JPH08225454A - マイクロスフェア製剤 - Google Patents

マイクロスフェア製剤

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JPH08225454A
JPH08225454A JP7035344A JP3534495A JPH08225454A JP H08225454 A JPH08225454 A JP H08225454A JP 7035344 A JP7035344 A JP 7035344A JP 3534495 A JP3534495 A JP 3534495A JP H08225454 A JPH08225454 A JP H08225454A
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JP
Japan
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component
physiologically active
protein
microspheres
fine powder
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Withdrawn
Application number
JP7035344A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Sakai
康行 酒井
Hidekazu Miyauchi
英一 宮内
Yoshiki Hayashi
良樹 林
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Chugai Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Chugai Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ヒトまたは動物の疾患の治療、予防に使用さ
れる生理活性ポリペプチドまたはタンパク質と水溶性高
分子とを含む微粉末を、生体分解性重合体の壁物質中
へ、分散させたマイクロスフェア製剤。但し、この分散
は実質上水を使用しない条件で行われる。 【効果】 生理活性ポリペプチドまたはタンパク質の変
性を伴わず、失活を著しく抑制したマイクロスフェア製
剤が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はヒトまたは動物の疾患の
治療、予防に使用される生理活性ポリペプチドまたはタ
ンパク質を、生体内へ注射したのちに長期間に亘って薬
理作用を持続させるための生体分解性マイクロスフェア
製剤およびその製造方法に関し、更に詳しくは、生体分
解性重合体の壁物質で被覆する際の生理活性ポリペプチ
ドまたはタンパク質の変性、失活を著しく抑制したマイ
クロスフェア製剤およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のバイオテクノロジーの進歩によ
り、生理活性ポリペプチドまたはタンパク質が工業的に
生産され、ヒトまたは動物の種々の疾患の治療、予防に
広く利用されつつある。
【0003】これら生理活性ポリペプチドまたはタンパ
ク質は、殆どの場合が毎日注射にて投与されるが、これ
には以下の問題点があった。
【0004】a)治療効果:内因性の生理活性物質ある
いはその誘導体であるために、一過的に多量の薬物を体
内に入れるよりも必要量を持続的に投与した方が効果が
高まる場合がある。
【0005】b)副作用: 一過的な体内薬物濃度の上
昇により、副作用を引き起こす恐れがある。
【0006】c)人的負担:患者の通院の負担、連日の
注射による苦痛 医師、看護婦の投薬の煩雑さ この様な背景から、生理活性ポリペプチドまたはタンパ
ク質を持続的に生体内に投与する有用性が認められ、そ
のための様々な方法が試みられている。
【0007】その一つが生体分解性重合体を用いたマイ
クロスフェアであり、例えば、前立腺癌治療剤の酢酸リ
ュープロレリンを配合したマイクロスフェアが開発さ
れ、臨床使用されるに至っている。
【0008】このマイクロスフェアは、一般的には以下
の二通りの方法で作成される。
【0009】a)まず、生理活性物質の水溶液を生体分
解性重合体の良溶媒(塩化メチレン、酢酸エステル等)
溶液に加え、撹拌機あるいは超音波ホモジナイザー等で
乳化し、w/oエマルジョンを調製する。次にこれを撹
拌下で水中で乳化して(w/o)/wエマルジョンとし
たのち、減圧下で有機溶媒を留去させて生体分解性重合
体を析出させ、マイクロスフェアを得る方法。
【0010】(例えば、特公平1−57087、特開昭
63−233926、特開平1−221328、特開平
4−208231、等) b)生体分解性重合体の良溶媒溶液に生理活性物質を溶
解あるいは分散させ、これを撹拌下で水中に乳化させ、
o/wエマルジョンとしたのち、減圧下で有機溶媒を留
去してマイクロスフェアを得る方法。
【0011】(例えば、特公昭63−36290、特開
昭57−93912、特開平4−46115、特開平4
−46116、特開平4−74117、等) これらの方法に共通するのは、製造工程中に水を使用
し、さらに何らかの方法で水相と有機溶媒相とを撹拌し
て乳化せねばならない点である。従って生理活性物質が
水溶性の場合には、溶液状態で有機溶媒と接触し、強い
撹拌ストレスを受けることとなる。
【0012】一方、生理活性ポリペプチドまたはタンパ
ク質は、水溶液の状態で有機溶媒と接触すると水/有機
溶媒界面での変性を受ける場合が多く、特に撹拌下では
接触界面の面積が増加するため変性が促進されることが
知られている。事実、本発明者らの知見によれば、顆粒
球コロニー形成刺激因子(G−CSF)の水溶液に塩化
メチレンを加えて撹拌した場合、G−CSFが著しく変
性することを確認している。従って、上記の製造方法で
はこれら生理活性ポリペプチドまたはタンパク質をマイ
クロスフェア内に安定に封入できない場合が生じる。
【0013】封入時の安定化を目的とした製法改良とし
て、生理活性タンパク質水溶液をステアリン酸アルミニ
ウムで増粘させた大豆油と乳化してw/oエマルジョン
とし、これを更に生体分解性重合体のアセトニトリル溶
液と乳化してw/o(大豆油)/o(アセトニトリル)
エマルジョンとしたのち、流動パラフィンで有機溶媒を
抽出してマイクロスフェアを得る方法も提案されてい
る。
【0014】この方法はタンパク質変性作用の少ない大
豆油により水相と有機溶媒相を遮蔽して、生理活性タン
パク質と有機溶媒との接触を防止しようとするものであ
る。しかしながら、この方法は操作が煩雑であるばかり
か、マイクロスフェアの構造が生体分解性重合体中に複
数の大豆油相を含む二重構造となるため、粒子径が10
0〜500μmと大きくなり、注射で投与するには問題
がある。
【0015】このように、生体分解性重合体のマイクロ
スフェア内に生理活性ポリペプチドまたはタンパク質、
特に有機溶媒との界面接触で変性しやすいタンパク質を
安定に封入させる方法は、本発明者らの知る限り得られ
ていない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、生理
活性ポリペプチドまたはタンパク質を、変性を伴わずに
生体分解性重合体で被覆させるマイクロスフェア製剤お
よびその製造方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の変
性を回避する方法について鋭意研究した結果、生理活性
ポリペプチドまたはタンパク質は、凍結乾燥物等の固体
状態であれば生体分解性重合体の良溶媒に対して比較的
安定であることを見いだした。さらにはこの中に水溶性
高分子が共存すると、微粉砕化の過程で生理的ストレス
を与えても変性せず、この微粉末を実質的に水を用いな
い方法で生体分解性重合体で被覆すれば安定性を確保し
つつマイクロスフェアが製造できることを見いだし本発
明を完成するに至った。
【0018】すなわち、本発明に従えば、生体分解性重
合体を主成分とする壁物質中に、生理活性ポリペプチド
またはタンパク質を含む微粉末を分散させた、ヒトまた
は動物に注射可能なマイクロスフェアであって、次の方
法で製造される。
【0019】該微粉末が a)生理活性ポリペプチドまたはタンパク質、 b)水溶性高分子 を必須成分とした、粒子径10μm以下の微粉末であ
り、これを実質的に水に用いない方法で生体分解性重合
体を主成分とする壁物質中に分散させることを特徴とす
る、マイクロスフェア製剤およびその製造方法が提供さ
れる。
【0020】本発明では上記a),b)から得られた混
合物を、壁物質の共存下で微粉砕して、所定の微粉末を
得、これを壁物質中に分散させることもできる。
【0021】以下本発明を更に詳述する。
【0022】本発明で使用される生理活性ポリペプチド
またはタンパク質には特に制限はなく、例えば以下のも
のが挙げられる。
【0023】副腎皮質刺激ホルモン、アンジオテンシ
ン、血液凝固因子、カルシトニン、副腎皮質刺激ホルモ
ン放出因子、細胞成長調節因子(例えば、EGF、TG
F−α、TGF−β、等)、エンドルフィン、エンケフ
ァリン、胃酸分泌抑制ペプチド、成長ホルモン、造血因
子(例えば、IL−3、IL−6、CSF類、EPO、
TPO、等)、インシュリン、インターフェロン、オキ
シトシン、上皮小体ホルモン、ソマトスタチン、バソプ
レッシン、腫瘍壊死因子、スーパーオキサイドジスムタ
ーゼ、β−ガラクトシダーゼ、等 これらの中で本発明では水と生体分解性重合体の良溶媒
との界面で変性を受けやすいものが特に適している。
【0024】これらの生理活性物質の微粉末中の配合量
は、所望とする治療効果の強度と、生体内に投与されて
からの持続期間とから任意に設定されるが、通常は0.
001〜99.5%、好ましくは0.01〜99%の範
囲である。99.5%を越えると水溶性高分子の配合比
率が低下し、安定化効果が損なわれるので好ましくな
い。
【0025】また、本発明では、生理活性ポリペプチド
またはタンパク質の微粉末を調製する際の変性を防止す
るために水溶性高分子が配合されるが、この水溶性高分
子には特に制限はなく、例えば以下のものが挙げられ
る。
【0026】タンパク質:アルブミン、ゼラチン、コラ
ーゲン、等 多 糖 類:アルギン酸、ヘパリン、コンドロイチン硫
酸、ヒアルロン酸、デキストラン硫酸およびこれらの塩
類、ならびにデキストラン、アルギン酸プロピレングリ
コール、ペクチン、アラビアガム、等 セルロース誘導体:メチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ならび
にカルボキシメチルセルロースおよびその塩類、等 ビニル系重合体:ポリビニルアルコール、ポリビニルピ
ロリドン、ポリビニルメチルエーテル、ポリヒドロキシ
(メタ)アクリレート、ポリアクリルアミドならびにカ
ルボキシビニルポリマー、ポリ(メタ)アクリル酸およ
びその塩類、 多価アルコール:ポリエチレングリコール、ポリプロピ
レングリコール、等 これらの微粉末中での配合量は、0.5〜30%、好ま
しくは1〜15%である。0.5%未満では本発明の安
定化効果が得られず、30%を越えると安定化効果が頭
打ちとなるばかりか、生体内に投与したのち生体液によ
り水溶性高分子が膨潤し、膨潤圧によりマイクロスフェ
アが破壊される恐れがあるため好ましくない。
【0027】また、生理活性物質と水溶性高分子とから
成る粉末に壁物質を混合し、微粉砕することもできる。
微粉砕時の粉末に対する壁物質の混合比は1:1〜1:
1000程度である。
【0028】本発明の微粉末中には、生理活性ポリペプ
チドまたはタンパク質および水溶性高分子以外に、目的
に応じて公知の補助成分の1種または2種以上を添加で
きる。補助成分としては以下のものが挙げられ、その配
合量は適宜決定される。
【0029】賦形剤:糖類:ソルビトール、マンニトー
ル、マルトース、ラクトース、ラフィノース、サッカロ
ース、トレハロース、等 アミノ酸:グリシン、メチオニン、ヒスチジン、アルギ
ニン、アスパラギン、グルタミンならびにアスパラギン
酸、グルタミン酸およびこれらの塩類、等 pH調整剤: 塩類、水酸化ナトリウム、ならびに酢
酸、乳酸、クエン酸、マレイン酸、リン酸およびこれら
の塩類、等 浸透圧調整剤:塩化ナトリウム、塩化カリウム、等 界面活性剤: ポリソルベート20、ポリソルベート8
0、等 次に、本発明で使用される生体分解性重合体としては、
以下のものが挙げられる。
【0030】ポリ脂肪酸エステル:ポリ乳酸、ポリグリ
コール酸、ポリ(乳酸/グリコール酸)共重合体、ポリ
−ε−カプロラクトン、ポリ(乳酸/カプロラクトン)
共重合体、ポリクエン酸、ポリリンゴ酸、ポリ−β−ヒ
ドロキシ酪酸、ポリ(β−ヒドロキシ酪酸/吉草酸)共
重合体、等 ポリ酸無水物:ポリカルボキシフェノキシ酢酸、ポリカ
ルボキシフェノキシ吉草酸、ポリカルボキシフェノキシ
オクタン酸、ポリ(ビスカルボキシフェノキシプロパン
/セバシン酸)共重合体、等 ポリアルキル−α−シアノアクリレート:ポリブチル−
2−シアノアクリレート等 ポリアルキレンオキサレート:ポリテトラメチレンオキ
サレート、等 ポリオルソエステル:ポリ(3,9−ビス−(エチリデ
ン−2,4,8,10−テトラオキソスピロ[5,5]
ウンデカン)/1,6−ヘキサンジオール)共重合体、
ポリ(3,9−ビス−(エチリデン−2,4,8,10
−テトラオキソスピロ[5,5]ウンデカン)/シクロ
ヘキサンジメタノール)共重合体、等 ポリカーボネート:ポリエチレンカーボネート、ポリエ
チレンプロピレンカーボネート、等 これらの分子量は1,000〜200,000、好適に
は5,000〜100,000のものが使用される。
【0031】生理活性物質を含む微粉末は、生体分解性
重合体から成る壁物質中に分散されるが、微粉末と生体
分解性重合体との配合比率は、1:1〜1:1000、
好適には30:70〜1:99である。微粉末の配合比
率が1:1000を下まわると製造中の容器への付着ロ
スの割合が大きく、逆に1:1を越えるとマイクロスフ
ェアの成形性が悪くなったり、微粉末の凝集によりマイ
クロスフェア内での分布が不均一となるので好ましくな
い。
【0032】次に、本発明によるマイクロスフェアの製
造方法を説明する。
【0033】本発明では、まず生理活性ポリペプチドま
たはタンパク質と水溶性高分子を必須成分とする粉末を
調製し、これを単独もしくは壁物質の共存下で微細粉砕
したのち、実質的に水を用いない従来公知の方法で生体
分解性重合体を被覆させてマイクロスフェアを得る。
【0034】粉末の調製法としては、生理活性ポリペプ
チドまたはタンパク質と水溶性高分子とを水溶液中で混
合し、これを生理活性を保ったまま粉末化できる方法で
あれば特に制限はないが、好ましくは凍結乾燥法であ
る。なお、生理活性ポリペプチドまたはタンパク質の粉
末と水溶性高分子の粉末とを、物理的に混合したのみで
は本発明の効果は得られない。
【0035】微細化の方法も特に制限はないが、好まし
い例としては、凍結乾燥品または凍結乾燥品と生体分解
性重合体との混合物をジェットミルで微細化するか、あ
るいは生体分解性重合体の有機溶媒溶液中に凍結乾燥品
を加え、これをポリトロンカッターまたは超音波ホモジ
ナイザー等で粉砕する方法が挙げられる。
【0036】微粒子の径は10μm以下、好ましくは5
μm以下である。注射での投与に適したマイクロスフェ
アの粒子径は約200μm以下、好ましくは150μm
以下である。微粉末の径が大きいとマイクロスフェア内
での分散が不均一となり、生理活性物質が投与後初期に
放出されてしまう(初期バースト)ため好ましくない。
【0037】生理活性物質と水溶性高分子との水溶液を
スプレードライ法により微粉末とすることも考えられ
る。しかし、スプレードライ法では粉末の収率を上げる
ためには乾燥温度を高めるか乾燥路の距離を長くせねば
ならない。乾燥温度の上昇はタンパク質のように熱的に
不安定な物質に対しては好ましくなく、乾燥路を長くす
るのは生産性の面から問題がある。
【0038】生理活性物質を含有する固体粉末を工程中
に水を用いずに生体分解性重合体のマイクロスフェア内
に封入する処理は一般には以下に述べる相分離法により
行われる。すなわち、 (a)生体分解性重合体の非水良溶媒溶液中に生理活性
物質の粉末を分散する工程。
【0039】(b)該分散液に、いわゆる非溶媒(また
はコアセルベーション剤)、すなわち生体分解性重合体
に対して貧溶媒の有機液体を添加する工程。これにより
コアセルベーション(または相分離)が起こり、生体分
解性重合体は分散した生理活性物質に付着し、未発達
(硬化前)のマイクロスフェアが形成される。
【0040】(c)未発達のマイクロスフェアから残っ
ている有機溶媒を抽出し、該分散液に、良溶媒および非
溶媒を併せた容量に対して過剰量のいわゆる硬化液体を
添加することにより、それらを硬化する工程。
【0041】(d)当該技術部分野で一般的に知られて
いる任意の方法によって、硬化したマイクロスフェアを
洗浄し、そして該マイクロスフェアを乾燥する工程を含
む。
【0042】が開示されている。
【0043】本発明において使用できる溶媒は次の通り
である。
【0044】生体分解性重合体の良溶媒:トルエン、キ
シレン、クロロホルム、塩化メチレン、酢酸メチル、酢
酸エチル、アセトン、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、アセトニトリル、ヘキサフルオロイソプロパノー
ル、等 非溶媒(コアセルベーション剤): 非相溶性高分子 :ポリブタジエン、ポリジメチルシロ
キサン、等 植物油 :大豆油、アマニ油、キリ油、綿実
油、オリーブ油、ツバキ油、ヒマシ油、トウモロコシ
油、ナタネ油、ヤシ油、小麦油、ケシ油、シイタケ油、
エゴマ油、ミカン油、レモン油、等 硬化液体: アルカン炭化水素:ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサ
ン、等 フルオロ炭化水素:1,1,2−トリクロロトリフルオ
ロエタン、トリクロロフルオロメタン、等 アルコール、多価アルコール、多価アルコールエステル C12〜18脂肪酸のエチルまたはイソプロピルエステ
ル:ステアリン酸エチル、ステアリン酸イソプロピル、
オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミ
チン酸イソプロピル、等 植物油:大豆油、ゴマ油、ヒマシ油、等 非相溶性高分子:ポリブタジエン、ポリジメチルシロキ
サン、等 本発明の効果の作用機序は未だ明確ではないが、恐らく
は粉末内の生理活性ポリペプチドまたはタンパク質が水
溶性高分子中に均一分散するため有機溶媒との接触が阻
害され、さらには水溶性高分子との何らかの相互作用に
より、微粉砕化の物理的ストレスに対して生理活性ポリ
ペプチドまたはタンパク質の構造変化が生じにくくなる
ためと推察される。
【0045】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に詳述する
が、本発明が以下の実施例に限定されるものではないこ
とは言うまでもない。
【0046】実施例1 10mMリン酸緩衝液(pH8)に溶解した500μg
/ml G−CSF水溶液50ml、15%マンニトー
ル水溶液6.9ml、9.38%ゼラチン水溶液2.0
ml、1% Tween−20水溶液0.25mlを混
合し、全量を59.15mlとした。この溶液をガラス
製バイアルに充填し、凍結乾燥(バーチス社製凍結乾燥
機Model 15−SRC−3X−CR)してG−C
SFおよびゼラチン含有の凍結乾燥品を得た。この凍結
乾燥品をジェットミル(セイシン企業製Model A
−0)を用いて圧力60psiで粉砕した。
【0047】次に、ポリ(乳酸/グリコール酸)共重合
体(乳酸:グリコール酸=50:50モル、平均分子量
20,000)200mgをガラス製試験管に入れ、塩
化メチレン4mlを加えて溶解した。これに前記のG−
CSFおよびゼラチン含有の微粉末6mgを入れ、ボル
テックスミキサーで撹拌して分散させた。
【0048】この分散液を容量20mlのガラスビーカ
ーに移し、室温でマグネチックスターラにて撹拌しつつ
シリコン油(信越シリコン、KF−96−350cs)
16mlを滴下した。シリコン油の滴下に伴い凍結乾燥
品微粉末を内包したコアセルベートが形成された。
【0049】次に、容量500mlのガラスビーカーに
ミリスチン酸イソプロピル300mlを入れ、室温でプ
ロペラ撹拌機にて150rpmの速度で撹拌しながら、
これにコアセルベート液を加えてコアセルベートを硬化
させ、マイクロスフェアを形成させた。約10分後に撹
拌を止めてマイクロスフェアを沈殿させ、室温で一晩放
置したのち、ミリスチン酸イソプロピルをデカンテーシ
ョンした。マイクロスフェアにn−ヘプタン約100m
lを加え、ゆるく撹拌したのちn−ヘプタンをデカンテ
ーションし、残存するミリスチン酸イソプロピルを洗浄
した。ガラスビーカーに沈殿したマイクロスフェアを室
温で風乾し、スパーテルでガラス製試験管に回収した。
マイクロスフェアを更に洗浄するためにn−ヘプタン約
10mlを加えて振とうし、デカンテーションしたの
ち、室温減圧下で溶媒を蒸発させた。この時点で回収さ
れたマイクロスフェアは153mg、収率は74.3%
であった。
【0050】次にこのマイクロスフェアを約50mlの
n−ヘプタンに分散させ、メッシュ隙間が32μmおよ
び75μmの篩いを用いて粒子径32〜75μmの分画
を採取し、本発明のG−CSF含有マイクロスフェアを
得た。
【0051】評価例1 実施例1で作成したマイクロスフェア20mgを容量
1.5mlの蓋付きポリプロピレン製遠心チューブに取
り、これに塩化メチレン1mlを加えて振とうした。マ
イクロスフェアが溶解し、凍結乾燥品微粉末の分散液が
得られた。この分散液を10℃で10,000rpm×
10分間遠心分離し、ポリ(乳酸/グリコール酸)共重
合体の溶解した上澄を除去した。更に微粉末を洗浄する
ために、沈殿に塩化メチレン1mlを加えて振とう分散
させ、遠心分離したのち上澄を除去する操作を4回繰り
返した。沈殿を室温減圧下で溶媒蒸発させたのち、0.
15M NaClおよび0.05% Tween−20
を含む50mMリン酸緩衝液(pH6)0.5mlに溶
解させ、G−CSF量(非変性体)を高速液体クロマト
グラフィーにて定量した。結果を表−1に示す。
【0052】実施例1のG−CSFおよびポリ(乳酸/
グリコール酸)共重合体の仕込み量から計算したマイク
ロスフェア20mg中のG−CSF量(計算量)に対し
て107.5%のG−CSFが検出され、本発明の調製
法ではG−CSFが変性を受けないことが確認された。
【0053】
【表1】 実施例2 10mMリン酸緩衝液(pH7.5)に溶解した667
ng/ml腫瘍壊死因子(TNF)水溶液10ml、1
5%マンニトール水溶液0.9ml、5%ゼラチン水溶
液0.3mlを混合し、全量を11.2mlとした。こ
の溶液をガラス製バイアルに充填し、凍結乾燥してTN
Fおよびゼラチン含有の凍結乾燥品を得た。この凍結乾
燥品90mgとポリ(乳酸/グリコール酸)共重合体
(乳酸:グリコール酸=50:50モル、平均分子量2
0,000)3gを乳鉢で均一混合したのち、ジェット
ミル(セイシン企業製Model A−0)を用いて圧
力60psiで微粉砕した。
【0054】この微粉末2.06gを容量200mlの
ガラスビーカーに入れ、塩化メチレン40mlを加えて
ポリ(乳酸/グリコール酸)共重合体を溶解し、TNF
およびゼラチン含有の微粉末を分散させた。これに室温
でマグネチックスターラにて撹拌しつつシリコン油(信
越シリコン、KF−96−350cs)120mlを滴
下し、凍結乾燥品微粉末を内包したコアセルベートを形
成させた。
【0055】次に、容量1000mlのガラスビーカー
にミリスチン酸イソプロピル600mlを入れ、室温で
プロペラ撹拌機にて200rpmの速度で撹拌しなが
ら、これにコアセルベート液を加えてコアセルベートを
硬化させ、マイクロスフェアを形成させた。約10分後
に撹拌を止めてマイクロスフェアを沈殿させ、室温で一
晩放置したのち、ミリスチン酸イソプロピルをデカンテ
ーションした。マイクロスフェアにn−ヘプタン約10
0mlを加え、ゆるく撹拌したのちn−ヘプタンをデカ
ンテーションし、残存するミリスチン酸イソプロピルを
洗浄した。ガラスビーカーに沈殿したマイクロスフェア
を室温で風乾し、スパーテルでガラス製試験管に回収し
た。マイクロスフェアを更に洗浄するためにn−ヘプタ
ン約10mlを加えて振とうし、デカンテーションした
のち、室温減圧下で溶媒を蒸発させた。
【0056】次にこのマイクロスフェアを約50mlの
n−ヘプタンに分散させ、メッシュ隙間が32μmおよ
び75μmの篩いを用いて粒子径32〜75μmの分画
を採取し、本発明のTNF含有マイクロスフェアを得
た。
【0057】評価例2 実施例2で作成したマイクロスフェア30mgを容量
1.5mlの蓋付きポリブロピレン製遠心チューブに取
り、これに塩化メチレン1mlを加えて振とうした。マ
イクロスフェアが溶解し、凍結乾燥品微粉末の分散液が
得られた。この分散液を10℃で10,000rpm×
10分間遠心分離し、ポリ(乳酸/グリコール酸)共重
合体の溶解した上澄を除去した。更に微粉末を洗浄する
ために、沈殿に塩化メチレン1mlを加えて振とう分散
させ、遠心分離したのち上澄を除去する操作を4回繰り
返した。沈殿を室温減圧下で溶媒蒸発させたのち、10
0mMホウ酸緩衝液(pH8)1mlに溶解させ、TN
F量をエンザイムノアッセイで定量した。結果を表−2
に示す。
【0058】実施例2のTNFおよびポリ(乳酸/グリ
コール酸)共重合体の仕込み量から計算したマイクロス
フェア30mg当たりのTNF量(計算量)に対して9
0.8%のTNFが検出され、本発明の調製法ではTN
Fが変性を受けないことが確認された。
【0059】
【表2】 実施例3 10mMリン酸緩衝液(pH7.4)に溶解した1.3
5mg/mlスーパーオキサイドジスムターゼ(SO
D)水溶液10ml、5%ゼラチン水溶液0.3mlを
混合し、全量を10.3mlとした。この溶液をガラス
製バイアルに充填し、凍結乾燥してSODおよびゼラチ
ン含有の凍結乾燥品を得た。この凍結乾燥品120mg
とポリ(乳酸/グリコール酸)共重合体(乳酸:グリコ
ール酸=50:50モル、平均分子量20,000)4
gを乳鉢で均一混合したのち、ジェットミル(セイシン
企業製Model A−0)を用いて圧力60psiで
微粉砕した。
【0060】この微粉末2.06gを容量200mlの
ガラスビーカーに入れ、塩化メチレン40mlを加えて
ポリ(乳酸/グリコール酸)共重合体を溶解し、SOD
およびゼラチン含有の微粉末を分散させた。これに室温
でマグネチックスターラにて撹拌しつつシリコン油(信
越シリコン、KF−96−350cs)120mlを滴
下し、凍結乾燥品微粉末を内包したコアセルベートを形
成させた。
【0061】次に、容量1000mlのガラスビーカー
にミリスチン酸イソプロピル600mlを入れ、室温で
プロペラ撹拌機にて200rpmの速度で撹拌しなが
ら、これにコアセルベート液を加えてコアセルベートを
硬化させ、マイクロスフェアを形成させた。約10分後
に撹拌を止めてマイクロスフェアを沈殿させ、室温で一
晩放置したのち、ミリスチン酸イソプロピルをデカンテ
ーションした。マイクロスフェアにn−ヘプタン約10
0mlを加え、ゆるく撹拌したのちn−ヘプタンをデカ
ンテーションし、残存するミリスチン酸イソプロピルを
洗浄した。ガラスビーカーに沈殿したマイクロスフェア
を室温で風乾し、スパーテルでガラス製試験管に回収し
た。マイクロスフェアを更に洗浄するためにn−ヘプタ
ン約10mlを加えて振とうし、デカンテーションした
のち、室温減圧下で溶媒を蒸発させた。
【0062】次にこのマイクロスフェアを約50mlの
n−ヘプタンに分散させ、メッシュ隙間が75μmおよ
び180μmの篩いを用いて粒子径75〜180μmの
分画を採取し、本発明のSOD含有マイクロスフェアを
得た。
【0063】評価例3 容量7mlのテフロン製蓋付バイアルに実施例3で作成
したマイクロスフェア30mgと放出液(100mMリ
ン酸緩衝液(pH8))1mlを加え、37℃の恒温槽
中で70stroke/分の速度で振とうした。所定の
日時に放出液を遠心分離(3,000rpm×3分間)
により回収し、その中に含まれるSOD量をSOD活性
から定量した。また、遠心分離後に残ったマイクロスフ
ェアには新たに放出液1mlを加えて放出試験を継続し
た。試験開始後40日目までの累積放出率を図1に示
す。約40日後の合計放出量は95%を越えた。
【0064】実施例3で作成したマイクロスフェアは1
日目の放出(初期バースト)が12%と少なく、かつ約
30日間にわたってほぼ一定速度でSODを放出するこ
とが確認された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によって製造されたマイクロスフェア剤
における生理活性物質の経時的放出量を示すグラフであ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の製法によって得られる生理活性ポ
    リペプチドまたはタンパク質を有効成分として含有する
    マイクロスフェア製剤。 (1)生理活性ポリペプチドまたはタンパク質、および
    水溶性高分子を混合して粉末を調製し、 (2)上記(1)で得られた粉末を、単独または生体分
    解性重合体の共存下に微粉砕し、 (3)上記(2)で得られた微粉末を生体分解性重合体
    の溶液または生体分解性重合体の良溶媒に分散させるこ
    とを特徴とするマイクロスフェア製剤。
  2. 【請求項2】 生理活性ポリペプチドまたはタンパク
    質、および水溶性高分子からなる微粉末の粒径が10μ
    m以下である請求項1記載のマイクロスフェア製剤。
  3. 【請求項3】 マイクロスフェア製剤の粒径が200μ
    m以下である請求項1または2記載のマイクロスフェア
    製剤。
  4. 【請求項4】 生理活性ポリペプチドまたはタンパク
    質、および水溶性高分子を凍結乾燥によって粉末化しす
    ることを特徴とする請求項1記載のマイクロスフェア製
    剤。
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