、これに抗ヒトIgG Fc-HRPを加え、この液を各ウェルに100μLずつ滴下し、37℃で1時間インキュベートする。各ウェルを
洗浄後、オルトフェニルジアミン(OPD)溶液を各ウェルに100μLずつ滴下し、37℃で穏
やかに攪拌しながら10分間インキュベートする。各ウェルに硫酸を50μLずつ滴下して酵
素反応を停止し、マイクロプレートリーダーを用いて波長490 nmにおける吸光度を測定する。得られたシグモイド曲線から、結合活性を算出する。
測定機器:Beckmann Coulter Multisizer III(Beckmann社製)
測定条件:測定対象の適量を生理食塩水中に分散し、電気抵抗ナノパルス方式(electro sensing zone method)により測定する。
算出方法:TuNEXの封入効率は以下の式により算出する。
DL:初期薬物負荷量(mg)
Mmc:TuNEXの亜鉛塩及びPLGAを含むマイクロカプセルの重量(mg)
Mt:TuNEXの重量(mg)
Mp:PLGAの重量(mg)
Mtz:TuNEXの亜鉛塩の重量(mg)
Mar:塩基性アミノ酸の重量(mg)]
により、薬物負荷量を算出し、これを用いて以下の式(2):
EE:封入効率(%)
Md:マイクロBCAタンパク質定量法により測定された薬物量(mg)
DL:初期薬物負荷量(mg)]
により算出する。
TuNEX(3.5 mg/mL)20 mLと塩化亜鉛水溶液(1.0 mg/mL)4 mLとを混合し、TuNEXの亜
鉛塩を得た。この液を遠心分離して該亜鉛塩を分離し、水で洗浄後凍結乾燥した。凍結乾燥した該亜鉛塩550 mgを水1.1 mL中に分散し、該亜鉛塩を含む水系溶媒を得た。該亜鉛塩の平均粒径は約170 nmであった。
次に、前記S/W/O型エマルションを、水相である0.1w/v%のポリビニルアルコール(PVA)を含む水溶液330 mLに添加してホモジナイザー(Homogenizer T10)を用いて18000 rpmで3 分間攪拌し、S/W/O/W型エマルションを得た。前記S/W/O/W型エマルションを室温で3時
間、パドルミキサーを用いて650 rpmで撹拌してジクロロメタンを気化させて除去し、6000 rpmで2分間遠心分離してマイクロカプセルを回収し、水で洗浄後、凍結乾燥して粉末状のマイクロカプセル製剤とした。
前記亜鉛塩を含む水系溶媒に、L-アルギニン(Sigma-Ardrich社製)を35.9 mg添加したこと、及び、前記PLGAが溶解したDCMにL-アルギニン(Sigma-Ardrich社製)を107.7 mgを添加したことを除き、実施例1と同様に製造した。
前記亜鉛塩を含む水系溶媒に、L-アルギニン(Sigma-Ardrich社製)を107.7 mg添加し
たこと、及び、前記PLGAが溶解したDCMにL-アルギニン(Sigma-Ardrich社製)を35.9 mg
を添加したことを除き、実施例1と同様に製造した。
TuNEX(3.5 mg/mL)20 mLと塩化亜鉛水溶液(1.0 mg/mL)4 mLとを混合し、TuNEXの亜
鉛塩を得た。この液を遠心分離して該亜鉛塩を分離し、水で洗浄後凍結乾燥した。凍結乾燥した該亜鉛塩302.5 mgを水1.1 mL中に分散し、該亜鉛塩を含む水系溶媒を得た。該亜鉛塩の平均粒径は約170 nmであった。前記亜鉛塩を含む水系溶媒に、L-アルギニン(Sigma-Ardrich社製)を47.9 mg添加した。これを40℃に加温し、超音波を照射してL-アルギニンを溶解し、アミノ酸含有S/W型懸濁液を得た。これとは別に、乳酸・グリコール酸共重合
体(PLGA)(和光純薬社製、重量平均分子量約10000、乳酸・グリコール酸組成比50:50
、遊離カルボキシル基を含む。)2750 mgをジクロロメタン(DCM)5.5 mLに溶解し、さらにL-アルギニン(Sigma-Ardrich社製)を47.9 mg添加した。これを40℃に加温し、超音波を照射してL-アルギニンを溶解し、アミノ酸含有ポリマー溶液を得た。
、S/W/O型エマルションを得た。次に、前記S/W/O型エマルションを、水相である0.1w/v%のポリビニルアルコール(PVA)を含む水溶液330 mLに添加してホモジナイザーを用いて
攪拌し、S/W/O/W型エマルションを得た。
前記亜鉛塩を含む水系溶媒に、L-アルギニン(Sigma-Ardrich社製)を144 mg溶解し、
アミノ酸含有S/W型懸濁液を得たこと、及び、前記PLGAが溶解したDCMにL-アルギニン(Sigma-Ardrich社製)を加えずに、アミノ酸含有ポリマー溶液を得たことを除き、実施例1
と同様に製造した。
TuNEX(3.5 mg/mL)20 mLと塩化亜鉛水溶液(1.0 mg/mL)4 mLとを混合し、TuNEXの亜
鉛塩を得た。この液を遠心分離して該亜鉛塩を分離し、水で洗浄後凍結乾燥した。凍結乾燥した該亜鉛塩60 mgを水0.6 mL中に分散し、該亜鉛塩を含む水系溶媒を得た。前記亜鉛
塩を含む水系溶媒に、L-アルギニン(Sigma-Ardrich社製)を90 mg添加した。これを40℃に加温し、超音波を照射してL-アルギニンを溶解し、アミノ酸含有S/W型懸濁液を得た。
これとは別に、乳酸・グリコール酸共重合体(PLGA)(和光純薬社製、重量平均分子量約10000、乳酸・グリコール酸組成比50:50、遊離カルボキシル基を含む。)300 mgをジク
ロロメタン(DCM)6 mLに溶解し、アミノ酸含有ポリマー溶液を得た。次に、前記S/W型懸濁液を前記ポリマー溶液に添加してホモジナイザーを用いて攪拌し、S/W/O型エマルショ
ンを得た。次に、前記S/W/O型エマルションを、水相である0.1w/v%のポリビニルアルコ
ール(PVA)を含む水溶液660 mLに添加してホモジナイザーを用いて攪拌し、S/W/O/W型エマルションを得た。前記S/W/O/W型エマルションを室温で3時間、パドルミキサーを用いてゆっくりと撹拌してジクロロメタンを気化させ、水で洗浄後、凍結乾燥して粉末状のマイクロカプセル製剤とした。
上記の実施例及び比較例により得られた粉末状のマイクロカプセル製剤における、TuNEXの封入効率を算出した。それぞれの封入効率及びL-アルギニンの分配比(モル比)を表
1に示す。
実施例1及び実施例4の粉末を、分散媒に分散し、これを体重230〜240 gのLewis雄性
ラットに100 mg/kgの投与量で皮下投与した。また、対照として、TuNEX(水溶液)を同様に5 mg/kgの投与量で皮下投与した。前記分散媒は、カルボキシメチルセルロース1.25 w/v%及びポリソルベート80 0.05w/v%を含むリン酸緩衝生理食塩水をオートクレーブで滅
菌したものを使用した。投与されたTuNEXの量は、100 mg/kgである。投与後経時的に採血を行い、血清中のTuNEXをELISA法により測定した。投与後の時間に対して血清中のTuNEX
濃度(μg/mL)をプロットした薬物動態プロファイルを図1に示す。実施例1及び実施例4のいずれにおいても、長期間にわたって、ほぼ一定の血清中TuNEX濃度が認められた。
以下の調製例1〜10に示す、種々の調製方法によって得られた、TuNEXの亜鉛塩につ
いて、上記の方法により、その平均粒径を測定した。また、調製例1、2、4及び5については、前記TuNEXの亜鉛塩を生理食塩水に溶解した際のTuNEXの力価(結合活性)の活性比を評価した。
TuNEX(3.5 mg/mL)1 mLに、塩化亜鉛水溶液(1.0 mg/mL)をTuNEXを攪拌しながらゆっくりと添加し、不溶性物質を生成した。塩化亜鉛のTuNEXに対するモル比(塩化亜鉛/TuNEX)は31であった。この不溶性物質を遠心分離(14000rpm, 30min)によって沈降させ、
分離した。これを洗浄し、過剰の塩化亜鉛等を除去し、凍結乾燥することで粉末状のTuNEX亜鉛塩を得た。
TuNEX(3.5 mg/mL)1 mLに、塩化亜鉛水溶液(1.0 mg/mL)をTuNEXを攪拌しながらゆっくりと添加し、不溶性物質を生成した。塩化亜鉛のTuNEXに対するモル比(塩化亜鉛/TuNEX)は62であった。この不溶性物質を遠心分離(14000rpm, 30min)によって沈降させ、
分離した。これを洗浄し、過剰の塩化亜鉛等を除去し、凍結乾燥することで粉末状のTuNEX亜鉛塩を得た。
TuNEX(3.5 mg/mL)1 mLにポリビニルアルコール(PVA)を0.05w/v%となるように溶解した。この液を攪拌しながら、これに塩化亜鉛水溶液(10 mg/mL)をゆっくりと添加し、不溶性物質を生成した。塩化亜鉛のTuNEXに対するモル比(塩化亜鉛/TuNEX)は63であっ
た。この不溶性物質を遠心分離(14000rpm, 30min)によって沈降させ、分離した。これ
を洗浄し、過剰の塩化亜鉛等を除去し、凍結乾燥することで粉末状のTuNEX亜鉛塩を得た
。
TuNEX(3.5 mg/mL)1 mLに、塩化亜鉛水溶液(1.0 mg/mL)をTuNEXを攪拌しながらゆっくりと添加し、不溶性物質を生成した。塩化亜鉛のTuNEXに対するモル比(塩化亜鉛/TuNEX)は67であった。この不溶性物質を遠心分離(14000rpm, 30min)によって沈降させ、
分離した。これを洗浄し、過剰の塩化亜鉛等を除去し、凍結乾燥することで粉末状のTuNEX亜鉛塩を得た。
TuNEX(3.5 mg/mL)1 mLに、塩化亜鉛水溶液(1.0 mg/mL)をTuNEXを攪拌しながらゆっくりと添加し、不溶性物質を生成した。塩化亜鉛のTuNEXに対するモル比(塩化亜鉛/TuNEX)は314であった。この不溶性物質を遠心分離(14000rpm, 30min)によって沈降させ、分離した。これを洗浄し、過剰の塩化亜鉛等を除去し、凍結乾燥することで粉末状のTuNEX亜鉛塩を得た。
TuNEX(3.5 mg/mL)1 mLに、塩化亜鉛水溶液(50.0 mg/mL)をTuNEXを攪拌しながらゆ
っくりと添加し、不溶性物質を生成した。塩化亜鉛のTuNEXに対するモル比(塩化亜鉛/TuNEX)は377であった。この不溶性物質を遠心分離(14000rpm, 30min)によって沈降させ、分離した。これを洗浄し、過剰の塩化亜鉛等を除去し、凍結乾燥することで粉末状のTuNEX亜鉛塩を得た。
TuNEX(3.5 mg/mL)1 mLに、塩化亜鉛水溶液(10.0 mg/mL)をTuNEXを攪拌しながらゆ
っくりと添加し、不溶性物質を生成した。塩化亜鉛のTuNEXに対するモル比(塩化亜鉛/TuNEX)は628であった。この不溶性物質を遠心分離(14000rpm, 30min)によって沈降させ、分離した。これを洗浄し、過剰の塩化亜鉛等を除去し、凍結乾燥することで粉末状のTuNEX亜鉛塩を得た。
TuNEX(3.5 mg/mL)1 mLに、塩化亜鉛水溶液(20.0 mg/mL)をTuNEXを攪拌しながらゆ
っくりと添加し、不溶性物質を生成した。塩化亜鉛のTuNEXに対するモル比(塩化亜鉛/TuNEX)は1257であった。この不溶性物質を遠心分離(14000rpm, 30min)によって沈降さ
せ、分離した。これを洗浄し、過剰の塩化亜鉛等を除去し、凍結乾燥することで粉末状のTuNEX亜鉛塩を得た。
TuNEX(3.5 mg/mL)1 mLに、塩化亜鉛水溶液(30.0 mg/mL)をTuNEXを攪拌しながらゆ
っくりと添加し、不溶性物質を生成した。塩化亜鉛のTuNEXに対するモル比(塩化亜鉛/TuNEX)は1885であった。この不溶性物質を遠心分離(14000rpm, 30min)によって沈降さ
せ、分離した。これを洗浄し、過剰の塩化亜鉛等を除去し、凍結乾燥することで粉末状のTuNEX亜鉛塩を得た。
TuNEX(3.5 mg/mL)1 mLに、塩化亜鉛水溶液(40.0 mg/mL)をTuNEXを攪拌しながらゆ
っくりと添加し、不溶性物質を生成した。塩化亜鉛のTuNEXに対するモル比(塩化亜鉛/TuNEX)は2514であった。この不溶性物質を遠心分離(14000rpm, 30min)によって沈降さ
せ、分離した。これを洗浄し、過剰の塩化亜鉛等を除去し、凍結乾燥することで粉末状のTuNEX亜鉛塩を得た。
Claims (14)
- ペプチド性生理活性物質の重金属塩を含む水系溶媒に、塩基性アミノ酸を添加して、アミノ酸含有S/W型懸濁液を得る工程A、
生体内分解性ポリマーを含む有機溶媒に、塩基性アミノ酸を添加して、アミノ酸含有ポリマー溶液を得る工程B、
前記アミノ酸含有S/W型懸濁液を、前記アミノ酸含有ポリマー溶液である油相に分散して、S/W/O型エマルションを得る工程C、
前記S/W/O型エマルションを水相に分散して、S/W/O/W型エマルションを得る工程D、及び
前記S/W/O/W型エマルションに含まれる有機溶媒を除去してマイクロカプセル製剤を得る工程Eを含み、
該塩基性アミノ酸はヒスチジンである、
マイクロカプセル製剤の製造方法。 - 前記アミノ酸含有S/W型懸濁液における塩基性アミノ酸の含有量と、前記アミノ酸含有ポリマー溶液における塩基性アミノ酸の含有量とのモル比(アミノ酸含有S/W型懸濁液における塩基性アミノ酸の含有量:アミノ酸含有ポリマー溶液における塩基性アミノ酸の含有量)が、1:5〜5:1である、請求項1に記載の製造方法。
- 前記ペプチド性生理活性物質の重金属塩が、平均粒径が1μm以下であって、水及び有機溶媒のいずれにも不溶である、請求項1又は2に記載の製造方法。
- 前記ペプチド性生理活性物質を含む水系溶媒に、重金属塩を添加し、ペプチド性生理活性物質の重金属塩を含む水系溶媒を得る工程をさらに含む請求項1〜3のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記ペプチド性生理活性物質がIgG構造を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記ペプチド性生理活性物質がTuNEXである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の製
造方法。 - 前記重金属塩が亜鉛塩である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記工程EにおいてS/W/O/W型エマルションから有機溶媒を除いて得られたマイクロカプセルを凍結乾燥又は噴霧乾燥して粉末を得る工程Fをさらに含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記生体内分解性ポリマーが、ポリ乳酸、乳酸-グリコール酸共重合体又はこれらの混合物である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記生体内分解性ポリマーにおける、乳酸及びグリコール酸のモル比(乳酸:グリコール酸)が99:1〜50:50である、請求項9に記載の製造方法。
- 前記生体内分解性ポリマーにおける、乳酸及びグリコール酸のモル比(乳酸:グリコール酸)が75:25〜50:50である、請求項10に記載の製造方法。
- 前記生体内分解性ポリマーの重量平均分子量が、3000〜200000である、請求項1〜11に記載の製造方法。
- 前記生体内分解性ポリマーの重量平均分子量が、3000〜50000である、請求項12に記載の製造方法。
- 前記生体内分解性ポリマーの重量平均分子量が、5000〜20000である、請求項13に記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016007637A JP6587942B2 (ja) | 2016-01-19 | 2016-01-19 | マイクロカプセル製剤及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016007637A JP6587942B2 (ja) | 2016-01-19 | 2016-01-19 | マイクロカプセル製剤及びその製造方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015171786A Division JP5938762B1 (ja) | 2015-09-01 | 2015-09-01 | マイクロカプセル製剤及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017048167A JP2017048167A (ja) | 2017-03-09 |
JP6587942B2 true JP6587942B2 (ja) | 2019-10-09 |
Family
ID=58278437
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016007637A Active JP6587942B2 (ja) | 2016-01-19 | 2016-01-19 | マイクロカプセル製剤及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6587942B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116019790B (zh) * | 2023-02-16 | 2023-09-08 | 上海万良诚科医药科技有限公司 | 一种氯雷他定口溶膜的制备方法 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3790567B2 (ja) * | 1994-09-30 | 2006-06-28 | 武田薬品工業株式会社 | 徐放剤 |
JP4758525B2 (ja) * | 1998-03-20 | 2011-08-31 | 武田薬品工業株式会社 | 生理活性ポリペプチドの徐放性製剤およびその製造法 |
US6444223B1 (en) * | 1999-05-28 | 2002-09-03 | Alkermes Controlled Therapeutics, Inc. | Method of producing submicron particles of a labile agent and use thereof |
US6743446B2 (en) * | 1999-12-15 | 2004-06-01 | The Ohio State University Research Foundation | Methods for stabilizing biologically active agents encapsulated in biodegradable controlled-release polymers |
JP5160005B2 (ja) * | 2000-12-28 | 2013-03-13 | 武田薬品工業株式会社 | 徐放性製剤 |
EP1742616B1 (en) * | 2004-04-30 | 2014-10-01 | Abraxis BioScience, LLC | Sustained-release microspheres and methods of making and using same |
-
2016
- 2016-01-19 JP JP2016007637A patent/JP6587942B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017048167A (ja) | 2017-03-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0633020B1 (en) | Method of producing sustained-release preparation | |
AU712351B2 (en) | Process for the production of morphologically uniform microcapsules and microcapsules that are produced according to this process | |
EP0779806B1 (en) | Sustained release preparation containing metal salt of a peptide | |
JP4903344B2 (ja) | 選択ポリマー分子量を有するマイクロ粒子を調製する方法 | |
Tamber et al. | Formulation aspects of biodegradable polymeric microspheres for antigen delivery | |
Coombes et al. | The control of protein release from poly (DL-lactide co-glycolide) microparticles by variation of the external aqueous phase surfactant in the water-in oil-in water method | |
KR20180130344A (ko) | 미립구 제조방법 및 이에 의해 제조된 미립구 | |
RU2490009C2 (ru) | Микрочастица и ее фармацевтическая композиция | |
HU206986B (en) | Process for producing microcapsules with extended release of active ingredient, comprising physiologically active peptide | |
JP2011140470A (ja) | 親水性生理活性物質含有微粒子の製造方法 | |
JP5938762B1 (ja) | マイクロカプセル製剤及びその製造方法 | |
JP3862304B2 (ja) | 徐放性製剤 | |
JP6587942B2 (ja) | マイクロカプセル製剤及びその製造方法 | |
Singh et al. | In vitro characterization of methotrexate loaded poly (lactic-co-glycolic) acid microspheres and antitumor efficacy in Sarcoma-180 mice bearing tumor | |
JPH08259460A (ja) | 徐放性製剤の製造法 | |
JP6472730B2 (ja) | 徐放性製剤 | |
JP4117922B2 (ja) | 徐放性製剤およびその製造法 | |
JP2004517146A (ja) | 生物活性物質カプセル化生分解性高分子の微粒子および該微粒子を含有する徐放性医薬配合物 | |
JPH08225454A (ja) | マイクロスフェア製剤 | |
JP3761594B2 (ja) | 徐放性製剤の製造法 | |
JPS6341416A (ja) | 鎮痛性ペプチド含有マイクロカプセルの製造法 | |
JP4459315B2 (ja) | 徐放性製剤の製造法 | |
JP2009161561A (ja) | マイクロスフェア製剤 | |
JP2003192595A (ja) | 局所投与剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180226 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190122 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190408 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190813 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190911 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6587942 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |